JP3269997B2 - 帆立貝中腸腺の油脂抽出方法 - Google Patents

帆立貝中腸腺の油脂抽出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帆立貝中腸腺から
エイコサペンタエン酸(EPA)等の有用な油脂を抽出
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帆立貝は養殖が可能であるため、近年、
市場に大量に供給されている。ところが、食用に供され
る部分は、通常、貝柱の部分だけであり、その他の貝
殻、中腸腺(所謂ウロ)、外套膜(所謂ヒモ)、内蔵等
の残渣は廃棄されている。前記廃棄される残渣は、焼
却、埋め立て等により処理されているが、焼却する場合
にはその経費が帆立貝加工業者に少なからぬ負担とな
り、埋め立てする場合には前記残渣に含まれる重金属に
よる土壌の汚染、前記残渣の腐敗臭等により環境汚染を
生じる虞れがある。
【0003】一方、前記残渣、特に中腸腺には、エイコ
サペンタエン酸(以下、EPAと略記する)等の有用な
油脂が含まれており、前記EPAは、血栓形成の抑制、
血中コレステロールを低下させる作用があり、心筋梗
塞、動脈硬化等の予防に効果があるとされている。前記
EPAは、イワシ、イカ等の魚油に含まれていることが
知られているが、前記帆立貝中腸腺にはイワシ、イカ等
の魚油よりも高濃度で含有されており、これを有効利用
することが検討されている。
【0004】従来、イワシ、イカ等の魚介類から油脂を
抽出する方法としては、原料に対して数倍の水を加え、
80〜100℃に加熱して油脂を抽出し(所謂「煮取り
法」)、抽出された油脂を遠心分離により水から分離す
る方法が知られている。前記煮取り法によれば、設備
費、ランニングコスト等の諸経費を低く抑えて油脂を抽
出することができる。
【0005】しかしながら、前記従来の煮取り法を帆立
貝中腸腺の油脂抽出に適用すると、抽出収率が50〜6
0%と低く、また抽出した油脂を遠心分離により水より
分離しようとするとき、エマルジョンを生成し油脂と水
との分離が不可能になるという不都合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、帆立貝中腸腺からエイコサペンタエン酸
等の有用な油脂を高い収率で抽出することができる方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
の煮取り法で十分な収率が得られない理由について検討
した結果、前記帆立貝中腸腺は前記EPAに限ってはイ
ワシ、イカ等の魚油よりも高濃度で含有するが、含有す
る油脂量はイワシ、イカ等の魚油よりも低く、前記従来
の煮取り法では油脂の抽出自体が不十分であり、さら
に、抽出された油脂を遠心分離する際に、該油脂が煮取
りのための水とエマルジョンを形成して分離が困難にな
ることを見出した。
【0008】本発明は、前記知見に基づいてなされたも
のであり、前記目的を達成するために、帆立貝中腸腺を
水中で煮取りする工程と、前記煮取り後の液から固形物
を除去して液体成分を分離する工程と、前記液体成分か
ら遠心分離により油脂を分離する工程とからなる帆立貝
中腸腺の油脂抽出方法において、前記煮取りの前に前記
帆立貝中腸腺を蒸し焼きする工程を備えることを特徴と
する。
【0009】前記帆立貝中腸腺は内臓であるので、前記
EPA等の油脂は中腸腺の中で、細胞膜等のタンパク質
と結合した状態で存在するものと考えられる。そこで、
本発明の抽出方法では、まず、前記帆立貝中腸腺を蒸し
焼きすることにより、前記細胞膜のタンパク質を変成さ
せ、該タンパク質とEPA等の油脂との結合を切断して
油脂が分離しやすい状態にする。
【0010】本発明の抽出方法では、前記蒸し焼きに続
いて、前記帆立貝中腸腺を水中で加熱して煮取りを行う
ことにより、前記細胞膜等のタンパク質から油脂を分離
させ、水中に抽出する。前記煮取りが終了すると、抽出
された油脂が前記水の液面に浮上するので、前記帆立貝
中腸腺の残渣である固形物を除去し、前記油脂を含む液
体成分を分離する。
【0011】そして、前記液体成分を遠心分離にかける
と、前記油脂と前記水とを比重差により分離し、油脂を
得ることができる。
【0012】本発明によれば、前記煮取りに先立って、
前記蒸し焼きを行うので、前記帆立貝中腸腺から油脂が
分離し易くなり、従来の煮取り方法に比較して高い収率
で、前記EPA等の油脂を抽出することができる。
