JP3257950B2 - ディーゼル機関用逆洗再生式排気黒煙除去装置 - Google Patents

ディーゼル機関用逆洗再生式排気黒煙除去装置

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JP3257950B2 JP13001496A JP13001496A JP3257950B2 JP 3257950 B2 JP3257950 B2 JP 3257950B2 JP 13001496 A JP13001496 A JP 13001496A JP 13001496 A JP13001496 A JP 13001496A JP 3257950 B2 JP3257950 B2 JP 3257950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関用
逆洗再生式排気黒煙除去装置に関し、特に、そのような
排気黒煙除去装置の形状を小型化すると共に、黒煙漏れ
防止及び耐久性向上を図った排気黒煙除去装置の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の排気ガス中から微粒子
(パティキュレート)を捕捉し焼却し除去するため多孔
質フィルタブロックを使用する各種の排気黒煙除去装置
が提案されている。図1は、排気ガス中から微粒子を捕
捉する直交流フィルタの原理を説明する模式図である。
直交流フィルタは、例えば、特公平5−63604号公
報により公知である。
【0003】図1に示す直交流フィルタは、フィルタ機
能を有する通気性多孔質セラミックス材料から作られた
矩形の板状フィルタプレート11を多数枚重ね、直方体
の形状に構成されたフィルタブロック10を具備する。
各フィルタプレート11は、両端が開口された多数の貫
通孔15から成る第1通路14を有する。スペーサ22
により離間される2枚のフィルタプレート11、11の
間に、平板状の第2通路24が形成される。
【0004】ディーゼル機関からの微粒子を含む排気ガ
スは、図1矢印Eに示すように流入面12の開口から第
1通路14内へ導入され、微粒子排出面からの流出が阻
止されることにより、フィルタプレート11の通気性多
孔質セラミックス材料中を通過し、第2通路を通りガス
流出面23から流出するようにされる。排気ガス中の粒
径の大きい微粒子は、セラミックス材料中を通過できな
いため、第1通路14の壁面に付着されて排気ガスから
除去され、ガス流出面23からは、除塵された排気ガス
Hだけが排出される。一定時間の間、排気ガスが第1通
路及び第2通路を経て流動された後、洗浄空気が、排気
ガスの流動方向と逆向きに、即ち、第2通路24から通
気性多孔質材料を経て第1通路へ短時間(瞬間的に)流
され、第1通路の壁面に付着された微粒子を壁面から離
脱させてフィルタブロックを逆洗再生する。壁面から離
脱された微粒子は、重力により図1矢印Pに示すよう
に、第1通路14内を落下し、微粒子排出面13の下方
の図示しないホッパ内へ落下され、焼却される。
【0005】図2は、4個のフィルタブロック10を使
用した従来の排気黒煙除去装置の図解的な平面図であ
り、図3は、図2の装置の長手方向垂直断面図である。
図2及び図3に示す装置において、フィルタブロック1
0は、装置の長手方向の中仕切板69の両側にそれぞれ
2個ずつ配置され、保持材43を介しフレーム28によ
り保持される。ディーゼル機関から排出される含塵排気
ガスEは、排気入口パイプ57から4個のフィルタブロ
ック10の上面へ案内され、フィルタブロック中を流動
されて微粒子を除去され、除塵排気ガスHとなり、排気
出口パイプ58、排気バルブ92等を経て排出される。
【0006】図2及び図3の従来装置において、フィル
タブロックの逆洗は、次のように行われる。即ち、含塵
排気ガスEが所定時間フィルタブロック10を通された
後に、一方の排気バルブ92が閉じられ、閉じられた排
気バルブ92を備える排気出口パイプ58内と連通する
エアパイプ82の電磁弁84が短時間開かれる。エアパ
イプ82は、6〜8kg/cm2のエアタンクに連通さ
れており、電磁弁84及びエアノズル75を介して圧力
空気が排気出口パイプ58内へ噴出される。この空気
は、排気ガスと逆の経路、即ち、フィルタブロック10
