JP3276722B2 - 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法Info
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- JP3276722B2 JP3276722B2 JP15749193A JP15749193A JP3276722B2 JP 3276722 B2 JP3276722 B2 JP 3276722B2 JP 15749193 A JP15749193 A JP 15749193A JP 15749193 A JP15749193 A JP 15749193A JP 3276722 B2 JP3276722 B2 JP 3276722B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐衝撃性及び耐
候性を有すると共に、更に耐薬品性、耐熱性、剛性及び
成形性等の均衡した物性を有する熱可塑性樹脂組成物と
その製造方法に関する。
候性を有すると共に、更に耐薬品性、耐熱性、剛性及び
成形性等の均衡した物性を有する熱可塑性樹脂組成物と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からポリアミド樹脂の耐衝撃性を改
良させるために、ポリアミド樹脂にABS樹脂(アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン重合体)を混合した
樹脂組成物は知られている(特公昭38−23476
号)。しかしながら、この樹脂組成物の耐衝撃性は向上
するが、向上度は十分でなかった。また混合したABS
樹脂の耐候性は、二重結合を有しているため満足出来る
ものではなく、そのため混合した樹脂組成物の耐候性も
悪くなる。
良させるために、ポリアミド樹脂にABS樹脂(アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン重合体)を混合した
樹脂組成物は知られている(特公昭38−23476
号)。しかしながら、この樹脂組成物の耐衝撃性は向上
するが、向上度は十分でなかった。また混合したABS
樹脂の耐候性は、二重結合を有しているため満足出来る
ものではなく、そのため混合した樹脂組成物の耐候性も
悪くなる。
【0003】そこで、この耐候性を改善するために、A
BS樹脂の代わりにABS樹脂よりも耐候性の優れたA
ES樹脂(アクリロニトリル−EPDM−スチレン重合
体)を用いることが考えられが、AES樹脂を70重量
%以上の比率で用いなければならず、ポリアミド樹脂の
比率を増加すると耐衝撃性は低下し満足出来る樹脂組成
物ではなくなった(特公昭62−92042号)。
BS樹脂の代わりにABS樹脂よりも耐候性の優れたA
ES樹脂(アクリロニトリル−EPDM−スチレン重合
体)を用いることが考えられが、AES樹脂を70重量
%以上の比率で用いなければならず、ポリアミド樹脂の
比率を増加すると耐衝撃性は低下し満足出来る樹脂組成
物ではなくなった(特公昭62−92042号)。
【0004】本発明はかかる欠点、即ちポリアミド樹脂
とABS樹脂との樹脂組成物の不十分な耐候性及びポリ
アミド樹脂とAES樹脂との樹脂組成物の不十分な耐衝
撃性の課題を解決したものである。本発明の目的とする
ところは、ポリアミド樹脂に、芳香族ビニル単量体及び
シアン化ビニル単量体の共重合体を特定化されたビニル
単量体で改良した共重合体と、変性ポリオレフィン系重
合体とを添加することにより、耐衝撃性、耐候性及び耐
薬品性に優れ、しかも他の物性バランスも良好な熱可塑
性樹脂組成物を提供することにある。
とABS樹脂との樹脂組成物の不十分な耐候性及びポリ
アミド樹脂とAES樹脂との樹脂組成物の不十分な耐衝
撃性の課題を解決したものである。本発明の目的とする
ところは、ポリアミド樹脂に、芳香族ビニル単量体及び
シアン化ビニル単量体の共重合体を特定化されたビニル
単量体で改良した共重合体と、変性ポリオレフィン系重
合体とを添加することにより、耐衝撃性、耐候性及び耐
薬品性に優れ、しかも他の物性バランスも良好な熱可塑
性樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を成すべく鋭
意研究した結果、ポリアミド樹脂に、芳香族ビニル単量
体、シアン化ビニル単量体及び特定化されたビニル単量
体からなる共重合体と変性ポリオレフィン系重合体とを
混合することにより上記の目的が達成されることを見い
だした。
意研究した結果、ポリアミド樹脂に、芳香族ビニル単量
体、シアン化ビニル単量体及び特定化されたビニル単量
体からなる共重合体と変性ポリオレフィン系重合体とを
混合することにより上記の目的が達成されることを見い
だした。
【0006】即ち、本発明は (I−1)芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体
及びエポキシ基を含有するビニル単量体からなる共重合
体(A)、又は該共重合体(A)と、芳香族ビニル単量
体及びシアン化ビニル単量体からなる共重合体(B)と
の合計量50〜95重量部と、(I−2)エチレン20
〜90モル%、α−オレフイン単量体10〜80モル%
及びその他の単量体0〜10モル%からなるゴム状物質
のポリオレフイン系共重合体を不飽和ジカルボン酸無水
物単量体基又は不飽和カルボン酸単量体基0.1〜10
重量%を占める量で変性したガラス転移温度(Tg)が
摂氏−30℃以下のゴム状物質の変性ポリオレフイン系
重合体5〜50重量部からなり、かつ、共重合体(A)
中における共重合したエポキシ基を含有するビニル単量
体の量は、共重合体(B)を含まないときは共重合体
(A)100重量部中、共重合体(B)を含むときは共
重合体(A)と共重合体(B)の合計量100重量部中
にそれぞれ0.1〜10重量部であり、更に(I−1)
と(I−2)の重合体の合計量100重量部に対して、
耐候剤0〜5重量部を含有してなる混合物10〜70重
量%と、 (II)ポリアミド樹脂90〜30重量%からなること
を特徴とする熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法であ
る。
及びエポキシ基を含有するビニル単量体からなる共重合
体(A)、又は該共重合体(A)と、芳香族ビニル単量
体及びシアン化ビニル単量体からなる共重合体(B)と
の合計量50〜95重量部と、(I−2)エチレン20
〜90モル%、α−オレフイン単量体10〜80モル%
及びその他の単量体0〜10モル%からなるゴム状物質
のポリオレフイン系共重合体を不飽和ジカルボン酸無水
物単量体基又は不飽和カルボン酸単量体基0.1〜10
重量%を占める量で変性したガラス転移温度(Tg)が
摂氏−30℃以下のゴム状物質の変性ポリオレフイン系
重合体5〜50重量部からなり、かつ、共重合体(A)
中における共重合したエポキシ基を含有するビニル単量
体の量は、共重合体(B)を含まないときは共重合体
(A)100重量部中、共重合体(B)を含むときは共
重合体(A)と共重合体(B)の合計量100重量部中
にそれぞれ0.1〜10重量部であり、更に(I−1)
と(I−2)の重合体の合計量100重量部に対して、
耐候剤0〜5重量部を含有してなる混合物10〜70重
量%と、 (II)ポリアミド樹脂90〜30重量%からなること
