JP3264009B2 - 汚泥の脱水装置 - Google Patents

汚泥の脱水装置

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JP3264009B2
JP3264009B2 JP00157193A JP157193A JP3264009B2 JP 3264009 B2 JP3264009 B2 JP 3264009B2 JP 00157193 A JP00157193 A JP 00157193A JP 157193 A JP157193 A JP 157193A JP 3264009 B2 JP3264009 B2 JP 3264009B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は汚泥の脱水装置に関し、
更に詳しくは、凝集剤の薬注量が最適となるように制御
することにより、凝集剤の効率的な使用,安定した運転
が可能な汚泥の脱水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汚泥の脱水処理においては、当該汚泥の
脱水性を改善するために、汚泥配管あるいは脱水機本体
に薬注して脱水ケーキと脱水濾液に分離する遠心式脱水
機や凝集反応槽に供給された原汚泥に例えば所定量の有
機高分子凝集剤を薬注して凝集反応を進め、このように
して調質された凝集汚泥を例えばベルトプレス式の脱水
機に移送して脱水することにより、脱水ケーキと脱水濾
液に分離するという操作が行われている。
【0003】この場合、原汚泥への凝集剤の薬注量が過
少であると、凝集が不充分になって例えばベルトプレス
式の脱水機では重力濾過での固液分離が不良となり、凝
集汚泥が濾布のサイドに流れ出し、また遠心脱水機では
固形物回収率の低下とケーキ含水率の上昇が起こり、い
ずれも脱水不能になる。また逆に、凝集剤の薬注量が過
多になると、薬剤が無駄に消費されるだけでなく、とく
にベルトプレス脱水機では調質された凝集汚泥には凝集
剤が残留するため、この残留凝集剤によって脱水ケーキ
が脱水機のベルトに付着して脱水ケーキの剥離性が悪く
なり、その結果、脱水ケーキの回収率の低下が引き起こ
される。
【0004】このようなことから、凝集剤の薬注量を適
正に制御して脱水機を運転することは、凝集剤の効率的
な使用ということにとどまらず、装置全体の運転状態の
安定化,装置の運転管理作業の省力化という点でも必要
とされている。従来、凝集剤の薬注量の制御に関して
は、供給する原汚泥のSS(固形分)濃度に比例させて
薬注量を制御する方法が実用化されている。
【0005】しかしながら、従来の制御方式は、薬注前
におけるある特定性状の原汚泥の性状(SS濃度)を計
測して間接的に薬注量を判定するものであるため、実際
には、例えば汚泥の種類や汚泥性状が時々刻々変化する
原汚泥に対して適用することは極めて困難である。この
ような問題を解決するためには、本発明者らは、凝集剤
を薬注したのちの凝集汚泥に対し、その凝集汚泥の凝集
状態を脱水濾液の熱移動検出値として直接把握し、その
検出値に基づいて薬注量を制御するという方法を提案し
た(特開平2−290205号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した特
開平2−290205号公報の凝集処理装置は、同公報
に記載の第5図または第6図の概念模式図である第1図
に示したような、被検液における凝集剤薬注率と熱移動
検出値との関係を前提にして運転制御されている。すな
わち、脱水濾液の熱移動検出値を計測することにより、
その計測値に対応する薬注率を第1図から読み取り、決
定するという方法である。
【0007】しかしながら、第1図からも明らかなよう
に、脱水濾液の熱移動検出値が図のB値からA値に変化
した場合、この変化は薬注率がb値からa値に変化した
結果に基づくものであるのか、またはb値からc値に変
化した結果に基づくものであるのかを判別することは困
難である。すなわち、脱水濾液の熱移動検出値の変化を
計測するだけでは、凝集剤の薬注率の過・不足状態を判
断することができず、そのため、正確な薬注制御はでき
ないことになる。
【0008】本発明は、特開平2−290205号に記
