JP3275709B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
無段変速機の変速制御装置Info
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Description
制御装置の改良に関し、特にVベルト式の無段変速機の
変速速度制御に関するものである。
装置としては、Vベルト式のものが従来から知られてお
り、例えば、本願出願人が提案した特開昭61−105
353号公報等がある。
段変速機のVベルト24との接触プーリ幅が、油圧に基
づいて可変制御されるプライマリ側とセカンダリ側の一
対の可変プーリ16、26を備え、プライマリプーリ1
6のシリンダ室20へ供給する油圧を変化させることで
固定円錐板18に対向する可動円錐板22を軸方向へ駆
動して、無段変速機の変速比を連続的に変更するもので
ある。
駆動するシリンダ室20は、変速リンク67を介してス
テップモータ64に駆動される変速制御弁63のプライ
マリポート63Pと連通しており、変速リンク67は基
端をステップモータ64に連結する一方、他端はプライ
マリプーリ16の可動円錐板22と軸方向で係合し、こ
の両端の途中を変速制御弁63のスプール63aに連結
する。
ユニット1からの目標変速比に応じて変速リンク67を
駆動する一方、変速リンク67の他端は可動円錐板22
の位置、すなわち、実変速比に応じて変位するため、ス
プール63aは実変速比と目標変速比の差に応じて駆動
され、変速リンク67を主体にフィードバック手段が構
成される。
ト63Pに加えて、ライン圧供給回路と連通したライン
圧ポート63Lとタンクに連通したタンクポート63T
が所定の位置に形成されて、スプール63aに形成され
たランド63bの位置に応じてプライマリポート63P
への作動油の給排が制御され、図16に示す中立位置で
は、ランド63bがプライマリポート63Pを封止して
シリンダ室20の油圧保持する。
マリプーリ16の変速制御は、図17に示すように、ス
テップモータ64の駆動量の増大に応じて変速比が最L
oから最Hiまで連続的に変化するもので、ステップモ
ータ64の最大駆動量Xmaxで変速比は最Hiとなる一
方、最小駆動量Xminから原点(駆動量=0)の間で変
速比は最Loとなるように設定されている。
イマリポート63Pがランド63bで封止される中立位
置Nを境に、プライマリポート63Pがライン圧ポート
63Lと連通する区間VLと、プライマリポート63P
がタンクポート63Tと連通する区間VTの間で駆動さ
れ、ステップモータ64の駆動量が最小駆動量Xminを
超えると区間VLでプライマリポート63Pがライン圧
ポート63Lと連通して、変速比が変更され、目標変速
比であるステップモータ64の駆動量と、実変速比であ
るプライマリプーリ16の可動円錐板22の変位が一致
した位置で、変速制御弁63は中立位置Nとなる。
o位置へ確実に設定するため、ステップモータ64の駆
動量が最小駆動量Xmin未満の、プライマリポート63
Pとタンクポート63Tが連通する区間VTとなるよう
に初期化を行って、発進時には必ず最Lo変速比から車
両の駆動を行うようにするものであり、停車時のステッ
プモータ64の駆動量は、図18に示す0からXminの
間の初期位置XLoに設定される。
来例においては、停車中の初期化によって、ステップモ
ータ64の駆動量は最小駆動量Xmin未満の初期位置X
Loとなるため、図19に示すように、発進後の時間T
1から目標変速比(図中目標プーリ比)がHi側へ変化
しても、初期位置XLoにあるステップモータ64の駆
動量が変速リンク67の中立位置Nを超えるまでに時間
を要し、実際の変速比(実プーリ比)は時間T2以降で
初めて変化することになり、発進後の変速開始が遅れる
という問題があり、さらに、この時間T1、T2間は、
ステップモータ64の初期化の誤差に応じて初期位置X
Loの範囲内で変化するため、変速制御弁63が中立位
置Nを超えるまでの時間もばらつき、最Lo変速比から
の変速の遅れによりエンジン回転数が過大になったり、
発進後の時間T2から目標変速比と実変速比の差に応じ
たフィードバックが急激に開始されるため、変速ショッ
クが発生する場合があり、運転者に違和感や不快感を与
えてしまうという問題があった。
れたもので、発進直後から迅速に変速比のフィードバッ
ク制御を行って円滑な発進を行うことが可能な無段変速
機の変速制御装置を提供することを目的とする。
