JP3269510B2 - 半導体素子 - Google Patents

半導体素子

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JP3269510B2
JP3269510B2 JP21628693A JP21628693A JP3269510B2 JP 3269510 B2 JP3269510 B2 JP 3269510B2 JP 21628693 A JP21628693 A JP 21628693A JP 21628693 A JP21628693 A JP 21628693A JP 3269510 B2 JP3269510 B2 JP 3269510B2
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良樹 西林
唯司 富川
真一 鹿田
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/12Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/16Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed including, apart from doping materials or other impurities, only elements of Group IV of the Periodic System
    • H01L29/1602Diamond

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ダイヤモンドを
含む半導体素子であって、ゲート電極に加えた電圧によ
り、ドレイン電極とソース電極との間の素子内部に形成
されるチャネルへの電界を変化させて、該チャネルに流
れる電流が制御される半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドに関しては、高温下、放射
線照射下等の厳しい環境下で安定に動作するデバイスと
して、あるいは高出力での動作にも耐え得るデバイスと
しての応用が注目されている。
【0003】ダイヤモンドが高温下でも動作可能な理由
としては、バンドギャップが5.5eVと大きいことが
挙げられている。このことは、半導体のキャリアが制御
されなくなる温度範囲(真性領域)が1400℃以下に
は存在しないことを示しているためである。
【0004】しかしながら、ダイヤモンドを材料とした
場合、イオン注入を用いたセルフアライン(self-align
ed)のデバイス形成が必ずしも容易ではなかった。
【0005】一方、ダイヤモンド半導体素子における安
定した高温での動作は、これまでダイヤモンドのノンド
ープ層をゲート電極の下に形成したFET(電界効果ト
ランジスタ)によって実現されてきた(例えば、特願昭
62−301684号(特開平1−143323号)を
参照)。
【0006】しかしながら、ボロンドープ・ダイヤモン
ド層上にノンドープ・ダイヤモンド層を形成する際に
は、以下のような点を考慮する必要があった。
【0007】(1) 同一反応室を用いた場合、動作層たる
ボロンドープ層上に急峻な(動作層と組成が明確に異な
る)ノンドープ層を形成することは容易ではなく、結果
的にゲート電極下のノンドープ層が厚くなる傾向にあっ
たため、良好なトランジスタ特性を得ることは容易では
なかった。
【0008】(2) 一方、急峻なノンドープ層を形成する
ために反応室を変えた場合には、ボロンドープ層とノン
ドープ層との間にトラップ準位が形成され易かった。
【0009】(3) 上記ノンドープ層は高純度で、薄く且
つ均一であることが好ましいが、ダイヤモンドの成長は
ステップ成長でないため、堆積膜は島状に形成され易
く、したがって薄く且つ均一な膜を形成することは必ず
しも容易ではなかった。上記のように島状に堆積したノ
ンドープ層のみをボロンドープ層とゲート電極との間に
形成した場合、ゲート電極からのリーク電流が増大する
傾向があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、MI
SFET(金属絶縁膜ゲート電界効果トランジスタ)に
類似した構造を有し、且つ従来のダイヤモンド・ノンド
ープ層に対応する層を改善した半導体素子を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、p型ダイヤモンドを主成分とする動作層とゲート電
極との間に、(従来のノンドープ・ダイヤモンドのみか
らなる層に代えて)少なくともn型又はp型ドーパント
をドープしたダイヤモンドを含む介在領域を設けること
が、上記目的の達成に極めて効果的であることを見出し
た。
【0012】本発明の半導体素子は上記知見に基づくも
のであり、より詳しくは、基板上にソース電極とドレイ
ン電極とを有し、これらの電極の間のチャネル領域がp
型ダイヤモンドを主成分とし、且つ、該チャネル領域と
ゲート電極との間に、少なくとも所定量のn型ドーパン
ト又はn型ドーパントがドーピングされたダイヤモンド
からなる介在領域が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0013】本発明によれば、更に、基板上にソース電
極とドレイン電極とを有し、これらの電極の間のチャネ
ル領域がp型ダイヤモンドを主成分とし、且つ、該チャ
ネル領域とゲート電極との間に、少なくともn型ドーパ
ントがドーピングされたダイヤモンドからなる介在領域
が設けられていることを特徴とする半導体素子が提供さ
れる。
【0014】本発明によれば、更に、基板上にソース電
極とドレイン電極とを有し、これらの電極の間のチャネ
ル領域がp型ダイヤモンドを主成分とし、且つ、該チャ
ネル領域とゲート電極との間に、ゲート電極側から、絶
縁性の層と、n型ドーパントを含有する層とが設けられ
ていることを特徴とする半導体素子が提供される。
【0015】本発明によれば、更に、基板上にソース電
極とドレイン電極とを有し、これらの電極の間のチャネ
ル領域がp型ダイヤモンドを主成分とし、且つ、該チャ
ネル領域とゲート電極との間に、p型ダイヤモンドへの
イオン注入により形成された絶縁性の領域が設けられて
いることを特徴とする半導体素子が提供される。
【0016】
【作用】本発明の半導体素子では、ゲート電極に加えた
電圧により、ドレイン電極とソース電極との間の素子内
部に形成されるチャネルへの電界が変化し、チャネルに
流れる電流の制御が行われる。本発明の半導体素子にお
いては、チャネルが形成される層(動作層)はp型ダイ
