JP3270873B2 - チャック付き袋 - Google Patents
チャック付き袋Info
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- Japan
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- ethylene
- copolymer
- bag
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- ester
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Description
の柔軟性、チャック、本体の高周波ウエルド部分の優れ
た接着性を兼ね備えたチャック付き袋に関する。
化ビニル製のチャック付き袋は、柔軟性に富み、また高
周波ウエルド法により容易に接着できる等の多くの利点
を持っている。高周波ウエルド法による接着は、熱板を
用いるヒートシール法と異なり接着層の内部発熱を利用
する接着法であり、ヒートシール法に比べ下記の長所を
有している。 1)外層部の熱劣化が少ない。 2)温度上昇が迅速である。 3)温度の均一性が高い。 しかし、ポリ塩化ビニルは環境問題などで好ましくな
い。
系樹脂、例えばポリエチレン製の袋が注目を浴びてきて
いる。しかし、ポリエチレンは極性に乏しく、高周波ウ
エルド法が適用できないという不都合を有する。
ては、例えばエステル結合などを含有するコモノマーを
共重合する方法があるが、コモノマー量を増やすと、剛
性が大きく低下するため、剛性を必要とするチャック部
で十分な咬合性を得ることができないという問題点を有
する。すなわち、極性をあげて高周波ウエルド性を向上
させれば、オレフィン系樹脂は、剛性が大きく低下する
ため、高周波ウエルド性と剛性とは相反するという問題
点を有する。
明者らは、チャック部及び袋本体部の樹脂の適正及びポ
リ塩化ビニル製袋を製造する際に使用した高周波ウエル
ドの設備をそのまま利用することについて種々検討した
結果、ノンハロゲン系のオレフィン系樹脂で、袋本体部
の柔軟性、チャック部の良好な咬合性、高周波ウエルド
時のチャック部、袋本体部の接着性等のバランスのとれ
た製品を見出し、さらに種々の検討を加えて本発明を完
成させた。
ク部から構成されるチャック付き袋であり、袋本体部が
エチレン単位が70〜90重量%、エチレン系不飽和エ
ステル単位が30〜10重量%であるエチレンとエチレ
ン系不飽和エステルとの共重合体からなり、チャック部
が(A)エチレン単位が65〜85重量%、α,β−不
飽和カルボン酸アルキルエステルが35〜15重量%で
あるエチレンとα,β−不飽和カルボン酸アルキルエス
テルとの共重合体またはエチレン単位が65〜85重量
%、カルボン酸ビニルエステルが35〜15重量%であ
るエチレンとカルボン酸ビニルエステルとの共重合体、
及び(B)ポリエチレンの混合物からなり、袋本体部と
チャック部を高周波ウエルド法により接着して得られる
チャック付き袋を提供するものである。
チャック付き袋は、袋本体部及びチャック部から構成さ
れるものである。袋本体部は、エチレンとエチレン系不
飽和エステルとの共重合体からなり、柔軟性に優れる。
該共重合体のエチレン系不飽和エステルとしては、α,
β−不飽和カルボン酸アルキルエステルまたはカルボン
酸のビニルエステルが挙げられる。α,β−不飽和カル
ボン酸アルキルエステルまたはカルボン酸のビニルエス
テルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、酢酸ビニル等が挙
げられる。中でもアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル及び酢酸ビニルが好ましく、さらにアクリル酸メチル
及びメタクリル酸メチルがより好ましい。また、これら
は混合して用いてもよい。
ルとの共重合体として、具体的にはエチレンとアクリル
酸メチルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸メチル
との共重合体、及びエチレンと酢酸ビニルとの共重合体
が好ましく、さらにエチレンとアクリル酸メチルとの共
重合体、及びエチレンとメタクリル酸メチルとの共重合
体がより好ましい。
との共重合体は、エチレン単位が70〜90重量%、エ
チレン系不飽和エステル単位が30〜10重量%であ
る。
不飽和カルボン酸アルキルエステルとの共重合体または
エチレンとカルボン酸のビニルエステルとの共重合体、
及び(B)ポリエチレンの混合物からなり、良好な咬合
性を有する。α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステ
ルまたはカルボン酸のビニルエステルとしては、例えば
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、酢酸ビニル等が挙げられ、中でもアクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル及び酢酸ビニルが好ま
しく、さらにアクリル酸メチル及びメタクリル酸メチル
がより好ましい。
飽和カルボン酸アルキルエステルとの共重合体またはエ
チレンとカルボン酸のビニルエステルとの共重合体とし
ては、具体的にエチレンとアクリル酸メチルとの共重合
体、エチレンとアクリル酸エチルとの共重合体、エチレ
ンとアクリル酸ブチルとの共重合体、エチレンとメタク
リル酸メチルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸エ
チルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸ブチルとの
共重合体、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体が挙げら
れる。中でもエチレンとアクリル酸メチルとの共重合
体、エチレンとメタクリル酸メチルとの共重合体及びエ
チレンと酢酸ビニルとの共重合体が好ましい。エチレン
とα,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルとの共重
合体、またはエチレンとカルボン酸のビニルエステルと
の共重合体は、エチレン単位が65〜85重量%、α,
β−不飽和カルボン酸アルキルエステル単位またはカル
ボン酸のビニルエステル単位が35〜15重量%であ
る。チャック部の(B)ポリエチレンとしては、特に限
定されるものではないが、例えば高密度ポリエチレンま
たは直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。また直鎖状
低密度ポリエチレンとしては、密度0.920g/cm
3以上のものがより好ましい。
とアクリル酸メチルとの共重合体、エチレンとアクリル
酸エチルとの共重合体、エチレンとアクリル酸ブチルと
の共重合体、エチレンとメタクリル酸メチルとの共重合
体、エチレンとメタクリル酸エチルとの共重合体、エチ
レンとメタクリル酸ブチルとの共重合体、及びエチレン
と酢酸ビニルとの共重合体の中から選ばれる少なくとも
一種の共重合体(A)と、高密度ポリエチレンまたは直
鎖状低密度ポリエチレンから選ばれる少なくとも一種の
ポリエチレン(B)との混合物が挙げられる。中でもエ
チレンとアクリル酸メチルとの共重合体及び高密度ポリ
エチレンからなる混合物、エチレンとアクリル酸メチル
との共重合体及び直鎖状低密度ポリエチレンからなる混
合物、エチレンとメタクリル酸メチルとの共重合体及び
高密度ポリエチレンからなる混合物、エチレンとメタク
リル酸メチルとの共重合体及び直鎖状低密度ポリエチレ
ンからなる混合物、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体
及び高密度ポリエチレンからなる混合物、及びエチレン
と酢酸ビニルとの共重合体及び直鎖状低密度ポリエチレ
ンからなる混合物が好ましい。
合量としては、(A)成分が50〜95重量%、(B)
成分が50〜5重量%、好ましくは(A)成分が60〜
90重量%、(B)成分が40〜10重量%である。
は、特に限定されるものではないが、袋の原反フィルム
はTダイス加工、インフレーション加工またはカレンダ
ー加工により製造できる。チャック部は、異形押出法に
より製造できる。また、袋本体部及びチャック部は、高
周波ウエルド法により接着するのが好ましい。この際、
袋本体部及びチャック部は、同時または別個に接着する
ことにより製造できる。
ク付き袋は袋本体部の柔軟性、チャック部の良好な咬合
性、高周波ウエルド時のチャック部、袋本体部の良好な
接着性を有するバランスのとれた優れた製品を提供でき
る。
本発明はこれらに限定されるものではない。次に実施例
における物性値の測定方法は下記のとおりである。 (1)メルトフローレート(MFR) JIS K6760に規定された方法に従った。 (2)エチレン含量 プレスシートを作成し、測定した赤外吸収スペクトルの
1700cm-1前後に現れるカルボニル(C=O)の特
性吸収の吸光度を厚みで補正して、検量線法によりエス
テル含量を求め、これをもとに計算によってエチレン含
量を求めた。
体(エチレン含量80重量%、MFR3;(EMM
A))を用い、チャック部に(A)エチレンとメタクリ
ル酸メチルとの共重合体(エチレン含量75重量%、M
FR7)70重量%及び(B)高密度ポリエチレン(密
度0.954g/cm3 、MFR1)30重量%の混合物
(EMMA+PE)を用いて、高周波ウエルド法により
チャック付き袋を製造した。高周波ウエルド性、チャッ
ク部の咬合性、袋本体部の柔軟性は、目視及び感触によ
り評価し、その結果を表1に示す。
同じものを用いた以外は、実施例1と同様の方法でチャ
ック付き袋を製造した。評価結果を表1に示す。
を用いた以外は、実施例1と同様の方法でチャック付き
袋を製造した。評価結果を表1に示す。
+PE〕混合物と同じものを用いた以外は、実施例1と
同様の方法でチャック付き袋を製造した。評価結果を表
1に示す。
Claims (4)
- 【請求項1】袋本体部及びチャック部から構成されるチ
ャック付き袋であり、袋本体部がエチレン単位が70〜
90重量%、エチレン系不飽和エステル単位が30〜1
0重量%であるエチレンとエチレン系不飽和エステルと
の共重合体からなり、チャック部が(A)エチレン単位
が65〜85重量%、α,β−不飽和カルボン酸アルキ
ルエステルが35〜15重量%であるエチレンとα,β
−不飽和カルボン酸アルキルエステルとの共重合体また
はエチレン単位が65〜85重量%、カルボン酸ビニル
エステルが35〜15重量%であるエチレンとカルボン
酸ビニルエステルとの共重合体、及び(B)ポリエチレ
ンの混合物からなり、袋本体部とチャック部を高周波ウ
エルド法により接着して得られることを特徴とするチャ
ック付き袋。 - 【請求項2】袋本体部がエチレンとα,β−不飽和カル
ボン酸アルキルエステルとの共重合体またはエチレンと
カルボン酸ビニルエステルとの共重合体であることを特
徴とする請求項1記載のチャック付き袋。 - 【請求項3】チャック部の(B)ポリエチレンが高密度
ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンであるこ
とを特徴とする請求項1記載のチャック付き袋。 - 【請求項4】チャック部の(A)成分であるエチレンと
α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルとの共重合
体またはエチレンとカルボン酸ビニルエステルとの共重
合体が50〜95重量%、(B)成分であるポリエチレ
ンが50〜5重量%である事を特徴とする請求項1記載
のチャック付き袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21778993A JP3270873B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | チャック付き袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21778993A JP3270873B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | チャック付き袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769354A JPH0769354A (ja) | 1995-03-14 |
JP3270873B2 true JP3270873B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=16709755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21778993A Expired - Lifetime JP3270873B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | チャック付き袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3270873B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2511379B2 (ja) * | 1993-10-27 | 1996-06-26 | 株式会社ピアレス | ポリオレフィン製ファスナ―付包材およびその製造方法 |
JP3655090B2 (ja) * | 1998-04-10 | 2005-06-02 | 株式会社生産日本社 | 合成樹脂製チャック付の袋体 |
JP4759225B2 (ja) * | 2004-03-04 | 2011-08-31 | 日本ポリエチレン株式会社 | エチレン系重合体組成物、それからなるフィルムおよびシート |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP21778993A patent/JP3270873B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0769354A (ja) | 1995-03-14 |
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