JP3272602B2 - スペクトル拡散通信システム - Google Patents

スペクトル拡散通信システム

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JP3272602B2 JP16003996A JP16003996A JP3272602B2 JP 3272602 B2 JP3272602 B2 JP 3272602B2 JP 16003996 A JP16003996 A JP 16003996A JP 16003996 A JP16003996 A JP 16003996A JP 3272602 B2 JP3272602 B2 JP 3272602B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線通信、ある
いは、有線通信に関し、特に、ディジタルデータの伝送
に広く用いられ、直接拡散を用いたスペクトル拡散通信
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スペクトル拡散通信システムは、
新しい通信システムとして注目されている。一般のデー
タ通信に用いられる変調方式は、狭帯域変調方式であ
り、比較的小型の回路で実現できるが、室内(オフィ
ス、工場など)のように、マルチパスや狭帯域の有色雑
音に対しては弱いという欠点を持つ。
【0003】これに対して、スペクトル拡散通信システ
ムは、データのスペクトルを拡散符号によって拡散し、
広帯域で伝送するため、これらの欠点を解消できるとい
う利点を持つ。
【0004】しかし、反面、データの伝送速度に関し
て、幅広い帯域を必要とするため、高速のデータ伝送は
困難であった。たとえば、11チップの拡散符号で拡散
して伝送する場合で、QPSK変調を用いて伝送する場
合を考えると、2MBPS(Bit Per Second)のデータ
伝送に対して、22MHzの帯域が必要になる。もし、
10MBPSのデータを送る場合には、110MHzの
帯域が必要になることになる。しかし、無線で伝送でき
る帯域は限られているので、高速データの伝送は困難と
なっていた。
【0005】そこで、限られた帯域で高速伝送を行なう
手段として、本出願人は、特願平7−206159号に
おいて、拡散した信号を遅延して多重する方式(以下、
「遅延多重方式」と呼ぶ)を提案している。なお、この
先願は、本願の出願時において未だ出願公開されていな
いが、本願発明は上記先願に係るスペクトル拡散通信シ
ステムの改良を目的とするため、以下に、上記先願に係
るスペクトル拡散通信システムについて簡単に説明す
る。
【0006】この遅延多重方式を用いることによって、
限られた帯域で高速伝送ができるようになる。たとえ
ば、11チップの拡散符号で拡散して伝送する場合で、
QPSK変調を用いて伝送する場合は、2多重すると4
MBPSのデータが、5多重すると10MBPSのデー
タが通信できるようになる。
【0007】図13は、遅延多重方式を採用したスペク
トル拡散通信システムの送信機を示す概略ブロック図で
ある。図13を参照して、遅延多重方式を採用したスペ
クトル拡散通信システムの送信機は、データ発生部1、
差動符号化部3、S/P変換部5、PN発生器7、ロー
カル信号発生器9、乗算器11〜19、遅延素子23〜
31、合波器35、変調器37、周波数変換部39、電
力増幅部41および送信アンテナ43を備える。
【0008】動作について説明する。データ発生部1で
発生したデータは、差動符号化部3で差動符号化され
る。その後、データ列は、S/P変換部5で多重する数
にパラレル変換される。すなわち、データ列は、5つの
パラレル信号P1〜P5に変換される。さらに、その
後、乗算器11〜19で、PN発生器7が発生した拡散
符号と、パラレル信号P1〜P5とを乗算することによ
って拡散を行なう。これによって、乗算信号M1〜M5
が生成される。この乗算信号M1〜M5は、遅延素子2
3〜31によって遅延され、遅延信号D1〜D5とな
る。この遅延信号D1〜D5は、合波器35で合波さ
れ、多値のディジタル信号になり、変調器37にて変調
されて、周波数変換部39、電力増幅部41および送信
アンテナ43を経て、送信される。
【0009】ここで、一例として、拡散符号として11
チップのバーカー符号を用いて、5多重する場合を考え
る。この場合、PN発生器7にバーカー符号が用意され
る。なお、バーカー符号とは、(1,−1,1,1,−
1,1,1,1,−1,−1,−1)で構成される、一
般によく知られた符号である。このような11チップの
拡散符号によって直接拡散を行なう場合、遅延素子23
には0チップ、遅延素子25には2チップ、遅延素子2
7には4チップ、遅延素子29には6チップ、遅延素子
31には8チップの遅延時間を持たせる。このため、遅
延信号D2は遅延信号D1に対して2チップ、遅延信号
D3は遅延信号D2に対して2チップ、遅延信号D4は
遅延信号D3に対して2チップ、遅延信号D5は遅延信
号D4に対して2チップ、遅延信号D1(遅延信号D5
の次に遅延素子23から出力される遅延信号D1)は遅
延信号D5に対して3チップ遅延することになる。この
ようにして、遅延して、多重した信号が、受信機(図示
せず)に送信される。なお、遅延素子23には0チップ
の遅延時間を持たせているが、言い換えると、遅延素子
23の遅延時間は0ということであり、遅延素子23は
省いてもよい。
【0010】図14は、遅延多重方式を採用したスペク
トル拡散通信システムの受信機を示す概略ブロック図で
ある。この受信機に対する送信機としては、図13の送
信機を考える。図14を参照して、遅延多重方式を採用
したスペクトル拡散通信システムの受信機は、受信アン
テナ45、周波数変換部47,49、コリレータ51、
分配器53、ラッチ部55,57、ラッチコントローラ
59、差動部61、判別部63およびローカル信号発生
器65を備える。
【0011】動作について説明する。受信アンテナ45
で受信した信号は、周波数変換部47で周波数変換され
中間周波数信号(IF信号)にされ、さらに、周波数変
換部49で周波数変換されてベースバンド信号に変換さ
れた後、コリレータ51によって相関がとられる。分配
器53は、コリレータ51からの相関信号(相関出力)
aを、2つに分配し、分配信号を発生する。分配器53
からの一方の分配信号はラッチ部55へ、他方の分配信
号はラッチ部57へ入力される。ラッチ部55は、分配
器53からの一方の分配信号を、ラッチコントローラ5
9からのラッチパルス(ラッチ制御信号)bによりラッ
チする。ラッチ部57は、分配器53からの他方の分配
信号をラッチコントローラ59からのラッチパルス(ラ
ッチ制御信号)cによりラッチする。そして、ラッチ部
55,57からのラッチ信号d,eに基づき、差動部6
1で差動復号化を行ない、復調する。差動復号化された
信号は、判別部63を介して、データとして出力され
る。このようにすることで、遅延して多重した信号を復
調でき、高速のデータ通信を行なうことができるように
なる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなスペクト
ル拡散通信システムを用いることにより、限られた帯域
での高速伝送は可能となる。しかし、第1に同期がとり
難い、第2に復調後の各出力データ間の間隔が一定にな
