JP3275073B2 - 軟質椀状研磨面を有する研磨具 - Google Patents

軟質椀状研磨面を有する研磨具

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JP3275073B2 JP17525098A JP17525098A JP3275073B2 JP 3275073 B2 JP3275073 B2 JP 3275073B2 JP 17525098 A JP17525098 A JP 17525098A JP 17525098 A JP17525098 A JP 17525098A JP 3275073 B2 JP3275073 B2 JP 3275073B2
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟質椀状研磨面を有す
る研磨具に関し、特に、軟質金属や木彫素材の球面又は
R面や、人の角質化した足の踵や手の肘の丸み部分に軟
質椀状研磨面を押し当てて研磨する軟質椀状研磨面を有
する研磨具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属表面などの研磨のために
はサンドペーパーが使用されてきた。しかし、そのサン
ドペーパーは平面の研磨には適するけれども曲面の研磨
には適さない。また、木彫品を製作する時や、木材の加
工に際して、球面やR面を有する素材の場合は、その表
面を磨くための適切な研磨具はなかった。また、人の足
の踵や手の肘の丸み部分の角質層を除去するために、従
来、軽石を使ってこすり取るしかなかった。また、石材
の球面又はR面の場合も、人の手で磨くしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、人の手を借り
ずに、軟質金属や木彫、木工素材や石材の球面又はR面
に、また、人の角質化した足の踵や手の肘の丸み部分に
軟質椀状研磨面を押し当てて研磨する研磨具を提供する
ことを本発明の第1の課題とする。また、軟質椀状部分
を柔軟な変形自在な材料の椀状部分を合成樹脂又はゴム
で形成することを本発明の第2の課題とする。また、軟
質椀状部分の外面に、中央頂部突起から軟質椀状部分の
周縁まで放射状に伸長する複数のリブを形成することに
よりその強度を保持する構成にすることを本発明の第3
の課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、柔軟な合成樹
脂又はゴムのような変形自在な材料で形成した軟質椀状
部分1と、その軟質椀状部分と一体構造に形成され、中
心貫通穴2’を有する中央頂部突起2と、前記軟質椀状
部分1を回転駆動するモーター6とで構成し、前記軟質
椀状部分1の外面に、その強度を保持するために中心部
から放射状に伸長する複数のリブ3を形成し、前記軟質
椀状部分の内面に、研磨材5を付着させた部分を形成
し、その部分は前記放射状に伸長する複数のリブ3に沿
って帯状に形成したものであり、前記軟質椀状部分1の
直経を100mm以下にしてなり、前記中心貫通穴2’
にモーター6の回転軸を取り付けてなる、球面又はR面
を有する材料を研磨するための軟質椀状研磨面を有する
研磨具である。
【0005】
【作用】本発明は上述のように構成したので、柔軟な材
料である合成樹脂又はゴムで形成した軟質椀状部分の軟
質椀状研磨面を、研磨される材料の球面又はR面に押圧
して使用すると、その研磨される材料の表面の凹凸に従
って軟質椀状部分のリブとリブとの間が伸縮して軟質椀
状部分全体が柔軟に変形し、その柔軟な変形により両面
が密着するので、研磨される材料の接触する表面の全面
にわたって均質に磨くことができる。この研磨具の軟質
椀状部分はモータで回転駆動されるので、従来のように
手でこする必要がない。本発明は、軟質椀状部分の外面
に、中心部から放射状に伸長する複数のリブを形成する
ことによってその強度を保持する構成にしているので、
軟質椀状部分は研磨される材料の球面又はR面と研磨面
