JP3260866B2 - 等倍結像素子アレイ - Google Patents

等倍結像素子アレイ

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JP3260866B2
JP3260866B2 JP32934292A JP32934292A JP3260866B2 JP 3260866 B2 JP3260866 B2 JP 3260866B2 JP 32934292 A JP32934292 A JP 32934292A JP 32934292 A JP32934292 A JP 32934292A JP 3260866 B2 JP3260866 B2 JP 3260866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は等倍結像素子アレイに
関する。
【0002】
【従来の技術】集光素子と屋根型ミラーの組み合わせを
1単位とする等倍結像素子を所定方向へ複数単位配列し
てなり、上記各等倍結像素子の結像作用により物体面の
等倍像を等倍結像素子配列方向へ合成的に結像させる等
倍結像素子アレイが知られている(特開昭57−373
26号公報)。
【0003】図10は、このような等倍結像素子アレイ
を用いた原稿読み取り装置を略示している。符号1で示
す屋根型ミラーアレイは、平面鏡を互いに直行させて組
み合わせた屋根型ミラーを、その鏡面の稜線部が図面に
平行になるようにして、図面に直交する方向へ複数個配
列し、全体を一体化したものであり、複数の屋根型ミラ
ーが図面に直交する方向へ所定のピッチでアレイ配列し
ている。
【0004】符号2で示す集光素子アレイは、上記屋根
型ミラーアレイ1における屋根型ミラーの配列ピッチと
同ピッチで、集光レンズを配列一体化したもので、各集
光レンズが屋根型ミラーアレイ1の各屋根型ミラーと
1:1に対応するようにして設けられる。即ち、集光素
子アレイ2における任意の集光レンズの光軸は、対応す
る屋根型ミラーの鏡面稜線部中央に位置するように、集
光レンズアレイ2と屋根型ミラーアレイ1の位置関係が
定められている。屋根型ミラーアレイ1と集光レンズア
レイ2とは、上記のように位置関係を定められてケーシ
ング9により一体化されて等倍結像素子アレイを構成し
ている。この等倍結像素子アレイにおいて1単位の等倍
結像素子は、1個の集光レンズとこれに対応する屋根型
ミラーで構成される。
【0005】図10において、読み取られる情報を有す
る原稿は、符号3で示すコンタクトガラスの上面に接触
しつつ図の左方もしくは右方へ搬送され、搬送される原
稿の原稿面は照明装置5(例えば発光素子を図面に直交
する方向へ密接して配置したもの)により図面に直交す
る方向に長いスリット状に照明される。符号6は、基板
7上において図面に直交する方向へ微小な光センサーを
配列したラインセンサーである。ラインセンサー6とコ
ンタクトガラス3の上面は、図面に直交する方向に長い
平面鏡4を介して、等倍結像素子アレイにより互いに共
役な関係になっている。
【0006】照明装置5により照明しつつ原稿を搬送す
ると、原稿からの光は集光素子アレイの集光レンズに入
射して平行光束となり、集光レンズに対応する屋根型ミ
ラーの各鏡面により順次反射され、再度集光レンズを通
って射出し、平面鏡4により反射されてラインセンサー
6上に原稿のライン状の等倍像を結像する。従って、ラ
インセンサー6を駆動することにより原稿上の情報を電
気信号に変換できる。
【0007】上記のように、従来の等倍結像素子アレイ
は、別個に形成された屋根型ミラーアレイと集光素子ア
レイとを組み合わせて構成されていた。これら各アレイ
は一般に樹脂成形により作製されるため、あまり長尺の
ものは作製できず、読み取りラインの長大化への対応が
困難であった。
【0008】また、等倍結像素子アレイはアレイ同士を
組み合わせて構成するため、集光レンズの配列ピッチと
屋根型ミラーの配列ピッチにわずかな差異があっても、
各等倍結像素子において、集光レンズ光軸と屋根型ミラ
