JP3262020B2 - 被覆線材の中間被覆除去方法 - Google Patents

被覆線材の中間被覆除去方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを使用
する光デバイスの製造に際し、使用する光ファイバの中
間被覆の除去方法の改良に関する。より詳細には、本発
明は、光ファイバを使用する光デバイスの製造に際し、
光ファイバの中間被覆を特定の条件下で熱硫酸浴を用い
て有効に除去する、光ファイバの中間被覆除去方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバガラス上に被覆層を有
する光ファイバ心線の中間被覆を除去するには、種々の
方法が試みられている。例えば、2枚以上の切削又は切
断刃により任意の位置における被覆を除去する方法(特
開平4−232905号公報、実開平5−45603号
公報;実願平3−10741号のマイクロフィルム)、
熱風を吹きつけて光ファイバの被覆を部分的に除去し、
除去されずに残留した被覆端部を切断した後に、再度熱
風を吹きつけて除去する方法(特公平8−23612号
公報)、放電加熱を用いた光ファイバの接続方法等が知
られている。
【0003】しかしながら、切削刃等の機械式によると
光ファイバの断線の恐れがある。その場合、切削刃で剥
ぎ取るのに光ファイバガラスに刃があたり、傷つき断線
の恐れがある。このために刃の調整が非常に微妙で大変
である。また、刃では凡ての被覆を取りきれないため
に、最終的には、剥ぎ取った被覆残さを一々拭き取る必
要がある。しかし、上手く拭きとれ取れていない場合も
あり、後工程での不良の原因となる。また、上記の場合
でも、複数心を同時に剥くと、刃の入る量が各心で一定
化できないので、複数心の光ファイバを同時には剥ぎ取
ることができない。更に、熱風式の剥ぎ取り方式では、
熱風の温度管理が必要であり、且つ特に複数心の光ファ
イバ心線の被覆の剥ぎ取りの場合、熱風で被覆が絡みつ
いて被覆を上手く取れないし、また被覆の剥ぎ取り量の
定量化が困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光フ
ァイバ、特に複数本の光ファイバ(心線)の中間被覆を
特定の条件下で熱硫酸浴に浸して、切断刃によるように
断線の恐れがなく裸光ファイバを傷めずに中間被覆を有
効に除去することであり、更に中間被覆の除去後の剥ぎ
取った被覆残さを有機溶剤剤液で処理して、上手取る
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について種々検討した結果、光ファイバ、特に複数本の
光ファイバ(心線)を特定の条件下で熱硫酸液面に光フ
ァイバがほぼ直角にして熱硫酸浴に浸すことにより、切
断刃によるように断線の恐れがなく裸光ファイバを傷め
ずに中間被覆を有効に除去することができ、更に中間被
覆の除去後の剥ぎ取った被覆残さを有機溶剤液で処理す
ることにより、被覆残さを上手く取れることを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明は: 光フ
ァイバの両端を曲げ半径15mmでU字状に予め曲げを
付けて、熱硫酸液面に光ファイバがほぼ直角にして光フ
ァイバの中間被覆の剥ぎたい被覆長のみ熱硫酸浴に浸
し、光ファイバの中間被覆を除去し、しかも前記中間被
覆除去された部分を挟む被覆部と熱硫酸液面との2箇所
の境界が光ファイバとほぼ直角となる、中間被覆除去方
法を提供する。また、 熱硫酸浴の温度が95〜110℃である点にも特徴
を有する。また、 熱硫酸浴への光ファイバを浸す時間が10〜20秒
である点にも特徴を有する。また、 剥ぎたい被覆長以外をマスキングして熱硫酸浴に浸
