JP3260202B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3260202B2
JP3260202B2 JP13413593A JP13413593A JP3260202B2 JP 3260202 B2 JP3260202 B2 JP 3260202B2 JP 13413593 A JP13413593 A JP 13413593A JP 13413593 A JP13413593 A JP 13413593A JP 3260202 B2 JP3260202 B2 JP 3260202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクシートカセット
を用いる記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱溶融式や熱昇華式などの熱転写記録装
置で、インクシートカセットを用いる記録装置が知られ
ている。かかる記録装置に装填セットされるインクシー
トカセットの内部には、供給軸と巻取軸との間に掛け渡
されるインクシートが収められているのであるが、イン
クシートの張力などで、供給軸や、巻取軸や、カセット
の本体をなすカセットケースが変形すると、記録画質が
悪化する原因になる。
【0003】例えば、昇華マルチ転写方式の記録装置で
は、記録印写時に、インクシートには非常に大きな張力
が加わるようになっている。このような所謂、n倍マル
チ転写方式の記録装置は、受像紙を1だけ送るのに対し
て、インクシートの方を1/n(例えば1/15)だけ
送るようにしたものであり、インクシートの消費量が極
力抑えられるようになっている。すなわち、この種の記
録装置では、受像紙の送り速度に対してインクシートの
送り速度を1/nとしているのであるが、かような速度
差を設けると、サーマルヘッドによる印写部(ヘッド加
圧・加熱点)において、両者が強制的に摩擦滑りさせら
れるようになり、しかも、印写部においては両者の間に
インクによる融着現象が発生する。このため、インクシ
ートの供給側と巻き取り側でのシート張力はかなり大き
なものとなる。
【0004】従来は、インクシート供給軸やインクシー
ト巻取軸が、本体をなすカセットケースに、直接、回転
自在に支持される構成となっていて、上述した如く、シ
ート張力が大きくなると、両軸は勿論のこと、カセット
ケースも変形し、インクシートに皺が生じたり、インク
シートの移送時にスティキングを生じたりして、記録画
質が悪化する原因になっていた。更に、駆動結合部の外
れなども発生し、インクシートの移送が不能になる場合
もあった。
【0005】なお、この種の技術に類似するものとし
て、実開昭61−122853号公報、実開平1−67
060号公報、特公平3−72537号公報等によるも
のなどが既に提案されるところとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
クシートの張力に起因して生じる、カセットケースの変
形や、インクシート供給軸の変形や、インクシート巻取
軸の変形を抑えることができるようにしたインクシート
カセットを用いる記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、本体が、インクシート供給軸とインクシー
ト巻取軸との間に掛け渡されるインクシートを供給側及
び巻き取り側で収納するカセットケースより成ってい
て、前記両軸の各端部が、カセットケースから露出する
ように、遊びをもって嵌合する軸嵌合部を、カセットケ
ースの両側壁部に設けたインクシートカセットと、両軸
の一方の各軸端部に係脱自在となっていて、係合状態
で、各軸の回転駆動用駆動部の最終出力端として、各軸
に回転駆動力を伝達する駆動係合部と、他方の各軸端部
に係脱自在となっていて、係合状態で、各軸端部を回転
自在に支持する軸端支持部とを有し、該軸端支持部は、
他方の各軸端部に係脱自在となるように、回動自在に構
成される揺動支持板上に設けられていることを特徴とす
る記録装置を提案する。
【0008】
【0009】その際、揺動支持板は、弾性部材を介し
て、軸端支持部を取り付けるものであると効果的であ
る。
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0013】図1は、インクシートカセットの水平方向
断面図である。この図におけるインクシートカセット1
は、本体がカセットケース2より成り、このケース2は
図2に示すような構成形状となっている。カセットケー
ス2は、上ケース3,4と、下ケース5より成り、両上
下ケースは、接着剤で接着されたり、超音波融着法で融
着されたりして、互いに一体的に固定される。かかるケ