ーとの「位置ずれ」即ち偏心が発生し、各等倍結像素子
の結像性能を劣化させ、引いては等倍結像素子アレイの
結像性能が劣化するという問題があり、等倍結像素子ア
レイを組み立てるときの集光素子アレイと屋根型ミラー
アレイの位置合わせ作業が極めて面倒であるという問題
もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、結像性能が良く、長
尺化の容易な等倍結像素子アレイの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の、等倍結像素
子アレイは「集光素子と屋根型ミラーの組み合わせを1
単位とする等倍結像素子を所定方向へ複数単位配列して
なり、各等倍結像素子の結像作用により物体面の等倍像
を等倍結像素子配列方向へ合成的に結像させる等倍結像
素子アレイ」である。
【0011】請求項1記載の等倍結像素子アレイは、複
数の集光素子および屋根型ミラーと、これら複数の集光
素子および屋根型ミラーを一体的に保持するハウジング
とを有する。勿論、集光素子と屋根型ミラーとは互いに
1:1に対応するから、これらは互いに同数である。
【0012】等倍結像素子アレイにおいて、集光素子の
「光軸方向」、等倍結像素子の「配列方向」、これら光
軸方向および配列方向に直交する「配列直交方向」とい
う3つの方向を考えるとき、これら3方向のそれぞれに
おいて、集光素子と屋根型ミラーとハウジングが、2つ
づつ互いに異なる2組みの組み合わせで係合可能であ
り、集光素子と屋根型ミラーとハウジングとを等倍結像
素子として組み合わせたとき、等倍結像素子の上記3方
向における位置関係が適切に設定されるように、集光素
子、屋根型ミラー、ハウジングの係合部が形成される。
【0013】請求項2記載の等倍結像素子アレイは、複
数の集光素子および屋根型ミラーと、各集光素子と屋根
型ミラーの間に配備される複数の絞り部材と、これら複
数の集光素子および屋根型ミラーおよび絞り部材を一体
的に保持するハウジングとを有する。集光素子と屋根型
ミラーと絞り部材は互いに同数である。
【0014】上記3方向のそれぞれにおいて、集光素子
と屋根型ミラーと絞り部材とハウジングが、2つづつ互
いに異なる3組みの組み合わせで係合可能であり、集光
素子と屋根型ミラーと絞り部材とハウジングとを等倍結
像素子として組み合わせたとき、等倍結像素子の上記3
方向における位置関係が適切に設定されるように、集光
素子、屋根型ミラー、絞り部材、ハウジングの係合部が
形成される。
【0015】請求項3記載の等倍結像素子アレイは、所
定のピッチで所定方向へ配列する複数の屋根型ミラーを
一体的に形成した屋根型ミラーアレイと、複数の集光素
子と、これら複数の集光素子および屋根型ミラーアレイ
を一体的に保持するハウジングとを有する。
【0016】各集光素子と屋根型ミラーアレイとは互い
に係合可能であり、集光素子と屋根型ミラーアレイとハ
ウジングとを等倍結像素子として組み合わせたとき、上
記3方向における位置関係が適切に設定されるように、
少なくとも集光素子と屋根型ミラーアレイとの係合部が
形成される。
【0017】請求項4記載の等倍結像素子アレイは、所
定のピッチで所定方向へ配列する複数の集光素子を一体
的に形成した集光素子アレイと、複数の屋根型ミラー
と、これら集光素子アレイと屋根型ミラーを一体的に保
持するハウジングとを有する。
【0018】集光素子アレイと各屋根型ミラーとは互い
に係合可能であり、集光素子アレイと屋根型ミラーとハ
ウジングとを等倍結像素子として組み合わせたとき、上
記3方向における位置関係が適切に設定されるように、
少なくとも集光素子アレイと屋根型ミラーとの係合部が
形成される。
【0019】請求項5記載の等倍結像素子アレイは、複
数の集光素子および屋根型ミラーと、各集光素子と屋根
型ミラーの間に配備される複数の絞りを所定のピッチで
所定方向へ配列一体化した絞りアレイと、これら複数の
集光素子および屋根型ミラーおよび絞りアレイを一体的
に保持するハウジングとを有する。