ヤモンドを主成分とするが、この動作層とゲート電極と
の間に設けられる介在領域は、少なくともn型又はp型
ドーパントをドープしたダイヤモンドを含む領域であ
る。
【0017】この介在領域は、上記動作層を構成するp
型ダイヤモンドを真性化することにより得てもよい。こ
の真性化は、例えば、該p型ダイヤモンド中のp型ドー
パントをn型ドーパント(窒素、リン等)により補償す
ることによって、あるいは該p型ダイヤモンドにIV族元
素(炭素、ケイ素等)を導入することによって行うこと
が可能である。
【0018】本発明における介在領域は、少なくともn
型又はp型ドーパントを含むダイヤモンドからなるた
め、ノンドープ・ダイヤモンド層のみからなる従来の介
在層に比べ、本発明においては上記介在領域形成の自由
度が拡大する(すなわち、半導体素子の構成ないし特性
に適合するように、介在領域の形成方法を適切に選択す
ることが可能となる)。したがって、本発明において
は、良好なトランジスタ特性に適した薄く且つ均一な介
在領域を、例えばイオン注入等の方法により容易に形成
できる。
【0019】本発明者の知見によれば、上記介在領域
が、n型ドーパント(窒素等)がドーピングされたダイ
ヤモンドからなる本発明の態様においては、n型ドーパ
ント濃度が1015cm-3以上1019cm-3未満の場合、
介在領域は室温で絶縁物であるが、高温(例えば500
℃以上)ではn型半導体となる。したがって、このよう
な介在領域を含む半導体素子は、室温ではMISFET
として機能し、高温ではJFET(接合型FET)とし
て機能する。すなわち、室温および高温で良好な特性が
得られる。一方、n型ドーパント濃度が1019cm-3
上の場合(n型ドーパントおよびp型ドーパントを後述
する条件でドーピングした場合も同様)、介在領域はn
型半導体となるので、このような介在領域を含む半導体
素子は、JFETとして機能する。
【0020】介在領域が、n型ドーパントがドーピング
されたダイヤモンドからなる本発明の態様においては、
また、該介在領域と他との接合を急峻なものとすること
ができるため、介在領域を薄くすることができ、素子の
駆動電圧を小さくすることが可能となる。
【0021】介在領域がイオン注入により形成される本
発明の態様においては、該介在領域を薄く且つ均一に形
成できるため、ゲート電極からのリーク電流を抑制しつ
つ良好なトランジスタ特性を容易に得ることができる。
【0022】更に、本発明の半導体素子においては、ゲ
ート電極と動作層との間に設けられる上記介在領域(少
なくともn型又はp型ドーパントがドーピングされた領
域)を、イオン注入等の方法により高温ないし高出力に
適するように形成することが可能であるため、このよう
な厳しい条件下でも、FETとしての良好なソース・ド
レイン特性(トランジスタ特性)を容易に得ることがで
きる。
【0023】また、本発明の半導体素子を作製するに際
しては、例えば、p型ダイヤモンドを主成分とする層上
にドレイン電極及びソース電極を形成した後に、これら
の電極をマスクとして上記p型ダイヤモンド層の所定の
範囲に、イオン注入等によりn型ドーパント又はIV族元
素をドープしたダイヤモンド領域(介在領域)を形成す
ることが可能である。したがって、上記介在領域の形成
は自己整合的(self-aligned)に行うことができ、ドレ
イン電極及びソース電極の位置に対して正確に対応する
ように、上記介在領域を形成することが容易である。
【0024】以下、本発明の好ましい実施態様について
図面を参照しつつ説明する。
【0025】図1は、本発明の半導体素子の一態様たる
トランジスタ(FET)の構成例を示す模式断面図であ
る。この図1には、nチャネルFETの例が示されてい
る。
【0026】図1を参照して、このFETは、絶縁性ダ
イヤモンドの基板101上にp型半導体ダイヤモンドの
層110を有し、且つ、このp型ダイヤモンド層110
上にドレイン電極120aと、ソース電極120bと、
ゲート電極130とを有している。更に、上記FET
は、上記ゲート電極130の下に、p型ドーパントと、
n型ドーパント(又はIV族元素)とがドープされた介在
領域140が設けられた構造を有している。
【0027】上記ドレイン電極120a、及びソース電
極120bは、p型ダイヤモンド層110とオーミック
接触している。このドレイン電極120a及びソース電
極120bを構成する材料としては、W、Mo、Ta、
Ti等の900℃以上の融点を有する金属を用いること
が、セルフアラインのデバイス形成を容易とする点から
好ましい。
【0028】p型ダイヤモンド層110は、例えば、ボ
ロン等のp型ドーパントをドープした層として、絶縁性
ダイヤモンド基板101上に、エピタキシャル成長等の
薄膜形成技術により形成することが好ましい。
【0029】p型ドーパント及びn型ドーパントがドー
プされた介在領域140は、例えば、窒素、リン、イオ
ウ、砒素等のn型ドーパントをp型ダイヤモンド層11
0に導入して、該ダイヤモンド層110の不純物(p型
ドーパント)を補償することによって;或いは、炭素イ
オン、ケイ素イオン等のIV族元素の導入等によってp型
ダイヤモンド層110を真性化することによって得た領
域であることが、薄く且つ均一な介在領域140の形成
が容易な点から好ましい。
【0030】このようなn型ドーパント及び/又はIV族
元素のp型ダイヤモンド層110への導入は、イオン注
入法又はプラズマ照射により行うことが、セルフアライ
ンのデバイス形成が容易な点から好ましい。このイオン
注入等の操作の後、プラズマアニール、熱アニール等の
アニール操作を行うことは、イオン注入等に基づく欠陥
回復ないしキャリア回復の点から更に好ましい。
【0031】図1のFETは、ダイヤモンドをその半導
体材料として用いている。ダイヤモンドは、バンドギャ
ップが5.5eVと大きいため、真性領域に相当する温
度領域は、ダイヤモンドが熱的に安定な1400℃以下
には存在せず、更に、ダイヤモンドは化学的にも非常に
安定である。また、ダイヤモンドの熱伝導率は20(W
/cm・K)とSiの10倍以上であり、放熱性にも優
れている。更に、ダイヤモンドは、キャリアの移動度が
大きい(電子移動度:2000(cm2 /V・秒)、ホ
ール移動度:2100(cm2 /V・秒)、300
K)、誘導率が小さい(K=5.5)、破壊電界が大き
い(E=5×106 V/cm)などの特徴を有してい
る。したがって、本発明においてダイヤモンドを半導体
材料として用いることにより、周波数特性が良く、高温
での安定な動作が可能で、高周波で大電力用のデバイス
を容易に作製することができる。