ースは、例えば、一体成形が可能な、ABS樹脂やノリ
ルなどの合成樹脂材料で作製されている。
【0014】図2に示すように、上ケース3と、下ケー
ス5との間の内部空間にはインクシート供給軸6が、
又、上ケース4と、下ケース5との間の内部空間にはイ
ンクシート巻取軸7がそれぞれ納められている。インク
シート供給軸6にはインクシート11が巻き付けられて
いて、ここから引き出されたインクシートはインクシー
ト巻取軸7に巻き取られる。
【0015】このように、カセットケース2は、インク
シート供給軸6と、インクシート巻取軸7との間に掛け
渡されるインクシート11を、インクシートの供給側及
び巻き取り側で収納するものとなっている。
【0016】図1に戻って、両軸6,7は、インクシー
ト移送時に、インクシートに、3乃至5kg/100mm幅程度
の比較的大きな張力が加わるため、アルミニウム合金
や、ガラス繊維入りの強化プラスチックなどの、剛性が
高く、軽量の材料で作製されるようになっている。
【0017】両軸6,7には、形状に同じ構成のものが
用いられている。これらの各軸6,7は、カセットケー
ス2の両側壁部8,8に、互いに平行するようにして横
架され、両軸端部6A,6B及び7A,7Bが、両側壁
部を貫通するように、ケース外に延出している。両軸
6,7の端部側には段差が設けられ、当該インクシート
カセットを後述する記録装置に装填セットしていないと
き、両軸がケース2から脱落しないように構成されてい
る。
【0018】カセットケース2の両側壁部8,8には、
各軸端部6A,6B及び7A,7B側を、遊びが有るよ
うに嵌合する軸嵌合部9が設けられている。この軸嵌合
部9は、各軸端部と「ガタ」があるように、その軸端部
よりも大きい直径の円周縁となっている。
【0019】このように、カセットケース2の両側壁部
8,8には、両軸6,7の各軸端部6A,6B,7A,
7Bが、カセットケース2から露出するように、遊びを
もって嵌合する軸嵌合部9が設けられているが、各軸端
部6A,6B,7A,7Bは必ずしもカセットケース2
の外部に突出していなくともよい。
【0020】ここで、当該インクシートカセット1を、
図3に示すようなサーマルヘッド14やプラテンローラ
13などを設けた記録装置本体に装填セットした状態
で、インクシート11は、受像紙12と共に、プラテン
ローラ13とサーマルヘッド14との間に挟持される。
この状態で、印写時にインクシート11は、供給軸6側
のインクシートロール部11Aから供出され、巻取軸7
側のインクシートロール部11Bの方に巻き取られる。
【0021】一方、印写時に、受像紙12は、一対の受
像紙搬送ローラ16,17によって矢印X方向に送られ
るようになっている。なお、このローラのうち下側のロ
ーラ16は駆動ローラとなっていて、上側のローラ17
は従動ローラとなっている。
【0022】ここで、図4は、前述のインクシートカセ
ットを用いる記録装置の駆動機構部や軸支部などを上か
ら見た状態での機構断面図である。
【0023】この図において、駆動源であるモータ18
の回転は、このモータ軸に直結されたウォーム19を介
してウォームホイール20に伝えられる。更に、ウォー
ムホイール20と共軸一体のギア21、ギア22、ギア
23、ギア24、ギア25、ギア26及びギア27を介
して、ギア28に伝えられる。なお、かかる諸ギアにつ
いては、便宜上、その歯部の図示を省略してある。
【0024】ギア28には、駆動係合部材29がインク
シート供給軸6の軸方向に摺動自在に取り付けられてい
る。駆動係合部材29には、図1に示すように、円周方
向に例えば3個所若しくは4個所にわたって、歯状突起
29aが設けられ、一方、インクシート供給軸6には、
同じく、3個所若しくは4個所にわたって凹状切り欠き
6Cが設けられている。
【0025】駆動係合部材29は、ギア28に対し、こ
のギアが回転するとき、これと一体回転するように取り
付けられていて、歯状突起29aと、凹状切り欠き6C
とが互いに係合した状態で、ギア28と一体回転する駆
動係合部材29の回転が、インクシート供給軸6の方に
伝達される。このようにして印写時にインクシート供給
軸6が回転駆動されるのである。
【0026】一方、モータ18の回転は、ウォームホイ
ール20やギア21などを一体に取り付ける軸32か
ら、プーリ33、タイミングベルト34及びトルクリミ
ッタ35を介して、軸36に伝えられる。
【0027】軸36には、駆動係合部材39が摺動自在
に、且つ、軸36と一体回転可能に取り付けられてい
る。そして、駆動係合部材29と同様に歯状突起39a
(図1)が設けられ、これはインクシート巻取軸7の凹
状切り欠き7Cに係合するようになっている。この係合