【0020】絞りアレイは集光素子および屋根型ミラー
と係合可能であり、集光素子と屋根型ミラーと絞りアレ
イとハウジングとを等倍結像素子として組み合わせたと
き、上記3方向における位置関係が適切に設定されるよ
うに、少なくとも集光素子と屋根型ミラーと絞りアレイ
との係合部が形成される。
【0021】
【作用】上記のように、この発明の等倍結像素子アレイ
では、等倍結像素子アレイを構成する集光素子、屋根型
ミラー、絞り部材のうち1以上が、個別体でありアレイ
化されていないので、これらを組み合わせることによ
り、前記「偏心」のない等倍結像素子を構成できる。ま
た互いに係合する係合部の形状により、全体を等倍結像
素子アレイとして組み立てると自動的に、前記3方向の
位置関係が適正化される。
【0022】ここで図11を参照すると、等倍結像素子
を、請求項1記載のもののように、集光素子と屋根型ミ
ラーとハウジングとにより構成する場合、集光素子の光
軸方向において、集光素子、屋根型ミラー、ハウジング
のうちの2者を係合させる方法としては、第1に「集光
素子と屋根型ミラー」、「集光素子とハウジング」をそ
れぞれ係合させる方法、第2に「集光素子と屋根型ミラ
ー」、「屋根型ミラーとハウジング」をそれぞれ係合さ
せる方法、第3に「集光素子とハウジング」、「屋根型
ミラーとハウジング」をそれぞれ係合させる方法があ
る。これら3つの方法の何れによっても、全体が等倍結
像素子アレイとして組み立てられたときは、集光素子と
屋根型ミラーとハウジングとが互いに、集光素子の光軸
方向に関して相互に係合一体化されることになる。
【0023】等倍結像素子の配列方向および、配列直交
方向に関しても同様に、3通りの係合方法が可能であ
る。上記3方向のそれぞれに付き「集光素子と屋根型ミ
ラーとハウジングが、2つづつ互いに異なる2組みの組
み合わせで係合可能である」とは、このことを意味す
る。従って、請求項1記載の等倍結像素子アレイにおい
て係合の組合せは27通りあり、その何れを採用しても
よい。
【0024】図12を参照すると、等倍結像素子を、請
求項2記載のもののように、集光素子と屋根型ミラーと
絞り部材とハウジングとにより構成する場合、集光素子
の光軸方向において、集光素子、屋根型ミラー、絞り部
材、ハウジングのうちの2者を係合させる方法として
は、第1に「集光素子と屋根型ミラー」、「集光素子と
絞り部材」、「集光素子とハウジング」をそれぞれ係合
させる方法、第2に「集光素子と屋根型ミラー」、「屋
根型ミラーと絞り部材」、「屋根型ミラーとハウジン
グ」をそれぞれ係合させる方法、第3に「集光素子と絞
り部材」、「屋根型ミラーと絞り部材」、「絞り部材と
ハウジング」をそれぞれ係合させる方法、第4に「集光
素子とハウジング」、「屋根型ミラーとハウジング」、
「絞り部材とハウジング」をそれぞれ係合させる方法が
ある。これら4つの方法の何れによっても、全体が等倍
結像素子アレイとして組み立てられたときは、集光素子
と屋根型ミラーと絞り部材とハウジングとが互いに、集
光素子の光軸方向に関して相互に係合一体化されること
になる。
【0025】等倍結像素子の配列方向および、配列直交
方向に関しても同様に、4通りの係合方法が可能であ
る。上記3方向のそれぞれに付き、「集光素子と屋根型
ミラーと絞り部材とハウジングが、2つづつ互いに異な
る3組みの組み合わせで係合可能である。」とは、この
ことを意味する。従って請求項2記載の等倍結像素子ア
レイにおいて、係合の組合せは64通りあり、その何れ
を採用してもよい。
【0026】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。図1
(A),(B),(C)は請求項1記載の等倍結像素子
アレイの1実施例を説明するための図である。図1
(A)において、符号10は集光素子としての集光レン
ズ、符号12は屋根型ミラーを示している。集光レンズ
10は、レンズ部分10Aと係合部分10B,10Cが
一体として形成される。また屋根型ミラー12は、互い
に直交して組み合わせられた鏡面部12Aと係合部分1