し、被覆を除去する点にも特徴を有する。また、 光ファイバを1回熱硫酸浴に浸し、中間被覆を部分
的に除去して被覆除去部を形成後に、除去されずに残留
した被覆の該被覆除去部端部近傍を光ファイバ周囲で切
断し、中央に移動し、それを再度熱硫酸浴に浸して被覆
を除去する、中間被覆除去方法を提供する。また、 光ファイバの被覆を除去した後に、有機溶剤で洗浄
することを特徴とする、〜 のいずれかに記載の中間
被覆除去方法を提供する。また、 光ファイバの被覆を除去した後に、アセトン浴で超
音波洗浄により被覆残さを除去し、裸光ファイバ部の長
さを一定とする点にも特徴を有する。また、 に記載の中間被覆除去方法のいずれかにおい
て、複数本の光ファイバの被覆を一括除去する点にも特
徴を有する。また、 に記載の中間被覆除去方法において、複数本の光
ファイバに対して実施して、複数本の光ファイバの被覆
を一括除去する点にも特徴を有する。また、
【0006】以下、本発明を図面に基いて詳細に説明す
る。 (i) 図1は、本発明の請求項1〜を模式的に説明す
る概略図であり、図1−(イ)は特に光ファイバの剥ぎ
たい被覆長のみ除去するために、光ファイバに曲げを付
け、熱硫酸浴に浸す状態を示し、図1− (ロ)は、その光
ファイバを所定時間熱硫酸浴に放置して被覆が溶け、裸
光ファイバ部が現れた状態を示す模式図である。
【0007】1) 光ファイバの両端を曲げ半径15m
mでU字状に予め曲げを付けて、熱硫酸液面に光ファイ
バがほぼ直角にして光ファイバの中間被覆の剥ぎたい被
覆長のみ熱硫酸浴に浸すことにより、光ファイバの中間
部のUV被覆を溶解させ、被覆の除去を行う。具体的に
は、光ファイバの剥ぎたい被覆長のみ除去するために、
図1に示されるように、U字状に光ファイバに予め曲げ
Rを付け、光ファイバの被覆1の剥ぎたい被覆長のみ熱
硫酸浴3に浸し、熱硫酸表面と光ファイバ表面を垂直に
近づけ、所定時間放置すると被覆が溶け、裸光ファイバ
2が現れる(請求項)。この場合、曲げRは熱硫酸浴
の容器に光ファイバを浸すのに都合の良い範囲でよく、
厳密な曲げ角度は不要であるが、好ましくは曲げ半径1
5mm付近である。 ・また、UV被覆としては、シリコン(メタ)アクリレ
ート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メ
タ)アクリレート、エステル(メタ)アクリレート等の
光又は紫外線硬化性樹脂を挙げることができる。 ・硫酸浴として濃硫酸、例えば98%以上の濃硫酸を用
いることが望まし。化学反応の低い濃硫酸を使用し、
光ファイバの被覆除去を一定化できる。
【0008】2) この場合、熱硫酸によるUV被覆の
溶解には適温があり、熱硫酸の温度95〜110℃で
ある必要がある(請求項)。95℃未満と低すぎる浴
温度ではUV被覆が溶解せず、110℃を越えて高すぎ
るとUV被覆の溶解が早すぎて被覆除去長を一定化でき
ない。 ・従来の切断刃などによる機械式では、光ファイバに傷
がつき、断線の原因となる。また、残存したUV被覆が
手で拭いても取りきれない恐れがあるが、本発明の方法
によるとそれらの問題点が解消される。
【0009】3) 熱硫酸浴へ光ファイバを浸す時間が
10〜20秒である必要がある(請求項)。熱硫酸浴
に被覆を20秒を越えて長い時間浸すと、UV被覆とガ
ラスとの間を硫酸がよってきてしまい、被覆除去長を一
定化できない。 ・従来の熱風式ではガラスを焦がす恐れがある。本発明
の方法によると、被覆除去時の熱風による強度劣化を防
ぎ、光デバイス製造の信頼性を確保できるし、また、従
来法では被覆除去長の一定化が困難であってが、本発明
の方法によるとそれを可能とする。
【0010】(ii) 図2は、本発明の請求項を模式的
に説明する概略図であり、図2−(イ)は熱硫酸浴3に