らないという問題が生じる。
【0013】第1の問題点について詳しく説明する。図
15は、図13の遅延素子23〜31から出力される遅
延信号D1〜D5を示す図である。図13および図15
を参照して説明する。図15(D1)は、遅延信号D1
を示しており、この遅延信号D1は、データd1,d
6,d11,…からなる。図15(D2)は、遅延信号
D2を示しており、この遅延信号D2は、データd2,
d7,d12,…からなる。図15(D3)は、遅延信
号D3を示しており、この遅延信号D3は、データd
3,d8,d13,…からなる。図15(D4)は、遅
延信号D4を示しており、この遅延信号D4は、データ
d4,d9,d14,…からなる。図15(D5)は、
遅延信号D5を示しており、この遅延信号D5は、デー
タd5,d11,d15,…からなる。
【0014】図15に示すように、データd1とd2と
は2チップ、データd2とd3とは2チップ、データd
3とd4とは2チップ、データd4とd5とは2チッ
プ、データd5とd6とは3チップの間隔になってい
る。これは、11チップがディジタル回路などでは5で
割り切れないためである。なお、データd6〜d15…
についても同様である。また、各データd1〜d15…
を、11チップの拡散符号で拡散しているため、図15
に示すように、各データd1〜d15…は、11チップ
の長さになっている。
【0015】図16は、図14の受信機において、同期
引込みおよび同期外しを説明するための図である。図1
4および図16を参照して説明する。図16(a)は、
コリレータ51から出力される相関信号(相関出力)a
を示している。相関信号aは、相関スパイクd1〜d1
5…からなる。相関スパイクは、5多重のうち4つが2
チップごとにあって、1つのみ3チップ離れている。な
お、相関スパイクd1〜d15…は、図15のデータd
1〜d15…に相当する。
【0016】このような相関信号aを復調する場合、ラ
ッチコントローラ59から出力されるラッチパルスb,
cを用いて、ラッチ部55,57で相関スパイクd1〜
d15…をラッチしなければならない。これを行なうた
めには、相関同期回路(図示せず)で、相関スパイクd
1〜d15…に同期をとる必要がある。一般の相関同期
回路においては、相関スパイクの検出方法は、相関スパ
イクの絶対値(非同期システムなどにおいては√(12
+Q2 ))をしきい値と比較して、しきい値を超えた信
号を用いて、同期の引込みおよび同期の保持を行なう。
図16(b)は、しきい値を超えた信号を示す。
【0017】図16(c)、図13および図14を参照
して、同期保護回路は、S/P変換部5でシリアル/パ
ラレル変換した最初の信号に相当する信号、すなわち、
パラレル信号P1に相当する信号を基準に同期パルスS
Pを発生する。ラッチコントローラ59は、同期パルス
SPを基準にラッチパルスb,c(図16(c)中↑で
示す)を発生する。なお、図16(c)は、正しく同期
がとれた場合の様子を示している。
【0018】図16(d)を参照して、同期パルスSP
が1つ早いタイミングで発生しているために、ラッチパ
ルスb,c(図16(d)中↑で示す)が間違った位置
で発生している。すなわち、図16(d)は、間違って
同期した場合を示している。
【0019】C/Nが良い場合について説明する。図1
6(c)では、ラッチパルスb,cすべてが、相関スパ
イクと一致し、同期保護が行なわれる。これに対し、図
16(d)では、ラッチパルスb,cのうち4つは一致
するが1つは相関スパイクと一致していない。このた
め、同期保護回路が間違った位置で同期していることを
検知して、同期を正しい位置に導く。
【0020】次に、C/Nが悪い場合について説明す
る。図16(c)に示すように、正しい位置で同期して
いる場合においても、C/Nが悪いときは、常に5つの
一致をみることは少ない。たとえば、C/Nが悪く、し
きい値を超える確率が0.7しかない場合、5つともし
きい値を超える確率は、0.168となり、非常に小さ
くなる。そこで、相関同期回路において、5つともしき
い値を超えた場合にのみ「同期が正しい」と設定してい
ると、正しい同期位置にもかかわらず、同期を外してし
まう危険性が考えられる。そこで、5つのうち4以上一
致したときに「同期が正しい」とする設定にすることが
考えられる。
【0021】しかし、このように同期保護回路を設定し
てしまうと、上述のようにC/Nが良い場合、図16
(d)のような場合においても、ほとんどが5つのうち
4つ以上を超えてしまうことになり、間違った同期にも
かかわらず、同期が外れないという問題が生じる。
【0022】これを回避するためには、同期保護回路の
設定を、C/Nに応じて機動的に変更する必要があり、
同期保護回路およびそこでの処理が非常に複雑となる。
このため、同期引込みおよび同期外しに長い時間を必要
とする問題点が生じる。すなわち、同期がとり難いとい
う第1の問題である。
【0023】第2の問題点について説明する。図17
は、図14の受信機において、判別部63から出力され
るデータおよびクロック発生器(図示せず)から出力さ
れるクロックを示す図である。図17(a)は、図14
の判別部63から出力されるデータを示す。図17
(b)は、クロック発生器(図示せず)が発生するクロ
ックを示している。図14の判別部63では、このクロ
ックに従ってデータが判別される。
【0024】データは、2,2,2,2,3のタイミン
グで復調されるために、図17(a)に示すように、各
データ間の間隔が一定にならない。また、クロックをラ
ッチパルスを基準として生成すると、図17(b)に示
すように、クロック間隔が一定にならない。すなわち、
第2の問題である。
【0025】一般に、無線通信で得られたデータは、次
の機器へ引き渡していくが、このときに各データ間の間
隔およびクロック間隔の不均一性は好ましくなく、バッ
ファメモリなどの余分の回路が、タイミングを合わせる
ための回路として必要となる問題が生じる。
【0026】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、上述したスペクトル拡散通信シ
ステムに比し、同期がとりやすく、かつ、各出力データ
間の間隔およびクロック間隔が一定であるスペクトル拡
散通信システムを提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明は、データをシ
リアル/パラレル変換部によってパラレル信号に変換
し、このパラレル信号を拡散符号で直接拡散したスペク
トル拡散信号を、各々の並列スペクトル拡散信号間を任
意のチップ数ずつ遅延させ、加算し多重可能とする多重
化手段を有する送信手段を含み、送信手段はデータ列を
前記多重した数と同じ数の、複数のパラレル信号に変換
するシリアル/パラレル変換手段と、複数のパラレル信
号と、(拡散符号のチップ数+無変調部分の数)/(多
重数)=n(n=自然数)となる無変調部分を加えた拡
散符号とを乗算し、複数の乗算信号を発生する乗算手段
と、複数の乗算信号を、それぞれn*1チップ時間の遅
延時間で遅延させ、複数の遅延信号を発生する遅延手段
と、複数の遅延信号を合波して、送信信号として出力す
る送信信号出力手段とを含むことを特徴とする。
【0028】他の発明は、データをシリアル/パラレル
変換部によってパラレル信号に変換し、このパラレル信
