JP3277208B2 - 平面実装用コネクタ - Google Patents

平面実装用コネクタ

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JP3277208B2 JP21213693A JP21213693A JP3277208B2 JP 3277208 B2 JP3277208 B2 JP 3277208B2 JP 21213693 A JP21213693 A JP 21213693A JP 21213693 A JP21213693 A JP 21213693A JP 3277208 B2 JP3277208 B2 JP 3277208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速信号を伝搬する平
面実装用コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一個あるいは複数個の半導体素子を搭載
したパッケージの高速化、多端子化に伴い、半導体素子
搭載パッケージと配線板とのインタコネクションには、
前記半導体素子搭載パッケージ周辺にI/Oリードを配
し配線板と接続する平面実装技術が採用されている。半
導体素子搭載パッケージのI/Oリードと配線板との接
続には、I/Oリードを配線板表面のパッドに直接半田
付けする方法や、コネクタを用いる方法が採用されてい
る。
【0003】半導体素子搭載パッケージのI/Oリード
を配線板表面のパッドに直接半田付けする方法では、半
田付けした後の半導体素子搭載パッケージのI/Oリー
ドの取り出し、再半田付けが困難であるため、一度配線
板に取り付けた半導体素子搭載パッケージの交換等は不
可能である。また、半導体素子搭載パッケージの電気的
検査においても、検査用配線板に半田付けすることが必
要となり、検査後にI/Oリードを取り外し、回路を構
成する配線板に再半田付けすることとなるため、実質的
に検査は不可能である。
【0004】図6は半導体素子搭載パッケージのI/O
リードと配線板との接続に用いられる平面実装用コネク
タの従来例を示す断面図である(M.F.Laub,
“Leaded Multichip Module
Connector,”inProc.42nd EC
TC,pp.258−262,1992)。半導体素子
搭載パッケージ1の周辺に配置されているI/Oリード
2は、押え板3で押さえられることによりコネクタ4の
筐体5に固定されているコンタクト6と電気的に接続さ
れ、コンタクト6の接続部6aを介して配線板7と電気
的に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の平面実装用コネクタ4において、コンタクト6
は、信号用、グランド用の区別なく、同じ形状のものが
使用されているため、高速信号の伝搬で重要となる特性
インピーダンス制御がなされた高密度コネクタの実現は
構造的に困難であるという問題があった。また、信号と
グランドとの配置も考慮されておらず、特性インピーダ
ンス整合がなされていない。したがって、信号伝搬時に
パルス波形が大きく歪み、数百Mb/s以上の高速信号
伝搬は困難である。また、半導体素子搭載パッケージ1
のI/Oリード2とコンタクト6との間の位置合わせ機
構も考慮されておらず、数百μmピッチの高密度な多数
のI/Oリード2をコンタクト6と接触させることは困
難である。
【0006】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、半導体素子搭載パッケージと配線板との高速・多
端子接続が可能で、所望の特性インピーダンス制御を可
にした平面実装用コネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の本発明は、ギガビットクラスの高速・高周波
領域で動作する多端子の半導体素子搭載パッケージと配
線板とを電気的に接続する平面実装用コネクタにおい
て、上面に複数のガイド溝が形成されまた内部に同じく
複数のコンタクト固定溝が形成され前記配線基板上に配
置される絶縁性筐体と、ばね性を有する接触部、開口お
よび前記配線板との接続部を備えた信号用コンタクト
と、ばね性を有する接触部と前記配線板との接続部を備
えたグランド用コンタクトと、押え板とを具備してな
り、前記信号用コンタクトが2個の前記グランド用コン
