JP3268550B2 - 再生制御装置、再生制御方法及びディスクドライブ装置 - Google Patents

再生制御装置、再生制御方法及びディスクドライブ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生制御装置、再
生制御方法及びディスクドライブ装置に関し、特に、エ
ラー訂正の確実性を向上させた再生制御装置、再生制御
方法及びディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体として磁気ディスクを用いたハ
ードディスクドライブ装置では、近年の記録密度の向上
に従って、磁気ディスク上に記録されたデータの再生信
号から記録データを再生する方法として、従来のピーク
検出方法に代わっていわゆるPRML(Partial Respon
se Maximum Likelihood)が用いられるようになってい
る。
【0003】このPRMLでは、予め記録するデータに
所定の符号間干渉を与えて記録し、再生時に、記録時と
逆の波形等化を与え、さらに、ビタビデコーダによって
最尤復号を行ってデータを再生する。このため、従来の
ピーク検出と異なり、再生時にヘッドの再生信号の高域
のゲインを高くする必要がないため、高域雑音の増加を
防止できる。また、最尤復号により、エラー訂正能力を
向上させることができる。
【0004】また、磁気ディスクに記録される記録デー
タには、通常、セクタあるいは所定のブロック毎に、エ
ラー訂正用のパリティが付加されており、所定のエラー
訂正能力以内のエラーであれば、データを読み出した後
に訂正することができるようになっている。エラー訂正
能力以上のエラーがあった場合でも、読み出しパラメー
タ(トラッキングのオフセット量等)を変化させて読み
取りを繰り返すことにより正しい(あるいはエラー訂正
可能な)データを再生することができる場合がある。
【0005】また、読み取りを繰り返しても正確なデー
タを再生できない場合であっても、エラーの位置を特定
することができれば、パリティのみによるエラー訂正能
力以上のエラー訂正を行うことができるため、記録され
たデータの再生信号等に基づいてエラー位置を特定しよ
うとする。従来のビタビデコーダには、例えば特開平7
−153203号公報等に示すように、最尤復号のため
のメトリックの計算結果に基づいて、復号したデータの
信頼性が低い場合に警告(アラート信号)を出力するこ
とができるものがあったが、このような警告に基づいて
エラー位置を推定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、ハードディスク装置の制御回路の構成が複雑化する
等の理由により、データの読み取り中に信頼性の低いデ
ータの位置を検出することは考えられていなかった。こ
のため、信頼性の低いデータの位置を検出しようとする
と、当該セクタのデータの読み取りとは別に、当該セク
タのデータを再生し、このときの警告に基づいて位置を
求めなければならなかった。
【0007】データの読み取り時と、信頼性の低いデー
タの位置検出時とでは、再生信号が完全に一致している
訳ではなく、再現性がある場合は問題ないが、再現性が
低い場合には問題が生じる。例えばデータの読み取り時
には正しく読み取れたデータが、信頼性の低いデータの
位置検出時には確実性が低いと判断されると、誤ったエ
ラー訂正がなされてしまい、正しいデータを復元するこ
とができない。逆に、データの読み取り時には誤ってい
たが、信頼性の低いデータの位置検出時には確実性が低
いことが検出されなかった場合には、エラー訂正の能力
は、エラーの位置が解らない場合と同じで、エラー数が
エラー訂正能力を超えているため、正しいデータを復元
することができない。
【0008】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、データ再生の確実性の向上に寄与す
ることができる再生制御装置、再生制御方法及びディス
クドライブ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ために、本発明では、ビタビデコーダからの再生データ
系列中のパリティに基づいて、エラー位置とエラーパタ
ーンを求め、再生データ系列中のエラーがパリティによ
るエラー訂正能力以下であれば、パリティから求めたエ
ラー位置を保持手段に供給させ、エラー位置とエラーパ
ターンに基づいて再生データ系列にエラー訂正を施して
順次出力させ、再生データ系列中のエラーがパリティに
よるエラー訂正能力より多ければ、再生手段により、再
度当該ブロックのデータを再生させ、警告信号が供給さ
れたときに再生手段によって再生されるデータのブロッ
ク内の位置を検出し、検出した位置を保持手段に供給さ
せ、エラーパターンに基づいて再生データ系列にエラー
訂正を施して出力させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
ディスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。
【0011】同図中に示すように、このディスクドライ
ブ装置は、記録媒体である磁気ディスク1と、ヘッド駆
動系によって駆動されるヘッドアームに取り付けられ、
インダクタンス型の記録ヘッド、MR(磁気抵抗効果)
素子あるいはGMR(巨大磁気抵抗効果)素子等からな
る再生ヘッド(もちろんインダクタンス型のヘッドであ
ってもよい。)等を有するヘッド部2と、記録ヘッドに
供給する記録信号、あるいは再生ヘッドからの再生信号
のレベル調整等を行うアーム電子回路(AE)3と、記
録データの符号化等を行って記録信号をAE3に供給
し、あるいはAE3からの再生信号からデータを再生す
るPRMLチャネル4と、再生されたデータのエラー訂
正、ディスクドライブ装置全体の制御等を行うハードデ
ィスクコントローラ(HDC)5と、バス13によって
HDC5と接続されたメモリ14、マイクロプロセッサ
(MPU、制御手段)15、入出力(I/O)制御部1
6とを備えている。
【0012】PRMLチャネル4は、再生ヘッド2の再
生出力からバイト単位のクロックを再生するクロック検
出部21と、再生出力を帯域制限する再生フィルタ22
と、再生されたクロックに従って、所定の符号間干渉
(例えばPR4(パーシャル・レスポンス・クラス
4))を与えて記録された記録データの再生出力に対し
て記録時と逆の波形等化を与えてデータを再生するPR
等化部(再生手段)23と、PR等価部23によって再
生されたデータに対して最尤復号を行う最尤復号(M
L)部24を備えている。
【0013】ML部24は、再生されたデータ系列と現
在までの生き残りパスとの距離等のメトリックを求める
メトリック計算部25と、求められたメトリックに基づ
いて出力系列を選択する出力選択部26を備えたビタビ
デコーダ(VD)27と、メトリックに基づいて出力選
択部26から出力されるデータの信頼性を判定し、信頼
性が低い場合にビタビデコーダエラー信号(警告信号)
を出力する判定部28と、出力系列を8−9逆変換する
8−9逆変換部29とを備えている。
【0014】HDC5は、PRMLチャネル4から供給
される再生データの格納等の制御を行うデータコントロ
ーラ6と、PRMLチャネル4からのクロックをカウン
トするバイトカウンタ(位置検出手段)7と、バイトカ
ウンタ7の動作の制御等を行うバイトカウントコントロ
ーラ(制御手段)8と、バイトカウントコントローラ8
からの制御に基づいてバイトカウタ7の出力を制御する
セレクタ(選択手段)9と、再生データにエラー訂正を
施すエラー訂正系(ECC)10と、ヘッドアームを駆
動させるヘッド駆動系と、ヘッド2が磁気ディスク1上
のトラックに追従するようにヘッド駆動系を制御するト
ラッキング制御系、シーク制御系、記録データ処理系等
を備えている。なお、セレクタ9は、バッファ回路、フ
リップフロップ回路あるいはANDゲート等で構成する
ことができる。
【0015】また、エラー訂正系(ECC)10は、1
セクタ分の再生データ中のパリティに基づいてエラー位
置、エラーパターンの検出等を行い、再生データにエラ
ー訂正処理を施すエラー計算部(エラー計算手段、制御
手段)11と、検出されたエラー位置、エラーパターン
を保持するレジスタ(保持手段)12とを備えている。
なお、このレジスタ12は、エラー位置、エラーパター
ンの計算あるいは保持用に一般的に設けられているもの
である。
【0016】記録データは1セクタ分(例えば512バ
イト)毎に所定のパリティ(例えば30バイト程度)が
付され、さらに、ランレングスの制限のための8−9変
換が施され、所定の符号間干渉(例えばPR4)が与え
られ、AE3を介して記録ヘッドに供給されて磁気ディ
スク1上の所定のセクタに記録される。
【0017】上述のように記録されたデータは、再生ヘ
ッドによって再生され、この再生信号がAE3を介して
PRMLチャネル4に供給される。
【0018】PRMLチャネル4では、クロック検出部
