JP3271845B2 - デジタイズデータ処理装置 - Google Patents

デジタイズデータ処理装置

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JP3271845B2
JP3271845B2 JP00649994A JP649994A JP3271845B2 JP 3271845 B2 JP3271845 B2 JP 3271845B2 JP 00649994 A JP00649994 A JP 00649994A JP 649994 A JP649994 A JP 649994A JP 3271845 B2 JP3271845 B2 JP 3271845B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスターモデル形状を
スキャニングすることにより得られるデジタイズデータ
を変換してNC(数値制御)プログラムを作成するデジ
タイズデータ処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自由曲面形状を含む金型を作成す
る方法では、図9に示すように金型と同一形状のマスタ
ーモデルを予め作成しておく。デジタイザ装置に接続さ
れている測定子(スタイラス)をマスターモデルの表面
に接触させ、所定の間隔で複数回スキャニングする。デ
ジタイザ装置は、スキャニングにより得られたデータか
らマスターモデル形状を点列にて表現するデジタイズデ
ータ(以下、測定デジタイズデータという)を生成す
る。次にデジタイズデータ処理装置(図示していない)
は、前記デジタイザ装置にて得られた測定デジタイズデ
ータをスタイラスのスタイラス半径量オフセットし、マ
スターモデルの表面形状を点列にて表す形状デジタイズ
データを作成する。また、前記形状デジタイズデータを
製品の厚みを示すオフセット量(以下、板厚量という)
にてオフセットし、反転側の形状を表すデジタイズデー
タ(以下、反転形状デジタイズデータという)を作成す
る。更に、前記形状デジタイズデータ及び反転形状デジ
タイズデータを工具半径量オフセットし、工具の移動軌
跡を表現する加工デジタイズデータを作成する。このよ
うにして作成された加工データに基づいて金型加工を行
ない金型を作成する。なお、測定デジタイズデータは、
デジタイザ装置によりマスターモデル形状を測定した点
群であり、この点群の並びはある与えられた精度内でマ
スタモデル形状が表現できる点群となるように分布して
いる。従ってなだらかな形状では点群は密度が低く,急
変形状では密度が高く、決して一定密度に並ぶものでは
ない。またこのような測定デジタイズデータから求めた
形状デジタイズデータも、一定密度に並ぶ点群である。
各図においては便宜上、点群を結んだ連続線で表す。図
8は上述したデジタイズデータ処理装置の一例を示すブ
ロック図である。デジタイザ装置(図示していない)か
らのマスターモデル形状を表現する測定デジタイズデー
タDDがデジタイズデータ入力部1を介してデジタイズ
データ記憶部2に格納される。測定デジタイズデータD
Dは、デジタイズデータ記憶部2からデジタイズデータ
オフセット部3に読みだされた後、データ入力部4を介
して入力されたスタイラスの形状データDSに従ってデ
ジタイズデータオフセット部3においてオフセットされ
てマスターモデルの表面形状を表す形状デジタイズデー
タDFNに変換され、デジタイズデータ記憶部2に格納
される。同様に、形状デジタイズデータDFNは、デジ
タイズデータ記憶部2から読みだされ、データ入力部4
を介して入力された製品形状の厚みを示す板厚量DOに
従ってデジタイズデータオフセット部3においてオフセ
ットされ反転側の形状を表す反転形状デジタイズデータ
DFRに変換され、デジタイズデータ記憶部2に格納さ
れる。さらに前記形状デジタイズデータDFNと反転形
状デジタイズデータDFRがデジタイズデータ記憶部2
から読みだされ、データ入力部4を介して入力された工
具形状データDTに従ってデジタイズデータオフセット
部3において各データDFN、DFRがオフセットされ
それぞれ工具中心軌跡データ(以下、加工デジタイズデ
ータ)DPF、DPRとなりデジタイズデータ記憶部2
に格納される。加工デジタイズデータDPF及びDPR
