JP3276266B2 - 穀物の乾燥貯蔵方法 - Google Patents
穀物の乾燥貯蔵方法Info
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Description
呼吸作用および穀物に付着する微生物の活動による発熱
や発酵作用を抑制して、品質を損なうことなく貯蔵する
ことができる穀物の乾燥貯蔵方法に関するものである。
生体活動として呼吸作用をし、また穀物に付着している
各種微生物の活動も伴って発熱や発酵作用をするので、
収穫直後の穀物をそのまま貯蔵ビンなどに一時貯蔵する
と、変質をきたすことがある。
呼吸作用や、発熱、発酵作用による穀物の変質を防ぐに
は、収穫時の水分(24〜27%)を呼吸作用や、発
熱、発酵作用を抑制する水分(20%前後)まで減少さ
せて貯蔵する必要がある。従来、そのための手段とし
て、収穫した穀物を予備乾燥した後、貯蔵ビンで貯蔵す
る穀物の乾燥貯蔵方法がある(特開平6−153680
号公報参照)。
などで収穫した穀物には、夾雑物が多く混入しており、
夾雑物は穀物よりかなり高水分のものもあるので、上記
特開平6−153680号公報に示すように、収穫した
穀物を夾雑物が混入しているまま予備乾燥すると、高水
分の夾雑物の水分は穀物の呼吸作用や、発熱、発酵作用
を抑制する水分である20%前後よりかなり高いままで
あり、そのような夾雑物に接触しまたはその周辺の穀物
は予備乾燥で所定の水分にならないことが原因で、貯蔵
ビンで貯蔵中の穀物が部分的に変質を起こすことが分か
った。
物が混入していると、貯蔵ビン内において穀物の攪拌流
動を妨げ、貯蔵ビンの穀物充填率を低下させるばかり
か、貯蔵ビンから乾燥穀物を搬出して行う後作業時のホ
コリ発生の原因となり、作業衛生上も好ましくない。
題に対処するものであり、収穫した穀物の予備乾燥時
に、穀物を薄層状に流動させながら温風により夾雑物を
浮遊除去することにより、通風貯蔵ビンに貯蔵した穀物
の部分的変質を無くし、加えて、通風貯蔵ビンの穀物充
填率の向上を図り、後作業時のホコリ発生を防止して作
業衛生を確保することができる穀物の乾燥貯蔵方法を提
供することを目的とするものである。
め、本発明に係る穀物の乾燥貯蔵方法は、収穫した穀物
を温風により予備乾燥した後、通風貯蔵ビンに収容して
通風乾燥しながら貯蔵する穀物の乾燥貯蔵方法におい
て、収穫した穀物を薄層状に流動させながら穀物層の下
方より上方に向けて温風を圧送し、かつ穀物層の上方の
空気を浮遊する夾雑物とともに吸引排出することにより
上記薄層状の穀物層に通風して穀物の水分を3〜7分間
程度で、収穫時の穀物水分24〜27%を20%程度ま
で低下させるとともに夾雑物を浮遊排除する流動層予備
乾燥を行い、次いで流動層予備乾燥後の穀物を通風貯蔵
ビンに収容して常温風を通風して水分15%程度まで通
風乾燥しながら貯蔵することを特徴とする。
穫した穀物の流動層予備乾燥として、穀物を薄層状に流
動させながら穀物層の下方より上方に向けて温風を通風
することにより行うので、予備乾燥時に穀物の水分を低
下するとともに夾雑物が浮遊排除される。そして、予備
乾燥後の穀物は通風貯蔵ビンで通風しながら貯蔵され
る。
層状に流動する穀物層の下方から上方に向けて温風を圧
送することにより、圧送温風により穀物層から夾雑物を
浮遊させ、さらに穀物層の上方に浮遊した夾雑物を穀物
層の上方の空気とともに効果的に吸引排出することがで
きる。
燥貯蔵システムを例示している。このシステムは、予備
乾燥装置1、および通風貯蔵ビン2とで構成される。
上下に区分され、その上部に流動乾燥室4、下部に通気
室5が形成されている。上記通気性床面3は一側から他
側に傾斜して流動乾燥室4に穀物流動底面6を形成して
いる。流動乾燥室4の一側には穀物供給口7が、他側に
穀物送出口8が設けられており、穀物供給口7には穀物
繰込ロール9が、穀物送出口8には穀物繰出ロール10
が備えられている。穀物供給口7には穀物供給ホッパ1
1が接続されている。予備乾燥装置1の上部には流動乾
燥室4の上部空間に通じる排塵口12が設けられてお
り、排塵口12には吸引排風機13が備えられている。
通気室5は温風送風路14を介して温風送風機(図示せ
ず)に接続されている。
上部の穀物貯蔵室15と下部の通気室16を形成してな
るものであり、穀物貯蔵室15の上面壁には排気口17
が開口している。通気室16には送風機18が接続され
ている。この送風機18は常温風を送風するものであ
る。なお、穀物貯蔵室15には穀物攪拌装置(図示せ
ず)を備えている。
ステムにおいて、収穫された穀物は、穀物供給ホッパ1
1から穀物供給口7を経て予備乾燥装置1の流動乾燥室
4の一側に供給され、流動乾燥室4の穀物流動床面6上
をその傾斜にしたがって他側に薄層状をなして流動し、
穀物送出口8から順次送出される。そして、上記のよう
に流動乾燥室4内を薄層状をなして流動する穀物は、通
気室5から圧送される温風により通風乾燥され、混入し
ている夾雑物はその風圧により上方に浮遊し、吸引排風
機13による吸引作用により流動乾燥室4の上部の空気
とともに排塵口12から排出される。なお、排塵口12
