JP3271702B2 - 給油装置のべーパー回収装置 - Google Patents

給油装置のべーパー回収装置

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JP3271702B2 JP15366498A JP15366498A JP3271702B2 JP 3271702 B2 JP3271702 B2 JP 3271702B2 JP 15366498 A JP15366498 A JP 15366498A JP 15366498 A JP15366498 A JP 15366498A JP 3271702 B2 JP3271702 B2 JP 3271702B2
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vapor recovery
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、給油装置に用いら
れるベーパーの回収装置に関し、特にベーパー回収能力
を安定化させた給油装置のベーパー回収装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの燃料タンクにガソリ
ンなどのような揮発性の高い燃料油を供給する給油装置
においては、燃料タンク内に発生する多量のベーパーを
回収するために吸引用ブロワを設けたベーパー回収装置
が使用されている。例えば、特公平7−77918号公
報には、給油ポンプから給油ノズルに至る給油管路の一
部に流体モータを配設するとともに、給油ノズルからべ
ーパー排出端に至るべーパー回収管路の一部に、流体モ
ータと等しい形状を有するべーパー吸引用ブロワを配設
して、べーパー吸引用ブロワを増速歯車と一方向クラッ
チとを介して流体モータに結合したことで、ベーパー吸
引用ブロワに給油量を上回るベーパー吸引力を付与する
ようにしたベーパー回収装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ベーパー回収装置は、流体モータ及びベーパー吸引用ブ
ロワが同じ形状の一対のロータを噛み合わせて回転する
機構に構成されていたため、ロータに摩耗が生じ規定の
ベーパー回収率を維持するのが難しくなることがあり、
ロータ自体の加工も寸法精度が要求されコスト高になる
ことがあった。また、従来のベーパー回収装置では、給
油装置の配管抵抗等に応じたベーパー回収率の調整の自
由度が少なかった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
耐久性を向上させることができ、ベーパー回収率の安定
化を図るとともにベーパー回収率の調整の自由度を向上
できる給油装置のベーパー回収装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の給油装置のベーパー回収装置は、給油ポン
プから給油ノズルに至る給油管の一部に流体モータを配
設するとともに、前記給油ノズルからベーパー排出端に
至るベーパー回収管の一部に、前記流体モータにより駆
動されるベーパー吸引用ブロワを配設した給油装置のベ
ーパー回収装置において、前記流体モータおよびベーパ
ー吸引用ブロワをベーン式ポンプで構成し、前記流体モ
ータにバイパス路とこのバイパス路の開度を外部から調
整可能な調整部とを有するバイパス機構を設け、かつ前
記ベーパー吸引用ブロワに抵抗手段を設けたことを特徴
とするものである。流体モータおよびベーパー吸引用ブ
ロワをベーン式ポンプで構成し、バイパス機構および抵
抗板による調整は、構造が簡単で安価に製造することが
でき、給油装置の配管抵抗に合わせることが容易にで
き、ベーパー回収率の調整の自由度を向上することがで
きる。
【0006】前記抵抗手段は、前記ベーパー吸引用ブロ
ワの吸込口あるいは吐出口に設けた負荷抵抗を与える抵
抗板であることが、給油装置の配管抵抗に合わせて簡単
に設けることができる点で好ましい。
【0007】前記抵抗手段は、前記ベーパー回収管路に
設けた調整可能な仕切弁あるいはボールバルブであるこ
とが、負荷抵抗を任意に調整できる点で好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の一実施形態
により具体的に説明する。図1は本発明実施形態のベー
パー回収装置の断面図、図2は本発明実施形態のベーパ
ー回収装置の液体モータ側の一部破断した側面図、図3
