JP3258734B2 - 裏割れを有するベニヤ単板の接着方法 - Google Patents
裏割れを有するベニヤ単板の接着方法Info
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- JP3258734B2 JP3258734B2 JP33816492A JP33816492A JP3258734B2 JP 3258734 B2 JP3258734 B2 JP 3258734B2 JP 33816492 A JP33816492 A JP 33816492A JP 33816492 A JP33816492 A JP 33816492A JP 3258734 B2 JP3258734 B2 JP 3258734B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裏割れを有するベニヤ
単板の接着方法に関するものである。
単板の接着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合板・単板積層材等の製造に供さ
れるベニヤ単板(以下、単に単板と称す)は、ベニヤレ
ース等の単板削成機によって削成されるのが通例である
から、極薄単板等の少数の例外を除いた他の大多数の単
板は、裏面に多数の裏割れが生起される必然性があり、
而も該裏割れは、破壊された微細な木材繊維が内部に不
規則に介在することに起因して、容易には元通りに復元
密着せず、個々に微細な隙間を有する状態(これが、単
板の巻癖の誘因である)となり、またその深さが単板の
厚みの2/3に達することも少なくないので、そのまま
では、合板・単板積層材等の強度を少なからず低下させ
る悪因となる外、単板の裏面に対して概ね斜に形成され
るので、合板・単板積層材等自体或はそれらの二次加工
製品の繊維と平行する端面に、欠落・ササクレ等の欠陥
部を惹起する悪因ともなる。
れるベニヤ単板(以下、単に単板と称す)は、ベニヤレ
ース等の単板削成機によって削成されるのが通例である
から、極薄単板等の少数の例外を除いた他の大多数の単
板は、裏面に多数の裏割れが生起される必然性があり、
而も該裏割れは、破壊された微細な木材繊維が内部に不
規則に介在することに起因して、容易には元通りに復元
密着せず、個々に微細な隙間を有する状態(これが、単
板の巻癖の誘因である)となり、またその深さが単板の
厚みの2/3に達することも少なくないので、そのまま
では、合板・単板積層材等の強度を少なからず低下させ
る悪因となる外、単板の裏面に対して概ね斜に形成され
るので、合板・単板積層材等自体或はそれらの二次加工
製品の繊維と平行する端面に、欠落・ササクレ等の欠陥
部を惹起する悪因ともなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、理想的には、
常法通り、流動性を有する接着剤を用いて単板自体を接
着する際に、単板の裏面に接着剤が係合する状態にて、
加圧接着を行うだけで、裏割れの内部へ接着剤を流入さ
せ、裏割れをも併せて接着することができれば甚だ好都
合であるが、本発明の開発過程に於ける解析によると、
現実には、裏割れが単板の裏面に対して概ね斜に形成さ
れていることにより、裏割れの片側に位置する単板局部
の先端が、恰もリード弁に似た形態を呈し、接着時に接
着剤を介して加圧を受けるのに伴って、内側へ撓み、裏
割れの入口を強固に閉塞する作用を成すので、内部に微
細な隙間があり、且つ接着剤が流動性を有するにも拘ら
ず、裏割れの内部へは殆ど接着剤が流入せず、実質的に
裏割れが殆ど接着されてないのが実状であり、先記諸悪
因としてそのまま残存する結果になっている。
常法通り、流動性を有する接着剤を用いて単板自体を接
着する際に、単板の裏面に接着剤が係合する状態にて、
加圧接着を行うだけで、裏割れの内部へ接着剤を流入さ
せ、裏割れをも併せて接着することができれば甚だ好都
合であるが、本発明の開発過程に於ける解析によると、
現実には、裏割れが単板の裏面に対して概ね斜に形成さ
れていることにより、裏割れの片側に位置する単板局部
の先端が、恰もリード弁に似た形態を呈し、接着時に接
着剤を介して加圧を受けるのに伴って、内側へ撓み、裏
割れの入口を強固に閉塞する作用を成すので、内部に微
細な隙間があり、且つ接着剤が流動性を有するにも拘ら
ず、裏割れの内部へは殆ど接着剤が流入せず、実質的に
裏割れが殆ど接着されてないのが実状であり、先記諸悪