は塵埃処理装置(図示せず)に連絡して排出される塵埃
を飛散させることなく処理することが好ましい。
を薄層状をなして流動する穀物は、温風の圧送によりそ
の表面が速やかに乾燥するので、穀物に混入している夾
雑物の分離が良好に行われる。なお、穀物の予備乾燥時
間は3〜7分間程度で、収穫時の穀物水分24〜27%
を20%程度まで乾燥する。
ら送出される予備乾燥後の穀物は、通風貯蔵ビン2に充
填され、送風機18から通気室16に送風される常温風
の流通により水分15%程度まで通風乾燥しながら貯蔵
される。
穀物は、予備乾燥されているので、穀物自体の生体活動
による呼吸作用や、穀物に付着している微生物の活動に
よる発熱、発酵作用が抑制され、品質を損なうことなく
貯蔵される。しかも、予備乾燥後の穀物は、夾雑物が除
去されているので、水分の多い夾雑物が混入しているこ
とにより穀物の部分的変質が確実に防止されるととも
に、通風貯蔵ビン2の穀物充填率が向上する。また、夾
雑物が除去されていることにより通風貯蔵ビン2の穀物
貯蔵室15内における穀物の攪拌流動性が良好であり、
通風貯蔵ビン2において穀物を均等に乾燥して貯蔵する
ことができ、さらに、穀物調製後作業時のホコリ発生を
防止できる。
に流動させながら穀物層の下方より上方に向けて温風を
圧送し、かつ穀物層の上方の空気を浮遊する夾雑物とと
もに吸引排出することにより上記薄層状の穀物層に通風
して穀物の水分を3〜7分間程度で、収穫時の穀物水分
24〜27%を20%程度まで低下させるとともに夾雑
物を浮遊排除する流動層予備乾燥を行い、次いで流動層
予備乾燥後の穀物を通風貯蔵ビンに収容して常温風を通
風して水分15%程度まで通風乾燥しながら貯蔵するこ
とにより、通風貯蔵ビンに貯蔵した穀物の部分的変質を
無くし、加えて、通風貯蔵ビンの穀物充填率の向上を図
り、穀物調製後作業時のホコリ発生を防止して作業衛生
を確保することができる効果を奏する。
る概略正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 収穫した穀物を温風により予備乾燥した
後、通風貯蔵ビンに収容して通風乾燥しながら貯蔵する
穀物の乾燥貯蔵方法において、収穫した穀物を薄層状に
流動させながら穀物層の下方より上方に向けて温風を圧
送し、かつ穀物層の上方の空気を浮遊する夾雑物ととも
に吸引排出することにより上記薄層状の穀物層に通風し
て穀物の水分を3〜7分間程度で、収穫時の穀物水分2
4〜27%を20%程度まで低下させるとともに夾雑物
を浮遊排除する流動層予備乾燥を行い、次いで流動層予
備乾燥後の穀物を通風貯蔵ビンに収容して常温風を通風
して水分15%程度まで通風乾燥しながら貯蔵すること
を特徴とする穀物の乾燥貯蔵方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16849895A JP3276266B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 穀物の乾燥貯蔵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16849895A JP3276266B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 穀物の乾燥貯蔵方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0921588A JPH0921588A (ja) | 1997-01-21 |
JP3276266B2 true JP3276266B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=15869202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16849895A Expired - Fee Related JP3276266B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 穀物の乾燥貯蔵方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3276266B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114877661A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-08-09 | 安徽正阳机械科技有限公司 | 一种破损率低的高效谷物烘干机 |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP16849895A patent/JP3276266B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0921588A (ja) | 1997-01-21 |
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