JP3276097B2 - 光リミッタ回路 - Google Patents
光リミッタ回路Info
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Description
平坦化する光リミッタ回路に関する。このような光リミ
ッタ回路は、将来の高速かつ大容量の光伝送システムあ
るいは光論理処理回路に利用される。
回路としては、シリコン薄膜の非線形屈折率変化を利用
したものや、空間系での光の非線形なデフォーカシング
を利用したものなどが知られている。前者の例として
は、R.Normandin and D.C.Houghton, Appl.Phys.Lett.5
4(19),8 May 1989に示されたものがある。後者の例とし
ては、D.J.Hagan, E.W.Van Stryland, M.J.Soileau and
Y.Y.Wu, Opt.Lett.Vol.13, No.4, April 1988に示され
たものがある。
を利用した従来例の光リミッタ回路を示す図であり、そ
の構造を斜視図により示す。この従来例は、非線形応答
シリコン薄膜導波路192と、このシリコン薄膜導波路
192の両端に光学的に結合された光ファイバ191、
193とにより構成される。光ファイバ191からシリ
コン薄膜導波路192に入射した光信号は、その光強度
が小さいときには、シリコン薄膜導波路192を通過し
て光ファイバ193に結合する。しかし、入射光の光強
度が増大すると、シリコン薄膜導波路192の屈折率が
減少する。このため、導波モード光がうまくシリコン薄
膜導波路192内を導波されなくなり、その結果、光パ
ワーの損失が増大してカットオフされることになる。
した従来例の光リミッタ回路を示す図であり、その構造
を簡略化して示す。この従来例は、非線形屈折率変化を
引き起こす非線形応答光学素子203と、入力側および
出力側の二つの光ファイバ201、205と、光ファイ
バ201、205のそれぞれと非線形応答光学素子20
3との間に配置された集光素子202、204とにより
構成される。この従来例は空間系のカップリングが入射
光強度の増大によって減少することを利用したものであ
る。非線形応答光学素子203および集光素子202、
204は、光強度が小さいときには光ファイバ201か
らの光信号をすべて光ファイバ205に結合するように
構成される。しかし、光ファイバ201からの光信号の
光強度が増大すると、非線形光学素子203の屈折率が
変化する。このため、ビームプロファイルが変化して光
が出射側の光ファイバ205に結合しなくなり、リミッ
タ特性が得られる。非線形光学素子203としては、例
えば、CS2 における2光子吸収キャリアの生成による
非線形屈折率変化を用いることができる。
ッタ回路は必要光強度が非常に大きく、数nJないし数
100nJという光入力パワーでしか動作できない。数
nJを超える光パワーは汎用の半導体レーザダイオード
では実現不可能であり、大がかりな気体レーザその他を
用いなければならないことになる。しかも、このような
大きな光パワーのため、光リミッタ回路自身だけでな
く、他の光部品も光損傷を受ける可能性が高い。このた
め、光処理や光伝送のための光回路を構成する上で、非
常に大きな問題となる。
あり、将来の超高速の光処理あるいは光伝送には不十分
である。
できないという欠点もある。
強度で動作し、応答速度が速く、振幅の小さな光強度揺
らぎも除去することのできる光リミッタ回路を提供する
ことを目的とする。
は、あらかじめ設定された強度以上の光入力に対して光
出力強度を一定とする光リミッタ回路において、入射光
を二つに分岐する光分波手段と、分岐された二つの光を
別々に導波する二つの光導波手段と、この二つの光導波
手段の一方に配置され入射光強度がしきい値を超えたと
きに急激に透過率が増加する可飽和吸収体と、二つの光
導波手段により導波された光を実質的に逆相で重ね合わ
せる光合波手段とを備えたことを特徴とする。
両端に設けて光を一方向に導波する構成とすることもで
きるが、光分波手段および光合波手段をひとつの光学素
子で構成し、二つの光導波手段にはそれぞれその一端に
