JP3267769B2 - 屋根割付用基準線作成装置 - Google Patents

屋根割付用基準線作成装置

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JP3267769B2
JP3267769B2 JP27092093A JP27092093A JP3267769B2 JP 3267769 B2 JP3267769 B2 JP 3267769B2 JP 27092093 A JP27092093 A JP 27092093A JP 27092093 A JP27092093 A JP 27092093A JP 3267769 B2 JP3267769 B2 JP 3267769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根を設計する際に、
該屋根の屋根面に屋根パネルや小屋梁(屋根内部の梁)
を割り付けるための基準線を作成する屋根割付用基準線
作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレハブ住宅を施工する方法の一つとし
て、住宅の床、壁、天井、屋根等をパネルを用いて施工
する方法が知られている。この施工方法においては、予
め、工場等において、芯材を枠組みすることにより枠体
を形成し、該枠体の少なくとも一面に面材を貼設するこ
とにより床パネル、壁パネル、天井パネル、屋根パネル
等を製造し、建築現場において、これらのパネルを組み
付けていくことにより建物を構築するものである。
【0003】ところで、近年、各種の設計においては、
コンピュータシステムからなるCAD(compute
r aided design)システムが用いられて
おり、上記住宅においても、CADシステムを用いて設
計が行なわれる場合がある。一般的なCADシステムに
おいては、予め、設計要素となる部材の形状データやグ
ラフィックデータやその他のデータをデータベースとし
て記憶しておき、設計の際にこれらのデータを呼び出
し、製図上に各部材を配置することにより製図が作成さ
れ、設計作業を省力化できるようになっている。
【0004】したがって、従来の住宅のCADシステム
のディスプレイ上においては、間取りを決めることによ
り、壁や床や天井等のデータが読み出されて配置され、
屋根の形状(寄せ棟、切妻等)を決めることにより、屋
根のデータが読み出されて配置され、窓やドア等の部材
と、その位置を決めることにより、窓やドア等のデータ
が読み出されて配置され、住宅の形状がディスプレイに
図形(三面図や斜視図)として示されるとともに、設計
図として出力されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記パネル
を用いたプレハブ住宅の設計においては、床、壁、天
井、屋根に、予めサイズや形状が決められた上記パネル
を割り付ける必要がある。また、CADシステム上にお
いて、床、壁、天井、屋根は、必ずしも、パネルの形状
にしたがって設計されるものではなく、発注先の設計要
求にしたがって決められるので、CADシステムの設計
図上において、単にパネルを端から順番かつ機械的に割
り付けた場合に、隙間ができたり、大きなパネルを配置
すればよいところに複数の小さなパネルが配置されたり
して、効率の悪いパネルの割り付けとなる可能性が高か
った。
【0006】上述のように効率の悪いパネルの割り付け
のまま、住宅を建築するものとした場合には、工場にお
いて、上記隙間を埋めるための特注サイズのパネルを製
造したり、大きいパネルに比較して生産効率の悪い小さ
なパネルを多く製造したりする必要があり、工場におけ
るパネルの生産性を低下させていた。さらに、建築現場
においては、小さなパネルや隙間を埋めるパネルを用い
ることによりパネルの接合作業が増えたり、パネル同士
の僅かな隙間を埋めるための部材を製造したりしなけれ
ばならなかった。
【0007】したがって、パネルの割り付け方法が悪い
と、住宅の生産性を低下させるとともに、そのコストを
増大させることになる。特に、屋根は、複数の傾斜面か
ら立体的に構成されるので、壁や床のように平面上でパ
ネルの割り付けを行なうことが困難であり、屋根の各傾
斜面を別々に扱うとともに、屋根勾配の側断面図を用い
てパネルの割り付けを決める必要があった。したがっ
て、CAD上において、屋根パネルを効率良く自動的に
割り付けることが極めて困難であった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、パネルから構築される建物の屋根面に効率良く
屋根パネル及び小屋梁を配置するために、これら屋根パ
ネルの配置及び小屋梁の配置の基準となる基準線を屋根
面上に作成する屋根割付用基準線作成装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の屋根割付用基準線作成装置は、複数の屋根パネルを敷
き詰めることにより形成され、かつ、複数の傾斜した屋
根面から形成される屋根を設計するに際し、設計すべき
屋根の屋根面上に上記屋根パネルの位置や上記屋根パネ
ルを支持する梁の位置を決める基準線を作成する屋根割
付用基準線作成装置であって、予め入力された平面図上
の屋根の形状を記憶するとともに、予め入力され、か
つ、上記屋根の下に配置される外壁の位置を示す外壁線
を記憶する形状記憶手段と、上記屋根パネルの傾斜方向
に沿った平面図上の長さのうちの予め上記屋根パネルの
強度に基づいて決められた許容値を記憶するとともに、
予め任意に決められ、かつ、上記外壁線上に配置される
屋根パネルの上側縁の位置を示す初回許容値を記憶する
パネル長さ記憶手段と、上記形状記憶手段から上記平面
図上の屋根の形状及び上記外壁線を読み出し、上記屋根
の屋根面において、上記外壁線から上記屋根の棟に向か
って上記パネル長さ記憶手段に記憶された初回許容値以
下の距離を有する位置に上記屋根面の傾斜方向に対して
略直角に、屋根パネル同士の上下の接合部の位置を示す
とともに該接合部を支持する梁の位置を示す第1の基準
線を作成し、上記初回許容値に基づいて作成された第1
の基準線から該屋根面の傾斜方向に沿って上記パネル長
さ記憶手段から読み出した許容値以下の値毎に、上記第
1の基準線を上記屋根面の傾斜方向と略直角な方向に作
成する基準線作成手段とを具備してなることを上記課題
の解決手段とした。
【0010】本発明の請求項2記載の屋根割付用基準線
作成装置は、複数の屋根パネルを敷き詰めることにより
形成され、かつ、複数の傾斜した屋根面から形成される
屋根を設計するに際し、設計すべき屋根の屋根面上に上
記屋根パネルの位置や上記屋根パネルを支持する梁の位
置を決める基準線を作成する屋根割付用基準線作成装置
であって、予め入力された平面図上の屋根の形状を記憶
する形状記憶手段と、上記屋根パネルの傾斜方向に沿っ
た平面図上の長さのうちの予め上記屋根パネルの強度に
基づいて決められた許容値を記憶するパネル長さ記憶手
段と、上記形状記憶手段から上記平面図上の屋根の形状
を読み出し、上記屋根の屋根面において、該屋根面の傾
斜方向に沿って上記パネル長さ記憶手段から読み出した
許容値以下の値毎に、屋根パネル同士の上下の接合部の
位置を示すとともに該接合部を支持する梁の位置を示す
第1の基準線を上記屋根面の傾斜方向と略直角な方向に
作成する基準線作成手段とを具備してなり、上記基準線
作成手段は、上記パネル長さ記憶手段に記憶された許容
値と予め決められた最小値とを比較し、上記許容値が上
記最小値以下の場合に、第1の基準線同士の間に配置さ
れる屋根パネルの平面図上の長さを示し、かつ、上記許
容値を越える値毎に、上記第1の基準線を作成し、該第
1の基準線から屋根面の傾斜方向に沿って、第1の基準
線もしくは第2の基準線に位置を示される梁同士の平面
図上の間隔を示し、かつ、上記許容値以下の値毎に、屋
根パネルの上下両側縁の間を支持する梁の位置を示す第
