JP3272008B2 - 光学観察装置 - Google Patents

光学観察装置

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JP3272008B2
JP3272008B2 JP32459091A JP32459091A JP3272008B2 JP 3272008 B2 JP3272008 B2 JP 3272008B2 JP 32459091 A JP32459091 A JP 32459091A JP 32459091 A JP32459091 A JP 32459091A JP 3272008 B2 JP3272008 B2 JP 3272008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手術用顕微鏡又はコル
ポスコープ、或いは両者の機能を有している光学観察装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コルポスコープは産婦人科等の分
野で子宮頸部を拡大観察するために用いられている。コ
ルポスコープの一般的構造は、拡大観察するための実体
顕微鏡としての鏡体部と、鏡体部を所望の位置及び角度
に設定するための架台及びアームとから成っている。と
ころで、コルポスコープはその構造が手術用顕微鏡と類
似しているため、近年では、コルポスコープと手術用顕
微鏡の両方の機能を備えて、両者の用途に対応できるよ
うにしたものも提案されており、本明細書では、少なく
ともこれらの何れかの機能を有するものを光学観察装置
というものとする。従来のコルポスコープについて、次
に例を上げて説明する。
【0003】図9は特公昭57−31900号公報に記
載されたコルポスコープの一例を示すものであり、
(A)は正面図、(B)は側面図である。図中、1は底
部にキャスタを有する架台、2は架台1に対して上下動
可能に支持されたスライド支柱、3はスライド支柱2に
対して水平面内で回動可能に支持された第一アーム、4
は第一アーム3の他端で第一アーム3に対して水平面内
で回動可能に支持された第二アーム、5は第二アーム4
上に保持されていて接眼レンズ6,対物レンズ7及び図
示しない変倍系の倍率切り換えハンドル8等を有する鏡
体部である。
【0004】9は鏡体部5と第二アーム4との間に設け
られていて鏡体部5を微妙に上下動させるための上下微
動ハンドル、10は鏡体部5に設けられた微動用レバー
であり、このレバー10を図中X方向に回転させること
によって鏡体部5を観察光軸方向に微妙に移動させ、又
Y方向(上下方向)に回動することによって鏡体部5を
俯仰させ、更にZ方向(水平方向)に回動することによ
って鏡体部5を水平面内で首振り回動させることができ
るようになっている。尚、上下動部及び各回動部には、
夫々の動きを制限するストッパーハンドルが設けられて
いる。
【0005】上述のような構成のもとで膣の観察作業を
行う場合、架台1を動かしてコルポスコープを所要の位
置へ移動させた後、スライド支柱2を上下させて観察部
に対する鏡体部5のおおよその高さを調整し、ストッパ
ーハンドルで適当な高さに固定する。次に、上下微動ハ
ンドル9の操作と、微動用レバー10のY方向操作を交
互に行い、観察部に対する鏡体部5の上下位置及び上下
方向の観察角度を調整すると同時に、微動用レバー10
に力を加えて、第一アーム3及び第二アーム4を水平移
動させる操作と、微動用レバー10のZ方向操作を行
い、観察部に対する鏡体部5の左右(水平)位置及び左
右(水平)方向の観察角度を調整する。そして、最後に
微動用レバー10のX方向操作と倍率切り換えハンドル
8の操作を行うことで、観察部に対するピント合わせと
観察倍率の設定を行うことができる。
【0006】尚、上述の手順で、上下微動ハンドル9の
操作と微動用レバー10のY方向操作を交互に行うよう
にしたのは、通常、観察者は観察部即ち子宮頸部の視野
を確保するために片手にクスコ氏鏡等を把持しており、
コルポスコープの操作に片方の手しか使用することがで
