JP3262513B2 - 紙製品に切取り部又は押抜き部を形成するための刃部材 - Google Patents

紙製品に切取り部又は押抜き部を形成するための刃部材

Info

Publication number
JP3262513B2
JP3262513B2 JP08996497A JP8996497A JP3262513B2 JP 3262513 B2 JP3262513 B2 JP 3262513B2 JP 08996497 A JP08996497 A JP 08996497A JP 8996497 A JP8996497 A JP 8996497A JP 3262513 B2 JP3262513 B2 JP 3262513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
blade member
slip
length
blade portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08996497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1080894A (ja
Inventor
正則 湊
Original Assignee
中山 安子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中山 安子 filed Critical 中山 安子
Priority to JP08996497A priority Critical patent/JP3262513B2/ja
Publication of JPH1080894A publication Critical patent/JPH1080894A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3262513B2 publication Critical patent/JP3262513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚で一綴りと
なる伝票、カタログ、電話帳などの紙製品を形成する用
紙の一辺或いは一隅部に所定形状の切取り部又は押抜き
部を形成するための刃部材に関し、特に、複数枚で一綴
りとなる1セットの伝票において、最下位の伝票を除き
各伝票の天地方向における情報記入欄の欄外余白部或い
は該欄外余白部の一隅部に所定形状の切取り部又は押抜
き部を形成するのに適合した刃部材に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、例えば、ガソリンスタンドな
どで使用され、1枚目が納品書(領収書)101および
2枚目が物品受領書102からなる2枚で1セットの伝
票100を示し、前記伝票100の天地方向における上
下には伝票の切取り線103が設けられると共に、その
右側および左側にはマージナル孔104が形成されてい
る。さらに、1枚目における前記納品書(領収書)10
1の前記マージナル孔104に隣接して両側のほぼ中央
部に半円形状の切込み線105により抜き取られた切取
り部が設けられると共に、その上下左右の隅部には湾曲
した切込み線106、107による切取り部が設けら
れ、これらの切取り部によって2枚目の前記物品受領書
102の一部が露出され、前記切取り部により露出され
た前記物品受領書102を指間で押さえることにより1
枚目の前記納品書(領収書)101が容易に分離される
ようになっている。なお、図において前記伝票100の
右側にのみ符号が付され、左側も同様であるので省略し
ている。
【0003】図15は前記納品書(領収書)101にお
いて前記切込み線105による前記切取り部を形成する
ための装置120の斜視図を模式的に示し、図16は図
15のAーA断面において前記納品書(領収書)101
を形成する用紙127に対して連続的に前記切取り部を
得る様子を示す。
【0004】前記装置120は輪転印刷機において用い
られる金属製の上部シリンダー121と下部シリンダー
122とからなり、前記上部シリンダー121には前記
切込み線105による前記切取り部を形成するためのオ
ス刃124を有するオス刃部材123が装着され、前記
下部シリンダー122には前記オス刃124に対応した
メス刃126を有するメス刃部材125が嵌め込まれて
いる。
【0005】図16のように、前記上部および下部シリ
ンダー121、122を回転させ、前記用紙127を矢
印の方向に送ることによって、前記切込み線105によ
る前記切取り部が前記オス刃124と前記メス刃126
により形成される。
【0006】なお、前記湾曲した切込み線106、10
7による切取り部を形成するためには、同様に、それら