を特徴とする熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法であ
る。
【0007】本発明の共重合体(A)及び共重合体
(B)に用いられる芳香族ビニル単量体の具体例として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
及びt−ブチルスチレン等がある。
(B)に用いられる芳香族ビニル単量体の具体例として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
及びt−ブチルスチレン等がある。
【0008】シアン化ビニル単量体の具体例としては、
アクリロニトリル及びメタクリロニトリル等がある。
アクリロニトリル及びメタクリロニトリル等がある。
【0009】共重合体(A)に用いられるエポキシ基を
含有するビニル単量体の具体例としては、グリシジルメ
タクリレート、グリシジルメチルメタクリレート、ビニ
ルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メ
タアリルグリシジルエーテル等がある。
含有するビニル単量体の具体例としては、グリシジルメ
タクリレート、グリシジルメチルメタクリレート、ビニ
ルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メ
タアリルグリシジルエーテル等がある。
【0010】さらに、共重合体(A)及び共重合体
(B)は、必要に応じてその他の上記単量体と共重合可
能な単量体を含んでもかまわない。具体例としては、例
えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、デシル(メタ)アクリレート、オクタデシル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート等があ
り、これらを単独又は併用して用いることもできる。た
だし、ここでメチル(メタ)アクリレートという表現は
メチルアクリレート及びメチルメタクリレートの両者を
示すものである。
(B)は、必要に応じてその他の上記単量体と共重合可
能な単量体を含んでもかまわない。具体例としては、例
えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、デシル(メタ)アクリレート、オクタデシル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート等があ
り、これらを単独又は併用して用いることもできる。た
だし、ここでメチル(メタ)アクリレートという表現は
メチルアクリレート及びメチルメタクリレートの両者を
示すものである。
【0011】共重合体(A)の各成分の割合は、共重合
可能な範囲であれば特に限定するものでないが、好まし
くは芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の合計
量が99.9〜70重量部、さらに好ましくは99.9
〜90重量部であり、エポキシ基を含有するビニル単量
体は、好ましくは0.1〜30重量部、さらに好ましく
は0.1〜10重量部である。
可能な範囲であれば特に限定するものでないが、好まし
くは芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の合計
量が99.9〜70重量部、さらに好ましくは99.9
〜90重量部であり、エポキシ基を含有するビニル単量
体は、好ましくは0.1〜30重量部、さらに好ましく
は0.1〜10重量部である。
【0012】また芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル
単量体の割合は、好ましくは芳香族ビニル単量体として
50〜90重量%、さらに好ましくは65〜85重量%
である。芳香族ビニル単量体の割合が50重量%より小
さいと流動性が低下し、90重量%を越えると耐薬品性
が低下して好ましくない。
単量体の割合は、好ましくは芳香族ビニル単量体として
50〜90重量%、さらに好ましくは65〜85重量%
である。芳香族ビニル単量体の割合が50重量%より小
さいと流動性が低下し、90重量%を越えると耐薬品性
が低下して好ましくない。
【0013】次に本発明の共重合体(B)の芳香族ビニ
ル単量体とシアン化ビニル単量体の割合は、特に限定す
るものでないが、好ましくは芳香族ビニル単量体として
50〜90重量%、さらに好ましくは65〜85重量%
である。芳香族ビニル単量体の割合が50重量%より小
さいと流動性が低下し、90重量%を越えると、耐薬品
性が低下して好ましくない。
ル単量体とシアン化ビニル単量体の割合は、特に限定す
るものでないが、好ましくは芳香族ビニル単量体として
50〜90重量%、さらに好ましくは65〜85重量%
である。芳香族ビニル単量体の割合が50重量%より小
さいと流動性が低下し、90重量%を越えると、耐薬品
性が低下して好ましくない。
【0014】本発明の共重合体(A)中における共重合
したエポキシ基を含有するビニル単量体の量は、共重合
体(B)を含まないときは共重合体(A)の100重量
部中、共重合体(B)を含むときは共重合体(A)と共
重合体(B)の合計量100重量部中にそれぞれ0.1
〜10重量部であって、該割合の範囲であれば共重合体
(A)と共重合体(B)の割合を限定するものではな
い。
したエポキシ基を含有するビニル単量体の量は、共重合
体(B)を含まないときは共重合体(A)の100重量
部中、共重合体(B)を含むときは共重合体(A)と共
重合体(B)の合計量100重量部中にそれぞれ0.1
〜10重量部であって、該割合の範囲であれば共重合体
(A)と共重合体(B)の割合を限定するものではな
い。
【0015】エポキシ基を含有するビニル単量体の量が
0.1重量部未満では、熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃強
度が劣り、又10重量部を越えても熱可塑性樹脂組成物
の耐衝撃強度が劣り、更に流動性が極めて低くなる。
0.1重量部未満では、熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃強
度が劣り、又10重量部を越えても熱可塑性樹脂組成物
の耐衝撃強度が劣り、更に流動性が極めて低くなる。
【0016】本発明に用いる変性ポリオレフィン系重合
体とは、ポリオレフィン系重合体の変性物であり、オレ
フィン単量体の単独重合体又は共重合体の変性物を指
す。用いられるオレフィン単量体の具体例としては、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、2−
ブテン、シクロブテン、3−メチル−1−ブテン、4−
メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、シク
ロペンテン、1−ヘキセン、シクロヘキセン、1−オク
テン、1−デセン、1−ドデセン等がある。
体とは、ポリオレフィン系重合体の変性物であり、オレ
フィン単量体の単独重合体又は共重合体の変性物を指
す。用いられるオレフィン単量体の具体例としては、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、2−
ブテン、シクロブテン、3−メチル−1−ブテン、4−
メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、シク
