JP3276913B2 - ロッドミル内のロッド搬出入装置 - Google Patents

ロッドミル内のロッド搬出入装置

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JP3276913B2 JP35766097A JP35766097A JP3276913B2 JP 3276913 B2 JP3276913 B2 JP 3276913B2 JP 35766097 A JP35766097 A JP 35766097A JP 35766097 A JP35766097 A JP 35766097A JP 3276913 B2 JP3276913 B2 JP 3276913B2
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敏一 寺村
建吾 下村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物体を粉砕して
粉砕物を得るロッドミルにおいて、ロッドの交換のため
に、ロッドミルのドラム内からロッドを搬出しまたドラ
ム内にロッドを搬入するための、ロッドミル内のロッド
搬出入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロッドミルは、所定粒度の粉砕物を得る
ために、各種の産業分野において使用されている。例え
ば、製鉄業においては、焼結鉱を製造する場合に、焼結
原料であるコークスの粉砕用として、過粉砕を起こさ
ず、且つ、大量の粉砕処理に適した特徴を生かし、ロッ
ドミルが使用されている。
【0003】ロッドミルによるコークスの粉砕は、次の
ようにして行われる。即ち、粉砕すべきコークスが装入
されたロッドミルのドラム内に、直径約60〜100m
m、長さ約5m前後のロッドを140〜160本装入
し、このようにコークスとロッドとが装入されたドラム
を、15〜20rpmで連続回転させ、ドラム内におい
てロッドをある高さまで持ち上げた後、落下させる動作
を間断なく繰り返し行い、ロッドの落下衝撃によって鉄
鉱石を粉砕する。
【0004】ドラム内のロッドは、常に過酷な外力を受
けるために、摩耗が進み、粉砕効率が低下するので、所
定の期間内に、摩耗したロッドを新しいロッドと交換す
る作業が必要であり、そのためのロッドの搬出搬入装置
が設けられている。
【0005】このような、ロッドの交換のためのドラム
内へのロッドの搬出搬入装置は、ロッドを適確に把持す
る機能、および、把持したロッドを確実にドラム内から
搬出しまたドラム内に搬入する機能を有していることが
必要である。
【0006】上述したロッドの把持機構としては、電磁
石を使用したものが多く使用されており、例えば、特公
昭56−52622号公報および実開昭56−1333
39号公報には、ロッドミルのドラム内に、ワイヤによ
って電磁石を吊り下げたアームを挿入し、電磁石にロッ
ドを吸着し、ワイヤで巻き上げた上、アームを後退させ
てドラム内から抜き出しドラム外に搬出する装置(以
下、先行技術1という)が開示され、また、特開平7−
299376号公報には、ロッドミルのドラム内に進退
するアームと、前記アームに吊り下げられた複数の電磁
石と、電磁石相互を連結する連結棒とを有し、電磁石
は、連結棒の軸芯に直交し水平面内に位置する軸芯まわ
りと連結棒の軸芯まわりとの所定範囲で回動可能になっ
ているロッド搬入搬出装置(以下、先行技術2という)
が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術1お
よび先行技術2においては、ドラム内におけるロッドの
積層状態によって、電磁石の下降地点における複数本の
ロッドに段差が生じているときに、ロッドに対する電磁
石の接触状態が悪くなり、電磁石にロッドが均一に吸着
せず、片方のみが吸着する片吊り現象が発生し、ドラム
内からのロッドの搬出効率を阻害していた。また、先行
技術2のように、アームに複数の電磁石が吊り下げられ
た装置では、装置全体が大重量になる上、電力消費量が
多くなり、メンテナンスが複雑になる等の問題があっ
た。
【0008】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、物体を粉砕して粉砕物を得るロッドミルにお
いて、ロッド交換のための、ロッドミル内からの複数本
のロッドの搬出および搬入を、片吊り現象の生ずること
なく確実且つ迅速に行うことができ、しかも、軽量でメ
