JP3267323B2 - 無人車の制御装置 - Google Patents

無人車の制御装置

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JP3267323B2
JP3267323B2 JP09832692A JP9832692A JP3267323B2 JP 3267323 B2 JP3267323 B2 JP 3267323B2 JP 09832692 A JP09832692 A JP 09832692A JP 9832692 A JP9832692 A JP 9832692A JP 3267323 B2 JP3267323 B2 JP 3267323B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人車の制御装置に係
わり、特に走行中における無人車の制御誤差を補償し
て、無人車を目標走行コース上に正確に走行させる無人
車の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行路の地図を予め記憶し、
走行路の要所に設置された目標点を検知すること、ある
いは走行距離を演算することにより、地図上で自らの位
置を確認しながら走行する無人車がある。
【0003】この無人車が目標位置または目標の走行コ
ース上の通過点、すなわち目標点へ移動する場合、従来
は無人車の現在位置から、両者間の走行経路を円滑かつ
連続な曲線の軌道として生成し、目標位置からの誤差を
負帰還する方法等により、生成した軌道上を走行して目
標点へ到達するように無人車の駆動手段を制御してい
た。
【0004】目標軌道生成方法としては、(ア)位置、
姿勢および舵角の境界条件から、無人車の横方向距離を
進行方向距離の5次関数として目標軌道を計算する方法
(特開平1-223513号)や、(イ)予め計算しておいた複
数個の軌道を端点で結合することにより、目標軌道を生
成する方法(特開平3-24606 号)等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】生成された目標軌道に
沿うように走行制御する場合の精度劣化の原因として、
無人車の駆動手段の操舵能力の上限値と、目標軌道の曲
率変化率の上限値と、無人車の設定車速の不適切さとが
ある。即ち、生成した目標軌道に沿わせるべく行なう操
舵が駆動手段の操舵能力の上限値を越えると、目標の操
舵を行えないため、目標軌道に沿った走行が不可能にな
る。また、設定車速が過大であると、無人車の操舵能力
の上限値以上の操舵指令が駆動手段に出力されるため、
目標軌道への追従走行ができなくなる。
【0006】上記のことを例を挙げて説明すると、図2
に示す操舵輪方式の無人車の場合、駆動手段に次式で示
される舵角速度(操舵の角速度)Δθαが指令される。
【0007】 Δθα=L1・vd・cos(θα)・cos(θα)・Δγ……(1) 但し、θαは無人車の舵角を示す。
【0008】θαが小さい場合、cos(θα)=1な
ので、次式のように変形できる。 Δθα = L1・vd・Δγ ……(2) (2)式のL1はホイールベース長、Δγは目標軌道の
曲率の変化率、vdは設定された車速を示す。
【0009】一般に操舵輪方式の無人車の駆動手段の舵
角速度Δθαには上限がある。従って、(2)式より、
ホイールベース長L1は固定値であるので、目標軌道の
曲率変化率Δγおよび車速Vdの少なくとも一方が過大
な場合には、操舵速度の上限値を越えた舵角速度Δθα
が指令されてしまうので駆動手段が追従できず制御不可
能なり、無人車が目標軌道に追従できなくなってしま
う。
【0010】すなわち、舵角速度の上限値をΔθαmax
とし、生成された目標軌道の曲率変化率の最大値をΔγ
max とした場合、Δγmax 、車速vdは次式を満たさな
ければならない。
【0011】 Δγ≦Δγmax ≦ Δθαmax / L1 /vd ……(3) また、図13に示す差動輪方式の無人車を定速走行させ
る場合、駆動手段に次式で示される加速度Δvが指令さ
れる。
【0012】 Δv=±W・vd・vd・Δγ/ 2 ……(4) (但し、左右輪で符号は逆である。) (4)式のWはトレッド長、Δγは目標軌道の曲率の変
化率、vdは車速を示す。
【0013】一般に差動輪方式の駆動手段の加速度には
上限がある。従って、( 4)式より、トレッド長Wは一
定であるので、目標軌道の曲率変化率Δγおよび車速V
dの少なくとも一方が過大な場合には、加速度の上限値
を越えた加速度Δvが指令されてしまうので駆動手段が
追従できず制御不可能になり、無人車が目標軌道に追従
できなくなってしまう。
【0014】すなわち、左右駆動輪の加速度の上限値を
Δvmax とした場合、目標軌道の最大曲率変化率Δγma
x 、車速vdは次式を満たさなければならない。
【0015】 Δγ≦Δγmax ≦ 2・Δvmax / W / vd / vd ……(5) すなわち、前記(ア)、(イ)の方法の場合、目標軌道
生成に於いて、曲率変化率を駆動手段の上限値以下に制
約することを考慮していないため、アクチュエータが追
従出来ず、制御誤差が生じる場合がある。
【0016】また、前記(ア)、(イ)の方法の場合、
目標軌道生成に於いて、目標軌道の最大曲率変化率と駆
動手段の操舵能力の上限値とを考慮した車速の設定方法
が明示されていない。したがって、アクチュエータが追
従できず、このため無人車が目標軌道に追従できず、制
御誤差が生じる場合が多い。また、この制御誤差を避け
るために、微速で無人車を走行させる方法もあるが、こ
の場合無人車の搬送効率が非常に劣化してしまう。
【0017】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
無人車の目標軌道が必ず駆動手段の操舵能力を満たすこ
とにより、走行コース上を精度良く走行することを可能
にした無人車の制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、走行コースに対する位置誤
差、方位角誤差、曲率誤差を評価する走行誤差評価手段
と、前記位置誤差、前記方位角誤差、前記曲率誤差に基
づいて、位置誤差補償軌道パターン、方位角誤差補償軌
道パターン、曲率誤差補償軌道パターンのそれぞれの重
み付け係数を算出する重み付け係数算出手段と、前記位
置誤差補償軌道パターン、前記方位角誤差補償軌道パタ
ーン、前記曲率誤差補償軌道パターンと、それぞれの重
み付け係数との積の和を演算することで目標軌道を生成
する目標軌道生成手段と、前記目標軌道に基づいて無人
車を操舵および駆動するための駆動指令を演算する変換
手段と、前記駆動指令に基づいて無人車を操舵および駆
動する駆動手段と、を含んで構成したものである。請求
項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、重み