因としてそのまま残存する結果になっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点を解消乃至大幅に低減すべく開発したものであっ
て、裏割れ内部への接着剤の流入を図り、裏割れの内部
をも一緒に接着するのに適した接着方法として、具体的
には、多数の裏割れを有する単板の裏面から裏割れの内
部へと通ずる微細な接着剤の流路を、各裏割れ毎に適数
箇所形成し、前記接着剤の流路を形成した裏面に流動性
を有する接着剤が係合する状態にて、加圧接着(接着剤
の性質に応じては、加圧と一緒に加熱も)を行うことを
特徴とする接着方法を提案する。
題点を解消乃至大幅に低減すべく開発したものであっ
て、裏割れ内部への接着剤の流入を図り、裏割れの内部
をも一緒に接着するのに適した接着方法として、具体的
には、多数の裏割れを有する単板の裏面から裏割れの内
部へと通ずる微細な接着剤の流路を、各裏割れ毎に適数
箇所形成し、前記接着剤の流路を形成した裏面に流動性
を有する接着剤が係合する状態にて、加圧接着(接着剤
の性質に応じては、加圧と一緒に加熱も)を行うことを
特徴とする接着方法を提案する。
【0005】
【実施例】以下、本発明を図面に例示した実施の一例に
基いて更に詳述するが、図を見易くする便宜上、裏割れ
の形態については、最も典型的な形態に模式化して表示
すると共に、単板繊維の模様については、図示を省略し
た。
基いて更に詳述するが、図を見易くする便宜上、裏割れ
の形態については、最も典型的な形態に模式化して表示
すると共に、単板繊維の模様については、図示を省略し
た。
【0006】本発明に係る接着方法は、多数の裏割れを
有する単板と他の任意の材料(例えば別の単板)とを接
着剤で接着するに際し、例えば図1に例示する如く、多
数の裏割れ2を有する単板1の裏面1aから裏割れ2の
内部へと通ずる微細な接着剤の流路3を、各裏割れ2毎
に適数箇所形成し、前記接着剤の流路3を形成した裏面
1aに流動性を有する接着剤(図示省略)が係合する状
態にて、他の任意の材料4との加圧接着を行うものであ
る。
有する単板と他の任意の材料(例えば別の単板)とを接
着剤で接着するに際し、例えば図1に例示する如く、多
数の裏割れ2を有する単板1の裏面1aから裏割れ2の
内部へと通ずる微細な接着剤の流路3を、各裏割れ2毎
に適数箇所形成し、前記接着剤の流路3を形成した裏面
1aに流動性を有する接着剤(図示省略)が係合する状
態にて、他の任意の材料4との加圧接着を行うものであ
る。
【0007】述上の如き接着方法によれば、たとえ裏割
れ2の片側に位置する単板局部の先端1bが、接着時に
接着剤を介して加圧を受けるのに伴って、内側へ撓み、
裏割れ2の入口を強固に閉塞する作用を成すとしても、
それと相前後して加圧を受けた接着剤が前記接着剤の流
路3を介して裏割れ2の内部へ流入するので、単板1自
体の接着と併せて、裏割れ2の内部の全部乃至一部を一
緒に接着することが可能となり、裏割れ2が先記諸悪因
となる虞が解消乃至大幅に低減される。
れ2の片側に位置する単板局部の先端1bが、接着時に
接着剤を介して加圧を受けるのに伴って、内側へ撓み、
裏割れ2の入口を強固に閉塞する作用を成すとしても、
それと相前後して加圧を受けた接着剤が前記接着剤の流
路3を介して裏割れ2の内部へ流入するので、単板1自
体の接着と併せて、裏割れ2の内部の全部乃至一部を一
緒に接着することが可能となり、裏割れ2が先記諸悪因
となる虞が解消乃至大幅に低減される。
【0008】但し、現実の裏割れは、図1に模式化して
表示した形態ほど単純ではなく、例えば単板の繊維方向
に倣って一列に連続して見える個々の裏割れが、実際に
は短く跡切れ跡切れに重なり合っていたり、或は均等に
表示した各裏割れ同志の間隔P1,P2,P3,P4
も、実際には不均等であるなど、種々雑多な形態を呈す
るのが実状であって、図1に表示する如く、各裏割れに
対して規則的に接着剤の流路を形成することは実質的に
不可能であるから、都合良く接着剤の流路を形成するに
は、後述する如き専用の処理機器を用いるのが至便であ
る。
表示した形態ほど単純ではなく、例えば単板の繊維方向
に倣って一列に連続して見える個々の裏割れが、実際に
は短く跡切れ跡切れに重なり合っていたり、或は均等に
表示した各裏割れ同志の間隔P1,P2,P3,P4
も、実際には不均等であるなど、種々雑多な形態を呈す
るのが実状であって、図1に表示する如く、各裏割れに
対して規則的に接着剤の流路を形成することは実質的に
不可能であるから、都合良く接着剤の流路を形成するに
