JP3261493B2 - キャピラリー式光検出センサ及びこれを用いた光計測装置及び懸濁液中の微粒子測定方法 - Google Patents

キャピラリー式光検出センサ及びこれを用いた光計測装置及び懸濁液中の微粒子測定方法

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JP3261493B2 JP10486596A JP10486596A JP3261493B2 JP 3261493 B2 JP3261493 B2 JP 3261493B2 JP 10486596 A JP10486596 A JP 10486596A JP 10486596 A JP10486596 A JP 10486596A JP 3261493 B2 JP3261493 B2 JP 3261493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャピラリー式光
検出センサ及びこれを用いた光計測装置及び懸濁液中の
微粒子測定方法に関する。更に詳しくは、懸濁液中の微
粒子の質(生細胞,死細胞,非生物粒子,生細胞の種類
など)を識別でき、且つ、装置が安価で,測定を簡便に
行うことが出来るキャピラリー式光検出センサ及びこれ
を用いた光計測装置及び懸濁液中の微粒子測定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関係する従来の懸濁液中の微粒
子測定方法としては、コールターカウンターを用いた方
法およびフローサイトメーターを用いた方法が知られて
いる。前記コールターカウンターを用いた方法は、細孔
の両側に電極を置き、微粒子が前記細孔を通過する時の
電極間の電気抵抗値の変化を検出して、微粒子の計数と
サイズ測定とを行うものである。前記フローサイトメー
ターを用いた方法は、高速で流れる微粒子に対して励起
光を照射し、微粒子から放射される蛍光と散乱光とを観
測することにより、微粒子の種類や組成や機能を判定す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記コールターカウン
ターを用いた方法では、微粒子の質を識別できない問題
点がある。一方、前記フローサイトメーターを用いた方
法では、ある程度は微粒子の質を識別できるが、微粒子
を高速で流すための機構が必要であったり,蛍光を発生
する物質(蛍光プローブ)を微粒子に予め結合しておく
必要があるなど、装置が高価で,測定が大掛かりになる
問題点がある。そこで、本発明の目的は、微粒子の質を
識別でき、且つ、装置が安価で,測定を簡便に行うこと
が出来るキャピラリー式光検出センサ及びこれを用いた
光計測装置及び懸濁液中の微粒子測定方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、懸濁液中の微粒子が略一列に並んで通過しうる内径
のキャピラリー(1)と、このキャピラリー(1)に対
し少なくとも2つの波長の異なる光(Ka,Kb)を択
一的に順に照射するストロボ光源(2a,2b)と、前
記キャピラリー(1)を透過した光(K’)を検出する
光検出器(4)とを具備したことを特徴とするキャピラ
リー式光検出センサ(10)を提供する。図10の吸収
曲線Cに示すように、一般に、単細胞藻類は、葉緑体内
に存在する光合成色素(主にクロロフィル)により、短
波長側(青色,430nm〜450nm付近)および長
波長側(赤色,680nm付近)に相対吸光度の極大が
見られるような特性を示す。一方、図10の吸収曲線P
に示すように、天然水中に存在する非生物粒子(デトラ
イタスと呼ばれる:生物の死骸,有機物・無気質の微粒
子などを含み、生体細胞量のほぼ10倍量存在する)
は、長波長側で相対吸光度が下がるような特性を示す。
そこで、例えば、懸濁液中の微粒子の600nm(橙
色)での相対吸光度R600と,660nm(赤色)で
の相対吸光度R660とを測定し、その比HR=R60
0/R660を計算すると、もし懸濁液中の微粒子が単
細胞藻類ならHRはC600/C660に近い値とな
り、もし懸濁液中の微粒子が非生物粒子ならHRはP6
00/P660に近い値となるはずである。なお、C6
00は吸収曲線Cにおける波長600nmでの相対吸光
度であり、C660は吸収曲線Cにおける波長660n
mでの相対吸光度である。また、P600は吸収曲線P
における波長600nmでの相対吸光度であり、P66
0は吸収曲線Pにおける波長660nmでの相対吸光度
である。従って、適当な2以上の波長での相対吸光度を