付け係数算出手段は、前記位置誤差、前記方位角誤差、
前記曲率誤差に基づいて、位置誤差のみを補償する位置
誤差補償軌道パターン、方位角誤差のみを補償する方位
角誤差補償軌道パターン、曲率誤差のみを補償する曲率
誤差補償軌道パターンのそれぞれの重み付け係数を算出
することを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項
または2記載の発明において、前記評価手段で計測さ
れた位置誤差、方位角誤差及び曲率誤差に基づいて操舵
能力を超えないように車速に応じた目標軌道の曲率変化
率の最大値を設定する最大値設定手段を更に含み、前記
重み付け係数算出手段は、前記最大値設定手段で設定さ
れた曲率変化率の最大値を超えないように、位置誤差補
償軌道パターン、方位角誤差補償軌道パターン、曲率誤
差補償軌道パターンのそれぞれの重み付け係数を算出す
ることを特徴とする。請求項4記載の発明は、請求項
記載の発明において、前記最大値設定手段で設定された
曲率変化率の最大値に応じた最大車速を設定する車速設
定手段を更に含み、前記変換手段は、前記車速設定手段
で設定された車速を超えないように無人車を駆動するた
めの駆動指令を演算することを特徴とする。請求項5記
載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の発明
において、 前記目標軌道生成手段で生成された目標軌道
の始点又は終点における曲率変化率を計算する計算手段
と、前記駆動手段の操舵能力を超えないように前記計算
手段で計算された始点又は終点における曲率変化率に応
じた車速を設定する車速設定手段とを更に含み、前記変
換手段は、前記車速設定手段で設定された車速を超えな
いように無人車を駆動するための駆動指令を演算するこ
とを特徴とする。
【0019】
【作用】以下本発明の作用を説明する。請求項1記載の
発明によれば、走行誤差評価手段は、走行コースに対す
る位置誤差、方位角誤差、曲率誤差を評価する。重み付
け係数算出手段は、各誤差に基づいて、予め設定された
3つの軌道パターン、すなわち位置誤差補償軌道パター
ン、方位角誤差補償軌道パターン、曲率誤差補償軌道パ
ターンのそれぞれの重み付け係数を算出する。目標軌道
生成手段は、3つの軌道パターンにそれぞれ対応する重
み付け係数を乗し、更にこれらの値を加算することによ
り、目標軌道を生成することができる。このように、予
め設定された3つの基本パターンとパラメータとの積の
和を演算することにより目標軌道を生成するので、複雑
な計算を要することなくリアルタイムで目標軌道を生成
できる。そして、生成された目標軌道に基づいて駆動指
令を演算し、駆動指令に基づいて無人車を操舵及び駆動
することができる。請求項2記載の発明によれば、位置
誤差のみを独立に補償する位置誤差補償軌道パターン、
方位角誤差のみを独立に補償する方位角誤差補償軌道パ
ターン、曲率誤差のみを独立に補償する曲率誤差補償軌
道パターンをそれぞれ用いて重み付け係数を演算するこ
とにより、より計算量を少なくすることができる。
【0020】
【0021】
【0022】請求項記載の発明によれば、図1(1)
に示すように、設定手段において、上記(3)式に基づ
いて操舵輪方式の無人車の駆動手段の操舵能力、すなわ
ち、舵角速度の上限値を超えないように目標軌道の曲率
変化率の最大値を設定する。そして、重み付け係数算出
手段において、最大値設定手段で設定された曲率変化率
の最大値を超えないように、位置誤差補償軌道パター
ン、方位角誤差補償軌道パターン、曲率誤差補償軌道パ
ターンのそれぞれの重み付け係数を算出するので、駆動
手段が精度よく無人車を目標軌道に沿って追従させるこ
とが可能になる。
【0023】また、請求項記載の発明によれば、設定
手段において、上記(5)式に基づいて差動輪方式の無
人車の駆動手段の操舵能力、すなわち、左右駆動輪の加
速度の上限値を超えないように目標軌道の曲率変化率の
最大値を設定する。そして、重み付け係数算出手段にお
いて、最大値設定手段で設定された曲率変化率の最大値
を超えないように、各パターンのそれぞれの重み付け係
数を算出するので、駆動手段が精度よく目標軌道に沿っ
て無人車を追従させることが可能になる。
【0024】
【0025】請求項記載の発明によれば、図1(2)
に示すように、車速設定手段によって(3)式または
(5)式に基づいて無人車の操舵能力を超えないように
車速を制限するので、精度よく無人車を目標軌道に沿っ
て走行制御することができる。
【0026】また、車速設定手段によって(3)式また
は(5)式に基づいて駆動手段の操舵能力の上限を越え
ない最大車速を設定すれば、無人車をできるかぎり速く
目標軌道に沿って走行制御することができる。
【0027】
【0028】請求項記載の発明によれば、図1(3)
に示すように、目標軌道の始点または終点において曲率
変化率が最大になる性質を利用して、計算手段によって
目標軌道の始点または終点の曲率変化率を計算し、この
曲率変化率を最大値として用いるので、任意の関数で表
された目標軌道の最大曲率変化率を計算して、任意の関
数で表された目標軌道に適用できる。
【0029】また、請求項記載の発明によれば、車速
設定手段によって(3)式または(5)式に基づいて無
人車の操舵能力の上限を越えない最大車速を設定すれ
ば、無人車をできるかぎり速く目標軌道に沿って走行制
御することができる。
【0030】なお、上記態様では、操舵能力の上限値お
よび曲率変化率の最大値を用いたが、本態様はこれに限
定されるものではなく、これらの値に近い値を用いても
良い。
【0031】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、本発明を直線走行を行う第1実施
例によって説明する。
【0032】図2は、本第1実施例に係わる走行制御装
置を適用した操舵輪方式の無人車の概略構成図である。
無人車1の車体後部には、車体の左右の中心線上に操舵
と駆動の両方を行なう1つの操舵駆動輪2が設けられ、
車体前部には左右2つの従動輪2a、2bと2つの計測
輪3a、3bとが設けられている。無人車の車体中心C
1は、左右の従動輪2a、2bの中心に位置しており、
車体中心C1と操舵駆動輪の中心C2とは距離(ホイー
ルベース長)L1 隔たっている。
【0033】この無人車1は、予め設定された直線の走
行コースに沿うように制御される。計測輪3a、3b
は、車体の荷重を受ける従動輪2a、2bとは別体の従
動輪で構成され、さらに、走行平面の凹凸に精度良く追
従できるように、車体に対し上下動可能に構成されてい
る。1対の計測輪3a、3bには各々エンコーダが取り
付けられており、これらのエンコーダのパルス数を積算
することにより、無人車の現在位置が計測でき、パルス
数の積算値の差を演算することにより方位、すなわち方
位角が計測できる。
【0034】しかし、エンコーダによる無人車の位置お
