JP3272986B2 - 半導体製造排ガスの除害装置 - Google Patents
半導体製造排ガスの除害装置Info
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Description
VDから排出されるデポジット排ガス,クリーニング排
ガスを1台で除害することのできる除害装置に関するも
のである。
ハ高次加工の生産性は向上した。枚葉式CVDを使用し
た場合、SiH4等のデポジット用ガスとNF3等のクリ
ーニング用ガスが時間間隔をもって各エレメント(チャ
ンバー)から排気される。
ながら順次工程を進めるため、ある処理エレメントから
はデポジット排ガスが排出され、別の処理エレメントか
らはクリーニング排ガスが排出される。
である場合、CVDは処理エレメントE1→処理エレメ
ントE4へと段階的にデポジット工程とクリーニング工
程とを反復させて作業を進める。つまり第1段階で処理
エレメントE1でデポジット工程が行われ、第2段階に
おいて処理エレメントE2でデポジット工程が行われる
と共に処理エレメントE1でN2パージが行われる。そし
て第3段階において処理エレメントE3でデポジット工
程が行われると共に処理エレメントE2でN2パージが行
われ、処理エレメントE1でクリーニング工程が行われ
る。さらに次の第4段階においては処理エレメントE4
でデポジット工程が行われると共に処理エレメントE3
でN2パージが行われ、処理エレメントN2でクリーニン
グ工程が行われる。その後も同様にして段階的に各工程
が進められる。
SiH4濃度が0.66〜95.3%の広範囲において爆発組成
を形成するので、各処理エレメントからの排ガスをまと
めて同時に除害処理することができない。
受けて複数の除害装置にて処理するか、又は夫々の排ガ
スをN2ガスで包含し、相互に混合しないようにして除
害装置に送り込んで「カーテン燃焼法」で処理するよう
にしていた。
かさみ処理費用の上昇の原因となっている。
ーニング排ガスとが時間間隔をおいて排出することは高
圧ガス取締法との関係で実施不能の場合がある。
ポジット排ガス、クリーニング排ガス共、夫々別個に固
体吸着剤による吸着除害、火炎燃焼方式による熱分解除
害、更には電熱加熱方式による酸化加熱除害等が用いら
れる。
着剤の交換に伴うコスト高が問題とされる。又、火炎燃
焼方式の場合も燃料となるH2又はプロパンの使用コス
ト及び安全性が問題となる。
とクリーニング排ガスの別個除害のシステムでは除害装
置が複数台必要となり、設備費用や設備の複雑化に伴う
諸々の問題点を抱えている。
CVDより排出されるデポジット排ガスとクリーニング
排ガスを同時に除害でき、しかも反応筒に至るまでの配
管中においては夫々の排ガス単独組成の状態で排出せし
め爆発の危険性のない電熱加熱方式の半導体製造排ガス
の除害方法及び除害装置が求められている。
半導体製造排ガスの除害装置(1)は、排ガス洗浄用の水
スクラバ(5a)と、水スクラバ(5a)の下流側に設置され、
内部を通過する半導体製造排ガスを酸化加熱分解させる
ための反応筒(2),(3)を有した除害装置であって、枚葉
式CVDの各処理エレメント(例えばE1〜E4)にデポジ
ット排ガス用配管(例えばD1〜D4)とクリーニング排ガ
ス配管(例えばC1〜C4)とがバルブ(例えばP 1 〜P 4 )を
介して接続されており、各処理エレメント(E1〜E4)か
らのデポジット排ガス用配管(D1〜D4)は1本のデポジ
ット排ガス集合配管(Dt)に合流しており、各処理エレ
メント(E1〜E4)からのクリーニング排ガス用配管(C 1
〜C 4 )は1本のクリーニング排ガス集合配管(Ct)に合
流しており、デポジット排ガス集合配管(Dt)は水スク
ラバ(5a)を経由して反応筒に接続されており、クリーニ
ング排ガス集合配管(Ct)は水スクラバ(5a)を経由せず
に直接反応筒に接続されており、クリーニング排ガス集
合配管(Ct)の反応筒との接続個所はデポジット排ガス
集合配管(Dt)の反応筒との接合箇所よりも下流側であ
り、反応筒は外部空気を導入可能であることを特徴とす
る。
は、請求項1記載の半導体製造排ガスの除害装置におい
て、反応筒は外筒と該外筒内に配された内筒からなり、
内筒の内面又は外面の少なくともいずれかに沿って内筒
と非接触状態で回転することにより内筒表面に付着する
粉塵を掻き落すと共に反応筒内のガスを攪拌するための
短冊状の板を備えたことを特徴とする。
の処理エレメントの数に限定されるものではないが、以
下にエレメント数が4の場合を例示して説明する。図1
は4室の処理エレメントより構成された枚葉式CVDを
使用した場合の除害装置と各処理エレメントとの配管の
接続を示した図である。図中においてE1〜E4は各処理
エレメント、P1〜P4はN2パージ(洗浄)用のポンプ
である。
は枚葉式CVDの各処理エレメント(E1〜E4)から排
出される排ガスをデポジット排ガスとクリーニング排ガ
スとを別個独立して排出せしめるための配管として、デ
ポジット排ガス用配管D1〜D4とクリーニング排ガス用
配管C1〜C4を設け、CVD内に供給するガス種の時間
に同調する電気制御にて切替えバルブを介してデポジッ
ト排ガス用配管Dnとクリーニング排ガス用配管Cn
(処理エレメントが4の場合はnは1〜4)に振り分け
る。
ト排ガス用配管Dnにデポジット排ガスが、又クリーニ
ング排ガス用配管Cnにはクリーニング排ガスが排出さ
れる。デポジット排ガス用配管D1〜D4は合流してデポ
ジット排ガス集合配管Dtとなり、クリーニング排ガス
用配管C1〜C4は合流してクリーニング排ガス集合配管
Ctとなる。そして、デポジット排ガス集合配管Dtと
クリーニング排ガス集合配管Ctは除害装置の反応筒に
接続され、各ガスを反応筒に導入できるようになってい
る。
トにはデポジット排ガス用配管と、クリーニング排ガス
用配管が接続されているので、CVD側にはエレメント
数の倍数の配管が接続されることになる。又、デポジッ
ト排ガス用配管は合流して1本のデポジット排ガス集合
配管Dtとなり、クリーニング排ガス用配管も合流して
1本のクリーニング排ガス集合配管Ctとなるので、除
害装置の反応筒に接続される配管数はCVDの処理エレ
メント数とは無関係に2本となる。
とクリーニング工程の切り替えに当たっては必ずN2パ
ージとしてN2ガスを導入する。これによりそれまでの
工程で使用していた処理エレメントから排出し、次の工
程において両者ガスが混合しないようにするためであ
る。
進行していた場合、次のクリーニング工程に移る前にN
2ガスを配管内洗浄として流すため、その初期には微量
のSiH4ガスが混入したN2ガスが排出され、次第にN
2単独ガスがデポジット排ガス用配管に導入されること
になる。
電動切替バルブが作動してデポジット排ガス用配管が閉
となり、クリーニング排ガス専用配管が開となり例えば
NF3単独のクリーニング排ガスが排出され、その排出
が終了した後にN2ガスで洗浄される。
ト排ガスと配管切替え時のパージ用N2ガスのみが排出
され、配管C1〜C4と集合配管Ctにはクリーニング排
ガスと配管切替え時のパージ用N2ガスのみが排出され
る。したがって、集合配管Dtと集合配管Ctとが接続さ
れた除害装置の反応筒においてのみデポジット排ガスと
クリーニング排ガスの併存があり得る。
下、初めてデポジット排ガス(場合によってはクリーニ
ング排ガス)の酸化加熱分解が進行する。そのため、両
者ガスは反応筒導入以前に配管内で混合することはな
く、SiH4/NF3/N2の混合系における爆発の危険
性はなく、高圧ガス取締法に抵触することもなく安全性
が高い。
ット排ガスは、SiH4,Si2H6,SiH2Cl2,T
EOS等の有機ケイ素化合物、更にPH3,B2H6等の
ドーパント用ガスも含まれ、それらがデポジット排ガス
単体として、あるいはクリーニング排ガスとの共存にお
いて酸化分解しSiO2,P2O5,B203等の酸化物と
なって除害される。
F6,C2F6,CF4等のフッ化化合物の単独又はCVD
内での分解ガスとして排出され、例えばSiF4,F2,
COX,N2等が未分解のフッ化化合物と共存して除害装
置に導入される。
示した図である。除害装置(1)の反応筒は内筒(3)として
の筒状のセラミックヒータが外筒(2)の中心に配置され
ている。このセラミックヒータは、表面がアルミナ質又
はムライト質で覆われ、内部に発熱電線を有している。
質よりなるセラミックで覆われた構造であり、外筒(2)
そのものがセラミックヒータで構成されている場合もあ
る。この場合は外筒(2)と内筒(3)とが共にセラミックヒ
ータで構成されるので、反応筒の空間に導入される排ガ
スの熱輻射,熱伝導の効率は極めて高い。
(7)が設置されており、この排気ファン(7)の働きにより
除害装置内が減圧され、CVDの各処理エレメントから
の排ガスが導入される。
水スクラバ(5a)を経由して反応筒に接続すると効果的で
ある。すなわち、デポジット排ガス集合配管Dtは水ス
クラバ(5a)の上部に接続されており、デポジット排ガス
は水スクラバ(5a)を通過する間に排ガス中の水溶性成分
(例えばNH3),加水分解成分(例えばSiH2C
l2)ガスが洗浄除去され、その後に反応筒に入る。
理論量より常に2倍以上過剰の量の外部空気が外部空気
導入管(4)を通って入口の水スクラバ(5a)の下部に導入
される。
吸引されたデポジット排ガスは、外部空気導入管(4)か
ら導入された外部空気と混合されながら渦巻状を呈して
セラミックヒータの表面(管壁)に沿って上方に進行
し、その間にほとんどのデポジット排ガス成分が酸化加
熱分解をうける。
水スクラバ(5a)を通過せずに反応筒のヒータ上方に直接
接続されている。この位置は反応筒内の被処理ガスの流
れから言うとデポジット排ガス集合配管の接合箇所より
下流側となり、クリーニング排ガスはデポジット排ガス
が大半酸化分解を受けた位置に導入されることになる。
系においてSiH4濃度が極めて低下した組成域におい
てNF3が混入することとなる。
部空間を上方より下方に通って引き出される。その間に
クリーニング排ガス(例えばNF3)は各成分にまで分
解される。
は標準として600〜1000℃としている。この温度に設定
された空間を通過する間にデポジット排ガス及びクリー
ニング排ガスは酸化加熱分解される。
ヒータ温度で除害が完了しない場合もあり、その場合は
1000℃以上1300℃以下の温度を使用する場合もある。
出口側の水スクラバー(5b)を通り冷却と洗浄を受け、排
気口(8)より大気に放出される。水スクラバ(5b)におい
ては、反応筒にて生成された酸化物粉塵及びクリーニン
グ用ガスの除害にて生成したF2,HFのごときフッ素
系の水溶性ガスや、加水分解性ガスや粉塵が洗浄除害さ
れる。図中(6)は洗浄水液槽である。
排ガス,外部空気,クリーニング排ガス夫々の導入位置
等は一例であり、本発明は必ずしもこのような例に限定
されるものではない。
おいてはSiO2を主成分とした粉塵が発生してセラミ
ックヒータの表面に付着し、伝熱効果を低下させると共
に、排ガスの通気抵抗を高めることになり、結果として
除害効率の低下を招く。
に記載されている除害装置のように、反応筒内部の内筒
セラミックヒータの内外表面に沿って内筒と非接触の状
態で回転して内筒表面に付着した粉塵を掻き落とす機構
を設けることが効果的である。
の硬質セラミック製短冊板(厚み2〜3mm)よりなる板
を使用するのが好ましく、内筒セラミックヒータと内筒
表面との距離は約2mm程度が望ましい。
生させるので、反応筒内のヒータ近辺の空間を撹拌して
排ガス自体,あるいは排ガスと外部空気との混合撹拌に
も寄与する。
分解性ガス又は水溶性ガス又は粉塵の少なくともいずれ
かを水洗除去するための出口側の水スクラバ(5b)が反応
筒と排気口(8)との間に備えられている。
式CVDを使用し、集合管Dtに流入するデポジット排
ガスとしてSiH4(100%組成)が1リットル/min 、
キャリアN2 が200リットル/min(導入ガスSiH4濃
度5000ppm)の流量で排出されるガスを水スクラバ(5a)
の入口上部に導入し、更に水スクラバ(5a)の下部におい
て外部空気を35リットル/min加え、表面温度が80
0℃に設定された内筒セラミックヒータ(3)と外筒(2)と
の間の空間を通過させた。
NF3(100%組成)が2.5リットル/min 、キャリア
N2 が120リットル/min(導入ガスNF3濃度 2%)の
クリーニング排ガスを内筒セラミックヒータ(3)の接線
方向から渦巻状に導入させた。
び内周にアルミナ製の厚み2mm 、10×120mmの板を夫々
3枚懸吊し、それを 20rpmの回転速度で内筒セラミック
ヒータの回りをヒータ表面と2mmの間隔を維持させつつ
回転させた。
スクラバ(5b)処理後の排ガスの分析を行ったところ、S
iH4は1ppm以下、NF3は3ppmの値であった。すなわ
ち、枚葉式CVDにおいて夫々の処理エレメントに独立
した排ガス配管を経て除害装置に導入し、爆発の現象な
しに安全にSiH4とNF3の両ガスをTLV(排気基
準)以下の値まで除害することができた。
ルであり、水スクラバの循環水量は10リットル/min
としてガス洗浄を行った。
温後に装置を解体して調べたところ、内筒セラミックヒ
