JP3267320B2 - 不揮発性半導体メモリ装置及び不揮発性半導体メモリ装置の制御方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置及び不揮発性半導体メモリ装置の制御方法

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JP3267320B2
JP3267320B2 JP7780492A JP7780492A JP3267320B2 JP 3267320 B2 JP3267320 B2 JP 3267320B2 JP 7780492 A JP7780492 A JP 7780492A JP 7780492 A JP7780492 A JP 7780492A JP 3267320 B2 JP3267320 B2 JP 3267320B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュEEPRO
M(特にNAND型EEPROM)を用いた不揮発性半
導体メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来コンピュータシステムの記憶装置と
して磁気ディスク装置が広く用いられてきた。しかし磁
気ディスク装置は高度に精密な機械的駆動機構を有する
ため衝撃に弱く重量もあるため可搬性に乏しい、消費電
力が大きく電池駆動が容易でない、高速アクセスができ
ない等の欠点があった。
【0003】そこで近年EEPROMを用いた半導体メ
モリ装置の開発が進められている。半導体メモリ装置は
機械的駆動部分を有しないため衝撃に強く、軽量のため
可搬性に富み、消費電力も小さいため電池駆動が容易で
あり、高速アクセスが可能であるという長所を有してい
る。
【0004】しかしEEPROMは書き込み/消去回数
において有限の寿命を有しており、その信頼性の確保に
は磁気ディスク装置には必要のなかったシステム制御が
必要となる。
【0005】EEPROMのひとつとして、高集積化が
可能なNAND型EEPROMが知られている。これ
は、複数のメモリセルをそれらのソース、ドレインを隣
接するもの同士で共有する形で直列接続して一単位と
し、ビット線に接続するものである。メモリセルは通
常、電荷蓄積層と制御ゲートが積層されたFETMOS
構造を有する。メモリセルアレイは、p型基板、又はn
型基板に形成されたp型ウェル内に集積形成される。N
AND型EEPROMのドレイン側は選択ゲートを介し
てビット線に接続され、ソース側はやはり選択ゲートを
介して、ソース線(基準電位配線)に接続される。メモ
リセルの制御ゲートは、行方向に連続的に接続されてワ
ード線となる。通常同一ワード線につながるメモリセル
の集合を1ページと呼び、一組のドレイン側及びソース
側の選択ゲートに挟まれたページの集合を1NANDブ
ロック又は単に1ブロックと呼ぶ。通常1ブロックは独
立に消去可能な最小単位となる。
【0006】NAND型EEPROMの動作は次の通り
である。データの消去は1NANDブロック内のメモリ
セルに対して同時に行われる。即ち選択されたNAND
ブロックの全ての制御ゲートを基準電位VSSとし、p型
ウェル及びn型基板に高電圧VPP(例えば20V)を印
可する。これにより、全てのメモリセルにおいて浮遊ゲ
ートから基板に電子が放出され、しきい値は負の方向に
シフトする。通常この状態を”1”状態と定義する。ま
たチップ消去は全NANDブロックを選択状態にするこ
とによりなされる。
【0007】データの書き込み動作は、ビット線から最
も離れた位置のメモリセルから順に行われる。NAND
ブロック内の選択された制御ゲートには高電圧VPP(例
えば20V)を印可し、他の非選択ゲートには中間電位
M (例えば10V)を与える。またビット線にはデー
タに応じて、VSS又はVM を与える。ビット線にVSS
与えられたとき(”0”書き込み)、その電位は選択メ
モリセルに伝達され、浮遊ゲートに電子注入が生ずる。
これによりその選択メモリセルのしきい値は正方向にシ
フトする。通常この状態を”0”状態と定義する。ビッ
ト線にVM が与えられた(”1”書き込み)メモリセル
には電子注入は起らず、従ってしきい値は変化せず負に
留まる。
【0008】データの読み出し動作はNANDブロック
内の選択されたメモリセルの制御ゲートをVSSとして、
それ以外の制御ゲート及び選択ゲートをVCCとし選択メ
モリセルで電流が流れるか否かを検出することにより行
われる。
【0009】ここでは4MビットNAND型EEPRO
Mを用いたメモリシステムについて説明する。4Mビッ
トNAND型EEPROMは1ページが512バイト
(さらに冗長データ域を数バイト有している。)1NA