タクトで挟まれることによりストリップライン構造を形
成しており、前記信号用コンタクトと前記グランド用コ
ンタクトは接触部を前記絶縁性筐体のガイド溝に挿入し
た状態で前記コンタクト固定溝に交互に挿入配置され、
前記押え板は絶縁性筐体上に設置され前記半導体素子搭
載パッケージのリードを前記接触部に押し付けるもので
ある。第2の発明は、ギガビットクラスの高速・高周波
領域で動作する多端子の半導体素子搭載パッケージと配
線板とを電気的に接続する平面実装用コネクタにおい
て、上面に複数のガイド溝が形成されまた内部に同じく
複数のコンタクト固定溝が形成され前記配線基板上に配
置される絶縁性筐体と、ばね性を有する接触部、開口お
よび前記配線板との接続部を備えた信号用コンタクト
と、ばね性を有する接触部と前記配線板との接続部を備
えたグランド用コンタクトと、押え板とを具備してな
り、前記信号用コンタクトが2個の前記グランド用コン
タクトで挟まれることによりストリップライン構造を形
成しており、前記信号用コンタクトと前記グランド用コ
ンタクトは接触部を前記絶縁性筐体のガイド溝に挿入し
た状態で前記コンタクト固定溝に交互に挿入配置され、
また前記絶縁性筐体両端の底面に前記配線板の位置決め
用穴に挿入される位置決め用ボスを形成してコンタクト
構成部とし、このコンタクト構成部を基本単位として一
個または複数個一列に並べて半導体素子搭載パッケージ
の1辺に対応したコンタクト部を形成し、前記押え板を
コンタクト構成部上に設置して前記半導体素子搭載パッ
ケージのリードを前記接触部に押し付けるものである。
【0008】
【作用】本発明において、信号用コンタクトとグランド
用コンタクトは絶縁性筐体のコンタクト固定溝に交互に
配置される。押え板は半導体素子搭載パッケージのリー
ドを接触部に押し付け、パッケージとコンタクトを電気
的に接続する。位置決め用ボスは配線板の位置決め穴に
嵌合することで位置合わせを容易にし、半田リフロー工
程時のコンタクト構成部の位置ずれを防止する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る平面実装用コネク
タの一実施例を示し、(a)は押え板の一部を破断した
平面図、(b)は信号用コンタクト部の断面図、図2
(a),(b)は信号用コンタクト部の拡大断面図、グ
ランド用コンタクト部の拡大断面図、図3は同コネクタ
のコンタクト部の構成を示す分解斜視図、図4は同コネ
クタの正面図である。これらの図において、本実施例は
半導体素子搭載パッケージ1の周囲に信号用コンタクト
部とグランド用コンタクト部を有するコネクタ10を配
置したものである。コネクタ10は、上面に複数個のガ
イド溝11が仕切壁によって仕切られて形成され、内部
にガイド溝11に連通するコンタクト固定溝12が同じ
く仕切壁によって仕切られて設けられた絶縁性筐体13
を備え、この絶縁性筐体13のコンタクト固定溝12
に、ばね性を有する接触部14と配線板7との接続部1
5を備え中央部に開口16が形成された信号用コンタク
ト17と、同じくばね性を有する接触部18と配線板7
との接続部19とを有するグランド用コンタクト20が
交互に配置されている。一個あるいは複数の半導体素子
を搭載する半導体素子搭載パッケージ1の周辺に配置さ
れているI/Oリード2およびグランド用リード21
は、絶縁性筐体13上に形成されたガイド溝11をガイ
ドとして信号用コンタクト17のばね性を有する接触部
14あるいはグランド用コンタクト20のばね性を有す
る接触部18と位置合わせされた後、押え板22で押え
つけられることにより前記接触部14または接触部18
に固定されることで信号用コンタクト17あるいはグラ
ンド用コンタクト20に電気的に接続され、さらに、こ
れらコンタクト17,20の信号用接続部15あるいは
グランド用接続部19を介して配線板7に接続される。
このため、数百μmと微細なピッチで交互に並んでいる
信号用I/Oリード2およびグランド用リード21を容
易に、かつ無挿抜力で位置合わせ、固定することができ
る。
【0010】このように、本発明によるコネクタ10
は、絶縁性筐体13内のコンタクト固定溝12に、ばね
性を有する接触部14ならびに中央部に開口16のある
信号用コンタクト17と、ばね性を有する接触部18の
あるグランド用コンタクト20とを交互に配置する構成
