JP3276841B2 - スペクトル拡散信号送信機及び受信機 - Google Patents

スペクトル拡散信号送信機及び受信機

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JP3276841B2
JP3276841B2 JP6822296A JP6822296A JP3276841B2 JP 3276841 B2 JP3276841 B2 JP 3276841B2 JP 6822296 A JP6822296 A JP 6822296A JP 6822296 A JP6822296 A JP 6822296A JP 3276841 B2 JP3276841 B2 JP 3276841B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスペクトル拡散信
号送受信機に関し、特に、スペクトル拡散信号の送信機
および受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来のスペクトル拡散信号の送
信機を示すブロック図である。この図15に示したスペ
クトル拡散信号の送信機は、単一の拡散符号を用いて送
信信号を拡散して拡散シンボルを形成し、連続する拡散
シンボルを拡散符号の単一あるいは複数チップ数だけ遅
延した関係で複数個多重して送信するものである。以下
の説明においては、この方式を、遅延多重を用いたスペ
クトル拡散信号伝送方式と称する。以下の説明では、簡
素化を図るために、具体的な装置を用いることにする。
用いる拡散符号は11チップのバーカーコード,多重数
は2多重,その遅延チップ数は5チップ,6チップの繰
返し、変調方式はDQPSK(差動4相位相変調方式)
とする。さらに、伝送レートは4Mbps,この場合、
拡散符号のチップ部は11MHzとしている。
【0003】図15において、基準クロック発生器1か
ら11MHzのクロック信号CLK11Mが生成され
る。このクロック信号CLK11Mは分周回路2に与え
られ、1MHzのクロック信号CLK1M,2MHzの
クロック信号CLK2M,4MHzのクロック信号CL
K4Mが生成される。
【0004】図16は生成されたクロック信号のタイミ
ング波形図である。データ入力部3には4Mbpsのデ
ータが入力される。このデータはデータラッチ部4に与
えられ、クロック信号との同期をとるために、クロック
信号CLK4Mを用いて、データラッチ部4にデータが
ラッチされる。そして、そのデータはS/P変換器5に
よってS/P変換される。ここに示した例では、DQP
SK変調を仮定しているため、入力データ2ビットに対
して、2系統の出力を持つことになる。今そのうちの1
系統の信号例をIとして、もう一方の系統をQとする。
【0005】S/P変換器5からの出力データIとQは
差動符号化器6に与えられて差動符号化が行なわれる。
差動符号化器6のデータをそれぞれI′,Q′とする
と、I′,Q′は多重器9,10で多重化を行なうため
に、S/P変換器7,8でそれぞれS/P変換される。
このS/P変換器7,8も先のものと同様にして、2ビ
ットを対として、2系統に変換される。これはこの例が
2多重の場合を仮定しているからである。I′側の出力
の2ビットをIL1,IL2として、Q側の出力の2ビ
ットをQL1,QL2とする。両出力ともLIがS/P
変換器7,8に先に入力されたものであり、この出力は
クロック信号CLK1Mに同期される。
【0006】一方、拡散コード発生器11は、11チッ
プの拡散符号を発生する。この拡散コードの周期はクロ
ック信号CLK1Mに同期している。そして、多重器9
では、発生された拡散符号とデータとの間で排他的論理
和をとって拡散を行なう。拡散後、多重するために、I
L2とQL2の信号は5チップの遅延器に入力される。
【0007】図17は多重器の構成を示す図であり、I
L2,QL2の系統のみに5チップクロック遅延器91
が設けられている。多重器9からはその出力がDI1,
DI2(5チップ分の遅延を含む)が得られ、多重器1
0からはDQ1,DQ2(5チップ分の遅延を含む)が