は、後述する如き専用の処理機器を用いるのが至便であ
る。
【0009】即ち、図2及び図3に例示した処理機器
は、ロール5の外周面に、多数の楔状の小突起体6を分
散状に備えて成り、単板1を繊維と同方向に処理する過
程に於て、前記小突起体6を単板1の裏面1aへ順次圧
入させることにより、図1に表示する如く、単板1の裏
面1aに、短く区切られた微細な接着剤の流路3を多列
状に形成できるよう構成したものであるが、単板1の処
理方向と裏割れ2の延在方向を一致させるのが困難であ
る点を含め、実際上不規則な裏割れ2に対して、都合良
く接着剤の流路3を形成し得るよう、特に前記小突起体
6の配設形態に工夫が凝らしてあり、詳細には、(P1
+P2+・・・+Px)/xから算出(図1参照)され
る、実際の裏割れ2の平均間隔をP、ロール5の軸芯方
向に於ける各小突起体6の間隔をS、ロール5の円周方
向に於ける各小突起体6の間隙をLとすると、夫々の相
対寸法が、P/3≧S≧P/2.7、並びに3P≧L≧
1Pの関係を保つように配設してある。
は、ロール5の外周面に、多数の楔状の小突起体6を分
散状に備えて成り、単板1を繊維と同方向に処理する過
程に於て、前記小突起体6を単板1の裏面1aへ順次圧
入させることにより、図1に表示する如く、単板1の裏
面1aに、短く区切られた微細な接着剤の流路3を多列
状に形成できるよう構成したものであるが、単板1の処
理方向と裏割れ2の延在方向を一致させるのが困難であ
る点を含め、実際上不規則な裏割れ2に対して、都合良
く接着剤の流路3を形成し得るよう、特に前記小突起体
6の配設形態に工夫が凝らしてあり、詳細には、(P1
+P2+・・・+Px)/xから算出(図1参照)され
る、実際の裏割れ2の平均間隔をP、ロール5の軸芯方
向に於ける各小突起体6の間隔をS、ロール5の円周方
向に於ける各小突起体6の間隙をLとすると、夫々の相
対寸法が、P/3≧S≧P/2.7、並びに3P≧L≧
1Pの関係を保つように配設してある。
【0010】因に、裏割れの最も典型的な形態は、図1
に表示する如く、当初は単板1の裏面1aに対して緩斜
面状に形成され、次いで程々の深さから急激に屈曲し、
単板1の裏面1aに対して急斜面状に形成される、特異
な形態であって、屈曲度合に差異はあっても例外は少な
く、裏割れ2の入口から屈曲位置までの距離をCとする
と、概ねC>P/3となる関連性を有するので、前記P
/3≧S≧P/2.7の関係を保てば、たとえ個々の間
隔P1,P2,P3・・・Pxが不均等であっても、或
は単板1の処理方向と裏割れ2の延在方向とが食違って
も、単板1を必要以上に損傷することなく、裏割れ2の
各列毎に、適確に最少1列(最多でも2列)の接着剤の
流路3を形成することができ、更に裏割れ2は、平均間
隔Pの概ね五倍以下には跡切れない関連性を有するか
ら、前記3P≧L≧1Pの関係を保つことにより、たと
え一列状に見える裏割れ2が実際には跡切れ跡切れであ
っても、単板1を必要以上に損傷することなく、跡切れ
た短い裏割れ2の区画毎に、適確に最低一箇所の接着剤
の流路3を形成することができるので、結果的に、実際
の裏割れ2に対して都合良く接着剤の流路3を形成する
ことが可能となる。
に表示する如く、当初は単板1の裏面1aに対して緩斜
面状に形成され、次いで程々の深さから急激に屈曲し、
単板1の裏面1aに対して急斜面状に形成される、特異
な形態であって、屈曲度合に差異はあっても例外は少な
く、裏割れ2の入口から屈曲位置までの距離をCとする
と、概ねC>P/3となる関連性を有するので、前記P
/3≧S≧P/2.7の関係を保てば、たとえ個々の間
隔P1,P2,P3・・・Pxが不均等であっても、或
は単板1の処理方向と裏割れ2の延在方向とが食違って
も、単板1を必要以上に損傷することなく、裏割れ2の
各列毎に、適確に最少1列(最多でも2列)の接着剤の
流路3を形成することができ、更に裏割れ2は、平均間
隔Pの概ね五倍以下には跡切れない関連性を有するか
ら、前記3P≧L≧1Pの関係を保つことにより、たと
え一列状に見える裏割れ2が実際には跡切れ跡切れであ
っても、単板1を必要以上に損傷することなく、跡切れ
た短い裏割れ2の区画毎に、適確に最低一箇所の接着剤
の流路3を形成することができるので、結果的に、実際
の裏割れ2に対して都合良く接着剤の流路3を形成する
ことが可能となる。
【0011】また、前記3P≧Lの関係を保つことによ
って、裏割れ2の内部への接着剤の流入が平均化される
ので、局部的な流入不足が生じにくくなる。