ンテナンスも容易な省エネルギー型のロッド搬出入装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の装置は、ロッドミルのドラム内に進退するアーム
と、前記アームに懸吊された、ロッドミル内の複数本の
ロッドを吸着し吊り上げるための1つの電磁石と、前記
アームに懸吊された、ロッドミル内の複数本のロッドを
係止し吊り上げるための、支持金具によって支持された
係止爪とからなっており、前記支持金具には、係止爪を
振上げ振下げるための係止爪傾動機構と、係止爪をその
軸線を中心として回動させるための係止爪回動機構とが
設けられていることに特徴を有するものである。
【0010】請求項2に記載の装置は、請求項1に記載
の装置において、アームに懸吊された電磁石と前記係止
爪支持金具とが、連結棒によって連結部が首振り自在に
相互に連結されていることに特徴を有するものである。
【0011】請求項3に記載の装置は、ロッドミルのド
ラム内に進退するアームと、アームに昇降自在に懸吊さ
れた架台と、前記架台に取り付けられた、ロッドミル内
の複数本のロッドを吸着し吊り上げるための1つの電磁
石と、前記架台に取り付けられた、ロッドミル内の複数
本のロッドを係止するための係止爪とからなっており、
前記架台には、係止爪を振上げ振下げるための係止爪傾
動機構と、係止爪をその軸線を中心として回動させるた
めの係止爪回動機構とが設けられていることに特徴を有
するものである。
【0012】請求項4に記載の装置は、上記請求項3に
記載の装置において、前記架台に、複数本のロッドを係
止する係止爪に加えて、吊り上げられた複数本のロッド
の落下を防止するための補助係止爪が設けられているこ
とに特徴を有するものである。
【0013】請求項5に記載の装置は、請求項1から4
に記載の装置において、アームまたは架台に、吊り上げ
られた複数本のロッドの荷姿を検出するための荷姿検出
機構が設けられていることに特徴を有するものである。
【0014】この発明の装置によれば、ロッドミル内の
複数本のロッドは、アームまたは架台の一端側に設けら
れた1つの電磁石による吸着と、アームまたは架台の他
端側に設けられた係止爪による係止によって、片吊り現
象が生ずることなく確実に吊り上げることができ、複数
本のロッドを吸着させる電磁石は1つで済むから、軽量
でメンテナンスも容易であり、電力消費量も少なくて済
む。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明を、図面を参照し
ながら説明する。図1は、この発明の第1実施態様の装
置を示す概略全体正面図、図2は図1におけるアーム先
端部分の拡大正面図である。図1および図2に示すよう
に、ロッドミル1に近接して設けられた基台2上には、
所定長さのアーム4が、ロッドミル1のドラム1aに向け
て、駆動機構3により水平移動可能に設けられている。
アーム4の先端部には、係止爪支持金具5が索6により
昇降可能に懸吊されており、アーム4の、係止爪支持金
具5の懸吊位置よりも所定間隔をあけた後方位置には、
ドラム1a内のロッドaを吸着するための電磁石7が、索
20および吊り金具21により昇降可能に懸吊されてい
る。
【0016】係止爪支持金具5と電磁石吊り金具21と
は、相互に連結棒22により連結部が首振り自在に連結
されており、また、索20に対する電磁石吊り金具21
の取付け部分には、荷重検出用のロードセル23が設け
られ、ロードセル23によって、電磁石7にかかるロッ
ドaの吸着荷重を検出し得るようになっている。
【0017】係止爪支持金具5には、図3に概略正面図
で、図4にその概略側面図で、図5に図3のA−A視平
面図で示すように、電磁石7に吸着されたロッドを把持
するための係止爪10が、以下に述べるように、傾動機
構によって振上げ及び振下げ自在に且つ回動機構によっ
てその軸線を中心とし回動自在に取付けられている。
【0018】即ち、係止爪支持金具5には、係止爪10
を支持するブラケット9が、係止爪昇降機構としての2
つの垂直シリンダ8,8によって昇降可能に設けられ、
ブラケット9の架台幅方向両側には、ピン12により係
止爪10が軸着された1対の係止爪支持軸11が、その
軸線を中心として回動可能に取り付けられている。
【0019】係止爪支持軸11の各々の上端部は、ブラ
ケット9の上部に水平に配設された、係止爪回動機構と
しての係止爪回動用シリンダ14のロッドに、リンク機
構13を介して軸着されている。従って、係止爪回動用
シリンダ14を作動させることによって、支持軸11に