得られる。多値変調部12,13はそれぞれのデータを
受け、その入力データの対が(1,1)の場合はA,
(1,0)あるいは(0,1)の場合は0,(0,0)
の場合は−Aを出力する。すなわち、多重される2波の
振幅の和が2の場合はA,−2の場合は−A,0の場合
は0となり、後段に続くと考えられる直交変調器に入力
される。
【0008】図18は送信側のデータの流れを示す図で
ある。次に、図18に示したデータの流れを参照して、
図15に示した送信機の動作について説明する。まず、
図18(a)に示すように、4Mbpsのデータとして
1,−1,1,1,−1,1,−1,−1…を入力する
場合を考える。ここで、論理値の「1」は1に対応して
おり、「0」は−1に対応している。これをS/P変換
器5でS/P変換すると、図18(b)に示すI側のデ
ータとして、1,1,−1,−1…が得られ、Q側のデ
ータとして図18(c)に示すように、−1,1,1,
−1…が得られる。これをDQPSK変調するために、
I,Qをセットで差動符号化すると、I′として図18
(d)に示すように−1,1,−1,−1…が得られ、
Q′として図18(e)に示すように、1,−1,−
1,−1…が得られる。
【0009】この差動符号化にあたり、I,Qのデータ
の変化に対して、(−1,−1)が入力されると、デー
タの変化は0°,(1,−1)の入力に対しては90
°,(1,1)の変化に対して180°,(−1,1)
の変化に対しては270°の位相変化となるように差動
符号化器6によって差動符号化が行なわれる。なお、こ
の例ではこれらのデータが入ってくる前の位相を(1,
1)としている。
【0010】このようにして得られたデータに多重器
9,10で多重化を施すために、I,Qにそれぞれもう
一度S/P変換器7,8によってS/P変換が施され
る。これにより、I側からの出力として、図18(f)
に示すようにIL1が−1,−1…が得られ、IL2と
して図18(g)に示すように1,−1…が得られる。
同様にして、Q側もQL1として図18(h)に示すよ
うに1,−1…が得られ、QL2として図18(i)に
示すように−1,−1…が得られる。そのデータに1,
−1,1,1,−1,1,1,1,−1,−1,−1で
示されるバーカーコードをかけて拡散が行なわれる。そ
して、多重化するために、図18(k),(m)に示す
ようにDI2,DQ2を5ビット遅延させる。これによ
り、所望の遅延多重を用いたスペクトル拡散通信が行な
われることになる。そして、多重後のデータを送信する
ために、先に示したように、多値化を行ない送信するこ
とになる。
【0011】図19は受信機の構成を示すブロック図で
ある。この例では、ベースバンドの簡単な構成のみを示
している。この受信機では、受信された信号を直交復調
し、デジタル信号に直した後、I,Qの2系統で相関器
51,52に入力される。
【0012】図20は相関器の具体例を示すブロック図
である。相関器51はDタイプフリップフロップ501
〜511と乗算器521〜531と総和器540とを含
み、Dタイプフリップフロップ501〜511は入力さ
れるデータを1チップずつ遅延させ、乗算器521〜5
31によってバーカーコードを乗じ、総和器540で総
和を求めることにより、相関が得られる。そして、その
結果を利用して、図19に示す相関同期回路53で相関
周期の同期がとられ、差動復調部54で差動復調した
後、P/S変換器55でP/S変換することにより、送
信データが復調される。
【0013】図21は図19に示した受信機におけるデ
ータの流れを示す図である。図19において、IFから
のベースバンドに変換後の入力データのデジタルデータ
は、図21(a),(b)に示すように、RxI,Rx
Qとして表わされる。このデータの内容は図18に示し
た送信データと同様の内容である。これらのデータは相
関器51,52によって相関がとられ、図21(c),
(d)に示すようにIsum,Qsumになる。相関は
入力データを相関器51,52のDタイプフリップフロ
ップ501〜511で遅延させ、予め用意されるバーカ
ーコードとの積が乗算器521〜531で乗算され、そ
れぞれの総和が加算器540で加算される。