2の基準線を上記屋根面の傾斜方向に対して略直角に作
成することを上記課題の解決手段とした。
【0011】本発明の請求項3に記載の屋根割付用基準
線作成装置は、上記基準線作成手段は、上記屋根面上に
作成される第1の基準線と屋根面の上側縁もしくは下側
縁との間隔と、上記許容値とを比較し、上記屋根面の上
側縁もしくは下側縁との間隔が上記許容値以下の第1の
基準線に代えて、上記屋根パネルの上下両側縁の間を支
持する梁の位置を示す第2の基準線を上記屋根面の傾斜
方向に対して略直角に作成することを上記課題の解決手
段とした。
【0012】本発明の請求項4に記載の屋根割付用基準
線作成装置は、上記屋根が軒先からさらに延出する延出
屋根面を有する場合に、上記基準線作成手段は、上記延
出屋根面と、該延出屋根面の上側縁側に連接する屋根面
との連接部分に上記第1の基準線を作成し、該第1の基
準線を境として上記延出屋根面を該延出屋根面に連接す
る屋根面と別の屋根面とし、上記延出屋根面上に、上記
パネル長さ記憶手段に記憶された許容値毎に第1の基準
線を作成することを上記課題の解決手段とした。
【0013】本発明の請求項5に記載の屋根割付用基準
線作成装置は、上記パネル長さ記憶手段に記憶される許
容値が、屋根の傾斜角度、重量の異なる屋根葺材または
積雪量の異なる地域毎に設定され、屋根の傾斜角度、屋
根葺材または積雪量の異なる地域を入力することにより
上記基準線作成手段が入力された上記屋根の傾斜角度、
屋根葺材または積雪量の異なる地域に対応した許容値を
上記パネル長さ記憶手段から読み出すことを上記課題の
解決手段とした。
【0014】本発明の請求項6に記載の屋根割付用基準
線作成装置は、上記形状記憶手段に記憶された平面図上
の屋根の形状を示す値と、上記パネル記憶手段に記憶さ
れた値とは、予め決められた基準単位長さの整数倍にさ
れていることを上記課題の解決手段とした。
【0015】
【0016】
【作用】上記構成によれば、予め、パネル長さ記憶手段
bに、平面図上での許容値を決めておくことにより、上
記基準線作成手段cが、上記形状記憶手段aから読み出
した平面図上での屋根の形状の屋根面に上記許容値以下
の値毎に、第1の基準線を作成することができる。すな
わち、傾斜した屋根面における屋根パネルの割り付けの
基準となる第1の基準線の位置が平面図上で決められる
ことになる。
【0017】そして、上記第1の基準線が、屋根パネル
の上下の接合部の位置を決めるものであることから、上
記第1の基準線を許容値毎に作成した場合には、屋根面
上に作成された第1の基準線に、屋根パネルの上もしく
は下側縁を合わせて割り付けた際に、屋根パネルの強度
の範囲で屋根の傾斜方向に長い屋根パネルを配置するこ
とができる。
【0018】また、予め、上記パネル長さ記憶手段b
に、上記形状記憶手段aに記憶された外壁線上に配置さ
れる木製パネルの上側縁の位置を示す初回許容値を記憶
しておき、上記基準線作成手段cが、最初に、屋根面の
外壁線から上記初回許容値の範囲内の距離に、第1の基
準線を作成し、次いで、上記第1の基準線から上記許容
値以下の距離毎に他の第1の基準線を作成することにな
り、外壁線上に配置される屋根パネルを基準として他の
屋根パネルを配置することができる。したがって、外壁
に支持される外壁線上の屋根パネルから効率良く屋根パ
ネルの配置及び梁の配置を決めることができる。
【0019】さらに、上記パネル長さ記憶手段bに、記
憶された許容値が小さいことにより、屋根の傾斜方向の
長さが短い屋根パネルが多数配置されてしまう場合、す
なわち、許容値が予め決められた最小値より小さい場合
に、上記第1の基準線を上記許容値を越える値毎に作成
するとともに第1の基準線から上記許容値以下の距離に
屋根パネルの上下側縁の間を支持する梁の位置を決める
第2の基準線を作成することで、屋根の傾斜方向の長さ
が長い屋根パネルを配置することでき、かつ、許容値よ
り長い屋根パネルを配置しても第2の基準線の位置に配
置される梁によって屋根パネルが支持されるので強度的
に問題が起こるのを防止することができる。
【0020】また、上記屋根面の上下側縁部において、
屋根の上下側縁の近傍に第1の基準線が作成されること
により、該第1の基準線から屋根の上下側縁までの短い
長さの屋根パネルが配置されることになった場合に、上
記第1の基準線に代えて第2の基準線を作成すること
で、上記屋根の側縁部において、上記第1の基準線に代
えられた第2の基準線の位置に屋根パネルを支持する梁
が配置され、該梁上に上記第2の基準線に代えられた第
1の基準線の一つ手前の第1の基準線から上記屋根の上
下側縁までの長い屋根パネルが配置されることになる。
すなわち、上記屋根の側縁部において、第2の基準線上
に配置される梁により屋根パネルの中央部が支持される
ことで、強度的に問題なく許容値を越える屋根パネルを
配置することができる。
【0021】また、屋根の形状が、軒先からさらに延出
する延出屋根面を有する場合に、該延出屋根面と該延出
屋根面の斜め上方に連続する屋根面との接合部に上記第
1の基準線を作成することにより、上記延出屋根面と上
記屋根面との接合部を境として屋根パネルが別れること
になるので、上記延出屋根面と上記屋根面とを別の屋根
面としてそれぞれに上記第1及び第2の基準線を作成す
ることができ、延出屋根面を有することにより複雑な形
状となった屋根面にも容易に屋根パネルを割り付けるこ
とができる。
【0022】上記許容値が、屋根の傾斜角度毎、積雪量
の異なる地域毎及び重量の異なる屋根材毎にパネル長さ
記憶手段に記憶されているので、屋根の傾斜角度、地域
及び使用する屋根葺材を入力することにより、特定傾斜
角度の屋根において、積雪及び屋根葺材の重量に耐える
長さの屋根パネルを割り付けることができる。
【0023】上記屋根の形状を示す長さや許容値や初回
許容値を示す長さが、予め決められた基準長さ単位の整
数倍となっていることにより、上記初回許容値及び許容
値毎もしくは許容値の整数倍毎に、第1の基準線を作成
するようにすれば、平面図上の屋根パネルの長さは、上
記基準長さ単位の整数倍の長さとなる。すなわち、屋根
の傾斜角が決まっていれば、上記基準長さ単位で規格化
された屋根の形状に、同じく規格化された屋根パネルを
配置することができ、容易に規格化された屋根パネルを
屋根に割り付けることができる。なお、上記課題を「解
決するための手段」及び「作用」の欄において、図1の
符号を参照して説明を行なったが、本発明は、上記図1
の構成に限定されるものではない。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の一実施例の屋根割付用基準
線作成装置を図面を参照して説明する。なお、この実施
例の屋根割付用基準線作成装置は、本発明の屋根割付用
基準線作成装置を、コンピュータシステムにより構成さ
れるCADシステムに応用したものであり、この実施例
において、屋根割付用基準線作成装置は、CADシステ
ムの一部として機能するようになっている。そして、C
ADシステムの一部である屋根割付用基準線作成装置
は、上記CADシステムにより設計された屋根に、屋根
パネルや小屋梁を割り付けるための基準線を作成するも
のである。また、上記CADシステムは、上記設計され
た屋根に上記基準線に基づいて屋根パネルや小屋梁を割
り付けるものである。
【0025】ここで、上記基準線作成装置を説明する前
に、説明を容易にするために、図2を参照して屋根の基
本的な構造を説明する。図2は、屋根パネルP…により
構成される寄棟屋根の一例を示したものである。図2に
示すように、屋根1の下方は、複数の壁(外壁2a、内
壁2b)2…により建物が構成されている。そして、こ
れら壁2…のうちの耐力壁もしくは支持壁となるものに
ついては、その上側縁が屋根1の裏面まで達するように
立ち上げられている。例えば、屋根1の屋根面1aの傾
斜方向と平行に配置される内壁2b、2bは、その上端