となっている。このような構成においては、2個のグラ
ンド用コンタクト20の間に信号用コンタクト17を挟
んだストリップライン構造を形成しており、信号用コン
タクト17の厚さならびに中央部の開口16の幅と高さ
を変えることにより、微細なリードピッチで、高精度
に、かつ容易に絶縁性筐体13の誘電率に対応して所望
の特性インピーダンスを得ることが可能である。このた
め、コネクタ10を用いることにより、ギガビットクラ
スの高速・高周波領域で動作する多端子の半導体素子搭
載パッケージ1と配線板7とを電気的に接続することが
できる。
【0011】図5(a),(b),(c)はコネクタ1
0のコンタクト部の基本単位構成を示す平面図、正面図
および側面図である。この実施例は上面に複数のガイド
溝11が形成された絶縁性筐体13内の各コンタクト固
定溝12に、前記信号用コンタクト17と、グランド用
コンタクト20とを一方向に交互に挿入配置し、かつ、
絶縁性筐体13の両端の底面に配線板に設けられた位置
決め用穴(図示せず)に嵌合挿入される位置決め用ボス
26を突設してコンタクト構成部25とし、このコンタ
クト構成部25を基本単位とし、一つあるいは複数個、
さらには電源用コネクタ(図示せず)で半導体素子搭載
パッケージ1の1辺に対応したコンタクト部を形成した
ものである。このような構成においては、数種類の大き
さのコンタクト構成部25を揃えるだけで種々な大きさ
の半導体素子搭載パッケージ1に対応したコネクタ10
を構成でき、コスト低減が図れるだけでなく、各コンタ
クト構成部25毎に半導体素子搭載パッケージ1あるい
は配線板7と位置合わせをすればよく、アッセンブリが
容易である。また、コンタクト構成部25の両端には位
置決め用ボス26が形成されており、配線板7へのアッ
センブリにおいて配線板7の位置決め用穴に挿入するこ
とにより容易に、かつ高精度に位置合わせが可能である
だけでなく、コンタクト構成部25を配線板7に搭載す
る半田リフロー工程時にコンタクト構成部25が固定さ
れているため、位置ずれ等の問題が生じない。なお、前
記押え板をコンタクト構成部25上に設置され半導体素
子搭載パッケージのリードをコンタクトの接触部に押し
付ける押え板22(図1)は、一体形成されるものに限
らず、各コンタクト構成部毎に分割形成されるものであ
ってもよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る平面実
装用コネクタによれば、半導体素子を搭載するパッケー
ジと配線板とを電気的に接続するコネクタにおいて、絶
縁性筐体内のコンタクト固定溝に、ばね性を有する接触
部ならびに中央部に開口のある信号用コンタクトと、ば
ね性を有する接触部のあるグランド用コンタクトとを交
互に挿入配置してストリップライン構造を形成したの
で、高精度に、かつ容易に所望の特性インピーダンス制
御が可能であり、高速・高周波領域で動作する多端子の
半導体素子搭載パッケージと配線板とを電気的に接続す
ることができる。また、半導体素子を搭載するパッケー
ジの信号用I/Oリード、ならびにグランド用リード
は、絶縁性筐体上に形成されたガイド溝により位置合わ
せされた後、押え板により押えられることにより信号用
コンタクトあるいはグランド用コンタクトのばね性を有
する接触部に接続、固定されるため、微細ピッチのリー
ドを容易に、かつ無挿抜力で位置合わせ、固定すること
ができる。
【0013】さらに、本発明は絶縁性筐体の両端の底面
に配線板の位置決め用穴に挿入される位置決め用ボスを
形成してコンタクト構成部とし、このコンタクト構成部
を基本単位として一個または複数個一列に並べて半導体
素子搭載パッケージの1辺に対応したコンタクト部を形
成したので、数種類の大きさのコンタクト構成部を揃え
るだけで種々な大きさの半導体素子搭載パッケージに対
応したコネクタを構成することができ、また配線板に対
して高精度に位置合わせすることができるばかりでな
く、コンタクト構成部を配線板に搭載する半田リフロー
工程時にコンタクト構成部が位置ずれしたりすることが
ないなど、格別な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平面実装用コネクタの一実施例を
示し、(a)は押え板の一部を破断した平面図、(b)
は信号用コンタクト部の断面図である。
【図2】(a),(b)は信号用コンタクト部の拡大断