NDブロックは8ページ(4Kバイト+冗長データ域)
構成となっており、128ブロック(1024ページ)
を有する。初期不良を救済する冗長用ブロックも備えて
いるがここでは説明しない。
【0010】さて従来の半導体メモリ装置では、ページ
はデータが蓄積される基本的な単位であり、データの管
理はページ単位でなされてきた。またメモリセルの劣化
というものを考慮した制御がされてきた。
【0011】ここでNAND型EEPROMセルの劣化
現象について述べる。消去、書き込み動作を繰り返すと
トンネル酸化膜に劣化が生じる。その結果データ保持特
性、誤書き込み特性に劣化現象が観測される。データ保
持特性においては浮遊ゲートからの電荷抜けが生じる。
不良形態としては”1”(消去状態)から電荷抜けが起
り、メモリセルの中性状態(浮遊ゲートに電荷のない状
態)の”0”へデータが変化する。誤書き込み特性にお
いては、中間電位(10V程度)、ストレス時間によっ
ては読みだし時の電源電位によるストレスによっても、
電荷が注入されることがある。書き込み時の誤書き込み
には2種類のモードがある。これらの不良は主としてビ
ット性の不良であるので、ECC(誤差修正コード)を
用いて修正が行われてきた。また劣化セルを含むページ
は他のページに対して悪影響を及ぼすことはないと考え
られてきた。
【0012】以上のような劣化を考慮し従来次のような
制御がなされてきた。メモリモジュールの所定領域には
制御管理テーブルがあり、次に示す管理テーブルの所在
番地等を記憶している。この制御管理テーブルの物理番
地は固定である。管理テーブルはメモリモジュールの任
意の領域からなり、ホストシステムから見た番地とメモ
リモジュールの物理番地の対応表を持つ。また欠陥管理
テーブルは各ページごとの欠陥情報を有する。即ち劣化
による欠陥セルの数がECCの救済能力を越えた場合、
対応するページの欠陥管理テーブルにフラグをたて、以
後そのページに対してアクセスしないようにするととも
に、メモリモジュール内でページ単位で置き換えを行
う。
【0013】以上のように従来の半導体メモリ装置にお
いては、メモリセルの劣化現象のみを考慮したページ単
位の管理がなされてきた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の半
導体メモリ装置においては、メモリセルの劣化現象のみ
を考慮していた。
【0015】ここでNAND型EEPROMにおいて、
動作中の破壊モードについて考える。NAND型EEP
ROMでは書き込み動作中にメモリセルのトンネル酸化
膜に高電界が印可されるため、破壊を生じるおそれがあ
る。破壊が生じた場合には同時に浮遊ゲートと制御ゲー
ト間の絶縁膜も破壊し、制御ゲートと基板間がショート
し結果としてロウ(row)不良(1ページ不良)とな
るおそれがある。NAND型EEPROMにおいてロウ
不良が発生すると、NANDブロック全体が正常に動作
しなくなる。なぜならワード線は非選択の時においても
トランスファーゲートとして正しく作用する必要がある
ため、1ページでも不良となるとNANDブロック全体
のデータが破壊又は消去/書き込み不能となる。
【0016】このような破壊モードが発生したときに従
来のページ管理システムに従えば、欠陥管理テーブルに
はそのページに相当する領域にのみ不良であることを示
すフラグが立てられ、置き換え動作がなされる。
【0017】しかしながら上記不良ページを含むNAN
Dブロックの残りのページに着目すると、もはや正常な
動作は期待できないにも関わらず、欠陥管理テーブル
に、欠陥を示すフラグは立っておらず、当然置き換え動
作もなされていない。
【0018】以上のようにメモリセルの劣化のみを前提
とした制御システムでは1ページに破壊モードの不良が
発生したときに、そのページを含むNANDブロックの
他のページに対して的確な置き換え処理がなされずシス
テム全体の信頼性を落とすという問題があった。
【0019】本発明は以上のような問題に鑑みなされた
もので、破壊モードの欠陥が発生しても、的確に欠陥ペ
ージを含むブロックのアドレス記憶及び代替処理を行な
って高い信頼性を保持することのできる不揮発性半導体
メモリ装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、書き込み単位となるページと、前記ページ
が複数個集積されたブロックにより構成される不揮発性
半導体メモリと、前記不揮発性半導体メモリに接続さ
れ、前記不揮発性半導体メモリのアドレスを決定するア
ドレスジェネレータと、前記不揮発性半導体メモリに接
続され、前記アドレスに基づいて前記不揮発性半導体メ
モリへ書き込まれるデータ及び前記不揮発性半導体メモ
リから読み出されるデータを格納するデータバッファ