は本発明実施形態の抵抗板の平面図、図4は本発明実施
形態のベーパー回収装置を備えた給油装置の配管系統と
制御系統を示す図である。
【0009】これらの図において、本実施形態の給油装
置10は、図示しない地下タンク内の燃料油を給油ノズ
ル12へ導く給油管11を備えており、この給油管11
の管路には、ポンプモータMに駆動されて地下タンク内
の燃料油を給油ノズル12ヘ向けて送り出す給油ポンプ
13と、給油量を計測する流量計14と、ベーパー回収
装置20を構成するベーパー吸引用ブロワ40を駆動す
る流体モータ30とがそれぞれ上流側から順に配設され
ている。また、一端が給油ノズル12の筒先部に開口し
たバーパー回収管18は、燃料タンク内のベーパーを管
路の途中に設けたベーパー吸引用ブロワ40により吸引
して、そのベーパー排出端から地下タンク内またはベー
パー処理装置に回収するように構成されている。流量計
14には、流量パルス発信器15が取り付けられてお
り、この流量パルス発信器15からの信号が制御装置1
6により給油量に変換されて表示器17に表示され、ま
たノズル掛け19の近傍に設けられたノズルスイッチS
Wのオン・オフ信号が制御装置16に入力されポンプモ
ータMなどの制御を行うように構成されている。
【0010】上記ベーパー回収装置20は、ベーン式ポ
ンプからなる流体モータ30およびベーパー吸引用ブロ
ワ40が一体に構成されており、給油ポンプ13で送ら
れる燃料油により流体モータ30を駆動し、この流体モ
ータ30でベーパー吸引用ブロワ40を駆動するように
なっている。すなわち、隔壁21にロータ軸22が軸受
けおよびオイルシールにより回転自在に軸支されてお
り、このロータ軸22の一方の端部側には、流体モータ
30側本体を構成するカムリング31が配置され、その
カムリング31内のロータ軸22にロータ32が取り付
けられ、このロータ32に放射状に形成された溝内にベ
ーン33が出入り自在に取り付けられ、また、ロータ軸
22の他方の端部側には、ベーパー吸引用ブロワ40側
本体を構成するカムリング41が配置され、そのカムリ
ング41内のロータ軸22にロータ42が取り付けら
れ、このロータ42に放射状に形成された溝内にベーン
43が出入り自在に取り付けられている。すなわち、ベ
ーン式ポンプは、ロータ32,42の回転によってベー
ン33,43が遠心力で半径方向に飛び出し、その先端
がカムリング31,41の内周面を接触しながら摺動す
るようになっている。そして、流体モータ30側本体の
カムリング31には、例えば、フランジ型の接続部を有
する液体流入口34と液体吐出口35とが設けられ、か
つ液体吸込口34と液体吐出口35との間には、バイパ
ス路36aが形成されると共にこのバイパス路36aを
外部からねじなどにより開閉の調整ができる調整部36
bを設けたバイパス機構36が設けられている。また、
ベーパー吸引用ブロワ40側本体のカムリング41に
は、例えば、フランジ型の接続部を有するベーパー吸込
口44とベーパー吐出口45とが設けられている。さら
に、ベーパー吸込口44およびベーパー吐出口45に
は、それぞれフレームアレスター46が取り付けられ、
かつフレームアレスター46を押えると共にベーパーの
流通に負荷抵抗を与えるための抵抗板47が設けられて
いる。この抵抗板47は、円板状で表面に開口面積が所
定の値になるよう、例えば、異なる径の孔47a,47
bが複数個形成されている。
【0011】上記構成の給油装置のベーパー回収装置2
0において、ノズル掛け19から給油ノズル12を外
し、これを自動車などの給油口に挿入してレバーを引く
と、ポンプモータMにより駆動された給油ポンプ13
は、地下タンク内から燃料油を給油管11を通して汲み
上げ、給油ノズル12を介して燃料タンク内に送り込
む。この給油による燃料油から駆動力を受けた流体モー
タ30は、そのロータ軸22が回転され、このロータ軸
22の回転によりベーパー吸引ブロワ40が駆動され、
給油によって生じたベーパーがベーパー吸引ブロワ40
により燃料タンク内から吸引されバーパー回収管18を
通して地下タンク内あるいはべーパー処理装置に回収さ
れる。ベーパー回収装置20は、ベーン式ポンプで構成
され、一対のロータを噛み合わせて回転する機構のよう
にロータに摩耗が生じたり、加工の寸法精度を要求され
ることがないため、耐久性を向上でき安価に製造するこ
とができる。また、ベーパー回収装置20は、流体モー