21が再生信号からバイト単位のクロックを再生する。
再生したクロックは、リードライトクロック(RDWT
CLK)としてバイトカウンタ7に供給される。バイト
カウンタ7は、供給されたクロックをカウントし、現在
再生中のデータのバイト単位の位置を示す値を保持し、
データコントローラ6、各セレクタ9に供給する。
【0019】また、再生フィルタ22は、再生信号に波
形等化、PR4特性に従った帯域制限等の処理を施して
PR等化部23に供給する。PR等化部23は、再生信
号に符号化時と逆の波形等化を与えてデータ系列を再生
し、メトリック計算部25に供給する。
【0020】メトリック計算部25は、再生されたデー
タ系列と、生き残りパスを決定するためのパラメータで
あるメトリック(再生データ系列と、現在までの生き残
りパスの距離等を用いることが多い。)を計算し、出力
選択部26は、求められたメトリックに基づいて、生き
残りパスを決定する。また、出力選択部26は、生き残
りパスの決定によって、順次確定する再生データ系列を
順次、8−9逆変換部29に出力する。
【0021】一方、判定部28は、メトリック計算部2
5によって求められたメトリックに基づいて、現在再生
しているデータの信頼性を判定し、信頼性が低い場合に
はビタビデコーダエラー信号を出力する。
【0022】8−9逆変換部29は、出力選択部2から
供給された再生データ系列を8−9逆変換してHDCの
データコントローラ6に供給する。データコントローラ
6は、バイトカウンタ7の出力に基づいて、PRMLチ
ャネル4から供給される再生データを格納するアドレス
の選択、読み出し動作のタイミング制御等を行う。これ
により、再生データは、メモリ14内に設けられたバッ
ファ領域中の所定のアドレスに格納される。なお、通常
の再生時には、全てのセレクタ9はオフ状態となってお
り、バイトカウンタ7の出力は、レジスタ12に供給さ
れることはない。
【0023】1セクタ分のデータがバッファ領域に格納
されると、ECC10のエラー計算部11は、バッファ
領域に格納された再生データ中のパリティに基づいて、
シンドロームを計算し、これに応じてエラーの位置とエ
ラーパターンを求め、レジスタ12に格納する。このよ
うにエラーの位置とエラーパターンが求められると、E
CC10は、バッファ領域中の再生データを訂正する。
エラー訂正された再生データは、順次読み出されてホス
ト装置に転送される。
【0024】ところで、ECC10はデータ読み取り中
のエラーに対しては、所定のエラー訂正能力を有する。
例えば512バイト/1セクタのデータに、3ウェイ・
インタリーブ(1セクタのデータを先頭から順次3つの
部分[インタリーブ]に振り分け、各インタリーブ毎に
パリティを求める方法)によって10バイト/インタリ
ーブすなわち30バイト/セクタのパリティを付加した
場合では、パリティの求め方にもよるが、1インタリー
ブ当たり5バイトすなわち1セクタ当たり15バイトま
でのエラーを訂正することができる。
【0025】このため、再生データのエラーレートが比
較的低く、再生データ中のエラーがエラー訂正能力以内
なら、ホスト装置から指示されたセクタのデータを順次
読み取りながら、ホスト装置に対する再生データの転送
を中断することなく、エラー訂正を行うことができる。
【0026】しかしながら、再生信号が劣化すると、再
生データ中のエラーがエラー訂正能力を超えてしまうこ
とがある。このような場合には、HDC5あるいはMP
U15は、読み取りパラメータ(例えば再生ヘッドのト
ラック幅方向のオフセット等)を変化させて読み取りを
繰り返す。
【0027】読み取りを繰り返しても正確な(あるいは
エラー訂正可能な)データを再生することができないと
きは、エラーの位置が特定されると読み取り中のエラー
訂正能力より多くのエラーを有するデータに対してもエ
ラー訂正を行うことができるため、エラー位置を特定す
るための処理を実行する。
【0028】上述のように、このディスクドライブ装置
では、ML部24の判定部28が、現在再生しているデ
ータの信頼性を判定し、信頼性が低い場合にはビタビデ
コーダエラー信号を出力するようになっている。このビ
タビデコーダ信号を用い、信頼性の低いデータが誤って
いるとすれば、エラー位置を推定することができる。
【0029】このディスクドライブ装置では、上述のよ
うに読み取りを繰り返しても正確なデータが得られない
場合に、さらに、当該セクタのデータの再読み取りを行
う。このとき、バイトカウンタ7は、PRMLチャネル
