JP3261303B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射制御装置Info
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- JP3261303B2 JP3261303B2 JP6370896A JP6370896A JP3261303B2 JP 3261303 B2 JP3261303 B2 JP 3261303B2 JP 6370896 A JP6370896 A JP 6370896A JP 6370896 A JP6370896 A JP 6370896A JP 3261303 B2 JP3261303 B2 JP 3261303B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1444—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
- F02D41/1454—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
- F02D41/1456—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio with sensor output signal being linear or quasi-linear with the concentration of oxygen
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Description
射制御装置に関する。
御においては一般にPID制御則が用いられ、目標値と
制御量(制御対象出力)との偏差にP項(比例項)、I
項(積分項)およびD項(微分項)を乗じてフィードバ
ック補正係数(フィードバックゲイン)を求めている。
また近時は現代制御理論などを用いてフィードバック補
正係数を求めることも提案されているが、その場合に応
答性が比較的高いことから、運転状態によっては却って
制御量が発振し、制御の安定性が低下する場合がある。
号公報記載の技術は、現代制御理論を用いて第1のフィ
ードバック補正係数を求めると共に、PI制御則を用い
てそれより応答性の劣る第2のフィードバック補正係数
を求め、燃焼が安定しない機関運転の減速時には第2の
フィードバック補正係数を用いて制御量を決定すること
を提案している。また同様の理由から、特開平5−52
140号公報記載の技術においても、空燃比センサが半
活性状態にあるときは、応答性の劣る第2のフィードバ
ック補正係数を用いて制御量を決定することを提案して
いる。
886号などにおいて、適応制御器を用いて燃料噴射量
を決定する技術を提案している
クルーズ時など所定の運転状態においては燃料供給が停
止(フューエルカット)され、図11に示すように、フ
ューエルカットの間では空燃比はオープンループ(O/
L)制御される。
供給が再開されると、予め実験で求めた特性に従ってフ
ィードフォワード系で決定された燃料供給量が供給され
て真の(あるいは実際の)空燃比(A/F)はリーン側
から14.7に急変するが、供給された燃料が燃焼して
空燃比センサまで到達するのにある程度の時間を要し、
空燃比センサ自体も検出遅れを有することから検出空燃
比は実際の空燃比通りにはならず、同図に破線で示すよ
うな値となり、比較的大きな差を生じる。
御則などの高応答の制御則を用いてフィードバック補正
係数(図にKSTRと示す)を決定すると、適応制御器は、
目標値と検出値の偏差を一挙に解消すべくフィードバッ
ク補正係数KSTRを決定する。しかし、この場合の差はセ
ンサの検出遅れなどに起因するものであり、検出値は真
の空燃比を示すものではない。それにもかかわらず、適
応制御器はこの比較的大きな差を一挙に吸収しようとす
ることから、図11に示す如く、KSTRが大きく発振し、
制御量も発振して制御の安定性が低下する。
ルカットからの復帰時だけに止まるものではない。全開
増量制御からフィードバック制御に復帰するとき、ない
しリーンバーン制御から理論空燃比制御に復帰するとき
も同様である。更には、目標空燃比を意図的に振幅させ
るパータベーション制御から一定した目標空燃比への制
御に切り換えるときも同じである。換言すれば、目標空
燃比が大きく変動するときに共通して生じる問題であ
る。しかしながら、前記した従来技術においては、この
ような場合に何等対策するものではなかった。
およびPID制御則などの応答性の低い制御則を用いて
フィードバック補正係数(図にKLAFと示す) を決定し、
運転状態に応じて選択することが望ましい。しかしなが
ら、異なる制御則に基づいて決定されたフィードバック
補正係数を切り換えるときは、それぞれの特性が異なる
ことから、補正係数に段差が生じて操作量が急変し、制
御量が不安定となって制御の安定性が低下する恐れがあ
る。
において異なる複数の制御則を用いてフィードバック補
正係数を決定し、運転状態に応じて滑らかに切り換える
ことによって制御の安定性を確保しつつ燃料噴射ないし
空燃比の制御性を向上させるようにした内燃機関の燃料
噴射制御装置を提供することにある。
の制御則を用いて算出したフィードバック補正係数から
高応答の制御則を用いて算出したフィードバック補正係
数に切り換えるとき、甚だしくなる。
において異なる複数の制御則を用いてフィードバック補
正係数を決定し、運転状態に応じて選択すると共に、特
に低応答の制御則を用いて算出したフィードバック補正
係数から高応答の制御則を用いて算出したフィードバッ
ク補正係数への切り換えを滑らかに行って制御の安定性
を確保しつつ燃料噴射ないし空燃比の制御性を向上させ
るようにした内燃機関の燃料噴射制御装置を提供するこ
とにある。
を用いてフィードバック補正係数を決定し、運転状態に
応じて選択することで制御性を向上させることができる
が、他方、演算量はその分だけ増加し、このことは演算
時間が不足する高回転時などでは望ましいことではな
い。
において異なる複数の制御則を用いてフィードバック補
正係数を決定し、運転状態に応じて選択すると共に、演
算量を可能な限り低減して演算時間が不足する高回転時
などでも所期の制御性を達成できるようにした内燃機関
の燃料噴射制御装置を提供することにある。
達成するために、請求項1項にあっては、内燃機関の排
気する排気空燃比を含む運転状態を検出する運転状態検
出手段と、前記内燃機関の供給燃料量を決定する供給燃
料量決定手段と、前記供給燃料量を操作量として前記検
出された排気空燃比および前記供給燃料量の少なくとも
いずれかが目標値に一致するように、適応制御則からな
る第1の漸化式形式の制御則を用いて第1のフィードバ
ック補正係数を算出する第1の算出手段と、前記供給燃
料量を操作量として前記検出された排気空燃比および前
記供給燃料量の少なくともいずれかが目標値に一致する
ように、応答性において前記第1の制御則より劣る第2
の制御則を用いて第2のフィードバック補正係数を算出
する第2の算出手段と、および検出された運転状態に応
じて前記第1の算出手段と前記第2の算出手段の出力の
いずれかを選択し、それに基づいて前記供給燃料量を補
正する供給燃料量補正手段とを備える如く構成した。
ために、請求項2項にあっては、前記第1、第2の算出
手段は、前記第1、第2のフィードバック補正係数を平
行して算出する如く構成した。
求項3項にあっては、前記第1、第2の算出手段は、前
記第1、第2のフィードバック補正係数を少なくとも所
定の運転状態で平行して算出する如く構成した。
求項4項にあっては、前記所定の運転状態が、前記第2
のフィードバック補正係数を選択して前記供給燃料量を
補正する運転状態から前記第1のフィードバック補正係
数を選択して前記供給燃料量を補正する運転状態への移
行時である如く構成した。
ために、請求項5項にあっては、前記第2の制御則は、
比例項、積分項、微分項のいずれか1つを少なくとも含
むPID制御則である如く構成した。
ために、請求項6項にあっては、前記第2の制御則は、
前記第1の制御則と同様の漸化式形式の制御則である如
く構成した。
ために、請求項7項にあっては、前記第1の算出手段お