ロペンテン、1−ヘキセン、シクロヘキセン、1−オク
テン、1−デセン、1−ドデセン等がある。
【0017】好ましい組成範囲を例示するならば、エチ
レン20〜90モル%、α−オレフィン単量体10〜8
0モル%及びその他の単量体0〜10モル%であり、エ
チレン含有率が50〜85モル%であることが特に好ま
しい。また、これら変性ポリオレフィン系重合体のガラ
ス転移温度(Tg)は摂氏−10℃以下、特に好ましく
は摂氏−30℃以下である。
レン20〜90モル%、α−オレフィン単量体10〜8
0モル%及びその他の単量体0〜10モル%であり、エ
チレン含有率が50〜85モル%であることが特に好ま
しい。また、これら変性ポリオレフィン系重合体のガラ
ス転移温度(Tg)は摂氏−10℃以下、特に好ましく
は摂氏−30℃以下である。
【0018】ポリオレフィン系重合体を変性する不飽和
ジカルボン酸無水物単量体基の具体例としては、無水マ
レイン酸、無水メチルマレイン酸、無水1,2−ジメチ
ルマレイン酸、無水エチルマレイン酸、無水フェニルマ
レイン酸等があり、特に無水マレイン酸が好ましい。ま
た不飽和カルボン酸単量体基の具体的な例としては、ア
クリル酸及びメタクリル酸等がある。
ジカルボン酸無水物単量体基の具体例としては、無水マ
レイン酸、無水メチルマレイン酸、無水1,2−ジメチ
ルマレイン酸、無水エチルマレイン酸、無水フェニルマ
レイン酸等があり、特に無水マレイン酸が好ましい。ま
た不飽和カルボン酸単量体基の具体的な例としては、ア
クリル酸及びメタクリル酸等がある。
【0019】変性ポリオレフィン系重合体は、該樹脂中
不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又は不飽和カルボン
酸単量体基0.1〜10重量%で変性されたものであ
り、変性した量が0.1重量%未満では、当該熱可塑性
樹脂組成物の耐衝撃強度が劣り、10重量%を越えても
当該熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃強度が劣り、更に流動
性が低くなる。
不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又は不飽和カルボン
酸単量体基0.1〜10重量%で変性されたものであ
り、変性した量が0.1重量%未満では、当該熱可塑性
樹脂組成物の耐衝撃強度が劣り、10重量%を越えても
当該熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃強度が劣り、更に流動
性が低くなる。
【0020】なお、本発明でいう変性とは、ポリオレフ
ィン系重合体の主鎖あるいは側鎖に変性に用いられた単
量体基、例えば、無水マレイン酸基、メタクリル酸基等
が存在することを言うものである。これらの変性はラン
ダム共重合、グラフト重合等の公知技術を用いて行うこ
とができる。変性方法は特に制限はなく、例えば、特公
昭39−6810号、同52−43677号、同53−
5716号、同56−9925号、同58−445号等
に開示された方法に従って行うことができる。
ィン系重合体の主鎖あるいは側鎖に変性に用いられた単
量体基、例えば、無水マレイン酸基、メタクリル酸基等
が存在することを言うものである。これらの変性はラン
ダム共重合、グラフト重合等の公知技術を用いて行うこ
とができる。変性方法は特に制限はなく、例えば、特公
昭39−6810号、同52−43677号、同53−
5716号、同56−9925号、同58−445号等
に開示された方法に従って行うことができる。
【0021】また、主鎖への導入による変性よりも、グ
ラフト体として変性してあるもの、例えば、エチレン・
プロピレン共重合体の3級炭素にグラフトさせたものの
ほうが、低温衝撃値などの点で好ましい。更に、未反応
の単量体残量は0.5重量%以下であることが物性面で
好ましい。
ラフト体として変性してあるもの、例えば、エチレン・
プロピレン共重合体の3級炭素にグラフトさせたものの
ほうが、低温衝撃値などの点で好ましい。更に、未反応
の単量体残量は0.5重量%以下であることが物性面で
好ましい。
【0022】変性ポリオレフィン系重合体の分子量は特
に制限はないが、耐衝撃性及び成形性のバランスから重
量平均分子量5万〜50万、特に好ましくは10万〜3
0万のものが好ましい。
に制限はないが、耐衝撃性及び成形性のバランスから重
量平均分子量5万〜50万、特に好ましくは10万〜3
0万のものが好ましい。
【0023】なお、これら変性ポリオレフィン系重合体
としては、例えば市販のタフマーMP−0620(三井
石油化学工業(株)製、商品名)がある。
としては、例えば市販のタフマーMP−0620(三井
石油化学工業(株)製、商品名)がある。
【0024】更に、本発明の共重合体(A)、共重合体
(B)、変性ポリオレフィン系重合体及びポリアミド樹
脂からなる熱可塑性樹脂組成物に用いる耐候剤として
は、広く一般に用いられているものを使用することがで
きる。
(B)、変性ポリオレフィン系重合体及びポリアミド樹
脂からなる熱可塑性樹脂組成物に用いる耐候剤として
は、広く一般に用いられているものを使用することがで
きる。
【0025】例えば、紫外線吸収剤、光安定剤及び酸化
防止剤を組合わせたもの等がある。紫外線吸収剤の具体
例としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,
5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベン
ゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−
t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t
−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−エトキ
シ−2’エチルオキザックアシッドビスアニリド、2−
エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチルオキザックア
シッドビスアニリド、2−ヒドロキシ−4−n−オクト
オキシベンゾフェノン等がある。
防止剤を組合わせたもの等がある。紫外線吸収剤の具体
例としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,
5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベン
ゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−
t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t
−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−エトキ
シ−2’エチルオキザックアシッドビスアニリド、2−
エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチルオキザックア
シッドビスアニリド、2−ヒドロキシ−4−n−オクト
オキシベンゾフェノン等がある。
【0026】光安定剤の具体例としては、ビス(2,
2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケ
ート、ビス(1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4
−ピペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル・1−
(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[[6
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−
1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]
ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]]、1−[2−[3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ニルオキシ]エチル]−4−[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等があ
る。
2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケ
ート、ビス(1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4
−ピペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル・1−
(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[[6
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−
1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]
ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]]、1−[2−[3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ニルオキシ]エチル]−4−[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等があ
る。
【0027】酸化防止剤の具体例としては、トリエチレ
ングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,
4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−
トリアジン、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン等がある。
ングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,
4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−
トリアジン、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン等がある。
【0028】本発明で用いられるポリアミド樹脂は特に
制限はなく、脂肪族、芳香族あるいは脂環族のジカルボ
ン酸とジアミンとから得られるポリアミド、アミノカル
ボン酸あるいは環状ラクタム類から得られるポリアミド
等がある。具体例としては6−ナイロン、6,6−ナイ
ロン、6,9−ナイロン、6,10−ナイロン、6,1
2−ナイロン、4,6−ナイロン、11−ナイロン、1
2−ナイロン等の脂肪族ポリアミド、ポリ(ヘキサメチ
レンテレフタラミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタ
ラミド)、ポリ(m−キシリレンアジバミド)等の芳香
族環を含むポリアミド等があり、これらを単独又は併用
して用いることができる。
制限はなく、脂肪族、芳香族あるいは脂環族のジカルボ
ン酸とジアミンとから得られるポリアミド、アミノカル
ボン酸あるいは環状ラクタム類から得られるポリアミド
等がある。具体例としては6−ナイロン、6,6−ナイ
ロン、6,9−ナイロン、6,10−ナイロン、6,1
2−ナイロン、4,6−ナイロン、11−ナイロン、1
2−ナイロン等の脂肪族ポリアミド、ポリ(ヘキサメチ
レンテレフタラミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタ
ラミド)、ポリ(m−キシリレンアジバミド)等の芳香
族環を含むポリアミド等があり、これらを単独又は併用
して用いることができる。
【0029】本発明の熱可塑性樹脂組成物は(I−1)
と(I−2)及び(II)の樹脂からなり、必要に応じ
て耐候剤を添加するものである。(I−1)は芳香族ビ
ニル単量体、シアン化ビニル単量体及びエポキシ基を含
有するビニル単量体からなる共重合体(A)又は該共重
合体(A)と、芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単
量体からなる共重合体(B)からなり、(I−2)は変
性ポリオレフイン系重合体であり、(II) はポリアミ
ド樹脂である。
と(I−2)及び(II)の樹脂からなり、必要に応じ
て耐候剤を添加するものである。(I−1)は芳香族ビ
ニル単量体、シアン化ビニル単量体及びエポキシ基を含
有するビニル単量体からなる共重合体(A)又は該共重
合体(A)と、芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単
量体からなる共重合体(B)からなり、(I−2)は変
性ポリオレフイン系重合体であり、(II) はポリアミ
ド樹脂である。
【0030】上記の(I−1)と(I−2)の割合は、
共重合体(A)又は該共重合体(A)と共重合体(B)
の合計量50〜95重量部、好ましくは60〜90重量
部と、不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又は不飽和カ
ルボン酸単量体基で変性した変性ポリオレフィン系重合
体5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部であ
る。変性ポリオレフィン系重合体が5重量部未満では、
当該熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃強度が劣り、また50
重量部を越えては、耐熱性及び剛性が低下するので好ま
しくない。
共重合体(A)又は該共重合体(A)と共重合体(B)
の合計量50〜95重量部、好ましくは60〜90重量
部と、不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又は不飽和カ
ルボン酸単量体基で変性した変性ポリオレフィン系重合
体5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部であ
る。変性ポリオレフィン系重合体が5重量部未満では、
当該熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃強度が劣り、また50
重量部を越えては、耐熱性及び剛性が低下するので好ま
しくない。
【0031】さらに、本発明の主要部を成す熱可塑性樹
脂組成物は、(I−1)と(I−2)と必要に応じて用
