JP3262092B2 - 不良分布解析システム、方法及び記録媒体 - Google Patents

不良分布解析システム、方法及び記録媒体

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    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
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  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路素子が規則的
に配置された半導体集積回路の不良素子の分布(不良分
布)を解析する不良分布解析システム、方法及びこの方
法を実現するプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】回路素子(以下、単に素子という)を規
則的に配置した半導体集積回路に含まれる不良素子の分
布を解析する場合、それら不良素子の配置を模して規則
正しく記録を行うことにより、その解析対象となる半導
体集積回路に含まれる不良素子の分布を視覚的に把握す
ることができる。
【0003】例えば、素子を駆動する回路がブロック分
割されており、各ブロックに含まれる素子すべてが不良
の場合にはブロック不良であると判定したり、隣接する
2つの素子が不良の場合には2ビットペア不良であると
判定したり、素子1個が単独で不良の場合には1ビット
不良と判定したり、隣接する素子が塊上に不良の場合に
は群ビット不良と判定するといったことが可能となる。
【0004】このような不良素子の分布の解析は、ビッ
トマップ解析と呼ばれており、メモリLSIまたはメモ
リ搭載ロジックLSIに代表される半導体集積回路に含
まれる不良素子の分布を解析する場合に特に有効であ
る。しかし、近年の半導体集積回路の高集積化に伴って
1つのチップ内に含まれる素子の数が1000万個以上
に達してくると、このような人手によるビットマップ解
析で不良素子の分布のすべてを解析するのは、困難にな
ってきた。
【0005】そこで、特開昭61−23327号公報
や、特開平1−216278号公報に開示されているよ
うに、半導体集積回路に含まれる不良素子の分布を自動
的に解析するような技術も幾つか提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報に記載の技術を代表とする、従来の不良分布の解
析技術には、次のような問題点があった。
【0007】第1に、半導体集積回路の全体にわたって
広範囲かつ低密度に分布する不良素子の分布が不規則な
のか、それとも規則性を含むのかを判別するのが困難で
あるという問題点があった。通常、解析技術者は、半導
体集積回路に含まれる不良素子の分布を解析する場合
に、回路全体を一望できる程度の低倍率で全体の分布を
眺め、不良素子密度の高い領域を探す。そして、その領
域を高倍率で観察して、不良素子の正確な位置や分布の
規則性を調べる。しかし、不良素子が広範囲かつ低密度
で分布する場合には、高倍率での観察領域が広くなる。
従って、人手による解析は事実上困難であったことによ
るものである。
【0008】第2に、不良素子の分布に規則性を発見し
た場合でも、その規則性の周期を求めることが困難であ
るという問題点があった。その理由は、不良素子の分布
密度が低く、かつ広範囲であるため、不良素子の位置座
標度数分布を求めても位置座標範囲が広く、しかも位置
座標当たりの度数を1〜数個程度となってしまうため、
分布の周期を正確に求めることが困難であったことによ
るものである。
【0009】第3に、不良素子の分布を記憶装置に保存
しておき、コンピュータで的確な検索を行うことができ
なかったという問題点があった。すなわち、個々の不良
素子の位置座標を検索する場合には、半導体集積回路の
集積度が大きくなると不良素子数も増加し、保存すべき
データも膨大になってしまうので、記憶装置の記憶容量
が短期間で飽和してしまうので、実用上用いることがで
きなかったことによるものである。これに対し、不良素
子対全素子の比を検索するシステムもあるが、位置座標
のデータを含まないために不良素子の空間的な分布状態
を表現できなかったことによるものである。さらに、位
置座標別に不良素子数を計数するヒストグラムで検索す
るシステムもあるが、ヒストグラムの完全一致する分布
がほとんどないこと、素子数の増加によるヒストグラム
の形状のばらつきで、類似形状のヒストグラムを検索す
ることが困難であったことによるものである。
【0010】本発明は、半導体集積回路に含まれる不良
素子の分布を容易に解析することができる不良分布解析
システム、方法及びこの方法を実現するプログラムを記
録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる不良分布解析システム
は、解析対象となる半導体集積回路に含まれる不良素子
の特定方向の位置座標の任意の2個についての全組み合
わせに対して、位置座標の間隔を計算する位置間隔計算
手段と、前記位置間隔計算手段が計算した位置座標間隔
の組み合わせのうちで値が0となる組み合わせの数を除
いた組み合わせ数を計算する組み合わせ数計算手段と、
前記位置間隔計算手段が計算した各位置座標の間隔の約
数をそれぞれ求め、求めた約数毎の出現頻度をそれぞれ
計算する値別頻度計算手段と、前記値別頻度計算手段が
計算した約数毎の出現頻度に応じた期待値関数の値を約
数毎に計算する期待値関数計算手段と、前記期待値関数
計算手段の計算結果に基づいて、前記半導体集積回路に
含まれる不良素子の分布が規則性分布を含むか不規則性
分布であるかを解析する解析手段とを備えることを特徴
とする。
【0012】上記不良分布解析システムでは、不良素子
の位置座標の間隔のすべてについての約数を求め、約数
毎の期待値関数を計算する。そして、この期待値関数に
より不良素子の分布が規則性分布を含むか不規則性分布
であるかが解析される。このため、半導体集積回路に含
まれる不良素子の分布が規則性分布を含むか不規則性分
布であるかを容易に知ることができる。
【0013】ところで、半導体集積回路の不良が誤配線
や寸法違いによる設計起因のものである場合には、不良
素子の分布は、一般に規則性分布を示す。一方、ウェハ
を取り巻く雰囲気中の異物やエッチングガスの濃度、温
度分布のむらなどその他の原因による場合には、不良素
子の分布は、一般に不規則性分布を示す。従って、上記
不良分布解析システムによれば、半導体集積回路の不良
が、設計に起因するものかそうでないかも容易に知るこ
とができる。
【0014】さらには、上記不良分布解析システムで
は、不良素子の位置座標に関するデータを、位置座標間
隔の約数と期待値関数とに集約することができる。この
ため、半導体集積回路に含まれる不良素子の傾向に関す
るデータを蓄積して磁気ディスク装置などの記憶装置に
保存する場合には、その記憶容量の制約をあまり受ける
ことなく、長期間保存しておくことができるようにな
る。
【0015】上記不良分布解析システムにおいて、前記
値別頻度計算手段が求める約数は、2以上で、前記位置
間隔計算手段が計算した位置間隔の最大値以下の整数と
することができる。
【0016】上記不良分布解析システムにおいて、前記
期待値関数計算手段は、例えば、前記値別頻度計算手段
が計算した約数毎の出現頻度の値に、対応する約数の値
を乗算し、前記組み合わせ数計算手段が計算した組み合
わせ数で除算した値を、約数毎の期待値関数の値として
計算するものとすることができる。
【0017】上記不良分布解析システムにおいて、前記
解析手段は、前記約数毎の期待値関数の値がすべて1以
下である場合に、前記半導体集積回路に含まれる不良素
子の分布が不規則性分布であると判断し、期待値関数の
値が1を越えるものがある場合に、前記半導体集積回路
に含まれる不良素子の分布が規則性分布を含むと判断す
るものと判断することができる。
【0018】また、上記不要分布解析システムは、前記
解析手段によって規則性分布を含むと判断された場合
に、前記約数毎の期待値関数のうちで値が最も大きい期
待値関数に対応する約数と値が2番目に大きい期待値関
数に対応する約数との差を求め、該差に基づいて規則性
分布の周期を解析する規則性分布解析手段をさらに備え
るものとすることができる。
【0019】この場合には、半導体集積回路に含まれる
不良素子の分布が規則性分布を含むと判別された場合
に、規則性分布解析手段は、最も大きい期待値関数に対
応する約数と値が2番目に大きい期待値関数に対応する
約数との差に基づいて、規則性分布の周期を解析する。
従って、不良素子の分布が規則性分布を含むと判別され
た場合の、その周期を容易かつ迅速に求めることができ
る。
【0020】なお、前記規則性分布解析手段は、前記約
数毎の期待値関数のうちで値が最も大きい期待値関数に
対応する約数と値が2番目に大きい期待値関数に対応す
る約数との差が、値が最も大きい期待値関数に対応する
約数と一致する場合に、前記半導体集積回路に含まれる