よび前記第2の算出手段の少なくともいずれかは、前記
供給燃料量の補正に用いた前記第1のフィードバック補
正係数または前記第2のフィードバック補正係数の過去
値を演算に用いる如く構成した。
ために、請求項8項にあっては、内燃機関の排気する排
気空燃比を含む運転状態を検出する運転状態検出手段
と、前記内燃機関の供給燃料量を決定する供給燃料量決
定手段と、前記供給燃料量を操作量として前記検出され
た排気空燃比および前記供給燃料量の少なくともいずれ
かが目標値に一致するように第1の漸化式形式の制御則
を用いて第1のフィードバック補正係数を算出する第1
の算出手段と、前記供給燃料量を操作量として前記検出
された排気空燃比および前記供給燃料量の少なくともい
ずれかが目標値に一致するように、応答性において前記
第1の制御則より劣る第2の制御則を用いて第2のフィ
ードバック補正係数を算出する第2の算出手段と、およ
び検出された運転状態に応じて前記第1の算出手段と前
記第2の算出手段の出力のいずれかを選択し、それに基
づいて前記供給燃料量を補正する供給燃料量補正手段と
を備えると共に、前記第1、第2の算出手段は、前記第
1、第2のフィードバック補正係数を少なくとも所定の
運転状態で平行して算出する如く構成した。より具体的
には、前記所定の運転状態が、前記第2のフィードバッ
ク補正係数を選択して前記供給燃料量を補正する運転状
態から前記第1のフィードバック補正係数を選択して前
記供給燃料量を補正する運転状態への移行時である如く
構成した。より具体的には前記第2の制御則は、比例
項、積分項、微分項のいずれか1つを少なくとも含むP
ID制御則である如く構成した。より具体的には、前記
第2の制御則は、前記第1の制御則と同様の漸化式形式
の制御則である如く構成した。より具体的には、前記第
1の算出手段および前記第2の算出手段の少なくともい
ずれかは、前記供給燃料量の補正に用いた前記第1のフ
ィードバック補正係数または前記第2のフィードバック
補正係数の過去値を演算に用いる如く構成した。
して検出された排気空燃比および前記供給燃料量の少な
くともいずれかが目標値に一致するように、適応制御則
からなる第1の漸化式形式の制御則を用いて第1のフィ
ードバック補正係数を算出する第1の算出手段と、前記
供給燃料量を操作量として前記検出された排気空燃比お
よび前記供給燃料量の少なくともいずれかが目標値に一
致するように、応答性において前記第1の制御則より劣
る第2の制御則を用いて第2のフィードバック補正係数
を算出する第2の算出手段と、検出された運転状態に応
じて前記第1の算出手段と前記第2の算出手段の出力の
いずれかを選択し、それに基づいて前記供給燃料量を補
正する供給燃料量補正手段とを備える如く構成したの
で、切り換えによる段差を減少させながら切り換えるこ
とが可能となり、特にPID制御則などの低応答の制御
則を用いて算出したフィードバック補正係数から適応制
御則からなる高応答の制御則を用いて算出したフィード
バック補正係数への切り換えにあっても、制御の安定性
を確保しつつ、燃料噴射ないし空燃比の制御性を向上さ
せることができる。
給燃料量を操作量として検出された排気空燃比および前
記供給燃料量の少なくともいずれかが目標値に一致する
ように、適応制御則からなる第1の漸化式形式の制御則
を用いて第1のフィードバック補正係数を算出する第1
の算出手段を備えることから、制御対象が状態によって
変化する場合でも収束速度を自動的に調整することとな
り、制御量が目標値へ速やかに収束して収束性が向上す
る。
値とずれた場合も、適応制御則からなる第1の漸化式形
式の制御則が制御対象の変化として動作することによ
り、制御量が目標値に一致するようにフィードバック補
正係数が決定されるので、外乱に対するロバスト性も向
上する。尚、フィードバック補正係数は操作量に乗算さ
れるものであっても加算されるものであっても良い。
算出手段は、前記第1、第2のフィードバック補正係数
を平行して算出する如く構成したので、切り換えによる
段差を減少させながら、任意のタイミングで切り換える
ことが可能となり、特に低応答の制御則を用いて算出し
たフィードバック補正係数から高応答の制御則を用いて
算出したフィードバック補正係数への切り換えにあって
も一段と制御の安定性を確保しつつ、燃料噴射ないし空
燃比の制御性を向上させることができる。
算出手段は、前記第1、第2のフィードバック補正係数
を少なくとも所定の運転状態で平行して算出する如く構
成したので、前記した作用、効果に加えて、演算量を可
能な限り低減することができ、演算時間が不足する高回
転時などでも所期の制御性を達成することができる。
態が、前記第2のフィードバック補正係数を選択して前
記供給燃料量を補正する運転状態から前記第1のフィー
ドバック補正係数を選択して前記供給燃料量を補正する
運転状態への移行時である如く構成したので、特に低応
答の制御則を用いて算出したフィードバック補正係数か
ら高応答の制御則を用いて算出したフィードバック補正
係数への切り換えにあっても制御の安定性を確保しつ
つ、燃料噴射ないし空燃比の制御性を向上させることが
できると共に、演算量を可能な限り低減することがで
き、演算時間が不足する高回転時などでも所期の制御性
を達成することができる。
は、比例項(P項)、積分項(I項)、微分項(D項)
のいずれか1つを少なくとも含むPID制御則である如
く構成したので、前記第1の制御則により算出したフィ
ードバック補正係数を用いて供給燃料量を補正すると制
御の安定性が低下するような場合でも、制御の安定性を
確保しつつ燃料噴射ないし空燃比の制御性を向上するこ
とができる。
は、前記第1の制御則と同様の漸化式形式の制御則であ
る如く構成したので、応答性をある程度確保しながら、
前記第1の制御則により算出したフィードバック補正係
数を用いて供給燃料量を補正すると制御の安定性が低下
するような場合でも、制御の安定性を確保しつつ燃料噴
射ないし空燃比の制御性を向上することができる。
段および前記第2の算出手段の少なくともいずれかは、
前記供給燃料量の補正に用いた前記第1のフィードバッ
ク補正係数または前記第2のフィードバック補正係数の
過去値を演算に用いる如く構成したので、前記第1のフ
ィードバック補正係数と前記第2のフィードバック補正
係数とが常に相関のとれた値となり、切り換えによる段
差を減少させながら、任意のタイミングで切り換えるこ
とが可能となり、特に低応答の制御則を用いて算出した
フィードバック補正係数から高応答の制御則を用いて算
出したフィードバック補正係数への切り換えにあっても
一段と制御の安定性を確保しつつ、燃料噴射ないし空燃
比の制御性を向上させることができる。
る段差を減少させながら切り換えることが可能となり、
特にPID制御則などの低応答の制御則を用いて算出し
たフィードバック補正係数から高応答の制御則を用いて
算出したフィードバック補正係数への切り換えにあって
も、制御の安定性を確保しつつ、燃料噴射ないし空燃比
の制御性を向上させることができる。これは、第1の制
御則が第2の制御則に比して高応答の漸化式形式の制御
則であれば足りる。
の実施の形態を説明する。
制御装置を示す全体図である。
の内燃機関を示しており、吸気管12の先端に配置され
たエアクリーナ14から導入された吸気は、スロットル
弁16でその流量を調節されつつサージタンク18と吸
気マニホルド20を経て、2個の吸気弁(図示せず)を
介して第1から第4気筒へと流入される。各気筒の吸気
弁(図示せず)の付近にはインジェクタ22が設けられ
て燃料を噴射する。噴射されて吸気と一体となった混合
気は、各気筒内で図示しない点火プラグで点火されて燃
焼してピストン(図示せず)を駆動する。
せず)を介して排気マニホルド24に排出され、排気管
26を経て触媒装置(三元触媒)28で浄化されて機関
外に排出される。上記で、スロットル弁16はアクセル
ペダル(図示せず)とは機械的に切り離され、パルスモ
ータMを介してアクセルペダルの踏み込み量および運転
状態に応じた開度に制御される。また、吸気管12に
は、スロットル弁16の配置位置付近にそれをバイパス
するバイパス路32が設けられる。
1を介して吸気側に還流させる排気還流機構100が設