【0014】一方、相関同期回路53では、相関器5
1,52の出力を利用して、相関ピークに同期した図2
1(e)に示すような相関同期クロック信号SCLKを
生成する。差動復調部54では、相関器51,52から
の出力と、相関同期クロック信号SCLKを利用して、
図21(f),(g)に示すような相関ピークを差動復
調部54にデータとして入力する。そして、差動復調部
54では、復調したデータと1つ前のデータを利用して
差動復調を行なう。すなわち、データの変化の位相差に
よって図21(h),(i)に示すデータを出力して復
調を行なう。そして、差動復調のデータをP/S変換器
55によってP/S変換し、図21(j)に示すような
送信データが復調される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】遅延多重を用いるスペ
クトル拡散通信では、多重により自己相関に劣化(値の
変化)が生じる。これは多重波の影響により、逆拡散後
の自己相関値にばらつきが生じることである。たとえ
ば、11チップのバーカーコードを用いた場合、多重し
ていない場合の逆拡散後の相関値を±11とすると、2
多重の場合、±10,±12の相関値をとることにな
る。従来では、復調データが±5A,±6Aとなってい
る。変調がBPSKの場合、このばらつきによって復調
データが位相回転を受けることはないが、QPSKを用
いた場合、本来の位相から約±5°の位相回転を受ける
ことになる。さらに、変調で差動変調を用いると、その
角度の広がりは最悪2倍になる。
【0016】図22は逆拡散後の位相状態を第1象限の
みについて示した図である。この図22は同期系の場合
であって、(a)は多重していない場合の11チップの
バーカーコードを用いた場合の復調データであり、同じ
く(b)は2多重の場合のそれである。
【0017】次に、逆拡散後の相関値がばらつくことを
送信データのパターンを用いることにより説明する。以
下の説明においては、拡散符号として下記に示すような
拡散符号(バーカーコード)を用いている。
【0018】バーカー→1,0,1,1,,0,1,
1,1,0,0,0 2多重の場合、ある送信信号に対して前後1ビットのデ
ータが影響を及ぼすことになる。送信データが1の場合
と−1の場合について、そのパターンと逆拡散後の値を
図23に示す。ただし、データの重なりは5チップ,6
チップとなっている。図23において、(a,b)は送
信データの前のデータがaであり、後ろのデータがbで
あることを示す。
【0019】たとえばある時点での送信データが1のと
きを見ると、このシステムでは多重が行なわれているの
で、それに対して前後の送信データが影響を及ぼす。前
後のデータがそれぞれ1の場合は逆拡散後の値は図23
の左上に示すように10になる。一方、前後のデータが
それぞれ−1の場合は、12となりばらつきを生じる。
このように多重による前後のデータの影響により逆拡散
後の値の絶対値にばらつきが生じる。
【0020】それゆえに、この発明の主たる目的は、送
信データにかかわらず、復調データの逆拡散後の自己相
関のばらつきをなくすようにしたスペクトル拡散信号送
受信機を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
スペクトル拡散送信装置であって、単一の拡散符号を用
いて送信信号を拡散して拡散シンボルを生成し、連続す
る拡散シンボルを拡散符号の単一あるいは複数チップ数
だけ遅延して複数の拡散シンボルを多重する多重化手段
と、多重化手段で多重された拡散シンボルを多値化する
多値化手段と、受信機での逆拡散後の相関値が一定とな
るように、多重化手段から多値化手段に入力される多重
された拡散シンボルに関係なく、多値化手段の出力が特
定の値となるように多値化手段に対してデータを挿入す
る強制データ挿入手段を備えて構成したものである。請
求項2にかかる発明は、スペクトル拡散送信装置であっ
て、単一の拡散符号を用いて送信信号を拡散して拡散シ
ンボルを生成し、連続する拡散シンボルを拡散符号の単
一あるいは複数チップ数だけ遅延して複数の拡散シンボ
ルを多重する多重化手段と、多重化手段で多重された拡