いる耐候剤との合計量が10〜70重量%、好ましくは
30〜70重量%と、(II)のポリアミド樹脂が90
〜30重量%、好ましくは70〜30重量%からなる。
ポリアミド樹脂が90重量%を越えると、衝撃強度が低
くなり、また30重量%未満では、耐薬品性が悪くな
る。
脂組成物は、(I−1)と(I−2)と必要に応じて用
いる耐候剤との合計量が10〜70重量%、好ましくは
30〜70重量%と、(II)のポリアミド樹脂が90
〜30重量%、好ましくは70〜30重量%からなる。
ポリアミド樹脂が90重量%を越えると、衝撃強度が低
くなり、また30重量%未満では、耐薬品性が悪くな
る。
【0032】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、用途に応
じて他の添加剤及び/又は改質剤を加えて熱可塑性樹脂
組成物とすることが可能であり、具体的には、ガラス繊
維、カーボン繊維、アラミド繊維等の補強繊維、又タル
ク、シリカ、クレー、マイカ及び炭酸カルシウム等の無
機充填剤、さらに難燃剤、滑剤及び着色剤等を用いるこ
とが出来る。
じて他の添加剤及び/又は改質剤を加えて熱可塑性樹脂
組成物とすることが可能であり、具体的には、ガラス繊
維、カーボン繊維、アラミド繊維等の補強繊維、又タル
ク、シリカ、クレー、マイカ及び炭酸カルシウム等の無
機充填剤、さらに難燃剤、滑剤及び着色剤等を用いるこ
とが出来る。
【0033】次に、本発明の熱可塑性樹脂組成物を得る
ための混合は、通常の溶融混練装置を用いて行うことが
できる。好適に使用できる溶融混練装置として、スクリ
ュー押出機、バンバリーミキサー、コニーダー、混合ロ
ール等が用いられる。
ための混合は、通常の溶融混練装置を用いて行うことが
できる。好適に使用できる溶融混練装置として、スクリ
ュー押出機、バンバリーミキサー、コニーダー、混合ロ
ール等が用いられる。
【0034】本発明の熱可塑性樹脂組成物を得る際の製
造方法は、共重合体(A)、又は共重合体(A)及び共
重合体(B)と、変性ポリオレフィン系重合体とをあら
かじめ溶融混合して得られた樹脂組成物に、更に耐候剤
及びポリアミド樹脂、又はポリアミド樹脂だけを溶融混
合する2段溶融混合方法が好ましい。
造方法は、共重合体(A)、又は共重合体(A)及び共
重合体(B)と、変性ポリオレフィン系重合体とをあら
かじめ溶融混合して得られた樹脂組成物に、更に耐候剤
及びポリアミド樹脂、又はポリアミド樹脂だけを溶融混
合する2段溶融混合方法が好ましい。
【0035】具体的な溶融混合方法は、例えば共重合体
(A)、又は共重合体(A)及び共重合体(B)と、変
性ポリオレフィン系重合体とを溶融押出して樹脂組成物
としたペレット物に耐候剤及びポリアミド樹脂、又はポ
リアミド樹脂だけを添加して溶融押出混合する方法。
(A)、又は共重合体(A)及び共重合体(B)と、変
性ポリオレフィン系重合体とを溶融押出して樹脂組成物
としたペレット物に耐候剤及びポリアミド樹脂、又はポ
リアミド樹脂だけを添加して溶融押出混合する方法。
【0036】共重合体(A)、又は共重合体(A)及び
共重合体(B)と、変性ポリオレフィン系重合体との溶
融混合押出途中で耐候剤及びポリアミド樹脂、又はポリ
アミド樹脂だけを添加して溶融混合押出しする方法。
共重合体(B)と、変性ポリオレフィン系重合体との溶
融混合押出途中で耐候剤及びポリアミド樹脂、又はポリ
アミド樹脂だけを添加して溶融混合押出しする方法。
【0037】混合ロールを用いて共重合体(A)、又は
共重合体(A)及び共重合体(B)と、変性ポリオレフ
ィン系重合体との溶融混練途中で耐候剤及びポリアミド
樹脂、又はポリアミド樹脂だけを添加・混合する方法等
の種々の溶融混合する方法が利用でき、その混合方法に
ついては、特に制限するものではない。
共重合体(A)及び共重合体(B)と、変性ポリオレフ
ィン系重合体との溶融混練途中で耐候剤及びポリアミド
樹脂、又はポリアミド樹脂だけを添加・混合する方法等
の種々の溶融混合する方法が利用でき、その混合方法に
ついては、特に制限するものではない。
【0038】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、スキー板
のサイドウォール、ヘルメットのマウスガード、スキー
シューズ、アウトドア製品のプロテクター、ラップトッ
プパソコンのハウジング、農業機械のハウジング、オー
トバイのカウリング等の用途に有用である。
のサイドウォール、ヘルメットのマウスガード、スキー
シューズ、アウトドア製品のプロテクター、ラップトッ
プパソコンのハウジング、農業機械のハウジング、オー
トバイのカウリング等の用途に有用である。
【0039】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明する。また、これらはいずれも例示的なものであっ
て、本発明の内容を限定するものではない。尚、各種物
性の測定方法は次の通りである。
明する。また、これらはいずれも例示的なものであっ
て、本発明の内容を限定するものではない。尚、各種物
性の測定方法は次の通りである。
【0040】衝撃強度:ASTM D−256に従い、
厚さ1/4”の試験片を用いて、ノッチ付きIZODを
測定した。 耐熱性:ASTM D−648に従い、厚さ1/4”の
試験片を用いて、荷重18.6kg/cm2で加熱変形温度
(HDT)を測定した。 伸び:ASTM D−638に従い、厚さ1/4”の試
験片を用いて測定した。
厚さ1/4”の試験片を用いて、ノッチ付きIZODを
測定した。 耐熱性:ASTM D−648に従い、厚さ1/4”の
試験片を用いて、荷重18.6kg/cm2で加熱変形温度
(HDT)を測定した。 伸び:ASTM D−638に従い、厚さ1/4”の試
験片を用いて測定した。
【0041】剛性:ASTM D−790に従い、厚さ
1/4”の試験片を用いて曲げ弾性率を測定した。 流動性:ASTM D−1238に準拠して、温度が摂
氏265度、荷重10kgfでメルトフローレート(MF
R)を測定した。
1/4”の試験片を用いて曲げ弾性率を測定した。 流動性:ASTM D−1238に準拠して、温度が摂
氏265度、荷重10kgfでメルトフローレート(MF
R)を測定した。
【0042】耐薬品性:ASTM D−638の1号ダ
ンベル形試験片を曲げ、灯油をダンベル形試験片に塗布
し、室温で24時間放置後、観察した。ダンベル形試験
片にクラック及びクレーズの無いものを○とし、これら
が発生したものを×とした。
ンベル形試験片を曲げ、灯油をダンベル形試験片に塗布
し、室温で24時間放置後、観察した。ダンベル形試験
片にクラック及びクレーズの無いものを○とし、これら
が発生したものを×とした。
【0043】耐候性:フェードメーターを用い、厚さ1
/4”のノッチ付きIZOD試験片を温度:摂氏83
度、照射時間:1000時間の暴露後に、ASTM D
−256に従い、衝撃強度を測定し、照射前の衝撃強度
と対比し保持率を求めた。
/4”のノッチ付きIZOD試験片を温度:摂氏83
度、照射時間:1000時間の暴露後に、ASTM D
−256に従い、衝撃強度を測定し、照射前の衝撃強度
と対比し保持率を求めた。
【0044】また試験に用いた各共重合体、樹脂及び耐
候剤は以下のとおりである。 (1)芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体及び