4のクロック検出部21によって検出されるクロックを
カウントし、現在再生中のデータの位置(バイト単位)
を示す値を出力する。
【0030】バイトカウントコントローラ8は、このビ
タビデコーダエラー信号が供給されたときの、バイトカ
ウンタ7の出力が所定のレジスタ12に供給されるよう
に、セレクタ9を制御する。具体的には、バイトカウン
トコントローラ8は、現時点までの当該セクタ内のエラ
ー数をカウントしており、このカウント値に基づいてバ
イトカウンタ7の出力を格納するレジスタ12を選択
し、対応するセレクタ9をオン状態にする。これによ
り、選択されたセレクタ9に信頼性の低いデータの位置
(バイト単位)が格納される。
【0031】1セクタ分のデータの読み取りが終了する
と、エラー計算部11は、各レジスタ12に格納されて
いるデータに基づいてエラー位置を判定し、再生データ
中のパリティに基づいてエラーパターンを求め、メモリ
14のバッファ領域に格納されている当該セクタのデー
タを修正する。この場合、予めエラーの位置が特定され
ているので、パリティのみを用いてエラー訂正を行った
場合より訂正能力が高い。
【0032】例えば、上述と同様の512バイト/1セ
クタのデータに、3ウェイ・インタリーブによって10
バイト/インタリーブすなわち30バイト/セクタのパ
リティを付加した場合では、パリティの求め方にもよる
が、全てのエラーの位置が特定された場合には、1イン
タリーブ当たり10バイトすなわち1セクタ当たり30
バイトまでのエラーを訂正することができる。また、同
様な条件で、1つのエラーの位置が特定されなかった場
合であっても、27バイトまでのエラーを訂正すること
ができる。従って、このディスクドライブ装置では、エ
ラー訂正能力を向上させ、データ再生の信頼性を向上さ
せることができる。
【0033】従来は、HDCの構成が複雑化する等の理
由により、データの読み取り中において、信頼性の低い
データの位置の検出は行っていなかった。このため、再
生信号のエラーレートがエラー訂正能力を超えた場合に
は、まず、再度エラーがあったセクタを再生し、このと
きのPRMLチャネル(ML部)のビタビデコーダエラ
ー信号に基づいて、当該セクタ中の信頼性の低いデータ
の位置を検出する。この後、当該セクタのデータを再度
読み取り、信頼性の低いデータの位置をエラー位置とし
てエラー訂正を行っていた。
【0034】従って、従来は信頼性の低いデータの位置
の検出と、データの再読み取りを行うために、当該セク
タを2回再生する必要があった。このため、読み取り時
に発生するエラーの再現性が悪い場合があり、誤ったエ
ラー訂正をしたり、エラー訂正ができない等の問題があ
った。
【0035】これに対し、このディスクドライブ装置で
は、信頼性の低いデータの位置を検出するための再生
と、当該セクタのデータを読み取るための再生が同一で
あるため、エラーの再現性が低下することがない。従っ
て、本実施形態のディスクドライブ装置は、エラーの再
現性を低下することを防止して、データの再生の確実性
を向上させることができる。
【0036】また、このディスクドライブ装置では、信
頼性の低いデータの位置を示すバイトカウンタ7の出力
を、従来よりECC10がエラー訂正のために備えてい
たレジスタ12に格納するためのセレクタ9(ANDゲ
ート等で実現することができる。)を設け、信頼性の低
いデータの位置を保持するためのレジスタを、通常のエ
ラー訂正のためのレジスタ12と共用することにより、
ハードの増加を最小限に抑えることができる。従って、
コストの低減に寄与することができる。
【0037】従来は、エラー位置をレジスタに保持して
おくことができず、セクタ内の各バイトに対応した誤り
イメージ(バイト単位でエラーの有無を表したデータ)
をHDC等が備えるメモリに保持していたため、メモリ
の使用量が増加していた。また、誤りイメージから実際
のエラー位置を求めるための演算が必要であり、演算負
荷が増加していた。
【0038】これに対し、このディスクドライブ装置で
は、レジスタ12にエラー位置を格納することができる
ため、メモリの使用量を低減させることができる。ま
た、エラー位置を直接示す値を保持しておくことがで
き、演算負荷の増加を低減させることができる。
【0039】なお、上述の説明では、メトリック計算部
が、メトリックとして再生データ系列と現在までの生き
残りパスとの距離を求めることとしていたが、他の尤度
(確からしさ)等のパラメータを用いてもよく、上述と
同様の効果を得ることができる。