タ30側にバイパス路36aと調整部36bとからなる
バイパス機構36を備え、かつベーパー吸引ブロワ40
側にベーパーの流通に負荷抵抗を与える抵抗板47が取
り付けられているため、調整部36bによりバイパス路
36aの開度を変えて体積回収率を調整することがで
き、同時に抵抗板47の孔47a,47bによる開口面
積によりベーパー側の負荷を変化させることで体積回収
率を調整できる。バイパス機構36のみによる調整で
は、高回転域(高吐出量域)の体積回収率を安定して調
整できるが、低回転域(低吐出域)の体積回収率が悪く
大きな変化が生じ、かつ初期流量にも影響がある。しか
し、液側の条件を同一として、べーパー側の負荷抵抗を
抵抗板47で変化させた場合には、低吐出域側の体積回
収率を安定させることが可能になった。したがって、本
実施形態のベーパー回収装置20では、流体モータ30
側のバイパス機構36の開度調整と、ベーパー吸引ブロ
ワ40側の抵抗板47の負荷調整とにより規定の体積回
収率に調整することができ、かつ実用的な低流量域から
高流量域まで安定した流量特性を得ることができた。ま
た、バイパス機構36および抵抗板47による調整は、
構造が簡単で安価に製造することができ、給油装置10
の配管抵抗に合わせることが容易にでき、ベーパー回収
率の調整の自由度を上げることができる。
【0012】なお、本実施形態において、ベーパー吸引
ブロワ40に抵抗板47を取り付けた例を説明したが、
例えば、ベーパー回収管18の途中の流通路に調整ねじ
などにより開度を変えることができる仕切弁、あるいは
ボールバルブなどの抵抗手段を設けてもよい。また、ベ
ーパー回収装置20の配管の取り付けは、フランジ型の
接続部を例に説明したが、ねじ込み型の接続部などでも
よく形状も実施例に限定されない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明の給油装置の
ベーパー回収装置では、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のベーパー回収装置の断面図で
ある。
【図2】本発明実施形態のベーパー回収装置の液体モー
タ側の側面図である。
【図3】本発明実施形態の抵抗板の平面図である。
【図4】本発明実施形態のベーパー回収装置を備えた給
油装置の配管系統と制御系統を示す図である。
【符号の説明】
10 給油装置 11 給油管 12 給油ノズル 13 給油ポンプ 14 流量計 15 流量パルス発信器 16 制御装置 17 表示器 18 ベーパー回収管 19 ノズル掛け 20 ベーパー回収装置 21 隔壁 22 ロータ軸 30 流体モータ 31,41 カムリング 32,42 ロータ 33,43 ベーン 34 液体流入口 35 液体吐出口 36 バイパス機構 36a バイパス路 36b 調整部 44 ベーパー吸込口 45 ベーパー吐出口 46 フレームアレスター 47 抵抗板 47a,47b 孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油ポンプから給油ノズルに至る給油管
    の一部に流体モータを配設するとともに、前記給油ノズ
    ルからベーパー排出端に至るベーパー回収管の一部に、
    前記流体モータにより駆動されるベーパー吸引用ブロワ
    を配設した給油装置のベーパー回収装置において、 前記流体モータおよびベーパー吸引用ブロワをベーン式
    ポンプで構成し、前記流体モータにバイパス路とこのバ
    イパス路の開度を外部から調整可能な調整部とを有する
    バイパス機構を設け、かつ前記ベーパー吸引用ブロワに
    抵抗手段を設けたことを特徴とする給油装置のベーパー
    回収装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗手段は、前記ベーパー吸引用ブ
    ロワの吸込口あるいは吐出口に設けた負荷抵抗を与える
    抵抗板であることを特徴とする請求項1記載の給油装置
    のベーパー回収装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗手段は、前記ベーパー回収管路
    に設けた調整可能な仕切弁あるいはボールバルブである
    ことを特徴とする請求項1記載の給油装置のベーパー回
    収装置。
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