軸着された係止爪10は、リンク機構13によりその軸
線を中心として回動する結果、爪体の向きが変えられ
る。
【0020】係止爪支持金具5の両側には、係止爪10
を、そのピン12を軸として振上げ及び振下げるため
の、係止爪傾動機構としてのスライド板15が、係止爪
支持金具5の支持台5aに沿って水平移動可能に設けら
れている。スライド板15は、横長の長孔16を有して
おり、長孔16には、支持金具5の側面に固定されたガ
イド用ロッド17が嵌挿されている。18は、スライド
板15を駆動させるためのシリンダであって、そのシリ
ンダ本体は支持金具5の一端に水平に固定されており、
また、シリンダロッドは、スライド板15の端部に固定
されている。
【0021】スライド板15の表面には、ブラケット9
により支持された係止爪10を、その幅方向両側から位
置をずらして挟持する爪揺動用ガイドピン19,19′
が取り付けられている。従って、シリンダ18を作動さ
せることによって、スライド板15は、その長孔16に
嵌挿された、支持金具5に固定のガイド用ロッド17に
案内されて水平移動し、ガイドピン19,19′に挟ま
れている係止爪10をピン12を軸として振上げおよび
振下げる。
【0022】ロッドミル1のドラム1a内からのロッド
aの搬出は、次のようにして行われる。先ず、アーム4
を前進させ、その前部をロッドミル1のドラム1a内に、
その円形状開口部1bを通して挿入する。アーム4がそ
の限度まで挿入されると、索6および索20により、係
止爪支持金具5および電磁石吊金具21を共に下降さ
せ、吊金具21に取付けられた電磁石7をドラム1a内の
ロッドaに当接させる。
【0023】電磁石7がドラム1a内のロッドaに当接し
たことは、ロードセル23による索20の荷重値変化等
によって検出され、その時点で係止爪支持金具5および
電磁石吊金具21の下降を停止すると共に電磁石7を励
磁し、図2に示すように、ロッドaの中央部付近を電磁
石7に吸着させた上、索20を巻き上げて電磁石7によ
り片吊り状態にする。
【0024】次いで、係止爪支持金具5のシリンダ18
を作動させてスライド板15を水平移動させ、ガイドピ
ン19,19′に挟持された係止爪10を、ピン12を
軸として振下げ、次いで、係止爪回動用シリンダ14を
作動させ、リンク機構13により係止爪支持軸11を、
その軸線を中心として回動させる。その結果、係止爪支
持軸11にピン12により接続されている係止爪10
は、ロッドaに向けて回動し、ロッドaを掻き寄せて下
方から包み込みこれを把持する。
【0025】次いで、垂直シリンダ8,8を作動させて
ブラケット9と共に係止爪10を上昇させ、中央部付近
が電磁石7に吸着されているロッドaを水平に保つ。こ
のようにして電磁石7に吸着され、係止爪10によって
把持されたロッドaを、索6および索20により巻き上
げた後、アーム4をロッドミル1のドラム1aからその円
形状開口部1bを通して引き抜き、所定位置に吊り降ろ
し、基台2直下の図示しないクレードル内に搬出する。
【0026】以下、同様の作動を繰り返すことにより、
ロッドミル1内のロッドaは、次々と、係止爪支持金具
5および電磁石7によって吊り上げられ、基台2の直下
に設けられたクレードル内に排出される。なお、ロッド
ミル1内へのロッドaの搬入は、上述した手順と逆の手
順によって行われる。
【0027】上述したように、この発明の装置によれ
ば、ロッドミル1内の複数本のロッドを、1つの電磁石
7によって強制的に片吊り状態とした上、係止爪10に
よって掻き寄せ把持するようになっているので、複数本
のロッドの吊り上げに際し片吊り現象の生ずることがな
く、確実且つ迅速にその搬出入を行うことができ、しか
も、ロッド吸着用電磁石は1つで済むから装置が簡単で
且つ軽量化される。
【0028】図6は、この発明の装置の第2実施態様を
示す概略正面図である。第2実施態様の装置において
は、アーム4に、架台25が索24,24により昇降可
能に懸吊されており、架台25の長さ方向一端側には、
ドラム1a内のロッドaを吸着するための電磁石7が索2
6によって懸吊され、架台25の他端側には、係止爪1
0が傾動機構によって振上げ振下げ自在に、且つ回動機
構によってその軸線を中心とし回動自在に取り付けられ
ている。
【0029】係止爪10の傾動機構および回動機構、な
らびに、ロッドaの搬出入のための作動は、電磁石7、
係止爪10およびその傾動機構および回動機構が共に架
台25に設けられていることを除き、上述した第1実施