きないためである。このようにして、鏡体部5を所望の
位置及び角度に調整できるから、所望の観察部を所望の
方向から拡大観察できることになる。
【0007】次に、図10及び図11はコルポスコープ
の他の構造例を示すものであり、図10(A)は正面
図、(B)は一部破断側面図を示すものである。図11
はフィルタ切り換えハンドル18を含むフィルタ切り換
え部の構造を示すものであり、(A)は正面断面図、
(B)は側面断面図である。図10において、11は底
部にキャスタ12が夫々支軸12aに枢支された架台、
13は架台11に対して上下動可能に支持されたスライ
ド支柱、14はスライド支柱13の上方に位置する鏡体
部であり、この鏡体部14は、接眼レンズ15,対物レ
ンズ16,図示しない変倍系の倍率切り換えハンドル1
7及び図示しない照明系のフィルタ切り換えハンドル1
8を有している。
【0008】又、19は鏡体部14とスライド支柱13
の間に取り付けられた鏡体俯仰部であり、この鏡体俯仰
部19は、スライド支柱13の上端で水平面内に回動可
能に支持された俯仰座20、俯仰座20に対して水平方
向に嵌挿され且つ回転可能な俯仰軸21aを有するT字
型の俯仰ハンドル21、俯仰軸21aに一体的に固定さ
れた鏡体取り付け部22から成っている。23は鏡体取
り付け部22と一体的に固定されていて焦準ハンドル2
4を回転させることで鏡体部14を観察光軸方向に微小
移動させ得る焦準部である。
【0009】又、図10(B)において、破断状態で示
す架台11内において、26は上下動自在なバランス重
りであり、その重量はスライド支柱13,鏡体俯仰部1
9,焦準部23及び鏡体部14を加算した重量と等しく
なっている。27は一端がスライド支柱13に連結され
且つ他端がバランス重り26に連結されたワイヤ、28
は架台11内壁にその支点が支持され且つワイヤ27が
掛けられた滑車、29は架台11内壁に嵌挿されていて
スライド支柱13の上下方向の長溝13aに落ち込んで
架台11に対するスライド支柱13の回転を制限する回
転制限ピン、30は架台11内壁に嵌挿されていてバラ
ンス重り26の上下方向の長溝26aに落ち込んで架台
11に対するバランス重り26の回転を制限する回転制
限ピンであり、これらは上下バランス機構を構成する。
【0010】図11において、32は一端が図示しない
光源装置に接続されたライトガイド、33はライトガイ
ド32の他端前方に位置し且つハウジング34内に固定
された照明レンズ、35は照明レンズ33の更に前方に
位置する光学フィルタ、36は光学フィルタ35を支持
し且つその両端がハウジング34に枢着された一対のフ
ィルタ軸37に固定されている断面略U字状のフィルタ
座であり、一方のフィルタ軸37にはフィルタ切り換え
ハンドル18が固着されている。
【0011】38は他方のフィルタ軸37にねじ込まれ
たナット39とワッシャ40との間に圧縮状態で挟持さ
れた皿バネであり、同図(B)の破線で示すように、光
学フィルタ35が照明光路外に位置し得るようにフィル
タ座36が回動された任意の傾斜状態で、重力に抗して
その位置にフィルタ座36を停止させる摩擦力を与えて
いる。
【0012】このような構成のもとで観察作業を行う場
合、俯仰ハンドル21を保持して上下方向に力を加え
て、バランス重り26と釣り合った鏡体部14,鏡体俯
仰部19等を一体に上下動させることで鏡体部14を所
要の高さに調節する。次に、俯仰ハンドル21に水平方
向に力を加えることでキャスタ12を動かしてコルポス
コープを水平移動させ、更にこの俯仰ハンドル21を回
動させることで上下方向の観察角度を調整する。又、ス
ライド支柱13に対して俯仰座20を水平方向に回動さ
せて、左右方向の観察角度を調整し、次に俯仰ハンドル
21を保持したまま焦準ハンドル24を回転させて、観
察部に対するピント合わせを行う。そして、俯仰ハンド
ル21から手を離して倍率切り換えハンドル17を操作
して観察倍率を設定したり、フィルタ切り換えハンドル
18を操作して照明光路から光学フィルタ35を進退さ
せる調整等を行う。
