JP3264863B2 - 自在接続具 - Google Patents

自在接続具

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JP3264863B2
JP3264863B2 JP16248997A JP16248997A JP3264863B2 JP 3264863 B2 JP3264863 B2 JP 3264863B2 JP 16248997 A JP16248997 A JP 16248997A JP 16248997 A JP16248997 A JP 16248997A JP 3264863 B2 JP3264863 B2 JP 3264863B2
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啓二 南浦
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Naigai Co Ltd
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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の壁面等に
取り付けられる手摺りを角度自在に接続する自在接続具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】手摺りは、歩行時の安全の確保や美観な
どの観点から、途切れることなく、連続的なラインを形
成するように設置することが求められる。このため、通
常は、所定長さの手摺りが接続具により継ぎ足されてお
り、この接続具に設けられた壁面取付部、あるいは、接
続具とは別個に手摺りに取り付けられた壁面取付具によ
って、廊下等の適所に設置されている。
【0003】また、廊下の曲がり角等においては、手摺
りを所定の角度だけ曲げて接続するL字状や円弧状の曲
がり接続具を用いることにより、廊下の曲がり角等に対
応している。
【0004】しかし、特に手摺りの求められる階段にお
いては、その角度の変化が多様であり、これに対応した
多様な角度固定の接続具を規格品として供給することが
難しいため、このようなニーズには、手摺りの接続角度
を自在に変更することのできる自在接続具が用いられる
ことが多い。
【0005】従来、このような自在接続具としては、図
10に示すものが知られている。
【0006】この自在接続具は、球体状の連結部材81
を、略円筒形状の2つの可動部材82が挟みこんだ形態
をしており、可動部材82の一端面に形成された凹球面
部が、連結部材81の球面に沿って摺動することで、可
動部材82の他端面に接続される図中破線で示す手摺り
T、Tを角度自在に接続するものである。
【0007】連結部材81および一対の可動部材82に
は、その軸心方向に結合棒83が貫通しており、その両
端部にネジ89で止められた押えワッシャー88が可動
部材82を押さえ、連結部材81および可動部材82の
離間が防止されている。
【0008】結合棒83は、2本の棒部体がピン83a
で結合されてなるものであって、連結部材81に形成さ
れた案内溝85を貫通して、可動部材82に結合するた
め、連結部材81を挟み込む2つの可動部材82を折り
曲げる動作が可能なものとなっている。
【0009】また、連結部材81と可動部材82間に
は、球面状に形成された、摩擦係数の低い合成樹脂製の
滑りワッシャー90が挟み込まれており、これら部材が
滑らかに摺動しうるよう構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような自在接続具
に対しても、手摺りの連続したラインを形成することが
求められるため、手摺りの長さ方向に直交する断面の大
きさはほぼ一定に形成することが望まれ、したがって、
連結部材81と可動部材82とは、同程度の断面直径と
することが望まれる。
【0011】しかし、これらの部材の直径を同程度のも
のとすれば、図10中に一点鎖線にて示すように、可動
部材82を折り曲げた場合に、その縁部82a、82a
が干渉してしまうため、大きな角度の曲げに対応するこ
とは困難であった。
【0012】そこで、本発明は、手摺りを角度自在に接
続する自在接続具において、大きな角度の曲げにも対応
しうるものを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、略円柱形状の
両端に半球面状の凹面部が設けられ、その中心軸上を貫
通する軸穴が設けられた連結部材と、略円柱形状の一端
に前記凹面部に嵌まり込む半球面状の凸面部が設けら
れ、他端に手摺りとの接続手段が設けられ、前記凸面部
に案内溝が設けられ、前記凸面部の内側に前記凸面部の
半球面と中心が同一の半球面状の内壁面が形成された一
対の可動部材と、前記軸穴および前記案内溝に貫挿され
る軸部材と、を備え、前記軸部材の端部には、前記一対
の可動部材の内壁面にそれぞれ当接して前記可動部材を
前記連結部材の両側から挟み込むように押さえることで
前記連結部材と前記一対の可動部材とを結合する押え部
が設けられ、前記軸部材が前記案内溝に沿って移動する
ことにより、前記連結部材と前記可動部材とがこれらに