の形状に応じたオス刃およびメス刃を用意する。
【0007】しかしながら、前記用紙127から前記切
込み線105および106、107による前記切取り部
を抜取るためには、それらの形状に応じたオス刃を有す
るオス刃部材とメス刃を有するメス刃部材をそれぞれ形
成しなければならず、また、オス刃がメス刃に食い込む
ため前記切取り部の長さはせいぜい20mm程度であっ
て、50mm以上の長さの大きい切取り部を形成するこ
とは不可能である。
【0008】一方、図17はラベルシート130を示
し、このラベルシート130には紙などのシート131
に対して切込み線132、即ち、切込みスリットにより
区画された複数の矩形状のラベル133が配列されてい
る。図示していないが、前記ラベルシート130の裏面
には接着剤を介して別のシートが貼り付けられており、
使用時に各ラベル133を前記シート131から剥して
所定の部分に貼り付けるようにしている。
【0009】前記シート131に前記切込み線132を
形成する際、図18の平面図および図19のBーB断面
図に示されるように、一枚の金属薄板141に対して前
記ラベル133の形状に対応した、即ち、前記切込み線
132に対応した刃部142を有し、例えば、硬度HR
Cが49〜50のスチール鋼材又は焼き入れ鋼材からな
り、フレキシブルピナクルダイ(Flexible P
innacleDie)といわれるフレキシブルな刃部
材140を用意し、前記刃部材140を図示しない刻設
装置を構成する一対の金属製シリンダーの一方に装着し
て前記シリンダー間に前記シート131を供給すること
によって、前記切込み線132を形成している。
【0010】しかしながら、前記したように、前記刃部
142のパターン、つまり、その形状は前記ラベル13
3の形状、即ち、前記切込み線132に対応し、ラベル
の形、大きさに応じて形成されるものであって、既に形
成された刃部のパターン或いは形状を変更することはで
きず、また、前記したラベル形成用の刃部142を有す
る部材140は伝票、カタログ、電話帳などの紙製品を
形成する用紙の一部に切込み線を入れるために用いるこ
とができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、前記した従来の刃部材の欠点を解消して、従来不可
能であった長さの大きい切込み線による切取り部又は押
抜き部を形成するための刃部材を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、刃部のパターン或い
は形状を変更することのできる刃部材を提供することに
ある。
【0013】本発明の別の目的は、複数枚で一綴りとな
る1セットの伝票、カタログ、電話帳などの紙製品の一
辺或いは一隅部に切込み線による切取り部又は押抜き部
を形成するのに適した刃部材を提供することにある。
【0014】 伝票、カタログ、電話帳など紙製品の一
辺に切取り部を形成して押さえ部或いはインデックスを
設けるための刃部材であって、金属薄板からなり前記
金属薄板に対してその一表面からのエッチングにより形
成されて前記一表面から突出し、前記紙製品の一辺にお
ける第1の方向に切込み線を与える第1の刃部と、前記
第1の刃部の一端部から連続して延びると共に前記紙製
品の一辺における第2の方向に切込み線を与える第2の
刃部とから構成され、前記第1の刃部の長さを調整する
ための溝或いはスリットが前記金属薄板に形成され、前
記溝或いはスリットに沿って切り離すことにより長さの
ことなる切取り部又は押抜き部を前記紙製品の一辺或い
は一隅部に形成する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明による複数枚で一綴りの1
セットの伝票について、前記1セットの伝票を指により
挟むことにより伝票の分離を容易にする切取り部又は押
抜き部を伝票の天地方向における情報記入欄の欄外余白
部或いは該欄外余白部の一隅部に形成するための刃部を
有する刃部材について説明する。
【0016】
【実施例】図1および図2は本発明の第1の実施例によ
る刃部を有する刃部材の平面図およびそのX−X拡大断
面図であって、硬度HRCが49〜50のスチール鋼材
又は焼き入れ鋼材11からなり、フレキシブルピナクル
ダイ(FlexiblePinnacle Die)の
一種であるフレキシブルな刃部材10を示す。前記刃部
材10は、例えば、刃高Aが0.43ミリ、ベースBが
0.13ミリ、レリーフCが0.3ミリ、刃部12、1
3の幅Dが0.3ミリ、および刃部12、13の尖端の
幅、即ち、切刃の幅が0.03ミリとなるように、形成
されている。
【0017】前記刃部材10は前記金属の薄板11に対
して既知のフォトエッチング技術を適用して形成するこ
とができ、例えば、前記金属薄板の表面に感光液を塗布
