JP3261221B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3261221B2
JP3261221B2 JP20144193A JP20144193A JP3261221B2 JP 3261221 B2 JP3261221 B2 JP 3261221B2 JP 20144193 A JP20144193 A JP 20144193A JP 20144193 A JP20144193 A JP 20144193A JP 3261221 B2 JP3261221 B2 JP 3261221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として遠隔監視制御
システムに用いる操作用端末器に信号線を接続するため
に用いるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、装置のケース内に設けた回路
基板の導電パターンに外部電線を接続するために、外部
電線と導電パターンとの間を電気的に中継するコネクタ
が提供されている。この種のコネクタは、装置のケース
に形成された結合孔に係合する引掛突起と、ケースに形
成された接続孔に挿入されて回路基板の導電パターンに
接触する接触子とをコネクタ本体に備えている。引掛突
起は結合孔に挿入した後にコネクタ本体をケースに対し
て回転させることによってケースに係合する構造を有す
る。結合孔および接続孔はそれぞれ複数個ずつ形成さ
れ、かつ異なる径の円周上にそれぞれ等間隔で配列され
る。また、結合孔と接続孔とは回転対称になるように配
列される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、結合孔
および接続孔が回転対称になるように配列されているか
ら、接続孔に接触子を挿入できる位置が複数存在するこ
とになる。したがって、接触子と導電パターンとが誤接
続されるおそれがある。本発明は上記問題点を解決する
ことを目的とするものであって、装置のケースにコネク
タ本体を結合する際にケースとコネクタ本体との位置関
係を規制することによって、接触子と導電パターンとの
誤接続を防止したコネクタを提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、外部電線と装置のケース内に設
けた回路基板の導電パターンとの間を電気的に中継する
コネクタであって、装置のケースの一面に1つの円周上
において等間隔で貫設された複数個の弧状の結合孔に着
脱自在に係合する引掛突起を備えたコネクタ本体と、結
合孔が並ぶ円周と同心かつ異なる径の1つの円周上にお
いて等間隔で貫設された複数個の弧状の接続孔を通して
ケース内に挿入され回路基板の導電パターンに接触する
接触子と、接触子に電気的に接続され外部電線が接続さ
れる端子とを備え、引掛突起は結合孔の一端部である広
幅の導入部に挿入可能な外形寸法に形成されるとともに
結合孔の他端部である狭幅の引掛部の周縁に係合する引
掛溝を備え、引掛突起と接触子とは上記円周の中心を回
転軸とする回転対称となるように配列され、装置のケー
スの上記一面において結合孔および接続孔とは異なる1
箇所に形成されたキー孔に挿入されて接続孔と接触子と
の関係を規定する1個のキー突起がコネクタ本体に突設
されて成ることを特徴とする。
【0005】請求項2の発明では、請求項1の構成にお
いて、コネクタ本体は装置のケースの上記一面に平行な
断面の外周形状が略円形であって、引掛突起と接触子と
が2個ずつ設けられていることを特徴とする。請求項3
の発明は、請求項1または請求項2の構成において、端
子は、コネクタ本体に形成した電線挿入口を通してコネ
クタ本体内に導入された外部電線を端子板との間に挟持
する鎖錠ばねを備えた速結端子よりなり、端子板には、
接触子のケースへの挿入方向とは反対向きに延長した接
続片を設け、接触子には、板状のばね材料を湾曲させて
接触子をコネクタ本体から突出させる向きのばね力を付
与したばね片と、ばね片の端部から接触子のケースへの
挿入方向とは反対向きに延長した結合片とを設け、コネ
クタ本体の内部で接続片と結合片とを重ね合わせ互いに
かしめて固着して成ることを特徴とする。