不良素子の分布に所定の周期の規則性分布が含まれると
判断するものとすることができる。
【0021】
【0022】また、上記不良分布解析システムは、前記
解析手段によって規則性分布を含むと判断された場合
に、登録するデータ登録手段と、任意の期待値関数及び
約数を入力し、該入力された期待値関数及び約数に対応
して登録されている不良分布の画像を前記データ登録手
段から検索するデータ検索手段とをさらに備えるものと
することができる。
【0023】この場合、データ登録手段に、規則性分布
を含むとの判断の基となった期待値関数及び対応する約
数が前記半導体集積回路に含まれる不良素子の分布を示
す画像と対応付けて登録される。そして、データ検索手
段で期待値関数及び約数を入力して登録されている不良
分布の画像を検索することができる。このため、半導体
集積回路の不良素子の規則性分布がどのように発生して
いるかを容易に知ることができる。
【0024】なお、上記の場合において、前記データ登
録手段は、登録されている期待値関数及び約数並びに画
像を、その登録の時系列で識別することが可能な識別情
報を対応付けてさらに登録するものとすることができ
る。
【0025】このように時系列の識別情報をさらに登録
することにより、半導体集積回路の不良素子の規則性分
布の発生を時系列的に容易に知ることが可能となる。
【0026】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点にかかる不良分布解析方法は、解析対象となる半導
体集積回路に含まれる不良素子の特定方向の位置座標の
任意の2個についての全組み合わせに対して、位置座標
の間隔を計算する位置間隔計算ステップと、前記位置間
隔計算ステップで計算された位置座標間隔の組み合わせ
から該位置座標間隔の値が0となる組み合わせの数を除
いた組み合わせ数を計算する組み合わせ数計算ステップ
と、前記位置間隔計算ステップで計算された各位置座標
の間隔の約数をそれぞれ求め、求めた約数毎の出現頻度
をそれぞれ計算する値別頻度計算ステップと、前記値別
頻度計算ステップで計算された約数毎の出現頻度に応じ
た期待値関数の値を約数毎に計算する期待値関数計算ス
テップと、前記期待値関数計算ステップでの計算結果に
基づいて、前記半導体集積回路に含まれる不良素子の分
布が規則性分布を含むか不規則性分布であるかを解析す
る解析ステップとを含むことを特徴とする。
【0027】上記不良分布解析方法は、前記解析ステッ
プで規則性分布を含むと判断された場合に、前記約数毎
の期待値関数のうちで値が最も大きい期待値関数に対応
する約数と値が2番目に大きい期待値関数に対応する約
数との差を求め、該差に基づいて規則性分布の周期を解
析する規則性分布解析ステップをさらに含むものとする
ことができる。
【0028】また、上記不良分布解析方法は、前記解析
ステップで規則性分布を含むと判断された場合に、規則
性分布を含むとの判断の基となった期待値関数及び対応
する約数を、前記半導体集積回路に含まれる不良素子の
分布を示す画像と対応付けて登録するデータ登録ステッ
プと、任意の期待値関数及び約数を入力し、該入力され
た期待値関数及び約数に対応して登録された不良分布の
画像を検索するデータ検索ステップとをさらに含むもの
とすることもできる。
【0029】この場合において、前記データ登録ステッ
プは、期待値関数及び約数並びに画像のそれぞれを、そ
の登録の時系列で識別することが可能な識別情報を対応
付けてさらに登録するものとすることができる。
【0030】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
解析対象となる半導体集積回路に含まれる不良素子の特
定方向の位置座標の任意の2個についての全組み合わせ
に対して、位置座標の間隔を計算する位置間隔計算ステ
ップと、前記位置間隔計算ステップで計算された位置座
標間隔の組み合わせから該位置座標間隔の値が0となる
組み合わせの数を除いた組み合わせ数を計算する組み合
わせ数計算ステップと、前記位置間隔計算ステップで計
算された各位置座標の間隔の約数をそれぞれ求め、求め
た約数毎の出現頻度をそれぞれ計算する値別頻度計算ス
テップと、前記値別頻度計算ステップで計算された約数
毎の出現頻度に応じた期待値関数の値を約数毎に計算す
る期待値関数計算ステップと、前記期待値関数計算ステ
ップでの計算結果に基づいて、前記半導体集積回路に含
まれる不良素子の分布が規則性分布を含むか不規則性分
布であるかを解析する解析ステップとを実行するプログ
ラムを記録することを特徴とする。
【0031】上記記録媒体は、前記解析ステップで規則
性分布を含むと判断された場合に、前記約数毎の期待値
関数のうちで値が最も大きい期待値関数に対応する約数
と値が2番目に大きい期待値関数に対応する約数との差
を求め、該差に基づいて規則性分布の周期を解析する規
則性分布解析ステップを実行するプログラムをさらに記
録するものとすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0033】[第1の実施の形態]図1は、この実施の
形態にかかる半導体集積回路の不良分布解析システムの
構成を示すブロック図である。図示するように、この不
良分布解析システムは、位置座標入力装置1と、位置間
隔計算部21、組み合わせ数計算部22、値別頻度計算
部23及び期待値関数計算部24を含む計算装置2と、
解析装置3と、出力装置4とから構成されている。
【0034】位置座標入力装置1は、例えば、半導体集
積回路のテストデータをデータベースから読み出すデー
タベース読み出し装置によって構成され、半導体集積回
路内に規則正しく配置された回路素子に含まれる不良素
子の特定方向の位置座標xを入力し、該不良素子の位置
座標を計算装置2に転送する。
【0035】位置間隔計算部21は、位置座標入力装置
1から入力された不良素子の位置座標xのうち任意の2
個の不良素子間の位置座標間隔|Δx|を、その全組み
合わせ数N(==n(n−1)/2)について網
羅して計算する。
【0036】組み合わせ数計算部22は、位置座標間隔
の組み合わせ数Nから|Δx|の値が0となる組み合わ
せ数uxを除いた組み合わせ数Nx(=N−ux)を計
算する。
【0037】値別頻度計算部23は、すべての位置座標
間隔|Δx|の約数f(fは2以上で、|Δx|の最大
値|Δx|max以下の整数)のすべてを求め、それぞ
れの約数fの頻度(以下、値別頻度という)Σm(f)
のすべてを計算する。
【0038】期待値関数計算部24は、組み合わせ数計
算部22で求めた組み合わせ数Nxに含まれる任意の約
数fの含有率(または確率)P(f)=Σm(f)/N
xに、対応する約数fを乗じた期待値関数T(f)=f
・P(f)を、それぞれの約数fに関して計算する。期
待値関数計算部24は、計算した期待値関数T(f)の
値を解析装置3に転送する。
【0039】解析装置3は、所定の解析プログラムを実
行するコンピュータ装置によって構成され、期待値関数
計算部24で計算された期待値関数T(f)の値がすべ
て1以下であるか、それとも1を越えるものを含むかど
うかを解析する。解析装置3は、期待値関数T(f)の
値がすべて1以下である場合には、不良素子の分布が不
規則性分布であると、1を越えるものを含む場合は規則
性分布を含むと判断して、その解析結果を出力装置4に
転送する。
【0040】出力装置4は、CRT(Cathode Ray Tub
e)などのディスプレイ装置や印刷装置などによって構
成され、計算装置2による計算結果と解析装置3による
解析結果とを出力する。出力装置4は、計算装置2によ
る計算結果と解析装置3による解析結果とを、さらに磁
気ディスクなどの媒体に記憶させるものとしてもよい。
【0041】なお、上記不良分布解析システムにおい
て、計算装置2は、位置間隔計算部21、組み合わせ数
計算部22、値別頻度計算部23及び期待値関数計算部
24の機能を実現するプログラムを実行するコンピュー
タ装置によって実現することができる。また、解析装置
3は、計算装置2と同一のコンピュータ装置上で実現さ
れていてもよく、この場合は、該コンピュータ装置が期
待値関数解析のためのプログラムをも実行する。
【0042】以下、この実施の形態にかかる半導体集積
回路の不良分布解析システムにおける処理について、図
2のフローチャートを参照して説明する。
【0043】まず、位置座標入力装置1から解析対象と
なる半導体集積回路に含まれる不良素子の特定方向の位
置座標xを入力する。この入力された位置座標xは、位
置座標入力装置1から計算装置2に転送される(ステッ
プS101)。
【0044】計算装置2においては、まず、位置間隔計
算部21が、不良素子の位置座標xの任意の2つの組み
合わせについて、不良素子間の位置座標間隔|Δx|
を、不良素子の組み合わせ数N(==n(n−
1)/2)についてすべて網羅するように、それぞれ計
算する。ここで、例えば、位置間隔計算部21は、位置
座標xの数nをカウントし、=n(n−1)/2
を計算して組み合わせ数Nを求める(ステップS10
2)。
【0045】次に、組み合わせ数計算部22は、位置座
標間隔|Δx|の値が0となる組み合わせ数uxをカウ
ントし、ステップS102でカウントした位置座標間隔
|Δx|の組み合わせ数Nからuxを減算して、組み合
わせ数Nxを求める(ステップS103)。
【0046】次に、値別頻度計算部23は、ステップS
102で求めた位置座標間隔|Δx|のそれぞれについ
て、その約数fを求める。但し、ここで求める約数f
は、2以上の整数とし、その最大値は位置座標間隔|Δ
x|の最大値|Δx|maxとなる(ステップS10
4)。値別頻度計算部23は、さらにステップS103
で求めた約数fの値毎に、その頻度(値別頻度)Σm
(f)を計算する(ステップS105)。
【0047】次に、期待値関数計算部24は、組み合わ
せ数計算部22で求めた組み合わせ数Nxの中に含まれ
る約数fの含有率P(f)=Σm(f)/Nxに、それ
ぞれ対応する約数fを乗じて、期待値関数T(f)=f
・P(f)を、それぞれの約数fに関して計算する。そ
して、計算装置2は、期待値関数計算部24が計算した
期待値関数T(f)の値を、それぞれ解析装置3に転送
する(ステップS106)。なお、上記のステップS1
02〜S106における計算装置2の計算結果は、出力
装置4に転送される。
【0048】次に、解析装置3は、計算装置2から転送
された期待値関数T(f)の値をそれぞれ調べ、すべて
1以下となっているかどうかを判別する(ステップS1
07)。すべて1以下となっている場合は、解析装置3
は、不良素子の分布が不規則性分布であると判断し、そ
れを解析結果として出力装置4に転送する(ステップS
108)。一方、いずれか1つでも1を越えるものがあ
る場合は、解析装置3は、不良素子の分布が規則性分布
を含むと判断し、それを解析結果として出力装置4に転
送する(ステップS109)。
【0049】そして、出力装置4は、計算装置2から転
送された計算結果、及び解析装置3から転送された解析
結果を出力する(ステップS110)。そして、このフ
ローチャートの処理を終了する。
【0050】以下、この不良分布解析システムにおい
て、位置座標入力装置1から入力された不良分布の位置
座標からどのような解析結果が得られるかについて、具
体的な例を示して詳しく説明する。
【0051】(具体例1−1)この例では、半導体集積
回路内の不良素子の数n=5とし、各不良素子の特定方
向における位置座標(x)=(1),(2),(3),
(4),(5)と仮定する。
【0052】位置座標間隔|Δx|の計算(ステップ
S102) この例においては、 座標x=1に対しては、x=2,3,4,5 座標x=2に対しては、x=3,4,5 座標x=3に対しては、x=4,5 座標x=4に対しては、x=5 の組み合わせが可能である。
【0053】従って、任意の2つの不良素子間の位置座
標間隔|Δx|は、|Δx|=|2−1|,|3−1
|,|4−1|,|5−1|,|3−2|,|4−2
|,|5−2|,|4−3|,|5−3|,|5−4|
=1,2,3,4,1,2,3,1,2,1となる。ま
た、その組み合わせ数Nは、N=10(==n
(n−1)/2=5(5−1)/2)となる。
【0054】組み合わせ数Nxの計算(ステップS1
03) この例では、すべての間隔|Δx|>0なので該Nから
|Δx|が0となる組み合わせ数uxは無い。このた
め、Nx(=N−ux)=10−0=10となる。
【0055】約数fの計算(ステップS104) 位置座標間隔|Δx|のそれぞれに対して、上述した条
件に当てはまる約数fを求めると、|Δx|=1に対し
て、上記条件を満たす約数fはない。|Δx|=2に対
して、上記条件を満たす約数fは2のみである。|Δx
|=3に対して、上記条件を満たす約数fは3のみであ
る。|Δx|=4に対して、上記条件を満たす約数fは
2および4である。|Δx|=1に対して、上記条件を
満たす約数fはない。|Δx|=2に対して、上記条件
を満たす約数fは2のみである。|Δx|=3に対し
て、上記条件を満たす約数fは3のみである。|Δx|
=1に対して、上記条件を満たす約数fはない。|Δx
|=2に対して、上記条件を満たす約数fは2のみであ
る。|Δx|=1に対して、上記条件を満たす約数fは
ない。という結果が得られる。
【0056】値別頻度Σm(f)の計算(ステップS
105) 上記のようにして計算した約数fのそれぞれの値別頻度
Σm(f)を計算すると、 Σm(2)=4 Σm(3)=2 Σm(4)=1 となる。
【0057】期待値関数T(f)の計算(ステップS
106) 上記の約数f(=2,3,4)のそれぞれの含有率P
(f)は、 P(2)=4/10 P(3)=2/10 P(4)=1/10 となる。従って、約数fに対する期待値関数T(f)
は、 T(2)=2×4/10=0.8 T(3)=3×2/10=0.6 T(4)=4×1/10=0.4 となる。
【0058】不良分布の解析(ステップS107〜S
109) この例においては、約数f(=2,3,4)のそれぞれ
に対する期待値関数T(f)の値が0と1との間にあ
る。従って、この例においては、不良分布は不規則性分
布であると判断される。
【0059】参考として、n=2〜2048、(x=1
〜2048)の範囲まで拡張して実施し、f=128ま
でのT(f)を描画した結果を図3に示す。該図より、
期待値関数T(f)の値は、不良数nの増加に従って増
加し、0以上かつ1に近づいて行くが、決して1を超え
ないことが分かる。
【0060】(具体例1−2)この例では、半導体集積
回路内の不良素子の数n=6とし、各不良素子の特定方
向における位置座標(x)=(1),(2),(3),
(4),(5),(c)と仮定する(但し、cの値は、
1〜5のいずれか1つに等しいものとする)。
【0061】位置座標間隔|Δx|の計算(ステップ
S102) この例においては、 座標x=1に対しては、x=2,3,4,5,c 座標x=2に対しては、x=3,4,5,c 座標x=3に対しては、x=4,5,c 座標x=4に対しては、x=5,c 座標x=5に対しては、x=c の組み合わせが可能である。
【0062】従って、任意の2つの不良素子間の位置座
標間隔|Δx|は、|Δx|=|2−1|,|3−1
|,|4−1|,|5−1|,|c−1|,|3−2
|,|4−2|,|5−2|,|c−2|,|4−3
|,|5−3|,|c−3|,|5−4|,|c−4
|,|c−5|=1,2,3,4,1,2,3,1,
2,1,|c−1|,|c−2|,|c−3|,|c−
4|,|c−5|となる。また、その組み合わせ数N
は、N=15(==n(n−1)/2=6(6−
1)/2)となる。
【0063】組み合わせ数Nxの計算(ステップS1
03) この例では、cは1〜5のどれか1つの数値に等しいの
で、|c−1|,|c−2|,|c−3|,|c−4
|,|c−5|の内のどれか1種類だけ|Δx|=0と
なる。すなわち、|Δx|が0となる組み合わせ数ux
は、ux=1であるから、Nx(=N−ux)=15−
1=14となる。
【0064】約数fの計算(ステップS104) 位置座標間隔|Δx|のそれぞれに対して、上述した条
件に当てはまる約数fは、具体例1−1の約数fを含
み、さらにcの値に応じた約数fを加えたものとなる。
cの値に応じた約数fとなる。ここで、|c−1|,|
c−2|,|c−3|,|c−4|,|c−5|におい
て、 c=1の場合、|Δx|=0,1,2,3,4 c=2の場合、|Δx|=1,0,1,2,3 c=3の場合、|Δx|=2,1,0,1,2 c=4の場合、|Δx|=3,2,1,0,1 c=5の場合、|Δx|=4,3,2,1,0 であり、cの値が1のときと5のときで、また、cの値
が2のときと4のときとで約数fが等しくなる。
【0065】cの値が1または5である場合、約数fの
値を求めると、|Δx|=0は、約数fの計算対象に含
まれない。|Δx|=1に対して、上記条件を満たす約
数fはない。|Δx|=2に対して、上記条件を満たす
約数fは2のみである。|Δx|=3に対して、上記条
件を満たす約数fは3のみである。|Δx|=4に対し
て、上記条件を満たす約数fは2および4である。とい
う結果が得られる。
【0066】cの値が2または4である場合、約数fの
値を求めると、|Δx|=1に対して、上記条件を満た
す約数fはない。|Δx|=0は、約数fの計算対象に
含まれない。|Δx|=1に対して、上記条件を満たす
約数fはない。|Δx|=2に対して、上記条件を満た
す約数fは2のみである。|Δx|=3に対して、上記
条件を満たす約数fは3のみである。という結果が得ら
れる。
【0067】cの値が3である場合、約数fの値を求め
ると、|Δx|=2に対して、上記条件を満たす約数f
は2のみである。|Δx|=1に対して、上記条件を満
たす約数fはない。|Δx|=0は、約数fの計算対象
に含まれない。|Δx|=1に対して、上記条件を満た
す約数fはない。|Δx|=2に対して、上記条件を満
たす約数fは2のみである。
【0068】値別頻度Σm(f)の計算(ステップS