よび方位角の計測値には累積誤差がある。このため、基
準位置、基準方位を表す光の反射率が異なるマークを予
め走行コースの所定位置に適宜設置しておき、適当な時
間間隔をあけて、車両の前後に設置した光学式距離計
(図示せず)によりマークの側方を無人車が通過したと
きに、補正用マークであることを認識するとともに、そ
のマークとの相対距離を計測する。そして、得られたマ
ークとの相対距離から車両の正確な位置、方位角を算出
し、計測輪による計測データを補正する。
【0035】図3は、無人車1のシステムブロック図を
示すものである。無人車1は、走行制御装置4と、走行
コース記憶装置5と、計測輪3a、3b及び光学式距離
計を含む計測装置6と、操舵駆動輪2を駆動する駆動装
置7とからなる。さらに、走行制御装置4は、目標軌道
生成装置8と、変換装置9とからなる。
【0036】走行制御装置4は、後述するように、予め
設定された無人車1のコースに基づいて、制御誤差があ
る場合には、走行コース上に復帰する目標軌道を生成
し、この目標軌道に沿って走行するような指令値を駆動
装置7へ出力する。その結果、無人車1は所定の軌道を
走行して走行コース上へ復帰する。
【0037】目標軌道生成装置8は、走行誤差評価装置
8a、パラメータ設定装置8b、位置誤差補償軌道パタ
ーン生成装置8c、方位角誤差補償軌道パターン生成装
置8d及び曲率誤差補償軌道パターン生成装置8eで構
成され、無人車1の現在位置を始点とし、予め設定され
た無人車1の走行コース上の任意の点を終点として、そ
の2点間を円滑かつ連続に結合する関数、すなわち目標
軌道を計算する。
【0038】ここで、曲率関数R(s)と走行軌跡との
関係を示す。始点(s=0)における方位角θstart 、
X座標値xstart 、Y座標値ystart 、を用いて、走行
距離sにおける方位角θ(s)、X座標値x(s)、Y
座標値y(s)は次式で表される。
【0039】
【数1】
【0040】この目標軌道の計算について図4を参照し
て説明する。但し、図4では、説明を簡単にするため、
走行コースをX軸に一致させている。目標軌道は、走行
平面上に設定したXY直交座標系で、始点位置座標
(0、Ye)と始点の方位角θeとから終点の位置座標
(Xt、0)と終点の方位角(=0)との間を円滑かつ
連続に結合する走行距離sの曲率に関する関数(以下曲
率関数という)R(s)として計算する。なお、走行距
離sとは、軌道上の2点間の軌道に沿った線積分として
与えられる距離である。このとき、始点位置での曲率を
γe、終点位置での曲率を0とする。Ye、θe、γe
は、各々、走行コース(終点)に対する位置誤差、方位
角誤差、曲率誤差である。これらの誤差は、走行誤差評
価装置8aによって、走行コース記憶装置5の走行コー
ス、光学式距離計で測距されたマークとの相対距離及び
計測輪3a、3bの出力に基づいて演算される。
【0041】なお、無人車の位置とは、車体中心C1
(本第1実施例では左右従動輪間のトレッドの中心)の
XY直交座標系における位置であり、方位角とはXY直
交座標系におけるX軸を基準として反時計方向に測定し
た無人車の進行方向をいう。
【0042】また、走行平面と操舵駆動輪との間にすべ
りがないと仮定すると、無人車の曲率γは操舵角θαと
ホイールベース長L1から、図2に示す幾何学的関係に
よって次式により決まる。
【0043】γ= tan(θα) / L1 さらに、曲率誤差γeは次式により求められる。
【0044】γe =γ−γc 但し、γcは走行コースの曲率で、直線の走行コースに
沿って無人車が走行している場合はγc=0である。
【0045】目標軌道は、無人車の現在の位置、方位
角、曲率の各誤差と、予め準備してあった位置、方位
角、曲率の各誤差を補償する各軌道パターンとを比較し
て計算する。即ち、各誤差量に応じて、軌道パターンの
重み付け係数を定め、これら軌道パターンを重み付き加
算することにより、目標軌道を計算する。
【0046】先ず、XY平面座標上のX軸に沿って無人
車を走行制御させるときの軌道パターンの性質を図5、
図6に基づいて述べる。なお、説明を簡単にするため、
走行距離s=0の位置を軌道パターンの始点とする。軌
道パターンはパラメータを次のように変化させることに
より、XY平面上で相似変換できる(図5)。すなわ
ち、曲率関数R(s)の始点から終点までの走行距離を
α倍し、さらに、次式のようにR(s)をR’(s)へ
変換する。
【0047】 R’(s) = R(s/α)/α ……(6) このとき、始点、終点間の曲率変化率の最大値は1/(α
・α)倍になり、XY平面上の軌道パターンはそれぞれ
α倍に相似変換される。即ち、Ye、Xtがそれぞれα
倍される。また、この軌道パターンによって補償される
曲率誤差γeは1/α倍になる。相似変換なので、この
軌道パターンによって補償される始点での方位角誤差θ
eは変化しない。
【0048】さらに、X軸方向の移動量Xtに比べて、
軌道パターンが補償する誤差Ye、θe、γeが小さい
場合、次の(7)式のように軌道パターンである曲率関
数R(s)をR’’(s)へ近似変換できる(図6)。
【0049】 R’’(s) = β・R(s) ……(7) この場合、軌道パターンによって補償されるXY平面上
の軌道の位置誤差Yeは約β倍、Xtは約1倍に近似変
換される。また、始点、終点間の曲率変化率の最大値と
軌道パターンによって補償される曲率誤差γeおよび軌
道パターンの始点での方位角誤差θeとはすべて正確に
β倍になる。したがって、(1)式と(17)式とを用
いることにより、曲率関数はβ・R(s/α)/αとな
る。
【0050】次に、3つの軌道パターンを説明する。始
点、終点間の走行距離はLで等しいが、互いに相異なる
3つの軌道パターンγ0、γ1、γ2を準備する。各軌
道パターンは、走行距離sを変数とし、それぞれ、曲
率、方位角、位置の各誤差を補償する曲率関数である。
各軌道パターンは終点の曲率と終点の方位角とがゼロで
なければならない。また、各軌道パターンに対する始点
の各Y座標値Y0、Y1、Y2と、終点のX座標値X
0、X1、X2と、始点の各方位角θ0、θ1、θ2
と、各軌道パターンの最大曲率変化率Δγ0、Δγ1、
Δγ2と、各軌道パターンの曲率初期値γs0、γs
1、γs2とをそれぞれ予め計算して、設定しておく。
【0051】(6)式の相似変換と(7)式の近似変換
との関係から、3つの軌道パターンを用いて、各誤差を
補償するためには下記の(8)〜(11)式を満たす必
要がある。但し、説明を簡単にするためX方向に走行す
るものと仮定し、α>0とする。
【0052】 Ye = α・(β0・Y0+β1・Y1+β2・Y2) ……(8) θe = β0・θ0+β1・θ1+β2・θ2 ……(9) γe =(β0・γs0+β1・γs1+β2・γs2)/α ……(10) Δγmax =(|β0|・Δγ0+|β1|・Δγ1 +|β2|・Δγ2)/(α・α) ……(11) ただし、Δγmax は上記(3)式に基づいて、車速vd