散シンボルを多値化する多値化手段と、受信機での逆拡
散後の相関値が一定となるように、多重化手段から多値
化手段に入力される多重された拡散シンボルに関係な
く、多値化手段の出力が特定の値となるように多値化手
の振幅を強制的に変換にするための強制振幅変換手段
を備えて構成したものである。
【0022】請求項に係る発明は、スペクトル拡散信
号受信機であって、単一の拡散符号を用いて送信信号を
拡散し拡散シンボルを生成し、連続する前記拡散シン
ボルを拡散符号の単一あるいは複数チップ数だけ遅延
て複数の拡散シンボルを多重して送信されたスペクトル
拡散信号を受信する受信手段と、受信手段の出力信号の
相関をとり復調する相関手段と、相関手段の出力の相関
ピークが出るパターンを認識するパターン認識手段と、
パターン認識手段によって認識されたパターンにより
相関器の係数を用いられる拡散符号と異なる符号にし
復調する手段とを備えたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態を示すスペクトル拡散信号送信機を示すブロック図で
ある。この図1に示した実施の形態は、多重器9と多値
変調部12との間に強制データ挿入部14を接続し、多
重器10と多値変調部13との間に強制データ挿入部1
5を接続し、逆拡散後のデータの位相ばらつきをなくす
ようにしたものであり、その他の構成は前述の図15に
示した従来例と同じである。ここでデータの流れをブロ
ックに従って説明する。なお、変調のパラメータなどは
図15と同じである。
【0024】まず、基準クロック発生部1と分周回路2
とによって必要となる4種類のクロック信号CLK11
M,CLK1M,CLK2MおよびCLK4Mが生成さ
れる。送信機へのクロックとデータとを同期させるため
に、データラッチ部4においてデータとクロック信号C
LK4Mが同期される。そして、DQPSK変調を行な
うために、S/P変換器5によって2系統にS/P変換
が行なわれる。この段階でデータはクロック信号CLK
2Mと同期しており、それぞれI,Qで示される。そし
て、受信機で差動復調が行なえるように、差動符号化器
6によって差動符号化が行なわれる。この差動符号化は
前述の図15と同じであり、それぞれI′,Q′で示さ
れる。そして、遅延多重を行なうために、2系統に分離
されたデータが今一度S/P変換器7,8によってS/
P変換され、それぞれIL1.IL2およびQL1,Q
L2に分離される。この段階でデータはクロック信号C
LK1Mに同期している。
【0025】そして、バーカーコードで拡散され、IL
2およびQL2は5チップ分遅延される。ここまでは従
来例と同じである。そして、この実施の形態では、強制
データ挿入部14,15によって、前後のデータが重な
っているところのチップ数が5チップのところのデータ
のうち、真中のチップに相当するデータの多値変調部1
2,13の出力を強制的に0にするようにデータが挿入
される。
【0026】図2は強制データ挿入部の具体的なブロッ
ク図である。図2にいおて、強制データ挿入部14はD
タイプフリップフロップ141,142とセレクタ14
3,144とを含む。Dタイプフリップフロップ14
1,142はクロック信号CLK1Mをクロック信号C
LK11Mに応じて2チップ遅延させるものであり、D
タイプフリップフロップ142のQ出力によりデータセ
レクタ143,144が切換えられる。すなわち、Dタ
イプフリップフロップ142のQ出力が「L」レベルの
場合、DI1,DI2あるいはDQ1,QD2のデータ
がデータセレクタ143,144によって選択され、D
タイプフリップフロップ142のQ出力が「H」レベル
の場合は予め設定されているデータの(1,0)が選択
される。このような強制データ挿入部14では、クロッ
ク信号CLK1Mが2チップ分遅延させられたところの
チップに相当するデータは強制的にいつも(1,0)の
組合せになり、すなわち多値変調部12,13の出力は
0になる。それ以外のところは、DI1,DI2あるい
はDQ1,DQ2がそのまま出力されることになり、多
値変調部12,13の出力もこれに応じて変化すること