測定すれば、懸濁液中の微粒子の質を識別可能となる。
さて、上記第1の観点によるキャピラリー式光検出セン
サ(10)では、懸濁液(W)中の微粒子(S)は、キ
ャピラリー(1)の内径により一列に並んだ状態でキャ
ピラリー(1)内を通過するため、微粒子(S)の一つ
一つにより少なくとも2つの波長の光(Ka,Kb)が
吸収または散乱される。そこで、透過光(K’)を光検
出器(4)で検出すると、微粒子(S)の一つ一つに対
して少なくとも2つの波長における相対吸光度に関する
情報と色,屈折率,形状,内部構造に関する情報が得ら
れて、微粒子の質の識別および計数を好適に行うことが
出来る。また、微粒子を高速で流すための機構が不要で
あり,蛍光プローブを微粒子に予め結合しておく必要も
ないため、装置が安価になると共に簡便に測定を行える
ようになる。さらに、少なくとも2つの波長の異なる光
を連続的に照射し、受光側で分光する方式ではなく、少
なくとも2つの波長の異なる光を択一的に順に照射する
方式としたため、簡単な構成で、各波長の光の吸収を実
質的に同時に測定することが可能となる。
【0005】第2の観点では、本発明は、懸濁液中の微
粒子が略一列に並んで通過しうる内径のキャピラリー
(1)と、このキャピラリー(1)に対し複数の波長の
異なる光(K)を照射する光源(2)と、前記キャピラ
リー(1)を透過した光(K’)中の少なくとも2つの
波長の異なる光(K’a,K’b)をそれぞれ検出する
光検出器(4a,4b)とを具備し、前記キャピラリー
(1)の端部(1a,1b)近傍の外径を前記光
(K’)の透過部分の外径より太くし、この端部(1
a,1b)近傍で衝撃緩衝材(5)を介して前記キャピ
ラリー(1)をキャピラリー固定部材(6)に固定する
と共に、さらに、そのキャピラリー固定部材(6)に前
記光源(2)および前記光検出器(4a,4b)を固定
たことを特徴とするキャピラリー式光検出センサ(7
0)を提供する。懸濁液(W)中の微粒子(S)は、キ
ャピラリー(1)の内径により一列に並んだ状態でキャ
ピラリー(1)内を通過するため、微粒子(S)の一つ
一つにより光(K)中の各波長が吸収または散乱され
る。そこで、透過光(K’)中の波長の異なる光(K’
a,K’b)をそれぞれ別々の光検出器(4a,4b)
で検出すると、微粒子(S)の一つ一つに対して各々の
波長における相対吸光度に関する情報と色,屈折率,形
状,内部構造に関する情報が得られて、微粒子の質の識
別および計数を好適に行うことが出来る。また、微粒子
を高速で流すための機構が不要であり,蛍光プローブを
微粒子に予め結合しておく必要もないため、装置が安価
になると共に簡便に測定を行えるようになる。そして、
キャピラリー(1)の端部(1a,1b)近傍の外径を
前記光(K’)の透過部分の外径より太くし、この端部
(1a,1b)近傍で、衝撃緩衝材(5)を介して、キ
ャピラリー(1)をキャピラリー固定部材(6)に固定
し、さらに、そのキャピラリー固定部材(6)に、光源
(2)および光検出器(4)を固定している。これによ
り、機械的に堅固になり、携帯時などの取り扱いが容易
になる。
【0006】第3の観点では、本発明は、上記構成のキ
ャピラリー式光検出センサにおいて、前記キャピラリー
(1)の端部(1a,1b)近傍の外径を前記光
(K’)の透過部分の外径より太くし、この端部(1
a,1b)近傍で衝撃緩衝材(5)を介して前記キャピ
ラリー(1)をキャピラリー固定部材(6)に固定する
と共に、さらに、そのキャピラリー固定部材(6)に前
記光源(2a,2b)および前記光検出器(4)を固定
したことを特徴とするキャピラリー式光検出センサ(1
0)を提供する。上記第3の観点によるキャピラリー式
光検出センサ(10)では、キャピラリー(1)の端部
(1a,1b)近傍の外径を前記光(K’)の透過部分
の外径より太くする。そして、この端部(1a,1b)
近傍で、衝撃緩衝材(5)を介して、キャピラリー
(1)をキャピラリー固定部材(6)に固定する。さら
に、そのキャピラリー固定部材(6)に、光源(2a,
2b)および光検出器(4)を固定する。これにより、
機械的に堅固になり、携帯時などの取り扱いが容易にな
る。
【0007】第4の観点では、本発明は、上記構成のキ
ャピラリー式光検出センサにおいて、前記光検出器
(4、4a,4b)を不要な光や不要な電磁波からシー
ルドするシールド手段(8)を具備することを特徴とす
るキャピラリー式光検出センサ(10、70)を提供す
る。上記第4の観点によるキャピラリー式光検出センサ