して感光膜を形成した後、製版により形成されたフィル
ムをマスクとして前記刃部のパターンを前記感光膜に焼
き付け、現像し、炭酸ナトリウムにより未感光部分を除
去、洗浄し、しかる後、露出した前記金属薄板を所定の
深さまで塩化第二鉄からなるエッチング液によりエッチ
ングする。次いで、水酸化ナトリウムを用いて前記残り
の感光膜を除去、洗浄し、乾燥して前記刃部材を形成す
る。
【0018】前記刃部12および13は前記切取り部に
応じた形状を有すると共に、互いに直交するように形成
されている。前記刃部12は前記切取り部の長手方向に
前記切込み線を入れるものであって、例えば、1枚目の
伝票の一辺に前記切込み線を入れる長さL1を有すると
共に、2枚目および3枚目の伝票の一辺に前記切込み線
をそれぞれ入れる長さL2、L3毎に溝或いはスリット
14、15が設けられ、前記切取り部を形成する前記切
込み線の長さに応じて前記スリット14、15に沿って
切り離し、前記刃部12の長さをL2、L3の順に調整
できるように構成されている。この場合、前記刃部13
は前記刃部12の長さL1、L2およびL3に対して一
定の長さL4を有している。
【0019】前記刃部12の長さは前記溝或いはスリッ
ト14、15に沿って切断することにより調整している
が、前記刃部材10に前記溝或いはスリット14、15
を特に設けず、長さL1およびL4による切込み作業の
終了後、前記刃部12を長さL2まで、例えば、ヤス
リ、グラインダーなどにより削り取り、長さL2および
L4による当該切込み作業の終了後、前記刃部12をさ
らに長さL3まで削る取ってもよい。
【0020】前記刃部12の長さL1、L2、L3およ
びL4は、例えば、それぞれ75mm、50mm、20
mmおよび6mmである。
【0021】次に、前記刃部材10を用いて、図3乃至
図5に示した納品書(控)21−1、請求書21−2、
納品書21−3および物品受領書21−4からなる4枚
1セットの伝票20の製造方法について説明する。
【0022】まず、所定の幅の原紙を用意し、第1の原
紙に納品書(控)、得意先名、品名、数量、単価、金
額、合計金額等の必要事項、記入欄、横幅2Wで天地
方向の縦幅Lの断裁領域およびマーク22を、例えば、
青色で印刷して複数の納品書(控)21−1用の第1の
用紙を連続して形成する。
【0023】同様に、第2、第3および第4の原紙に、
請求書、得意先名、品名、数量、単価、金額、合計金額
等の必要事項、記入欄、横幅2Wで天地方向の縦幅L
の断裁領域およびマーク22を、それぞれ別個に、例え
ば、茶色、青色、茶色で印刷して、それぞれ複数の請求
書21−2、納品書21−3および物品受領書21−4
用の第2、第3および第4の用紙をそれぞれ連続して形
成する。
【0024】次いで、前記第1乃至第4の用紙の両側に
おける幅がそれぞれW、Wのマージナル領域にマー
ジナル孔23を形成した後、縦幅方向(天地方向)およ
び横幅方向の前記ミシン目24、25および26を順次
形成する。
【0025】しかる後、長手方向の長さL1の前記刃部
12と、前記刃部12と直交し長さL4(L4≧2
)の前記刃部13とを有する前記刃部材10を図6
に示す刻設装置30に装着する。前記刻設装置30は一
対の金属製シリンダー31、32とからなり、前記刃部
材10はネジ或いは両面接着テープなどの接着剤を介し
て前記一方のシリンダー31に設けられる。前記シリン
ダー31がマグネットシリンダーで形成されている際に
は、前記刃部材10は磁力により取り付けられる。前記
シリンダー31、32を回転駆動することにより、前記
第1の用紙に長さL1、L4の切込み線27、28が形
成される。次いで、前記刃部材10を前記シリンダー3
1から取り外し、前記刃部材10のスリット14に沿っ
て切り離した後、再度長さL2、L4の前記刃部材を前
記シリンダー31に装着して前記第2の用紙に長さL
2、L4の切込み線27、28を形成する。同様にし
て、前記第3の用紙に長さL3、L4の切込み線27、
28が形成される。
【0026】なお、図4における各伝票の天地方向にお
ける情報記入欄の右側欄外余白部から明らかなように、
4枚目の伝票、即ち、物品受領書21−4の右側欄外余
白部には、前記伝票20の縦幅Lを有する前記断裁領域
の中心に沿ってミシン目24が入れられ、横幅Wおよ
び縦幅Lの領域29−4が残存するようにされており、
前記切込み線27、28は形成されない。
【0027】しかる後、前記刻設装置30により前記第
1、第2、第3の伝票用紙に順次長さの異なる前記切込
み線27、28を設けた後、これら3枚の伝票用紙およ
び前記切込み線のない第4の伝票用紙を丁合し、前記マ
ージナル領域を紙止め或いは糊止めして、前記4枚1セ
ットの前記伝票20を形成する。