設けられた凹面部と凸面部とにおいて球面接触した状態
で、両者の中心軸が交差するように相対運動が可能なよ
うに構成されていることを特徴とする自在接続具であ
る。
【0014】このような自在接続具によると、連結部材
および可動部材はそれぞれに設けられた半球面において
球面接触を保った状態で両者の中心軸が交差するように
相対運動(以下、「折り曲げ動作」という)が可能なよ
うに構成されているため、可動部材に結合される手摺り
を角度自在に接続することができる。この際、可動部材
側に半球面状の凸面部が形成されているため、連結部材
を挟む両側の可動部材同士が干渉することはなく、大き
な角度の曲げに対応しうる。また、連結部材と可動部材
の断面直径を同程度のものとして構成することができる
ため、この接続具部分においても連続的なラインが形成
され、歩行時に掴みやすく、見栄えもよい手摺りが提供
できる。
【0015】また、連結部材の中心軸上に設けた軸穴お
よび可動部材に設けられた案内溝に軸部材を貫挿するこ
とによって構成されるため、連結部材と可動部材とを折
り曲げ動作可能に結合する結合手段として、製作が容易
なものとすることができる。
【0016】また、可動部材の内壁面は外壁面側の凸状
の半球面と中心が同一である凹状の半球面状に形成さ
れ、軸部材の端部に設けられた押え部がこの内壁面に当
接するため、連結部材と可動部材との離間を防止して球
面接触状態を保ちながら、連結部材と可動部材との折り
曲げ動作を行うことができる。
【0017】このような自在接続具においては、前記押
え部は、滑りのよい合成樹脂製の押え部材として構成さ
れることが望ましい。
【0018】このようにすると、折り曲げ動作において
可動部材と押え部材との滑らかな摺動が可能となる。
【0019】また、前記軸部材は、前記押え部材を貫通
し、前記軸部材の一端に形成された頭部と他端に嵌めら
れたプッシュナットとによって前記押え部材を押さえる
ように構成されることが望ましい。
【0020】このようにすると、軸部材の他端にプッシ
ュナットを押し込むだけで、自在接続具を容易に組み立
てることができる。
【0021】また、前記軸部材の一端に、前記可動部材
の内壁面に当接する押え部を一体的に形成することが望
ましい。
【0022】このようにすると、軸部材に形成された押
え部を支持治具等で支持しておいて、この軸部材に各部
品を順に貫通させていくことで自在接続具を容易に組み
立てることができる。
【0023】また、前記軸部材の他端側の押え部は、摩
擦係数の低い合成樹脂製の押え部材として構成され、前
記軸部材の他端は当該押え部材と結合するように構成さ
れることが望ましい。
【0024】このようにすると、軸部材と押え部材とを
結合する部品が不要となるため、部品点数が少なくな
る。
【0025】また、前記軸部材の他端側には突起部が形
成され、前記押え部材には係止部が形成され、前記軸部
材と前記押え部材とを押し合わせることで両者が結合す
るように構成されることが望ましい。
【0026】このようにすると、軸部材と押え部材とを
押し合わせるだけで両者を結合することができるため、
さらに組み立て作業が容易となる。
【0027】また、本発明は、略円柱形状の両端に半球
面状の凹面部が設けられ、その中心軸上を貫通する軸穴
が設けられた連結部材と、略円柱形状の一端に前記凹面
部に嵌まり込む半球面状の凸面部が設けられ、他端に手
摺りとの接続手段が設けられ、前記凸面部に案内溝が設
けられ、前記凸面部の内側に前記凸面部の半球面と中心
が同一の半球面状の内壁面が形成された一対の可動部材
と、前記軸穴および前記案内溝にそれぞれ貫挿される2
つの軸部材と、を備え、前記2つの軸部材は、前記軸穴
内で結合するように構成され、それぞれの一端には、前
記一対の可動部材の内壁面にそれぞれ当接して前記可動
部材を前記連結部材の両側から挟み込むように押さえる
ことで前記連結部材と前記一対の可動部材とを結合する
押え部が一体的に形成されてなり、これら2つの軸部材
が前記案内溝に沿って移動することにより、前記連結部
材と前記可動部材とがこれらに設けられた凹面部と凸面
部とにおいて球面接触した状態で、両者の中心軸が交差
するように相対運動が可能なように構成されていること
を特徴とする自在接続具である。
【0028】このような自在接続具によると、連結部材
および可動部材はそれぞれに設けられた半球面において
球面接触を保った状態で両者の中心軸が交差するように
相対運動が可能なように構成されているため、可動部材
に結合される手摺りを角度自在に接続することができ
る。この際、可動部材側に半球面状の凸面部が形成され
ているため、連結部材を挟む両側の可動部材同士が干渉
することはなく、大きな角度の曲げに対応しうる。ま
た、連結部材と可動部材の断面直径を同程度のものとし
て構成することができるため、この接続具部分において
も連続的なラインが形成され、歩行時に掴みやすく、見
栄えもよい手摺りが提供できる。
【0029】また、連結部材の中心軸上に設けた軸穴お
よび可動部材に設けられた案内溝に軸部材を貫挿するこ
とによって構成されるため、連結部材と可動部材とを折
り曲げ動作可能に結合する結合手段として、製作が容易
