JP3274410B2 - 荷電粒子ビーム輸送装置及び輸送方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム輸送装置及び輸送方法

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JP3274410B2 JP6862398A JP6862398A JP3274410B2 JP 3274410 B2 JP3274410 B2 JP 3274410B2 JP 6862398 A JP6862398 A JP 6862398A JP 6862398 A JP6862398 A JP 6862398A JP 3274410 B2 JP3274410 B2 JP 3274410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビーム輸
送装置及び輸送方法に関し、特に、ビーム輸送管内に配
置されたターゲット部材に荷電粒子ビームを衝突させる
荷電粒子ビーム輸送装置及び輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サイクロトロン等のイオン加速器を利用
した低速陽電子ビーム発生装置においては、荷電粒子ビ
ームをターゲット部材に正確に照射することが重要であ
る。ターゲット部材に正確に照射されない場合には、十
分な強度の低速陽電子ビームを得ることができず、ま
た、ターゲット部材周辺の構造物に荷電粒子ビームが照
射されて、構造物の融解を招く場合がある。
【0003】図3は、従来の低速陽電子ビーム発生装置
の概略断面図を示す。ビーム輸送管100の図の左方か
ら荷電粒子ビーム110が入射する。ビーム輸送管10
0は、相互に絶縁された3つの側壁100a、100
b、及び100cに分割されている。側壁100aと1
00bとの間、及び側壁100bと100cとの間に
は、それぞれ円環状の絶縁部材104及び108が挿入
されており、ビーム輸送管100内の真空が維持され
る。
【0004】側壁100aの内部空洞に、遮蔽板103
が配置されている。遮蔽板103のほぼ中央には開口が
設けられており、荷電粒子ビーム110がこの開口を通
過する。所定の通路を外れた荷電粒子ビームは、遮蔽板
103により遮蔽される。
【0005】側壁100bの内部空洞に、例えばアルミ
ニウム製のターゲット部材105が配置されている。タ
ーゲット部材105は、導電性のターゲット保持部材1
06により保持される。ターゲット保持部材106は、
電流計109を介して接地されている。ターゲット部材
105のやや下流側に、例えばタングステン製の減速材
107が配置されている。
【0006】ターゲット部材105にプロトンビームを
照射すると、β+ 線が放射される。このβ+ 線が減速材
107を照射し、減速材107から低速陽電子ビーム1
11が放出される。
【0007】所定の通路から外れた荷電粒子ビームが遮
蔽板103で遮蔽されるため、ターゲット部材105の
周辺の構造物へ荷電粒子ビームが照射されることを防止
できる。ターゲット部材105に衝突した荷電粒子に起
因する電流が電流計109で測定される。この電流値が
最大となるように荷電粒子ビーム状態を制御することに
より、荷電粒子ビームの軸合わせを行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】荷電粒子ビーム110
は、必ずしもビーム輸送管100の中心軸に平行に進行
しているとは限らない。また、荷電粒子ビーム110が
発散している場合もある。荷電粒子ビーム110の中心
軸がビーム輸送管100の中心軸に対して傾いている場
合には、遮蔽板103の開口を通過した荷電粒子ビーム
が、ターゲット部材105を正確に照射しない。また、
荷電粒子ビーム110が発散している場合には、遮蔽板
105の開口を通過した後、荷電粒子ビームが広がって
ターゲット部材105の周辺領域をも照射する。
【0009】荷電粒子ビームがターゲット保持部材10
6を照射する場合にも、荷電粒子ビームに起因する電流