けられると共に、吸気系と燃料タンク36との間も接続
され、キャニスタ・パージ機構200が設けられるが、
その機構は本願の要旨と直接の関連を有しないので、説
明は省略する。
ブタイミング機構300(図1にV/T と示す)を備え
る。可変バルブタイミング機構300は例えば、特開平
2−275,043号公報に記載されており、機関回転
数Neおよび吸気圧力Pbなどの運転状態に応じて機関
のバルブタイミングV/T を図2に示す2種のタイミング
特性LoV/T, HiV/Tの間で切り換える。但し、それ自体は
公知な機構なので、これ以上の説明は省略する。尚、こ
のバルブタイミング特性の切り換えには、2個の吸気弁
の一方を休止する動作を含む。
ュータ(図示せず)内にはピストン(図示せず)のクラ
ンク角度位置を検出するクランク角センサ40が設けら
れると共に、スロットル弁16の開度を検出するスロッ
トル開度センサ42、スロットル弁16下流の吸気圧力
Pb を絶対圧力で検出する絶対圧センサ44も設けられ
る。
Pa を検出する大気圧センサ46が設けられ、スロット
ル弁16の上流側には吸入空気の温度を検出する吸気温
センサ48が設けられると共に、機関の適宜位置には機
関冷却水温を検出する水温センサ50が設けられる。ま
た、油圧を介して可変バルブタイミング機構300の選
択するバルブタイミング特性を検出するバルブタイミン
グ(V/T )センサ52(図1で図示省略)も設けられ
る。更に、排気系において、排気マニホルド24の下流
で触媒装置28の上流側の排気系集合部には、広域空燃
比センサ54が設けられる。これらセンサ出力は、制御
ユニット34に送られる。
ック図である。広域空燃比センサ54の出力は検出回路
62に入力され、そこで適宜な線型化処理が行われてリ
ーンからリッチにわたる広い範囲において排気ガス中の
酸素濃度に比例したリニアな特性からなる検出信号を出
力する(以下、この広域空燃比センサを「LAFセン
サ」と呼ぶ)。
6およびA/D変換回路68を介してCPU内に入力さ
れる。CPUはCPUコア70、ROM72、RAM7
4を備え、検出回路62の出力は所定のクランク角度
(例えば15度)ごとにA/D変換され、RAM74内
のバッファの1つに順次格納される。またスロットル開
度センサ42などのアナログセンサ出力も同様にマルチ
プレクサ66およびA/D変換回路68を介してCPU
内に取り込まれ、RAM74に格納される。
形回路76で波形整形された後、カウンタ78で出力値
がカウントされ、カウント値はCPU内に入力される。
CPUにおいてCPUコア70は、ROM72に格納さ
れた命令に従って後述の如く制御値を演算し、駆動回路
82を介して各気筒のインジェクタ22を駆動する。更
に、CPUコア70は、駆動回路84,86,88を介
して電磁弁90(2次空気量を調節するバイパス路32
の開閉)、および排気還流制御用電磁弁122ならびに
キャニスタ・パージ制御用電磁弁225を駆動する。
すフロー・チャートである。尚、図4のプログラムは所
定クランク角度で起動される。
ク図に示す如く、供給燃料量(図に基本噴射量Timと示
す)を操作量として検出された排気空燃比(図にKACT
(k) と示す)が目標空燃比(図にKCMD(k) と示す)に一
致するように第1の漸化式形式の制御則(STR型の適
応制御器。図にSTRコントローラと示す)を用いて第
1のフィードバック補正係数(図にKSTR(k) と示す)を
算出する第1の算出手段を設けた。
量として検出された排気空燃比KACTが目標値KCMDに一致
するように、応答性において前記第1の制御則より劣る
第2の制御則、より具体的にはPID制御則からなるP
IDコントローラ(図にPIDと示す)を用いて第2の
フィードバック補正係数KLAFを算出する第2の算出手段
を設け、後述の如く検出された運転状態に応じて前記第
1の算出手段と前記第2の算出手段の出力のいずれかを
選択し、それに基づいて前記供給燃料量Timを補正して
出力噴射量Tout を求める如く構成した。
した機関回転数Neおよび吸気圧力Pb などを読み出
し、S12に進んでクランキングか否か判断し、否定さ
れるときはS14に進んでフューエルカットか否か判断
する。フューエルカットは、所定の運転状態、例えばス
ロットル弁開度が全閉位置にあり、かつ機関回転数が所
定値以上であるときに行われ、燃料供給が停止されて噴
射量はオープンループで制御される。
されたときはS16に進み、検出した機関回転数Neと
吸気圧力Pbとからマップを検索して基本燃料噴射量T
imを算出する。次いでS18に進んでLAFセンサ54
の活性化が完了したか否か判定する。これは例えば、L
AFセンサ54の出力電圧とその中心電圧との差を所定
値(例えば0.4v)と比較し、差が所定値より小さい
とき活性化が完了したと判定することで行う。
0に進み、LAFセンサ出力(検出値)を読み込み、S
22に進んで検出値から検出空燃比KACT(k)(k:離散系
のサンプル時刻)を求める。次いでS24に進んでフィ
ードバック補正係数KFB を演算する。
ー・チャートである。
ク制御領域か否か判断する。これは図示しない別ルーチ
ンで行われるが、前記したフューエルカット時の他、例
えば全開増量時や高回転時、または排気還流機構が動作
して運転状態が急変したときなどはオープンループで制
御される。そしてS100で肯定されるときはS102
に進んでPID制御則を用いてフィードバック補正係数
KLAFを演算する。以下、この補正係数を「PID補正係
数」と称する。
ク補正係数KLAFの演算について説明すると、先ず、目標
空燃比KCMDと検出空燃比KACTの制御偏差DKAFを DKAF(k) =KCMD(k-d’) −KACT(k) と求める。上記でKCMD(k-d’): 目標空燃比(ここで
d’はKCMDがKACTに反映されるまでの無駄時間を示し、
よって無駄時間制御周期前の目標空燃比を意味する)、
KACT(k) :検出空燃比(今回制御周期の)を示す。尚、
演算の便宜のために、空燃比は目標値KCMDも検出値KACT
も、実際には、当量比、即ち、Mst/M=1/λで示し
ている(Mst:理論空燃比、M=A/F(A:空気消費
量、F:燃料消費量)、λ:空気過剰率)。
(比例項)KLAFP(k)、I項(積分項)KLAFI(k)、および
D項(微分項)KLAFD(k)を P項:KLAFP(k)=DKAF(k) ×KP I項:KLAFI(k)=KLAFI(k-1)+DKAF(k) ×KI D項:KLAFD(k)=(DKAF(k) −DKAF(k-1) )×KD と求める。
じて求め、I項は偏差に積分ゲインKIを乗じて得た値を
フィードバック補正係数のI項の前回値KLAFI(k-1)に加
算して求め、D項は偏差の今回値DKAF(k) と前回値DKAF
(k-1) の差に微分ゲインKDを乗じて求める。尚、各ゲイ
ンKP,KI,KDは、機関回転数と機関負荷に応じて求めら
れ、より具体的にはマップを用いて機関回転数Neと吸
気圧力Pbとから検索できるように設定しておく。最後
に、よって得た値を KLAF(k) =KLAFP(k)+KLAFI(k)+KLAFD(k) と合算してPID制御則によるフィードバック補正係数
の今回値KLAF(k) とする。尚、この場合、乗算補正によ
るフィードバック補正係数とするため、オフセット分で
ある1.0はI項KLAFI(k)に含まれているものとする
(即ち、I項KLAFI(k)の初期値は1.0とする)。
104に進んで適応制御則を用いてフィードバック補正
係数KSTRを算出する。以下この補正係数「適応補正係数
KSTR」と言う。
示した適応制御器は、本出願人が先に提案した適応制御
技術を前提とする。それはSTR(セルフチューニング
レギュレータ)コントローラからなる適応制御器とその
適応(制御)パラメータ(ベクトル)を調整する適応
(制御)パラメータ調整機構とからなり、STRコント
ローラは、燃料噴射量制御のフィードバック系の目標値
と制御量(プラント出力)を入力し、適応パラメータ調
整機構によって同定された係数ベクトルを受け取って出
力を算出する。
調整則(機構)の一つに、I.D.ランダウらの提案し
たパラメータ調整則がある。この手法は、適応制御シス
テムを線形ブロックと非線形ブロックとから構成される
