JP3260478B2 - 降雪検知装置の水分検知部 - Google Patents

降雪検知装置の水分検知部

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JP3260478B2 JP11677993A JP11677993A JP3260478B2 JP 3260478 B2 JP3260478 B2 JP 3260478B2 JP 11677993 A JP11677993 A JP 11677993A JP 11677993 A JP11677993 A JP 11677993A JP 3260478 B2 JP3260478 B2 JP 3260478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降雪時において、その
降雪を電気的に検知するための、降雪検知装置の水分検
知部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、本願出願人が先に出
願した特許願(特願平4−14291)による降雪検知
装置がある。それによると、温度検知部と水分検知部か
ら成る降雪検知装置において、その水分検知部は、垂直
に設けた棒状の電極を用いた水分検知電極で構成される
ものであった。
【0003】前記出願によると、垂直に設けた複数の棒
から成る水分検知電極のうち、特定の棒を送電極とし、
残りの棒を受電極としたものであって、送電極と受電極
の間には多少の空間を設け、接触しないよう支持物に固
定して、その送電極と受電極は電気的に絶縁されてい
る。
【0004】また、垂直に設けた複数の棒から成る送電
極と受電極は、その棒の全数に電気的な発熱体を備えて
いる。したがって、送電極と受電極の両電極は電気的に
温めることができるため、降雪時において、その電極に
接触した雪片は発熱体の熱で容易に融解される。
【0005】そこで、発熱体を備えた送電極と受電極の
両電極間に電圧を加えておけば、融解水は両電極間の空
間に溶け込み、電導性のある融解水は両電極に接触して
通電するため、電気的に水分を検知できるものであっ
た。
【0006】したがって、複数の棒から成る送電極と受
電極の全数に、電気的な発熱体を備えていたので、送電
極と受電極の両電極間において、電気的に絶縁した状態
のまま、発熱させる必要があり、そのため、両電極をそ
れぞれ別電源を用いて発熱させるものもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の説明
による従来の技術では、複数の棒から成る送電極と受電
極の全数に電気的な発熱体を備えたものであるため、発
熱体の数において高価となるほか、消費電力が大となる
欠点があった。
【0008】そのほか、送電極と受電極を、それぞれ別
電源を用いて発熱させる場合においては、上記欠点のほ
か、電源装置も高価となる欠点があった。
【0009】そこで本発明により、上記の欠点をなく
し、装置の小型化と低消費電力化のほか、安価な降雪検
知装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は従来のものをさらに改良したものであっ
て、その改良した点によれば、水分検知部には、垂直に
した棒状の電極を複数設け、この複数の電極のうち、中
央に一本配置した電極片側電極とし、その片側電極の
周囲に残りの電極を電極として平行に接近させて配置
するとともに、前記片側電極と電極を互いに接触する
ことを防ぐために適所に支持物で固定し、かつ前記片側
電極および電極のうち、いずれか一方に電気的な発熱
体を備えている。
【0011】実施例の一つには、発熱体を備えた水分検
知電極の棒として、その棒自体に電流を流すことにより
電気的に発熱させ、また、その棒を水分検知電極の片側
電極と兼ねるものである。そこで、棒自体を電気的な発
熱体とする場合における発熱体としては、炭素棒や電導
性樹脂による棒などのほか、電導性セラミックスによる
棒などがある。
【0012】そのほか、棒自体を金属とした発熱体もあ
る。しかし金属棒では電気抵抗が小さいため、その金属
棒に接続される配線の電気抵抗も無視できなくなり、配
線距離を長くすると電圧降下による不都合が生じやす
い。しかし、ステンレス棒のような金属であれば比較的
に電気抵抗が大きいため、そのステンレス棒を針金のよ
うに細くすると更に電気抵抗も大きくなり、使用上さほ
ど問題はない。
【0013】さらに別な方法として、陶器やプラスチッ
ク等の絶縁材による棒を用い、棒の表面に電気的な発熱
体を固着したもので、その発熱体を水分検知電極の片側
電極と兼ねる方法もある。
【0014】そのほかの方法として、棒状の管を使用し
たものを例に説明すると、管全体または管の一部が電導
性のある材質から成り、管の内部に電気的な発熱体を挿
入したものである。たとえば金属管の内部に電気的な発
熱体を挿入し、金属管自体を水分検知電極の片側電極と
して使用するものである。
【0015】上記による各方法の中から、棒状の管を使
用したもので主な説明をすると、その管としての材質は
耐候性に富み、腐食せず、永年変化の少ない物が望まし
い。
【0016】また、腐食するような金属管を用いる場合
は、その金属管の表面に電導性塗料などの被膜を施し、
腐食を防ぐ方法もある。そのほか、金属管でもステンレ
ス管のように腐食しにくいものは、そのままの使用でほ
とんど支障がない。
【0017】そこで、ステンレス管を用いた例による
と、垂直に設けた一本の棒状ステンレス管内部へ発熱体
を挿入し、そのステンレス管自体を水分検知電極の片側
電極として使用するものである。
【0018】上記の、ステンレス管内部へ挿入する発熱
体とは、電流を流せば発熱するものである。したがっ
て、ニクロム線などによる金属を発熱体に使用してもよ
い。そのほか、電導性樹脂や炭素棒などによる発熱体も
あるが、さらに別な発熱体として、電導性セラミックス
などがあり、特にPTCサーミスター等によるセラミッ
クヒーターを使用すると、定温度特性があるため、温度
変化が少なくなる。
【0019】また、ステンレス管の周囲には棒状の別電
極を複数立てたものであり、ステンレス管と棒状の別電
極の間に微小な空間を設けておく。そこで、ステンレス
管の周囲に立てる棒状の別電極は発熱体として使用せ
ず、水分検知電極のみに使用するものであるため、安価
な針金などを使用できる。
【0020】また、ステンレス管の固定と、その周囲に
設けた別電極としての各針金の固定には堅固な支持物を
使用するほか、ステンレス管に対して、各針金は微小な
空間を保ち、電気的に絶縁して、その支持物に固定して
おく。
【0021】上記の、ステンレス管の周囲に立てた複数
の各針金相互は、降雪時の風向き等による指向性を考慮
し、ステンレス管の周囲を均等に囲むように配置すると
指向性が無くなり効果的である。また、各針金も耐候性
に富み、腐食せず、永年変化の少ない物が望ましい。
【0022】前記の説明では、ステンレス管内部へ発熱
体を挿入したものであったが、さらに別な手段として、
発熱体のないステンレス管など棒状の電極として中央
に一本配置し片側電極とする。その片側電極に平行、
かつ接近して周囲に発熱体を備えた棒状の電極を複数立
てて別電極にする方法もある。
【0023】そこで、複数の別電極には安価なステンレ
ス線などを用い、その全ステンレス線を電気的には直列
に配線し、単電源による電流を流して発熱させ、ステン
レス線自体を発熱体として使用するほか、水分検知電極
を兼用して使用してもよい。
【0024】
【作用】上記のように、片側電極および電極のうち、
いずれか一方に電気的な発熱体を備えることにより、降
雪時においてその電極に接触した雪片は発熱体の熱で容
易に融解される。一方、発熱体の方の電極に接触し
た雪片でも、発熱体に接近しているため、輻射熱で容易
に融解できる。
【0025】また、各電極が接触しないよう堅固な支持
物に固定してあり、その支持物を介した熱伝導もあるた
め、容易に雪を溶かすことができる。
【0026】そこで、発熱体を備えた電極と発熱体の無
い電極の両電極間に電圧を加えておけば、融解水は両電
極間の微小な空間に溶け込み、電導性のある融解水は両
電極に接触して通電するため、電気的に水分を検知でき
るものである。
【0027】上記の説明によると、降雪時には電気的に
水分を検知できるものであるが、そのほかサーミスタ等
を用いた温度検知部を設けると、降雪時の低温が検知さ
れるため、降雪と降雨の区別ができ、降雪時のみ電気的
にその降雪を検知できる。
【0028】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1によれば、棒状のステンレス管1を垂直に設けて片
側電極とする。一方、そのステンレス管1に極めて接近
させ棒状の針金2a、2b、2cをまとめて別電極と
して垂直に立てたものである。
【0029】そこで、各針金2a、2b、2cに対し
て、ステンレス管1は電気的に絶縁されたものであるた
め接触してはならない。したがって、接触防止のため上
部に堅固な支持物4を設けたほか、下部にも堅固な支持
物3があり、下部の支持物3にはサーミスタなどを用い
た温度検知部5を固定し、降雪時の低温を検知する。
【0030】そのほか、各針金2a、2b、2cを同電
位の電極とするため、支持物3の内部で接続されてい
る。
【0031】また、図2は図1のA−A線に沿った断面
図であるが、ステンレス管1の内部では、耐熱性及び絶