が電流計109を流れる。このため、上述のように荷電
粒子ビームがターゲット部材105を正確に照射してい
ない場合にも、比較的大きな電流が観測されてしまう。
電流計109による観測のみでは、荷電粒子ビームがタ
ーゲット部材105を照射したのかターゲット保持部材
106を照射したのか区別できないため、荷電粒子ビー
ムを最適な状態に維持することは困難である。
【0010】本発明の目的は、荷電粒子ビームがターゲ
ット部材を効率的に照射するように、ビーム状態を制御
することが可能な荷電粒子ビーム輸送装置及び輸送方法
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、軸方向に沿い上流から下流に向かって荷電粒子ビー
ムが進行すべき通路を包むビーム輸送管と、前記ビーム
輸送管の内部空洞内の、前記荷電粒子ビームに照射され
る位置に配置されたターゲット部材と、前記ターゲット
部材の配置された位置よりも上流側に配置され、前記通
路に対応する位置に開口を有し、前記通路をはずれた荷
電粒子ビームを該開口以外の領域において遮蔽する遮蔽
部材と、前記遮蔽部材に取り付けられ、前記通路を包む
ように前記ビーム輸送管内に配置された遮蔽管とを有す
る荷電粒子ビーム輸送装置が提供される。
【0012】遮蔽部材の開口を通過した荷電粒子ビーム
のうち、荷電粒子ビームの進行すべき通路に対して傾い
て進行するビームは、遮蔽管に衝突する。また、荷電粒
子ビームが発散している場合には、その外周部近傍を進
行する荷電粒子が、遮蔽管に衝突する。進行すべき通路
を外れたビームが遮蔽されるため、ターゲット部材周囲
の構造物へのビームの照射を防止できる。
【0013】本発明の他の観点によると、ビーム輸送管
内を、その軸方向に沿って上流から下流に向かって荷電
粒子を輸送する工程と、前記荷電粒子の進行すべき通路
に対応する位置に開口を有する導電性の遮蔽部材と、該
遮蔽部材に取り付けられ、前記通路を包むように配置さ
れた導電性の遮蔽管とを用い、前記通路をはずれた荷電
粒子ビームを遮蔽する工程と、前記遮蔽部材及び遮蔽管
により遮蔽されなかった荷電粒子を導電性のターゲット
部材に照射する工程と、前記遮蔽部材及び遮蔽管に衝突
した荷電粒子に起因する第1の電流を測定する工程と、
前記ターゲット部材に衝突した荷電粒子に起因する第2
の電流を測定する工程と、前記第1及び第2の電流の測
定結果に基づいて、前記遮蔽部材の配置された位置より
も上流側において前記ビーム輸送管内を進行する荷電粒
子のビームの収束発散状態及び進行方向の少なくとも一
方を変化させる工程とを有する荷電粒子ビーム輸送方法
が提供される。
【0014】荷電粒子ビームの進行すべき通路を外れて
進行する荷電粒子は、遮蔽部材または遮蔽管に衝突す
る。遮蔽管を通過した荷電粒子ビームのほとんどすべて
がターゲット部材を照射する。すなわち、第2の電流
は、ターゲット部材を照射した荷電粒子ビームのみに起
因するものと考えることができる。第2の電流が大きく
なり、第1の電流が小さくなるようにビーム制御を行う
ことにより、効率的に荷電粒子ビームをターゲット部材
に照射することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例による低
速陽電子ビーム発生装置の概略断面図を示す。実施例に
よる低速陽電子ビーム発生装置は、荷電粒子加速器2、
ビーム制御用磁石3、及びビーム輸送管1を含んで構成
される。
【0016】荷電粒子加速器2は、例えばサイクロトロ
ンであり、プロトンビーム等の荷電粒子ビーム30を放
出する。ビーム制御用磁石3は、荷電粒子ビーム30の
ビーム状態、例えば進行方向、収束発散状態、ビーム断
面形状等を制御する。ビームの進行方向はステアリング
磁石で制御され、収束発散状態及びビーム断面形状は、
四重極電磁石で制御される。ビーム制御用磁石3により
制御された荷電粒子ビーム31が、ビーム輸送管1内に
入射する。
【0017】ビーム輸送管1は、その軸方向に関して第
1〜第4の側壁1a〜1dに分離されている。第1〜第
4の側壁1a〜1dは、荷電粒子ビームの上流側からこ