光反射手段を設けることもできる。二つの光導波手段
は、互いの光路長差が入力光のコヒーレント長以内で実
質的にπの奇数倍に設定されることが望ましい。二つの
光導波手段の少なくとも一方に光位相調節器を備えるこ
ともできる。二つの光導波手段の少なくとも一方に光減
衰器を備えることもできる。光分波手段の分岐比を可変
にすることもできる。二つの光導波手段の双方に互いに
しきい値の異なる可飽和吸収体を配置することもでき
る。
そろえることで、振幅ノイズを除去することができる。
このような振幅ノイズ除去は光伝送システムにおいて問
題となる光パルスの振幅ノイズの除去に有効である。ま
た、突発的な光強度の増大である光サージの吸収にも対
応できる。さらに、光論理素子実現のための基礎技術と
して重要である。本発明では、このような光リミッタ回
路を可飽和吸収体と干渉計とを組み合わせた光回路で実
現する。これにより、小さな光強度で動作させることが
できる。また、高速の緩和時間をもつ可飽和吸収体を使
用することで、応答速度を改善することができる。
光振幅を二つに分岐し、この二つの光振幅の相対的位相
差を実質的にπとして互いに合波する。このとき、二つ
の光経路のうちの一方に可飽和吸収体を配置する。これ
により、入射光強度があるしきい値を超えると、二つに
分かれた互いに逆位相の光振幅の光が重なって散逸し、
光リミッタ動作が実現される。
ットされるのに必要な光パワーをさらに低減することが
できる。すなわち、光が二度にわたり同一の可飽和吸収
体を通過するので、必要光強度が小さくてすむ。
組み合わせた場合には、ある光強度以下の光入力を遮断
でき、かつある光入力以上の光をリミットすることがで
きるので、小さな光強度の振幅揺らぎをも除去すること
ができる。
れた光振幅の相対的位相差が正しくπとなるように調整
することができる。また、光減衰器を用いることで、二
つに分かれた光振幅の強度を整合させることができる。
示す構造図である。この実施例はPLC(Planer Light
wave Circuit) 光導波路を用いて本発明を実施したもの
であり、基板10上に、入射光を二つに分岐する光分波
部11と、分岐された二つの光を別々に導波する二つの
光導波路12、13と、光導波路12に配置され入射光
強度がしきい値を超えたときに急激に透過率が増加する
可飽和吸収体14と、二つの光導波路12、13により
導波された光を実質的に逆相で重ね合わせる光合波部1
5とが設けられる。光分波部11は、光強度をあらかじ
め定められた比率で二つに分岐する。光合波部15は、
二つの光導波路12、13からの光をあらかじめ定めら
れた比率でひとつに結合する。可飽和吸収体14として
は、例えば、低温成長させてBeをドープしたInGa
As/InAlAs系多重量子井戸を用いる。
光吸収率特性の一例を示し、図3は、光強度に対する可
飽和吸収体14の透過率特性の一例を示す。可飽和吸収
体14は入射する光強度が小さいときには光に対する光
吸収係数が大きく、あるしきい値を超える光強度に対し
ては光吸収係数が突然に小さくなる性質をもつ。この特
性により、図3に示したように、光強度がそのしきい値
を超えたとき、その光に対する透過率が急に大きくな
る。
について説明する。光分波部11によって二つに分離さ
れた光は、一方は光導波路13を経由してそのまま光合
波部15に向かい、他方は光導波路12から可飽和吸収
体14を経て光合波部15に向かう。このとき、可飽和
吸収体14に入射した光は、その可飽和吸収体14のし
きい値特性のため、入射光強度が小さいときは吸収さ
れ、光合波部15に到達することができない。このた
め、光合波部15からは、光導波路13を経由した光だ
けが出射される。この出射光は光分波部11による損失
および光合波部15による損失を受けているため、その
分だけ強度が低下している。
強度を大きくし、光分波部11を経て可飽和吸収体14
に入射する光強度がそのしきい値を超えたとする。その
ときには、可飽和吸収体14へ入射した光のいくらか
は、光合波部15まで到達できるようになる。光分波部
11で分かれた二つの光が光合波部15で出会うとき、
ちょうどその二つの光の位相がπだけずれるように光導
