JP3268708B2 - 高出力光ファイバ増幅器 - Google Patents
高出力光ファイバ増幅器Info
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Description
を有する光ファイバ増幅器に関するものである。
ファイバを増幅媒体とした光ファイバ増幅器の研究が行
われ、光通信システムや光計測に応用されようとしてい
る。1.5μm帯用の光ファイバ増幅器としてはEr3+
添加光ファイバ増幅器が開発され、1.3μm帯用の光
ファイバ増幅器としてPr3+添加光ファイバ増幅器が現
在、精力的に研究されている。
A)では、Pr3+ が1.02μmの光で励起された1
G4準位から3H5準位への誘導放出遷移が生じ、これ
によって1.3μmの光信号が増幅される。
応用形態として、ブースターアンプとしての使い方があ
る。これはPDFAを信号源(半導体レーザ等)の直後
に配置して信号源から出た光信号を増幅して大信号とし
て光ファイバ中に送り出すものであり、増幅器の構成と
しては、同一の励起光強度に対して、より大きい光信号
が供給できるようなものが望まれる。
密度は、誘導放出遷移に寄与しないコオペレイティブア
ップコンバージョンや励起状態吸収によっても低下する
ことが知られている(Y.Ohisi et al.
IEEE Photon Technol.Let
t.,vol.4,p.1338,1992)。この2
つの過程による、小信号に対する増幅効率の低減は、P
r3+添加光ファイバの両端から等しい強度の励起光を入
射する、いわゆる双方向励起を行うことにより抑えられ
ることが明らかにされている(Y.Ohisi et
al. IEEEPhoton Technol.Le
tt.,vol.6,p.195,1994)。しか
し、この励起法が効果を持つのは、増幅過程において、
1G4 準位の励起状態密度分布の変動が無視できる小信
号増幅だけである。従って、この双方向励起法が有効な
のはPDFAを小信号増幅に用いるプリアンプとして用
いる場合である。
使用する場合、光増幅の始準位、(Pr3+の場合は 1G
4 準位、)の励起状態密度は、光信号がコア中で増幅さ
れるに従い、誘導放出遷移率が増すため、光増幅を起こ
す前とは異なったものとなり、小信号増幅に用いた励起
方法が必ずしも効率的とは言えない状況となる。しかし
ながら、これまでブースターアンプの効率を改善するた
めの励起法は知られていないのが現状である。
ような状況を考慮し、光ファイバ増幅器をブースターア
ンプとして用いる場合に従来よりも高効率なブースター
アンプ用光ファイバ増幅器を提供することである。
された光ファイバをいわゆる双方向励起する場合、光信
号の出射端から入射される励起光強度を入射端より入射
させる励起光強度よりも大きくすることを最も主要な特
徴とする。
ァイバ増幅器は、コアにPrが添加された光ファイバを
増幅媒体とし、該光ファイバにより−10dBm以上の
信号光を増幅する高出力光ファイバ増幅器であって、前
記光ファイバには、一つの励起光源から二つに分波され
た二つの励起光が該光ファイバの光信号入力端および光
信号出力端からそれぞれ入射できるように光カップラが
接続され、前記一つの励起光源と前記光カップラとの間
には、前記入力端から入射した光の励起強度である前方
励起強度と前記出力端から入射した光の励起強度である
後方励起強度との比が、前記光ファイバの信号出力が最
大となる所定の値に対応した分波割合で、前記励起光源
の出力光を分波する光スプリッタが接続され、前記分波
割合は、前記前方励起強度よりも前記後方励起強度がよ
り高く、かつ、後方励起強度の割合は100%よりも小
さく設定されていることを特徴とする。
説明する。
光強度で双方向励起したときのPr3+の 1G4 準位励起
状態密度の光ファイバ長手方向の変化を示したものであ
る。入射信号光が小信号の場合は、励起状態密度を変化
させるほどには、増幅されても信号光は成長せず、図1
のように光ファイバの中間点を中心としてほぼ左右対称
の形となる。しかし、大信号を入射すると、増幅された
信号光による誘導放出遷移率が大きくなり、図2に示す