【0013】本発明の抽出方法において、前記蒸し焼き
は65〜95℃の範囲の温度で30〜75分の範囲の時
間で行うことを特徴とする。前記蒸し焼きは、65℃未
満では前記タンパク質を変成する効果を十分に得ること
ができず、95℃を超えると抽出される油脂の過酸化物
値(POV)が大になる。前記EPA等の油脂は、高度
不飽和脂肪酸である。例えばEPAの場合、その名が示
すとおり、炭素数20(=エイコサ)、不飽和結合数5
(=ペンタエン)であるので、不飽和結合が酸化されて
変成される割合が高くなりPOVが大になる。
【0014】また、前記蒸し焼きは、30分未満では前
記タンパク質を変成する効果を十分に得ることができ
ず、75分を超えると製造コストの増大と共に、抽出さ
れた油脂が変成される割合が高くなる。前記蒸し焼き
は、前記帆立貝中腸腺が収容された容器を75〜125
℃の温度で加熱する方法、該容器に蒸気を導入する方法
等により行うことができる。
【0015】また、本発明の抽出方法は、帆立貝中腸腺
を水中で煮取りする工程と、前記煮取り後の液から固形
物を除去して液体成分を分離する工程と、前記液体成分
から遠心分離により油脂を分離する工程とからなる帆立
貝中腸腺の油脂抽出方法において、前記煮取りの前に前
記帆立貝中腸腺を蒸し焼きする工程を備え、前記遠心分
離は、前記液体成分が酸性の条件下に行うことを特徴と
する。
【0016】前記煮取りにより水中に抽出された油脂
は、生物体内に含まれている界面活性物質の作用によ
り、或いは前記油脂自体が塩を形成して界面活性剤とし
て作用するために、前記水とエマルジョンを形成して乳
化する傾向がある。前記遠心分離は、前記油脂と水とを
その比重差により分離するものであるので、前記の様に
前記油脂と水とがエマルジョンを形成していると、両者
を分離することが困難になる。
【0017】そこで、本発明では、前記液体成分を酸性
とすることにより、前記界面活性剤の作用を阻害して前
記油脂の乳化を防止する。また、前記油脂が塩を形成し
ている場合には、該塩を加水分解して前記油脂を遊離さ
せる。この結果、前記遠心分離による油脂の収率を向上
させることができる。
【0018】本発明において、前記酸性は、pH2〜4
の範囲であることを特徴とする。前記液体成分のpHが
2.0未満では、装置を強耐酸性の特殊な材質で製作す
る必要がある。また、前記液体成分のpHが4.0を超
えると前記油脂の乳化を防止する効果が十分に得られな
い。
【0019】また、本発明の抽出方法では、前記蒸し焼
きにより、前記の様に前記帆立貝中腸腺から油脂が分離
し易くなるので、前記酸性条件下の遠心分離と組み合わ
せることにより、さらに高い収率で、前記EPA等の油
脂を抽出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の抽出方法を示すフローチャートであ
り、図2は本実施形態に用いる遠心分離機の一構成例を
示す説明的断面図である。
【0021】本実施態様の抽出方法では、まず図1示の
ように、帆立貝中腸腺を蒸し焼き用容器に収容する。そ
して、前記容器内の温度が65〜95℃の範囲になるよ
うにして、30〜75分間蒸し焼きする。前記容器は、
直接75〜125℃の範囲の温度で加熱することによ
り、容器内の温度を前記範囲とすることができる。
【0022】次に、前記のようにして蒸し焼きにされた
帆立貝中腸腺の2〜4重量倍の水を加え、攪拌しなが
ら、90〜98℃の範囲の温度で30〜40分間加熱し
て煮取りを行う。前記水は、通常の水道水、井戸水等で
よい。また、油水分離した廃水を中和した後、再循環し
て使用してもよい。
【0023】前記煮取りが終了すると、前記水の液面
に、前記帆立貝中腸腺から抽出された油脂が浮上して来
る。
【0024】前記煮取り終了後の固形分及び液体成分
は、その全量を竪型円筒形のデカンターに移して、該液
体成分を静置し、液面に浮上する前記油脂をデカンテー
ション(傾瀉分離)により分離回収することにより、煮
取り終了時よりも前記油脂を多く含む濃縮液を得る。前
記デカンテーションには、それ自体公知のデカンターを
用いることができる。
【0025】前記濃縮液は、前記油脂の他、生物体内に
含まれる界面活性物質を含み、また前記油脂自体も塩を
形成して界面活性剤として作用すると推定されるため
に、前記水とエマルジョンを形成して乳化しやすくなっ
ている。そこで、前記濃縮液に無機酸、例えばリン酸、
希硫酸等を添加することにより、前記濃縮液のpHを約