波路12、13の光路長を設定しておくと、光合波部1
5において二つの光はちょうど逆位相となり、光出力と
して導波されなくなる。
度が小さいときは、幾分の損失を受けながらも光は通過
していくのに対し、光強度が大きくなり可飽和吸収体1
4を光が通過するようになると、光合波部15における
散逸効果のため、この光リミッタ回路から出ていく光強
度は頭打ちとなる。このため、この光リミッタ回路の透
過率は、入射強度があるしきい値を超えたところで減少
し始める。これを図4に示す。
の光透過率特性を示しており、この図から、入射光強度
があるしきい値に達すると透過率が急激に減少すること
がわかる。
波部15に結合する光強度を光リミッタ回路の入射光強
度の関数として表す。光導波路12から光合波部15に
結合する光強度は、図5(a)に示すように、入射光強
度が可飽和吸収体14のしきい値に相当する値Ithに達
するまではほぼ零であり、入射光強度がIthを超えると
増加を始める。これに対し、光導波路13から光合波部
15に結合する光強度は、図5(b)に示すように、入
射光強度が増加するとともに増加する。
いて説明する。ただし、説明を簡単にするため、分岐比
が変化しても図5(a)に示した光強度が立ち上がる入
射光強度は変化しないものとする。このような近似をし
ても、分岐比の変化が小さい場合には問題はない。
入射光強度がIthを超えたとき、その入射光強度の増加
に対して光導波路12、13からの光強度が同じ傾きで
増加する必要がある。そこで、入射光強度がIthからC
だけ増加したときの光導波路12からの光強度の増加分
をAとし、入射光強度がIthからDだけ増加したときの
光導波路13からの光強度の増加分をBとすると、A=
Bとなるように、光分波部11における光強度の分岐比
をC:Dとなるようにとればよい。
7は時間の経過に対する入射光強度と出射光強度との関
係を示す。光分波部11の分岐比を上述のように設定す
ることにより、入射光強度があるしきい値を超えたとこ
ろで、光リミッタ回路の出射光強度が一定となる。すな
わち、図7に示したように、出力波形があるしきい値で
制限される。
えることで、光リミッタ回路のしきい値を任意に設定す
ることが可能である。つまり、可飽和吸収体14へ向か
う光の強度を大きくすれば、それだけ小さなパワーでし
きい値特性が生じる。また、この可飽和吸収体14は数
ピコ秒という非常に速い応答速度をもち、数ピコジュー
ルという低パワーで動作することができる。
を示す。この実施例は、可飽和吸収体14の後段に光減
衰器16を備え、逆位相の光の強度を調整することが第
一実施例と異なる。光減衰器16としては、例えば光を
吸収するガラス板を通すことで出力光を減衰させるもの
を用いる。この実施例では、二つに分けた光の相互の強
度関係を微調整することにより、出力光強度の平坦性を
高めることができる。
を示す。この実施例は、可飽和吸収体14の後段に光位
相調節器17を備えたことが第一実施例と異なる。光位
相調節器17としては、例えば、電気光学効果あるいは
温度変化による屈折率変化を利用して光路波長を変化さ
せるものを用いることができる。
減衰器16あるいは光位相調節器17の位置は可飽和吸
収体14の前段でもよい。また、光減衰器16と光位相
調節器17とを組み合わせて使用し、それぞれの利点を
同時に実現することもできる。その場合、可飽和吸収体
14、光減衰器16および光位相調節器17の配置順は
どのようにしてもよい。
路を示す。この実施例は、可飽和吸収体14が設けられ
ていない側の光導波路13上に光位相調節器18を配置
したことが第三実施例と異なる。この場合にも、光減衰
器を併用することができる。光導波路12、13の双方
に光位相調節器を配置することもできる。
路を示す。この実施例は、PLC光導波路ではなくリッ
ジ導波路を用いたことが第一実施例と基本的に異なる。
すなわち、InP基板20上のInGaAs/InAl
As多重量子井戸層をコアとするリッジ導波路により、
第一実施例と同様の光分波部21、二つの光導波路2
2、23、可飽和吸収体24および光合波部25が形成
される。可飽和吸収体24としては、コア層へのBeイ
