JP3270469B2 - 硬化性フルオロカーボンエラストマー - Google Patents

硬化性フルオロカーボンエラストマー

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Description

【発明の詳細な説明】 本願は1991年1月11日に出願された米国特許出願第07
/639,961号の1部継続出願である。
本発明はフルオロカーボンエラストマーおよびその硬
化に関する。他の実施態様において、本発明は硬化性フ
ルオロカーボンエラストマーに用いられるフッ素化エー
テル組成物に関する。他の実施態様において、本発明は
フッ素化エーテル組成物を含有するフルオロカーボンガ
ム組成物に関する。さらに他の実施態様において、本発
明は自動車用燃料ラインホース、Oリング等、フルオロ
カーボンエラストマーの硬化成形品に関する。
フルオロカーボンエラストマーは高フッ素含量の合成
弾性ポリマーである。例えば、ウエスト・エイ・シー
(West,A.C.)およびホルコム・エイ・ジー(Holcomb,
A.G.)、「フッ素化エラストマー」、キルク・オスマー
(Kirk−Othmer)、エンサイクロピーディア・オブ・ケ
ミカル・テクノロジー(Encyclopedia of Chemical Tec
hnology)、Vol.8、500〜515頁[(第3版、ジョン・ウ
ィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)、197
9]参照。フルオロカーボンエラストマー、特にC3F
6(ヘキサフルオロプロピレン)等の他のエチレン性不
飽和ハロゲン化モノマーとフッ化ビニリデンとのコポリ
マーは、シール、ガスケット、ライニング等の高温用途
として、また、特にその成形品が溶媒、潤滑剤等の侵略
的かつ厳しい環境あるいは酸化還元条件に対して暴露さ
れる場合に好ましいポリマーである。このようなフルオ
ロカーボンエラストマーから作製された成形品の多くの
用途に対する主な欠点は、低温で十分な性能が得られな
いことである。0℃より僅かに低い温度では、該成形品
は脆くなり、十分な性能が得られない。また、多くのフ
ルオロエラストマーは「スコーチー(scorchy)」とな
る傾向にあり、すなわち、配合時に早期または急激に硬
化する。また、フルオロエラストマーは硬化時にダイに
付着して、フルオロエラストマー成形品の取出しを困難
にする。
一般に、このようなフルオロカーボンエラストマーは
配合され、硬化して、高い引張強度、良好な引裂抵抗お
よび低い圧縮永久歪を得る。このような配合ポリマー
は、典型的には、自動車エンジン用オイルシール、燃料
系部品(例えば、燃料ラインホース、Oリング等)およ
び駆動系統シールに二次加工される。小型のホットライ
ナー自動車エンジン、最新燃料ブレンド並びにアグレッ
シブオイル添加剤およびエンジンを操作するのに用いる
他の化学物質によって、フルオロカーボンエラストマー
は、信頼性のあるシーリングおよび環境的配慮が必要と
される多くのエラストマー製エンジン部品用の好ましい
ポリマーとなる。例えば、ブルーロ・アール・エイ(Br
ullo,R.A.)、「自動車用途用フルオロエラストマーゴ
ム」、オートモーティブ・エラストマー・アンド・デザ
イン(Automotive Elastomer & Design)、1985年6
月、および「自動車の将来に対するフルオロエラストマ
ーシール」、「マテリアルズ・エンジニアリング(mate
rials Engineering)」、1988年10月参照。
前述のポリマーのような市販のフルオロカーボンエラ
ストマーは、例えば、「アフラス(AFLAS)」、「フル
オレル(FLUOREL)」および「ビトン(BITON)」等の商
品名の下に販売されている。これらの幾つかは、ビスフ
ェノール等の芳香族ポリヒドロキシ化合物で架橋され、
硬化促進剤(例えば、第四ホスホニウム塩)および酸受
容体(例えば、酸化マグネシウムおよび水酸化カルシウ
ム)と共にエラストマーゴムに配合される、例えば、米
国特許第4,287,320号[コルブ(Kolb)参照]。その他
のものは臭素含有の過酸化物硬化性フルオロカーボンエ
ラストマーである。例えば、米国特許第4,035,565号
[アポセケル(Apotheker)]および同第4,450,263号
[ウエスト(West)]参照。
多くの一般的なタイプのフッ素化エーテルが文献に記
載されている。あるタイプは、ヘキサフルオロプロピレ
ンエポキシドから得られ、多くのホモポリマーセグメン
トまたは式−CF(CF3)CF2−C−で示される反復単位か
らなるブロックの1つによって特徴づけられる。米国特
許第3,250,807号[フリッツら(Fritz et al.)]参
照。他のタイプは、テトラフルオロエチレンエポキシド
から得られ、式−CF2CF2O−で示される反復単位からな
るブロックによって特徴づけられる。例えば、米国特許
第3,125,599号[ワーネル(Warnell)参照]。酸素とテ
トラフルオロエチレンまたはヘキサフルオロプロピレン
を反応させることによって得られた他のものは、以下の
単位、すなわち、−CF(CF3)O−[例えば、米国特許
第3,699,145号(シアネシら(Sianesi et al.))参
照]の中のどれか1つまたはランダムに分布した−CF2O
−単位からなる主鎖[例えば、米国特許第3,699,145号
(シナネシら)参照]または−CF(CF)3CF2O−および
−CF2CF2O−単位[および所望により−−CF2O−および
−CF(CF3)O−単位]からなる主鎖に加えて、反復単
位−CF2O−[例えば、米国特許第3,392,097号(カラロ
ら(Carraro et al.))参照]または反復単位−CF(CF
3)CF2O−[例えば、米国特許第3,442,942号(シアネシ
ら)参照]からなる主鎖によって特徴づけられる。他の
タイプのフッ素化エーテルは、光重合によって得られた
式−(CF2aO(CF2−で示される主鎖単位によって
特徴づけられる。米国特許第3,504,411号[ライス(Ric
e)]および同第3,849,594号[ミッシュ(Mitsch)]参
照。
米国特許第3,810,874号(ミッシュら)および同第4,0
94,911号(ミッシュら)は重合性感応基を末端に有し、
重合されて低ガラス転移温度および低温柔軟性を有する
ある種のポリマー(例えば、ポリウレタン)となるポリ
(ペルフルオロアルキレンオキシドを開示している。米
国特許第3,810,875号(ライスら)は良好な低温柔軟性
を有するブロックコポリマーを調製する際のポリ(ペル
フルオロアルキレモキシド)とエチレン不飽和性モノマ
ーの使用について開示している。非感応末端基を有する
フッ素化エーテルは、「クリトックス(KRYTOX)」およ
び「フォンブリン(FOMBLIN)」なる商品名の下に真空
ポンプ流体用として販売されている。例えば、ジー・カ
ポリッキオら(G.Caporiccio et al.)、Ind.Eng.Chem.