(10、70)では、シールド手段(8)により光検出
器(4)を不要な光や電磁波からシールドした。これに
より、光検出器(4)の出力信号にノイズが混入するこ
とを防止できるため、高精度測定が可能となる。
【0008】第5の観点では、本発明は、上記構成のキ
ャピラリー式光検出センサにおいて、前記キャピラリー
(1)の内径が10μm〜300μmであることを特徴
とするキャピラリー式光検出センサ(10、70)を提
供する。上記第5の観点によるキャピラリー式光検出セ
ンサ(10、70)では、前記キャピラリー(1)の内
径を10μm以上とすることにより、微粒子を測定する
際に、微粒子がキャピラリー(1)に詰ってしまう危険
を少なくすることが出来る。また、300μm以下とす
ることにより、微粒子を測定する際に、微粒子が二列以
上になってキャピラリー(1)を通過してしまう確率を
低くすることが出来る。
【0009】第6の観点では、本発明は、上記構成のキ
ャピラリー式光検出センサにおいて、前記キャピラリー
(1)の一方の端部(1a)に導液管(11a)が設け
られ、その導液管(11a)にシリンジ(12)が接続
され、前記キャピラリー(1)の他方の端部(1b)に
排液管(11b)が設けられていることを特徴とするキ
ャピラリー式光検出センサ(10、70)を提供する。
上記第6の観点によるキャピラリー式光検出センサ(1
0、70)では、キャピラリー(1)の一方の端部(1
a)に導液管(11a)を設けると共に、その導液管
(11a)にシリンジ(12)を接続した。また、キャ
ピラリー(1)の他方の端部(1b)には、排液管(1
1b)を設けた。これにより、採取した懸濁液(W)を
直ちにキャピラリー(1)に簡便に流して、現場で測定
を行うことが出来るようになる。また、測定後の懸濁液
(W)の廃棄処理が容易になる。
【0010】第7の観点では、本発明は、上記構成のキ
ャピラリー式光検出センサ(10,70)と、前記光検
出器(4、4a,4b)の出力信号に対するノイズ除去
および増幅を行うフィルタおよび増幅手段(20)と、
このフィルタおよび増幅手段(20)の出力信号を視覚
により確認するための視覚的確認手段(30)と、前記
フィルタおよび増幅手段(20)の出力信号を聴覚によ
り確認するための聴覚的確認手段(50)と、前記フィ
ルタおよび増幅手段(20)の出力信号を記録するため
の記録手段(40)とを具備したことを特徴とする光計
測装置(100)を提供する。上記第7の観点による光
計測装置(100)では、上記キャピラリー式光検出セ
ンサ(10)の出力信号からフィルタ(バンドパスフィ
ルタ,バンドエリミネーションフィルタなど)および増
幅手段(20)でノイズ除去および増幅を行い、次に、
視覚的確認手段(30)で前記出力信号を視覚により確
認できるようにする。また、聴覚的確認手段(50)で
前記出力信号を聴覚により確認できるようにする。ま
た、前記フィルタおよび増幅手段(20)の出力信号を
記録手段(40)に記録する。これにより、ノイズに邪
魔されずに、視覚および聴覚で確認しながら懸濁液
(W)を測定し、測定結果を記録できるようになる。
【0011】
【0012】
【0013】第の観点では、本発明は、上記第7の観
点による光計測装置(100)の記録手段(40)に記
録した信号を取り込んでコンピュータ(60)で解析
し、懸濁液中の微粒子の識別および計数を行うことを特
徴とする懸濁液中の微粒子測定方法を提供する。上記第
の観点による懸濁液中の微粒子の測定方法では、上記
第7の観点による光計測装置(100)の記録手段(4
0)に記録した信号を取り込んでコンピュータ(60)
で解析し、懸濁液中の微粒子の識別および計数を行う。
これにより、より高度のデータ処理が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図に示す本発明の実施の形
態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これに
より本発明が限定されるものではない。
【0015】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態にかかるキャピラリー
式光検出センサの構成図である。このキャピラリー式光
検出センサ10は、懸濁液中Wの微粒子Sが略一列に並
んで通過しうる内径のキャピラリー1と、赤色光Kaを
発生するストロボ光源2aと、橙色光Kbを発生するス
トロボ光源2bと、これらストロボ光源2a,2bを電