溶かさない光ファイバの被覆1部分の境界にマスキング
4を施す状態を示し、図2− (ロ)は裸光ファイバ2が現
れたらマスキング4を外した状態を示し、図2−(ハ)
は完成した裸光ファイバ2が現れた状態を示している。 5) 光ファイバの被覆1の剥ぎたい被覆長以外をマス
キング(保護)4して熱硫酸浴3に浸し、被覆を除去す
る仕方が望ましい(請求項)。特に、光ファイバのU
V被覆に対して有効である。この場合、マスキングのた
めに使用するフィルムとしては、耐熱硫酸性の材料、例
えばフッ素系樹脂等を用いることが良い。
【0011】(iii) 図3は、本発明の請求項を模式
的に説明する概略図であり、図3−(イ) は光ファイバの
剥ぎたい被覆長のみ除去するために、光ファイバに曲げ
Rを付け、熱硫酸浴3に浸す状態を示し、図3− (ロ)は
取り出された光ファイバの被覆1と裸光ファイバ2との
境界部に形成された玉状被覆部5の状態を示し、図3−
(ハ)は玉状被覆部5を光ファイバ周囲で刃6で切れ目を
入れ、中央へ寄せた状態を示し、図3− (ニ)はその玉状
被覆部5を再度熱硫酸浴3に浸した状態を示す。
【0012】6)光ファイバ1を1回熱硫酸浴3に浸
し、中間被覆を部分的に除去して被覆除去部を形成後
に、除去されずに残留した被覆の該被覆除去部端部近傍
の玉状被覆部5を光ファイバ周囲で刃6で切れ目を入れ
て切断し、中央に移動し、それを再度熱硫酸浴3に浸し
て被覆を除去する(請求項)。特に、光ファイバのU
V被覆の被覆長の定量化できる利点がある。
【0013】(iv) 図4は、本発明の請求項6〜7
模式的に説明する概略図であり、図4− (イ)は光ファイ
バの剥ぎたい被覆長のみ除去するために、光ファイバに
曲げRを付け、熱硫酸浴3に浸す状態を示し、図4−
(ロ)は取り出された光ファイバの被覆1と裸光ファイバ
2との境界部に形成された玉状被覆部5が0.2mm程
度のものであり、裸光ファイバ2が定量化が困難である
ことを示し、図4− (ハ)は玉状被覆部5付きの光ファイ
バの被覆1をアセトン浴に入れ、超音波洗浄機により被
覆残渣を除去する状態を示し、図4− (ニ)はその結果玉
状被覆部5が取れて裸光ファイバ部2を一定化できるこ
とを示す。
【0014】7) 光ファイバの被覆を除去した後に、
有機溶剤で洗浄することが望ましい(請求項)。この
処理により、光ファイバのUV被覆と光ファイバの間に
残る硫酸を完全に除去できて硫酸による光ファイバのU
V被覆の経時変化を排除できる。 8)この場合、使用する有機溶剤としては、硫酸を除去
できるが光ファイバのUV被覆に損傷を与えない材料、
例えばアルコール、アセトン等の比較的非揮発性であっ
て、環境非破壊型の有機溶剤の使用、特にアセトンの使
用が好ましい(請求項)。
【0015】9)光ファイバの被覆を除去した後に、有
機溶剤、特にアセトンで超音波洗浄し、玉状被覆部5を
除去して、被覆除去長を一定とすることが望ましい(請
求項)。この場合、<アセトン+超音波洗浄>8を採
用したので、光ファイバのUV被覆の玉状被覆部5の除
去がし易くなる。なお、超音波洗浄機としてはブランソ
ン社製卓上型1210Jを使用するが、一般の超音波洗
浄機でも良い。
【0016】(v) 複数本の光ファイバへの適用 10)これらの場合に、複数本の光ファイバで実施し
て、複数本の光ファイバの被覆を除去することが望まし
い(請求項)。複数本の光ファイバの中間被覆を同時
に除去できる効果がある。 11)請求項8に規定の<アセトン+超音波洗浄>の処
理を、複数本の光ファイバで実施することが望ましい
(請求項)。これにより、複数本の光ファイバで夫々
の被覆除去長の誤差を最少にできる効果がある。 ・従来の切断刃等による機械式や熱風による熱式共に複
数心の被覆を同時に全て同じ被覆除去長にするのは大変