105) cの値に関係しない値別頻度Σm(f)を求めると、 Σm(2)=4 Σm(3)=2 Σm(4)=1 となる。従って、これにcの関係する約数の値別頻度を
加えたものが求める値別頻度Σm(f)となる。
【0069】cの値が1または5の場合、求める値別頻
度Σm(f)は、 Σm(2)=4+2=6 Σm(3)=2+1=3 Σm(4)=1+1=2 となる。
【0070】cの値が2または4の場合、求める値別頻
度Σm(f)は、 Σm(2)=4+1=5 Σm(3)=2+1=3 Σm(4)=1 となる。
【0071】cの値が3の場合、求める値別頻度Σm
(f)は、 Σm(2)=4+2=6 Σm(3)=2 Σm(4)=1 となる。
【0072】期待値関数T(f)の計算(ステップS
106) cの値が1または5の場合、上記の約数f(=2,3,
4)のそれぞれの含有率P(f)は、 P(2)=6/14 P(3)=3/14 P(4)=2/14 となる。従って、約数fに対する期待値関数T(f)
は、 T(2)=2×6/14=0.86 T(3)=3×3/14=0.64 T(4)=4×2/14=0.57 となる。
【0073】cの値が2または4の場合、上記の約数f
(=2,3,4)のそれぞれの含有率P(f)は、 P(2)=5/14 P(3)=3/14 P(4)=1/14 となる。従って、約数fに対する期待値関数T(f)
は、 T(2)=2×5/14=0.71 T(3)=3×3/14=0.64 T(4)=4×1/14=0.29 となる。
【0074】cの値が3の場合、上記の約数f(=2,
3,4)のそれぞれの含有率P(f)は、 P(2)=6/14 P(3)=2/14 P(4)=1/14 となる。従って、約数fに対する期待値関数T(f)
は、 T(2)=2×6/14=0.86 T(3)=3×2/14=0.43 T(4)=4×1/14=0.29 となる。
【0075】不良分布の解析(ステップS107〜S
109) この例においては、cの値が1から5のいずれの値をと
る場合にも、約数f(=2,3,4)のそれぞれに対す
る期待値関数T(f)の値が0と1との間にある。従っ
て、この例においては、cの値が1から5のいずれの値
をとっても、不良分布は不規則性分布であると判断され
る。
【0076】(具体例1−3)この例では、半導体集積
回路内の不良素子の数n=6とし、各不良素子の特定方
向における位置座標(x)=(1),(2),(3),
(4),(5),(c)と仮定する(但し、c=3とす
る)。
【0077】位置座標間隔|Δx|の計算(ステップ
S102) この例においては、 座標x=1に対しては、x=2,3,3,4,5 座標x=2に対しては、x=3,3,4,5 座標x=3に対しては、x=3,4,5 座標x=3に対しては、x=4,5 座標x=4に対しては、x=5 の組み合わせが可能である。
【0078】従って、任意の2つの不良素子間の位置座
標間隔|Δx|は、|Δx|=|2−1|,|3−1
|,|3−1|,|4−1|,|5−1|,|3−2
|,|3−2|,|4−2|,|5−2|,|3−3
|,|4−3|,|5−3|,|4−3|,|5−3
|,|5−4|=1,2,2,3,4,1,1,2,
3,0,1,2,1,2,1となる。また、その組み合
わせ数Nは、N=15(==n(n−1)/2=
6(6−1)/2)となる。
【0079】組み合わせ数Nxの計算(ステップS1
03) この例では、|3−3|の1種類だけ間隔|Δx|=0
となるで、|Δx|が0となる組み合わせ数uxは、u
x=1となる。すなわち、ux=1であるから、Nx
(=N−ux)=15−1=14となる。
【0080】約数fの計算(ステップS104) 位置座標間隔|Δx|のそれぞれに対して、上述した条
件に当てはまる約数fを求めると、|Δx|=1に対し
て、上記条件を満たす約数fはない。|Δx|=2に対
して、上記条件を満たす約数fは2のみである。|Δx
|=2に対して、上記条件を満たす約数fは2のみであ
る。|Δx|=3に対して、上記条件を満たす約数fは
3のみである。|Δx|=4に対して、上記条件を満た
す約数fは2および4である。|Δx|=1に対して、
上記条件を満たす約数fはない。|Δx|=1に対し
て、上記条件を満たす約数fはない。|Δx|=2に対
して、上記条件を満たす約数fは2のみである。|Δx
|=3に対して、上記条件を満たす約数fは3のみであ
る。|Δx|=0は、約数fの計算対象に含まれない。
|Δx|=1に対して、上記条件を満たす約数fはな
い。|Δx|=2に対して、上記条件を満たす約数fは
2のみである。|Δx|=1に対して、上記条件を満た
す約数fはない。|Δx|=2に対して、上記条件を満
たす約数fは2のみである。|Δx|=1に対して、上
記条件を満たす約数fはない。という結果が得られる。
【0081】値別頻度Σm(f)の計算(ステップS
105) 上記のようにして計算した約数fのそれぞれの値別頻度
Σm(f)を計算すると、 Σm(2)=6 Σm(3)=2 Σm(4)=1 となる。
【0082】期待値関数T(f)の計算(ステップS
106) 上記の約数f(=2,3,4)のそれぞれの含有率P
(f)は、 P(2)=6/14 P(3)=2/14 P(4)=1/14 となる。従って、約数fに対する期待値関数T(f)
は、 T(2)=2×6/14=0.86 T(3)=3×2/14=0.43 T(4)=4×1/14=0.29 となる。
【0083】不良分布の解析(ステップS107〜S
109) この例においては、約数f(=2,3,4)のそれぞれ
に対する期待値関数T(f)の値が0と1との間にあ
る。従って、この例においては、不良分布は不規則性分
布であると判断される。
【0084】(具体例1−4)この例では、半導体集積
回路内の不良素子の数n=7とし、各不良素子の特定方
向における位置座標(x)=(1),(2),(3),
(4),(5),(5),(c)と仮定する(但し、c
=5とする)。
【0085】位置座標間隔|Δx|の計算(ステップ
S102) この例においては、 座標x=1に対しては、x=2,3,4,5,5 座標x=2に対しては、x=3,4,5,5 座標x=3に対しては、x=4,5,5 座標x=4に対しては、x=5,5 座標x=5に対しては、x=5 の組み合わせが可能である。
【0086】従って、任意の2つの不良素子間の位置座
標間隔|Δx|は、|Δx|=|2−1|,|3−1
|,|4−1|,|5−1|,|5−1|,|3−2
|,|4−2|,|5−2|,|5−2|,|4−3
|,|5−3|,|5−3|,|5−4|,|5−4
|,|5−5|=1,2,3,4,4,1,2,3,
3,1,2,2,1,1,0となる。また、組み合わせ
数Nは、N=15(==n(n−1)/2=6
(6−1)/2)となる。
【0087】組み合わせ数Nxの計算(ステップS1
03) この例では、|5−5|の1種類だけ間隔|Δx|=0
となるで、|Δx|が0となる組み合わせ数uxは、u
x=1となる。すなわち、ux=1であるから、Nx
(=N−ux)=15−1=14となる。
【0088】約数fの計算(ステップS104) 位置座標間隔|Δx|のそれぞれに対して、上述した条
件に当てはまる約数fを求めると、|Δx|=1に対し
て、上記条件を満たす約数fはない。|Δx|=2に対
して、上記条件を満たす約数fは2のみである。|Δx
|=3に対して、上記条件を満たす約数fは3のみであ
る。|Δx|=4に対して、上記条件を満たす約数fは
2および4である。|Δx|=4に対して、上記条件を
満たす約数fは2および4である。|Δx|=1に対し
て、上記条件を満たす約数fはない。|Δx|=2に対
して、上記条件を満たす約数fは2のみである。|Δx
|=3に対して、上記条件を満たす約数fは3のみであ
る。|Δx|=3に対して、上記条件を満たす約数fは
3のみである。|Δx|=1に対して、上記条件を満た
す約数fはない。|Δx|=2に対して、上記条件を満
たす約数fは2のみである。|Δx|=2に対して、上
記条件を満たす約数fは2のみである。|Δx|=1に
対して、上記条件を満たす約数fはない。|Δx|=1
に対して、上記条件を満たす約数fはない。|Δx|=
0は、約数fの計算対象に含まれない。という結果が得
られる。
【0089】値別頻度Σm(f)の計算(ステップS
105) 上記のようにして計算した約数fのそれぞれの値別頻度
Σm(f)を計算すると、 Σm(2)=6 Σm(3)=3 Σm(4)=2 となる。
【0090】期待値関数T(f)の計算(ステップS
106)上記の約数f(=2,3,4)のそれぞれの含
有率P(f)は、 P(2)=6/14 P(3)=3/14 P(4)=2/14 となる。従って、約数fに対する期待値関数T(f)
は、 T(2)=2×6/14=0.86 T(3)=3×3/14=0.64 T(4)=4×2/14=0.57となる。
【0091】不良分布の解析(ステップS107〜S
109) この例においては、約数f(=2,3,4)のそれぞれ
に対する期待値関数T(f)の値が0と1との間にあ
る。従って、この例においては、不良分布は不規則性分
布であると判断される。
【0092】さらに、この実施の形態の不良分布解析シ
ステムについて、実際に得られたデータを例にして説明
する。図4は、不規則性分布の実例(不良素子数n=3
7000個)を示す画像であるが、この画像では不良素
子に相当する黒い点が一見不規則に分布しており、目視
によって不良分布の解析を行うことは困難である。
【0093】図4の不規則性分布を、計算装置2及び解
析装置3で解析した結果をグラフにして、図5に示す。
この図から分かるように、期待値関数T(f)の値は、
すべての約数fについて1を超えていない。従って、こ
の結果から図4の不良分布が不規則性分布であるという
ことを容易に判別することができる。
【0094】以上説明したように、この実施の形態の不
良分布解析システムでは、任意の2つの不良素子の位置
座標間隔|Δx|のすべてについてその約数fを求め、
各fに対して期待値関数T(f)の値を計算する。そし
て、期待値関数T(f)の値がすべて1以下である場合
には、不良素子分布が不規則性分布であると判断するの
で、不良分布から不良原因の候補を絞り込む際に、解析
技術者の主観による誤った判断がされることを防ぐこと
ができる。また、不良原因の候補を簡潔かつ迅速に絞り
込むことができる。
【0095】このように、不良素子分布が不規則性分布
であるか規則性分布を含むかを容易に判別することがで
きるため、半導体集積回路の不良が誤配線や寸法違いに
よる設計起因のもの(一般に、規則性分布を示す)であ
るか、ウェハを取り巻く雰囲気中の異物やエッチングガ
スの濃度、温度分布のむらなどその他のもの(一般に、
不規則性分布を示す)であるかを容易に判別することが
可能となる。
【0096】また、不良素子の位置座標データは、不良
素子数に比例して増加するが、位置座標間隔|Δx|の
約数fと期待値関数T(f)との関係を示すデータにま
とめることができるため、不良素子数に依存せず、デー
タサイズを小さくすることができる。このため、解析装
置の記憶容量にほとんど制約されずに、長期間に亘って
不良傾向のデータを保存しておくことができる。
【0097】[第2の実施の形態]図6は、この実施の
形態にかかる半導体集積回路の不良分布解析システムの
構成を示すブロック図である。この不良分布解析システ
ムは、第1の実施の形態の不良分布解析システム(図
1)に、規則性分布解析装置5を加えたものである。
【0098】規則性分布解析装置5は、解析装置3によ
って規則性分布を含むと判断された場合に、その規則性
分布をさらに詳細に解析する。具体的には、対応する期
待値関数T(f)が最大値T(f)1stを示す約数f
1stと、次に大きな値T(f)2ndを示す約数f2
ndとの差|Δf|max(=|f2nd−f1st
|)の値を求め、|Δf|maxの値が約数f1stに
等しいか、許容誤差δ(但し、T(f)1st≫δ≧
0)の範囲にあるかどうかを調べる。規則性分布解析装
置5は、|Δf|maxの値がf1stに等しいか、許
容誤差δの範囲にあるときには、その規則性分布が周期
λの規則性分布を含むと判断する。このような規則性分
布の周期λの判断に関する考え方の基礎については、後
述する。
【0099】また、この不良分布解析システムにおいて
は、出力装置4は、規則性分布解析装置5の解析結果を
も併せて出力する。
【0100】なお、規則性分布解析装置5は、計算装置
2および/または解析装置3と同一のコンピュータ装置
上で実現されるものとしてもよい。この場合は、該コン
ピュータ装置が規則性分布解析のためのプログラムをも
実行する。
【0101】次に、規則性分布の周期λの判断につい
て、詳しく説明する。ここでは、n=2〜2048(x
=1〜2048)の範囲まで規則性分布の解析を行い、
f=128までの期待値関数T(f)をグラフに描画し
ている。また、周期λによっては、理解を助けるため、
簡略化したグラフを併せて示す。
【0102】周期λ=2の場合についての期待値関数T
(f)にグラフを図8に示し、簡略化したグラフを図9
に示す。これらの図から分かるように、期待値関数T
(f)の値は、不良数nの増加に従って増加し、約数f
が周期λ(= 2)の倍数に一致しない場合は、T
(f)が0以上かつ1に近づいて行くものの、決して1
を越えない。これに対して、約数fがλ(=2)の倍数
に一致する場合は、T(f)の最大値T(f)1stが
1を超えている。
【0103】同様に、周期λ=3の場合についての期待
値関数T(f)のグラフを図10に示す。この図から分
かるように、約数fがλの倍数以外の場合は期待値関数
T(f)が0以上かつ1に近づいて行くものの、決して
1を超えない。これに対して、約数fがλの倍数に一致
する場合は、T(f)の最大値T(f)1stが1を超
えている。しかも、両図の期待値関数T(f)は、各々
約数f1st=λの時に最大値T(f)1st=λを示
し、かつ約数f2nd=2λの時に2番目に大きな値T
(f)2ndを示す。すなわち、|Δf|max=|f
2nd−f1st|=|2λ−λ|=λ=T(f)1s
tなので、該不良分布は|Δf|maxを約数とする周
期λの規則性分布を含むと判断される。
【0104】同様に、周期λ=5の場合についての期待
値関数T(f)のグラフを図11に示す。この図から分
かるように、約数fがλの倍数以外の場合は期待値関数
T(f)が0以上かつ1に近づいて行くものの、決して
1を超えない。これに対して、約数fがλの倍数に一致
する場合は、T(f)の最大値T(f)1stが1を超
えている。しかも、両図の期待値関数T(f)は、各々
約数f1st=λの時に最大値T(f)1st=λを示
し、かつ約数f2nd=2λの時に2番目に大きな値T
(f)2ndを示す。すなわち、|Δf|max=|f
2nd−f1st|=|2λ−λ|=λ=T(f)1s
tなので、該不良分布は|Δf|maxを約数とする周
期λの規則性分布を含むと判断される。
【0105】また、周期λ=10の場合についての期待
値関数T(f)にグラフを図12に示し、簡略化したグ
ラフを図13に示す。これらの図から分かるように、周
期λ自身が約数を持つ場合、約数fがλ(=10)の倍
数以外かつλ自身の約数(=2,5)の倍数以外の場合
は期待値関数T(f)が0以上かつ1に近づいて行く
が、決して1を超えない。これに対して、約数fがλ
(= 10)の倍数およびλ自身の約数(= 2,
5)の倍数の場合は、T(f)の最大値T(f)1st
が1を超える。しかも、期待値関数T(f)は、f1s
t=10(=λ)の時に最大値T(f)1st=λを示
し、かつ約数f2nd=2λの時に2番目に大きな値T
(f)2ndを示す。|Δf|max =|f2nd−
f1st|=λ=T(f)1stなので、該不良分布は
|Δf|maxを約数とする周期λ=10の規則性分布
を含むと判断される。
【0106】また、周期λ=36の場合についての期待
値関数T(f)にグラフを図14に示し、簡略化したグ
ラフを図15に示す。これらの図から分かるように、約
数fがλ(=36)の倍数以外かつλ自身の約数(=
2,3,4,6,9,12,18)の倍数以外の場合は
期待値関数T(f)が0以上かつ1に近づいて行くが、
決して1を超えない。これに対して、約数fがλ(=3
6)の倍数およびλ自身の約数(=2,3,4,6,
9,12,18)の倍数の場合は、T(f)の最大値T
(f)1stが1を超える。しかも、期待値関数T
(f)はf=36(=λ)の時に最大値T(f)1st
=λを示し、かつ約数f2nd=2λの時に2番目に大
きな値T(f)2ndを示す。|Δf|max=|f2
nd−f1st|=λ=T(f)1stなので、該不良
分布は|Δf|maxを約数とする周期λ=36の規則
性分布を含むと判断される。
【0107】結論として、不良素子分布がただ1種類の
周期λの規則性不良分布を含む場合、期待値関数T
(f)が1を超える最大値T(f)1stを示す時の約
数f1stと、次に大きな値T(f)2ndを示す時の
約数f2ndとの差|Δf|maxは、不良素子間の間
隔における組み合わせ数nの値および周期λの種類に関
係なく、周期λ自身を含めた周期λの約数に等しくな
る。
【0108】以下、この実施の形態にかかる半導体集積
回路の不良分布解析システムにおける処理について、図
7のフローチャートを参照して説明する。この実施の形
態の不良分布解析システムにおける処理は、ステップS
107で期待値関数T(f)の値としていずれか1つで
も1を越えるものがあると判別され、ステップS109
で不良分布が規則性分布を含むと判断された場合の処理
が、第1の実施の形態のもの(図2)と異なる。また、
ステップS106での期待値関数計算部24での計算結
果は、計算装置2から規則性分布解析装置5にも転送さ
れる。
【0109】ステップS109で不良分布が規則性分布
を含むと判断されると、規則性分布解析装置5は、ま
ず、計算装置2から転送された期待値関数T(f)のう
ちで対応する期待値関数T(f)が最大値T(f)1s
tを示す約数f1stと、次に大きな値T(f)2nd
を示す約数f2ndとの差|Δf|max(=|f2n