の第2通路24、通気性多孔質材料内、及び第1通路1
4内へ流動し、エアノズル75より発生する圧力波の効
果と合わさり、第1通路14の壁面に付着した微粒子を
第1通路の壁面から離脱させ、フィルタを逆洗再生す
る。ホッパ68へ落下された微粒子は、ホッパ68内に
設けた着火用ヒータ66から熱を受け焼却される。
【0007】フィルタブロックの逆洗工程により、ディ
ーゼル機関の排気ガス全体の排出が妨害されないよう
に、2つの排気バルブ92は、交互に閉じられ、常に一
方の排気出口パイプ58が開口状態であるようにされ
る。このような排気黒煙除去装置は、特公平5−636
04号公報や実開平5−58812号公報により公知で
ある。
【0008】図4は、従来のフイルタブロックの密封支
持構造を示すため装置の一部を破断した斜視図である。
図4の従来装置において、複数のフィルタブロック10
は、装置の長手方向の中仕切板69の両側にそれぞれ3
個ずつ配置され、保持材43を介しフレーム28により
保持される。ディーゼル機関の含塵排気ガスEは、排気
入口パイプ57から6個のフィルタブロック10の上面
へ案内され、フィルタブロックの貫通孔15から成る第
1通路、第1通路及び第2通路24の間の多孔質セラミ
ック材料、及び第2通路24を経て流動されて微粒子を
除去され、除塵排気ガスHとなり、排気出口パイプ58
から排出される。
【0009】フィルタブロック10は、通気性多孔質セ
ラミックス材料の矩形の板状フィルタプレート11をそ
れらの端面が揃うように多数枚重ねて四角柱体に構成さ
れ、四角柱体の稜が山形の保持材43を介し、フレーム
28、排気入口側カバー37及び排気出口側カバー38
等に取り付けられ、密封支持される。第1通路14は、
四角柱体の上下面の間で且つ上下面に垂直に各フィルタ
プレート内を伸長する多数の貫通孔15により構成さ
れ、第2通路24は、四角柱体の側面の間で且つ側面に
垂直に各フィルタプレート11の間を伸長する板状空間
により構成される。各フィルタブロック11は、それぞ
れの1つの側面が中仕切板69に接するように配置され
る。このような排気黒煙除去装置は、特開平5−149
125号公報により知られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】フィルタブロックの逆
洗再生は、エアノズルより発生する圧力波と圧縮空気流
の相乗効果にて、第1通路の壁面の微粒子を除去し、ホ
ッパへ移動するので、逆洗再生の効果をより高めるため
には、エアノズルの位置をフィルタブロックの排気出口
(流出面)の正面とすることが望ましい。一方、フィル
タブロックは、排気黒煙除去装置の長手方向に2〜4個
(エンジン排気量等による)並べて配置されるため、フ
ィルタブロックは、比較的大きな長手方向寸法Lを有す
る。このようなフィルタブロックの全体にエアノズルか
らの圧力波と圧縮空気流を与えるためには、エアノズル
とフィルタブロック間の距離Dを大きくすることが必要
となる。効果的な逆洗再生が可能な寸法Lと距離Dとの
関係は、実験的により、D>0.11Lである。エアノ
ズルがフィルタブロックの側面に配置される構造の図2
の従来装置においては、Dを大きくすると、装置の幅寸
法(長手方向と直角の水平方向寸法)が大きくなり、車
両搭載上不都合を生じる問題があった。
【0011】また、図2及び図3の従来装置において
は、エンジン条件によりホッパ68内に旋回流(図3矢
印F)が生じ、ホッパ68内に溜まった微粒子が、フィ
ルタブロックに再付着され、微粒子が焼却されず、フィ
ルタによる圧力損失が上昇する不具合があった。図3矢
印Fの旋回流の発生する原因は、排気入口パイプ57か
らの排気ガスがフィルタブロック10の上面を高速で通
過することによりエジェクタ効果を生じ、フィルタブロ
ックの入口パイプ57に近い第1通路内の排気ガスがフ
ィルタブロック上面の排気ガス内へ吸引されること等で
あると考えられている。
【0012】図2及び図3の従来装置においては、中仕
切板69が圧力波や圧縮空気流により大きな力がかかる
に拘わらず、軽量化の観点から厚さを増すことができ
ず、十分な強度を持たせることができなかった。また、
フィルタブロック10、保持材43及びフレーム28の
間から排気ガスの漏れが発生し易い等の問題があった。
また、図4に示す従来装置においては、フィルタブロッ