【0028】横方向の前記ミシン目26に沿って各伝票
を切り離し、4枚の伝票における前記マージナル領域を
同時に押し上げると、前記切込み線27、28および前
記ミシン目24に沿って前記断裁領域の一部および前記
マージナル領域が同時に分離され、図5に示すように、
1乃至3枚目の伝票におけて、押さえ部或いはインデッ
クスとなる残存部29−1、29−2、29−3および
4枚目の伝票における前記領域29−4を同時に形成す
ることができる。
【0029】それ故、2枚目の伝票21−2の前記残存
部29−2と4枚目の伝票21−4の裏面とを指間に挟
むことによって、1枚目の伝票21−1を容易に分離す
ることができ、以下同様に、3枚目の伝票21−3の右
側欄外余白部に形成された残存部29−3を用いれば、
2枚目の伝票21−2を容易に分離できる。また、図3
乃至図5に示すように、各伝票の残存部の露出部分にそ
れぞれ、、およびを付すことにより、インデッ
クスとして用いられると共に、伝票の枚数が分かり、さ
らに、前記各伝票の前記残存部の露出部分に各伝票の印
刷文字と同一色の或いは異なった色のストライプ或いは
伝票名を付すことにより1乃至4枚目の伝票を目視によ
り容易に分離することができる。なお、前記伝票20の
左側辺には伝票を整理するための孔部が設けられてい
る。
【0030】本発明の第2の実施例を図7について説明
する。図1および図2において、前記刃部材10の刃部
12、13は互いにほぼ直交しているが、図7に示すよ
うに、金属薄板41から突出した刃部を直線状の刃部4
2と湾曲した刃部43とから構成し、伝票に形成される
前記切取り部或いは残存部に湾曲部を与えている。
【0031】第1の実施例と同様に、1枚目の伝票の情
報記入欄の右側欄外余白部に前記切込み線を入れる長さ
L1を有すると共に、2枚目および3枚目の伝票の右側
欄外余白部に前記切込み線をそれぞれ入れる長さL2、
L3毎に溝或いはスリット44、45が設けられ、前記
切取り部を形成する前記切込み線の長さに応じて前記ス
リット44、45に沿って切り離し、前記刃部42の長
さをL2、L3の順に調整できるように構成されてい
る。
【0032】また、前記第1および第2の実施例におい
て、前記刃部12、42を直線状としているが、これら
を波状に形成してもよい。
【0033】本発明の第3の実施例を図8および図9に
ついて説明する。図8は、図9に示すように、前記納品
書(控)21−1、請求書21−2および納品書21−
3の各伝票の前記右側欄外余白部の下隅部にそれぞれ前
記円弧状の切込み線65、66および67を与える刃部
材50を示す。
【0034】前記刃部材50は金属薄板51から突出し
た円弧状の刃部52を有し、前記刃部52により前記円
弧状の切込み線65が形成され、同様に、予め設けた溝
或いはスリットを表す切断線53、54および切断線5
5、56に沿って切り離して円弧の長さを調整し、それ
ぞれ前記切込み線66、67を与えている。
【0035】前記刃部材50は、図1および図2に示し
た刃部材10と同様な材料および形状を有し、図6に示
したシリンダーに装着して伝票用紙に前記円弧状の切込
み線65、66および67が入れられる。円弧状の刃部
52の代わりに直線状の刃部を用いれば、直線状の切込
み線を得ることができる。
【0036】図9は、図3乃至図5と同様に、4枚で一
綴りの1セットの伝票60を示し、一連の連続伝票を縦
幅方向の断裁線61、64および横幅方向の断裁線6
2、63に沿ってカットしてマージナル孔を有する或い
は有さないマージナル領域を除去した状態を示してい
る。
【0037】図9から明らかなように、納品書(控)2
1−1、請求書21−2および納品書21−3の各伝票
の前記右側欄外余白部の下隅部には、それぞれ前記断裁
線61、63と交差する円弧状の切込み線65、66お
よび67により切り取られた切取り部により、順次下位
伝票の右側欄外余白部の下隅部の一部が露出するように
形成されている。なお、最下位の物品受領書21−4に
は前記した実施例と同様に、前記切取り部は形成されな
い。
【0038】前記伝票の製造方法について説明すると、
前記した実施例と同様に、第1、第2、第3および第4
の各原紙に連続して所定の印刷を施し第1、第2、第3
および第4の用紙を形成した後、マージナル領域にマー
ジナル孔を穿設し、縦幅方向および横幅方向の前記ミシ
ン目を形成する。しかる後、前記刃部材50を用いて、
前記刃部52により前記第1、第2および第3の伝票用
紙に順次長さの異なる前記切込み線65、66および6
7を、縦幅方向の前記断裁線61および横幅方向の前記
断裁線62と交差するように形成し、これら3枚の伝票
用紙および前記切込み線のない第4の伝票用紙を丁合
し、両側のマージナル領域を紙止め或いは糊止し、4枚
の丁合した伝票用紙を形成する。次いで、断裁領域の断