に応じて舵角速度の上限値を超えないように設定された
目標軌道の最大曲率変化率(曲率変化率の最大値)の設
定値である。 (8)〜(10)式を3元連立1次方程式として解き、
β0、β1、β2を求めると、次式が求められる。
【0053】 β0=(A0・α+B0+C0/α)/D β1=(A1・α+B1+C1/α)/D β2=(A2・α+B2+C2/α)/D ……(12) 但し、 D =γs0・θ1・Y2+γs1・θ2・Y0+γs2・θ0・Y1 −γs0・θ2・Y1−γs2・θ1・Y0−γs1・θ0・Y2 A0=γe・θ1・Y2−γe・θ2・Y1 B0=γs2・θe・Y1−γs1・θe・Y2 C0=γs1・θ2・Ye−γs2・θ1・Ye A1=γe・θ2・Y0−γe・θ0・Y2 B1=γs0・θe・Y2−γs2・θe・Y0 C1=γs2・θ0・Ye−γs0・θ2・Ye A2=γe・θ0・Y1−γe・θ1・Y0 B2=γs1・θe・Y0−γs0・θe・Y1 C2=γs0・θ1・Ye−γs1・θ0・Ye ……(13) (12)式を(11)式へ代入すると、次の3次方程式
が得られる。
【0054】 0=Δγmax ・|D |・α3 −Δγ0・|A0・α2 +B0・α+C0| −Δγ1・|A1・α2 +B1・α+C1|−Δγ2・|A2・α2 +B2・α+C2| ……(14) 既知の3次方程式の解法(Caldano の公式)により、
(14)式から、パラメータαが計算できる。このと
き、絶対値||の中にパラメータαを含むため、符号が
未知である。そこで、以下の8つの場合を仮定し、解を
求める。但し、関数形によっては、符号がパラメータα
に依存せず、固定される場合があり、すべての場合を計
算する必要が無いこともある。
【0055】 (a):β0>0、β1>0、β2>0 (b):β0<0、β1>0、β2>0 (c):β0>0、β1<0、β2>0 (d):β0<0、β1<0、β2>0 (e):β0>0、β1>0、β2<0 (f):β0<0、β1>0、β2<0 (g):β0>0、β1<0、β2<0 (h):β0<0、β1<0、β2<0 3次方程式は、3実根を持つか、2虚根と1実根をも
つ。3実根の場合は、正の最も小さい根を解として採用
する。2虚根と1実根の場合は、1実根が正の値なら解
として採用する。αが負の場合は、仮定が間違っている
ものとして採用しない。
【0056】以上で計算された解の中から、最も小さい
正の値をパラメータαの値として採用する。
【0057】但し、駆動手段の舵角速度の上限を越えな
い程度に十分に長い走行距離L’が設定できた場合は、
前記のような3次方程式を解かずとも、以下のように容
易にパラメータαが設定できる。
【0058】 α=L’/ L ……(14a) ここで、Lは軌道パターンの走行距離である。
【0059】パラメータαを(12)式に代入すること
により、β0、β1、β2が求められる。
【0060】本第1実施例では、計算を簡単にするた
め、1次式から構成される軌道パターンを3種類準備し
た。3つの軌道パターンは、いずれも始点から終点まで
の走行距離が等しく、Lであるとする。また、各軌道パ
ターンは、終点に於ける走行コースに対する位置、方位
角、曲率の各誤差は零とする。
【0061】位置誤差を補償する軌道パターンγ2
(s)の関数形の例を図7(1)に示す。γ2(s)は
次式で表現される。
【0062】 0≦s≦L/4のときγ2(s)= −Δγ2・s L/4≦s≦3L/4のときγ2(s)= Δγ2・(s−L/2) 3L/4≦s≦L のとき γ2(s)= Δγ2・(L−s) ……(15) 但し、Lは3つの軌道パターンの始点から終点までの走
行距離である。
【0063】主に方位角誤差を補償する軌道パターンγ
1(s)の関数形の例を図8(1)に示す。γ1(s)
は次式で表現される。
【0064】 0≦s≦L/2のときγ1(s)= −Δγ1・s 0≦s≦L のとき γ1(s)= Δγ1・(s−L) ……(16) 主に曲率誤差を補償する軌道パターンγ0(s)の関数
の例を図9(1)に示す。γ0(s)は次式で表現され
る。
【0065】 γ0(s)= γs0−Δγ0・s ……(17) 但し、 0≦s≦L、Δγ0=γs0 /L さらに、各軌道パターンのX0、X1、X2、Y0、Y
1、Y2と、始点の方位角θ0、θ1、θ2と、各軌道
パターンの最大曲率変化率Δγ0、Δγ1、Δγ2と、
各軌道パターンの曲率初期値γs0、γs1、γs2を
予め計算して、設定しておく。但し、上記関数の性質に
より、θ2=γs1=γs2=0である。上記(1
5)、(16)、(17)式の軌道パターンの走行軌跡
は各々図7(2)、図8(2)、図9(2)のようにな
る。
【0066】目標軌道生成装置8は、このように求めた
補間関数の曲率から以下の(18)式により、無人車1
の時々刻々の目標曲率Rd を計算し、制御周期毎に変換
装置9へ出力する。このとき、目標車速Vd は一定に固
定する。
【0067】0≦s≦αLのとき Rd(s) = Rc(s) +{β0・γ0(s/α)+β1・γ1(s/α) + β2・γ2(s/α)}/ α αL<sのとき Rd(s) = Rc(s) ……(18) また、目標車速Vdを一定とすると、s=Vd・tであ
るので次式のように、時刻tの式に書き直すことも可能
である。
【0068】0≦t≦αL/Vdのとき Rd(t) = Rc(t) +({β0・γ0(Vd・t/α) + β1・γ1(Vd・t/α) + β2・γ2(Vd・t/α)}/ α αL/Vd<tのとき Rd(t) = Rc(t) ……(19) 但し、(18)、(19)式のRcは走行コースの曲率
であり、直線コースの場合はRc=0である。
【0069】変換装置9の処理を以下に示す。無人車1
は、駆動操舵輪2の操舵角θおよび回転速度ωによっ
て、車体中心C1が、走行平面上の回転中心Oより距離
1/Rdの地点をVdの車速で旋回するものとする。な
お、RdおよびVdは、それぞれ、目標軌道生成装置8
から出力される曲率および車速の指令値である。このと
きの操舵駆動輪2の中心C2と回転中心Oとの距離をL
2 とする。
【0070】図2の各部分の幾何学的な関係から、回転
中心Oにおける車体中心C1と操舵駆動輪の中心C2と
のなす角は、操舵駆動輪2の操舵角θαに等しくなるの
で、次の関係が成り立つ。
【0071】 θα=tan -1( Rd ・L1 ) ……(20) 一方、回転中心Oに対する車体中心C1の角速度と操舵
駆動輪の中心C2での角速度は等しいことより、次の関
係が成り立つ。
【0072】 ω=Vd ( 1/Rd )/L2 =Vd cos(θα) ……(21) したがって、上記(20)および(21)式に示される
ように、変換装置9は、操舵駆動輪の操舵角指令値θα
および駆動速度指令値ωを、曲率および車速の指令値に
基づき決定する。