ータの外面,内面,更には外筒内面には殆どSiO2粉
体の滞積は認められなかった。
CVDを使用し、デポジット用ガスとしてTEOSをエ
バポレータで気化させ、N2キャリアガスで希釈し、風
量200リットル/min、TEOS濃度2,000ppmで排出させ
た。そして、実施例1と同様に反応筒の内外筒間に導入
した。
デポジット排ガスに混合せしめ、表面温度900℃に設定
したヒータにて加熱酸化分解せしめた。
して使用し、その100%ガスにて0.75リットル/minをN2
キャリアガスで250リットル/minで希釈させて3,000ppm
濃度で集合配管に送り、反応筒の上部より内筒ヒータ面
の接線方向に渦巻状に導入させ、ヒータに接触しつつ加
熱酸化分解せしめた。
例1と同様の撹拌機構により掻き落としすようにした。
組成分析を行ったところ、TEOSは2ppm、C2F6は5
0ppmであった。また、処理工程中において爆発を含む異
常現象は全く生じなかった。
製造において枚葉式CVDから時間周期をとりながら排
出されるデポジット排ガス、クリーニング排ガスを1台
の除害装置で除害することができるようになった。
た概念図。
Claims (2)
- 【請求項1】 排ガス洗浄用の水スクラバと、水ス
クラバの下流側に設置され、半導体製造排ガスを酸化加
熱分解させるための反応筒とを有した除害装置であっ
て、枚葉式CVDの各処理エレメントにデポジット排ガ
ス用配管とクリーニング排ガス配管とがバルブを介して
接続されており、各処理エレメントからのデポジット排
ガス用配管は1本のデポジット排ガス集合配管に合流し
ており、各処理エレメントからのクリーニング排ガス用
配管は1本のクリーニング排ガス集合配管に合流してお
り、デポジット排ガス集合配管は水スクラバを経由して
反応筒に接続されており、クリーニング排ガス集合配管
は水スクラバを経由せずに直接反応筒に接続されてお
り、クリーニング排ガス集合配管の反応筒との接続個所
はデポジット排ガス集合配管の反応筒との接合箇所より
も下流側であり、反応筒は外部空気を導入可能であるこ
とを特徴とする半導体製造排ガスの除害装置。 - 【請求項2】 反応筒は外筒と該外筒内に配された
内筒からなり、内筒の内面又は外面の少なくともいずれ
かに沿って内筒と非接触状態で回転することにより内筒
表面に付着する粉塵を掻き落とすと共に反応筒内のガス
を攪拌するための短冊状の板を備えたことを特徴とする
請求項1記載の半導体製造排ガスの除害装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20728597A JP3272986B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 半導体製造排ガスの除害装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20728597A JP3272986B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 半導体製造排ガスの除害装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1133345A JPH1133345A (ja) | 1999-02-09 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20728597A Expired - Fee Related JP3272986B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 半導体製造排ガスの除害装置 |
Country Status (1)
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JP3917812B2 (ja) * | 2000-12-04 | 2007-05-23 | カンケンテクノ株式会社 | 排気装置 |
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-
1997
- 1997-07-15 JP JP20728597A patent/JP3272986B2/ja not_active Expired - Fee Related
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