JP3270436B2 - 立体駐車装置のパレット支持装置 - Google Patents

立体駐車装置のパレット支持装置

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JP3270436B2
JP3270436B2 JP32692199A JP32692199A JP3270436B2 JP 3270436 B2 JP3270436 B2 JP 3270436B2 JP 32692199 A JP32692199 A JP 32692199A JP 32692199 A JP32692199 A JP 32692199A JP 3270436 B2 JP3270436 B2 JP 3270436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体駐車装置にお
いて、車両が載置されるパレットの落下を防止し得るパ
レット支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】枠体の上下方向へ複数段配された駐車部
を備えた立体駐車装置においては、例えば、実用新案登
録番号第2552875号公報によって開示されている
ように、車両が載置されるパレットの落下を防止するパ
レット支持装置が装備されている。実用新案登録番号第
2552875号公報に開示されたパレット落下防止装
置は、図10に示されるように、昇降パレット201に
突設された張出し部202と、立体駐車装置の支柱20
3に回動自在に軸支され、張出し部202に係脱自在な
フック204とを有しており、昇降パレット201が不
測の事態によって落下するようなことがあっても、フッ
ク204の掛止部204aが昇降パレット201の張出
し部202を受け止めて昇降パレット201の落下を防
止するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパレット支持装置においては、昇降パレット201が
停止位置にある状態で、図10に示されるように、張出
し部202と掛止部204aとの間に所定の間隙Aが設
けられている。このため、昇降パレット201が落下
し、フック204の掛止部204aが昇降パレット20
1の張出し部202を受け止めた際に、フック204
(掛止部204a)に対して昇降パレット201の落下
に伴う過大な衝撃が加わることから、フック204、フ
ック204を回動自在に軸支する突出軸205といっ
た、パレット支持装置の構成部品の耐久性、信頼性を低
下させてしまう恐れがある。
【0004】また、上述したパレット支持装置において
は、昇降パレット201を下降する際に、図11及び図
12に示されるように、昇降パレット201を一度上昇
させることによりフック204を回転させて、フック2
04(掛止部204a)と昇降パレット201の張出し
部202との係止関係を解除させる必要がある。このた
め、昇降パレット201の昇降制御が複雑なものとなっ
てしまう。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、パレットの昇降制御を複雑化することなく、パレッ
トの落下に伴う過大な衝撃の発生を防ぎ、構成部品の耐
久性、信頼性の低下を抑制することが可能な立体駐車装
置のパレット支持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による立体駐車装置のパレット支持装置は、枠体の上下
方向へ複数段配された駐車部間で昇降されるパレットを
各段の停止位置で支持するようにした立体駐車装置のパ
レット支持装置であって、パレットに設けられた落下防
止部と、停止位置にあるパレットの落下防止部に下方か
ら当接して係合する係合位置及びパレットの落下防止部
に係合不能とする退避位置との間で、枠体に対して回動
自在に軸支された爪部と、爪部を回動させるための駆動
手段と、爪部と駆動手段とを連結するトグルリンクとを
備え、爪部が係合位置まで回動された状態で、パレット
からの荷重をトグルリンクにて支えることを特徴として
いる。
【0007】上述の請求項1に記載の立体駐車装置のパ
レット支持装置によれば、爪部が、パレットの落下防止
部に下方から当接して係合する係合位置及びパレットの
落下防止部に係合不能とする退避位置との間で枠体に対
して回動自在とされ、爪部が係合位置まで回動された状
態で、パレットからの荷重をトグルリンクにて支えるの
で、爪部が係合位置にある状態では、落下防止部と爪部
とが当接しており、上述した従来の技術のように、落下
防止部と爪部との間に間隙が生じることはなく、また、
爪部に作用するパレットからの荷重(パレット、車両等
の自重)は、トグルリンクによって支えられる。従っ
て、常時、パレットの落下防止部が爪部に当接して、ト
グルリンクとが爪部に作用する荷重を支えていることに
より、パレットの落下を防ぐように構成されるので、従
来の技術のようにパレットの落下に伴う過大な衝撃が発
生することがなく、爪部、トグルリンクといった構成部
品の耐久性、信頼性の低下を抑制することが可能とな
る。また、駆動手段からの駆動力を伝え、爪部を退避位
置まで回動させることにより、パレットが下降可能な状
態に移行するので、パレットを停止位置から一旦上昇さ
せることなく、パレットを下降させることができ、パレ
ットの昇降制御の複雑化を防ぐことも可能となる。
【0008】また、トグルリンクは、その一端が枠体に
対して回動自在に連結された第1リンクと、その一端が
第1リンクの他端に回動自在に連結され、他端が爪部に
対して回転自在に連結された第2リンクとを有し、爪部
が係合位置まで回動された状態で、第1リンクと第2リ
