JP3259521B2 - 接眼レンズ - Google Patents
接眼レンズInfo
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Description
ば望遠鏡や顕微鏡に使用されたり、又は対物レンズ(撮
影レンズ)で形成された物体像(空中像)を広視野で観
察するのに好適な接眼レンズに関するものである。
界の拡大化を図って観察するようにした接眼レンズとし
てエルフレ型やオルソスコピック型のものが広く知られ
ている。
は2群4枚レンズより成るオルソスコピック型の接眼レ
ンズが提案されている。
レンズより成り、瞳孔距離の拡大化を図ったエルフレ型
の接眼レンズが提案されている。
掛け視野が60度程度と広く、観察視野の周辺における
非点収差の少ない接眼レンズが提案されている。又、特
公昭63−10409号公報では見掛け視野が60度程
度と広く、観察視野全体にわたり歪曲収差が比較的少な
い接眼レンズが提案されている。
9719号公報で提案されている接眼レンズは、半視野
角30度で歪曲収差が16%程度と非常に大きく、天体
望遠鏡用としては良いが、一般の双眼鏡等では像の歪が
大きいという問題点がある。
れている接眼レンズは、半視野角30度で歪曲収差は3
%程度と小さいが像面弯曲や非点収差が多いという問題
点がある。
ク型の接眼レンズでは見掛け上の視界を視野角が60度
程度と大きくし、接眼レンズから観察者の瞳孔位置まで
の距離(以下、この距離を瞳孔距離と呼ぶ)を大きくし
つつ、コンパクトなレンズ構成にしようとすると軸外主
光線に対して収斂性の屈折レンズ面が多くなり、諸収差
を良好に補正し、高い光学性能を得るのが大変難しくな
ってくる。
広視野でありながら観察視野全体にわたり歪曲収差や像
面弯曲、色ズレ等の諸収差を良好に補正し、高い画質の
観察像が得られる接眼レンズの提供を目的とする。
観察面側から順に観察側に強い正の屈折面を向けた正の
E1レンズ、被観察面側に強い負の屈折面を向けた負の
E2レンズ、観察側に強い正の屈折面を向けた正のE3
レンズ、正のE4レンズ、被観察面側に凸面を向けたメ
ニスカス状の貼合わせレンズを有し、被観察面側から第
i番目のレンズ面の曲率半径をRi、第i番目のレンズ
厚又は空気間隔をDi、全系の焦点距離をfとするとき 1.8≦R2/R3<3 0.3≦D2/f <0.45 なる条件を満足することを特徴としている。
面を向けたメニスカス状の負のE5レンズと被観察面側
に凸面を向けたメニスカス状の正のE6レンズより成っ
ていることを特徴としている。
例1〜3のレンズ断面図、図4〜図6は本発明の接眼レ
ンズの数値実施例1〜3の諸収差図である。
Iは観察眼(瞳孔)の位置を示している。
型の接眼レンズを改良したものであって、歪曲収差を含
めた諸収差を良好に補正しつつ、入射瞳位置を接眼レン
ズELより被観察面S側の所定位置に配置するレンズ構
成としている。
観察面側から順に被観察面側に凹面を向けた負レンズ
と、観察側(観察眼側)に凸面を向けた正レンズとを貼
り合わせたメニスカスレンズ、正レンズ、被観察面側に
凸面を向けた正レンズと観察側に凹面を向けた負レンズ
とを貼り合わせたメニスカスレンズの3群5枚のレンズ
構成となっている。
掛け上の視界を広くするのに適したレンズ構成としてお
り、且つコマ収差、像面弯曲、倍率色収差等を良好に補
正している。
レンズでは被観察面の周辺部から瞳孔に至る軸外主光線
が最も被観察面側のレンズ面で強くレンズの外周方向に
屈折される。そしてその後に徐々に各レンズ面で光軸方
向に屈折されて瞳孔に到達するというレンズ構成となっ
ている為、特に糸巻き型の歪曲が多く発生しやすくな
る。
ルフレ型の接眼レンズを改良して最も被観察面側に観察
側に強い正の屈折面を向けた形状の正のE1レンズ、具
体的には観察側に凸面を向けたメニスカス形状の正のE
1レンズを挿入している。
観察眼側のレンズ面で樽型の歪曲を多く発生させて歪曲
収差を良好に補正している。又E1レンズにより観察側
の各レンズの合成焦点距離を長くして瞳孔距離を長くし
ている。
強い負の屈折面を向けた負レンズとし、該E2レンズか
らE6レンズに至る光学系の観察側の主点を観察側に移
動させて瞳孔距離を長くしている。
たメニスカス形状の貼合わせレンズより成ることとし、
負の方向に大きくなる像面湾曲を良好に補正している。
明する。
のE1レンズの観察側のレンズ面の曲率半径とそれと隣
り合うE2レンズの被観察面側のレンズ面の曲率半径の
比について限定したものである。歪曲収差の補正の為に
強い曲率を持ったこの2つのレンズ面で発生し、互いに