クと保持材の間やカバーと保持材の間から排気ガスの漏
れが発生し易く、特に、逆洗再生時に装置の内圧が上昇
するとき、排気ガスが漏れ、黒煙が噴出する問題があっ
た。実開平5−58812号公報の装置は、高さ寸法が
大になる問題を有した。
【0013】本発明の目的は、ディーゼル機関用逆洗再
生式排気黒煙除去装置において、装置本体の形状寸法を
小さくし、車両への搭載を容易にすると共に、フィルタ
の保持及び密封を確実にすることにより、従来装置の問
題を解決した改良されたディーゼル機関用逆洗再生式排
気黒煙除去装置を提供することにある。本発明の他の目
的は、逆洗再生式排気黒煙除去装置において、逆洗用空
気を供給するエアノズルとフィルタブロックの排気出口
の間の距離を比較的大きくして逆洗再生効果を高めると
共に、微粒子をフィルタブロックに再付着させる不都合
な旋回流の発生をなくすることにある。本発明の更に別
の目的は、逆洗再生式排気黒煙除去装置の消音効果を増
大させること及び中仕切板に十分な強度を持たせながら
装置の軽量化を達成することにある。本発明のその他の
目的及び利点は、以下の説明において明らかにされる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のディーゼル機関
用排気黒煙除去装置においては、通気性多孔質材料から
成るフィルタブロックが排気ガスの流入面と微粒子排出
面の間を平行に伸長する複数の貫通孔から成る第1通
路、及び第1通路の間を伸長し流出面に開口する第2通
路を備える。排気ガスがフィルタブロックの流入面、第
1通路、第1通路と第2通路の間の通気性多孔質材料、
第2通路及び流出面を経て流動され、排気ガス中の微粒
子が第1通路の壁面に付着される。洗浄空気が排気ガス
と逆方向に短時間流動されることにより第1通路の壁面
に付着された微粒子が第1通路の壁面から離脱されホッ
パ内へ落下され焼却され、フィルタブロックが洗浄再生
される。
【0015】黒煙除去装置の長手方向に垂直の断面にお
いて、垂直方向に伸長し2つのフイルタ区画の共通の壁
部分を構成する中仕切板が設けられ、各フイルタ区画の
それぞれにフィルタブロックが配置される。各フィルタ
ブロックの微粒子排出面が中仕切板の付近に配置され、
第1通路が流入面から中仕切板の方へ下向きに傾斜さ
れ、微粒子排出面と中仕切板との間の距離が、上方で小
さく下方で大きくされ、ホッパは、微粒子排出面と中仕
切板の間の空間に連続して形成される。洗浄空気を供給
するエアノズルが、フィルタブロックの流出面に向けて
フィルタブロックの下方に配置される。
【0016】好ましくは、フィルタブロックは、通気性
多孔質セラミックス材料の矩形の板状フィルタプレート
を多数枚重ねて四角柱体に構成され、四角柱体の一対の
対向する側面が流入面及び微粒子排出面とされる。第2
通路は、各フィルタプレートの間を伸長する板状空間に
より構成され、各ホッパの下方が断熱材を備える底壁に
より閉鎖され、ホッパの底壁に近接して微粒子着火用ヒ
ータが配置される。中仕切板は、2枚の薄板が重ねられ
スポット溶接により固定されて構成される。排気ガス
は、排気入口パイプ及び排気膨張室を経てフィルタブロ
ックの第1通路へ導入される。
【0017】本発明のディーゼル機関用排気黒煙除去装
置においては、通気性多孔質セラミックス材料の矩形の
板状フィルタプレートを多数枚重ね、直方体の形状に構
成されるフィルタブロックが、直方体の第1の対向する
外面の間で且つ第1の対向する外面に垂直に各フィルタ
プレート内を伸長する多数の貫通孔から成る第1通路、
及び直方体の第2の対向する外面の間で且つ第2の対向
する外面に垂直に各フィルタプレートの間を伸長する板
状空間から成る第2通路を備え、排気ガスが第1通路か
ら通気性多孔質材料及び第2通路を経て排出され、排ガ
ス中の微粒子が第1通路の壁面に付着され、洗浄ガス
が、第2通路から通気性多孔質材料及び第1通路を経て
流され、第1通路の壁面に付着された微粒子が、洗浄ガ
スの供給により、第1通路の壁面から離脱され、フィル
タブロック外方のホッパへ落下され焼却される。
【0018】フィルタブロックは、直方体の4つの外面
を覆う四角柱形カバー及び直方体の他の2つの外面をそ
れぞれ覆う2つの端面カバーにより覆われる。四角柱形