2B,12Cが一体として形成されている。集光レンズ
10、屋根型ミラー12は何れも型を用い、樹脂により
成形加工される。同一の等倍結像素子アレイを構成する
複数の集光レンズおよび屋根型ミラーは図1(A)に示
すものと同一形状である。図1(B),(C)において
符号14A,14Bはハウジングの構成要素を示す。こ
の実施例では前記3方向のうち、「光軸方向」に関して
は集光レンズ10と屋根型ミラー12とが係合し、屋根
型ミラー12とハウジングとが係合する。また「配列方
向」に関しては、集光レンズ10と屋根型ミラー12、
屋根型ミラー12とハウジングとがそれぞれ係合し、
「配列直交方向」に関しては、集光素子10とハウジン
グ、屋根型ミラー12とハウジングとがそれぞれ係合す
る。
【0027】まず光軸方向に関して、集光レンズ10と
屋根型ミラー12との係合を考えると、この係合におけ
る、集光レンズ10の係合部は集光レンズ10の係合部
分10B,10Cの図における下方の面C1であり、屋
根型ミラー12の係合部は上記面C1と面接触する係合
部分12B,12Cの図における上方の面a1であり、
これら係合部分a1,c1が係合することにより、集光
レンズ10と屋根型ミラー12とは上記光軸方向におい
て適切な位置関係となる。
【0028】配列方向に就いてみると、この方向におけ
る集光レンズ10と屋根型ミラー12の係合の係合部
は、集光レンズ10に関しては係合部分10Cの下面部
分に形成された切欠き部分d1であり、屋根型ミラー1
2に関しては係合部分12Cの上側の面に形成され、上
記切欠き部分d1と「ぴったり」と嵌合する突起部分b
1である。
【0029】同様に、配列方向における屋根型ミラー1
2とハウジングとの係合における係合部は、屋根型ミラ
ー12に関しては、係合部分12Cの側面に形成された
係合ピン12Dであり、ハウジングに関しては、ハウジ
ングの構成要素12Aの側面部に所定のピッチで穿設さ
れた係合孔14Dである。
【0030】そこで図1(B)に示すように、集光素子
10と屋根型ミラー12とを係合させて「1単位の等倍
結像素子」となし、これら等倍結像素子を複数単位、ハ
ウジングの構成要素14Aに係合させる。即ち、各等倍
結像素子を構成する屋根型ミラー12の係合ピン12D
を構成要素14Dの係合孔14Dに係合させる。これに
より、各等倍結像素子は、配列方向へ所定のピッチで配
列することになる。
【0031】次に、図1(C)に示すように、配列され
た複数の等倍結像素子を構成要素14A,14Bにより
構成されるハウジングにより一体化する。このとき、光
軸方向に関しては、構成要素14Aの底面と、屋根型ミ
ラー12の係合部分の下面とが係合部として係合しあ
い、配列直交方向に関しては、構成要素14A,14B
の側面と、集光レンズ10、屋根型ミラー12の側面部
とが係合部として係合しあう。
【0032】かくして構成される等倍結像素子アレイに
おいて、集光素子10の光軸方向については、集光素子
10と屋根型ミラー、屋根型ミラーとハウジングとが係
合しあうことにより3者の間に適切な位置関係が実現さ
れ、配列方向に関しては集光素子10と屋根型ミラーと
が係合し、屋根型ミラーとハウジングとが係合しあうこ
とにより3者間に適切な位置関係が実現される。さらに
配列直交方向に関しては、集光レンズと屋根型ミラーと
がともにハウジングと係合しあうことにより3者間に適
切な位置関係を実現する。
【0033】上記の如くして「偏心」がない結像性能良
好な等倍結像素子アレイを、容易かつ確実に組み立てる
ことができる。
【0034】図1(D),(E)は、集光レンズと屋根
型ミラーとの配列方向の係合の変形例である。図1
(D)の例では、屋根型ミラー12に形成された係合ピ
ンb2と集光レンズ10に形成された係合孔d2の係合
により行われ、図1(E)の例では、屋根型ミラー12
に形成された1対の突起a3と、集光素子10に形成さ
れた1対の切欠きc3との係合によって行われる。
【0035】また、図1(F)は、ハウジング14と等
倍結像素子との係合の別例を示す。ハウジング14は、
一体構造であり、情報に設けられた開口部を押し広げて
等倍結像素子の係合を行ったのち開口部を閉じて、等倍
結像素子アレイとする。
【0036】図1に示す実施例では、係合部分を、集光
素子、屋根型ミラーの両側部に形成したが、これに限ら
ず、図2(A)に示すように、係合部分12Fを屋根型
ミラー12Aを取り巻くように形成して屋根型ミラーの
1単位としてよく、図2(B)(C)に示す集光素子単
位のように、係合部分10F,10Gを集光レンズ10
Aを取り囲むように形成してもよい。係合部としては、
これら係合部分の上下の面や、これら係合部分に係合ピ
ンや係合突起、あるいはこれらと係合する係合孔や切欠
き(図示されず)を形成すればよい。
【0037】図3(A)(B)(C)(D)は、集光素
子である集光レンズと、屋根型ミラーとの係合の別の実
施例を示す。繁雑を避けるため、混同の虞れがないと思
われるものについては図1におけると同一の符号を用い
る。図3(A)(B)(C)(D)の例とも、「光軸方
向」および「配列方向」に関する集光レンズと屋根型ミ
ラーの係合は、図1(A)(D)(E)の例と同様であ
るが、「配列直交方向」に関しては屋根型ミラー同志が
係合突起e1と係合穴e2、係合ピンe3と係合孔e
4、突起e5と係合切り欠き(図示されず)により係合
しあうようになっている。このようにして、集光レンズ
と屋根型ミラーとを係合させて等倍結像素子の1単位を
構成し、各等倍結像素子を屋根型ミラー相互で係合させ
れば、「光軸方向」「配列方向」「配列直交方向」の3
方向に対して、位置関係の良好な等倍結像素子のアレイ
配列が得られるのでこれをハウジングで保持すれば、所
望の等倍結像素子アレイを得ることができる。
【0038】図3(D)に示す例では、集光レンズ10
Aと屋根型ミラー12Aとは、係合部分の係合部をなす
張出し部の接触しあう面と、この部分に形成された係合
ピンb2と係合孔d2の係合により係合しあうことによ
り、光軸方向および配列方向における位置関係の良好な
等倍結像素子が構成され、各屋根型ミラー12Aの係合
部分に形成された係合ピンe3と係合孔e4の係合によ
り、各等倍結像素子は配列直交方向に位置関係の良好な
アレイに係合される。
【0039】図3(E)は、図3(D)に示す集光レン
ズと屋根型ミラーとのアレイ配列をハウジング140に
より一体的に保持した例である。光軸方向に就いては、
集光レンズの係合部分をなす張出し部とハウジング14
0の内壁の溝部との係合により位置関係の設定が行わ
れ、配列直交方向に関しては、ハウジング内壁部と集光
レンズ係合部分の側壁部分との係合により位置関係の設
定がなされる。また配列直交方向に関しては、等倍結像
素子のアレイはハウジング140に対して移動・変位自
在である。この例では、例えば、環境温度の変化に応じ
て集光レンズと屋根型ミラーとの配列ピッチをハウジン
グ内部で自在に調整することができる。
【0040】図3(F)(G)(H)には、変形例を3
例示す。いずれも、図3(D)(E)に示す例と同様の
ものである。図3(F)の例では、ハウジング141と
の係合は、屋根型ミラーの側面とハウジング内面との接
触により行われ、同図(G)(H)の例では、集光レン
ズおよび/または屋根型ミラーの係合部分をなす張出し
部分の端面部とハウジング142,143の内面の溝底
面部との接触により行われる。
【0041】図4は変形例で、(A)は、屋根型ミラー
12Aの係合部分を、屋根型ミラー12Aを取り巻くよ
うに形成して、突起e10と、これに係合する係合穴
(図示されず)とにより、屋根型ミラーを配列方向へ相
互に配列させ、屋根型ミラー相互間の配列直交方向にお
ける位置関係を規制するようにした例であり、(B)お
よび(C)は、集光レンズ10Aの係合部分を、集光レ
ンズ10Aを取り巻くように形成して、突起e11,e
12と、これに係合する係合穴(図示されず)とによ
り、集光レンズを配列方向へ相互に配列させ、集光レン
ズ相互間の配列直交方向における位置関係を規制するよ
うにした例である。