源DGに択一的に順に接続するスイッチSWと、前記ス
トロボ光源2a,2bからの光Ka,Kbを前記キャピ
ラリー1に対し略直角方向から照射するレンズLと、前
記光Ka,Kbを絞る光透過スリット3と、前記キャピ
ラリー1を透過した光K’を受光し電気信号を出力する
光検出器4と、前記キャピラリー1の端部1a,1bを
挟む衝撃緩衝材5と、その衝撃緩衝材5を介して前記キ
ャピラリー1を固定すると共に前記ストロボ光源2a,
2bと前記光透過スリット3と前記光検出器4とが固定
されたキャピラリー固定部材6と、不要な外光および外
来電磁波から前記光検出器4等をシールドするシールド
容器8とを具備している。
【0016】前記キャピラリー1は、無色透明なガラス
管を溶融延伸して製作したものである。端部1a,1b
は、例えば外径3.0mm,内径2.0mmである。中
央のキャピラリー部1cは、例えば外径100μm,内
径80μm,長さ10mmである。
【0017】前記ストロボ光源2aは、赤色LED(中
心波長660nm)である。また、前記ストロボ光源2
bは、橙色LED(中心波長600nm)である。な
お、前記ストロボ光源2aまたは2bとして、黄色光L
ED(中心波長550nm〜600nm)を用いてもよ
い。また、各波長のレーザーダイオードを用いてもよ
い。前記スイッチSWは、実線の位置と破線の位置とに
25μs間隔で交互に切り替わり、各位置に20μs保
持される。これにより、図2に示すように、前記キャピ
ラリー1に対し、赤色光Kaと橙色光Kbとが択一的に
順に照射される。なお、切り替えの間隔および各位置に
保持される時間は可変である。
【0018】前記光透過スリット3は、アルミ板にスリ
ットを設けたものである。スリット幅は、例えば30μ
mを中心として可変である。前記光検出器4は、フォト
ダイオードまたはフォトトランジスタである。
【0019】前記衝撃緩衝材5は、例えばゴム板,発泡
ポリウレタン樹脂などである。前記キャピラリー固定部
材6は、例えば、鉄,プラスチックまたは木製である。
前記シールド容器8は、例えば、鉄,アルミ,銅などの
金属製である。
【0020】図3は、上記キャピラリー式光検出センサ
10を用いた光計測装置100を示す構成図である。こ
の光計測装置100は、キャピラリー式光検出センサ1
0と、そのキャピラリー式光検出センサ10からの出力
信号に対するノイズ除去および増幅を行うフィルタ機能
付き増幅器20と、そのフィルタ機能付き増幅器20の
出力信号を波形表示するオシロスコープ30と、前記フ
ィルタ機能付き増幅器20の出力信号を記録するDAT
レコーダー40と、前記フィルタ機能付き増幅器20の
出力信号を音響出力するスピーカー50とを具備してい
る。前記キャピラリー式光検出センサ10には、導液管
11aおよび排液管11bが設けられ、前記導液管11
aには微粒子懸濁液注入用シリンジ12が接続されてい
る。上記光計測装置100は、携帯可能である。そこ
で、海,河川,湖沼などへ持ち込み、現場で採取した懸
濁液を直ちにシリンジ12に入れ、キャピラリー式光検
出センサ10のキャピラリー1(図1)を通過させる。
そして、信号を、視覚および聴覚で確認しながら、DA
Tレコーダー40に記録する。なお、キャピラリー1か
らのシリンジ12の高さで懸濁液の流速(例えば500
μl/分〜1000μl/分)を調整することが出来
る。
【0021】図4は、前記DATレコーダー40に記録
した信号の分析システム1000の構成図である。この
分析システム1000は、DATレコーダー40と、パ
ーソナルコンピュータ60と、キーボード61と、プリ
ンタ62とを具備している。前記パーソナルコンピュー
タ60は、DATレコーダー40に記録した信号を取り
込み、解析し、懸濁液中の微粒子の質の識別および計数
を行う解析プログラムを実行する。また、DATレコー
ダー40から取り込んだ信号を画像化する画像化プログ
ラムを実行する。
【0022】図5は、赤色光Kaまたは橙色光Kbの相
対吸光度の時間変化のグラフである。各ピーク部分が一
つ一つの微粒子(プラシノ藻細胞)に対応している。図
6は、図5中の一つのピーク部分に対応する相対吸光度
の時間変化のグラフである。曲線Saは前記ストロボ光
源2aからの赤色光Kaに対する光吸収特性であり、D
aはそのピーク値である。また、曲線Sbは前記ストロ
ボ光源2bからの橙色光Kbに対する光吸収特性であ
り、Dbはそのピーク値である。
【0023】前記解析プログラムにおいて、懸濁液中の
微粒子の質の識別は、DATレコーダー40から取り込