カバーの2つの端縁付近とそれらにそれぞれ対応するフ
ィルタブロックの4つの外面の端縁付近との間に第1の
保持材が配置される。各端面カバーの4つの端縁付近と
それらにそれぞれ対応するフィルタブロックの外面の4
辺付近との間に第2の保持材が配置される。各保持材
は、フィルタブロックの外面又は対応するカバーの部分
のいずれか一方若しくは両方に設けた溝により固定され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図5は、本発明のフィルタブロッ
クの密封支持構造を図解的に示す断面図、図6は、本発
明の実施例の排気黒煙除去装置の平面図、図7は、図6
の装置の長手方向の垂直断面図、図8は、図7の線G−
Gに沿う断面図である。図1〜図8において、対応する
構成には、共通の符号が付され、重複した説明が省略さ
れる。
【0020】図5の密封支持構造において、フィルタブ
ロック10は、直方体の4つの外面を覆う四角柱カバー
32及び直方体の他の2つの外面をそれぞれ覆う2つの
端面カバー31により覆われ、四角柱カバー32の2つ
の端縁付近とそれらにそれぞれ隣接するフィルタブロッ
クの4つの外面の端縁付近との間に第1の保持材44が
配置される。各端面カバー31の4つの端縁付近とそれ
らにそれぞれ対応するフィルタブロックの外面の4辺付
近との間に第2の保持材46が配置される。第1の保持
材44は、フィルタブロックの外面に設けた溝26によ
り固定される。溝26は、対応するカバーの部分に設け
ることができる。
【0021】図5の直方体の4つの外面を覆う四角柱カ
バー32は、その下面に除塵された排気ガスをフィルタ
ブロックのガス流出面23から排出するための開口35
を有する。直方体の他の2つの外面をそれぞれ覆う2つ
の端面カバー31は、それぞれ含塵排気ガスをフィルタ
ブロックの流入面12へ受け入れるための開口33及び
微粒子排出面13から図示しないホッパへ微粒子を排出
するための開口34を備える。カバー31及び32を支
持することにより、フィルタブロック10は、安定して
支持され、保持材44及び46は、カバー31及び32
とフィルタブロックの外面との間に挟まれしっかり固定
されるので、密封及び保持の作用を十分安定して果たす
ことができる。
【0022】図6〜図8に示す排気黒煙除去装置におい
て、通気性多孔質材料から成るフィルタブロック10
は、図1のフィルタブロック10と同様に、排気ガスの
流入面12と微粒子排出面13の間を複数の列を成して
平行に伸長する第1通路、及び第1通路の列の間を伸長
しガス流出面23において開口する第2通路を備える。
フィルタブロック10は、図4の場合と同様に、通気性
多孔質セラミックス材料の矩形の板状フィルタプレート
を多数枚重ねて四角柱体に構成され、第1通路は、四角
柱体の一対の対向する側面の間で且つ対向する側面に垂
直に各フィルタプレート内を伸長する多数の貫通孔によ
り構成され、第2通路24は、四角柱体の他方の対の対
向する側面の間で且つ他方の対の側面に垂直に各フィル
タプレートの間を伸長する板状空間により構成される。
【0023】図8に示す装置の長手方向に垂直の断面に
おいて、装置の水平方向中央部分を垂直方向に伸長する
中仕切板69が設けられ、中仕切板により分けられた2
つのフィルタ区画65、65のそれぞれにフィルタブロ
ック10が配置される。各フィルタブロックにおいて、
それぞれ微粒子排出面13が中仕切板に向い合うと共に
中仕切板に対し上方で接近し下方で離間する。中仕切板
69と微粒子排出面13の間に断面楔形の空間が形成さ
れ、この空間に連続してホッパ68が形成される。各フ
ィルタブロック10の第1通路は、流入面12と微粒子
排出面13の間で中仕切板の方へ下向きに傾斜される。
ホッパ68、68の下方部分は、断熱材を備える底壁7
2により閉鎖され、底壁72に近接して微粒子焼却用の
電気ヒータ66が配置される。ホッパ68、68には、
図示しない微粒子焼却用の空気供給手段が設けられる。
フィルタブロックのガス流出面23は、フィルタブロッ
ク10の底面とされ、カバー32の開口35を介してフ
ィルタブロック下方の排気室96と連通される。排気室
96の底面に洗浄用の空気その他のガスを供給するエア
ノズル75が開口される。ガス流出面23とエアノズル