オン注入により形成されたものを用いる。ただし、イオ
ン注入部は、他の導波路部に比較してバンドギャップの
小さいInGaAs/InAlAs層とする。この構成
により、回路全体の小型化、集積化が可能である。この
光リミッタ回路の動作は基本的に第一実施例と同等であ
る。
路を示す。この実施例は、反射型構成であることが第一
実施例と異なる。すなわち、基板30上に、入射光を二
つに分岐する光合分波部31と、分岐された二つの光を
別々に導波する二つの光導波部32、33と、光導波部
32に配置され入射光強度がしきい値を超えたときに急
激に透過率が増加する可飽和吸収体34とを備え、光導
波部32の一端は可飽和吸収体34の片面に施された高
反射膜で終端され、光導波部33の一端にはミラー35
が設けられ、これらで反射されて光導波路32、33に
より導波された光を光合分波部31で実質的に逆相で重
ね合わせる。可飽和吸収体34は、その片面には低反射
膜、もう片方の面には高反射面が施され、低反射膜側か
ら入射した光をもとの向きへと反射する。
を引き返すため、吸収飽和を起こしつつある領域を折り
返すことになる。この場合、初期状態からキャリアを励
起させる必要がなくなるので、同じ光の強さで透過型よ
りも大きな最大透過率を達成できる。すなわち、反射型
構成をとることで、可飽和吸収体34への入射光と出射
光の光路に重なりが生じ、光子密度の増加により最大透
過率が大きくなって、消光比を透過型構成よりも大きく
とることができる。言い換えると、同じ消光比を得るた
めに必要な可飽和吸収体34上での光パワーを小さくで
き、透過型の構成よりも低パワーでの動作が可能であ
る。
例と同等である。また、反射型構成の場合にも透過型構
成と同様に、光減衰器あるいは光位相調節器、またはそ
の双方を用いることができる。さらに、可飽和吸収体3
4およびミラー35を光導波路32、33の双方に配置
することもできる。
を示す。この実施例は、反射型構成であることが第五実
施例と異なり、リッジ導波路を用いたことが第六実施例
と異なる。すなわち、InP基板40上のInGaAs
/InAlAs多重量子井戸層をコアとするリッジ導波
路により、光合分波部41、二つの光導波路42、43
および可飽和吸収体44が形成され、InP基板40の
一方の端面、すなわち光導波路43の一端および可飽和
吸収体44の端面に、高反射膜45が設けられる。
路を示す。この実施例は、光導波路12、13の双方に
可飽和吸収体14−1、14−2を配置し、光識別回路
の機能をもたせたことが第一実施例と異なる。ここで、
可飽和吸収体14−2の飽和光強度は可飽和吸収体14
−2の飽和光強度より小さいものとする。
合波部15に結合する光強度を光リミッタ回路の入射光
強度の関数として表す。入射光強度がEより小さい領域
では、光導波路12、13のいずれからの光路でも光が
通ることができず、カットオフされる。しかし、光強度
を強くしていくと、飽和光強度の小さい可飽和吸収体1
4−2が先に透明になって光を通す。そして、可飽和吸
収体14−1が透明になって光リミッタ動作が開始され
るまで、光リミッタ回路の出力は入射光強度に比例する
ようになる。
図17は時間の経過に対する入射光強度と出射光強度と
の関係を示す。図15を参照して説明した動作により、
図16に示すように、飽和光強度の小さな可飽和吸収体
14−2が透明になる光強度以下の光は遮断され、か
つ、飽和光強度の大きな可飽和吸収体14−1が透明に
なる光強度以上の光は制限される。したがって、この光
リミッタ回路の出力特性は図17のようになり、可飽和
吸収体14−2が透明になる光強度Eの強度の光は制限
され、かつ可飽和吸収体14−1が透明になる光強度F
以上の強度の光も制限される。この場合も先に説明した
ように、A=Bとなるように、光分波部11における光
分岐比をC:Dとなるようにとることがよい。このよう
な光リミッタ回路では、例えばディジタル光信号を入射
すると、0レベルおよび1レベルのどちらの部分に乗っ
ているノイズも除去できる。
路を示す。この実施例は、反射型構成であることが第八
実施例と異なる。すなわち、基板30上に光合分波部3