になる。これにより、逆拡散後のばらつきがなくなり、
正確な復調が行なわれることになる。
【0027】図3および図4は前述の図23に対応する
送信データのパターンを示す図である。図3および図4
から明らかなように、この発明の一実施形態で変調され
たデータを従来と同様の受信機で受信すると、逆拡散後
の位相ばらつきがなくなり、誤り率特性が改善される。
【0028】なお、この実施形態では、強制データ挿入
部14,15でクロック信号CLK1Mを2チップ分ず
らして、重なりが5チップのところの真中の1チップを
強制的に0にするように示したが、クロック信号CLK
1Mを1チップ分ずらすかあるいは3チップ分ずらして
も同様の効果を得ることができる。また、強制データ挿
入部14,15を多値変調部12,13の前段に設ける
ようにしたが、直接多値変調部12,13の値を操作す
るようにしてもよい。
【0029】図5はこの発明の一実施形態における受信
機を示すブロック図である。この受信機は、前述の図1
9に示した受信機に新たに相関パターン検出器56を設
けたものである。相関パターン検出器56は相関パター
ンを検出し、その検出出力によって相関器51,52に
おける乗算の係数を適応させて変化させる。
【0030】図6は図5に示した相関器の一例を示すブ
ロック図である。この相関器51は従来例で説明した図
20と同様にして構成されるが、さらに乗算器541,
542が設けられる。乗算器541はバーカーコードの
3ビット目と相関パターン検出器56で検出されたフィ
ードバックされるデータAとを乗算して乗算器523に
与える。乗算器542はバーカーコードの9ビット目と
相関パターン検出器56で検出され、フィードバックさ
れるデータBとを乗算して乗算器529に与える。デー
タA,Bは1あるいは0の値をとる。
【0031】従来例と同様のパラメータで送信側で変調
された場合、受信機では相関ピークが5チップ,6チッ
プの繰返しで検出される。受信機では相関値を検出する
際、データの重なりが前のデータと5チップ,後ろのデ
ータと6チップとなる場合(パターンI)と、前のデー
タと6チップ,後ろのデータと5チップとなる場合(パ
ターンII)の二通りが考えられる。そこで、相関パタ
ーン検出器56はそのパターンを検出し、相関器51,
52にその情報をフィードバックする。相関パターン検
出器56はたとえばカウンタなどで容易に実現でき、相
関ピークから相関ピークの間のチップクロックをカウン
トし、それが6クロックである場合は、次の相関値はパ
ターンIであると予測し、A=1,B=0を相関器5
1,52にフィードバックする。5クロックである場合
は、次の相関値がパターンIIであると予測し、A=
0,B=1をフィードバックする。相関が検出されない
ところではA=B=1とする。
【0032】図7は図5に示した受信機における受信デ
ータの変化の様子を示す図である。この図7は従来例で
示した図21に対応しており、受信データは従来例と同
じデータを仮定している。図21(c),(d)に示し
たIsum,Qsumは絶対値が一定になっていないの
に対して、図7(c),(d)に示すIsum,Qsu
mは絶対値が一定になることがわかる。
【0033】図は8この発明の第2の実施形態を示す送
信機のブロック図である。前述の図1および図5に示し
た送受信機では、逆拡散後の相関ピークが±10になる
ように変化を加えるようにしたが、この図8に示した送
信機は相関ピークが±12になるようにする。
【0034】このために、図15に示した従来例の送信
機の多値変調部12,13の出力側に強制振幅変化部1
6,17が設けられる。
【0035】図9は図8に示した強制振幅変化部の具体
的な構成を示す図である。強制振幅変化部16はDタイ
プフリップフロップ161〜164とORゲート165
と1.5倍回路166とを含む。Dタイプフリップフロ
ップ161〜164はクロック信号CLK1MをCLK
11Mで遅延させる。ORゲート165はクロック信号
CLK1Mが入力されたときと、それを4チップクロッ
ク遅らせたときに、1.5倍回路166を動作させるも
のである。1.5倍回路166は入力された振幅を1.