部が屋根1裏面に沿うように三角形状に形成され、屋根
面1a…の傾斜方向と直角に配置される外壁2a…は、
その上端面が水平にされている。なお、上記耐力壁は、
垂直荷重と水平荷重との両方を受けるものであり、上記
支持壁は、主に垂直荷重を受けるものである。
【0026】そして、これら壁2…の上端部には、屋根
1を支持する小屋梁(屋根梁3、B梁4、小梁5)Hが
掛け渡されている。これら小屋梁Hのうち、両端を壁2
に掛ける梁を大梁と称し、この大梁には、B梁4と屋根
梁3の二種類がある。上記B梁4は、途中で折れ曲がる
か、登り形状(斜めに傾斜した直線状)の梁であり、少
なくとも一部が屋根面1aの傾斜方向に平行に配置され
るものである。
【0027】また、図4に示すように、上記B梁4のう
ちの曲がったB梁4aは、図3に示す小屋組みに使われ
る陸梁6、束7、母屋8の役割を一つの梁で果たすもの
であり、基本的に、B梁4aは、屋根面1aの傾斜に沿
って配置される勾配部4cと、屋根面1aの傾斜方向に
対して直角に配置される水平部4dとが一体になること
で曲がった(Bent=曲がった)形状に形成された梁
のことである。上記B梁4aを用いることにより、梁の
部品点数を減らすことができるとともに、屋根裏に陸梁
6が配置されなくなり、屋根裏の空間を大きくとること
ができる。また、上述のように屋根面1aの傾斜に沿っ
て配置される直線上の登り梁(図5に図示)4bも、B
梁4の一種とする。
【0028】上記屋根梁3は、両端を壁2、2に水平に
架け渡す梁であり、屋根面1a…の傾斜方向に対して直
角に配置されるものである。そして、少なくとも一端が
上記B梁4、屋根梁3に掛けられた梁を小梁5(図2に
図示)と称する。
【0029】また、上記大梁(屋根梁3、B梁4)と小
梁5との区別は、小屋梁Hの断面積(この実施例におい
て上記各小屋梁Hは、左右の厚みが略同じに形成され、
上下の厚みを代えることにより耐力を調整している。)
ではなく、小屋梁Hの両端部を支持するものにより決め
られるものとしており、両端部が壁2、2に支持されて
いるものだけが大梁(屋根梁3、B梁4)となり、梁の
両端部の少なくとも一方が屋根梁3もしくはB梁4に支
持されているものが小梁5となる。なお、屋根パネルP
…により構成される屋根1においては、一般の現場軸組
の建物に形成される垂木に代わって屋根パネルP…の芯
材(図示略)が屋根面1aを支持するようになってい
る。
【0030】そして、上述のような小屋梁Hの上に屋根
1が設置されている。図2に示すように、基本的な寄棟
の屋根1は、4つの屋根面(図2において2つの屋根面
1a、1aだけ図示)1a…から構成されている。そし
て、上記屋根面1a…は、棟を挟んで配置される二つの
屋根面1aと、屋根1の妻側に配置される二つの屋根面
1aとからなる。そして、これら屋根面1a…は、棟稜
線1bと、隅稜線1c…(図2中二本だけ図示)とによ
り分けられている。そして、各屋根面1aには、基本的
に上記隅稜線1cに接する部分に三角形状の屋根パネル
P1が配置され、それ以外の部分に矩形状の屋根パネル
P2が配置されている。そして、これらの屋根パネルP
…同士を接合するとともに、屋根パネルP…と上記小屋
梁Hとを接合することにより、屋根1が形成されてい
る。
【0031】この際に、上記傾斜に沿って上下に接合さ
れる屋根パネルP…の接合部9には、必ずその裏面に屋
根パネルP…の上下側縁を支持する梁が配置されるよう
になっている。図2においては、屋根パネルP…の接合
部9に沿って、屋根梁3、B梁4aの水平部分、小梁5
が配置されている。なお、屋根1の形状が複雑な場合に
は、上記三角形状や矩形状の屋根パネルP…以外に、台
形状や菱形状の屋根パネル(図示略)が用いられる。
【0032】次に、図6に示される基準線作成装置の基
本構成を参照して、基準線作成装置を説明する。図6に
示す上記基準線作成装置を備えたCADシステムは、周
知のように中央演算処理ユニットや内部記憶装置となる
RAM及びROM等のメモリなどを備えた演算処理装置
(コンピュータ)11と、ハードディスク、光磁気ディ
スク等からなる補助記憶装置12と、カラーディスプレ
イ等からなる表示装置13と、キーボード等からなる入
力装置14と、マウス、タブレット、デジタイザー等か
らなるポインティングデバイス(座標位置入力装置)1
5と、プリンター及びプロッター等からなる出力装置1
6とを基本的構成とするものである。
【0033】上記補助記憶装置12には、住宅を構築す
るための各種部材の内部コードNo.、グラフィックデ
ータ、形状データ、発注用製品コードNo.、各種部材
の単価等がデータベースとして記憶されるとともに、C
ADシステム上で設計されたデータが記憶されている。
また、上記補助記憶装置12は、CADシステムにより
設計されたデータとして屋根の形状を示すデータを記憶
する。
【0034】なお、上記補助記憶装置12に記憶された
屋根1の形状のうち、基準線作成装置で用いられる屋根
の形状データは、図7及び図8に示すように平面図上の
屋根1(20、21)である。なお、図7の屋根20は
基本的な寄棟屋根を示し、図8の屋根21は後述する延
出屋根面(桁線28の外側の軒先よりさらに延出する延
出屋根面であり、桁線28の水平位置より下に形成され
ているので、以下、桁下がり面と称する)22を有する
寄棟屋根を示すものである。また、上記補助記憶装置1
2において、平面図上の屋根1は、屋根1の外周を示す
外周線23と、屋根1の各屋根面24…を分割する棟稜
線25及び隅稜線26と、屋根1の傾斜する屋根面24
…と外壁2aが接合する部分を示す外壁線27と、上記
外壁線27の水平な部分が含まれる水平な平面と屋根面
24…との交差する部分を示す桁線28とから構成され
るものである。
【0035】また、平面図上の屋根20、21には、外
壁2a以外の支持壁もしくは耐力壁の位置を示す壁線
(図示略)も含まれる。なお、図7の屋根20において
は、外壁線27と桁線28とが完全に重複した状態とな
っており、図8の屋根22においては、外壁線27と桁
線28との一部が重複し、桁下がり面22の部分で外壁
線27と桁線28が別れた状態となっている。また、上
記補助記憶装置12には、屋根パネルP…の長さの許容
値が、屋根1の傾斜角、積雪量の異なる地域、重量の異
なる屋根材の種類に対応したデータテーブル(図9に図
示)Tとして記憶されている。なお、図9に示すデータ
テーブルTにおいては、データテーブルT上の実際の値
を省略して図示した。
【0036】上記データテーブルTに登録された値は、
屋根パネルP…の強度に基づいて決められた屋根1の傾
斜方向に沿った屋根パネルP…の平面図上の長さ(以
下、許容値と称す)と、屋根1の外壁線27上に配置さ
れる屋根パネルP…の上側縁と上記外壁線27との平面
図上の長さ(以下、初回許容値と称す)とを示すもので
ある。そして、上記許容値もしくは初回許容値となる屋
根パネルP…の平面図上の長さとは、図10に示すよう
に屋根面24に屋根パネルP…を配置した際の屋根パネ
ルP…の上下側縁間の水平距離L(三角形状の屋根パネ
ルの場合は、例えば、頂点と底辺との水平距離)であ
り、実際の屋根パネルP…の長さSより短いものであ
る。なお、屋根パネルP…の平面図上の長さは、後述す
る平面モジュール単位となっている。
【0037】上記データテーブルTの値(許容値、初回
許容値)は、屋根1の傾斜角の種類(屋根の勾配イ、
ロ、ハ)と、積雪量により分けられた地域(A地域、B
地域、C地域、D地域、E地域)と、瓦、金属、スレー
ト等の屋根葺材の種類(ア、イ、ウ)とにより分けられ
ている。屋根の傾斜角、積雪量の異なる地域、重量の異
なる屋根葺材で分類された許容値は、上述のように屋根
パネルP…の強度に基づいて決められたものであり、屋
根1の傾斜方向に沿った屋根パネルP…の平面図上の長
さが、上記許容値以内の場合には、上記屋根パネルP…
を屋根1の傾斜に合わせた角度で配置し、かつ屋根パネ