2〜4に調整し、遠心分離する。前記濃縮液は、前記p
Hとすることにより、乳化が阻害され、また前記油脂の
塩が加水分解されて前記油脂が遊離するので、前記遠心
分離により容易に前記油脂と水分とを分離することがで
きる。
【0026】前記遠心分離は、例えば、図2示のような
公知のボウル型連続遠心分離機を用いて行うことができ
る。図2示の連続遠心分離機は、容器1の中央に中空の
回転軸体2を備え、回転軸体2には複数の回転羽根3が
垂直方向に重なるようにして設けられており、容器1の
上部に軽液出口4及び重液出口5、容器1の側壁にスラ
ッジ出口6を備えている。図2示の連続遠心分離機によ
れば、回転軸体2及び回転羽根3を駆動装置7で高速回
転させながら、回転軸体2の中空部に連続的に供給され
る前記濃縮液を前記回転軸体2及び回転羽根3の回転に
伴って生じる遠心力により、比重差に従って前記濃縮液
を油脂と水分とに分離し、軽液出口4から前記油脂を、
重液出口5から水分を取り出すことができる。また、前
記濃縮液は、前記固液分離により除去されない帆立貝中
腸腺の微小な残渣を含んでいるが、該残渣は前記油脂と
水分との分離と同時に分離され、スラッジ出口6から取
り出される。本実施形態では、前記遠心分離を液温60
℃、8000Gの遠心力で行う。
【0027】本実施形態において、前記デカンターによ
り分離された固形分と廃水、前記遠心分離により分離さ
れた廃水及び残渣は廃水処理工程に送り処理される。
【0028】また、前記遠心分離により分離された廃水
は中和され、その一部は前記煮取りに際して蒸し焼きさ
れた帆立貝中腸腺に添加される煮取り水として再利用す
ることができ、使用する水の量を低減することができる
と同時に油脂の回収率を向上させ、廃水量を低減させる
効果がある。
【0029】次に、本実施形態の実施例及び比較例を示
す。
【0030】
【実施例1】本実施例では、帆立貝中腸腺10kgを2
0リットルの容器に収容し、該容器を密閉した状態で7
5〜80℃の範囲の温度で加熱することにより、容器内
温度を65〜70℃の範囲とし、前記範囲の容器内温度
で40分間蒸し焼きにした。
【0031】次に、前記のようにして蒸し焼きにされた
帆立貝中腸腺を煮取り槽(ジャケット付き攪拌槽)に移
し、3.0重量倍の水道水を加え、攪拌しながら、90
〜98℃で30〜40分間加熱して、煮取りを行った。
前記煮取り終了後、煮取り槽の内容物を全て、内径30
0mm、直胴部高さ600mmで底部が円錐型のオーバ
ーフロー付竪型円筒形のデカンターに移した。
【0032】次に、この内容物を静置して、下部層を固
形分及び水とし、液面に油脂を浮上させ、油脂を分離す
る一方、固形分を水と共にデカンターの底部より抜き出
した。抜き出した固形分及び水は、目開き1〜3mmの
ふるいを通過させて固形物と水とを分離し、分離した水
は再度デカンターに戻し、少量の水を加えて油脂をデカ
ンター上部のオーバーフローより回収した。このとき、
回収した油脂の5〜10倍の水が同伴したが、回収した
油脂は煮取り終了時の状態に較べて3〜5倍濃縮されて
いた。得られた油脂濃縮液は、リン酸を添加して約pH
3に調整し、液温60℃、8000Gの遠心力で図2示
の遠心分離機に掛けて表1に示す組成(表中の単位は体
積%である)の油脂953gを分離した。
【0033】
【表1】
【0034】本実施例で原料とした帆立貝中腸腺は、E
PAを22.6%含む油脂1300g(ガスクロマトグ
ラフィーによる分析値)を含んでおり、前記粗油として
の前記油脂の収率は73.3%であった。蒸し焼きの効
果と油脂収率の結果とを表3に示す。
【0035】
【実施例2】本実施例では、前記帆立貝中腸腺10kg
を収容した容器を密閉した状態で78〜80℃の範囲の
温度で加熱することにより、容器内温度を66〜70℃
の範囲とし、前記範囲の容器内温度で45分間蒸し焼き
にした以外は、実施例1と全く同一にして前記油脂を抽
出した。前記粗油としての前記油脂の収率は72.0
%、過酸化物価(POV)は41であった。蒸し焼きの
効果と油脂収率の結果とを表3に示す。
【0036】
【実施例3】本実施例では、前記帆立貝中腸腺10kg
を収容した容器を密閉した状態で105〜125℃の範
囲の温度で加熱することにより、容器内温度を90〜9
5℃の範囲とし、前記範囲の容器内温度で30分間蒸し
焼きにした以外は、実施例1と全く同一にして前記油脂
を抽出した。前記粗油としての前記油脂の収率は69.