難しいが、本発明の方法によると、それが可能となる。
【0017】
【実施例】以下に本発明を具体的に説明するが、これら
は本発明の範囲を制限するものでない。 繊径0.1
25mmの裸光ファイバ上に(0.125/2)mmの
厚みのエポキシ樹アクリレートのUV被覆を設けた被覆
光ファイバを用意する。図1− (イ)に従って、この光フ
ァイバの両端を曲率15mmで50mm幅でU字状に曲
げ、100℃の98%熱濃硫酸浴に30mm寸法で25
秒間浸す。その結果、図1− (ロ)に示されるように、熱
硫酸浴に浸した部分のUV被覆が溶解・除去して裸光フ
ァイバ略30mmが現れた(請求項1〜)。
【0018】 この場合に、熱濃硫酸浴への被覆光フ
ァイバの被覆除去回数と被覆除去長の誤差との関係を調
べた結果、図5に示されるように、目標とする被覆除去
長は、その除去回数が少なくとも誤差が±0.2mmと
極めて小さいことが分かり、本発明の濃熱硫酸浴に浸す
方法が優れていることが分かる。 更に、同様に、最
適の熱濃硫酸浴の温度と被覆光ファイバの浸漬時間につ
いて調べた結果、図6に示されるように、浸漬温度が低
いと被覆除去に時間がかかり、光ファイバへの硫酸のぼ
りが多くなり、被覆除去長の制御が難しい。しかし、浸
漬温度が高すぎると、反応が早くなり被覆除去時間は短
くなるが、硫酸が光ファイバにのぼってきた時の反応も
早く、やはり被覆除去長の制御が難しくなることが分か
る。
【0019】 図2− (イ)に示されるように、被覆光
ファイバの被覆の溶解させる部位に20mm×20mm
のフッ素樹脂材のマスキング4を施し、の場合と同様
の操作で濃熱硫酸浴に被覆光ファイバを浸して、図2−
(ロ)に示されるように、引き上げた後にマスキング4を
解き、図2− (ハ)に示されるように、裸光ファイバ2の
ある被覆光ファイバ30mmが現れた(請求項)。こ
の方法によると、被覆除去長は比較的一定化できる。
【0020】 図3− (イ)に従って、の場合と同様
の操作で熱濃硫酸浴に被覆光ファイバを浸して、図3−
(ロ)に示されるように引き上げると、裸光ファイバ2の
部分と除去されずに残留した0.2mm程度の玉状被覆
部5とから構成された被覆光ファイバが形成される。次
に、図3− (ハ)に示されるように、この玉状被覆部を光
ファイバ周囲で切断し、この玉状被覆部5を中央に移動
させ、図3− (ニ)に示されるように、この玉状被覆部5
を再度熱硫酸浴に浸して被覆を除去する(請求項)。
その結果、裸光ファイバ部分が所定の長さに定量化でき
ることが分かる。
【0021】 図4− (イ)に従って、の場合と同様
の操作で熱濃硫酸浴に被覆光ファイバを浸して、図4−
(ロ)に示されるように引き上げると、裸光ファイバ部2
と除去されずに残留した0.2mm程度の玉状被覆部5
とから構成された被覆光ファイバが形成される。しか
し、この仕方の場合、裸光ファイバ2の部分を充分に定
量化することは困難である。ところが、光ファイバの被
覆を除去した後に、図4− (ハ)に示されるように、アセ
トン等の有機溶剤浴7中でブランソン社製1210J型
機のような超音波洗浄機を用いて超音波洗浄を20秒間
行うと、図4− (ハ)に示されるように、玉状被覆部5が
自然と取れて裸光ファイバ2の部分を一定化できること
が分かる。
【0022】
【発明の効果】以上の通り、1)従来の切断刃などによ
る機械式では、光ファイバに傷がつき、断線の原因とな
る。また、残存したUV被覆が手で拭いても取りきれな
い恐れがあるが、本発明の熱硫酸に浸漬する方法による
とそれらの問題点が解消される。 また、2)従来の熱風式ではガラスを焦がす恐れがあ
る。本発明の硫酸に浸漬する方法によると、被覆除去
時の熱風による強度劣化を防ぎ、光デバイス製造の信頼