との接触圧に十分耐え得るものである。軟質椀状部分の
内面には、放射状に伸長する複数のリブに沿って研磨材
を付着させて帯状の研磨材部分を形成することにより、
軟質椀状部分の柔軟性を保持する。研磨材は接着剤によ
り強固に結合させているので離脱する恐れは無い。かく
して、軟質金属や、木彫素材や、石材の球面又はR面で
あれ、人の角質化した足の踵や手の肘の丸み部分であ
れ、研磨される材料の球面又はR面に研磨面を接触させ
るだけでモータの回転駆動により被加工材の表面を均等
に研磨する。柔軟な変形自在な材料の合成樹脂又はゴム
で形成した軟質椀状体の表面に無機系抗菌剤を塗布する
ことにより、その表面についた大腸菌や黄色ブドウ球菌
などを24時間経過後に除去することができ、さらに、
黴に対する抵抗力の大きい抗菌剤を塗布することにより
優れた効果を得ることができる。
【0006】
【実施例1】本発明を図面により説明すれば、図1は本
発明の研磨具の縦断面図、図2は本発明の要部のモータ
側から見た平面図、図2は本発明の要部の研磨面側から
見た下面図、図4は発明の要部の部分断面図である。こ
の実施例はアルミニウムのような軟質金属の球面やR面
などの曲面を研磨するために本発明の研磨具を使用せん
とするものである。本発明は図示のように、例えば、自
動車のフロントガラスやタイル面に吸着させる円形吸盤
のような外形を有し、柔軟な合成樹脂又はゴムのような
変形自在な材料で形成した直径100mm以下の軟質椀
状部分1とその軟質椀状部分と一体構造に形成した中央
頂部突起2とで軟質椀状体を構成する。図2に最もよく
示すように、軟質椀状部分1の外面に、その強度を保持
するために中央頂部突起2から軟質椀状部分1の周縁部
まで放射状に伸長する複数のリブ3を形成し、他方、図
3に示すように、軟質椀状部分1の内面には、その放射
状に伸長する複数のリブ3に沿って軟質金属の研磨に適
した研磨材5を適切な接着剤で接着させた帯状研磨部分
を形成する。このように構成することにより、柔軟な材
料である合成樹脂又はゴムで形成した軟質椀状部分1の
軟質椀状研磨面を、研磨される材料の球面又はR面に押
圧して使用すると、その研磨される材料の表面の凹凸に
従って軟質椀状部分1のリブ3とリブ3との間が伸縮し
て軟質椀状部分全体が柔軟に変形し、その柔軟な変形に
より両面が密着するので、研磨面との全接触面にわたっ
て、研磨される曲面を均質に磨くことができる。本発明
は、モータ6の回転軸の先端を中央頂部突起2の中心貫
通穴2’に挿入固定しているので、軟質椀状体をモータ
で回転駆動することができ、従来のように手でみがく必
要をなくしてなる球面又はR面を有する材料を研磨する
ための軟質椀状研磨面を有する研磨具である。研磨され
る材料はこのような軟質金属に限らず、木彫、木工素材
であれ、石材であれ、本発明の研磨具を同様に使用する
ことができ、その研磨される材料の球面又はR面に研磨
面を接触させるだけでモータの回転駆動により被加工材
の表面を均等に研磨する。その場合、使用する研磨材と
接着剤は研磨される材料に応じて適したものを選択すれ
ばよい。柔軟で変形自在な材料の合成樹脂又はゴムで形
成した軟質椀状体の表面に無機系抗菌剤を塗布すれば、
その表面についた大腸菌や黄色ブドウ球菌などを24時
間で除去することができ、さらに、黴に対する抵抗力の
大きい抗菌剤を塗布することにより優れた坊黴効果を得
ることができる。
【0007】
【実施例2】この実施例は、人の足の踵や手の肘の丸く
なった部分に本発明の研磨具を使用せんとするものであ
る。柔軟な材料である合成樹脂又はゴムで形成した軟質
椀状部分の軟質椀状研磨面を、研磨される人の足の踵や
手の肘の丸くなった部分にR面に押圧して使用すると、
その研磨される部分の表面の凹凸に従って軟質椀状部分
のリブ3とリブ3との間が伸縮して軟質椀状部分全体が
柔軟に変形し、その柔軟な変形により両面が密着するの
で、接触面の全面にわたって均質に磨くことができる。
この研磨具の軟質椀状部分はモータで回転駆動されるの
で、従来のように手でこする必要は勿論ない。ここで使
