JP2764687B2 - 高速伝送用コネクタ - Google Patents
高速伝送用コネクタInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,高速伝送用コネクタに
関し,特に,交換機やコンピュータなどの高速信号を必
要とする分野に用いられるフラットタイプのICを基板
に実装するために用いられる,高速伝送用多端子コネク
タに関するものである。
関し,特に,交換機やコンピュータなどの高速信号を必
要とする分野に用いられるフラットタイプのICを基板
に実装するために用いられる,高速伝送用多端子コネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラットタイプのICを基板上に実装す
る場合には,このICのリードが基板面に略平行に突出
する形状であることから,一般的には,これらのリード
を基板の上で直に半田付けして実装する構成が採られ
る。またこの種のフラットタイプのICをコネクタを介
して基板に実装する際には,例えば図25,26のよう
な構造が採られている。即ち,コネクタを多数のコンタ
クト113が固着されたインシュレータ111と,この
インシュレータ111の上面にネジ114によるネジ止
めによって固定される絶縁製の押え板112とから構成
するとともに,コンタクト113の凹部113aと押え
板112の底面に形成した凸部112aとの間に,フラ
ットタイプのIC120のリード121を挟持すること
で,リード121とコンタクト113との接続を行って
いる。またこのコネクタにおいては信号用コンタクト,
電源用コンタクト,グランド用コンタクトなどは同じ形
状のものが使用されている。また信号,電源あるいはグ
ランド等のラインは特に意識して決められていない。
る場合には,このICのリードが基板面に略平行に突出
する形状であることから,一般的には,これらのリード
を基板の上で直に半田付けして実装する構成が採られ
る。またこの種のフラットタイプのICをコネクタを介
して基板に実装する際には,例えば図25,26のよう
な構造が採られている。即ち,コネクタを多数のコンタ
クト113が固着されたインシュレータ111と,この
インシュレータ111の上面にネジ114によるネジ止
めによって固定される絶縁製の押え板112とから構成
するとともに,コンタクト113の凹部113aと押え
板112の底面に形成した凸部112aとの間に,フラ
ットタイプのIC120のリード121を挟持すること
で,リード121とコンタクト113との接続を行って
いる。またこのコネクタにおいては信号用コンタクト,
電源用コンタクト,グランド用コンタクトなどは同じ形
状のものが使用されている。また信号,電源あるいはグ
ランド等のラインは特に意識して決められていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらフラット
タイプのICを実装するために用いられる上記従来のコ
ネクタの場合,信号用コンタクト,電源用コンタクトお
よびグランド用コンタクトはすべて同一であり,よって
コネクタとフラットタイプのICとの間における信号経
路のインピーダンスのマッチングを採ることが困難であ
る。従って,特に高速信号伝送時において信号劣化など
が著しく,このため高速伝送用として用いる場合には不
向きであるという問題がある。
タイプのICを実装するために用いられる上記従来のコ
ネクタの場合,信号用コンタクト,電源用コンタクトお
よびグランド用コンタクトはすべて同一であり,よって
コネクタとフラットタイプのICとの間における信号経
路のインピーダンスのマッチングを採ることが困難であ
る。従って,特に高速信号伝送時において信号劣化など
が著しく,このため高速伝送用として用いる場合には不
向きであるという問題がある。
【0004】また,電源を供給する電源用コンタクトも
信号伝送用のコンタクトと同一の形状であるため,IC
を高速で駆動するために必要な大電流を供給するのが困
難であるという問題もある。また,コネクタ単体でのE
MI対策が困難で,外部のノイズの影響による信号劣化
も無視できないという問題もある。
信号伝送用のコンタクトと同一の形状であるため,IC
を高速で駆動するために必要な大電流を供給するのが困
難であるという問題もある。また,コネクタ単体でのE
MI対策が困難で,外部のノイズの影響による信号劣化
も無視できないという問題もある。
【0005】そこで,本発明の技術的課題は,信号経路
におけるインピーダンスマッチングを図ることができ,
大電流の供給が可能で,またEMI対策を施すことがで
き,従って特に高速伝送において良好な特性を持ち,そ
れ故に高速伝送用に適したコネクタを提供することにあ
る。
におけるインピーダンスマッチングを図ることができ,
大電流の供給が可能で,またEMI対策を施すことがで
き,従って特に高速伝送において良好な特性を持ち,そ
れ故に高速伝送用に適したコネクタを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,上面に
複数のリブが形成されたインシュレータと,前記リブの
間に配置された接触部を有する信号用コンタクトおよび
グランド用コンタクトと,前記インシュレータの上面に
設けられる押え板と,前記押え板の上面に設けられ前記
押え板に対して移動自在なカムと,前記インシュレー
タ,前記押え板,前記カムを一体に挟持する弾性を有す
るビームとを有し,前記信号用コンタクトと前記グラン
ド用コンタクトとを交互に配置するとともに,前記信号
用コンタクトと前記グランド用コンタクトを互いに異な
る形状とし,前記カムには前記移動の際に前記ビームを
押し上げる押圧部が形成されていることを特徴とする高
速伝送用コネクタが得られる。
複数のリブが形成されたインシュレータと,前記リブの
間に配置された接触部を有する信号用コンタクトおよび
グランド用コンタクトと,前記インシュレータの上面に
設けられる押え板と,前記押え板の上面に設けられ前記
押え板に対して移動自在なカムと,前記インシュレー
タ,前記押え板,前記カムを一体に挟持する弾性を有す
るビームとを有し,前記信号用コンタクトと前記グラン
ド用コンタクトとを交互に配置するとともに,前記信号
用コンタクトと前記グランド用コンタクトを互いに異な
る形状とし,前記カムには前記移動の際に前記ビームを
押し上げる押圧部が形成されていることを特徴とする高
速伝送用コネクタが得られる。
【0007】
