JP3269339B2 - 圧接コネクタ用検査装置 - Google Patents

圧接コネクタ用検査装置

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JP3269339B2 JP19484795A JP19484795A JP3269339B2 JP 3269339 B2 JP3269339 B2 JP 3269339B2 JP 19484795 A JP19484795 A JP 19484795A JP 19484795 A JP19484795 A JP 19484795A JP 3269339 B2 JP3269339 B2 JP 3269339B2
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧接コネクタの
各コネクタ端子部と電線との接続状態を検査する圧接コ
ネクタ用検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や一般電子機器等の配線接続に用
いられる圧接コネクタとしては、例えば、図6ないし図
8に示すようなものがある。
【0003】この圧接コネクタ50は、その上部に複数
のコネクタ端子部52を並列配置している。各コネクタ
端子部52は、圧接コネクタ50の上部をその幅方向に
仕切ることにより形成された上方開口状のハウジング部
54内に、電線70の端部を圧接保持する圧接端子60
を収容すると共に、圧接端子60に圧接保持された電線
70の先端部に対向する位置にハウジング壁55を備え
ている。
【0004】上記圧接端子60は、図7及び図8に示す
ように、上方に向かって分岐状に形成された一対の電線
受部61と、これら電線受部61をコネクタ端子部52
の底面側で連結する連結部62と、この連結部62より
下方に延出されて、コネクタ端子部52の底面に埋設さ
れた外部接続端子部63とから構成されている。
【0005】上記電線受部61は、その内側の縁が鋭利
に仕上げられており、上方より電線70の端部を圧入す
ると、電線70の被覆70bに食い込んで、芯線70a
に達し、電線70の芯線70aとの導通が得られるよう
になる。これにより、電線70が圧接端子60を介し
て、外部の電気機器と接続されるように構成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな圧接コネクタ50は、電線70の保持を主として圧
接端子60の圧接力に依存しているため、電線70の先
端部側を電線受部61よりある程度突き出して、即ち、
電線70の先端部とハウジング壁55内面との距離L
(図7参照)を小さくして、電線70の圧接保持力を高
める必要がある。
【0007】このため従来においては、電線70の先端
部とハウジング壁55内面との距離Lを目視によって確
認することにより、電線70と圧接コネクタ50との接
続状態の良否を検査していたが、このような細部の検査
を目視により行うと、個人差が生じて、接続状態の検査
の均質化が図れないという問題があった。
【0008】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、圧接コネクタと電線との接
続状態を検査する際、その検査の均質化を図ることがで
きるような圧接コネクタ用検査装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の圧接コネクタ用検査装置は、電線の
端部を圧接保持する圧接端子を、上方開口状のハウジン
グ部に収容して、前記圧接端子に圧接保持された電線の
先端部に対向する位置にハウジング壁が形成されたコネ
クタ端子部と、このコネクタ端子部に接続された電線と
の接続状態を検査するための圧接コネクタ用検査装置で
あって、前記コネクタ端子部のハウジング壁にその上方
から所定の姿勢で取付可能な検査装置本体と、前記検査
装置本体に上下動自在に保持されて付勢手段により下方
へ付勢され、前記圧接端子に保持された電線の先端部と
前記ハウジング壁との間隔が所定の間隔以下の時に、そ
の電線の端部に係合して前記付勢手段の付勢力に抗し押
し上げられる導電性の測定棒と、前記検査装置本体に設
けられ、前記測定棒が押し上げられたときにその測定棒
と電気的に接触する接触部材と、前記測定棒と前記接触
部材との電気的な接触により給電されて接続状態が良好
である旨を報知する報知手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】また、請求項2記載のように、前記報知手
段を発光素子で形成してもよい。
【0011】さらに、請求項3記載の圧接コネクタ用検