ンクとが、パレットの昇降方向に略一直線に揃うように
構成されていることが好ましい。この場合には、トグル
リンクが、コンパクトで簡素化されたリンク機構とな
る。また、上述したように、第1リンクと第2リンクと
が、いわゆるトグルリンク機構を構成することから、爪
部が係合位置にある状態において、第2リンクに回転力
が働かないので、駆動手段に負荷をかけることはない。
従って、駆動手段の動力は爪部に作用する荷重を考慮す
る必要がなく、駆動手段も低出力なもので足り、小型の
駆動手段を用いることができる。これらの結果、パレッ
ト支持装置の小型化が可能となる。
【0009】また、第1リンクと第2リンクとがパレッ
トの昇降方向に略一直線に揃った際に、第1リンクと第
2リンクとの少なくともいずれか一方に当接する補助部
材が更に設けられていることが好ましい。この場合に
は、第1リンクと第2リンクとがパレットの昇降方向に
略一直線に揃った際に、第1リンクと第2リンクとの少
なくともいずれか一方が補助部材に当接するので、第1
リンク71と第2リンク72とが略一直線に揃った状態
が確実に維持されることになり、パレットからの荷重を
十分に支えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。なお、図面の説明において同一の要素に
は同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
【0011】図1〜図8に示される実施形態は、本発明
を、入出庫バースに車両を進入させて、リフト内の走行
台車に車両を移載し、この走行台車が下降して所定のフ
ロアに停止すると共に、平面往復走行して所定のパレッ
トの位置で停止し、所定のパレットに車両を移載して格
納する方式の機械式駐車装置に適用したものである。
【0012】この機械式駐車装置1は、車両Vが進入あ
るいは退出する入出庫バース2と複数の駐車室3との間
を、リフト4(リフト4内を昇降する昇降台4a)およ
び走行台車5を用いて接続し、車両Vの入出庫を行うも
のである。リフト4の入出庫バース2に面する部分に
は、図1にも示されるように、車両搬出入口6と、この
車両搬出入口6を開閉するリフト扉7が設けられてい
る。また、入出庫バース2、リフト4の昇降台4a及び
走行台車5の各々には、互いに車両Vの受け渡しを行う
ための手段として、横送りコンベア8,8が設けられて
いる。
【0013】駐車室3は、図1に示されるように、走行
路9上における走行台車5の移動方向に複数配設されて
いる。夫々の駐車室3には、図2〜図4に示されるよう
に、枠体としてのフレーム構造物10、固定パレット2
0、横行パレット21、昇降パレット22a,22bが
備えられている。この昇降パレット22a,22bは横
行パレット21の上方に配置されており、夫々の駐車室
3は多段式立体駐車装置を構成している。また、横行パ
レット21が配設されている部分が下段の駐車部を構成
し、上昇した昇降パレット22a,22bが位置する部
分が上段の駐車部を構成することになる。
【0014】フレーム構造物10は、夫々の駐車室3の
左右一対の前部支柱11、同じく左右一対の後部支柱1
2(図3で片側1本のみ図示)、左右の前部支柱11間
に架設された支柱上部の前部梁13、左右の後部支柱1
2間に架設された支柱上部の後部梁14、前部梁13と
後部支柱12の頂部間に架設された前後梁15等から構
成されていて、各梁で囲まれた2つの平面矩形の空間が
それぞれ単位駐車領域3a,3bの空間を形成してい
る。なおこれらの各支柱11,12、梁13,14,1
5には例えばH型鋼が用いられる。
【0015】夫々の駐車室3には、図2に示されるよう
に、前部梁13(後部梁14)と平行に延在して敷設さ
れた2本のレール16(図2においては、一方のみ図
示)が備えられている。横行パレット21は、昇降パレ
ット22a,22bの個数よりも1体少ない数(1体)
配設されている。横行パレット21には、その正面と背
面とに2個ずつ車輪17が設けられており、各車輪17
は、2本のレール16上を転動する。これにより、図示
しない横行パレット駆動機構を作動させれば、横行パレ
ット21は、各昇降パレット22a,22bの並設方
向、すなわち、車両Vの横並び方向にスライド移動(横
行)することになる。そして、横行パレット21を適宜
横行させることにより、上段の駐車領域に位置する一方
の昇降パレット22a,22bに対して、着床位置を確
保する。
【0016】昇降パレット22a,22b及び横行パレ
ット21は、車両Vを搬送する車両横送り手段としての
横送りコンベア33,33をそれぞれ備えている。横送
りコンベア33,33は、横送りコンベア用駆動モータ
34により駆動される。横送りコンベア33,33とし
ては、スラットコンベア式あるいはベルトコンベア式の
ものを用いることができる。また、昇降パレット22
a,22b及び横行パレット21の横送りコンベア3
3,33と、走行台車5の横送りコンベア8,8とを1
体の横送りコンベア用駆動モータ34で駆動するように
構成してもよいし、夫々の横送りコンベアに対応させ
て、各昇降パレット22a,22b、横行パレット21
及び走行台車5の夫々に横送りコンベア用駆動モータ3
4を設けるようにしてもよい。
【0017】次に、昇降パレット22a,22bの昇降
駆動機構について説明する。昇降駆動機構は、昇降パレ
ット22a,22bに対して前後に配設されており、チ
ェーン、昇降パレット用駆動モータ44、フレーム側プ
ーリ、パレット側プーリ、及び、パレット支持装置51
を含んでいる。なお、昇降パレット22a,22bの前
部梁13及び後部梁14に近接する部分は、前部梁13
及び後部梁14との干渉を避ける形状とされている。
