JP3260991B2 - セルラー電話における移動局の現在位置検出サービス方式 - Google Patents
セルラー電話における移動局の現在位置検出サービス方式Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、セルラー電話における
移動局の現在位置検出サービス方式に関する。
移動局の現在位置検出サービス方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、電話により提供されるサービスと
して、気象、現在時刻、通話希望相手先の住所による電
話番号の照会等様々なものがあり、広く活用されてい
る。一方、従来の固定式電話システムに対して、「いつ
でもどこでも誰とでも」という通信の本質的要求の実現
に向けて、セルラー方式の移動体通信システムが導入さ
れ、急速に普及している。しかしながら、移動体通信に
おいては、移動局の現在位置は不特定であり、現在位置
を簡単に知る方法の実現が期待されている。従来のシス
テムは、例えばＧＰＳ（グローバルポジショニングシス
テム）のように、システム及び装置が非常に大規模にな
る。移動体の特性に対応したセルラー電話システムが実
現されているにも拘らず、電話により移動体の位置情報
を提供するサービスは、現在行われていない。
して、気象、現在時刻、通話希望相手先の住所による電
話番号の照会等様々なものがあり、広く活用されてい
る。一方、従来の固定式電話システムに対して、「いつ
でもどこでも誰とでも」という通信の本質的要求の実現
に向けて、セルラー方式の移動体通信システムが導入さ
れ、急速に普及している。しかしながら、移動体通信に
おいては、移動局の現在位置は不特定であり、現在位置
を簡単に知る方法の実現が期待されている。従来のシス
テムは、例えばＧＰＳ（グローバルポジショニングシス
テム）のように、システム及び装置が非常に大規模にな
る。移動体の特性に対応したセルラー電話システムが実
現されているにも拘らず、電話により移動体の位置情報
を提供するサービスは、現在行われていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】セルラー方式無線電話
システムを用いて移動体の位置を検出する方法として、
例えば西川他による”位置検出方式”（特開３ー２３５
０７７号公報）等が提案されている。図２にその内容を
示すが、本技術は、移動体である無線電話機１０１と無
線電話局基地局との間で交信を行う無線電話方式におい
て、移動体１０１から発信される特定の電話番号を受
け、移動体１０１近隣に位置する３局以上の無線電話基
地局３０２、３０３、３０４より位置検出信号を移動体
１０１へ送出させ、その応答信号を受信し、受信から応
答までの時間を求めて移動体１０１の位置を計算し、そ
の計算出力を移動体１０１へ通知するようにしている。
システムを用いて移動体の位置を検出する方法として、
例えば西川他による”位置検出方式”（特開３ー２３５
０７７号公報）等が提案されている。図２にその内容を
示すが、本技術は、移動体である無線電話機１０１と無
線電話局基地局との間で交信を行う無線電話方式におい
て、移動体１０１から発信される特定の電話番号を受
け、移動体１０１近隣に位置する３局以上の無線電話基
地局３０２、３０３、３０４より位置検出信号を移動体
１０１へ送出させ、その応答信号を受信し、受信から応
答までの時間を求めて移動体１０１の位置を計算し、そ
の計算出力を移動体１０１へ通知するようにしている。
【０００４】しかしながら、本技術では、従来の基地局
の機能に加えて移動局へのパルス信号送信装置ならびに
応答信号検出装置を必要とし、隣接する基地局間での複
雑な情報処理が要求される。
の機能に加えて移動局へのパルス信号送信装置ならびに
応答信号検出装置を必要とし、隣接する基地局間での複
雑な情報処理が要求される。
【０００５】これら従来の技術においては、現在のセル
ラー電話のシステム規模を増大させると共に多大な情報
処理を必要とする。例えば、前記技術においては、従来
の基地局の機能に加えて移動局へのパルス信号送信装置
ならびに応答信号検出装置を必要とし、隣接する基地局
間での複雑な情報処理が要求される。
ラー電話のシステム規模を増大させると共に多大な情報
処理を必要とする。例えば、前記技術においては、従来
の基地局の機能に加えて移動局へのパルス信号送信装置
ならびに応答信号検出装置を必要とし、隣接する基地局