【0073】操舵角指令値θαおよび駆動速度指令値ω
は、駆動装置に出力され、サーボ回路により精度良く制
御され、無人車の走行として実現される。
【0074】本第1実施例の無人車によれば、(3)式
に基づいて操舵速度(舵角速度)の上限値を超えない
うに曲率変化率の最大値を制限した目標軌道を生成し、
走行制御するので、操舵輪方式の無人車を目標軌道に沿
って精度よく走行させることができる。
【0075】また、本第1実施例の無人車は、(3)式
に基づいて舵角速度の上限値にて操舵する最大曲率変化
率を設定した目標軌道を生成し、走行制御することも可
能であるので、短距離で走行コース上へ復帰したり、位
置決めしたりすることができる。
【0076】さらに、本第1実施例の無人車は、予め設
定された3つの基本パターンとパラメータとの積の和を
演算することにより目標軌道を生成するので、複雑な計
算を要することなくリアルタイムで目標軌道を生成でき
る。
【0077】〔第2実施例〕前記第1実施例での無人車
は、相異なる任意の3つの軌道パターンに基づいて、一
意に目標軌道を生成する無人車に関するものであった
が、本第2実施例は、位置、方位角、曲率の各誤差を独
立に補償する軌道パターンに基づき目標軌道を生成する
ものである。本第2実施例は、目標軌道を演算する点の
みが、前記第1実施例と異なる。以下、相違点について
のみ述べる。
【0078】3つの軌道パターンは、始点から終点まで
の走行距離が等しく、Lであるとする。本第2実施例で
は、各軌道パターンは、それぞれ、位置、方位角、曲率
の各誤差の中の1の誤差のみを補償するものとする。ま
た、各軌道パターンは、走行距離sに対する任意の曲率
関数(例えば、sに関するn次式や三角関数等)であ
る。
【0079】位置誤差のみを補償する軌道パターンの関
数形(3次式)の例を図10(1)に示す。関数γ2
は、始点(s=0)の曲率と終点(s=L)の曲率とが
ゼロでなければならない。そして、方位角の補償はしな
いので、始点から終点までの曲率γ2の積分量がゼロで
なければならない。以上の条件を満たす関数γ2を設定
し、その始点のY座標値Y2と、終点のX座標値X2
と、軌道パターンγ2の最大曲率変化率Δγ2とを予め
計算しておく。すなわち、軌道パターンγ2を次の3次
式で表す。
【0080】 γ2(s)=C3 3 +C2 2 +C1 s+C0 s γ2は次のように上記境界条件を満たす。
【0081】
【数2】
【0082】境界条件の数とγ2の係数C3 〜C0 の数
はともに4個あるので、ニュートン法等を用いて、上記
境界条件より一意に4個の係数を決定できる。この軌道
パターンに従って、Y2を位置誤差とみなして補償した
ときの走行軌跡は図10(2)のようになる。
【0083】方位角誤差のみを補償する軌道パターンの
関数形を、上記3次式の係数を決定する方法で求めた例
として図11(1)に示す。関数γ1は、始点(s=
0)の曲率と終点(s=L)の曲率がゼロでなければな
らない(すなわち、γ1(0)=γ1(L)=0)。始
点の方位角がθ1で、始点から終点までの曲率γ1の積
分量が−θ1である(すなわち、
【0084】
【数3】
【0085】また、位置誤差の補償はしないので、Y1
=0で、かつ、以下のように積分量が零である。
【0086】
【数4】
【0087】以上の条件を満たす曲率関数γ1を設定
し、その終点のX座標値X1と、軌道パターンγ1の最
大曲率変化率Δγ1を予め計算しておく。この軌道パタ
ーンに従ってθ1を方位角誤差とみなして補償したとき
の走行軌跡は図11(2)のようになる。
【0088】曲率誤差のみを補償する軌道パターンの関
数形を、上記3次式の係数を決定する方法で求めた例と
して図12(1)に示す。関数γ0は、始点(s=0)
の曲率がγs(すなわちγ0(0)=γs)で、終点
(s=L)の曲率が零(すなわちγ0(L)=0)であ
る。位置、方位角の各誤差を補償しないので、Y0=0
で、始点から終点までの積分量が下記のようにゼロでな
ければならない。
【0089】
【数5】
【0090】以上の条件を満たす曲率関数を設定し、終
点のX座標値X0と、軌道パターンγ0の最大曲率変化
率Δγ0を予め計算しておく。この軌跡パターンに従っ
てγsを曲率誤差とみなして補償したときの走行軌跡は
図12(2)のようになる。
【0091】3つの軌道パターンを等しくα(>0)倍
に相似変換し、さらに、各々β2、β1、β0倍に近似
変換することを考える。これら変換後の軌道パターンを
加算して得られる軌道を、各誤差を補償する目標軌道と
する。
【0092】位置、方位角、曲率の各誤差を、各々、Y
e、θe、γeとする。図形の相似変換と近似変換の関
係から、パラメータα、β0、β1、β2は次式(2
2)、(23)、(24)、(25)を満たす。
【0093】 Ye = α・β2・Y2 ……(22) θe = β1・θ1 ……(23) γe = β0・γs/α ……(24) Δγmax =(|β0|・Δγ0+|β1|・Δγ1 +|β2|・Δγ2)/(α・α) ……(25) 但し、Δγmax は最大曲率変化率の設定値で、上記
(3)式から設定される値である。
【0094】上式をパラメータαについて整理すると、
(26)式が得られる。 Δγmax ・α3 −|γe / γs|・Δγ0・α2 −|θe / θ1|・Δγ1・α −|Ye / Y2|・Δγ2=0 ……(26) (26)式より、既知の3次方程式の解の公式によっ
て、容易に、αが求められる。式(22)、(23)、
(24)をパラメータβ0、β1、β2について整理す
ると、式(27)、(28)、(29)が求められる。
【0095】 β2 = Ye/(α・Y2) ……(27) β1 = θe/θ1 ……(28) β0 = α・γe/γs ……(29) 即ち、パラメータαを計算すれば、β0、β1、β2
は、位置、方位角、曲率の各誤差、Ye、θe、γeに
比例する項として計算することが出来る。
【0096】本第2実施例は、位置、方位角、曲率の各
誤差を独立に補償する軌道パターンを使用するので、第
1実施例に比較してより計算量を少なくすることができ
る。
【0097】また、本第2実施例は、計算量が少ないた
め、計算能力が低いハードウエアによる装置の実現が容
易にできる。 〔第3実施例〕前記第1実施例での無人車は、直線の走
行コースに沿って走行するものであったが、本第3実施
例は、円滑かつ連続な曲線に沿って走行する無人車に関
するものである。
【0098】本第3実施例は、目標軌道を演算する点の
みが、前記第1実施例と異なる。以下、相違点について
のみ述べる。
【0099】曲線走行コースは、予めオフラインで計算
されているため、その曲線の最大曲率変化率Δγcは既
知であるとする。そこで、無人車のアクチュエータの操
舵能力の上限に基づいて設定される曲率変化率の最大値
Δγmax から、走行コース分の最大曲率変化率Δγcを
差し引いて、その項を改めて曲率変化率の最大値Δγma