【0018】フレーム側プーリは、前方フレーム側プー
リ46,46と後方フレーム側プーリ47,47とを含
んでいる。前方フレーム側プーリ46,46は、図2に
示されるように、前部梁13の、単位駐車領域3a,3
bの中間に位置する部分に回転自在に組み付けられてい
る。後方フレーム側プーリ47,47は、前方フレーム
側プーリ46,46と同様に、後部梁14の、単位駐車
領域3a,3bの中間に位置する部分に回転自在に組み
付けられている。
【0019】パレット側プーリは、前方パレット側プー
リ49,49と後方パレット側プーリ50,50とを含
んでいる。前方パレット側プーリ49,49は、図2に
示されるように、夫々の昇降パレット22a,22bの
前端部の左右両側近傍に一対に組み付けられている。後
方パレット側プーリ50,50は、前方パレット側プー
リ49,49と同様に、夫々の昇降パレット22a,2
2bの後端部の左右両側近傍に一対に組み付けられてい
る。
【0020】前部支柱11と後部支柱12との間には、
駆動軸52が回転自在に架設されている。この駆動軸5
2には、前方フレーム側プーリ46,46に対応して設
けられた前側プーリ53及び後方フレーム側プーリ4
7,47に対応して設けられた後側プーリ54と、昇降
パレット用駆動モータ44からの駆動力が伝えられる従
動プーリ55が固定されている。昇降パレット用駆動モ
ータ44は前部梁13に設けられ、昇降パレット用駆動
モータ44の駆動プーリ56はチェーン等の無端巻掛部
材57を介して従動プーリ55と接続されている。
【0021】チェーンは、前側チェーン42と後側チェ
ーン43とを含んでいる。前側チェーン42は、図2に
示されるように、その両端が前部梁13に固定されてお
り、前側プーリ53、前方フレーム側プーリ46、及
び、前方パレット側プーリ49に順次掛け回されてい
る。後側チェーン43も前側チェーン42と同様に、そ
の両端が後部梁14に固定されており、後側プーリ5
4、後方フレーム側プーリ47、及び、後方パレット側
プーリ50に順次掛け回されている。
【0022】なお、昇降パレット22a,22bを水平
な姿勢を保って昇降させるために適宜の水平保持機構を
設けることは当然であり、例えば水平保持用チェーン
を、その一端を前後梁15の前部側近傍に連結固定し、
昇降パレット22a,22bの側部に前後一対に組み付
けた水平保持用プーリを介して他端を後部側の固定部に
連結固定する従来既知のもの(バランスチェーン方式)
を適用することができる。
【0023】パレット支持装置51は、図2及び図3に
示されるように、1体の昇降パレット22a,22bに
対して、昇降パレット22a,22bの前端部及び後端
部の各左右両側近傍に一対づつ、計4個設けられてい
る。
【0024】パレット支持装置51は、図6及び図7に
示されるように、主として、前部梁13(後部梁14)
にボルト65及びナット66により固定される支持ブラ
ケット60、落下防止部としてのフック61、フック6
1に対して出退して係脱自在な爪部62、爪部62に連
結されたトグルリンク63、及び、トグルリンク63を
介して爪部62に動力を与える駆動手段としてのパレッ
ト支持用油圧アクチュエータ64で構成されている。図
6及び図8においては、支持ブラケット60の一部が切
り欠かれた状態を示している。
【0025】支持ブラケット60は、一対の起立片60
aと底部60bとを有しており、図7に示されるよう
に、略U字状に形成されている。この支持ブラケット6
0は、逆U字状とされた状態で底部60bと前部梁13
(後部梁14)とをボルト65及びナット66により固
定することにより、前部梁13(後部梁14)に固定さ
れる。また、一対の起立片60aは、補強部材67,6
8により連結されている。
【0026】フック61は、略U字状に形成されてお
り、図7に示されるように、逆U字状とされた状態で、
昇降パレット22a,22bに溶接等により固定されて
いる。爪部62は、略J字状に形成されており、その一
端が、一対の起立片60a間に架設された支持軸69に
対して回動自在(図6において、左右方向に回動自在)
に連結されている。爪部62の他端には、フック61に
当接して係合し得る係合部62aが設けられている。
【0027】トグルリンク63は、第1リンク71と第
2リンク72にて構成されている。第1リンク71は、
その一端が、一対の起立片60a間に架設された支持軸
73に対して回動自在(図6において、左右方向に回動
自在)に連結されており、支持ブラケット60及び前部
梁13(後部梁14)に対して回動自在に構成されてい
る。第2リンク72は、その一端が第1リンク71の他
端に連結軸74を介して連結されており、第1リンク7
1に対して回動自在となっている。第2リンク72の他
端は、爪部62の中央部に連結軸75を介して連結され
ており、第2リンク72は、爪部62に対して回転自在
となっている。
【0028】パレット支持用油圧アクチュエータ64
は、アクチュエータハウジング76とピストンロッド7
7とを有しており、パレット支持用油圧アクチュエータ
圧油供給部78から圧油が供給されることにより、ピス
トンロッド77をストローク(本実施形態においては、
上下方向にストローク)させるように構成されている。
アクチュエータハウジング76は、支持ブラケット79
を介して補強部材68にボルト65及びナット66によ
り固定されている。ピストンロッド77の先端には、連
結部材80が固定されている。連結部材80の連結軸8
1には、連結リンク82の一端が回動自在に連結されて
いる。連結リンク82の他端は第1リンク71に接続さ
れており、連結リンク82は第1リンク71と一体的に