d−f1st|)の値を求める(ステップS201)。
【0110】次に、規則性分布解析装置5は、|Δf|
maxの値が約数f1stに等しいかどうかを判別する
(ステップS202)。約数f1stに等しいと判別さ
れた場合には、規則性分布解析装置5は、後述するステ
ップS204の処理を実行する。
【0111】一方、約数f1stに等しくないと判別さ
れた場合には、規則性分布解析装置5は、さらに、|Δ
f|maxの値が許容誤差δ(但し、T(f)1st≫
δ≧0)の範囲にあるかどうかを判別する(ステップS
203)。許容誤差δの範囲にないと判別された場合に
は、ステップS110に進み、第1の実施の形態の場合
と同様に、ステップS109での解析装置3による解析
結果を出力装置4から出力する。
【0112】また、許容誤差δの範囲にあると判別され
た場合には、ステップS204に進む。ステップS20
4では、規則性分布解析装置5は、不良素子の分布の中
に、その周期がλである規則性分布を含むと判断し、そ
れを解析結果として出力装置4に転送する。この場合に
は、ステップS109で出力装置4は、規則性分布解析
装置5による解析結果も併せて出力する。
【0113】以下、この不良分布解析システムにおい
て、位置座標入力装置1から入力された不良分布の位置
座標からどのような解析結果が得られるかについて、具
体的な例を示して詳しく説明する。
【0114】(具体例2−1)この例では、半導体集積
回路内の不良素子の数n=5とし、各不良素子の特定方
向における位置座標(x)=(1),(3),(5),
(7),(9)と仮定する。
【0115】位置座標間隔|Δx|の計算(ステップ
S102)この例においては、 座標x=1に対しては、x=3,5,7,9 座標x=3に対しては、x=5,7,9 座表x=5に対しては、x=7,9 座表x=7に対しては、x=9 の組み合わせが可能である。
【0116】従って、任意の2つの不良素子間の位置座
標間隔|Δx|は、|Δx|=|3−1|,|5−1
|,|7−1|,|9−1|,|5−3|,|7−3
|,|9−3|,|7−5|,|9−5|,|9−7|
=2,4,6,8,2,4,6,2,4,2となる。ま
た、組み合わせ数Nは、N=10(==n(n−
1)/2=5(5−1)/2)となる。間隔の計算の結
果、|Δx|の組み合わせが得られる。
【0117】組み合わせ数Nxの計算(ステップS1
03) この例では、すべての間隔|Δx|>0なので該Nから
|Δx|が0となる組み合わせ数uxは、ux=0とな
る。すなわち、Nからuxを除いた組み合わせ数Nx
(=N−ux)=10−0=10となる。
【0118】約数fの計算(ステップS104) 位置座標間隔|Δx|のそれぞれに対して、上述した条
件に当てはまる約数fを求めると、|Δx|=2に対し
て、上記条件を満たす約数fは2のみである。|Δx|
=4に対して、上記条件を満たす約数fは2および4で
ある。|Δx|=6に対して、上記条件を満たす約数f
は2、3および6である。|Δx|=8に対して、上記
条件を満たす約数fは2、4および6である。|Δx|
=2に対して、上記条件を満たす約数fは2のみであ
る。|Δx|=4に対して、上記条件を満たす約数fは
2および4である。|Δx|=6に対して、上記条件を
満たす約数fは2、3および6である。|Δx|=2に
対して、上記条件を満たす約数fは2のみである。|Δ
x|=4に対して、上記条件を満たす約数fは2および
4である。|Δx|=2に対して、上記条件を満たす約
数fは2のみである。
【0119】値別頻度Σm(f)の計算(ステップS
105) 上記のようにして計算した約数fのそれぞれの値別頻度
Σm(f)を計算すると、 Σm(2)=10 Σm(3)=2 Σm(4)=4 Σm(5)=0 Σm(6)=2 Σm(7)=0 Σm(8)=1 となる。
【0120】期待値関数T(f)の計算(ステップS
106) 約数fのそれぞれの含有率P(f)は、 P(2)=10/10 P(3)=2/10 P(4)=4/10 P(5)=0/10 P(6)=2/10 P(7)=0/10 P(8)=1/10 となる。
【0121】従って、約数fに対する期待値関数T
(f)は、 T(2)=2×10/10=2.0 T(3)=3×2/10=0.6 T(4)=4×4/10=1.6 T(5)=5×0/10=0.0 T(6)=6×2/10=1.2 T(7)=7×0/10=0.0 T(8)=8×1/10=0.8 となる。
【0122】不良分布の解析(ステップS107〜S
109) この例においては、約数fの値が2,4,6の場合に、
対応する期待値関数T(f)の値が1を越える。従っ
て、この例においては、不良分布は規則性分布を含むと
判断される。
【0123】上記のように、この例では、不良分布に規
則性分布が含まれると判断されたため、規則性分布解析
装置5により、さらにこの規則性分布の解析が行われる
こととなる。
【0124】|Δf|maxの計算(ステップS20
1) この例において、期待値関数T(f)の値が最も大きい
約数f1stは2であり、次に大きい約数f2ndは4
である。従って、 |Δf|max=|4−2|=2 となる。
【0125】規則性分布の解析(S202〜S20
4) 上記したように、|Δf|maxの値は2であり、期待
値関数T(f)が最大となる約数f1stの値2に等し
い。従って、この例における不良分布には、周期λの規
則性分布が含まれると判断される。
【0126】さらに、この実施の形態の不良分布解析シ
ステムについて、実際に得られたデータを例にして説明
する。図16は、規則性分布を含むものの実例(不良素
子数n=1000個)を示す画像であり、不良素子に相
当する黒い点が規則的に分布しているのが目視によって
も見て取れる。しかし、その周期を詳細に調べなければ
ならない。
【0127】図16の規則性分布をこの実施の形態の規
則性分布解析装置5で解析した結果をグラフにして、図
17に示す。この図から分かるように、期待値関数T
(f)が最大となる約数f1stは1024、次に期待
値関数が大きい約数f2ndは2048である。従っ
て、|Δf|max=|f2nd−f1st|=|20
48−1024|=1024となり、1024を約数と
する周期λの規則性分布を含むと判断することができ
る。このように、不規則分布や異なる周期の規則性分布
を含んでいる場合でも、主要な規則性分布の周期を検出
することができる。
【0128】以上説明したように、この実施の形態の不
良分布解析システムでは、期待値関するT(f)の最大
値T(f)1stを示す約数f1stと、期待値関数T
(f)の次に大きい値T(f)2ndを示す約数f2n
dとの差、|f2nd−f1st|によって、規則性分
布の周期λを求めている。このため、絞り込まれた不良
分布が規則性分布を含むと判断された場合に、その周期
λを容易かつ迅速に求めることができる。
【0129】[第3の実施の形態]図18は、この実施
の形態にかかる半導体集積回路の不良分布解析システム
の構成を示すブロック図である。この不良分布解析シス
テムは、第1の実施の形態の不良分布解析システム(図
1)に、マルチメディアデータ入力装置6と、データベ
ース装置7とを加えたものである。
【0130】マルチメディアデータ入力装置6は、解析
対象、すなわち位置座標入力装置1から位置座標xが入
力される半導体集積回路に含まれる不良素子の分布を示
す画像(図を含む。以下、同じ)を入力し、データベー
ス装置7に渡す。なお、マルチメディアデータ入力装置
6としては、不良素子の位置座標をプロットした図を描
画するコンピュータ装置、解析対象の半導体集積回路の
写真を撮像するスキャナ装置、或いは半導体集積回路を
撮影した動画像から該半導体集積回路全体の精子画像を
作成するビデオ装置などを用いることができる。
【0131】データベース装置7は、補助記憶装置上に
構築されるデータベース71にマルチメディアデータ入
力装置6から入力された半導体集積回路の不良分布を示
す画像を登録する。また、データベース装置7は、解析
装置3によって値が1を越える期待値関数T(f)が含
まれていると判断されたときに、当該期待値関数T
(f)と約数fとの組をデータ単位として、先に登録さ
れている半導体集積回路の不良分布を示す画像と対応付
けてデータベース71に登録する。また、データベース
装置3は、期待値関数T(f)と約数fとの組によるデ
ータ単位をデータベース71に登録したときの日時を取
得し、取得した日時情報を含む識別情報をさらに対応付
けてデータベース装置71に登録する。
【0132】データベース装置7は、また、キーボード
などの入力装置から期待値関数T(f)と約数fとの組
を入力すると、入力された期待値関数T(f)と約数f
との組によりデータベース71を検索し、対応する識別
情報と不良分布を示す画像とを取得する。そして、これ
ら検索されたデータを出力装置4に転送する。
【0133】この実施の形態においては、出力装置4
は、計算装置2の計算結果、解析装置3の解析結果を出
力する他、データベース装置7によって検索され、転送