裁線61乃至64に沿って断裁すれば、前記断裁領域の
一部および前記マージナル領域が同時に自動的に分離さ
れ、前記と同様に、1乃至3枚目の伝票における残存部
および4枚目の伝票における露出された領域が同時に形
成されて、前記4枚1セットの伝票60が得られる。
【0039】このような伝票構造によれば、2枚目の伝
票21−2の露出した右側下隅部と4枚目の伝票21−
4の裏面とを指間に挟むことによって、1枚目の伝票2
1−1を容易に分離することができ、以下同様に、3枚
目の伝票21−3の露出した右側下隅部を用いれば、2
枚目の伝票21−2を容易に分離できる。また、図9に
示すように、各伝票の露出した右側下隅部にそれぞれ前
記各伝票を表す記号、例えば、、、およびを付
すことにより、インデックスとして用いられると共に、
伝票の枚数が分かり、さらに、前記各伝票の右側下隅部
に設けられた残存部の露出部分に各伝票の印刷文字と同
一色の或いは異なった色を付すことにより1乃至4枚目
の伝票を目視により容易に分離することができる。
【0040】前記各実施例において、切込み線の長さL
2およびL3に対応して溝或いはスリットを1枚の刃部
材に予め形成しておき、前記切込み線の長さL2および
L3に応じて前記スリットに沿って切り離すことにより
前記刃部の長さを調整しているが、前記切込み線の長さ
L1、L2およびL3毎に複数枚の刃部材を用意して用
いることもできる。
【0041】次に、第4の実施例について説明する。図
10は前記切取り部に代えて押抜き部を形成するための
刃部材70の平面図を示し、その刃部および製法は前記
刃部材10と同様である。
【0042】図10に示すように、前記刃部材70は、
金属薄板71から突出した刃部を直線状で長さがL5の
第1の刃部72と、前記第1の刃部72から横幅Wで離
間した第2の刃部73と、前記第1の刃部72と前記第
2の刃部73の一端部で連続して横方向の押し抜きを与
え、湾曲した第3の刃部74とから形成されている。こ
の実施例においても、前記刃部材10と同様に、前記押
抜き部の長さL6に対応して溝或いはスリット75が形
成され、前記スリット75に沿って切り離すことにより
前記刃部72、73の長さを調整する。前記スリット7
5による長さの調整に代えて、前記刃部をヤスリ、グラ
インダー等により除去してもよく、また、前記長さL
5、L6毎に複数枚の刃部材を用意してもよい。
【0043】図11および図12は、前記刃部材70を
用いて作成した、3枚で一綴りとなり、互いに切り離さ
れると共に、天地方向、即ち、縦幅方向に沿った縦幅が
L(例えば、L=90mm)の1セットの伝票80を示
し、該伝票80は、例えば、上からお客様名、発行日、
自社名、住所、電話番号、および品名、数量、単価、金
額、合計等の情報記入欄がそれぞれ印刷された納品書8
1−1、領収書81−2および入金票81−3からな
り、1枚目の伝票、即ち、納品書81−1の前記天地方
向に沿った情報記入欄の細長い右側欄外余白部には、前
記刃部材70を用いて予め押抜きされた横幅W(例え
ば、W=4mm)、縦幅L5(例えば、L5=45m
m)の長方形状の押抜き部82−1と該押抜き部82−
1と連続しインデックス部となる残存部83−1とが設
けられ、前記押抜き部82−1により2枚目および3枚
目の伝票である前記領収書81−2および前記入金票8
1−3の前記右側欄外余白部の一部である各インデック
ス部が露出して残存部83−2および83−3に印刷さ
れたそれぞれの伝票名である“領収書”および“入金
票”が前記押抜き部82−1を通して目視できるように
形成され、1セットの各伝票80間には互いに分離する
ための横ミシン目84が設けられている。
【0044】さらに、前記押抜き部82−1および前記
残存部83−1に隣接して、コンピュータ端末等に接続
されたプリンターに掛けるための複数のマージナル孔8
5を有する幅W(例えば、W=12mm)のマージ
ナル領域86が各伝票に共通して形成され、最下端の前
記マージナル孔85の周辺には各伝票の区分を示すマー
ク87が印刷されている。前記残存部83−1と前記マ
ージナル領域86との間には縦ミシン目88が形成され
ている。
【0045】また、前記情報記入欄の左側欄外余白部に
は、複数のマージナル孔85が各伝票に共通して形成さ
れ、最下端の前記マージナル孔85の周辺には各伝票の
区分を示すマーク87が印刷されている。
【0046】同様に、2枚目の伝票、即ち、前記領収書
81−2の前記右側欄外余白部にも、予め押抜きされた
横幅W、縦幅L6(例えば、L6=20mm)の押抜
き部82−2と該押抜き部82−2と連続しインデック
ス部となる残存部83−2とが設けられ、3枚目の伝票
の前記入金票81−3のインデックス部が露出してその
伝票名である“入金票”が前記押抜き部82−2を通し