ルP…の上下側縁を小屋梁Hによって支持した状態で、
屋根葺材、屋根1上の積雪等による荷重に充分に耐え得
るようになっている。
【0038】また、初回許容値については、外壁線27
上に配置される屋根パネルP…が、外壁線27の部分で
外壁2aの上端に支持される形態となるので、外壁線2
7上の外壁2aに支持された屋根パネルP…の強度に基
づいて決められたものであり、外壁線27から屋根パネ
ルP…上側縁までの長さが上記初回許容値の範囲ならば
充分な強度を保持できるようになっている。なお、上記
データテーブルTにおいて、二つに分けられた項の下側
は、屋根1に雪止め(屋根1から雪がすべり落ちること
により、雨樋等を傷つけるの防止するもの)を設けた際
の許容値もしくは初回許容値である。
【0039】上記演算処理装置11は、周知のCADシ
ステムとしての機能を有するとともに、この演算処理装
置11を用いて設計された屋根面24に基準線を作成
し、該基準線に基づいて、屋根面24に小屋梁H及び屋
根パネルP…を配置する機能を有する。なお、上記基準
線は、少なくとも屋根面24の傾斜方向に直角に配置さ
れた小屋梁(一般に母屋という)Hの位置を示すものな
ので、この実施例において、以下、母屋線と称する。ま
た、図11及び図12に示すように、母屋線には、後述
するように屋根パネルP…同士の上下の接合部9(図2
に図示)と、該接合部9を支持する小屋梁Hとの位置を
示す相対母屋線(第1の基準線)29と、屋根パネルP
…の上下側縁の間を支持する小屋梁Hの位置を示す候補
母屋線(第2の基準線)30とが設定されている。
【0040】そして、演算処理装置11は、上記補助記
憶装置2から上記平面図上の屋根20、21の形状を読
み出し、上記屋根20、21の屋根面24…において、
該屋根面24…の傾斜方向に沿って上記補助記憶装置1
2から読み出した許容値毎に、相対母屋線29を上記屋
根面24の傾斜方向と略直角な方向に沿って作成する機
能を有する。また、上記演算処理装置11は、上記屋根
面24…上に相対母屋線29を設定するに際し、まず、
上記桁線28から上記屋根20、21の棟稜線25に向
かって上記初回許容値の距離を有する位置に上記屋根面
24…の傾斜方向に対して略直角に最初の相対母屋線2
9を作成し、かつ、上記初回許容値に基づいて作成され
た最初の相対母屋線29から上記補助記憶装置12に記
憶された許容値毎に相対母屋線29…を順次作成する機
能を有する。
【0041】また、上記演算処理装置11は、上記補助
記憶装置12に記憶された許容値と予め決められた所定
の値(最小値)とを比較し、上記許容値が上記所定の値
以下の場合に、上記許容値を越える値毎に、上記相対母
屋線29…を作成し、これら相対母屋線29、29同士
の間に候補母屋線30を作成する機能を有する。上記演
算処理装置11は、上記屋根面24…上に作成される相
対母屋線29と屋根面24の上端もしくは下端との間隔
と、上記許容値とを比較し、上記屋根面24…の上端と
の間隔が上記許容値以下の相対母屋線29に代えて、候
補母屋線30を上記屋根面24の傾斜方向に対して略直
角に作成する機能を有する。
【0042】上記屋根1が軒先からさらに延出する桁下
がり面22を有する場合に、上記演算処理装置11は、
上記桁下がり面22と、該桁下がり面22の上側縁側に
連接する屋根面24との連接部分に上記相対母屋線29
を作成し、該相対母屋線29を境として上記桁下がり面
22を該桁下がり面22に連接する屋根面24と別の屋
根面とし、上記桁下がり面22上に、上記補助記憶装置
12に記憶された許容値毎に相対母屋線29及び候補母
屋線30を作成する機能を有する。
【0043】ここで、この実施例の屋根割付用基準線作
成装置による母屋線の作成方法を説明する前に、上記C
ADシステム上での屋根の設計に際し、予め決められた
規則について説明する。該規則は、予め形成された上記
パネルにより構築される建物の設計を容易とするととも
に、設計された建物の強度を、予め設定された基準以上
のものとするために設けられたものである。
【0044】1、平面図上において基準長さ単位を用い
る。まず、この実施例の上記CADシステムにおいて
は、建物を設計するに際して、平面図上における基準長
さ単位(モジュール)で設計されるものとなっている。
そして、最低の単位としては、1/4もしくは1/8モ
ジュールのものを用いている。なお、モジュールは、建
物を設計する上で、基本的な長さを1単位としたことに
より、1モジュールが最低の単位とならずに、1/4も
しくは1/8モジュールが最低の単位となっている。
【0045】したがって、壁、床、天井等の縦横の長さ
は、基本的に、上記1/4もしくは1/8モジュールの
整数倍となるように設計される。したがって、上記壁、
床、天井等を上記モジュール単位で設計するとともに、
壁、床、天井等を構成する壁パネル、床パネル、天井パ
ネルを、上記モジュール単位で設計すること、すなわ
ち、各パネルの形状を上記モジュール単位で規格化する
ことにより、パネルから構築される建物の設計を容易な
ものとすることができるようになっている。
【0046】なお、パネル同士やパネルと他の部材との
接合部の取り合いに勝ち負けがある場合には、パネルの
サイズは、上記モジュール単位から上記勝ち負けの分だ
けずれた形状となる。また、建物の設計は、必ずしも上
記モジュール単位で行なう必要はなく、敷地の条件など
によりモジュール単位では効率の良い建物設計が行なえ
ない場合は、特注のパネルや、建築現場においてモジュ
ールからずれた部分を製作することにより対応すること
ができる。
【0047】そして、屋根1を設計する際に、屋根面2
4及び屋根パネルP…の縦横のサイズを上記モジュール
単位にした場合には、屋根1が天井や床に対して傾斜し
た屋根面24からなることにより、屋根1と床及び天井
との設計にずれができてしまい、床や天井に対応して屋
根1を設計することが困難になってしまうので、平面図
上に投影された屋根1をモジュール単位で設計するもの
とした。平面図上に投影された屋根1をモジュール単位
(平面モジュール単位)で設計することにより、従来の
ように各屋根面24の勾配を有する屋根面24毎の断面
図等により、屋根パネルP…の割り付けを決める必要が
なくなり、屋根1の平面図一枚から屋根パネルP…の割
付を決定することが可能となる。
【0048】なお、図10の屋根面24の断面図に示す
ように、平面上の屋根パネルP…の上下側縁を示す線
は、屋根パネルP…の下面側の上下側縁とする。また、
上述のように平面図上の長さをモジュール単位とするこ
とにより、図10に示すように、平面上のモジュール単
位の屋根パネルP…の長さと、実際の屋根パネルP…の
長さとは、異なることになり、屋根パネルP…は壁パネ
ル等の規格からはずれることになるが、後述するように
屋根面24…の傾斜角度を規格化することにより、屋根
パネルP…を規格化することができるようになってい
る。
【0049】2、屋根の屋根面の傾斜角度を規格化す
る。上記屋根1において、屋根勾配は、図10に示すよ
うにa/bで表すとともに、その屋根勾配が種類が、例
えば5種類とされている。また、屋根1の形状が切妻と
して扱われるものについては、上記屋根勾配の全てを用
いることができるが、屋根1の形状が寄棟として扱われ
るものについては、上記5種類の勾配のうちの一部だけ
を用いることができることになっている。また、寄棟屋
根においては、寄棟屋根1の全ての屋根面24…を同一
の勾配のものとする。
【0050】3、屋根の軒の出を規格化する。上記屋根
において、外壁線27から延出する部分の長さ(軒の
出)は、図13に示すように上記1/4平面モジュール
単位(一部1/8平面モジュール単位も含む)で、5種
類の長さ(N1、N2、N3、N4、N5)に設定され
ている。
【0051】なお、これらの規則は、設計及び施工を容
易とするために、設けたものであり、この実施例の基準
線作成装置において、上記規則からずれた屋根面におい