Prod.Res.Dev.、1982年、21、515〜519頁参照。
米国特許第4,810,760号[ストレパローラら(Streppa
rola et al.)]はジヒドロキシポリフルオロエーテル
で架橋されたフルオロエラストマーからなる組成物を開
示している。ストレパローラのジヒドロキシポリフルオ
ロエーテルは、分岐基を有するか、反復単位−CF2O−を
有するランダムポリマーであるか、あるいは部分的にフ
ッ素化された反復単位を有する。フルオロカーボンエラ
ストマーを架橋するのに用いる場合、ストレパローラの
フッ素化エーテルは、改良された熱安定性および大きい
耐圧縮永久歪性を有する材料を形成するといわれる。米
国特許第4,894,418号(ストレパローラら)は、加工コ
アジュバントとしてモノまたはジヒドロキシポリフルオ
ロエーテルを含有するフルオロエラストマーの組成物を
開示している。これらのモノまたはジヒドロキシポリフ
ルオロエーテルは米国特許第4,810,760号(ストレパロ
ーラら)に開示されるものと同じ構造を有する。通常の
重合性フルオロエラストマー組成物にモノまたはジヒド
ロキシポリフルオロエーテルを添加することにより、得
られる混合物の加工性および硬化混合物の低温脆化点が
改良されるといわれる。
米国特許第3,632,788号[スティバーズら(Stivers e
t al.)]は改良された低温柔軟性および軟度を有する
フルオロ−オレフィン系エラストマー配合物について開
示している。その改良特性は、1つ以上の低融点、低分
子量の極性フルオロ脂肪族化合物を導入することによっ
て得られる。
米国特許第5,026,786号[マーチオニら(Marchionni
et al.)]は、ある種のペルフルオロポリエーテルの製
造方法を開示している。これらのペルフルオロポリエー
テルはランダムに分散されたペルフルオロオキシアルキ
レン単位を有する。これらのペルフルオロポリエーテル
はエラストマー組成物の押出適性を改良して加硫品の型
への付着性を改良するといわれている。
米国特許第4,278,776号[マウロら(Mauro et a
l.)]は、フルオロエラストマーベースであって、加工
助剤として少なくとも1つ以上のフッ素化ポリアミドを
含有する加硫性混合物について開示している。ある種の
ペルフルオロポリエーテルは加硫ゴムの低温特性を改良
するといわれる。
欧州特許公開第222,201号[トマシら(Tommasi et a
l.)]は、ある種のペルフルオロポリエーテルを含有す
る加硫性ゴムブレンドについて開示している。これらの
ペルフルオロポリエチレンは臭素化またはフッ素化末端
基を有する。これらのブレンドは改良された加工性を有
するといわれる。
欧州特許公開第310,966号[アルセラら(Arcella et
al.)]は、ある種のペルフルオロポリエーテルを含有
するゴムブレンドについて開示している。これらのペル
フルオロポリエーテルはペルフルオロアルキル末端基を
有する。これらのゴムブレンドは改良された離型性を有
するといわれる。
ある実施態様において、本発明は、(1)フッ化ビニ
リデンとヘキサフルオロプロペンのコポリマー等のフル
オロカーボンエラストマーガム、および(2)官能性フ
ルオロ脂肪族モノまたはポリエーテル、例えば、 HOCH2−CF2OCF2CF2OCF2−CH2OH、 HOCH2−CF2O(CF2CF2OCF2CF2OCF2O)nCF2−CH2OH、 H2NCH2−CF2O(CF2CF2O)nCF2−CH2NH2、 HOCH2−CF2CF2OCF2CF2−CH2OH、 CF3−O(CF2CF2O)−CF2−CH2OCH2CH=CH2、および CF3−O(CF2CF2O)−CF2−CH2OH を含有するフッ素化エーテル組成物を含有してなるフル
オロカーボンエラストマー組成物を提供する。
官能性フルオロ脂肪族モノまたはポリエーテルは、線
状(または非分岐)、規則性(非ランダム)かつ2価の
非環式ペルフルオロ構造(例えば、ペルフルオロアルキ
レンオキシアルキレン)中のエーテル酸素原子と共に結
合された実質的に2つ以上のペルフルオロエーテル基
(例えば、−CF2−および−CF2CF2−)から構成される
ペルフルオロエーテル構造を有する。ペルフルオロアル
キレンオキシアルキレン構造の各端部は末端基に結合さ
れ、該末端基の少なくとも1つ以上はフルオロカーボン
エラストマーガムに対して反応性を示有する官能基を有
する。末端基としては、−CH2OH、−CH2NH2および−C
(O)NHCH2CH=CH2が挙げられる。フッ素化エーテル組
成物は低温柔軟剤として機能し、改良された低温柔軟性
を硬化フルオロカーボンエラストマー組成物に付与す
る。
他の実施態様において、フッ素化エーテル組成物は、
改良された離型性を硬化フルオロカーボンエラストマー
組成物に付与する。
さらに他の実施態様において、該フルオロカーボンエ
ラストマー組成物を配合して、硬化中のスコーチを防止
できる。
第1のクラスのフッ素化エーテル組成物は、フッ素化
エーテル1分子当たりの反応性末端基の平均数が1.0以
上、2.0以下である。第2のクラスのフッ素化エーテル
組成物は、フッ素化エーテル1分子当たりの反応性末端
基の平均数が1.0以下である。
前記フルオロカーボンエラストマーガムおよびフッ素
化エーテル組成物は1つまたは多くの工程で配合または
混合された後、混合物は、例えば、押し出し(例えば、
ホースまたはホースライニングの形態)あるいは成形
(例えば、Oリングシールの形態)によって加工成形で
きる。次に、成形品を加熱して、ガム組成物を硬化し、
硬化エラストマー品を形成する。フルオロカーボンエラ
ストマーガムと共に反応性混合物に用いるフッ素化エー
テル組成物が該第2のクラスの場合、得られる組成物に
架橋剤(例えば、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン)を配合して、硬化性組成
物を得る。
いずれかのクラスのフッ素化エーテル組成物を含有す
る硬化フルオロカーボンエラストマー混合物は、望まし
い物性(例えば、通常の配合および硬化エラストマー組
成物の引張強度および伸び)を保持しつつ、優れた低温
柔軟性を有する。本発明のフルオロカーボンエラストマ
ー組成物から製造できる特に有用な成形品は、先に引用
したブルーロの文献に記載の燃料ラインホース等のフル
オロカーボンエラストマー製自動車部品である。
本発明に用いる第1のクラスのフッ素化エーテル組成
物は、式: Z−Q−Rf−O−(Rfo−Rf−Q−Z I で示される官能性フッ素化エーテルである。
式I中、−Rf−O−(Rfo−Rf−はペルフルオロ
エーテル構造の1つのタイプを意味し、Q−Z−は末端
基(Qは2価の結合基、Zはフルオロカーボンエラスト
マーと反応性を有する基)を意味する。このクラスのフ
ッ素化エーテル1分子当たりのZ基の平均数は1.0以
上、2.0以下である。該Z基はヒドロキシル、第一アミ
ノおよびアリル(−CH2−CH=CH2)よりなる群から選択
される。2価の結合基Qは、好ましくは、−CO−、−O
−、−SO2−、−CyH2y−(yは1〜20)、−C6H4−、C6
H3Cl−、OC2H4−、−CONR−または−SO2NR−(Rは炭素
数1〜3の低級アルキル)またはその組合せ(例えば、
−CH2CO−)よりなる群から選択される。しかし、Qが
−CO−、−O−、−CONR−、−SO2NR−または−SO2−の
時、Zはアリルである。Rfは炭素数1〜20の非分岐ペル
フルオロアルキレン基である。Rfoは−(CF2−O
−、−(CF2−O−、−(CF2−O−、−CF2−C
F2−O−CF2−O−、−CF2−CF2−O−CF2−CF2−O−C
F2−O−よりなる群から選択されるペルフルオロアルキ
レンオキシ基である。下付き文字nは0〜30の数であ
る。nが1.0より大きい時、(Rfoはホモポリマーで
ある。
本発明において有用な第2のクラスのフッ素化エーテ
ル組成物は、式II: Z−Q−Rf−O−(Rfo−Rf' II で示される官能性フッ素化エーテルである。
式II中、−Rf−O−(Rfo−はペルフルオロエー
テル構造の1つのタイプを意味し、Z、Rf、Rfo、nお
よびQは式Iに記載のものと同意義である。このクラス
のフッ素化エーテル1分子当たりのZ基の平均数は1.0
以下である。Rf'は炭素数1〜10の1価の非分岐フルオ
ロ脂肪族基である。また、本発明のフルオロカーボンエ
ラストマー組成物は、標準方法にしたがって配合し、硬
化させてもよい。硬化品を得るため、式IIで表される第
2のクラスのフルオロケミカルエーテル組成物を含有す
る本発明の組成物には、必要に応じて、架橋剤、本発明
の式Iで表されるフッ素化エーテル組成物または通常の
硬化系(例えば、ポリヒドロキシまたは過酸化物硬化
系)を配合してもよい。
フルオロカーボンエラストマーガム用の最も一般的な
架橋剤はポリヒドロキシ化合物である。架橋剤の塩成分
のアニオン部分として遊離形態または非塩形態で用いら
れるポリヒドロキシ化合物としては、フルオロエラスト
マー用の架橋剤または共硬化剤として機能する当業者に
公知のポリヒドロキシ化合物、例えば、米国特許第4,25
9,463号[モッギら(Moggi et al.)]、同第3,876,654
号[パティソン(Pattison)]、同第4,233,421号[ウ
ォーム(Worm)]および米国防衛出願第T107,801号[ネ
ルサシアン(Nersasian)]に開示されたポリヒドロキ
シ化合物が挙げられる。例えば、代表的な芳香族ポリヒ
ドロキシ化合物としては、ジ−、トリ−およびテトラ−
ヒドロキシベンゼン、ナフタレンおよびアントラセン、
並びに式: [式中、Aは炭素数1〜13の2官能価の脂肪族、脂環式
または芳香族基、あるいはチオ、オキシ、カルボニル、
スルホニルまたはスルホニル基を意味し、Aは所望によ
り少なくとも1つ以上の塩素またはフッ素原子で置換さ
れ、xは0または1、nは1または2、ポリヒドロキシ
化合物の任意の芳香族環は、所望により、少なくとも1
つ以上の塩素、フッ素または臭素原子、あるいはカルボ
キシルまたはアシル基(例えば、−COR(RはHまたは
炭素数1〜8のアルキル、アリールまたはシクロアルキ
ル基)あるいは炭素数1〜8のアルキル基で置換され
る]で示されるビスフェノールの中のいずれか1つが挙
げられる。前記式IIIのビスフェノールから、−OH基が
どちらの環のいずれの位置(1位を除く)にも結合でき
ることが理解できよう。これら化合物の2つ以上からな
るブレンドを使用することもできる。最も有用な芳香族
ポリフェノールの1つは、ビスフェノールAF、すなわ
ち、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパンとして公知のビスフェノール化合物であ
る。また、化合物4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン(ビスフェノールS)および2,2'−ビス(4−ジヒド
ロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)も本発
明において有用である。他の有用な芳香族ポリヒドロキ
シ化合物はヒドロキノンである。その他に、カテコー
ル、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、5−
メチルレゾルシノール、2−メチルヒドロキノン、2,5
−ジメチルヒドロキノンおよび2−t−ブチルヒドロキ
ノン等のジヒドロキシベンゼン、1,5−ジヒドロキシナ
フタレン、9,10−ジヒドロキシアントラセンが挙げられ
る。
本発明においてポリヒドロキシ化合物として使用する
こともできる代表的な脂肪族ポリヒドロキシ化合物とし
ては、フルオロ脂肪族ジオール(例えば、1,1,6,6−テ
トラヒドロオクタフルオロヘキサンジオール)並びに米
国特許第4,358,559号(ホルコムら)およびそこに引用
された文献に記載のものが挙げられる。また、米国特許
第4,446,270号[グエンスナーら(Guenthner et al)]
に記載のようなポリヒドロキシ化合物の誘導体、例え
ば、2−(4−アリルオキシフェニル)−2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンを使用することもできる。
2つ以上のポリヒドロキシ化合物の混合物も使用でき
る。
共硬化剤または加硫促進剤としてフルオロエラストマ
ーガムと共に導入または配合できる有機オニウム化合物
としては、公知の先行技術に記載されたものが挙げられ
る。例えば、米国特許第4,882,390号[グルッテルトら
(Grootaert et al.)]における有機オニウム化合物の
記載参照。使用できる有機オニウム化合物としては、ア
ンモニア、アルソニウム、ホスホニウム、スチボニウ
ム、アミノホスホニウム等の第四級有機オニウム化合
物、ホスホラン(例えば、トリアリルホスホラン)、イ
ミニウム化合物、スルホニウム化合物等が挙げられる。
有機オニウム化合物の混合物も本発明において有用であ
る。アンモニウム、ホスホニウム、アルソニウムおよび
スチボニウム塩または化合物は、好ましくは、一般式: [式中、Qは窒素、リン、ヒ素またはアンチモン,Xは有
機または無機アニオン(例えば、ハリド、スルフェー
ト、アセテート、ホスフェート、ホスホネート、ヒドロ
キシド、アルコキシド、フェノキシドまたはビスフェノ
キシド);nはアニオンXの原子価に等しく;Rはそれぞれ
独立してアルキル、アリール、アルケニルまたはその組
合せを意味する]で示される。それぞれのRは塩素、フ
ッ素、臭素、シアノ、−OR'または−COOR'(R'は炭素数
1〜20のアルキル、アリール、アラルキルまたはアルケ
ニル)で置換されてもよい。任意の対のR基はQ基と互
いに一緒になって複素環式環を形成する。用いる芳香族
ポリヒドロキシ化合物がビスフェノールAFである好まし
い有機オニウム化合物は、式VII中で、Qがリン、Xが
塩化物アニオン、nが1、R基の3つがフェニル基で残
りのR基がベンジル基であるものである。式VIIの好ま
しいクラスは、R基の少なくとも1つ以上がアルキルま
たはアルケニルであるものである。本発明において使用
できる他のクラスの第四級有機オニウム化合物において
は、窒素、リン、ヒ素またはアンチモン原子が環状構
造、例えば、8−ベンジル−1,8−ジアザ−ビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセニウムクロリドのヘテロ原子
であってもよい。
例えば、その幾つかが米国特許第4,259,463号(モッ
ギら)に記載されている使用できる他のクラスとしては
アミノホスホニウム化合物が挙げられる。他の有用なク
ラスとしては、例えば、米国特許第3,752,787号(ブル
ンナー)および同第4,882,390号(グルッテルトら)に
開示されたホスホラン化合物が挙げられる。本発明にお
いて有用な他のクラスの第四級有機オニウム化合物はイ
ミニウム化合物であり、該米国特許第4,882,390号に記
載される。
また、本発明のガム配合物は、配合物を成形または押
出しするのを助けるのに通常用いる、例えば、カルナバ
蝋または式RfSO2NHR''[式中、Rfはペルフルオロアルキ
ルCnF2n+1(nは4〜20)またはペルフルオロシクロア
ルキルCnF2n-1(nは5〜20)等のフルオロ脂肪族基を
意味する]で示されるジクロロジフェニルスルホン等の
加工助剤を含むことができる。本発明において使用でき
る他のタイプの加工助剤は、米国特許第4,287,320号
[コルブ(Kolb)]に記載のジオルガノ酸化イオウであ
る。
充填剤をフルオロエラストマーガムと混合して、成形
性および他の特性を改良してもよい。充填剤を用いる場
合、ガム100重量部に対して約100重量部まで、好ましく
はガム100重量部に対して約15〜50重量部の量で加硫処
方に対して添加できる。用いる充填剤としては、強化サ
ーマルグレードカーボンブラックまたは比較的低強化性
のノンブラック顔料、例えば、クレーおよびバライトが
挙げられる。
本発明に用いることができるフルオロカーボンエラス
トマーとしては、例えば、米国特許第3,159,609号(ハ
リスら)、同第3,467,635号(ブラセンら)、同第4,21
4,060号(アポセカー)、同第4,233,421号(ウォーム)
および同第4,263,414号(ウェストら)等の前記先行技
術に記載のものが挙げられる。これらの幾つかは「フル
オレル(Fluorel)」および「ビトン(Viton)」等の商
品名の下に市販され、その共重合単位が一般にフッ化ビ
ニリデンおよび他の1つ以上のコモノマーから得られる
コポリマーである。他の有用なフルオロカーボンエラス
トマーとしては、アフラス(商品名)エラストマーとし
て市販されているテトラフルオロエチレンとプロピレン
のコポリマーが挙げられる。本発明にしたがって配合さ
れるフルオロエラストマーポリマーとしては、その共重
合単位が以下のフルオロモノマーの2つ以上から得られ
る弾性コポリマーである:フッ化ビニリデン、ヘキサフ
ルオロプロペン、クロロトリフルオロエチレン、2−ク
ロロペンタフルオロプロペン、フッ素化メチルビニルエ
ーテル、テトラフルオロエチレン、1−ヒドロペンタフ
ルオロプロペン、ジクロロジフルオロエチレン、トリフ
ルオロエチレン、1,1−クロロフルオロエチレンおよび
その混合物が挙げられる。また、該フルオロモノマーは
非フッ素化アルファ−オレフィンコモノマー(例えば、
エチレンまたはプロピレン等)の他の化合物と共重合さ
せてもよい。好ましいエラストマーは、フッ化ビニリデ
ンと、各二重結合炭素原子上で少なくとも1つ以上のフ
ッ素原子置換基を有する少なくとも1つ以上の末端不飽
和フルオロモノマーとのコポリマーであり、該フルオロ
モノマーの各炭素原子はフッ素のみで置換され、所望に
より、塩素、水素、低級フルオロアルキル基または低級