の順番に配置されている。各側壁は導電性材料で形成さ
れており、第1及び第4の側壁1a及び1dは、電気的
に接地されている。
【0018】第1の側壁1aと第2の側壁1bとの間に
円環状の絶縁部材4が挿入され、両者の間の絶縁性及び
気密性が維持されている。同様に、第2の側壁1bと第
3の側壁1cとの間、及び第3の側壁1cと第4の側壁
1dとの間に、それぞれ円環状の絶縁部材5及び6が挿
入され、絶縁性及び気密性が維持されている。
【0019】第2の側壁1bの内部空洞内に、例えば銅
製の遮蔽部材10が配置されている。遮蔽部材10は、
第2の側壁1bに電気的に接続され、第2の側壁1b
は、第1の電流計20を介して接地されている。
【0020】遮蔽部材10は、荷電粒子ビーム31の理
想的な通路、例えばビーム輸送管1の中心軸に対応する
位置に開口10aを有する。理想的な通路に沿って進行
する荷電粒子ビーム31は開口10aを通過するが、通
路から外れたビームは遮蔽部材10によって遮蔽され
る。例えば、遮蔽部材10を厚さ1〜3mmの銅板とし
たとき、エネルギ20MeVのプロトンビームを遮蔽す
ることができる。
【0021】遮蔽部材10に、遮蔽部材10よりも下流
側の荷電粒子ビーム31の理想的な通路の一部を包むよ
うに遮蔽管11が取り付けられている。遮蔽管11は、
例えば内径10mmの銅製の管であり、その上流側の端
部が開口10aの縁において遮蔽部材10に結合してい
る。遮蔽部材10と遮蔽管11とは、相互に電気的に接
続されている。
【0022】荷電粒子ビーム31が、その理想的な通路
に対して傾いている場合には、ビームが開口10aを通
過したとしても、遮蔽管11に衝突する。また、荷電粒
子ビーム31が発散している場合には、ビームの中心軸
から外れた部分を、中心軸から徐々に離れながら進行す
る荷電粒子が遮蔽管11に衝突する。
【0023】遮蔽部材10及び遮蔽管11に衝突した荷
電粒子ビームに起因する電流が第1の電流計20を流れ
る。第1の電流計20により観測された電流値により、
遮蔽部材10及び遮蔽管11に衝突した荷電粒子ビーム
の量を評価することができる。
【0024】第3の側壁1cの内部空洞内に、ターゲッ
ト部材12が配置されている。ターゲット部材12は、
例えば直径10〜15mm、厚さ約2mmのアルミニウ
ム製の円形の板である。ターゲット部材12は、ターゲ
ット保持部材13により、遮蔽管11の下流側の端部に
対向する位置に保持される。ターゲット保持部材13
は、例えば銅により形成される。遮蔽管11の下流側の
端部とターゲット部材12との間隔は、例えば2mmで
ある。ターゲット部材12は、ターゲット保持部材1
3、第3の側壁1c、及び第2の電流計21を介して接
地されている。
【0025】遮蔽管11とターゲット部材12とは、遮
蔽管11の下流側の端面(開口)をターゲット部材12
の上流側の表面を含む仮想平面上に垂直投影した像が、
ターゲット部材12の表面に内包されるような配置とさ
れている。このような配置にすると、遮蔽管11を通過
した荷電粒子ビームのほとんどすべてがターゲット部材
12を照射することになる。
【0026】ターゲット部材12を照射した荷電粒子ビ
ームに起因する電流が第2の電流計21を流れる。ター
ゲット保持部材13には、ほとんど荷電粒子ビームが照
射されないため、第2の電流計21を流れる電流は、タ
ーゲット部材12を照射した荷電粒子ビームに起因する
もののみと考えることができる。第2の電流計21によ
り観測された電流値により、ターゲット部材12に衝突
した荷電粒子ビームの量を評価することができる。
【0027】第2の電流計21を流れる電流が大きくな
り、第1の電流計20を流れる電流が小さくなるよう
に、ビーム制御用磁石3を調整することにより、荷電粒
子ビームを効率よくターゲット部材12に照射すること
ができる。
【0028】ターゲット部材12のやや下流側に、減速
材14が配置されている。減速材14は、厚さ約25μ
mのタングステン箔である。
【0029】例えば、エネルギ20MeV程度のプロト
ンビームをアルミニウム製のターゲット部材12に照射
すると、ターゲット部材12の中で核反応が起こり、β
+ 崩壊性同位元素が生成される。β+ 崩壊性同位元素か
ら放射されたβ+ 線が減速材14に衝突すると、減速材
14はエネルギの揃った低速陽電子ビーム32を放出す
る。プロトンビームを効率的にターゲット部材12に照
射することができるため、効率的に低速陽電子ビームを
放出することができる。このようにして得られた低速陽
電子ビームは、陽電子線回折や陽電子顕微鏡等に利用す
ることができる。
【0030】次に、図2を参照して他の実施例について
説明する。図2に示す他の実施例は、図1に示す実施例
のターゲット保持部材13の代わりに、構成の異なる他
のターゲット保持部材13aを有している。その他の構
成部分は、図1に示す実施例の場合と同様であり、各構
成部分には、図1に示す実施例の対応する構成部分と同
一の参照符号が付されている。
【0031】ターゲット保持部材13aは筒状部分を含
んで構成され、この筒状部分に遮蔽管11の下流側の端
部近傍が挿入されている。ターゲット保持部材13aと
遮蔽管11とは、相互に接触しないように配置される。
遮蔽管11の下流側の端部に対向するようにターゲット
部材12が保持される。
【0032】第2の側壁1bと第3の側壁1cとの間
に、例えば、電流計、直流電源、及びスイッチを直列に
含む接触検出手段25が接続されている。遮蔽管11と
ターゲット保持部材13aとの相対位置にずれが生じる
と、両者が接触し、第2及び第3の側壁1b及び1cの
間が電気的に短絡される。接触検出手段25で、両者の
間の電気的絶縁状態を検査することにより、両者の位置
ずれを検出することができる。
【0033】上記実施例では、低速陽電子ビーム発生装
置について説明した。上記実施例は、低速陽電子ビーム
発生装置に限らず、より一般的に荷電粒子ビームをター
ゲット部材に照射するための荷電粒子ビーム輸送装置に
も適用可能である。
【0034】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ビーム輸送管内に配置されたターゲット部材に、効率的
に荷電粒子ビームを照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による低速陽電子ビーム発生装
置の概略断面図である。
【図2】本発明の他の実施例による、低速陽電子ビーム
発生装置のターゲット保持部材の概略断面図である。
【図3】従来例による低速陽電子ビーム発生装置の概略
断面図である。
【符号の説明】
1 ビーム輸送管 2 荷電粒子加速器 3 ビーム制御用磁石 4、5、6 絶縁部材 10 遮蔽部材 10a 開口 11 遮蔽管 12 ターゲット部材 13、13a ターゲット保持部材 14 減速材 25 接触検出手段 30、31 荷電粒子ビーム 32 低速陽電子ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−76996(JP,A) 特開 平6−138297(JP,A) 特開 平10−142342(JP,A) 特開 平7−270598(JP,A) 特開 平11−273900(JP,A) 特開 平5−19099(JP,A) 実開 平3−107947(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05H 7/14 G01T 1/29 G21K 1/00 G21K 5/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に沿い上流から下流に向かって荷
    電粒子ビームが進行すべき通路を包むビーム輸送管と、 前記ビーム輸送管の内部空洞内の、前記荷電粒子ビーム
    に照射される位置に配置されたターゲット部材と、 前記ターゲット部材の配置された位置よりも上流側に配
    置され、前記通路に対応する位置に開口を有し、前記通
    路をはずれた荷電粒子ビームを該開口以外の領域におい
    て遮蔽する遮蔽部材と、 前記遮蔽部材に取り付けられ、前記通路を包むように前
    記ビーム輸送管内に配置された遮蔽管とを有する荷電粒
    子ビーム輸送装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記遮蔽部材の配置された位置
    よりも上流側に配置され、前記ビーム輸送管内を進行す
    る荷電粒子ビームの収束発散状態及び進行方向を変化さ
    せるビーム制御手段を有する請求項1に記載の荷電粒子
    ビーム輸送装置。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽部材、遮蔽管、及びターゲット
    部材が導電性材料により形成されており、 さらに、 前記遮蔽部材及び遮蔽管に衝突した荷電粒子に起因する
    電流を測定するための第1の電流計と、 前記ターゲット部材に衝突した荷電粒子に起因する電流
    を測定するための第2の電流計とを有する請求項1また
    は2に記載の荷電粒子ビーム輸送装置。
  4. 【請求項4】 前記ビーム輸送管が、その軸方向に関し
    て相互に絶縁された第1〜第4の側壁に分離されてお
    り、該第1〜第4の側壁が、前記荷電粒子ビームの上流
    側からこの順番に配置されており、前記遮蔽部材が、前
    記第2の側壁に電気的に接続され、前記ターゲット部材
    が前記第3の側壁に電気的に接続されている請求項3に
    記載の荷電粒子ビーム輸送装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記ターゲット部材を保持する
    保持部材であって、該保持部材が導電性材料で形成さ
    れ、前記遮蔽管に接触しないように、該遮蔽管の下流側
    端部近傍が緩挿される筒状部分を含む前記保持部材を有
    する請求項3または4に記載の荷電粒子ビーム輸送装
    置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記遮蔽管と前記保持部材とが
    接触したことを検出する接触検出手段を有する請求項5
    に記載の荷電粒子ビーム輸送装置。
  7. 【請求項7】 前記ターゲット部材が、前記荷電粒子ビ
    ームを照射されると該ターゲット部材中に核反応による
    β+ 崩壊性同位元素を発生し、該β+ 崩壊性同位元素か
    らβ+ 線を放出し、 さらに、前記ターゲット部材が配置された位置よりも下
    流側に配置され、前記β+ 線を受け、低速陽電子ビーム
    を放出する減速材を有する請求項1〜6のいずれかに記
    載の荷電粒子ビーム輸送装置。
  8. 【請求項8】 前記遮蔽部材、遮蔽管、及びターゲット
    部材が導電性材料により形成されており、 さらに、前記ターゲット部材に衝突した荷電粒子に起因
    する電流を測定するための第2の電流計を有する請求項
    1または2に記載の荷電粒子ビーム輸送装置。
  9. 【請求項9】 ビーム輸送管内を、その軸方向に沿って
    上流から下流に向かって荷電粒子を輸送する工程と、 前記荷電粒子の進行すべき通路に対応する位置に開口を
    有する導電性の遮蔽部材と、該遮蔽部材に取り付けら
    れ、前記通路を包むように配置された導電性の遮蔽管と
    を用い、前記通路をはずれた荷電粒子ビームを遮蔽する
    工程と、 前記遮蔽部材及び遮蔽管により遮蔽されなかった荷電粒
    子を導電性のターゲット部材に照射する工程と、 前記遮蔽部材及び遮蔽管に衝突した荷電粒子に起因する
    第1の電流を測定する工程と、 前記ターゲット部材に衝突した荷電粒子に起因する第2
    の電流を測定する工程と、 前記第1及び第2の電流の測定結果に基づいて、前記遮
    蔽部材の配置された位置よりも上流側において前記ビー
    ム輸送管内を進行する荷電粒子のビームの収束発散状態
    及び進行方向の少なくとも一方を変化させる工程とを有
    する荷電粒子ビーム輸送方法。
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