【0013】このコルポスコープは、俯仰ハンドル21
がスライド支柱13に近接して配置されているから、例
えば俯仰ハンドル21に対して上下方向に力を加えても
鏡体部14の俯仰角が不用意に変化することなく、鏡体
部14を上下方向にのみ移動させることができる。又、
俯仰ハンドル21の操作のみで、観察部を所望の位置及
び角度から観察できることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来例によるコルポスコープは、鏡体部5の位置及び角
度を調整する際、上下微動ハンドル9と微動用レバー1
0を交互に操作することになるから、観察者はハンドル
9とレバー10の操作を切り換える度に、接眼レンズ6
から眼を離して操作部を持ち替えねばならず、非常に煩
雑であった。そのため、特に集団検診においては一度に
多くの被検査者の観察を行うために、操作部の持ち替え
による疲労や接眼レンズ6を覗いて焦点を合わせ直すと
きの眼の疲労が大きかった。その結果、迅速な観察・診
断が要求される集団検診の効率を大きく低下させるとい
う問題があった。
【0015】これに対し、後者の従来例では、俯仰ハン
ドル21を操作するだけで鏡体部14の位置及び角度調
整ができるため、上述のような問題は解決することがで
きる。しかしながら、T字型に形成された俯仰ハンドル
21の頭部の把持部を保持して操作するため、観察者の
手の動きは直接鏡体部14の俯仰角や首振りの動きに変
えられることになり、拡大観察下において、鏡体部14
を微動させようとする場合には微妙な操作が必要であ
り、非常に神経を使うことになり煩雑なものであった。
このような操作は上述の例と同様に、集団検診の効率を
低下させるものであった。
【0016】本発明は、このような課題に鑑みて、鏡体
部の角度の粗調整及び微調整を容易に行える光学観察装
置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学観察装
置は、回転軸部材をその軸中心で回動可能に支持する支
持手段と、前記回転軸部材と連結きれ、前記回転軸部材
の回転動作に連動して回動する鏡体部と、前記鏡体部の
角度を粗調整するために前記回転軸部材と連結された粗
調整手段と、前記粗調整手段より前記回転軸部材の回転
軸から離れて位置し、且つ、前記鏡体部の角度を微調整
するために前記回転軸部材と連結された微調整手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】本発明のように構成すれば、粗調整手段を用い
て鏡体部の角度を大まかに調整でき、粗調整手段より回
転軸部材の回転軸から離れて設けられる微調整手段を用
いて鏡体部の角度を微調整することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて説明する。図1,図2及び図3は、本発明の第一
実施例に関するものであり、図1(A)はコルポスコー
プの正面図、(B)は一部破断側面図、図2はフィルタ
切り換え部の要部断面図、図3はキャスタ取り付け部の
構成を示す一部破断した要部側面図である。図1におい
て、42は底部に複数のキャスタ41が取り付けられた
架台、43は架台42の一側面に固定されたフットレス
ト、44は架台42に対して上下動可能に支持された上
下スライド支柱、45は上下スライド支柱44の上端に
おいてこの支柱44に対して水平方向に回動可能且つ水
平方向に移動可能に保持された水平スライド支柱であ
る。
【0020】46は水平スライド支柱45の一端に保持
された鏡体俯仰部であり、この鏡体俯仰部46におい
て、47は水平スライド支柱45に対して水平面内に回
動可能な、本発明の支持手段に相当する断面略U字状の
俯仰座、48は俯仰座47の両腕部に水平方向に嵌挿さ
れ且つ俯仰座47に対して回可能である、本発明の回
転軸部材に相当する俯仰軸、49は俯仰軸48の一端に
同軸的に固着されている略L字型の俯仰ハンドルであ
り、このハンドル49には、俯仰軸48の延長線上の位
置に、本発明の粗調整手段に相当する第一グリップ49