フルオロアルコキシ基で置換され、特に好ましいものは
ヘキサフルオロプロペン、テトラフルオロエチレン、ク
ロロトリフルオロエチレンおよび1−ヒドロペンタフル
オロプロペンである。特に好ましいものは、米国特許第
3,051,677号(レックスフォード)および同第3,318,854
号(ペイルソープら)に記載のフッ化ビニリデンとヘキ
サフルオロプロパンを共重合することによって得られる
フッ素化エラストマー、および米国特許第2,968,649号
(ホンら)に記載のフッ化ビニリデン、ヘキサフルオロ
プロペンおよびテトラフルオロエチレンを共重合するこ
とによって得られるコポリマーである。ヘキサフルオロ
プロペンとフッ化ビニリデンの弾性コポリマーは、好ま
しくは、約15〜50モル%のヘキサフルオロプロペンを含
有し、所望により、さらに30モル%までのテトラフルオ
ロエチレンを添加してもよい。例えば、粘度の異なるエ
ラストマーの混合物またはブレンドも好ましい。
所望の硬化速度および硬化度を得るために選択された
本発明の好ましいフルオロカーボンエラストマー組成物
中の種々の成分の相対量を、オニウム硬化性エラストマ
ー組成物および過酸化物硬化性エラストマー系について
以下の表に示す。フッ素化エーテル組成物の量は変化す
るが、一般に硬化組成物に改良された低温特性を付与す
るのに十分な量で存在する。フッ素化エーテル組成物を
架橋剤として用いる場合、それはガムを架橋するのに十
分な量で存在する。与えられた値はガム100重量部に対
する値「phr」である。
本発明の前記量のフッ素化エーテル組成物は、硬化組
成物に改良された低温特性を付与するとともに、硬化組
成物に改良された離型性を付与する。望ましくは、フッ
素化エーテルの量は硬化組成物に改良された離型性を付
与するのに十分な量であればよい。一般に、改良された
離型性を与えるには、0.5重量部のフッ素化エーテル組
成物で十分である。
本発明によれば、所望量の配合成分および他の通常の
アジュバントまたは成分を未加硫フルオロカーボンガム
ストックに添加し、通常のゴム混合装置(例えば、バン
バリーミキサー、ロールミルまたは他の便利な混合装
置)を用いて十分に混合する。ミル中の混合物の温度
は、典型的には、約120℃以上に上がらない。混練中、
成分およびアジュバントはガム中で均一分散される。硬
化プロセスは、典型的に、配合混合物の押し出しまたは
配合混合物の型(例えば、キャビティーまたはトランス
ファー型)内での加圧成形およびその後のオーブン硬化
から構成される。配合混合物の加圧成形(プレス加硫)
は通常約95〜230℃、好ましくは約150〜205℃の温度で
1分〜15時間、典型的には5〜30分行われる。通常、型
中で約700〜20,600KPaの圧力を配合混合物に与える。ま
ず、シリコーン油等の離型剤を型に被覆し、プリベーク
する。次に、成形加硫ゴムを約150〜315℃、典型的には
約232℃の温度で、製品の断面厚さに応じて約2〜50時
間ポストキュアする。本発明の組成物はシール、Oリン
グ、ガスケット等を得るために用いられる。
次に、実施例を挙げて本発明の目的および利点を説明
するが、これらの実施例に限定されるものではない。
試験方法 以下の実施例では、以下の試験方法を用いて得られた
結果を示す。
硬度:ASTM D 2240−85方法A。ショアジュロメーター
(A−2タイプ)を用いた。単位は部である。
破断点引張強さ、破断点伸びおよび100%伸び率にお
けるモジュラス:ASTM型Dを用いて1.8mmのシートからサ
ンプルをカットした(ASTM D 412−75)。単位はpsiで
ある。
10%収縮率(TR−10):ASTMD 1329。単位は℃。
分子量および官能価:19F NMR末端基分析によって測
定。
ムーニー粘度:ASTM 1646−87 実施例では、種々のフッ素化エーテル組成物の調製お
よびそれらのフルオロカーボンエラストマーガム用低温
柔軟剤としての使用(時には架橋剤)について記載され
ている。フッ素化エーテル組成物の調製において、式HO
−(CH2CH2O)−Hで表される市販の脂肪族エーテル
は、CH3(CO)O−(CH2CH2O)−(CO)CH3等の対応
するモノまたはジアセテートに変換される。次に、これ
らのアセテートは、WO90/05413号(コステロら)に教示
される直接フッ素化技術あるいは米国特許第4,894,484
号(ラゴーら)に教示されるフッ素化技術によってフッ
素化された。得られたCF3(CO)O−(CF2CF2O)
(CO)CF3等のフッ素化アセテートはメタノールで処理
されて加水分解され、CH3(CO)CF2O−(CF2CF2n-2
CF2(CO)−OCH3等のメチルエステルを得る。次に、こ
れらのメチルエステルは、米国特許第4,094,911号(ミ
ッシュら)に記載のHOCH2−CF2O−(CF2CF2n-2−CF2C
H2OH等のジヒドロアルコールに還元される。
市販のフルオロエラストマーガムは種々の成分と共に
配合され、硬化される。次に硬化組成物の物性が試験さ
れる。特に断らない限り、用いるガムは以下に示すモノ
マーから得られる数重量%の共重合単位を有するコポリ
マーであった。また、ガムDは少量の臭素含有硬化部位
モノマーを含有する。
参考例1 平均分子量1500、平均ヒドロキシル官能価1.8のHO−C
H2−CF2−O−(CF2CF2O)nCF2−CH2−OHなる構造を有
するフッ素化エーテル組成物を、ポリエチレングリコー
ルジアセテート[米国ウィスコンシン州ミルウォーキー
にあるアルドリッヒ・ケミカル(Aldrich Chemical)
社]を直接フッ素化することによって調製した。
二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラスト
マーガムAに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホス
ホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボンブ
ラック、3重量部のMgOおよび6重量部のCa(OH)
添加した。この配合混合物に、前記のフッ素化エーテル
組成物を20重量部添加した。均質ブレンドとなるまで混
練を続けた。ガムを177℃で15分間プレス加硫し、204℃
で24時間ポストキュアした。試験結果を表1に示す。
参考例2 平均分子量624、平均ヒドロキシル官能価1.6の参考例
1と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参考
例1と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例3 平均分子量727、平均ヒドロキシル能価1.5の参考例1
と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参考例
1と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例4 平均分子量555、平均ヒドロキシル官能価1.8の参考例
1と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参考
例1と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物6.2重量部を参考例1
と同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムB
に配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアし
た。試験結果を表1に示す。
参考例5 平均分子量1728、平均ヒドロキシル官能価1.6の参考
例1と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参
考例1と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物24.5重量部を参考例1
と同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムB
に配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアし
た。試験結果を表1に示す。
参考例6 平均分子量956、平均ヒドロキシル官能価1.5の参考例
1と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参考
例1と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムBに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例7 0.5重量部のトリフェニルベンジルホスホニウムクロ
リドを0.8重量部のトリブチルアリルホスホニウムクロ
リドに変える以外は参考例1と同様にして、平均分子量