【0008】更に,本発明によれば,前記ビームは導電
性を有し,前記ビームにより前記信号用コンタクトと前
記グランド用コンタクトの上部の少なくとも一部分が覆
われており,前記インシュレータには基板のグランド部
に接続されるホールドダウンが組込まれており,また前
記ビームが前記ホールドダウンに接触することを特徴と
する高速伝送用コネクタが得られる。
性を有し,前記ビームにより前記信号用コンタクトと前
記グランド用コンタクトの上部の少なくとも一部分が覆
われており,前記インシュレータには基板のグランド部
に接続されるホールドダウンが組込まれており,また前
記ビームが前記ホールドダウンに接触することを特徴と
する高速伝送用コネクタが得られる。
【0009】また,本発明によれば,前記インシュレー
タは,各コンタクト間の絶縁物の一部を廃し,この代わ
りに空気層を与えて,各コンタクト間のインピーダンス
マッチングを取っていることを特徴とする高速伝送用コ
ネクタが得られる。
タは,各コンタクト間の絶縁物の一部を廃し,この代わ
りに空気層を与えて,各コンタクト間のインピーダンス
マッチングを取っていることを特徴とする高速伝送用コ
ネクタが得られる。
【0010】また,本発明によれば,上面に複数のリブ
が形成された信号用コネクタインシュレータと,前記リ
ブの間に配された接触部を有する信号用コンタクトおよ
びグランド用コンタクトを有し,前記信号用コンタクト
と前記グランド用コンタクトが交互に配置され,また前
記信号用コンタクトと前記グランド用コンタクトが互い
に異なる形状である信号用コネクタ部と,上面に複数の
リブが形成された電源供給用コネクタインシュレータ及
び前記複数のリブの間に配置された接触部を有する電源
用コンタクトを有してなる電源供給用コネクタ部とを組
合わせて構成される高速伝送用コネクタであって,前記
電源供給用コネクタインシュレータの上面に設けられる
押え板と,前記押え板の上面に設けられ前記押え板に対
して移動自在なカムと,前記電源供給用コネクタインシ
ュレータ,前記押え板,及び前記カムを一体に挟持する
弾性を有するビームとを有し,前記カムには前記移動の
際に前記ビームを押し上げる押圧部が形成されているこ
とを特徴とする高速伝送用コネクタが得られる。
が形成された信号用コネクタインシュレータと,前記リ
ブの間に配された接触部を有する信号用コンタクトおよ
びグランド用コンタクトを有し,前記信号用コンタクト
と前記グランド用コンタクトが交互に配置され,また前
記信号用コンタクトと前記グランド用コンタクトが互い
に異なる形状である信号用コネクタ部と,上面に複数の
リブが形成された電源供給用コネクタインシュレータ及
び前記複数のリブの間に配置された接触部を有する電源
用コンタクトを有してなる電源供給用コネクタ部とを組
合わせて構成される高速伝送用コネクタであって,前記
電源供給用コネクタインシュレータの上面に設けられる
押え板と,前記押え板の上面に設けられ前記押え板に対
して移動自在なカムと,前記電源供給用コネクタインシ
ュレータ,前記押え板,及び前記カムを一体に挟持する
弾性を有するビームとを有し,前記カムには前記移動の
際に前記ビームを押し上げる押圧部が形成されているこ
とを特徴とする高速伝送用コネクタが得られる。
【0011】
【0012】更に,本発明によれば,前記高速伝送用コ
ネクタにおいて,前記複数のリブによって,嵌合相手の
接触子を誘い込み,前記嵌合相手の接触子が前記信号用
コンタクトおよび前記グランド用コンタクトと接触した
際に,前記複数のリブが隣の接触子と誤接触をすること
を防ぐことを特徴とする高速伝送用コネクタが得られ
る。
ネクタにおいて,前記複数のリブによって,嵌合相手の
接触子を誘い込み,前記嵌合相手の接触子が前記信号用
コンタクトおよび前記グランド用コンタクトと接触した
際に,前記複数のリブが隣の接触子と誤接触をすること
を防ぐことを特徴とする高速伝送用コネクタが得られ
る。
【0013】
【作用】本発明のコネクタにおいては,フラットタイプ
のICがコネクタにセットされる場合,ICより出てい
るリードが上記のリブの間に嵌まり込み,信号用コンタ
クトとグランド用コンタクトの各接触部に接触する。こ
の場合,互いに異なる形状の信号用コンタクトとグラン
ド用コンタクトを交互に配置して信号用コンタクトをグ
ランド用コンタクトで挟む構造としたことで,コネクタ
とICとの信号経路のインピーダンスマッチングを図る
ことが可能となり,このため,高速信号の伝送時におけ
る信号劣化を少なくすることができる。
のICがコネクタにセットされる場合,ICより出てい
るリードが上記のリブの間に嵌まり込み,信号用コンタ
クトとグランド用コンタクトの各接触部に接触する。こ
の場合,互いに異なる形状の信号用コンタクトとグラン
ド用コンタクトを交互に配置して信号用コンタクトをグ
ランド用コンタクトで挟む構造としたことで,コネクタ
とICとの信号経路のインピーダンスマッチングを図る
ことが可能となり,このため,高速信号の伝送時におけ
る信号劣化を少なくすることができる。
【0014】また,本発明のコネクタにおいては,上記
のカムを押え板に対して移動させると,ビームはカムの
押圧部により押し上げられる。すると,ビームの弾性に
よって,ICのリードをコンタクトの接触部に押し付け
るための接触圧が発生し,この接触圧により,カムと押
え板を介して,リードがコンタクトの接触部に押し付け
られる。
のカムを押え板に対して移動させると,ビームはカムの
押圧部により押し上げられる。すると,ビームの弾性に
よって,ICのリードをコンタクトの接触部に押し付け
るための接触圧が発生し,この接触圧により,カムと押
え板を介して,リードがコンタクトの接触部に押し付け
られる。
【0015】また,本発明のコネクタにおいては,信号
用コンタクトとグランド用コンタクトとの間に形成され
る信号経路がビームに覆われるとともに,このビームが
ホールドダウンを介して基板のグランドに接続されるた
め,上記信号経路がシールドされてEMI対策が図れ
る。
用コンタクトとグランド用コンタクトとの間に形成され
る信号経路がビームに覆われるとともに,このビームが
ホールドダウンを介して基板のグランドに接続されるた
め,上記信号経路がシールドされてEMI対策が図れ
る。
【0016】また,本発明のコネクタにおいては,各コ
ンタクト間に空気層を与えて,各コンタクト間のインピ
ーダンスマッチングを取っているため,高速信号伝送時
における信号劣化を防止することができる。
ンタクト間に空気層を与えて,各コンタクト間のインピ