【0032】図1のFETにおいて、ゲート電極130
の下の絶縁性の介在領域140が、p型ダイヤモンド層
110に不純物(n型ドーパント又はIV族元素)を導入
して形成されている場合、介在領域140は、薄膜成長
法で形成する場合よりも薄く且つ均質な領域とすること
ができるため、ゲート電極130からのリーク電流を抑
制しつつ良好なゲート−ドレイン特性を得ることができ
る。
【0033】図1のFETは、例えば、p型ダイヤモン
ドの層110上にドレイン電極120a、及びソース電
極120bを形成し、これらの電極をマスクとしてp型
ダイヤモンド層110の一部を真性化して介在領域14
0を形成した後、この真性化された介在領域140上に
ゲート電極130を形成することにより作製することが
好ましい。
【0034】(半導体素子の製造方法)図2の模式断面
図に、このようなFETの作製工程の一例を示す。
【0035】図2を参照して、まず、絶縁性のダイヤモ
ンドの基板101上に、p型のダイヤモンドの層110
を成長させる(図2(a))。
【0036】本発明において半導体性ダイヤモンドある
いはノンドープ・ダイヤモンドを得る方法は、特に制限
されない。例えば、ダイヤモンドが人工(高圧合成)の
バルク単結晶であっても、気相合成法による薄膜多結晶
あるいは薄膜単結晶(エピタキシャル膜)であっても、
本発明の効果は変わらない。
【0037】ダイヤモンド膜を気相合成により形成する
場合、その形成方法としては例えば以下のような各種の
方法を用いることが可能である。
【0038】(1)直流または交流電界により放電を起
こし、原料ガスを活性化する方法、(2)熱電子放射材
を加熱し、原料ガスを活性化する方法、(3)ダイヤモ
ンドを成長させる表面を、イオンで衝撃する方法、
(4)レーザーや紫外線などの光で原料ガスを励起する
方法、及び(5)原料ガスを燃焼させる方法。
【0039】上記いずれの方法も本発明に用いることが
可能であり、いずれの方法を用いた場合にも、発明の効
果は変わらない。
【0040】本発明においてダイヤモンドにn型ドーパ
ント又は/及びp型ドーパントをドーピングする方法と
しては、ドーパント量の調節が容易な点からは、CVD
法(化学的気相成長法)を用いることが好ましい。
【0041】一方、絶縁性ダイヤモンド基板101とし
ては、天然或いは人工(高圧合成)のバルク単結晶のも
の、気相合成により多結晶又は単結晶として形成され研
磨されたもの等を用いることができる。
【0042】上述したような図2(a)の工程により、
絶縁性ダイヤモンド基板101上に、p型ダイヤモンド
層110を平坦に形成することができる。
【0043】次に、p型ダイヤモンド層110上に、ド
レイン電極120a、及びソース電極120bを形成す
る(図2(b))。
【0044】これらの電極の材料としては、上述した融
点900℃以上の金属を用いることが好ましい。特に、
W及び/又はTiを上記電極の材料として用いること
は、電極形成後に選択成長ないし表面処理等の操作を行
っても電極としての機能を良好に維持することができ、
セルフアラインのデバイス形成が容易となる点から好ま
しい。
【0045】次いで、上記ドレイン電極120a、及び
ソース電極120bをマスクとしてp型ダイヤモンド層
110の一部(所定の領域)に、窒素原子、リン原子等
のn型ドーパント、或いは、炭素イオン、ケイ素イオン
等のIV族元素を導入して該p型層110の一部を真性化
して、介在領域140を形成する(図2(c))。
【0046】この介在領域140を形成する方法として
は、例えば、イオン注入法によりn型ドーパントを導入
した後、プラズマアニール、熱アニール等によりアニー
ルする方法が好ましく用いられる。このようにn型ドー
パントを導入することで、p型ダイヤモンド層110の
不純物(pドーパント)が補償され、この層110の一
部が真性化して介在領域140が形成される。
【0047】また、上述したように、炭素イオン、ケイ
素イオン等のIV族元素の導入によっても、p型ダイヤモ
ンド層110の所定の領域に真性の介在領域140を形
成することができる。
【0048】更に、上記のように真性化された介在領域
140上に、ゲート電極130を形成する(図2
(d))。
【0049】このゲート電極130の形成は、通常の半
導体製造工程におけるゲート電極の形成と同様に行うこ
とができる。より具体的には、例えば、ゲート電極13
0の形成は以下のようにして行うことができる。
【0050】すなわち、ドレイン電極120a、ソース
電極120bと異なる材料を用いて全面蒸着を行った
後、ドレイン電極120a、ソース電極120bとエッ
チング時間の異なるエッチャントを用いてゲート電極1
30をパターニングすることにより、ゲート電極130
を形成することができる。
【0051】上述した図2の製造方法においては、p型
ダイヤモンド層110を真性化して介在領域140を形
成しているので、該介在領域140を均一に形成するこ
とができる。更に、従来例で用いられていた絶縁層(ダ
イヤモンド・ノンドープ層)の形成工程と比較して、図
2の製造方法においてはp型ダイヤモンド層110と介
在領域140との間の界面にトラップ準位が生じにくい
という利点がある。したがって、ゲート電極130に高
い電圧をかけても破壊が生じにくく、ゲート電極130
に種々の材料(Al、金等)を用いた場合にも良好な動
作特性を得ることができる。
【0052】以上においては、図1に示したFETの構
成および製造方法の一例について説明したが、次に図1
のFETを構成する各層について説明する。
【0053】(p型ダイヤモンド層)図1のFETにお
いてチャネル領域を与える動作層110は、p型ダイヤ
モンドを主成分とする層である。このp型ダイヤモンド
層110の厚さは、100nm〜1000nmであるこ
とがドレイン電極120aおよびソース電極120bと
のオーミック性の点から好ましい。
【0054】p型ダイヤモンド層110に含まれるp型
ドーパントとしては、ボロン原子が好ましく用いられ
る。半導体としての特性の点からは、上記p型ダイヤモ
ンドに含まれるp型ドーパント(ボロン原子等)の濃度
は1016〜1019cm-3であることが好ましい。
【0055】上記したp型ドーパントの濃度は、例え
ば、2次イオン質量分析法(SIMS)により測定する
ことが可能である。このSIMSにおいては、例えば、
以下の測定条件(p型ドーパント分析)が好適に使用可
能である。
【0056】 (p型ドーパント分析) (n型ドーパント分析) 1次イオン: O2 +s + 加速電圧: 15kV 10kV 電流: 2000nA 580nA ラスタサイズ:250μm角 250μm角 分析面積: 直径62μmφ 62μmφ (介在領域)図1の半導体素子においては、上記p型ダ