査装置は、電線の端部を圧接保持する圧接端子を、上方
開口状のハウジング部に収容して、前記圧接端子に圧接
保持された電線の先端部に対向する位置にハウジング壁
が形成されたコネクタ端子部と、このコネクタ端子部に
接続された電線との接続状態を検査するための圧接コネ
クタ用検査装置であって、前記コネクタ端子部のハウジ
ング壁にその上方から所定の姿勢で取付可能な検査装置
本体と、前記検査装置本体に設けられ、照射された光が
前記ハウジング部内の前記ハウジング壁から所定の間隔
離れた位置を通過するように設定された光センサと、前
記光センサより照射された光が、前記圧接端子に圧接保
持された電線により遮光された時に、前記コネクタ端子
部と前記電線との接続状態が良好である旨を報知する報
知手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面を参照して説明する。
【0013】なお、圧接コネクタについては、図6ない
し図8に示したものと同じ構成なので、同一箇所には同
一符号を付して、その説明を省略する。
【0014】第1実施形態の圧接コネクタ用検査装置
は、図1及び図2に示すように、検査装置本体10と、
この検査装置本体10の側方に支持部材11により上下
動自在に支持された測定棒12と、検査装置本体10の
測定棒12上方位置に設けられた接触部材13とを備え
ている。
【0015】上記検査装置本体10は、ジュラコン等の
絶縁性樹脂により、コネクタ端子部52の幅と同程度の
厚みの板状に形成され、その一角が略L字状に切り欠か
れて位置決部10aが形成されている。この位置決部1
0aは、図3に示すように、ハウジング壁55の横断面
形状と同形状に切り欠かれており、これにより検査装置
本体10をハウジング壁55に対してその上方側より所
定の姿勢で取付けできるように構成されている。
【0016】測定棒12は、金属等により四角柱状に形
成され、一方側面12aと他方側面12bとの間隔が、
所定の間隔Hに設定されている。この所定の間隔Hは、
コネクタ端子部52の圧接端子60に電線70を接続し
た際、電線受部61による電線70の保持力を得るのに
必要な最小限の電線70の先端部とハウジング壁55内
面との間隔である。
【0017】この測定棒12を支持する支持部材11
は、金属等により水平断面略コの字状の樋状に形成され
ると共に、その上下両端部側には、内側張り出し状に係
止部11a、11bが形成され、測定棒12を、その一
方側面12aをハウジング壁55内面に密接させる位置
に、上下動自在に支持している。
【0018】また、測定棒12と支持部材11との間に
は、付勢手段であるねじりコイルバネ14が介在し、こ
のねじりコイルバネ14の一方端側が、支持部材11上
端側の係止部11aに係止されると共に、他方端側が測
定棒12の中間部に形成された鍔部12cに係止され、
これにより測定棒12が下方に付勢されている。さら
に、支持部材11の内面中間部に中間係止部11cが形
成され、測定棒12の鍔部12cがこの中間係止部11
cと係止部11aとの間で上下方向に抜止め係止され
る。
【0019】接触部材13は、下降位置にある測定棒1
2の上端から間隔Nを有して上方に配置され、その間隔
Nは、電線70を圧接端子60に接続した際の、ハウジ
ング部54の底面54aからの電線70の上面までの高
さ寸法Mと同程度の寸法か、それより僅かに小さい程度
に設定されている(図3参照)。
【0020】さらに、検査装置本体10の内部には電池
等の電源20が内蔵されると共に、検査装置本体10の
上方に発光ダイオードや電球等の発光素子21からなる
報知手段が設けられている。
【0021】上記電源20の負端子側は支持部材11を
介して測定棒12に電気的に接続されると共に、正端子
側が発光素子21を介して接触部材13に電気的に接続
されている。
【0022】従って、測定棒12が上方に押し上げられ
て接触部材13に接触すると、電源20より発光素子2
1に給電が開始され、発光素子21が点灯する。
【0023】以下に、図3及び図4を参照して、この圧
接コネクタ用検査装置を用いて、圧接コネクタ50のコ
ネクタ端子部52とこれに接続された電線70との接続
状態の検査を行う際の動作について説明する。
【0024】図3は、電線70の先端部とハウジング壁
55の内壁との間隔h1が所定の間隔Hよりも大きい状
態で、電線70とコネクタ端子部52の圧接端子60と
が接続された状態を示す図である。
【0025】まず、検査装置本体10をハウジング壁5
5に対して所定の姿勢で上方から取付ける。すると、電
線70の先端部とハウジング壁55内面との間隔h1