ーダンスマッチングを取っているため,高速信号伝送時
における信号劣化を防止することができる。
【0017】また,本発明のコネクタにおいては,電源
供給用コネクタ部を信号用コネクタ部とは別に設けたの
で,この電源供給用コネクタ部に電源供給のために最適
なサイズの電源用コンタクトを組込むことができ,大電
流用に大きなサイズの電源用コンタクトを用いることが
可能になって,高速に作動するICに十分な電力を供給
することができる。
供給用コネクタ部を信号用コネクタ部とは別に設けたの
で,この電源供給用コネクタ部に電源供給のために最適
なサイズの電源用コンタクトを組込むことができ,大電
流用に大きなサイズの電源用コンタクトを用いることが
可能になって,高速に作動するICに十分な電力を供給
することができる。
【0018】また,本発明のコネクタにおいては,前記
した場合と同様に,ビームの弾性によってICのリード
を電源用コンタクトの接触部に押し付けることができ
る。
した場合と同様に,ビームの弾性によってICのリード
を電源用コンタクトの接触部に押し付けることができ
る。
【0019】さらに,本発明のコネクタにおいては,複
数のリブによって,嵌合相手の接触子をガイドするた
め,信号用コンタクトおよびグランド用コンタクトとの
短絡や,隣同士の接触子との誤接触を防止することがで
き,コネクタの信頼性を高めることができる。
数のリブによって,嵌合相手の接触子をガイドするた
め,信号用コンタクトおよびグランド用コンタクトとの
短絡や,隣同士の接触子との誤接触を防止することがで
き,コネクタの信頼性を高めることができる。
【0020】
【実施例】以下に,本発明の実施例について,説明す
る。
る。
【0021】(実施例1)本発明の実施例1に係る高速
伝送用コネクタを説明する。図1は本発明の実施例1に
係る高速伝送用コネクタを示す図であり,図1(a)は
上面図,図1(b)は正面図,図1(c)は側面図であ
る。図2は図1の高速伝送用コネクタの信号用コネクタ
部のグランド用コンタクト部分を示す断面図である。図
3は,図1の高速伝送用コネクタの信号用コンタクト部
分における断面図である。図4は図1の高速伝送用コネ
クタの電源供給用コネクタ部の断面図である。
伝送用コネクタを説明する。図1は本発明の実施例1に
係る高速伝送用コネクタを示す図であり,図1(a)は
上面図,図1(b)は正面図,図1(c)は側面図であ
る。図2は図1の高速伝送用コネクタの信号用コネクタ
部のグランド用コンタクト部分を示す断面図である。図
3は,図1の高速伝送用コネクタの信号用コンタクト部
分における断面図である。図4は図1の高速伝送用コネ
クタの電源供給用コネクタ部の断面図である。
【0022】図1乃至4において,この高速伝送用コネ
クタは,信号用コネクタ部1と,電源供給用コネクタ部
2,並びに支柱3を備えている。
クタは,信号用コネクタ部1と,電源供給用コネクタ部
2,並びに支柱3を備えている。
【0023】信号用コネクタ部1は,信号用コネクタイ
ンシュレータ(インシュレータ)11に互いに形状の異
なる信号用コンタクト12とグランド用コンタクト13
とを平行に交互に配し固着してなるものであり,更に絶
縁性の押え板4,押え板4の上面に嵌合される金属製の
カム5,並びにカム5と信号用コネクタインシュレータ
11とを一体に挟持する弾性を備えたの断面が略C字形
状の導電性(金属製)を有するビーム6等を装着して構
成されている。
ンシュレータ(インシュレータ)11に互いに形状の異
なる信号用コンタクト12とグランド用コンタクト13
とを平行に交互に配し固着してなるものであり,更に絶
縁性の押え板4,押え板4の上面に嵌合される金属製の
カム5,並びにカム5と信号用コネクタインシュレータ
11とを一体に挟持する弾性を備えたの断面が略C字形
状の導電性(金属製)を有するビーム6等を装着して構
成されている。
【0024】信号用コネクタインシュレータ11の上面
には複数のリブ11aが並設して形成されている。これ
らリブ11aの間には,上記の信号用コンタクト12や
グランド用コンタクト13が装着される溝がそれぞれ形
成されている。また信号用コネクタインシュレータ11
には,コネクタが実装される基板に半田付けなどにより
接続されるホールドダウン14,同じく基板のグランド
部に半田付けなどにより接続されるホールドダウン1
5,並びに上記基板の端子孔などに装着される位置決め
用のボス16,などがそれぞれ固着されている。信号用
コネクタインシュレータ11には更に,ビーム6の固定
溝11b,11cが形成されている。このうち,固定溝
11cには,ホールドダウン15が固着されており,こ
れにより図3に示したように,ホールドダウン15とビ
ーム6の端部とが接触している。
には複数のリブ11aが並設して形成されている。これ
らリブ11aの間には,上記の信号用コンタクト12や
グランド用コンタクト13が装着される溝がそれぞれ形
成されている。また信号用コネクタインシュレータ11
には,コネクタが実装される基板に半田付けなどにより
接続されるホールドダウン14,同じく基板のグランド
部に半田付けなどにより接続されるホールドダウン1
5,並びに上記基板の端子孔などに装着される位置決め
用のボス16,などがそれぞれ固着されている。信号用
コネクタインシュレータ11には更に,ビーム6の固定
溝11b,11cが形成されている。このうち,固定溝
11cには,ホールドダウン15が固着されており,こ
れにより図3に示したように,ホールドダウン15とビ
ーム6の端部とが接触している。
【0025】信号用コンタクト12とグランド用コンタ
クト13とは,図2及び3で示すように,フラットタイ
プのICのリードとの接触部12aと13a,コネクタ
が実装される基板との接続部12bと13b,並びにコ
ンタクト本体部12cと13cとから構成される。ここ
で,この信号用コネクタ部1では大きなグランド用コン
タクト13の間に信号用コンタクト12が挟持された状
態であり,例えば図示したようにグランド用コンタクト
13を信号用コンタクト12より大きい形状とすること
で信号用コンタクト12におけるインピーダンスを低く
抑えることができる。そして,信号用コンタクト12と
グランド用コンタクト13との形状を互いに異ならせる
ことで,信号コンタクト12におけるインピーダンスを
変えることができ,信号経路におけるインピーダンスマ
ッチングが図れる。
クト13とは,図2及び3で示すように,フラットタイ
プのICのリードとの接触部12aと13a,コネクタ
が実装される基板との接続部12bと13b,並びにコ
ンタクト本体部12cと13cとから構成される。ここ
で,この信号用コネクタ部1では大きなグランド用コン
タクト13の間に信号用コンタクト12が挟持された状
態であり,例えば図示したようにグランド用コンタクト
13を信号用コンタクト12より大きい形状とすること
で信号用コンタクト12におけるインピーダンスを低く
抑えることができる。そして,信号用コンタクト12と
グランド用コンタクト13との形状を互いに異ならせる
ことで,信号コンタクト12におけるインピーダンスを
変えることができ,信号経路におけるインピーダンスマ
ッチングが図れる。
【0026】押え板4,カム5,並びにビーム6はそれ
ぞれ略長方形状を有している。押え板4の上面には凸部
4aがその長さ方向の全長にわたって形成されている。
またカム5の底面には,この凸部4aを含む押え板4の
上面に嵌合する凹部5cが形成されており,これにより
カム5は押え板4の上部をその長手方向に沿って移動自
在な構成となっている。カム5にはこのような移動のた
めの支点5bが設けられている。またカム5の上面に
は,その長手方向に適宜な間隔で凹溝5aが形成されて
いる。そしてこの凹溝5aとこれに隣接するカム上面と
により,ビーム6の押圧部が形成される。ビーム6に
は,この凹溝5aに略対応する間隔でバネ片6aが形成
されている。
ぞれ略長方形状を有している。押え板4の上面には凸部
4aがその長さ方向の全長にわたって形成されている。
またカム5の底面には,この凸部4aを含む押え板4の
上面に嵌合する凹部5cが形成されており,これにより
カム5は押え板4の上部をその長手方向に沿って移動自
在な構成となっている。カム5にはこのような移動のた
めの支点5bが設けられている。またカム5の上面に
は,その長手方向に適宜な間隔で凹溝5aが形成されて
いる。そしてこの凹溝5aとこれに隣接するカム上面と
により,ビーム6の押圧部が形成される。ビーム6に
は,この凹溝5aに略対応する間隔でバネ片6aが形成
されている。
【0027】一方,電源供給用コネクタ2は,電源供給
用コネクタインシュレータ(インシュレータ)21に電
源供給用コンタクト22を固着して構成されるもので,
更に上記と同様な押え板4,カム5,ビーム6などを装
着して構成される。そして電源供給用コネクタインシュ
レータ21の上面には複数のリブ21aが並設して形成
されており,これらリブ21aの間には,電源供給用コ
ンタクト22が装着される溝がそれぞれ形成される。ま
た電源供給用コンタクト22は,ICのリードとの接触
部22aと,コネクタが実装された基板あるいは他のコ
ネクタなどとの接続部22bとから構成される。
用コネクタインシュレータ(インシュレータ)21に電
源供給用コンタクト22を固着して構成されるもので,
更に上記と同様な押え板4,カム5,ビーム6などを装
着して構成される。そして電源供給用コネクタインシュ
レータ21の上面には複数のリブ21aが並設して形成
されており,これらリブ21aの間には,電源供給用コ
ンタクト22が装着される溝がそれぞれ形成される。ま
た電源供給用コンタクト22は,ICのリードとの接触
部22aと,コネクタが実装された基板あるいは他のコ
ネクタなどとの接続部22bとから構成される。
【0028】支柱3は,基板への位置決め及び固定のた
めのネジ3d,押え板4の係止用のピン3b,およびコ
ネクタに装着されるフラットタイプのICの高さ位置を
決めるためのスタンドオフ3c,並びにカム5を上記の
ように移動する際の支点3aを有している。この支柱3
は信号用コネクタ部1,電源供給用コネクタ部2などを
組合わせるために用いられるもので,例えば図1に示し
たように基板上の4隅に配置され,これら支柱3の間に
渡って信号用コネクタ部1や電源供給用コネクタ部2な
どが配置される。
めのネジ3d,押え板4の係止用のピン3b,およびコ
ネクタに装着されるフラットタイプのICの高さ位置を
決めるためのスタンドオフ3c,並びにカム5を上記の
ように移動する際の支点3aを有している。この支柱3
は信号用コネクタ部1,電源供給用コネクタ部2などを
組合わせるために用いられるもので,例えば図1に示し
たように基板上の4隅に配置され,これら支柱3の間に
渡って信号用コネクタ部1や電源供給用コネクタ部2な
どが配置される。
【0029】次に,図5〜8を用いて,信号用コネクタ
部と電源供給用コネクタ部とを組合わせて構成される本
発明の実施例1の高速伝送用コネクタの具体的な組立て
手順を説明する。図5は本発明の実施例1の高速伝送用
コネクタの信号用コネクタ部および電源供給用コネクタ
部などを基板に実装した状態の説明図である。図6は図
5の状態に押さえ板を装着した状態の説明図である。図
7は図6の状態にカムを装着した状態の説明図である。
更に,図8は図7の状態にビームを装着した状態の説明
図である。
部と電源供給用コネクタ部とを組合わせて構成される本
発明の実施例1の高速伝送用コネクタの具体的な組立て
手順を説明する。図5は本発明の実施例1の高速伝送用
コネクタの信号用コネクタ部および電源供給用コネクタ
部などを基板に実装した状態の説明図である。図6は図
5の状態に押さえ板を装着した状態の説明図である。図
7は図6の状態にカムを装着した状態の説明図である。
更に,図8は図7の状態にビームを装着した状態の説明
図である。
【0030】図5で示すように,基板上に信号用コネク
タ部1と電源供給用コネクタ部2とを取付け,これらの
4隅上に支柱3がそれぞれ取付けられている。この場
合,信号用コネクタ部1と電源供給用コネクタ部2を構
成する各コンタクトの接続部12bや13b,並びにホ
ールドダウン14や15などは,基板に半田付け等によ
り接続される。ボス16は,基板への位置決めのための
ものであり,基板に設けられた位置決め孔に装着され
る。また,支柱3のネジ3dは,基板にコネクタを実装
した後,基板の反対側からネジ等(図示せず)でコネク
タを確実に固定させる。そして,図5に示した状態にお
いて,フラットタイプのIC(図示せず)を支柱3のス
タンドオフ3c上に載置される。この場合,ICのリー
ド(図示せず)は上記リブ11a等の間に形成される溝
を介して,信号用コンタクト12,グランド用コンタク
ト13,あるいは電源供給用コンタクト22などの接触
部12a,13aあるいは22aに接触する。
タ部1と電源供給用コネクタ部2とを取付け,これらの
4隅上に支柱3がそれぞれ取付けられている。この場