載の薬注制御装置における上記した問題を解決し、より
精度の高い薬注制御が可能な汚泥の脱水装置の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した薬注制御装置の
場合、脱水濾液の熱移動検出値は、その脱水濾液を生み
だす凝集汚泥のある凝集状態を全体として表現する情報
であるにすぎないので、その情報から凝集汚泥における
凝集剤の増減状態を正確に判定することはできない。
【0010】したがって、上記した熱移動検出値に対
し、凝集汚泥の凝集状態を表示する他の因子、例えば、
固形物負荷量に関する情報を入手し、その情報と前記し
た熱移動検出値の情報とを比較演算することにより、凝
集汚泥における凝集剤の増減状態はより正確に把握する
ことができるようになる。すなわち、固形物負荷量が増
加している場合には、図1における熱移動検出値のB値
からA値への変化は薬注率におけるb値からa値への変
化に対応するものであり、また固形物負荷量が減少して
いる場合には、B値からA値への変化はb値からc値へ
の変化に対応するものであると判定することができる。
【0011】本発明の汚泥の脱水装置は、上記した着想
に基づいて開発されたものである。すなわち、本発明の
汚泥の脱水装置は、原汚泥に凝集剤を添加して汚泥を脱
水ケーキと脱水濾液に分離する汚泥の脱水装置におい
て、脱水濾液と接触するように配設された熱移動検出計
と、前記原汚泥の供給量を計測する原汚泥流量計と、前
記原汚泥のSS濃度を計測するSS濃度計と、前記原汚
泥流量計および前記SS濃度計の各計測値を積算して固
形物負荷量を算出し、前記算出値と前記熱移動検出計の
計測値を比較演算し、得られた演算値に基づいて前記凝
集剤の薬注量を制御する演算制御器とを有することを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明の装置の場合、脱水濾液に配設されてい
る熱移動検出計で凝集汚泥の全体的な凝集状態の情報を
入手する。しかし、その情報は、図1に基づいて前記し
たように、凝集剤の薬注率の増減状態を判定しない。本
発明の装置では、上記熱移動検出値の計測に加えて、更
に、原汚泥流量計で原汚泥の供給量を計測し、またSS
濃度計で原汚泥のSS濃度を計測し、両者の計測値を演
算制御器に入力し、そこで積算することにより、固形物
負荷量を演算する。
【0013】したがって、この演算情報により薬注率の
増減状態を判定し、その判定に基づいて、薬注制御を正
確に行うことができるようになる。
【0014】
【実施例】以下に、図面に則して本発明装置を説明す
る。図2は、本発明の汚泥の脱水装置の基本構成を示す
概略図である。以下、ベルトプレス式の脱水機の場合に
ついて説明する。図において、原汚泥は原汚泥のピット
1から配管p1 を通って凝集反応槽2に供給され、同時
に、凝集剤はタンク3から薬注ポンプ4によって流量調
節された状態で配管p2 を通って凝集反応槽2に薬注さ
れ、両者の凝集反応により凝集汚泥が調質される。
【0015】調質された凝集汚泥は、配管p3 を通って
ベルトプレス脱水機5に移送され、そこで脱水ケーキと
脱水濾液に分離される。本発明の装置においては、配管
1 の途中に、SS濃度計6と原汚泥流量計7が直列に
介挿され、ピット1から供給された原汚泥のSS濃度と
供給量が時々刻々と計測され、それらの計測値は演算制
御器8に入力され、そこで両計測値が積算され、原汚泥
における固形物負荷量が算出される。
【0016】SS濃度計や原汚泥流量計としては、通常
用いられているものであれば何であってもよく、SS濃
度計の場合は、例えば超音波式濃度計,近赤外線式濃度
計,マイクロ波式濃度計などをあげることができ、また
原汚泥流量計の場合は、例えば電磁流量計,ドップラー
流量計,熱線流量計などをあげることができる。脱水機
5で分離された脱水濾液の一部は配管p4 を通って濾液
貯槽9に採取される。採取された脱水濾液は撹拌機9a
で撹拌され、その中に、熱移動検出計10が配設され脱
水濾液と接触する。ここで、熱移動検出計としては、特
開平2−290205号公報で詳述されているものをそ
のまま使用すればよい。
【0017】この熱移動現出計10は、SS等が均一分
散している脱水汚泥の熱移動検出値を計測し、その計測
値を演算制御器10に入力する。なお、濾液貯槽9に
は、図2で示したように、温度計11,電気伝導度計1
2,SS濃度計13などを付設して、管理対象の凝集汚
泥に関する他の情報を収集し、これらを演算制御器10
に入力しておいてもよい。
【0018】なお、本実施例の濾液貯槽9から一部をサ
ンプリングし、別の槽で計測するものでもよい。本発明
の装置は次のように運転される。例えば、演算制御器8
において、熱移動検出計10の計測値が図1のB値から
A値に変化したものとする。
【0019】この変化は、図1において、b値からa値
への薬注率の変化、または、b値からc値への薬注率の
変化のいずれかを表示するものである。しかし、そのど
ちらであるかを判定するものではない。ここで、SS濃
度計6の計測値と原汚泥流量計7の計測値とを積算して
得られる原汚泥の固形物負荷量の変化が勘案される。
【0020】すなわち、上記固形物負荷量が増加してい
る場合には、原汚泥への薬注状態は、図1のb値からa
値に変化しているものと判定される。したがって、その
場合には、演算制御器8から薬注ポンプ4に信号を送っ
て、タンク3からの薬注量を増加させればよい。また、
固形物負荷量が減少している場合には、原汚泥の薬注状
態は、図1のb値からc値に変化していると判定され
る。したがって、その場合には、演算制御器8から薬注
ポンプ4に信号を送って、タンク3からの薬注量を減少
させればよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
装置は、特開平2−290205号の装置に、更に、原
汚泥の固形物負荷量の増減を判定する手段を設けてある
ので、熱移動検出計の計測値によるだけの薬注制御の場
合に比べて、より高い精度の薬注制御が可能になる。
【0022】したがって、凝集剤の薬注量の最適化、そ
れに基づく装置運転の安定化が可能となり、その工業的
価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱移動検出値と凝集剤の薬注率との関係を示す
グラフである。
【図2】本発明の装置例の基本構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 原汚泥のピット 2 凝集反応槽 3 凝集剤のタンク 4 薬注ポンプ 5 脱水機 6 原汚泥のSS濃度計 7 原汚泥流量計 8 演算制御器 9 濾液貯槽 9a 撹拌機 10 熱移動検出計 11 温度計 12 電気伝導度計 13 SS濃度計 p1 〜p4 配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−269309(JP,A) 特開 平5−293309(JP,A) 特開 平5−118930(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 11/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原汚泥に凝集剤を添加して汚泥を脱水ケ
    ーキと脱水濾液に分離する汚泥の脱水装置において、脱
    水濾液と接触するように配設された熱移動検出計と、前
    記原汚泥の供給量を計測する原汚泥流量計と、前記原汚
    泥のSS濃度を計測するSS濃度計と、前記原汚泥流量
    計および前記SS濃度計の各計測値を積算して固形物負
    荷量を算出し、前記算出値と前記熱移動検出計の計測値
    を比較演算し、得られた演算値に基づいて前記凝集剤の
    薬注量を制御する演算制御器とを有することを特徴とす
    る汚泥の脱水装置。
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JP4541070B2 (ja) * 2004-08-13 2010-09-08 月島機械株式会社 汚泥凝集装置及び方法、薬品供給位置制御装置
JP4868286B2 (ja) * 2007-02-01 2012-02-01 株式会社石垣 複数連式スクリュープレスの流量一定制御方法並びに流量一定制御装置

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