相殺する関係にある非点収差と像面弯曲を良好に補正し
ている。
の観察側のレンズ面の曲率半径が小さくなると、像面弯
曲及び非点収差が大きくなり過ぎて良くない。又上限値
を越えてE1レンズの観察側のレンズ面の曲率半径が大
きくなると高次の歪曲収差の補正が困難となりE2レン
ズの被観察面側のレンズ面の曲率半径が相対的に小さく
なり過ぎてコマ収差の補正が困難となる。
空気間隔と全系の焦点距離の比について限定したもので
ある。
曲収差がアンダーとなり、良くない。又条件式(2)の
上限値を越える領域では歪曲収差の補正は良好に行える
が、瞳孔距離が短くなってしまうので良くない。
(2)の範囲内ではE1レンズの観察側のレンズ面のh
a(軸外主光線の高さ)をそれと隣り合うE2レンズの
被観察面側のレンズ面のhaより大きくすることにより
歪曲収差を良好に補正している。
条件を満足させることにより達成されるが、更に広視野
角化に伴う諸収差を良好に補正し、高い光学性能を得る
には次の諸条件のうち少なくとも1つを満足させるのが
良い。
fiとしたとき 1<f5/f2<2 ・・・・・・(3) なる条件を満足することである。
2レンズの焦点距離の比について限定したものである。
条件式(3)の下限値を越える領域ではE2レンズのパ
ワーが相対的に弱くなるので瞳孔距離が短くなり良くな
い。
2レンズのパワーが相対的に強くなり過ぎるので高次の
倍率色収差が大きくなり良くない。
とアッベ数を各々Ni,νi、前記E1,E3,E4,
E6レンズの材質の屈折率とアッベ数の平均値を各々N
P,νPとしたとき 0.05<NP−N2<0.16 ・・・・・・(4) 10<νP−ν2<25 ・・・・・・(5) なる条件を満足することである。
の光学的特性について限定したものである。
面弯曲がアンダーになり、又条件式(4)の上限値を越
える領域ではE2レンズの材質の屈折率が相対的に小さ
くなり過ぎる為、結果としてE2レンズの被観察面側の
レンズ面の曲率半径が小さくなりコマ収差の補正が困難
となる。
上色収差及び倍率色収差がアンダーとなり、上限値を越
える領域では軸上色収差及び倍率色収差がオーバーとな
り良くない。
とアッベ数を各々Ni,νi、前記E1,E3,E4,
E6レンズの材質の屈折率とアッベ数の平均値を各々N
P,νPとしたとき 0.05<N5−NP<0.18 ・・・・・・(6) 20<νP−ν5<35 ・・・・・・(7) なる条件を満足することである。
負のE5レンズの光学的特性について限定したものであ
る。
面収差がアンダーとなり、又上限値を越える領域では像
面弯曲がアンダーになり良くない。
上色収差及び倍率色収差がアンダーとなり、又上限値を
越える領域では軸上色収差及び倍率色収差がオーバーと
なるので良くない。
けたメニスカス形状より構成することである。これによ
り画面全体にわたり諸収差を良好に補正している。
例においてRiは被観察面側より順に第i番目のレンズ
面の曲率半径、Diは被観察面側より第i番目のレンズ
厚及び空気間隔、Niとνiは各々被観察面側より順に
第i番目のレンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
数値との関係を〈表−1〉に示す。
定することにより、見掛け上の視野角が60度程度と広
視野でありながら観察視野全体にわたり歪曲収差や像面
弯曲、色ズレ等の諸収差を良好に補正し、高い画質の観
察像が得られる接眼レンズを達成することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 被観察面側から順に観察側に強い正の屈
折面を向けた正のE1レンズ、被観察面側に強い負の屈
折面を向けた負のE2レンズ、観察側に強い正の屈折面
を向けた正のE3レンズ、正のE4レンズ、被観察面側
に凸面を向けたメニスカス状の貼合わせレンズを有し、
被観察面側から第i番目のレンズ面の曲率半径をRi、
第i番目のレンズ厚又は空気間隔をDi、全系の焦点距
離をfとするとき 1.8≦R2/R3<3 0.3≦D2/f <0.45 なる条件を満足することを特徴とする接眼レンズ。 - 【請求項2】 前記貼合わせレンズは被観察面側に凸面
を向けたメニスカス状の負のE5レンズと被観察面側に
凸面を向けたメニスカス状の正のE6レンズより成って
いることを特徴とする請求項1の接眼レンズ。 - 【請求項3】 前記第Eiレンズの焦点距離をfiとし
たとき 1<f5/f2<2 なる条件を満足することを特徴とする請求項2の接眼レ
ンズ。 - 【請求項4】 前記Eiレンズの材質の屈折率とアッベ
数を各々Ni,νi、前記E1,E3,E4,E6レン
ズの材質の屈折率とアッベ数の平均値を各々NP,νP