って、裏割れ2の内部への接着剤の流入が平均化される
ので、局部的な流入不足が生じにくくなる。
【0012】一方、前記接着剤の流路3の所要深さHに
ついては、単板1の裏面1aから屈曲位置までの、裏割
れ2の局部的な深さをZとすると、概ねZ<P/4とな
る関連性を有するので、H=P/4の関係が保たれれば
十分であり、単板1を必要以上に損傷しない必要性等か
らして、前記小突起体6の高さは、所要深さHの接着剤
の流路3を形成するに足る高さに留めるのが望ましく、
更に前記裏割れ2の平均間隔Pは、単板1の厚みTとも
相関関係があり、概ねP≦Tとなる関連性を有するの
で、具体的に前記小突起体6の全形態を設定する際に
は、処理する単板1の厚みTを参考条件とするのが至便
である。
ついては、単板1の裏面1aから屈曲位置までの、裏割
れ2の局部的な深さをZとすると、概ねZ<P/4とな
る関連性を有するので、H=P/4の関係が保たれれば
十分であり、単板1を必要以上に損傷しない必要性等か
らして、前記小突起体6の高さは、所要深さHの接着剤
の流路3を形成するに足る高さに留めるのが望ましく、
更に前記裏割れ2の平均間隔Pは、単板1の厚みTとも
相関関係があり、概ねP≦Tとなる関連性を有するの
で、具体的に前記小突起体6の全形態を設定する際に
は、処理する単板1の厚みTを参考条件とするのが至便
である。
【0013】尚、図示した処理機器は、単板を繊維と同
方向に処理する形式として、各小突起体の配設形態を先
述の如く設定したが、ロールの軸芯方向に対する各小突
起体の位置関係とロールの円周方向に対する各小突起体
の位置関係とを逆に設定することによって、単板を繊維
と直交方向に処理する形式に変更することが可能であ
り、更に各小突起体の形状についても、楔状に限らず、
図示は省略したが、例えば片刃刃物状・角錐状・円錐状
・砲弾状等々、要は流動性を有する接着剤が裏割れの内
部へ容易に流入し得る流路を形成できる形状であれば足
りる。
方向に処理する形式として、各小突起体の配設形態を先
述の如く設定したが、ロールの軸芯方向に対する各小突
起体の位置関係とロールの円周方向に対する各小突起体
の位置関係とを逆に設定することによって、単板を繊維
と直交方向に処理する形式に変更することが可能であ
り、更に各小突起体の形状についても、楔状に限らず、
図示は省略したが、例えば片刃刃物状・角錐状・円錐状
・砲弾状等々、要は流動性を有する接着剤が裏割れの内
部へ容易に流入し得る流路を形成できる形状であれば足
りる。
【0014】また、処理を施す単板の面の相違からも明
らかな如く、本発明に於ける接着剤の流路の形成処理
と、単板の巻癖の解消を目的とする、従来公知のテンダ
ーライジング処理とは、似て非な関係にあるので、単板
の表面に粗い間隔で深い刺傷を形成する既知のテンダー
ライザー装置は、本発明に於ける接着剤の流路の形成に
そのまま転用するには不向きであるが、例えば適当な補
助器具を用いて、刺傷の深さを浅く規制しつつ、複数回
繰返し単板の裏面に処理を施すようにすれば、必ずしも
所望通りではないにせよ、類似する処理が可能であるか
ら、接着剤の流路の形成手段を、先記専用の処理機器に
特定するわけではない。
らかな如く、本発明に於ける接着剤の流路の形成処理
と、単板の巻癖の解消を目的とする、従来公知のテンダ
ーライジング処理とは、似て非な関係にあるので、単板
の表面に粗い間隔で深い刺傷を形成する既知のテンダー
ライザー装置は、本発明に於ける接着剤の流路の形成に
そのまま転用するには不向きであるが、例えば適当な補
助器具を用いて、刺傷の深さを浅く規制しつつ、複数回
繰返し単板の裏面に処理を施すようにすれば、必ずしも
所望通りではないにせよ、類似する処理が可能であるか
ら、接着剤の流路の形成手段を、先記専用の処理機器に
特定するわけではない。
【0015】更に、前述の如く既知のテンダーライザー
装置を改造転用して処理する場合は勿論、先記専用の処
理機器を用いて処理する場合であっても、図1からも明
らかな如く、接着剤の流路3以外に、裏割れ2の内部に
は通じない微細な刺傷3aが余分に形成されることにな
るが、加圧に伴って接着剤がそれら刺傷3aへも流入
し、結果的には、それら刺傷3aも接着されるので、実
用上特に支障となる虞はなく、むしろ、接着剤の投錨拠
点としての副次的効果が期待できる。
装置を改造転用して処理する場合は勿論、先記専用の処
理機器を用いて処理する場合であっても、図1からも明
らかな如く、接着剤の流路3以外に、裏割れ2の内部に
は通じない微細な刺傷3aが余分に形成されることにな
