JP3202324B2 - 降雪検知装置 - Google Patents

降雪検知装置

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JP3202324B2 JP14291392A JP14291392A JP3202324B2 JP 3202324 B2 JP3202324 B2 JP 3202324B2 JP 14291392 A JP14291392 A JP 14291392A JP 14291392 A JP14291392 A JP 14291392A JP 3202324 B2 JP3202324 B2 JP 3202324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降雪時においての融雪
装置に適用し、その降雪を電気的に検知するための降雪
検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の降雪検知装置によると、温度検知
部により降雪時の低温を検知した出力に加え、投光部と
受光部を用いた光学的な手段で降雪時の雪を検知した出
力も総合し、その降雪を検知するものがある。
【0003】その他の方法としては、電気的な発熱体の
熱によって水分検知部を熱し、降雪時には接触した雪を
溶かすものであり、その融解水を介して通電させた電流
で水分を検知した出力のほか、温度検知部により降雪時
の低温を検知した出力も総合し、その降雪を検知するも
のもあった。
【0004】また、前記の水分検知部においても、いく
つかの方法があった。まず、その方法の一つには、上空
に面した受雪板に多少の傾斜を設け、その受雪板の下面
側に電気的な発熱体を付設し、また、受雪板の上面側に
は櫛状の両電極を付設してあり、その両電極は互いに絶
縁状態を保つように接近して付設したもので、降雪時の
融解水を介して両電極間を通電させ、その水分を検知す
るものがあった。
【0005】そのほか、上記以外の方法の一つとして、
上空に面した長方形の金属板を二枚並べて両電極とし、
互いの一片を極めて接近させ、二枚の金属板の下には電
気的な発熱体を設けたものであるが、金属板上の降雪に
よる融解水を介して両電極間を通電させ、その水分を検
知するものもあった。
【0006】さらに、別な方法として、水平に張った数
本の発熱線を、所定間隔をもたせて並行にならべたもの
で、上空に面して並べ広げた発熱線相互は電気的に絶縁
されており、その発熱線相互間を適所に吸水性のある糸
でつなぎ、網状にしたものである。そこで、降雪時には
発熱線の熱で溶かされた融解水がその糸に吸水され、濡
れた糸に流れる電流を検知するものもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の降雪
検知装置における光学的なものは、雪以外の物体による
誤動作をおこす可能性もあるほか、投光部や受光部の汚
れ等による不動作や誤動作をおこす問題点もあった。
【0008】そのほか、光学的な手段によらないものと
して、雪の融解水を介して通電させた電流で水分を検知
する方法では、従来その各種のものについて共通の欠点
があった。その理由として、水分検知部が上空に面して
広げた形状であるため、停電中の降雪では、水分検知部
に多量の雪が積もり、再通電時において正常動作に復帰
するまでの時間が長くなるほか、ゴミ等も積もりやす
く、特に導電性物質のゴミや微粒子等が積もった場合は
誤動作を起こす可能性もあり、また、絶縁性のゴミで覆
われると動作しなくなる場合もあるほか、野鳥が止まり
やすく、それによって野鳥の排泄物がたまる可能性もあ
った。
【0009】そのほか、従来の各種降雪検知装置におけ
る温度検知部では、外気温によって降雪時の低温を検知
するものであるが、冬季間でも比較的に外気温の高い場
合に降雪または降雨があっても、その降雪と降雨の区別
をしにくいものであった。そのほか、ある種のものでは
雪温を直に検知するものもあるが、その方法によると垂
直にした測温体を保持容器に固定し、測温体の感熱部付
近を保持容器の上部に露出させ、その保持容器に降り積
もった雪の温度を直に感熱部で検知させるものもあった
が、それによると、冬季間でも比較的に外気温の高い場
合に雨または降雪があっても、設定温度を雪温に近い温
度に設定しておけば、雪の低温を検知できるものである
が、垂直にした測温体の感熱部付近まで雪が積もるまで