が、所定の間隔H(測定棒12の幅寸法)よりも大きい
ので、測定棒12は、それらの間に挿入され、測定棒1
2の下端側がハウジング部54の底面54aに押付けら
れるようになる。この場合、接触部材13と測定棒12
とは、電気的に接触しないので、発光素子21は点灯せ
ずに、電線70とコネクタ端子部52との接続状態が不
良であることが判定される。
【0026】図4は、電線70の先端部とハウジング壁
55内面との間隔h2が所定の間隔Hよりも小さい状態
で、電線70とコネクタ端子部52の圧接端子60とが
接続された状態を示す図である。
【0027】図3と同様に、検査機本体10をハウジン
グ壁55にその上方より取付けると、電線70の先端部
とハウジング壁55との間隔h2が、所定の間隔Hより
も小さいので、測定棒12の下端側が電線70の先端部
と係合して、測定棒12が上方に押し上げられる。これ
により、測定棒12が接触部材13に電気的に接触し
て、電源20より発光素子21に給電がなされて発光素
子21が点灯し、電線70とコネクタ端子部52との接
続状態が良好であることが報知される。
【0028】以上のようにこの発明の第1実施形態によ
ると、電線70の先端部とハウジング壁55内面との間
隔hが所定の間隔Hよりも小さいときにのみ、測定棒1
2が電線70の先端により上方に押し上げられて、発光
素子21が点灯するので、その点灯の有無により電線7
0とコネクタ端子部52との接続状態の良否を判定で
き、検査の均質化を図ることができる。
【0029】次に、この発明にかかる第2実施形態につ
いて、図5を参照して、説明する。
【0030】即ち、この圧接コネクタ用検査装置は、第
1実施形態と同様の検査装置本体30と、光センサ32
と、発光素子31を含む報知手段とを備えている。
【0031】上記光センサ32は検査装置本体30の側
方に設けられ、それより照射された光33が、ハウジン
グ部54内のハウジング壁55内面より所定の間隔H離
れた位置を通過するように設定され、ハウジング部54
の底面54a又は電線70の端部表面とで反射された光
の強度差に基づいて、光33が電線70により遮られた
かどうかを検知するように構成されている。
【0032】また、報知手段は、発光ダイオードや電球
等の発光素子31と、この発光素子31に給電する電源
(図示略)とを備え、光33が電線70によって遮光さ
れたことが検知されると、電源より発光素子31に給電
がなされて発光素子31が点灯するように構成されてい
る。
【0033】この第2実施形態の圧接コネクタ用検査装
置によって、電線70とコネクタ端子部52との接続状
態とを検査した際の動作について説明する。
【0034】即ち、コネクタ端子部52に接続された電
線70の先端部とハウジング壁55内面との間隔h3が
所定の間隔Hよりも小さいと、光センサ32より照射さ
れた光33がその電線70の端部によって遮光されて、
発光素子31が点灯し、接続状態が良好であることがわ
かる。また、逆に、電線70の先端部とハウジング壁5
5との間隔が所定の間隔Hよりも大きいと、光センサ3
2より照射された光33は電線70により遮光されず、
従って、発光素子31は点灯せず、接続状態が不良であ
ることがわかる。
【0035】以上のように構成された第2実施形態の圧
接コネクタ用検査装置によっても、第1実施形態と同様
に、電線70の先端部とハウジング壁55内面との間隔
が所定の間隔Hよりも大きいか小さいかによって、コネ
クタ端子部52と電線70との接続状態の良否を検出で
き、接続状態の検査を均質化できる。
【0036】なお、第1及び第2実施形態の圧接コネク
タ用検査装置により接続状態の検査を行える圧接コネク
タは、図6ないし図8において示されるものに限られ
ず、電線の端部を圧接保持する圧接端子を、上方開口状
のハウジング部に収容して、前記圧接端子に圧接保持さ
れた電線の先端部に対向する位置にハウジング壁が形成
されたコネクタ端子部を有する圧接コネクタであればど
のようなものであってもよい。
【0037】また、上記電源は検査装置本体に内蔵する
必要はなく、外部に設けるようにしてもよい。
【0038】さらに、通常、圧接コネクタは、コネクタ
端子部52を複数並列配置した状態で備えているので、
この圧接コネクタ用検査装置を複数並列したものを準備
し、圧接コネクタの各コネクタ端子部52と電線70と
のそれぞれの接続状態を同時に検査するようにしてもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上のように構成された請求項1記載の
圧接コネクタ用検査装置によれば、電線の先端部とハウ
ジング壁との間隔が所定の間隔以下であると、検査装置