エポキシ基を含有するビニル単量体からなる共重合体
(A) スチレン、アクリロニトリル及びグリシジルメタクリレ
ートの重合比(重量比)が75/23/2(a−1)、
73/24/3(a−2)、66/22/12(a−
3)である共重合体を用いた。例えば、a−2は、容量
60リットルのオートクレーブを用い60リットルの約
7割の容量程度になるように下記の配合比で水、各単量
体、触媒等を添加して共重合した。即ち純水100重量
部、第三リン酸カルシウム0.25重量部、過硫酸カリ
ウム0.005重量部を加え、続いて撹拌状態でスチレ
ン73重量部、アクリロニトリル24重量部、グリシジ
ルメタクリレート3重量部、半減期1時間を得るための
分解温度が摂氏82度である2,2’−アゾビスイソブ
チロニトリル0.5重量部を添加し、オートクレーブ内
を窒素ガスで置換してから密閉した。次いで重合温度を
摂氏80度として7時間重合した後、冷却した。次いで
常法に従い中和、脱水及び乾燥して共重合体を得た。他
の共重合体もスチレン、アクリロニトリル及びグリシジ
ルメタクリレートの重量部を上記に示した重量比にかえ
た以外の重合条件はa−2と同様の条件で行った。
候剤は以下のとおりである。 (1)芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体及び
エポキシ基を含有するビニル単量体からなる共重合体
(A) スチレン、アクリロニトリル及びグリシジルメタクリレ
ートの重合比(重量比)が75/23/2(a−1)、
73/24/3(a−2)、66/22/12(a−
3)である共重合体を用いた。例えば、a−2は、容量
60リットルのオートクレーブを用い60リットルの約
7割の容量程度になるように下記の配合比で水、各単量
体、触媒等を添加して共重合した。即ち純水100重量
部、第三リン酸カルシウム0.25重量部、過硫酸カリ
ウム0.005重量部を加え、続いて撹拌状態でスチレ
ン73重量部、アクリロニトリル24重量部、グリシジ
ルメタクリレート3重量部、半減期1時間を得るための
分解温度が摂氏82度である2,2’−アゾビスイソブ
チロニトリル0.5重量部を添加し、オートクレーブ内
を窒素ガスで置換してから密閉した。次いで重合温度を
摂氏80度として7時間重合した後、冷却した。次いで
常法に従い中和、脱水及び乾燥して共重合体を得た。他
の共重合体もスチレン、アクリロニトリル及びグリシジ
ルメタクリレートの重量部を上記に示した重量比にかえ
た以外の重合条件はa−2と同様の条件で行った。
【0045】(2)芳香族ビニル単量体とシアン化ビニ
ル単量体の共重合体(B) 一般に市販されている標準のスチレン−アクリロニトリ
ル共重合樹脂、デンカAS AS−S(電気化学工業)
(b−1)を用いた。
ル単量体の共重合体(B) 一般に市販されている標準のスチレン−アクリロニトリ
ル共重合樹脂、デンカAS AS−S(電気化学工業)
(b−1)を用いた。
【0046】 (3)変性ポリオレフィン系共重合体(C) エチレン・プロピレン共重合体と無水マレイン酸の重量
比が100/0(c−1)、99.5/0.5(c−
2)、99.1/0.9(c−3)、98.0/2.0
(c−4)である重合体。例えば、c−3は、エチレン
含量80モル%のエチレン・プロピレン共重合体ペレッ
ト8.0kg、粉末状の無水マレイン酸96g、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキ
サン−3を8.0g、これらを窒素を流通した20リッ
トルヘンシェルミキサーに仕込み、5分間撹拌して均一
にブレンドし、これを40mmφ押出機(窒素を流通
し、L/D=28、ダルメージ型)にて、ペレット状と
した。シリンダー温度は、重合体温度が摂氏240度に
なるように調節して、グラフト反応物を得た。他の変性
ポリオレフィン系共重合体もエチレン・プロピレン共重
合体と無水マレイン酸の重量比を上記に示した値になる
ように配合量をかえた以外の重合条件はc−3と同様の
条件で行った。
比が100/0(c−1)、99.5/0.5(c−
2)、99.1/0.9(c−3)、98.0/2.0
(c−4)である重合体。例えば、c−3は、エチレン
含量80モル%のエチレン・プロピレン共重合体ペレッ
ト8.0kg、粉末状の無水マレイン酸96g、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキ
サン−3を8.0g、これらを窒素を流通した20リッ
トルヘンシェルミキサーに仕込み、5分間撹拌して均一
にブレンドし、これを40mmφ押出機(窒素を流通
し、L/D=28、ダルメージ型)にて、ペレット状と
した。シリンダー温度は、重合体温度が摂氏240度に
なるように調節して、グラフト反応物を得た。他の変性
ポリオレフィン系共重合体もエチレン・プロピレン共重
合体と無水マレイン酸の重量比を上記に示した値になる
ように配合量をかえた以外の重合条件はc−3と同様の
条件で行った。
【0047】(4)ポリアミド樹脂(D) ポリアミド樹脂は、一般に市販されている6−ナイロ
ン、アミランCM1021(東レ)(d−1)を用い
た。
ン、アミランCM1021(東レ)(d−1)を用い
た。
【0048】(5)耐候剤(E) 紫外線吸収剤として2−(5−メチル−2−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、光安定剤としてビス
(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート及び酸化防止剤としてオクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネートを重量比45/45/10で混合したも
の(e−1)を用いた。
フェニル)ベンゾトリアゾール、光安定剤としてビス
(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート及び酸化防止剤としてオクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネートを重量比45/45/10で混合したも
の(e−1)を用いた。
【0049】実施例1 芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体及びエポキ
シ基を含有するビニル単量体の共重合体(A)2.00
kgと芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の共
重合体(B)0.80kg、及び変性ポリオレフィン系
重合体(C)1.20kgを20リットルヘンシェルに
投入しブレンド後、TEM35B押出機(東芝機械製、
2軸同方向押出機)にて、摂氏230度の温度で押出し
ペレットを得た。得られたペレット3kgとポリアミド
樹脂(D)3kgを20リットルヘンシェルに投入しブ
レンド後、TEM35B押出機にて、摂氏250度の温
度で押出し、ペレットを得た。このペレットを使用し、
射出成形機により物性測定用試験片を作成し、各種物性
等を測定した。その結果を表1に示す。
シ基を含有するビニル単量体の共重合体(A)2.00
kgと芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の共
重合体(B)0.80kg、及び変性ポリオレフィン系
重合体(C)1.20kgを20リットルヘンシェルに