の時間が必要なほか、たとえ感熱部以上の高さまで雪が
積もったとしても、雪には空気が出入りする隙間が多い
ため、外気温の影響で雪の低温を検知しにくいものであ
った。
【0010】本発明は、上記問題点のすべてを簡単な手
段で解決したものであり、また、極寒地域においても使
用できるものが容易に製作できるほか、本発明による降
雪検知装置によれば、その形状を見ると周囲の景観を乱
すことなく、美的にもすぐれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、従来の降雪検知
装置における水分検知部は、上空に面して広げた形状で
あるのに対し、本発明の降雪検知装置では、その水分検
知部を棒状にしたことと、垂直に設けたことにより、停
電中の降雪時でも水分検知部に多量の雪が積もらず、ゴ
ミ等も積もりにくいものとなるほか、野鳥が止まりにく
い形状となる。また、最上部に針金などの細い棒を立て
ておけば、更に野鳥が止まりにくいものとなる。
【0012】また、本発明の降雪検知装置における水分
検知部は、垂直に設けた複数の棒の内部、または表面に
電気的な発熱体を備え、もしくは棒自体を電気的な発熱
体としたことにより、降雪時には棒に接触した雪を溶か
したほか、その融解水を介して通電させるための水分検
知電極も備えたものであるが、その水分検知電極におい
ても数種類の手段に分けられる。
【0013】まず、一つの手段として、棒の表面に発熱
体を備えた場合はその発熱体が水分検知電極を兼ねるも
のである。二つめの手段としては、棒の内部もしくは表
面に発熱体を備えた場合において、その棒自体を水分検
知電極とするものである。三つめの手段としては、棒自
体を電気的な発熱体とした場合において、その棒が水分
検知電極を兼ねるものである。四つめの手段としては、
棒に設ける発熱体とは別に、棒の表面に水分検知電極を
付設するものである。
【0014】そして、特定数の電極を送電極とし、残り
の電極を受電極とすれば、送電極と受電極の両電極の間
には多少の空間を設けて並べたものであり、その空間部
分は空気によって両電極間を電気的に絶縁したものであ
る。また、使用時では両電極間に水分検知用の電圧をか
け、両電極間の空間部分に入った融解水を介して両電極
間を通電させ、その電流で水分を検知するものである。
【0015】また、両電極の接触を防止するため適所に
支持物を設け、両電極をその支持物に固定したものであ
るが、全長の短い棒にした場合はその支持物が一か所で
もよいが、全長の長い棒にした場合は支持物を多数設け
て接触を防止する方がよい。
【0016】そこで、支持物に塩分などの導電性の物が
付着した場合における両電極間の絶縁低下を防ぐため、
支持物からある程度離れた位置まで両電極の表面に絶縁
性の被膜処理をしておくことが好ましい。
【0017】そのほか、棒状の送電極および受電極自体
に電流を流して発熱させておく場合は、感電防止の意味
からその使用電圧は低電圧にするべきである。また、電
極それ自体が発熱体であれば、太い発熱線などのような
ものが機械的に強度がある。また、細い発熱線を使用す
る場合は棒状の補強材に発熱線を付設するとよい。
【0018】そこで、発熱体の発熱温度を電気的に制御
するため、発熱体からの熱を受ける一部に測温体を付設
し、その発熱温度を制御すれば、寒暖の差が大きい極寒
地域でも適温を保つようになる。
【0019】また、送電極及び受電極自体が発熱体で構
成されているものは、送電極及び受電極による発熱体を
各々別電源で発熱させ、送電極及び受電極による両電極
間には水分検知用の電圧をかけ、融解水に流れる電流を
検知するものである。
【0020】そして、上記の発熱体に万一、他の金属な
どが接触した場合の過大な短絡電流による故障を防ぐ意
味で、その発熱体の電気抵抗に比べ、より電気抵抗の大
きい導電性樹脂の被膜を発熱体の表面に施したことで、
その発熱体に過大な短絡電流は流れず、また、被膜によ
って耐蝕性を向上させる効果もある。
【0021】以上の説明では、送電極と受電極の両電極
の間に多少の空間を設けて並べたものを例としている
が、また別な例で説明すると、垂直に設けた棒の表面に
送電極と受電極を固着し、両電極間を電気的に絶縁した
ものであるが、その両電極は棒の表面に適当な面積に渡
って固着し、また、送電極と受電極の間は所定の間隔を
保って接近させた状態で固着してある。そこで、降雪時