なものとすることができる。
【0030】また、可動部材の内壁面は外壁面側の凸状
の半球面と中心が同一である凹状の半球面状に形成さ
れ、軸部材の端部に設けられた押え部がこの内壁面に当
接するため、連結部材と可動部材との離間を防止して球
面接触状態を保ちながら、連結部材と可動部材との折り
曲げ動作を行うことができる。
【0031】また、前記2つの軸部材には突起部が形成
され、この突起部が周囲が拘束される前記連結部材の軸
穴内でかみ合うように嵌め合わされることにより前記2
つの軸部材が結合するように構成されることが望まし
い。
【0032】このようにすると、2つの軸部材を嵌め合
わせることで結合することができ、組み合てが容易なも
のとなる。
【0033】また、本発明は、略円柱形状の両端に半球
面状の凹面部が設けられ、その中心軸上を貫通する軸穴
が設けられ、前記軸穴の両側の入口近傍に内径が小さく
なる係止部が設けられた連結部材と、略円柱形状の一端
に前記凹面部に嵌まり込む半球面状の凸面部が設けら
れ、他端に手摺りとの接続手段が設けられ、前記凸面部
に案内溝が設けられ、前記凸面部の内側に前記凸面部の
半球面と中心が同一の半球面状の内壁面が形成された一
対の可動部材と、前記軸穴および前記案内溝にそれぞれ
貫挿される2つの軸部材と、を備え、前記2つの軸部材
は、前記軸穴内でそれぞれ前記係止部とかみ合うように
はめ合って前記連結部材と結合する突起部が設けられ、
それぞれの一端には、前記一対の可動部材の内壁面にそ
れぞれ当接して前記可動部材を前記連結部材の両側から
挟み込むように押さえることで前記連結部材と前記一対
の可動部材とを結合する押え部が一体的に形成されてな
り、これら2つの軸部材が前記案内溝に沿って移動する
ことにより、前記連結部材と前記可動部材とがこれらに
設けられた凹面部と凸面部とにおいて球面接触した状態
で、両者の中心軸が交差するように相対運動が可能なよ
うに構成されていることを特徴とする自在接続具であ
る。
【0034】このような自在接続具によると、連結部材
および可動部材はそれぞれに設けられた半球面において
球面接触を保った状態で両者の中心軸が交差するように
相対運動が可能なように構成されているため、可動部材
に結合される手摺りを角度自在に接続することができ
る。この際、可動部材側に半球面状の凸面部が形成され
ているため、連結部材を挟む両側の可動部材同士が干渉
することはなく、大きな角度の曲げに対応しうる。ま
た、連結部材と可動部材の断面直径を同程度のものとし
て構成することができるため、この接続具部分において
も連続的なラインが形成され、歩行時に掴みやすく、見
栄えもよい手摺りが提供できる。
【0035】また、連結部材の中心軸上に設けた軸穴お
よび可動部材に設けられた案内溝に軸部材を貫挿するこ
とによって構成されるため、連結部材と可動部材とを折
り曲げ動作可能に結合する結合手段として、制作が容易
なものとすることができる。
【0036】また、可動部材の内壁面は外壁面側の凸状
の半球面と中心が同一である凹状の半球面状に形成さ
れ、軸部材の端部に設けられた押え部がこの内壁面に当
接するため、連結部材と可動部材との離間を防止して球
面接触状態を保ちながら、連結部材と可動部材との折り
曲げ動作を行うことができる。
【0037】また、本発明は、略円柱形状の両端に半球
面状の凹面部が設けられ、その中心軸上に一体に成形さ
れた軸部が設けられた連結部材と、略円柱形状の一端に
前記凹面部に嵌まり込む半球面状の凸面部が設けられ、
他端に手摺りとの接続手段が設けられ、前記凸面部に案
内溝が設けられ、前記凸面部の内側に前記凸面部の半球
面と中心が同一の半球面状の内壁面が形成された一対の
可動部材と、を備え、前記軸部の一端には、前記一対の
可動部材の内壁面に当接して前記可動部材を前記連結部
材の両側から挟み込むように押さえることで前記連結部
材と前記一対の可動部材とを結合する押え部が設けら
れ、これら軸部が前記案内溝に沿って移動することによ
り、前記連結部材と前記可動部材とがこれらに設けられ
た凹面部と凸面部とにおいて球面接触した状態で、両者
の中心軸が交差するように相対運動が可能なように構成
されていることを特徴とする自在接続具である。
【0038】このような自在接続具によると、連結部材
および可動部材はそれぞれに設けられた半球面において
球面接触を保った状態で両者の中心軸が交差するように
相対運動が可能なように構成されているため、可動部材
に結合される手摺りを角度自在に接続することができ
る。この際、可動部材側に半球面状の凸面部が形成され
ているため、連結部材を挟む両側の可動部材同士が干渉
することはなく、大きな角度の曲げに対応しうる。ま
た、連結部材と可動部材の断面直径を同程度のものとし
て構成することができるため、この接続具部分において
も連続的なラインが形成され、歩行時に掴みやすく、見
栄えもよい手摺りが提供できる。
【0039】また、連結部材とは別部材の軸部材が不要
となるため、部品点数を減らすことができる。
【0040】また、前記軸部には、前記押え部が一体的
に成型されたことが望ましい。
【0041】このようにすると、連結部材とは別部材の
軸部材および押え部材が不要であるため、さらに部品点