と、前記不揮発性半導体メモリと前記データバッファと
の間に接続され、前記不揮発性半導体メモリへの書き込
み時には前記書き込みデータに付随して書き込むECC
(誤差修正コード)を生成し、前記不揮発性半導体メモ
リからの読み出し時には前記読み出しデータに付随して
読み出される前記ECCを用いて不良を検出するECC
ジェネレータ/チェッカと、前記各部に接続され、前記
各部の処理を制御するCPUとを有し、前記CPUは、
ECCジェネレータ/チェッカによりいずれかのページ
に不良が検出された場合、不良が検出されたページを含
むブロック全体を不良と判断することを要旨とする。
【0021】
【作用】上記構成において、ブロックを構成する或るペ
ージに破壊モード等のECCによる修正不可能な欠陥が
発生したとき、その欠陥ページの存在するブロックにお
ける他のページに対しても、以後それらのページが欠陥
ページであることを装置が認識できるように処理され、
これとともに欠陥ページを含むブロックが他のブロック
に代替処理される。これにより、高い信頼性を保持する
ことが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0023】図1は、不揮発性半導体メモリ装置の全体
構成を示すブロック図である。同図において1はメモリ
手段としてのNAND型EEPROMモジュールであ
り、複数個のページからなるブロックに分割されたメモ
リセルアレイで構成されている。EEPROMモジュー
ル1はデータ線で結ばれたホストインターフェイス2を
介して図示省略のホストシステムに接続されている。デ
ータ線上には、マルチプレクサ9及びデータバッファ1
0が設けられている。また、ホストインターフェイス2
内には、データレジスタ3、アドレスレジスタ4、カウ
ントレジスタ5、コマンドレジスタ6、ステータレジス
タ7及びエラーレジスタ8が設けられている。11はコ
ントロールロジック、12はECC(誤差修正コード)
ジェネレータ/チェッカ、13はアドレスジェネレータ
であり、後述するように、このアドレスジェネレータ1
3に欠陥ページを含むブロックのアドレスを記憶する記
憶手段となるEEPROM等が内蔵されている。14は
書き込み、読み出し等の制御プログラムを実行するとと
もに欠陥ページの検出処理及び欠陥ページを含むブロッ
クの他のブロックへの代替処理等を司るCPU、15は
作業用RAM、16は制御プログラムROMである。制
御プログラムROM16には、データ書き込み等のため
の一連の制御プログラムが格納されるようになってい
る。
【0024】本実施例のメモリ装置は、不揮発性メモリ
領域であるEEPROMモジュール1に記録されるデー
タに関し、最低限代替ブロックの使用状況を記録したテ
ーブルが必要であり、この他にも、必要に応じてメモリ
領域の使用状況を管理する他のテーブルも使用する。こ
のテーブルは、他のユーザデータとともにEEPROM
モジュール1に記録されるが、この装置が起動するとき
に自動的に作業用RAM15に読み込まれる。また、こ
のテーブルは、更新される都度、或いは装置の使用が終
了する時点でEEPROMモジュール1に書き戻される
こととする。
【0025】図2は、アドレスジェネレータ13の内部
構成を示している。アドレスジェネレータ13には、デ
コーダ17、レジスタ18、欠陥ページを含むブロック
のアドレスを記憶する記憶手段として機能するアドレス
変換用EEPROM19、マルチプレクサ20及びカウ
ンタ21が内蔵されている。
【0026】次に、上述のように構成された不揮発性半
導体メモリ装置の動作を説明する。
【0027】ホストシステムは、図1のホストインター
フェイス2内のアドレスレジスタ4にアクセス開始アド
レスを、カウントレジスタ5にアクセスしたいデータの
セクタ長をセットし、最後にコマンドレジスタ6に読み
出し/書き込み等の命令をセットする。ホストインター
フェイス2のコマンドレジスタ6にアクセス命令が書き
込まれると、コントローラ内のCPU14は、コマンド
レジスタ6内の命令を読み込み、制御プログラムROM
16に納められたコマンド実行のための一連の制御プロ
グラムを実行する。
【0028】図3は、EEPROMモジュール1からデ
ータを読み出す手順を示すフローチャートである。ま
ず、図1のCPU14は、ホストインターフェイス2に
セットされた開始アドレスと管理テーブル内のアドレス
変換テーブルを参照して読み出しを行うべきEEPRO
Mモジュール1上の物理的なアドレスを決定する(ステ
ップ101)。次に、EEPROMモジュール1からデ
ータバッファ10にデータを読み出す(ステップ10
2)。次いで、後に詳述するようなエラー処理及びデー
タバッファ10からホストシステムへのデータ転送等を
実行する(ステップ103〜105)。
【0029】図4は、EEPROMモジュールからデー
タバッファにデータを読み出す手順を示すフローチャー
トである。CPU14は、EEPROMモジュール1を
マルチプレクサ9を通してアクセスし読み出しモードに
設定し、データバッファ10を読み出しモードに設定す
る(ステップ201,202)。アドレスジェネレータ
13には、読み出しを行うべきEEPROMモジュール
1の物理的なアドレスを設定する(ステップ203)。
そして、データバッファ10に、読み出したデータを蓄
えるべき領域を決定してその先頭番地をデータバッファ
への書き込みアドレスとして設定する(ステップ20
4)。その後、コントロールロジック11に対してデー
タ読み出しのための定められたシーケンスを実行するよ
うに指令を送る。
【0030】コントロールロジック11は、マルチプレ
クサ9をEEPROMモジュール1からの読み出しデー
タがデータバッファ10に流れるように設定し、アドレ
スジェネレータ13の内容をインクリメントしながら、
1セクタ分のデータを読み出す(ステップ205)。ま
た、ECCジェネレータ/チェッカ12をこれらのデー
タ及びこれに付随して読み出されるECCコードを使っ
て誤りを検出するように制御する。1セクタ分のデータ
が読み出されると、CPU14は、ECCジェネレータ
/チェッカ12をチェックしデータの誤りを検査する
(ステップ206)。誤りが検出されなかった場合、又
は検出されても訂正が行えた場合は、データバッファ1
0からホストシステムにデータを転送する。もし、訂正
不可能な誤りが検出された場合には、ホストシステムに
対するデータ転送は行わずに、CPU14は、ホストイ
ンターフェイス2内のステータスレジスタ7にエラーが
起きたことを示すコードを、エラーレジスタ8にエラー
の内容を示すコードを設定し、ホストシステムに命令の
実行が異常終了したことを通知して処理を終了する(ス
テップ207〜210)。
【0031】図5は、データバッファからホストシステ
ムにデータを転送する手順を示すフローチャートであ
る。CPU14は、データバッファ10に読み出したデ
ータが蓄えられた領域の先頭番地を同データバッファか
らの読み出しアドレスとして設定し(ステップ301,
302)、コントロールロジック11に対して、ホスト
システムに1セクタ分のデータの転送を行うように指令
する。コントロールロジック11は、データバッファ1
0とホストインターフェイス2を制御してホストシステ
ムに対して1セクタ分のデータを転送し(ステップ30
3)、これが終了するとアドレスレジスタ4を1セクタ
分進め、カウントレジスタ5から1を減じ、CPU14
に転送が終了したことを通知する。ホストシステムに転
送すべきデータが残っている限り、CPU14はこの制
御を繰り返す。読み出しデータが全て転送されたら、C
PU14は、ホストインターフェイス2内のステータス
レジスタ7にエラーの無かったことを示すコードを設定
し、ホストシステムに命令の実行が終了したことを通知
して処理を終了する。
【0032】図6は、EEPROMモジュール1へデー
タを書き込む手順を示すフローチャートである。CPU
14はホストインターフェイス2にセットされた開始ア
ドレスと管理テーブル内のアドレス変換テーブルを参照
して書き込みを行うべきEEPROMモジュール1上の
物理的なアドレスを決定し、ホストシステムからデータ
バッファ10に書き込みデータを転送する(ステップ4
01)。次に、データバッファ10内のデータをEEP
ROMモジュール1に書き込む(ステップ402)。次
いで、後に詳述するような書き込み不良の検出処理及び
不良箇所を含むブロックの代替処理等を実行する(ステ
ップ403〜405)。
【0033】図7は、ホストシステムからデータバッフ
ァに書き込みデータを転送する手順を示している。CP
U14は、データバッファ10を書き込みモードに設定
し(ステップ501)、ホストシステムから転送されて
くるデータが蓄えられるデータバッファ10上のアドレ
スを同データバッファへの書き込みアドレスとして設定
する(ステップ502)。その後、コントロールロジッ
ク11に対して、ホストシステムから1セクタ分のデー
タの転送を行うように指令する。コントロールロジック
11は、データバッファ10とホストインターフェイス
2を制御してホストシステムから1セクタ分のデータを
受け取り、これが終了するとCPU14に転送が終了し
たことを通知する(ステップ503)。ホストシステム
からの転送が終了したら、続いてデータバッファ10か
らEEPROMモジュール1にデータが書き込まれる。
【0034】図8は、データバッファ内のデータ1ペー
ジ分をEEPROMモジュールに書き込む手順を示した
フローチャートである。CPU14は、EEPROMモ
ジュール1とデータバッファ10に必要ならば初期設定
を施した後(ステップ601,602)、書き込みを行
うページの先頭アドレスをアドレスジェネレータ13に
設定し(ステップ603)、データバッファ10には、
書き込まれるデータの先頭アドレスを同バッファの読み
出しアドレスとして設定する(ステップ604)。そし
て、コントロールロジック11に対してデータ書き込み
のための定められたシーケンスを実行するように指令を
送る。コントロールロジック11は、マルチプレクサ9
をデータバッファ10からの書き込みデータがEEPR
OMモジュール1に流れるように設定し、アドレスジェ
ネレータ13の内容をインクリメントしながらデータを
書き込む(ステップ605)。また、ECCジェネレー
タ/チェッカ12をこれらのデータからECCコードを
生成するように制御し、データとともにこのコードも記
録する(ステップ606)。EEPROMモジュール1
に対するデータの書き込みにおいては、ベリファイ動作
をともなうことになっているので、もし書き込みの不良
があれば必ず検出される(ステップ607のyes)。
書き込み不良が起きた場合の代替処理を、図2を用いて
以下に説明する。
【0035】EEPROMモジュール1へのアクセスを
行うためのアドレスは、CPU14のデータバスを通し
て、レジスタ18にラッチされる。レジスタ18にラッ
チされたEEPROMモジュール1のアドレスのうち、
ページ及びカラムアドレスになる下位ビットは連続した
アクセスでインクリメントされるためさらにカウンタ2
1にロードされてからEEPROMモジュール1に接続
される。ブロックアドレスになる上位ビットはアドレス
変換用のEEPROM19にアドレスとして入力され、
そのアドレスに書かれたデータがEEPROMモジュー
ル1のブロックアドレスとして与えられる。アドレス変
換用EEPROM19のデータは、初めはそのデータの
書かれるアドレス(=EEPROMモジュール1のブロ
ックアドレス)と同じ値をもっているが、ユーザデータ
の書き込み中に不良が検出された場合には、CPU14
によって、不良を含むブロックのアドレスが代替ブロッ
クのアドレスに書き換えられる。このときCPU14
は、代替ブロックの使用状況を記録したテーブルの内容
も更新する。
【0036】なお、上記の実施例では、不良ブロックの
アドレスを代替ブロックのアドレスに変換するのにEE
PROM19を用いてハードウェアで行っているが、変
換テーブルを管理情報の一部として持ってソフトウェア
で行ってもよい。また、不良を含むブロックのアドレス
を代替ブロックのアドレスに変換するようにしている
が、不良を含むブロックの全ページアドレスを代替ブロ
ックの全ページアドレスに変換し、不良ページを含むブ
ロック内のページを他のブロックのページに代替処理す
るようにしてもよい。その他、本発明はその主旨を逸脱
しない範囲で種々変形して用いることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
破壊モードの欠陥が発生しても、的確に欠陥ページを含
むブロックのアドレス記憶及び代替処理が行われて高い
信頼性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体メモリ装置の実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるアドレスジェネレータの内部構成
を示すブロック図である。
【図3】本実施例においてEEPROMモジュールから
データの読み出し処理を説明するためのフローチャート
である。
【図4】本実施例においてEEPROMモジュールから
データバッファへのデータの読み出し処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図5】本実施例においてデータバッファからホストシ
ステムへの読み出しデータの転送処理を説明するための
フローチャートである。
【図6】本実施例においてEEPROMモジュールへの
データの書き込み処理を説明するためのフローチャート
である。
【図7】本実施例においてホストシステムからデータバ
ッファへの書き込みデータの転送処理を説明するための
フローチャートである。
【図8】本実施例においてデータバッファ内のデータを
EEPROMモジュールに書き込む処理を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 EEPROMモジュール(メモリ手段) 14 欠陥ページの検出処理及び欠陥ページを含むブロ
ックの他のブロックへの代替処理等を実行するCPU 19 アドレス変換用EEPROM(アドレス記憶用の