号を拡散符号で直接拡散したスペクトル拡散信号を、各
々の並列スペクトル拡散信号間を任意のチップ数ずつ遅
延させ、加算し多重可能とする多重化手段を有する送信
手段を含み、送信手段はデータ列を多重した数と同じ数
の、複数のパラレル信号に変換するシリアル/パラレル
変換手段と、複数のパラレル信号を、それぞれn*1チ
ップ時間の遅延時間で遅延させ、複数の遅延パラレル信
号を発生する第1の遅延手段と、複数の異なる遅延時間
と同じn*1チップ時間の遅延時間を有し、1または複
数の無変調部分を加えた拡散符号を、複数の遅延時間で
遅延させ、複数の遅延拡散符号を発生する第2の遅延手
段と、複数の遅延パラレル信号と、(拡散符号のチップ
数+無変調部分の数)/(多重数)=n(n=自然数)
となる無変調部分を加えた拡散符号とを乗算し、複数の
乗算信号を発生する乗算手段と、複数の乗算信号に基づ
く複数の信号を合波して、送信信号として出力する送信
信号出力手段とを含むことを特徴とする。
【0029】さらに、他の発明は、データをシリアル/
パラレル変換部によってパラレル信号に変換し、このパ
ラレル信号を拡散符号で直接拡散したスペクトル拡散信
号を、各々の並列スペクトル拡散信号間を任意のチップ
数ずつ遅延させ、加算し多重可能とする多重化手段を有
する送信手段を含み、送信手段はデータ列を多重した数
と同じ数の、複数のパラレル信号に変換するシリアル/
パラレル変換手段と、複数のパラレル信号と、(拡散符
号のチップ数+無変調部分の数)/(多重数)=n(n
=自然数)となる無変調部分を加えた拡散符号とを乗算
し、複数の乗算信号を発生する乗算手段と、複数の乗算
信号を変調し、複数の中間周波数信号を発生する変調手
段と、複数の中間周波数信号を、それぞれn*1チップ
時間の遅延時間で遅延させて複数の遅延信号を発生する
遅延手段と、複数の遅延信号を合波して、前記送信信号
として出力する送信信号出力手段とを含むことを特徴と
する。
【0030】さらに、他の発明はデータをシリアル/パ
ラレル変換部によってパラレル信号に変換し、このパラ
レル信号を拡散符号で直接拡散したスペクトル拡散信号
を、各々の並列スペクトル拡散信号間を任意のチップ数
ずつ遅延させ、加算し多重可能とする多重化手段を有す
る送信手段を含み、送信手段はデータ列を多重した数と
同じ数の、複数のパラレル信号に変換するシリアル/パ
ラレル変換手段と、複数のパラレル信号をラッチして複
数のラッチ信号を発生するラッチ手段と、1または複数
の無変調部分を加えた拡散符号を、それぞれn*1チッ
プ時間の遅延時間で遅延させて複数の遅延拡散符号を発
生する遅延手段と、複数のラッチ信号と、(拡散符号の
チップ数+無変調部分の数)/(多重数)=n(n=自
然数)となる無変調部分を加えた拡散符号とを乗算し、
複数の乗算信号を発生する乗算手段と、複数の遅延乗算
信号に基づく信号を合波して、送信信号として出力する
送信信号出力手段と、各々が、対応する遅延拡散符号の
スタートチップと同一のタイミングである複数のラッチ
制御信号を発生するラッチ制御手段とを含み、ラッチ手
段は複数のラッチ制御信号により、複数のパラレル信号
をラッチし、これにより、乗算手段で乗算される複数の
ラッチ信号のタイミングと複数の遅延拡散符号のタイミ
ングとが一致することを特徴とする。
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスペクトル拡
散通信システムについて図面を参照しながら説明する。
【0033】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1によるスペクトル拡散通信システムの送信機を示
す概略ブロック図である。図1を参照して、実施の形態
1によるスペクトル拡散通信システムの送信機は、デー
タ発生部1、差動符号化部3、S/P変換部5、拡散符
号変形器8、PN発生器7、乗算器11,13,15,
17,19,21、遅延素子23,25,27,29,
31,33、合波器35、変調器37、ローカル信号発
生器9、周波数変換部39、電力増幅部41および送信
アンテナ43を備える。データ発生部1で発生したデー
タは、差動符号化部3によって差動符号化される。差動
符号化されたデータは、S/P変換部5によって、複数
のパラレル信号P1,P2,P3,P4,P5,P6に
変換される。すなわち、S/P変換部5は、シリアル/
パラレル変換をするものである。
【0034】PN発生器7は、拡散符号を発生する。拡
散符号としては、11チップのバーカー符号を用いる。
バーカー符号は、(1,−1,1,1,−1,1,1,
1,−1,−1,−1)で構成される。拡散符号変形器
8は、PN発生器7からの拡散符号(バーカー符号)
に、1チップの時間幅と同じ時間幅の無変調部分を、1
つ、拡散符号(バーカー符号)に付加する。つまり、拡
散符号変形器8は、拡散符号(バーカー符号)を、
(1,−1,1,1,−1,1,1,1,−1,−1,
−1,無変調部分)の12チップ相当に変形する。
【0035】乗算器11〜21は、複数のパラレル信号
P1〜P6と拡散符号変形器8からの変形された拡散符
号(1つの無変調部分が加えられた拡散符号)とを乗算
し、乗算信号M1,M2,M3,M4,M5,M6を発
生する。すなわち、変形した拡散符号により直接拡散を
行ない、乗算信号M1〜M6を発生する。この場合、乗
算信号の11チップ分は位相変調となり、1チップ分は
無変調部分となる。ここで、無変調とは0に相当する。
遅延素子23〜33は、乗算器11〜21からの乗算信
号M1〜M6を、それぞれ異なる遅延時間で遅延し、遅
延信号D1〜D6を発生する。ここで、拡散符号は変形
したことにより12チップ相当となっているので、6多
重することを考えて、各遅延素子23〜33には、次の
ような遅延時間を持たせる。すなわち、遅延素子23に
は0チップに相当する遅延時間、遅延素子25には2チ
ップに相当する遅延時間、遅延素子27には4チップに
相当する遅延時間、遅延素子29には6チップに相当す
る遅延時間、遅延素子31には8チップに相当する遅延
時間、遅延素子33には10チップに相当する遅延時間
を持たせる。なお、遅延素子23には、0チップに相当
する遅延時間を持たせているが、言い換えると、遅延素
子23の遅延時間は0である。このため、遅延素子23
を省いてもよい。
【0036】ここで、拡散符号変形器8の一般的な動作
について説明する。拡散符号変形器8は、1チップの時
間幅と同じ時間幅の無変調部分を、1または複数、拡散
符号に加えるものである。拡散符号変形器8は、 (拡散符号のチップ数+無変調部分の数)/(多重数) が、自然数になるように、無変調部分を拡散符号に加え
る。なお、実施の形態1では、11チップの拡散符号を
採用し、6多重しているため、拡散符号変形器8では、
1つの無変調部分を加えることになる。
【0037】合波器35は、遅延信号D1〜D6を合波
する。変調器37は、この合波された信号を、ローカル
信号発生器9からのローカル信号を用いて変調し、中間
周波数信号にする。周波数変換部39は、この中間周波
数信号を周波数変換する。周波数変換部39により周波
数変換された信号は、電力増幅部41により増幅され、
送信アンテナ43により送出される。このようにして、
遅延して多重した信号は受信機(図示せず)によって受
信される。