んだ信号中の橙色光Kbの相対吸光度のピーク値Dbと
その近傍の時間位置にある赤色光Kaの相対吸光度のピ
ーク値Daの比HR=Db/Daおよび微粒子のサイズ
に基づいて行う。例えば、比HRを、単細胞藻類に対す
る橙色光Kbの相対吸光度と赤色光Kaの相対吸光度の
比と、非生物粒子に対する橙色光Kbの相対吸光度と赤
色光Kaの相対吸光度の比とに比較し、前者に近ければ
当該微粒子は単細胞藻類である可能性が高く、後者に近
ければ当該微粒子は非生物粒子である可能性が高いと判
定する。同時に、例えば、赤色光Kaの相対吸光度がそ
のピーク値Daの出現時刻の前後でピーク値Daの1/
2になる時刻の間隔を微粒子サイズとし、予め作成して
おいた微粒子の質とサイズのデータベースを検索する。
そして、比HRの比較結果と微粒子サイズによる検索結
果を総合して、微粒子の質を判定する。
【0024】また、前記解析プログラムにおいて、懸濁
液中の微粒子の計数は、例えば、DATレコーダー40
から取り込んだ信号中のピーク部分のうちの所定の質の
微粒子であると識別されたものの数をカウントすること
により行う。
【0025】以上のキャピラリー式光検出センサ10,
光計測装置100および分析システム1000によれ
ば、一列に並んだ状態でキャピラリー1内を通過する微
粒子Sの一つ一つに波長の異なる光Ka,Kbを照射
し、微粒子Sによる各波長の光Ka,Kbの吸収または
散乱に起因する透過光の変化を検出する。そこで、微粒
子Sの一つ一つに対して前記波長の光Ka,Kbにおけ
る相対吸光度に関する情報と色,屈折率,形状,内部構
造に関する情報が得られ、微粒子の質の識別および計数
を好適に行うことが出来る。また、微粒子を高速で流す
ための機構が不要であり,蛍光プローブを微粒子に予め
結合しておく必要もないため、装置が安価になると共に
簡便に測定を行えるようになる。さらに、2つの波長の
異なる光を連続的に照射し、受光側で分光する方式では
なく、少なくとも2つの波長の異なる光を択一的に順に
照射する方式としたため、簡単な構成で、各波長の光の
吸収を実質的に同時に測定することが可能となる。
【0026】なお、図7に示すように、例えば4つのス
トロボ光源2a,2b,2c,2dを用いてもよい。こ
の場合、これらのストロボ光源2a,2b,2c,2d
を同心円Cr上に配置し、各ストロボ光源2a,2b,
2c,2dからの光Ka,Kb,Kc,KdをレンズL
によりキャピラリー(図示省略)に対し略直角方向から
択一的に且つ順に照射すればよい。
【0027】−第2の実施形態− 図8は、本発明の第2の実施形態にかかるキャピラリー
式光検出センサの構成図である。このキャピラリー式光
検出センサ70は、懸濁液中Wの微粒子Sが略一列に並
んで通過しうる内径のキャピラリー1と、このキャピラ
リー1に対し略直角方向から赤色と橙色を含む光Kを照
射する光源2と、前記光源2に対して必要な電流を供給
する電源DGと、前記光源2からの光Kを前記キャピラ
リー1に対し略直角方向から照射するレンズLと、前記
光Kを絞る光透過スリット3と、前記キャピラリー1を
透過した光K’を光K”aと光K”bに分けるスプリッ
タBsと、前記光K”aの成分のうち赤色光K’aのみ
を透過させる赤色フィルタFaと、前記光K”bの成分
のうち橙色光K’bのみを透過させる橙色フィルタFb
と、前記赤色光K’aを受光し電気信号を出力する光検
出器4aと、前記橙色光K’bを受光し電気信号を出力
する光検出器4bと、前記キャピラリー1の端部1a,
1bを挟む衝撃緩衝材5と、その衝撃緩衝材5を介して
前記キャピラリー1を固定すると共に前記光源2と前記
光透過スリット3と前記光検出器4a,4bとが固定さ
れたキャピラリー固定部材6と、不要な外光および外来
電磁波から前記光検出器4a,4b等をシールドするシ
ールド容器8とを具備している。前記光源2は、自然色
LEDである。
【0028】上記キャピラリー式光検出センサ70を、
図2の光計測装置100のキャピラリー式光検出センサ
10の代りに用いる。これにより、図3の分析システム
1000の前記パーソナルコンピュータ60は、DAT
レコーダー40に記録した信号を取り込み、解析し、懸
濁液中の微粒子の質の識別および計数を行う解析プログ
ラムを実行する。また、DATレコーダー40から取り
込んだ信号を画像化する画像化プログラムを実行する。
【0029】図9は、図5中の一つのピーク部分に対応
する相対吸光度の時間変化のグラフである。曲線Saは
前記赤色光K’aに対する光吸収特性であり、Daはそ
のピーク値である。また、曲線Sbは前記橙色光K’b