【0006】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、外部電線は2線式であってコネクタ本体内には各1
線に対して2個ずつの端子が収納され、コネクタ本体は
外部電線が挿入される4個の電線挿入口を一面に備え、
各1線に対応する2個の電線挿入口の周囲にはコネクタ
本体の外側面で両電線挿入口に跨がる形の連結部が形成
されて成ることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の構成によれば、コネクタ本体の引掛
突起と接触子とに対応して装置のケースに設けられた結
合孔および接続孔が回転対称となるように配列されてい
る場合であっても、装置のケースの一面において結合孔
および接続孔とは異なる1箇所に形成されたキー孔にコ
ネクタ本体に設けた1個のキー突起を挿入することによ
って、接続孔と接触子との関係を規定することができ、
結果的にケースとコネクタ本体とは1つの位置関係での
み接触子と接続孔に挿入することが可能になるのであっ
て、ケース内に設けた回路基板の導電パターンと接触子
との誤接続を防止することができるのである。
【0008】請求項2の構成は、コネクタ本体の形状と
引掛突起および接触子の個数に関する請求項1の発明の
実施態様である。請求項3の構成によれば、端子板およ
び接触子に接触子のケースへの挿入方向とは反対向きに
延長した接続片および結合片をそれぞれ設け、コネクタ
本体の内部で接続片と結合片とを重ね合わせ互いにかし
めて固着していることによって、端子板と接触子とをリ
ード線などの他部材を介在させることなく電気的かつ機
械的に結合することができ、部品点数の削減につながる
のである。
【0009】請求項4の構成によれば、2線式の外部電
線を用いて各1線に対して2個ずつ合計4個の電線挿入
口をコネクタ本体に形成して2組の外部電線を接続可能
としている場合について、各1線に対応する2個の電線
挿入口の周囲にコネクタ本体の外側面で両電線挿入口に
跨がる形の連結部を形成しているのであって、連結部に
よって連結されている電線挿入口は同一線に対応するも
のであることを視覚的に容易に認識することができるか
ら、1つの外部電線の2線をそれぞれ異なる連結部に対
応した電線挿入口に挿入すれば、外部電線の誤接続を防
止することができる。
【0010】
【実施例】本実施例では、装置が遠隔監視制御システム
の操作用端末器である場合を示し、この操作用端末器に
対して外部電線である信号線を接続する際にコネクタを
用いる例を示す。遠隔監視制御システムは、図15に示
すように、複数個ずつの操作用端末器42および制御用
端末器43を時分割多重接続方式で信号線Lsに接続
し、信号線Lsに接続された伝送処理装置41では、操
作用端末器42でスイッチSWの操作により発生した操
作データに基づいて制御データを作成し、その制御デー
タを負荷Lを接続した制御用端末器43に伝送すること
によって、負荷Lの動作状態をスイッチSWの操作に対
応させる.すなわち、伝送処理装置41には、スイッチ
SWの操作状態を監視する複数個の操作用端末器42、
負荷Lを制御する複数個の制御用端末器43などが2線
式の信号線Lsを介して接続される。操作用端末器42
および制御用端末器43には、それぞれ個別のアドレス
が設定され、このアドレスを用いて伝送処理装置41が
操作用端末器42および制御用端末器43を個別に認識
する。
【0011】伝送処理装置41は信号線Lsに対して、
図16(a)(b)のような形式の伝送信号Vsを送出
する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開始を示す
スタートパルスST、信号モードを示すモードデータ信
号MD、操作用端末器42や制御用端末器43を各別に
呼び出すためのアドレスデータを伝送するアドレスデー
タ信号AD、負荷Lを制御する制御データを伝送する制
御データ信号CD、伝送エラーを検出するためのチェッ
クサムデータ信号CS、操作用端末器42や制御用端末
器43からの返送信号を受信するタイムスロットである
信号返送期間WTよりなる複極(±24V)の時分割多