は、デジタイズデータ記憶部2からデジタイズデータN
Cプログラム変換部5に読みだされて変換され、NC加
工プログラムが作成されて出力されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般の製品
において、特にプラスティック製品においては製品の部
位によっては必要強度が異なるので、これに伴い板厚量
を部位によって徐変させる場合が多い。板厚量の徐変部
位は、製品図面上に、板厚量とその板厚量が同一となる
位置を連結した稜線にて記述されている。しかしなが
ら、従来のデジタイズデータ処理装置においては、一定
の板厚量をオフセットして反転形状デジタイズデータを
作成するので、作成された加工デジタイズデータに基づ
いて加工された金型から作成される製品の板厚量も一定
である。従って、従来の形状デジタイズデータを一定板
厚量オフセットした反転形状デジタイズデータに基づい
て加工デジタイズデータを作成するデジタイズデータ処
理装置ではこれに対応できない。
【0004】板厚量が徐変した金型あるいは加工デジタ
イズデータを作成するために従来は、図10に示すよう
にマスターモデルの表面を石膏で型を取ることで反転モ
デルを作成する。前記反転モデルに手作業でシートワッ
クスを部分的に貼り付けて徐変形状モデルを作成し、こ
れをデジタイザ装置にて測定することで測定デジタイズ
データを得る。シートワックスを貼り付ける厚さ及び位
置は、製品図面上に、板厚量とその板厚量が同一となる
位置を連結した稜線にて記述されている。デジタイズデ
ータ処理装置にて前記測定デジタイズデータをスタイラ
ス半径量オフセットすることにより板厚量が徐変した反
転を表す形状デジタイズデータ(以下、徐変形状デジタ
イズデータという)を得るという方法により対応してい
た。このように形状デジタイズデータに対し板厚量が徐
変している反転を表す徐変形状デジタイズデータを作成
するには、反転モデルの作成及びシートワックスの貼り
付け及びデジタイザ装置による測定を行なうという非常
に手間のかかる作業が必要であった。また、人間による
貼り付け作業が必要となることから、誤差、作業ミス等
が生じるおそれがあった。
【0005】本発明は、上述のような課題を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、形状ジタ
イズデータから板厚量が徐変している徐変形状デジタイ
ズデータを容易に作成するデジタイズデータ処理装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明に係るデジタイズデータ処理装置は、マス
ターモデルの表面形状を表現する形状デジタイズデータ
と、マスターモデルの厚みを示すオフセット量から、マ
スターモデルの厚みを考慮した反転形状デジタイズデー
を作成するデジタイズデータ処理装置において、前記
形状デジタイズデータをオフセットするオフセット量が
同一となる位置を連結した複数の稜線を入力する稜線入
力手段と、前記各稜線におけるオフセット量を入力する
稜線オフセット量入力手段と、前記稜線入力手段により
入力されたうち隣接した二本の稜線とその稜線の端点と
で形成される範囲において、一方の稜線におけるオフセ
ット量から他方の稜線におけるオフセット量まで順次に
徐変させることによって前記範囲に対応する形状デジタ
イズデータに対する反転形状デジタイズデータを作成す
る徐変オフセット手段とを備え、形状デジタイズデータ
に基づく稜線に関するデータに基づき形状デジタイズデ
ータに対する反転形状デジタイズデータを作成すること
を特徴とする。また、反転形状デジタイズデータの作成
処理単位とする前記各稜線の分割個数を徐変精度として
入力する徐変精度入力手段を有し、前記徐変オフセット
手段は、前記稜線入力手段により入力されたもののうち
隣接した二本の稜線を前記徐変精度に基づき等分割する
ことによって各稜線上に分割点を求め、対応する各稜線
の端点及び対応する各稜線上の分割点をそれぞれ連結し
た直線を前記形状デジタイズデータに投影することによ
って、投影した各直線と前記形状デジタイズデータとの
交点を求め、各稜線の端点と各稜線の端点を連結した直
線に対応した交点とを順次直線により連結することによ
って各投影稜線を求め、かつ、対応する各稜線上の分割