には棒に接触した雪を溶かすための発熱体も必要である
ため、送電極および、受電極自体を電気的な発熱体にす
る方法もあるが、さらに別な方法として、棒の内部に電
気的な発熱体を入れておく方法もある。また、使用時で
は両電極間に水分検知用の電圧をかけ、融解水に流れる
電流を検知した出力のほか、温度検知部により降雪時の
低温を検知した出力も総合し、降雪を検知できるもので
ある。
【0022】以上説明したように、本発明の降雪検知装
置では、棒状の水分検知部を垂直に設けたものであるた
め、その棒に接触した雪や融解水が短時間で流れ去り、
水分保有時間も短時間となる。したがって、短時間で間
欠的な水分検知信号となりやすく、そのままで出力する
と不都合なものとなるが、電気的に簡単な手段でその問
題を解決できるものである。
【0023】そこで、短時間で間欠的な水分検知信号で
も、自己保持回路とタイマー回路を用い、電気的に安定
した出力を得るものであるが、まず、棒状の水分検知部
における水分保有時間中は、その水分検知信号で出力す
るとともに自己保持させ、間欠的に水分がなくなって水
分検知信号が一時的に切れたとしても、タイマー回路に
より、そのまま一定の時間帯を出力するものである。ま
た、水分検知信号が切れてからは、特定の時間以上経過
すれば自己保持を解除し、出力を断つものであるため、
間欠的ではなく、安定した出力が維持できるものであ
る。
【0024】そのほか、棒状の水分検知部を垂直に設け
たことにより、融解水が短時間で流れ去り、降雪強度の
変化によって水分保有時間も大きく変化するわけであ
る。そこで、特定の周期で水分検知信号をサンプリング
し、一定時間内でサンプリングされた水分検知信号の回
数をもとに、降雪強度を検知することも可能となる。
【0025】また、吹雪などの強風時において、感度的
な指向性をなくすため、複数の棒から成る送電極と受電
極の各電極は、送電極側から見た受電極の方角を各々変
えて支持物に固定し、水分検知部の感度を指向性の少な
いものとすることができる。
【0026】そして、雪の融解水は比較的に電気的な固
有抵抗が大きいため、水分を検知する回路の感度を上げ
ておき、一片の雪が付着した程度の融解水でも検知でき
るほどにしておけばよい。
【0027】そのほか、本発明の降雪検知装置による温
度検知部においては、冬季間でも比較的に外気温の高い
場合における、降雪と降雨の正確な区別をする手段とし
て、凹みのある溝状の容器を設け、その溝を水平に配し
たものであり、溝の中には棒状の測温体を入れ、また、
その測温体を溝と並行に入れたものであるため、溝に溜
まった雪の融解水に測温体を没し、容易にその低温を検
知するものである。そして、溝の中に入れた測温体に使
用する感温部には、サーミスタ又は熱電対、もしくは白
金線などによる感熱素子を使用するとよい。
【0028】
【作用】従来の降雪検知装置における水分検知部は、上
空に面して広げた形状であるのに対し、本発明の降雪検
知装置における水分検知部は、棒状にしたことと、垂直
に設けたことにより、水分検知部に降雪時の雪を上方か
らは受けにくいものとなるが、側面からは確実に着雪す
るものでもある。そこで、吹雪などの強風時では横から
雪を受けるため確実に着雪するほか、無風状態における
降雪でも雪は垂直に降るものではなく、左右に揺れなが
ら舞い落ちるため、確実に着雪するわけである。
【0029】また、水分検知器を棒状にしたことと、垂
直に設けたことにより、空気中の粉塵やゴミなどが付着
しにくいものとなり、たとえ付着したとしても融解水や
雨で流れやすくなり、とくに送電極と受電極の両電極の
に多少の空間を設けたものは、導電性の粉塵や塩分な
どの付着による誤動作も少なくなる。
【0030】そのほか、停電中の降雪では水分検知部に
多少の着雪はあるが、雪はほとんど積もらず、したがっ
て再通電時においても直ちに正常動作に戻るとともに、
停電中の降雪による多少の着雪が残っていれば、再通電
時においてその水分を検知されるため、停電中に降り積
もっていた雪を検知するのに好都合となる。
【0031】また、降雪時の低温を検知するための温度
検知部においては、水平に配した溝の中に測温体を入れ
たことによって、冬季間でも比較的に外気温の高い降雪
時には、溝の内壁に降雪開始時の雪が接触し、外気温に
近い内壁の熱で溶かされた融解水は直ちに溝内にたま
り、棒状の測温体のほぼ全体を0℃に近い融解水に水没