ても基準線を作成することが可能である。しかし、上記
規則からずれた場合には、設計する際に強度を再計算を
したり、実際に建物を建築する際に、規格外の屋根パネ
ルを用いたりする必要があり、設計及び施工の生産性が
低下する可能性がある。
【0052】次いで、図14のフローチャートを参照し
て、基準線作成装置による相対母屋線の作成方法を説明
する。なお、ここでは、屋根1の例として、図8、図1
1及び図12に示す桁下がり面22を有する寄棟屋根2
1と図7及び図15に示す桁下がり面が無い一般の寄棟
屋根21を例にとって説明する。まず、CADシステム
により屋根の形状が決められ、図7及び図8に示すよう
な屋根1の平面図が補助記憶装置12に記憶されるとと
もに、屋根勾配、積雪量により決められる地域、屋根葺
材、雪止めの有無が入力されて記憶される。
【0053】上記屋根1の平面図には、屋根の外周を示
す外周線23と、上記棟稜線25と、上記隅稜線(切妻
屋根の場合には無し)26と、上記外壁線27と、上記
桁線28と、耐力壁の位置を示す耐力壁線(図示略)と
支持壁の位置を示す支持壁線(図示略)が配置されてい
る。そして、上記外周線23の内部が屋根1(20、2
1)とされ、上記外周線23、棟稜線25、隅稜線26
で囲まれた範囲が、各屋根面24…とされている。な
お、上記各線分は、それぞれCADシステムに設計され
た場合に意味づけされており、基準線作成装置に上記屋
根1の形状が読み出された際に、それぞれ外周線23、
棟稜線25、隅稜線26、桁線28、外壁線27等とし
て認識された状態となっている。
【0054】次に、屋根1の形状において、桁線28か
ら上記軒の出より長く延出する桁下がり面22があるか
どうか判断され、桁下がり面がある場合(図8、図1
1、図12に示す屋根21の場合)には、桁下がり面2
2に連接する屋根面24の軒の出の長さのところで、桁
下がり面22とその他の屋根面(通常面)24…とを分
割し、それぞれ別の屋根面として扱う(ステップA
1)。この際に桁下がり面22がない屋根1、例えば
(図示略)15の屋根の場合には、分割を行なわない。
【0055】次いで、桁線28内部を基準領域kとする
(ステップA2)。なお、この際に、桁線28の入力ミ
スや、屋根1の形状が複雑なことにより、基準領域kの
作成に失敗した場合には(ステップA3)、屋根1の下
の外壁2aに囲まれた領域を基準領域kとする(ステッ
プA4)。そして、上記分割された屋根1において、基
準領域に最大重なり面積を持つ屋根面24…を通常屋根
面とし、基準領域kと重ならない屋根面を桁下がり面2
2とすることにより、分割された屋根面のうちの桁下が
り面22以外の屋根面24…を認識する(ステップA
5)。
【0056】次いで、補助記憶装置12の上記データテ
ーブルTから初回許容値を読み出す。この際には、予め
入力された屋根勾配、積雪地域、屋根葺材に対応する初
回許容値を選択する。次いで、桁線28から屋根1の傾
斜方向に沿って上記初回許容値の距離m(図11、12
に図示)に最初の相対母屋線29(a)を作成する(ス
テップA6)。次いで、初回許容値と同様に、補助記憶
装置12の上記データテーブルから許容値を読み出す
(ステップA7)。
【0057】そして、該許容値が所定の値以下の場合に
は(ステップA8)、許容値を最大値とする(ステップ
A9)。すなわち、許容値が予め決められた所定の値以
下の場合には、許容値を越える最大値(ここでは規格化
された屋根パネルの長さの最大値)を許容値とすること
で、短い間隔で、相対母屋線29が作成されることによ
り、短い屋根パネルP…が割り付けられるのを防止して
いる。
【0058】次いで、上記最初の相対母屋線29(a)
から傾斜方向に沿って上記許容値に対応する距離n(図
11に図示)毎に相対母屋線29(b)を作成する(ス
テップA10)。例えば、図11に示す屋根21は、デ
ータテーブルT上において上記所定の値以上の値を読み
出した場合のもので、この屋根21においては、上記相
対母屋線29(a)から許容値の距離nに相対母屋線2
9(b)が配置される。
【0059】また、図12に示す屋根21は、データテ
ーブルT上において上記所定の値以下の値を読み出した
場合のもので、図12の屋根においては、許容値が上記
最大値とされ、上記相対母屋線29(a)から最大値の
距離n’に相対母屋線29(b)が配置される。なお、
図15に示すように、最初に作成した相対母屋線29
(a)から棟までの距離が許容値以下の場合には、そこ
で、装置母屋線29の作成作業を終了する。また、上記
相対母屋線29(b)を作成した際に、上記装置母屋線
29(b)から棟までの距離が許容値より長ければ、相
対母屋線29(b)から許容値の距離に、さらに相対母
屋線(b)を作成することを繰り返す。
【0060】そして、桁下がり面22が無い場合には
(ステップA11)、相対母屋線29の作成を終了し、
桁下がり面22が有る場合には、次のステップに進む。
次に、上記桁下がり面22と他の屋根面24…との分割
位置(屋根面24の軒先の位置)に相対母屋線29
(c)を作成する(ステップA12)。次に、上記桁下
がり面22の先端部の傾斜方向に直角な外壁線27か
ら、傾斜方向の上に向かって、上記初回許容値の距離m
に相対母屋線29(d)を作成する(ステップA1
3)。
【0061】次いで、上述のように、補助記憶装置12
の上記データテーブルから許容値を読み出し(ステップ
A14)、該許容値が予め決められた所定の値以下の場
合には(ステップA15)、許容値を上記屋根パネルP
の長さの最大値とする(ステップA16)。次に、上記
相対母屋線29(d)から傾斜方向の上に向かって上記
許容値毎に相対母屋線29(e)を作成する(ステップ
A17)。この際には、相対母屋線29(e)から相対
母屋線29(c)までの距離が許容値以下になるまで、
連続して相対母屋線29(e)を作成する。そして、上
記平面図上に作成された各相対母屋線29は、補助記憶
装置12に記憶される(ステップA18)。
【0062】次に、図16のフローチャート及を参照し
て、基準線作成装置による候補母屋線30の作成方法を
説明する。まず、相対母屋線29の作成が終了した段階
で、上述のように桁下がり面22と通常の屋根面24…
とを分割する(ステップB1)。この際に桁下がり面2
2がない屋根1、例えば(図示略)15の屋根の場合に
は、分割を行なわない。次いで、桁線28内部の領域を
基準領域kとして作成する(ステップB2)。なお、こ
の際に、上述のように桁線28の入力にミスや、屋根の
形状が複雑なことにより、基準領域kの作成に失敗した
場合には(ステップB3)、屋根の下の外壁に囲まれた
領域を基準領域とする(ステップB4)。
【0063】次いで、桁下がり面22がある場合には、
桁下がり面22が延出する部分の桁線28と支持壁線
(図示略)もしくは耐力壁線(図示略)が重なっていな
い場合があり、この場合には、桁線部分27に支持壁も
しくは耐力壁が無いので、桁線と支持壁線もしくは耐力
壁線が重ならない部分に候補母屋線30を作成する(ス
テップB5)。上記分割された屋根面24のうち、基準
領域kとの重なり面積が最も大きい屋根面24…を上述
のように通常の屋根面とする(ステップB6)。
【0064】次に、上記許容値を補助記憶装置から読み
出す(ステップB7)。そして、上記相対母屋線の作成
において、読みだされた許容値が所定の値以下の場合
に、許容値を上記最大値とすることにしたので、許容値
が上記所定の値より大きければ、許容値毎に相対母屋線
が引かれており、使用される屋根パネルは、許容値以下
の長さのものであり、屋根パネルの中央部を支持する梁
を必要としない。したがって、許容値が所定の値より大
きい場合に(ステップB8)、例えば、図12及び図1
5の屋根20、21の屋根のように候補母屋線30の作
成を終了する。
【0065】次いで、読み出された許容値が所定の値よ
り小さい場合には、上述のように作成された相対母屋線