るが、加圧に伴って接着剤がそれら刺傷3aへも流入
し、結果的には、それら刺傷3aも接着されるので、実
用上特に支障となる虞はなく、むしろ、接着剤の投錨拠
点としての副次的効果が期待できる。
【0016】
【発明の効果】以上明らかな如く、本発明に係る接着方
法によれば、常法通り、流動性を有する接着剤を用いて
単板自体を接着する際に、裏割れの内部をも一緒に接着
することができ、単板に実在する裏割れが、従前の如き
諸悪因となる虞が解消乃至大幅に低減されるのであるか
ら、合板・単板積層材等の二次加工を含めた、斯界に於
ける本発明の実施効果は著大である。
法によれば、常法通り、流動性を有する接着剤を用いて
単板自体を接着する際に、裏割れの内部をも一緒に接着
することができ、単板に実在する裏割れが、従前の如き
諸悪因となる虞が解消乃至大幅に低減されるのであるか
ら、合板・単板積層材等の二次加工を含めた、斯界に於
ける本発明の実施効果は著大である。
【図1】本発明の実施例を説明する為の斜視説明図であ
る。
る。
【図2】接着剤の流路の形成に適する処理器具を説明す
る為の正面説明図である。
る為の正面説明図である。
【図3】図2の処理器具に於て細線円で囲ったA部の部
分拡大説明図である。
分拡大説明図である。
1 :単板 1a:単板の裏面 2 :裏割れ 3 :接着剤の流路 3a:刺傷 4 :他の任意の材料 5 :ロール 6 :小突起体 P1:実際の裏割れの間隔 P2:実際の裏割れの間隔 P3:実際の裏割れの間隔 P4:実際の裏割れの間隔 Px:実際の裏割れの間隔 P :裏割れの平均間隔 S :ロールの軸芯方向に於ける各小突起体の間隔 L :ロールの円周方向に於ける各小突起体の間隙 C :裏割れの入口から屈曲位置までの距離 H :接着剤の流路の所要深さ Z :裏割れの局部的な深さ T :単板の厚み
Claims (1)
- 【請求項1】 多数の裏割れを有するベニヤ単板の裏面
から裏割れの内部へと通ずる微細な接着剤の流路を、各
裏割れ毎に適数箇所形成し、前記接着剤の流路を形成し
た裏面に流動性を有する接着剤が係合する状態にて、加
圧接着を行うことを特徴とする裏割れを有するベニヤ単
板の接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33816492A JP3258734B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 裏割れを有するベニヤ単板の接着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33816492A JP3258734B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 裏割れを有するベニヤ単板の接着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06198602A JPH06198602A (ja) | 1994-07-19 |
JP3258734B2 true JP3258734B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=18315520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33816492A Expired - Fee Related JP3258734B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 裏割れを有するベニヤ単板の接着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3258734B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109153236A (zh) * | 2016-04-25 | 2019-01-04 | 瓦林格创新股份有限公司 | 具有饰面的元件和制造这种具有饰面的元件的方法 |
-
1992
- 1992-11-24 JP JP33816492A patent/JP3258734B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06198602A (ja) | 1994-07-19 |
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