【0042】図5は、請求項2記載の等倍結像素子アレ
イの1実施例を説明するための図である。この実施例で
は、等倍結像素子を構成する集光レンズ10Aと屋根型
ミラー12Aとの間に絞り部材11が配備される。これ
ら3者は、光軸方向に関しては互いに係合部分の接触面
の接触係合により係合し、配列方向および配列直交方向
には、集光レンズの係合部分に形成された切欠き10K
および絞り部材11に形成された切欠き11Kに、屋根
型ミラー係合部分に形成された突起12Kが係合するこ
とにより位置関係を整合される。また屋根型ミラー12
A相互は、係合ピンe3と係合孔e4の係合により配列
方向へ相互に係合一体化される。この係合により、絞り
部材11を集光レンズ10Aと屋根型ミラー12Aとの
間に介在させた等倍結像素子のアレイ配列が得られる。
【0043】このアレイ配列を、図5(B)に示すよう
に、ハウジング144により一体的に保持すれば所望の
等倍結像素子アレイを得ることができる。図4(C)は
変形例を示す。この例では、ハウジングに対して、集光
レンズ10Aと絞り部材11と屋根型レンズ12Aとを
係合させると、上記3者の位置関係が設定される。
【0044】図6は、絞り部材を用いることの意味を説
明する図である。図6(A)のように、絞り部材による
光束の絞り量が少ないと、個々の等倍結像素子の結像面
における光量分布Lの重なりあいによる合成的な光量分
布は分布L1のようになって均一にならないが、図6
(B)に示すように、光束を適当に絞ることにより、個
々の等倍結像素子による光量分布L3の重なり具合を均
して、分布L4のように均一な分布とすることができ
る。絞り部材の絞り量は、光線追跡法等により最適の大
きさを設定できる。
【0045】図7は請求項3記載の等倍結像素子アレイ
の1実施例である。この実施例において、等倍結像素子
アレイは、所定のピッチで所定方向へ配列する複数の屋
根型ミラーを一体的に形成した屋根型ミラーアレイ12
0と、複数の集光レンズ10と、これら複数の集光レン
ズ10および屋根型ミラーアレイ120を一体的に保持
するハウジング(図示されず)とを有する。各集光レン
ズ10と屋根型ミラーアレイ120とは互いに係合可能
であり、これらを係合させることにより、光軸方向・配
列方向および配列直交方向において、集光レンズ10と
屋根型ミラーアレイの個々の屋根型ミラーとの位置関係
の整合した等倍結像素子のアレイ配列が得られる。この
アレイ配列を図示されないハウジングにより一体的に保
持することにより所望の等倍結像素子アレイを得ること
ができる。
【0046】図8は請求項4記載の等倍結像素子アレイ
の1実施例である。この実施例において、等倍結像素子
アレイは、所定のピッチで所定方向へ配列する複数の集
光レンズを一体的に形成した集光素子アレイ100と、
複数の屋根型ミラー12と、これら集光素子アレイ10
0と屋根型ミラー12を一体的に保持する図示されない
ハウジングとを有する。集光素子アレイ100と各屋根
型ミラー12とは互いに係合可能であり、これらを係合
させることにより、光軸方向・配列方向および配列直交
方向において、集光レンズと屋根型ミラーアレイの個々
の屋根型ミラーとの位置関係の整合した等倍結像素子の
アレイ配列が得られる。このアレイ配列を図示されない
ハウジングにより一体的に保持することにより所望の等
倍結像素子アレイを得ることができる。
【0047】図9は請求項5記載の等倍結像素子アレイ
の1実施例である。この実施例において、等倍結像素子
アレイは、複数の集光レンズ10および屋根型ミラー1
2と、集光レンズ10と屋根型ミラー12の間に配備さ
れる、複数の絞りを所定のピッチで所定方向へ配列一体
化した絞りアレイ110と、これら複数の集光レンズ1
0および屋根型ミラー10および絞りアレイ110を一
体的に保持するハウジング(図示されず)とを有する。
絞りアレイ110は、集光レンズ10および屋根型ミラ
ー12と係合可能であり、集光レンズ10と屋根型ミラ
ー12と絞りアレイ110とを係合させることにより、
光軸方向・配列方向および配列直交方向において、集光