aが固定され、俯仰軸48と直角に折れ曲がったより遠
い位置に、本発明の微調整手段に相当する第二グリップ
49bが固定されている。50は俯仰軸48と直交する
方向で俯仰軸48に固定された鏡体取り付け部である。
【0021】又、52は鏡体取り付け部50上に保持さ
れた鏡体部であり、この鏡体部52には、接眼レンズ5
3,対物レンズ54,図示しない変倍系の倍率切り換え
ハンドル55及び図示しない照明系のフィルタ切り換え
ハンドル56が設けられている。57は鏡体取り付け部
50と鏡体部52との間に保持されていて鏡体取り付け
部50に対して鏡体部52を観察光軸方向に微小移動さ
せ得る焦準部、58は焦準部57に設けられた鏡体部5
2移動用の焦準ハンドルである。
【0022】次に、図1(B)に示す架台42の破断部
において、60は架台42内を上下動可能なバランス重
りであり、その重量は上下スライド支柱44,水平スラ
イド支柱45,鏡体俯仰部46,焦準部57及び鏡体部
52を加算した重量と同一である。61は一端が上下ス
ライド支柱44に連結され且つ他端がバランス重り60
に連結されたワイヤ、62は架台42の内壁にその支点
が支持され且つワイヤ61が掛けられた滑車、63は上
下スライド支柱44下端に固定されたガイド板44aと
バランス重り60に形成された上下方向のガイド穴60
aとを貫通して架台42に固定されたガイド棒であり、
これにより架台42に対する上下スライド支柱44とバ
ランス重り60の回転が規制される。尚、これらの部材
は架台42に内蔵されて上下バランス機構を構成する。
【0023】次に図2に示すフィルタ切り換え部におい
て、65は図示しない照明用光源に一端が接続されたラ
イトガイド、66はライトガイド65他端の前方で鏡体
部52のハウジング67に固定された照明レンズ、68
は照明レンズ66の更に前方に位置する光学フィルタ、
69は光学フィルタ68を支持し且つ断面が略U字状に
形成されたフィルタ座、70は夫々フィルタ座69の両
側部に固着され且つハウジング67に枢着された一対の
フイルタ軸であり、一方のフィルタ軸70にはフィルタ
切り換えハンドル56が固着されている。71は他方の
フィルタ軸70に形成されたネジ部70aに螺合する他
方のフィルタ切り換えハンドル72とハウジング67と
の間に介置されたワッシャである。そして、フィルタ座
69として弾性部材を用い、組み付け時に圧力を加えな
い状態で破線で示す形状を有するフィルタ座69を、フ
ィルタ軸70のネジ部70aをフィルタ切り換えハンド
ル72に螺合させることで、実線形状に開かせて弾性変
形させた状態で保持させる。これにより、ワッシャ71
とハウジング67との間に摩擦力を発生させ、フィルタ
座69が任意の回動位置で停止し得るように構成してい
る。
【0024】キャスタ取り付け部を示す図3において、
74は架台42の足部、75は足部74を貫通した下端
部がキャスタ41に固定されていて足部74に対して回
動可能に保持されたキャスタ軸、76は足部74の下面
に当接した状態でキャスタ軸75と一体に固定されてい
て穴76aが穿設された回動制限板、77は上部に把持
部を有し且つ足部74の穴74aに嵌挿された下部に突
部77aが形成された回動制限ピン、78は回動制限ピ
ン77に巻回されその両端が足部74の穴74aの上部
周縁と突部77aとを弾圧することで突部77aを回動
制限板76に押圧するバネ、79は足部74の上面から
起立して回動制限ピン77のストッパーピン77bが当
接するガイド面79aと回動制限ピン77が嵌合し得る
切り欠き79bとを有するフランジであり、回動制限ピ
ン77はストッパーピン77bがフランジ79のガイド
面79aに当接した状態では足部74の下方へ突出しな
いから回動制限板76,キャスタ軸75及びキャスタ4
1は自由に回転できるが、ストッパーピン77bが切り
欠き79bに落とし込まれると、突部77aが回動制限
板76の穴76aに嵌入され得、これによりキャスタ4
1の方向が一定方向に規制されるようになっている。
【0025】本実施例は上述のように構成されているか