投入しブレンド後、TEM35B押出機(東芝機械製、
2軸同方向押出機)にて、摂氏230度の温度で押出し
ペレットを得た。得られたペレット3kgとポリアミド
樹脂(D)3kgを20リットルヘンシェルに投入しブ
レンド後、TEM35B押出機にて、摂氏250度の温
度で押出し、ペレットを得た。このペレットを使用し、
射出成形機により物性測定用試験片を作成し、各種物性
等を測定した。その結果を表1に示す。
【0050】実施例2〜10 共重合体(A)、共重合体(B)、変性ポリオレフィン
系重合体(C)及びポリアミド樹脂(D)を表1に示す
配合比とした以外は、実施例1と同様な操作を行った。
各種物性の測定結果を表1に示す。
系重合体(C)及びポリアミド樹脂(D)を表1に示す
配合比とした以外は、実施例1と同様な操作を行った。
各種物性の測定結果を表1に示す。
【0051】実施例11 芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体及びエポキ
シ基を含有するビニル単量体の共重合体(A)1.50
kgと、芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の
共重合体(B)0.60kgと、変性ポリオレフィン系
重合体(C)0.90kg、及びポリアミド樹脂(D)
3.00kgを20リットルヘンシェルに投入しブレン
ド後、TEM35B押出機を用い、摂氏250度の温度
で押出しペレットを得た。このペレットを使用し、射出
成形機により物性測定用試験片を作成し、各種物性等を
測定した。その結果を表1に示す。
シ基を含有するビニル単量体の共重合体(A)1.50
kgと、芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の
共重合体(B)0.60kgと、変性ポリオレフィン系
重合体(C)0.90kg、及びポリアミド樹脂(D)
3.00kgを20リットルヘンシェルに投入しブレン
ド後、TEM35B押出機を用い、摂氏250度の温度
で押出しペレットを得た。このペレットを使用し、射出
成形機により物性測定用試験片を作成し、各種物性等を
測定した。その結果を表1に示す。
【0052】実施例12 芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体及びエポキ
シ基を含有するビニル単量体の共重合体(A)2.00
kgと、芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の
共重合体(B)0.80kg並びに変性ポリオレフィン
系重合体(C)1.20kgを20リットルヘンシェル
に投入しブレンド後、TEM35B押出機を用い、摂氏
230度の温度で押出し、ペレット化した。このペレッ
ト3.00kgとポリアミド樹脂(D)3.00kg及
び耐候剤(E)69gを20リットルヘンシェルに投入
しブレンド後、TEM35B押出機を用い、摂氏250
度の温度で押出し、ペレットを得た。このペレットを使
用し、射出成形機により物性測定用試験片を作成し、各
種物性等を測定した。結果を表1に示す。尚、耐候剤
(E)は(A)、(B)及び(C)の合計量100重量
部に対して2.3重量部を用いた。
シ基を含有するビニル単量体の共重合体(A)2.00
kgと、芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の
共重合体(B)0.80kg並びに変性ポリオレフィン
系重合体(C)1.20kgを20リットルヘンシェル
に投入しブレンド後、TEM35B押出機を用い、摂氏
230度の温度で押出し、ペレット化した。このペレッ
ト3.00kgとポリアミド樹脂(D)3.00kg及
び耐候剤(E)69gを20リットルヘンシェルに投入
しブレンド後、TEM35B押出機を用い、摂氏250
度の温度で押出し、ペレットを得た。このペレットを使
用し、射出成形機により物性測定用試験片を作成し、各
種物性等を測定した。結果を表1に示す。尚、耐候剤
(E)は(A)、(B)及び(C)の合計量100重量
部に対して2.3重量部を用いた。
【0053】
【表1】
【0054】比較例1〜7 共重合体(A)、共重合体(B)、変性ポリオレフィン
系重合体(C)及びポリアミド樹脂(D)を表2に示す
配合比とし、配合比以外は実施例1と同様の操作を行
い、各種物性の測定をおこなった。その結果を表2に示
す。尚、比較例−1、2は、エポキシ基を含有するビニ
ル単量体の量を範囲外、比較例−3、4は、変性ポリオ
レフィン系共重合体の量を範囲外、比較例−5は、変性
ポリオレフィン系共重合体の変性量を範囲外、比較例−
6、7は、ポリアミド樹脂の量を範囲外の例とした。
系重合体(C)及びポリアミド樹脂(D)を表2に示す
配合比とし、配合比以外は実施例1と同様の操作を行
い、各種物性の測定をおこなった。その結果を表2に示
す。尚、比較例−1、2は、エポキシ基を含有するビニ
ル単量体の量を範囲外、比較例−3、4は、変性ポリオ
レフィン系共重合体の量を範囲外、比較例−5は、変性
ポリオレフィン系共重合体の変性量を範囲外、比較例−
6、7は、ポリアミド樹脂の量を範囲外の例とした。
【0055】比較例8 一般に市販されているAES樹脂(日本合成ゴム、JS
R AES 110)3kgとポリアミド樹脂(D)3k
gを20リットルヘンシェルに投入しブレンド後、TE
M35B押出機にて、摂氏250度の温度で押出しペレ
ットを得た。このペレットを使用し、射出成形機により
物性測定用試験片を作成し、各種物性等を測定した。測
定結果を表2に示す。
R AES 110)3kgとポリアミド樹脂(D)3k
gを20リットルヘンシェルに投入しブレンド後、TE
M35B押出機にて、摂氏250度の温度で押出しペレ
ットを得た。このペレットを使用し、射出成形機により
物性測定用試験片を作成し、各種物性等を測定した。測
定結果を表2に示す。
【0056】比較例9 スチレン、アクリロニトリル及びブタジエンの重合比
(重量比)が61/21/18のABS樹脂3kgと、
ポリアミド樹脂(D)3kgを20リットルヘンシェル
に投入しブレンド後、TEM35B押出機にて、摂氏2
50度の温度で押出しペレットを得た。このペレットを
使用し、射出成形機により物性測定用試験片を作成し、
各種物性等を測定した。測定結果を表2に示す。
(重量比)が61/21/18のABS樹脂3kgと、
ポリアミド樹脂(D)3kgを20リットルヘンシェル
に投入しブレンド後、TEM35B押出機にて、摂氏2
50度の温度で押出しペレットを得た。このペレットを
使用し、射出成形機により物性測定用試験片を作成し、
各種物性等を測定した。測定結果を表2に示す。
【0057】比較例10 スチレン、アクリロニトリル及びブタジエンの重合比
(重量比)が61/21/18のABS樹脂3kg、ポ
リアミド樹脂(D)3kg及び耐候剤(E)69gを2
0リットルヘンシェルに投入しブレンド後、TEM35
B押出機にて、摂氏250度の温度で押出しペレットを
得た。このペレットを使用し、射出成形機により物性測
定用試験片を作成し、各種物性等を測定した。測定結果
を表2に示す。尚、耐候剤(E)はABS樹脂100重
量部に対して2.3重量部である。尚、これまでの実施
例及び比較例において、物性測定用試験片を作成した射
出成形温度は摂氏250度を標準とし、成形品の状況に
よって、若干の修正を行った。
(重量比)が61/21/18のABS樹脂3kg、ポ