間での複雑な情報処理が要求される。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術のこ
れらの問題点を解決することを目的とし、セルラー方式
無線電話システムを利用して、簡単に効率よく移動体の
現在位置を推定し、移動体に現在位置情報を提供する方
式を提案するものである。
れらの問題点を解決することを目的とし、セルラー方式
無線電話システムを利用して、簡単に効率よく移動体の
現在位置を推定し、移動体に現在位置情報を提供する方
式を提案するものである。
【０００７】上記課題を解決するために、本発明は、セ
ルラー方式の電話サービスシステムにおいて、移動局が
交信基地局を含めた３局以上の基地局からの受信信号レ
ベルを交信基地局に報告し、交信基地局で各基地局電波
の伝搬損を求めて移動局と各基地局との距離を求めるこ
とにより移動局の現在位置情報を得るようにした。
ルラー方式の電話サービスシステムにおいて、移動局が
交信基地局を含めた３局以上の基地局からの受信信号レ
ベルを交信基地局に報告し、交信基地局で各基地局電波
の伝搬損を求めて移動局と各基地局との距離を求めるこ
とにより移動局の現在位置情報を得るようにした。
【０００８】
【作用】上記構成によれば、交信基地局は交信基地局
は、移動体からの情報により各基地局の電波の伝搬損を
知り、それにより移動体の現在位置を推定することがで
きる。
は、移動体からの情報により各基地局の電波の伝搬損を
知り、それにより移動体の現在位置を推定することがで
きる。
【０００９】
【実施例】セルラー電話において、移動体は円滑なセル
切換えを行うために、交信基地局との通話中に交信基地
局の指示により、交信基地局の電波と共に他の基地局の
電波の強度をも検出し、結果を交信基地局に報告する機
能を持つ。そこで移動体より現在位置情報の要求があれ
ば、交信基地局は隣接する基地局の電波レベルを報告す
るように移動体に指示する。移動体より測定結果が送信
されたら、交信基地局は、それぞれの基地局からの電波
のレベル差によって移動体の現在位置を推定する。つま
り交信基地局は、移動体からの情報により各基地局の電
波の伝搬損を得る。例えば秦による”Empirical formul
a for propagation loss in land mobile radio ”,IEE
E Trans. Veh. Technol.,vol.VT-29,3(1980)では市街地
における伝搬損は次のように示される。
切換えを行うために、交信基地局との通話中に交信基地
局の指示により、交信基地局の電波と共に他の基地局の
電波の強度をも検出し、結果を交信基地局に報告する機
能を持つ。そこで移動体より現在位置情報の要求があれ
ば、交信基地局は隣接する基地局の電波レベルを報告す
るように移動体に指示する。移動体より測定結果が送信
されたら、交信基地局は、それぞれの基地局からの電波
のレベル差によって移動体の現在位置を推定する。つま
り交信基地局は、移動体からの情報により各基地局の電
波の伝搬損を得る。例えば秦による”Empirical formul
a for propagation loss in land mobile radio ”,IEE
E Trans. Veh. Technol.,vol.VT-29,3(1980)では市街地
における伝搬損は次のように示される。
【００１０】
【数１】
【００１１】移動局アンテナ高を平均的なアンテナ高に
定数化し、それぞれの基地局における補正項a(hm) を実
験的に求めておけば、伝搬損を知ることにより各基地局
と移動体との距離を求めることが出来る。したがって、
移動体が交信基地局を含めた３局以上の基地局からの受
信信号レベルを交信基地局に報告し、交信基地局で各基
地局電波の伝搬損を求めて移動局と各基地局との距離を
求めることにより移動体の位置を計算することができ
る。
定数化し、それぞれの基地局における補正項a(hm) を実
験的に求めておけば、伝搬損を知ることにより各基地局
と移動体との距離を求めることが出来る。したがって、
移動体が交信基地局を含めた３局以上の基地局からの受
信信号レベルを交信基地局に報告し、交信基地局で各基
地局電波の伝搬損を求めて移動局と各基地局との距離を
求めることにより移動体の位置を計算することができ
る。
【００１２】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明
する。
する。
【００１３】図１は、本発明の実施例を示す概略説明図
である。図１において、Ａは移動体であり、基地局Ｂ１
は自局周辺の基地局Ｂ２及びＢ３のそれぞれの位置（ｘ
２，ｙ２），（ｘ３，ｙ３）及びアンテナ高ｈ２，ｈ３
の値を記憶している。
である。図１において、Ａは移動体であり、基地局Ｂ１
は自局周辺の基地局Ｂ２及びＢ３のそれぞれの位置（ｘ
２，ｙ２），（ｘ３，ｙ３）及びアンテナ高ｈ２，ｈ３
の値を記憶している。
【００１４】移動体Ａより基地局Ｂ１に現在位置情報の
要求があると、基地局Ｂ１は送信出力をＰ１［ｄＢｍ］
に設定するとともに、移動体Ａに受信レベルを報告する
ように要求する。出力Ｐ１は（１）式で示される伝搬損
Ｌ１［ｄＢ］を受けてＰ１ーＬ１［ｄＢｍ］の電力とな
って移動体Ａに到来する。移動体ＡがＧ［ｄＢ］の電力
増幅率を持つものとすると、移動体Ａは基地局Ｂ１にＲ
１＝Ｐ１ーＬ１＋Ｇ［ｄＢｍ］の受信信号レベルを得た
と基地局Ｂ１に報告する。（１）式において、fcとhmは
既知だから、定数項をまとめると、次の式を得る。
要求があると、基地局Ｂ１は送信出力をＰ１［ｄＢｍ］
に設定するとともに、移動体Ａに受信レベルを報告する
ように要求する。出力Ｐ１は（１）式で示される伝搬損
Ｌ１［ｄＢ］を受けてＰ１ーＬ１［ｄＢｍ］の電力とな
って移動体Ａに到来する。移動体ＡがＧ［ｄＢ］の電力
増幅率を持つものとすると、移動体Ａは基地局Ｂ１にＲ
１＝Ｐ１ーＬ１＋Ｇ［ｄＢｍ］の受信信号レベルを得た
と基地局Ｂ１に報告する。（１）式において、fcとhmは
既知だから、定数項をまとめると、次の式を得る。
【００１５】
【数２】
【００１６】次に基地局Ｂ１は基地局Ｂ２に、周波数ｆ
ｃ２で電力Ｐ２の搬送波を出力するよう指令するととも
に、移動体Ａにその受信レベルを報告するよう要求す
る。その結果、同様にして次の式を得る。
ｃ２で電力Ｐ２の搬送波を出力するよう指令するととも
に、移動体Ａにその受信レベルを報告するよう要求す
る。その結果、同様にして次の式を得る。
【００１７】
【数３】
【００１８】同様にして基地局Ｂ３について次の式を得
る。
る。
【００１９】
【数４】
【００２０】Ｇ、ｘ，ｙの３変数に対して（２）〜
（４）式が成立し、移動体Ａの位置（ｘ，ｙ）が求ま
る。なお、受信信号の瞬時値はフェージング等により変
動するので受信信号の積分化等の考慮を行うとさらＢに
精度は増す。
（４）式が成立し、移動体Ａの位置（ｘ，ｙ）が求ま
る。なお、受信信号の瞬時値はフェージング等により変
動するので受信信号の積分化等の考慮を行うとさらＢに
精度は増す。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成なら
びに方法によれば、従来のセルラーシステムの規模を増
大させることなく、非常に簡単な計算処理を行うだけ
で、セルラー無線電話システムにおける移動体位置検出
サービスを提供するものである。本方式は、基地局にお
いても移動局においてもハードウエアの追加及び変更は
一切不要であり、基地局ソフトウエアの若干の変更のみ
でサービスを実現できる。 また、個々の基地局におい
て伝搬実験を行い、各セルの特殊性を加味した数式を用
いることにより大規模なシステムと同等の精度で位置を
特定することが期待できる。
びに方法によれば、従来のセルラーシステムの規模を増
大させることなく、非常に簡単な計算処理を行うだけ
で、セルラー無線電話システムにおける移動体位置検出
サービスを提供するものである。本方式は、基地局にお
いても移動局においてもハードウエアの追加及び変更は
一切不要であり、基地局ソフトウエアの若干の変更のみ
でサービスを実現できる。 また、個々の基地局におい
て伝搬実験を行い、各セルの特殊性を加味した数式を用
いることにより大規模なシステムと同等の精度で位置を
特定することが期待できる。
【図１】本発明の実施例を示す概略説明図。
【図２】従来の位置検出方式を示す図。
Ａ ：移動体 Ｂ１：基地局 Ｂ２：基地局 Ｂ３：基地局