956、平均ヒドロキシル官能価1.5の参考例1と同じ構造
を有するフッ素化エーテル組成物を調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物15重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムCに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
比較例1−C、2−Cおよび3−C 比較のため、前記実施例のフッ素化エーテル組成物を
2重量部のビスフェノールAFに変え、参考例1と同様に
して、フルオロエラストマーガムA、BおよびCに配合
し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
参考例8 平均分子量850、平均ヒドロキシル官能価1.64のHO−C
H2−(CF2−O−(CF2CF2CF2CF2O)−(CF2
−CH2−OHなる構造を有するフッ素化エーテル組成物
を、参考例1と同様にしてポリ(テトラメチレンオキシ
ド)ジオール(BASFから入手可能)を直接フッ素化させ
ることによって調製した。前記のフッ素化エーテル組成
物20重量部を参考例1と同様にして100重量部のフルオ
ロエラストマーガムAに混練し、プレス加硫して、ポス
トキュアした。試験結果を表1に示す。
参考例9 平均分子量2700、平均ヒドロキシル官能価1.6の参考
例12と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参
考例12と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例10 平均分子量1065、平均ヒドロキシル官能価1.64の参考
例8と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参
考例8と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例11 平均分子量852、平均ヒドロキシル官能価1.62の参考
例8と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参
考例8と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例12 平均分子量1050、平均ヒドロキシル官能価1.03のHO−
CH2−CF2−O−(CF2CF2OCF2O)−CF2−CH2−OHなる
構造を有するフッ素化エーテル組成物を、ジオキソラン
を重合しあ後に米国特許第4,755,567号に教示される技
術によってフッ素化することによって調製した。次に、
米国特許第4,894,484号に教示するようにしてフッ素化
ポリマーをクラッキングして油を得た。得られた油をメ
タノールと反応させ、水素化ホウ素ナトリウムで還元し
た。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
添加配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアし
た。試験結果を表1に示す。
参考例13 平均分子量2600、平均ヒドロキシル官能価1.03の参考
例12と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参
考例16と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例14 平均分子量1180、平均ヒドロキシル官能価1.01のHO−
CH2−CF2−O−(CF2CF2OCF2CF2OCF2O)−CF2−CH2
OHなる構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参考例
12のようにジエチレングリコールおよびホルムアルデヒ
ドを重合した後フッ素化することによって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例15 平均分子量2450、平均ヒドロキシル官能価1.01の参考
例14と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参
考例14と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
参考例16 平均分子量278、平均ヒドロキシル官能価2.0のHO−CH
2−CF2−CF2−O−CF2CF2−CH2−OHなる構造を有するフ
ッ素化エーテル組成物を、参考例1のように、ジメチル
オキシジプロピオネートを直接フッ素化することによっ
て調製し、また、3,3'−オキシジプロピオニトリル(米
国ウィスコンシン州ミルウォーキーにあるアルドリッヒ
ケミカル社)からメタノールおよび酸で処理することに
よって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物5重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表1に示す。
表1はヒドロキシル官能価を有するフッ素化エーテル
組成物をフルオロエラストマーガム中で架橋剤として用
いて、硬化フルオロエラストマーガムの他の所望の物性
を保持しつつ低温性能を改良できることを示す。
それぞれのフルオロエラストマーガム組成物はフッ素
化エーテル組成物を含有するため、得られる硬化製品は
通常の組成物に比べてTR−10が低い。ガムAを含有する
実施例(TR−10は−21.7〜−27.3℃)と比較例1−C
(TR−10は−17.8℃)を比較する。ガムBを含有する比
較例(TR−10は−15.2〜−21.0℃)と比較例2−C(TR
−10は−11.2℃)を比較する。比較例7(TR−10は−1
6.7℃)と比較例3−C(TR−10は−9.4℃)を比較す
る。
実施例1 この実施例では、平均分子量615、平均アミノ官能価
1.21のH2N−CH2−CF2−O−(CF2CF2O)−CF2−CH2
NH2なる構造を有するフッ素化エーテル組成物を、H2N−
CO−CF2−O−(CF2CF2O)−CF2−CO−NH2なる構造を
有するアミド組成物を還元することによって調製した。
該アミド組成物は、アンモニアと対応するフッ素化メチ
ルエステル組成物を反応させることによって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表2に示す。
比較例4−C 比較のため、実施例1のフッ素化エーテル組成物を1.
0重量部のジアミノカルバメート(DIAC)に変えかつト
リフェニルベンジルホスホニウムクロリドを削除して、
前述のようにしてフルオロエラストマーガムAに配合し
た。該ガムを前述のようにして硬化させ、試験した。結
果を表2に示す。
実施例2 平均分子量763、平均アミノ官能価1.74の実施例1と
同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を、実施例1
と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例1と
同様にして100重量部のフルオロエラストマーガムAに
配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュアした。
試験結果を表2に示す。
表2は、アミノ官能価を有するフッ素化エーテル組成
物をトリフェニルベンジルホスホニウムクロリド等の促
進剤と組み合わせて架橋剤としてフルオロエラストマー
ガム中で用いて、硬化ガムの物性を保持しつつ低温性能
を改良することができることを示す。実施例6および8
は比較例23−Cより低いTR−10を有するにもかかわら
ず、所望の範囲の硬度、モジュラス、引張および伸び特
性を有する。
実施例3 平均分子量776、平均アリル官能価1.56のCH=CHCH2O
−CH2CF2−O−(CF2CF2O)−CF2CH2−OCH2CH=CH2
る構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参考例1の
フッ素化エーテル組成物を臭化アリルで処理することに
よって調製した。
100重量部のガムF、すなわち、過酸化物硬化性フル
オロエラストマーガムに対して、二本ロール機を用いて
30重量部のカーボンブラック、3重量部のCa(OH)
よび2.5重量部のルペルコ(Luperco)101XL[ルシドー
ル(Lucidol)社から入手可能]を添加した。均質エー
テル組成物となるまで混練を続けた。ガムを177℃で15
分プレス加硫した後、204℃で24時間ポストキュアし
た。試験の結果を表3に示す。
実施例4 100重量部のフルオロエラストマーガムVITON(商品
名)VTR−6279(デュポン社から入手可能)を、30重量
部のカーボンブラック、3重量部のCa(OH)および2.