29から、屋根1の傾斜方向から上に向かって上記許容
値毎に次の相対母屋線29に至るまで、候補母屋線30
(b)を作成し、さらに次に相対母屋線29から上記許
容値毎に候補母屋線30(c)を作成する作業を相対母
屋線29がなくなるまで行なう(ステップB9)。そし
て、桁下がり面22がない場合には(ステップB10)
作業を終了し、桁下がり面22がある場合には、桁下が
り面22において、上述と同様に相対母屋線29の間に
候補母屋線30(d)、30(e)を作成する(ステッ
プB11)。
【0066】そして、平面図上に作成された候補母屋線
30は、上記相対母屋線29と同様に補助記憶装置12
に記憶する。以上により、相対母屋線29及び候補母屋
線30の作成を終了する。そして、CADシステムにお
いては、相対母屋線29及び候補母屋線30の作成が終
了した平面図上において、屋根1の小屋梁Hの配置及び
屋根パネルP…の配置を行なう。この際に、上記相対母
屋線29及び候補母屋線30の部分には、必ず屋根面2
4…を屋根の傾斜に対して直角な方向に沿って支持する
小屋梁Hが配置される。また、各屋根パネルP…は、上
述のように、相対母屋線29上で上下に接合されること
になるので、屋根パネルP、Pの上側縁及び下側縁が配
置されることになる。
【0067】したがって、図15に示す一般的な大きさ
の最も簡単な構成の寄棟屋根20においては、屋根面2
4…の下側縁(外周線23)と相対母屋線29との間、
相対母屋線29と屋根面24…の上側縁(棟)との間
に、それぞれ屋根パネルP…が配置されることになるの
で、後は、屋根面24…の左右側縁間の距離に対応した
幅の屋根パネルP…を割り付けるだけで良い。なお、屋
根面24…が、傾斜方向に沿って長い場合には、相対母
屋線29と相対母屋線29との間に屋根パネルP…を配
置する場合もある。
【0068】また、寄棟屋根20の場合には、屋根面2
4…の隅稜線25の部分に隅稜線26と相対母屋線29
もしくは棟稜線25との交点を頂点とし、相対母屋線2
9もしくは屋根の外周線23を底辺とし、隅稜線26を
斜辺とする平面図上において直角三角形状の屋根パネル
P2を配置し、かつ、上記三角形状の屋根パネルP2の
配置されなかった部分に、矩形状の屋根パネルP1を割
り付ければ良い。また、桁下がり面22については、上
記三角形状の屋根パネルP2を用いないだけで、上記屋
根面24と同様に、相対母屋線29と外周線23の間、
相対母屋線29、29同士の間に矩形状の屋根パネルが
配置される。また、切妻屋根(図示略)の場合には、上
桁下がり面22の場合と同様に三角形状の屋根パネルP
2を用いないことを除けば、上記寄棟屋根20と同様に
屋根パネルが割り付けられる。
【0069】そして、以上のように屋根面24に屋根パ
ネルP…を割り付けることにより、CADシステム上に
おいて、屋根1に割り付けられる屋根パネルP…のサイ
ズが全て決定されることになるので、補助記憶装置12
に記憶された部材としての屋根パネルのデータから、割
り付けられた屋根パネルの発注用製品コードNo.や単
価を検索することにより、屋根の部分の見積書や屋根パ
ネルP及び小屋梁Hの発注書を作成することが可能とな
る。
【0070】なお、上記図14及び図16に示したフロ
ーチャートにおいては、図11に示すように、桁下がり
面22を他の屋根面24…と分割し、最初の相対母屋線
29(a)から順次許容値毎に相対母屋線29(b)を
屋根の傾斜方向の上に向かって作成していくことになる
ので、屋根面24…の一番上の相対母屋線29と棟稜線
25の間隔が短くなる可能性があり、この部分で、短い
屋根パネルPを用いなければならい可能性がある。
【0071】そこで、図11に示すように、最初の相対
母屋線29(a)を作成した後に、相対母屋線29
(b)を順次作成する際に、その前に作成された相対母
屋線29(ここでは相対母屋線29(a))と棟稜線2
5との間の距離oと、最も長い屋根パネルの長さ(最大
値、ここでは3平面モジュール)とを比較し、距離oの
方が最長の屋根パネルの長さより長い場合には、上記許
容値の距離に相対母屋線29(b)を作成し、上記距離
oの方が短い場合には、上記許容値の距離に候補母屋線
30を作成する。
【0072】このようにすれば、上述のように屋根面2
4の一番上の相対母屋線29(b)と棟稜線25との間
隔が短くなった場合に、一番上の相対母屋線29(b)
に代えて候補母屋線30が作成されることになる。そし
て、屋根パネルP…を配置する際に、屋根面24…の一
番上の相対母屋線29(b)と棟稜線25との間に短い
屋根パネルP…が配置される代わりに、屋根面24…の
上端から二番目の相対母屋線29(a)から棟稜線25
までの長い屋根パネルP…が配置され、かつ、相対母屋
線29(b)に代えて配置された候補母屋線30の位置
に小屋梁Hが配置されることになる。従って、工場にお
いて短い屋根パネルP…の製造量が減少し、現場におい
て、屋根パネルP…の接合作業を削減することができ、
建物の製造における省力化及びコストの削減を計ること
ができる。
【0073】また、上記桁下がり面22のある屋根の上
述の処理においては、桁下がり面22を分割してしまう
ことにより、相対母屋線29及び候補母屋線30の作成
処理を簡明なものとしているが、単純に桁下がり面22
を分割してしまった場合には、桁下がり面22に短い屋
根パネルP…が配置される可能性が高くなる。そこで、
上記桁下がり面22を分割せずに、屋根面24…の処理
を上記最初の相対母屋線29(a)の上の屋根面24…
と下の屋根面(主に桁下がり面22)に分けて母屋線の
作成処理を行なうようにしても良い。この際に最初の相
対母屋線29(a)の上の屋根面24…については、上
述と同様の処理を行なう。
【0074】そして、上記最初の相対母屋線29(a)
の下の桁下がり面22と連接する屋根面24についての
処理は、以下のように行なう。まず、図17及び図18
に示すように、最初の相対母屋線29(a)と桁下がり
面22の先端(外周線23)との距離Aと屋根パネルP
の長さの最大値を比較する。そして、図17に示すよう
に、上記距離Aが上記最大値より小さい場合には、次
に、最初の相対母屋線29(a)と桁下がり面22先端
部の外壁線27との距離Eと許容値を比較する。そし
て、距離Eが許容値以下の場合には処理を終了し、距離
Eが許容値以上の場合には、最初の相対母屋線29
(a)から許容値の距離mに候補母屋線30を作成し、
処理を終了する。
【0075】すなわち、最初の相対母屋線29(a)か
ら桁下がり面22の先端まで至る屋根パネルPを配置す
ることができるようになり、上述の分割位置に相対母屋
線29(c)を作成した場合に比較すると、上記分割位
置で屋根パネルPが分割されてしまうことがなく、短い
屋根パネルPを用いないですみ、屋根21の生産性を高
めることができる。なお、上記候補母屋線30の両端
は、外壁線27の交点までとする。また、上記距離Aが
上記最大値より大きい場合には、図18に示すように、
最初の相対母屋線29(a)から傾斜方向に沿って下に
向かって許容値の距離の所に、第1の相対母屋線29
(a’)を作成する。次に、第1の相対母屋線29
(a’)から軒先までの距離A’と最大値を比較する。
そして、上記距離A’が最大値以内の場合には、次に第
1の相対母屋線29(a’)から外壁線27までの距離
E’と許容値を比較し、上記距離E’が許容値以内の場
合には、処理を終了し、上記距離E’が許容値以上の場
合には、第1の相対母屋線29(a’)から許容値の距
離mに候補母屋線30を配置する。
【0076】なお、上記距離A’が最大値以上の場合に
は、第1の相対母屋線29(a’)から許容値の距離に
第2の相対母屋線(図示略)を作成する。そして、新た
に作成された相対母屋線(図示略)と軒先までの距離が
最大値以内になるまで、相対母屋線を順次作成してい
く。そして、最後に作成された相対母屋線と軒先との距
離が許容値以内なら作業を終了し、許容値を越える場合