等価フィードバック系に変換し、非線形ブロックについ
ては入出力に関するポポフの積分不等式が成立し、線形
ブロックは強正実となるように調整則を決めることによ
って、適応制御システムの安定を保証する手法である。
即ち、ランダウらの提案したパラメータ調整則において
は、漸化式形式で表される調整則(適応則)が、上記し
たポポフの超安定論ないしはリヤプノフの直接法の少な
くともいずれかを用いることでその安定性を保証してい
る。
ル」(コロナ社刊)No.27,28頁〜41頁、ない
しは「自動制御ハンドブック」(オーム社刊)703頁
〜707頁、" A Survey of Model Reference Adaptive
Techniques - Theory and Ap-plications" I.D. LANDA
U 「Automatica」Vol. 10, pp. 353-379, 1974、"Uni-f
ication of Discrete Time Explicit Model Reference
Adaptive ControlDesigns" I.D.LANDAU ほか「Automat
ica」Vol. 17, No. 4, pp. 593-611, 1981、および" Co
mbining Model Reference Adaptive Controllers and S
tochasticSelf-tuning Regulators" I.D. LANDAU 「Aut
omatica」Vol. 18, No. 1, pp. 77-84, 1982 に記載さ
れているように、公知技術となっている。
らの調整則を用いた。以下説明すると、ランダウらの調
整則では、離散系の制御対象の伝達関数B(Z-1)/A
(Z-1) の分母分子の多項式を数1および数2のようにお
いたとき、パラメータ調整機構が同定する適応パラメー
タθハット(k) は、数3のようにベクトル(転置ベクト
ル)で示される。またパラメータ調整機構への入力ζ
(k) は、数4のように定められる。ここでは、m=1、
n=1、d=3の場合、即ち、1次系で3制御サイクル
分の無駄時間を持つプラントを例にとった。
ハットは、ゲインを決定するスカラ量b0 ハット-1(k)
、操作量を用いて表現される制御要素BR ハット(Z-1,
k)および制御量を用いて表現される制御要素Sハット
(Z -1, k)からなり、それぞれ数5から数7のように表
される。
制御要素の各係数を同定・推定し、前記した数3に示す
適応パラメータθハットとして、STRコントローラに
送る。パラメータ調整機構は、プラントの操作量u
(i)および制御量y(j)(i,jは過去値を含む)
を用いて目標値と制御量との偏差が零となるように適応
パラメータθハットを算出する。適応パラメータθハッ
トは、具体的には数8のように計算される。数8で、Γ
(k) は適応パラメータの同定・推定速度を決定するゲイ
ン行列(m+n+d次)、eアスタリスク(k) は同定・
推定誤差を示す信号で、それぞれ数9および数10のよ
うな漸化式で表される。尚、数10においてD(z-1)
は設計者が与える所望の漸近安定な多項式で、この例で
は1に設定した。
により、種々の具体的なアルゴリズムが与えられる。例
えば、λ1(k) =1,λ2(k) =λ(0<λ<2)とす
ると漸減ゲインアルゴリズム(λ=1の場合には最小自
乗法)、λ1(k) =λ1(0<λ1<1),λ2(k) =
λ2(0<λ2<λ)とすると可変ゲインアルゴリズム
(λ2=1の場合には重み付き最小自乗法)、λ1(k)
/λ2(k) =σとおき、λ3が数11のように表される
とき、λ1(k) =λ3(k) とおくと固定トレースアルゴ
リズムとなる。また、λ1(k) =1,λ2(k) =0のと
き固定ゲインアルゴリズムとなる。この場合は数9から
明らかな如く、Γ(k) =Γ(k-1) となり、よってΓ(k)
=Γの固定値となる。燃料噴射ないし空燃比などの時変
プラントには、漸減ゲインアルゴリズム、可変ゲインア
ルゴリズム、固定ゲインアルゴリズム、および固定トレ
ースアルゴリズムのいずれもが適している。尚、数11
においてtrΓ(0) はΓの初期値のトレースである。
コントローラ(適応制御器)と適応パラメータ調整機構
とは燃料噴射量演算系の外におかれ、検出空燃比KACT
(k) が目標空燃比KCMD(k-d’) (ここでd’は前述の如
くKCMDがKACTに反映されるまでの無駄時間)に適応的に
一致するように動作してフィードバック補正係数KSTR
(k) を演算する。即ち、STRコントローラは、適応パ
ラメータ調整機構によって適応的に同定された係数ベク
トルθハット(k) を受け取って目標空燃比KCMD(k-d’)
に一致するようにフィードバック補償器を形成する。演
算されたフィードバック補正係数KSTR(k) は基本噴射量
Timに乗算され、補正された燃料噴射量が出力燃料噴射
量Tout(k)として制御プラント(内燃機関)に供給され
る。
検出空燃比KACT(k) が求められて適応パラメータ調整機
構に入力され、そこで適応パラメータθハット(k) が算
出されてSTRコントローラに入力される。STRコン
トローラには入力として目標空燃比KCMD(k) が与えら
れ、検出空燃比KACT(k) が目標空燃比KCMD(k-d')に一致
するように漸化式を用いて適応補正係数KSTR(k) を算出
する。
2に示すように求められる。
燃比KCMD(k) とは、図6フロー・チャートのS102で
先に説明したPID制御則による制御器(PID)にも
入力され、排気系集合部の検出空燃比KACT(k) と目標空
燃比KCMD(k-d')との偏差を解消すべくPID制御則に基
づいてPID補正係数KLAF(k) が算出される。適応制御
則による適応補正係数KSTR(k) とPID制御則によるP
ID補正係数KLAF(k)は、図5の切換機構400を介し
ていずれか一方が燃料噴射量の演算に用いられる。
トローラの平行演算について説明を補足すると、数8な
いし数10に示した適応パラメータ調整機構は、中間変
数ζ(k-d) 、即ち、u(k) =KSTR(k) およびy(k) =KA
CT(k) の現在値と過去値をひとまとめにしたベクトルを
入力し、その因果関係から適応パラメータθハット(k)
を算出している。ここで用いるu(k) は、実際に燃料噴
射量演算に用いるフィードバック補正係数である。次回
の制御サイクルで適応制御を行わずにPID制御を行う
状態では、このフィードバック補正係数にPID補正係
数KLAFを用いる。
適応パラメータ調整機構に入力するu(k) を適応補正係
数KSTRからKLAF(k) に置換して適応パラメータ調整機構
に入力しても、燃料噴射制御に用いたフィードバック補
正係数に応じた制御出力、即ち、KACT(k+d')が出力され
るため、入出力の因果関係が成立し、適応パラメータ調
整機構は適応パラメータθハット(k) を発散させること
なく、演算することができる。
力すると、KSTR(k) が演算される。このKSTR(k) の演算
は、KSTR(k-i) =KLAF(k-i) と置換して演算したKSTR
(k) でも良い(i=1,2,3)。
ているときも適応補正係数KSTRは演算可能であり、その
ときのPID補正係数KLAFと適応補正係数KSTRは略一致
することを確認することができた。また、それによって
PID補正係数KLAFから適応補正係数KSTRに切り換える
際に、PID補正係数KLAFと適応補正係数KSTRとは近似
した値となり、円滑な切り換えとなる。
106に進んで高応答のフィードバック補正係数(適応
補正係数KSTR)と低応答のフィードバック(PID補正
係数KLAF)のうち、いずれを用いてフィードバック制御
を実行すべき領域なのか判別する。
ン・フロー・チャートである。
回、即ち、図4フロー・チャートの前回起動時(前回制
御周期)にオープンループで制御されていたか否か判断
する。ここで、肯定されたときはS402に進み、低応
答のフィードバック補正係数(PID補正係数KLAF)を
用いてフィードバック制御を行うべき領域(以下「低応
答フィードバック領域」と言う)とする。
は前述したような理由から高応答のフィードバック制御