用する研磨材5は踵や肘の皮膚を傷つけないように粒子
の細かいものを選択する。接着剤も研磨材5に適したも
のを選び、さらに人の皮膚に悪影響を及ぼさないものを
選ぶ。その他の構成、作用、効果については実施例1と
同じである。
【0008】
【効果】本発明は上述のように、軟質金属や、木彫、木
工素材や、石材などの球面又はR面に、また人の角質化
した足の踵や手の肘の丸み部分に軟質椀状研磨面を押し
当ててモータ駆動で研磨する研磨具として構成したの
で、人の手を借りることなく研磨される素材の曲面を容
易に研磨し得る効果がある。また、軟質椀状部分を柔軟
な変形自在な材料の合成樹脂又はゴムで形成し、軟質椀
状部分の外面に中央頂部突起から軟質椀状部分の周縁ま
で放射状に伸長する複数のリブを形成することによって
その強度を保持する構成にし、軟質椀状部分の内面に
は、放射状に伸長する複数のリブに沿って軟質金属の研
磨に適した研磨材を適切な接着剤で接着させた帯状研磨
部分を形成したので、柔軟な材料である合成樹脂又はゴ
ムで形成した軟質椀状部分の軟質椀状研磨面を、研磨さ
れる材料の球面やR面に押圧して使用すると、その研磨
される材料の表面の凹凸に従って軟質椀状部分のリブと
リブとの間が伸縮して軟質椀状部分全体が柔軟に変形
し、その柔軟な変形により両面が密着するので、研磨面
との全接触面にわたって、研磨される曲面を均質に磨く
ことができる効果がある。さらにまた、人の角質化した
足の踵や手の肘の丸み部分に本発明の研磨具を使用する
ことにより、従来のように手でこすることなく容易に、
しかも安全に角質層を除去することができる効果があ
る。軟質椀状部分を柔軟な変形自在な材料の合成樹脂又
はゴムで形成した軟質椀状体の表面に無機系抗菌剤を塗
布することにより、その表面についた大腸菌や黄色ブド
ウ球菌などを24時間経過後に除去することができ、さ
らに、黴に対する抵抗力の大きい抗菌剤を塗布すること
により優れた効果を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨具の縦断面図である。
【図2】本発明の研磨具のモータ側から見た平面図であ
って、モータは示していない。
【図3】本発明の研磨具の研磨面側から見た下面図であ
る。
【図4】図2のA−A線で取って矢印方向に見た部分拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 椀状部分 1’ 中心窪部 2 中央頂部突起 2’ 中心穴 3 リブ 4 モータ軸の先
端部材 5 研磨材 6 モータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟な合成樹脂又はゴムのような変形自在
    な材料で形成した軟質椀状部分1と、その軟質椀状部分
    と一体構造に形成され、中心貫通穴2’を有する中央頂
    部突起2と、前記軟質椀状部分1を回転駆動するモータ
    ー6とで構成し、前記軟質椀状部分1の外面に、その強
    度を保持するために中心部から放射状に伸長する複数の
    リブ3を形成し、前記軟質椀状部分の内面に、研磨材5
    を付着させた部分を形成し、その部分は前記放射状に伸
    長する複数のリブ3に沿って帯状に形成したものであ
    り、前記軟質椀状部分1の直経を100mm以下にして
    り、前記中心貫通穴2’にモーター6の回転軸を取り
    付けてなる、球面又はR面を有する材料を研磨するため
    の軟質椀状研磨面を有する研磨具。
  2. 【請求項2】足の踵や手の肘の丸み部分に軟質椀状研磨
    面を押し当てて研磨してなる請求項1記載の軟質椀状研
    磨面を有する研磨具。
  3. 【請求項3】柔軟な変形自在な材料の合成樹脂又はゴム
    で形成した軟質椀状体の表面に無機系抗菌剤を塗布して
    なる請求項1記載の軟質椀状研磨面を有する研磨具。
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