面図、グランド用コンタクト部の拡大断面図である。
【図3】本コネクタのコンタクト部の構成を示す分解斜
視図である。
【図4】コネクタの正面図である。
【図5】(a),(b),(c)はコネクタのコンタク
ト部の基本単位構成を示す平面図、正面図および側面図
である。
【図6】半導体素子搭載パッケージと配線板との接続に
用いられる平面実装用コネクタの従来例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体素子搭載パッケージ 2 I/Oリード 7 配線板 10 コネクタ 11 ガイド溝 12 コンタクト固定溝 13 絶縁性筐体 14 接触部 15 接続部 16 開口 17 信号用コンタクト 18 接触部 19 接続部 20 グランド用コンタクト 21 グランド用リード 22 押え板 25 コンタクト構成部 26 位置決め用ボス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−256184(JP,A) 特開 平3−29279(JP,A) 特開 平2−226677(JP,A) 特開 昭64−3977(JP,A) 実開 昭58−20488(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 33/76 H01R 12/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギガビットクラスの高速・高周波領域で
    動作する多端子の半導体素子搭載パッケージと配線板と
    を電気的に接続する平面実装用コネクタにおいて、 上面に複数のガイド溝が形成されまた内部に同じく複数
    のコンタクト固定溝が形成され前記配線基板上に配置さ
    れる絶縁性筐体と、ばね性を有する接触部、開口および
    前記配線板との接続部を備えた信号用コンタクトと、ば
    ね性を有する接触部と前記配線板との接続部を備えたグ
    ランド用コンタクトと、押え板とを具備してなり、前記信号用コンタクトが2個の前記グランド用コンタク
    トで挟まれることによりストリップライン構造を形成し
    ており、 前記信号用コンタクトと前記グランド用コンタクトは接
    触部を前記絶縁性筐体のガイド溝に挿入した状態で前記
    コンタクト固定溝に交互に挿入配置され、 前記押え板は絶縁性筐体上に設置され前記半導体素子搭
    載パッケージのリードを前記接触部に押し付けることを
    特徴とする平面実装用コネクタ。
  2. 【請求項2】 ギガビットクラスの高速・高周波領域で
    動作する多端子の半導体素子搭載パッケージと配線板と
    を電気的に接続する平面実装用コネクタにおいて、 上面に複数のガイド溝が形成されまた内部に同じく複数
    のコンタクト固定溝が形成され前記配線基板上に配置さ
    れる絶縁性筐体と、ばね性を有する接触部、開口および
    前記配線板との接続部を備えた信号用コンタクトと、ば
    ね性を有する接触部と前記配線板との接続部を備えたグ
    ランド用コンタクトと、押え板とを具備してなり、前記信号用コンタクトが2個の前記グランド用コンタク
    トで挟まれることによりストリップライン構造を形成し
    ており、 前記信号用コンタクトと前記グランド用コンタクトは接
    触部を前記絶縁性筐体のガイド溝に挿入した状態で前記
    コンタクト固定溝に交互に挿入配置され、 また前記絶縁性筐体両端の底面に前記配線板の位置決め
    用穴に挿入される位置決め用ボスを形成してコンタクト
    構成部とし、このコンタクト構成部を基本単位として一
    個または複数個一列に並べて半導体素子搭載パッケージ
    の1辺に対応したコンタクト部を形成し、 前記押え板をコンタクト構成部上に設置して前記半導体
    素子搭載パッケージのリードを前記接触部に押し付ける
    ことを特徴とする平面実装用コネクタ。
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JP5702192B2 (ja) * 2011-03-07 2015-04-15 富士通コンポーネント株式会社 フローティングコネクタ

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