を行わない方が良いためである。尚、オープンループ制
御からの突入時に所定期間、例えば5TDC、低応答フ
ィードバック制御を行っても良く、その場合はS400
の後にその期間であれば継続的にS402に進むような
判断ステップを設ければ良い。
んで検出した機関冷却水温Twが所定値TWSTRON 未満か
否か判断する。ここで、所定値TWSTRON は比較的低水温
に設定され、検出した機関冷却水温Twが所定値TWSTRO
N 未満と判断されるときはS402に進んで低応答フィ
ードバック領域とする。これは、低水温時には燃焼が安
定せず、失火などを生じる危険があって安定した検出値
KACTが得られないからである。尚、図示は省略するが、
水温が異常に高いときも同様の理由から低応答フィード
バック領域とする。
定値TWSTRON 未満ではないと判断されるときはS406
に進み、検出した機関回転数Neが所定値NESTRLMT以上
か否か判断する。ここで、所定値NESTRLMTは比較的高回
転数であり、S406で検出した機関回転数Neが所定
値NESTRLMT以上と判断されるときはS402に進んで低
応答フィードバック領域とする。これは、高回転時は演
算時間が不足しがちであると共に、燃焼も安定しないか
らである。
値NESTRLMT以上ではないと判断されるときはS408に
進んでアイドル時にあるか否か判断し、肯定されるとき
はS402に進んで低応答フィードバック領域とする。
これは、アイドル時は運転状態がほぼ安定しており、適
応制御則のような高いゲインを必要としないからであ
る。
るときはS410に進んで低負荷域にあるか否か判断
し、肯定されるときはS402に進んで低応答フィード
バック領域とする。これは、低負荷域では燃焼が安定し
ないためである。
ときはS412に進んで可変バルブタイミング機構にお
いてHi V/T(高速側のバルブタイミング)が選択されて
いるか否か判断し、肯定されるときはS402に進んで
低応答フィードバック領域とする。これは、高速側のバ
ルブタイミングが選択されているときはバルブタイミン
グのオーバラップ量が大きいため、吸気が排気弁を通過
して逃げる、いわゆる吸気の吹き抜けと言う現象が生じ
る恐れがあり、安定した検出値KACTを期待し得ないから
である。また、高回転時にはLAFセンサの検出遅れも
無視し難くなる。
択されているか否かの判断は、実際に高速側のバルブタ
イミングが選択されているか否かを判断するのみなら
ず、図示しない可変バルブタイミング機構の制御ユニッ
トで低速側から高速側への切り換え指令がなされている
か否かをも適宜なフラグを参照することで行う。即ち、
バルブタイミングの変更は全ての気筒について同時に行
われるとは限らず、過渡状態などでは気筒間でバルブタ
イミングが一時的に異なる場合が生じるからである。換
言すれば、バルブタイミングの高速側への切り換え時に
あっては、低応答フィードバック領域と判断されてPI
D補正係数を用いてフィードバック制御がなされたのを
確認した上で、可変バルブタイミング機構の制御ユニッ
トでは高速側への切り換えを行うようにする。
に進み、検出した空燃比KACTが所定値a未満か否か判断
し、肯定されるときはS402に進むと共に、否定され
るときはS416に進んで検出した空燃比KACTが所定値
bより大きいか否か判断し、肯定されるときはS402
に進むと共に、否定されたときはS418に進んで高応
答のフィードバック補正係数(適応補正係数KSTR)を用
いてフィードバック制御を行うべき領域(以下「高応答
フィードバック領域」と言う)とする。即ち、空燃比が
リーンもしくはリッチのときは適応制御のような高応答
の制御は行わない方が良いため、所定値a,bを適宜設
定することで、その判別をするようにした。尚、この作
業は、検出空燃比に代えて目標空燃比を比較しても良
い。
108に進んで高応答フィードバック領域か否か判断
し、肯定されるときはS110に進んで適応補正係数KS
TRをフィードバック補正係数KFB とし、S112に進ん
でフィードバック補正係数KFBをI項KLAFI とする。こ
れは、次回の制御サイクルで適応補正係数KSTRからPI
D補正係数KLAFに切り換えられるときはI項(積分項)
が急激に変化する可能性があるが、このように適応補正
係数KSTRの値を用いてPID補正係数KLAFのI項の初期
値を決定することにより、適応補正係数とPID補正係
数の段差を小さく止めることができ、制御量の急変を防
止して制御の安定性を確保することができるからであ
る。次いでS114に進んで適応補正係数KSTRで噴射量
補正がなされることからフラグFKSTRのビットを1
にセットする。
断されるときはS116に進んでPID補正係数KLAFを
フィードバック補正係数KFB とし、S118に進んでフ
ィードバック補正係数KFB をプラント入力u(k) とし、
STRコントローラに入力する(図5に示す)。これ
は、STR領域ではないときもSTRコントローラは演
算を継続することから、PID補正係数KLAFを演算に使
用させるためである。次いでS120に進んでフラグF
KSTRのビットを0にリセットする。
いと判断されるときはS122に進んでフィードバック
領域ではなくなってから所定期間が経過したか否か判断
し、否定されるときはS124に進んでI項の前回値KL
AFI(k-1)を今回値KLAFとし、即ち、I項をホールドし、
S126に進んで同様に、適応制御器の内部変数(中間
変数)を前回値、即ち、適応制御時の最後の値をホール
ドする。
く、ζの演算に用いられるが、そのとき現在値u(k) の
みならず、その過去値u(k-1) なども用いられる。従っ
て、S126のu(k-i) のiは、その現在値および過去
値を総称する意味で用い、S126ではu(k) ,u(k-
1) ,u(k-2) ,u(k-3) 、より正確にはu(k-1) ,u
(k-2) ,u(k-3) ,u(k-4) をホールドすることを意味
する。尚、適応パラメータθハットとゲイン行列Γは、
単に前回値をホールドする。尚、適応パラメータθハッ
トとゲイン行列Γがマップ値としてメモリなどに格納さ
れているような場合には、ホールド値に代えてマップ値
を用いても良い。また図示は省略したが、KSTR,KACTも
適応制御時の最後の値をホールドする。尚、KACTと入力
u(k-i)をひとまとめにしてζとしてホールドさせても良
いことは言うまでもない。
補正係数KFB の値を1.0とする。即ち、フィードバッ
ク制御を行わないこととし、S130に進んでフラグF
KSTRのビットを0にリセットする。
なくなってから所定期間が経過したと判断されるときは
S132に進んでI項KLAFI の値を1.0(初期値)と
し、S134に進んでプラント入力u、適応パラメータ
θハットおよびゲイン行列Γの値を所定値、例えば初期
値とする。ここで、プラント入力uについて初期値はよ
り具体的には、u(k) =u(k-1) =u(k-2) =u(k-3)
=1とおく。
ダルが戻されて減速し、フューエルカットされてオープ
ンループ制御に移行した後、ほどなくアクセルペダルが
再び踏まれて加速する、即ち、フィードバック制御に復
帰することは、しばしば経験される。このように短時間
で再びフィードバック制御に復帰するときは、STRコ
ントローラの非作動領域前後の内燃機関の状態がほとん
ど変化せず、過去の燃焼履歴との因果関係が当然成立し
ているからである。
場合には適応制御器の内部変数をホールドすることで適
応制御の連続性が保たれ、初期状態などに不要に戻るこ
となく、適応制御が実行されて制御安定性が向上する。
その意味で、S122で述べた所定期間は過去の燃焼履
歴との因果関係が成立する範囲の期間に設定する。尚、
ここで「期間」なる語を使用したのは、時間により計測
する範囲のみならず、制御周期数(燃焼サイクル数、T
DC数などによる範囲をも含ませるためである。
は、適応制御非作動領域前後の内燃機関の状態が大きく
変化していることが予想されるため、S134で内部変
数を所定値、例えば初期値に戻すようにした。尚、θハ
ット(k-1) の初期値およびu(k) (=KSTR(k) )を内燃
機関の運転領域ごとにメモリに格納しておき、その値を
用いてθハット(k-1) およびζ(k-d) の過去値としても