数を減らすことができる。
【0042】また、このような自在接続具においては、
前記案内溝は、前記連結部材と前記可動部材との中心軸
を一致させた状態で、前記連結部材の凹面部の中心に対
応する位置から、この凹面部の縁部分に対応する位置ま
で設けられていることが望ましい。
【0043】このようにすると、案内溝は、連結部材と
可動部材とを中心軸を一致させた状態で連結部材の凹面
部の中心に対応する位置から、縁部分に対応する位置ま
で設けられているため、折り曲げ動作に際し、常にこの
案内溝は連結部材の凹面部に隠れ、外部から見えること
がなく、美観を損ねることがない。
【0044】また、このような自在接続具においては、
前記連結部材に壁面取付部材が設けられていることが望
ましい。
【0045】このようにすると、連結部材には壁面取付
部材が設けられているため、手摺りを角度自在に接続す
るとともに、手摺りを壁面に取り付けることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜図9に
よって説明する。
【0047】第1実施形態(図1参照) 連結部材1は、木材を削り出し加工することにより、そ
の中心軸方向の中間部の断面が膨らんだ樽状に形成さ
れ、両端に半球面状の凹面部1aが設けられている。
【0048】可動部材2は、亜鉛合金をダイカスト加工
することにより、一端にほぼ一定厚みの半球状の球殻部
2dが設けられた略円筒形状に形成されており、この球
殻部2dの外側部分である半球面状の凸面部2aが連結
部材1の凹面部1aに嵌まり込んでいる。
【0049】また、連結部材1には、その中心軸上を貫
通する円形断面の軸穴6が設けられ、可動部材2には、
連結部材1と可動部材2との中心軸を一致させた状態
で、連結部材1の凹面部1aの中心1bに対応する位置
から、この凹面部1aの縁部分1cに対応する位置ま
で、この軸穴6の直径と同一の幅の案内溝5が設けられ
ている。
【0050】凹面部1aの中心1bに対応する位置と
は、可動部材2の凸面部2aの中心と一致するが、具体
的には、案内溝5に後述の軸部材3を貫挿するために、
案内溝5は一定の面積を有するものとなることから、凸
面部2aの中心から、この軸部材3の半径分(軸穴6の
半径と同じ)だけ、ずれた位置(中心側位置5a)が相
当する。
【0051】また、凹面部1aの縁部分1cに対応する
位置とは、連結部材1と可動部材2との中心軸を一致さ
せた状態で、案内溝5が連結部材1の縁部分1cに隠れ
る位置(終端側位置5b)をいう。なお、この凹面部1
aの縁部分1cに対応する位置には、この縁部分1cと
当接する位置だけでなく、多少、縁部分1cより中心側
に近い位置をも含むものとする。
【0052】軸部材3は、スチール製の丸棒材によって
形成されたもので、これら軸穴6及び案内溝5を回転自
在に貫通している。
【0053】さらに、この軸部材3の両端部3aは、合
成樹脂製の押え部材4の中心を貫通しており、この両端
部3aにネジ9で止められた押えワッシャー8によっ
て、押え部材4の一端面4bが押さえられている。
【0054】これにより、押え部材4の他端面に形成さ
れた球面部4aと、半球面状に形成された可動部材2の
内壁面7との球面接触状態が保たれている。
【0055】また、可動部材2の球殻部2dの設けられ
ていない他端には、手摺りTが挿入される挿入口2bが
設けられており、この他端から所定深さ以上に手摺りが
挿入されることを防止するため、内径を小さくする係止
部2eが形成されている。
【0056】また、連結部材1と可動部材2との間に
は、球面状に形成された、摩擦係数の低い合成樹脂製の
滑りワッシャー10が挟み込まれている。
【0057】このような構成によれば、可動部材2、2
は、押え部材4によって連結部材1を両側から挟み込む
ように押さえられ、離間が防止されている。
【0058】そして、連結部材1と可動部材2、2の接
合面1a、2aは、半球面状に形成され、かつ、可動部
材2の内壁面7と押え部材4の接合面も半球面状に形成
されているため、連結部材1と可動部材2は、この半球
面において球面接触を保った状態で、折り曲げ動作をす
ることができる。なお、この明細書においては、滑りワ
ッシャー10等を介した接触状態も、球面接触状態に含
めるものとする。
【0059】この折り曲げ動作は、軸部材3の案内溝5
に沿った移動に伴うものであるため、軸部材3が、案内
溝5の中心側位置5aに当接する状態と、周端側位置5
bに当接する状態との間で行われる。すなわち、図にお
いて、実線で示す可動部材2の位置Aと一点鎖線で示す
位置Bの間が、可動部材2の可動域となる。
【0060】この一点鎖線で示す状態からわかるよう
に、この自在接続具は、可動部材2に接続された手摺り
T、Tを、最大90度程度までの範囲の任意の角度に折
り曲げて接続することができるものとなっている。この
ように、最大曲げ角度まで折り曲げた場合であっても、
2つの可動部材2、2が干渉することはない。
【0061】また、連結部材1と可動部材2の中心軸方
向が一致する状態にあるとき(位置A)でも、あるい
は、中心軸方向が交差するように折り曲げられたとき
(位置B)でも、案内溝5は、連結部材1の凹面部1a
に隠れて外から見えないため、美観を損ねることがな
い。
【0062】また、軸部材3は、断面が円形であり、連
結部材1及び可動部材2に回転自在に貫通しているた
め、各可動部材2、2は、それぞれ別個に軸部材3を中
心として、連結部材1に対し、ねじり回転(ねじり動
作)をすることができる。このため、上記の折り曲げ動
作と連動させれば、可動部材2は、それぞれ、連結部材
1の中心軸方向を軸とする頂角90度の円錐状領域内の
任意の方向に向けることができる。
【0063】これらの折り曲げ動作及びねじり動作にお
いて摺動する面には、滑りのよい合成樹脂製の滑りワッ
シャー10及び押え部材4が用いられているため、滑ら
かな摺動が可能なものとなっている。
【0064】なお、ここでは、滑りワッシャー及び押え
部材を合成樹脂で形成したが、他の摩擦係数の低い材質
を用いてもよく、あるいは、このような材質の部材を用
いなくとも、摺動面を十分平滑に加工するなどして、滑
らかに摺動しうるように構成してもよい。
【0065】また、ここでは、連結部材1を木の削り出
し加工で、可動部材2を亜鉛合金のダイカスト加工で形
成したが、手摺りT、Tを接続する自在接続具としての
強度を有するものであれば、例えば、合成樹脂、木、金
属など、求められる質感等により任意に選択することが
できる。
【0066】また、ここでは、押え部材4の他端面を球
面部4aとし、半球面状に形成された可動部材2の内壁
面7と球面接触するように構成したが、押え部材4の他
端面は必ずしも球面状に形成する必要はなく、点接触、
あるいは、面接触状態で内壁面7に当接する構成でもよ
い。
【0067】第2実施形態(図2参照) 以下の実施形態では第1実施形態との相違点のみを説明
する。また、第1実施形態と同一部分には同一符号を付
して示し、その重複説明を省略する。
【0068】この第2実施形態は、第1実施形態におけ
る軸部材3によって押え部材4を押さえる形式を変更し
たものであり、軸部材3’の一端に形成した頭部3’a
と、他端部3’bに嵌められたプッシュナット8’と
で、押え部材4を押さえるものである。
【0069】このプッシュナット8’は、スチール製の
円盤状の部材であり、軸部材3’の他端部3’bの外径
より幾分小さな円穴と、この円穴から放射方向に数本の
スリットが設けられている。このため、軸部材3’の他
端部3’bがこの円穴に押し込まれると、プッシュナッ
ト8’の円穴近傍が軸部材3’の押し込み方向に曲げ弾
性変形して、軸部材3’の表面に圧着され、軸部材3’
の引き抜きが防止される。
【0070】このような構成とすれば、軸部材3’の他
端部3’bにプッシュナット8’を押し込むだけで、容
易に組み立てることができる。
【0071】また、連結部材1’は、中心に軸穴6の設
けらた芯部1’dと、略円筒状の外周壁1’eと、これ
らをつなぐウェブ1’fとから構成されており、ウェブ
1’fの両側に環状の溝1’gが形成され、芯部1’d
の両端に半球面状の凹面部1’aが設けられている。
【0072】この構成は、凹面部1’aを連結部材1’
の両端面全体に設けないものであるが、連結部材1’と
可動部材2とは球面接触状態とすることができる。した
がって、このような構成によれば、機能上、外見上は第
1実施形態と変わらないが、環状の溝1’fが形成され
た分だけ材料が節約されることにより、軽量化、及び材
料コストの低減を図ることができる。
【0073】第3実施形態(図3参照) この第3実施形態は、第1及び第2実施形態における軸
部材と押え部材とを一体的に形成したものである。
【0074】具体的には、軸部材13の一端に可動部材
2の内壁面7に当接する押え部13aを一体的に形成
し、他端に形成した雄ネジ部13bを、押え部材14に
形成した雌ネジ部14aにねじ込むことにより、連結部
材1と可動部材2とを摺動可能な状態で結合している。
【0075】このような構成によれば、第1実施形態に
おける押えワッシャー8、ネジ9が不要となるため、部
品点数が少なくなる。
【0076】また、例えば、軸部材13を雌ネジ部13
bを上にして、支持治具等で押え部13aを支持してお
けば、ここに各部品を順に貫通させ、最後に押え部材を
ねじ込むだけで、容易に組み立てることができる。
【0077】第4実施形態(図4参照) この第4実施形態は、第3実施形態における軸部材13
と押え部材14の結合形式を変更したものであり、軸部
材13’に形成した突起部13’cと、押え部材14’
に形成した係止部14’aとをかみ合うように嵌め合わ
せることにより結合するものである。
【0078】また、軸部材13’の先端にはテーパー部
13’bおよび切り込み部13’cが形成されている。
テーパー部13’bは、軸部材13’が押え部材14’
に挿入される際に、内径の狭くなる係止部14’aによ
り中心軸の内側方向に押され、この力により、突起部1
3’cは、切り込み部13’dの隙間の分だけ中心軸の
内側方向に弾性曲げ変形する。
【0079】これによって、突起部13’cの断面直径
は小さくなって、内径の狭い係止部14’aを通過で
き、通過後は曲げ変形の大半が元に戻り、断面直径が係
止部14’aの内径より大きくなって、突起部13’c
と係止部14’aがかみ合うように嵌め合わされること
となる。
【0080】このような構成によれば、軸部材13’と
押え部材14’とを押し合わせるだけで結合できるた
め、さらに組立作業が容易となる。
【0081】また、軸部材13’の先端部が押え部材1
4’の外側に出ているため、この先端部をつまんで突起
部13’cの断面直径を小さくすることにより、係止部
14’aとのかみ合いを外して、分解することも容易で
ある。
【0082】さらに、突起部13’cおよび係止部1
4’aは、中心軸方向に垂直な面で当接するのではな
く、所定の角度だけ傾いた面で当接するように形成され
ており、突起部13’cが係止部14’aに嵌め込まれ
た状態であっても、突起部13’cは中心軸の内側方向
への曲げ変形が残っているため、これを戻そうとする弾
性力によって、押え部材14’及び軸部材13’の押え
部13’aは可動部材2の内壁面7に押し付けられ、が
たつきが防止されている。
【0083】第5実施形態(図5参照) この第5実施形態は、軸部23eと押え部23aからな
る2つの軸部材23、23によって、連結部材1と可動
部材2とを結合するものであり、第3実施形態の軸部材
13’と押え部材14’の結合位置を変更したものと考
えることができる。
【0084】2つの軸部材23、23は、ともに、突起
部23cが形成され、周囲が拘束される連結部材1の軸
穴6内でこれらがかみ合うように嵌め合わされることに
より結合されている。
【0085】また、軸部材23には傾斜部23b及び弾
性変形のための隙間23dが形成されており、これらに
より、軸部材の先端部分が中心軸の外側方向に弾性曲げ
変形できるため、組み立てが容易なものとなっている。
【0086】このような構成によれば、2つの軸部材は
同一形状のものとなるので、部品の種類が少なくて済
み、部品の製作コストが押さえられるとともに、組立作
業のミスも減らすことができる。
【0087】なお、ここでは、2つの軸部材23、23
を同一形状のものとして構成したが、必ずしも、同一形
状としなくとも、連結部材と可動部材の摺動を許容し、
かつ、これら部材の離間が防止されるものであれば採用
することができる。したがって、例えば、結合位置をい
ずれかの可動部材側にずらしたり、ねじや接着剤による
結合方法とすることによって、2つの軸部材を異なる形
状のものとして構成することできる。
【0088】第6実施形態(図6参照) この第6実施形態は、押え部33aの形成された軸部材
33と、連結部材31とを結合するものである。
【0089】具体的には、連結部材31の軸穴36の両
側の入り口近傍に内径が小さくなる係止部31aを設
け、ここに、軸部材33に形成された突起部33cがか
み合うように嵌め合わせることにより結合するものであ
る。
【0090】なお、この実施形態においても、軸部材の
先端部分には、テーパー部33b及び切り込み部33d
が形成され、組み立てを容易なものとしている。
【0091】このように、軸部材33と連結部材31と
を結合することによって、軸部材33が、連結部材31
に対して、ねじり動作ができない構成であっても、2つ
の可動部材2が、それぞれ独立に連結部材31及び軸部
材33に対して、ねじり動作をすることができる。
【0092】また、ここでは、連結部材31に軸部材3
3をかみ合わせるように嵌め込むことによって結合する
ものとしたが、例えば、連結部材31の軸穴36に雌ネ
ジ部を形成し、軸部材33の先端部に形成された雄ネジ
部をねじ込むことにより結合するなど、他の結合手段を
採用してもよい。
【0093】第7実施形態(図7参照) この第7実施形態は、連結部材41に軸部41aを一体
に整形し、この軸部を押え部材44にかみ合わせるよう
に嵌め込むことによって結合したものである。
【0094】この場合も、軸部41a及び押え部材44
に形成した雄ネジ及び雌ネジによって結合するものとし
てもよい。
【0095】このような構成によれば、軸部材が不要で
あるため、部品点数を減らすことができる。
【0096】第8実施形態(図8参照) この第8実施形態は、連結部材41’に軸部41’a、
さらに、押え部41’bをも一体的に成形したものであ
る。
【0097】このような構成によれば、軸部材及び押え
部材も不要であるため、さらに部品点数を減らすことが
できる。
【0098】第9実施形態(図9参照) この実施形態は、連結部材71に、壁面取付部材Sを設
けたものである。ここでは、壁面取付部材Sとして、連
結部材71の下側に結合される円弧状腕部73と、壁面
等にネジ留めされるためのネジ穴75の設けられた壁面
取付板74とからなるものをあげているが、このような
構成のものに限らず、公知の様々な形態の壁面取付部材
を採用しうる。
【0099】また、本体部分Mは、上述の実施形態のう
ちいずれの形態を採用してもよい。
【0100】本体部分として、上述の実施形態のよう
な、連結部材71と可動部材72とが折り曲げ動作とと
もにねじり動作も可能である在接続具を採用すれば、可
動部材72を、連結部材71の軸方向を中心軸とする円
錐状領域内の任意の方向に向けることができるため、連
結部材71が壁面に取付けられ、軸方向が固定された状
態でも、手摺りTを水平方向だけでなく高さ方向も含め
て任意の方向に接続することができる。
【0101】あるいは、壁面取付部材Sを、連結部材7
1に対して、その軸方向に回転自在に取り付ける構成と
してもよく、このような構成によっても、手摺りTを任
意方向に接続しうる。具体的には、連結部材71の外周
部に、円環状の部材を、連結部材71の軸方向を中心軸
として回転自在な状態に取り付け、この円環状の部材に
壁面取付部材Sを取り付ける構成等があげられる。
【0102】他の実施形態 (1)連結部材と可動部材とが、ねじり動作のできない
構成としてもよい。この場合であっても、折り曲げ動作
ができるならば、手摺りを角度自在に接続することはで
きる。このような構成とするならば、軸部の断面を円形
とする必要はない。
【0103】(2)可動部材と手摺りとの接続手段は、
可動部材側に設けられた手摺り挿入口に手摺りを挿入す
る形式に限定されることはなく、手摺り側に可動部材を
挿入する形式等としてもよい。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、手摺りを角度自在に接
続する自在接続具において、連結部材側に半球面状の凹
面部を、可動部材側に半球面状の凸面部を設けているた
め、連結部材と可動部材との折り曲げ動作において、両
側の可動部材が互いに干渉することがなく、大きな曲げ
角度が実現できる。また、連結部材と可動部材の断面直
径を同程度のものとして構成することができるため、こ
の接続具部分においても連続的なラインが形成され、歩
行時に掴みやすく、見栄えもよい手摺りが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図3】本発明の第3実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図4】本発明の第4実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図5】本発明の第5実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図6】本発明の第6実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図7】本発明の第7実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図8】本発明の第8実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図9】本発明の第9実施形態にかかる自在接続具の断
面図である。
【図10】従来の自在接続具を示す断面図である。
【符号の説明】
1 連結部材 1a 凹面部 1c 凹面部の縁部分 2 可動部材 2a 凸面部 3 軸部材 4 押え部材 5 案内溝 6 軸穴 7 内壁面 8 押えワッシャー 10 滑りワッシャー T 手摺り

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱形状の両端に半球面状の凹面部が
    設けられ、その中心軸上を貫通する軸穴が設けられた連
    結部材と、 略円柱形状の一端に前記凹面部に嵌まり込む半球面状の
    凸面部が設けられ、他端に手摺りとの接続手段が設けら
    、前記凸面部に案内溝が設けられ、前記凸面部の内側
    に前記凸面部の半球面と中心が同一の半球面状の内壁面
    が形成された一対の可動部材と、前記軸穴および前記案内溝に貫挿される軸部材と、を備
    え、 前記軸部材の端部には、前記一対の可動部材の内壁面に
    それぞれ当接して前記可動部材を前記連結部材の両側か
    ら挟み込むように押さえることで前記連結部材と前記一
    対の可動部材とを結合する押え部が設けられ、 前記軸部材が前記案内溝に沿って移動することにより、
    前記連結部材と前記可動部材とこれらに設けられた凹
    面部と凸面部とにおいて球面接触した状態で、両者の中
    心軸が交差するように相対運動が可能なように構成され
    ていることを特徴とする自在接続具。
  2. 【請求項2】 前記押え部は、滑りのよい合成樹脂製の
    押え部材として構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の自在接続具。
  3. 【請求項3】 前記軸部材は、前記押え部材を貫通し、
    前記軸部材の一端に形成された頭部と他端に嵌められた
    プッシュナットとによって前記押え部材を押さえるよう
    に構成されたことを特徴とする請求項2記載の自在接続
    具。
  4. 【請求項4】 前記軸部材の一端に、前記可動部材の内
    壁面に当接する押え部を一体的に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の自在接続具。
  5. 【請求項5】 前記軸部材の他端側の押え部は、摩擦係
    数の低い合成樹脂製の押え部材として構成され、前記軸
    部材の他端は当該押え部材と結合するように構成された
    ことを特徴とする請求項4記載の自在接続具。