点とその分割点を連結した直線に対応した交点とを順次
直線により連結することによって各投影稜線を求め、前
記投影稜線を前記徐変精度に基づき等分割することによ
って各投影稜線上に分割点を求め、各稜線の端点及び各
分割点で形成される矩形のメッシュデータのうち最小と
なるメッシュデータを順次抽出し、その抽出したメッシ
ュデータに対して、隣接する前記稜線に指示された前記
オフセット量から隣接する他方の前記稜線に指示された
前記オフセット量に向 い徐変する徐変オフセット量を割
り付け、その徐変オフセット量に基づき、前記メッシュ
データの各矩形に含まれる形状デジタイズデータの各点
における徐変オフセット量を算出し、前記各点において
対応した徐変オフセット量を半径とする球を求め、前記
形状デジタイズデータの各点からマスターモデルの厚み
方向に延ばした垂線と当該点を中心とした球との交点を
求め、この交点を順次連結していくことによって反転形
状デジタイズデータを作成することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、形状デジタイズデータからオ
フセット量が徐変している徐変形状デジタイズデータを
作成したい場合に、形状デジタイズデータ及びオフセッ
ト量が同一となる位置を連結した稜線及び各稜線におけ
る板厚量及び徐変精度に基づき、徐変オフセット手段に
より、隣接する二本の稜線に挾まれた範囲の形状デジタ
イズデータを、一方の稜線上での板厚量から他方の稜線
上での異なる板厚量に徐変させてオフセットした徐変形
状デジタイズデータを作成することが可能となる。更
に、反転モデルの作成及びシートワックスの貼り付け及
びデジタイザ装置による測定を行なうという非常に手間
のかかる作業が不要となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る好適な実施例を図面に基
づいて説明する。なお、従来例と同様な要素には同じ符
号を付け説明を省略する。図1は本実施例におけるデジ
タイズデータ処理装置のブロック図である。本実施例に
おいては、オフセット量を示す板厚量が同一となる位置
を連結した稜線を入力する稜線入力部6と、上記各稜線
における板厚量を入力する稜線オフセット量入力部7
と、徐変オフセット処理の徐変精度を入力する徐変精度
入力部8と、モデル形状表面を表す形状デジタイズデー
タ及び上記稜線及び上記各稜線における板厚量及び徐変
精度より、板厚量を徐変させて徐変形状デジタイズデー
タを作成する徐変オフセット部9と、を具備することが
図8に示す従来のデジタイズデータ処理装置と異なるも
のである。デジタイザ装置からのマスターモデル形状を
表現する測定デジタイズデータDDがデジタイズデータ
入力部1を介してデジタイズデータ記憶部2に格納され
る。測定デジタイズデータDDは、デジタイズデータ記
憶部2からデジタイズデータオフセット部3に読みださ
れた後、データ入力部4を介して入力されたスタイラス
の形状データDSに従ってデジタイズデータオフセット
部3においてオフセットされてマスターモデルの表面形
状を表す形状デジタイズデータDFNに変換され、デジ
タイズデータ記憶部2に格納される。そして、形状デジ
タイズデータDFNがデジタイズデータ記憶部2から徐
変オフセット部9に読みだされると共に、稜線入力部6
から稜線DLが、更には稜線オフセット量入力部7から
各稜線DLにおける板厚量を指示する板厚量DLOが、
更には徐変精度入力部8から徐変精度DTRがそれぞれ
徐変オフセット部9に入力される。この徐変オフセット
部9において、隣接する二本の前記稜線DLに挾まれた
範囲の形状デジタイズデータDFNを、一方の稜線DL
上での板厚量から他方の稜線DL上における板厚量まで
徐変させて徐変形状デジタイズデータDFGが作成さ
れ、デジタイズデータ記憶部2に格納される。なお、稜
線入力部6から入力される稜線DLは、形状デジタイズ
データDFNが表現するモデル形状の表面にあり、板厚
量の同一の位置を連結した線である。また、この稜線D
Lと稜線オフセット量入力部7から入力される各稜線D
Lにおける板厚量を指示する板厚量DLOは、製品形状
を表す図面上に指示された、板厚量が同一となる位置を
連結した稜線と前記各稜線における板厚量がオペレータ
によって入力される。
【0009】このような構成において、本実施例におけ