リアミド樹脂(D)3kg及び耐候剤(E)69gを2
0リットルヘンシェルに投入しブレンド後、TEM35
B押出機にて、摂氏250度の温度で押出しペレットを
得た。このペレットを使用し、射出成形機により物性測
定用試験片を作成し、各種物性等を測定した。測定結果
を表2に示す。尚、耐候剤(E)はABS樹脂100重
量部に対して2.3重量部である。尚、これまでの実施
例及び比較例において、物性測定用試験片を作成した射
出成形温度は摂氏250度を標準とし、成形品の状況に
よって、若干の修正を行った。
【0058】
【表2】
【0059】実施例および比較例の結果から、次のこと
が明らかである。実施例と比較例−1から、エポキシ基
を含有するビニル単量体を含まないと衝撃値が低い。ま
た、比較例−2のように、エポキシ基を含有するビニル
単量体が多すぎると衝撃値・流動性が低くなる。
が明らかである。実施例と比較例−1から、エポキシ基
を含有するビニル単量体を含まないと衝撃値が低い。ま
た、比較例−2のように、エポキシ基を含有するビニル
単量体が多すぎると衝撃値・流動性が低くなる。
【0060】実施例と比較例−3から、変性ポリオレフ
ィン系重合体が少ないと衝撃値が低い。また、比較例−
4のように、変性ポリオレフィン系重合体が多すぎると
流動性・剛性が低くなる。実施例と比較例−5から、未
変性のポリオレフィン系重合体を用いると衝撃値が低
い。
ィン系重合体が少ないと衝撃値が低い。また、比較例−
4のように、変性ポリオレフィン系重合体が多すぎると
流動性・剛性が低くなる。実施例と比較例−5から、未
変性のポリオレフィン系重合体を用いると衝撃値が低
い。
【0061】実施例と比較例−6から、ポリアミド樹脂
が多すぎると衝撃値が低い。また、比較例−7のよう
に、ポリアミド樹脂が少なすぎると耐薬品性が悪くな
る。
が多すぎると衝撃値が低い。また、比較例−7のよう
に、ポリアミド樹脂が少なすぎると耐薬品性が悪くな
る。
【0062】実施例と比較例−8から、一般に市販して
いるAES樹脂を用いると衝撃値が低い。実施例と比較
例−9・10から、一般に市販されているABS樹脂を
用いると衝撃値が低く、耐候性が悪い。
いるAES樹脂を用いると衝撃値が低い。実施例と比較
例−9・10から、一般に市販されているABS樹脂を
用いると衝撃値が低く、耐候性が悪い。
【0063】以上のように、エポキシ基を含有する共重
合体が適量のエポキシ基を含有し、かつ、変性ポリオレ
フィン系重合体が不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又
は不飽和カルボン酸単量体基を適量含有し、更にポリア
ミド樹脂及び変性ポリオレフィン系重合体の量が適当で
ある時に、該熱可塑性樹脂組成物は優れた物性を有しか
つ物性バランスが良好となることがわかる。
合体が適量のエポキシ基を含有し、かつ、変性ポリオレ
フィン系重合体が不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又
は不飽和カルボン酸単量体基を適量含有し、更にポリア
ミド樹脂及び変性ポリオレフィン系重合体の量が適当で
ある時に、該熱可塑性樹脂組成物は優れた物性を有しか
つ物性バランスが良好となることがわかる。
【0064】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃
性、耐候性に優れ、更に耐薬品性、耐熱性、伸び及び剛
性などの物性バランスが良好で、かつ成形性が良く工業
材料として実用的価値が極めて高いものである。
性、耐候性に優れ、更に耐薬品性、耐熱性、伸び及び剛
性などの物性バランスが良好で、かつ成形性が良く工業
材料として実用的価値が極めて高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 25/00 - 25/18 C08L 23/26 C08L 77/00 - 77/12
Claims (2)
- 【請求項1】 (I−1)芳香族ビニル単量体、シアン
化ビニル単量体及びエポキシ基を含有するビニル単量体
からなる共重合体(A)、又は該共重合体(A)と、芳
香族ビニル単量体及びシアン化ビニル単量体からなる共
重合体(B)との合計量50〜95重量部と、 (I−2)エチレン20〜90モル%、α−オレフイン
単量体10〜80モル%及びその他の単量体0〜10モ
ル%からなるゴム状物質のポリオレフイン系共重合体を
不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又は不飽和カルボン
酸単量体基0.1〜10重量%を占める量で変性したガ
ラス転移温度(Tg)が摂氏−30℃以下のゴム状物質
の変性ポリオレフイン系重合体5〜50重量部からな
り、 かつ、共重合体(A)中における共重合したエポキシ基
を含有するビニル単量体の量は、共重合体(B)を含ま
ないときは共重合体(A)100重量部中、共重合体
(B)を含むときは共重合体(A)と共重合体(B)の
合計量100重量部中に、それぞれ0.1〜10重量部
であり、更に(I−1)と(I−2)の重合体の合計量
100重量部に対して、耐候剤0〜5重量部を含有して
なる混合物10〜70重量%と、 (II)ポリアミド樹脂90〜30重量%からなること
を特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1の(I−1)及び(I−2)の
重合体を溶融混合し、更に耐候剤及び(II)、又は
(II)だけを添加して溶融混合することを特徴とする
熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15749193A JP3276722B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15749193A JP3276722B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711081A JPH0711081A (ja) | 1995-01-13 |
JP3276722B2 true JP3276722B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=15650854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15749193A Expired - Fee Related JP3276722B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3276722B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW201502148A (zh) * | 2013-05-28 | 2015-01-16 | Toray Industries | 熱可塑性樹脂組成物及其製造方法 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP15749193A patent/JP3276722B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0711081A (ja) | 1995-01-13 |
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