には、最後に作成された相対母屋線から許容値の距離に
候補母屋線を作成する。なお、上記第1の相対母屋線2
9(a’)の左右両端部は、桁下がり面22の左右量側
縁(ケラバ)までとする。このようにすれば、上記分割
位置で屋根パネルPが分割されるのを防止するととも
に、軒先部分において、上記距A’が屋根パネルPの長
さの最大値以内の場合に、相対母屋線29に代えて候補
母屋線30が配置されるので、軒先に短い屋根パネルP
が配置されるのを防止することができる。
【0077】以上のような構成の基準線作成装置によれ
ば、傾斜した屋根面24…からなる屋根1へ屋根パネル
P…及び小屋梁Hを配置する際の基準となる相対母屋線
29及び候補母屋線30を、平面図上において、屋根1
の強度と、屋根1の傾斜方向の長さと屋根パネルPの長
さとの関係と考慮して作成することができる。そして、
作成された相対母屋線29及び候補母屋線30に基づい
て、屋根パネルP及び小屋梁Hを効率良く割り付けるこ
とができる。したがって、屋根1の強度を保証しながら
平面図上で効率良く屋根パネルPや小屋梁Hを割り付け
ることが可能となり、従来のように屋根勾配上で屋根パ
ネルPの割り付けを考えた場合に比較して、容易に屋根
パネルP及び小屋梁Hの割り付けを行なうことができ
る。また、上記フローチャート等で示したロジックに基
づいて、演算処理装置11において相対母屋線29及び
候補母屋線30の作成処理を行なうようにさせれば、効
率の良い屋根パネルP…及び小屋梁H…の割り付けを自
動的に行なうことが可能となる。
【0078】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の屋
根割付用基準線作成装置によれば、予め、パネル長さ記
憶手段に、平面図上での許容値を記憶し、上記基準線作
成手段が、上記形状記憶手段から読み出した平面図上で
の屋根の形状の屋根面に上記許容値以下の値毎に、第1
の基準線を作成するので、傾斜した屋根面における屋根
パネルの割り付け及び小屋梁の配置の基準となる第1の
基準線の位置が平面図上で決められることになる。そし
て、上記第1の基準線が、屋根パネルの上下の接合部の
位置を決めるものであることから、上記第1の基準線を
許容値毎に作成した場合には、屋根面上に作成された第
1の基準線に、屋根パネルの上もしくは下側縁を合わせ
て割り付けた際に、屋根パネルの強度の範囲で最も屋根
の傾斜方向に長い屋根パネルを配置することができる。
【0079】屋根の平面図上において、必要な強度を維
持した状態で効率良く屋根パネルを配置することができ
るので、従来の屋根勾配に沿って屋根パネルの割り付け
を設計した場合に比較して、容易に屋根パネルの割り付
けを行なうことができる。したがって、屋根パネルの割
り付けを自動化した場合にも、略機械的に屋根パネルを
屋根面に割り付けるだけで、充分な強度を有するととも
に効率的な配置に屋根パネルを割り付けることが可能と
なる。
【0080】また、予め、上記パネル長さ記憶手段に、
上記形状記憶手段に記憶された外壁線上に配置される木
製パネルの上側縁の位置を示す初回許容値を記憶してお
き、上記基準線作成手段cが、最初に、屋根面の外壁線
から上記初回許容値の範囲内の距離に、第1の基準線を
作成し、次いで、上記第1の基準線から上記許容値以下
の距離毎に第1の基準線を作成することになり、外壁線
上に配置される屋根パネルを基準として他の屋根パネル
を配置することができる。したがって、外壁に支持され
る外壁線上の屋根パネルから効率良く屋根パネルの配置
及び梁の配置を決めることができる。
【0081】さらに、上記パネル長さ記憶手段に、記憶
された許容値が小さいことにより、屋根の傾斜方向の長
さが短い屋根パネルが多数配置されてしまう場合、すな
わち、許容値が予め決められた最小値より小さい場合
に、上記第1の基準線を上記許容値を越える値毎に作成
するとともに第1の基準線から上記許容値以下の距離に
屋根パネルの上下側縁の間を支持する梁の位置を決める
第2の基準線を作成することにより、第2の基準線の位
置に配置される梁により支持することで強度的に問題な
く、屋根の傾斜方向の長さが長い屋根パネルを配置する
ことできる。すなわち、屋根パネルの割り付けを自動化
した場合に、従来のように短い屋根パネルが多数配置さ
れて、パネルから構成される建物の生産性を低下させて
しまうことなく、効率的な長い屋根パネルを配置して、
建物の生産性を向上することができる。
【0082】また、上記屋根面の上下側縁部において、
屋根の上下側縁の近傍に第1の基準線が作成されること
により、該第1の基準線から屋根の上下側縁までの短い
長さの屋根パネルが配置されることになった場合に、上
記第1の基準線に代えて第2の基準線を作成すること
で、上記屋根の側縁部において、上記第1の基準線に代
えられた第2の基準線の位置に屋根パネルを支持する梁
が配置され、該梁上に上記第2の基準線に代えられた第
1の基準線の一つ手前の第1の基準線から上記屋根の上
下側縁までの長い屋根パネルが配置されることになる。
すなわち、上記屋根の側縁部において、第2の基準線上
に配置される梁によって支持されることで、強度的に問
題のない長い屋根パネルを配置することができる。した
がって、上述のように、建物の生産性を向上することが
できる。
【0083】また、屋根の形状が、軒先からさらに延出
する延出屋根面を有する場合に、該延出屋根面と該延出
屋根面の斜め上方に連続する屋根面との接合部に上記第
1の基準線を作成することにより、上記延出屋根面と上
記屋根面との接合部を境として屋根パネルが別れること
になるので、上記延出屋根面と上記屋根面とを別の屋根
面としてそれぞれに上記第1及び第2の基準線を作成す
ることができ、延出屋根面を有することにより複雑な形
状となった屋根面にも容易に屋根パネルを割り付けるこ
とができる。
【0084】上記許容値が、積雪量の異なる地域毎、重
量の異なる屋根材毎にパネル長さ記憶手段に記憶されて
いるので、地域及び使用する屋根葺材を入力することに
より、積雪及び屋根葺材の重量に耐える屋根パネルを割
り付けることができる。上記屋根の形状を示す長さや許
容値や初回許容値を示す長さが、予め決められた基準長
さ単位の整数倍となっていることにより、上記初回許容
値及び許容値毎に、第1の基準線を作成するようにすれ
ば、屋根パネルの長さは、上記基準長さ単位の整数倍の
長さとなる。すなわち、上記基準長さ単位で規格化され
た屋根の形状に、同じく規格化された屋根パネルを配置
することになり、容易に規格化された屋根パネルを屋根
に割り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋根割付用基準線作成装置の基本構成
を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の屋根割付用基準線作成装置
を説明するための屋根の展開斜視図である。
【図3】上記実施例の屋根割付用基準線作成装置を説明
するための小屋梁の側面図である。
【図4】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するため
のB梁の側面図である。
【図5】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するため
の登り梁の側面図である。
【図6】上記屋根割付用基準線作成装置の基本構成を示
すブロック図である。
【図7】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するため
の屋根の平面図である。
【図8】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するため
の屋根の平面図である。
【図9】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するため
のデータテーブルを示す図表である。
【図10】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めの屋根に割り付けられた屋根パネルの断面図である。
【図11】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めの屋根の平面図である。
【図12】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めの屋根の平面図である。
【図13】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めの屋根の軒先の断面図である。
【図14】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めのフローチャートである。
【図15】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めの屋根の平面図である。
【図16】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めのフローチャートである。
【図17】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めの屋根の平面図である。
【図18】上記屋根割付用基準線作成装置を説明するた
めの屋根の平面図である。
【符号の説明】
H 小屋梁 P 屋根パネル T 許容値及び初回許容値が登録されたデータテーブ
ル 1 屋根 1a 屋根面 3 屋根梁 4 B梁 5 小梁 11 演算処理装置(基準線作成手段c) 12 補助記憶装置(形状記憶手段a、パネル長さ記憶
手段b) 20 屋根 21 屋根 22 桁下がり面(延出屋根面) 24 屋根面 27 外壁線 29 相対母屋線(第1の基準線) 30 候補母屋線(第2の基準線)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の屋根パネルを敷き詰めることによ
    り形成され、かつ、複数の傾斜した屋根面から形成され
    る屋根を設計するに際し、設計すべき屋根の屋根面上に
    上記屋根パネルの位置や上記屋根パネルを支持する梁の
    位置を決める基準線を作成する屋根割付用基準線作成装
    置であって、 予め入力された平面図上の屋根の形状を記憶するととも
    に、予め入力され、かつ、上記屋根の下に配置される外
    壁の位置を示す外壁線を記憶する形状記憶手段と、 上記屋根パネルの傾斜方向に沿った平面図上の長さのう
    ちの予め上記屋根パネルの強度に基づいて決められた許
    容値を記憶するとともに、予め任意に決められ、かつ、
    上記外壁線上に配置される屋根パネルの上側縁の位置を
    示す初回許容値を記憶するパネル長さ記憶手段と、 上記形状記憶手段から上記平面図上の屋根の形状及び上
    記外壁線を読み出し、上記屋根の屋根面において、上記
    外壁線から上記屋根の棟に向かって上記パネル長さ記憶
    手段に記憶された初回許容値以下の距離を有する位置に
    上記屋根面の傾斜方向に対して略直角に、屋根パネル同
    士の上下の接合部の位置を示すとともに該接合部を支持
    する梁の位置を示す第1の基準線を作成し、 上記初回許容値に基づいて作成された第1の基準線から
    該屋根面の傾斜方向に沿って上記パネル長さ記憶手段か
    ら読み出した許容値以下の値毎に、上記第1の基準線を
    上記屋根面の傾斜方向と略直角な方向に作成する基準線
    作成手段と、 を具備してなることを特徴とする屋根割付用基準線作成
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の屋根パネルを敷き詰めることによ
    り形成され、かつ、複数の傾斜した屋根面から形成され
    る屋根を設計するに際し、設計すべき屋根の屋根面上に
    上記屋根パネルの位置や上記屋根パネルを支持する梁の
    位置を決める基準線を作成する屋根割付用基準線作成装
    置であって、予め入力された平面図上の屋根の形状を記
    憶する形状記憶手段と、上記屋根パネルの傾斜方向に沿
    った平面図上の長さのうちの予め上記屋根パネルの強度
    に基づいて決められた許容値を記憶するパネル長さ記憶
    手段と、上記形状記憶手段から上記平面図上の屋根の形
    状を読み出し、上記屋根の屋根面において、該屋根面の
    傾斜方向に沿って上記パネル長さ記憶手段から読み出し
    た許容値以下の値毎に、屋根パネル同士の上下の接合部
    の位置を示すとともに該接合部を支持する梁の位置を示
    す第1の基準線を上記屋根面の傾斜方向と略直角な方向
    に作成する基準線作成手段と、を具備してなり、 上記基準線作成手段は、上記パネル長さ記憶手段に記憶
    された許容値と予め決められた最小値とを比較し、上記
    許容値が上記最小値以下の場合に、第1の基準線同士の
    間に配置される屋根パネルの平面図上の長さを示し、か
    つ、上記許容値を越える値毎に、上記第1の基準線を作
    成し、該第1の基準線から屋根面の傾斜方向に沿って、
    第1の基準線もしくは第2の基準線に位置を示される梁
    同士の平面図上の間隔を示し、かつ、上記許容値以下の
    値毎に、屋根パネルの上下両側縁の間を支持する梁の位
    置を示す第2の基準線を上記屋根面の傾斜方向に対して
    略直角に作成することを特徴とする屋根割付用基準線作
    成装置。
  3. 【請求項3】 上記基準線作成手段は、上記屋根面上に
    作成される第1の基準線と屋根面の上側縁もしくは下側
    縁との間隔と、上記許容値とを比較し、上記屋根面の上
    側縁もしくは下側縁との間隔が上記許容値以下の第1の
    基準線に代えて、上記屋根パネルの上下両側縁の間を支
    持する梁の位置を示す第2の基準線を上記屋根面の傾斜
    方向に対して略直角に作成することを特徴とする請求項
    1または2記載の屋根割付用基準線作成装置。
  4. 【請求項4】 上記屋根が軒先からさらに延出する延出
    屋根面を有する場合に、上記基準線作成手段は、上記延
    出屋根面と、該延出屋根面の上側縁側に連接する屋根面
    との連接部分に上記第1の基準線を作成し、該第1の基
    準線を境として上記延出屋根面を該延出屋根面に連接す
    る屋根面と別の屋根面とし、上記延出屋根面上に、上記
    パネル長さ記憶手段に記憶された許容値毎に第1の基準
    線を作成することを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の屋根割付用基準線作成装置。
  5. 【請求項5】 上記パネル長さ記憶手段に記憶される許
    容値は、屋根の傾斜角度、重量の異なる屋根葺材または
    積雪量の異なる地域毎に設定され、屋根の傾斜角度、屋
    根葺材または積雪量の異なる地域を入力することにより
    上記基準線作成手段が入力された上記屋根の傾斜角度、
    屋根葺材または積雪量の異なる地域に対応した許容値を
    上記パネル長さ記憶手段から読み出すことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の屋根割付用基準線
    作成装置。
  6. 【請求項6】 上記形状記憶手段に記憶された平面図上
    の屋根の形状を示す値と、上記パネル記憶手段に記憶さ
    れた値とは、予め決められた基準単位長さの整数倍にさ
    れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の屋根割付用基準線作成装置。
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