回動するように構成されている。連結リンク82には、
連結部材80との干渉を避けるための切欠部82aが設
けられている。
【0029】上述したように構成されたパレット支持装
置51においては、図6に示されているように、パレッ
ト支持用油圧アクチュエータ64のピストンロッド77
が収納されている状態では、第1リンク71と第2リン
ク72とが所定の角度を有した状態とされ、爪部62が
退避位置とされており、爪部62(係合部62a)とフ
ック61とが係合することはなく、昇降パレット22
a,22bが昇降し得る状態となる。
【0030】パレット支持用油圧アクチュエータ64に
圧油が供給され、ピストンロッド77が伸出すると、ピ
ストンロッド77の伸出が、連結部材80を介して連結
リンク82に伝わり、連結リンク82を支持軸73周り
に回動(図中、時計回り)させる。連結リンク82と第
1リンク71とは一体的に回動するよう構成されている
ため、第1リンク71も支持軸73周りに回動(図中、
時計回り)する。第1リンク71の回動により第2リン
ク72は押し上げられ、更に、第2リンク72は爪部6
2を押し上げていく。これにより、爪部62は、支持軸
69周りに回動(図中、反時計回り)し、係合部62a
を下方からフック61に向けて進出させていく。
【0031】ピストンロッド77の伸出が更に進行する
と、図8に示されるように、第1リンク71と第2リン
ク72とがパレットの昇降方向(図中、矢印方向)に略
一直線lに揃い、この状態において、爪部62の係合部
62aがフック61に対して下方から当接して、係合部
62aとフック61とが係合することになる(係合位
置)。また、第1リンク71と第2リンク72とが略一
直線lに揃った状態を維持するように、第1リンク71
と第2リンク72とが略一直線lに揃った状態にて補強
部材68と第1リンク71とが当接するように構成され
ている。ここで、補強部材68は、各請求項における補
助部材を構成している。
【0032】パレット支持装置51には、更に、支持ブ
ラケット60に対して一体的に設けられたストッパー部
材90が含まれている。ストッパー部材90は、昇降し
た各昇降パレット22a,22bに当接し、各昇降パレ
ット22a,22bの上段における停止位置を規定す
る。
【0033】横行パレット駆動機構に含まれる横行パレ
ット用駆動モータ23、横送りコンベア用駆動モータ3
4、昇降パレット用駆動モータ44、及び、パレット支
持用油圧アクチュエータ圧油供給部78は、図9に示さ
れるように、制御ユニット91に接続されており、制御
ユニット91から出力される制御信号に基づいて、その
作動が制御されるように構成されている。制御ユニット
91には、走行台車位置検出部92、横行パレット位置
検出部93、及び、昇降パレット位置検出部94等から
の出力信号が入力されている。
【0034】次に、機械式駐車装置1の動作について説
明する。例えば、入出庫バース2に進入し、昇降台4a
から走行台車5に移載された車両Vを、図2に示される
ように、上段左側の駐車位置に移動させる例を説明す
る。
【0035】まず、車両Vは矢印A方向に前進し、入出
庫バース2へと進入する。そして、前後輪が横送りコン
ベア8,8上に乗った状態で停止する。乗員はここで降
車することになる。そして、昇降台4aを、入出庫バー
ス2を設けたフロアに停止させて、リフト4の車両搬出
入口6のリフト扉7を開き、昇降台4aおよび入出庫バ
ース2の横送りコンベア8,8を同期作動させることに
より、入出庫バース2の車両Vを移送し、昇降台4aへ
と移載する。昇降台4aへの車両Vの移載が完了する
と、車両搬出入口6のリフト扉7を閉じ、昇降台4aを
走行台車5が待機するフロアまで下降させる。昇降台4
aが走行台車5が待機するフロアまで下降すると、夫々
の横送りコンベア8,8を同期作動させて車両Vを移送
し、昇降台4aから走行台車5に移載する。その後、走
行台車5を走行させ、目的の駐車室3で停止させる(図
2に示された状態)。
【0036】走行台車位置検出部92が、走行台車5が
目的の駐車室3に到達したことを検出すると、制御ユニ
ット91から横行パレット用駆動モータ23のドライバ
回路(図示せず)に対して制御信号が送られ、横行パレ
ット用駆動モータ23が作動する。横行パレット用駆動
モータ23の作動により、横行パレット21は、図2に
おいて右方向に横行する。横行パレット位置検出部93
が、図4に示されるように、横行パレット21が昇降パ
レット22bの下方の位置まで横行したこと検出する
と、制御ユニット91から横行パレット用駆動モータ2
3のドライバ回路(図示せず)に対して制御信号が送ら
れ、横行パレット用駆動モータ23の作動が停止する。
横行パレット21が昇降パレット22bの下方の位置に
あることから、昇降パレット22aの着床位置が確保さ
れることになる。
【0037】次に、走行台車5に載置されている車両V
を上段左側の昇降パレット22aに載置させるために、
上段左側の昇降パレット22aを下降させる。昇降パレ
ット22aが上段の停止位置にあるときは、図8に示さ
れるように、昇降パレット22aはパレット支持装置5
1により支持されている。すなわち、ピストンロッド7
7が伸出し、第1リンク71と第2リンク72とがパレ
ットの昇降方向に略一直線lに揃い、爪部62が係合位
置にあり、爪部62の係合部62aがフック61に対し
て下方から当接して、係合部62aとフック61とが係
合して、昇降パレット22aを支持している。従って、
上段左側の昇降パレット22aを下降させるためには、
上段左側の昇降パレット22aに対応するパレット支持
装置51による昇降パレット22aの支持を解除する必
要がある。
