JP2602477Y2 - 科目入りインデックスファイル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、経理関連の帳簿の整理
に用いられる勘定科目等を印刷したインデックスを綴っ
たインデクッスファイルに関し、特に、そのインデクッ
スの貼付に好都合な実用的に望ましい科目入りインデク
ッスファイルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、勘定科目ごとの帳簿整理にインデ
ックスが用いられている。経理担当者は、それらに必要
な勘定科目等を記入し、貼付台紙から剥離して整理帳簿
の科目の開始ペ−ジの端部にこれを挾むように貼付して
各科目の整理に利用している。近年、勘定科目を印刷し
たインデックスが提供されるようになり、従来の手書き
やゴム印押圧の不便さが解消されて、視覚的にも整理上
からも歓迎されている。しかし、インデクッスの帳簿へ
の取付けは使用者により行われるため、これが結構厄介
な作業で、通常、帳簿の右辺部の上側から下方へ順次貼
られる個々のインデクッスの間隔が不揃いになり易く、
また、個々のインデクッスが多少ゆがんで取付けられる
などのために見ずらく、見栄えの低下は避けられない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案の課題は、上記
のようなインデクッス使用の実状に関連して、経理帳簿
を迅速に、且つ整然と整理することができる実用的に望
ましい勘定科目入りインデックスファイルを提供するこ
とにある。その他の本考案の特徴ないし利点は、以下の
記載から一層明かとなるであろう。

【０００４】

【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は、勘
定科目等を印刷したインデックスが剥離可能に貼付され
た台紙と、長方形のインデクッス貼付用ゲ−ジとが組合
わされて綴じ込まれたファイルであって、前記台紙は、
勘定科目等の種類ごとにまとめられた各種グル−プの台
紙群から成り、前記ゲ−ジは、その右辺が上角部を残し
てインデクッスの貼りしろに相当する幅だけ切り欠かれ
ると共に、その切欠き辺縁部には、インデックスを帳簿
の紙葉端縁部に順次、的確にずらせて貼付するための貼
付位置指定の線が印刷された科目入りインデクッスファ
イルを要旨とするものである。

【０００５】上記構成を有する本考案の科目入りインデ
クッスファイルの台紙には、その種類ごとに大別された
グル−プ、例えば、勘定科目を資産，負債，資本，収
益，費用及び原価等のグル−プごとに分けてもよいし、
必要によっては、使用頻度の高い特定の科目、例えば、
現金，当座預金，定期預金等の多数を単独に、あるいは
組合せてそれぞれ別々の台紙に分別貼付したものであっ
ても良い。本考案の科目入りインデクッスファイルは、
所望に応じて勘定科目等で大別された印刷インデクッス
の多数の台紙群と共に、印刷インデクッスの貼付に好都
合に用いられるゲ−ジを組合わせて綴じ込むことが特徴
的である。上記科目の種類ごとあるいはグル−プごとに
まとめて貼付される台紙は、その種類やグル−プによっ
ては、二枚以上にまたがって整理することもできる。ま
た、それらの各台紙の間に印刷インデクッスを保護する
ための仕切シ−トを設けても良い。

【０００６】本考案のファイルに用いられるインデクッ
ス貼付用ゲ−ジは、通常、縦がＡ４版以上の長さを有す
る長方形の紙葉あるいはフィルムで形成され、その右側
辺縁部がインデクッスの帳簿への貼付に適用される。し
かして、その右辺縁部は、帳簿の一番上に貼付されるイ
ンデクッス位置より上の角部分を張出し状に残して、そ
の下側をインデクッスの貼りしろ幅（貼付される紙葉を
挾み込むインデクッス基部の深さ幅）に相当する幅だけ
下端まで切欠かれる。この切欠きは、その切欠かれた縦
線にインデクッスの貼りしろ底辺を一致させて、上下に
真直に貼付することができる。また、その切欠き辺縁部
には、インデクッスが帳簿に貼付すべき位置を指定する
横線が等間隔に印刷されて構成される。その間隔は、例
えば、縦Ｂ５版の帳簿の場合には、インデクッスの上下
幅の間隔で印刷線が描かれ、10のインデクッス貼付箇所
が形成される。

【０００７】一方、このゲ−ジの縦の反対側の辺縁部
は、このゲ−ジを180°回転させ上下を逆転させて右側
辺縁とし、同様にその上角部に張出部を残して下方を切
欠き、その切欠かれた辺縁部に、例えば、Ａ４版の帳簿
にインデクッス11枚を貼付するように上下部分を若干空
けて等間隔な位置指定線が印刷される。一枚のゲ−ジに
Ｂ５とＡ４の線を印刷れば、該ゲ−ジは、そのまゝＢ４
及びＡ３の経理帳簿の帳簿にも利用することができる。
このように、一枚のゲ−ジで二種類の帳簿に利用し得る
ので、その他のＢ６，Ａ５，Ａ６版やＢ４版縦あるいは
コンピュ−タ11インチや６インチの帳簿用の二種のイン
デクッス貼付置指定線を選択してゲ−ジの両辺部に印刷
を施すことができる。