態様の装置と同様であるので、その説明を省略する。
【0030】図7は、この発明の装置の第3実施態様を
示す概略正面図である。第3実施態様の装置において
は、第2実施態様の装置と同様、アーム4に索24,2
4で架台25が懸吊されている。架台25の長さ方向一
端側には、ドラム1a内のロッドaを吸着するための電磁
石7が索26により懸吊され、架台25の中央部には第
1係止爪10が、その先端部には落下防止用補助爪とし
ての第2係止爪27が、そして、電磁石7寄りの後端部
には同じく落下防止用補助爪としての第3係止爪28
が、各々傾動機構によって振上げ振下げ自在に且つ回動
機構によってその軸線を中心とし回動自在に取り付けら
れている。
【0031】第1係止爪10の取付け機構は、第1およ
び第2実施態様の装置と同様であるので、その説明を省
略し、架台25の先端部の第2係止爪27および後端部
の第3係止爪28の取付け構造について述べる。
【0032】架台25の先端部上面には、第2係止爪2
7を支持する第2ブラケット29が設けられており、第
2ブラケット29の架台幅方向両側には、ピン31によ
り第2係止爪27が軸着された第2係止爪支持軸30
が、その軸線を中心として回動可能に取り付けられてい
る。第2係止爪支持軸30の回動は、第1係止爪と同
様、第2ブラケット29の上部に設けられた図示しない
係止爪回動用シリンダおよびリンク機構によって行わ
れ、これによって、第2係止爪27は、その軸線を中心
として回動し、爪体の向きが変えられる。
【0033】架台5の先端部側面には、第2係止爪27
を、そのピン31を軸として振上げ及び振下げるため
の、係止爪傾動機構としての第2スライド板32が、架
台25に沿って水平移動可能に設けられており、第2ス
ライド板32の表面には、第2係止爪27をその幅方向
両側から位置をずらして挟持する爪揺動用ガイドピン3
3,33′が取り付けられている。
【0034】第2スライド板32には、架台5の後端部
側の第3係止爪28に向かって伸びる連結杆34が取り
付けられ、連結杆34は、第3係止爪28を支持する第
3ブラケット35のガイド片と、ラック・ピニオン機構
を介して連結されている。第3係止爪28を支持する第
3ブラケット35は、架台25に沿って水平移動可能に
なっており、第3ブラケット35の架台幅方向両側に
は、ピン36により第3係止爪28が軸着された第3係
止爪支持軸37が、その軸線を中心として回動可能に取
り付けられている。第3係止爪支持軸37の回動機構
は、第1係止爪と同様、第3ブラケット35の上部に設
けられた係止爪回動用シリンダおよびリンク機構によっ
て行われ、これによって、第3係止爪28は、その軸線
を中心として回動し、爪体の向きが変えられる。
【0035】第3ブラケット35の下部は、前述したよ
うに連結杆34により第2スライド板32とラック・ピ
ニオンを介して連結されている。架台25の、第3係止
爪28が取り付けられている位置付近の側面には、第3
係止爪28をその幅方向両側から位置をずらして挟持す
るガイドピン38,38′が取り付けられている。
【0036】図示しないシリンダを駆動することによ
り、第3ブラケット35および第3ブラケット35と連
結杆34を介して接続された第2スライド板32も水平
移動する。このような、第3ブラケット35および第2
スライド板32の水平移動によって、第2ブラケット2
9に取り付けられた第2係止爪27および第3ブラケッ
ト35に取り付けられた第3係止爪28は、共に振上げ
振下げられる。
【0037】ロッドミル1のドラム1a内からのロッド
aの搬出は、次のようにして行われる。先ず、アーム4
を前進させ、その前部をロッドミル1のドラム1a内に挿
入する。アーム4がその限度まで挿入されると、索24
により架台25を下降させ、図8(a) に示すように、架
台25の一端側に取り付けられている電磁石7をドラム
1a内のロッドaに当接させる。電磁石7がロッドaに当
接したことはロードセルによって検出され、その時点で
架台25の下降を停止すると共に、電磁石7を励磁し、
ロッドaの中央部付近を電磁石7に吸着させた上、索2
6を巻き上げて電磁石7により片吊り状態にする。
【0038】次いで、シリンダの作動によって第1スラ
イド板15を水平移動させ、ガイドピン19,19′に
挟持された第1係止爪10を、ピン12を軸として振下
げ、次いで、第1係止爪回動用シリンダを作動させ、係
止爪支持軸11を、その軸線を中心として回動させる。
その結果、係止爪支持軸11にピン12により接続され