させてしまうため、外気に影響されることなく、より早
く正確に0℃に近い低温を検知して雨と雪の区別ができ
る。
【0032】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図2は図1における、A−A線に沿った断面図である
が、棒状の送電極1及び受電極2の間には多少の空間1
0を設けて並べ、両電極間は空気で電気的に絶縁された
ものである。そこで、送電極1及び受電極2の内部に設
けた発熱体8a、8bを発熱させておけば、送電極1及
び受電極2の表面に降雪による着雪があった場合におい
て、その雪を溶かし、空間10に入った融解水を介し、
送電極1及び受電極2の間を通電させ、その電流で水分
を検知した出力のほか、図1に示す温度検知部11によ
り、降雪時の低温を検知した出力も総合して降雪を検知
できるものである。
【0033】そこで、図2に示す発熱体8a、8bの熱
を送電極1及び受電極2へ伝えやすくするため、熱伝導
率の高い絶縁材9a、9bを封入したほうがよい。
【0034】図2では、送電極1及び受電極2の内部に
発熱体8a、8bを設けたものを例としているが、別な
方法による実施例として、図示されてはいないが、棒状
の送電極の表面に発熱体を付設し、一方、受電極は内部
に発熱体を設けてもよい。
【0035】また、図1によれば、送電極1及び受電極
2の間に設けた空間10は、間隔を広げすぎると融解水
を介して通電させることが不可能となり、間隔が極度に
狭すぎると毛細管現象による効果が大となって、水分を
検知しやすくなるが、送電極1及び受電極2が接触する
可能性も大となる。したがって、適度な間隔を保持する
ため、下方に支持物5を設けたほか、上方にも支持物6
を設け、送電極1及び受電極2を固定したものである。
【0036】そのほか、支持物5、6に塩分などの導電
性の物が付着した場合において、送電極1及び受電極2
の間は支持物5、6付近で塩分などによる絶縁低下とな
り、不良の原因となるため、支持物5、6からある程度
離れた位置まで、送電極1及び受電極2の表面に絶縁性
の被膜処理3a、3b、4a、4bを施しておけばよ
い。
【0037】そして、支持物6の上端には野鳥が止まる
ことを防ぐために、針金13を立てたものであり、支持
物5の下方からはリード線19を出したものである。
【0038】図1の実施例では、送電極1及び受電極2
を各々一本使用したものであるが、図3のように、一本
の送電極21を中央に設け、さらに三本の受電極22
a、22b、22cを各々方角を変えてその周囲に並べ
たものでは、水分検知部の感度的な指向性が少なくな
る。また、この実施例によると支持物25により、一か
所で支持した例を示している。
【0039】図4の実施例では、支持物35、36、3
7により、三か所で支持したものであるが、送電極31
及び受電極32を下段に設けたほか、送電極31a及び
受電極32aを方角を変えて上段に重ね、指向性を少な
くする方法もある。
【0040】そのほか、図5の実施例によれば、送電極
41と受電極42の間には多少の空間40を設けて並
べ、両電極間は空気で電気的に絶縁されたものである。
また、送電極41及び受電極42自体は発熱体であり、
各々電流を流して発熱させ、降雪による着雪があった場
合において、その雪を溶かし、空間40に入った融解水
を介し、送電極41と受電極42の間を通電させ、その
電流で水分を検知するものであるほか、この送電極41
および受電極42には導電性樹脂の被膜を施してあるた
め、他の金属などが接触しても過大な短絡電流が流れな
いものである。また、支持物45に塩分などの導電性の
物が付着した場合において、両電極間は支持物45付近
で絶縁低下となるため、支持物45からある程度離れた
位置まで、送電極41と受電極42の表面に絶縁性の被
膜3c、3d、4c、4dを施したものである。そのほ
か、送電極41及び受電極42の発熱温度を制御するた
め、測温体20を受電極42の一部に付設した例であ
る。
【0041】図6の実施例では、棒状の送電極51の内
部に発熱体を備え、一方、受電極52は、それ自体を発
熱体にしたものであり、降雪時においては空間50に入
った融解水を介し、送電極51と受電極52の間を通電
させ、その電流で水分を検知するものである。
【0042】図7に示された実施例では、垂直に設けた
棒61、62の表面に発熱体8e、8fを巻いたもので
ある。そこで、棒61を送電極とし、空間60を隔てて
棒62を受電極とする方法もあるが、また別な手段とし
て、発熱体8e自体を送電極とし、さらに発熱体8f自
体を受電極とする方法もある。また、両電極には降雪に
よる着雪があった場合において、その雪を溶かし、空間
60に入った融解水を介して通電させ、その水分を検知
するものである。
【0043】図8の実施例によると、垂直に設けた棒7
5の表面には、融解水に流れる電流を検知するための送
電極71と受電極72を固着したものであり、両電極間
は電気的に絶縁されている。また、送電極71と受電極
72は棒の表面に適当な面積に渡って固着してあるほ
か、送電極71と受電極72の間は所定の間隔を保ち、
互いに接近させた状態で固着したものであって、送電極
71と受電極72の両電極自体を発熱体とし、各々電流
を流して発熱させ、降雪による着雪があった場合におい
て、その雪を溶かし、融解水を介して両電極間を通電さ
せることにより、その水分を検知するものであるが、こ
の実施例における、また別な手段として、送電極71と
受電極72は発熱体ではなく、単に水分検知用の電極の
みとして使用し、棒75の内部に発熱体を設ける方法も
ある。
【0044】そのほか、降雪強度を検知する場合の一例
として、図11のグラフを参考に説明すると、降雪時に
おいて、水分検知部の両電極間における水分保有状態の
変化を示すものがのグラフであるが、これによると水
分検知部の両電極間に融解水が有る状態の時は、グラフ
に示すところの黒く塗りつぶした部分で表している。そ
こで降雪強度が弱い場合では、水分検知部に雪片が接触
する確率も低いため、水分検知部の両電極間に融解水が
無い状態が多くなっている。しかし、経過時間とともに
降雪強度が強くなり、しだいに両電極間には融解水が有
る状態が多くなって変化していることを示している。そ
こで、のグラフに示す特定な周期のサンプリングパル
スによって、水分保有状態を検知したものがのグラフ
に示すサンプリング出力である。これによれば、経過時
間とともに降雪強度が強くなっていることがわかる。ま
ず、A時間帯においては6パルスで比較的に降雪が少な
いことがわかる。また、B時間帯になると12パルスで
あり、降雪が多少強くなっている。そしてC時間帯に至
っては15パルスを数え、その降雪も非常に強くなって
いる。このように、出力されるパルスの数から降雪強度
を検知することができる。
【0045】また、図9に示す実施例は、本発明の降雪
検知装置において、降雪時の低温を検知するための温度
検知部であるが、この例によれば、凹みのある溝状の容
器11aを設け、その溝を水平に配したものであり、溝
の中には棒状の測温体11bを入れ、また、その測温体
11bを溝と並行に入れたもので、外部にリード線11
cを出したものである。
【0046】そこで、冬季間でも比較的に外気温の高い
降雪時には、溝の内壁に降雪開始時の雪が接触し、外気
温に近い内壁の熱で溶かされた融解水は溝を満水させ、
測温体11bのほぼ全体が0℃に近い融解水に水没する
ため、外気に影響されることなく降雪時の低温を検知で
きるものであり、雨と雪の区別が正確にできる。
【0047】そして、凹みのある溝状の容器11aの内
容積を小さくし、少量の融解水で満水させると、降雪開
始時からの低温を検知する時間が早くなるため、容器1
1a及び、測温体11bを小さくするとよい、また、容
器11aによる溝の形状は、V字形にかぎらず、図10
に示すようなU字形または、それ以外の形状の溝でもよ
い。
【0048】
【発明の効果】本発明による効果は多く、以下に説明す
るような効果を奏する。
【0049】本発明の降雪検知装置では、その水分検知
部を棒状にしたことと、垂直に設けたことにより、停電
時の降雪でも水分検知部に雪がほとんど積もらず、再通
電時には直ちに正常動作をする。
【0050】極寒地域で使用した場合においては、停電
中に融解水が凍結し、氷の滞積物が太く付着した場合で
も、再通電時において即座に氷の滞積物を融解して落下
させることが可能となる。
【0051】また、垂直に設けたことにより、ゴミが溜
まりにくいほか、導電性のゴミによる誤動作が少なく、
さらに野鳥が止まらず、野鳥の排泄物も着きにくい。
【0052】そして、降雪強度を検知しやすくなるほ
か、周囲の景観を乱すことなく美的にも優れている。
【0053】また、垂直に配して使用した棒状の送電極
と受電極を複数設け、各々その方角を変えておけば、水