本体をコネクタ端子部のハウジング壁に取付けた際に、
その電線の端部に測定棒が係合することとなり、これに
より測定棒が付勢手段の付勢力に抗し上方へ押し上げら
れて接触部材と接触し、報知手段に給電がなされてコネ
クタ端子部と電線との接続状態が良好である旨が報知さ
れる。一方、電線の先端部とハウジング壁との間隔が所
定の間隔以上である時は、測定棒は下方位置に付勢され
たままで、報知手段への給電はなされず、接続状態が不
良であることがわかる。
【0040】このようにして、接続状態の良否を判定で
き、接続状態の検査の均質化を図ることができる。
【0041】また、請求項2記載のように、前記報知手
段を発光素子で形成すれば、接続状態の良否を目視によ
り確認できる。
【0042】さらに、請求項3記載のように、検査装置
本体に設けられた光センサより照射された光が、ハウジ
ング壁から所定の間隔離れた位置を通過するように設定
し、その光が前記圧接端子により圧接保持された電線に
より遮光された時に、前記コネクタ端子部と電線との接
続状態が良好である旨を報知するようにしても、接続状
態の良否を判定でき、接続状態の検査の均質化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1実施形態の圧接コネクタ
用検査装置を示す斜視図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】第1実施形態の圧接コネクタ用検査装置による
コネクタ端子部と電線との接続状態の検査方法を示す説
明図である。
【図4】同上の異なる接続状態の検査方法を示す説明図
である。
【図5】第2実施形態の圧接コネクタ用検査装置を示す
説明図である。
【図6】圧接コネクタを示す図である。
【図7】図6の要部拡大断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【符号の説明】
10 検査装置本体 12 検査棒 13 接触部材 14 ねじりコイルバネ 20 電源 21 発光素子 30 光センサ 55 ハウジング壁 52 コネクタ端子部 61 圧接端子 70 電線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の端部を圧接保持する圧接端子を、
    上方開口状のハウジング部に収容して、前記圧接端子に
    圧接保持された電線の先端部に対向する位置にハウジン
    グ壁が形成されたコネクタ端子部と、このコネクタ端子
    部に接続された電線との接続状態を検査するための圧接
    コネクタ用検査装置であって、 前記コネクタ端子部のハウジング壁にその上方から所定
    の姿勢で取付可能な検査装置本体と、 前記検査装置本体に上下動自在に保持されて付勢手段に
    より下方へ付勢され、前記圧接端子に保持された電線の
    先端部と前記ハウジング壁との間隔が所定の間隔以下の
    時に、その電線の端部に係合して前記付勢手段の付勢力
    に抗し押し上げられる導電性の測定棒と、 前記検査装置本体に設けられ、前記測定棒が押し上げら
    れたときにその測定棒と電気的に接触する接触部材と、 前記測定棒と前記接触部材との電気的な接触により給電
    されて接続状態が良好である旨を報知する報知手段とを
    備えたことを特徴とする圧接コネクタ用検査装置。
  2. 【請求項2】 前記報知手段が、発光素子で形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の圧接コネクタ用検
    査装置。
  3. 【請求項3】 電線の端部を圧接保持する圧接端子を、
    上方開口状のハウジング部に収容して、前記圧接端子に
    圧接保持された電線の先端部に対向する位置にハウジン
    グ壁が形成されたコネクタ端子部と、このコネクタ端子
    部に接続された電線との接続状態を検査するための圧接
    コネクタ用検査装置であって、 前記コネクタ端子部のハウジング壁にその上方から所定
    の姿勢で取付可能な検査装置本体と、 前記検査装置本体に設けられ、照射された光が前記ハウ
    ジング部内の前記ハウジング壁から所定の間隔離れた位
    置を通過するように設定された光センサと、 前記光センサより照射された光が、前記圧接端子に圧接
    保持された電線により遮光された時に、前記コネクタ端
    子部と前記電線との接続状態が良好である旨を報知する
    報知手段とを備えたことを特徴とする圧接コネクタ用検
    査装置。
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