重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送され
るようになっている。
【0012】各操作用端末器42および各制御用端末器
43では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsの
アドレスデータがあらかじめ設定されているアドレスデ
ータに一致すると、伝送信号Vsから制御データを取り
込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期
して返信データを電流モード信号(信号線Lsを適当な
低インピーダンスを介して短絡することにより送出され
る信号)として返送する。
【0013】また、伝送処理装置41には、ダミー信号
送信手段および割り込み信号処理手段が設けられる。ダ
ミー信号送信手段は、モードデータ信号MDをダミーモ
ードとし、各操作用端末器42および制御用端末器43
には設定されていない空きアドレスをアドレスデータと
して備えたダミー伝送信号を常時送出する。また、割り
込み信号処理手段は、いずれかの操作用端末器42で発
生した図16(c)のような割り込み信号Viを受信し
たときに、割り込み信号を発生した操作用端末器42を
検出した後、その操作用端末器42をアクセスして返信
データを返送させる。すなわち、常時はダミー信号送信
手段によってダミー信号を信号線Lsに送出し、スイッ
チSWの操作に伴って操作用端末器42から発生した割
り込み信号Viをダミー伝送信号のスタートパルス信号
STに同期して検出すると、割り込み処理手段によって
伝送処理装置41からモードデータ信号MDをアドレス
確認モードとした伝送信号Vsを送出するのである。ア
ドレス確認モードでは、アドレスの一部が共通している
操作用端末器42をグループ化し、各グループごとに一
括して伝送信号Vsする。割り込み信号Viを発生した
操作用端末器42は、モードデータ信号MDがアドレス
確認モードである伝送信号Vsを受信すると、この伝送
信号Vsの信号返送期間WTに同期して操作用端末器4
2に設定されているアドレスデータを返信データとして
返送する。このようにして伝送処理装置41では割り込
み信号Viを発生した操作用端末器42のアドレスを獲
得し、獲得したアドレスを用いて操作用端末器42をア
クセスすることによって、操作用端末器42に接続され
たスイッチSWの操作状態に対応した操作データを返信
データとして受け取るのである。
【0014】伝送処理装置41では、操作用端末器42
から返送された操作データに基づいて、スイッチSWに
対する対応関係があらかじめ設定されている負荷Lを接
続した制御用端末器43に伝送する制御データを作成す
るとともに、その制御データを含む伝送信号Vsを信号
線Lsに送出し、対応する制御用端末器43に制御デー
タを伝送して負荷Lを制御する。このようにして、スイ
ッチSWの操作に対応した負荷Lを制御することができ
るのである。
【0015】ところで、上述した操作用端末器42のケ
ース20は、図14に示すように、金属製の取付枠30
に取着される。取付枠30は2個の取付窓31を有し、
各取付窓31にそれぞれケース20を取着できるように
なっている。各取付窓31の側縁にはケース20の側面
に突設した爪部25(図11参照)が係合可能な受け部
32が形成され、ケース20の前端部と爪部25との間
で取付窓31の周部を挟持することによって、ケース2
0が取付枠30に固定される。
【0016】取付枠30の各取付窓31の上下には、そ
れぞれボックスねじが挿通される各一対の左右に長い長
孔状の取付孔34が形成される。上下の取付孔34の距
離は、JIS規格等によって規格化されている埋込型配
線器具の施工時に用いる埋込ボックス4の舌片4aに螺
合するボックスねじを挿通することができるように設定
されている。すなわち、上下の取付孔34の間隔は、規
格化された単位寸法の埋込型配線器具を3個まで取り付
けることができる大角形3個用の取付枠と等しく設定さ
れているのである。その結果、配線器具用の既製の埋込
ボックス4に取付枠31を取着することができるのであ
る。
【0017】また、取付枠30の各取付窓31の上下に
は、それぞれプレートねじが螺合するプレート用ねじ孔
