JP3267755B2 - 油圧式動力舵取り装置 - Google Patents

油圧式動力舵取り装置

Info

Publication number
JP3267755B2
JP3267755B2 JP17375693A JP17375693A JP3267755B2 JP 3267755 B2 JP3267755 B2 JP 3267755B2 JP 17375693 A JP17375693 A JP 17375693A JP 17375693 A JP17375693 A JP 17375693A JP 3267755 B2 JP3267755 B2 JP 3267755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
steering wheel
vehicle speed
determination unit
determined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17375693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH072133A (ja
Inventor
克邦 加太
信治 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP17375693A priority Critical patent/JP3267755B2/ja
Publication of JPH072133A publication Critical patent/JPH072133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3267755B2 publication Critical patent/JP3267755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車速、操舵角に依存し
て、操舵力を可変にパワーアシストするようにした油圧
式動力舵取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術を用いた動力舵取り装置は、図
6に示すように、操舵ハンドル13に接続される入力軸
14と、車輪に接続される出力軸15と、この出力軸1
5にアシスト力を与えるパワーシリンダ12と、前記両
軸14、15の間の相対回転に応じて作動して、供給ポ
ンプ10から送られる作動流体のパワーシリンダ12の
両作動室への給排を制御するサーボ弁11と、印加電流
に応じて前記両軸間の操舵特性を変化させる電磁制御機
構20と、車速センサ2と、操舵角センサ3の信号によ
り判断した車両の走行状態に応じて、印加電流を決定
し、電磁制御機構20に出力する制御装置1を備えてい
る。そして、制御装置1は、図7に示すような構成とな
っており、演算部6は、車速判定部4、操舵角判定部5
の信号により、走行状態に応じた電流値を電磁制御機構
20に印加する。これにより、操舵ハンドル13の操舵
時には、演算部6は、車両の走行状態に応じた印加電流
を演算して電磁制御機構20に出力し、これにより、パ
ワーシリンダ12が出力軸15にアシスト力を与えて操
舵がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、車速に応
じて操舵力を可変に制御する動力舵取り装置では、マニ
ュアルステアリングより、軽くハンドルを切ることがで
きるが、ハンドルを手放し状態にし、中立状態に復帰さ
せる時に、余りにも軽くハンドルが転舵してしまうと、
中立点を行き過ぎてしまい図8に示すように、中立点付
近での振動が起き、b、c、d、e、f、gと振動を繰
り返しながら減衰して、中立点に復帰する。このような
振動はマニュアルステアリングでも起こるが、油圧式パ
ワーステアリングの場合には、シール部のフリクション
や管路抵抗等によって、収斂性は、マニュアルステアリ
ングよりも一般的に劣る。そして、このことは、特に操
縦安定性が要求される中速以上での、走行時に問題とな
る。そこで、本発明の目的は、マニュアルステアリング
より軽くハンドルが切れる動力舵取り装置の特性を保持
したままで、特に中速以上での収斂性の向上を実現する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧式動力舵取
り装置は、操舵ハンドルの操舵力をパワーアシストする
パワーシリンダと、前記操舵ハンドルに加えられた操舵
トルクに基づき、供給ポンプから送られる作動油の、前
記パワーシリンダへの給拝を制御する制御弁と、前記制
御弁と並列に配置され、前記制御弁への作動油供給量ま
たは供給圧を制御する電磁制御機構と、車速センサから
の信号により車速を判定する車速判定部と、操舵ハンド
ルの舵角を検出する舵角センサからの信号により得られ
る操舵角の大きさと方向を判定する操舵角判定部と、操
舵角信号から操舵ハンドルが切り込み状態か、戻り状態
かを判定する切り戻り判定部と、操舵ハンドルが中立点
を通過する時間を測定するタイマーと、前記切り戻り判
定部の判定結果とタイマーの測定結果とに基づき操舵ハ
ンドルが手放し状態か否かを判定する手放し判定部と、
前記車速判定部の判定結果に基づき操舵に対するアシス
トゲイン及びその値に対応する電流値を決定するととも
に、その電流値を前記電磁制御機構へ印加する演算部と
を備え、前記演算部では、前記手放し判定部において操
舵ハンドルの手放し状態が検出され同時に切り込み状態
が検出されたときには、そのときの車速により決定され
るべきアシストゲインよりも低下した切込側アシストゲ
インを決定し、一方操舵ハンドルの手放し状態が検出さ
れ同時に戻り状態が検出されたときには、そのときの車
速により決定されるべきアシストゲインよりも大きな戻