示すように、Vベルトの接触プーリ幅が油圧に基づいて
可変制御されるプライマリ側とセカンダリ側の一対の可
変プーリを備えるとともにセカンダリ側を駆動軸に結合
した無段変速機100と、車両の運転状態または運転者
からの指令に応じて前記無段変速機100の目標変速比
を設定する目標変速比設定手段101と、前記可変プー
リへ油圧を供給する変速制御弁102と、前記目標変速
比に応じて変速制御弁102を駆動するアクチュエータ
103と、前記無段変速機100の実際の変速比が目標
変速比と一致するように前記変速制御弁102を補正す
るフィードバック手段104と、車両の停止時には前記
実変速比が最Loとなるようにアクチュエータ103を
駆動する初期化手段105とを備えた無段変速機の変速
制御装置において、車両の発進を検出する発進検出手段
107と、前記発進検出手段107が車両の発進を検出
してから所定の間は、前記目標変速比を初期化手段で設
定された最Loよりも所定の補正値に基づいてHi側へ
シフトし、その後通常の変速制御へ復帰する発進補正手
段106とを備える。
に、前記第1の発明において、前記発進補正手段106
は、前記補正値を学習補正する学習制御手段108を備
える。
る一対の可変プーリは、例えば、車速とアクセルペダル
の開度等の運転状態や運転者からの指令に応じた目標変
速比に設定され、変速比の変更は目標変速比に応じたア
クチュエータの駆動量と無段変速機の実際の変速比が一
致するようにフィードバック手段により変速制御弁が駆
動されており、停車中には初期化手段によって実変速比
が最Lo位置から変速が開始されるが、車両の発進を検
出してから所定の間は、目標変速比を最Loよりも所定
の補正値に基づいてアクチュエータがHi側へシフトす
るため、変速制御弁は最Lo位置よりもHi側、例え
ば、中立位置などへ変位することができ、発進直後から
フィードバック手段の動作を確実に行うことができる。
習補正値に応じて発進直後のHi側へのシフト量を設定
するため、車両の固体差等を吸収して発進直後の変速制
御を迅速に開始できる。
図面に基づいて説明する。
図1はVベルト式無段変速機の変速制御装置の概略構成
図を示し、図2は無段変速機17の縦断面図を、図3は
油圧コントロールバルブ3の概略構成図をそれぞれ示
す。
可変プーリとして図示しないエンジンに連結されたプラ
イマリプーリ16と、駆動軸に連結されたセカンダリプ
ーリ26を備え、これら一対の可変プーリはVベルト2
4によって連結されている。
プーリ比とする)及びVベルト24の接触摩擦力は油圧
コントロールバルブ3によって制御され、油圧コントロ
ールバルブ3にはライン圧を調整する図示しないライン
圧制御手段と、図3に示すように、CVTコントロール
ユニット1からの目標プーリ比に応じて変速制御弁63
を駆動するアクチュエータとしてのステップモータ64
が収装される。
速機17のプライマリプーリ16の回転数Npriを検出
するプライマリプーリ回転数センサ6、セカンダリプー
リ26の回転数Nsecを検出するセカンダリプーリ回転
数センサ7からの信号と、インヒビタースイッチ8から
のセレクト位置と、運転者が操作するアクセルペダルの
踏み込み量に応じたスロットル開度センサ5からのスロ
ットル開度TVO(又は、アクセルペダルの開度)を読
み込むとともに、無段変速機17の油温Tf及び車速V
SPを読み込んで、車両の運転状態ないし運転者の要求
に応じて、プーリ比ipを可変制御している。なお、本実
施形態弟では、セカンダリ回転数Nsecを車速VSPと
して読み込む。
2を参照しながら説明する。
出力軸10と無段変速機17の入力軸13との間にはト
ルクコンバータ12が連結されており、このトルクコン
バータ12は、図1の油圧コントロールバルブ3を介し
てCVTコントロールユニット1に制御されるロックア
ップクラッチ11を備えている。
ラ12aに、無段変速機17の入力軸13はタービンラ
ンナ12bに結合され、ロックアップクラッチ11はポ
ンプインペラ12aとタービンランナ12bとを選択的
に接続する。
構19を主体に構成された前後進切換機構15と連結さ
れ、この遊星歯車機構19の駆動軸14に無段変速機1
7の駆動側となるプライマリプーリ16が設けられる。
体となって回転する固定円錐板18と、固定円錐板18
と対向配置されてV字状のプーリ溝を形成するととも
に、プライマリプーリシリンダ室20へ作用する油圧
(プライマリプーリ油圧)によって駆動軸14の軸方向
へ変位可能な可動円錐板22から構成される。プライマ
リプーリシリンダ室20は、油室20a、20bから構