ている第1係止爪10はロッドaに向けて回動し、図8
(b) に示すようにロッドaを掻き寄せてその下方から包
み込みこれを把持する。
【0039】次いで、垂直シリンダ8,8を作動させ、
ブラケット9と共に第1係止爪10を上昇させ、図8
(c) に示すように、電磁石7に吸着されているロッドa
を水平に保つ。このようにして、ロッドaを電磁石7に
吸着させ、第1係止爪10によって把持した後、シリン
ダの作動によって第3ブラケット35を、これに連結杆
を介して接続されている第2スライド板32と共に水平
移動させる。
【0040】このような第2スライド板32および第3
ブラケット35の水平移動によって、第2ブラケット2
9に取り付けられた第2係止爪27、および、第3ブラ
ケット35に取り付けられた第3係止爪28を共に振り
降ろした後、第2係止爪27および第3係止爪28をロ
ッドaに向けて回動させ、図8(d) に示すように、ロッ
ドaをその下方から包み込みこれを把持させる。
【0041】このようにして、電磁石7に吸着され、そ
して、第1係止爪10、および、落下防止用補助爪とし
ての第2係止爪27ならびに第3係止爪28によって把
持されたロッドaを、索24による架台25の巻き上げ
によって引き上げた後、アーム4をロッドミル1のドラ
ム1aから、その円形状開口部1bを通って引き抜き所定
位置に吊り降ろし、基台2の直下の図示しないクレード
ル内に搬出する。
【0042】以下、同様の作動を繰り返すことにより、
ロッドミル1内のロッドaは、次々と、架台25に取り
付けられた第1係止爪10、第2係止爪27、第3係止
爪28および電磁石7によって吊り上げられ、基台2の
直下に設けられたクレードル内に搬出される。なお、ロ
ッドミル1内へのロッドaの搬入は、上述した手順と逆
の手順によって行われる。
【0043】上述した第3実施態様の装置によれば、ロ
ッドミル1内の複数本のロッドは、1つの電磁石7によ
って強制的に片吊り状態にされた上、第1係止爪10に
よって掻き寄せられ、第1係止爪10によって把持され
ると共に、落下防止用補助爪としての第2係止爪27お
よび第3係止爪28によっても把持されるので、吊り上
げに際し片吊り現象の生ずることがなく、架台25に複
数本のロッドを、より確実に落下することなく吊り上げ
ることができる。
【0044】この発明の装置により、ロッドミル1内の
複数本のロッドを、電磁石による吸着と係止爪による把
持とによって吊上げ、図1に示すロッドミル1の小径の
開口部1bから搬出するに際し、電磁石に吸着され且つ
係止爪に把持されている複数本のロッドが、ドラム開口
部1bを通過し得るような、開口部1bの内径よりも小
さい幅に、互いに平らに整列した正常な荷姿状態であれ
ば、ロッドミル1の開口部1bから問題なく搬出するこ
とができる。
【0045】しかしながら、吊り上げられた複数本のロ
ッドaが、拡がって並んでいたり、上下に重なり合いま
たは斜め方向に交差した不整列状態のような、開口部1
bの内径よりも大きい幅または高さの、異常な荷姿にな
っている場合には、ロッドミル1からの搬出時に、ドラ
ム開口部1bの壁に衝突するロッドが生じ、開口部1b
を通過し得なくなるばかりでなく、開口部1bの壁を破
損させる問題が生ずる。このような問題の発生を防止す
るためには、電磁石に吸着され且つ係止爪に把持された
複数列のロッドの荷姿を検出し、上述した異常な荷姿に
なっている場合には、再度吊り直すことが必要になる。
【0046】この発明のロッド搬出入装置においては、
簡単な荷姿検出機構を付加することにより、上述したロ
ッド荷姿を検出することができる。以下に、ロッド荷姿
検出機構について説明する。図9は、図2などに示した
本発明の第1実施態様の装置に取り付けられたロッド荷
姿検出機構の一例を示す概略正面図である。図9に示す
ように、係止爪支持金具5および電磁石7が懸吊されて
いるアーム4の先端には、支持腕39を介して第1レー
ザー光検出器40が取り付けられ、また、アーム4の電
磁石7の懸吊位置よりも後方には、第2レーザー光検出
器41が取り付けられている。
【0047】このような、第1レーザー光検出器40お
よび第2レーザー光検出器41から、電磁石7に吸着さ
れ且つ係止爪支持金具5の係止爪10に把持されてアー
ム4に吊り下げられている複数列のロッドに向け、その
幅方向にレーザー光線を照射し、光切断法によって上記
複数列のロッドの荷姿を検出する。
【0048】図10は、その検出結果を示す説明図であ
る。図10(a) に示すように、電磁石に吸着され且つ係