75との間の距離Dは、装置の幅寸法(図8の横方向寸
法)を増大することなく大きくすることができる。
【0024】図6〜図8の排気黒煙除去装置において、
排気ガスは、排気入口パイプ57から開口56を介し排
気膨張室62へ導入され、この際、排気ガスは、膨張に
よる消音作用を受ける。排気ガスは、排気膨張室62に
より各フィルタブロックの流入面12へ分配され、流入
面12から、第1通路、通気性多孔質材料、第2通路、
ガス流出面23を経て流動される。排気ガス中の微粒子
Pは、排気ガスが第1通路から通気性多孔質材料及び第
2通路を経て排出さる際に、第1通路の壁面に付着され
る。所定時間毎に瞬間的に、洗浄用の高圧空気が、6〜
8kg/cm2の圧縮空気のタンクから、エアノズル7
5を経てガス流出面23へ供給され、第2通路、通気性
多孔質材料、及び第1通路を経て流動される。第1通路
の壁面に付着された微粒子は、高圧空気の流れと圧力波
により、第1通路の壁面から離脱され、微粒子排出面1
3から断面楔形のホッパ68内へ落下される。
【0025】図8に示すように、各フィルタ区画65
は、中仕切板69、上壁71、側壁73、排気室96の
底壁79、排気室96及びホッパの側壁77、底壁72
により囲まれた閉鎖空間から成る。フィルタ区画65内
にカバー31、32により覆われたフィルタブロック1
0、及びカバー32の外面、側壁77及び底壁79に囲
まれた排気室96が配置される。フィルタ区画69内の
空間は、開口33及び34を介し、フィルタブロック1
0の流入面12及び微粒子排出面13と連通される。排
気室96は、開口35を介しフィルタブロック10のガ
ス流出面23と連通されると共に、排気室の底壁79に
開口される排気出口パイプ58及びエアノズル75と連
通される。
【0026】直方体形状のフィルタブロック10は、フ
ィルタブロック微粒子排出面13が中仕切板69に対し
10°〜45°傾斜するように配置される。即ち、微粒
子排出面13は、中仕切板69に対し、上方で接近し、
下方で離間するようにされる。中仕切板69は、厚さ
0.8〜2.0mm程度の2枚の薄板が重ねられスポッ
ト溶接により固定されて構成され、2つのフィルタ区画
65、65に共通の側壁を構成する。
【0027】
【発明の効果】本発明の排気黒煙除去装置において、微
粒子排出面と中仕切板との間は、上方で小さく下方で大
きくされ、ホッパが微粒子排出面と中仕切板の間の空間
に連続して形成され、洗浄空気を供給するエアノズルが
フィルタブロック下方の流出面に向けてフィルタブロッ
クの下方に配置される。エアノズルと排出面の間隔D
は、装置の幅と無関係であり、装置の幅を増加させるこ
となく流出面とエアノズルの間隔を増加させ逆洗再生効
果を大きくすることができる。
【0028】本発明において、ホッパは、エアノズルが
開口する排気室と並列に配置されるから、ホッパの高さ
寸法は、装置の高さ寸法を増加させず、従って、実開平
5−58812号のものと比べ装置の高さ寸法を減少す
ることができる。また、中仕切板に隣接するフィルタブ
ロックの微粒子排出面は、垂直方向に近い角度にされ、
微粒子排出面から排出された微粒子は、微粒子排出面か
らホッパ内へ離間され、第1通路の壁面へ再付着する不
都合が生じない。
【0029】2枚の薄板を2枚重ねてスポット溶接によ
り固定した中仕切板を使用することにより、逆洗再生時
の圧力波や圧縮空気流による大きな力に耐え得るように
強度を大としながら、軽量にすることができる。また、
排気ガス入口パイプのまわりに排気膨張室を設けること
により、装置の消音効果を大とすることができる。
【0030】本発明の排気黒煙除去装置は、フィルタブ
ロックの端面付近を取巻く第1の保持材と両端面上に配
置される第2の保持材を備え、フィルタブロックは、第
1及び第2の保持材により両端面において強固に保持密
封されるので、ガスの漏れない安定した密封及び保持が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直交流フィルタの原理を説明するための模式
図。
【図2】従来の排気黒煙除去装置の図解的な平面図。
【図3】図2の従来の装置の図解的な垂直断面図。
【図4】従来のフィルタブロックの密封構造を示す図解
的な斜視図。
【図5】本発明の実施例のフィルタブロックの密封構造
を示す図解的な断面図。