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−45030（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−91010（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−44929（ＪＰ，Ａ) 奥村善久，移動伝搬における地物効果 の統一的表記法，電子情報通信学会技術 研究報告，日本，電子情報通信学会，Ｖ ｏｌ．84，Ｎｏ．118，ｐｐ．９−14, 1984年 Ｌｅｏｎ Ｊａｓｉｎｓｋｉ，ＳＴＡ ＴＩＳＴＩＣＡＬ ＡＮＡＬＹＳＩＳ ＯＦ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳ ＲＡＮＧＥ ＡＮＤ ＲＥＬＩＡＢＩＬ ＩＴＹ ＩＮ ＴＨＥ ＰＲＥＳＥＮＣ Ｅ ＯＦ ＩＮＴＥＲＦＥＲＥＮＣＥ, ＩＥＥＥ Ａｎｎｕ Ｃｏｎｆ Ｖｅｈ Ｔｅｃｈｎｏｌ Ｇｒｏｕｐ，米国, ＩＥＥＥ，Ｖｏｌ．25ｔｈ，ｐｐ．65− 70，1975年 ＭＡＳＡＲＵ ＨＡＴＡ，Ｅｍｐｉｒ ｉｃａｌ Ｆｏｒｍｕｌａ ｆｏｒ Ｐ ｒｏｐａｇａｔｉｏｎ Ｌｏｓｓ ｉｎ Ｌａｎｄ Ｍｏｂｉｌｅ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ，ＩＥＥＥ Ｔｒａ ｎｓａｃｔｉｏｎｓ ｏｎ Ｖｅｈｉｃ ｕｌａｒ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ，米 国，ＩＥＥＥ，Ｖｏｌ．ＶＴ−29，Ｎ ｏ．３，ｐｐ．317−325，1980年８月 中島崇文、守山栄松，市街地構造の伝 搬損に与える影響，電子情報通信学会技 術研究報告，日本，電子情報通信学会, Ｖｏｌ．93，Ｎｏ．212（Ａ・Ｐ93− 64），ｐｐ．１−６，1993年 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01S 5/00 - 5/14 G01C 21/00 - 21/24 G01C 23/00 - 25/00 H04B 7/14 - 7/195 H04B 7/22 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38 ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ)
Claims (1)
- 【請求項１】移動局と、この移動局と交信可能な３局以
上の基地局とによって構成される、セルラー電話におけ
る移動局の現在位置検出サービス方式において、 前記移動局と交信している交信中の交信基地局が、隣接
する複数の隣接基地局に送信出力を指示し、前記移動局
に対し当該隣接基地局について受信レベルを報告するよ
う要求する手段と、 前記移動局が、前記交信基地局並びに前記隣接基地局の
電波を受信し各受信レベルを交信基地局に報告する手段
と、 さらに前記交信基地局が、前記報告に基いて各基地局の
電波伝搬損を求め、求めた前記電波伝搬損に基いて前記
移動局と各基地局との距離を求め、移動局の現在位置情
報を得る手段と、 を備えたことを特徴とするセルラー電話における移動局
の現在位置検出サービス方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32014894A JP3260991B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | セルラー電話における移動局の現在位置検出サービス方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32014894A JP3260991B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | セルラー電話における移動局の現在位置検出サービス方式 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08179028A JPH08179028A (ja) | 1996-07-12 |
| JP3260991B2 true JP3260991B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=18118249
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32014894A Expired - Fee Related JP3260991B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | セルラー電話における移動局の現在位置検出サービス方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3260991B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3305608B2 (ja) | 1997-02-20 | 2002-07-24 | 松下電器産業株式会社 | 距離測定機能付き移動体通信機 |