【0038】図2は、本発明の実施の形態1によるスペ
クトル拡散通信システムの受信機を示す概略ブロック図
である。なお、送信機としては図1の送信機を用いてい
る。図2を参照して、実施の形態1によるスペクトル拡
散通信システムの受信機は、受信アンテナ45、周波数
変換部47,49、コリレータ51、分配器53、ラッ
チ部55,57、ラッチコントローラ59、差動部6
1、判別部63およびローカル信号発生器65を備え
る。
【0039】受信アンテナ45は、図1の送信機からの
送信信号を受信する。周波数変換部47は、受信した送
信信号を、中間周波数信号(IF信号)に変換する。周
波数変換部47により発生された中間周波数信号(IF
信号)は、周波数変換部49によりベースバンドの信号
に変換される。なお、この場合、ローカル信号発生器6
5および図示しないキャリア同期回路(位相検波器)を
用いて、完全にキャリア同期をとり、完全にベースバン
ド信号となっている。コリレータ51は、周波数変換部
49からのベースバンドの信号を用いて、送信時に用い
た拡散符号(11チップ)で相関をとり、相関信号aを
出力する。分配器53は、コリレータ51からの相関信
号(相関出力)aを、2つに分配し、分配信号を発生す
る。分配器53からの一方の分配信号はラッチ部55
へ、他方の分配信号はラッチ部57へ入力される。ラッ
チ部55は、分配器53からの一方の分配信号を、ラッ
チコントローラ59からのラッチパルス(ラッチ制御信
号)bによりラッチする。ラッチ部57は、分配器53
からの他方の分配信号をラッチコントローラ59からの
ラッチパルス(ラッチ制御信号)cによりラッチする。
【0040】すなわち、コリレータ51からの相関信号
aは、6つの相関のずれた信号を時間的に多重した形に
なっているので、ラッチコントローラ59からのラッチ
パルスb,cにより、多重した信号の遅延時間のタイミ
ングにおいて、ラッチ部55,57でラッチすること
で、1つ遅延前の信号を保持できる。そして、ラッチ部
55,57からのラッチ信号d,eに基づき、差動部6
1で差動復号化を行ない、復調する。判別部63は、差
動復号化された信号に基づき、クロックに合わせて、デ
ータを判別し、外部に出力する。なお、このクロック
は、クロック発生器(図示せず)が生成するものであ
る。以上のような構成を用い処理を行なうことで、遅延
多重方式を採用したスペクトル拡散通信システムにおい
て、多重した信号を復調でき、従来の技術の欄で示した
スペクトル拡散通信システムと同様の高速のデータ通信
を行なうことができるようになる。
【0041】実施の形態1によるスペクトル拡散通信シ
ステムのメリットを詳しく説明する。図3は、図1の遅
延素子23〜33から出力される遅延信号D1〜D6を
示す図である。図3(D1)は、遅延信号D1を示して
いる。遅延信号D1は、データd1,d7,d13…か
らなる。図3(D2)は、遅延信号D2を示している。
遅延信号D2は、データd2,d8,d14…からな
る。図3(D3)は、遅延信号D3を示している。遅延
信号D3は、データd3,d9,d15…からなる。図
3(D4)は、遅延信号D4を示している。遅延信号D
4は、データd4,d10,d16…からなる。図3
(D5)は、遅延信号D5を示している。遅延信号D5
は、データd5,d11,d17…からなる。図3(D
6)は、遅延信号D6を示している。遅延信号D6は、
データd6,d12,d18…からなる。ここで、斜線
部cpは、データの1チップ分を示している。また、デ
ータ発生部1(図1)からは、データd1,d2,d
3,d4,d5,d6,d7,d8,d9,d10,d
11,d12,d13,d14,d15,d16,d1
7,d18,…の順にデータが発生される。拡散符号
(バーカー符号)は11チップで構成されるが、1つの
無変調部分を加えているため、図3に示すように、デー
タd1とd2との間隔、データd2とd3との間隔、デ
ータd3とd4との間隔、データd4とd5との間隔、
データd5とd6との間隔、データd6とd7との間
隔、…は、すべて2チップになっている。
【0042】図4は、図2のコリレータ51から出力さ
れる相関信号a、相関同期回路(図示せず)から出力さ
れる同期パルスおよび図2のラッチコントローラ59か
ら出力されるラッチパルスb,cを示す図である。図4
(a)は、コリレータ51から出力される相関信号aを
示している。相関信号aは、相関スパイクd1〜d14
…からなる。相関スパイクd1〜d14…は、図3のデ
ータd1〜d14…に相当するものである。図4(b)
は、同期保護回路から出力される同期パルスを示してい
る。図4(c)は、ラッチコントローラ59から出力さ
れるラッチパルスbを示している。図4(d)は、ラッ
チコントローラ59から出力されるラッチパルスcを示
している。
【0043】従来の技術の欄に示したスペクトル拡散通
信システム(図13,図14)では、5つの相関スパイ
クd1〜d5(図16)のうちから、先頭のものを判別
し(パラレル信号P1(図13)に相当するものを判別
し)、そして、先頭の相関スパイク(2チップに相当す
る時間幅を有する)のうち、レベルの高い部分を判別す
る。このため、従来の技術の欄に示したスペクトル拡散
通信システムでは、先頭の相関スパイクの判別を間違っ
た場合(図16(d))を考慮して、相関同期回路のし
きい値の設定を、C/Nに応じて機動的に変更する必要
がある。
【0044】これに対し、実施の形態1によるスペクト
ル拡散通信システムでは、相関スパイク(2チップに相
当する時間幅を有する)のうち、レベルの高い部分を判
別するだけでよい。すなわち、先頭の相関スパイクを判
別する必要がなく、先頭の相関スパイクの判別を間違う
こともないため、相関同期回路(図示せず)のしきい値
を、C/Nに応じて変更する必要がない。したがって、
相関同期回路およびそこでの処理も、従来の技術の欄に
示したスペクトル拡散通信システムに比べ簡単になり、
同期引込みおよび同期外しも早くなる。すなわち、実施
の形態1によるスペクトル拡散通信システムでは、従来
の技術の欄に示したスペクトル拡散通信システムに比
べ、同期がとりやすくなる。
【0045】また、ラッチコントローラ59(図2)
は、図4(b)に示す同期パルスに従って、図4(c)
に示すラッチパルスbを4チップごとに発生するだけで
よい。また、ラッチコントローラ59は、図4(b)に
示す同期パルスに従って、図4(d)に示すように、ラ
ッチパルスcを4チップごとに発生するだけでよい。こ
のため、ラッチミスをなくすことができるようになる。
【0046】次に、図2の判別部63が出力するデータ
について検討する。図5は、図2の判別部63から出力
されるデータおよびクロック発生器(図示せず)から出
力されるクロックを示す図である。図5(a)は、図2
の判別部63から出力されるデータを示す。図5(b)
は、クロック発生器から出力されるクロックを示す。実
施の形態1によるスペクトル拡散通信システムでは、そ
の送信機(図1)において、拡散符号に1つの無変調部
分を加え12チップ相当とし、隣り合う遅延信号D1〜
D6の間隔を2チップとしている(図3)。したがっ
て、受信機における復調は、2,2,2,2,2,2の
タイミングで行なうことができ、図5(a)に示すよう
に出力される各データ間の間隔は一定で、また、クロッ
クをラッチパルスを基準として生成しても、図5(b)
に示すようにクロック間隔は一定になる。これにより、
タイミングを合わせるための余分な回路(バッファメモ
リなど)が不要になる。
【0047】上述した実施の形態1によるスペクトル拡
散通信システムでは、2チップずつの遅延について示し
たが、3チップ、4チップ、5チップ、…など、11チ
ップ未満で同一チップずつの遅延を施すことも可能であ
る。この場合は、拡散符号に加える無変調部分の数をコ
ントロールすることにより、受信機のコリレータの出力
である相関スパイクのタイミング(間隔)を同一にする
ことができる。
【0048】また、拡散符号に加える無変調部分の生成
には、拡散符号とデータの乗算後、スイッチなどでタイ
ミングを合わせて、乗算信号(拡散符号とデータとを乗
算した信号)を、必要なチップ数に相当する時間だけオ
フにすることによっても実現できる。たとえば、1チッ
プに相当する時間の無変調部分を生成したい場合には、
拡散符号とデータの乗算後、スイッチなどでタイミング
を合わせて乗算信号を1チップに相当する時間だけオフ
にする。
【0049】次に、パラレル信号P1〜P6と無変調部
分が付加された拡散符号のタイミング(図1)、差動符
号部3(図1)、乗算信号M1〜M6(図1)およびラ
ッチ部55,57(図2)について詳しく説明する。
【0050】図6は、図1のパラレル信号P1〜P6の
タイミングと無変調部分を加えた拡散符号のタイミング
を示した図である。図6を参照して、上は、たとえば、
図1のパラレル信号P1を示す。L1は、データ1ビッ
トを示している。図6において、下は、無変調部分を加
えた拡散符号を示している。L2は、無変調部分を加え
た拡散符号1周期を示している。図6に示されているよ
うに、パラレル信号P1のタイミングと、無変調部分を
加えた拡散符号のタイミングとが一致している。なお、
パラレル信号P2〜P6のタイミングと無変調部分を加
えた拡散符号のタイミングとも同様に一致している。
【0051】図1の差動符号部3における差動符号化に
ついて詳細に説明する。DBPSKやQPSK変調にお
いては、1ビット(1シンボル)前の信号との位相差か
ら、データを判別する。そのため、送信側では、送信す
るデータの細工をする。これが差動符号化である。DB
PSKを例にして考えると、データが「1」のとき、位
相差が0、データが「0」のとき、位相差が180°に
なるように、送信位相を作ることが差動符号化である。
詳しく説明する。
【0052】図7は、図1の差動符号化部3における差
動符号化を説明するための図である。図7(a)は、情
報データを示している。図7(b)は、送信位相を示し
ている。図7(c)は、位相差を示している。図7
(d)は、受信側における、復調データを示している。
【0053】図7を参照して、一番左側のデータ、送信
位相、位相差および復調データについて考えてみる。な
お、図7(b)の一番左側の0°は、初期値として設定
したものである。データが「1」のとき、上記したよう
に、位相差が0になるように送信位相を作るため、図7
(b)の左から2番目に示すように、データ「1」に対
する送信位相は0°となる。他のデータについても同様
にして送信位相を求める。
【0054】このようにして図1の差動符号化部3は、
送信位相を作るが、実際には、角度を送信するわけでは
ないので、DBPSK変調においては、送信信号(送信
データ)として、送信位相が0°のとき1を、送信位相
が180°のとき0を送ることになる。すなわち、差動
符号化部3では、情報データから、送信位相に応じた送
信データを作ることを行なう。なお、DBPSKは、差
動2相位相シフトキーイングであり、DQPSKは差動
4相位相シフトキーイングである。
【0055】図1の乗算信号M1〜M6について説明す
る。図1を参照して、乗算信号M1〜M6は、ベースバ
ンドの信号であり、遅延素子23〜33は、ベースバン
ドの信号を遅延することになる。
【0056】図2のラッチ部55,57について説明す
る。図8は、図2のラッチ部55,57およびラッチコ
ントローラ59を説明するための図である。ここで、上
述した実施の形態1によるスペクトル拡散通信システム
では、11チップの拡散符号(バーカー符号)を用いた
場合について説明したが、以下の説明では、その便宜の
ため、11チップより多いチップ数の拡散符号を用いた
場合について説明する。図8(a)は、図2の相関信号
aを示す。図8(b)は、図2のラッチコントローラ5
9からのラッチパルスbを示す。図8(c)は、図2の
ラッチコントローラ59からのラッチパルスcを示す。
図8(d)は、図2のラッチ部55からのラッチ信号d
を示す。図8(e)は、図2のラッチ部57からのラッ
チ信号eを示す。
【0057】図2および図8を参照して、相関信号a
は、多重された6つの相関スパイクa1〜a6を含んで
いる。図1の送信機で遅延したことにより、相関スパイ
クa1とa2、相関スパイクa2とa3、相関スパイク
a3とa4、相関スパイクa4とa5、相関スパイクa
5とa6とは、それぞれ、時間τだけ離れている。そこ
で、ラッチ部55,57のラッチタイミングを、ラッチ
部55とラッチ部57とで、τごとに交互に行なうこと
で、1遅延前と差動できるようになる。詳しく説明す
る。ラッチコントローラ59は、ラッチパルスbを、相
関スパイクa1,a3およびa5のタイミングで発生す
る(図8(b))。そして、ラッチ部55は、このよう
なラッチパルスbにより、相関スパイクa1,a3およ
びa5のデータをラッチする(図8(d))。ラッチコ
ントローラ59は、相関スパイクa2,a4およびa6
のタイミングで、ラッチパルスcを発生する(図8
(c))。ラッチ部57は、このようなラッチパルスc
により相関スパイクa2,a4およびa6のデータをラ
ッチする(図8(e))。
【0058】したがって、差動部61では、ポイントP
1において、相関スパイクa1のデータとa2のデータ
との差動をとり、ポイントP2において、相関スパイク
a2のデータとa3のデータとの差動をとり、ポイント
P3において、相関スパイクa3のデータとa4のデー
タとの差動をとり、ポイントP4において、相関スパイ
クa4のデータとa5のデータとの差動をとり、ポイン
トP5において、相関スパイクa5のデータとa6のデ
ータとの差動をとる。このようにして、差動部61にお
いて、差動復号化を行ない、復調する。
【0059】以上のように、実施の形態1によるスペク
トル拡散通信システムでは、無変調部分を加えた拡散符
号によって直接拡散を行なう。このため、受信機のコリ
レータが順次出力する相関スパイクの間隔が一定にな
る。
【0060】これにより、実施の形態1によるスペクト
ル拡散通信システムでは、相関同期回路およびそこでの
処理が簡単になり、同期がとりやすくなる。さらに、実
施の形態1によるスペクトル拡散通信システムでは、各
出力データ間の間隔およびクロック間隔が一定になる。
実施の形態1では、同期式の復調器の例を示したが、特
願平7−206159号と同様の種々の復調器でも復調
できることは明らかである。
【0061】(実施の形態2)図9は、実施の形態2に
よるスペクトル拡散通信システムの送信機を示す概略ブ
ロック図である。なお、図1と同様の部分については同
一の参照符号を付しその説明は適宜省略する。また、実
施の形態2によるスペクトル拡散通信システムの受信機
としては、図2の受信機を用いる。