る動作を図2及び図3のフローチャート及び図4及び図
5の説明図で説明する。例えば、稜線入力部6から板厚
量DLOが同一となる位置を連結した2本の稜線W1、
W2を入力し(ステップ1)、稜線オフセット量入力部
7から前記稜線W1における板厚量T1及び前記稜線W
2における板厚量T2を入力する(ステップ2)。ステ
ップ1及びステップ2で入力されたデータに基づいて、
徐変オフセット部9では以下の処理が行なわれる。ま
ず、稜線W1の長さ及び稜線W2の長さを分割距離を示
す徐変精度DTRにより等分割し、稜線W1、W2それ
ぞれにおける分割個数N1及びN2を求め、そのうち大
きい方の値をNとする。本実施例においては図4(a)
に示したようにN=3である。ここで、改めて稜線W1
及び稜線W2を分割個数Nにて等分割して分割点PDj
k(jは稜線の番号、kは1からN−1まで)を求める
(ステップ3)。本実施例においてはN=3なので、稜
線W1においては分割点PD11、PD12、稜線W2
においては分割点PD21、PD22をそれぞれ求め
る。なお、徐変精度DTRの値は小さいほど精度は良く
なるが、その反面計算量が増えることになる。従って、
徐変精度DTRの値は、最終的に求める徐変形状デジタ
イズデータの精度を比較考量しつつ、適宜調整すればよ
い。次に、稜線W1の端点PW11及び稜線W2の端点
PW21を連結した直線LN1を作成し(図示せず)、
直線LN1を形状デジタイズデータL1、L2、・・・
にZ方向から投影し交点PC31、PC32、・・・を
求める。従って、稜線W1、W2を等分割する徐変精度
DTRの値は、交点が設定できるような値に調整する必
要がある。稜線W1、W2は、形状デジタイズデータL
1、L2、・・・に基づいて作成されるデータであるの
で、徐変精度DTRの値によっては、直線LN1と形状
デジタイズデータL1、L2、・・・が重なってしまっ
たり、平行になる可能性があるからである。図4(a)
の例では、L3との交点PC31及びL2との交点PC
32がそれぞれ求められている。 に、端点PW11と
交点PC31、PC32、・・・と端点PW21とを連
結した投影稜線W3を求める。同様に端点PW12と交
点PC41、PC42、・・・と端点PW22とを連結
した投影稜線W4を求める。このようにして、形状デジ
タイズデータに投影した稜線である投影稜線を求める。
分割点に対しても同様に、分割点PD11と分割点PD
21を連結した直線LN3を作成し(図示せず)、その
直線LN3を形状デジタイズデータL1、L2、・・・
にZ方向から投影し交点PM11、PM12、・・・を
求める。更に、分割点PD12と分割点PD22を連結
した直線LN4を作成し(図示せず)、その直線LN4
を形状デジタイズデータL1、L2、・・・にZ方向か
ら投影し交点PM21、PM22、・・・を求める。そ
して、分割点PD11と交点PM11、PM12、・・
と分割点PD21とを連結した投影稜線wd1を求め
る。同様に投影稜線wd2、・・・を求める(ステップ
4)。次に、投影稜線W3の長さ及び投影稜線W4の長
さを投影稜線用の徐変精度DTRにより等分割し、投影
稜線W3、W4それぞれにおける分割個数n1及びn2
を求め、そのうち大きい方の値をnとする。本実施例に
おいてはn=4である。ここで、改めて投影稜線W3及
び投影稜線W4を分割個数nにて等分割して分割点pd
jk(jは投影稜線の番号、kは1からN−1まで)を
求める。投影稜線W3、W4に対する分割点は、前述し
た稜線W1、W2と同様にして求めることができる。す
なわち、本実施例においてはn=4なので分割点pd3
1、pd32、pd33及び分割点pd41、pd4
2、pd43を求めることができる。投影稜線wd1,
wd2に対しては、投影稜線W3,W4と同様に4分割
してそれぞれの分割点pm11、pm12、pm13及
び分割点pm21、pm22、pm23を求める(ステ
ップ5)。なお、各分割点及び交点の位置は、入力され
た稜線W1、W2の位置、長さによって上記の手順に従
い決まるので、必ずしも位置が一致するとは限らない。
例えば、交点PM11と分割点pm11の位置は異なり
うる。次に、求めた分割点に基づき最小の大きさとなる
矩形(例えばpd32、pd33、pm13、pm12
を連結した矩形)を順次求め、求めた多数の矩形から構