35が形成され、規格化された埋込型配線器具の施工時
に用いる化粧プレート5を取付枠30に取着できるよう
になっている。すなわち、取付枠30にはプレート用ね
じ孔35に螺合するプレートねじが挿通される貫通孔6
aを有した中枠6がプレートねじによって取着され、中
枠6に対して爪によって化粧プレート5が着脱自在に係
合するのである。化粧プレート5にはケース20の前部
を挿通することができる露出窓5aが開口する。したが
って、ケース20の前部に露出するスイッチSWの操作
部21に押力を作用させる部位を化粧プレート5の露出
窓5aを通して露出させることができるのである。この
ように、埋込型の配線器具に用いられている既製の化粧
プレート5を取付枠30に取着できるようにしているか
ら、埋込ボックス4だけではなく化粧プレート5につい
ても既製のものを流用することができ、施工に要する部
材の製造コストの増加を抑制することができるのであ
る。
【0018】取付枠30における各取付窓31の上下に
は、各一対の引掛孔36も形成されており、壁パネルな
どに形成した取付用孔の周部を取付枠30との間で挟持
する挟み金具の一端部を引掛孔36に挿入した状態で、
取付孔34を通して挟み金具に螺合させた引き付けねじ
を締め付けることによって、挟み金具の端部を取付枠3
0に近づけることができるようになっている。
【0019】ところで、取付枠30の両取付窓31の間
の桟の2箇所には取付枠30とは絶縁された導電片33
が配設されている。導電片33は、取付枠30にケース
20を取着した状態でケース20の側面に露出している
リード板3に接触するように設けられている。このリー
ド板3は、ケース20に内蔵された回路部において信号
線Lsに接続する端子と共通に接続されており、2個の
ケース20の一方に信号線Lsを接続すれば、他方のケ
ース20に対してはリード板3と導電片33とを介して
信号線Lsが送り配線されるようになっている。
【0020】一方のケース20の背面側ではコネクタ1
0を介して信号線Lsが接続される。したがって、リー
ド板3はコネクタ10を介して信号線Lsに接続される
ことになり、かつリード板3と導電片33とを介して両
ケース20の間で信号線Lsが送り配線されるのであ
る。すなわち、2個のケース20を設けていてもコネク
タ10は1個だけ設ければよいことになる。
【0021】以下、コネクタ10について具体的に説明
する。コネクタ10は、図1ないし図8に示すように、
一方の底面が開口した有底円筒状のボディ11と、ボデ
ィ11の開口面を閉塞するように嵌着されるカバー12
とを結合したコネクタ本体を備える。ボディ11とカバ
ー12とはボディ11の開口周部に形成された係合フッ
ク11eをカバー12の内周面に設けた係合孔12eに
係合させることによって互いに結合される。
【0022】カバー12は、ケース20に形成された結
合孔22(図11(a)参照)に挿入される2個の引掛
突起15が前面に突設され、また接触子14を突出させ
る引出孔12cが形成されている。ボディ11の周面は
断面略円形であって滑り止め用の突部12fが形成され
る。ボディ11とカバー12とに囲まれるコネクタ本体
の内部空間には信号線Lsを接続する速結端子13と接
触子14とが収納される。
【0023】ケース20に設けた結合孔22は、図11
に示すように、周方向における一端部側に広幅の導入部
22aが形成され他端部に狭幅の引掛部22bが形成さ
れているのであって、引掛突起15は、導入部22aに
導入できるが引掛部22bには導入できない寸法に形成
され、かつ引掛突起15を導入部22aに導入した後に
コネクタ10を回転させたときに引掛部22bの周部が
係合する引掛溝15aを有している。したがって、図1
2(a)のようにコネクタ10をケース20に結合し、
図12(b)のようにコネクタ10を回転させると、引
掛溝15aに引掛部22bの周部が係合することによっ
てコネクタ10はケース20に対して抜け止めされるこ
とになる。
【0024】一方、カバー12において引掛突起15と
ほぼ同じ円周上には位置決め孔12aが形成され、ボデ
ィ11の周部に突設された位置決め突起11aが位置決
め孔12aに嵌入される。位置決め突起11aの先端面
にはロック突起11bが突設される。このロック突起1
1bは、カバー12の前面側に突出し、その突出寸法は
引掛突起15よりも小さく設定されている。ロック突起
11bは、引掛突起15を結合溝22の導入部22aに
導入したときに、結合孔22に連続して形成されている
ロック溝24の一端部に挿入され(図12(a))、コ
ネクタ10を回転させるとケース20の裏面に圧接して
コネクタ10がケース20に対して容易に回転するのを
防止する(図12(b))。
【0025】速結端子13は、図9のように一対の端子
枠16aを連結片16bを介して結合した端子板16を
備える。各端子枠16aにおける互いに対向する一対の
片間には鎖錠ばね17が配設され、ボディ11に収納さ
れた解除釦18によって鎖錠ばね17が操作される。連
結片16bには、後方に向かって接続片16cが延長さ
れており、接続片16cには厚み方向の一面で接続突起
16dが打ち出して突設されている。さらに、端子枠1
6aの各片のうち連結片16bに連続する挟持片16e
の内側面には図9(c)の上下方向に凹凸が繰り返し連
続するローレット部が形成されている。外部電線は挟持
片16eと鎖錠ばね17との間で挟持されるのであて、
外部電線の導入時に外部電線はローレット部によって案
内される。
【0026】鎖錠ばね17は、帯状の板ばねの両端部を
折曲して接触片17aと鎖錠片17bとを形成した周知
の形状を有し、導入された電線を接触片17aと端子板
16の挟持片16eとの間に挟持して電気的な接触状態
を確保するとともに、電線に鎖錠片17bの先端縁を食
い込ませるこによって電線の抜け止めをするようになっ
ている。また、解除釦18は端子板16の間に配設され
る主板18aの両側面に鎖錠片17bに接触する押突起
18bを設けた形状に形成され、さらに主板18aの後
縁(図1の下縁)には操作釦18cが突設されている。
したがって、操作釦18cを前方に押圧すると押突起1
8bを介して鎖錠片17bに押力を作用させることがで
き、鎖錠片17bが電線から離れるように撓むことによ
って電線を容易に引き抜くことができるのである。この
ような速結端子13の動作は周知である。
【0027】ボディ11の後面には、図4に示すよう
に、各鎖錠ばね17に対応した4個の電線挿入口11c
が形成され、また、解除釦18における操作釦18cが
露出する。したがって、コネクタ10に対して信号線L
sを結線する際には、電線挿入口11cに信号線Lsと
なる外部電線を導入すれば鎖錠ばね17による抜け止め
がなされて容易に結線することができる。一方、信号線
Lsとなる外部電線をコネクタ10から外すときには、
操作釦18cを押しながら外部電線を引き抜けばよい。
ここに、信号線Ldは上述したように2線式であって、
電線挿入口11cは4個であり、2個の端子板16がそ
れぞれ2個の鎖錠ばね17を保持しているから、電線挿
入口11cは2個ずつが信号線Ldの各1線に対応する
のである。そこで、信号線Ldの誤結線を防止するため
に電線挿入口11cの周部には電線挿入口11cを2個
ずつ連結する形で連結部としての誤結線防止リブ11d
が突設される。すなわち、誤結線防止リブ11dにより
結ばれている電線挿入口11cは同じ端子板16に対応
するものであることが示されるのである。このことによ
って、同じ端子板16に対応した電線挿入口11に、信
号線Ldの両線を挿入するような誤結線を防止すること
ができる。
【0028】一方、接触子14は、図10のように、断
面略コ形に形成された主体14aの一端部に屋根型の接
触部14bを設け、主体14aの他端部に略U形に湾曲
したばね片14cを一体に延長した形状に形成されてい
る。このばね片14cは、主体14aに対して前後方向
(図10(a)の上下方向)のばね力を与え、接触子1
4が回路基板の導電パターンに接触する際の接触圧を発
生する。ばね片14cの一方の脚片(図10(a)の下
側の脚片)の先端には、下向きに結合片14dが延長さ
れ、結合片14dには端子板16の接続片16cに突設
した接続突起16dが挿通される透孔14eが形成され
ている。
【0029】したがって、組立時においては、結合片1
4dを接続片16cに重ね合わせて接続突起16dを透
孔14eに挿通し、接続突起16dをかしめれば、端子
板16と接触子14とを他部材を介在させることなく電
気的かつ機械的に接続することができるのである。接触
子14における接触部14bは、カバー12に形成され
た引出孔12cを通してコネクタ本体より突出し、コネ
クタ10をケース20に結合したときには、ケース20
の接続孔23を通してケース20の中に導入され、回路
基板2に形成された導電パターンに接触するのである。
このとき、ばね片14cのばね力が作用して接触子14
と導電パターンとの間の接触圧を確保することができ電
気的接続状態が安定する。したがって、コネクタ10の
速結端子13に信号線Lsとなる電線を接続し、コネク
タ10の接触子14を回路基板に接触させることによっ
て、外部電線である信号線Lsをコネクタ10を介して
ケース20の中の回路に接続することができるのであ
る。また、接触子14に接触する回路基板2の導電パタ
ーンはリード板3に接続される。すなわち、ケース20
の左右の各一対のリード板3がそれぞれ信号線Lsに電
気的に接続されるのである。
【0030】ところで、図11(a)に示すように、ケ
ース20の背面には結合孔22および接続孔23とは異
なる部位で1箇所にキー孔26が形成されている。ま
た、コネクタ10のカバー12には、ケース20にコネ
クタ10を結合する際にキー孔26に挿入されるキー突
起19が突設されている。したがって、接触子14を対
応する接続孔23に挿入するときには、図13に示すよ
うに、キー孔26にキー突起19が挿入されることによ
って、引掛突起15を結合孔22に挿入することができ
る。一方、接触子14を対応しない接続孔23に挿入し
ようとすると、キー突起19がケース20の背面に当接
することによって引掛突起15を結合孔22に挿入する
ことができないのである。その結果、接触子14および
引掛突起15が2回回転対称となるように配列されてい
る本実施例の構成であっても、ケース20内の回路基板
の導電パターンに接触子14を誤接続することが防止さ
れるのである。ここに、キー孔26はケース20の外殻
を貫通した貫通孔状と貫通していない溝状とのどちらで
あってもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように、コネクタ本体の
引掛突起と接触子とに対応して装置のケースに設けられ
た結合孔および接続孔が回転対称となるように配列され
ている構成について、装置のケースの一面において結合
孔および接続孔とは異なる1箇所に形成されたキー孔に
コネクタ本体に設けた1個のキー突起を挿入するので、
接続孔と接触子との関係を規定することができ、結果的
にケースとコネクタ本体とは1つの位置関係でのみ接触
子と接続孔に挿入することが可能になるのであって、ケ
ース内に設けた回路基板の導電パターンと接触子との誤
接続を防止することができるという利点を有する。
【0032】また、端子板および接触子に接触子のケー
スへの挿入方向とは反対向きに延長した接続片および結
合片をそれぞれ設け、コネクタ本体の内部で接続片と結
合片とを重ね合わせ互いにかしめて固着したものでは、
端子板と接触子とをリード線などの他部材を介在させる
ことなく電気的かつ機械的に結合することができ、部品
点数の削減につながるという効果がある。
【0033】さらに、2線式の外部電線を用いて各1線
に対して2個ずつ合計4個の電線挿入口をコネクタ本体
に形成して2組の外部電線を接続可能としている場合に
ついて、各1線に対応する2個の電線挿入口の周囲にコ
ネクタ本体の外側面で両電線挿入口に跨がる形の連結部
を形成したものでは、連結部によって連結されている電
線挿入口は同一線に対応するものであることを視覚的に
容易に認識することができるから、1つの外部電線の2
線をそれぞれ異なる連結部に対応した電線挿入口に挿入
すれば、外部電線の誤接続を防止することができるとい
う利点を有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す分解斜視図である。
【図2】実施例を示す斜視図である。
【図3】実施例を示す正面図である。
【図4】実施例を示す背面図である。
【図5】実施例を示す側面図である。
【図6】実施例を示す平面図である。
【図7】実施例を示す断面図である。
【図8】実施例を示すカバー本体を外した正面図であ