イヤモンド層110とゲート電極130との間に、p型
ドーパントとn型ドーパント(又はIV族元素)とを含む
ダイヤモンドからなる介在領域140が設けられてい
る。換言すれば、p型ダイヤモンド層110とゲート電
極130との接触部近傍には、上記介在領域140が設
けられている。
【0057】介在領域140の厚さは、500〜20n
mであることがトランジスタ特性の点から好ましい。こ
の介在領域140の厚さは、例えば、SIMSで深さ方
向の分析を行うことによって求めることが可能である。
【0058】介在領域に含まれるn型ドーパントとして
は、窒素原子が好ましく用いられる。半導体素子として
の特性の点からは、上記介在領域に含まれるn型ドーパ
ント(窒素原子等)の濃度は1015cm-3以上であるこ
とが好ましい。このn型ドーパントの濃度が1015cm
-3以上1019cm-3未満の場合と、1019cm-3以上の
場合とでは、介在領域におけるn型ドーパント由来のキ
ャリア濃度が大きく変化するので、該介在領域に要求さ
れる特性(抵抗率ないし絶縁性、n型またはp型伝導性
等)に応じてn型ドーパント濃度を選択することが好ま
しい。
【0059】上記したn型ドーパント等の濃度は、例え
ば、上記SIMSにより測定することが可能である。こ
のSIMSにおいては、例えば、上記と同様の測定条件
(n型ドーパント分析)を用いることができる。
【0060】介在領域にボロン原子(p型ドーパント)
と窒素原子(n型ドーパント)がドーピングされている
場合、ドーピングされた窒素原子の濃度(CN)とボロ
ン原子の濃度(CB)とは、介在領域のn型伝導性の点
から、100CB≧CN>CBの関係を有していること
が好ましく、更には10CB≧CN>CBの関係を有し
ていることが好ましい。
【0061】(他の実施態様)本発明の半導体素子の他
の実施態様を、図3の模式断面図に示す。
【0062】この図3の態様においては、p型ダイヤモ
ンド層が、(ドレイン電極120a側から)高濃度のp
型ドーパントを含む高濃度ドープ層111と、低濃度の
p型ドーパントを含む低濃度ドープ層110aとから構
成され、且つ、図1の介在領域140に代えて、(ゲー
ト電極130側から)絶縁性の層140aと、これとは
p型ドーパント濃度が異なるドーパント含有層140b
が設けられている。図3の半導体素子は、このようにp
型ダイヤモンド層及び介在領域の構成が異なる以外は、
図1の半導体素子と同様の構成を有している。
【0063】この図3の態様においては、高濃度のp型
ドーパントを含む高濃度ドープ層111(電気抵抗が小
さい)がドレイン電極120aおよびソース電極120
bと接触しているため、これらの電極とのオーミック性
が向上し(直流抵抗分が小さくなり)、更に改良された
トランジスタ特性が容易に得られるという利点がある。
【0064】上記低濃度ドープ層110aは、図1のp
型ダイヤモンド層110と同様のp型ドーパント濃度を
有していることが好ましく、また、上記高濃度ドープ層
111は、1019〜1021cm-3程度のp型ドーパント
濃度を有していることが好ましい。
【0065】高濃度ドープ層111のp型ドーパント濃
度(CPH)と低濃度ドープ層110aのp型ドーパン
ト濃度(CPL)との比(CPH/CPL)は、101
〜106 であることが好ましい。
【0066】図3の態様の半導体素子の製造方法の一例
を、図4の模式断面図に示す。
【0067】図4の製造工程においては、図2の場合と
同様にp型ドーパントをドープした低濃度ドープ層11
0aを形成し、該低濃度ドープ層110a上に高濃度の
ドープ層111を更に形成した後、真性化した領域14
0aおよびn型ドーパント含有領域140bを形成して
いる。
【0068】図4を参照して、図2の製造工程と同様
に、絶縁性ダイヤモンド基板101上に、p型ドーパン
トをドープしたダイヤモンドの膜を気相成長させて低濃
度ドープ層110aを形成する。次いで、p型ドーパン
ト含有ガスの流量ないし濃度を変化させて、上記低濃度
ドープ層110a上に、p型ドーパントのドープ量が多
いダイヤモンドの膜を気相成長させ、高濃度(好ましく
は、p型ドーパント濃度1019〜1021cm-3)のドー
プ層111を形成する(図4(a))。
【0069】次に、図2の製造工程と同様に、上記高濃
度ドープ層111上にドレイン電極120aおよびソー
ス電極120bを形成した後(図4(b))、イオン注
入によって、n型ドーパント又はIV族元素をドレイン電
極120a、ソース電極120bの間のドープ層110
a、111の所定の領域に導入することにより、絶縁性
の領域140aと、該絶縁性領域140aとはp型ドー
パント濃度が異なるドーパント含有層140bとを形成
している(図4(c))。
【0070】この図4(c)の工程後に、熱アニール等
のアニール処理、及び/又は水素プラズマ処理を行うこ
とは、トランジスタ特性向上の点から好ましい。
【0071】上記のようにして領域140aおよびn型
ドーパント含有領域140bを形成した後、図2の製造
工程と同様にして、絶縁性領域140a上に、ゲート電
極130をパターニングにより形成する(図4
(d))。
【0072】このようにして得られたFET(図3)に
おいては、電気抵抗の小さな高濃度ドープ層111が設
けられており、図1のFETと比較して直列抵抗分がよ
り小さくなっているため、より良好なトランジスタ特性
を得ることができる。また、図4に示した工程において
は、p型ドーパント含有ガスの流量及び濃度を変化させ
ることにより、低濃度ドープ層110aとは異なったp
型ドーパント濃度を有する高濃度ドープ層111を連続
的に形成することが可能となる。このようなドープ層の
連続形成により、製造プロセスを簡素化することができ
る。
【0073】本発明の半導体素子の更に他の実施態様
を、図5の模式断面図に示す。
【0074】この図5の半導体素子においては、ゲート
電極130下の介在領域150が、p型ダイヤモンド層
110上に設けられている以外は、図1の半導体素子と
同様の構成とされている。上記介在領域150は、n型
ドーパントを含むダイヤモンドからなる。
【0075】半導体素子としての特性の点からは、上記
介在領域150に含まれるn型ドーパント(窒素原子
等)の濃度は1015cm-3以上であることが好ましい。
高抵抗の介在領域150が好ましい場合には、このn型
ドーパントの濃度は1015cm-3以上1019cm-3未満
が適当である。一方、低抵抗の介在領域150が好まし