5倍にする。
【0036】次に、図8に示した送信機の動作について
説明する。なお、変調のパラメータなどは従来例と同じ
である。まず、基準クロック発生器1と分周回路2で4
種類のクロック信号が生成され、送信機へのクロックと
データとを同期させるために、データラッチ部4におい
てデータとクロック信号CLK4Mが同期される。そし
て、QPSK変調を行なうために、S/P変換器5によ
って2系統にS/P変換が行なわれる。この段階でデー
タはクロック信号CLK2Mと同期しており、S/P変
換器5からI,Q信号が出力される。そして、受信機で
差動復調が行なえるように、差動符号化器6で差動符号
化が行なわれ、I′,Q′信号が出力される。遅延多重
を行なうために、2系統に分離されたデータを今一度と
S/P変換器7,8によってS/P変換し、2系統に分
離される。この段階でデータはクロック信号CLK1M
に同期しており、IL1,IL2,QL1およびQL2
で示される。多重器9,10によってバーカーコードで
拡散され、IL2およびQL2は5チップ分遅延され
る。そして、多値変調部12,13によって従来例と同
様の多値変調が行なわれる。すなわち、入力データの対
が(1,1)の場合はA,(1,−1)あるいは(−1
,1)の場合は0,(−1,−1)の場合は−Aが出
力される。その結果、多重される2波の振幅の和が2の
場合はA、負の場合は−2、0場合は0となる。
【0037】多値変調部12,13からの振幅情報は強
制振幅変化部16,17に与えられる。強制振幅変化部
16,17では、クロック信号CLK1Mをタイプフリ
ップフロップ161〜164によってクロック信号CL
K11Mで遅延させ、クロック信号CLK1Mが入力さ
れたタイミングと、それを4チップクロック遅らせたタ
イミングの双方でORゲート165が1.5倍回路16
6を動作させ、入力された振幅を1.5倍にする。
【0038】図10はこの発明の第2の実施形態におけ
る送信データのパターンを示す図であり、A=2と考え
ると、逆拡散後の位相が±12で一定となることがわか
る。
【0039】図11はこの発明の第の実施形態の変形
における受信機のブロック図である。前述の第の実
施形態では、送信側で操作することにより、逆拡散後の
位相を±12にする方法を示したが、この実施形態では
受信機側で逆拡散後の位相を±12にするものである。
この場合、送信機の構成は従来例と同様であり、変調の
パラメータも従来例と同様である。
【0040】図12は図11に示した相関器の構成を示
す図である。図12において、相関器は従来例で説明し
た図20と同様にして構成されるが、さらに乗算器55
1〜554が設けられる。これらの乗算器551〜55
4は相関パターン検出器56で検出されフィードバック
されるデータAあるいはBとバーカーコードとを乗算
し、乗算器521,525,527,531に与える。
データAあるいはBは「1」あるいは「1.5」の値を
とる。
【0041】次に、図11に示した受信機の動作につい
て説明する。送信側において従来例と同様のパラメータ
で変調された場合、受信機では相関ピークが5チップ,
6チップの繰返しで検出される。受信機では相関値を検
出する際、データの重なりが前のデータと5チップ、後
ろのデータと6チップとなる場合(パターンI)と、前
のデータと6チップ、後ろのデータと5チップとなる場
合(パターンII)の二通りが考えられる。そこで、相
関パターン検出器56はそのパターンを検出し、相関器
51,52にその情報をフィードバックする。この実施
形態においても、相関パターン検出器56はカウンタな
どで実現でき、相関ピークから相関ピークの間のチップ
クロックをカウントし、それが6クロックである場合
は、次の相関値はパターンIであると予想して、A=
1.5,B=1をフィードバックし、5クロックである
場合は次の相関値がパターンIIであると予想して、A
=1,B=1.5をフィードバックする。また、相関が
検出されないところでは、A=B=1とする。このデー
タにより、乗算器551〜554は乗算器521,52
5,527および531に与えられる乗算の係数を変化
させる。
【0042】図13はこの実施形態における受信データ
の変化の様子を示す図である。図13において受信デー
タは従来例と同じデータを仮定している。この図13
(c),(d)に示すように、Isum,Qsumを出
力する時点において絶対値が一定となることがわかる。
【0043】図14はこの発明の第1および第の実施
形態における受信機の誤り率特性を示す図である。この
図14から明らかなように、従来例と第1の実施形態お
よび第の実施形態とで誤り率特性がよくなっているこ
とがわかる。これは、この発明により復調後の位相のば
らつきがなくなることに起因するものである。当然第
の実施形態の変形例あるいは第の実施形態の変形例
ついてもほぼ同様の効果を得られることは明らかであ
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、連続
する拡散シンボルを遅延して多重するスペクトル拡散信
号通信方式において、送信側では多重後のデータに変化
を加えることにより、あるいは受信側では相関器に拡散
符号と異なるものを用いることにより、復調後の位相の