状態で、印写時にインクシート巻取軸7が回転駆動され
るのである。
【0028】一方、印写時に図示していないモータによ
って図3に示した受像紙搬送ローラ16とプラテンロー
ラ13が回転駆動され、受像紙12が搬送される。この
とき受像紙12が1の送り速度で移送されるのに対し、
インクシート11は1/nの送り速度で移送される。
【0029】両駆動係合部材29,39は、それぞれの
内部に介装されたばね31,41の力で、両軸6,7と
の係合動作が保証されていて、そのばね31,41を縮
めつつ、両駆動係合部材29,39を両軸6,7から離
れる方向に摺動させたとき、先の歯状突起29a,39
aが凹状切り欠き6C,7Cから外れるようになってい
る。
【0030】いずれにしても、駆動係合部材29,39
は両軸6,7に対し係脱自在となっているのである。か
かる駆動係合部材29,39は、両軸6,7の一方の各
軸端部に係脱自在となっていて、係合状態で、各軸の回
転駆動用駆動部の最終出力端として、各軸に回転駆動力
を伝達する駆動係合部の一例を構成するものである。そ
して、かかる駆動係合部材29,39は、ばね31,4
1等より成る弾性部材の作用下で、各軸の軸方向に進退
出自在となっているのである。
【0031】なお、駆動係合部材29の部位は、インク
シートを1/nの速度で送る部分であるので、「回転制
御駆動部」ということになり、又、駆動係合部材39の
部位は、トルクリミッタ35の作用による滑りを伴う回
転伝達方式で、インクシートに張りを与えながら移送す
るものであるので、「回転制動駆動部」ということにな
る。
【0032】図1及び4において、符号30,40で示
すものは、両軸6,7の他方の軸端部6B,7Bに係脱
自在となっていて、係合状態で、各軸端部を回転自在に
支持する軸端支持部の一構成例を成す軸端支持部材であ
る。
【0033】両軸端支持部材30,40は、この先端軸
段部が両軸6,7の軸端部6B,7Bに係合するのであ
るが、この係合状態で、両軸を回転自在に支持し、且
つ、両軸の軸方向の位置決めと、軸間距離の規制を行
う。
【0034】図4において、軸端支持部材30,40は
揺動支持板42に固植されている。揺動支持板42は不
動状態に保持されたブラケット43に枢支ピン44によ
って枢着されている。揺動支持板42は、矢印a方向か
ら見て、ピン44を支点にして時計方向、反時計方向に
回動自在となっている。
【0035】揺動支持板42を反時計方向に回動させた
ときは、軸端支持部材30,40は軸端部6B,7Bか
ら外れ、これから退避した位置に置かれる。図4におけ
る仮想線は揺動支持板42を略90°回動させた状態を
示す。なお、軸端支持部材30,40が両軸6,7の軸
端部に係合した状態で、両軸間位置が正しい位置に定め
られる。
【0036】ここで、従来は、両軸6,7の両軸端部を
カセットケース2の側壁部8に直接、支持させる構成を
採用していた。かような構成であると、インクシートの
張力が大きくなった場合、両軸6,7が変形し易くな
り、又、カセットケース2自体も変形し易くなる。この
ようになると、インクシートに皺を生じたりし、記録画
質の悪化につながる。更には、駆動結合部の外れなども
発生し、インクシートの移送が不能になる場合もある。
【0037】これに対し、本例のインクシートカセット
1を用いた場合、インクシート11の張力が大きくなっ
ても、その張力に伴う負荷は、インクシートカセット1
自体には伝わらず、駆動係合部材29,39や軸端支持
部材30,40の方に伝えられる。すなわち、カセット
ケース2に頼ることのない軸支持構成となっているので
ある。このようなインクシートカセットを用いることに
より、両軸6,7やカセットケース2の変形などが生じ
にくくなり、精度良くインクシート11を送ることがで
き、これによって画質の低下を防止することができる。
又、駆動係合部の外れなども生じにくくなり、インクシ
ートの移送を経時的に安定して行うことができる。
【0038】いずれにしても、カセットケース2は、イ
ンクシートの防塵を確実に行ったり、カセットの脱着を
容易にしたり、カセットの輸送、保管時にインクシート
を保護したりする役割を専ら担うことになる。そして、
インクシートを高い張力のもとで移送しても、インクシ
ートを安定的に精度良く移送できるのである。
【0039】なお、印写の開始に先立って受像紙12の
先端部が図3に示したプラテンローラ13とサーマルヘ
ッド14との間の位置にくるまで受像紙12が搬送さ
れ、しかる後、この受像紙12に対して印写が行われる
が、受像紙12の先端部をプラテンローラ13とサーマ
ルヘッド14の間に送り終えるまで、サーマルヘッド1
4は下方に移動してプラテン13から離間し、しかも両
軸6,7が回転しないように、図4に示した駆動系が構
成されている。次いで、サーマルヘッド14が受像紙1
2を介してプラテン13に圧接し、インクシート11と
受像紙12が搬送される。またカラー印写の場合には、
図3の受像紙12が往復移送され、この受像紙12に異
なった色のインクによる印写が行われることも周知の通
りである。
【0040】図4は、駆動係合部材29,39や軸端支
持部材30,40などを有する記録装置本体に、マルチ
転写用インクシートカセット1を装填セットした状態を
示しているが、この図において、インクシートカセット
1は矢印A方向に脱着されるようになっていて、この脱
着時には、揺動支持板42が仮想線で示す退避位置に保
持される。
【0041】インクシートカセット1を装填セットする
ときは、該カセットを駆動係合部材29,39に向けて
挿入し、該駆動係合部材29,39と両軸端部6A,7
Aとを互いに係合させた上、開いた揺動支持板42を回
動させて、軸端支持部材30,40を各軸端部6B,7
Bにそれぞれ係合させる。
【0042】揺動支持板42にはロック部材45がピン
46によって固定され、軸端支持部材30,40が各軸
端部6B,7Bに係合する位置に、揺動支持板42を回
動させたとき、ロック部材45をロック用ピン47に係
合させることによって、揺動支持板42を軸支持態位に
位置決めロックする。
【0043】なお、図2において符号48で示すもの
は、図示されない基板などに固定された、カセットの、
記録装置本体に対する位置決め突起である。又、図1に
おいて、符号49で示すものは突條列であり、この突條
列を設けたつまみ部50を指でつまんでカセットを出し
入れする。突條列49はカセット出し入れ時の指すべり
を防止するのに役立ち、又、カセットケースの剛性を高
める働きをする。
【0044】インクシートカセット1を図4に示す位置
に装填セットする際、図1に示したインクシート供給軸
6の凹状切り欠き6Cが歯状突起29aに巧く係合せ
ず、軸端部6Aが歯状突起29aにぶつかったままとな
ることがある。この状態では、駆動係合部材29は、ば
ね31の伸張弾力に抗して奥側に押しやられている。こ
の状態で駆動係合部材29が回転を始めると、この間
で、凹状切り欠き6Cと歯状突起29aとは互いに係合
するようになり、後は、ばね31の力でその係合が保証
される。このような機能はインクシート巻取軸7の側に
ついても同様にして遂行される。なお、インクシート供
給軸6を手で回して、凹状切り欠き6Cと歯状突起29
aとを係合させることもできる。いずれにしても、かよ
うな係合時に、カセットケース2には何らのストレスが
加わらず、カセットケースが変形したりするのを防止す
ることができ、又、軸の回転負荷を増大させることもな
い。
【0045】ところで、図4に示した軸端支持部材3
0,40は、両軸6,7の他方の各軸端部6B,7Bと
係脱自在となるように、回動自在に構成される揺動支持
板42上に設けられるようになっているのであるが、か
ような構成であると、そのような係脱機能を簡単な構成
で遂行することができる。
【0046】又、揺動支持板に、ばねなどの弾性部材を
介して、軸端支持部材を取り付けるようにすると、図4
に示した駆動係合部材29,39を摺動構成する必要が
なくなる。例えば、図5に示す如く、基端を揺動支持板
42にかしめ固定した軸51に、軸端支持部材30′を
摺動自在に取り付け、同部材30′と、揺動支持板42
との間に圧縮ばね52を介設する。
【0047】前述の凹状切り欠き6Cと、歯状突起29
aとが噛み合わない場合、インクシート供給軸6は、ば
ね52を縮めて、軸端支持部材30′と共に、揺動支持
板42の側に寄っているのであるが、この状態で、イン
クシート供給軸6を回し、凹状切り欠き6Cと歯状突起
29aとを互いに噛み合わせる。このとき、ばね52は
伸張した状態となり、その噛み合い状態が保証される。
かかる構成によれば、駆動係合部材29をスライド方式
とする必要がないのである。インクシート巻取軸7側に
ついても、同様構成とすることにより、駆動係合部材3
9をスライド方式とする必要がない。
【0048】なお、軸端支持部材30′,40′を揺動
支持板42に対して回転不能とし、インクシートの移送
時、両軸6,7が軸端支持部材30′,40′に対して
回転するように構成してもよいし、軸端支持部材3
0′,40′を揺動支持板42に対して回転可能に支持
し、インクシートの移送時に軸端支持部材30′,4
0′が軸6,7と共に回転するように構成してもよい。
いずれの場合も、軸端支持部材30′,40′は、各軸
6,7の軸端部との係合状態で、その各軸端部を揺動支
持板42、すなわち記録装置の本体に対して回転自在に
支持する。
【0049】ところで、インクシートカセット1を脱着