て目視できるように形成されている。
【0047】なお、図11および図12における各伝票
の欄外余白部から明らかなように、3枚目の伝票、即
ち、入金票81−3の欄外余白部には、前記押抜き部は
形成されず、前記伝票80の縦幅Lを有するミシン目8
8が入れられ、横幅Wおよび縦幅Lの領域83−3が
残存するようにされている。
【0048】このような伝票構造によれば、前記各実施
例と同様に、1枚目の前記納品書81−1の各項目に所
定の事項を印字して感圧複写により2枚目以降の伝票に
複写した後、各伝票80を前記ミシン目88より切り離
すと、前記納品書81−1の前記押抜き部82−1およ
び前記請求書81−2の前記押抜き部82−2は既に押
し抜き除去されているので、何ら伝票に破損が生じるこ
となく、インデックスを目視し易く、しかも剥離の容易
な伝票が得られる。
【0049】また、このような伝票80は、前記刃部材
70を前記刻設装置30に装着して、前記各実施例と同
様に、作成される。この場合、前記押抜き部82−1お
よび82−2を押し抜き除去するため、前記第1の刃部
72と前記第2の刃部73の他端部と交差する前記横方
向の横ミシン目84の一部分をミシン目ではなく、切込
み線とする。即ち、横ミシン刃に押抜き幅である前記横
幅Wに対応した切込み用の刃部を一体に設けることに
より達成される。
【0050】さらに、第5の実施例について説明する。
図13は前記切取り部に代えて押抜き部を形成するため
の刃部材90の斜視図を示し、その刃部および製法は前
記刃部材10と同様である。
【0051】図13に示すように、前記刃部材90は、
金属薄板91から突出し、直線状で長さがL5の第1の
刃部92と、前記第1の刃部92から横幅Wで離間した
第2の刃部93と、前記第1の刃部92と前記第2の刃
部93の一端部で連続して横方向の押し抜きを与え、湾
曲した第3の刃部94と、長さがL6の前記第1の刃部
92と前記第2の刃部93と連続して横方向の押し抜き
を与え、湾曲した第4の刃部95とから形成されてい
る。
【0052】この実施例においても、前記刃部材70と
同様に、前記押抜き部の長さL6に対応して溝或いはス
リット96が形成され、前記スリット96に沿って切り
離すことにより前記刃部92、93の長さを調整する。
この場合、前記スリット96に沿って切り離した後、押
抜き部が前記刃部92、93および95により画成され
るように、前記刃部93の残余の部分もヤスリ、グライ
ンダー等により除去する。
【0053】同様に、前記スリット96による長さの調
整に代えて、前記刃部をヤスリ、グラインダー等により
除去してもよく、また、前記長さL5、L6毎に複数枚
の刃部材を用意してもよい。
【0054】このような刃部材90を用いても前記した
3枚で一綴りとなり、互いに切り離されると共に、天地
方向、即ち、縦幅方向に沿った縦幅がL(例えば、L=
90mm)の1セットの伝票80を同様に形成すること
ができる。
【0055】さらに、本発明による前記刃部材を複数枚
で一綴りとなる1セットの伝票に適用して、前記伝票の
一辺或いは一隅部に押さえ部或いはインデックスを形成
しているが、各種のカタログ、電話帳などにも適用でき
ることは当業者にとって明らかである。
【0056】
【発明の効果】前記したように、本発明によれば、従来
不可能であった長さの大きい切込み線による切取り部又
は押抜き部を容易に形成することのできる刃部材が得ら
れると共に、刃部のパターン或いは形状を変更すること
のできる刃部材が得られ、伝票、カタログ、電話帳など
紙製品の一辺或いは一隅部に押さえ部或いはインデック
スを容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による刃部材を示す平面
図である。
【図2】図1に示す第1の実施例のX−X断面図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例による刃部材が適用され
る4枚一綴りで1セットの伝票を示す平面図である。
【図4】図3に示す伝票の分解斜視図である。
【図5】図3に示す伝票の斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施例による刃部材を刻設装置
に装着して伝票用紙に切込み線を形成することを示す斜
視図である。
【図7】本発明の第2の実施例による刃部材を示す平面
図である。
【図8】本発明の第3の実施例による刃部材を示す平面
図である。
【図9】本発明の第3の実施例による刃部材が適用され
る4枚一綴りで1セットの伝票を示す平面図である。
【図10】本発明の第4の実施例による刃部材を示す平
面図である。
【図11】本発明の第4の実施例による刃部材が適用さ
れる3枚一綴りで1セットの伝票を示す平面図である。