としたとき 0.05<NP−N2<0.16 10<νP−ν2<25 なる条件を満足することを特徴とする請求項2又は3の
接眼レンズ。 - 【請求項5】 前記Eiレンズの材質の屈折率とアッベ
数を各々Ni,νi、前記E1,E3,E4,E6レン
ズの材質の屈折率とアッベ数の平均値を各々NP,νP
としたとき 0.05<N5−NP<0.18 20<νP−ν5<35 なる条件を満足することを特徴とする請求項2,3又は
4の接眼レンズ。 - 【請求項6】 前記E1レンズは観察側に凸面を向けた
メニスカス形状より成っていることを特徴とする請求項
1,2,3,4又は5の接眼レンズ。 - 【請求項7】 被観察面側から順に観察側に強い正の屈
折面を向けた正のE1レンズ、被観察面側に強い負の屈
折面を向けた負のE2レンズ、観察側に強い正の屈折面
を向けた正のE3レンズ、正のE4レンズ、被観察面側
に凸面を向けたメニスカス状の負のE5レンズと被観察
面側に凸面を向けたメニスカス状の正のE6レンズとを
接合した貼合わせレンズを有し、被観察面側から第i番
目のレンズ面の曲率半径をRi、第i番目のレンズ厚又
は空気間隔をDi、全系の焦点距離をf、該第Eiレン
ズの焦点距離をfi、該Eiレンズの材質の屈折率とア
ッベ数を各々Ni,νi、該E1,E3,E4,E6レ
ンズの材質の屈折率とアッベ数の平均値を各々NP,ν
Pとしたとき、 1.8≦R2/R3<3 0.3≦D2/f <0.45 1<f5/f2<2 0.05<NP−N2<0.16 10<νP−ν2<25 0.05<N5−NP<0.18 20<νP−ν5<35 なる条件を満足することを特徴とする接眼レンズ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12970994A JP3259521B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 接眼レンズ |
US08/962,642 US5973847A (en) | 1994-05-19 | 1997-11-03 | Eyepiece lens |
US09/000,881 US5969873A (en) | 1994-05-19 | 1997-12-30 | Eyepiece lens with image located in space between first and second lens units |
US09/193,873 US6008949A (en) | 1994-05-19 | 1998-11-18 | Eyepiece lens |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12970994A JP3259521B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 接眼レンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07318816A JPH07318816A (ja) | 1995-12-08 |
JP3259521B2 true JP3259521B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=15016269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12970994A Expired - Fee Related JP3259521B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 接眼レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3259521B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4799003B2 (ja) * | 2005-01-26 | 2011-10-19 | 富士フイルム株式会社 | 接眼ズームレンズおよびフィールドスコープ |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP12970994A patent/JP3259521B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07318816A (ja) | 1995-12-08 |
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