に対する光吸収特性であり、Dbはそのピーク値であ
る。
【0030】以上のキャピラリー式光検出センサ70,
光計測装置100および分析システム1000では、一
列に並んだ状態でキャピラリー1内を通過する微粒子S
の一つ一つに2つの波長を含む光Kを照射し、微粒子S
による透過光K’中の各波長の光K’a,K’bをそれ
ぞれ別々の光検出器4a,4bで検出する。そこで、微
粒子Sの一つ一つに対して前記波長の光K’a,K’b
における相対吸光度に関する情報と色,屈折率,形状,
内部構造に関する情報が得られ、微粒子の質の識別およ
び計数を好適に行うことが出来る。また、微粒子を高速
で流すための機構が不要であり,蛍光プローブを微粒子
に予め結合しておく必要もないため、装置が安価になる
と共に簡便に測定を行えるようになる。
【0031】なお、キャピラリー1に対し多数の波長を
含む光を照射し、透過光中の波長の異なる光をそれぞれ
検出する3以上の検出器を用いるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の懸濁液中の微粒子測定方法によ
れば、懸濁液中の微粒子は、キャピラリーの内径により
一列に並んだ状態でキャピラリー内を通過するため、微
粒子の一つ一つに光が吸収または散乱される。そこで、
微粒子に2以上の波長の異なる光を照射して透過光を観
察する(または、微粒子に複数の波長を含む光を照射
し、透過光中の各波長の光を観察する)と、微粒子の一
つ一つの質,色,屈折率,形状,内部構造に関する情報
が得られて、微粒子の質の識別および計数を好適に行う
ことが出来る。本発明のキャピラリー式光検出センサ及
びこれを用いた光計測装置によれば、上記懸濁液中の微
粒子測定方法を好適に実施することが出来る。従って、
微粒子の質の識別および計数を好適に行うことが出来
る。また、微粒子を高速で流すための機構が不要であ
り,蛍光プローブを微粒子に予め結合しておく必要もな
いため、装置が安価になると共に簡便に測定を行えるよ
うになる。さらに、小型になるため、携帯性に優れ、
海,河川,湖沼などへ持参して、現地でデータを採取す
ることが出来るようになる。そこで、現地に多数の観測
点を設ける必要がある「あおこ」の発生や赤潮の発生の
予知,監視などに特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるキャピラリー
式光検出センサの構成図である。
【図2】図1のキャピラリー式光検出センサにおける2
つの波長の異なる光の照射タイミングの説明図である。
【図3】本発明の光計測装置の一実施形態を示す構成図
である。
【図4】本発明にかかる分析システムを示す構成図であ
る。
【図5】画像化プログラムにより画像化した信号の例示
図である。
【図6】図1のキャピラリー式光検出センサにより観測
された1つの微粒子に対する2つの波長の異なる光の光
吸収特性の例示図である。
【図7】4つのストロボ光源の配置の例示図である。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかるキャピラリー
式光検出センサの構成図である。
【図9】図8のキャピラリー式光検出センサにより観測
された1つの微粒子に対する2つの波長の異なる光の光
吸収特性の例示図である。
【図10】生細胞と非生物粒子の光吸収特性の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 キャピラリー 1a,1b 端部 2 光源 2a,2b ストロボ光源 3 光透過スリット 4,4a,4b 光検出器 5 衝撃緩衝材 6 キャピラリー固定部材 10,70 キャピラリー式光検出センサ 11a 導液管 11b 排液管 12 シリンジ 20 フィルター機能付き増幅器 30 オシロスコープ 40 DATレコーダー 50 スピーカー 60 パーソナルコンピュータ 100 光計測装置 1000 分析システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 均 宮城県石巻市湊字馬坂119−2 (72)発明者 佐々木 洋 宮城県石巻市門脇字新館74−174 (56)参考文献 特開 平7−92077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/14 G01J 3/427 G01N 21/27 G01N 21/41

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 懸濁液中の微粒子が略一列に並んで通過
    しうる内径のキャピラリー(1)と、このキャピラリー
    (1)に対し少なくとも2つの波長の異なる光(Ka,
    Kb)を択一的に順に照射するストロボ光源(2a,2
    b)と、前記キャピラリー(1)を透過した光(K’)
    を検出する光検出器(4)とを具備したことを特徴とす
    るキャピラリー式光検出センサ(10)。
  2. 【請求項2】 懸濁液中の微粒子が略一列に並んで通過
    しうる内径のキャピラリー(1)と、このキャピラリー
    (1)に対し光(K)を照射する光源(2)と、前記キ
    ャピラリー(1)を透過した光(K’)中の少なくとも
    2つの波長の異なる光(K’a,K’b)をそれぞれ検
    出する光検出器(4a,4b)とを具備し、前記キャピ
    ラリー(1)の端部(1a,1b)近傍の外径を前記光
    (K’)の透過部分の外径より太くし、この端部(1
    a,1b)近傍で衝撃緩衝材(5)を介して前記キャピ
    ラリー(1)をキャピラリー固定部材(6)に固定する
    と共に、さらに、そのキャピラリー固定部材(6)に前
    記光源(2)および前記光検出器(4a,4b)を固定
    たことを特徴とするキャピラリー式光検出センサ(7
    0)。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のキャピラリー式光検出
    センサにおいて、前記キャピラリー(1)の端部(1
    a,1b)近傍の外径を前記光(K’)の透過部分の外
    径より太くし、この端部(1a,1b)近傍で衝撃緩衝
    材(5)を介して前記キャピラリー(1)をキャピラリ
    ー固定部材(6)に固定すると共に、さらに、そのキャ
    ピラリー固定部材(6)に前記光源(2、2a,2b)
    および前記光検出器(4、4a,4b)を固定したこと
    を特徴とするキャピラリー式光検出センサ(10)。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のキャピラリー式光検出センサにおいて、前記光検出器
    (4、4a,4b)を不要な光や不要な電磁波からシー
    ルドするシールド手段(8)を具備することを特徴とす
    るキャピラリー式光検出センサ(10、70)。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のキャピラリー式光検出センサにおいて、前記キャピラ
    リー(1)の内径が10μm〜300μmで あることを
    特徴とするキャピラリー式光検出センサ(10、7
    0)。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のキャピラリー式光検出センサにおいて、前記キャピラ
    リー(1)の一方の端部(1a)に導液管(11a)が
    設けられ、その導液管(11a)にシリンジ(12)が
    接続され、前記キャピラリー(1)の他方の端部(1
    b)に排液管(11b)が設けられていることを特徴と
    するキャピラリー式光検出センサ(10、70)。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    のキャピラリー式光検出センサ(10,70)と、前記
    光検出器(4、4a,4b)の出力信号に対するノイズ
    除去および増幅を行うフィルタおよび増幅手段(20)
    と、このフィルタおよび増幅手段(20)の出力信号を
    視覚により確認するための視覚的確認手段(30)と、
    前記フィルタおよび増幅手段(20)の出力信号を聴覚
    により確認するための聴覚的確認手段(50)と、前記
    フィルタおよび増幅手段(20)の出力信号を記録する
    ための記録手段(40)とを具備したことを特徴とする
    光計測装置(100)。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光計測装置(100)
    の記録手段(40)に記録した信号を取り込んでコンピ
    ュータ(60)で解析し、懸濁液中の微粒子の識別また
    は計数を行うことを特徴とする懸濁液中の微粒子測定方
    法。
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