【図12】図11に示す伝票の分解斜視図である。
【図13】本発明の第5の実施例による刃部材を示す平
面図である。
【図14】従来の切取り部を有する伝票を示す平面図で
ある。
【図15】図14の伝票に従来の切取り部を形成するた
めの装置を模式的に示す斜視図である。
【図16】図15におけるAーA断面を示す図である。
【図17】従来のラベルシートを示す平面図である。
【図18】従来のラベルシートを形成する刃部材を示す
平面図である。
【図19】図18におけるBーB断面を示す図である。
【符号の説明】
10…刃部材、11…金属薄板、12、13…刃部、1
4、15…溝或いはスリット、20…伝票、21−1…
納品書(控)、21−2…請求書、21−3…納品書、
21−4…物品受領書、22…マーク、23…マージナ
ル孔、24、25、26…ミシン目、27、28…切込
み線、29−1、29−2、29−3、29−4…残存
部、30…刻設装置、31、32…一対の金属製シリン
ダー、40…刃部材、41…金属薄板、42、43…刃
部、44、45…溝或いはスリット、50…刃部材、5
1…金属薄板、52…刃部、53、54、55、56…
溝或いはスリット、60…伝票、61、62、63、6
4…断裁線、65、66、67…円弧状の切込み線、7
0…刃部材、71…金属薄板、72、73、74…刃
部、75…溝或いはスリット、80…伝票、81−1…
納品書、81−2…領収書、81−3…入金票、82−
1、82−2…押抜き部、90…刃部材、91…金属薄
板、92、93、94、95…刃部、96…溝或いはス
リット

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製品の一辺に切取り部を形成して順次
    下位の押さえ部或はインデックスとなる残存部の一部が
    露出するように形成する刃部材において、金属薄板から
    なり、前記金属薄板に対してその一表面からのエッチン
    グにより形成されて前記一表面から突出し、前記紙製品
    の一辺における第1の方向に切込み線を与える第1の刃
    部と、前記第1の刃部の一端部から連続して延びると共
    に前記紙製品の一辺における第2の方向に切込み線を与
    える第2の刃部とを有することを特徴とする刃部材。
  2. 【請求項2】 前記第1の刃部の長さは、前記第2の刃
    部の長さより大きいことを特徴とする請求項1記載の刃
    部材。
  3. 【請求項3】 前記第2の刃部は前記第1の刃部と直交
    することを特徴とする請求項1記載の刃部材。
  4. 【請求項4】 前記第2の刃部は湾曲していることを特
    徴とする請求項1記載の刃部材。
  5. 【請求項5】 前記金属薄板には前記第1の刃部の長さ
    を調整する溝或いはスリットが形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の刃部材。
  6. 【請求項6】 紙製品の一隅部に切取り部を形成して
    次下位の押さえ部或はインデックスとなる残存部の一部
    が露出するように形成する刃部材において、金属薄板か
    らなり、前記金属薄板に対してその一表面からのエッチ
    ングにより形成されて前記一表面から突出し、前記紙製
    品の一隅部に切込み線を与える円弧状の刃部と、前記金
    属薄板の前記一表面に形成され、前記円弧状の刃部の長
    さを調整する溝或はスリットとからなることを特徴とす
    る刃部材。
  7. 【請求項7】 紙製品の一辺に押抜き部を形成して順次
    下位の押さえ部或はインデックスとなる残存部の一部が
    露出するように形成する刃部材において、金属薄板から
    なり、前記金属薄板に対してその一表面からのエッチン
    グにより形成されて前記一表面から突出し、前記紙製品
    の一辺における第1の方向に延びる第1の刃部と、前記
    第1の刃部から離間し前記第1の刃部と平行な第2の刃
    部と、前記第1および第2の刃部と一端部において連続
    し、湾曲部を有する第3の刃部とを有することを特徴と
    する刃部材。
  8. 【請求項8】 前記金属薄板には前記第1および第2の
    刃部の長さを調整する溝或いはスリットが形成されてい
    ることを特徴とする請求項7記載の刃部材。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2の刃部間において連
    続し、前記第1および第2の刃部の長さを調整する湾曲
    部を有する第4の刃部を有することを特徴とする請求項
    7記載の刃部材。