されたデータを該データに含まれる識別情報中の日時情
報に基づいてソートして出力する。また、計算装置2に
よる計算結果及び解析装置3による解析結果は、データ
ベース装置7にも転送される。
【0134】なお、データベース装置7は、計算装置2
および/または解析装置3と同一のコンピュータ装置上
で実現されるものとしてもよい。この場合は、該コンピ
ュータ装置が、上記したようなデータベースプログラム
をも実行し、該コンピュータ装置が有する記録装置上に
データベースが作成される。
【0135】以下、この実施の形態にかかる半導体集積
回路の不良分布解析システムにおける処理について、図
19のフローチャートを参照して説明する。ここで、図
19のフローチャートの処理に先立って、解析対象とな
る半導体集積回路に含まれる不良素子の分布を示す画像
を、データベース装置7により予めデータベース71に
登録しておく。
【0136】図19のフローチャートの処理は、ステッ
プS107で期待値関数T(f)の値としていずれか1
つでも1を越えるものがあると判別され、ステップS1
09で不良分布が規則性分布を含むと判断された場合の
処理が、第1の実施の形態のもの(図2)と異なる。
【0137】ステップS109で不良分布が規則性分布
を含むと判断されると、データベース装置7は、規則性
分布を含むとの判断の基となった期待値関数T(f)と
約数fとの組をデータ単位として設定する(ステップS
301)。次に、データベース装置7は、現在日時を取
得し、取得した日時情報を含む識別情報を生成する(ス
テップS302)。
【0138】次に、データベース装置7は、先に登録さ
れている不良分布を示す画像と対応付けて、ステップS
301で設定したデータ単位(期待値関数T(f)と約
数f)とステップS302で生成した識別情報とをデー
タベース71に登録する(ステップS303)。そし
て、ステップS110の処理に進む。
【0139】次に、データベース71に登録されたデー
タの出力について、図20のフローチャートを参照して
説明する。
【0140】まず、半導体集積回路の設計担当者などの
解析技術者が、データベース装置7の入力装置から任意
の期待値関数T(f)と約数fとの組を入力する(ステ
ップS311)。データベース装置7は、ステップS3
11で入力された期待値関数T(f)と約数fとの組に
よりデータベース71を検索し、対応する識別情報と不
良分布を示す画像とを取得する。そして、これら検索さ
れたデータを出力装置4に転送する(ステップS31
2)。
【0141】次に、出力装置4は、データベース装置7
から転送されてきたデータを識別情報中の日時情報に基
づいてソートする。そして、ソートした順で一覧のリス
トを出力する(ステップS313)。なお、不良分布を
示す画像は、一覧のリスト上の所望のデータにカーソル
を合わせ、マウスクリックなどによりコマンドを投入す
ることで出力するものとしてもよい。そして、このフロ
ーチャートの処理を終了する。
【0142】以上説明したように、この実施の形態の不
良分布解析システムでは、期待値関数T(f)と約数f
とを組とするデータを、不良分布を示す画像と対応付け
て記憶している。そして、任意の期待値関数T(f)と
約数fとの組を入力することによって、対応する不良分
布を示す画像をデータベース71から検索して取得す
る。このため、共通の分布特徴を有する不良分布を示す
画像を正確に検索することができる。
【0143】また、出力装置4は、データベース71か
ら検索されたデータを、識別情報中の日時情報に基づい
てソートして出力する。このため、共通の分布特徴を示
す画像が時系列的にどのように増減しているかを容易に
知ることができる。
【0144】[実施の形態の変形]本発明は、上記の実
施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。
以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様
について、説明する。
【0145】上記の第3の実施の形態では、第1の実施
の形態の不良分布解析システムに対して、マルチメディ
アデータ入力装置6と、データベース装置7とを付加し
たものについて説明した。これに対し、図21に示すよ
うに、第2の実施の形態の不良分布解析システムに対し
て、マルチメディアデータ入力装置6と、データベース
装置7とを付加する構成とすることも可能である。
【0146】上記の第1〜第3の実施の形態では、計算
装置2は、コンピュータ装置でプログラムを実行するこ
とにより、位置間隔計算部21、組み合わせ数計算部2
2、値別頻度計算部23及び期待値関数計算部24の機
能を実現するものとしていた。また、解析装置3及び規
則性分布解析装置5も、コンピュータ装置でプログラム
を実行することにより、その機能を実現するものとして
いた。このようなプログラムは、図22に示すように、
CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒
体91〜93に格納して配布し、パーソナルコンピュー
タやエンジニアリングワークステーションなどの汎用コ
ンピュータ81〜83でこの記録媒体からプログラムを
読み出して、実行するものとしてもよい。なお、記録媒
体91〜93は、それぞれ別個の媒体に分かれているも
のであっても、同一の媒体としてもよい。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体集積回路に含まれる不良素子の分布が規則性分布
を含むか不規則性分布であるかを容易かつ迅速に知るこ
とができる。ひいては、半導体集積回路の不良が、設計
に起因するものかそうでないかも容易に知ることができ
る。
【0148】また、不良素子の位置座標に関するデータ
を、位置座標間隔の約数と期待値関数とに集約すること
ができるため、記憶容量の制約をあまり受けずに、半導
体集積回路に含まれる不良素子の傾向に関するデータを
保存しておくことができる。
【0149】さらに、半導体集積回路に含まれる不良素
子の分布が規則性分布を含むと判別された場合に、規則
性分布解析手段(ステップ)によりその規則性分布の周
期を容易かつ迅速に求めることができる。
【0150】さらに、データ登録手段(ステップ)、デ
ータ検索手段(ステップ)により半導体集積回路の不良
素子の規則性分布がどのように発生しているかを容易に
知ることができる。特に、時系列の識別情報をさらに登
録することにより、その発生を時系列的に容易に知るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体集積
回路の不良分布解析システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の不良分布解析システムによる処理を示す
フローチャートである。
【図3】不良分布が不規則性分布を示す場合の、期待値
関数と対応する約数との関係例を示すグラフである。
【図4】不規則性分布の実例を示す画像である。
【図5】図4の不規則性分布を横方向に解析した結果を
示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体集積
回路の不良分布解析システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図7】図6の不良分布解析システムによる処理を示す
フローチャートである。
【図8】規則性分布の周期の判断を説明する図であり、
周期λ=2の規則性分布における約数毎の期待値関数の
値を示すグラフである。
【図9】図8のグラフを簡略化したグラフである。
【図10】規則性分布の周期の判断を説明する図であ
り、周期λ=3の規則性分布における約数毎の期待値関
数の値を示すグラフである。
【図11】規則性分布の周期の判断を説明する図であ
り、周期λ=5の規則性分布における約数毎の期待値関
数の値を示すグラフである。
【図12】規則性分布の周期の判断を説明する図であ
り、周期λ=10の規則性分布における約数毎の期待値
関数の値を示すグラフである。
【図13】図12のグラフを簡略化したグラフである。
【図14】規則性分布の周期の判断を説明する図であ
り、周期λ=36の規則性分布における約数毎の期待値
関数の値を示すグラフである。
【図15】図14のグラフを簡略化したグラフである。
【図16】規則性分布を含むものの実例を示す画像であ
る。
【図17】図16の規則性分布における周期を縦方向に
解析した結果を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体集
積回路の不良分布解析システムの構成を示すブロック図
である。
【図19】図18の不良分布解析システムによるデータ
登録処理、及び解析結果の出力処理を示すフローチャー
トである。
【図20】図18の不良分布解析システムによるデータ
検索処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態の変形にかかる半導体集
積回路の不良分布解析システムの構成を示すブロック図