止爪に把持されている複数列のロッドaの荷姿が正常な
場合には、規則正しい凹凸の切断図形を示す検出結果が
得られる。一方、図10(b)に示すように、複数列のロ
ッドaの荷姿が異常な場合には、不規則な凹凸の切断図
形を示す検出結果が得られる。従って、ロッド荷姿が正
常か否かを容易に検出することができ、異常な荷姿の場
合には再度吊り直すことによって、前述した問題を防止
することができる。
【0049】なお、この発明の第2実施態様および第3
実施態様の装置においては、上述したロッド荷姿検出機
構としての第1レーザー光検出器40および第2レーザ
ー光検出器41は、アーム4に懸吊された架台25に取
り付けられる。
【0050】図11は、ロッド荷姿検出機構の他の例を
示す概略正面図である。図11に示すように、この検出
機構においては、係止爪支持金具5および電磁石7が懸
吊されているアーム4の先端およびアーム4の電磁石懸
吊位置よりも後方の各々に、アーム4の幅方向にわた
り、ロッドミル1におけるドラム開口部1bの内径以下
の間隔をあけて、2つのワイヤ状タッチセンサー42、
42′が取り付けられている。
【0051】電磁石7に吸着され且つ係止爪10に把持
されてアーム4に吊り上げられた複数列のロッドが、ワ
イヤ状タッチセンサー42、42′に接触しないときに
は、正常な荷姿であることが検出され、そして、吊り上
げられた複数列のロッドが、ワイヤ状タッチセンサー4
2、42′に接触しているときには、ロッドミル1のド
ラム開口部1bを通過し得ない異常な荷姿であることが
検出される。この発明の第2実施態様および第3実施態
様の装置の場合には、ワイヤ状タッチセンサー42、4
2′がアーム4に懸吊された架台25に取り付けられる
ことは上述した通りである。
【0052】図12は、ロッド荷姿検出機構の更に他の
例を示す概略正面図である。図12に示すように、この
機構においては、係止爪支持金具5および電磁石7が懸
吊されているアーム4の先端およびアーム4の電磁石懸
吊位置よりも後方の各々に、アーム4の幅方向にわた
り、湾曲した2の爪状タッチセンサ43、43′が取り
付けられている。爪状タッチセンサ43、43′は、そ
の上部をピン44、44′によって内側に向け回動可能
になっており、爪状タッチセンサ43、43′が閉じら
れたときに形成されるほぼ円形状の内周は、ロッドミル
1におけるドラム開口部1bの円形状内周よりもやや小
さくなっている。
【0053】電磁石7に吸着され且つ係止爪10に把持
されてアーム4に吊り上げられた複数列のロッドが、爪
状タッチセンサー43、43′に接触しないときには、
正常な荷姿であることが検出され、そして、吊り上げら
れた複数列のロッドが、爪状タッチセンサー43、4
3′に接触しているときには、ロッドミル1のドラム開
口部1bを通過し得ない異常な荷姿であることが検出さ
れる。
【0054】そこで、異常な荷姿が検出された場合に
は、爪状タッチセンサー43、43′を、上部のピン4
4、44′を軸として内側に向けて回動させることによ
って、爪状タッチセンサー43、43′によって抱かれ
た状態のロッドを、正常な荷姿に矯正することができ
る。この発明の第2実施態様および第3実施態様の装置
の場合には、爪状タッチセンサー43、43′がアーム
4に懸吊された架台25に取り付けられることは上述し
た通りである。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の装置によ
れば、物体を粉砕して粉砕物を得るロッドミルにおい
て、ロッド交換のための、ロッドミル内からの複数本の
ロッドの搬出および搬入を、1つの電磁石と少なくとも
1つの係止爪とによって、片吊り現象の生ずることなく
吸着および把持させ、これによって、確実且つ迅速に複
数本のロッドの搬出および搬入を行うことができ、しか
も、ロッド吸着用電磁石は1つで済むから装置が簡単且
つ軽量化され、電力消費量も少なくメンテナンスが容易
で故障も低減する等、多くの工業上有用な効果がもたら
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の装置の第1実施態様を示す概略全体
正面図である。
【図2】図1におけるアーム先端部分の拡大正面図であ
る。
【図3】係止爪支持金具の概略正面図である。
【図4】係止爪支持金具の概略側面図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】この発明の装置の第2実施態様を示す概略正面
図である。