記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/06 G11C 29/00 603

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き込み単位となるページと、前記ペー
    ジが複数個集積されたブロックにより構成される不揮発
    性半導体メモリと、 前記不揮発性半導体メモリに接続され、前記不揮発性半
    導体メモリのアドレスを決定するアドレスジェネレータ
    と、 前記不揮発性半導体メモリに接続され、前記アドレスに
    基づいて前記不揮発性半導体メモリへ書き込まれるデー
    タ及び前記不揮発性半導体メモリから読み出されるデー
    タを格納するデータバッファと、 前記不揮発性半導体メモリと前記データバッファとの間
    に接続され、前記不揮発性半導体メモリへの書き込み時
    には前記書き込みデータに付随して書き込むECC(誤
    差修正コード)を生成し、前記不揮発性半導体メモリか
    らの読み出し時には前記読み出しデータに付随して読み
    出される前記ECCを用いて不良を検出するECCジェ
    ネレータ/チェッカと、 前記各部に接続され、前記各部の処理を制御するCPU
    とを有し、 前記CPUは、ECCジェネレータ/チェッカによりい
    ずれかのページに不良が検出された場合、不良が検出さ
    れたページを含むブロック全体を不良と判断することを
    特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレスジェネレータは、不良が検
    出されたページを含むブロックのアドレス情報を記憶
    し、 前記CPUは、前記アドレスジェネレータが記憶するア
    ドレス情報に基づいて、不良ブロックのアドレスを代替
    ブロックのアドレスに置換して前記不揮発性半導体メモ
    リを使用するように制御することを特徴とする請求項1
    に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記不揮発性半導体メモリは、電気的に
    書き換え可能なメモリセルが複数個ずつ相互に接続され
    てメモリセルユニットをなし、選択ゲートを介して、少
    なくともビット線またはソース線のいずれかに接続され
    ることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の
    不揮発性半導体メモリ装置
  4. 【請求項4】 前記ユニットは、電気的に書き換え可能
    なメモリセルが複数個ずつ直列接続されてなるNAND
    セル構造であることを特徴とする請求項3に記載の不揮
    発性半導体メモリ装置
  5. 【請求項5】 前記ブロックはブロック毎に消去可能で
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の不揮発性半導体メモリ装置
  6. 【請求項6】 書き込み単位となるページと、前記ペー
    ジが複数個集積されたブロックにより構成される不揮発
    性半導体メモリにおいて、 アドレスジェネレータは、前記不揮発性半導体メモリの
    アドレスを決定し、 データバッファは、前記アドレスに基づいて前記不揮発
    性半導体メモリへ書き込まれるデータ及び前記不揮発性
    半導体メモリから読み出されるデータを格納し、 ECCジェネレータ/チェッカは、前記不揮発性半導体
    メモリへの書き込み時には書き込みデータに付随して書
    き込むECCを生成し、前記不揮発性半導体メモリから
    の読み出し時には読み出しデータに付随して読み出され
    る前記ECCにより不良を検出し、 ECCジェネレータ/チェッカにより、いずれかのペー
    ジに不良が検出された場合、不良が検出されたページを
    含むブロック全体を不良と判断することを特徴とする不
    揮発性半導体メモリ装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記アドレスジェネレータは、不良が検
    出されたページを含むブロックのアドレス情報を記憶
    し、 前記アドレスジェネレータが記憶するアドレス情報に基
    づいて、不良ブロックのアドレスを代替ブロックのアド
    レスに置換して前記不揮発性半導体メモリを使用するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体メモリ
    装置の制御方法。
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