【0062】図9を参照して、実施の形態2によるスペ
クトル拡散通信システムの送信機は、データ発生部1、
差動符号化部3、S/P変換部5、拡散符号変形器8、
PN発生器7、合波器35、周波数変換部39、電力増
幅部41、送信アンテナ43、ローカル信号発生器9、
遅延器67,69,71,73,75,77、乗算器1
1,13,15,17,19,21、変調器91,9
3,95,97,99,101および遅延器79,8
1,83,85,87,89を備える。遅延器67〜7
7は、パラレル信号P1〜P6を遅延して、遅延パラレ
ル信号D1,D2,D3,D4,D5,D6を発生す
る。PN発生器7は、拡散符号を発生する。この拡散符
号として、11チップのバーカー符号を用いている。拡
散符号変形器8は、拡散符号(バーカー符号)に、1チ
ップの時間幅と同じ時間幅の無変調部分を加え、12チ
ップ相当のものとする。すなわち、拡散符号変形器8
は、図1の拡散符号変形器8と同様のものである。遅延
器79〜89は、拡散符号変形器8から出力される無変
調部分を加えた拡散符号を遅延し、遅延拡散符号B1,
B2,B3,B4,B5,B6を発生する。なお、遅延
器67と遅延器79の遅延時間、遅延器69と遅延器8
1の遅延時間、遅延器71と遅延器83の遅延時間、遅
延器73と遅延器85の遅延時間、遅延器75と遅延器
87の遅延時間および遅延器77と遅延器89の遅延時
間は同一である。遅延器67の遅延時間は0チップに相
当する時間であり、遅延器69の遅延時間は2チップに
相当する時間であり、遅延71の遅延時間は4チップに
相当する時間であり、遅延器73の遅延時間は6チップ
に相当する時間であり、遅延75の遅延時間は8チップ
に相当する時間であり、遅延77の遅延時間は11チッ
プに相当する時間である。ここで、遅延器67の遅延時
間は、0チップに相当する時間であるが、言い換える
と、遅延時間が0ということであり、遅延器67は省い
てもよい。これと同様に、遅延器79も省いてもよい。
【0063】乗算器11〜21は、遅延パラレル信号D
1〜D6と、遅延器79〜89からの遅延拡散符号B1
〜B6と乗算し、乗算信号M1〜M6を発生する。ここ
で、遅延器67〜77の遅延時間と、遅延器67〜77
に対応する遅延器79〜89の遅延時間とが同一である
ため、遅延パラレル信号D1〜D6のタイミングと遅延
拡散符号B1〜B6のタイミングとは一致している。
【0064】変調器91〜101は、乗算信号M1〜M
6を、ローカル信号発生器9からのローカル信号を用い
て変調し、中間周波数信号(IF信号)にする。合波器
35は、変調器91〜101からの中間周波数信号を合
波する。合波された信号は、周波数変換部39および電
力増幅部41を経て送信アンテナ43により送信信号と
して送出される。なお、パラレル信号P1〜P6は、ベ
ースバンドの信号であり、遅延器67〜77は、ベース
バンドの信号を遅延していることになる。
【0065】以上のように、実施の形態2によるスペク
トル拡散通信システムでは、実施の形態1によるスペク
トル拡散通信システムと同様に、無変調部分を加えた拡
散符号によって直接拡散を行なう。このため、受信機の
コリレータから順次出力される相関スパイクの間隔が一
定になる。ここで、無変調とは、信号を送出しないこと
に相当する。これは、位相変調において位相を変化させ
ない無変調とは異なるものである。
【0066】これにより、実施の形態2によるスペクト
ル拡散通信システムでは、相関同期回路およびそこでの
処理が簡単になり、同期がとりやすくなる。さらに、実
施の形態2によるスペクトル拡散通信システムでは、各
出力データ間の間隔およびクロック間隔が一定になる。
【0067】(実施の形態3)図10は、実施の形態3
によるスペクトル拡散通信システムの送信機を示す概略
ブロック図である。なお、図1と同様の部分については
同一の参照符号を付しその説明は適宜省略する。ここ
で、実施の形態3によるスペクトル拡散通信システムの
受信機としては、図2の受信機を用いる。
【0068】図10を参照して、実施の形態3によるス
ペクトル拡散通信システムの送信機は、データ発生部
1、差動符号化部3、S/P変換部5、拡散符号変形器
8、PN発生器7、ローカル信号発生器9、乗算器1
1,13,15,17,19,21、変調器91,9
3,95,97,99,101、遅延素子23,25,
27,29,31,33、合波器35、周波数変換部3
9、電力増幅部41および送信アンテナ43を備える。
PN発生器7は、拡散符号を発生する。この拡散符号と
しては11チップのバーカー符号を用いる。拡散符号変
形器8は、拡散符号(バーカー符号)に1チップの時間
幅と同じ時間幅の無変調部分を加え、12チップ相当の
ものにする。ここで、拡散符号変形器8は、図1の拡散
符号変形器8と同様のものである。乗算器11〜21
は、複数のパラレル信号P1〜P6と、拡散符号変形器
8からの無変調部分を加えた拡散符号とを乗算し、乗算
信号M1,M2,M3,M4,M5,M6を発生する。
【0069】変調器91〜101は、ローカル信号発生
器9からのローカル信号を用いて、乗算信号M1〜M6
を変調して、中間周波数信号(IF信号)I1,I2,
I3,I4,I5,I6にする。ここで、変調器91
は、乗算信号M1のうち無変調部分が入力されたとき
は、1チップに相当する時間、オフになる。なお、変調
器93〜101についても同様である。遅延素子23〜
33は、中間周波数信号I1〜I6を遅延し、遅延信号
D1,D2,D3,D4,D5,D6を発生する。遅延
素子23の遅延時間は0チップに相当する時間であり、
遅延素子25の遅延時間は2チップに相当する時間であ
り、遅延素子27の遅延時間は4チップに相当する時間
であり、遅延素子29の遅延時間は6チップに相当する
時間であり、遅延素子31の遅延時間は8チップに相当
する時間であり、遅延素子33の遅延時間は10チップ
に相当する時間である。なお、遅延素子23の遅延時間
は0チップに相当する時間であるが、言い換えると、遅
延時間が0ということになり、遅延素子23は省くこと
もできる。
【0070】遅延信号D1〜D6は、合波器35により
合波される。この合波された信号は、周波数変換部39
により周波数変換される。この周波数変換された信号は
電力増幅部41により増幅されて送信アンテナ43によ
り送信信号として出力される。
【0071】以上のように、実施の形態3によるスペク
トル拡散通信システムでは、実施の形態1によるスペク
トル拡散通信システムと同様に、無変調部分を加えた拡
散符号によって直接拡散を行なう。このため、受信機の
コリレータから順次出力される相関スパイクの間隔が一
定になる。
【0072】これにより、実施の形態3によるスペクト
ル拡散通信システムでは、相関同期回路およびそこでの
処理が簡単になり、同期がとりやすくなる。さらに、実
施の形態3によるスペクトル拡散通信システムでは、各
出力データ間の間隔およびクロック間隔が一定になる。
【0073】(実施の形態4)図11は、実施の形態4
によるスペクトル拡散通信システムの送信機を示す概略
ブロック図である。なお、図9と同様の部分については
同一の参照符号を付しその説明は適宜省略する。ここ
で、実施の形態4によるスペクトル拡散通信システムの
受信機としては、図2の受信機を用いる。
【0074】図11を参照して、実施の形態4によるス
ペクトル拡散通信システムの送信機は、データ発生部
1、差動符号化部3、S/P変換部5、拡散符号変形器
8、PN発生器7、ラッチコントローラ115、ラッチ
部103,105,107,109,111,113、
乗算器11,13,15,17,19,21、変調器9
1,93,95,97,99,101、ローカル信号発
生器9、遅延器79,81,83,85,87,89、
合波器35、周波数変換部39、電力増幅部41および
送信アンテナ43を備える。
【0075】実施の形態2(図9)では、遅延拡散符号
B1〜B6のタイミングと、パラレル信号P1〜P6の
タイミングとを一致させるために、遅延器67〜77を
設けたが、実施の形態4では、遅延拡散符号B1〜B6
のタイミングと、パラレル信号P1〜P6のタイミング
とを一致させるために、ラッチ部103〜113および
ラッチコントローラ115を設けている。
【0076】遅延器79の遅延時間は、0チップに相当
する時間であり、遅延器81の遅延時間は2チップに相
当する時間であり、遅延器83の遅延時間は4チップに
相当する時間であり、遅延器85の遅延時間は6チップ
に相当する時間であり、遅延器87の遅延時間は8チッ
プに相当する時間であり、遅延器89の遅延時間は10
チップに相当する時間である。ここで、遅延器79の遅
延時間は0チップに相当する時間であるが、言い換える
と、遅延時間が0であることを示しており、遅延器79
は省いてもよい。
【0077】PN発生器7は、拡散符号を発生する。拡
散符号としては11チップのバーカー符号を用いる。拡
散符号変形器8は、拡散符号に1チップの時間幅と同じ
時間幅の無変調部分を加え、12チップ相当のものにす
る。この拡散符号変形器8は、図1の拡散符号変形器8
と同様のものである。
【0078】図12は、図11の送信機の内部の各ノー
ドにおける信号(データ)を示した図である。図12に
は、データA、パラレル信号P1〜P4,…(パラレル
信号P5,P6は省略している)、遅延拡散符号B1〜
B4,…(遅延拡散符号B5,B6は省略している)、
ラッチ制御信号C1〜C4,…(ラッチ制御信号C5,
C6は省略している)およびラッチ信号P1〜R4,…
(ラッチ信号R5,R6は省略している)が示されてい
る。なお、信号R1〜R4…の図においては、時間軸を
共通にして示してある。また、図12の横方向が時間軸
である。
【0079】図11および図12を参照して、データ発
生部1から発生されるデータAは、差動符号化され、S
/P変換部5によりパラレル信号(パラレルデータ)P
1〜P6に変換される。この場合、6つのパラレル信号
P1〜P6のタイミングは同一となっている。データA
のうち、d1,d7およびd13…がパラレル信号P1
となっている。データAのうち、d2,d8およびd1
4…がパラレル信号P2となっている。データAのう
ち、d3,d9およびd15…がパラレル信号P3とな
っている。データAのうち、d4,d10およびd16
…がパラレル信号P4となっている。データAのうち、
d5,d11およびd17…がパラレル信号P5となっ
ている(図示せず)。データAのうち、d6,d12お
よびd18…がパラレル信号P6となっている(図示せ
ず)。
【0080】拡散符号変形器8から発生された、無変調
部分を加えた拡散符号は、遅延器79〜89により遅延
され遅延拡散符号B1〜B6になる。図12に示すよう
に遅延拡散符号B1〜B4,…は、遅延器79〜89の
遅延時間に応じて遅延されているため、パラレル信号P
1〜P4,…のタイミングとずれている。遅延拡散符号
B1は遅延されていないため、パラレル信号P1〜P
4,…とタイミングは同一である。なお、無変調部分を
加えた拡散符号1周期はTとしている。
【0081】ラッチコントローラ115は、拡散符号変
形器8からの、無変調部分を加えた拡散符号の発生のタ
イミングを受けて、ラッチ制御信号C1〜C6を発生す
る。各ラッチ制御信号C1〜C6は、対応する遅延拡散
符号B1〜B6のスタートチップと同一タイミングであ
る。このようなラッチ制御信号C1〜C6により、パラ
レル信号P1〜P6は、ラッチ部103,113におい
てラッチされ、ラッチ信号R1〜R6となる。このた
め、図12に示すように、遅延拡散符号B1〜B4,…
とラッチ信号R1〜R4,…のタイミングが一致する。
【0082】乗算器11〜21は、ラッチ信号R1〜R
6と遅延拡散符号B1〜B6とを乗算し、遅延乗算信号
M1〜M6を発生する。変調器91〜101は、遅延乗
算信号M1〜M6を、ローカル信号発生器9からのロー
カル信号を用いて変調し、中間周波数信号(IF信号)
にする。合波器35は、これらの中間周波数信号を合波
する。この合波された信号は、周波数変換部39および
電力増幅部41を経て、送信信号として送信アンテナ4
3より送出される。
【0083】以上のように、実施の形態4によるスペク
トル拡散通信システムでは、実施の形態1によるスペク
トル拡散通信システムと同様に、無変調部分を加えた拡
散符号によって直接拡散を行なう。このため、受信機の
コリレータから順次出力される相関スパイクの間隔が一
定になる。これにより、実施の形態4によるスペクトル
拡散通信システムでは、相関同期回路およびそこでの処
理が簡単になり、同期がとりやすくなる。さらに、実施
の形態4によるスペクトル拡散通信システムでは、各出
力データ間の間隔およびクロック間隔が一定になる。
【0084】
【発明の効果】この発明に係るスペクトル拡散通信シス
テムでは、無変調部分を加えた拡散符号によって直接拡
散を行なう。このように拡散符号に無変調部分を加える
ことにより拡散符号の見かけ上増やし、多重数にて割り
切れる数にすることで、受信機のコリレータから順次出
力される相関スパイクの間隔が一定になる。これによ
り、相関同期回路およびそこでの処理が簡単になり、同
期がとりやすくなる。さらに、各出力データ間の間隔お
よびクロック間隔が一定になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるスペクトル拡散通
信システムの送信機を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1によるスペクトル拡散通
信システムの受信機を示す概略ブロック図である。
【図3】図1の遅延素子から出力される遅延信号D1〜
D6を示す図である。
【図4】図2のコリレータから出力される相関信号a、
同期パルス、図2のラッチコントローラから出力される
ラッチパルスb,cを示す図である。
【図5】図2の判別部から出力されるデータおよびクロ
ック発生器(図示せず)から出力されるクロックを示す
図である。
【図6】図1のパラレル信号P1〜P6のタイミングと
無変調部分を加えた拡散符号のタイミングとを示す図で
ある。
【図7】図1の差動符号化部における差動符号化を説明
するための図である。
【図8】図2のラッチ部およびラッチコントローラを説
明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態2によるスペクトル拡散通
信システムの送信機を示す概略ブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態3によるスペクトル拡散
通信システムの送信機を示す概略ブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態4によるスペクトル拡散
通信システムの送信機を示す概略ブロック図である。
【図12】図11の送信機の内部の各ノードにおける信
号(データ)を示した図である。
【図13】従来の技術の欄に示したスペクトル拡散通信
システムの送信機を示す概略ブロック図である。
【図14】従来の技術の欄に示したスペクトル拡散通信
システムの受信機を示す概略ブロック図である。
【図15】図13の遅延素子から出力される遅延信号D
1〜D5を示す図である。
【図16】図14の受信機において、同期引込みおよび
同期外しを説明するための図である。
【図17】図14の受信機において、判別部から出力さ
れるデータおよびクロック発生器(図示せず)から出力
されるクロックを示す図である。
【符号の説明】
1 データ発生部 3 差動符号化部 5 S/P変換部 7 PN発生器 8 拡散符号変形器 9,65 ローカル信号発生器 11〜21 乗算器 23〜33 遅延素子 35 合波器 37,91〜101 変調器 39,47,49 周波数変換部 41 電力増幅部 43 送信アンテナ 45 受信アンテナ 51 コリレータ 53 分配器 55,57,103〜113 ラッチ部 59,115 ラッチコントローラ 61 差動部 63 判別部 67〜89 遅延器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−55714(JP,A) 特開 平5−30079(JP,A) 特開 平5−252141(JP,A) 特開 平6−244821(JP,A) 特開 平5−130068(JP,A) 特開 平5−183534(JP,A) 岡本直樹他,DS−遅延多重によるI SM帯10Mbps伝送方式の検討,電子 情報通信学会技術研究報告RCS96−66 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/69 - 1/713

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データをシリアル/パラレル変換部によ
    ってパラレル信号に変換し、このパラレル信号を拡散符
    号で直接拡散したスペクトル拡散信号を、各々の並列ス
    ペクトル拡散信号間を任意のチップ数ずつ遅延させ、加
    算し多重可能とする多重化手段を有する送信手段を含
    み、前記送信手段は、 データ列を前記多重した数と同じ数の、複数のパラレル
    信号に変換するシリアル/パラレル変換手段と、 前記複数のパラレル信号と、(拡散符号のチップ数+無
    変調部分の数)/(多重数)=n(n=自然数)となる
    無変調部分を加えた拡散符号とを乗算し、複数の乗算信
    号を発生する乗算手段と、 前記複数の乗算信号を、それぞれn*1チップ時間の遅
    延時間で遅延させ、複数の遅延信号を発生する遅延手段
    と、 前記複数の遅延信号を合波して、前記送信信号として出
    力する送信信号出力手段とを含む ことを特徴とする、ス
    ペクトル拡散通信システム。
  2. 【請求項2】 データをシリアル/パラレル変換部によ
    ってパラレル信号に変換し、このパラレル信号を拡散符
    号で直接拡散したスペクトル拡散信号を、各々の並列ス
    ペクトル拡散信号間を任意のチップ数ずつ遅延させ、加
    算し多重可能とする多重化手段を有する送信手段を含
    み、 前記送信手段は、 データ列を前記多重した数と同じ数の、複数のパラレル
    信号に変換するシリアル/パラレル変換手段と前記複数のパラレル信号を、それぞれn*1チップ時間
    (n=自然数)の遅延時間で遅延させ、複数の遅延パラ
    レル信号を発生する第1の遅延手段と、 前記複数の異なる遅延時間と同じn*1チップ時間の遅
    延時間を有し、1または複数の無変調部分を加えた拡散
    符号を、前記複数の遅延時間で遅延させ、複数の遅延拡
    散符号を発生する第2の遅延手段と、 前記複数の遅延パラレル信号と、(拡散符号のチップ数
    +無変調部分の数)/(多重数)=nとなる無変調部分
    を加えた拡散符号とを乗算し、複数の乗算信 号を発生す
    る乗算手段と、 前記複数の乗算信号に基づく複数の信号を合波して、前
    記送信信号として出力する送信信号出力手段とを含むこ
    とを特徴とする、 スペクトル拡散通信システム。
  3. 【請求項3】 データをシリアル/パラレル変換部によ
    ってパラレル信号に変換し、このパラレル信号を拡散符
    号で直接拡散したスペクトル拡散信号を、各々の並列ス
    ペクトル拡散信号間を任意のチップ数ずつ遅延させ、加
    算し多重可能とする多重化手段を有する送信手段を含
    み、 前記送信手段は、 データ列を前記多重した数と同じ数の、複数のパラレル
    信号に変換するシリアル/パラレル変換手段と、 前記複数のパラレル信号と、(拡散符号のチップ数+無
    変調部分の数)/(多重数)=n(n=自然数)となる
    無変調部分を加えた拡散符号とを乗算し、複数の乗算信
    号を発生する乗算手段と、 前記複数の乗算信号を変調し、複数の中間周波数信号を
    発生する変調手段と、 前記複数の中間周波数信号を、それぞれn*1チップ時
    間の遅延時間で遅延させて複数の遅延信号を発生する遅
    延手段と、 前記複数の遅延信号を合波して、前記送信信号として出
    力する送信信号出力手段とを含むことを特徴とする、
    ペクトル拡散通信システム。
  4. 【請求項4】 データをシリアル/パラレル変換部によ
    ってパラレル信号に変換し、このパラレル信号を拡散符
    号で直接拡散したスペクトル拡散信号を、各々の並列ス
    ペクトル拡散信号間を任意のチップ数ずつ遅延させ、加
    算し多重可能とする多重化手段を有する送信手段を含
    み、 前記送信手段は、 データ列を前記多重した数と同じ数の、複数のパラレル
    信号に変換するシリアル/パラレル変換手段と、 前記複数のパラレル信号をラッチして複数のラッチ信号
    を発生するラッチ手段と、 1または複数の無変調部分を加えた拡散符号を、それぞ
    れn*1チップ時間の遅延時間で遅延させて複数の遅延
    拡散符号を発生する遅延手段と、 前記複数のラッチ信号と、(拡散符号のチップ数+無変
    調部分の数)/(多重数)=n(n=自然数)となる無
    変調部分を加えた拡散符号とを乗算し、複数の乗算信号
    を発生する乗算手段と、 前記複数の遅延乗算信号に基づく信号を合波して、前記
    送信信号として出力する送信信号出力手段と、 各々が、対応する前記遅延拡散符号のスタートチップと
    同一のタイミングである複数のラッチ制御信号を発生す
    るラッチ制御手段とを含み、 前記ラッチ手段は、前記複数のラッチ制御信号により、
    前記複数のパラレル信号をラッチし、これにより、前記
    乗算手段で乗算される前記複数のラッチ信号のタイミン
    グと前記複数の遅延拡散符号のタイミングとが一致する
    ことを特徴とする、 スペクトル拡散通信システム。
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