5重量部のルペルコ101XLとブレンドした。この配合混合
物に、二本ロール機を用いて、実施例3のフッ素化エー
テル組成物20重量部を添加した。均質ブレンドとなるま
で混練を続けた。配合ガムを177℃で15分プレス加硫し
た後、204℃で24時間ポストキュアした。
比較例5−C 比較のため、フッ素化エーテル組成物を削除し、架橋
剤として2.5重量部のトリアリルイソシアニュレート(T
AIC)を用い、実施例4と同様にしてガムVITON(商品
名)VTR−6279に配合した。次に、実施例3と同様にし
てガムを硬化させ、試験した。試験の結果を表3に示
す。
比較例6−C 比較のため、架橋剤を3重量部のトリアリルイソシア
ニュレート(TAIC)に変え、参考例10と同様にしてガム
Fに配合した。次に、実施例3と同様にしてガムを硬化
させ、試験した。試験の結果を表3に示す。
実施例5 実施例3のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例
10と同様にして組成物100重量部のフルオロエラストマ
ーガムDに配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキ
ュアした。試験の結果を表3に示す。
比較例7−C 比較のため、架橋剤を3重量部のトリアリルイソシア
ニュレート(TAIC)に変え、実施例3と同様にしてガム
Dに配合した。次に、実施例3と同様にしてガムを硬化
させ、試験した。試験の結果を表3に示す。
実施例6 実施例3のフッ素化エーテル組成物5重量部を実施例
3と同様にして組成物100重量部のフルオロエラストマ
ーガムDに配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキ
ュアした。試験の結果を表3に示す。
実施例7 平均分子量895、平均アリル官能価1.56のCH2=CHCH2
−NHC(O)−CF2O−(CF2CF2O)−CF2−C(O)NH
−CH2CH=CH2なる構造を有するフッ素化エーテル組成物
を、対応するフッ素化メチルエーテル組成物とアリルア
ミンを反応させることによって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物20重量部を参考例10と
同様にして組成物100重量部のフルオロエラストマーガ
ムDに配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュア
した。試験の結果を表3に示す。
実施例8 平均分子量610、平均アリル官能価1.96のCH2=CHCH2O
CH2−(CF23O−(CF2CF2CF2CF2O)−(CF23CH2
OCH2CH=CH2なる構造を有するフッ素化エーテル組成物
を、参考例8のフッ素化メチルエーテル組成物を臭化ア
リルで処理することによって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物10重量部を実施例3と
同様にして組成物100重量部のフルオロエラストマーガ
ムDに配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュア
した。試験の結果を表3に示す。
実施例9 実施例8のフッ素化エーテル組成物5重量部を実施例
3と同様にして組成物100重量部のフルオロエラストマ
ーガムDに配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキ
ュアした。試験の結果を表3に示す。
実施例10 実施例3のフッ素化エーテル組成物20重量部を実施例
3と同様にして組成物100重量部のフルオロエラストマ
ーガムGに配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキ
ュアした。試験の結果を表3に示す。
比較例8−C 比較のため、架橋剤を3重量部のTAICに変え、実施例
3と同様にしてフルオロエラストマーガムGに配合し
た。次に、実施例3と同様にしてガムを硬化させ、試験
した。試験の結果を表4に示す。
実施例11 実施例3のフッ素化エーテル組成物20重量部を実施例
3と同様にして組成物100重量部のフルオロエラストマ
ーガムEに配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキ
ュアした。試験の結果を表4に示す。
比較例9−C 比較のため、架橋剤を3.0重量部のTAICに変え、実施
例3と同様にしてフルオロエラストマーガムGに配合し
た。次に、実施例3と同様にしてガムを硬化させ、試験
した。試験の結果を表4に示す。
表3は、架橋剤としてアリル官能価を有するフッ素化
エーテル組成物をフルオロエラストマーガム中に用い
て、他の所望の物性を保持しつつ硬化ガムの低温性能を
改良できることを示す。
実施例12 平均分子量920、平均ヒドロキシル官能価0.92のCH3
O−(CF2CF2O)−CF2CH2−OHなる構造を有するフッ
素化エーテル組成物を、参考例1と同様にして、ポリ
(エチレングリコール)モノメチルエーテル(アルドリ
ッヒ社から入手可能)を直接フッ素化することによって
調製した。
二本ロール機を用いて100重量部のフルオロエラスト
マーガムAに0.5重量部のトリエチルベンジルホスホニ
ウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボンブラッ
ク、3重量部のMgO、6重量部のCa(OH)および2重
量部のビスフェノールAFを添加した。この配合混合物に
前記のフッ素化エーテル組成物10重量部を添加した。均
質ブレンドとなるまで混練を続けた。配合ガムを177℃
で15分プレス加硫した後、204℃で24時間ポストキュア
した。試験の結果を表4に示す。
実施例13 平均分子量700、平均ヒドロキシル官能価0.98の実施
例12と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物を実施
例12と同様にして調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物15重量部を実施例12と
同様にして組成物100重量部のフルオロエラストマーガ
ムAに配合し、混練し、プレス加硫して、ポストキュア
した。試験の結果を表4に示す。
実施例14 CF3−O−(CF2CF2O)−CF2CH2−O−CH2CH=CH2
る構造を有するフッ素化エーテル組成物を、実施例12の
フッ素化エーテル組成物を臭化アリルで処理することに
よって調製した。得られた組成物は平均分子量948およ
び平均アリル官能価0.92を有していた。
二本ロール機を用いて100重量部のフルオロエラスト
マーガムVITON(商品名)VTR−6279(デュポン社から入
手可能)に、30重量部のカーボンブラック、2重量部の
Ca(OH)、2.5重量部のルペルコ101XLおよび2.5重量
部のTAICを添加した。この配合混合物に、前記のフッ素
化エーテル組成物20重量部を添加した。均質ブレンドと
なるまで混練を続けた。実施例4と同様にして配合ガム
をプレス加硫し、ポストキュアした。試験の結果を表4
に示す。
表4は、一官能価のフッ素化エーテル組成物をビスフ
ェノールAFまたはTAIC等の通常の架橋剤と組み合せて用
いて、他の所望の物性を保持しつつ硬化フルオロエラス
トマーガムの低温性能を改良できることを示す。
実施例15、16、参考例17、実施例17〜20および比較例
10−C〜13−Cの配合ガムを調製し、それらの離型性を
評価した。それぞれの配合ガムのクーポン(2.5cm×2.5
cm×1.3mm)をクリーンな型中でプレス加硫し、冷却し
た後、手で型から剥離した。サンプルを型から剥離する
際の難易度を、離型度0〜4で評価した。4が離型性が
最も良いことを示す。
プレス加硫したサンプルを秤量し、ポストキュアした
後に再度秤量して、サンプルの重量損失%を得た。3つ
のガム(A、DおよびH)を用いた。それぞれのガムに
ついて、初期組成物を作製し、さらにある物質を添加す
る以外は同じ組成を有する組成物を作製した。初期組成
物は比較例10−C、12−Cおよび13−Cである。初期組
成物の重量損失%を添加物質を含有する組成物と比較
し、添加物質の損失による重量損失%の増加を推定する
ことにより、添加物質の重量損失%を計算した。
ASTM D395方法Bに従い、断面積3.5mm、内径2.5cmの
Oリングを用い、200℃で70時間硬化させた後の硬化配
合ガムの圧縮永久歪を測定した。これらすべての評価結
果を表5に示す。
比較例10−C 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムAに、0.5重量部のトリエチルベンジルホス
ホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボンブ
ラック、3重量部のMgOおよび6重量部のCa(OH)
添加した。この配合混合物に2.0重量部のビスフェノー
ルAFを添加した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。ガムを177℃で15分プレス加硫した後、232℃で24時
間ポストキュアした。
比較例11−C 離型剤として2.5重量部のジクロロジフェニルスルホ
ンを添加する以外は比較例10−Cと同様にしてフルオロ
エラストマーガムAに配合した。比較例10−Cと同様に
して、この配合混合物をプレス加硫し、ポストキュアし
た。
実施例15 平均分子量398、平均ヒドロキシル官能価1のCH3−O
−(CF2CF2O)nCF2CH2−OHなる構造を有するフッ素化エ
ーテル組成物を、ポリ(エチレングリコール)モノメチ
ルエーテル(アルドリッヒ社から入手可能)を直接フッ
素化することによって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物4.0重量部を添加する
以外は比較例10−Cと同様にしてフルオロエラストマー
ガムAに配合した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。比較例10−Cと同様にして、プレス加硫し、ポスト
キュアした。
実施例16 平均分子量701、ヒドロキシル価0.98を有する以外は
実施例15と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物