良い。そうすることによって、適応制御再開時の制御性
をさらに向上させることができる。更には、θハット
(k) を運転領域ごとに学習しても良い。
26に進んで基本燃料噴射量Timに、目標空燃比補正係
数KCMDM (目標空燃比KCMD(当量比)に吸入空気の充填
効率補正を施して得る値)と求めたフィードバック補正
係数KFB と各種補正係数KTOTALとを乗算して補正すると
共に、加算項TTOTALを加算して補正し、先に述べたよう
に出力燃料噴射量Tout を決定する。次いでS28に進
んで出力燃料噴射量Tout を操作量としてインジェクタ
22に出力する。
ど乗算で行う各種の補正係数の積算値を意味し、加算項
TTOTALは気圧補正など加算値で行う補正係数の合算値を
示す(但し、インジェクタの無効時間などは出力燃料噴
射量Tout の出力時に別途加算されるので、これに含ま
れない)。
ープンループ制御となるので、S30に進んでフィード
バック補正係数KFB の値を1.0とし、S26に進んで
出力燃料噴射量Tout を求める。またS12でクランキ
ングと判断されたときはS32に進んでクランキング時
の燃料噴射量Ticr を検索し、S34に進んで検索値に
基づいて始動モードの式に従って出力燃料噴射量Tout
を算出すると共に、S14でフューエルカットと判断さ
れたときは、S36に進んで出力燃料噴射量Tout を零
とする。
トから復帰するときなど、空燃比のオープンループ制御
が終了してフィードバック制御が再開された場合、所望
により所定期間はPID制御則に基づいてフィードバッ
ク補正係数を決定するようにした。従って、供給された
燃料が燃焼するまでに時間を要する、ないしはセンサ自
体が検出遅れを有することから検出された空燃比と実際
の空燃比との間に比較的大きい差があるとき、高応答の
適応制御則によるフィードバック補正係数を用いること
がなく、結果として制御量を不安定にすることがなく、
よって制御の安定性を低下させることがない。
適応制御則によるフィードバック補正係数を用いて目標
空燃比と検出空燃比との制御偏差を一気に吸収させるべ
く動作させ、制御の収束性を向上させることができる。
特に、実施の形態においてはフィードバック補正係数が
基本値に乗算されて操作量が決定されるように制御の収
束性が向上させられているので、一層好適に制御の安定
性と収束性とをバランスさせることができる。
ローラとを、その内部要素を互いに置換させながら平行
して動作させ、適応補正係数KSTRとPID補正係数KLAF
とを平行して演算するようにしたので、適応補正係数KS
TRからPID補正係数KLAFへの、ないしはその逆の切り
換えを一層滑らかに行うことができる。また、その切り
換えも任意のタイミングで行うことができて一層適切に
切り換えることができると共に、切り換え時の空燃比の
スパイクなどが発生することがなく、燃料噴射ないし空
燃比の制御性を向上させることができる。
の形態を示す、図6と同様のフィードバック補正係数KF
B 演算のサブルーチン・フロー・チャートである。
ローラとPIDコントローラとを低応答フィードバック
領域から高応答フィードバック領域への過渡時のみ平行
演算させることとして演算負荷を低減した。
態はPIDコントローラとSTRコントローラを両者と
も常に動作させて演算を行うようにしたが、PIDコン
トローラが動作しているとき、STRコントローラを停
止して適応補正係数KSTRの演算を行わなくても、同様の
効果を得ることができると共に、演算負荷の低減の点で
はそれ以上の効果を得ることができる。
く、適応パラメータθハット(k) の演算には中間変数の
過去値が必要であるが、逆に言えば、この中間変数の過
去値があれば、適応パラメータθハット(k) を演算する
ことができる。この中間変数の過去値としては、θハッ
ト(k-1) ,ζ(k-d) ,Γ(k-1) があるが、ζ(k-d) は第
1の実施の形態と同様にPID補正係数KLAFと適応補正
係数KSTRを置換することにより作成することができる。
行列のため、初期値など所定の値を用いれば良い。θハ
ット(k-1) についても、適応補正係数KSTR=1となる組
み合わせに、bo をKLAF(k-1) で除算した値を用いても
良い。
S500でフィードバック制御領域か否か判断し、肯定
されるときはS502に進んでフィードバック領域を判
別する。これは第1の実施の形態の図7フロー・チャー
トで述べたと同様の手順で判別する。そしてS504で
高応答フィードバック領域か否か判断し、そこで肯定さ
れるときはS506に進んでフラグFSTRCのビット
が1にセットされているか否か判断する。このフラグF
STRCは適応補正係数KSTRが演算されたとき、そのビ
ットが1にセットされる(初期値0)。
高応答フィードバック領域に復帰した直後とすると、S
506の判断は否定されてS508に進み、適応制御器
の内部変数を設定する。これは先に図6フロー・チャー
トのS134で述べたと同様の作業である。次いでS5
10に進んで適応補正係数KSTRを第1の実施の形態で述
べたと同様の処理で演算し、次いでS512に進んでP
ID補正係数KLAFを第1の実施の形態で述べたと同様の
処理で演算する。
インクリメントし、S516に進んで演算した適応補正
係数KSTRとPID補正係数KLAFとがほぼ同一(完全に同
一の状態も含む)か否か判断し、否定されるときはS5
18に進んでカウンタ値Cが所定値Cref を超えたか否
か判断する。S518でも否定されるときはS520に
進んでPID補正係数KLAFをフィードバック補正係数KF
B とし、S522に進んでフィードバック補正係数KFB
をプラント入力u(k) とし、S524に進んでフラグF
KSTRのビットを0にリセットし、S526に進んで
フラグFSTRCのビットを1にセットする。
期)のとき、S506での判断は肯定されてS528に
進み、そこで否定されてS510以降を再度進み、S5
16ないしはS518で肯定されない限り、以上の処理
を繰り返す。換言すれば、その間はS510とS512
で適応補正係数KSTRとPID補正係数KLAFとを平行して
演算する。
おいてS516ないしS518で肯定されると、S53
2に進んで適応補正係数KSTRをフィードバック補正係数
KFBとし、S534に進んでフィードバック補正係数KFB
を前述した理由からI項KLAFI に置き換え、S536
に進んでフラグFKSTRのビットを1にセットし、S
538に進んでフラグFSTRCのビットを1にセット
し、S540に進んで前記したカウンタCの値を零にリ
セットする。
6の判断は肯定されてS528に進み、S528の判断
も肯定されてS530に進んで適応補正係数KSTRを第1
の実施の形態と同様の手順で演算する。
域ではないと判断されるときはS542に進んでPID
補正係数KLAFを第1の実施の形態と同様の手順で演算
し、S544に進んでPID補正係数KLAFをフィードバ
ック補正係数KFB とし、S546に進んでフィードバッ
ク補正係数KFB をプラント入力u(k) とし、S548に
進んでフラグFKSTRのビットを0にリセットし、S
550に進んでフラグFSTRCのビットを0にセット
する。
バック制御に復帰したときは先ず低応答フィードバック
領域とされると共に、その低応答フィードバック領域か
ら高応答フィードバック領域に復帰するときのみ、適応
補正係数KSTRとPID補正係数KLAFの演算を一時的に平
行して行い、両者の値がほとんど同一になるか所定制御
周期(Cref )が経過すると、適応補正係数KSTRのみ演
算するようにした。
はないと判断されるときはS552に進んでフィードバ
ック補正係数KFB の値を1.0とし、S554に進んで
I項KLAFI の値を1.0とし、S556に進んでフラグ
FKSTRのビットを0にリセットし、S558に進ん
でフラグFSTRCのビットを同様に0にリセットす
る。
ク領域から高応答フィードバック領域に復帰するときの
み、適応補正係数KSTRとPID補正係数KLAFを一時的に
平行して演算し、両者の値がほとんど同一になるか所定
制御周期が経過すると、適応補正係数KSTRのみ演算する
ようにしたので、円滑に切り換えることができると共
に、演算負荷を軽減することができる。
