JP3260797B2 - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電空間を区画する隔
壁を有したAC駆動形式のプラズマディスプレイパネル
(PDP)に関する。
【0002】表示電極を誘電体層で被覆したAC駆動形
式のPDPの内、例えば蛍光体によるカラー表示に適し
た面放電型のPDPなどでは、放電の拡がりを単位発光
領域内に制限するための隔壁が設けられている。
【0003】
【従来の技術】図2(a)及び(b)は従来のPDP1
jの要部の構造を示す部分断面図である。なお、図2
(b)は、図2(a)のB−B矢視断面に対応する。
【0004】PDP1jは、3電極構造を有するAC駆
動形式の面放電型のPDPである。PDP1jでは、一
対のガラス基板11,21の一方(図では下側)のガラ
ス基板21の内面上に、互いに平行に延びた一対の電極
X,Yからなる複数の電極対22が設けられ、各電極対
22は誘電体層25によって被覆されている。
【0005】誘電体層25の上には、放電空間30を電
極X,Yの延長方向に単位発光領域毎に区画する帯状の
隔壁27jが設けられており、誘電体層25及び隔壁2
7jの表面はMgOからなる保護膜28によって被覆さ
れている。
【0006】また、他方のガラス基板11の内面上に
は、隔壁27jとの当接によって放電空間30の間隙寸
法を規定する隔壁17が設けられている。そして、各隔
壁17の間に、それぞれ単位発光領域を選択的に発光さ
せるためのアドレス電極12と所定発光色の蛍光体18
とが配置されている。
【0007】電極X,Yに所定の駆動電圧を印加する
と、誘電体層25の表面方向の放電(面放電)が起こ
り、このとき生じた紫外線によって蛍光体18が励起さ
れて発光する。
【0008】以上の構成のPDP1jの製造に際して
は、各ガラス基板11,21について別個に所定の構成
要素を設けた後、ガラス基板11,21を対向配置して
周囲の封止を行う。
【0009】このとき、ガラス基板21側において、誘
電体層25及び隔壁27jは、低融点ガラスペーストの
焼成によって形成される。すなわち、まず、電極対22
を設けたガラス基板21上に、一様に低融点ガラスペー
ストを塗布し、例えば560℃程度の温度の熱処理を加
えて20〜30μm程度の厚さの誘電体層25を形成す
る。
【0010】次に、帯状の開口パターンを有したスクリ
ーンマスクを用いて、焼成時の型崩れを防止するために
無機フィラーを多めに混合した低融点ガラスペーストを
塗布する。そして、誘電体層25中への隔壁27jの埋
没を避けるため、誘電体層25が溶融しない500℃程
度の温度の熱処理を加え、100μm程度の厚さ(高
さ)の隔壁27jを形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、図2
(b)に示すように、本来は一様な帯状となるべき隔壁
27jが、空隙部50を有した隔壁(すなわち、不特定
の箇所で切れるか又は一部の高さが他より極端に低くな
った形状不良の隔壁)になることがあり、そのために、
局所的に放電が不要に拡がって表示が乱れるという問題
があった。
【0012】また、隔壁27jの形状不良が著しい場合
には、隔壁27jの形成を終了した段階のガラス基板2
1又は組み立てを完了したPDP1jが廃棄され、その
ために製造の歩留りが低下するという問題があった。
【0013】なお、空隙部50の生じる原因を検討した
結果、空隙部50は、隔壁27jとなる低融点ガラスペ
ーストが焼成に際して収縮するとき(つまり、バインダ
などの蒸発により体積が減少するとき)、軟化状態の誘
電体層25の表層部が収縮中の低融点ガラスペーストに
引きずられる形で変形し、そのために収縮の進行が急激
になるために生じると考えられる。
【0014】そこで、誘電体層25の材質として、低融
点ガラスに代えてアルミナや二酸化珪素などの無機絶縁
物を用いることが考えられる。しかし、その場合には形
成手法として蒸着などの成膜法を用いる必要があり、十
分に厚い誘電体層25を得るために長時間を要すること
から、PDPの生産性の上で不利となる。
【0015】本発明は、上述の問題に鑑み、放電空間を
区画する隔壁の形状の適正化を図り、表示の乱れの発生
を抑えることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る
造方法は、放電電極を覆う誘電体層の上でパターニング
した隔壁材料層を焼成することによって隔壁を形成する
プラズマディスプレイパネルの製造方法であって、前記
誘電体層の上に当該誘電体層よりも軟化点が高くて隔壁
形成工程の焼成に際して軟化しない絶縁体層を設け、当
該絶縁体層の上に前記パターニングした隔壁材料層を形
成して焼成することによって前記隔壁を形成するもので
ある
【0017】
【0018】
【作用】熱処理によって隔壁27を形成するとき、誘電
体層25が軟化したとしても、隔壁27と誘電体層25
との間に固形状態を保った絶縁層26が介在するので、
隔壁27となる部材の収縮(熱収縮)が穏やかに進行す
る。
【0019】これにより、隔壁27は、収縮過程で局部
的に変形することなく、所定の適正な形状となる。
【0020】
【実施例】図1は本発明に係るPDP1の要部の構成を
示す部分断面図である。なお、図1において、図2と同
一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その
説明を省略又は簡略化する。
【0021】PDP1は、マトリクス表示の各単位発光