レンズと屋根型ミラーと絞りアレイの個々の絞りとの位
置関係の整合した等倍結像素子のアレイ配列が得られ
る。このアレイ配列を図示されないハウジングにより一
体的に保持することにより所望の等倍結像素子アレイを
得ることができる。
【0048】図7〜図9の各実施例で、各部を係合させ
る係合部の構造は、図1〜図5の実施例で説明した各種
の係合部形態を適宜利用できることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば新規な
等倍結像素子アレイを提供できる。この発明の等倍結像
素子アレイは、上記の如き構成となっているから、個々
の結像光学素子を光軸ずれのない素子として構成でき、
これらを位置精度良くアレイ配列した等倍結像素子アレ
イを容易各確実に製造可能であり、各等倍結像素子の配
列数を増やすことにより長尺化も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の等倍結像素子アレイの実施例を
説明するための図である。
【図2】上記実施例の変形例を説明する図である。
【図3】請求項1記載の等倍結像素子アレイの他の実施
例を説明するための図である。
【図4】図3の実施例の変形例を説明するための図であ
る。
【図5】請求項2記載の等倍結像素子アレイの実施例を
説明するための図である。
【図6】請求項2記載の等倍結像素子アレイにおいて、
絞り部材を用いることの効用を説明するための図であ
る。
【図7】請求項3記載の等倍結像素子アレイを説明する
ための図である。
【図8】請求項4記載の等倍結像素子アレイを説明する
ための図である。
【図9】請求項5記載の等倍結像素子アレイを説明する
ための図である。
【図10】等倍結像素子アレイを用いた原稿読み取り装
置を説明するための図である。
【図11】請求項1記載の等倍結像素子アレイにおける
集光素子と屋根型ミラーとハウジングの3方向における
係合の組み合わせを説明するための図である。
【図12】請求項2記載の等倍結像素子アレイにおける
集光素子と屋根型ミラーと絞り部材とハウジングの3方
向における係合の組み合わせを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 集光レンズ 12 屋根型ミラー 14 ハウジング

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集光素子と屋根型ミラーの組み合わせを1
    単位とする等倍結像素子を所定方向へ複数単位配列して
    なり、上記各等倍結像素子の結像作用により物体面の等
    倍像を等倍結像素子配列方向へ合成的に結像させる等倍
    結像素子アレイであって、 複数の集光素子および屋根型ミラーと、これら複数の集
    光素子および屋根型ミラーを一体的に保持するハウジン
    グとを有し、 集光素子の光軸方向、等倍結像素子の配列方向、これら
    光軸方向および配列方向に直交する配列直交方向の3方
    向のそれぞれにおいて、上記集光素子と屋根型ミラーと
    ハウジングが、2つづつ互いに異なる2組みの組み合わ
    せで係合可能であり、 上記集光素子と屋根型ミラーとハウジングとを等倍結像
    素子として組み合わせたとき、等倍結像素子の上記3方
    向における位置関係が適切に設定されるように、上記集
    光素子、屋根型ミラー、ハウジングの係合部を形成した
    ことを特徴とする等倍結像素子アレイ。
  2. 【請求項2】集光素子と屋根型ミラーの組み合わせを1
    単位とする等倍結像素子を所定方向へ複数単位配列して
    なり、上記各等倍結像素子の結像作用により物体面の等
    倍像を等倍結像素子配列方向へ合成的に結像させる等倍
    結像素子アレイであって、 複数の集光素子および屋根型ミラーと、各集光素子と屋
    根型ミラーの間に配備される複数の絞り部材と、これら
    複数の集光素子および屋根型ミラーおよび絞り部材を一