い場合には、このn型ドーパント濃度は1019cm-3
上が適当である。また、介在領域150の厚さは、50
0〜20nmであることが好ましい。
【0076】本発明の半導体素子の更に他の実施態様
を、図6の模式断面図に示す。
【0077】この図6の半導体素子においては、図5の
介在領域150に代えて、ゲート電極130下に、ダイ
ヤモンド・ノンドープ層160が設けられ、更に該ノン
ドープ層160の直下にn型ドーパントを含むダイヤモ
ンド層170が設けられている以外は、図5の半導体素
子と同様の構成とされている。
【0078】半導体素子としての特性の点からは、上記
n型ダイヤモンド層170に含まれるn型ドーパント
(窒素原子等)の濃度は1015cm-3以上であることが
好ましい。高抵抗のn型層170が好ましい場合には、
このn型ドーパントの濃度は1015cm-3以上1019
-3未満が適当である。一方、低抵抗のn型層170が
好ましい場合には、このn型ドーパント濃度は1019
-3以上が適当である。また、ノンドープ層160のの
厚さは、1000〜10nmであることが好ましく、n
型層170の厚さは、500〜10nmであることが好
ましい。
【0079】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0080】実施例1(図1のFETの製造例) この実施例においては、基板101を絶縁性のものと
し、この基板101上にp型ドーパントをドープしたダ
イヤモンドの膜を形成してp型層110とし、更に該p
型層110の所定の部分を真性化して介在領域140を
形成した。
【0081】すなわち、まず、抵抗率が1010Ω・cm
以上の絶縁性のダイヤモンドの基板101上に、ボロン
(p型ドーパント)をドープしたダイヤモンドの膜をマ
イクロ波CVDにより気相成長させて、p型ダイヤモン
ド層110を形成した(図2(a))。この気相成長
は、以下のようにして行った。
【0082】直径が約46mmの石英の反応管内に絶縁
性ダイヤモンド基板101を配置し、原料ガス及びその
流量を、水素流量100SCCM、メタン流量4SCC
M、ジボランB2 6 (水素で10ppmの濃度に希
釈)流量100SCCMとして、圧力を40Toorに
保った。放電のためのマイクロ波のパワーは400W、
基板101の温度は880℃とした。2時間の放電でp
型ダイヤモンド層110は厚さ約1μmに形成された。
この膜厚を薄くした場合、後のイオン注入の加速エネル
ギーを低くしても、同等なトランジスタ特性を得ること
ができた。
【0083】本実施例においては、ボロン原子の濃度が
10ppmで膜厚600nmのp型ダイヤモンド層11
0を絶縁性ダイヤモンド基板101上に形成した。
【0084】上記した水素希釈ジボランの流量及び濃度
を変化させた場合、膜の成長速度やドーパントの取り込
まれる量が変化し、形成されるダイヤモンド膜の不純物
濃度が変化した。水素希釈ジボランの流量及び濃度を、
10ppmの希釈ガス、1SCCMの条件から200p
pmの希釈ガス、10SCCMまで変化させ、p型ダイ
ヤモンド層110の不純物濃度を変化させた場合にも、
上記と同様に図1に示す構造のFETが得られた。メタ
ン流量は小さい(6SCCM以下)方が、良好なホモ接
合のエピタキシャル膜が形成された。メタン流量を変化
させた場合、膜の成長速度やボロン原子の取り込まれる
量が変化したが、p型ダイヤモンド膜中のボロン原子の
濃度が、膜特性を決定する主な要因であった。
【0085】上記により得た試料をもとに、以下のよう
にしてFETを作製し、その特性を評価した。
【0086】ドレイン電極120a、およびソース電極
120b(いずれも材質はTi/Mo/Au、膜厚20
/20/100nm)をフォトリソグラフィにより形成
した(図2(b))。この際、後のイオン注入の際にマ
スクとなるようにドレイン電極120a、ソース電極1
20b上に、Au、Al、SiO2 等の薄膜を同様にフ
ォトリソグラフィによりパターニングしておいた。
【0087】次いで、窒素原子を、加速電圧20〜20
0keVのイオン注入によってドレイン電極120a、
ソース電極120bの間のp型ダイヤモンド層110に
導入した(図2(c))。このイオン注入により、窒素
原子はp型ダイヤモンド層110の一部に1019〜10
21cm-3程度ドープされ、この部分におけるp型層11
0の不純物(ボロン原子)が補償されて電気的特性が著
しく変化した。この結果、層110が真性化して絶縁性
BR>を有するようになり、介在領域140が形成され
た。
【0088】その後、ゲート電極材料(Al)を上記に
より作製した試料上に蒸着(膜厚100nm)し、フォ
トリソグラフィによりパターニングしてゲート電極13
0を形成し(図2(d))、MISFET構造の半導体
素子(ゲート長:5μm、ゲート幅:20μm、ソース
−ゲート間隔:2μm、ドレイン−ゲート間隔:2μ
m)を得た。
【0089】上記イオン注入時の加速エネルギーを変化
させ、p型ダイヤモンド層110に体する窒素原子のド
ーズ量(at/cm2 )を変化させて5種類のFET試
料(a〜e)を作製した。このように作製したFET試
料について、相互コンダクタンス(gm )、ピンチオフ
電圧(Vp )、およびピンチオフ電流(Ip )のそれぞ
れの特性を測定した。測定結果を下記表1に示す。
【0090】
【表1】
【0091】上記表1における「比較試料」は、図7の
模式断面図に示すような構造を有する試料であり、図1
のFETにおける介在領域140を形成する代わりに、
選択成長技術を用いて真性の層(ノンドープ・ダイヤモ
ンド層)240を形成したものである。このFETは、
絶縁性ダイヤモンド基板101上にp型ダイヤモンド層
210(ボロン原子濃度:1017cm-3、膜厚100n
m)を形成した後、このp型層210上にノンドープ・
ダイヤモンドの真性の層240(膜厚200nm)を選
択成長させ、次いで、ドレイン電極220a、ソース電
極220b、およびゲート電極230をフォトリソグラ
フィにより形成することにより作製したものである。
【0092】上記表1から明らかなように、図1の構造
を有する本発明のFETは、良好な特性を有し、且つ図
7の構造を有する「比較試料」よりも低い電圧で駆動で
きるものとなっている。上記した本発明のFETにおい
て、p型ダイヤモンド層110のボロン原子の濃度は、
本実施例ないし実施例2以下のFETの特性に大きく関
与し、特性を決める主な要因になっていた。このp型層
110の成長時の圧力やマイクロ波パワーは、p型層1
10に取り込まれるボロン原子の量に変化を与えるた
め、成長時のこれらの値を変化させることにより、FE
Tの特性を変えることが可能であった。
【0093】実施例2(図3のFETの製造例) この実施例においては、実施例1と同様に絶縁性ダイヤ
モンド層101上に、ボロンをドープしたp型ダイヤモ
ンドの層110aを形成し、このp型層110aの上に
高濃度のボロンドープ層111を更に形成した後、イオ
ン注入により真性化した介在領域140を形成した(図
4)。
【0094】すなわち、前述の実施例1と同様に、層1
01上にボロンをドープしたダイヤモンドの膜を気相成
長させ、p型ダイヤモンド層110a(ボロン原子濃
度:1017-3、膜厚:100nm)を形成した。次い
で、このp型層110aの上に水素希釈ジボランの流量
及び濃度を変化させて、ボロンのドープ量が多いダイヤ
モンドの膜を気相成長させ、高濃度(1019〜1021
-3)のボロンドープ層111(膜厚:300nm)を
形成させた(図4(a))。
【0095】更に、実施例1と同様に、ドレイン電極1
20a、ソース電極120bを形成した後(図4
(b))、イオン注入によって、ドレイン電極120
a、ソース電極120bの間のp型ダイヤモンド層11
0および高濃度ドープ層111に窒素原子を導入した
(図4(c))。この実施例においてイオン注入条件
は、加速エネルギー200keV、窒素原子のドーズ量
1016cm-2とした。次いで、実施例1と同様にゲート
電極130をパターニングにより形成して図3に示す構
造のFETを得た(図4(d))。介在層140は、電
気的に絶縁性(抵抗率:1010Ω・cm以上)を有して
いた。
【0096】このようにして得られた図3のFETにお
いては、電気抵抗の小さな高濃度ボロンドープ層111
が設けられているため、図1のFETと比較して、直列
抵抗分が小さくなっており、図1のFETより良好な特
性が得られた。また、この実施例においては、水素希釈
ジボランの流量及び濃度を変化させることにより、p型
ダイヤモンド層110aとは異なった不純物濃度を有す
る高濃度ボロンドープ層111を連続的に形成して、製
造プロセスを簡素化することが可能であった。
【0097】実施例3 この実施例においては、実施例2におけるゲート電極1
30の形成前に、熱アニール処理を行った。
【0098】すなわち、この実施例においては、図4の
製造工程において、実施例2と同様に窒素原子をイオン
注入して介在領域140を形成した後(図4(c)の工
程後)に、熱アニール処理を行った。次いで、ゲート電
極130を形成して(図4(d))FETを作製した。
【0099】下記表2に、熱アニールすべき試料を上記
表1に示した「試料b」の条件で作成し、上記アニール
処理をランプアニールで60分間行った場合に得られた
FETの特性を示したものである。この実施例において
は、上記アニール処理に基づき、より改良された特性が
得られた。
【0100】
【表2】
【0101】実施例4 この実施例においては、実施例2におけるゲート電極1
30の形成前に、水素プラズマ処理を行った。
【0102】すなわち、この実施例においては、図4の
製造工程において、実施例2と同様に窒素原子をイオン
注入して介在領域140を形成した後(図4(c)の工
程後)に、水素プラズマ処理を行った。次いで、ゲート
電極130を形成して(図4(d))FETを作製し
た。
【0103】下記表3に、水素プラズマ処理すべき試料
を上記表1に示した「試料b」の条件で作成し、上記水
素プラズマ処理を10分間行った場合に得られたFET
の特性を示したものである。この実施例においては、上
記水素プラズマ処理に基づき、注入層(介在領域14
0)の膜厚の減少が見られたが、トランジスタ特性は更
に改良された。
【0104】
【表3】
【0105】実施例5 この実施例においては、実施例1における窒素原子のイ
オン注入に代えてNH3 プラズマ照射を行うことによ
り、p型ダイヤモンド層110を真性化して介在領域1
40を形成した。
【0106】すなわち、実施例1と同様に、絶縁性ダイ
ヤモンド基板101上に、ボロンをドープしたダイヤモ
ンドの膜を気相成長させてp型ダイヤモンド層110
(ボロン原子濃度:1017cm-3、膜厚:100nm)
を形成した後(図2(a))、ドレイン電極120a、
ソース電極120bを形成して、図2(b)に示す試料
を作製した。
【0107】次いで、NH3 ガスをプラズマで分解し、
このプラズマを比較的高温で照射してプラズマ処理(1
20分間)することにより、ドレイン電極120a、ソ
ース電極120bの間のp型ダイヤモンド層110に窒
素原子を導入して真性化した介在領域140を形成した
(図2(c))。更に、実施例1と同様にゲート電極1
30を形成して(図2(d))FETを得た。上記介在
層140は、電気的に絶縁性を有していた。
【0108】下記表4は、実施例1と同様の工程により
膜厚等のパラメータを同じにして作製した試料(図2
(b))に、NH3 プラズマを生成する際のマイクロ波
のパワー及び処理温度を変化させてプラズマ処理を行っ
た場合に得られたFETの特性を示したものである。こ
の実施例においても、上述の実施例と同等の特性が得ら
れた。
【0109】
【表4】
【0110】実施例6 実施例1においてイオン注入した窒素に代えて、イオン
注入する元素を種々に変化させて、真性化した介在領域
140を形成した。
【0111】すなわち、実施例1と同様に、基板101
に、ボロンをドープしたダイヤモンドの膜を気相成長さ
せてp型ダイヤモンド層110(ボロン原子濃度:10
17、膜厚:100μm)を形成した後(図2(a))、
ドレイン電極120a、ソース電極120bを形成し
て、図2(b)に示す試料を作製した。
【0112】次いで、炭素、ケイ素、リンのそれぞれの
元素を、加速電圧20〜200keVのイオン注入によ
って、ドレイン電極120a、ソース電極120bの間
の層110に導入した(図2(c))。
【0113】このイオン注入によりp型ダイヤモンド層
110が真性化して電気的特性が著しく変化して(リン
をイオン注入した場合、層110の不純物(ボロン)が
補償される)、イオン注入した部分が絶縁性を有するよ
うになり、介在領域140が形成された。
【0114】次いで、実施例1と同様にゲート電極13
0を形成して(図2(d))、FETを得た。
【0115】表5は、実施例1と同様の工程により膜厚
等のパラメータを同じにして作製した試料(図2
(b))に、イオン注入する元素及び加速エネルギーを
種々変化させて介在領域140の形成を行った場合に得
られたFETの特性を示したものである。表5に示した
ように、この実施例においても実施例1と同等の特性が
得られた。
【0116】
【表5】
【0117】実施例7 実施例6で得た試料(図2(b))に600℃、および
800℃で60分間、熱アニール処理を行った。この場
合にも、得られたFETに特性の劣化は実質的になく、
良好に動作特性が得られた。即ち、実施例6の製造工程
において、熱アニール処理を行ってからゲート電極13
0を形成するようにしてデバイスを作製しても良いこと
が判明した。
【0118】実施例8 実施例1で得られたFETの各試料について、4端子法
によりその構造を調べたところ、これらのほとんどの試
料は図1の構造(予想された構造)を有していたが、一
部の試料(例えば試料c)は、実際には図8に示す構造
を有していることが判明した。すなわち、図1における
介在領域140は、高抵抗層(絶縁層)140cと、低
抵抗n型層140dとから構成されていた。
【0119】そこで、図1のFETにおける介在領域1
40を形成する代わりに、選択成長技術を用いてn型ダ
イヤモンド層170と、ノンドープ・ダイヤモンド層1
60とをp型ダイヤモンド層110上に形成して、図6
の模式断面図に示すようなFET試料を作製した。
【0120】この図6のFETは、絶縁性ダイヤモンド
基板101上にp型ダイヤモンド層110(ボロン原子
濃度:1017cm-3、膜厚100nm)を形成した後、
このp型層110上に、低抵抗n型ダイヤモンド層17
0(窒素原子濃度:1019cm-3、膜厚100nm)お
よびノンドープ・ダイヤモンド層160(膜厚200n
m)をそれぞれ選択成長させ、次いで、ドレイン電極1
20a、ソース電極120b、およびゲート電極130
をフォトリソグラフィにより形成して作製した。
【0121】このようにして得た図6のFETは、実施
例1のFET(図1)程ではなかったが、「比較試料」
のFET(図7)よりは良好なFET特性を有している
ことが判明した。
【0122】実施例9 実施例4で得られた試料(図3)について、温度を変化
させてそのFET特性を調べたところ、実施例4のFE
Tは、高温(500℃)において特に図7の構造のFE
T(比較試料)よりも非常に良好なFET特性を有して
いることが判明した。更に、室温で絶縁性であると考え
られていた表面の介在領域(図3の層140a)の抵抗
率を測定したところ、高温(500℃)においては低抵
抗であることが判明した。
【0123】そこで、図1のFETにおける介在領域1
40を形成する代わりに、選択成長技術を用いてn型ド
ーパントを含むダイヤモンド層(窒素ドープ層)180
をp型ダイヤモンド層110上に形成して、図9の模式
断面図に示すようなFET試料を作製した。上記窒素ド
ープ層180の窒素原子濃度は、1015cm-3以上10
19cm-3未満とした。
【0124】この図9のFETは、絶縁性ダイヤモンド
基板101上にp型ダイヤモンド層110(ボロン原子
濃度:1017cm-3、膜厚100nm)を形成した後、
この層110上に、n型ダイヤモンド層180(窒素原
子濃度:1015cm-3以上1019cm-3未満)を選択成
長させ、次いで、ドレイン電極120a、ソース電極1
20b、およびゲート電極130をフォトリソグラフィ
により形成して作製した。
【0125】この図9のFET特性を、比較試料のFE
T(図7;介在層240はノンドープ・ダイヤモンド
層)のFET特性と比較した結果を下記表6に示す。
【0126】
【表6】
【0127】窒素ドープ層180は室温では絶縁性であ
ったが、上記表6に示したように、高温(500℃)で
は低抵抗であった。
【0128】実施例10 図9に示したn型ダイヤモンド層180(窒素原子濃
度:1015cm-3以上1019cm-3未満)に代えて、n
型ダイヤモンド層190(窒素原子濃度:1019
-3)を形成した以外は実施例9と同様にして、図10
の模式断面図に示す構造を有するFETを作製した。
【0129】この図10のFETは、実施例9のFET
(図9)程ではなかったが、「比較試料」のFET(図
7;介在層240はノンドープ・ダイヤモンド層)より
は良好なFET特性(gm =10〜30μS/mm)を
有していた。
【0130】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、ダイヤ
モンド半導体の特性に基づき、キャリア移動度が大き
く、誘電率が小さく、破壊電圧が大きいという特性を有
するのみならず、チャネル領域とゲート電極との間に介
在領域(p型又はn型ドーパント含有ダイヤモンド層)
が設けられた構造に基づき、ゲート電極からのリーク電
流が小さく良好なトランジスタ特性を有する半導体素子
が得られる。
【0131】上記構成を有する本発明の半導体素子によ
れば、更に、耐圧性が良好で、耐環境性(温度、出力
等)が高く、しかも周波数特性が良好という優れた特性
を得ることができる。
【0132】また、本発明においては、上記介在領域の
形成は自己整合的に行うことが容易であるため、ドレイ
ン電極及びソース電極の位置に対して正確に対応した介
在領域を形成することができ、より良好な特性を有する
半導体素子を容易に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子の一実施態様の構成を示す
模式断面図である。
【図2】図1の半導体素子を製造するための工程の一例
を示す模式断面図である。
【図3】本発明の半導体素子の他の実施態様を示す模式
断面図である。
【図4】図3の半導体素子を製造するための工程の一例
を示す模式断面図である。
【図5】本発明の半導体素子の更に他の実施態様を示す
模式断面図である。
【図6】本発明の半導体素子の更に他の実施態様を示す
模式断面図である。
【図7】実施例において作製した「比較試料」の構成を
示す模式断面図である。
【図8】実施例で作製した本発明の半導体素子の構成を
示す模式断面図である。
【図9】実施例で作製した本発明の半導体素子の構成を
示す模式断面図である。
【図10】実施例で作製した本発明の半導体素子の構成
を示す模式断面図である。
【符号の説明】
101…絶縁性ダイヤモンド基板、110…p型ダイヤ
モンド層、110a…低濃度ドープp型ダイヤモンド
層、111…高濃度ドープp型ダイヤモンド層、120
a…ドレイン電極、120b…ソース電極、130…ゲ
ート電極、140…介在領域、140a…絶縁領域、1
40b…n型ドーパント含有領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−29610(JP,A) 特開 平5−29609(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/337 H01L 29/786 H01L 29/808

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p型ドーパントを含むダイヤモンド層を
    基板上に有し、前記ダイヤモンド層上にソース電極、ド
    レイン電極およびゲート電極を有する半導体素子であっ
    て、 前記ダイヤモンド層のうち前記ゲート電極との接触部近
    傍には、少なくともn型ドーパントが含まれる 介在領域
    が設けられていることを特徴とする半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記p型ドーパントがボロン原子である
    請求項1記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記n型ドーパントが窒素原子である請
    求項1記載の半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記介在領域が、1015cm-3以上10
    19cm-3未満の範囲で窒素原子を含むダイヤモンドから
    なる請求項3記載の半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記介在領域が、窒素原子を1019cm
    -3以上含むダイヤモンドからなる請求項3記載の半導体
    素子。
  6. 【請求項6】 前記介在領域が、窒素原子およびボロン
    原子をドーパントとして含むダイヤモンドからなり、且
    つ、窒素原子の濃度(CN)と、ボロン原子の濃度(C
    B)とが100CB≧CN>CBの範囲にある請求項3
    記載の半導体素子。
  7. 【請求項7】 基板上にソース電極とドレイン電極とを
    有し、これらの電極の間のチャネル領域がp型ダイヤモ
    ンドを主成分とし、且つ、該チャネル領域とゲート電極
    との間に、少なくともn型ドーパントがドーピングされ
    たダイヤモンドからなる介在領域が設けられている半導
    体素子であって、 前記n型ドーパントが窒素原子であり、 前記介在領域が、窒素原子およびボロン原子をドーパン
    トとして含むダイヤモンドからなり、且つ、窒素原子の
    濃度(CN)と、ボロン原子の濃度(CB)とが100
    CB≧CN>CBの範囲にある半導体素子。
  8. 【請求項8】 窒素原子の濃度(CN)と、ボロン原子
    の濃度(CB)とが10CB≧CN>CBの範囲にある
    請求項6または7記載の半導体素子。
  9. 【請求項9】 前記介在領域が、p型ダイヤモンドにn
    型ドーパントをイオン注入することにより形成される領
    域である請求項1または7記載の半導体素子。
  10. 【請求項10】 p型ドーパントを含むダイヤモンド層
    を基板上に有し、前記ダイヤモンド層上にソース電極、
    ドレイン電極およびゲート電極を有する半導体素子であ
    って、 前記ダイヤモンド層は、前記ドレイン電極の側から、第
    1のp型ドーパント含有層と第2のp型ドーパント含有
    層とを有しており、 前記第1p型ドーパント含有層は、前記第2p型ドーパ
    ント含有層よりも高濃度のp型ドーパントを含み、 前記第1p型ドーパント含有層のうち前記ゲート電極と
    の接触部近傍には、絶縁性の層が設けられ、 前記第2p型ドーパント含有層のうち前記絶縁性の層の
    下には、n型ドーパントを含有する層が設けられている
    ことを特徴とする半導体素子。
  11. 【請求項11】 前記n型ドーパント含有層が、n型ド
    ーパントとして窒素原子を10 15 cm -3 以上10 19 cm
    -3 未満の範囲で含むダイヤモンドからなる請求項10記
    載の半導体素子。
  12. 【請求項12】 前記n型ドーパント含有層が、n型ド
    ーパントとして窒素原子を10 19 cm -3 以上含むダイヤ
    モンドからなる請求項10記載の半導体素子。
  13. 【請求項13】 前記n型ドーパント含有層が、窒素原
    子およびボロン原子をドーパントとして含むダイヤモン
    ドからなり、且つ、窒素原子の濃度(CN)と、ボロン
    原子の濃度(CB)とが100CB≧CN>CBの範囲
    にある請求項10記載の半導体素子。
  14. 【請求項14】 基板上にソース電極とドレイン電極と
    を有し、これらの電極の間のチャネル領域がp型ダイヤ
    モンドを主成分とし、且つ、該チャネル領域とゲート電
    極との間に、ゲート電極側から、絶縁性の層と、n型ド
    ーパントを含有する層とが設けられていることを特徴と
    する半導体素子であって、 前記ドーパント含有層が、窒素原子およびボロン原子を
    ドーパントとして含む ダイヤモンドからなり、且つ、窒
    素原子の濃度(CN)と、ボロン原子の濃度(CB)と
    が100CB≧CN>CBの範囲にある半導体素子。
  15. 【請求項15】 窒素原子の濃度(CN)と、ボロン原
    子の濃度(CB)とが10CB≧CN>CBの範囲にあ
    る請求項13または14記載の半導体素子。
  16. 【請求項16】 前記絶縁層および前記n型ドーパント
    含有層が、p型ダイヤモンドにn型ドーパントをイオン
    注入することにより形成される層である請求項10また
    は14記載の半導体素子。
  17. 【請求項17】 基板上にソース電極とドレイン電極と
    を有し、これらの電極の間のチャネル領域がp型ダイヤ
    モンドを主成分とし、且つ、該チャネル領域とゲート電
    極との間に、p型ダイヤモンドへのイオン注入により形
    成された絶縁性の領域が設けられていることを特徴とす
    る半導体素子。
  18. 【請求項18】 前記絶縁性の領域が、n型ドーパント
    として窒素原子を10 15 cm -3 以上10 19 cm -3 未満の
    範囲で含むダイヤモンドからなる請求項17記載の半導
    体素子。
  19. 【請求項19】 前記絶縁性の領域が、n型ドーパント
    として窒素原子を10 19 cm -3 以上含むダイヤモンドか
    らなる請求項17記載の半導体素子。
  20. 【請求項20】 前記絶縁性の領域が、p型ダイヤモン
    ドへのn型ドーパント又はIV族元素のイオン注入により
    形成された領域である請求項17記載の半導体素子。
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