成され、後述するセカンダリプーリシリンダ室32より
も大きな受圧面積を有している。
に設けられており、この従動軸28と一体となって回転
する固定円錐板30と、この固定円錐板30と対向配置
されてV字状のプーリ溝を形成するとともに、セカンダ
リプーリシリンダ室32へ作用する油圧(セカンダリ油
圧)に応じて従動軸28の軸方向へ変位可能な可動円錐
板34から構成される。
う駆動ギア46が固設され、アイドラギア48のアイド
ラ軸52に設けたピニオンギア54がファイナルギア4
4と噛み合っている。ファイナルギア44は差動装置5
6を介して図示しないドライブシャフトやプロペラシャ
フトを駆動する。
ルクは、トルクコンバータ12及び前後進切換機構15
に伝達され、前進用クラッチ40が締結されるととも
に、後進用ブレーキ50が解放される場合には一体回転
状態となっている遊星歯車機構19を介して、入力軸1
3と同一回転方向のまま駆動軸14へ伝達される。一
方、前進用クラッチ40が解放されるとともに後進用ブ
レーキ50が締結される場合には、遊星歯車機構19の
作用により入力軸13へ伝達された駆動トルクは、回転
方向が逆になった状態で駆動軸14へ伝達される。
ーリ16、Vベルト24、セカンダリプーリ26、従動
軸28を介して、駆動ギア46から、アイドラギア4
8、アイドラ軸52、ピニオンギア54そしてファイナ
ルギア44へ伝達される。
リプーリ16の可動円錐板22及びセカンダリプーリ2
6の可動円錐板34を軸方向へ変位させて、Vベルト2
4との接触半径を変更することにより、プライマリプー
リ16とセカンダリプーリ26とのプーリ比、すなわち
プーリ比ipを変えることができる。
ーリ溝の幅を縮小すれば、セカンダリプーリ26側のV
ベルト24の接触半径は大きくなるので、大きなプーリ
比(Low側)を得ることができる。可動円錐板22及
び34をこの逆方向へ変位させればプーリ比は小さく
(Hi側)なる。
ンダリプーリ26のV字状プーリ溝の幅を変化させる変
速制御は、プライマリプーリシリンダ室20への油圧制
御によって行われ、図3に示すように、油圧コントロー
ルバルブ3の変速制御弁63を駆動するステップモータ
64を制御することで行われる。
介してCVTコントローラ1からの指令に応じて変速制
御弁63を駆動し、プライマリプーリ16のシリンダ室
20に供給される油圧を調整することで実プーリ比Aip
を目標プーリ比ipに一致させるよう制御する。
64を主体とするフィードバック手段は前記従来例と同
様に構成されており、ステップモータ64はピニオン6
6を介してラック65と歯合しており、このラック65
は所定のレバー比の変速リンク67の一端に連結され
る。そして、この変速リンク67の途中には変速制御弁
63のスプール63aが連結されるとともに、リンク6
7の他端には可動円錐板22の軸方向の変位に応動する
フィードバック部材158が連結される。
可動円錐板22の外周と軸方向で係合するとともに、所
定の位置にはライン圧制御弁60のロッド60aが連結
され、ステップモータ64の変位と、実際のプーリ比と
なる可動円錐板22の変位に応じて変速制御弁63及び
ライン圧制御弁60を駆動する。
駆動量(回転位置)に応じて前記従来例の図18と同様
にプライマリプーリ16のシリンダ室20への供給油圧
を制御し、ラック65の図中左方向への変位によって、
図16のプライマリポート63Pとライン圧ポート63
Lを連通してプライマリプーリ16のシリンダ室20へ
の供給油圧を増大し、Hi側への変速を行う一方、同じ
く右方向への変位によってプライマリポート63Pをタ
ンクポート63Tに連通することでシリンダ室20の油
圧を低減してLo側へ変速を行う。
に応動するマニュアル弁、76は負圧ダイアフラム、7
7は負圧ダイアフラム76に応動するスロットル弁で、
95は最Lowプーリ比(最Lo変速比)まで変位する
とONになるLoスイッチ95(リミットスイッチ)で
ある。
われる変速制御の一例について、図4、図5のフローチ
ャート並びに図6〜図9の制御概念図を参照しながら詳
述する。なお、図4は変速制御のメインルーチンを、図
5は目標プーリ比演算処理のサブルーチンを示す。
ライマリ回転数Npriとセカンダリ回転数Nsec
(=車速VSP)と、運転者の操作に応じたスロットル
開度TVO並びに無段変速機17の油温Tfを読み込
み、この他、インヒビタスイッチ8からの信号(例え
ば、変速モード等)を読み込む。
と車速VSPに応じてプライマリプーリ16の到達回転