    体的に保持するハウジングとを有し、 集光素子の光軸方向、等倍結像素子の配列方向、これら
    光軸方向および配列方向に直交する配列直交方向の3方
    向のそれぞれにおいて、上記集光素子と屋根型ミラーと
    絞り部材とハウジングが、2つづつ互いに異なる3組み
    の組み合わせで係合可能であり、 上記集光素子と屋根型ミラーと絞り部材とハウジングと
    を等倍結像素子として組み合わせたとき、等倍結像素子
    の上記3方向における位置関係が適切に設定されるよう
    に、上記集光素子、屋根型ミラー、絞り部材、ハウジン
    グの係合部を形成したことを特徴とする等倍結像素子ア
    レイ。
  3. 【請求項3】集光素子と屋根型ミラーの組み合わせを1
    単位とする等倍結像素子を所定方向へ複数単位配列して
    なり、上記各等倍結像素子の結像作用により物体面の等
    倍像を等倍結像素子配列方向へ合成的に結像させる等倍
    結像素子アレイであって、 所定のピッチで所定方向へ配列する複数の屋根型ミラー
    を一体的に形成した屋根型ミラーアレイと、複数の集光
    素子と、これら複数の集光素子および屋根型ミラーアレ
    イを一体的に保持するハウジングとを有し、 各集光素子と屋根型ミラーアレイとが互いに係合可能で
    あり、 上記集光素子と屋根型ミラーアレイとハウジングとを等
    倍結像素子として組み合わせたとき、集光素子の光軸方
    向と等倍結像素子の配列方向およびこれら両方向に直交
    する配列直交方向の3方向における位置関係が適切に設
    定されるように、少なくとも集光素子と屋根型ミラーア
    レイとの係合部を形成したことを特徴とする等倍結像素
    子アレイ。
  4. 【請求項4】集光素子と屋根型ミラーの組み合わせを1
    単位とする等倍結像素子を所定方向へ複数単位配列して
    なり、上記各等倍結像素子の結像作用により物体面の等
    倍像を等倍結像素子配列方向へ合成的に結像させる等倍
    結像素子アレイであって、 所定のピッチで所定方向へ配列する複数の集光素子を一
    体的に形成した集光素子アレイと、複数の屋根型ミラー
    と、これら集光素子アレイと屋根型ミラーを一体的に保
    持するハウジングとを有し、 集光素子アレイと各屋根型ミラーとが互いに係合可能で
    あり、 上記集光素子アレイと屋根型ミラーとハウジングとを等
    倍結像素子として組み合わせたとき、集光素子の光軸方
    向と等倍結像素子の配列方向およびこれら両方向に直交
    する配列直交方向の3方向における位置関係が適切に設
    定されるように、少なくとも集光素子アレイと屋根型ミ
    ラーとの係合部を形成したことを特徴とする等倍結像素
    子アレイ。
  5. 【請求項5】集光素子と屋根型ミラーの組み合わせを1
    単位とする等倍結像素子を所定方向へ複数単位配列して
    なり、上記各等倍結像素子の結像作用により物体面の等
    倍像を等倍結像素子配列方向へ合成的に結像させる等倍
    結像素子アレイであって、 複数の集光素子および屋根型ミラーと、各集光素子と屋
    根型ミラーの間に配備される複数の絞りを所定のピッチ
    で所定方向へ配列一体化した絞りアレイと、これら複数
    の集光素子および屋根型ミラーおよび絞りアレイを一体
    的に保持するハウジングとを有し、 上記絞りアレイが、集光素子および屋根型ミラーと係合
    可能であり、 上記集光素子と屋根型ミラーと絞りアレイとハウジング
    とを等倍結像素子として組み合わせたとき、集光素子の
    光軸方向と等倍結像素子の配列方向およびこれら両方向
    に直交する配列直交方向の3方向における位置関係が適
    切に設定されるように、少なくとも集光素子と屋根型ミ
    ラーと絞りアレイとの係合部を形成したことを特徴とす
    る等倍結像素子アレイ。
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