1および光導波部32、33を備え、この光導波部3
2、33にそれぞれ可飽和吸収体34−1、34−2を
備え、可飽和吸収体34−1、34−2はそれぞれ、そ
の片面には低反射膜、もう片方の面には高反射面が施さ
れる。
器または光位相調節器を組み合わせて使用することがで
きる。
またはリッジ導波路で実施した例を説明したが、他の光
学素子、例えば光カプラと光ファイバを用いても本発明
を同様に実施できる。可飽和吸収体としては、InGa
As/InAlAs系だけでなく、InGaAs/In
GaAlAs系、AlGaAs/GaAs系、InGa
As/GaAs歪超格子系、InGaAs/InGaA
sP歪超格子系などの材料を用いてもよい。また、光分
波部としてその分岐比が可変のものを使用することで、
光リミット特性を変更あるいは微調整することが可能で
ある。分岐比が可変な光分波部としては、干渉計と位相
調節器とを組み合わせたものを用いることができる。
タ回路は、可飽和吸収体と干渉計とを組み合わせること
で、光リミッタ動作を実現している。可飽和吸収体は低
エネルギで高速に動作可能であり、リミッタ動作に必要
な光パワーを従来に比べて数桁下げることができる。応
答速度は用いる可飽和吸収体の応答速度で決まるが、緩
和時間が数ピコ秒と高速の可飽和吸収体を用いること
で、非常に高速の動作が可能となる。可飽和吸収体は動
作する光波長幅が数十nm程度あり、広い波長範囲にわ
たって有効に機能する。したがって、本発明の光リミッ
タ回路は、高速光伝送システムに利用して大きな効果が
ある。
一例を示す図。
の一例を示す図。
特性を示す図。
を光リミッタ回路の入射光強度の関数として表す図。
の関係を示す図。
図。
図。
図。
図。
度を光リミッタ回路の入射光強度の関数として表す図。
との関係を示す図。
図。
リコン薄膜の非線形屈折率変化を利用した構成を示す
図。
線形なデフォーカシングを利用した構成を示す図。
導波路 14、14−1、14−2、24、34、34−1、3
4−2、44 可飽和吸収体 15、25 光合波部 16 光減衰器 17、18 光位相調節器 20、40 InP基板 31、41 光合分波部 35 ミラー 45 高反射膜 191、193、201、205 光ファイバ 192 シリコン薄膜導波路 202、204 集光素子 203 非線形応答光学素子
Claims (7)
- 【請求項1】 あらかじめ設定された強度以上の光入力
に対して光出力強度を一定とする光リミッタ回路におい
て、 入射光を二つに分岐する光分岐手段と、 分岐された二つの光を別々に導波する二つの光導波手段
と、 この二つの光導波手段の少なくとも一方に配置され前記
入射光の強度がしきい値を超えたときに急激に透過率が
増加する可飽和吸収体と、 前記二つの光導波手段により導波された光を実質的に逆
相で重ね合わせる光合波手段とを備え、 前記光分岐手段は、前記しきい値より大きいという条件
で前記入射光の強度が変動するとき前記光合波手段で合
波される二つの光の強度の変動量がほぼ等しくなるよう
にその分岐比が設定された ことを特徴とする光リミッタ
回路。 - 【請求項2】 前記光分波手段および前記光合波手段は
ひとつの光学素子であり、 前記二つの光導波手段にはそれぞれその一端に光反射手
段が設けられた請求項1記載の光リミッタ回路。 - 【請求項3】 前記二つの光導波手段は、互いの光路長
差が入力光のコヒーレント長以内で実質的にπの奇数倍
に設定された請求項1または2記載の光リミッタ回路。 - 【請求項4】 前記二つの光導波手段の少なくとも一方
に光位相調節器を備えた請求項1ないし3のいずれか記
載の光リミッタ回路。 - 【請求項5】 前記二つの光導波手段の少なくとも一方
に光減衰器を備えた請求項1ないし4のいずれか記載の
光リミッタ回路。 - 【請求項6】 前記光分波手段はその分岐比が可変であ
る請求項1ないし5のいずれか記載の光リミッタ回路。 - 【請求項7】 前記二つの光導波手段の双方に互いにし
きい値の異なる可飽和吸収体が配置された請求項1ない
し6のいずれか記載の光リミッタ回路。
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