x と置き直し、前記第1、2実施例で説明した方法を適
用する。
【0100】本第3実施例は、曲線走行コースの最大曲
率変化率を考慮し、目標軌道の曲率変化率上限値を設定
し、走行制御するため、曲線走行コース上へ精度良く復
帰することができる。 〔第4実施例〕 次に、第4実施例の無人車について説明する。上記第1
〜第3実施例は目標軌道の曲率変化率の最大値を制限す
ることにより、駆動手段の操舵角速度の上限値を超えな
ようにしたものであるが、この第4実施例は無人車の
速度を制限することにより、駆動手段の操舵角速度の上
限値を超えないようにしたものである。
【0101】本実施例の無人車は図2と同様であり、無
人車の制御装置のシステムブロック図は図13に示す通
りである。なお、図13の制御装置は図3の制御装置と
略同様であるので、対応する部分には同一符号を付して
説明を省略し、相違する部分のみ説明する。図13の制
御装置では目標軌道生成装置8と変換装置9との間に、
目標車速vdを設定する車速設定装置23が設けられて
いる。
【0102】本第4実施例では、上記第1実施例で説明
した3つの軌道パターンを用いるときの(12)式で説
明したパラメータβ0、β1、β2を使用する。また、
パラメータαとしては、3つの軌道パターンの中の1つ
の軌道パターンを基準として相似変換したときの下記の
式で定まる相似変換率αを使用する。
【0103】α=Xt/X2 このパラメータαを(12)式に代入することによりパ
ラメータβ0、β1、β2が求められる。得られたパラ
メータβ0、β1、β2より、(11)式に基づいて生
成した目標軌道の曲率変化率の最大値Δγmax が求めら
れる。
【0104】なお、3つの軌道パターンは、図7
(1)、図8(1)、図9(1)に例示されている。
【0105】上記車速設定装置23は、目標軌道生成装
置8で第1実施例で説明したように生成された目標軌道
の曲率変化率の最大値と駆動手段の駆動手段の操舵角速
度の上限値とから、上記(3)式に基づいて目標車速v
dを設定する。
【0106】すなわち、車速設定装置23は予め定めら
れている操舵角速度の上限値Δθαmax と、上記(1
1)式によって定められた目標軌道の曲率変化率の最大
値Δγmax とから、次の式(30)により設定車速vd
を決定して設定する。なお、このとき、式(30)を満
足する設定車速vdの最大値を設定するようにすれば、
無人車が最大速度で走行するのでより効果的である。
【0107】 vd≦ Δθαmax / L1 / Δγmax ・・・(30) そして、変換手段9は、第1実施例で説明したように、
曲率および車速の指令値に基づき、操舵駆動輪の操舵角
指令値θαおよび駆動速度指令値ωする。この操舵駆動
輪の操舵角指令値θαおよび駆動速度指令値ωは、駆動
装置に出力され、サーボ回路により精度よく制御され、
無人車の走行として実現される。
【0108】この第4実施例は、(30)式に基づいて
操舵速度の上限値を越えない最大車速を設定出来るので
操舵輪方式の無人車目標軌道に沿って精度良く走行制御
することができる。これにより、無人車を減速しすぎる
ことがなくなるため、制御精度を悪化させることなく無
人車の搬送効率を最大にすることができる。
【0109】また、この第4実施例は、予め設定された
3つの軌道パターンの関数とパラメータとの積の和で目
標軌道を生成するので、複雑な計算をすることなくリア
ルタイムで目標軌道が生成できる。 〔第5実施例〕上記第4実施例は、目標軌道生成装置に
於いて最大曲率変化率を算出する方式であったが、本第
5実施例は、目標軌道生成装置とは別個に曲率変化率計
算装置を付加し、最大曲率変化率を計算するものであ
る。図14に本実施例の無人車の制御装置のシステムブ
ロック図を示す。なお、図14の制御装置は図13の制
御装置と略同様であるので、対応する部分には同一符号
を付して説明を省略し、相違する部分のみ説明する。
【0110】図14に示すように、本第5実施例は、第
4実施例の車速設定装置23と目標軌道生成装置8との
間に、更に曲率変化率計算装置24が設けられている。
【0111】上記第4実施例は、目標軌道を表現する関
数形が曲率関数であったため、目標軌道生成装置8に於
いて最大曲率変化率Δγmax を算出することが容易であ
った。しかし、この第4実施例は曲率関数以外の他の関
数形には適用出来ず、曲率関数以外の関数の最大曲率変
化率を計算することができない。本第5実施例はこれを
解決して、曲率関数のみならず他の関数形にも適用でき
るようにしたものである。
【0112】前述の曲率関数以外の関数で表した目標軌
道については、始点から終点までの単位距離毎の曲率変
化率を逐次計算し、これらの曲率変化率の絶対値の最大
値から、最大曲率変化率を設定すればよい。しかし、こ
の計算手順では、計算ステップ数が膨大なものとなるた
め、計算時間が膨大となり、リアルタイムで制御するこ
とが困難になる。そこで、本実施例では、無人車の目標
軌道の性質を利用して、以下の方法により高速に最大曲
率変化率を求める。
【0113】無人車の使用頻度の高い走行パターンは、
直線、ターン、レーンチェンジの3つの走行パターンで
ある。
【0114】一般に、走行平面(XY座標系)上の2点
間を円滑かつ連続に結ぶ補間関数により、曲率の変化が
あるターンとレーンチェンジとの走行パターンの目標軌
道を生成すると、その関数の始点または終点において曲
率変化率が最大になる性質がある。したがって、目標軌
道の始点または終点に着目し、始点または終点に於ける
曲率変化率を計算し、この曲率変化率を最大曲率変化率
とすることができる。
【0115】始点に着目した場合は、以下の(31)式
で最大曲率変化率Δγmax が計算出来る。
【0116】 Δγmax = |γL1−γL2|/ ΔL …( 31) ここで、γL1は目標軌道の始点での曲率、γL2は始点か
ら単位距離ΔL 走行した目標軌道上の点における曲率で
ある。これらの曲率γL1とγL2は、目標軌道を表す関数
から容易に計算できる。
【0117】また、終点に着目した場合は、以下の(3
2)式で最大曲率変化率Δγmax が計算出来る。
【0118】 Δγmax = |γL3−γL4|/ ΔL …( 32) このとき、γL4は目標軌道の終点での曲率、γL3は終点
から単位距離ΔL 手前の目標軌道上の点における曲率で
ある。これらの曲率γL3とγL4は、目標軌道を表す関数
から容易に計算できる。
【0119】本実施例では、上記(31)式または(3
2)式に基づいて始点または終点における単位距離あた
りの曲率の変化率を求め、この曲率の変化率を最大曲率
変化率として使用し、第4実施例で説明したように、
(30)式に基づいて目標車速を設定する。なお、本実
施例においても(30)式を満足する設定車速の最大値
を設定すれば、無人車が最大車速で走行するので効果的
である。
【0120】本第5実施例は、曲率変化率計算手段24