る。
【図9】実施例に用いる端子板を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は断面図
である。
【図10】実施例に用いる接触子を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【図11】実施例に用いる装置を示し、(a)は背面
図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は下面図
である。
【図12】実施例の動作説明図である。
【図13】実施例の使用状態を示す断面図である。
【図14】実施例の使用例を示す分解斜視図である。
【図15】遠隔監視制御システムの概略構成図である。
【図16】遠隔監視制御システムに用いる伝送信号を説
明する動作説明図である。
【符号の説明】
10 コネクタ 11 ボディ 11c 電線挿入口 11d 誤結線防止リブ 12 カバー 13 速結端子 14 接触子 14c ばね片 14d 結合片 15 引掛突起 15a 引掛溝 16 端子板 16c 接続片 17 鎖錠ばね 19 キー突起 20 ケース 22 結合孔 22a 導入部 22b 引掛部 23 接続孔 26 キー孔 Ls 信号線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部電線と装置のケース内に設けた回路
    基板の導電パターンとの間を電気的に中継するコネクタ
    であって、装置のケースの一面に1つの円周上において
    等間隔で貫設された複数個の弧状の結合孔に着脱自在に
    係合する引掛突起を備えたコネクタ本体と、結合孔が並
    ぶ円周と同心かつ異なる径の1つの円周上において等間
    隔で貫設された複数個の弧状の接続孔を通してケース内
    に挿入され回路基板の導電パターンに接触する接触子
    と、接触子に電気的に接続され外部電線が接続される端
    子とを備え、引掛突起は結合孔の一端部である広幅の導
    入部に挿入可能な外形寸法に形成されるとともに結合孔
    の他端部である狭幅の引掛部の周縁に係合する引掛溝を
    備え、引掛突起と接触子とは上記円周の中心を回転軸と
    する回転対称となるように配列され、装置のケースの上
    記一面において結合孔および接続孔とは異なる1箇所に
    形成されたキー孔に挿入されて接続孔と接触子との関係
    を規定する1個のキー突起がコネクタ本体に突設されて
    成ることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 コネクタ本体は装置のケースの上記一面
    に平行な断面の外周形状が略円形であって、引掛突起と
    接触子とが2個ずつ設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 端子は、コネクタ本体に形成した電線挿
    入口を通してコネクタ本体内に導入された外部電線を端
    子板との間に挟持する鎖錠ばねを備えた速結端子よりな
    り、端子板には、接触子のケースへの挿入方向とは反対
    向きに延長した接続片を設け、接触子には、板状のばね
    材料を湾曲させて接触子をコネクタ本体から突出させる
    向きのばね力を付与したばね片と、ばね片の端部から接
    触子のケースへの挿入方向とは反対向きに延長した結合
    片とを設け、コネクタ本体の内部で接続片と結合片とを
    重ね合わせ互いにかしめて固着して成ることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 外部電線は2線式であってコネクタ本体
    内には各1線に対して2個ずつの端子が収納され、コネ
    クタ本体は外部電線が挿入される4個の電線挿入口を一
    面に備え、各1線に対応する2個の電線挿入口の周囲に
    はコネクタ本体の外側面で両電線挿入口に跨がる形の連
    結部が形成されて成ることを特徴とする請求項3記載の
    コネクタ。
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