【0038】このため、まず、制御ユニット91からパ
レット支持用油圧アクチュエータ圧油供給部78に制御
信号が送られ、パレット支持用油圧アクチュエータ圧油
供給部78は、パレット支持用油圧アクチュエータ64
に供給していた圧油を排出させる。パレット支持用油圧
アクチュエータ64からの圧油の排出により、図6に示
されるように、ピストンロッド77が収納され、第1リ
ンク71と第2リンク72とが所定の角度を有した状態
となり、爪部62が退避位置とされ、爪部62(係合部
62a)とフック61とが係合することはなく、昇降パ
レット22aが下降し得る状態となる。
【0039】爪部62が退避位置とされた状態で、制御
ユニット91から昇降パレット用駆動モータ44のドラ
イバ回路(図示せず)に対して制御信号が送られ、昇降
パレット用駆動モータ44が作動する。昇降パレット用
駆動モータ44は、図4において反時計周りに回転し、
昇降パレット用駆動モータ44の回転は、無端巻掛部材
57、従動プーリ55、及び、駆動軸52を介して、前
側プーリ53及び後側プーリ54に伝えられ、前側プー
リ53及び後側プーリ54も図4において反時計周りに
回転する。前側プーリ53の回転により前側チェーン4
2が前方パレット側プーリ49方向に繰り出され、ま
た、後側プーリ54の回転により後側チェーン43が後
方パレット側プーリ50方向に繰り出され、昇降パレッ
ト22aが下降を開始する。
【0040】昇降パレット位置検出部94が、図4に示
されるように、昇降パレット22aが走行台車5と同じ
位置に到達したことを検出すると、制御ユニット91か
ら昇降パレット用駆動モータ44のドライバ回路に対し
て制御信号が送られ、昇降パレット用駆動モータ44の
回転が停止して、昇降パレット22aの下降が停止す
る。この状態において、車両Vは、下降された昇降パレ
ット22aに横送りされる。この場合、制御ユニット9
1から、横送りコンベア用駆動モータ34のドライバ回
路(図示せず)に対して制御信号が送られ、横送りコン
ベア用駆動モータ34が作動し、車両Vは走行台車5の
横送りコンベア8,8から昇降パレット22aの横送り
コンベア33,33に移送される。
【0041】車両Vの昇降パレット22aへの移載が完
了すると、制御ユニット91から昇降パレット用駆動モ
ータ44のドライバ回路に対して制御信号が送られ、昇
降パレット用駆動モータ44が作動する。昇降パレット
用駆動モータ44は、図4において時計周りに回転し、
昇降パレット用駆動モータ44の回転は、無端巻掛部材
57、従動プーリ55、及び、駆動軸52を介して、前
側プーリ53及び後側プーリ54に伝えられ、前側プー
リ53及び後側プーリ54も図4において反時計周りに
回転する。前側プーリ53の回転により前側チェーン4
2が巻き上げられ、同様に、後側プーリ54の回転によ
り後側チェーン43が巻き上げられて、昇降パレット2
2aが上昇を開始する。
【0042】昇降パレット位置検出部94が、図5に示
されるように、昇降パレット22aがストッパー部材9
0により規定される上段の停止位置に到達したことを検
出すると、制御ユニット91からパレット支持用油圧ア
クチュエータ圧油供給部78に対して制御信号が送ら
れ、車両Vを載置した昇降パレット22aはパレット支
持装置51により支持される。昇降パレット22aがス
トッパー部材90により規定される上段の停止位置に到
達した状態では、図6に示されるように、爪部62が退
避位置とされ、爪部62(係合部62a)とフック61
とが係合されていない。
【0043】そこで、制御ユニット91からパレット支
持用油圧アクチュエータ圧油供給部78に制御信号が送
られ、パレット支持用油圧アクチュエータ圧油供給部7
8からパレット支持用油圧アクチュエータ64に圧油を
供給し、ピストンロッド77を伸出させる。ピストンロ
ッド77の伸出により、図8に示されるように、第1リ
ンク71と第2リンク72とがパレットの昇降方向に略
一直線lに揃い、爪部62が係合位置とされ、爪部62
の係合部62aがフック61に対して下方から当接し
て、係合部62aとフック61とが係合して、昇降パレ
ット22aが支持される。車両Vを載置した昇降パレッ
ト22aがパレット支持装置51により支持されること
により、ストッパー部材90により規定される上段の停
止位置に昇降パレット22aが保持されて、車両Vの入
庫が完了する。
【0044】ここで、爪部62が係合位置とされ、爪部
62の係合部62aがフック61に対して下方から当接
している状態では、第1リンク71と第2リンク72と
がパレットの昇降方向に略一直線lに揃っており、昇降
パレット22aからの荷重(昇降パレット22a及び車
両Vの自重)は、第1リンク71と第2リンク72とで
構成されるトグルリンク63により支えられ、パレット
支持用油圧アクチュエータ64に負荷をかけることはな
い。
【0045】出庫時の動作として、例えば、図5に示さ
れるように、上段左側の駐車位置にある車両Vを出庫さ
せる例を説明する。昇降パレット22aを着床させるた
めには、横行パレット21を横行させて着床位置を確保
する必要があり、昇降パレット22aの下方に横行パレ
ット21が存在している場合には、上述したようにし
て、横行パレット21を昇降パレット22bの下方の位
置まで横行させる。
【0046】昇降パレット22aがストッパー部材90
により規定される上段の停止位置にあるときは、図8に
示されるように、昇降パレット22aはパレット支持装
置51により支持されて、昇降パレット22aからの荷
重(昇降パレット22a及び車両Vの自重)は、第1リ
ンク71と第2リンク72とで構成されるトグルリンク
63により支えられている。従って、上段左側の昇降パ
レット22aを下降させるためには、上段左側の昇降パ
レット22aに対応するパレット支持装置51による昇
降パレット22aの支持を解除する必要がある。
【0047】このため、車両Vを出庫させる操作が検知
されると、まず、制御ユニット91からパレット支持用
油圧アクチュエータ圧油供給部78に制御信号が送ら
れ、パレット支持用油圧アクチュエータ圧油供給部78
は、パレット支持用油圧アクチュエータ64に供給して
いた圧油を排出させる。パレット支持用油圧アクチュエ
ータ64からの圧油の排出により、図6に示されるよう
に、ピストンロッド77が収納され、第1リンク71と
第2リンク72とが所定の角度を有した状態となり、爪
部62が退避位置とされ、爪部62(係合部62a)と
フック61とが係合することはなく、昇降パレット22
aが下降し得る状態となる。
【0048】爪部62が退避位置とされた状態で、制御
ユニット91から昇降パレット用駆動モータ44のドラ
イバ回路に対して制御信号が送られ、昇降パレット用駆
動モータ44が作動する。昇降パレット用駆動モータ4
4は、図5において反時計周りに回転し、昇降パレット
用駆動モータ44の回転は、無端巻掛部材57、従動プ
ーリ55、及び、駆動軸52を介して、前側プーリ53
及び後側プーリ54に伝えられ、前側プーリ53及び後
側プーリ54も図5において反時計周りに回転する。前
側プーリ53の回転により前側チェーン42が前方パレ
ット側プーリ49方向に繰り出され、また、後側プーリ
54の回転により後側チェーン43が後方パレット側プ
ーリ50方向に繰り出され、昇降パレット22aが下降
を開始する。
【0049】昇降パレット位置検出部94が、図4に示
されるように、最下位置まで下降したことを検出する
と、制御ユニット91から昇降パレット用駆動モータ4
4のドライバ回路に対して制御信号が送られ、昇降パレ
ット用駆動モータ44の回転が停止して、昇降パレット
22aの下降が停止する。昇降パレット22aが着床し
た状態において、車両Vは、昇降パレット22aから走
行台車5に横送りされる。この場合、制御ユニット91
から、横送りコンベア用駆動モータ34のドライバ回路
(図示せず)に対して制御信号が送られ、横送りコンベ
ア用駆動モータ34が作動し、車両Vは昇降パレット2
2aの横送りコンベア33,33から走行台車5の横送
りコンベア8,8に移送される。
【0050】図4に示されるように、車両Vの走行台車
5への移載が完了すると、制御ユニット91から昇降パ
レット用駆動モータ44のドライバ回路に対して制御信
号が送られ、昇降パレット用駆動モータ44が作動す
る。昇降パレット用駆動モータ44は、図4において時
計周りに回転し、昇降パレット用駆動モータ44の回転
は、無端巻掛部材57、従動プーリ55、及び、駆動軸
52を介して、前側プーリ53及び後側プーリ54に伝
えられ、前側プーリ53及び後側プーリ54も図4にお
いて反時計周りに回転する。前側プーリ53の回転によ
り前側チェーン42が巻き上げられ、同様に、後側プー
リ54の回転により後側チェーン43が巻き上げられ
て、昇降パレット22aが上昇を開始する。昇降パレッ
ト位置検出部94が、昇降パレット22aがストッパー
部材90により規定される上段の停止位置に到達したこ
とを検出すると、上述したようにパレット支持装置51
により昇降パレット22aが支持される。
【0051】車両Vが載置された走行台車5はリフト4
(昇降台4a)の位置まで移動され、走行台車5と昇降
台4aとの位置が一致すると、走行台車5を停止させ
る。走行台車5が停止すると、夫々の横送りコンベア
8,8を同期作動させて車両Vを移送し、走行台車5か
ら昇降台4aに移載する。その後、昇降台4aをリフト
4により上昇させる。昇降台4aが入出庫バース2と同
じ高さまでに達すると、リフト4の車両搬出入口6のリ
フト扉7を開き、昇降台4aおよび入出庫バース2の横
送りコンベア8,8を同期作動させることにより、昇降
台4aの車両Vを入出庫バース2へと移送する。入出庫
バース2に移送された車両Vは矢印B方向に前進して入
出庫バース2から退出し、機械式駐車装置1から出庫す
る。
【0052】このように、本実施形態によれば、爪部6
2が、係合部62aがフック61に下方から当接して係
合する係合位置及び係合部62aがフック61に係合不
能とする退避位置との間で、前部梁13あるいは後部梁
14に固定された支持ブラケット60に対して回動自在
とされ、昇降パレット22a,22bが上段の停止位置
にある際に、爪部62が係合位置まで回動されて、昇降
パレット22a,22bからの荷重を、第1リンク71
及び第2リンク72とにより構成されるトグルリンク6
3にて支えるので、爪部62が係合位置にある状態で
は、フック61と爪部62(係合部62a)とが当接し
ており、上述した従来の技術のように、落下防止部と爪
部62との間に間隙が生じることはなく、また、爪部6
2に作用する昇降パレット22a,22bからの荷重
(昇降パレット22a,22b、載置された車両V等の
自重)は、トグルリンク63によって支えられる。従っ
て、常時、昇降パレット22a,22bの落下防止部が
爪部62に当接して、トグルリンク63が爪部62に作
用する荷重を支えていることにより、昇降パレット22
a,22bの落下を防ぐように構成されるので、従来の
技術のように昇降パレット22a,22bの落下に伴う
過大な衝撃が発生することがなく、爪部62、トグルリ
ンク63といった構成部品の耐久性、信頼性の低下を抑
制することが可能となる。
【0053】また、パレット支持用油圧アクチュエータ
64のピストンロッド77のストロークを、トグルリン
ク63等を介して伝えることにより、爪部62を退避位