に於いて、目標軌道の始点または終点の単位距離あたり
の軌道曲率の変化率を演算する、すなわち、目標軌道の
始点または終点の曲率を微分するので、任意の関数の目
標軌道の最大曲率変化率を算出できる。これにより、本
実施例を任意の関数の目標軌道に適用できる。
【0121】また、本第5実施例は、車速設定手段23
に於いて、(3)式または(5)式に基づき、駆動手段
の操舵能力の上限で制御する車速を設定すれば、無人車
をできる限り速く任意の目標軌道に沿って走行制御させ
ることができる。 〔第6実施例〕 上記の無人車は、操舵輪方式の無人車に関するものであ
ったが、本第6実施例は、上記第1〜第3の実施例で説
明した駆動手段の操舵能力を超えないように目標軌道の
曲率変化率の最大値を制限する技術を差動輪方式の無人
車に適用したものである。本第6実施例は、無人車の変
換装置の部分が、上記第1〜第3実施例と異なる。以
下、相違点について述べる。
【0122】図15に示すように、本実施例の無人車1
は、上記第1〜第3実施例で説明した走行制御装置と同
一構成の走行制御装置4と、上記第1〜第3実施例で説
明した駆動装置と同一構成の2つの駆動装置からなる駆
動装置7a,7bと、モータ10a,10bと、駆動輪
の回転数を検出するパルスカウンター11a,11b
と、減速機12a,12bと、駆動輪18a,18b
と、駆動輪と各々同軸上に配設した計測輪19a,19
bと、計測輪の回転数を検出するエンコーダ20a,2
0bと、計測装置6と、キャスタ輪21a,21bと、
光学式距離計22a,22bとからなる。
【0123】駆動輪18a,18bは、車体の中心から
左右に等距離の位置において、車体に固定されたモータ
10a,10bにより、モータに付設された減速機12
a,12bの出力軸を介して各々独立に回転駆動され、
車体の前後に配設されたキャスタ輪21a,21bとに
よって無人車を走行平面上のあらゆる方向へ走行可能と
している。
【0124】走行制御装置4は、前述のように、予め設
定された無人車1の直線の走行コースに基づいて、制御
誤差がある場合に走行コース上に復帰する目標軌道を生
成し、走行コースに沿って走行するような速度指令を左
右の駆動輪18a,18bへ出力する。
【0125】このとき、目標軌道生成装置は、上記
(5)式に基づいて設定されたΔγmaxに従って、第1
〜第3実施例の手順に従って目標軌道を生成する。
【0126】駆動装置7a,7bは、走行制御装置4か
らの速度指令に基づいて、それぞれモータ10a,10
bを回転制御する。その結果、無人車1は所定の軌道を
走行して目標軌道上へ復帰する。
【0127】変換装置9では、車速指令値Vdと曲率指
令値Rd によって、左と右の駆動輪18a,18bへの
速度指令値VL 、VR を演算し、駆動装置7a,7bへ
出力する。無人車1は2輪独立駆動方式であるため、車
速および曲率の指令値VdおよびRd と駆動輪トレッド
長TRとから、次式にて、左右駆動輪速度指令値VL、VR
を演算することができる。
【0128】 VR =−Vd ・(−1±0.5 ・TR・Rd ) ……(33) VL = Vd ・( 1±0.5 ・TR・Rd ) ……(34) ただし、(33)、(34)式において、正負符号の上
側は、無人車1が時計回りに旋回する場合を示し、下側
は、無人車1が逆時計回りに旋回する場合を示す。 以
上のように、演算された速度指令値VR 、VL を無人車
1の走行速度として実現するために、駆動装置7a,7
bでモータ10a,10bをフィードバック制御する。
このフィードバック信号としては、モータ10a,10
bの軸に同軸に接続されているパルスカウンター11
a,11bを使用し、サーボ回路で構成した駆動装置7
b、7bは、パルスカウンター11a,11bの出力パ
ルスにより、モータ10a,10bの速度を制御して、
左右駆動輪速度をVR 、VLに一致させる。このモータ
10a,10bによる出力トルクは減速機12a,12
b及び、その出力軸を介して、駆動輪18a,18bへ
伝達される。以上のような速度指令値VR 、VL が制御
周期毎に出力される。
【0129】本第6実施例の無人車は、(5)式に基づ
いて加速度上限値を超えないように、最大加速度を制約
した目標軌道を生成し、走行制御するので、差動輪方式
無人車を目標軌道に沿って精度良く走行させることがで
きる。
【0130】また、本第6実施例の無人車は、(5)式
に基づいて、加速度上限値にて操舵する最大曲率変化率
を設定した目標軌道を生成し、走行制御することも可能
なので、短距離で走行コース上へ復帰したり、位置決め
したりできる。
【0131】また、本第6実施例の無人車は、予め設定
された3つの基本パターンの関数とパラメータとの積の
和を求めることにより目標軌道を生成するので、複雑な
計算を要することなく、リアルタイムで目標軌道が生成
できる。 〔第7実施例〕 最後に、本発明の第7実施例について説明する。本実施
例は、上記第4、5の実施例で説明した駆動手段の操舵
能力を超えないように車速を制限する技術を第6実施例
で説明した差動輪方式の無人車に適用したものである。
本第7実施例は駆動手段の操舵能力を超えないように制
限する方法が第6実施例と異なる。以下、相違点につい
て述べる。
【0132】本実施例には、上記第4、5の実施例で説
明したように車速設定装置23が設けられており、この
車速設定装置23は目標軌道の曲率変化率の最大値と駆
動手段の操舵能力から以下の式に従って目標車速vdを
設定する。
【0133】すなわち、車速設定装置23は、左右駆動
輪の加速度上限値をΔvmax とし、目標軌道の最大曲率
変化率をΔγmax とした場合、上記(5)式を変形した
次の(35)式により設定車速vdを設定する。
【0134】 vd=√(2・Δvmax / W / Δγmax ) ……(35) なお、設定車速vdは、上記(35)式以下の値であっ
てもよいが、上記(35)式のように設定すると設定車
速が最大になるので効果的である。
【0135】本第7実施例は(35)式に基づいて、加
速度上限値を越えない最大車速を設定するので差動輪方
式の無人車を目標軌道に沿って精度良く走行制御するこ
とができる。これにより、無人車を減速しすぎることが
なくなるため、無人車の搬送効率が改善できる。
【0136】また、本第7実施例は、予め設定された3
つの基本パターン関数とパラメータとの積の和を求める
ことで目標軌道を生成するので、複雑な計算を要するこ
となく、リアルタイムで目標軌道が生成できる。
【0137】なお、本実施例では第5実施例において説
明したように、目標軌道生成装置とは別個に曲率変化率
計算装置を付加し、最大曲率変化率を計算することによ
り任意の関数の目標軌道に対処するようにしてもよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は無人車
の操舵能力の上限を超えないように目標軌道の曲率変化