【図7】この発明の装置の第3実施態様を示す概略正面
図である。
【図8】ロッドミルからのロッド搬出状態を示す説明図
である。
【図9】第1実施態様の装置に取り付けられたロッド荷
姿検出装置の一例を示す概略正面図である。
【図10】ロッド荷姿検出装置の検出結果を示す説明図
である。
【図11】ロッド荷姿検出機構の他の例を示す概略正面
図である。
【図12】ロッド荷姿検出機構の更に他の例を示す概略
正面図である。
【符号の説明】
a ロッド 1 ロッドミル 1a ドラム 1b 開口部 2 基台 3 駆動機構 4 アーム 5 係止爪支持金具 6 索 7 電磁石 8 垂直シリンダ 9 ブラケット 10 係止爪 11 係止爪支持軸 12 ピン 13 リンク機構 14 係止爪回動用シリンダ 15 スライド板 16 長孔 17 ガイド用ロッド 18 シリンダ 19 ガイドピン 20 索 21 吊り金具 22 連結棒 23 ロードセル 24 索 25 架台 26 索 27 第2係止爪 28 第3係止爪 29 第2ブラケット 30 第2係止爪支持軸 31 ピン 32 第2スライド板 33 ガイドピン 34 連結杆 35 第3ブラケット 36 ピン 37 第3係止爪支持軸 38 ガイドピン 39 支持腕 40 第1レーザー光検出器 41 第2レーザー光検出器 42 ワイヤ状タッチセンサ 43 爪状タッチセンサ 44 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小河 卓 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 寺村 敏一 宮城県岩沼市下野郷字新南長沼87−1 株式会社フジコー仙台工場内 (72)発明者 下村 建吾 東京都港区西新橋三丁目23−7司ビル 株式会社フジコー東京本社事務所内 (56)参考文献 特開 昭53−125667(JP,A) 特開 平7−299376(JP,A) 特開 平9−253521(JP,A) 実開 昭58−128636(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 17/00 - 17/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドミルのドラム内に進退するアーム
    と、前記アームに懸吊された、前記ロッドミル内の複数
    本のロッドを吸着し吊り上げるための1つの電磁石と、
    前記アームに懸吊された、前記ロッドミル内の複数本の
    ロッドの他端側を係止し吊り上げるための、支持金具に
    よって支持された1つの係止爪とからなっており、 前記支持金具には、前記係止爪を振上げ振下げるための
    係止爪傾動機構と、前記係止爪をその軸線を中心として
    回動させるための係止爪回動機構とが設けられているこ
    とを特徴とする、ロッドミル内のロッド搬出入装置。
  2. 【請求項2】 前記アームに懸吊された前記電磁石と前
    記係止爪支持金具とは、連結棒によって連結部が首振り
    自在に相互に連結されている、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 ロッドミルのドラム内に進退するアーム
    と、前記アームに昇降自在に懸吊された架台と、前記架
    台に取り付けられた、前記ロッドミル内の複数本のロッ
    ドを吸着し吊り上げるための1つの電磁石と、前記架台
    に取り付けられた、前記ロッドミル内の複数本のロッド
    を係止するための1つの係止爪とからなっており、 前記架台には、前記係止爪を振上げ振下げるための係止
    爪傾動機構と、前記係止爪をその軸線を中心として回動
    させるための係止爪回動機構とが設けられていることを
    特徴とする、ロッドミル内のロッド搬出入装置。
  4. 【請求項4】 前記架台に、複数本のロッドを係止する
    前記係止爪に加えて、吊り上げられた複数本のロッドの
    落下を防止するための補助係止爪が設けられている、請
    求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記アームまたは前記架台に、吊り上げ
    られた複数本のロッドの荷姿を検出するための荷姿検出
    機構が設けられている、請求項1から4の何れか1つに
    記載の装置。
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