である。
【図22】本発明の実施の形態の変形にかかる半導体集
積回路の不良分布解析システムの構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 位置座標入力装置 2 計算装置 3 解析装置 4 出力装置 5 規則性分布解析装置 6 マルチメディアデータ入力装置 7 データベース装置 21 位置間隔計算部 22 組み合わせ数計算部 23 値別頻度計算部 24 期待値関数計算部 71 データベース 81〜83 汎用コンピュータ 91〜93 記録媒体

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】解析対象となる半導体集積回路に含まれる
    不良素子の特定方向の位置座標の任意の2個についての
    全組み合わせに対して、位置座標の間隔を計算する位置
    間隔計算手段と、 前記位置間隔計算手段が計算した位置座標間隔の組み合
    わせのうちで値が0となる組み合わせの数を除いた組み
    合わせ数を計算する組み合わせ数計算手段と、 前記位置間隔計算手段が計算した各位置座標の間隔の約
    数をそれぞれ求め、求めた約数毎の出現頻度をそれぞれ
    計算する値別頻度計算手段と、 前記値別頻度計算手段が計算した約数毎の出現頻度に応
    じた期待値関数の値を約数毎に計算する期待値関数計算
    手段と、 前記期待値関数計算手段の計算結果に基づいて、前記半
    導体集積回路に含まれる不良素子の分布が規則性分布を
    含むか不規則性分布であるかを解析する解析手段とを備
    えることを特徴とする不良分布解析システム。
  2. 【請求項2】前記値別頻度計算手段が求める約数は、2
    以上で、前記位置間隔計算手段が計算した位置間隔の最
    大値以下の整数であることを特徴とする請求項1に記載
    の不良分布解析システム。
  3. 【請求項3】前記期待値関数計算手段は、前記値別頻度
    計算手段が計算した約数毎の出現頻度の値に、対応する
    約数の値を乗算し、前記組み合わせ数計算手段が計算し
    た組み合わせ数で除算した値を、約数毎の期待値関数の
    値として計算することを特徴とする請求項1または2に
    記載の不良分布解析システム。
  4. 【請求項4】前記解析手段は、前記約数毎の期待値関数
    の値がすべて1以下である場合に、前記半導体集積回路
    に含まれる不良素子の分布が不規則性分布であると判断
    し、期待値関数の値が1を越えるものがある場合に、前
    記半導体集積回路に含まれる不良素子の分布が規則性分
    布を含むと判断することを特徴とする請求項3に記載の
    不良分布解析システム。
  5. 【請求項5】前記解析手段によって規則性分布を含むと
    判断された場合に、前記約数毎の期待値関数のうちで値
    が最も大きい期待値関数に対応する約数と値が2番目に
    大きい期待値関数に対応する約数との差を求め、該差に
    基づいて規則性分布の周期を解析する規則性分布解析手
    段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の不良分布解析システム。
  6. 【請求項6】前記規則性分布解析手段は、前記約数毎の
    期待値関数のうちで値が最も大きい期待値関数に対応す
    る約数と値が2番目に大きい期待値関数に対応する約数
    との差が、値が最も大きい期待値関数に対応する約数と
    一致する場合に、前記半導体集積回路に含まれる不良素
    子の分布に所定の周期の規則性分布が含まれると判断す
    ることを特徴とする請求項5に記載の不良分布解析シス
    テム。
  7. 【請求項7】前記解析手段によって規則性分布を含むと
    判断された場合に、規則性分布を含むとの判断の基とな
    った期待値関数及び対応する約数を、前記半導体集積回
    路に含まれる不良素子の分布を示す画像と対応付けて登
    録するデータ登録手段と、 任意の期待値関数及び約数を入力し、該入力された期待
    値関数及び約数に対応して登録されている不良分布の画
    像を前記データ登録手段から検索するデータ検索手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいず
    れか1項に記載の不良分布解析システム。
  8. 【請求項8】前記データ登録手段は、登録されている期
    待値関数及び約数並びに画像を、その登録の時系列で識
    別することが可能な識別情報を対応付けてさらに登録す
    ることを特徴とする請求項に記載の不良分布解析シス
    テム。
  9. 【請求項9】解析対象となる半導体集積回路に含まれる
    不良素子の特定方向の位置座標の任意の2個についての
    全組み合わせに対して、位置座標の間隔を計算する位置
    間隔計算ステップと、 前記位置間隔計算ステップで計算された位置座標間隔の
    組み合わせから該位置座標間隔の値が0となる組み合わ
    せの数を除いた組み合わせ数を計算する組み合わせ数計
    算ステップと、 前記位置間隔計算ステップで計算された各位置座標の間
    隔の約数をそれぞれ求め、求めた約数毎の出現頻度をそ
    れぞれ計算する値別頻度計算ステップと、 前記値別頻度計算ステップで計算された約数毎の出現頻
    度に応じた期待値関数の値を約数毎に計算する期待値関
    数計算ステップと、 前記期待値関数計算ステップでの計算結果に基づいて、
    前記半導体集積回路に含まれる不良素子の分布が規則性
    分布を含むか不規則性分布であるかを解析する解析ステ
    ップとを含むことを特徴とする不良分布解析方法。
  10. 【請求項10】前記解析ステップで規則性分布を含むと
    判断された場合に、前記約数毎の期待値関数のうちで値
    が最も大きい期待値関数に対応する約数と値が2番目に
    大きい期待値関数に対応する約数との差を求め、該差に
    基づいて規則性分布の周期を解析する規則性分布解析ス
    テップをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の
    不良分布解析方法。
  11. 【請求項11】前記解析ステップで規則性分布を含むと
    判断された場合に、規則性分布を含むとの判断の基とな
    った期待値関数及び対応する約数を、前記半導体集積回
    路に含まれる不良素子の分布を示す画像と対応付けて登
    録するデータ登録ステップと、 任意の期待値関数及び約数を入力し、該入力された期待
    値関数及び約数に対応して登録された不良分布の画像を
    検索するデータ検索ステップとをさらに含むことを特徴
    とする請求項または10に記載の不良分布解析方法。
  12. 【請求項12】前記データ登録ステップは、期待値関数
    及び約数並びに画像のそれぞれを、その登録の時系列で
    識別することが可能な識別情報を対応付けてさらに登録
    することを特徴とする請求項11に記載の不良分布解析
    方法。
  13. 【請求項13】解析対象となる半導体集積回路に含まれ
    る不良素子の特定方向の位置座標の任意の2個について
    の全組み合わせに対して、位置座標の間隔を計算する位
    置間隔計算ステップと、 前記位置間隔計算ステップで計算された位置座標間隔の
    組み合わせから該位置座標間隔の値が0となる組み合わ
    せの数を除いた組み合わせ数を計算する組み合わせ数計
    算ステップと、 前記位置間隔計算ステップで計算された各位置座標の間
    隔の約数をそれぞれ求め、求めた約数毎の出現頻度をそ
    れぞれ計算する値別頻度計算ステップと、 前記値別頻度計算ステップで計算された約数毎の出現頻
    度に応じた期待値関数の値を約数毎に計算する期待値関
    数計算ステップと、 前記期待値関数計算ステップでの計算結果に基づいて、
    前記半導体集積回路に含まれる不良素子の分布が規則性
    分布を含むか不規則性分布であるかを解析する解析ステ
    ップとを実行するプログラムを記録することを特徴とす
    るコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】前記解析ステップで規則性分布を含むと
    判断された場合に、前記約数毎の期待値関数のうちで値
    が最も大きい期待値関数に対応する約数と値が2番目に
    大きい期待値関数に対応する約数との差を求め、該差に
    基づいて規則性分布の周期を解析する規則性分布解析ス
    テップを実行するプログラムをさらに記録することを特
    徴とする請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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