成されたメッシュデータ(図4(b)における破線)を
作成する(ステップ6)。図5(a)には、メッシュデ
ータのうち、1つの矩形のみを拡大した図が示されてい
る。なお図4(a)の点線で示したメッシュデータは、
形状デジタイズデータL1、L2、・・・から浮いたあ
るいは沈んだような離れたデータに見えるが、今までの
作成手順からもわかるように、形状デジタイズデータ上
に貼りついているものである。前記メッシュデータの各
矩形の並びにおいて、稜線W1あるいは稜線W2に沿う
方向を行方向とし稜線W1から稜線W2に向かう方向を
列方向とすると、個数n及び稜線W1での板厚量T1
と稜線W2での板厚量T2の差より稜線W1から稜線W
2へ向かう板厚量の増分値tを求める(ステップ7)。
この増分値tは、t=(T2−T1)/nと表すことが
できる。次に、前記メッシュデータの各矩形に板厚量T
1に増分値tを加算した徐変オフセット量を割り付け
る。すなわち、徐変オフセット量はT1+t、T1+2
t、・・・、T1+ntであり、これを前記各矩形の前
記列方向に割り付け、前記各矩形の前記行方向には、列
方向で求めたのと同一の徐変オフセット量を割り付ける
(図4(b)におけるT1+t、T1+2t、・・・、
T1+nt)(ステップ8)。次に、図5(b)に示し
たように、前記稜線W1、W2及び投影稜線W3、W
で囲まれた範囲にあって形状デジタイズデータL3を構
成している前記説明した密度にて並んでいる点群の各点
F1、F2、・・・が図4(b)に示す前記メッシュデ
ータのどの矩形内に含まれるか求める。求まった矩形に
対し割り付けられた徐変オフセット量を求め、さらに図
5(a)に示すように矩形を横切る長さHと点F1の矩
形の境界からの距離h1との比h1/Hを求め前記増
分値tと前記比h1/Hを掛けた値を前記割り付けられ
た徐変オフセット量に加え点F1の徐変オフセット量を
補正し(T1+t+t*h1/H)、前記補正した徐変
オフセット量を半径とする球S1、S2、・・・を作成
する(ステップ9)。次に形状デジタイズデータを構成
している前記各点F1、F2、・・・を通るXY平面に
対する垂線と前記各球との交点で最も高いZ値となる交
点C1、C2、・・・を求める(ステップ10)これ
らの求まった交点を徐変形状デジタイズデータとし全処
理を終了する。なお、上記実施例において、最もZ値の
高い交点を交点C1、C2、・・・としたが、最もZ値
の低い点としてもよい。
【0010】図7は、本実施例の徐変オフセット部8を
具備するデジタイズデータ処理装置によって、図6の反
転モデルを表す形状デジタイズデータから、徐変形状モ
デルを表す徐変形状デジタイズデータを作成した例を示
すものである。
【0011】
【発明の効果】本発明の徐変オフセット手段を具備する
デジタイズデータ処理装置によれば、形状デジタイズデ
ータに対し板厚量が徐変している徐変形状デジタイズデ
ータを作成する場合、形状デジタイズデータに基づく稜
線に関するデータを用いるようにしたので、従来のよう
に反転モデルの作成及びシートワックスの貼り付け及び
デジタイザ装置による測定を行なうことなく、容易に板
厚量が徐変している徐変形状デジタイズデータを作成す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の徐変オフセット手段を具備するデジタ
イズデータ処理装置の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の徐変形状デジタイズデータ作成方法を
説明するフローチャート図である。
【図3】本発明の徐変形状デジタイズデータ作成方法を
説明するフローチャート図である。
【図4】(a)、(b)は、本実施例における徐変形状
デジタイズデータ作成方法の動作を説明するための図で
ある。
【図5】(a)は図4(b)の要部を拡大した図であ、
(b)は、本実施例における徐変形状デジタイズデータ
作成方法の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の徐変オフセット部を行なう前の形状デ
ジタイズデータ例を示した図である。
【図7】本発明の徐変オフセット部にて徐変形状デジタ
イズデータを作成した例を示した図である。
【図8】従来のデジタイズデータ処理装置の一例を示す
ブロック図である。