【０００８】インデクッス貼付用ゲ−ジは、プラスチッ
クシ−ト類であってもよいし、紙であってもよいが、あ
まり柔らかいものは適切でなく、ある程度、腰のあるも
のが好都合に用いられる。しかして、これらに印刷され
るインデクッス貼付位置指定線は、インデクッスの帳簿
への貼付に際し、一見して明瞭に確認されることが重要
であるから、例えば、黒い線が浮き出るように、また、
通常、地色が白の帳簿に対してその右辺縁が明瞭に把握
できるようにゲ−ジ辺縁部を不透明で淡い色に着色して
おくことが好ましい。従って、透明プラスチックシ−ト
を素材とする場合には、これを淡色に不透明化すること
が良い。その不透明化は、顔料を練り込んでもよいし不
透明塗料をコ−ティングしてもよい。

【０００９】これらの二種類のインデクッス貼付位置指
定線が印刷されたゲ−ジは、通常、高頻度の一枚をイン
デクッスファイルに綴じ込めば実用的には充分である
が、要すれば、更に別のインデクッス貼付用ゲ−ジを組
合せて綴じ込むこともできる。それぞれに対応する横線
ゲ−ジは、インデクッスが重なることなく順次ずらせて
貼付される位置を規定するように等間隔に印刷される
が、その貼付箇所を一層明瞭にするために、線をいくら
か太くしたり、あるいは適当なマ−ク、例えば、インデ
クッスそのものをマ−クとして描いた印刷を施すことも
有効である。また、それぞれの位置に、上から順次数字
を入れておくと好都合な場合が多い。

【００１０】本考案にかかるインデクッス貼付用ゲ−ジ
は、インデクッスが貼付される経理の帳簿に利用するこ
とができる充分な長さを有するシ−ト類でつくられる。
その幅は使用に不都合でない限り特に制限されないが、
パンチ穴を空けてファイルリングに綴じ込むのに好適な
適当な幅を与えることが実用的であるから、例えば、10
〜15cm程度が実用的である。適度の幅をもつこのような
ゲ−ジの面には、その取扱いや使用上のアドバイス等を
記載することができる。通常、該ゲ−ジは縦長でるか
ら、ファイルの表紙内に収まるように、二つないし三つ
に折曲げられる。

【００１１】本考案に組込まれるインデクッス貼付用ゲ
−ジは、その右上の張出し角（コ−ナ−）をインデクッ
スが貼付される特定の紙葉の右上角部に一致するように
当てがうことが重要である。視覚によるこの角合わせ
は、ゲ−ジの張出し右上角部を経理帳簿の紙葉の白色と
は異なる識別容易な色に着色することが実用上極めて好
ましい。ゲ−ジ右上角を正確に紙葉に当てがった後、切
り込まれたゲ−ジの縦辺縁部に印刷されたインデクッス
貼付用所定位置の所定箇所に所望の印刷インデクッスが
押圧貼付される。

【００１２】インデクッスは、その貼付用基部（貼りし
ろ）の左側辺縁をゲ−ジの縦線に一致させ、インデクッ
スの上下辺縁をゲ−ジの二本の上下位置指定線に合わせ
て、インデクッス貼付用基部を紙葉面に押圧接着させ
る。次いで、インデクッスを中央で下側に折り曲げて右
側基部を帳簿の紙葉を挾むように裏面に押圧接着させる
ことにより迅速且つ的確に取付けられる。インデクッス
貼付用ゲ−ジは、インデクッスが貼られる紙葉ごとに当
てがわれて、所定のインデクッスが貼付され、順次、上
から下に異なる見出しのインデクッスが取付けられる。
このようにして縦に上下間隔の揃った、また上下に真直
に整列しているインデクッス群が形成されるので、帳簿
は見出しが見やすく見栄えの良い高い利用性が得られ
る。

【００１３】本考案のファイルに綴じ込まれる科目のグ
ル−プごとにまとめてインデクッスが貼付された台紙
は、例えば、資産グル−プ，負債グル−プ，資本グル−
プ，収益グル−プ，費用グル−プ，あるいは原価グル−
プ等に大別され、そのグル−プに包含される勘定科目の
科目名の印刷されたインデクッスがそれぞれの台紙に整
然と貼付される。ある場合には、紙葉頻度の高い特定の
科目の多数が貼られた台紙で提供されても良い。それら
の勘定科目を印刷したインデクッスは、台紙から容易に
剥離し得るように、通常、離型性の台紙が使用され、あ
るいは例えば、紙の表面に離型剤を塗布したものが使用
される。かかるグル−プの種類ごとのインデクッス類
は、そのインデクッスの枠をグル−プ別に異なった色で
印刷することも実用的である。