領域に電極対22とアドレス電極12とを対応づけた3
電極構造の面放電型PDPであり、蛍光体18によって
放電ガスの発光色以外の色の表示を行うように構成され
ている。
【0022】面放電のための電極対22は、誘電体層2
5によって放電空間30に対して被覆されている。誘電
体層25は、20μm程度の厚さの低融点ガラス層であ
り、低融点ガラスペーストの焼成によって形成されてい
る。
【0023】放電空間30は、互いに当接して同一方向
に延びた帯状の隔壁17,27によって区画され且つそ
の間隙寸法(100μm程度)が規定されている。隔壁
17,27も低融点ガラスからなる。
【0024】PDP1では、誘電体層25の上に、低融
点ガラスの焼成温度(500〜600℃)では軟化しな
い程度の耐熱性を有した絶縁体層26が設けられ、この
絶縁体層26の上に隔壁27が設けられている。絶縁体
層26は、例えば二酸化珪素(SiO2 )又はアルミナ
(Al2 3 )などからなり、その厚さは5000Å程
度である。
【0025】なお、絶縁体層26の表面には、後述のよ
うに誘電体層25上に隔壁27を設けた後の段階で、二
次電子放出係数の大きい酸化マグネシウム(MgO)か
らなる保護膜28が設けられている。この保護膜28
は、誘電体層25の劣化防止とともに放電開始電圧を低
くする役割をもつ。
【0026】以上の構造のPDP1の製造に際しては、
ガラス基板21の上に電極対22及び誘電体層25を順
に形成する。そして、誘電体層25の上に真空蒸着又は
スパッタなどの成膜手法を用いて絶縁体層26を形成す
る。
【0027】ここで、絶縁体層26は上述のように薄い
層であり、その形成に要する時間は短い。また、絶縁体
層26の形成時には、誘電体層25に対する加熱(熱処
理)を行うが、その温度は200℃程度であって、誘電
体層25の軟化は生じない。
【0028】その後、絶縁体層26の上に、所定パター
ンのスクリーンマスクを用いて、低融点ガラス粉末及び
バインダ(有機溶剤)などからなるペーストを塗布し、
500℃程度の熱処理によってペーストを焼成して隔壁
27を形成する。
【0029】このとき、誘電体層25は軟化するもの
の、誘電体層25を覆う絶縁体層26は軟化しないの
で、ペーストがこれに引きずられて変形することのない
固形状の平面体の上で焼成されることになる。これによ
り、ペーストは下面に影響されることなく穏やかに収縮
し、一部で欠けることのない一様な高さの帯状の隔壁2
7となる。
【0030】つまり、PDP1においては、絶縁体層2
6を設けることによって隔壁27の形状がほぼ設計どお
りの形状となり、放電の拡がりを適正に抑えた高品質の
表示が可能となる。
【0031】なお、絶縁体層26を設ける代わりに、誘
電体層25の直上に保護膜28を設け、その後に隔壁2
7を設けることが考えられる。すなわち、保護膜28を
隔壁形成のための下地層として利用することによって所
定形状の隔壁27を得ることが考えられる。しかし、そ
の場合には、実際上は隔壁27の形成時にバインダなど
によって保護膜28が汚染され、放電特性が不安定にな
るという弊害が生じてしまう。
【0032】上述の実施例においては、一例として面放
電型のPDP1を例示したが、誘電体層の上に表示品質
に係わる隔壁を有した構造のPDPであれば、放電の形
態及び蛍光体18の有無に係わらず本発明を適用するこ
とができる。例えばガス発光色の表示色とした対向放電
型のPDPにも適用可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、放電空間を区
画する隔壁の形状不良の発生を抑えることができ、製造
の歩留りを高めることができる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPDPの要部の構成を示す部分断
面図である。
【図2】従来のPDPの要部の構造を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 PDP 25 誘電体層 27 隔壁 26 絶縁体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−248338(JP,A) 特開 平2−148645(JP,A) 特開 平2−301934(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02 H01J 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電電極を覆う誘電体層のでパターニン
    グした隔壁材料層を焼成することによって隔壁を形成す
    るプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、 前記誘電体層の上に当該誘電体層よりも軟化点が高くて
    隔壁形成工程の焼成に際して軟化しない絶縁体層を
    け、当該絶縁体層の上に前記パターニングした隔壁材料
    層を形成して焼成することによって前記隔壁を形成する
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方
    法。
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KR19990043958A (ko) * 1997-11-30 1999-06-25 김영남 투과형 플라즈마 표시소자

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