合,信号用コネクタ部1と電源供給用コネクタ部2を構
成する各コンタクトの接続部12bや13b,並びにホ
ールドダウン14や15などは,基板に半田付け等によ
り接続される。ボス16は,基板への位置決めのための
ものであり,基板に設けられた位置決め孔に装着され
る。また,支柱3のネジ3dは,基板にコネクタを実装
した後,基板の反対側からネジ等(図示せず)でコネク
タを確実に固定させる。そして,図5に示した状態にお
いて,フラットタイプのIC(図示せず)を支柱3のス
タンドオフ3c上に載置される。この場合,ICのリー
ド(図示せず)は上記リブ11a等の間に形成される溝
を介して,信号用コンタクト12,グランド用コンタク
ト13,あるいは電源供給用コンタクト22などの接触
部12a,13aあるいは22aに接触する。
【0031】次に図6のように,信号用コネクタインシ
ュレータ11と電源供給用コネクタインシュレータ2
1,並びにこれらの上に載せられた図示しないフラット
タイプのICのリードの上から,押え板4を被せる。こ
の押え板4の両端には係止用の孔4bが開いており,こ
れらの孔4bに支柱3に設けられたピン3bが刺さるこ
とで,押え板4が支柱3の間で係止されてその前後左右
の動きが規制された状態となる。
ュレータ11と電源供給用コネクタインシュレータ2
1,並びにこれらの上に載せられた図示しないフラット
タイプのICのリードの上から,押え板4を被せる。こ
の押え板4の両端には係止用の孔4bが開いており,こ
れらの孔4bに支柱3に設けられたピン3bが刺さるこ
とで,押え板4が支柱3の間で係止されてその前後左右
の動きが規制された状態となる。
【0032】更に図7のように,押え板4の上にカム5
を被せる。押え板4の上面の長手方向には上記のように
凸部4aが形成されており,この凸部4aがカム5の底
面の凹部5cに嵌まり,これによりカム5の動きの向き
が押え板4の長手方向に規制される。
を被せる。押え板4の上面の長手方向には上記のように
凸部4aが形成されており,この凸部4aがカム5の底
面の凹部5cに嵌まり,これによりカム5の動きの向き
が押え板4の長手方向に規制される。
【0033】そしてこのカム5の上から図8のようにビ
ーム6が装着される。ここで,ビーム6は,図示したよ
うに,各コネクタの外側横方向から装着される。またビ
ーム6の下端部は固定溝11b,11c,21bにそれ
ぞれ係止される。更に,ビーム6の上端部に所定の間隔
でそれぞれ形成されたバネ片6aは,カム5の上面に装
着される。また,信号用コネクタ部に取付けられるビー
ム6は,信号用コネクタ11に組み込まれたホールドダ
ウン15と接触する。これにより,高速信号の伝送ない
し伝達系がシールドされた状態となる結果,EMIの防
止が図れる。
ーム6が装着される。ここで,ビーム6は,図示したよ
うに,各コネクタの外側横方向から装着される。またビ
ーム6の下端部は固定溝11b,11c,21bにそれ
ぞれ係止される。更に,ビーム6の上端部に所定の間隔
でそれぞれ形成されたバネ片6aは,カム5の上面に装
着される。また,信号用コネクタ部に取付けられるビー
ム6は,信号用コネクタ11に組み込まれたホールドダ
ウン15と接触する。これにより,高速信号の伝送ない
し伝達系がシールドされた状態となる結果,EMIの防
止が図れる。
【0034】そして上記の組み立てを行った後に,以下
の実施例2で具体的に説明するように,カム5を駆動し
てビーム6を上側に弾性変形させることで,カム5や押
え板4を介して,フラットタイプのICのリードを対応
する各コンタクトの接触部に押し付けるための接触圧が
得られ,これらリードとコンタクトとの確実な電気的接
触が図れる。
の実施例2で具体的に説明するように,カム5を駆動し
てビーム6を上側に弾性変形させることで,カム5や押
え板4を介して,フラットタイプのICのリードを対応
する各コンタクトの接触部に押し付けるための接触圧が
得られ,これらリードとコンタクトとの確実な電気的接
触が図れる。
【0035】(実施例2)図9は本発明の実施例2に係
る高速伝送用コネクタを示したもので,(a)は上面
図,(b)は正面図,(c)は側面図である。図10は
図9における信号用コネクタのインシュレータに信号用
コンタクト12及びグランド用コンタクト13を装着し
たときの平面図である。図11は図9の高速伝送用コネ
クタの信号用コンタクト部分における断面図である。図
12は図9の高速伝送用コネクタのグランド用コンタク
ト部分における断面図である。図13は,信号用コンタ
クトが挿入されるインシュレータ部を示し,図14はグ
ランド用コンタクトが挿入されるインシュレータ部を示
している。また,図15は図9の高速伝送用コネクタを
示した斜視図である。
る高速伝送用コネクタを示したもので,(a)は上面
図,(b)は正面図,(c)は側面図である。図10は
図9における信号用コネクタのインシュレータに信号用
コンタクト12及びグランド用コンタクト13を装着し
たときの平面図である。図11は図9の高速伝送用コネ
クタの信号用コンタクト部分における断面図である。図
12は図9の高速伝送用コネクタのグランド用コンタク
ト部分における断面図である。図13は,信号用コンタ
クトが挿入されるインシュレータ部を示し,図14はグ
ランド用コンタクトが挿入されるインシュレータ部を示
している。また,図15は図9の高速伝送用コネクタを
示した斜視図である。
【0036】図9〜15に示されているように,単独で
高速伝送用コネクタとして,または電源供給用コネクタ
部と組合わせた場合においては信号用コネクタ部として
も用いられる高速伝送用コネクタが示されている。この
高速伝送用コネクタは,実施例1において使用されたも
のと実質的に同様なものであり,インシュレータ(信号
用コネクタインシュレータ)11に並設された複数のリ
ブ11aと,これらリブ11aの間に交互に平行に配設
されたそれぞれ形状の異なる信号用コンタクト12とグ
ランド用コンタクト13とから構成される。図10,1
3,14で示すように,グランド用コンタクト13及び
信号用コンタクト12間には,側壁11eの互い対向す
る一対の面により端部が規定される空気層11dが形成
され,インピーダンスマッチングを図っている。
高速伝送用コネクタとして,または電源供給用コネクタ
部と組合わせた場合においては信号用コネクタ部として
も用いられる高速伝送用コネクタが示されている。この
高速伝送用コネクタは,実施例1において使用されたも
のと実質的に同様なものであり,インシュレータ(信号