性を確保できるし、また、従来法では被覆除去長の一定
化が困難であってが、本発明の方法によるとそれを可能
とする。 3)従来の切断刃等による機械式や熱風による熱式共に
複数心の被覆を同時に全て同じ被覆除去長にするのは大
変難しいが、本発明の方法によると、それが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1〜の態様を模式的に説明す
る概略図である。
【図2】本発明の請求項の態様を模式的に説明する概
略図である。
【図3】本発明の請求項の態様を模式的に説明する概
略図である。
【図4】本発明の請求項6〜7の態様を模式的に説明す
る概略図である。
【図5】熱濃硫酸浴への被覆光ファイバの被覆除去回数
と目標被覆除去長の誤差との関係を示す棒グラフであ
る。
【図6】最適の熱濃硫酸浴の温度と被覆光ファイバの浸
漬時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光ファイバの被覆 2 裸光ファイバ 3 硫酸浴 4 マスキング 5 玉状被覆部 6 刃 7 アセトン+超音波洗浄 8 UV樹脂被覆部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 H02G 1/12 G02B 6/245

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの両端を曲げ半径15mmで
    U字状に予め曲げを付けて、熱硫酸液面に光ファイバが
    ほぼ直角にして光ファイバの中間被覆の剥ぎたい被覆長
    のみ熱硫酸浴に浸し、光ファイバの中間被覆を除去し、
    しかも前記中間被覆除去された部分を挟む被覆部と熱硫
    酸液面との2箇所の境界が光ファイバとほぼ直角となる
    ことを特徴とする、中間被覆除去方法。
  2. 【請求項2】 熱硫酸浴の温度が95〜110℃である
    ことを特徴とする、請求項1記載の中間被覆除去方法。
  3. 【請求項3】 熱硫酸浴への光ファイバを浸す時間が1
    0〜20秒であることを特徴とする、請求項1記載の中
    間被覆除去方法。
  4. 【請求項4】 剥ぎたい被覆長以外をマスキングして熱
    硫酸浴に浸し、被覆を除去することを特徴とする、請求
    項1〜のいずれかに記載の中間被覆除去方法。
  5. 【請求項5】 光ファイバを1回熱硫酸浴に浸し、中間
    被覆を部分的に除去して被覆除去部を形成後に、除去さ
    れずに残留した被覆の該被覆除去部端部近傍を光ファイ
    バ周囲で切断し、中央に移動し、それを再度熱硫酸浴に
    浸して被覆を除去することを特徴とする、中間被覆除去
    方法。
  6. 【請求項6】 光ファイバの被覆を除去した後に、有機
    溶剤で洗浄することを特徴とする、請求項1〜のいず
    れかに記載の中間被覆除去方法。
  7. 【請求項7】 光ファイバの被覆を除去した後に、アセ
    トン浴で超音波洗浄により被覆残さを除去し、裸光ファ
    イバ部の長さを一定とすることを特徴とする、請求項
    記載の中間被覆除去方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜に記載の中間被覆除去方法
    のいずれかにおいて、複数本の光ファイバの被覆を一括
    除去することを特徴とする、中間被覆除去方法。
  9. 【請求項9】 請求項に記載の中間被覆除去方法にお
    いて、複数本の光ファイバに対して実施して、複数本の
    光ファイバの被覆を一括除去することを特徴とする、中
    間被覆除去方法。
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