【００１４】

【作用】本考案の科目入りインデックスファイルは、経
理帳簿にインデクッスを見やすく見栄えの良い見出しの
インデクッスを迅速に貼付することができるので、使用
者の処理能力が高まり、高い操作能率によって正確な経
理をすることができ、高い実用的価値が保証される。

【００１５】

【実施例】以下、添付図面により本考案の科目入りイン
デックスファイルを、更に具体的に説明する。図１は、
本考案のインデックスファイルの一例の斜視図で、表紙
を開き、理解を容易にするためにインデクッス貼付用ゲ
−ジを取外した状態で示されている。図２は、その取外
されたインデクッス貼付用ゲ−ジの一例の平面図であ
る。

【００１６】図１において、ファイルの表紙１，１の内
側中央に取付けられた綴じ具のリング２には、科目の種
類ごとにまとめられたグル−プ、この場合、勘定科目と
しての「現金」の文字が印刷された多数のインデクッス
３が整然と剥離可能に貼付された台紙４及びその下側
に、他の特定の勘定科目を印刷した多数のインデクッス
がまとめて貼付された、あるいは科目の種類のグル−プ
ごとにまとめて貼付された各種の台紙４’の多数葉がそ
れぞれのパンチ孔により綴じ込まれている。台紙３は、
離型剤としてのポリオレフィン系樹脂を含浸させた紙で
構成されているので、通常の接着剤では、インデクッス
は易ストリッパブルである。

【００１７】図２に示されるインデクッス貼付用ゲ−ジ
は、例えば、縦が 310〜320 mm、横が約 120mm程度の長
方形の紙葉であって、右上角部に約３mmの突出部５が形
成されている。この突出長さは、インデクッスが紙葉に
挾み込んで取り付けられる貼りしろの幅に対応するもの
で、このゲ−ジを帳簿に当てがったままゝでインデクッ
スを紙葉の所定位置に的確に且つ真直に貼付けることが
できる。そのような貼付用ゲ−ジは、右上の突出部５の
下の線６から約 2.3mm（インデクッスの縦の長さ）の等
間隔で、順次横方向の平行な貼付位置指定線が印刷され
ている。

【００１８】インデクッスの経理帳簿への貼付は、ま
ず、インデクッスを貼付する帳簿のペ−ジの右上角に、
その帳簿の大きさ、例えばＢ５版に対応するゲ−ジの右
上突出角を当てがって一致させ、切欠き辺縁部に印刷さ
れたインデクッス貼付位置指定線の所定区画に、所定の
科目が印刷されたインデクッスを台紙から剥ぎ取り、そ
の上下位置を指定線に合わせると共に、インデクッスの
左側の貼りしろの左端辺縁を切欠き辺縁７に一致させて
上から押圧することにより、紙葉の表面に張付けるこが
でき、更にそのインデクッスを中央部で下側に折曲げて
右辺部を紙葉を挾み込むようにその裏側に回し、表裏か
ら指で押しつけることによって容易に的確な位置に真直
貼付される。

【００１９】

【考案の効果】本考案の科目入りインデックスファイル
は、帳簿類に勘定科目のインデクッスを的確な位置に整
然と貼付することができ、従って、見やすく見栄えの良
い操作性の優れた経理用帳簿を容易に作成することがで
きるので、経理処理者の作業意欲と能力が高まり、目に
見えない実用上の高い利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のインデックスファイルの一例の概要斜
視図である。

【図２】本考案のインデックスファイルに綴じ込まれる
インデクッス貼付用ゲ−ジの一例の平面図である。

【符号の説明】 １ ファイルの表紙 ２ リング ３ インデックス ４，４’ 台紙 ５ 突出部 ６ 突出部の下側の線 ７ 切欠き辺縁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B42F 21/00 B42F 21/04 B42F 21/06 G09F 3/00 G09F 3/10

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】勘定科目等を印刷したインデックスが剥離
   可能に貼付された台紙と長方形のインデクッス貼付用ゲ
   −ジとが組合わされて綴じ込まれたファイルであって、
   前記台紙は、勘定科目等の種類ごとにまとめられた各種
   グル−プの台紙群から成り、前記ゲ−ジは、その右辺が
   上角部を残してインデクッスの貼りしろに相当する幅だ
   け切欠かれると共に、その切欠き辺縁部には、インデッ
   クスを帳簿の紙葉端縁部に順次、的確にずらせて貼付す
   るための貼付位置指定の線が印刷された科目入りインデ
   クッスファイル。
2. 【請求項２】インデクッス貼付用ゲ−ジが、長方形の一
   方の右側長辺縁部にＢ５版系統帳簿用のインデクッス貼
   付位置指定用線が、また他方の長辺縁部にＡ４版系統帳
   簿用のインデクッス貼付位置指定用線が印刷された請求
   項１に記載のインデクッスファイル。