【図9】従来の加工デジタイズデータ作成例を示した図
である。
【図10】従来の徐変形状デジタイズデータ作成例を示
した図である。
【符号の説明】
1 デジタイズデータ入力部 2 デジタイズデータ記憶部 3 デジタイズデータオフセット部 4 データ入力部 5 デジタイズデータNCプログラム変換部 6 稜線入力部 7 稜線オフセット量入力部 8 徐変精度入力部 9 徐変オフセット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−23175(JP,A) 特開 平4−329405(JP,A) 特開 平5−100727(JP,A) 特開 平5−204435(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/4093

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスターモデルの表面形状を表現する形
    状デジタイズデータと、マスターモデルの厚みを示すオ
    フセット量から、マスターモデルの厚みを考慮した反転
    形状デジタイズデータを作成するデジタイズデータ処理
    装置において、 前記形状デジタイズデータをオフセットするオフセット
    量が同一となる位置を連結した複数の稜線を入力する稜
    線入力手段と、 前記各稜線におけるオフセット量を入力する稜線オフセ
    ット量入力手段と 前記稜線入力手段により入力されたうち隣接した二本の
    稜線とその稜線の端点とで形成される範囲において、一
    方の稜線におけるオフセット量から他方の稜線における
    オフセット量まで順次に徐変させることによって前記範
    囲に対応する形状デジタイズデータに対する反転形状デ
    ジタイズデータ を作成する徐変オフセット手段と、 を備え、形状デジタイズデータに基づく稜線に関するデ
    ータに基づき形状デジタイズデータに対する反転形状デ
    ジタイズデータを作成することを特徴とするデジタイズ
    データ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタイズデータ処理装
    置において、反転形状デジタイズデータの作成処理単位とする前記各
    稜線の分割個数を 徐変精度として入力する徐変精度入力
    手段を有し 前記 徐変オフセット手段は、前記稜線入力手段により入力されたもののうち隣接した
    二本の稜線を前記徐変精度に基づき等分割することによ
    って各稜線上に分割点を求め、 対応する各稜線の端点及び対応する各稜線上の分割点を
    それぞれ連結した直線を前記形状デジタイズデータに投
    影することによって、投影した各直線と前記形状デジタ
    イズデータとの交点を求め、 各稜線の端点と各稜線の端点を連結した直線に対応した
    交点とを順次直線により連結することによって各投影稜
    線を求め、かつ、対応する各稜線上の分割点とその分割
    点を連結した直線に対応した交点とを順次直線により連
    結することによって各投影稜線を求め、 前記投影稜線を前記徐変精度に基づき等分割することに
    よって各投影稜線上に分割点を求め、 各稜線の端点及び各分割点で形成される矩形のメッシュ
    データのうち最小となるメッシュデータを順次抽出し、 その抽出したメッシュデータに対して、隣接する前記稜
    線に指示された前記オフセット量から隣接する他方の前
    記稜線に指示された前記オフセット量に向い徐変する徐
    変オフセット量を割り付け、 その徐変オフセット量に基づき、前記メッシュデータの
    各矩形に含まれる形状デジタイズデータの各点における
    徐変オフセット量を算出し、 前記各点において対応した徐変オフセット量を半径とす
    る球を求め、 前記形状デジタイズデータの各点からマスターモデルの
    厚み方向に延ばした垂線と当該点を中心とした球との交
    点を求め、この交点を順次連結していくことによって反
    転形状デジタイズデータ を作成することを特徴とするデ
    ジタイズデータ処理装置。
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