するとき、図3に示したサーマルヘッド14は、その脱
着走路から退避するようになっているのであるが、プラ
テンローラ13や受像紙搬送ローラ16,17などにつ
いても、その脱着に邪魔になる場合がある。
【0050】このような場合には、プラテンローラ13
や、受像紙搬送ローラ16,17などを、一律的に又は
それぞれ別個に、インクシートカセット1の脱着走路か
ら退避させるようにしても良い。
【0051】図4において、プラテンローラ13、搬送
ローラ16及び搬送ローラ17(図4では不図示)等
は、ローラ支持板53,53に、その軸端部を回転自在
に支持されている。両ローラ支持板53,53はステー
などで一体化されており、固定ブラケット54に装着し
た枢軸55に揺動自在に取り付けられている。枢軸55
を支点にして、ローラ支持板55を回動させ、プラテン
ローラ13などを上昇させると、各ローラはインクシー
トカセット1の脱着走路から退避する。
【0052】このように構成すれば、プラテンローラや
受像紙搬送ローラなどが脱着走路に置かれる構成であっ
ても、インクシートカセットを問題なく脱着することが
できる。
【0053】なお、上述した実施例では、軸端支持部材
30,30′,40,40′を、各軸6,7の軸端部の
内側に係入する突状に形成したが、逆に各軸端支持部材
に凹部を形成し、ここに各軸6,7の軸端部が係入する
ように構成してもよい。
【0054】以上述べたように構成されるインクシート
カセットを用いる記録装置では、インクシート供給軸、
インクシート巻取軸やカセットケースなどの変形を生じ
にくくして、両軸への駆動伝達を行ったり、両軸を回転
自在に支持させたりすることができるのである。
【0055】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、インクシ
ート供給軸やインクシート巻取軸やカセットケースなど
の変形が生じにくくなり、インクシートが精度良く移送
されるようになって、記録画質を一段と向上させること
ができる。しかも、インクシート供給軸、インクシート
巻取軸やカセットケースなどの変形を生じにくくして、
両軸への駆動伝達を行ったり、両軸を回転自在に支持さ
せたりすることができる。さらに、駆動係合部の係脱機
能を簡単な構成で遂行させることができる。
【0056】請求項2に係る発明によれば、駆動係合部
をスライド構成とする必要がなくなり、その構成を簡単
化することができる。
【0057】
【0058】
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】インクシートカセットの水平方向断面図であ
る。
【図2】同インクシートカセットの正面図である。
【図3】印写時におけるインクシートカセットの装填セ
ット状態を示す図である。
【図4】インクシートカセットを装填セットした記録装
置の要部の一部断面図である。
【図5】軸端支持部材の別の構成例を示す一部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 インクシートカセット 2 カセットケース 6 インクシート供給軸 6A 軸端部 6B 軸端部 7 インクシート巻取軸 7A 軸端部 7B 軸端部 8 側壁部 9 軸嵌合部 11 インクシート 42 揺動支持板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体が、インクシート供給軸とインクシ
    ート巻取軸との間に掛け渡されるインクシートを供給側
    及び巻き取り側で収納するカセットケースより成ってい
    て、前記両軸の各端部が、カセットケースから露出する
    ように、遊びをもって嵌合する軸嵌合部を、カセットケ
    ースの両側壁部に設けたインクシートカセットと、両軸
    の一方の各軸端部に係脱自在となっていて、係合状態
    で、各軸の回転駆動用駆動部の最終出力端として、各軸
    に回転駆動力を伝達する駆動係合部と、他方の各軸端部
    に係脱自在となっていて、係合状態で、各軸端部を回転
    自在に支持する軸端支持部とを有し、該軸端支持部は、
    他方の各軸端部に係脱自在となるように、回動自在に構
    成される揺動支持板上に設けられていることを特徴とす
    る記録装置。
  2. 【請求項2】 揺動支持板は、弾性部材を介して、軸端
    支持部を取り付けるものである請求項1に記載の記録装
    置。
JP13413593A 1993-05-13 1993-05-13 記録装置 Expired - Fee Related JP3260202B2 (ja)

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