【0040】また、上述の図1中では、セレクタ9、レ
ジスタ12を1系統のみ備えた構成を示したが、上述の
ように、3ウエイ・インタリーブによるパリティを用い
た場合には、各インタリーブ毎にセレクタ9、レジスタ
12を設け、バイトカウンタ7は、各インタリーブ内の
バイトの位置をカウントし、バイトカウントコントロー
ラ8が各インタリーブの選択を行うようにしてもよい。
【0041】ところで、3ウエイ・インタリーブによる
パリティを用いた場合には、実際にはドロップアウトの
ようなバースト誤りが、パリティについては各インタリ
ーブに分散されることになるため、離散的な誤りの場合
に近くなって、エラー訂正が容易になる。このため、デ
ータ再生の確実性のさらなる向上に寄与することができ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明では、エラー計算手段の計算結果
に応じて、再生データ系列中のエラーがパリティによる
エラー訂正能力以下であれば、エラー計算手段によって
求められたエラー位置を前記保持手段に供給させ、エラ
ー訂正手段によって再生データ系列のエラー訂正を施し
て順次出力させ、再生データ系列中のエラーがパリティ
によるエラー訂正能力より多ければ、再生手段により、
再度当該ブロックのデータを再生させ、選択手段を制御
して、警告信号が供給されたときの位置検出手段の出力
を保持手段に供給させ、エラー訂正手段によって再生デ
ータ系列のエラー訂正を施して出力させることにより、
信頼性の低いデータの位置の検出時と当該ブロックのデ
ータの再生時とでエラーの再現性を低下させることがな
く、データ再生の確実性を向上させることができる。
【0043】また、本発明では、従来、エラー訂正手段
が一般的に備えていた保持手段を信頼性の低いデータの
位置の検出用に共用することができ、コストの低減に寄
与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るディスクドライブ
装置の要部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク、2 ヘッド部、3 AE、4 PR
MLチャネル、5 HDC、6 データコントローラ、
7 バイトカウンタ、8 バイトカウントコントロー
ラ、9 セレクタ、10 ECC、11 エラー計算
部、12 レジスタ、14 メモリ、15 MPU、2
3 PR等価部、24 ML部、27ビタビデコーダ
(VD)、25 メトリック計算部、26 出力選択
部、28判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 尚 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 酒井 達也 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本ア イ・ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (56)参考文献 特開 平7−153203(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/18 H03M 13/23

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長のデータに、所定のパリティが付
    加されたブロック単位で、所定の符号間干渉を与えて記
    録されたデータを再生する再生手段と、該再生手段によ
    って再生されるデータ系列と生き残りパスのメトリック
    を算出し、該メトリックに基づいて、生き残りパスを決
    定し、生き残りパスの決定によって順次確定する再生デ
    ータ系列を出力すると共に、前記メトリックに基づいて
    現在再生しているデータの信頼性を判定し、信頼性が低
    い場合に警告信号を出力するビタビデコーダとを有する
    再生装置を制御する再生制御装置であって、 前記ビタビデコーダからの再生データ系列中の前記パリ
    ティに基づいて、エラー位置とエラーパターンを求める
    エラー計算手段と、エラー位置とエラーパターンを保持
    する保持手段を有するエラー訂正手段と、 前記再生手段によって再生されるデータの前記ブロック
    内の位置を検出する位置検出手段と、 該位置検出手段によって検出された位置を前記保持手段