を、実施例15と同様にして調製した。前記のフッ素化エ
ーテル組成物4.0重量部を添加する以外は比較例10−C
と同様にしてフルオロエラストマーガムAに配合し、比
較例10−Cと同様にして、プレス加硫し、ポストキュア
した。
参考例17 平均分子量956、平均ヒドロキシル官能価1.56のHO−C
H2−CF2−O−(CF2CF2O)nCF2CH2−OHなる構造を有す
るフッ素化エーテル組成物を、ポリ(エチレングリコー
ル)(アルドリッヒ社から入手可能)を直接フッ素化す
ることによって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物4.0重量部を添加する
以外は比較例10−Cと同様にしてフルオロエラストマー
ガムAに配合した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。比較例10−Cと同様にして、プレス加硫し、ポスト
キュアした。
比較例12−C 100重量部のフルオロエラストマーガムD(過酸化物
硬化性フルオロエラストマーガム)に、2.5重量部のル
ペルコ101XL過酸化物(ルシドール社から入手可能)を
添加した後、30重量部のカーボンブラック、3重量部の
Ca(OH)および2.5重量部のトリアリルイソシアニュ
レートを添加した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。比較例10−Cと同様にしてガムをプレス加硫し、ポ
ストキュアした。
実施例17 平均分子量948、平均アリル官能価1.0のCF3−O−(C
F2CF2O)nCF2CH2−OCH2CH=CH2なる構造を有するフッ素
化エーテル組成物を、実施例15のフッ素化エーテル組成
物を臭化アリルで処理することによって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物4.0重量部を添加する
以外は比較例12−Cと同様にしてフルオロエラストマー
ガムDに配合した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。比較例10−Cと同様にして、プレス加硫し、ポスト
キュアした。
実施例18 平均分子量776、平均アリル官能価1.6のCH2=CHCH2
O−CH2CF2−O−(CF2CF2O)nCF2CH2−OCH2CH=CH2
る構造を有するフッ素化エーテル組成物を、参考例17の
フッ素化エーテル組成物を臭化アリルで処理することに
よって調製した。
前記のフッ素化エーテル組成物3重量部を添加する以
外は比較例12−Cと同様にしてフルオロエラストマーガ
ムDに配合した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。比較例10−Cと同様にして、プレス加硫し、ポスト
キュアした。
実施例19 平均分子量1220、平均アリル官能価1.67を有する以外
は実施例18と同じ構造を有するフッ素化エーテル組成物
を、実施例18と同様にして調製した。前記のフッ素化エ
ーテル組成物4.0重量部を添加する以外は比較例12−C
と同様にしてフルオロエラストマーガムDに配合し、比
較例10−Cと同様にして、プレス加硫し、ポストキュア
した。
比較例13−C 100重量部のフルオロエラストマーガムH(過酸化物
硬化性フルオロエラストマーガム)に、30重量部のカー
ボンブラック、3重量部のCa(OH)、4重量部の40%
活性α,α’−ビス−[t−ブチルペルオキシ]ジイソ
プロピルベンゼン[ブルクップ(Vulkup、商品名)40KE
として入手可能]、4重量部のトリアリルイソシアニュ
レート、1重量部のカルナバ蝋および1重量部のソルビ
タンモノステアレート、スパン(Span)60(商品名)を
添加した。均質ブレンドとなるまで混練を続けた。比較
例10−Cと同様にしてガムをプレス加硫し、ポストキュ
アした。
実施例20 実施例19のジアリルエーテル3重量部を添加する以外
は比較例13−Cと同様にしてフルオロエラストマーガム
Hを配合した。均質ブレンドとなるまで混練を続けた。
比較例10−Cと同様にして、プレス加硫し、ポストキュ
アした。
表5のデータは、優れた離型性を有し、揮発せずかつ
圧縮永久歪を著しく増大しない硬化ガムが本発明の組成
物により提供できることを示す。通常のフルオロエラス
トマー化合物の成形は、成形工程で加工助剤または離型
剤を必要とする。現在市販の添加剤の一般的な欠点は揮
発するまたは圧縮永久歪が増大することである。揮発に
よって汚染問題や型部分の収縮が生じるため、望ましく
ない。比較例11−Cではジクロロジフェニルを添加し、
離型性は優れていたが、ジクロロジフェニルスルホンは
揮発した。
以下の参考例18〜24および比較例14−C〜16−Cの配
合ガムを調製し、それらの耐スコーチ性を評価した。結
果を表6に示す。
多くの通常のフルオロエラストマーは、一般に「スコ
ーチ」となる傾向を示し、配合時に早期にまたは非常に
急激に硬化する。硬化剤中で混練して硬化剤がエラスト
マーと反応するのに十分な時間高温にすることによって
硬化が起こる。多くの硬化剤を用いて引張強さ、硬度お
よび伸びを増大することによって最終製品の物性は満足
されるが、幾つかの望ましくない副作用が硬化中に観察
される。これらの副作用の1つを「スコーチ」という。
スコーチは硬化剤の活性と使用温度の関数であり、最終
製品の最終硬化前のある時点での非常に急激または早期
の硬化の結果である。本発明において、酸受容体を選択
する事によって配合ガムがスコーチする傾向を減少でき
ることが判明した。特定の酸受容体の適性は用いる特定
の架橋剤に依存し、それはASTM D−1566(ムーニースコ
ーチを測定する)に準じて評価できる。
参考例18 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムAに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラック、3重量部のMgOおよび6重量部のCa(OH)
を添加した。この配合混合物に、平均分子量844、官能
価1.4のHO−CH2CF2−O−(CF2CF2O)nCF2CH2−OHなる
構造を有するフルオロポリエーテルジオール20重量部を
混練した。均質ブレンドとなるまで混練を続けた。配合
ガムの耐スコーチ性を測定した。
参考例19 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムAに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラックおよび20重量部のZnOを添加した。この配合混
合物に、平均分子量844、官能価1.4のHO−CH2CF2−O−
(CF2CF2O)nCF2CH2−OHなる構造を有するフルオロポリ
エーテルジオール10重量部を混練した。均質ブレンドと
なるまで混練を続けた。配合ガムの耐スコーチ性を測定
した。
参考例20 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムAに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラック、20重量部のZnOおよび2重量部の二塩基性亜
リン酸鉛[熱安定剤ジホス(Dyphos、商品名)として入
手可能]を添加した。この配合混合物に、平均分子量84
4、官能価1.4のHO−CH2CF2−O−(CF2CF2O)nCF2CH2
OHなる構造を有するフルオロポリエーテルジオール20重
量部を混練した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。配合ガムの耐スコーチ性を測定した。
参考例21 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムAに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラック、10重量部のZnOおよび4重量部の二塩基性亜
リン酸鉛を添加した。この配合混合物に、平均分子量84
4、官能価1.4のHO−CH2CF2−O−(CF2CF2O)nCF2CH2
OHなる構造を有するフルオロポリエーテルジオール20重
量部を混練した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。配合ガムの耐スコーチ性を測定した。
参考例22 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムAに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラック、20重量部のZnOおよび4重量部の酸化鉛を添
加した。この配合混合物に、平均分子量844、官能価1.4
のHO−CH2CF2−O−(CF2CF2O)nCF2CH2−OHなる構造を
有するフルオロポリエーテルジオール20重量部を混練し
た。均質ブレンドとなるまで混練を続けた。配合ガムの
耐スコーチ性を測定した。
参考例23 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムBに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラック、3重量部のMgOおよび6重量部のCa(OH)
を添加した。この配合混合物に、平均分子量844、官能
価1.4のHO−CH2CF2−O−(CF2CF2O)nCF2CH2−OHなる
構造を有するフルオロポリエーテルジオール20重量部を
混練した。均質ブレンドとなるまで混練を続けた。配合
ガムの耐スコーチ性を測定した。
参考例24 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムBに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラック、20重量部のZnOおよび4重量部の二塩基性亜
リン酸鉛を添加した。この配合混合物に、平均分子量84
4、官能価1.4のHO−CH2CF2−O−(CF2CF2O)nCF2CH2
OHなる構造を有するフルオロポリエーテルジオール20重
量部を混練した。均質ブレンドとなるまで混練を続け
た。配合ガムの耐スコーチ性を測定した。
比較例14−C 100重量部のフルオロエラストマーガムAに、0.5重量
部のトリフェニルベンジルホスホニウムクロリドを添加
した後、30重量部のカーボンブラック、3重量部のMgO
および6重量部のCa(OH)を添加した。この配合混合
物に、ビスフェノールAF(「BF6」)2.1重量部を混練し
た。均質ブレンドとなるまで混練を続けた。配合ガムの
耐スコーチ性を測定した。
比較例15−C 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムAに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラック、3重量部のMgOおよび6重量部のCa(OH)
を添加した。この配合混合物に、MW約2000および官能価
1.9を有する米国特許第4,810,760号(ストレパローラ
ら)および同第4,894,418号(ストレパローラら)に記
載のフルオロポリエーテルジオール[アウシモント(Au
simont)社からフォンブリン(Fomblin、商品名)Z−D
OLとして入手可能]13重量部を混練した。該フルオロポ
リエーテルの主鎖はランダムに分散されたペルフルオロ
エチレンオキシ単位とペルフルオロメチレンオキシ単位
を有する。均質ブレンドとなるまで混練を続けた。配合
ガムの耐スコーチ性を測定した。
比較例16−C 二本ロール機を用いて、100重量部のフルオロエラス
トマーガムAに、0.5重量部のトリフェニルベンジルホ
スホニウムクロリドを添加した後、30重量部のカーボン
ブラック、20重量部のZnOおよび6重量部の酸化鉛を添
加した。この配合混合物に、比較例15−Cに記載のフル
オロポリエーテルジオール13重量部を混練した。均質ブ
レンドとなるまで混練を続けた。配合ガムの耐スコーチ
性を測定した。
表6のムーニースコーチデータは、耐スコーチ性が酸
受容体によって影響を受けることを示す。また、表6の
データは、本発明のフルオロポリエーテルによって、比
較例16−Cおよび17−Cで用いたフルオロポリエーテル
を含有する配合ガムに比べて改良された耐スコーチ性を
有する配合ガムが得られることを示す。
本発明の精神を逸脱することなく、種々の変形および
修飾を加えることができることは当業者に明らかであ
り、それらも本発明の範囲のものである。
フロントページの続き (72)発明者 スティバーズ、デビッド・エイ アメリカ合衆国 55133、ミネソタ州、 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボ ックス33427番 (番地の表示なし) (56)参考文献 特開 昭59−217749(JP,A) 特開 昭62−119252(JP,A) 米国特許4894418(US,A) 米国特許4358559(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 259/08 C08J 3/24 C08J 5/00 C08L 27/12 C08L 71/02

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フルオロカーボンエラストマーガムと、線
    状(分枝状でない)および規則的(ランダムでない)構
    造を有する官能性フルオロ脂肪族モノまたはポリエーテ
    ルであって、その官能基が該ガムに対して反応性を有
    し、その官能基が第一アミノ、アリル、又はモノヒドロ
    キシ(但し、官能基がモノヒドロキシである場合は、フ
    ルオロ脂肪族エーテルは、−CF2CF2CF2O−ではないペル
    フルオロアルキレン部分から必然的になる。)であるも
    のを含むフッ素化エーテル組成物(但し、ジオール化合
    物を除く)とを、含有する組成物。
  2. 【請求項2】該フッ素化エーテル組成物が、平均分子量
    250〜3,000を有する、式: Z−Q−Rf−O−(Rfo−Rf−Q−Z [式中、Zは該フルオロカーボンエラストマーに対して
    反応性を有し、その平均数がフッ素化エーテル1分子当
    たり1.0以上2.0以下であって、ヒドロキシル、第一アミ
    ノおよびアリル(−CH2−CH=CH2)よりなる群から選択
    される基; Qは二価の結合基; Rfは炭素数1〜20の非分岐ペルフルオロアルキル基; Rfoは−(CF2−O、−(CF2−O、−(CF2
    −O、−CF2−CF2−O−CF2−O、−CF2−CF2−O−CF2
    −CF2−O−CF2−O−よりなる群から選択されるペルフ
    ルオロアルキレンオキシ基; nは0〜30の数を意味する]で示される構造を有する
    (但し、ジオール化合物は除く)請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】Qが−CO−、−SO2−、−O−、−CyH2y
    (yは1〜20)、−C6H4−、−C6H3Cl−、−OC2H4−、
    −CONR−または−SO2NR−(Rは炭素数1〜3の低級ア
    ルキル)あるいはそれらの組合せよりなる群から選択さ
    れ、Qが−CO−、−O−、−SO2−、−CONR−または−S
    O2NR−である時にZがアリルである請求項2記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】該フッ素化エーテル組成物が、平均分子量
    250〜3,000を有する、式: Z−Q−Rf−O−(Rfo−R′ [式中、Zは該フルオロカーボンエラストマーに対して
    反応性を有し、その平均数がフッ素化エーテル1分子当
    たり1.0以下であって、ヒドロキシル、第一アミノおよ
    びアリル(−CH2−CH=CH2)よりなる群から選択される
    基; Qは二価の結合基; R′は炭素数1〜10の非分岐の一価のペルフルオロ脂
    肪族フルオロカーボン; Rfは炭素数1〜20の非分岐ペルフルオロアルキル基; Rfoは−(CF2−O、−(CF2−O、−(CF2
    −O、−CF2−CF2−O−CF2−O、−CF2−CF2−O−CF2
    −CF2−O−CF2−O−よりなる群から選択されるペルフ
    ルオロアルキレンオキシ基; nは0〜30の数を意味する]で示される構造を有する請
    求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】Rfoが−CF2−CF2−O−である請求項2記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】Rfoが−CF2CF2−O−である請求項4記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】フルオロカーボンエラストマーガムと、線
    状および規則的構造を有する官能性フルオロ脂肪族モノ
    またはポリエーテルであって、その官能基が第一アミ
    ン、又はアリルであり、該ガムに対して反応性を有する
    ものとを、含有する硬化性エラストマー組成物。
  8. 【請求項8】さらに硬化系を含有する請求項7記載の組
    成物。
  9. 【請求項9】該硬化系が過酸化物を含有する請求項8記
    載の組成物。
  10. 【請求項10】該硬化系がZnOを含有する請求項8記載
    の組成物。
  11. 【請求項11】さらにPbOまたは二塩基性亜リン酸鉛を
    含有する請求項10記載の組成物。
  12. 【請求項12】該フッ素化エーテル組成物が該ガムの重
    量に対して0.5〜50重量%の量で存在する請求項1記載
    の組成物。
  13. 【請求項13】フルオロカーボンエラストマーガムと、
    線状および規則的構造を有する官能性フルオロ脂肪族モ
    ノまたはポリエーテルと、架橋剤とを含有してなり、そ
    の官能基が該ガムに対して反応性を有することを特徴と
    する組成物。
  14. 【請求項14】該フッ素化エーテル組成物が該ガムを架
    橋するのに十分な量で存在する請求項2記載の組成物。
  15. 【請求項15】該ガムが、その共重合単位がCF2=CH2
    CF2=CFCF3、CF2=CF2、CH2=CHCH3、CF2=CFOCF3のモ
    ノマーの2種以上から得られる単位からなるポリマーを
    含有する請求項1記載の組成物。
  16. 【請求項16】該ガムがフッ化ビニリデン、ヘキサフル
    オロプロペン、および、所望により、テトラフルオロエ
    チレンのコポリマーを含有する請求項1記載の組成物。
  17. 【請求項17】該ガムがフッ化ビニリデン、テトラフル
    オロエチレンおよびプロピレンのコポリマーを含有する
    請求項1記載の組成物。
  18. 【請求項18】フルオロカーボンエラストマーガムと、
    線状および規則的構造を有する官能性フルオロ脂肪族モ
    ノまたはポリエーテルであって、その官能基が該ガムに
    対して反応性を有し、その官能基が第一アミノ、アリ
    ル、又はモノヒドロキシ(但し、官能基がモノヒドロキ
    シである場合は、フルオロ脂肪族エーテルは、−CF2CF2
    CF2O−ではないペルフルオロアルキレン部分から必然的
    になる。)であるものとを、混合する工程を包含するエ
    ラストマー組成物の製造方法。
  19. 【請求項19】1)フルオロカーボンエラストマーガム
    と、線状および規則的構造を有する官能性フルオロ脂肪
    族モノまたはポリエーテルであって、その官能基が該ガ
    ムに対して反応性を有し、その官能基が第一アミノ、ア
    リル、又はモノヒドロキシ(但し、官能基がモノヒドロ
    キシである場合は、フルオロ脂肪族エーテルは、−CF2C
    F2CF2O−ではないペルフルオロアルキレン部分から必然
    的になる。)であるものとを、含有する配合エラストマ
    ー組成物を高温で用品の形に成形し、 2)該成形された用品を加熱して配合組成物を硬化させ
    ることを包含する硬化エラストマー用品の形成方法。
  20. 【請求項20】請求項1の組成物を硬化状態で含有する
    成形品。
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