用コネクタインシュレータ)11に並設された複数のリ
ブ11aと,これらリブ11aの間に交互に平行に配設
されたそれぞれ形状の異なる信号用コンタクト12とグ
ランド用コンタクト13とから構成される。図10,1
3,14で示すように,グランド用コンタクト13及び
信号用コンタクト12間には,側壁11eの互い対向す
る一対の面により端部が規定される空気層11dが形成
され,インピーダンスマッチングを図っている。
【0037】さらに,図11,図12で示すように,イ
ンシュレータ11の上部の信号用コンタクト12とグラ
ンド用コンタクト13との間には,複数のリブ11aが
形成されているために,これら信号用コンタクト12と
グランド用コンタクト13に嵌合相手の接触子が接触し
た際に,隣の接触子と誤接触することを防ぐ。
ンシュレータ11の上部の信号用コンタクト12とグラ
ンド用コンタクト13との間には,複数のリブ11aが
形成されているために,これら信号用コンタクト12と
グランド用コンタクト13に嵌合相手の接触子が接触し
た際に,隣の接触子と誤接触することを防ぐ。
【0038】図16は本発明の実施例2の高速伝送用コ
ネクタにおける電源供給用コネクタ部を示したもので,
(a)は上面図,(b)は正面図,(c)は側面図であ
る。また,図17は図16の電源供給用コネクタ部の断
面図である。
ネクタにおける電源供給用コネクタ部を示したもので,
(a)は上面図,(b)は正面図,(c)は側面図であ
る。また,図17は図16の電源供給用コネクタ部の断
面図である。
【0039】図16,17に示すように,上記の信号用
コネクタ部と共に用いられる電源供給用コネクタ部が示
されている。この電源供給用コネクタ部も,実施例1に
おいて用いられたものと同様なもので,インシュレータ
(電源供給用コネクタインシュレータ)21に並設され
た複数のリブ21aの間に電源供給用コンタクト22を
それぞれ固着して構成される。
コネクタ部と共に用いられる電源供給用コネクタ部が示
されている。この電源供給用コネクタ部も,実施例1に
おいて用いられたものと同様なもので,インシュレータ
(電源供給用コネクタインシュレータ)21に並設され
た複数のリブ21aの間に電源供給用コンタクト22を
それぞれ固着して構成される。
【0040】(実施例3)図18は高速伝送用コネクタ
を基板に実装した状態の断面図,図19は図18におい
てフラットタイプのICを装着した状態の断面図,図2
0は図19において押え板とカムを更に装着した状態の
断面図,図21は図20においてビームを更に装着した
状態の断面図,図22は図21の状態におけるカムとビ
ームとの位置関係の説明図,図23は図21においてカ
ムを移動して接触圧を発生させてICの嵌合を完了した
状態の断面図,図24は図23の状態におけるカムとビ
ームとの位置関係の説明図である。
を基板に実装した状態の断面図,図19は図18におい
てフラットタイプのICを装着した状態の断面図,図2
0は図19において押え板とカムを更に装着した状態の
断面図,図21は図20においてビームを更に装着した
状態の断面図,図22は図21の状態におけるカムとビ
ームとの位置関係の説明図,図23は図21においてカ
ムを移動して接触圧を発生させてICの嵌合を完了した
状態の断面図,図24は図23の状態におけるカムとビ
ームとの位置関係の説明図である。
【0041】図18乃至24を参照して,上記の高速伝
送用コネクタを介してフラットタイプのICを基板に実
装する手順を具体的に説明する。
送用コネクタを介してフラットタイプのICを基板に実
装する手順を具体的に説明する。
【0042】図18に示す状態で,基板8上に高速伝送
用コネクタが上記のように実装されている。尚17は押
え板固定用のピンである。この状態において,図19の
ように,フラットタイプのIC7のリード71を,リブ
11aの間の溝に嵌め込みつつ挿入し,信号用コンタク
ト12の接触部12aに接触させる(13aも同様に接
触する)。次いで,図20のように,上部に押え板4,
カム5を順次被せ,更に図21のようにビーム6をカム
5の上面と固定溝11c(11b)との間に挟持する。
この場合,ビーム6のバネ片6aは,図22に示したよ
うにカム5の凹溝5a内に載置される。
用コネクタが上記のように実装されている。尚17は押
え板固定用のピンである。この状態において,図19の
ように,フラットタイプのIC7のリード71を,リブ
11aの間の溝に嵌め込みつつ挿入し,信号用コンタク
ト12の接触部12aに接触させる(13aも同様に接
触する)。次いで,図20のように,上部に押え板4,
カム5を順次被せ,更に図21のようにビーム6をカム
5の上面と固定溝11c(11b)との間に挟持する。
この場合,ビーム6のバネ片6aは,図22に示したよ
うにカム5の凹溝5a内に載置される。
【0043】次いで,カム5を押え板4に対して長手方
向に移動させる。すると,ビーム6のバネ片6aは,カ
ム5の凹溝5aおよびこの凹溝5aに隣接するカム上面
とにより形成される押圧部により,図23や図24のよ
うに押し上げられて弾性変形する。そしてこのバネ片6
aの弾性変形により,カム5,押え板4を介して,接触
力が発生し,IC7のリード71と接触部12a(13
aも同様)が圧接された状態となり,IC7とコネクタ
とが電気的に完全に接続された状態となる。
向に移動させる。すると,ビーム6のバネ片6aは,カ
ム5の凹溝5aおよびこの凹溝5aに隣接するカム上面
とにより形成される押圧部により,図23や図24のよ
うに押し上げられて弾性変形する。そしてこのバネ片6
aの弾性変形により,カム5,押え板4を介して,接触
力が発生し,IC7のリード71と接触部12a(13
aも同様)が圧接された状態となり,IC7とコネクタ
とが電気的に完全に接続された状態となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
互いに異なる形状の信号用コンタクトとグランド用コン
タクトとを交互に配置したことから,信号経路における
インピーダンスマッチングを図ることができ,高速信号
の伝送時における信号劣化を少なくすることができる。
また,信号用コンタクトとグランド用コンタクトとの間
に空気層を設けることによっても,インピーダンスマッ
チングを図ることができる。
互いに異なる形状の信号用コンタクトとグランド用コン
タクトとを交互に配置したことから,信号経路における
インピーダンスマッチングを図ることができ,高速信号
