JP3266192B2 - 動作監視方法とそのシステム - Google Patents

動作監視方法とそのシステム

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JP3266192B2 JP00128699A JP128699A JP3266192B2 JP 3266192 B2 JP3266192 B2 JP 3266192B2 JP 00128699 A JP00128699 A JP 00128699A JP 128699 A JP128699 A JP 128699A JP 3266192 B2 JP3266192 B2 JP 3266192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本システムとは別
に動作するプロセッサを備え、本システムの動作を監視
する動作監視ユニットを使用する動作監視の方法とその
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の先行技術としては、一般に図3
および図4にて示すものが用いられている。この動作監
視ユニットは、図4に示す様にシステムの電源オン時か
らそのシステムの立ち上げ動作を監視し、システムの動
作異常を認識した場合には障害復旧手段により、システ
ムに障害の復旧を指示する。これに動作監視抑止手段お
よび動作監視開始判断手段を加えた構成のものが本発明
である。
【0003】これに類する従来技術の文献としては、特
開平8ー235134号公報が挙げられる。この要約
は、複数の計算機で互に生存通知を行うマルチコンピュ
ータシステムにおいて、リスタート時に、生存通知に先
立ち補助記憶装置に起動データを書き込む処理と、生存
通知や業務プログラムの起動を行い待機状態となった時
点で補助記憶装置の起動データを消去する処理と、補助
記憶装置に起動データが存在すれば生存通知や業務プロ
グラムの起動を抑止する処理を有する計算機立ち上げ方
法に関するものである。
【0004】これにより、業務プログラムの起動直後に
障害が発生し、リセット、リスタートを繰り返す状態に
陥った場合、障害発生計算機の生死監視への組み込み、
および、業務プログラムの起動を抑止し、他の計算機へ
の影響を軽減するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】あるシステムを運用す
る場合、そのシステムが何らかの要因により運用を継続
できなくなる場合に備え、本システムとは別に動作する
プロセッサを備え、システムの動作を監視する図3の様
な動作監視ユニットを使用することがある。この動作監
視ユニットの電力は、システム本体またはACアダプタ
やバッテリ等の別電源の何れかから供給される。
【0006】この動作監視ユニットは、上記の様に本シ
ステムの電源オンを認識してシステムの立ち上げ動作監
視を行うが、動作監視ユニットが本システムを監視する
準備が整う前に、本システムの電源がオンされてしまっ
ていることも考えられる。従って、動作監視ユニットは
それ自体の起動時に本システムの状態を判断し、既に本
システムが電源オン状態にあるときには、システムの立
ち上げ動作監視を開始する様になっている。この動作監
視はシステム側からの通知により、システムが正常に立
ち上げ動作を終了したことを動作監視ユニットは認識す
る。
【0007】動作監視ユニットが正常な場合には問題無
いが、ハードウエア的なノイズ/プログラムバグによる
異常処理等の何らかの要因により動作監視ユニットのプ
ロセッサにリセットがかかった場合、動作監視ユニット
はその起動処理を行って本システムの動作監視を開始す
る。このとき、本システムは既に起動しているので、動
作監視ユニットの監視動作を停止することができないた
め、システムは正常動作しているにも拘らず障害復旧の
処理が行われ、そのためシステムが行っている業務が中
断されてしまう。
【0008】本発明の目的は、何らかの理由で動作監視
ユニットだけが再起動しても本システムの正常動作中に
復旧動作が行われることのない、すなわち、システムが
行っている業務を中断することのない動作監視ユニット
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の動作監視方法と
そのシステムは、図3の様な動作監視ユニット自体の立
ち上がり時にシステム状態を判断し、既にシステムの電
源がオンされている時にシステム動作監視を開始する動
作監視ユニットにおいて、システム動作中に動作監視ユ
ニット自体に予期せぬ要因によりリセット等がかかって
動作監視ユニットが再起動しても、それを認識するため
に図1の様に動作監視抑止手段と動作監視抑止手段の状
態をチェックする動作監視開始判断手段を設け、動作監
視を抑止しようとするものである。
【0010】すなわち、システムの動作監視を行う動作
監視ユニット自体の立ち上がりがある場合、その再起動
を認識し動作監視抑止の可否を判定する動作監視の方法
であって、動作監視ユニット自体の起動時に本システム
の状態を判定する状態判定ステップと、動作監視ユニッ
トは動作監視抑止の有効/無効を判定する抑止判定ステ
ップと、システム動作中に予期しない要因により動作監
視ユニットのみが再起動した場合動作監視ユニットは動
作を開始するが、既にシステムは電源オン状態であるの
で動作監視抑止判定が実行され、この時システムは電源
オフされていないから動作監視抑止は有効状態(動作監
視が抑止状態)であるので、システムの動作監視を開始
しないステップとを有する。
【0011】また、前記動作監視処理は、動作監視抑止
が無効(動作監視が抑止されていない状態)の場合、既
にシステム電源オフ時に動作監視抑止を無効に設定して
いるので、システムが電源オンされた直後と判断し、ま
た予期しない要因により動作監視ユニットのみが再起動
する場合に備えて、動作監視抑止を有効に設定しシステ
ムの動作監視を行う方法は本発明の好ましい実施態様で
ある。
【0012】本発明の動作監視システムは、動作監視ユ
ニット自体の立ち上がり時に本システム状態を判断し、
システム動作監視を開始する動作監視ユニットにおい
て、その立ち上がりが本システム動作中の動作監視ユニ
ット自体の再起動と認識して動作監視を抑止するために
セット/リセットされる動作監視抑止手段と、動作監視
ユニット自体の立ち上がり時に前記動作監視抑止手段の
状態をチェックする動作監視開始判断手段とを有する。
【0013】また、前記動作監視抑止手段の抑止有効/
抑止無効の状態は本システムの電源の状態変化を認識し
た時に変更されるのも本発明の一つの実施態様である。
【0014】さらに、前記動作監視抑止手段の抑止有効
/抑止無効の状態は本システム電源がオンであれば有効
に、オフであれば無効に設定されるものも本発明に含ま
れる。
【0015】また、前記動作監視ユニットは、その状態
認識手段に本システム電源のオン/オフ検出部を含むも
のも本発明の一つの実施態様である。
【0016】さらに、前記システム電源のオン/オフ検
出部は、オン/オフでない0と0以外の数字で示す数値
でシステムの動作状態を判断するものも考えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の構成
について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施
の形態の構成ブロック図を示す。
【0018】本発明の動作監視システムは、図1に示す
様に、動作監視ユニット自体の立ち上がり時にシステム
状態を判断する状態認識手段を有し、既にシステムの電
源がオンされている時に、システム動作監視を開始する
動作監視ユニットにおいて、その立ち上がりがシステム
動作中の動作監視ユニット自体の再起動であることを認
識して動作監視を抑止するために、システムの電源オン
時にセットされて動作監視が抑止状態(例えばオン状
態)となり、システムの電源オフ時にリセットされて動
作監視が有効状態(例えばオフ状態)となるフラグの如
き機能を有する動作監視抑止手段と、動作監視ユニット
自体の立ち上がり時に前記動作監視抑止手段の状態をチ
ェックしシステムの立ち上がり動作監視を行うかどうか
を決定する動作監視開始判断手段とを有するものであ
る。
【0019】また、動作監視ユニットは、システム動作
監視中にシステムの動作異常を認識した場合にはシステ
ムに障害の復旧を指示する障害復旧手段を有する。
【0020】また、動作監視ユニットはその状態認識手
段に、本システム電源のオン/オフ検出部を含むもので
ある。
【0021】更に、オン/オフ検出部は、オン/オフで
ない0と0以外の数字で示す数値でシステムの動作状態
を判断することもできる。
【0022】また、この動作監視ユニットの電力は、シ
ステム本体とACアダプタやバッテリ等の別電源の何れ
かから供給されるから、この動作監視ユニットは、シス
テム電源がオフでもACアダプタやバッテリで動作可能
であり、ACアダプタやバッテリが無くてもシステム電
源がオンであれば動作可能である。
【0023】次に本発明の実施の形態の動作について図
面を参照して説明する。図2は本発明の実施の形態のフ
ローチャートを示す。
【0024】図1の動作監視ユニットは、図2に示す様
にその起動時にシステムの状態を判断する。システムの
電源がオフであった場合、動作監視ユニットは動作監視
抑止手段を無効にする(例えば、動作監視抑止手段がフ
ラグのごとき機能を有するもので、通常がリセット状
態、抑止状態がセット状態であれば、リセット状態にす
る)。なお、動作監視抑止手段の有効/無効の状態は、
システムの電源の状態変化を認識した時に変更され、シ
ステム電源がオンであれば有効に、オフであれば無効に
設定される。
【0025】システムの電源がオンである場合、動作監
視ユニットは動作監視抑止手段をチェックし、抑止状態
でなければ、システムが電源オン直後と判断してシステ
ムの動作監視(立ち上げ監視)を開始する。抑止状態の
場合は、システム運用中に何らかの予期しない要因によ
り動作監視ユニットのみが再起動したと判断し、システ
ムの動作監視は開始しない。
【0026】以下フローチャートの手順に準じて説明す
る。
【0027】システムの電源がオンとシステム状態判定
で判断されれば(s1)、動作監視ユニットは動作監視
が有効であるかどうかを判定する(s3)。動作監視が
抑止されていない状態(動作監視抑止が無効)であれ
ば、s2ステップにおいてシステムが電源オフ時には動
作監視抑止を無効に設定しているので、システムが電源
オンされた直後と判断でき、システムの動作監視処理を
開始する。
【0028】ここで、何らかの予期しない要因により動
作監視ユニットのみが再起動してしまう場合に備えて、
動作監視抑止を有効に設定し(s4)、システムの動作
監視を行う(s5〜s7)。
【0029】システム動作中に何らかの予期しない要因
により動作監視ユニットのみが再起動した場合、動作監
視ユニットは動作を開始する。既に本システムの電源が
オン状態であるので動作監視抑止判定(s3)が実行さ
れる。この時システムは電源がオフされていないので、
動作監視抑止は有効状態(動作監視が抑止状態)であ
り、システムの動作監視は開始しない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、図1の様
に動作監視ユニットに動作監視抑止手段を設けることに
より、何らかの予期しない要因により動作監視ユニット
だけが再起動しても、システムの正常動作中に復旧動作
が行われるようなことはなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作監視方法が適用された動作監視シ
ステムの実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明の動作監視方法の実施の形態のフローチ
ャートである。
【図3】先行技術による動作監視システムの実施の形態
のブロック図である。
【図4】先行技術による動作監視方法の実施の形態のフ
ローチャートである。
【図5】従来技術による構成と立ち上げ処理のフローチ
ャートを示すものである。
【符号の説明】
1 動作監視ユニット 2 状態認識手段 3 動作監視手段 4 障害復旧手段 5 動作監視抑止手段 6 動作監視開始判断手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−73344(JP,A) 特開 平5−143197(JP,A) 特開 平10−207742(JP,A) 特開 平3−8031(JP,A) 特開 平8−263320(JP,A) 特開 平8−235134(JP,A) 特開 昭59−178552(JP,A) 特開 平5−346865(JP,A) 特開 平3−40040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動再起動機能を有し、その再起動を認
    識する動作監視ユニットによるシステムの動作監視方法
    であって、 動作監視ユニット自体の起動時に、前記システムの状態
    を判定する状態判定ステップ(S1)と、前記状態判定ステップにおいて前記システムが電源オン
    状態であると判定したときに、前記 動作監視ユニットが
    動作監視抑止状態の有効/無効のいずれの状態にあるか
    を判定する抑止判定ステップ(S3)とを含み前記 システム動作中に予期しない要因により前記動作
    監視ユニットのみが再起動した場合、前記動作監視ユニ
    ットは動作を開始するが、前記状態判定ステップにおい
    て前記システムが電源オン状態であると判定し前記抑止
    判定ステップにおいて動作監視抑止状態が有効である判
    定したときに、前記システムの動作監視を開始しない
    作監視方法。
  2. 【請求項2】 前記抑止判定ステップにおいて動作監視
    抑止状態が無効であると判定したときには、引き続い
    て、動作監視抑止状態を有効に設定し前記システムの動
    作監視を開始するステップ(S4,S5)をさらに有す
    る請求項1記載の動作監視方法。
  3. 【請求項3】 動作監視ユニット自体の起動に本シス
    テムの状態を判断し、前記本システム動作監視を開始
    する動作監視ユニットを有する動作監視システムにおい
    て、前記動作監視ユニットの起動が前記 本システム動作中
    おける前記動作監視ユニット自体の再起動であると認識
    て動作監視を抑止するためにセットされる動作監視抑
    止手段と、前記 動作監視ユニットが起動した時に前記動作監視抑止
    手段の状態をチェックし、前記本システムの立上り動作
    監視を行なうか否かを決定する動作監視開始判断手段
    を有することを特徴とする動作監視システム。
  4. 【請求項4】 前記動作監視抑止手段の抑止有効/抑止
    無効の状態は前記本システムの状態変化を認識したとき
    に変更される請求項3記載の動作監視システム。
  5. 【請求項5】 前記動作監視抑止手段の抑止有効/抑止
    無効の状態は前記本システムの電源がオンであれば有効
    に、オフであれば無効に設定される請求項3又は4
    載の動作監視システム。
  6. 【請求項6】 前記動作監視ユニットは、前記本システ
    電源のオン/オフ検出部を含む請求項3乃至5のい
    ずれか一項に記載の動作監視システム。
  7. 【請求項7】 前記システム電源のオン/オフ検出
    部は、オン/オフでない0と0以外の数字で示す数値で
    システムの動作状態を判断する請求項6に記載の動作監
    視システム。
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