分検知部の感度は指向性の少ないものとなる。
【0054】そして、水分を検知するために設けた送電
極と受電極を熱する発熱体に、測温体を付設すれば発熱
温度の制御が容易となり、極寒地域でも最適な温度を維
持するものとなる。
【0055】そのほか、水分を検知するために設けた送
電極、及び受電極自体に電流を流して発熱させておく場
合では、その送電極と受電極に電気抵抗の大きい導電性
樹脂の被膜を施したことで、他の金属などが接触した場
合でも過大な短絡電流は流れず、耐蝕性も向上する。
【0056】また、温度検知部においては、凹みのある
溝の中へ測温体を入れたことによって、冬季間でも比較
的に外気温の高い降雪時には、溝の内壁に接触した雪が
その内壁の熱で融解され、測温体が0℃に近い融解水に
水没し、外気に影響されることなく、より早く正確に0
℃に近い温度を検知し、雨と雪の区別ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1における、A−A線に沿った断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の降雪検知装置における、温度検知部の
斜視図である。
【図10】本発明の降雪検知装置における、温度検知部
の斜視図である。
【図11】本発明の降雪検知装置により、降雪強度を検
知する場合の図表である。
【符号の説明】
1、21、31、31a、41、51、71 送電極 2、22a、22b、22c、32、32a、42、5
2、72 受電極 3a、3b、3c、3d、4a、4b、4c、4d 絶
縁性の被膜 19、11c リード線 10、40、50、60 空間 8a、8b、8e、8f 発熱体 61、62、75 棒 9a、9b 絶縁材 11 温度検知部 11a 容器 11b、20 測温体 5、6、25、35、36、37 支持物 13 針金

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度検知部と水分検知部からなり前記
    水分検知部棒状とするとともに、棒の内部もしくは棒
    の表面に電気的な発熱体を設けるか、または棒自体を電
    気的な発熱体とし、降雪時には棒に接触した雪を溶か
    し、融解水を得る降雪検知装置であって、 融解水に電流を流して水分を検知する手段の一つ目に
    は、前記棒を垂直に複数設け、棒自体を電極とするか、
    または棒の表面に電極を配し、複数の棒が接触しないよ
    うに平行に近接させており、かつ特定数の棒を送電極と
    し、残りの棒を受電極とするとともに、互いの棒が接触
    することを防止するため、適所に支持物が設けられてお
    り、接近した送電極と受電極の間の空間部分に入った融
    解水を介して電流を流し、水分を検知するもの、 または二つ目の手段として、一本の垂直な棒の表面に、
    一対の電極を適当な面積に渡り固着し、この一対の電極
    の一方を送電極とし、残りの一方を受電極とするととも
    に、送電極と受電極は適度な間隔で接近させ、棒に固着
    した電極自体が発熱体も兼ねるか、または棒の内部に発
    熱体を設け、降雪時に棒に接触した雪の融解水を介し、
    送電極と受電極の間を水で通電させ、水分を検知するも
    のであり、 前記温度検知部は、凹みのある溝状の容器を水平に配
    し、溝の内部に測温体を寝かせた状態に入れたものであ
    り、降雪時には容器に雪が積もり、測温体が雪に埋まる
    ようにしたものであるため、わずかの雪で雪温が検知で
    きる こと特徴とする降雪検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、複数設けた棒状の電極の内部に電気的な発熱体を備
    えたものであり、その複数設けた電極は特定数の電極を
    送電極とし、残りの電極を受電極とした降雪検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、複数の棒の表面に電気的な発熱体を備えたものであ
    り、特定数の棒または発熱体を送電極とし、残りの棒ま
    たは発熱体を受電極とした降雪検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、複数の棒自体を電気的な発熱体とし、そのうち特定
    数の棒は送電極を兼ね、また残りの棒は受電極を兼ねた