の伝送時における信号劣化を少なくすることができる。
また,信号用コンタクトとグランド用コンタクトとの間
に空気層を設けることによっても,インピーダンスマッ
チングを図ることができる。
【0045】また,別々に構成した電源供給用コネクタ
部と信号用コネクタ部とを組合わせて高速伝送用コネク
タを作ることで,電源供給用コネクタ部における電源用
コンタクトを大電流用の大きなサイズにできて,ICを
高速に作動させるために十分な電流を供給することがで
きる。
部と信号用コネクタ部とを組合わせて高速伝送用コネク
タを作ることで,電源供給用コネクタ部における電源用
コンタクトを大電流用の大きなサイズにできて,ICを
高速に作動させるために十分な電流を供給することがで
きる。
【0046】更に,信号経路をビームにより被覆してシ
ールドすることで,EMI対策を施すことができ,従っ
て特に高速伝送において良好な特性を持ち,このため,
特に高速伝送用に適したコネクタを提供することができ
る。
ールドすることで,EMI対策を施すことができ,従っ
て特に高速伝送において良好な特性を持ち,このため,
特に高速伝送用に適したコネクタを提供することができ
る。
【図1】本発明の実施例1に係る高速伝送用コネクタを
示したもので,(a)は上面図,(b)は正面図,
(c)は側面図である。
示したもので,(a)は上面図,(b)は正面図,
(c)は側面図である。
【図2】図1の高速伝送用コネクタの信号用コネクタ部
のグランド用コンタクト部分における断面図である。
のグランド用コンタクト部分における断面図である。
【図3】図1の高速伝送用コネクタの信号用コネクタ部
の信号用コンタクト部分における断面図である。
の信号用コンタクト部分における断面図である。
【図4】図1の高速伝送用コネクタの電源供給用コネク
タ部の断面図である。
タ部の断面図である。
【図5】本発明の実施例の高速伝送用コネクタの信号用
コネクタ部および電源供給用コネクタ部などを基板に実
装した状態の説明図である。
コネクタ部および電源供給用コネクタ部などを基板に実
装した状態の説明図である。
【図6】図5の状態に押え板を装着した状態の説明図で
ある。
ある。
【図7】図6の状態にカムを装着した状態の説明図であ
る。
る。
【図8】図7の状態にビームを装着した状態の説明図で
ある。
ある。
【図9】本発明の実施例2に係る高速伝送用コネクタを
示したもので,(a)は上面図,(b)は正面図,
(c)は側面図である。
示したもので,(a)は上面図,(b)は正面図,
(c)は側面図である。
【図10】図9の高速伝送用コネクタの信号用コネクタ
の要部を示す平面図である。
の要部を示す平面図である。
【図11】図9の高速伝送用コネクタの信号用コンタク
ト部分における断面図である。
ト部分における断面図である。
【図12】図9の高速伝送用コネクタのグランド用コン
タクト部分における断面図である。
タクト部分における断面図である。
【図13】図9の高速伝送用コネクタの信号用コンタク
トが挿入されるインシュレータ部分を示す断面図であ
る。
トが挿入されるインシュレータ部分を示す断面図であ
る。
【図14】図9の高速伝送用コネクタのグランド用コン
タクトが挿入されるインシュレータ部分を示す断面図で
ある。
タクトが挿入されるインシュレータ部分を示す断面図で
ある。
【図15】図9の高速伝送用コネクタを示した斜視図で
ある。
ある。
【図16】本発明の実施例2に係る高速伝送用コネクタ
における電源供給用コネクタ部を示したもので,(a)
は上面図,(b)は正面図,(c)は側面図である。
における電源供給用コネクタ部を示したもので,(a)
は上面図,(b)は正面図,(c)は側面図である。
【図17】図16の電源供給用コネクタ部の断面図であ
る。
る。
【図18】高速伝送用コネクタを基板に実装した状態の
断面図である。
断面図である。
【図19】図18においてフラットタイプのICを装着
した状態の断面図である。
した状態の断面図である。
【図20】図19において押え板とカムを更に装着した
状態の断面図である。
状態の断面図である。
【図21】図20においてビームを更に装着した状態の
断面図である。
断面図である。
【図22】図21の状態におけるカムとビームとの位置
関係の説明図である。
関係の説明図である。
【図23】図21においてカムを移動して接触圧を発生
させてICの嵌合を完了した状態の断面図である。
させてICの嵌合を完了した状態の断面図である。
【図24】図23の状態におけるカムとビームとの位置
関係の説明図である。
関係の説明図である。
【図25】従来のコネクタの一例を示したもので,
(a)は平面図,(b)は側面図である。
(a)は平面図,(b)は側面図である。
【図26】図25のコネクタにフラットタイプのICを
接続した状態を示した断面図である。
接続した状態を示した断面図である。
1 信号用コネクタ部 2 電源供給用コネクタ部 3 支柱 4 押え板 4a 凸部 5 カム 5c 凹部 6 ビーム 7 IC 8 基板 11 信号用コネクタインシュレータ(インシュレー
タ) 11a リブ 11d 空気層 12 信号用コンタクト 12a,13a 接触部 13 グランド用コンタクト 14,15 ホールドダウン 21 電源供給用コネクタインシュレータ(インシュ
レータ) 22 電源供給用コンタクト 22a 接触部
タ) 11a リブ 11d 空気層 12 信号用コンタクト 12a,13a 接触部 13 グランド用コンタクト 14,15 ホールドダウン 21 電源供給用コネクタインシュレータ(インシュ
レータ) 22 電源供給用コンタクト 22a 接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 33/76 H01L 23/32
Claims (5)
- 【請求項1】 上面に複数のリブが形成されたインシュ
レータと,前記リブの間に配置された接触部を有する信
号用コンタクトおよびグランド用コンタクトと,前記イ
ンシュレータの上面に設けられる押え板と,前記押え板
の上面に設けられ前記押え板に対して移動自在なカム
と,前記インシュレータ,前記押え板,前記カムを一体
に挟持する弾性を有するビームとを有し,前記信号用コ
ンタクトと前記グランド用コンタクトとを交互に配置す
るとともに,前記信号用コンタクトと前記グランド用コ
ンタクトを互いに異なる形状とし,前記カムには前記移
動の際に前記ビームを押し上げる押圧部が形成されてい