ように出射端に近付くに従い、励起状態密度は低下して
しまう。このような利得飽和状態では、強度が増大した
光信号は出射端に近い位置では効率良く増幅されること
はない。従ってこれを解決するには、出射端側から入射
端側よりも強い励起光を入射させ、出射端に近い位置で
の利得飽和を抑えるようにすれば良いことになる。
の割合で励起光を入射させ、大信号を増幅したときの 1
G4 準位の励起状態密度の変化を示した場合である。図
2と比較すると出射端で近いところでも大きな励起状態
密度が有り、利得飽和が起きにくくなっていることがわ
かる。従って、このような励起条件ではより大きな信号
出力が得られることになる。
励起光の励起状態吸収がない場合には、出射端よりのみ
励起光を入射するいわゆる後方励起がブースターアンプ
には適しているが、上記2つの過程が存在する場合に
は、これら2つの過程による始準位の励起密度の低減を
抑えるため、後方励起強度を前方励起強度よりも大きく
した双方向励起が、ブースターアンプの効率向上に有効
となる。
光ファイバ増幅器をブースターアンプとして用いる場合
に従来よりも高効率なブースターアンプ用光ファイバ増
幅器を提供することができる。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
つである。Pr3+添加ZrF4 系フッ化物光ファイバ
(コア径:1.6μm、コア/クラッド比屈折率差:
3.7%、Pr3+濃度:500ppm、長さ20m)1
を励起光源2a,2b(1.02μm発振の半導体レー
ザ)により、光カップラ3a,3bを介して励起して、
信号源4より1.30μmの光信号(強度:1mW)を
入射し、信号出力を測定した。励起光強度はトータルで
300mWとし、励起光源2aと2bの強度比を変えて
測定した。なお、図中の符号5は光アイソレータ、6は
石英光ファイバ、7は増幅用光ファイバと石英光ファイ
バとの接続部である。
(後方励起強度)としたときの出射信号出力である。後
方励起強度が260mWのときに信号出力は最大の10
1mWとなっており、(前方励起強度):(後方励起強
度)=150mW:150mWのとき、および後方励起
のみの場合よりも大きくなっており、本構成が大信号増
幅に効果があることがわかる。
励起強度を220mWのときに最大信号出力が得られ
た。最大信号出力を得るための前方励起強度および後方
励起強度の比は入力する信号強度に依存し、一意には定
まらない。しかし、入力信号強度が大きくなるに従って
後方励起強度を増大させた方が良いのは言うまでもな
い。
を用いて、分波器8を介して前方,後方励起強度比を変
えて励起しても良い。
を励起できるものであれば、900nm〜1100nm
までのどの波長でも良いし、どの励起光源(たとえば、
Nd:YLF、Yb:YAG等の固体レーザ、Nd−Y
b添加光ファイバレーザ、Nd−添加光ファイバレー
ザ、Yb添加光ファイバレーザ)であっても良い。
5の出力特性の場合の) 1G4 準位のポピュレーション
を後方励起強度の全励起強度に対する割合に対してプロ
ットしたものである。後方励起強度が全励起強度の約7
5%のときに 1G4 準位のポピュレーションは最大とな
り、このとき、他の励起条件(後方励起強度の割合)の
ときよりも、増幅器の1.31μmより長波長における
雑音特性は改善し、また、増幅帯域幅も広くなった。
よりも大きくすると、信号出力(利得)が増大できるだ
けでなく、雑音特性や増幅帯域も改善される。
であり、増幅用光ファイバ1を2分割して1a,1bと
し、それぞれ双方向励起して信号出力の後方励起依存性
を測定した。実施例1と同様後方励起強度を前方励起強
度より強くした方が、信号出力は増大した。
2分割したが、多分割して、それぞれを双方向励起し、
かつ後方励起強度を前方励起強度より大きくしても良い
ことは言うまでもない。
加ZrF4 系フッ化物光ファイバだけでなくPr3+添加
InF3 系フッ化物光ファイバ、他のPr3+添加カルコ
ゲナイド光ファイバ等の赤外光ファイバ、Pr3+添加酸
化テルライド光ファイバでも良い。また、添加イオンと
してPr3+−Yb3+(1.3μm増幅)、Er3+(1.