り側アシストゲインを決定し、その値に対応する電流を
前記電磁制御機構に印加するようにしたことを特徴とす
る。
【0005】
【作用】車速センサからの信号により、演算部におい
て、操舵ハンドルに対するアシストゲインが決定され、
その値に対応する電流値が電磁制御機構に印加されるこ
とによって、操舵ハンドルのマニュアル操舵力を補助す
るように制御する。この際、舵角センサからの操舵角デ
ータの変化に基づき、転舵方向および切り込みまたは、
戻り状態を判定する。また、中立点を通過する時間を測
定するタイマー情報から、手放し状態を判定する。そし
て、手放し状態と判定された場合には、その転舵方向に
応じた収斂性制御を行う。即ち、ハンドルが切り込み状
態の場合には、その時の車速により決定されるアシスト
ゲインよりも、アシストゲインが小さくなるように、戻
り状態の場合には、同じくその時の車速により決定され
るアシストゲインよりも、アシストゲインが大きくなる
よう電磁制御機構に印加する電流値を制御する。
【0006】
【実施例】図1〜5に示す実施例は、車速に依存して操
舵力を可変にパワーアシストするようにした、動力舵取
り装置であり、図1は、制御装置1のブロック図、図2
は油圧回路である。そして、制御装置1の内容以外は、
従来技術の図6と同じである。制御装置1は、図1に示
すように、車速判定部4と、舵角判定部5と、切り戻り
判定部7と、演算部6と、タイマーとしてのウォッチド
ッグタイマー8と、手放し判定部9とからなり、車速セ
ンサ2と舵角センサ3から入力される信号に基づき、判
断および、演算を行い、電磁制御機構20を制御するも
のである。電磁制御機構20の制御について、図4のフ
ローチャートを用いて説明する。操舵ハンドル13が左
右いずれかへ転舵されると、まず、車速センサーから車
速信号Vを読み込み(ステップ1)、その時の走行状態
を車速判定部4で判定し、車速が低速か、中速か、また
は高速かによって、演算部6で、車速に応じた電流値を
決定し電磁制御機構20に印加する(ステップ2〜
6)。
【0007】次に車速が、中速V0 以上かどうかを判断
し(ステップ7)、中速以上の場合には、収斂性制御を
行うためステップ8に進み、低速の場合は、収斂性制御
は行わない。まず、舵角センサ3からの舵角信号θを読
み込み(ステップ8)、その信号θの変化により、中立
点を越えたかどうかを判断し(ステップ9)、中立点を
越えた場合には、収斂性制御を行う。一方、ウォッチド
ッグタイマー8は、操舵角判定部5の情報により、中立
点付近を確認し、中立点を越える際の微小時間△t(図
4)を測定する(ステップ10)。そして、ウォッチド
ッグタイマー8において、測定した△tを基準微小時間
0 と比較し、△t<t0 の場合には、操舵ハンドル1
3が手放し状態であると判断し(ステップ11)、図3
に示すb転舵以降において、次の制御を行う。まず、ハ
ンドル切り戻り判定部7で、操舵角信号θの変化によっ
て、ハンドルの切り戻り状態を判定し(ステップ1
2)、切り込み状態の場合には、電磁制御機構20への
印加電流をアシストゲインが小さくなるように変更し
(ステップ13)、戻り状態の場合には、電磁制御機構
20への印加電流をアシストゲインが大きくなるように
変更する(ステップ14)。これにより、図3に示す収
斂性特性は、収斂性制御を行わなかった破線の状態か
ら、実線のように改善される。また、本実施例では、ス
テップ7において車速の読み込みを行ったが、ステップ
12とステップ13の間及び、ステップ12とステップ
14の間で、車速のよも込みを行っても良く、収斂性の
制御を中速以下で行う用にしてもよい。
【0008】
【効果】本発明の油圧式動力舵取り装置によれば、収斂
性が改善され、操縦安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の制御装置のブロック図である。
【図2】本実施例の回路図である。
【図3】本発明の制御を行った場合の収斂特性を示すグ
ラフである。
【図4】図3A部の拡大図である。
【図5】制御処理のフローチャートである。
【図6】従来例の動力舵取り装置の構成図である。
【図7】従来例の制御装置のブロック図である。
【図8】従来の制御を行った場合の収斂特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 制御装置 2 車速センサ 3 操舵角センサ 4 車速判定部 5 操舵角判定部 7 切り戻り判定部 6 演算部 8 タイマー 9 手放し判定部 20 電磁制御機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−295172(JP,A) 特開 昭62−163863(JP,A) 特開 平1−309873(JP,A) 特開 平3−176278(JP,A) 特開 平5−69840(JP,A) 特開 平5−116554(JP,A) 特開 平6−344940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵ハンドルの操舵力をパワーアシスト
    するパワーシリンダと、前記操舵ハンドルに加えられた
    操舵トルクに基づき、供給ポンプから送られる作動油
    の、前記パワーシリンダへの給拝を制御する制御弁と、
    前記制御弁と並列に配置され、前記制御弁への作動油供
    給量または供給圧を制御する電磁制御機構と、車速セン
    サからの信号により車速を判定する車速判定部と、操舵
    ハンドルの舵角を検出する舵角センサからの信号により
    得られる操舵角の大きさと方向を判定する操舵角判定部
    と、操舵角信号から操舵ハンドルが切り込み状態か、戻
    り状態かを判定する切り戻り判定部と、操舵ハンドルが
    中立点を通過する時間を測定するタイマーと、前記切り