数Npri’を演算し、例えば、スロットル開度TVOを
パラメータとして車速VSPに応じて予め到達(又は目
標)回転数Npri'を設定した変速マップ(図示せず)に
基づいて演算される。このステップS2は、図6の制御
ブロック図において、到達Npri'計算部に相当する。
で読み込んだプライマリプーリ16の到達回転数Npri'
とセカンダリプーリ26の回転数Nsecから、実際のプ
ーリ比(実プーリ比)Aipを演算する。なお、このステ
ップS3は、図7の実プーリ比Aip演算部を構成する。
ップS10〜S15のサブルーチンが実行される。
所定値(例えば、3Km/h)を超えた発進直後であるか否
かを判定して、発進直後である場合には、ステップS1
1へ進んでタイマTMRをインクリメントして時間の計
測を開始する一方、車速VSPが所定値未満の停車中で
あれば、ステップS14へ進んでタイマTMRをリセッ
トし、次の発進時に備える。
比ipを所定の最Loプーリ比よりも所定値αだけHi側
へ小さくなるように設定する。
が所定値Tc以上となったか否かを判定して、タイマT
MRが所定値Tc未満であれば、図4のメインルーチン
へ復帰してステップS5の処理を行う一方、タイマTM
Rが所定値Tc以上であればステップS15へ進んで、
目標プーリ比ipを実プーリ比Aipと目標値の偏差eipに
応じた値に設定して図4のメインルーチンへ復帰してス
テップS5の処理を行う。
発進後(車速VSP≧3Km/h)、所定時間Tcの間は目
標プーリ比ipを最Loよりも所定値αだけHi側に設定
し、所定時間Tc経過後は通常の変速制御を行うもので
ある。
び図7の詳細ブロック図と等価であり、目標プーリ比ip
を演算する目標波形生成部では、図7に示すように、ま
ず、プライマリプーリ16の到達回転数Npri'と現在の
セカンダリプーリ回転数Nsecから到達プーリ比ip'を求
めた後、この到達プーリ比ip'が機構的に設定可能な最
大値(最Lo変速比)、最小値(最Hiプーリ比)以内
となるようにリミット処理を加える。
Aipと,この到達プーリ比ip'から偏差eipを求め、予
め設定した偏差eipと目標プーリ比ipのマップ(図中プ
ーリ比変化速度マップ)から、偏差eipに基づく目標プ
ーリ比ipを演算する。
テップS10〜13のように、発進直後の所定時間Tc
だけ目標プーリ比ipを最Loプーリ比から所定値αだけ
Hi側に設定して、発進直後から円滑なフィードバック
制御を行うものである。
ステップS5では、ステップS4で決定した目標プーリ
比ipより、ステップモータ64の目標制御位置である目
標ステップ数DsrSTPを演算する。
理は図6の変速制御機構制御部及び図8の詳細ブロック
図で行われ、図8に示すように、目標プーリ比ipと実プ
ーリ比Aipからスプール63aで構成された変速制御弁
63の開口量、すなわち、図16のプライマリポート6
3Pの開口量を決定する操作量uを次式により演算す
る。
ーリ16の可動円錐坂22の現在のストローク量Pri
STKを、実プーリ比Aipに基づいて予め設定したマッ
プ(図中PRIストロークの計算)から演算する。
ク量PriSTKと変速制御弁63の制御量uから、変
速リンク67のレバー比等の機構の構成に応じてステッ
プモータ64の目標ステップ数DsrSTPを演算す
る。なお、この目標ステップ数DsrSTPは、ステッ
プモータ64の所定の原点(例えば、従来例の図17、
図18に示した0点)からの絶対位置を示すものであ
る。
めた後、ステップS6ではステップモータ64へパルス
を送出する駆動制御処理が行われる。この駆動制御処理
は図7のステップモータドライバ部及び図9の詳細概念
図に相当する。
設定したマップよりステップモータ64の駆動速度を決
定するパルスレートppsを演算し、油温に応じた無段
変速機17内の作動油の粘度に基づいて、負荷特性の変
化を補償する。
じた実ステップ数ASTPを演算し、前記ステップS5
で求めた目標ステップ数DsrSTPとこの実ステップ
数ASTPの差から、変速制御弁63の駆動に必要な相
対ステップ数STPを演算する。
10で求めたパルスレートppsで相対ステップ数ST
Pに応じたパルスをステップモータ64へ送出して変速
制御弁63を駆動する。
すように、CVTコントローラ1内のカウンタ等で計数
され、また、ステップモータ64の原点位置は、図3に
示したラック65が最Lowプーリ比(最Lo変速比)
まで変位するとONになるLoスイッチ95(リミット
スイッチ)等により設定され、車速VSP=0となる停