適応補正係数KSTRに切り換える指令が発せられてから、
上記のζ(k-d) ,Γ(k-1) ,θハット(k-1) を用いて所
定制御回数だけ適応補正係数KSTRを単に演算するように
しても良い。即ち、所定制御回数だけPID補正係数KL
AFで噴射量補正し続けた後、適応補正係数KSTRに完全に
切り換えるようにしても良い。
(k) −所定値α≦KSTR(k) ≦KLAF(k) +所定値βとな
る、即ち、KSTR(k) ≒KLAF(k) となった後に、噴射量補
正に用いるフィードバック補正係数をKLAF(k) からKSTR
(k) に切り換えるようにしても良い。
で肯定されたとき噴射量補正に用いるフィードバック補
正係数をKLAF(k) からKSTR(k) に切り換えるようにした
が、S516ないしはS518の一方を省略しても良
い。
の第3の実施の形態を示すブロック図およびフィードバ
ック補正係数KFB の更に別の演算例を示すサブルーチン
・フロー・チャートである。
く、PIDコントローラを除去し、第1の実施の形態の
STRコントローラに加えて第2のSTRコントローラ
を設けた(ここで第1の実施の形態のSTRコントロー
ラに相当するものを「STRコントローラ1」、第2の
STRコントローラを「STRコントローラ2」と称す
る)。
フィードバック補正係数(第1の適応補正係数KSTRと言
う)と、STRコントローラ2の決定するフィードバッ
ク補正係数(第2の適応補正係数KSTRL と言う)につい
て、その応答性の大小を KSTR>KSTRL とした。即ち、STRコントローラ2の決定する第2の
適応補正係数KSTRL の方が相対的にゲインが小さく、従
って制御の応答性が低いようにした。
ンの高低(即ち、制御の応答性の相違)は、使用アルゴ
リズムを可変ゲインアルゴリズムと固定ゲインアルゴリ
ズムと相違させることで行う。即ち、高ゲイン側は可変
ゲインアルゴリズムとして収束性を高めると共に、低ゲ
イン側を固定ゲインアルゴリズムとして前出のゲイン行
列のΓを低ゲインに設定し、安定性を高めるようにす
る。また、より簡単に、両方とも固定ゲインアルゴリズ
ムとしてゲイン行列を相違させても良い。その場合はS
TRコントローラ1のゲイン行列Γ>STRコントロー
ラ2のゲイン行列Γとすれば良い。
ロー・チャートである。尚、図10は第1の実施の形態
の図6に類似し、同一のステップであれば、特に断らな
い限り、図6と同様の処理が行われる。
ドバック制御領域か否か判断し、肯定されるときはS6
04,S606と進んで第2の適応補正係数KSTRL と第
1の適応補正係数KSTRを従前の実施の形態で説明したと
同様の手順で演算し、S608に進んでフィードバック
領域判別を行い、S610に進んで高応答フィードバッ
ク領域か否か判断し、肯定されるときはS612に進ん
で第1の適応補正係数KSTRをフィードバック補正係数KF
B とし、S614に進んでフラグFKSTRのビットを
1にセットする。
にないと判断されるときはS616に進んで第2の適応
補正係数KSTRL をフィードバック補正係数KFB とし、S
618に進んでフラグFKSTRのビットを0にリセッ
トする。
ないと判断されるときはS620に進んで第1の実施の
形態の図6フロー・チャートの場合と同様に所定時間が
経過したか否か判断し、否定されるときはS622に進
んで第1の実施の形態の図6フロー・チャートの場合と
同様に内部変数の前回値をホールドする。尚、このとき
内部変数は第1の適応補正係数KSTRと第2の適応補正係
数KSTRL との両方について行う。
正係数KFB の値を1.0とし、S626に進んでフラグ
FKSTRのビットを0にリセットする。またS620
で肯定されるときはS628に進んで内部変数を所定値
(初期値)に設定する。尚、ここで内部変数のうち、プ
ラント入力u(k-i) 、適応パラメータθハット(k-1)お
よびゲイン行列Γ(k-1) の所定値は、第1、第2の適応
補正係数KSTR, KSTRLで異なるものとする(但し、ゲイ
ン行列Γ(k-1) を除くと同一値でも良い)。
応制御則でありながら応答性において異なる2種の制御
則を用いてフィードバック補正係数を平行的に算出し、
運転状態に応じてそのいずれかを選択するようにしたの
で、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。また、この場合においても、それぞれのSTRコン
トローラによるKSTR, KSTRL の値を用いることにより、
KSTR, KSTRL は常に相関のとれた値となり、切り換えに
よる段差を減少することができる。
ーラを2個用意する構成としたが、STRコントローラ
を1個のみ使用し、固定ゲインアルゴリズムを使用し、
ゲインの高低をΓの設定値を変えることで行っても良
い。
PID制御の例を示したが、各ゲインKP, KI, KDを適宜
設定することで、PI制御とすることも、I項のみによ
る制御とすることも自由である。即ち、ここで言うPI
D制御は、その一部のゲイン項を有すれば成立する。
値を空燃比としたが、燃料噴射量そのものを目標値とし
ても良い。
フィードバック補正係数KSTRないしKLAFを乗算係数
(項)として求めたが、加算項であっても良い。
トル弁をパルスモータで作動したが、アクセルペダルと
機械的にリンクさせ、アクセルペダルの踏み込みに応じ
て作動させても良い。
適応制御器としてSTRを例にとって説明したが、MR
ACS(モデル規範型適応制御)を用いても良い。
段差を減少させながら切り換えることが可能となり、特
に低応答の制御則を用いて算出したフィードバック補正
係数から高応答の制御則を用いて算出したフィードバッ
ク補正係数への切り換えにあっても制御の安定性を確保
しつつ、燃料噴射ないし空燃比の制御性を向上させるこ
とができる。また、適応制御則からなる漸化式形式の制
御則を用いるように構成したので、制御対象が状態によ
って変化する場合でも収束速度を自動的に調整すること
となり、制御量が目標値へ一層速やかに収束して収束性
が向上すると共に、操作量に外乱が加わって制御量が目
標値とずれた場合も、適応制御則が制御対象の変化とし
て動作することにより、制御量が目標値に一致するよう
にフィードバック補正係数が決定されるので、外乱に対
するロバスト性も一層向上する。
差を減少させながら、任意のタイミングで切り換えるこ
とが可能となり、特に低応答の制御則を用いて算出した
フィードバック補正係数から高応答の制御則を用いて算
出したフィードバック補正係数への切り換えにあっても
一段と制御の安定性を確保しつつ、燃料噴射ないし空燃
比の制御性を向上させることができる。
果に加えて、演算量を可能な限り低減することができ、
演算時間が不足する高回転時などでも所期の制御性を達
成することができる。
則を用いて算出したフィードバック補正係数から高応答
の制御則を用いて算出したフィードバック補正係数への
切り換えにあっても制御の安定性を確保しつつ、燃料噴
射ないし空燃比の制御性を向上させることができると共
に、演算量を可能な限り低減することができ、演算時間
が不足する高回転時などでも所期の制御性を達成するこ
とができる。
により算出したフィードバック補正係数を用いて供給燃
料量を補正すると制御の安定性が低下するような場合で
も、制御の安定性を確保しつつ燃料噴射ないし空燃比の
制御性を向上することができる。
よって変化する場合でも収束速度を自動的に調整するこ
ととなり、制御量が目標値へ速やかに収束して収束性が
向上すると共に、操作量に外乱が加わって制御量が目標
値とずれた場合も、漸化式形式の制御則が制御対象の変
化として動作することにより、制御量が目標値に一致す
るようにフィードバック補正係数が決定されるので、外
乱に対するロバスト性も向上する。
ドバック補正係数と前記第2のフィードバック補正係数
とが常に相関のとれた値となり、切り換えによる段差を
減少させながら、任意のタイミングで切り換えることが
可能となり、特に低応答の制御則を用いて算出したフィ
ードバック補正係数から高応答の制御則を用いて算出し
たフィードバック補正係数への切り換えにあっても一段
と制御の安定性を確保しつつ、燃料噴射ないし空燃比の
制御性を向上させることができる。