    降雪検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、特定数の棒を送電極とし、その棒の内部には電気的
    な発熱体を備え、残りの棒はその棒自体が電気的な発熱
    体であり、また受電極を兼ねた降雪検知装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、前記水分検知部は、一本の棒の内部に電気的な発熱
    体を備え、降雪時に棒に接触した雪を溶かすものであ
    り、また、棒の表面には融解水を介して通電させる電極
    として、一対の電極を固着しており、一方の電極を送電
    極とし、残りの電極を受電極とし、両電極間は電気的な
    絶縁状態で所定の間隔を保ち、接近させた状態で棒の表
    面に適当な面積に渡って固着した降雪検知装置。
  7. 【請求項7】 温度検知部と水分検知部からる降雪検
    知装置であって前記水分検知部には垂直に設けた棒の
    表面に複数の電気的な発熱体を固着し、降雪時にはその
    棒に接触した雪を溶か、棒の表面に固着した発熱体は
    融解水に流れる電流を検知するための電極を兼ねて
    、特定数の発熱体を送電極とし、残りの発熱体を受電
    極とするとともに、その両電極間は電気的に絶縁された
    状態であり、棒の表面に適当な面積に渡って固着したも
    のであり、また、送電極と受電極の両電極間は所定の間
    隔を保って接近させた状態で固着したものであり、使用
    時においては両電極間に水分検知用の電圧をかけ、融解
    水に流れる電流を検知した出力、温度検知部により降
    雪時の低温を検知した出力とを総合し、降雪を検知
    降雪検知装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の降雪検知装置におい
    、送電極と受電極の表面に適度な電気抵抗をもつ、導
    電性樹脂の被膜を施した降雪検知装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の降雪検知装置におい
    、受電極の表面に適度な電気抵抗をもつ導電性樹脂の
    被膜を施した降雪検知装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、前記温度検知部は、凹みのある溝状の容器を設け、
    その溝を水平に配したものであり、溝の中には棒状の測
    温体を入れ、また、その測温体を溝と平行に入れたもの
    であって、降雪時にはその温度検知部で低温を検知した
    出力、水分検知部による電気的な発熱体の熱によって
    降雪時の雪を溶かし、その融解水を介して通電させた電
    流で水分を検知した出力とを総合し、降雪を検知する降
    雪検知装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の降雪検知装置におけ
    る、電気的な発熱体において、その発熱体から出る熱を
    感じる場所の一部に測温体を付設したことにより、前記
    の発熱体による発熱温度を容易に制御できる降雪検知装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、支持物に導電性のものが付着した場合における両電
    極間の絶縁低下を防ぐため、支持物からある程度離れた
    位置まで両電極の表面に絶縁性の被膜処理をした降雪検
    知装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、複数の棒からる送電極と受電極の各電極は、送電
    極側から見た受電極の方角を各々変えて支持物に固定
    し、水分検知部の感度を指向性の少ないものにした降
    検知装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の降雪検知装置におい
    て、特定の周期で水分検知信号をサンプリングし、一定
    時間内でサンプリングされた水分検知信号の回数をもと
    に、降雪強度を検知することを可能とした降雪検知装
    置。
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