車時などに、ステップモータ64は所定の初期位置、す
なわち、前記従来例の図18と同様に最小駆動位置X
minよりも原点側へ駆動される。
り、車速VSPが所定値(例えば、3Km/h)を超える発
進直後から迅速かつ円滑な変速動作を開始して、エンジ
ンの過大な上昇や変速ショックを防いで、スムーズな発
進を行うことができるのである。
が発進を行って、図中時間T1で所定値である3Km/hを
超えると、目標プーリ比ipは最Loから若干Hi側の最
Lo−αに設定されるため、このときの実プーリ比Aip
(最Lo)と目標プーリ比ip(最Lo−α)の偏差に応
じてステップモータ64は、前記従来例の図18に示す
初期位置XLoからHi側へ駆動されて、ほぼ中立位置
Nまで迅速に変位する。
4は変速制御弁63の中立位置Nまで駆動することがで
き、この中立位置Nからプライマリポート63Pへの作
動油の給排は、変速リンク67の微小な変位により迅速
に行うことが可能となって、前記従来例のような発進直
後の変速の遅れを防いで、発進とほぼ同時に変速リンク
67によるフィードバック機構を動作させながら迅速か
つ円滑な変速制御を行うことが可能となって、エンジン
回転数の過剰な増大や変速ショックを防いで、無段変速
機を備えた車両の運転性及び乗心地を向上させることが
できるのである。
のステップS12をステップS20〜S22の学習制御
に置き換えて、発進直後の所定時間Tc内でも学習補正
値Δipに応じてフィードバック制御を行ってさらに円滑
な変速制御を行うものであり、その他の構成は前記第1
実施形態と同様である。
とを判定してからタイマTMRの計測を開始すると、ス
テップS20では実プーリ比Aipが所定の最Loプーリ
比未満になっているか否かを判定する。
場合では、ステップS21へ進んで目標プーリ比ipを前
回の目標プーリ比ip(n−1)から次のように補正す
る。
以内の値に設定される。
まの場合には、学習補正値ΔipづつHi側へのシフトが
行われ、前記第1実施形態と同様に、変速制御弁63を
迅速に中立位置NからHi側のプーリ比となるようにス
テップモータ64の駆動が行われる。
では、ステップS22へ進んで目標プーリ比ipを前回の
目標プーリ比ip(n−1)と上記学習補正値Δipから次
のように補正する。
学習補正値ΔipづつLo側へのシフトが行われ、発進直
後の所定時間Tc内でHi側へのシフトが過大になるの
を防止する。
は、学習補正値Δipに応じた実プーリ比Aipのフィード
バック制御が行われ、前記従来例のようなエンジン回転
数の過大な上昇を防ぐと共に、車両の固体差等に拘わら
ず変速ショックを防いで常時滑らかな変速制御を行うこ
とができる。
としてもよく、この場合では制御内容を簡易にしながら
円滑な変速制御が可能となる。
のステップS12をステップS30、S31に置き換え
て、停車中のステップモータ64の初期位置を前回の発
進時のエンジン回転数Neの変化量ΔNeに応じて可変
制御するもので、前記従来例と同様に、停車中では確実
にプライマリプーリ16のシリンダ室20をタンクに連
通して最Loプーリ比(最大変速比)からの発進を確保
しながら、発進後の変速制御を迅速に開始するものであ
る。
とを判定してからタイマTMRの計測を開始すると、ス
テップS30ではエンジン回転数Neの変化量ΔNeを
次のように求める。
マップから変化量ΔNeに応じた補正値βを求めてか
ら、次式により停車中にステップモータ64が維持すべ
き初期プーリ比を演算する。
ければ大きいほど、次回の発進時にはHi側の駆動位置
からステップモータ64の駆動が開始されるため、発進
直後には迅速に変速制御弁63を中立位置Nに設定して
フィードバック制御を行うことができ、図14に示すよ
うに、前記従来例では図中破線のように、エンジン回転
数がオーバーシュートして回転上限を超えたり、変速シ
ョックを引き起こすのに対して、本実施形態では図14
の実線に示すように、エンジン回転数Neのオーバーシ
ュートを防いで円滑な変速制御を行うことができるので
ある。なお、初期位置は、前記従来例の図18に示した
XLoの範囲に設定されて、停車中には、プライマリプ
ーリ16のシリンダ室20はタンクと連通して最大のプ
ーリ比に設定される。
回の発進時のエンジン回転数変化量ΔNeによりステッ
プモータ64の初期位置を車両の固体差等に拘わらず円
滑に補正してさらに発進直後の変速制御を迅速に行うこ
とが可能となる。
ベルトを挟持する一対の可変プーリは、例えば、車速と
アクセルペダルの開度等の運転状態や運転者からの指令