縁性に富む熱伝導率の大きな充填材7でニクロム線6を
固定し、そのニクロム線6をステンレス管1のほぼ全長
にわたり、管内にコイル状で挿入しておくと、ステンレ
ス管1の表面全体を均等に温めることができる。
【0032】図3に示される実施例によると、発熱体の
い棒状のステンレス管11を垂直に設けて片側電極と
する。一方、そのステンレス管11に対し、周囲を囲む
ように極めて接近させて棒状の発熱線12a、12b、
12c、12d、12e、12fをまとめて別電極とし
垂直に立てる。各発熱線を電気的には直列に配線し、
単電源で発熱させる。
【0033】図4に示される実施例では、垂直に設けた
からなる片側電極が発熱体27であり、その発熱体2
7の両端に電圧を加え、電気的に発熱させるものであ
る。したがって発熱体27に電源を供給するための電線
26が中央にある。そこで、発熱体27に用いるものに
は、炭素棒や電導性樹脂などのほか、電導性セラミック
スによる発熱体などがある。
【0034】また、発熱体27に対し、極めて接近させ
棒状の針金22a、22b、22c、22dをまとめ
て別電極として垂直に立てるほか、発熱体27の表面に
は耐水性に富む電導性塗料などの被膜21を施すとよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、片側
電極および電極のうち、いずれか一方に電気的な発熱
体を備え、他の電極には発熱体を備えなくても、装置と
しての機能を果たし得ることができるため安価となるほ
か、発熱体に必要な電源には単電源を使用できる。
【0036】そのほか、水分検知電極の大部分に安価な
針金などが使用できるため、その電極の数を多くしても
高価とならず、また、電極の数を多くすると水分を検知
しやすくなり、その分だけ水分検知電極の全長を短くし
ても水分検知に対する感度が低下しない。
【0037】そのため、装置の小型化と低消費電力化が
できるほか、いかなる方向から降雪があっても指向性の
ない降雪検知装置が安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11 ステンレス管 2a、2b、2c、22a、22b、22c、22d
棒状の針金 6 ニクロム線 7 充填材 12a、12b、12c、12d、12e、12f 棒
状の発熱線 21 被膜 26 電線 27 発熱体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度検知部と水分検知部を備えた降雪検
    知装置において、その水分検知部には、垂直にした棒状
    の電極を複数設け、この複数の電極のうち、中央に一本
    配置した電極片側電極とし、その片側電極の周囲に残
    りの電極を電極として平行に接近させて配置するとと
    もに、前記片側電極と電極を互いに接触することを防
    ぐために適所に支持物で固定し、かつ前記片側電極およ
    電極のうち、いずれか一方に電気的な発熱体が備え
    られてなることを特徴とする降雪検知装置の水分検知
    部。
JP11677993A 1993-05-19 1993-05-19 降雪検知装置の水分検知部 Expired - Lifetime JP3260478B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6692007B2 (en) 2001-10-31 2004-02-17 Transcom, Inc. Seal for a shaft
US6715769B2 (en) 1998-11-24 2004-04-06 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. Rotation shaft seal

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715769B2 (en) 1998-11-24 2004-04-06 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. Rotation shaft seal
US6764080B2 (en) 1998-11-24 2004-07-20 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. Rotation shaft seal
US6692007B2 (en) 2001-10-31 2004-02-17 Transcom, Inc. Seal for a shaft

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