置まで回動させて、昇降パレット22a,22bが下降
可能な状態に移行するので、昇降パレット22a,22
bを停止位置から一旦上昇させることなく、昇降パレッ
ト22a,22bを下降させることができ、昇降パレッ
ト22a,22bの昇降制御の複雑化を防ぐことも可能
となる。
【0054】また、トグルリンク63は、第1リンク7
1と第2リンク72にて構成され、第1リンク71は、
その一端が、一対の起立片60a間に架設された支持軸
73に対して回動自在に連結されており、支持ブラケッ
ト60及び前部梁13(後部梁14)に対して回動自在
とされ、第2リンク72は、その一端が第1リンク71
の他端に連結軸74を介して連結されており、第1リン
ク71に対して回動自在となっており、その他端は、爪
部62の中央部に連結軸75を介して連結されており、
爪部62に対して回転自在となっている。トグルリンク
63をこのように構成することにより、トグルリンク6
3がコンパクトで簡素化されたリンク機構となる。
【0055】また、上述したように、第1リンク71と
第2リンク72とが、爪部62が係合位置まで回動され
た状態で、昇降パレット22a,22bの昇降方向に略
一直線lに揃うように構成されているので、爪部62が
係合位置にある状態において、昇降パレット22a,2
2bからの荷重(昇降パレット22a,22b、載置さ
れた車両V等の自重)を確実に支えることができると共
に、第2リンク72には回転力が働かないので、パレッ
ト支持用油圧アクチュエータ64に負荷をかけることは
ない。従って、パレット支持用油圧アクチュエータ64
の動力は爪部62に作用する荷重を考慮する必要がな
く、パレット支持用油圧アクチュエータ64も低出力な
もので足り、小型のパレット支持用油圧アクチュエータ
64を用いることができる。これらの結果、パレット支
持装置51の小型化が可能となる。
【0056】また、第1リンク71と第2リンク72と
が昇降パレット22a,22bの昇降方向に略一直線l
に揃った際に、補強部材68が第1リンク71と当接す
るように設けられているので、第1リンク71と第2リ
ンク72とが昇降パレット22a,22bの昇降方向に
略一直線に揃った際に、第1リンク71が補強部材68
に当接して、第1リンク71と第2リンク72とが略一
直線lに揃った状態が確実に維持されることになり、昇
降パレット22a,22bからの荷重(昇降パレット2
2a,22b、載置された車両V等の自重)を十分に支
えることができる。
【0057】昇降パレット22a,22bの一方、例え
ば昇降パレット22aを昇降させる場合、チェーン(前
側チェーン42及び43後側チェーン)が各昇降パレッ
ト22a,22bにわたって掛けられているため、他方
の昇降パレット22bも昇降(上下方向に移動)しよう
とする。しかしながら、本実施形態においては、各昇降
パレット22a,22bが当接するストッパー部材90
により上段の停止位置が規定されており、この上段の停
止位置より更に、各昇降パレット22a,22bが上昇
することはない。また、各昇降パレット22a,22b
が上段の停止位置にある際に、爪部62が係合位置まで
回動されて、昇降パレット22a,22bを下方から第
1リンク71及び第2リンク72とにより構成されるト
グルリンク63(パレット支持装置51)にて支えるの
で、この上段の停止位置より更に、各昇降パレット22
a,22bが下降することはない。このように、昇降パ
レット22a,22bの一方を昇降させる場合におい
て、ストッパー部材90により他方の昇降パレット22
a,22bの上昇が抑制され、また、パレット支持装置
51により他方の昇降パレット22a,22bの下降が
抑制されるので、他方の昇降パレット22a,22bの
上下方向の移動が規制されることになる。この結果、従
来必要とされていた、上段の停止位置における各昇降パ
レット22a,22bの上下方向の移動のための空間が
不必要となり、機械式駐車装置1の高さ方向での小型化
が可能となる。
【0058】なお、本実施形態においては、駆動手段と
してパレット支持用油圧アクチュエータ64を用いた
が、もちろん電動モータ等の他の駆動手段を用いるよう
に構成してもよい。また、1体のパレット支持装置51
に対して1体のパレット支持用油圧アクチュエータ64
を配設しているが、複数(たとえば2体)のパレット支
持装置51に対して1体のパレット支持用油圧アクチュ
エータ64を配設して、1体のパレット支持用油圧アク
チュエータ64により複数のパレット支持装置51にお
ける爪部62に同時に動力を与えるようにしてもよい。
【0059】また、本実施形態においては、第1リンク
71と第2リンク72とが昇降パレット22a,22b
の昇降方向に略一直線lに揃った際に、補強部材68が
第1リンク71と当接するように構成されているが、第
2リンク72と補強部材68とが当接するように構成、
あるいは、第1リンク71及び第2リンク72と補強部
材68とが当接するように構成してもよい。また、新た
な補助部材を設け、この補助部材が第1リンク71と第
2リンク72との少なくともいずれか一方と当接するよ
うに構成してもよい。
【0060】また、本実施形態に係るパレット支持装置
51は、上述したもの以外の昇降駆動機構を備えた立体
駐車装置にも適用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明の
立体駐車装置のパレット支持装置によれば、停止位置に
あるパレットの落下防止部に下方から当接して係合する
係合位置及びパレットの落下防止部に係合不能とする退
避位置との間で、枠体に対して回動自在に軸支された爪
部と、爪部を回動させるための駆動手段と、爪部と前記