る段差を減少させながら切り換えることが可能となり、
特にPID制御則などの低応答の制御則を用いて算出し
たフィードバック補正係数から高応答の制御則を用いて
算出したフィードバック補正係数への切り換えにあって
も、制御の安定性を確保しつつ、燃料噴射ないし空燃比
の制御性を向上させることができる。これは、第1の制
御則が第2の制御則に比して高応答の漸化式形式の制御
則であれば足りる。
全体的に示す概略図である。
ング機構のバルブタイミング特性を示す特性図である。
ブロック図である。
る。
ある。
数KFB の演算作業を示すサブルーチン・フロー・チャー
トである。
判別作業を示すサブルーチン・フロー・チャートであ
る。
様のフィードバック補正係数KFB の演算作業を示すサブ
ルーチン・フロー・チャートである。
様のブロック図である。
のフィードバック補正係数KFB の演算作業を示すサブル
ーチン・フロー・チャートである。
きの空燃比の検出遅れを示すタイミング・チャートであ
る。
Claims (12)
- 【請求項1】a.内燃機関の排気する排気空燃比を含む
運転状態を検出する運転状態検出手段と、 b.前記内燃機関の供給燃料量を決定する供給燃料量決
定手段と、 c.前記供給燃料量を操作量として前記検出された排気
空燃比および前記供給燃料量の少なくともいずれかが目
標値に一致するように、適応制御則からなる第1の漸化
式形式の制御則を用いて第1のフィードバック補正係数
を算出する第1の算出手段と、 d.前記供給燃料量を操作量として前記検出された排気
空燃比および前記供給燃料量の少なくともいずれかが目
標値に一致するように、応答性において前記第1の制御
則より劣る第2の制御則を用いて第2のフィードバック
補正係数を算出する第2の算出手段と、 および e.検出された運転状態に応じて前記第1の算出手段と
前記第2の算出手段の出力のいずれかを選択し、それに
基づいて前記供給燃料量を補正する供給燃料量補正手段
と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装
置。 - 【請求項2】 前記第1、第2の算出手段は、前記第
1、第2のフィードバック補正係数を平行して算出する
ことを特徴とする請求項1項記載の内燃機関の燃料噴射
制御装置。 - 【請求項3】 前記第1、第2の算出手段は、前記第
1、第2のフィードバック補正係数を少なくとも所定の
運転状態で平行して算出することを特徴とする請求項1
項記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項4】 前記所定の運転状態が、前記第2のフィ
ードバック補正係数を選択して前記供給燃料量を補正す
る運転状態から前記第1のフィードバック補正係数を選
択して前記供給燃料量を補正する運転状態への移行時で
あることを特徴とする請求項3項記載の内燃機関の燃料
噴射制御装置。 - 【請求項5】 前記第2の制御則は、比例項、積分項、
微分項のいずれか1つを少なくとも含むPID制御則で
あることを特徴とする請求項1項ないし4項のいずれか
に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項6】 前記第2の制御則は、前記第1の制御則
と同様の漸化式形式の制御則であることを特徴とする請
求項1項ないし4項のいずれかに記載の内燃機関の燃料
噴射制御装置。 - 【請求項7】 前記第1の算出手段および前記第2の算
出手段の少なくともいずれかは、前記供給燃料量の補正
に用いた前記第1のフィードバック補正係数または前記
第2のフィードバック補正係数の過去値を演算に用いる
ことを特徴とする請求項1項ないし6項のいずれかに記
載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項8】a.内燃機関の排気する排気空燃比を含む
運転状態を検出する運転状態検出手段 と、 b .前記内燃機関の供給燃料量を決定する供給燃料量決
定手段と、 c .前記供給燃料量を操作量として前記検出された排気
空燃比および前記供給燃 料量の少なくともいずれかが目
標値に一致するように第1の漸化式形式の制 御則を用い
て第1のフィードバック補正係数を算出する第1の算出
手段と、 d .前記供給燃料量を操作量として前記検出された排気
空燃比および前記供給燃 料量の少なくともいずれかが目
標値に一致するように、応答性において前記 第1の制御
則より劣る第2の制御則を用いて第2のフィードバック
補正係数 を算出する第2の算出手段と、 および e .検出された運転状態に応じて前記第1の算出手段と
前記第2の算出手段の出 力のいずれかを選択し、それに
基づいて前記供給燃料量を補正する供給燃料 量補正手段
と、 を備えると共に、前記第1、第2の算出手段は、前記第
1、第2のフィードバック補正係数を少なくとも所定の
運転状態で平行して算出することを特徴とする内燃機関
の燃料噴射制御装置。 - 【請求項9】 前記所定の運転状態が、前記第2のフィ
ードバック補正係数を選択して前記供給燃料量を補正す
る運転状態から前記第1のフィードバック補 正係数を選
択して前記供給燃料量を補正する運転状態への移行時で
あることを特徴とする請求項8項記載の内燃機関の燃料
噴射制御装置。 - 【請求項10】 前記第2の制御則は、比例項、積分
項、微分項のいずれか1つを少なくとも含むPID制御
則であることを特徴とする請求項8項または9項記載の
内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項11】 前記第2の制御則は、前記第1の制御
則と同様の漸化式形式の制御則であることを特徴とする
請求項8項または9項記載の内燃機関の燃料噴射制御装
置。 - 【請求項12】 前記第1の算出手段および前記第2の
算出手段の少なくともいずれかは、前記供給燃料量の補
正に用いた前記第1のフィードバック補正係数または前
記第2のフィードバック補正係数の過去値を演算に用い
ることを特徴とする請求項8項ないし11項のいずれか
に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6370896A JP3261303B2 (ja) | 1995-02-25 | 1996-02-26 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165795 | 1995-02-25 | ||
JP7-61657 | 1995-02-25 | ||
JP6370896A JP3261303B2 (ja) | 1995-02-25 | 1996-02-26 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08291752A JPH08291752A (ja) | 1996-11-05 |
JP3261303B2 true JP3261303B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=26402718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6370896A Expired - Lifetime JP3261303B2 (ja) | 1995-02-25 | 1996-02-26 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3261303B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5737135B2 (ja) * | 2011-10-26 | 2015-06-17 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
1996
- 1996-02-26 JP JP6370896A patent/JP3261303B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08291752A (ja) | 1996-11-05 |
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