| US6148211A (en) * | 1997-09-05 | 2000-11-14 | Motorola, Inc. | Method and system for estimating a subscriber's location in a cluttered area |
| JP3156768B2 (ja) * | 1998-01-21 | 2001-04-16 | 日本電気株式会社 | セルラ基地局およびそれに搭載される位置標定装置 |
| GB9915841D0 (en) | 1999-07-06 | 1999-09-08 | Nokia Telecommunications Oy | Location of a station |
| KR100425086B1 (ko) * | 1999-09-02 | 2004-03-30 | 엘지전자 주식회사 | 이동 통신 시스템과 이동국 및 이동국의 위치 추적 방법 |
| JP2002107443A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-10 | Ntt Docomo Inc | 移動機の位置推定方法及び装置 |
| JP2003010348A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-14 | Teruya:Kk | 地下又は建築構造物内における災害情報等の収集ネットワークシステム |
| US7310532B2 (en) | 2001-12-05 | 2007-12-18 | Intel Corporation | Method of automatically updating presence information |
| JP3875136B2 (ja) * | 2002-04-05 | 2007-01-31 | 三菱電機株式会社 | 端末装置、基地局及び無線通信システム |
| CN109842437A (zh) * | 2017-11-29 | 2019-06-04 | 索尼公司 | 无线通信系统中的电子设备、方法和计算机可读存储介质 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP32014894A patent/JP3260991B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (4)
| Title |
|---|
| Ｌｅｏｎ Ｊａｓｉｎｓｋｉ，ＳＴＡＴＩＳＴＩＣＡＬ ＡＮＡＬＹＳＩＳ ＯＦ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳ ＲＡＮＧＥ ＡＮＤ ＲＥＬＩＡＢＩＬＩＴＹ ＩＮ ＴＨＥ ＰＲＥＳＥＮＣＥ ＯＦ ＩＮＴＥＲＦＥＲＥＮＣＥ，ＩＥＥＥ Ａｎｎｕ Ｃｏｎｆ Ｖｅｈ Ｔｅｃｈｎｏｌ Ｇｒｏｕｐ，米国，ＩＥＥＥ，Ｖｏｌ．２５ｔｈ，ｐｐ．６５−７０，１９７５年 |
| ＭＡＳＡＲＵ ＨＡＴＡ，Ｅｍｐｉｒｉｃａｌ Ｆｏｒｍｕｌａ ｆｏｒ Ｐｒｏｐａｇａｔｉｏｎ Ｌｏｓｓ ｉｎ Ｌａｎｄ Ｍｏｂｉｌｅ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ，ＩＥＥＥ Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎｓ ｏｎ Ｖｅｈｉｃｕｌａｒ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ，米国，ＩＥＥＥ，Ｖｏｌ．ＶＴ−２９，Ｎｏ．３，ｐｐ．３１７−３２５，１９８０年８月 |
| 中島崇文、守山栄松，市街地構造の伝搬損に与える影響，電子情報通信学会技術研究報告，日本，電子情報通信学会，Ｖｏｌ．９３，Ｎｏ．２１２（Ａ・Ｐ９３−６４），ｐｐ．１−６，１９９３年 |
| 奥村善久，移動伝搬における地物効果の統一的表記法，電子情報通信学会技術研究報告，日本，電子情報通信学会，Ｖｏｌ．８４，Ｎｏ．１１８，ｐｐ．９−１４，１９８４年 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08179028A (ja) | 1996-07-12 |
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