ら、このコルポスコープを用いて膣等の観察を行う場
合、架台42を所要の位置へ移動させ、俯仰ハンドル4
9の第一グリップ49aを保持して上下方向に力を加え
ると、バランス重り60と釣り合った鏡体部52等を所
要の位置まで大まかに上下動させることができる。次
に、水平方向に力を加えることで、上下スライド支柱4
4に対して水平スライド支柱45を水平方向に回動させ
且つ水平方向に直線移動させることで、水平方向の位置
及び角度を調整することができる。そして、俯仰ハンド
ル49を俯仰軸48を中心に回転させると、上下方向の
観察角度を大まかに調整でき、又上下スライド支柱44
に対して俯仰座47を水平回動させることで、左右(水
平)方向の観察角度を大まかに調整できる。
【0026】次に、俯仰ハンドル49づたいに手を動か
して、第一グリップ49aから俯仰軸48に対してより
遠方の第二グリップ49bに持ち替える。そして俯仰ハ
ンドル49を上下方向(図1(B)矢印p方向)に回動
させると、俯仰ハンドル49の回動距離に対して俯仰軸
48の回転角度は小さいから、俯仰軸48を中心に鏡体
部52等が上下方向に微小回動して、上下方向の観察角
度を微調整することができる。又、第二グリップ49b
を、図1(A)で左右方向(矢印方向)に回動させる
と、水平スライド支柱45に対して俯仰座47が水平回
動するが、この場合も俯仰ハンドル49の回動距離に対
して俯仰座47の回転角度は小さいから、左右方向の観
察角度を微調整することができる。
【0027】又、この操作に関連して、焦準ハンドル5
8,フィルタ切り換えハンドル56及び倍率切り換えハ
ンドル55も従来例と同様に操作され、焦点,光量,倍
率等の調整が行われる。
【0028】尚、観察中に、手を使わないで架台42を
移動させたい場合は、観察者が足をフットレスト43に
乗せて力を加えれば、架台42を移動させることができ
る。更に、集団検診においては、触診とコルポスコープ
による観察診断とを交互に繰り返す作業が行われるが、
触診時にコルポスコープを退かす場合、図3に示すよう
に、回動制限ピン77のストッパーピン77bをフラン
ジ79の切り欠き79bに落とし込み、回動制限ピン7
7の突部77aを回動制限板76の穴76aに嵌入させ
るようにする。この場合、コルポスコープを退かす方向
は予め決定されているから、その方向にキャスタ41が
向くようにすれば、回動制限板76の穴76aは突部7
7a近傍に位置することになり、容易に突部77aは穴
76aに落下することになる。これによって、キャスタ
軸75及びキャスタ41は一定の方向で固定されること
になるから、コルポスコープは或る方向にのみ移動する
ことになり、移動が容易であると共に移動スペースも小
さくてよい。
【0029】上述のように本実施例によれば、俯仰ハン
ドル49の第一グリップ49aを操作することで従来例
と同様に観察位置及び角度の粗調整ができ、更に俯仰ハ
ンドル49づたいに手を動かして鏡体部52の回動支点
からより遠い第二グリップ49bを把持して操作すれ
ば、微調整を行うことができる。そのため、観察者は接
眼レンズ53から眼を離すことなく粗微動調整を行え、
調整が容易になって簡単且つ迅速な操作が可能になり、
観察者の疲労を少なくして集団検診等を効率的に行え
る。又、架台42内の上下バランス機構においては、上
下スライド支柱44とバランス重り60との回転規制を
単一の部材であるガイド棒63で行えるから、従来のこ
の種の構造と比較して部品点数が減少して製造コストを
低廉にすることができる。
【0030】又、フィルタ切り換え部においても、フィ
ルタ座69を弾性部材によって構成したから、皿バネ等
が不要になり、部品点数が減少して製造コストを低廉に
することができる。更に、集団検診時にコルポスコープ
を退かす際には移動させる方向が決められているが、本
実施例では、キャスタ41の方向を制限することができ
るので、コルポスコープの移動スペースを移動コースに
沿った必要最小限に設定することができる上に、退かす
作業の際に他の機器との干渉を気にしないで済むため、
移動作業が容易である。又、コルポスコープを退かす作
業の時に、両手が使えない状態にあっても、フットレス
ト43を用いて足で移動させることができるので便利で
ある。
【0031】次に本発明の第二実施例を図4に基づいて
説明する。図4は鏡体俯仰部46及び鏡体部52の要部
構成図であり、(A)は正面図、(B)は側面図であ
る。尚、架台42,上下スライド支柱44及び水平スラ
イド支柱45等は上述の第一実施例と同一であり、図で
は省略されている。図中、鏡体部52において、倍率切
り換えハンドル81及びフィルタ切り換えハンドル82
は、ハウジング67の両側に夫々左右一対設けられ、夫
々一体に回転するように構成されている。又、焦準部5
7にも、一体に回転する一対の焦準ハンドル58がその
両側に取り付けられている。
【0032】又、本発明の支持手段に相当する俯仰座4
7の両側部に回動可能に嵌挿されている、本発明の回転
軸部材に相当する俯仰軸48の両端には夫々俯仰ハンド
ル取り付け座83が固定され、一方の俯仰ハンドル取り
付け座83には図4(A)から見て略J形状の俯仰ハン
ドル84がビス等で固定されている。この俯仰ハンドル
84は、湾曲部を挟んだ短軸84aと長軸84bが俯仰
軸48と直角に位置し、短軸84aは一方の俯仰ハンド
ル取り付け部83に固定され、長軸84bには湾曲部に
近い位置から、本発明の粗調整手段に相当する第一グリ
ップ84cと、本発明の微調整手段に相当する第二グリ
ップ84dが順次固着されている。又、俯仰ハンドル8
4は、図4(B)に示すように、長軸84bが各一方の
倍率切り換えハンドル81,フィルタ切り換えハンドル
82及び焦準ハンドル58の外側に近接して位置し、こ
れらハンドルを覆うように形成されている。
【0033】本実施例は上述のように構成されているか
ら、第一実施例と同様に、俯仰ハンドル84の第一グリ
ップ84cを把持して上下方向や水平方向に力を加えれ
ば、上下動及び水平移動を行うことができる。次いで、
俯仰軸48を回転させ、そして水平スライド支柱45に
対して俯仰座47を回動させるようにすれば、上下及び
左右方向の観察角度を大まかに調整できる。又、俯仰ハ
ンドル84づたいに第一グリップ84cから手を移動し
て第二グリップ84dに握り変えて、上下方向及び水平
方向に回動させれば、上下及び左右方向の観察角度を微
小調整できる。
【0034】又、本実施例では、俯仰ハンドル84づた
いに手を移動させれば、一方の倍率切り換えハンドル8
1,フィルタ切り換えハンドル82及び焦準ハンドル5
8を操作できる。尚、俯仰ハンドル84は観察者の効き
手が右か左かに応じて、左右いづれかの俯仰ハンドル取
り付け座83に選択的に固定することができ、いづれの
場合も各操作ハンドル81,82及び58を上述のよう
に俯仰ハンドル84づたいに握ることができる。尚、各
操作ハンドル81,82及び58の位置を眼で見ること
なく明確に判別できるように、俯仰ハンドル84の各操
作ハンドルの位置に対応する部分に異なる形状の目印を
形成するようにしてもよい。
【0035】上述のように本実施例によれば、第一及び
第二グリップ84c,84dだけでなく、各操作ハンド
ル81,82及び58も俯仰ハンドル84づたいに手を
移動して握ることができる。そのため、接眼レンズ53
から眼を離さずに各調整及び操作を行うことができ、一
層便利である。又、俯仰ハンドル取り付け部83と各操
作ハンドル81,82及び58は左右一対設けられてい
るから、観察者の効き手に合わせて俯仰ハンドル84の
取り付け位置を左右いづれかの位置に付け替えても、同
様の効果が得られ、便利である。
【0036】次に、本発明の第三実施例を図5及び図6
により説明する。図5(A)は本実施例によるコルポス
コープの鏡体部52と鏡体俯仰部46の要部正面図、
(B)は同じく側面図、図6は各操作ハンドルの一部破
断正面図である。図5の鏡体俯仰部46において、86
は図で省略された水平スライド支柱に対し水平面内で回
動可能な、本発明の支持手段に相当する俯仰座、87は
俯仰座86から起立する起立部86aに対し回可能に
嵌挿され且つ鏡体部52下面に取り付けられた断面略U
字型の支持枠52aに固着された、本発明の回転軸部材
に相当する俯仰軸、88は支持枠52a外に延長された
俯仰軸87の一端に固定された俯仰ハンドル取り付け
座、89は俯仰ハンドル取り付け座88に固定され且つ
屈曲部の前後に、本発明の粗調整手段に相当する第一グ
リップ89aと、本発明の微調整手段に相当する第二グ
リップ89bが固着された略L字型の俯仰ハンドルであ
り、この俯仰ハンドル89は俯仰ハンドル取り付け座8
8に対してビス等によって任意の角度に固定できるよう
になっている。
【0037】又、図6において、90は俯仰ハンドル取
り付け座88と支持枠52aとの間の俯仰軸87外周に
嵌合され円筒部90aを介して他端に歯車90bが形成
された倍率切り換えハンドル、91は倍率切り換えハン
ドル90の円筒部90a上に嵌合され円筒部91aを介
して他端に歯車91bが形成されたフィルタ切り換えハ
ンドル、92はフィルタ切り換えハンドル91の円筒部
91a上に嵌合され円筒部92aを介して他端に歯車9
2bが形成された焦準ハンドルである。各操作ハンドル
90,91及び92は俯仰軸87と同軸的に且つ互いに
独立して回転し得るようになっている。又、各操作ハン
ドル90,91及び92の歯車90b,91b,92b
は俯仰軸87と直交する方向に起立して、各操作ハンド
ル90,91及び92の回転力を夫々図示しない変倍機
構,フィルタ切り換え機構及び焦準機構に伝達するよう
になっている。
【0038】本実施例は上述のように構成されており、
俯仰ハンドル89の第一グリップ89a及び第二グリッ
プ89bの操作による観察位置及び角度の粗微動調整
は、第一実施例と同様に行われる。そして、俯仰ハンド
ル89づたいに手を移動することで倍率切り換えハンド
ル90,フィルタ切り換えハンドル91及び焦準ハンド
ル92を適宜把持することができ、接眼レンズ53から
眼を離すことなく各操作ハンドルの操作もできる。又、
図5はこの光学観察装置を、対物レンズ54を通過する
観察光軸Oが水平な状態即ち主にコルポスコープとして
用いる場合を示しているが、図7に示すように観察光軸
Oを垂直にした状態で手術用顕微鏡として用いる場合に
は、俯仰ハンドル89をいったん俯仰ハンドル取り付け
座88から取り外し、俯仰軸87回りに90°角度を変
えた状態に取り付け直し、俯仰ハンドル89を操作し易
い位置に配置すればよい。
【0039】上述のように本実施例は、俯仰ハンドル8
9づたいに手を移動することで、第一及び第二グリップ
89a,89bだけでなく、倍率切り換えハンドル9
0,フィルタ切り換えハンドル91及び焦準ハンドル9
2も直接持ち替えることができ、接眼レンズ53から眼
を離すことなく一層確実に操作することができる。尚、
各操作ハンドルの外形を変えたり、外周面に夫々異なる
ローレットを形成すれば、操作ハンドルの識別が容易に
なる。又、各操作ハンドルが俯仰ハンドル89と同軸上
に構成されている上に、俯仰ハンドル89は俯仰ハンド
ル取り付け座88に対して種々の角度で取り付けできる
から、この光学観察装置を手術用顕微鏡として用いる場
合、適切な俯仰ハンドル位置を得られることは勿論のこ
と、各操作ハンドルもコルポスコープとして使用する場
合と同様に操作でき、操作性能を損なわないので使用し
易い。
【0040】又、図8は本発明の第四実施例を示すもの
であり、(A)は鏡体俯仰部46の要部正面図、(B)
は同じく平面図である。図中、94は水平スライド支柱
等図示しない上下動及び水平動機構の上端部、95はこ
の上端部94の上端に固定されたボール、96は図示し
ない鏡体部の下端から下方に延びる鏡体取り付け部、9
7はこの取り付け部96の他端に固定されボール95を
嵌合させて、本発明の回転軸部材に相当するボールジョ
イントを構成するための、本発明の支持手段に相当する
ハウジングであり、その外周面には、手でボールジョイ
ントの回転中心が握り込めるように、本発明の粗調整手
段に相当する第一グリップ97aが固着されている。9
8は一端がハウジング97に固定され屈曲部を介した他
端に、本発明の微調整手段に相当する第二グリップ98
aが固着された略L字型の俯仰ハンドルである。
【0041】本実施例の場合、まず第一グリップ97a
を保持して上下方向や水平方向に力を加えることで、上
下及び水平方向の位置及び角度を調整し、次に俯仰ハン
ドル98づたいに第二グリップ98aに持ち替え、上下
及び左右方向の観察角度を微小調整する。
【0042】本実施例では、上下方向及び左右方向の観
察角度を調整する手段である角度調整部を、ボールジョ
イントで共用するようにしたから、構成が簡素化され、
製造コストが低廉になる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る光学観察装置によれば、鏡
体部の角度の粗調整及び微調整を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学観察装置の第一実施例である
コルポスコープに関するものであり、(A)は正面図、
(B)は一部破断側面図である。
【図2】第一実施例についてのフィルム切り換え機構の
要部断面図である。
【図3】第一実施例についての架台の移動方向規制機構
を示す部分断面図である。
【図4】本発明の第二実施例であるコルポスコープに関
するものであり、(A)は鏡体部と鏡体俯仰部を示す要
部正面図、(B)は同じく側面図である。
【図5】本発明の第三実施例に関するものであり、
(A)は鏡体部と鏡体俯仰部を示す要部正面図、(B)
は同じく側面図である。
【図6】操作ハンドル部の一部破断正面図である。
【図7】第三実施例を手術用顕微鏡として使用する場合
の要部側面図である。
【図8】本発明の第四実施例に関するものであり、
(A)は鏡体俯仰部を示す要部正面図、(B)は同じく
平面図である。
【図9】従来のコルポスコープを示すものであり、
(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図10】従来の他のコルポスコープを示すものであ
り、(A)は正面図、(B)は一部破断側面図である。
【図11】図10のコルポスコープのフィルタ切り換え
機構を示すものであり、(A)は正面断面図、(B)は
側面断面図である。
【符号の説明】
46 鏡体俯仰部 47 俯仰座 48 俯仰軸 49,84,89,98 俯仰ハンドル 49a,84c,89a,97a 第一グリップ 49b,84d,89b,98a 第二グリップ 52 鏡体部 95 ボール 97 ハウジング
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−145907(JP,U) 実開 平1−163298(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 19/00 A61B 17/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸部材をその軸中心で回動可能に支持
    する支持手段と、 前記回転軸部材と連結され、前記回転軸部材の回転動作
    に連動して回動する鏡体部と、 前記鏡体部の角度を粗調整するために前記回転軸部材と
    連結された粗調整手段と、 前記粗調整手段より前記回転軸部材の回転軸から離れて
    位置し、且つ、前記鏡体部の角度を微調整するために前
    記回転軸部材と連結された微調整手段と、を備えた こと
    を特徴とする光学観察装置。
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DE10047698A1 (de) * 2000-09-25 2002-04-11 Zeiss Carl Medizinisches Therapie- und/oder Diagnosegerät mit einer Positionserfassungseinrichtung
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