に応じた目標変速比に設定され、変速比の変更は目標変
速比に応じたアクチュエータの駆動量と無段変速機の実
際の変速比が一致するようにフィードバック手段により
変速制御弁が駆動されており、停車中には初期化手段に
よって実変速比が最Lo位置から変速が開始されるが、
車両の発進を検出してから所定の間は、目標変速比を最
Loよりも所定の補正値に基づいてアクチュエータがH
i側へシフトするため、変速制御弁は最Lo位置よりも
Hi側、例えば、中立位置などへ変位することができ、
発進直後からフィードバック手段の動作を確実に行っ
て、前記従来例のようなエンジン回転数の過大な上昇や
変速ショックを防いで無段変速機を備えた車両の運転性
を向上させることが可能となる。
習補正値に応じて発進直後のHi側へのシフト量を設定
するため、車両の固体差等を吸収して発進直後の変速制
御を迅速に開始でき、前記従来例のようなエンジン回転
数の過大な上昇や変速ショックを防いで無段変速機を備
えた車両の運転性を向上させることが可能となる。
制御の一例を示すフローチャートで、メインルーチンを
示す。
す。
を示す。
(プーリ比)、ステップモータ駆動位置、プライマリプ
ーリシリンダ室油圧と時間の関係を示す。
サブルーチンを示す。
サブルーチンを示す。
係を示すマップである。
ラフで、実線は本実施形態を、破線は従来例を示す。
を示すグラフ。
モータ駆動位置、プライマリプーリシリンダ室油圧と時
間の関係を示すグラフ。
応するクレーム対応図。
Claims (2)
- 【請求項1】Vベルトの接触プーリ幅が油圧に基づいて
可変制御されるプライマリ側とセカンダリ側の一対の可
変プーリを備えるとともにセカンダリ側を駆動軸に結合
した無段変速機と、 車両の運転状態または運転者からの指令に応じて前記無
段変速機の目標変速比を設定する目標変速比設定手段
と、 前記可変プーリへ油圧を供給する変速制御弁と、 前記目標変速比に応じて変速制御弁を駆動するアクチュ
エータと、 前記無段変速機の実際の変速比が目標変速比と一致する
ように前記変速制御弁を補正するフィードバック手段
と、 車両の停止時には前記実変速比が最Loとなるようにア
クチュエータを駆動する初期化手段とを備えた無段変速
機の変速制御装置において、 車両の発進を検出する発進検出手段と、 前記発進検出手段が車両の発進を検出してから所定の間
は、前記目標変速比を初期化手段で設定された最Loよ
りも所定の補正値に基づいてHi側へシフトし、その後
通常の変速制御へ復帰する発進補正手段とを備えたこと
を特徴とする無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】前記発進補正手段は、 前記補正値を学習補正する学習制御手段を備えたことを
特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変速制御装
置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14434496A JP3275709B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14434496A JP3275709B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 無段変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09329229A JPH09329229A (ja) | 1997-12-22 |
JP3275709B2 true JP3275709B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=15359932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14434496A Expired - Lifetime JP3275709B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 無段変速機の変速制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-06-06 JP JP14434496A patent/JP3275709B2/ja not_active Expired - Lifetime
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