5%であった。蒸し焼きの効果と油脂収率の結果とを表
3に示す。
【0037】
【実施例4】本実施例では、前記帆立貝中腸腺10kg
を収容した容器を密閉した状態で115〜120℃の範
囲の温度で加熱することにより、容器内温度を93〜9
5℃の範囲とし、前記範囲の容器内温度で72分間蒸し
焼きにした以外は、実施例1と全く同一にして前記油脂
を抽出した。前記粗油としての前記油脂の収率は70.
7%、過酸化物価(POV)は71であった。蒸し焼き
の効果と油脂収率の結果とを表3に示す。
【0038】
【実施例5】本実施例では、得られた油脂濃縮液に希硫
酸を添加して約pH3に調整した以外は、実施例1と全
く同一にして表2に示す組成(表中の単位は体積%であ
る)の油脂を分離した。
【0039】
【表2】
【0040】また、前記粗油としての前記油脂の収率は
72.8%であった。蒸し焼きの効果と油脂収率の結果
とを表3に示す。
【0041】
【比較例1】本比較例では、前記帆立貝中腸腺10kg
を収容した容器を密閉した状態で50〜63℃の範囲の
温度で加熱することにより、容器内温度を40〜50℃
の範囲とし、前記範囲の容器内温度で30分間蒸し焼き
にした以外は、実施例1と全く同一にして前記油脂を抽
出した。前記粗油としての前記油脂の収率は51.9%
であった。蒸し焼きの効果と油脂収率の結果とを表3に
示す。
【0042】
【比較例2】本比較例では、前記帆立貝中腸腺10kg
を収容した容器を密閉した状態で48〜62℃の範囲の
温度で加熱することにより、容器内温度を40〜50℃
の範囲とし、前記範囲の容器内温度で40分間蒸し焼き
にした以外は、実施例1と全く同一にして前記油脂を抽
出した。前記粗油としての前記油脂の収率は56.4%
であった。蒸し焼きの効果と油脂収率の結果とを表3に
示す。
【0043】
【表3】
【0044】表3から、本実施形態の抽出方法(実施例
1〜5)によれば、抽出された油脂の収率は、69.5
〜73.3%であり、従来の煮取り法の収率50〜60
%に比較して高くなり、過酸化物価(POV)も41〜
71で適正な値となることが明らかである。
【0045】これに対して、前記蒸し焼きの温度が65
℃未満の場合(比較例1,2)には、収率が従来の煮取
り法と同等の51.9〜56.4%となり、所期の効果
が得られないことが明らかである。
【0046】尚、前記実施形態では、帆立貝中腸腺の蒸
し焼きを、帆立貝中腸腺が収容された容器を直接加熱し
て行う様にしているが、前記容器のジャケットに1kg
/cm2 程度の水蒸気を導入し、帆立貝中腸腺を攪拌し
ながら、大気圧下、約1時間加熱するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る抽出方法の一実施形態を示すフロ
ーチャート。
【図2】本実施形態に用いる遠心分離機の一構成例を示
す説明的断面図。
【符号の説明】
1…容器、 2…回転軸体、 3…回転羽根、 4…軽
液出口、 5…重液出口、 6…スラッジ出口、 7…
駆動装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/33 C11B 1/00 - 3/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帆立貝中腸腺を水中で煮取りする工程と、
    前記煮取り後の液から固形物を除去して液体成分を分離
    する工程と、前記液体成分から遠心分離により油脂を分
    離する工程とからなる帆立貝中腸腺の油脂抽出方法にお
    いて、 前記煮取りの前に前記帆立貝中腸腺を蒸し焼きする工程
    を備えることを特徴とする帆立貝中腸腺の油脂抽出方
    法。
  2. 【請求項2】前記帆立貝中腸腺の蒸し焼きは、65〜9
    5℃の範囲の温度で30〜75分の範囲の時間で行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の帆立貝中腸腺の油脂抽出
    方法。
  3. 【請求項3】帆立貝中腸腺を水中で煮取りする工程と、
    前記煮取り後の液から固形物を除去して液体成分を分離
    する工程と、前記液体成分から遠心分離により油脂を分
    離する工程とからなる帆立貝中腸腺の油脂抽出方法にお
    いて、前記煮取りの前に前記帆立貝中腸腺を蒸し焼きする工程
    を備え、 前記遠心分離は、前記液体成分が酸性の条件下
    に行うことを特徴とする帆立貝中腸腺の油脂抽出方法。
  4. 【請求項4】前記酸性は、pH2〜4の範囲であること
    を特徴とする請求項3記載の帆立貝中腸腺の油脂抽出方
    法。
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