【図6】本発明の実施例の排気黒煙除去装置を示す図解
的な平面図。
【図7】図6の本発明の装置の長手方向の図解的な垂直
断面図。
【図8】図7の線G−Gに沿う図解的な垂直断面図であ
る。
【符号の説明】
10:フィルタブロック、11:フィルタプレート、1
2:流入面、13:微粒子排出面、14:第1通路、1
5:貫通孔、22:スペーサ、23:ガス流出面、2
4:第2通路、26:溝、28:フレーム、31:端面
カバー、32:四角柱カバー、33、34、35:開
口、37:排気入口側カバー、38:排気出口側カバ
ー、43:保持材、44:第1の保持材、46:第2の
保持材、56:開口、57:排気入口パイプ、58:排
気出口パイプ、62:排気膨張室、65:フィルタ区
画、66:着火用ヒータ、68:ホッパ、69:中仕切
板、71:上壁、72:底壁、73:側壁、75:エア
ノズル、79:排気室底壁、82:空気パイプ、84:
電磁弁、92:排気バルブ、94:排気絞り弁、96:
排気室、A:圧縮空気、E:排気ガス、F:旋回流、
H:除塵排気ガス、P:微粒子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02 B01D 46/10 B01D 46/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性多孔質材料から成るフィルタブロ
    ック(10)が排気ガスの流入面(12)と微粒子排出
    面(13)の間を平行に伸長する複数の貫通孔(15)
    から成る第1通路(14)、及び第1通路の間を伸長し
    流出面(23)に開口する第2通路(24)を備え、排
    気ガス(E)が流入面、第1通路、第1通路と第2通路
    の間の通気性多孔質材料、第2通路及び流出面を経て流
    動され、排気ガス中の微粒子(P)が第1通路の壁面に
    付着され、洗浄空気(A)が排気ガスと逆方向に流動さ
    れることにより第1通路の壁面に付着された微粒子が第
    1通路の壁面から離脱されホッパ(68)内へ落下され
    焼却されるディーゼル機関用排気黒煙除去装置におい
    て、 装置の長手方向に垂直の断面において、垂直方向に伸長
    し2つのフイルタ区画(65)の共通の壁部分を構成す
    る中仕切板(69)が設けられ、各フイルタ区画のそれ
    ぞれにフィルタブロック(10)が配置され、各フィル
    タブロックの微粒子排出面(13)が中仕切板の付近に
    配置され、第1通路(14)が流入面(12)から中仕
    切板の方へ下向きに傾斜され、微粒子排出面(13)と
    中仕切板との間の距離が、上方で小さく下方で大きくさ
    れ、ホッパ(68)は、微粒子排出面と中仕切板の間の
    空間に連続して形成され、洗浄空気を供給するエアノズ
    ル(75)が、フィルタブロックの流出面に向けてフィ
    ルタブロック下方に配置されることを特徴とする排気黒
    煙除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排気黒煙除去装置にお
    いて、フィルタブロックは、通気性多孔質セラミックス
    材料の矩形の板状フィルタプレート(11)を多数枚重
    ねて四角柱体に構成され、四角柱体の一対の対向する側
    面が流入面(12)及び微粒子排出面(13)とされ、
    第2通路(24)は、各フィルタプレートの間を伸長す
    る板状空間により構成され、各ホッパ(68)の底壁
    (72)が断熱材を備え、ホッパの底壁に近接して微粒
    子着火用ヒータ(66)が配置されることを特徴とする
    排気黒煙除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の排気黒煙除去装
    置において、中仕切板(69)は、2枚の薄板が重ねら
    れスポット溶接により固定されて構成され、排気ガス
    は、排気入口パイプ(57)及び排気膨張室(62)を
    経てフィルタブロックの第1通路(14)へ導入される
    ことを特徴とする排気黒煙除去装置。
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