    に供給するか否かを選択する選択手段と、 前記エラー計算手段の計算結果に応じて、前記再生デー
    タ系列中のエラーが前記パリティによるエラー訂正能力
    以下であれば、前記エラー計算手段によって求められた
    エラー位置を前記保持手段に供給させ、前記エラー訂正
    手段によって前記再生データ系列のエラー訂正を施して
    順次出力させ、前記再生データ系列中のエラーが前記パ
    リティによるエラー訂正能力より多ければ、前記再生手
    段により、再度当該ブロックのデータを再生させ、前記
    選択手段を制御して、前記警告信号が供給されたときの
    前記位置検出手段の出力を前記保持手段に供給させ、前
    記エラー訂正手段によって前記再生データ系列のエラー
    訂正を施して出力させる制御手段とを備えることを特徴
    とする再生制御装置。
  2. 【請求項2】 所定長のデータに、所定のパリティが付
    加されたブロック単位で、所定の符号間干渉を与えて記
    録されたデータを再生する再生手段と、該再生手段によ
    って再生されるデータ系列と生き残りパスのメトリック
    を算出し、該メトリックに基づいて、生き残りパスを決
    定し、生き残りパスの決定によって順次確定する再生デ
    ータ系列を出力すると共に、前記メトリックに基づいて
    現在再生しているデータの信頼性を判定し、信頼性が低
    い場合に警告信号を出力するビタビデコーダとを有する
    再生装置を制御する再生制御方法であって、 前記ビタビデコーダからの再生データ系列中の前記パリ
    ティに基づいて、エラー位置とエラーパターンを求め、 前記再生データ系列中のエラーが前記パリティによるエ
    ラー訂正能力以下であれば、前記パリティから求めたエ
    ラー位置を保持手段に供給させ、該エラー位置と前記エ
    ラーパターンに基づいて前記再生データ系列にエラー訂
    正を施して順次出力させ、 前記再生データ系列中のエラーが前記パリティによるエ
    ラー訂正能力より多ければ、前記再生手段により、再度
    当該ブロックのデータを再生させ、前記警告信号が供給
    されたときに前記再生手段によって再生されるデータの
    前記ブロック内の位置を検出し、該検出した位置を前記
    保持手段に供給させ、前記エラーパターンに基づいて前
    記再生データ系列にエラー訂正を施して出力させること
    を特徴とする再生制御方法。
  3. 【請求項3】 所定長のデータに、所定のパリティが付
    加されたブロック単位で、所定の符号間干渉を与えて記
    録されたデータを再生する再生手段と、 該再生手段によって再生されるデータ系列と生き残りパ
    スのメトリックを算出し、該メトリックに基づいて、生
    き残りパスを決定し、生き残りパスの決定によって順次
    確定する再生データ系列を出力すると共に、前記メトリ
    ックに基づいて現在再生しているデータの信頼性を判定
    し、信頼性が低い場合に警告信号を出力するビタビデコ
    ーダと、 該ビタビデコーダからの再生データ系列中の前記パリテ
    ィに基づいて、エラー位置とエラーパターンを求めるエ
    ラー計算手段と、エラー位置とエラーパターンを保持す
    る保持手段を有するエラー訂正手段と、 前記再生手段によって再生されるデータの前記ブロック
    内の位置を検出する位置検出手段と、 該位置検出手段によって検出された位置を前記保持手段
    に供給するか否かを選択する選択手段と、 前記エラー計算手段の計算結果に応じて、前記再生デー
    タ系列中のエラーが前記パリティによるエラー訂正能力
    以下であれば、前記エラー計算手段によって求められた
    エラー位置を前記保持手段に供給させ、前記エラー訂正
    手段によって前記再生データ系列のエラー訂正を施して
    順次出力させ、前記再生データ系列中のエラーが前記パ
    リティによるエラー訂正能力より多ければ、前記再生手
    段により、再度当該ブロックのデータを再生させ、前記
    選択手段を制御して、前記警告信号が供給されたときの
    前記位置検出手段の出力を前記保持手段に供給させ、前
    記エラー訂正手段によって前記再生データ系列のエラー
    訂正を施して出力させる制御手段とを備えることを特徴
    とするディスクドライブ装置。
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