ることを特徴とする高速伝送用コネクタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の高速伝送用コネクタにお
いて,前記ビームは導電性を有し,前記ビームにより前
記信号用コンタクトと前記グランド用コンタクトの上部
の少なくとも一部分が覆われており,前記インシュレー
タには基板のグランド部に接続されるホールドダウンが
組込まれており,また前記ビームが前記ホールドダウン
に接触することを特徴とする高速伝送用コネクタ。 - 【請求項3】 請求項1記載の高速伝送用コネクタにお
いて,前記インシュレータは,各コンタクト間の絶縁物
の一部を廃し,この代わりに空気層を与えて,各コンタ
クト間のインピーダンスマッチングを取っていることを
特徴とする高速伝送用コネクタ。 - 【請求項4】 上面に複数のリブが形成された信号用コ
ネクタインシュレータと,前記リブの間に配された接触
部を有する信号用コンタクトおよびグランド用コンタク
トを有し,前記信号用コンタクトと前記グランド用コン
タクトが交互に配置され,また前記信号用コンタクトと
前記グランド用コンタクトが互いに異なる形状である信
号用コネクタ部と,上面に複数のリブが形成された電源
供給用コネクタインシュレータ及び前記複数のリブの間
に配された接触部を有する電源用コンタクトを有してな
る電源供給用コネクタ部とを組合わせて構成される高速
伝送用コネクタであって,前記電源供給用コネクタイン
シュレータの上面に設けられる押え板と,前記押え板の
上面に設けられ前記押え板に対して移動自在なカムと,
前記電源供給用コネクタインシュレータ,前記押え板,
及び前記カムを一体に挟持する弾性を有するビームとを
有し,前記カムには前記移動の際に前記ビームを押し上
げる押圧部が形成されていることを特徴とする高速伝送
用コネクタ。 - 【請求項5】 請求項4記載の高速伝送用コネクタにお
いて,前記複数のリブによって,嵌合相手の接触子を誘
い込み,前記嵌合相手の接触子が前記信号用コンタクト
および前記グランド用コンタクトと接触した際に,前記
複数のリブが隣の接触子と誤接触をすることを防ぐこと
を特徴とする高速伝送用コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5259569A JP2764687B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 高速伝送用コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5259569A JP2764687B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 高速伝送用コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07114958A JPH07114958A (ja) | 1995-05-02 |
JP2764687B2 true JP2764687B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=17335949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5259569A Expired - Fee Related JP2764687B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 高速伝送用コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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US6981883B2 (en) | 2001-11-14 | 2006-01-03 | Fci Americas Technology, Inc. | Impedance control in electrical connectors |
US7008250B2 (en) | 2002-08-30 | 2006-03-07 | Fci Americas Technology, Inc. | Connector receptacle having a short beam and long wipe dual beam contact |
US7018246B2 (en) | 2003-03-14 | 2006-03-28 | Fci Americas Technology, Inc. | Maintenance of uniform impedance profiles between adjacent contacts in high speed grid array connectors |
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US7083432B2 (en) | 2003-08-06 | 2006-08-01 | Fci Americas Technology, Inc. | Retention member for connector system |
US7160117B2 (en) | 2004-08-13 | 2007-01-09 | Fci Americas Technology, Inc. | High speed, high signal integrity electrical connectors |
US7214104B2 (en) | 2004-09-14 | 2007-05-08 | Fci Americas Technology, Inc. | Ball grid array connector |
US7226296B2 (en) | 2004-12-23 | 2007-06-05 | Fci Americas Technology, Inc. | Ball grid array contacts with spring action |
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US7396259B2 (en) | 2005-06-29 | 2008-07-08 | Fci Americas Technology, Inc. | Electrical connector housing alignment feature |
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