ばらつきをなくし、誤り率特性を改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態における送信機の
ブロック図である。
【図2】 図1に示した強制データ挿入部の具体例を示
す図である。
【図3】 この発明の第1の実施形態における送信デー
タのパターンを示す図であって、送信データが1の場合
を示す。
【図4】 この発明の第1の実施形態における送信デー
タのパターンを示す図であって、送信データが−1の場
合を示す。
【図5】 この発明の第2の実施形態を示す受信機のブ
ロック図である。
【図6】 図5に示した相関器の具体例を示す図であ
る。
【図7】 図5に示した受信機でのデータのフローを示
す図である。
【図8】 この発明の第の実施形態の変形例を示す送
信機のブロック図である。
【図9】 図8に示した強制振幅変化部の具体例を示す
図である。
【図10】 この発明の第の実施形態の変形例におけ
る送信データのパターンを示す図である。
【図11】 この発明の第の実施形態の変形例におけ
る受信機のブロック図である。
【図12】 図11に示した相関器の具体的なブロック
図である。
【図13】 図11に示した受信機でのデータのフロー
を示す図である。
【図14】 この発明による誤り率特性の改善される様
子を示す図である。
【図15】 従来例の送信機のブロック図である。
【図16】 図15に示したクロック信号のタイミング
チャートである。
【図17】 図15に示す多重器の構成を示す図であ
る。
【図18】 従来の送信機のデータのフローを示す図で
ある。
【図19】 従来の受信機のブロック図である。
【図20】 図18に示した受信機に用いられる相関器
の構成を示す図である。
【図21】 従来の受信機でのデータのフローを示す図
である。
【図22】 逆拡散後の位相をIQ平面上で示した図で
ある。
【図23】 従来の送信機における送信データのパター
ンを示す図である。
【符号の説明】
1 基準クロック発生器、2 分周回路、3 データ入
力部、4 データラッチ部、5,7,8 S/P変換
器、6 差動符号化器、9,10 多重器、11拡散コ
ード発生器、12,13 多値変調部、14,15 強
制データ挿入部、16,17 強制振幅変化部、51,
52 相関器、53 相関同期回路、54 差動復調
器、55 P/S変換器、56 相関パターン検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−252141(JP,A) 特開 平6−285035(JP,A) 特開 平5−30079(JP,A) 特開 平6−152487(JP,A) 特開 平9−247123(JP,A) 特開 平5−130068(JP,A) 特開 平7−50649(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散送信装置であって、 単一の拡散符号を用いて送信信号を拡散して拡散シンボ
    ルを生成し、連続する前記拡散シンボルを拡散符号の単
    一あるいは複数チップ数だけ遅延して複数の拡散シンボ
    ルを多重する多重化手段、前記多重化手段で多重された拡散シンボルを多値化する
    多値化手段、および 受信機での逆拡散後の相関値が一定
    となるように、前記多重化手段から前記多値化手段に入
    力される多重された拡散シンボルに関係なく、該多値化
    手段の出力が特定の値となるように該多値化手段に対し
    データを挿入する強制データ挿入手段を備えたことを
    特徴とする、スペクトル拡散信号送信機。
  2. 【請求項2】 スペクトル拡散送信装置であって、 単一の拡散符号を用いて送信信号を拡散して拡散シンボ
    ルを生成し、連続する前記拡散シンボルを拡散符号の単
    一あるいは複数チップ数だけ遅延して複数の拡散シンボ
    ルを多重する多重化手段、前記多重化手段で多重された拡散シンボルを多値化する
    多値化手段、および 受信機での逆拡散後の相関値が一定
    となるように、前記多重化手段から前記多値化手段に入
    力される多重された拡散シンボルに関係なく、該多値化
    手段の出力が特定の値となるように該多値化手段 の振幅
    を強制的に変換するための強制振幅変換手段を備えたこ
    とを特徴とする、スペクトル拡散信号送信機。
  3. 【請求項3】 スペクトル拡散信号受信機であって、 単一の拡散符号を用いて送信信号を拡散した拡散シンボ
    ルを生成し、連続する前記拡散シンボルを拡散符号の単
    一あるいは複数チップ数だけ遅延して複数の拡散シンボ
    ルを多重して送信されたスペクトル拡散信号を受信する
    受信手段、 前記受信手段の出力信号の相関をとり復調する相関手
    段、 前記相関手段の出力の相関ピークが出るパターンを認識
    するパターン認識手段、および前記パターン認識手段に
    よって認識されたパターンにより前記相関器の係数を用
    いられる拡散符号と異なる符号にして復調する手段を備
    えたことを特徴とする、スペクトル拡散信号受信機。
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