5〜1.6μm増幅)、Tm3+(Tm3+−Ho3+、Tm
3+−Ho3+−Eu3+(1.4μm増幅)等が添加された
光ファイバにおいても効果がある。
レーザを使用して励起波長を1.047μmとし、双方
向励起し、全体の励起強度を一定とし、前方励起強度お
よび後方励起強度の比を変えて増幅特性を測定した場合
の結果を、図9に示す。増幅に用いた光ファイバは、P
rのコア中への添加濃度500ppm、コア径1μm、
コア・クラッド間屈折率差が2.5%、光ファイバ長が
50mのZrF4 径のフッ化物光ファイバである。実施
例1の1.02μmで励起した場合と同様に後方励起強
度が前方励起強度より大きいときに利得が最大になって
いる。
が前方励起強度よりも大きいような励起条件のとき利得
が最大になる現象は励起光の波長には頼らない。また、
利得が最大となる前方励起強度および後方励起強度の比
は入力する信号レベルによる。図10に示すように、入
力信号レベルが低くなると前方励起強度および後方励起
強度比が50対50に近い位置で利得は最大になるよう
になる。
成を用いると同一の励起光強度を入射しても、他の構成
のものと比較してより大きな信号出力が得られるため、
光増幅器を光映像伝送システムや中距離中継システム内
のブースターアンプとして用いる場合、そのシステムの
性能をより大きく向上させることができ、それらシステ
ムを用いたサービスの経済化を図ることができるという
利点がある。
が小信号の場合の 1G4 準位の励起密度の光ファイバ長
手方向の変化を示すグラフである。
が大信号の場合の 1G4 準位の励起密度の光ファイバ長
手方向の変化を示すグラフである。
の励起密度の光ファイバ長手方向の変化を示すグラフで
ある。
成図である。
ける後方励起強度に対する出力信号強度の変化を示すグ
ラフである。
形例の構成図である。
いて、 1G4 準位のポピュレーションを後方励起強度の
全励起強度に対する割合に対してプロットしたグラフで
ある。
成図である。
した場合の後方励起強度に対する出力信号強度の関係を
示すグラフである。
とした場合の利得の後方励起強度の割合の依存性を示す
グラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 コアにPrが添加された光ファイバを増
幅媒体とし、該光ファイバにより−10dBm以上の信
号光を増幅する高出力光ファイバ増幅器であって、 前記光ファイバには、一つの励起光源から二つに分波さ
れた二つの励起光が該光ファイバの光信号入力端および
光信号出力端からそれぞれ入射できるように光カップラ
が接続され、 前記一つの励起光源と前記光カップラとの間には、前記
入力端から入射した光の励起強度である前方励起強度と
前記出力端から入射した光の励起強度である後方励起強
度との比が、前記光ファイバの信号出力が最大となる所
定の値に対応した分波割合で、前記励起光源の出力光を
分波する光スプリッタが接続され、前記分波割合は、前記前方励起強度よりも前記後方励起
強度がより高く、かつ、後方励起強度の割合は100%
よりも小さく設定されている ことを特徴とする高出力光
ファイバ増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19309694A JP3268708B2 (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 高出力光ファイバ増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19309694A JP3268708B2 (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 高出力光ファイバ増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0856038A JPH0856038A (ja) | 1996-02-27 |
JP3268708B2 true JP3268708B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=16302174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19309694A Expired - Lifetime JP3268708B2 (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 高出力光ファイバ増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3268708B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-17 JP JP19309694A patent/JP3268708B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0856038A (ja) | 1996-02-27 |
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