  6. 【請求項6】 前記軸部材の他端側には突起部が形成さ
    れ、前記押え部材には係止部が形成され、前記軸部材と
    前記押え部材とを押し合わせることで両者が 結合するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項5記載の自在接
    続具。
  7. 【請求項7】 略円柱形状の両端に半球面状の凹面部が
    設けられ、その中心軸上を貫通する軸穴が設けられた連
    結部材と、 略円柱形状の一端に前記凹面部に嵌まり込む半球面状の
    凸面部が設けられ、他端に手摺りとの接続手段が設けら
    れ、前記凸面部に案内溝が設けられ、前記凸面部の内側
    に前記凸面部の半球面と中心が同一の半球面状の内壁面
    が形成された一対の可動部材と、 前記軸穴および前記案内溝にそれぞれ貫挿される2つの
    軸部材と、を備え、 前記2つの軸部材は、前記軸穴内で結合するように構成
    され、それぞれの一端には、前記一対の可動部材の内壁
    面にそれぞれ当接して前記可動部材を前記連結部材の両
    側から挟み込むように押さえることで前記連結部材と前
    記一対の可動部材とを結合する押え部が一体的に形成さ
    れてなり、 これら2つの軸部材が前記案内溝に沿って移動すること
    により、前記連結部材と前記可動部材とがこれらに設け
    られた凹面部と凸面部とにおいて球面接触した状態で、
    両者の中心軸が交差するように相対運動が可能なように
    構成されていることを特徴とする自在接続具。
  8. 【請求項8】 前記2つの軸部材には突起部が形成さ
    れ、この突起部が周囲が拘束される前記連結部材の軸穴
    内でかみ合うように嵌め合わされることにより前記2つ
    の軸部材が結合するように構成されたことを特徴とする
    請求項7記載の自在接続具。
  9. 【請求項9】 略円柱形状の両端に半球面状の凹面部が
    設けられ、その中心軸上を貫通する軸穴が設けられ、前
    記軸穴の両側の入口近傍に内径が小さくなる係止部が設
    けられた連結部材と、 略円柱形状の一端に前記凹面部に嵌まり込む半球面状の
    凸面部が設けられ、他端に手摺りとの接続手段が設けら
    れ、前記凸面部に案内溝が設けられ、前記凸面部の内側
    に前記凸面部の半球面と中心が同一の半球面状の内壁面
    が形成された一対の可動部材と、 前記軸穴および前記案内溝にそれぞれ貫挿される2つの
    軸部材と、を備え、 前記2つの軸部材は、前記軸穴内でそれぞれ前記係止部
    とかみ合うようにはめ 合って前記連結部材と結合する突
    起部が設けられ、それぞれの一端には、前記一対の可動
    部材の内壁面にそれぞれ当接して前記可動部材を前記連
    結部材の両側から挟み込むように押さえることで前記連
    結部材と前記一対の可動部材とを結合する押え部が一体
    的に形成されてなり、 これら2つの軸部材が前記案内溝に沿って移動すること
    により、前記連結部材と前記可動部材とがこれらに設け
    られた凹面部と凸面部とにおいて球面接触した状態で、
    両者の中心軸が交差するように相対運動が可能なように
    構成されていることを特徴とする自在接続具。
  10. 【請求項10】 略円柱形状の両端に半球面状の凹面部
    が設けられ、その中心軸上に一体に成形された軸部が設
    けられた連結部材と、 略円柱形状の一端に前記凹面部に嵌まり込む半球面状の
    凸面部が設けられ、他端に手摺りとの接続手段が設けら
    れ、前記凸面部に案内溝が設けられ、前記凸面部の内側
    に前記凸面部の半球面と中心が同一の半球面状の内壁面
    が形成された一対の可動部材と、を備え、 前記軸部の一端には、前記一対の可動部材の内壁面に当
    接して前記可動部材を前記連結部材の両側から挟み込む
    ように押さえることで前記連結部材と前記一対の可動部
    材とを結合する押え部が設けられ、 これら軸部が前記案内溝に沿って移動することにより、
    前記連結部材と前記可動部材とがこれらに設けられた凹
    面部と凸面部とにおいて球面接触した状態で、両者の中
    心軸が交差するように相対運動が可能なように構成され
    ていることを特徴とする自在接続具。
  11. 【請求項11】 前記軸部には、前記押え部が一体的に
    成型されたことを特徴とする請求項10記載の自在接続
    具。
  12. 【請求項12】 前記案内溝は、前記連結部材と前記可
    動部材と中心軸を一致させた状態で、前記連結部材の
    凹面部の中心に対応する位置から、この凹面部の縁部分
    に対応する位置まで設けられていることを特徴とする
    求項1〜11のいずれかに記載の自在接続具。
  13. 【請求項13】 前記連結部材に壁面取付部材が設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに
    記載の自在接続具。
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