駆動手段とを連結するトグルリンクとを備え、駆動手段
からの駆動力がトグルリンクを介して爪部に伝えられ、
爪部が係合位置まで回動された状態で、パレットからの
荷重をトグルリンクにて支えることにより、パレットの
昇降制御を複雑化することなく、パレットの落下に伴う
過大な衝撃の発生を防ぎ、構成部品の耐久性、信頼性の
低下を抑制することが可能な立体駐車装置のパレット支
持装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の構成
を説明するための概略斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る機械式駐車装置に含ま
れる、駐車室の構成を説明するための概略正面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態に係る機械式駐車装置に含ま
れる、駐車室の構成を説明するための概略側面図であ
る。
【図4】本発明の実施形態に係る機械式駐車装置に含ま
れる、駐車室の構成を説明するための概略正面図であ
る。
【図5】本発明の実施形態に係る機械式駐車装置に含ま
れる、駐車室の構成を説明するための概略正面図であ
る。
【図6】本発明の実施形態に係るパレット支持装置を示
す要部側面図であり、爪部が退避位置とされた状態であ
る。
【図7】本発明の実施形態に係るパレット支持装置を示
す要部正面図であり、爪部が退避位置とされた状態であ
る。
【図8】本発明の実施形態に係るパレット支持装置を示
す要部側面図であり、爪部が係合位置とされた状態であ
る。
【図9】本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の動作
を制御する制御ユニットを含むブロック図である。
【図10】従来のパレット支持装置を示す模式図であ
る。
【図11】従来のパレット支持装置を示す模式図であ
る。
【図12】従来のパレット支持装置を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1…機械式駐車装置、10…フレーム構造物、21…横
行パレット、22a,22b…昇降パレット、44…昇
降パレット用駆動モータ、51…パレット支持装置、6
0…支持ブラケット、60a…起立片、60b…底部、
61…フック、62…爪部、62a…係合部、63…ト
グルリンク、64…パレット支持用油圧アクチュエー
タ、67,68…補強部材、69…支持軸、71…第1
リンク、72…第2リンク、73…支持軸、74…連結
軸、75…連結軸、76…アクチュエータハウジング、
77…ピストンロッド、78…パレット支持用油圧アク
チュエータ圧油供給部、79…支持ブラケット、80…
連結部材、81…連結軸、82…連結リンク、82a…
切欠部、90…ストッパー部材、91…制御ユニット、
94…昇降パレット位置検出部、201…昇降パレッ
ト、202…張出し部、204…フック、204a…掛
止部、205…突出軸、V…車両。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 提箸 博幸 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東 急車輛製造株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−51486(JP,A) 特開 平8−240026(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/06 E04H 6/18 603

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体の上下方向へ複数段配された駐車部
    間で昇降されるパレットを各段の停止位置で支持するよ
    うにした立体駐車装置のパレット支持装置であって、 前記パレットに設けられた落下防止部と、 前記停止位置にある前記パレットの前記落下防止部に下
    方から当接して係合する係合位置及び前記パレットの前
    記落下防止部に係合不能とする退避位置との間で、前記
    枠体に対して回動自在に軸支された爪部と、 前記爪部を回動させるための駆動手段と、 前記爪部と前記駆動手段とを連結するトグルリンクとを
    備え、 前記爪部が前記係合位置まで回動された状態で、前記パ
    レットからの荷重を前記トグルリンクにて支えることを
    特徴とする立体駐車装置のパレット支持装置。
  2. 【請求項2】 前記トグルリンクは、 その一端が前記枠体に対して回動自在に連結された第1
    リンクと、 その一端が前記第1リンクの他端に回動自在に連結さ
    れ、他端が前記爪部に対して回転自在に連結された第2
    リンクとを有し、 前記爪部が前記係合位置まで回動された状態で、前記第
    1リンクと前記第2リンクとが、前記パレットの昇降方
    向に略一直線に揃うように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の立体駐車装置のパレット支持装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1リンクと前記第2リンクとが前
    記パレットの昇降方向に略一直線に揃った際に、前記第
    1リンクと前記第2リンクとの少なくともいずれか一方
    に当接する補助部材が更に設けられていることを特徴と
    する請求項2に記載の立体駐車装置のパレット支持装
    置。
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