JP08996497A 1996-07-19 1997-03-26 紙製品に切取り部又は押抜き部を形成するための刃部材 Expired - Fee Related JP3262513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08996497A JP3262513B2 (ja) 1996-07-19 1997-03-26 紙製品に切取り部又は押抜き部を形成するための刃部材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-207564 1996-07-19
JP20756496 1996-07-19
JP08996497A JP3262513B2 (ja) 1996-07-19 1997-03-26 紙製品に切取り部又は押抜き部を形成するための刃部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1080894A JPH1080894A (ja) 1998-03-31
JP3262513B2 true JP3262513B2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=26431342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08996497A Expired - Fee Related JP3262513B2 (ja) 1996-07-19 1997-03-26 紙製品に切取り部又は押抜き部を形成するための刃部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3262513B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1080894A (ja) 1998-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5909979A (en) One-piece machinable index divider with integral pocket
US5299879A (en) Index sheet assembly
US3970397A (en) Business card system
US5187888A (en) Index tabs for hanging file folders having pressure sensitive adhesive and lugs for insertion in folder slots
CN1244840A (zh) 带有索引标签的可用机器直接打印的索引纸
US5033899A (en) Index media for loose-leaf notebooks and wirebound notebooks
US20060076771A1 (en) Printable dividers with folding tabs
US6039354A (en) Index sheet having a dual-side directly machine printable index tab portion and method of making the same
JPS5941040Y2 (ja) 穴あけ治具
JP3262513B2 (ja) 紙製品に切取り部又は押抜き部を形成するための刃部材
JP3166005B2 (ja) 伝票及びその製造方法
US4118120A (en) Page model for printing
US5429298A (en) Universal mailer
US4017655A (en) Selectively separable strip assembly
JP3668220B2 (ja) 分離照合可能な印刷用紙セットおよび同印刷用紙セットの製造方法
JPS627509Y2 (ja)
JP3038661U (ja) 商品種別マークを有する小冊子
JP3291342B2 (ja) 配送伝票
JPH0737894Y2 (ja) 乱丁防止用マ−クのついた連続帳票
JP3461740B2 (ja) 印刷用台紙
JP3079362U (ja) インデックスマーカー
JP3000860U (ja) パソコン、ワープロにおける単票プリント用補助シート
JP3059243U (ja) 1枚の印刷用紙及び印刷用フィルムから、切り取るだ けで1枚若しくは複数のシステム手帳用紙を切り取れる ようにした印刷用紙及び印刷用フィルム
JP2602477Y2 (ja) 科目入りインデックスファイル
US2937646A (en) Sheet filing equipment

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees