JPH02144841A - イオン打込み装置 - Google Patents

イオン打込み装置

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JPH02144841A
JPH02144841A JP63299240A JP29924088A JPH02144841A JP H02144841 A JPH02144841 A JP H02144841A JP 63299240 A JP63299240 A JP 63299240A JP 29924088 A JP29924088 A JP 29924088A JP H02144841 A JPH02144841 A JP H02144841A
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faraday cup
ion
exhaust hole
ion beam
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克彦 酒井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業−にの利用分野〕 本発明はイオン打込み装置に係り、更に詳細には被打込
み物の周辺構造に関する。
〔従来の技tF?) 第5図は、従来のイオン打込み装置の概要を示す構成図
で、イオン源1から引き出されたイオンビーム2は、分
析管3で目的イオンから不要イオンを分離した後、アー
ス電極4.サプレッサ電極5を通過して、ファラデーカ
ップ6に配置された被打込み物(例えば半導体ウェハ)
に衝突し、イオンが打込まれる。
このイオン打込みは、通常イオンビームをX。
Y方向に走査して行われる。被打込み物7は、ファラデ
ーカップ6の底部髪楕成するもので、被打込み物に打込
まれたイオンは、被打込み物中に静止し、そのイオン電
荷がイオン電流となって、電流計8で測定される。
この測定電流は、イオンのドーズ量を知る目安となるも
ので、設定されたドーズ量に達すると、イオン打込みが
中止される。
ところで、イオン打込みに使用されるイオンビムは、高
エネルギーなので、被打込み物に衝突すると、被打込み
物から2次電子、2次イオンが放出される。この2次電
子や2次イオンがファラデーカップ外部にリークされる
と、イオン電流に変動をきたすため、正確なイオン電流
が測定できなくなる。具体的には、例えば2次電子のリ
ーク(放出)は、電流測定器8に正電荷の流入と同様に
測定され、実際の打込みイオン量にりも多く測定される
そこで従来は第2図に示すように、ファラデカップ6の
ビーム人口近くにサプレッサ電極5を:Q 1する。こ
のサプレッサ電極は、負側かファラデーカップ入口近く
にセットされることで、ファラデーカップから人口を通
して飛び出そうとする2次電子(負の電荷)を反発力で
カップ内に戻し、また2次イオン(正の電荷)を吸収し
て再びファラデーカップ側に戻しているわ なお、この種の従来装置としては、例えば米国特許第4
011449号に記載され!辷ものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕 前述した従来技術は、イオン打込みの際に被打込み物か
ら生じる2次電子や2次イオンを捕獲する点では、充分
な機能を果たし1本来のイオンビーム(1次イオン)に
基ずくイオン電流値を精度良く測定するが、被打込み物
がイオン打込みによりガスが生じやすいものの場合には
、次のような数件ずべき点かあつった。
例えば、イオンビーム電流がlomA級で、被打込み物
の表面に樹脂性の膜等がある場合(具体的には、゛P:
導体ウェつ上にレジスト膜がある場合など)には、イオ
ン打込み時に非打込み物から有機ガスが生じる。そして
、従来のファラデーカップは、そのイオンビーム入口し
かガスの逃げ口がないので、ガスがファラデーカップ内
に充満しやすく、更にガスはイオンビーム入口の開口を
通ってイオンビームライン上流へ拡散する。このような
現象が生じると、イオンビームがファラデーカップに入
る前にガスと衝突して、イオンビームの一部がガス中に
含まれた遊離電子と結合して中性化してしまう、また、
ファラデーカップ内でガスがイオンビームと衝突してイ
オン化され、ガスの一部がイオンの状態で排気されるた
め、ファラデーカップ内の電荷が減少し、いわゆる電流
リークと同じ現象をおこしてしまう、いずれの場合にも
811J定すべきイオン電流に変動をきたし、正確なイ
オン電流を測定できない問題があった。
また電流計測系に2次電子等のサプレッサ電極のような
高電圧電極がある場合、真空度低下により放電が生じる
おそれがあり、ノイズ発生、電源破損の要因となりやす
い。
更に発生したガス物質がイオンビーム打込み時のミキシ
ング作用によって、被打込み物に打ち込まれるといった
汚染の問題、ガス物質が集結して。
異物として問題となる大きさまで成長し、特に半導体ウ
ェハへの打込み時に悪影響をあたえることが懸念される
本発明は5以上の点に鑑みてなされたもので。
その目的とするところは、イオン打込み時に被打込み物
から生じるガスの発生、充満に起因する問題を解決する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
第1の課題解決手段は、主にファラデーカップ内のガス
充満を防止するためのもので、この目的達成のために。
ファラデーカップの本体となる筒状電極の筒面に、イオ
ン打込み時にファラデーカップ内に生じるガスを外部に
放出させるための排気孔を設けてなる。
更に、第2.第3の課題解決手段は、ファラデーカップ
内に生じるガスを外部に放出させるための排気手段(こ
の排気手段は、ファラデーカップのイオンビーム入口を
通さないでガスをカップ外部に放出させるものである)
を設けるほかに、ガス放出時に2次電子、2次イオンが
ガスと紛れ込んで外部にリークすることを防止する手段
を設ける。
すなわち、第2の課題解決手段は、 前記筒状電極の筒面に、イオン打込み時にファラデーカ
ップ内に生じるガスを外部に放出させるための排気孔を
設けると共に、この排気孔の周囲に電場及び磁場の少な
くとも1つを形成してなる。
第3の課題解決手段は、前記第2の課題解決手段のよう
な電場、磁場を用いることなく、これに代えてファラデ
ーカップに設けた排気孔自身の構造を、外側が見通せな
い曲折した通路構造にしてなる。
次に第4の課題解決手段は、ファラデーカップを用いな
くとも前記目的を達成できるよう配慮したもので、その
ために、被打込み物の前方位置に、イオンビーム通過経
路を妨げることなく該被打込み物のイオンビーム照射面
を包囲するようにして、電場及び磁場の少なくとも1つ
よりなるバリアを形成してなる。
〔作用〕
第1の課題解決手段によれば、ファラデーカップの本体
となる筒状電極の筒面に排気孔を設けることから、イオ
ン打込み時に被打込み物から生じるガスがファラデーカ
ップのイオンビーム入口を通さないでカップ外部に放出
させることができ、ファラデーカップ内にガスが充満す
ることを防止できる。
次に第2の課題解決手段によれば、第1課題解決手段同
様にイオン打込み時に被打込み物から生じるガスをファ
ラデーカップのイオンビーム入口を通さないでカップ外
部に放出させることができる他に、前記排気孔の周囲に
設けた電場及び磁場の少なくとも1つにより次の作用が
なされる。
例えば、前記排気孔の周囲に正及び負の電場を少なくと
も2重に形成すれば、排気孔を通してファラデーカップ
内の2次電子、2次イオンが通過しようとしても、2次
電子を負の電場により、2次イオンを正の電場によりそ
の通過を防ぐことができる。
例えば、2次電子は高々100eV程度であるので、フ
ァラデーカップ排気孔部に数1.00 Vの負の電圧を
印加したメッシコの電極を設けると、2次電子の通過を
有効に防止できる9また同様に数100Vの正の電圧を
印加した場合、2次イオン(正イオン)の通過を防げる
。すなわち、正。
負の電場が排気孔周辺に存在することで、荷電粒子はフ
ァラデーカップにて捕獲され、fa荷を持っていない中
性ガスのみをイオンビーム入口を通さずに排気すること
ができる。
またWl場に代えて排莫、孔の周囲に磁場を設ければ、
2次電子や2次イオン等の荷電粒子が磁場によって進行
方向が曲げられ、磁場が充分に強ければ進行方向を曲げ
るだけでなく、2次イオンをTJターンさぜることがで
き、換Aすれば、その磁場に荷電粒子を捕獲し電荷を持
っていない中性ガスのみを排気することができる。
ここで、2次電子を1−ラップさせるに必要な磁場強度
を第4図に基ずき算出してみる。
第4図のAはファラデーカップ、Bはファラデーカップ
の筒面に設けた排気孔、Cは2次電子の進路、Gは磁場
の磁力方向を示す。2次電子のエネルギーEaは数十i
s V 、磁場の粒子通過方向長さLを数Qmとすると
、磁場による電子の旋回半径RがLよりも小さければ、
2次電子は以下の式からこの磁場を通過することができ
ない。
Eo=100eVp R<1.0cm とし、荷電粒子と磁場の関係式を RB=144661i ただし、MEは電子の質量(原子ill換算)、Bは磁
束密度(ガウス)で、以上から、 従って、ファラデーカップの排気孔付近には。
50ガウス程度の磁場があれば、2次電子は磁場で捕獲
できる。
2次イオンのエネルギーも2次電子とほぼ同等と思われ
るが、質量が大きいため、この程度の磁場では捕獲され
ずに通り抜けてしまうおそれがある。このためには、磁
場の大きさをそれ以上にするか或いは以下の第3課題解
決手段に述べるように排気孔を曲折した通路構造とする
ことが好ましい。
第3の課題解決手段によれば、排気孔の通路壁が曲折す
るので、2次信子や2次イオンが排気孔を通過しようと
すると、この通路壁に衝突して跳ね返るか通路壁に吸着
される。この場合5通路壁に衝突する粒子エネルギーは
低いので1通路壁から生じる電子、イオン(ここではこ
れらを3次電子、3次イオンと称する。)等の3次荷電
粒子は少なく、また電子の衝突だけでは3次イオンは発
生しない、また衝突して跳ね返った場合、2次粒子のエ
ネルギーは確率的に低下し、通路壁での衝突を繰り返す
と、最終的には2次イオン、2次電子が通路壁に吸着さ
れる。
従って、2次電子、2次イオンが排気孔を通るとき、何
回かかならず通路壁に衝突する構造とするよう構成する
ことで、電荷をもっていない中性ガスのみを排気し、荷
電粒子を捕獲することができる。なおこの方式は、ガス
圧が高くなると中性ガスと共に2次イオンが排気される
恐れがあるので、前述の第2の課題解決手段で用いた電
場。
磁場方式と併用すればより確実性がある。
次に第49課題解決手段によれば次の作用がなされる0
本課題解決手段は、被打込み物の前方位置に被打込み物
のイオンビーム照射面を囲むようにして電場及び磁場の
少なくとも1つよりなるバリアを形成する。そして、バ
リアとなる電場及び磁場自身はガスを通過させる性質を
有するか、前述の第2課題解決手段でも述べたように2
次電子。
2次イオンを捕獲することができるので、有形のファラ
デーカップに排気孔と電場や磁場を組み合わせた前記課
題解決手段と同様に荷電粒子を捕獲し、中性ガスをこの
バリアを通して、排気させることができる。なお、電場
でバリアを形成する場合には少なくとも、正、負の2重
の電場で形成するが好ましい。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図ないし第3図に基すき説明する
第1図は、本発明の第1実施例を示すもので。
イオン打込み箇所付近を表している。
第1図において、16はファラデーカップの本体となる
筒状電極で、金属メツシュで構成され、その網目16a
が排気孔を形成している。被打込み物7は1例えば半導
体ウェハで構成され、ファラデーカップの底部となるよ
う配置される。ファラデーカップ16は電流計8を介し
てアースされる。
ファラデーカップ16の外側には、2重の筒状電極メツ
シュ17.18が配置される。電極メツシュ17は、イ
オンビーム入口側に配置された負のサプレッサ電極15
と接続され、ファラデーカップ16の外周を囲むように
して配置される。この電極メツシュ17の電位は、−1
00V〜−2kV程度である。電極メツシュ18は、電
極メツシュ17の外周に配置され、イオンビーム入口1
6bに配置された正電圧のサプレッサ電極19と接続さ
れる。
本実施例によれば、イオン源からのイオンビームは、ア
ース電極14.サプレッサ電極15.19を通ってファ
ラデーカップ16内に入り被打込み物7に照射される。
この場合、被打込み物がレジスト付き半導体ウェハのよ
うな場合には、イオン打込み時に有機ガスが発生しやす
いが、この発生ガスは、筒状電極(ファラデーカップ)
16の筒面に設けた排気孔(網目)16aを通り、更に
電極メツシュ17.18の網目17a、18aを通って
外部に排出される。
またイオン打込み時に生じる2次電子、2次イオンは、
ファラデーカップ16の排気孔16aを通って外部に出
ようとするが、2次電子については、電極メツシュ17
によって形成される負の電場の反発力をうけてファラデ
ーカップ側にもどされ、2次イオンは電極メツシュ18
の正の電場の反発力を受けてファラデーカップ側にもど
される。
また、ファラデーカップ16のイオンビーム入口16b
から外部にでようとする2次電子は、負のサプレッサ電
極15の反発力を受け、2次イオンは正のサプレッサ電
極19の反発力を受けて、ファラデーカップ側にもどさ
れる。更に本実施例では、正、負のサプレッサ電極19
.15は、ファラデーカップ16との間で回路ループを
形成するので、2次電子の一部は、正のサプレッサ電極
19で吸収され、2次イオンの一部は、負の電極15で
吸収されてファラデーカップ側に戻される。
すなわち、ファラデーカップからリークしようとする荷
電粒子は、電極メツシュ17.18及びサプレッサ電極
15.19で捕獲され、量荷を持っていない中性ガスの
みが被打込み物及びイオンビームを囲む電極メツシュ1
7.18の網目17a、18aから排気される。
従って1本実施例によれば、イオン打込み時に生じる被
打込み物のガスをファラデーカップ16の網目及びこれ
を取り囲む電極メツシュ17.18の網目から排気させ
て、ファラデーカップ16内のガス充満をなくし、且つ
ファラデーカップ16のイオンビーム入口から流出する
ガスをほとんど無くすことができ、しかも2次電子、2
次イオンのリークを防止するので1次のような効果を奏
する。
すなわち、レジスト付き半導体ウェハ等にイオンビーム
を打ち込んで生じるガスのため真空度が低下しても、ガ
スがイオンビーム入口16bから流出する現象を有効に
防止して、ガスとイオンビームとの衝突を回避し、加え
て2次電子、2次イオンなどの荷電粒子の捕獲をファラ
デーカップの筒面及びイオンビーム入口付近にて有効に
行うので、イオンビームの電流値が変動することなく正
確に測定することができる。更に極度の真空度低下時に
生じるサプレッサ電極等での放電の恐れもなく装置の安
全性を高めることができる。
またファラデーカップに専用の排気孔を確保することに
よって、ファラデーカップ内でのガス充満を無くすこと
で、イオンビームのミキシング作用によって打込み室付
近にあるガス物質が被打込み物に打ち込まれるといった
不具合をなくし、ミキシング作用による被打込み物の汚
染や、ガス物質が集結して異物となって被打込み物への
正常な打込みを阻害するといった事態を防止することが
できる8更にガス物質が周囲の構成物に付着することに
よる汚れの問題、ひいてはメンテナンスの問題も軽減で
きる。
次に第2図及び第3図に基すき第2実施例を説明する。
第2図は、fn2尖施例りこおけるイオン打込み装置の
打込み箇所を示す図、第3図は一部拡大図である、本実
施例は、曲折構造の排気孔を有するファラデーカップと
その周辺に設けた磁場バリアによる組み合わせを特徴と
する。
すなわち、第2図において、20はファラデーカップで
、ファラデーカップ(筒状電極)20は、新面がくの字
形に曲折された多数の環状遮蔽板21を所定の間隔をあ
けて配列したもので、この所定の間隔により外部が見通
ぜない曲折した排気孔22を構成する。23はファラデ
ーカップ20の筒面外周及び底部外側に配置した永久磁
石である、永久磁石23は、ファラデーカップ20の内
外側面に磁場24を形成するものである。磁場Z4の磁
束は、イオンビーム2と同情方向で、イオンビーム2は
、磁場24の内側磁束中を通過するよう設定される。2
Gは、ファラデーカップ20のイオンビーム入口20b
に配置された負のサプッレサ電極、25はアース電極で
ある。
本実施例によれば、イオン打込み時に生じたガスはファ
ラデーカップ20の筒面に形成されたJ#気孔22を通
して排気される。このとき、2次電子や2次イオン等の
荷電粒子も排気孔22を通過しようとするが1本実施例
では排気孔22が曲折した通路構造を採用するので、第
3図に示すように中性ガスを含め、ここを通過する粒子
はすべて遮蔽板(通路壁)2j、に衝突する。ここで荷
電粒子は、遮蔽板21に衝突すると、遮蔽板21に吸着
されるか、跳ね返って減速されて通過する。この減速さ
れた荷電粒子は遮蔽板21の外周に配した磁場24によ
って捕獲される。なお、この磁場24の強度は、前述の
発明の作用の項でも述べたように50ガウス程度あれば
良い。
この場合の磁場24は、イオンビーム進行方向と同軸方
向に磁力線が向くように構成するが、このようにすれば
ファラデーカップ内側の磁場によっても、2次電子、2
次イオンが拘束されるので。
ファラデーカップに達しにくく、更に2次電子の発生に
よって被打込み物にイオン電荷(正電荷)が帯電したと
きでも磁力線に乗って2次電子が被打込み物に戻り、帯
電を抑制する効果が期待できる。
また本実施例によれば、前述した第1.実施例同様の効
果を期待できる。
以上、二つの実施例を例示したが、本発明はその他にも
第1.実施例の正、負の2重の電場を磁場のバリアに代
えても良く、逆に第2実施例の磁場を正、負の2重の電
場に代えても良い。また、2次電子、2次イオンのリー
クをさほど問題としない対象物であれば、ファラデーカ
ップの筒面に排気孔を設けるだけでも、イオン打込み時
のガスの充満を防止して、イオンビームとガスとの衝突
を防止し、またガス物質がイオンビームのミキシング作
用によって被打込み物に打ち込まれるといった事態を回
避できるので有効である。また前述した実施例のような
有形のファラデーカップを用いることなく、被打込み物
の前方位置にファラデーカップに代えて被打込み物のイ
オンビーム照射面を囲むようにして、電場或いは磁場の
バリアを形成してもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、次の効果を奏する。
第1の課題解決手段によれば、イオン打込み時のファラ
デーカップ内のガスの充満を防止して。
イオンビームとガスとの衝突を防止し、またイオン打込
み処理室の真空度の低下を防止でき、極度の真空度低下
によって生じるザブレッサ電極等の放電発生の不具合を
回避できる。また、ガス物質がイオンビームによりミキ
シングされて被打込み物に打込まれる汚染現象や、ガス
物質が集結して正常な打込みを阻害するといった事態を
有効に防止することができる。
また第2から第4の課題解決手段によれば、第1の課題
解決手段同様の効果を奏するほかに、ガス排′;1vI
i所の周辺に2次世子、2次イオンなどの荷電粒子の通
過を妨げるバリアを形成することで。
イオン電流の変動を防止し正確に測定できるので、イオ
ン打込み精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明の第1実施例の要部を示す構成図、第
2図は、本発明の第2実施例を示す構成図、第3図は、
第2実施例の一部拡大断面図、第18a・・・排気孔、
20・・・ファラデーカップ、21・・・環状遮蔽板、
22・・・曲折した排気孔、23・・・磁4図は、本発
明の作用の一例を示す説明図、第5図は、従来のイオン
打込み装置を示す構成図である。 2・・・イオンビーム、7・・・被打込み物、8・・・
電流計、15.19・・・サプレッサ電極、16・・・
ファラデーカップ(筒状電極)、16a・・・排気孔、
17.18・・・電場(電極メツシュ)、 17a。 メ 1 図 ’7−−−1fIL打込み仲 5−4i熾釘 15、/q  −−一 φフ゛L7f[、i/乙 −m
−)Tラテーカフフ゛(硝屹ζ籾シ/6久 −−一 奢
糺氏ヌ。 n、n  −−−fly(電aメ、シュジ/7a、lδ
〔−溌りふ #40

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ファラデーカップの本体となる筒状電極に、その底
    部を構成するよう被打込み物を配置し、この被打込み物
    にイオンビームを打込む手段と、イオン打込み時に生じ
    るイオン電流を測定する手段とを備えるイオン打込み装
    置において、前記筒状電極の筒面に、イオン打込み時に
    ファラデーカップ内に生じるガスを外部に放出させるた
    めの排気孔を設けてなることを特徴とするイオン打込み
    装置。 2、ファラデーカップの本体となる筒状電極に、その底
    部を構成するよう被打込み物を配置し、この被打込み物
    にイオンビームを打込む手段と、イオン打込みのイオン
    電流を測定する手段とを備えるイオン打込み装置におい
    て。 前記筒状電極の筒面に、イオン打込み時にファラデーカ
    ップ内に生じるガスを外部に放出させるための排気孔を
    設ける、と共に、この排気孔の周囲に電場及び磁場の少
    なくとも1つを形成してなることを特徴とするイオン打
    込み装置。 3、第1請求項又は第2請求項において、前記筒状電極
    は、メッシュ状の電極で、その網目が前記排気孔を構成
    してなるイオン打込み装置。 4、ファラデーカップの本体となる筒状電極に、その底
    部を構成するよう被打込み物を配置し、この被打込み物
    にイオンビームを打込む手段と、イオン打込みのイオン
    電流を測定する手段とを備えるイオン打込み装置におい
    て、 前記筒状電極の筒面に、イオン打込み時にファラデーカ
    ップ内に生じるガスを外部に放出させるための排気孔を
    設けると共に、前記排気孔は、外側が見通せない曲折し
    た通路構造にしてなることを特徴とするイオン打込み装
    置。 5、第4請求項において、前記筒状電極は、外側が見通
    せないよう折り曲げられた多数の環状遮蔽板を所定の間
    隔をあけつつ筒形を呈するよう配列してなり、これらの
    環状遮蔽板間の間隙が前記排気孔を構成してなるイオン
    打込み装置。 6、第4請求項又は第5請求項において、前記排気孔の
    周囲に電場及び磁場の少なくとも1つを形成してなるイ
    オン打込み装置。 7、被打込み物にイオンビームを打込む手段と、イオン
    打込みのイオン電流を測定する手段とを備えるイオン打
    込み装置において、 前記被打込み物の前方位置に、イオンビーム通過経路を
    妨げることなく該被打込み物のイオンビーム照射面を包
    囲するようにして、電場及び磁場の少なくとも1つより
    なるバリアを形成してなることを特徴とするイオン打込
    み装置。 8、第2請求項、第3請求項、第6請求項及び第7請求
    項のいずれか1項において、前記電場は、筒状の正及び
    負の電場を少なくとも2重に形成してなることを特徴と
    するイオン打込み装置。 9、第2請求項、第3請求項、第6請求項、第7請求項
    及び第8請求項のいずれか1項において、前記電場は、
    多数の排気孔を有するか又はメッシュ状に形成された筒
    状電極を2重に配置して、これらの筒状電極に正及び負
    の電圧を印加してなるイオン打込み装置。 10、第2請求項、第6請求項及び第7請求項のいずれ
    か1項において、前記磁場の磁力線の方向が前記イオン
    ビームと同軸方向に向いて、その磁束の一部が前記イオ
    ンビームの通過経路と重なるように設定してなることを
    特徴とするイオン打込み装置。
JP63299240A 1988-11-26 1988-11-26 イオン打込み装置 Expired - Lifetime JPH0754689B2 (ja)

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Cited By (5)

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