率を制限するので、無人車を精度良く走行コースに沿っ
て走行させることができる、という効果が得られる。
た、本発明は、予め設定された3つの基本パターンとパ
ラメータとの積の和を演算することにより目標軌道を生
成するので、複雑な計算を要することなくリアルタイム
で目標軌道を生成できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)は請求項に係る発明の概念を説明する
ためのブロック図である。 (2)は請求項に係る発明の概念を説明するためのブ
ロック図である。 (3)は請求項に係る発明の概念を説明するためのブ
ロック図である。
【図2】本発明の実施例の操舵輪方式の無人車の概略図
である。
【図3】本発明の実施例の無人車の制御装置のブロック
図である。
【図4】目標軌道の求め方を説明する線図である。
【図5】軌道パターンと相似変換した軌道パターンとを
示す線図である。
【図6】軌道パターンと近似変換した軌道パターンとを
示す線図である。
【図7】(1)は位置誤差を補償する軌道パターンの関
数形を示す線図である。 (2)はこの軌道パターンに従ったときの走行軌跡を示
す線図である。
【図8】(1)は主に方位角誤差を補償する軌道パター
ンの関数形を示す線図である。 (2)はこの軌道パターンに従ったときの走行軌跡を示
す線図である。
【図9】(1)主には曲率誤差を補償する軌道パターン
の関数形を示す線図である。 (2)はこの軌道パターンに従ったときの走行軌跡を示
す線図である。
【図10】(1)は位置誤差のみを補償する軌道パター
ンの関数形を示す線図である。 (2)はこの軌道パターンに従ったときの走行軌跡を示
す線図である。
【図11】(1)は方位角誤差のみを補償する軌道パタ
ーンの関数形を示す線図である。 (2)はこの軌道パターンに従ったときの走行軌跡を示
す線図である。
【図12】(1)は曲率誤差のみを補償する軌道パター
ンの関数形を示す線図である。 (2)はこの軌道パターンに従ったときの走行軌跡を示
す線図である。
【図13】本発明の実施例の無人車の制御装置の他の例
を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施例の無人車の制御装置の更に他
の例を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施例の差動輪方式の無人車の概略
図である。
【符号の説明】
1・・・無人車 2・・・操舵駆動輪 2a、2b・・・従動輪 3a、3b・・・計測輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本郷 武朗 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 二宮 芳樹 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 吉川 和利 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 滝波 栄作 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 山田 慎吾 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (56)参考文献 特開 平3−268110(JP,A) 特開 平3−24606(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/00 - 1/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行コースに対する位置誤差、方位角誤
    差、曲率誤差を評価する走行誤差評価手段と、 前記位置誤差、前記方位角誤差、前記曲率誤差に基づい
    て、位置誤差補償軌道パターン、方位角誤差補償軌道パ
    ターン、曲率誤差補償軌道パターンのそれぞれの重み付
    け係数を算出する重み付け係数算出手段と、 前記位置誤差補償軌道パターン、前記方位角誤差補償軌
    道パターン、前記曲率誤差補償軌道パターンと、それぞ
    れの重み付け係数との積の和を演算することで目標軌道
    を生成する目標軌道生成手段と、 前記目標軌道に基づいて無人車を操舵および駆動するた
    めの駆動指令を演算する変換手段と、 前記駆動指令に基づいて無人車を操舵および駆動する駆
    動手段と、 を含む無人車の制御装置。
  2. 【請求項2】 重み付け係数算出手段は、前記位置誤
    差、前記方位角誤差、前記曲率誤差に基づいて、位置誤
    差のみを補償する位置誤差補償軌道パターン、方位角誤
    差のみを補償する方位角誤差補償軌道パターン、曲率誤
    差のみを補償する曲率誤差補償軌道パターンのそれぞれ
    の重み付け係数を算出することを特徴とする請求項1記
    載の無人車の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記評価手段で計測された位置誤差、方
    位角誤差及び曲率誤差に基づいて操舵能力を超えないよ
    うに車速に応じた目標軌道の曲率変化率の最大値を設定
    する最大値設定手段を更に含み、 前記重み付け係数算出手段は、前記最大値設定手段で設
    定された曲率変化率の最大値を超えないように、位置誤
    差補償軌道パターン、方位角誤差補償軌道パターン、曲
    率誤差補償軌道パターンのそれぞれの重み付け係数を算
    出することを特徴とする請求項1または2記載の無人車
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記最大値設定手段で設定された曲率変
    化率の最大値に応じた最大車速を設定する車速設定手段
    を更に含み、 前記変換手段は、前記車速設定手段で設定された車速を
    超えないように無人車を駆動するための駆動指令を演算
    すること を特徴とする請求項3記載の無人車の制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記目標軌道生成手段で生成された目標
    軌道の始点又は終点における曲率変化率を計算する計算
    手段と、 前記駆動手段の操舵能力を超えないように前記計算手段
    で計算された始点又は終点における曲率変化率に応じた
    車速を設定する車速設定手段とを更に含み、 前記変換手段は、前記車速設定手段で設定された車速を
    超えないように無人車を駆動するための駆動指令を演算
    することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記
    載の無人車の制御装置。
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