    戻り判定部の判定結果とタイマーの測定結果とに基づき
    操舵ハンドルが手放し状態か否かを判定する手放し判定
    部と、前記車速判定部の判定結果に基づき操舵に対する
    アシストゲイン及びその値に対応する電流値を決定する
    とともに、その電流値を前記電磁制御機構へ印加する演
    算部とを備え、前記演算部では、前記手放し判定部にお
    いて操舵ハンドルの手放し状態が検出され同時に切り込
    み状態が検出されたときには、そのときの車速により決
    定されるべきアシストゲインよりも低下した切込側アシ
    ストゲインを決定し、一方操舵ハンドルの手放し状態が
    検出され同時に戻り状態が検出されたときには、そのと
    きの車速により決定されるべきアシストゲインよりも大
    きな戻り側アシストゲインを決定し、その値に対応する
    電流を前記電磁制御機構に印加するようにしたことを特
    徴とする油圧式動力舵取り装置。
JP17375693A 1993-06-21 1993-06-21 油圧式動力舵取り装置 Expired - Fee Related JP3267755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17375693A JP3267755B2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 油圧式動力舵取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17375693A JP3267755B2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 油圧式動力舵取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH072133A JPH072133A (ja) 1995-01-06
JP3267755B2 true JP3267755B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=15966560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17375693A Expired - Fee Related JP3267755B2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 油圧式動力舵取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3267755B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6319620B2 (ja) * 2014-02-10 2018-05-09 株式会社ジェイテクト 油圧式パワーステアリング装置
JP6319621B2 (ja) * 2014-02-10 2018-05-09 株式会社ジェイテクト 油圧式パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH072133A (ja) 1995-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3034430B2 (ja) 車両用操舵装置の操舵反力制御装置
US6112845A (en) Reactive steering control system
JP2002087309A (ja) 自動車の電動パワーステアリング装置
JPH1081247A (ja) カウンタステア判定装置
JPH09207802A (ja) トルクステアを補償する方法及び装置
JP3676543B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2002104210A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2694554B2 (ja) 自動車の後輪操舵制御方法
JP4082860B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3176899B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2742696B2 (ja) 自動車の後輪操舵装置
JP3409838B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2742687B2 (ja) 自動車の後輪操舵制御方法
JP3267755B2 (ja) 油圧式動力舵取り装置
JP3050078B2 (ja) 操舵反力制御装置
JP3176900B2 (ja) 車両用操舵装置
JPH04252775A (ja) 電動式動力舵取装置
JP4517555B2 (ja) 自動車の電動パワーステアリング装置
JP3564612B2 (ja) 後輪操舵装置の制御方法
JPH1148998A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3260206B2 (ja) 動力舵取り装置の制御装置
JP2002274406A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2903176B2 (ja) 電動式パワステアリング装置の制御装置
JP3104435B2 (ja) 動力舵取装置
JP3198834B2 (ja) 電動パワーステアリング用コントロールユニットとそれを用いた電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees