JP3257895B2 - スキャナプリンタサーバーシステムおよび自動画像転送方法およびスキャナプリンタサーバー - Google Patents

スキャナプリンタサーバーシステムおよび自動画像転送方法およびスキャナプリンタサーバー

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JP3257895B2
JP3257895B2 JP06500094A JP6500094A JP3257895B2 JP 3257895 B2 JP3257895 B2 JP 3257895B2 JP 06500094 A JP06500094 A JP 06500094A JP 6500094 A JP6500094 A JP 6500094A JP 3257895 B2 JP3257895 B2 JP 3257895B2
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ゆかり 戸田
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康男 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信によってデータを
受信し、データに従ってスキャナでの画像入力やプリン
タでのプリントを行うスキャナプリンタサーバーシステ
ムに係り、ネットワークに接続されるスキャナプリンタ
サーバーとスキャナプリンタサーバーを使って画像入力
あるいはプリントを行うスキャナプリンタサーバーシス
テムおよび自動画像転送方法およびスキャナプリンタサ
ーバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、単一のスキャナやプリンタは
ホストコンピュータと直接接続された形態で使用されて
きた。また、一体型のスキャナ・プリンタは、一般的に
は、単体でコピーとして使用されているだけであり、こ
のようなスキャナやプリンタをネットワークに接続し、
スキャナプリンタサーバーとして用いることはなかっ
た。
【0003】一方、ネットワーク上でプリンタサーバー
に接続し、プリンタを共有するシステムも提案されてい
る。
【0004】この様なシステムでは、ホストコンピュー
タからプリンタの使用に合わせてデータをプリンタに送
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近では、スキャナ処
理及びプリント処理のネットワーク化が急速に普及して
おり、インテリジェントビル等の全体にLANを張り巡
らせた大規模なネットワーク化も進んでいる。さらに、
WAN(ワイドエリアネットワーク)のような、公衆回
線でLANを直結した全国規模のネットワーク、さらに
はISDN等の高度情報網が整備されつつある。
【0006】このため、ビルの別のフロアーや、別のビ
ル、あるいは東京から大阪のホストコンピュータを利用
することが可能となりつつある。
【0007】従って、プリンタサーバーでは、従来まで
の比較的せまい範囲の利用にとどまらず、非常に広域な
利用が可能になった。
【0008】また、スキャナやプリンタも高機能化,高
解像度化,カラー化が進んでいる。このため、様々な形
式でのスキャナからの読み取り、プリンタへの出力が可
能となってきた。従来のホストコンピュータに直結した
スキャナやプリンタは、ホストコンピュータがそれぞれ
の設定や画像データの入出力を行ってきた。インタフェ
ース,画像データ形式,通信速度等は、1対1の関係が
あり、システムで独自に構築しても何等問題はなかっ
た。
【0009】一方、ネットワーク上にSPサーバーシス
テムを介して、接続されたスキャナやプリンタは、複数
のホストコンピュータが利用できるため、資源の共有化
が図れる上、異機種であるホストコンピュータに共通の
利用環境を提供できるとった利点があり効率的ではある
が、ネットワークでの資源共有による新たな問題点があ
った。すなわち、リモートスキャナの利用形態を考察す
ると、人間の行動形態にとって手間を取らせる操作が必
然的に伴う。
【0010】例えばリモートスキャナがネットワーク上
のホストコンピュータからだけの指示で動作する場合、
操作者は以下の手順をふむこととなる。
【0011】先ず、第1にスキャナに原稿をセットし、
第2にホストコンピュータ上のスキャナアプリケーショ
ンソフトを起動し、原稿読み取りの指示を行う。第3に
原稿画像読み取りが終了したら、スキャナにセットした
原稿を回収する。
【0012】なお、この際、第1と第2とは順序を入れ
換えても可能な場合がある。
【0013】この様な操作で問題となるのは、原稿セッ
ト→スキャン開始→原稿回収のサイクルは必ず起こるこ
とであり、2度もスキャナの配置された場所に操作者が
移動する必要がある。
【0014】また、利用者Aがスキャナに原稿をセット
して、ホストコンピュータへ戻る途中、利用者Bが、知
らずに原稿を換えてしまった場合、利用者Aは、全く違
う画像を読み込むこととなってしまう等の問題点があっ
た。
【0015】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明の第1の目的は、スキャナプリ
ンタサーバーにおいて、情報処理装置でスキャナまたは
スキャナプリンタから入力される原稿画像情報の転送先
をユーザが指定し、かつ、スキャナまたはスキャナプリ
ンタから入力される原稿画像情報をあらかじめ指定され
た転送先に自動転送する自動転送モードが設定された場
合に、スキャナまたはスキャナプリンタに原稿をセット
して原稿画像情報の読み取りの開始指示を行うと、入力
される原稿画像情報を情報処理装置で指定されている転
送先に転送することにより、原稿入力を行うユーザがス
キャナまたはスキャナプリンタに原稿をセットして、情
報処理装置に戻ることなく、スキャナプリンタサーバー
上でスキャナまたはスキャナプリンタにセットした原稿
の原稿画像読取り開始指示を確実に行えるスキャナプリ
ンタサーバーシステムを提供することである。
【0016】第2の目的は、スキャナプリンタサーバー
において、スキャナまたはスキャナプリンタから入力さ
れる原稿画像情報をあらかじめ指定された転送先に自動
転送する自動転送モードが設定された場合に、スキャナ
またはスキャナプリンタに原稿をセットして原稿画像情
報の読み取りの開始指示を行うと、入力される原稿画像
情報をあらかじめ指定されている転送先に転送すること
により、原稿入力を行うユーザがスキャナまたはスキャ
ナプリンタに原稿をセットして、情報処理装置に戻るこ
となく、スキャナプリンタサーバー上でスキャナまたは
スキャナプリンタにセットした原稿の原稿画像読取り開
始指示を確実に行えるスキャナプリンタサーバーシステ
ムを提供することである。
【0017】第3の目的は、スキャナプリンタサーバー
において、情報処理装置でスキャナまたはスキャナプリ
ンタから入力される原稿画像情報の転送先を指定し、お
よび、該原稿画像情報の読み取り開始が指示されると、
スキャナまたはスキャナプリンタから入力される原稿画
像情報をユーザ指定される転送先に自動転送する自動転
送モードが設定された場合に、スキャナまたはスキャナ
プリンタから入力される原稿画像情報を情報処理装置で
指定されている転送先に転送することにより、原稿入力
を行うユーザがスキャナまたはスキャナプリンタに原稿
をセットして、情報処理装置に戻ることなく、スキャナ
プリンタサーバー上でスキャナまたはスキャナプリンタ
にセットした原稿の原稿画像読取り開始指示を確実に行
えるスキャナプリンタサーバーシステムを提供すること
である。
【0018】第4の目的は、サーバーでスキャナまたは
スキャナプリンタにセットされる原稿画像情報の読み取
りの開始を操作部より指示した後、スキャナまたはスキ
ャナプリンタから入力される原稿画像情報をスキャナプ
リンタサーバーであらかじめ指定されている転送先に転
送することにより、原稿入力を行うユーザがスキャナま
たはスキャナプリンタに原稿をセットして、情報処理装
置に戻ることなく、スキャナプリンタ上でスキャナまた
はスキャナプリンタにセットした原稿の原稿画像読取り
開始指示を確実に行えるスキャナプリンタサーバーシス
テムを提供することである。
【0019】第5の目的は、スキャナプリンタサーバー
において、情報処理装置でスキャナまたはスキャナプリ
ンタから入力される原稿画像情報の転送先をユーザが指
定し、かつ、スキャナまたはスキャナプリンタから入力
される原稿画像情報をあらかじめ指定された転送先に自
動転送する自動転送モードが設定された場合に、スキャ
ナまたはスキャナプリンタに原稿をセットして原稿画像
情報の読み取りの開始指示を行うと、入力される原稿画
像情報を情報処理装置で指定されている転送先に転送す
ることにより、原稿入力を行うユーザがスキャナまたは
スキャナプリンタに原稿をセットして、情報処理装置に
戻ることなく、スキャナプリンタサーバー上でスキャナ
またはスキャナプリンタにセットした原稿の原稿画像読
取り開始指示を確実に行える自動画像転送方法を提供す
ることである。
【0020】第6の目的は、スキャナプリンタサーバー
において、スキャナまたはスキャナプリンタから入力さ
れる原稿画像情報をあらかじめ指定された転送先に自動
転送する自動転送モードが設定された場合に、スキャナ
またはスキャナプリンタに原稿をセットして原稿画像情
報の読み取りの開始指示を行うと、入力される原稿画像
情報をあらかじめ指定されている転送先に転送すること
により、原稿入力を行うユーザがスキャナまたはスキャ
ナプリンタに原稿をセットして、情報処理装置に戻るこ
となく、スキャナプリンタサーバー上でスキャナまたは
スキャナプリンタにセットした原稿の原稿画像読取り開
始指示を確実に行える自動画像転送方法を提供すること
である。
【0021】第7の目的は、スキャナプリンタサーバー
において、スキャナまたはスキャナプリンタにセットさ
れる原稿画像情報の読み取りの開始を指示した後、スキ
ャナまたはスキャナプリンタから入力される原稿画像情
報をスキャナプリンタサーバーであらかじめ指定されて
いる転送先に転送することにより、原稿入力を行うユー
ザがスキャナまたはスキャナプリンタに原稿をセットし
て、情報処理装置に戻ることなく、スキャナプリンタ上
でスキャナまたはスキャナプリンタにセットした原稿の
原稿画像読取り開始指示を確実に行えるスキャナプリン
タサーバーを提供することである。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】本発明に係る第1の発明は、所定のネット
ワークを介して複数の情報処理装置と通信可能に接続さ
れたスキャナプリンタサーバーが、スキャナまたは複写
機能処理を行なうことが可能なスキャナプリンタによる
画像入力処理を制御するスキャナプリンタサーバーシス
テムであって、前記ネットワーク上のいずれかの情報処
理装置は、前記スキャナまたは前記スキャナプリンタを
利用するためのソフトウエアの起動時に、前記スキャナ
または前記スキャナプリンタから入力される原稿画像情
報の転送先を指定する指定手段を有し、前記スキャナプ
リンタサーバーは、前記指定手段により転送先が指定さ
れるのに応じて、前記スキャナまたは前記スキャナプリ
ンタから入力される原稿画像情報の転送モードとして自
動転送モードを設定する設定手段と、前記設定手段によ
り自動転送モードが設定されていることを表示する表示
手段と、原稿画像の読み取り開始の指示を行うための指
示手段と、原稿画像の読み取り開始の指示が前記指示手
段によりされるのに従って、前記スキャナまたは前記ス
キャナプリンタから入力された原稿画像情報を、前記指
定手段により指定された転送先に転送する転送手段とを
有することを特徴とする。
【0044】本発明に係る第2の発明は、前記転送先
は、ファイルサーバーを含むことを特徴とする。
【0045】本発明に係る第3の発明は、前記転送先
は、いずれかの情報処理装置を含むことを特徴とする。
【0046】本発明に係る第4の発明は、前記スキャナ
または前記スキャナプリンタは、設定手段により設定さ
れた自動転送モードに基づく原稿画像情報の転送が終了
するまで、前記スキャナまたは前記スキャナプリンタで
の原稿画像の読み取り開始の指示を無効とする制御手段
を有することを特徴とする。
【0047】本発明に係る第5の発明は、前記スキャナ
プリンタサーバーは、設定手段により設定された自動転
送モードに基づく原稿画像情報の転送が終了するまで、
いずれかの情報処理装置からの前記スキャナまたは前記
スキャナプリンタの利用要求を無効とする制御手段を有
することを特徴とする。
【0048】本発明に係る第6の発明は、所定のネット
ワークを介して複数の情報処理装置と通信可能に接続さ
れたスキャナプリンタサーバーが、スキャナまたは複写
機能処理を行なうことが可能なプリンタスキャナによる
画像入力処理を制御するスキャナプリンタサーバーシス
テムであって、前記スキャナプリンタサーバーは、前記
スキャナプリンタサーバーの初期設定時に、あらかじめ
指定された転送先に前記スキャナまたは前記スキャナプ
リンタから入力される原稿画像情報を自動転送する自動
転送モードを設定する設定手段と、前記設定手段により
自動転送モードが設定されていることを表示する表示手
段と、原稿画像の読み取り開始の指示を行うための指示
手段と、原稿画像の読み取り開始の指示が前記指示手段
によりされるのに従って、前記スキャナまたは前記プリ
ンタスキャナから入力された原稿画像情報を、あらかじ
め指定された転送先に転送する転送手段とを有すること
を特徴とする。
【0049】本発明に係る第7の発明は、前記転送先
は、ファイルサーバーを含むことを特徴とする。
【0050】本発明に係る第8の発明は、前記転送先
は、いずれかの情報処理装置を含むことを特徴とする。
【0051】本発明に係る第9の発明は、前記スキャナ
または前記スキャナプリンタは、設定手段により設定さ
れた自動転送モードに基づく原稿画像情報の転送が終了
するまで、前記スキャナまたは前記スキャナプリンタで
の原稿画像の読み取り開始の指示を無効とする制御手段
を有することを特徴とする。
【0052】本発明に係る第10の発明は、前記スキャ
ナプリンタサーバーは、設定手段により設定された自動
転送モードに基づく原稿画像情報の転送が終了するま
で、いずれかの情報処理装置からの前記スキャナまたは
前記スキャナプリンタの利用要求を無効とする制御手段
を有することを特徴とする。
【0053】本発明に係る第11の発明は、所定のネッ
トワークを介して複数の情報処理装置と通信可能に接続
されたスキャナプリンタサーバーが、スキャナまたは複
写機能処理を行なうことが可能なスキャナプリンタによ
る画像入力処理を制御するスキャナプリンタサーバーシ
ステムであって、前記ネットワーク上のいずれかの情報
処理装置は、前記スキャナまたは前記スキャナプリンタ
を利用するためのソフトウエアの起動時に、前記スキャ
ナまたは前記スキャナプリンタから入力される原稿画像
情報の転送先を指定する指定手段を有し、前記スキャナ
または前記スキャナプリンタは、原稿画像の読み取り開
始の指示を行うための指示手段を有し、前記スキャナプ
リンタサーバーは、前記指定手段により転送先が指定さ
れるのに応じて、前記スキャナまたは前記スキャナプリ
ンタから入力される原稿画像情報の転送モードとして自
動転送モードを設定する設定手段と、前記設定手段によ
り自動転送モードが設定されていることを表示する表示
手段と、原稿画像の読み取り開始の指示が前記指示手段
によりされるのに従って、前記スキャナまたは前記スキ
ャナプリンタから入力された原稿画像情報を、前記指定
手段により指定された転送先に転送する転送手段とを有
することを特徴とする。
【0054】本発明に係る第12の発明は、所定のネッ
トワークを介して複数の情報処理装置と通信可能に接続
されたスキャナプリンタサーバーが、スキャナまたは複
写機能処理を行なうことが可能なプリンタスキャナによ
る画像入力処理を制御するスキャナプリンタサーバーシ
ステムであって、前記スキャナまたは前記スキャナプリ
ンタは、原稿画像の読み取り開始の指示を行うための指
示手段を有し、前記スキャナプリンタサーバーは、前記
スキャナプリンタサーバーの初期設定時に、あらかじめ
指定された転送先に前記スキャナまたは前記スキャナプ
リンタから入力される原稿画像情報を自動転送する自動
転送モードを設定する設定手段と、前記設定手段により
自動転送モードが設定されていることを表示する表示手
段と、原稿画像の読み取り開始の指示が前記指示手段に
よりされるのに従って、前記スキャナまたは前記プリン
タスキャナから入力された原稿画像情報を、あらかじめ
指定された転送先に転送する転送手段とを有することを
特徴とする。
【0055】本発明に係る第13の発明は、所定のネッ
トワークを介して複数の情報処理装置と通信可能に接続
されたスキャナプリンタサーバーが、スキャナまたは複
写機能処理を行なうことが可能なスキャナプリンタによ
る画像入力処理を制御するスキャナプリンタサーバーシ
ステムにおける自動画像転送方法であって、前記スキャ
ナまたは前記スキャナプリンタを利用するためのソフト
ウエアの起動時に、前記スキャナまたは前記スキャナプ
リンタから入力される原稿画像情報の転送先を指定する
指定ステップと、転送先が指定されるのに応じて、前記
スキャナまたは前記スキャナプリンタから入力される原
稿画像情報の転送モードとして自動転送モードを設定す
る設定ステップと、自動転送モードが設定されているこ
とを表示する表示ステップと、原稿画像の読み取り開始
の指示が、前記スキャナ、前記スキャナプリンタ、前記
スキャナプリンタサーバーのいずれかで入力されるのに
従って、前記スキャナまたは前記スキャナプリンタから
入力された原稿画像情報を、前記指定ステップで指定さ
れた転送先に転送する転送ステップとを有することを特
徴とする。
【0056】本発明に係る第14の発明は、前記転送先
は、ファイルサーバーを含むことを特徴とする。
【0057】本発明に係る第15の発明は、前記転送先
は、いずれかの情報処理装置を含むことを特徴とする。
【0058】本発明に係る第16の発明は、設定された
自動転送モードに基づく原稿画像情報の転送が終了する
まで、前記スキャナまたは前記スキャナプリンタでの原
稿画像の読み取り開始の指示を無効とすることを特徴と
する。
【0059】本発明に係る第17の発明は、設定された
自動転送モードに基づく原稿画像情報の転送が終了する
まで、いずれかの情報処理装置からの前記スキャナまた
は前記スキャナプリンタの利用要求を無効とすることを
特徴とする。
【0060】本発明に係る第18の発明は、所定のネッ
トワークを介して複数の情報処理装置と通信可能に接続
されたスキャナプリンタサーバーが、スキャナまたは複
写機能処理を行なうことが可能なプリンタスキャナによ
る画像入力処理を制御するスキャナプリンタサーバーシ
ステムにおける自動画像転送方法であって、前記スキャ
ナプリンタサーバーの初期設定時に、あらかじめ指定さ
れた転送先に前記スキャナまたは前記スキャナプリンタ
から入力される原稿画像情報を自動転送する自動転送モ
ードを設定する設定ステップと、自動転送モードが設定
されていることを表示する表示ステップと、原稿画像の
読み取り開始の指示が、前記スキャナ、前記スキャナプ
リンタ、前記スキャナプリンタサーバーのいずれかで入
力されるのに従って、前記スキャナまたは前記プリンタ
スキャナから入力された原稿画像情報を、あらかじめ指
定された転送先に転送する転送ステップとを有すること
を特徴とする。
【0061】本発明に係る第19の発明は、前記転送先
は、ファイルサーバーを含むことを特徴とする。
【0062】本発明に係る第20の発明は、前記転送先
は、いずれかの情報処理装置を含むことを特徴とする。
【0063】本発明に係る第21の発明は、設定された
自動転送モードに基づく原稿画像情報の転送が終了する
まで、前記スキャナまたは前記スキャナプリンタでの原
稿画像の読み取り開始の指示を無効とすることを特徴と
する。
【0064】本発明に係る第22の発明は、設定された
自動転送モードに基づく原稿画像情報の転送が終了する
まで、いずれかの情報処理装置からの前記スキャナまた
は前記スキャナプリンタの利用要求を無効とすることを
特徴とする。
【0065】本発明に係る第23の発明は、所定のネッ
トワークを介して複数の情報処理装置と通信可能に接続
され、スキャナまたは複写機能処理を行なうことが可能
なプリンタスキャナによる画像入力処理を制御するスキ
ャナプリンタサーバーであって、前記スキャナプリンタ
サーバーの初期設定時に、あらかじめ指定された転送先
に前記スキャナまたは前記スキャナプリンタから入力さ
れる原稿画像情報を自動転送する自動転送モードを設定
する設定手段と、前記設定手段により自動転送モードが
設定されていることを表示する表示手段と、原稿画像の
読み取り開始の指示を行うための指示手段と、原稿画像
の読み取り開始の指示が前記指示手段によりされるのに
従って、前記スキャナまたは前記プリンタスキャナから
入力された原稿画像情報を、あらかじめ指定された転送
先に転送する転送手段とを有することを特徴とする。
【0066】本発明に係る第24の発明は、前記転送先
は、ファイルサーバーを含むことを特徴とする。
【0067】本発明に係る第25の発明は、前記転送先
は、いずれかの情報処理装置を含むことを特徴とする。
【0068】本発明に係る第26の発明は、設定手段に
より設定された自動転送モードに基づく原稿画像情報の
転送が終了するまで、いずれかの情報処理装置からの前
記スキャナまたは前記スキャナプリンタの利用要求を無
効とする制御手段を有することを特徴とする。
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示すスキャナプ
リンタサーバーシステムの概要を説明するシステムブロ
ック図である。なお、詳細なシステムブロック図は後述
する。
【0100】図において、スキャナ/プリンタ(SP)
サーバーは後述する。本システムは、大別してメインC
PU回路1,イーサネット回路2,JPEG圧縮回路
3,スキャナ/プリンタインタフェース回路4より構成
されている。なお、スキャナ/プリンタ(SP)サーバ
ーに複数のスキャナ/プリンタを接続する場合には、そ
の台数分のスキャナ/プリンタインタフェース回路を実
装する。その台数の増減を容易にする為にスキャナ/プ
リンタインタフェース回路は独立したボード上に構成さ
れており、本体とは後述するVMEバス16で接続す
る。残りのメインCPU回路1、イーサネット回路2、
JPEG圧縮回路3は1枚のボード上に構成されてお
り、互いにローカルなバス14で結合されている。
【0101】4−1は第1のスキャナ/プリンタインタ
フェース回路(第1のSPインタフェース回路)で、例
えば商品名CLC−500等のディジタルカラー複写装
置100(レーザビームカラー複写装置)とVMEバス
16とのI/Oをインタフェースする。
【0102】4−2は第2のプリンタ/スキャナインタ
フェース(第2のSPインタフェース回路)で、例えば
商品名ピクセルジェット等のディジタルカラー複写装置
200(バブルジェットカラー複写装置)とVMEバス
16とのI/Oをインタフェースする。
【0103】メインCPU回路1は例えばR3000
(商品名)等のCPU5とメモリ6等から成り、ここで
OSである、例えば VxWorks(商品名)の管理下ですべ
てのプログラムが実行される。メモリ6の補助記憶装置
として、ハードディスク7がある。8はSCSIインタ
フェースである。イーサネット回路2はイーサネットト
ランシーバー9とデータをメモリ6にDMA転送する為
のDMAコントローラ10等とから成る。イーサネット
トランシーバー9はイーサネット(商品名)ローカルエ
リアネットワーク(LAN)11に接続する。JPEG
圧縮回路3はJPEG圧縮/伸長コントローラ12とF
IFOメモリ13等とから成る。メインCPU回路1,
イーサネット回路2,JPEG圧縮回路3を互いに結合
しているローカルバス14はVMEバストランシーバー
15−1を介してVMEバス16に接続されている。
【0104】第1のSPインタフェース回路4−1はペ
ージメモリ17と第1の制御回路18等からなる。1ペ
ージ分のメモリが必要な理由は、ディジタルカラー複写
装置100が印刷/スキャンを開始すると途中でフロー
制御する事ができないからである。ページメモリ17
は、メモリの価格が高いので圧縮メモリを構成してい
る。すなわち、このメモリ17に書き込まれるデータ
は、メモリ6でラスタライズされた画像のみである事に
着目し、メモリ17は非可逆圧縮ではあるが、高圧縮率
が得られるADCT圧縮方式を採用している。そのAD
CT圧縮チップはこの図では示していないが、前述のJ
PEG圧縮/伸長コントローラ12と同じチップを用い
ている。
【0105】ただし、このページメモリ17にADCT
圧縮方式用いる場合、圧縮データはここだけの閉じた回
路で使用されるだけで、外部には出て行かないから、標
準に則る必要はなく、実際、JPEGを改良した効率的
な方法を用いている。第1の制御回路18は例えばZ−
80(商品名)等のCPU等で構成し、複写装置100
との画像以外の制御信号のやり取りをしている。ここの
インタフェースの本数を減らすため、制御コマンドをシ
リアルで送っている。第1のSPインタフェース回路4
−1はVMEバストランシーバー15−2を介してVM
Eバス16と接続している。
【0106】第2のSPインタフェース回路4−2はデ
ータ縦横変換回路19、バッファメモリ20、画像処理
回路21及び第2の制御回路22等とから成り。VME
バストランシーバー15−3を介してVMEバス16と
接続している。データ縦横変換回路19は、プリント時
は走査方向の画像のデータ形式を走査方向に対して90
°に変換し、スキャン時は走査方向に対して90°のデ
ータ形式を走査方向に変換する。バッファメモリ20は
そのための変換用バッファとして用いる。
【0107】画像処理回路21は複写装置200に欠け
ている画像処理機能を補う為に入れている。第2の制御
回路22は第1の制御回路18と同じ機能を提供する為
のものであり、同じ例えばZ−80(商品名)等のCP
U等で構成されている。
【0108】以下、動作について説明する。
【0109】例えばネットワーク印刷を実行する場合の
例を示すと、LAN11からイサーネットトランシーバ
ー9を介して入ってきたページ記述言語(例えば商品名
CaPSL)は、DMAコントローラ10によって、直接メ
モリ6の特定領域(受信バッファ)に蓄えられる。そこ
で後述するページ記述言語インタープリタープログラム
によってラスターイメージに変換される。JPEG圧縮
画像は、ページ記述言語(以下、PDL)で伸長するこ
ともできるが、高速に伸長するためJPEG圧縮/伸長
回路3が利用される。
【0110】このように構成された第1のサーバー装置
において、第1の画像出力制御手段(メインCPU回路
1)が各ホストから前記ネットワークを介して入力され
る第1の画像情報,各ホストからの指示に従って各入出
力機器(複写装置100,200)から読み込まれた第
2の画像情報,各ホストからの指示に従って第1のおよ
び第2の画像情報を組み合わせた第3の画像情報の各入
出力機器への出力を後述する図60,図61に示すフロ
ーチャートに従って制御するので、各ホストからの指示
に応じて第1〜第3の画像情報のいずれかを直接生成し
て各入出力機器から直接出力することが可能となるとと
もに、第2の画像出力制御手段が第2の画像情報を前記
ネットワークを介して要求した第1のホストまたは第1
のホストに指示された第2のホストへの出力を制御する
ので、ホストからの指示に応じて各入出力機器から取り
込んだ第2の画像情報を自ホストを含む他のホストに直
接転送することも可能となる。
【0111】なお、メモリ6は価格的な理由から、1ペ
ージの画面全体をラスタライズするだけの容量を持た
ず、PDL(例えばCaPSL )を部分的に処理するバンデ
ィングという手法を用いて、何回かに分けて処理され
る。ラスタライズが完了したら、第1のSPインタフェ
ース回路4−1または第2のSPインタフェース回路4
−2に転送され、各プリンターに出力される。なお、ネ
ットワークスキャンを実行する場合の例は後述する。
【0112】図2は、図1に示したスキャナプリンタサ
ーバーシステムを含むネットワークシステムの概略を示
すシステムブロック図である。
【0113】本実施例におけるネットワークシステム
は、例えば Macintosh(商品名)、IBM-PC(商品名)、
SUN (商品名)の様な市販されているホストコンピュー
タのアプリケーションソフトウエアから、ネットワーク
を介して接続されている少数のスキャナーやプリンター
を共同利用する為の物である。同図に於て、大きく4つ
のブロックがあるが、左から順に Macintoshワークステ
ーションST1、IBM-PCワークステーションST2、SU
N ワークステーションST3、及びカラーSPサーバー
SP1である。 MacintoshワークステーションST1、
IBM-PCワークステーションST2、SUN ワークステーシ
ョンST3は、市販されているホストコンピューターで
あり、カラーSPサーバーSP1は発明者が設計したイ
ンタフェースユニットである。それらが、例えばEthern
et(商品名)というローカルエリアネットワーク96に
よって相互接続されている。94は第1のカラースキャ
ナ/プリンタ、95は第2のカラースキャナ/プリンタ
である。
【0114】Macintosh ワークステーションST1、IB
M-PCワークステーションST2、SUN ワークステーショ
ンST3、及びカラーSPサーバーSP1は、相互通信
の為に、共通の通信インタフェースを有する。51,6
1,71,81はローカルエリアネットワーク(LA
N)96と通信する為のイーサネットトランシーバーで
ある。52,62,72,82はLAN96上に構築し
た通信プログラム TCP/IP (商品名)で、米国国防省の
標準である。
【0115】このTCP/IPプログラムは End-to-End での
データー誤りの無い通信サービス(機能)を提供する。
53,63,73,83は第1のカラースキャナ/プリ
ンタ94,第2のカラースキャナ/プリンタ95を Mac
intosh用のステーションST1,IBM-PC用のステーショ
ンST2,SUN ワークステーションST3から共同利用
するという特別な目的のためのサービス(機能)を提供
する通信プログラムである。53,63はS/Pクライ
アントプログラムとして、クライアント型のサービスを
提供する通信プログラムであり、83はS/Pサーバー
プログラムで、サーバー型のサービスを提供する通信プ
ログラムである。
【0116】Macintosh のステーションST1から第1
のカラースキャナ/プリンタ94に印刷させる場合を説
明すると、市販アプリケーションプログラム56で作成
した原稿を印刷しようとすると、プリントマネージャ−
(Printing Manager) 55というOS(Operating Syst
em)の一部に制御が渡され、印刷のための制御を開始す
る。この時のデーターフォマットは Macintoshの場合 Q
uickDraw(商品名)タイプに標準化されている。プリン
トマネージャー55は、変換プログラム54の描画関数
群を原稿に書かれた通りにコールする。変換プログラム
54は、そのコールの中で QuickDrawを、例えばCaPSL
(Canon Prinnting System Language)コードに逐一変換
して図示しないメモリーに CaPSLコードを蓄える。変換
プログラム54は、主としてQuickDraw/CaPSL 変換プロ
グラムとして機能する。
【0117】通信プログラム53は、得られた CaPSLコ
ードをTCP/IPプログラム52に従ってイーサネッ
トトランシーバ51,LAN96,イーサネットトラン
シーバ81を介し,さらにTCP/IPプログラム8
2,通信プログラム83を介してカラーSPサーバーS
P1に伝送する。なお、上述した変換プログラム54,
64,74,通信プログラム53,63,73,スキャ
ナインタフェースプログラム57,67,TCP/IP
プログラム52,62,72等は、例えばフロッピ−デ
ィスク等でホストコンピュータに供給されても良い。ま
た、イーサネットトランシーバー、例えばボード回路と
してホストコンピュータに供給されても良い。
【0118】カラーSPサーバー(S/Pサーバー装
置)SP1全体の動作は、システム全体制御プログラム
93によって制御されている。前記 CaPSLコードの受信
も、システム全体制御プログラム93に知らされる。シ
ステム全体制御プログラム93は、後述するPDLイン
タープリタープログラム84に対して、CaPSL コード化
された原稿を、ビットマップ画像にラスタライズする様
に要求する。ビットマップ画像にラスタライズされた画
像データは、デバイスドライバ86に渡され、例えば第
1のプリンタ制御ボード91を介してビデオインタフェ
ース Video I/Fから第1のカラースキャナ/プリンタ9
4に送られ、印刷される。
【0119】IBM-PCのステーションST2から印刷する
場合も同様で、上記データの流れと同様であるが、IBM-
PCのステーションST2の場合には、印刷原稿のデータ
フォマットは GDI(商品名)に標準化されている。変換
プログラム64は、主としてGDI/CaPSL 変換プログラム
として機能する。
【0120】SUNワークステーションST3から印刷
する場合は、上記変換プログラム54,64に相当する
機能が標準化されていないため、アプリケーションプロ
グラム75が直接通信プログラム73を介して通信す
る。ただし、市販のアプリケーションプログラム、例え
ば FrameMaker (商品名)から印刷できるようにする
為、MIF/CaPSL 変換用の変換プログラム74を間に入れ
ている。
【0121】原稿をスキャン(読み取り)する場合は、
例えば MacintoshのステーションST1の場合、スキャ
ナアプリケーションプログラム58からスキャナインタ
フェースプログラム57を介して通信プログラム53に
スキャンの要求を出す。すると通信プログラム53は、
イーサネットトランシーバ51,LAN96,イーサネ
ットトランシーバ81およびTCP/IPプログラム8
2を介し、通信プログラム83との間に、End-to-End
の通信路を確保し、スキャン命令を伝達するその命令は
システム全体制御プログラム93に伝えられ、スキャナ
制御プログラムに対して第1のカラースキャナ/プリン
タ94をスキャンさせるように要求する。
【0122】スキャンされた原稿の画像データは逆に、
第1制御ボード91,デバイスドライバ86,通信プロ
グラム83,TCP/IPプログラム82,イーサネッ
トトランシーバ81,LAN96,イーサネットトラン
シーバ51,TCP/IPプログラム52,通信プログ
ラム53,スキャナインタフェースプログラム57,ス
キャナアプリケーションプログラム58の順に伝達され
る。
【0123】IBM-PCのステーションST2で原稿をスキ
ャンする場合も同様であるが、SUNワークステーショ
ンST3からスキャンする場合は、スキャナインタフェ
ースプログラム57,スキャナインタフェースプログラ
ム67に相当する機能が標準化されていないため、スキ
ャナアプリケーションプログラム76が直接通信プログ
ラム73を介して通信する。なお、スキャナインタフェ
ースプログラム57,67はスキャナアプリケーション
56,68と通信プログラム53,63とのデータの制
御を行う。
【0124】カラーSPサーバーSP1には、もう1台
のスキャナ/プリンタである第2のカラースキャナ/プ
リンタ95が接続されており、第2の制御ボード92を
介して第2のカラースキャナ/プリンタ95を同様に制
御する。
【0125】システム全体制御プログラム93を始めと
するカラーSPサーバーSP1の全てのプログラムは、
例えばVxWorks (商品名)と言うシステムプログラム
(OS)の管理下で動作する。
【0126】このサービスの為の特別なプログラム(例
えば通信プログラム73,変換プログラム74等)を持
たない一般のUNIXワークステーションからの要求を
受け付ける為、カラーSPサーバーSP1には通信プロ
グラム83と並行して、準業界標準の lpr/lpd通信プロ
グラム90も載せている。
【0127】図3は本発明に係るスキャナプリンタサー
バーシステムと各ホストコンピュータとのネットワーク
構築状態を示す図である。
【0128】この図に示すように、各ホストコンピュー
タHOST1〜Nは、 Macintosh(商品名)、IBM-PC
(商品名)、SUN (商品名)等のホストコンピュータ
で、それぞれのOSによりデータ処理が制御されてい
る。これらのホストコンピュータHOST1〜Nには、
LAN96との通信を行うためのイーサネットインタフ
ェースボード97,画像圧縮伸長ボード98,CPUボ
ード99がそれぞれ設けられている。なお、画像圧縮伸
長ボード98は、メモリ上でのソフトウエア処理により
実現するものであっても良い。また、画像データを入出
力する際に、圧縮伸長を用いない場合には、画像圧縮伸
長ボード98が不要となる。さらに、本実施例ではLA
N96としてイーサネットを使用しているが、ネットワ
ークの方法は、Apple talk(商品名),Ta
ken Ring(商品名)等を利用するネットワーク
であってもいいし、通信プログラムもTCP/IPプロ
グラムに代えてOSI,IPX(商品名)等で構成され
るシステムでも本発明を適用できることは言うまでもな
い。
【0129】図4は、図1に示したメインCPU回路
1,イーサネット回路2,JPEG圧縮回路3より構成
されるボード回路の詳細構成を説明する回路ブロック図
である。
【0130】図において、101は例えばIDT79R
3051(商品名)等で構成されるCPUで、ボード回
路全体を制御する。なお、ボード回路にはリアルタイム
OSが搭載されている。このOS上で起動されている図
2に示した通信プログラム83,システム全体制御プロ
グラム93,スキャナ制御プログラム85,PDLイン
タープリタープログラム84等をCPU101が起動
し、マルチプロセスに動作を制御する。
【0131】102は主記憶メモリで、CPU101の
ワークメモリとして機能する。なお、本システムが電源
投入されると、EPROM107内に記憶されている上
記各プログラムやSCSIポート112に接続されたハ
ードディスク等の補助記憶装置またはネットワーク上の
ホストコンピュータに記憶されているプログラムを本メ
モリ上にダウンロードして配置される。このため、各プ
ロセスのプログラム自体は主記憶メモリ102上にあ
り、ここで動作する。
【0132】103はバンドメモリで、画像データをラ
スタ方法に数ライン分蓄積できるバンドメモリである。
当該バンドメモリ103は、PDLデータをビットマッ
プデータに展開するためのメモリである。PDLは通常
1ページ分のビットマップデータを作成してから、プリ
ンタエンジン側にデータを送るが、本システムでは、1
ページを数バンドに分割してビットマップ展開を行う手
法をとる。これは、PDLインタープリタープログラム
84がPDLデータの並べ替え作業を行うことにより実
現する。当該バンドメモリ103に展開されたビットマ
ップデータは、プリンタ側に送られる。その後、次のバ
ンド分の展開が行われて、再びプリンタ側に送られる。
この繰り返しにより、1ページ分のプリントが行われ
る。
【0133】また、スキャナ側から画像データを読み込
む時にも、一時的に本バンドメモリに蓄積される。CP
U101あるいは本システムでは記載していないダイレ
クトメモリアクセス(DMA)のブロック転送機能を用
いて、当該バンドメモリ103より画像データを読み出
し、SCSIポート112に接続されたハードディスク
あるいはイーサネットポート114に接続されたネット
ワークを介して、ホストコンピュータ側に転送される。
1バンド分のデータが転送されると、再び次のバンド幅
分のスキャンデータを入力して繰り返す。
【0134】104はメモリアクセスコントローラで、
主記憶メモリ102,バンドメモリ103を構築するD
RAMのアクセスとリフレッシュをコントロールする。
通常DRAMは1ワード(8,16,32ビット等)毎
アクセスする方法、ある一定長の連続アクセスする方法
(ページREAD,Write)、DRAMのバンクを
分けて交互にアクセスを繰り返し、アドレス発生は先行
して発生させるインタリーブ方法のアクセス方法がある
が、これらの方法を提供しメモリのアクセスの高速化を
図っている。ただし、主記憶メモリ102,バンドメモ
リ103がSRAMで構成された場合には、リフレッシ
ュ機能は必要はない。105はメモリクリアコントロー
ラで、バンドメモリ103のデータを高速にクリアす
る。
【0135】図5は、図4に示したメモリクリアコント
ローラ105の詳細構成を説明するブロック図である。
【0136】図において、201はアドレス発生部で、
クリアスタート信号に応じてアドレスバッファ部203
にクリアすべきアドレスを出力する。202はデータラ
ッチで、クリアデータをデータバッファ部204に出力
する。
【0137】このように構成されたボード回路(メイン
CPU回路1,イーサネット回路2,JPEG圧縮回路
3より構成される)において、先ず、CPU101がバ
ンドメモリ103内のデータを他の記憶装置あるいはイ
ンタフェースに転送されたことを確認すると、アドレス
バッファ203,データバッファ204をイネーブルに
する。それに対して、バンドメモリ103への他のアク
セス手段をディセーブルにする。データラッチ202に
は、システムの立ち上げ時のイニシャライズであるデー
タ、例えば「00」を設定しておく。CPU101は、
アドレス発生部201に対して、クリアスタート信号を
送る。これに応じて、アドレス発生部201はアドレス
を順次発生して、データラッチ部202に保持されたデ
ータをメモリアクセスコントローラ104を通して、バ
ンドメモリ103に書込む。全メモリ分の書込みが終了
したら、アドレス発生部201は、CPU101にクリ
アエンド信号を送り、クリア動作を終了する。
【0138】クリア動作は、バンドメモリ103上の画
像データがプリンタデバイスに転送されると、行われた
次のバンドの画像データがPDLインタープリタープロ
グラム84により展開される。その時、PDLインター
プリタープログラム84は、必要な部分にしかビットマ
ップ展開を行わない。例えば図6の(1)に示すバンド
の後半の画像、(2)に示すバンドの展開は、(2)に
属する画像のみが書込まれる。このため、図6の(1)
で既に転送し終った画像データは、不要データとして残
ってしまう。もし、メモリクリアをしなければ、(1)
および(2)に示した画像が混在する画像データがバン
ドメモリ103上に書込まれた状態となってしまう。そ
こで、上記メモリクリアが必要となる。105はメモリ
クリアコントローラは、上記メモリクリア処理をハード
化し、高速処理を可能としている。
【0139】画像描画処理回路106は、PDLインタ
ープリタープログラム84の描画機能をハードウエアで
補助するために構成された回路である。PDLインター
プリタープログラム84は線を描いたり、図形の塗りつ
ぶしが非常に多く、相当の時間を必要とする。例えば図
7に示すような図形(1)〜(3)に囲まれた部分の塗
りつぶしは、図中矢印で示すように塗りつぶし処理が実
行される。
【0140】図8は、図に示した画像描画処理回路1
06の詳細構成を説明するブロック図である。
【0141】図において、106Aはアドレス発生部
で、描画スタート信号に応じてアドレスバッファ部10
6Cにクリアすべきアドレスを出力する。106Bはデ
ータラッチで、描画データをデータバッファ部106D
に出力する。
【0142】このように構成されたボード回路におい
て、先ず、CPU101がPDLインタープログラム8
4による処理結果から、現在のバンド幅内に、線の描画
や図形の塗りつぶしがある場合、画像描画処理回路10
6へ指令する。先ず、データラッチ106Bに描画デー
タをラッチさせる。次に、アドレス発生部106Aに開
始アドレスとカウント数(1ライン分の描画量)を設定
する。ただし、カウント数は終了アドレスを設定する構
成であっても良い。そして、アドレスバッファ106
C,データバッファ106Dをイネーブルにする。それ
に対して、バンドメモリ103への他のアクセス手段を
ディセーブルにする。CPU101は、アドレス発生部
106Aに対して、描画スタート信号を送る。これに応
じて、アドレス発生部106Aは開始アドレス値より順
次アドレスを発生して、データラッチ部106Bに保持
されたデータをメモリコントローラ104を通して、バ
ンドメモリ103に書き込む。カウント数部(終了アド
レス)に達したら、メモリ書き込みを止めて、描画エン
ド信号を送り、次の開始アドレスとカウント数を設定
し、再びメモリへ書き込みを行う。バンド幅分の描画を
終了すると、バンド幅分の描画を終了する。
【0143】描画動作は、クリア動作と同様にハードウ
エアによる高速化を図ったものであが、例えば専用のL
SIが描画処理をすべて受け持ち、CPU101による
補助を軽減する構成としても良い。
【0144】一方、図4において、107は電源投入時
に、CPU101が最初にアクセスするEPROMで、
本システムをコントロールする上記各種プログラムが記
憶されている。なお、EPROM107には、次の2つ
の記憶方法が可能である。第1の方法としては、プログ
ラムがそのまま実行可能な形式で記憶する場合、第2の
方法としては、プログラム全体を可逆的な圧縮方法によ
り圧縮し、その形態で記憶しておき、電源投入後、伸長
しながら、主記憶メモリ102に再配置する場合等であ
る。
【0145】しかしながら、第1の方法による場合は、
EPROM107は、そのまま実行可能なメモリとなる
ため、主記憶メモリ102に再配置されるより、主記憶
メモリ102の節約になるが、EPROM107自身の
容量を大きくすることと、アクセスが一般にEPROM
は遅いという欠点がある。また、第2の方法による場合
は、プログラム全体を圧縮するため、たくさんの量のプ
ログラムをEPROM107に記憶させることができる
ため、EPROM107の記憶容量を削減できるととも
に、主記憶上に再配置するため、アクセスが高速となる
長所を有するが、主記憶メモリ102の容量を大きくす
る必要が生じる等の欠点もある。そこで、本実施例では
第2の方法を採用している。
【0146】108はEEPROMで、電源が切られて
も記憶データを失わず、電源投入後の起動時に、データ
の書き換えが可能なデバイスである。このため、ネット
ワーク上のアドレスの記憶やスキャナ,プリンタ側の設
定パラメータの記憶等に利用される。109は時計回路
(RTC)で、時刻合せが可能であるとともに、電源O
FF時でも、内部に持つバッテリにより時間がそのまま
進行する。これにより、実時間を知ることが可能とな
り、スキャン時やプリント時の情報として利用される。
110はタイマで、インターバルタイマである。本シス
テムのプログラムはマルチプログラムで動作している
が、その管理は、リアルタイムOSが行っている。タイ
マ110は、数ミリsec 毎のインターバルタイムをCP
U101に通知しており、このタイマ110と優先順位
スケジューラにより、各プログラムにCPU101を割
り当てている。
【0147】111はSCSIコントローラで、周辺機
器インタフェースの標準規格であるSCSIの制御を行
う。112はSCSIポートで、周辺機器を接続するた
めのパラレル入出力I/Fポートである。113はイー
サネットコントローラで、本システムをネットワークの
1方式であるLAN96に接続し、データのやり取りを
行うための制御部として機能する。イーサネットコント
ローラ113は、内部に小さなバッファメモリを有し、
非同期式のCPUと同期式のネットワークとの時間的整
合性を取っている。ネットワークより転送されてくるデ
ータは、このバッファメモリに蓄えられ、逆にネットワ
ークにデータを転送する場合もここから送信される。イ
ーサネットコントローラ113は、電気的タイミングの
制御とデータの転送,転入の制御を行っている。TCP
/IPの通信プログラム82の制御は、イーサネットコ
ントローラ113を用いてCPU101が制御してい
る。
【0148】イーサネットポート114は太い同軸ケー
ブル114aを媒体として用いる。I/Fの形状は、1
5ピンのコネクタである。114bのTwistPai
rタイプポートは、4線式の媒体を持ちいる。I/Fの
形状は8ピンのモジュラジャックである。これらのポー
トを利用して、エーサネットワークに接続される。11
5はADCT圧縮/伸長回路、RGB(RED,GR
EEN,Blue)で構成される中間調データ(各色8
ビット)を、CCITT規格JPEG方式のアルゴリズ
ムを用いた圧縮および伸長を行う回路である。スキャナ
より読み込まれたカラー中間調データを圧縮する場合
は、スキャナ側から読み込まれた生画像データをADC
T圧縮/伸長回路115を用いて圧縮し、小さなメモリ
量にする。このためネットワーク転送のスピードアップ
や蓄積メモリの削減といった効果が得られる。また、ネ
ットワークを介して転送されてきた圧縮画像データをA
DCT圧縮/伸長回路115を用いて伸長し、カラー中
間調データに戻して、バンドメモリ103に書き込み、
プリンタI/Fに転送されて、プリンタデバイスより印
字される。
【0149】116はFIFOメモリで、ADCT圧縮
/伸長回路115へ圧縮画像データを送ったり、受け取
ったりするために用いられる。FIFOメモリ116
は、圧縮動作,伸長動作時の圧縮データと伸長データ
(生画像データ)のデータ量の違いによるデータの転送
タイミングのずれを吸収するために用いられる。117
はRS232Cコントローラ部で、標準のシリアルI/
Fの制御を行う。118はRS232Cポートで、Ac
hannel118aとBchannel118bの2
ポートが用意され、一方を端末接続用にして、ディスプ
レイ表示とキーボード入力を可能としている。また、も
う一方はシリアルインタフェースを有するデバイス接続
用にしている。ここには、レーザビームプリンタのよう
なキャラクタプリンタや簡易スキャナの接続が可能とな
っている。
【0150】なお、本システムでは、Achannel
を端末接続用にしており、ここに端末を接続して、コマ
ンドの入力やパラメータの変更を行うようにしている。
ただし、本システムは疑似端末機能も有し、ネットワー
ク上のホストコンピュータより,rloginしてAc
hannelと同じ操作も可能としている。
【0151】119はセントロニクスI/Fコントロー
ラ部で、セントロニクスI/F準拠のプリンタの接続の
ためのI/Fコントロールを行う。実際には、接続先の
デバイスの状態(BUSY/non)を確認して、8ビ
ットのデータを出力する。これの繰り返しでデータを転
送する。その他セントロニクスI/Fに準拠した信号の
制御を行っている。120はセントロニクスI/Fポー
トで、実際にケーブルが接続されて、プリンタとの電気
的関係を結ぶ。121はVMEコントローラで、本シス
テムのCPU101がVMEbusの規格に準拠おした
他のボードをアクセスするためのコントロールを行う。
なお、VMEbus規格では、アドレスバスA16,A
24,A32、データバスD8,D16,D24,D3
2のバスをアクセス可能に構成されている。バスの使用
権は、アービトレーション方式より与えられる。その
他、VMEbusの規格に適合した制御を本回路で実現
する。122はVMEbusポートで、ダブルハイトの
VMEbusを電気的に接続する。当該VMEbusポ
ート122は、6ピンのコネクタ2つで構成され、この
中にアドレスバス,データバス等が配置されている。
【0152】123はリセットスイッチで、本システム
において異常が発生した場合に、最終的手段として、シ
ステムを再立ち上げする場合に押下される。なお、リセ
ットスイッチ123は、本実施例ではハード的なスイッ
チ機構であるが、上述したRS232Cポート118に
接続された端末、あるいはネットワークからrlogi
nした疑似端末から、プログラムでリセットするプログ
ラムRESET(ウオームRESET)として構成して
も良い。
【0153】124はLED部で、電源ON時を示すL
ED124a,CPU101が実行中を示すLED12
4b,各プログラムが自由に点灯可能なLED124c
等より構成されている。これにより、LED124aが
点灯中であれば、本システムが電源の入湯状態であるこ
とを操作者が視覚的に確認することができる。また、L
ED124bが点灯中であれば、CPU101が実行中
であることを、LED124bが消灯中であれば、CP
U101がウエイト状態であることを操作者が視覚的に
確認することができる。頻繁に点灯するLED124c
は、何かの処理が現在実行されていることを操作者が視
覚的に確認することができ、点灯時間,間隔,回数等の
相違により、どのプログラムによりLEDが点灯したか
等を識別可能となる。
【0154】以下、ネットワーク上のホストコンピュー
タからのプリント要求処理におけるデータの流れについ
て詳述する。
【0155】ネットワーク、すなわちLAN96に接続
されたホストコンピュータがデータをプリントしたい場
合、SPサーバシステムにデータと出力先を指定する情
報を送る。この際、SCSIポートにハードディスクが
接続されている場合、データは一旦ハードディスクに蓄
積(スプール)される。また、ハードディスクがない場
合は、主記憶メモリ102に一旦蓄積される。転送され
てくるデータ形式としては、下記(1)〜(3)の3通
りである。
【0156】(1)PDL形式のデータ (2)生画像形成のデータ (3)圧縮画像形成のデータ このうち、(1)のPDL形式のデータの場合には、P
DLインタープリタープログラム84が起動され、バン
ド幅毎のビットマップ展開が行われて、バンドメモリ1
03に書き込まれる。バンドメモリ分のデータが揃う
と、プリンタ側に転送され、次のバンド幅分のビットマ
ップ展開が行われる。
【0157】一方、(2)の生画像形成のデータの場合
は、バンドメモリ103にバンド幅分データが書き込ま
れ、指定されたプリンタ側に転送される。そして、次の
バンド幅分のデータが用意される。生画像形式の場合、
データ量が多いので、ホストコンピュータ側からは全部
のデータを一括して転送するのではなく、分割して送
る。そのため、プリントの最中もネットワークよりデー
タを受け取る作業が行われる。
【0158】さらに、(3)の画像圧縮形式のデータの
場合は、圧縮画像データをFIFOメモリ116に書き
込み、ADCT伸長回路115により生画像データに変
換する。伸長後のデータは、バンドメモリ103にバン
ド幅分データが書き込まれ、指定されたプリンタ側に転
送される。以下、同様の処理をそれぞれ繰り返す。な
お、画像データの形式が、単一形式ではなく、上記デー
タ形式が組み合わさった複合データの場合もある。すな
わち上記(1)のデータ形式と(2)のデータ形式との
組み合わせ、もしくは上記(1)のデータ形式と(3)
のデータ形式との組み合わせの場合には、それぞれ上記
の処理を行う。
【0159】画像データを転送するプリンタデバイスの
I/Fは、VMEバス122上に構成したインタフェー
スボードを介して接続する場合、RS232Cポート1
18に接続した場合、セントロニクスI/Fポート12
0に接続した場合がある。これは、ホストコンピュータ
がどのI/Fに接続されたプリンタにより印刷したかに
より行先が決定される。
【0160】バンドメモリ103上のデータは、1バン
ド幅分のデータ転送が終了すると、クリアコントローラ
105がメモリクリアを行う。その後、再びPDL展開
を行い、バンド幅が揃うと、指定されたプリンタ側のイ
ンタフェース回路にデータが転送され、デバイスドライ
バ86によるインタフェース回路(制御ボード)の制御
によりプリンタでの出力処理が行われる。この繰り返し
である。ネットワーク上のホストコンピュータがスキャ
ナより画像データを入力したい場合、本システムは、ス
キャナ起動のための指定情報をホストコンピュータから
もらい、画像入力を開始する。スキャナデバイスのイン
タフェースは、VMEバス122上に構成したI/Fボ
ードを介して接続する場合、RS232Cポート118
に接続する場合がある。この指定もホストコンピュータ
が指定する。
【0161】スキャナから入力される画像データは、バ
ンドメモリ103にバンド幅分蓄積される。スキャナか
らの画像データを指定されたホストコンピュータに転送
する場合、スキャナ制御プログラム85によって次の2
通りの加工が行われる。
【0162】第1の加工としては、生画像形式のデー
タ、ただし、画像情報のタグを付加したものを含み、第
2の加工としては、圧縮画像形式のデータである。
【0163】このうち、データ加工形式が生画像形式の
データの場合には、バンドメモリ103上のデータを、
順次ネットワークを介して指定されたホストコンピュー
タに転送する方法と、一旦SCSIポート112に接続
されたハードディスクに蓄積される場合がある。いずれ
も、ホストコンピュータよりの指定情報で選択される。
また、画像情報を記録したタグをつける場合には、それ
を付加して転送する。
【0164】一方、データ加工形式が圧縮画像形式のデ
ータの場合は、バンドメモリ103上のデータは、AD
CT圧縮回路115に送られ、圧縮されて、FIFOメ
モリ116に圧縮後のデータが書き出される。そして、
FIFOメモリ116より読み出してはホストコンピュ
ータへ転送し、次のバンド幅分の処理を繰り返し行い、
圧縮画像データを得る。ハードディスクを有する場合
は、一時的に蓄積するという点が違うだけで、他は上述
と同様である。
【0165】以下、図9に示す回路ブロック図を参照し
ながら図1に示した第1のSPインタフェース回路4−
1の詳細構成について説明する。
【0166】図9は、図1に示した第1のSPインタフ
ェース回路4−1の内部構成を説明するブロック図であ
り、図1と同一のものには同じ符号を付してある。
【0167】図において、1000はCPUで、ROM
1002に格納された上記各種制御プログラムに基づい
てボード回路の内部バス1001に接続される各デバイ
スを制御する。1003はRAMで、CPU1000の
ワークメモリ等として機能する。1004はネットワー
クコントローラで、LAN96に接続されるステーショ
ンとのアクセスを制御する。1005はバンドメモリ
で、バンド幅分のデータを記憶する。1006は標準圧
縮伸長部で、画像データの圧縮伸長を行う。1007は
SCSIコントローラで、ハードディスク1008等が
接続されている。
【0168】211は前記第1のSPインタフェース回
路4−1を総括的に制御するCPUで、ROM212に
記憶された制御プログラム(デバイスドライバ86を補
足するプログラム)に基づいてボード内部バスに接続さ
れる各デバイスを制御するとともに、各部の初期設定や
スキャナ,プリンタとのコマンドのやり取りを行う。2
13はRAMで、CPU211のワークメモリ等として
機能する。214はDPRAMで、第1のSPインタフ
ェース回路4−1とボード回路とのコマンドのやり取り
を行うRAMで、CPU211とVMEバス16を介し
てボード回路のCPU1000が共に独立してメモリア
クセス可能に構成されている。215,216はバッフ
ァメモリで、CPU211とCPU1000との衝突を
避けるために機能する。
【0169】218はリアルタイム圧縮伸長部で、多値
画像データをリアルタイムで圧縮伸長するものである。
ここで、リアルタイムとは、ビデオインタフェース22
を通じて入力される画像データの速度、例えば約1
5MHz(32ビット)で画像データのやり取りをする速
度と同時間で処理することを意味する。圧縮メモリ17
は、リアルタイム圧縮伸長部218で圧縮したデータを
格納する。219はラインバッファで、8ラインのラス
タ方向のデータを保存するメモリとして機能する。な
お、当該ラインバッファ219はリアルタイム圧縮伸長
部218からは、8×8のマトリクスでADCT圧縮に
準じたランダムアクセスが可能となっている。217は
DMAコントローラで、圧縮メモリ17とリアルタイム
圧縮伸長部218との間をCPU211を介さずにデー
タを移動させるためのものである。
【0170】ビデオインタフェース220aは、スキャ
ナ94A,プリンタ94Bとのインタフェースである。
220bは制御インタフェースである。
【0171】以下、情報処理装置からの指定情報に基づ
く第1〜第4のモード処理について図9を参照しながら
詳述する。なお、各モード処理は、ROM1002に格
納された画像入出力装置制御プログラム85とROM2
12に格納されたデバイスドライバ8を実行すること
によって行われる。 〔第1のモード処理〕 先ず、第1のモード処理(画像プリントモード処理)で
は、メインCPU回路1のバンドメモリ1005内の生
画像データを、VMEバス16を経由して受け取り、リ
アルタイム圧縮伸長部218で圧縮した後、圧縮メモリ
17に一旦、圧縮画像の形態で蓄えられる。この動作
は、1ページ分行われ、1ページ(1画面)分の圧縮が
終了したところで、プリンタ94Bを起動する。次に、
圧縮メモリ17に一旦、圧縮画像の形態で蓄えられた圧
縮画像データをDMAコントローラ217が読み出し、
リアルタイム圧縮伸長部218に送る。この際、伸長回
路により、生画像データに復元する。伸長された生画像
データは、順次ビデオインタフェース220よりプリ
ンタ94Bへ転送される。なお、その際画像伸長動作は
プリンタ94Bのデータ処理速度に同期して、超高速に
伸長する。また場合によっては、画像処理を施した後に
プリンタ94Bにデータを送り、プリンタ処理を行う。 〔第2のモード処理〕 第2のモード処理(画像スキャンモード処理)では、ス
キャナ94Aより、ビデオインタフェース220aを介
して入力されてくる画像データを、そのスピードに同期
して超高速に、リアルタイム圧縮伸長部218の圧縮機
能を用いて画像圧縮を行い、DMAコントローラ217
により、出力される圧縮画像データを圧縮メモリ17に
一旦格納する。1画面分のスキャンが終了したところ
で、ボード回路のCPU1000は再びリアルタイム圧
縮伸長部218の伸長回路により圧縮メモリ17に蓄え
られた圧縮画像データを伸長し、生画像データに戻す。
その生画像データは、VMEバス16を経由してボード
回路に送られる。ボード回路は、ホストコンピュータ側
が、生画像データを要求している場合はそのまま指定さ
れたホストコンピュータへ転送し、もし、圧縮画像デー
タを要求した場合には、ボード回路上の圧縮機能処理に
より圧縮して指定されたホストコンピュータへ転送す
る。 〔第3のモード処理〕 第3のモード処理(標準圧縮画像プリントモード処理)
では、ボード回路が圧縮画像データをネットワーク上の
ホストコンピュータから受け取ると、そこで伸長せず
に、圧縮画像データのまま指定された第1のSPインタ
フェース回路4−1に送る。第1のSPインタフェース
回路4−1では、圧縮メモリ17に圧縮画像データを蓄
え、その後指定されたプリンタ94Bを起動し、圧縮画
像データをリアルタイム圧縮伸長部218の伸長機能に
より、プリンタ94Bのプリントスピードに同期して画
像伸長を行いプリントする。 〔第4のモード処理〕 第4のモード処理(標準圧縮画像スキャンモード処理)
では、スキャナ94Aの走査速度に同期して、超高速に
リアルタイム圧縮伸長部218の圧縮機能により画像圧
縮を行い、圧縮メモリ17に一旦圧縮画像データを蓄え
る。1画面分のスキャンが終了したところで、ボード回
路のCPU1000は、圧縮画像データをそのままVM
Eバス16を経由して取り込む。
【0172】なお、上記第1および第2のモード処理で
は、生画像データで第1のSPインタフェース回路4−
1とインタフェースするため、第1のSPインタフェー
ス回路4−1内では画像通信に必要とされる標準の圧縮
伸長処理を行うことは必ずしも必要ではなく、高速化や
その他の目的に応じた独自の圧縮伸長が行える。
【0173】また、上記第2,4のモード処理では、ス
キャナ94Aの読取りデータを直接圧縮をかける場合に
ついて記述したが、スキャナの読み取りデータに線密度
変換や色空間変換等の画像処理を施した後に、リアルタ
イム圧縮伸長部218が画像圧縮をかけても良く、制限
するものではない。また、画像処理機能は、画像圧縮伸
長部とスキャナ94A,プリンタ94Bとの間に設ける
構成であっても良いし、画像圧縮伸長部をスキャナ94
A,プリンタ94B内に設ける構成であっても良い。
【0174】以下、図10に示すブロック図を参照しな
がらリアルタイム圧縮伸長部218の構成および動作に
ついて説明する。
【0175】図10は、図9に示したリアルタイム圧縮
伸長部218の詳細構成の一例を示すブロック図であ
り、特に本実施例では圧縮伸長方式として、ADCT方
式を採用している。
【0176】データ圧縮時は、生画像データは、先ず外
部のラインバッファ219に蓄えられた後で、色空間変
換部221に入力されて、RGBデータからY,Cr,
Cb等の色空間に変換される。そして、場合によって
は、Cr,Cbは色差成分として、サブサンプリングさ
れ、画像の持つ冗長度を落される。次いで、8×8画素
毎にDCT計算部222において、周波数空間に変換さ
れる。次に、図11に示すようにDCT係数はジグザグ
スキャン部223でスキャンされ、量子化部224で量
子化される。この時に、量子化の係数は、量子化テーブ
ル225に記憶されていて、DCT係数の8×8に対応
するようになっている。次に、内部FIFOメモリ22
6に一旦蓄えられ、所望のタイミングでハフマン符号化
部227でハフマンテーブル228を参照して符号化し
た後にでき上がった圧縮画像データは、外部のホストコ
ンピュータ等からアクセスできるCODECレジスタ2
29に値が格納される。
【0177】ところで、色空間変換部221,DCT計
算部222,ジグザグスキャン部223,量子化部22
4,量子化テーブル225等でパイプライン動作部が構
成され、タイミング生成用のクロックに同期して動作
し、高速で動作する。また、ハフマン符号化部227,
ハフマンテーブル228,CODECレジスタ229等
で非同期動作部が構成され、外部CPUがCODECレ
ジスタ229をアクセスするスピードに同調して動作す
るように構成されており、CPUのスピードやDMAに
間に合う程度であって、あまり高速には動作しない部分
である。また、パイプライン動作部は、スキャナ94
A,プリンタ94Bの画像転送クロックに追従できるよ
うに高速動作が可能に構成されている。従って、内部F
IFOメモリ226は、同期系のパイプライン動作部と
非同期動作部の動作スピードの緩衝のために設けられて
いる。
【0178】また、画質を高めるために圧縮率を下げる
と圧縮データが増え、非同期動作部の処理量が多くな
り、非同期動作部の処理スピードが間に合わなくなる。
ただし、色空間変換部221の生画像データのインタフ
ェースは、スキャナ94A、プリンタ94B以外にも接
続可能で、外部にFIFOメモリを設けて、CPU等か
らの非同期アクセスを受けることが可能で、この場合は
パイプライン動作部を低速で動作させたり、一時停止さ
せることが可能である。従って、非同期動作部はスピー
ド的に問題はなくなる。
【0179】また、本実施例では画像圧縮伸長部を複数
(例えば2つ)有し、生画像データを複数に分割して、
それぞれの画像圧縮伸長部に与えることにより高速動作
するスキャナやプリンタ等に接続することが可能とな
る。このように、複数に分割された画像データの圧縮で
あるならば、伸長時にも同様にスピード問題は解決され
る。
【0180】伸長時の動作は基本的には圧縮時の逆プロ
セスになるわけであるが、図10に示すように、圧縮画
像データは、CODECレジスタ229に渡されると、
ハフマン符号化部227でハフマンテーブル228を参
照しながら逆ハフマン符号化、すなわちデコードされ
る。その値は一旦内部FIFOメモリ226でスピード
の緩衝を受けながら、量子化部224で逆量子化され
る。逆量子化は量子化テーブル225の8×8の量子化
係数を乗算することで行われる。そして、ジグザグスキ
ャン部223で逆ジグザグスキャンされて、DCT計算
部222にDCT係数として渡される。そして、色空間
変換部221において圧縮色空間であるY,Cr,Cb
等よりもとのRGB空間等に戻される。
【0181】また、DCT計算部222では、DCT計
算,逆DCT計算は、計算のパラメータを入れ替えるだ
けで同一回路で処理される。色空間変換部221でも、
その変換が線形一次変換等の場合には、同様にパラメー
タ変換で行える。
【0182】さらに、量子化部224も同様で量子化は
割り算等,逆量子化は掛け算を行うが、割り算も、割る
量子化係数を逆数で持つことにより掛け算になるので、
同一回路で圧縮伸長とも可能である。以下、図12〜図
15を参照しながら第1のSPインタフェース回路4−
1の各モードの動作を例にしてさらに詳細に説明する。
【0183】図12は、第1のSPインタフェース回路
4−1のパート構成の概略を説明するブロック図であ
る。
【0184】図において、1100は画像処理制御部
で、VMEバスインタフェース,画像圧縮伸長部,CP
U回路部等から構成され、後述する図13に詳細を示
す。1200はつなぎメモリ制御部で、後述する図14
に詳細を示す。1300は画像入出力制御部で、スキャ
ナ,プリンタを備えるカラーレーザ複写装置(CL
C),スキャナ,プリンタを備えるバブルジェットカラ
ー複写装置(BJC)とのI/Oを制御する。なお、詳
細は図15に示す。
【0185】図13〜図15は、図1に示した第1のS
Pインタフェース回路4−1の詳細内部構成を説明する
回路ブロック図であり、図1と同一のものには同じ符号
を付してある。
【0186】図9に示すボード回路のCPU1000よ
り、画面を2分割されたデータのまず右面についての処
理において、画像データはVMEインタフェース301
よりまずFIFOメモリ302にデータがバッファ30
3を介して書き込まれる。FIFOメモリ302よりは
バッファ304を介して一旦SRAM305に蓄積され
る。SRAM305の動作は、画像圧縮伸長部306
パイプライン部に同期して動作する。RAM305に画
像の垂直方向8ライン分のデータが蓄積されると、画像
圧縮伸長部306は水平,垂直8×8単位ずつSRAM
305より読み出して動作し、得られた圧縮データはD
MAコントローラ部307を介してDRAM308に順
次書き込まれる。この時、DMAコントローラ部307
はアドレスカウンタ309を操作してアドレスを発生
し、またはカウントアップしてセレクタ310を介して
DRAM308に与える。なお、第3のモードでは、V
MEインタフェース301およびセレクタ310を介し
てボード回路のCPU1000がアドレスを与え、かつ
インタフェース変換部312を介してDRAM308と
のデータ更新を行うことになる。これにより、直接圧縮
データをDRAM308に送ることが可能であり、画面
を左右に2分割にしていない標準の圧縮データを扱うこ
とも可能である。ただし、低い圧縮率のデータには不向
きである。
【0187】また、DRAM308はリフレッシュ回路
313より常にリフレッシュが行なわれ、データの維持
がなされる。次に、DRAM308のデータをプリンタ
94Bに出力する動作を説明すると、DRAM308よ
りDMAコントローラ307により書き込み時と同様な
制御で画像圧縮伸長部306にデータが読み出される
と、伸長が行なわれ、生データがバッファ304からF
IFOメモリ302からの出力データはセレクタにおい
て画像の左右のいずれかの面が選択されて、ラッチ31
5に与えられる。
【0188】次に、ガンマ変換部325でガンマ変換や
LOG変換される。そして、マスキング回路316でC
G用のマスキングを行ない、マスキング回路317で、
自然画用のマスキングを行ない、セレクタ321で画像
の性質に応じてどちらかを選択し、最終的に出力ガンマ
調整部322で変換されてからラインドライバ324を
介してプリンタ94Bに出力される。この時、出力ガン
マ調整部322はガンマ設定レジスタ323に調整され
る。また、マスキング回路316はROMで構成され、
マスキング回路317はロジックであって、黒生成のた
めの黒テーブルが接続されるとともに、初期値データR
OM319の値が初期にロードされるようにタイミング
コントローラ320も周辺に接続されている。プリンタ
94Bが面順次の場合は、伸長動作を面の数だけ行な
い、そのマスキング回路316,317は、出力色に応
じたマスキング処理を行なう。
【0189】以上が、画面を2分割にした場合の右面の
処理の流れであり、左面についても同様の処理の流れが
行なわれる。すなわち、バッファ325,FIFOメモ
リ302,バッファ327を経由してSRAM328に
蓄えられた8ラインの画像データは、画像圧縮伸長部3
29において圧縮され、DMAコントローラ331,ア
ドレスコントローラ335,セレクタ334によりコン
トロールされて、DRAM332に圧縮データとして書
き込まれる。また、VMEインタフェース311より直
接セレクタ334をインタフェース変換部330を介し
てボード回路のCPU1000が圧縮データを書き込ん
でも良いことは言うまでもない。また、リフレッシュ回
路333がDRAM332のデータをリフレッシュし維
持する。そして、画像プリント時には、DRAM332
より読み出されたデータがDMAコントローラ331等
のコントロール331等のコントロールを受け、画像圧
縮伸長部329で伸長され、SRAM328,バッファ
327,FIFOメモリ326を経由してセレクタ31
4に与えられ、以下上述の通り画像処理されて出力され
る。以上のようにして、モード1の処理が行なわれる。
【0190】次に第2のモード処理動作について説明す
る。
【0191】スキャナ94Aより各種の処理を受けて送
出される画像データは、ラインレシーバにより受け取ら
れ、バッファ341により画像の右面がバッファ342
により画像の左面が、FIFOメモリ303,326に
順次取り込まれる。それ以降は、第1のモードと同様の
動作を行なう。すなわち、右面の処理動作について記述
すれば、FIFOメモリ302に書き込まれた画像デー
タは、バッファ304を経由してSRAM305に8ラ
イン分が読み出されて書き込まれる。次に、画像圧縮伸
長部306によりDRAM308に圧縮データが生成さ
れる。
【0192】一方、第4のモードでは、VMEインタフ
ェース31及びインタフェース変換部312,セレク
タ310を介してボード回路のCPU1000が直接圧
縮画像データを読み込むことが可能であるが、第2のモ
ードでは、DRAM308の圧縮データを伸長してから
ボード回路のCPU1000に渡す。DRAM308よ
りインタフェース変換部312およびDMAコントロー
ラ307,アドレスカウンタ309,セレクタ310に
よりコントロールされて、書き込まれた順に読み出され
た圧縮画像データは、画像圧縮伸長部306で伸長さ
れ、SRAM305に8×8単位毎に書き込まれ、8ラ
イン分すべてが書き込まれた時点でバッファ304を経
由して、水平ライン方向に連続して読み出され、FIF
Oメモリ302に書き込まれる。FIFOメモリ302
では、ボード回路のCPU1000のタイミングに従っ
て、バッファ303,VMEインタフェース301を介
して、ボード回路のCPU1000に生画像データとし
て読み出される。
【0193】ところで、セレクタ321が2つのマスキ
ング回路316,317の選択については、RAM35
1にCG画像があるか、自然画像であるかの属性が書か
れていて、水平方向カウンタ352,垂直方向カウンタ
353より、処理画素位置のアドレスが生成され、セレ
クタ355を介してRAM351に与えられ、その読み
出しデータにより、セレクタ321を制御する。従っ
て、RAM351上の属性はボード回路のCPU100
0よりVMEインタフェース301,セレクタ351を
介し、RAM351上にあらかじめ書き込まれる。ま
た、スキャナ94A,プリンタ94Bとのインタフェー
スは、S/Pタイミングコントローラ356により制御
されている。
【0194】次に、画像の左右面の切り替えの制御につ
いて説明する。
【0195】垂直方向カウンタ363は、画像の垂直方
向の有効部分について画像有効信号を送出するもので、
ディレイレジスタ364は、画像先端の余白部分をセッ
トするものである。長さレジスタ361は画像の有効長
をセットし、比較器362において有効長以内で有れ
ば、各部分に画像有効信号を送るものである。垂直方向
の画像有効区間に加えて、水平方向の余白長をセットす
るディレイレジスタ366が接続され、画像の左端をカ
ウントした後に有効信号を発する。カウンタコントロー
ラ部367は、これを受けて水平左幅カウンタ368を
起動する。この水平左幅カウンタ368は、ダウンカウ
ンタとして機能し、幅分だけカウントを行ない、その間
に左画面のイネーブル信号を発する。左画面が終了する
と、カウンタコントローラ部372に対してイネーブル
を発し、カウンタコントローラ部372は右画面の幅カ
ウンタ373で幅分のカウントを行ない、終了状態を制
御部389に与える。制御部389はセレクタ314に
対して画像有効幅の終了を知らせて出力をクリアする。
幅カウンタ368は、圧縮時にはライトパルスジェネレ
ータ369を左画面有効幅で発生してマルチプレクサ3
71を介してFIFOメモリ326に左面のスキャナデ
ータをかき込み、FIFOメモリ326はゲート381
を介して画像圧縮伸長部329のリードパルスをマルチ
プレクサ371を介してFIFOメモリ326に与え
る。
【0196】また、伸長時には、幅カウンタ368の左
面有効信号をリードパルスジェネレータ370が受け
て、マルチプレクサ371を介してFIFOメモリ32
6よりプリンタ94Bへ出力させる。
【0197】一方、画像圧縮伸長部329のライトパル
スがゲート381を介してマルチプレクサ371を介し
てFIFOメモリ326に与えられ、伸長データが書き
込まれる。
【0198】右面についても同様にライトパルスジェネ
レータ374,リードパルスジェネレータ375,マル
チプレクサ376,ゲート382が同様の動作をするこ
とは言うまでもない。また、画像圧縮伸長部329には
内部のFIFOメモリ302の状態がスタート/ストッ
プロジック386に与えられるとともに、周辺状態を検
出するレジスタ385もスタート/ストップロジック3
86に与えられ、かつ外部のFIFOメモリ326の状
態もFIFOメモリコントローラ部383を介してスタ
ート/ストップロジック386に与えられ、内部のFI
FOメモリ302及び外部のFIFOメモリ326がオ
ーバーフローしたり、アンダーフローしたりしないよう
に管理され、状態に応じて画像圧縮伸長部329のパイ
プライン部をストップさせたり、スタートさせたりする
ことができる。
【0199】同様に、状態レジスタ387,スタート/
ストップロジック386,フィホコントローラ部384
に管理され、画像圧縮伸長部306のパイプライン部が
スタートしたり、ストップしたりする。なお、スタート
/ストップでは、圧縮時に内部のパイプライン部が速す
ぎて内部のFIFOメモリ302がオーバーフローしそ
うな時や、伸長時に内部のパイプライン分が速すぎて内
部のFIFOメモリ302がアンダーフローしそうな時
の他の圧縮時に画像圧縮伸長部が速すぎて外部FIFO
メモリ326がアンダーフローしそうな時、および伸長
時に画像圧縮伸長部306が速すぎて外部FIFOメモ
リ326がオーバーフローしそうな時がある。
【0200】また、簡易エラー対策399は、スキャ
ナ94A,プリンタ94Bが速すぎて画像圧縮伸長部3
06の処理速度が間に合わない時に、外部のFIFOメ
モリ326や内部のFIFOメモリ302がオーバーフ
ローやアンダーフローを起こすので、スキャナ94A,
プリンタ94B側のビデオ信号(ビデオ=画像)を一時
的に止めるもので、スキャナ94Aでは1ライン単位で
ビデオが捨てられ、プリンタ94Bでは1ライン単位で
余白が出力されるように簡易的なエラー処理が行なわ
れ、FIFOメモリ326をオーバーフローまたはアン
ダーフローされてビデオの流れを破壊することを防ぐ。
従って、エラー対策部は、エラー情報を制御部388に
渡すと、制御部38が1ラインの余白,左面有効部,
右面有効部を把握して、1ラインの区切り目でエラー解
除を簡易エラー対策部399に出力する一方、エラー時
にスキャナ94A,プリンタ94Bの入出力データをク
リアするように各部に指示するとともに、エラー処理中
に画像圧縮伸長部306がスキャナ94A,プリンタ9
4Bの処理速度に間に合わなかったにもかかわらず、1
水平ラインの区切りまで圧縮または伸長動作をさせる。
このことにより、1ラインの区切りで再びエラー復帰が
できるのである。ただし、エラー処理中に圧縮では、白
ラインを圧縮して圧縮速度をかせぎ、伸長では画像デー
タはプリンタ94Bに間に合わないために捨てられる。
【0201】以上の説明の中では、ボード回路のCPU
1000がほとんどすべての管理を行なうように説明し
たが、本実施例では第1のSPインタフェース回路4−
1の中にも内部のCPU392を有していて、第1のS
Pインタフェース回路4−1ないで処理できることは内
部のCPU392が処理を分担することが可能で有る。
また、第1のSPインタフェース回路4−1内にはデュ
アルポートRAM393を有し、両ポートはそれぞれV
Mインタフェース31を介してボード回路のCPU
1000が内部CPUバスを介して内部のCPU392
に接続されている。このデュアルポートRAM393を
介して、ボード回路のCPU1000と内部のCPU3
92に情報伝達が行なわれている。
【0202】従って、第1のSPインタフェース回路4
−1内のVMEバスへの2つのCPU1000およびC
PU392からのアクセスは衝突することはない。この
時、CPU392の内部バスに接続されているバス変換
部394により画像圧縮伸長部306,329とのイン
タフェースがなされる。バス変換部394は、インタフ
ェース変換部312,330と同様の機能を有し、レジ
スタインタフェース395を介してボード内の各種のレ
ジスタとのインタフェースを行なうので、VEMバスの
インタフェースとしての機能をも合わせて有している。
【0203】さらに、内部のCPUバスには、CPU3
92のプログラムを格納するROM391,シリアル通
信部390を有している。シリアル通信部390はスキ
ャナ94A,プリンタ94Bとの動作制御をするコマン
ドが送られる。従って、本実施例では図9に示すボード
回路のCPU1000は図13に示す内部のCPU39
2を介してスキャナ94A,プリンタ94Bを制御する
か、ボード回路のCPU1000が直接スキャナ94
A,プリンタ94Bを制御する構成となっている。な
お、コントロールのコマンドとしては、実行コマンドと
してスキャナ94A,プリンタ94Bの起動命令の他
に、状態検知コマンド,状態設定コマンドがある。状態
検知コマンドは、プリンタ94Bの紙有り/紙無し,カ
セット有り/無しサイズ,その他のトナ残量,ジャム発
生等多くのコマンドとともに、現在設定されている動作
モード、すなわち単色/3色/4色や解像度、その他の
画像処理パラメータの検知等が有る。スキャナ94Aに
関しても、ほぼ同様で、その他の原稿台上の原稿有り/
無しや、ランプ切れ等を知ることが可能で有る。
【0204】一方、状態設定コマンドは、プリンタ94
Bではカセットサイズ選択,カセット上下段選択,動作
モードやプリント枚数設定や画像処理系のパラメータ設
定等である。
【0205】なお、スキャナ94Aについても同様で、
例えば変倍率設定,2値/多値化設定,標準色空間変
換,独自色空間変換,線密度(解像度変換),領域指定
設定,ガンマ変換設定等が有る。
【0206】なお、本実施例ではスキャナ94Aに多く
の画像処理機能を持つために、第1のSPインタフェー
ス回路4−1上では画像処理は行なわずに圧縮する。ま
た、スキャナ94AよりRGBデータとしてデータ受信
する。
【0207】一方、プリンタ94Bは入力がCMYK入
力であり、プリンタ部に画像処理をあまり有していない
ため、マスキング,ガンマ変換,LOG変換,CMYK
生成は第1のSPインタフェース回路4−1上で処理さ
れる構成となっている。
【0208】図16は、図1に示した第2のSPインタ
フェース回路4−2の詳細構成を説明するブロック図で
あり、図2に示したバブルジェト型のスキャナプリンタ
95(プリンタ95B,スキャナ95A)とS/Pサー
バー装置SP1とのデータ処理をインタフェースする。
また、第2のSPインタフェース回路4−2は一体とし
てインタフェースボードとして構成されている。
【0209】図において、401はCPUで、デュアル
ポートRAM403を介してVEMバスにつながってい
るボード回路からのコマンドを受け取り、解釈し、第2
のSPインタフェース回路4−2内部の制御をする。C
PU401は内蔵されたインターバルタイマによって2
ms毎の割り込みを発生させ、バブルジェト型のプリンタ
95B,スキャナ95Aとのコマンドの通信を行う。ま
た、画像処理回路部404,405,406の各種パラ
メータの初期化および変更を行う。
【0210】402はプログラム用のROMで、CPU
401が実行する制御プログラム(デバイスドライバ8
6を補足するプログラム等)を格納するとともに、画像
処理回路部404,405,406の初期値やプリセッ
ト値を格納する。
【0211】デュアルポートRAM403はCPU40
1のワークエリア等として機能するとともに、VEMバ
スによってつながれたボード回路のCPU1000と、
CPU401の両方からアクセスことで、両者間の通信
を行う。
【0212】画像処理回路部404は画像処理用ASICと
して構成され、ルックアップテーブルにより階調変換を
行う。例えばRGBデータをCMYKデータに変換する
ときは、LOG変換を行う。これはあらかじめROM4
02に変換テーブルを用意しておき、これを画像処理回
路部404内のRAMに転送することで実現する。
【0213】画像処理回路部405は画像処理用ASI
Cとして構成され、4×5のマトリックス演算とルック
アップテーブルにより階調変換を行う。このマトリック
ス演算によりスキャナ95Aのセンサの特性のRGB空
間と標準色空間としてのNTSCーRGB色空間の変換
または画像処理回路部404の変換した後のCMY
(K)からプリンタ95Bの特性に合わせたCMYKへ
の変換( マスキング処理と呼ばれる) などを行う。さら
にルックアップテーブルによってカラーバランスの調整
が行える。これらの処理も画像処理回路部404と同様
にあらかじめ様々なテーブルを用意しておき、ROMに
格納しておき、用途に合わせて、選択して設定する。
【0214】画像処理回路部406は画像処理用ASI
Cとして構成され、データの2値化処理を行う。なお、
本実施例に置ける二値化のアルゴリズムは平均濃度保存
法であるを採用している。407はシリアル/ パラレル
変換部でありスキャナ95A,プリンタ95Bへの通信
のためにCPU401からの8ビットのパラレルのデー
タをシリアルデータに変換する。
【0215】408は画像用DRAMである。プリンタ
95のヘッドの画素数に合わせたバンド形式に合わせ
た大きさの画像用メモリである。スキャナ95Aまたは
プリンタ95Bでは1回の走査の間は画像用クロックに
従ってデータが流れ、動作を止められないために、1 バ
ンドの大きさでのバッファリングが必要である。このた
めスキャナ95Aによってスキャンされるまたはプリン
タ95Bにプリントされる1 バンド分の画像データをバ
ッファリングを行う。
【0216】また、VMEバス側からのラスタ形式のア
クセスとスキャナ95A,プリンタ95Bよりの縦方向
のアクセスとの走査形式の変換を行う。
【0217】409はDRAMへのアドレスセレクタ、
マルチプレクサで、DRAM408へのアクセスはVE
Mバス側からとスキャナ95A,プリンタ95B側から
の2つがあり、これらからのアドレスの切り替えを行
う。さらにDRAM408へのアドレスはROWアドレ
スとCOLUMアドレスに分けて供給するのでこのマル
チプレックスを行う。
【0218】410はDRAMのタイミングコントロー
ラ部である。RAS,CAS,WE,OEなどのDRA
Mを制御する信号を作り出す。またリフレッシュ信号と
の調停を行う。
【0219】411はタイミング回路で、スキャナ95
A,プリンタ95Bのアクセスのタイミングを生成す
る。これはスキャナ95A,プリンタ95Bからの画像
クロックや同期信号をもとにアクセスのタイミングを作
り出す部分である。
【0220】412はリフレッシュタイミング制御部で
ある。DRAM408へのリフレッシュのタイミングを
作り出す。スキャナ95A,プリンタ95Bのアクセス
のすきまを使いスキャナ95A,プリンタ95Bのアク
セスとが衝突しないように制御している。
【0221】413はVMEタイミング制御部である。
VMEバスからのアクセスのための制御信号の処理をす
る。AMコードのデコードや上位アドレスのデコード、
割り込みの処理などである。
【0222】414はスキャナ95A,プリンタ95B
のアクセスアドレス生成部である。スキャナ95A,プ
リンタ95Bのアクセスは通常のラスタ形式とは異なっ
ているため、VMEバスからのアクセスのためにラスタ
形式でかかれたメモりに対して、スキャナ95A,プリ
ンタ95B用の特殊なアクセスのアドレスを生成する部
分である。これはバンドの大きさで、走査方向の縦横を
ひっくり返すものである。
【0223】415はVMEバスインタフェースデータ
バッファ部である。画像データは32ビット幅、コマン
ドは8ビット幅でアクセスをする。
【0224】416はVMEバスインタフェースアドレ
スバッファ部である。画像データは24ビットのアドレ
ス空間、コマンドは16ビットのアドレス空間でアクセ
スする。
【0225】417はVMEバスインタフェースのデー
タとアドレス以外の部分のバッファである。
【0226】418は画像処理部の入り口のバッファで
ある。VMEバスからのアクセスおよびDRAMへアク
セスは32ビット幅で行うが、画像処理部では8ビット
幅で処理がなされる。このため32ビットのR,G,
B,Xのデータを8ビットのデータとしてR,G,B,
Xの順にシリアルに変換をする。
【0227】419は画像処理部の出口のバッファで,
バッファ418とは反対に、色順次に変化する8ビット
幅のデータラインを4色分まとめて32ビットにする変
換を行う。
【0228】420は2値化処理後のバッファで、画像
処理回路部406によって2値化されたデータは1ビッ
トになっている。これを8ビットに拡張する。すなわ
ち、「0」は「0x00」に、「1」は「0xFF」に
する。
【0229】421はバッファで、画像処理回路部40
6による2値化処理をバイパスする場合用のバッファ
で、バッファ420とこのバッファ421の出力のどち
らか一方を選択して、2値と多値を切り替える。
【0230】422はスキャナ95A,プリンタ95B
のインタフェースの通信部のバッファである。
【0231】423はスキャナ95A,プリンタ95B
のインタフェースの入力データ用バッファである。
【0232】424はスキャナ95A,プリンタ95B
のインタフェースの出力データ用バッファである。
【0233】425はスキャナ95A,プリンタ95B
のインタフェースのクロック,制御信号用の入力バッフ
ァである。
【0234】426はスキャナ95A,プリンタ95B
のインタフェースのクロック、制御信号用の出力バッフ
ァである。429はクロック入力ラインである。
【0235】430は32ビットの画像用データバス,
431は24ビットのアドレスバス、432は8ビット
の画像データバス、433は8ビットの画像データバ
ス、434は16ビットのローカルアドレスバス、43
5は8ビットのローカルデータバスである。以下、プリ
ンタ95Bのプリント動作について説明する。 <プリント時の動作>まず、VMEバスを通してボード
回路より、プリントするにあたっての各種のパラメータ
がデュアルポートRAM403に書き込まれると、CP
U401はこのデータを読み出して解釈して制御を行
う。例えば、RGBデータのプリントであれば、CPU
401は画像処理回路部404のLUTデータの変化を
起こさないスルーの特性のテーブルをセットし、画像処
理回路部405のマトリックスの係数テーブルにはNT
SCーRGBからBJーRGBへの変換用の係数をセッ
トし、画像処理回路部406の2値化処理をスルーする
ように、バッファ420,421のゲートを制御する。
【0236】さらに、データのサイズ等のパラメータを
セットする。そしてデータサイズなどのパラメータはの
パラレル/ シリアル変換部407を通してプリンタ95
Bへ伝えられる。次に、1 バンド分の画像データがVM
Eバスを通して、ボード回路よりメモリ408に転送さ
れる。このときVMEバスからは32ビットアクセスで
RGBXのデータ形式でストアされる。RはRED、G
はGREEN、BはBLUEのそれぞれの色成分の画像
データであり、Xは黒文字用の情報を含んだ制御用デー
タである。次にデュアルポートRAM403を介してプ
リント動作のコマンドが伝えられる。CPU401はプ
リント動作の開始命令をプリンタ95Bへ伝える。プリ
ンタ95Bのプリンタ制御部から開始信号が帰ってくる
とタイミング発生部411メモり408へのアクセスを
始める。このときデータの読み出しはプリンタ95Bの
BJヘッドに沿った方向であるため、アドレス発生部41
4によって生成されたアドレスに従って読み出しを行
う。画像用DRAM408から読み出されたデータはバ
ッファ418でR,G,B,Xの順に8ビットデータに
変換され画像処理部に入る。あらかじめ設定したパラメ
ータによって、画像を処理し、NTSCーRGBデータ
はプリンタ95Bの内部で使われるRGB色空間に変換
され、バッファ421,出力データ用バッファ424を
通ってプリンタ95Bへ伝えられる。1 バンド分のデー
タの処理が終わったら、次のバンドのデータをVMEバ
スを介して受け取り、上記動作を繰り返す。所定の回数
の処理を終えたら1 ページの処理が終了する。以下、R
OM402に格納された制御プログラムによるスキャナ
95Aの原稿読み取り動作について説明する。 <スキャン時の動作> まず、VMEバスを通してボード回路より、スキャンす
るにあたっての各種のパラメータがデュアルポートRA
M403に書き込まれる。CPU401はこのデータを
読み取って解釈して、制御を行う。例えば、RGBの2
値データで、1024×1024の大きさで512×5
12の位置からのスキャンとすると、CPU401は画
像処理回路部404のLUTにスルーの特性のテーブル
をセットし、画像処理回路部406のマトリックスの係
数テーブルにはBJーRGBからNTSCーRGBへの
変換用の係数をセットし、画像処理回路部406の2値
化処理を通るようにバッファ420,421のゲートを
制御する。さらに、スキャンする画像のサイズを102
4×1024に、スキャンの開始位置を512×512
に設定する。これらのパラメータはパラレル/ シリアル
変換部407を通してスキャナ95Aへ伝えられる。次
にCPU401はスキャナ95Aへスキャンの開始のコ
マンドを伝える。スキャナ95Aのスキャナ読取り部よ
り入力された画像データは入力データ用バッファ423
を通して画像処理回路部404,405,406に入力
される。ここで予め設定したパラメータによる画像処理
を行い、バッファ419によってRGBXの32ビット
の形式のデータとして画像用DRAM408にストアさ
れる。この時、画像用DRAM408にはRGBXのデ
ータが入っているが、この例での設定ではRGBの2値
画像をスキャンするため、Xは意味のないデータであ
り、R,G,Bの各成分は2値データであるが1画素1
バイトである。これを一般的な2値画像の要求する形式
に、例えば8画素1 バイトのパッキングをしラスタライ
ン順次にRGBを配置するといった処理はボード回路に
おいて行う。画像用DRAM408にある画像データは
VMEバスインタフェースデータバッファ部415を介
してボード回路へ転送される。上記の処理をバンドの回
数分繰り返して、1 回のスキャンの動作を終了する。
【0237】以下、図に示したスキャナ94A,プリ
ンタ94Bの画像データ処理について説明する。
【0238】本実施例では図に示したスキャナ94
A,プリンタ94Bと一体としてカラー画像複写装置が
形成されているため、画像処理機能は1系統しか有して
おらず、スキャナ94A,プリンタ94Bを分離する
と、1つの処理につき、どちらか一方しか有していない
構成となっている。しかも、大部分の画像処理機能はス
キャナ94Aに備えられ、プリンタ94Bは主として変
倍,領域指定,色空間変換,ガンマ変換,色マスキング
処理部等がある。
【0239】スキャナ94Aには、色空間変換部や色マ
スキング処理部等を有しているので、ビデオインタフェ
ースの切り口として、標準RGB(NTSCのRGB
等)が用意されていて、RGBのデータは点順次または
パラレル同時に得られる。従って、プリンタ94Bに対
しては、画像処理部を有していないので、C,M,Y,
Kでデータを与えなければならず、外部でC,M,Yへ
の変換や黒(K)生成,色マスキング処理,その他必要
に応じて解像度変換,トリミング等の画像処理を行なっ
てから、ビデオインタフェースに送らなければならな
い。しかもその場合は、面順次に各色ずつC,M,Y,
K4回繰り返し、画像を送出を行なわなければならな
い。また、スキャナ/プリンタともに途中で動作を停止
したり、中断するようなことはできない。
【0240】その他ビデオインタフェースには、水平同
期信号,垂直同期信号およびビデオクロックが含まれて
ビデオデータとの同期をとっている。また、スキャナや
プリンタの電源ON/OFF等のステータス情報も有し
ているので外部からの確認が可能である。また、コマン
ドインタフェースをシリアル通信で行なう機能も有して
おり、これにより、スキャナ94Aやプリンタ94Bの
状態検知や状態設定、スキャナ94Aやプリンタ94B
の起動等の実行コマンド等を発行することができる。
【0241】以下、図17及び図18を参照しながらス
キャナ95A,プリンタ95Bの動作について更に説明
する。
【0242】図17は、図2に示したスキャナ/プリン
タ95の画像記録プロセスを説明する模式図である。
【0243】図において、101Rはスキャンする原稿
を表し、102Rはプリントする用紙を表す。これら
は、例えばA4サイズである。103Rはスキャナのセ
ンサのヘッドを表し、104Rはプリンタのヘッドを表
す。プリンタのヘッド104Rはバブルジェット方式に
よってインクを吹き出すノズルが並んでおり、例えば1
28のノズルから構成されている。
【0244】一方、センサは128より多い画素をスキ
ャンできるように、例えば144画素のデータを出力で
きる。これらのヘッドはカラーの場合、スキャナのセン
サではRGBの3色分、プリンタヘッドではCMYKの
4色分が並んで構成されている。105Rは画像処理部
であり、スキャナセンサより入力したRGB信号を処理
し、プリンタヘッドに合わせた特性のCMYK2値信号
として送る。
【0245】画像処理部105Rはその画像処理系の途
中のインタフェース部106RからRGB各色8ビット
のデータを外部とやり取りすることができる。スキャナ
/プリンタ95Bではスキャナ95Aのセンサとプリン
タ95Bのヘッドが同期して動き、画像処理部105R
はパイプライン構成となっているため、大きな容量の画
像メモリを持たずに処理がなされている。このためイン
タフェース105Rでやり取りされるデータの走査形式
は特殊なものとなっている。107Rは外部機器であ
る。
【0246】図18は、図2に示したスキャナ/プリン
タ95Bのスキャナ95Aの原稿走査状態を示す模式図
である。
【0247】図において、201Rはヘッドの動きを示
している。ヘッド自体は原稿( 用紙) に対して図のよう
に横方向( 主走査方向) に動く、センサの各画素はこれ
とは垂直に配列している。このため、データ203Rが
並ぶ。一方、一般的なラスタ走査形式ではデータ204
Rのように並ぶ。
【0248】図19は、図2に示したスキャナ/プリン
タ95Bのスキャナ95Aのバンド原稿走査状態を示す
模式図である。
【0249】図において、301Rは1ページを示し、
302Rは第1のセグメントを示し、303Rは第2の
セグメントを示している。スキャナセンサから出力され
画像処理系を通り2値化されるまでの画像では、セグメ
ント304Rのようにセグメント305Rより大きな画
像が扱われ、幅306Rの大きさだけ重複して処理がな
される。
【0250】以下、図20〜図22を参照しながら本実
施例に示したS/Pサーバー装置が制御可能なプリンタ
の一例について説明する。
【0251】本実施例に示したS/Pサーバー装置が制
御可能なプリンタとしては、セントロニクス・インター
フェースを利用可能なプリンタである。セントロニクス
・インターフェースは、米国セントロニクス社が自社の
プリンタ用に開発したコンピュータからプリンタにデー
タを送るための規格で、安価でかつ高速のデータを送る
ことができる。現在のプリンタは、ほとんどこのセント
ロニクスが標準となっている。
【0252】セントロニクスのデータ伝送は、図20に
示すようにDATASTROBE信号,ACKNOWL
EDGE(ACK)信号,BUSY信号用の3本の制御
線とDATA線によって行なう。
【0253】ここで、DATASTROBE信号は、D
ATA線に、データが出力されたことを示す。BUSY
信号は、現在プリンタが動作中であり、データを受け取
れないことを示か、または、データ・バッファがフルで
あることを示す。
【0254】ACK信号は、データの読み取りが正常に
終了したことを示す。
【0255】基本的には、上記3本の制御線で十分であ
るが、プリンタの制御を考えて、紙切れなどの信号線も
定義してある。図20には、信号名,入出力,備考を示
した。ピン番号は36ピン、25ピン、14ピンとコネ
クタの種類がまちまちな事と、各社で若干定義が変わっ
ていたり、削除されている場合も多いため割愛した。
【0256】図21は、セントロニクスI/F制御回路
の一例を示す回路ブロック図である。
【0257】図において、201AはセントロニクスI
/F制御回路で、データバッファ202A,制御線バッ
ファ203Aを備え、図22に示すタイミングチャート
に従ってデータ処理が行なわれる。
【0258】図23は、図21に示したセントロニクス
I/F制御回路によるホスト−プリンタ間の信号処理手
順の一例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜
(3) は各ステップを示し、特にホスト側の処理に対応す
る。
【0259】まず、BUSY信号が「L」で、かつAC
K信号が「H」となったら(1) 、データを設定し(2) 、
DATASTROBE信号を出力して(3) 、ステップ
(1) に戻る。
【0260】図24は、図21に示したセントロニクス
I/F制御回路201Aによるホスト−プリンタ間の信
号処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(6) は各ステップを示し、特にセントロニクス対
応プリンタ側の処理に対応する。
【0261】まず、BUSY信号が「L」となり(1) 、
BUSY信号を「H」とし(2) 、データをデータバスよ
り取り込みを開始する(3) 。次いで、データ取り込みを
終了し(4) 、ACK信号が「L」とし(5) 、BUSY信
号を「L」、かつACK信号を「H」に設定し(6) 、ス
テップ(1) に戻る。データ転送はこのようにして行なわ
れる。
【0262】セントロニクス・プリンタは上記転送条件
のもと、”ESC”(0x1B)をコマンドやデータの
先頭に付けた方法で制御される場合が多い。例えば、あ
るプリンタにデータを転送する場合、ESC ( A
COUNT COLORDATA,(1B 28 4
1 COUNT COLOR DATA)等のように送
る。
【0263】ここで、「ESC ( A」は制御用のコ
ードである。「COUNT」はデータ数である。「CO
LOR」はRGB、CMYなどの色空間定義である。
「DATA」はカラー画像データである。このようなデ
ータコマンドを連続してプリンタに送れば、プリントが
行なわれる。なお、制御コードや構成は各社のプリンタ
によって違っている。しかしながら、”ESC”を用い
た制御方法は、比較的類似している。
【0264】本システムは、セントロニクス・ポートに
セントロニクス・プリンタを接続し、制御コードを、ソ
フトウエアプログラムでサポートすることにより、各種
セントロニクス・プリンタを利用することができる。
【0265】図25は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバー(ネットワークサーバー)SP1とホストコンピ
ュータとのプログラム構成を説明する図である。以下、
システム全体の流れを概略的に説明する。なお、図2と
同一のものには同一の符号を付してある。また、図25
でのホストコンピュータは図2に示すMacintos
hのステーションST1を例にして説明するが、他のス
テーションST2,ST3等であっても構わない。
【0266】ホストコンピュータ(ステーション)ST
1のオペレータがアプリケーションプログラム56を用
いて作成した印刷データをプリントするため、所望とす
るスキャナプリンタネットワークサーバー,プリンタ,
紙サイズ,送出するデータ形式等を選択指示すると、ア
プリケーションプログラム56は変換プログラム54に
データ(指示情報を含む)を通信する。変換プログラム
54はアプリケーションプログラム56から送られたデ
ータを選択されたネットワークサーバーSP1が受け付
けるデータ構造に変換し、通信プログラム53,TCP
/IPプログラム52に通信する。例えばMacint
oshのステーションST1では、QuickDraw
データからCaPSLデータに変換し、IBMPCのス
テーションST2では、GDIデータからCaPSLデ
ータに変換する。
【0267】通信プログラム53は、変換プログラム5
4から送出されたデータをTCP/IPプログラムを介
してネットワークサーバーSP1に通信し、ネットワー
クサーバーSP1の通信プログラム83がTCP/IP
プログラム82を介して受信し、システム全体制御プロ
グラム93に通信する。システム全体制御プログラム9
3は、送られてきたデータを解析し、その時のネットワ
ークサーバーSP1の状態と送られてきたデータに従
い、以下の処理を行う。
【0268】システム全体制御プログラム93は、印刷
データをPDLインタープリタープログラム84に送
る。PDLインタープリタープログラム84は印刷デー
タを受け取り、指定されたプリンタ(例えばスキャナプ
リンタ95のプリンタ)が受け入れ可能なデータに変換
する。例えばプストスクリプト(商品名)やCaPSL
というPDLのデータから画像データに変換する。シス
テム全体制御プログラム93はPDLインタープリター
プログラム84が変換したデータを画像入出力装置制御
プログラムとしてのデバイスドライバ86に送り、デバ
イスドライバ86はデータを指定されたプリンタに送り
プリントさせる。
【0269】次に、ホストコンピュータST1のオペレ
ータがスキャナアプリケーション58を用いて画像入力
するため、所望とするスキャナプリンタネットワークサ
ーバー,スキャナ,画像の領域,解像度,カラーあるい
はモノカラー,圧縮の種類等を選択指示すると、スキャ
ナアプリケーション58はスキャナインタフェースプロ
グラム57を介して通信プログラム53に通信する。通
信プログラム53は、スキャナインタフェースプログラ
ム57を介して送られたデータをTCP/IPプログラ
ムを介して指定されたネットワークサーバーSP1に通
信し、ネットワークサーバーSP1の通信プログラム8
3がTCPIPプログラム82を介して受信し、システ
ム全体制御プログラム93に通信する。システム全体制
御プログラム93は、入力した選択指示命令(画像入力
命令)をスキャナ制御プログラム85に送り、スキャナ
制御プログラム85は、命令に従って、画像入出力装置
制御プログラムとしてのデバイスドライバ86に命令を
送り、デバイスドライバは指定されたスキャナ(例えば
スキャナプリンタ95のスキャナ)を起動して画像デー
タを入力し、画像データをスキャナ制御プログラム85
へ送り、スキャナ制御プログラム85は画像データをシ
ステム全体制御プログラム93へ送り、システム全体制
御プログラム93は通信プログラム83へ送り、ネット
ワークサーバーSP1の通信プログラム83がTCP/
IPプログラム82を介して指定されたホストコンピュ
ータの通信プログラム(例えば通信プログラム53)へ
画像データを送信する。通信プログラム53がTCP/
IPプログラム52を介して受信した画像データは、さ
らにスキャナアプリケーションプログラム58に送られ
る。
【0270】次に、ワークステーションST1から指定
されたスキャナプリンタサーバーへ(例えばスキャナプ
リンタサーバーSP1へ)スキャナプリンタサーバーの
状態を問い合わせる命令が送られた場合は、システム全
体制御プログラム93がネットワークサーバーSP1の
状態(例えばネットワークサーバーSP1に接続されて
いるスキャナプリンタの種類,解像度,紙サイズ,色処
理能力等)を取得し、TCP/IPプログラム82を介
して、通信プログラム83が指定されたホストコンピュ
ータ(例えばワークステーションST1)に通信する。
【0271】また、画像入出力装置としてのスキャナプ
リンタ94,95またはネットワークサーバーSP1内
でエラーが発生した場合は、システム全体制御プログラ
ム93がエラーの状況を管理し、通信プログラム83が
TCP/IPプログラム82を介して指定されたホスト
コンピュータ(例えばホストコンピュータSP1)に通
信する。
【0272】以上のように、本実施例ではこれらのプロ
グラム構成により、ホストコンピュータのアプリケーシ
ョンプログラム(例えばDTPソフト)からホストコン
ピュータで指定したプリンタでプリントすることができ
る。また、ホストコンピュータのスキャナアプリケーシ
ョンプログラム(例えばDTPソフト)からホストコン
ピュータで指定したスキャナから画像を入力できるし、
指定したスキャナで入力した画像を別のホストコンピュ
ータへ送出することもできる。また、指定したネットワ
ークサーバーSP1の状態(接続されるスキャナプリン
タの状態)を確認することができる。
【0273】なお、図25では、LAN96に接続され
るホストコンピュータ,スキャナプリンタサーバーはい
くつ接続されていても本発明の適用を妨げるものではな
い。
【0274】以下、ホストコンピュータ,ホストコンピ
ュータとネットワークサーバーSP1との間のネットワ
ーク処理について説明する。
【0275】ホストコンピュータにおいて、プリントプ
ロセスを行なう場合、大きく分けて第1〜第3の処理、
すなわち第1はアプリケーションプログラム(例えばD
TPソフト)によるデータの作成処理、第2はアプリケ
ーションプログラムによって作成されたデータの上記C
aPSLコードへの変換処理、第3はCaPSLコード
のネットワークサーバーSP1への転送処理である。
【0276】なお、第1のデータの作成処理で作成され
たデータは、使用するマシンの機種,アプリケーション
プログラムに依存する。例えばSUNワークステーショ
ンでFrame Technology社製のDTPプ
ログラムであるFrameMaker(商品名)を使用
した場合、MIF(商品名)ファイルまたはIPL(商
品名)ファイルで出力される。また、使用するマシンの
機種がIBM社製のIBM−PCでWindows(商
品名)対応のアプリケーションプログラムを使用した場
合、GDI関数の呼び出しになる。また、アップル社製
のMacintosh(商品名)を使用した場合、Qu
ickDraw関数の呼び出しになる。
【0277】また、アプリケーションプログラムによっ
て作成されたデータの上記CaPSLコードへの変換処
理では、第1の処理で作成されたデータをCaPSLコ
ードに変換するので、マシンの機種,作成されるファイ
ル形式に依存する。例えばSUNワークステーションで
上記Frame Makerを使用した場合、MIFフ
ァイルまたはIPLファイルをCaPSLコードに変換
するプログラムとする。また、使用するマシンの機種が
IBM社製のIBM−PCでWindows対応のアプ
リケーションプログラムを使用した場合、GDI関数か
らCaPSLコードへの変換を変換プログラムで行な
う。さらに、アップル社製のMacintosh(商品
名)を使用した場合、QuickDraw関数をCaP
SLコードへの変換を変換プログラムで行なう。
【0278】さらに、第3はCaPSLコードのネット
ワークサーバーSP1への転送処理においては、送信す
るデータはCaPSLであるが、送信処理は送信する際
に使用するプログラムに依存する。例えば図2に示す通
信プログラム83を使用したり、UNIXをOSとして
いるホストコンピュータではlpq/lpdプログラム
90を使用する。
【0279】また、ホストコンピュータにおいてスキャ
ナプロセスを行なう場合、大きく第1,第2のの処理が
行なわれる。第1にイメージデータをネットワークサー
バーSP1から受信する。第2にスキャナアプリケーシ
ョンプログラムでイメージデータの表示,保存を行な
う。
【0280】第1の処理において、受け取るイメージデ
ータは、第2の処理で使用するスキャナアプリケーショ
ンプログラムが扱えるイメージデータ形式に保存する。
また、ネットワークサーバーSP1からイメージデータ
を受信する際に使用するプログラムとしては、図2に示
す通信プログラム83を使用する。
【0281】第2の処理において、スキャナアプリケー
ションプログラムの使用に依存して、扱えるイメージデ
ータ形式が決まる。入力,出力各々について扱えるイメ
ージデータ形式を定める。例えばビットマップおよびT
IFF形式を入力として許可する。また、出力としてビ
ットマップおよびTIFF形式を許可する。ファイルで
保存する場合、TIFF形式を用いる。表示する場合に
はビットマップを用いることができる。
【0282】ホストコンピュータとネットワークサーバ
ーSP1間をネットワークで接続する時は、複数のプロ
グラムを使用する。中心となるプログラムは図2に示す
通信プログラム83である。
【0283】ネットワークサーバーSP1では、例えば
図25に示す通信プログラム53とネットワークサーバ
ーSP1側の通信プログラム83がある。ホストコンピ
ュータ側の通信プログラムは、主として第1〜第3の処
理を行なう。
【0284】第1は下位レイアを介して、ネットワーク
サーバーSP1とリンクを張る。第2はCaPSLデー
タをネットワークサーバーSP1へ送信する。第3はネ
ットワークサーバーSP1からイメージデータを受信し
て上位レイヤへ送る。
【0285】一方、ネットワークサーバーSP1は、主
として第1,第2の処理を行なう。第1はTCP/IP
プログラム82を介して通信プログラム83で受信した
CaPSLデータをシステム全体制御プログラム93へ
送る。第2はシステム全体制御プログラム93から受け
取ったイメージデータを通信プログラム83へ送信す
る。
【0286】プリント処理及びスキャン処理は、ホスト
コンピュータの上位レイアからのプリントおよびスキャ
ンの要求を通信プログラム53が受け取ることで開始さ
れる。通信プログラム53は、下位レイヤを使用して、
リンクを張る。例えばイーサネットを介して接続した場
合、下位レイアとして、TCP/IPプログラム52を
使用してデータの送受信を行なう。通信プログラム53
では、リンクを張った後に、プリントおよびスキャンに
特有の情報の受け渡しをして、適合する条件にプリンタ
及びスキャナを設定する。プリンタおよびスキャナの設
定が終了後は、プリントはCaPSLをクライアントか
らサーバーへ、またスキャナの設定が終了した後は、プ
リント時はCaPSLをクライアントからサーバーへ、
またスキャン時はイメージデータをサーバからクライア
ントへ各々送信する。プログラムとして、図2に示した
lpdプログラム90も使用できる。ホストとして、U
NIXマシンを使用した場合に、UNIXの標準のプリ
ントコマンドであるlprを使用してプリントが可能と
なる。このlpdプログラム90(図2参照)はプリン
ト時のみに使用する。サーバー側にスプールディスクが
ない場合でもデフォルトの設定での出力は可能である。
【0287】システム全体制御プログラム93の基本的
な動作は、イベントを入力してイベントに応じた処理を
行なうことと、エラー中の入出力装置に状態を問い合わ
せ、エラーから回復していた場合、エラーによって中断
していたジョブがあれば再開することである。
【0288】以下、図26に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムにおける全体制御動作について説明する。
【0289】図26本発明に係るスキャナプリンタサー
バーシステムにおける全体制御手順の一例を示すフロー
チャートである。なお、(1) 〜(6) は各ステップを示
す。
【0290】先ず、ステップ(1) でイベントがあるかど
うかを判別し(1) 、ある場合はステップ(2) でイベント
に応じた処理を行ない、ステップ(1) でイベントが無い
場合は、ステップ(3) でエラー中の入出力装置があるか
調べ、ある場合はステップ(4) でエラー中か問い合わ
せ、ステップ(5) でエラー中か判別し、エラーから回復
していればステップ(6) でエラーにより中断していたジ
ョブがあれば再開する。
【0291】システム全体制御プログラム93はネット
ワークサーバーSP1内でTCP/IPプログラム8
2,通信プログラム83,PDLインタープリタープロ
グラム84,スキャナ制御プログラム85,デバイスド
ライバ86と通信することができ、さまざまなイベント
を受けとる。通信プログラム83から送られるイベント
として、ジョブの到着、データ転送の終了があり、PD
Lインタープリタープログラム84から送られるイベン
トとして、受信データ処理終了、画像データ描画終了、
ページ描画終了、プリントジョブ終了があり、スキャナ
制御プログラム85からのイベントとして、画像データ
転送要求、画像入力処理終了、ページプリント終了、エ
ラー発生、正常状態等のイベントがある。
【0292】また、システム全体制御プログラム93で
は各イベントに対する動作が定まっており、例えば、通
信プログラム83からジョブの到着が送られると、ジョ
ブの内容を解析し、プリントジョブの場合はPDLイン
タープリタープログラム84にデータを転送し、画像入
力ジョブの場合はスキャナ制御プログラム85にデータ
を転送する。
【0293】さらに、デバイスドライバ86から送られ
るエラーとしては、紙なし、インク切れ、紙詰まり、電
源OFF等がある。
【0294】なお、本実施例では、ネットワークサーバ
ーSP1では、プリンタのページ記述言語としてCaP
SLを採用している。そこで、CaPSLの機能処理等
について説明する。なお、プリンタのページ記述言語と
しては、CapSLに限定されるものではない。
【0295】CaPSLの機能は、図形,文字,イメー
ジを表現している制御コードを入力して、ネットワーク
サーバーSP1のバンドメモリと呼ばれる描画領域に画
像を展開するタスクである。
【0296】PDLインタープリタープログラム84と
直接コミュニケーションを持つプログラムは、システム
全体制御プログラム93である。コミュニケーション
は、以下の第1,第2のコミュニケーションである。
【0297】第1のコミュニケーションは、システム全
体制御プログラム93がCaPSLに引き渡すコミュニ
ケーションであり、その内容は、CaPSLコードの格
納されたファイル名,CaPSLコードが格納されてあ
るメモリの先頭アドレスおよびサイズ,バンドメモリ描
画可能性等である。
【0298】第2のコミュニケーションは、PDLイン
タープリタープログラム84がシステム全体制御プログ
ラム93に引き渡すコミュニケーションであり、その内
容は、バンドメモリ描画終了,ページ描画終了,ドキュ
メント描画終了,バンドメモリ描画領域,空バンドメモ
リの情報である。
【0299】この際、PDLインタープリタープログラ
ム84の内部では、以下の処理が行われる。
【0300】ネットワークサーバーSP1では、バンド
メモリと呼ばれる、ある幅を持ったメモリを持っている
ので、PDLインタープリタープログラム84は画像を
バンド幅分だけ部分的に展開しなければならない。PD
Lインタープリタープログラム84は、図27に示すよ
うなプリンタ制御コマンドを入力する。CaPSLコー
ドは、PDLインタープリタープログラム84内部でレ
イアウタと呼ばれるプログラム(図示しない)に基づい
て図28に示す中間コードに置き換えられる。本実施例
において、中間コードとは、いわゆる抽象的な図形の表
現を具体的なデバイスの表現にしたものである。そし
て、1ページ分の中間コードができあがると、ペインタ
と呼ばれるプログラム(図示しない)に基づいて中間コ
ードを参照しながらバンドメモリにラスタイメージを展
開する。
【0301】例えば図29に示すような図形を描くよう
なCaPSLコードをレイアウタが受け取ると、デバイ
スに依存した図28に示す中間コードに置き換える。こ
こで、レイアウタは、図形の大きさに基づいてその図形
が何バンド目から何バンド目まで描かれているかを計算
して、中間コードに登録する。図29では、円(cir
cle)が1〜2バンド、矩形(Rectangle)
が2〜4バンドに描かれる場合を示す。なお、その後に
書かれている数字は、デバイス座標系における、図形の
位置や半径等である。
【0302】次に、ペインタ(実際にメモリに描画する
プログラム)は中間コードを参照しながら、図29に示
すような図形を展開して、バンドメモリに描画する。実
際には、メモリはバンド幅分の大きさしか持っていない
ので、バンドを描画すると、そのデータをプリンタに送
り、メモリをクリアして、次のバンドのデータを描き始
める。第0番目の描画をするために、中間コードを参照
すると、第0番目のバンドに描くべきデータがないこと
が分かり、次のバンドに移る。すると、ペインタは第1
バンド目に描くデータをサーチし、円を検知して1バン
ド分だけ描画する。次に第2バンド目に移り、円と矩形
を描画することが分かるので、円の続きの部分の描画と
矩形を1バンド分だけ描画する。このようにして、ペイ
ンタは、1ページ分のデータを描画するのである。
【0303】なお、CaPSLが展開するデータの1画
素の構造は、図30に示されるように、RGBXの32
ビットになっている。これは、色のデータを表わすRG
B24ビットと、付加情報のための8ビットの付加情報
Xから構成されている。ここで、付加情報Xの中は、ビ
ット0がイメージ領域判定ビットであり、CaPSLが
イメージをバンドメモリに描画する時には、このビット
をONにする。また、ビット2は、黒情報ビットになっ
ており、CaPSLで展開された図形や文字の色がRG
Bともに0の場合は、このビットをONにする。これら
の情報は、第1のインタフェース回路4−1でプリンタ
94Bでプリントアウトする際に解析され、画質を向上
させる情報となる。
【0304】以下、図31に示すデータ処理経路図を参
照しながら、スキャナ94A,95Aの動作について説
明する。なお、図25と同一のもには同じ符号を付して
ある。
【0305】図31は、図2に示したスキャナ94A,
95Aの動作を説明するデータ処理経路図である。な
お、画像をバンド単位で切り分けてスキャンするスキャ
ナの場合と、1度に全画像をスキャンする場合のタスク
の動作が多少異なるためそれぞれを説明する。
【0306】画像をバンド単位で切り分けてスキャンす
るスキャナの場合において、先ず、クライアントマシン
としてのホストコンピュータST1から送られてきた、
スキャン命令C1をTCP/IPプログラム82を介し
て通信プログラム83が受信すると、システム全体制御
プログラム93にスキャン命令C2の到着を知らせる。
【0307】システム全体制御プログラム93は、この
装置がスプールIを持つ場合は、受信したスキャン命令
C2を元にしてスプールファイルを作って保存し、その
ファイル名C3をスキャナ制御プログラム85に送る。
スプールIを持たない場合は、スキャナコマンドC3を
直接スキャナ制御プログラム85に送る。
【0308】スキャナ制御プログラム85は、スキャナ
コマンドC3を解釈し、解像度等のスキャナ条件設定命
令C4をデバイスドライバ86に与えて指定されたスキ
ャナを起動する。デバイスドライバ86は、それぞれの
スキャナ制御プログラム85に対応して存在する関数で
ある。
【0309】スキャナ条件を設定したデバイスドライバ
86は、リターン値C5をスキャナ制御プログラム85
に返す。これを受けるとスキャナ制御プログラム85
は、スキャン開始命令C6をデバイスドライバ86に与
えて指定されたスキャナを起動する。デバイスドライバ
86は、スキャナEを作動させて画像データを読み込み
バンドメモリFに書き込む。1バンド分描き込むと、ス
キャナ制御プログラム85にスキャン終了のリターン値
C9を返す。これを受け取ったスキャナ制御プログラム
85は、バンドメモリFの画像データに画像処理、例え
ばJPEG圧縮ボードを用いることで圧縮を行ってバッ
ファ領域Hへ描きこむ。
【0310】バンドメモリF内のデータを全て処理し終
わると、スキャナ制御プログラム85は、システム全体
制御プログラム93に転送要求C11送り、また同時に
デバイスドライバ86にスキャン開始命令C6を与えて
起動する。このスキャンは、前回のスキャンの時の終了
点から読み込むようにスキャナ制御プログラム85で制
御する。
【0311】一方、転送要求C11を受けたシステム全
体制御プログラム93は、通信プログラム83に転送要
求C12を送る。これを受け取った通信プログラム83
は、指定されたクライアントマシンとしてのホストコン
ピュータにバッファ領域H内の処理された画像データを
送る。このとき通信プログラム83,システム全体制御
プログラム93は、スキャナ制御プログラム85とは、
異なったプログラムであるので、スキャナ制御プログラ
ム85内の関数であるデバイスドライバ86の制御で動
くスキャナ作動中であっても、画像データの転送を行う
ことができる。
【0312】通信プログラム83は、転送が終了すると
システム全体制御プログラム93に転送終了信号C14
を送り、これを受け取るとシステム全体制御プログラム
93は、スキャナ制御プログラム85に転送終了C15
を送る。スキャナ制御プログラム85は、デバイスドラ
イバ86からのスキャン終了を伝えるリターン値C9,
転送終了C15の両方を受けると、バンドメモリF内の
画像データを画像処理しバッファ領域Hに書き込む。以
上の処理を繰り返すことで画像データをホストコンピュ
ータST1へ送ることができる。なお、別のホストコン
ピュータ(例えばホストコンピュータST2またはホス
トコンピュータST3)を指定することで、他のホスト
コンピュータへ画像データを送ることもできる。
【0313】全ての画像データの転送をスキャナ制御プ
ログラム85が確認すると、システム全体制御プログラ
ム93を介して通信プログラム83まで終了を知らせ
る。
【0314】一方、1度に全画像をスキャンする場合
は、クライアントマシンとしての、例えばホストコンピ
ュータST1から送られてきた、スキャン命令C1を通
信プログラム83が受信すると、システム全体制御プロ
グラム93にスキャン命令C2の到着を知らせる。
【0315】システム全体制御プログラム93は、この
装置がスプールIを持つ場合は、受信したスキャン命令
C2を元にしてスプールファイルを作って保存し、その
ファイル名C3をスキャナ制御プログラム85に送る。
スプールIを持たない場合は、スキャナコマンドC3を
直接スキャナ制御プログラム85に送る。
【0316】スキャナ制御プログラム85は、スキャナ
コマンドC3を解釈し、解像度等のスキャナ条件設定C
4をデバイスドライバ86に与えて指定されたスキャナ
を起動する。スキャナ条件を設定したデバイスドライバ
86は、リターン値C5をスキャナ制御プログラム85
に返す。これを受けるとスキャナ制御プログラム85
は、スキャン開始命令C6をデバイスドライバ86に起
動する。ここでのスキャナEは、読み込み動作を途中で
止められないものとしている。
【0317】デバイスドライバ86は、命令C10によ
りスキャナEを作動させて画像データすべてを取り込
み、取り込んだ画像データに画像処理、例えばJPEG
ボードGを用いてJPEG圧縮を行なってバッファHに
描き込むことができる。
【0318】また、画像データを生のままバッファHに
書き込むことも可能である。バッファHが一杯になる
と、スキャナ制御プログラム85は、システム全体制御
プログラム93に転送要求C11を送る。これを受けた
システム全体制御プログラム93は、通信プログラム8
3に転送命令C12を出し、通信プログラム83がバッ
ファHに描かれたデータを指定されたホストコンピュー
タST1へ転送する。なお、別のホストコンピュータ
(例えばホストコンピュータST2またはホストコンピ
ュータST3)を指定することで、他のホストコンピュ
ータへ画像データを送ることができる。
【0319】通信プログラム83は、転送が終了すると
システム全体制御プログラム93に転送終了信号C14
を送り、これを受け取るとシステム全体制御プログラム
93は、スキャナ制御プログラム85に転送終了C15
を送る。スキャナ制御プログラム85は、転送終了C1
5が送られてくるとバンドメモリ内の画像データを画像
処理しバッファHに書き込む。以上の処理を繰り返すこ
とで画像データをクライアントマシンとしての指定され
たホストコンピュータへ送ることができる。
【0320】スキャナ制御プログラム85は、全ての画
像データの転送を確認すると、システム全体制御プログ
ラム93を介して通信プログラム83まで終了を知らせ
る。
【0321】以下、図32および図33を参照しながら
本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステムにおけ
るホストコンピュータからS/Pサーバー装置へのデー
タの流れについて説明する。
【0322】ホストコンピュータから指定されたS/P
サーバー装置(ネットワークサーバー)SP1へのデー
タの流れにおいて、先ず、例えばホストコンピュータS
T1でDTPのアプリケーションプログラム56が実行
されていてドキュメントを作成する。このドキュメント
のデータ形式は、ホストコンピュータの機種、アプリケ
ーションプログラムに依存したものである。そこで指定
されたS/Pサーバー装置SP1が解釈できる形式のデ
ータに変換する必要がある。その変換プログラムが変換
プログラム54である。DTPのアプリケーションプロ
グラム(DTPアプリ)56からはホストコンピュータ
のシステムに依存したデータが変換プログラム54に送
られる。変換プログラム54は、受けとったファイル
を、例えばCaPSLコードに変換する。さらに、Ca
PSLコードに変換したファイルは通信プログラムであ
るlpd505または通信プログラム53に送られる。
【0323】通信プログラムはホストコンピュータとS
/Pサーバー装置SP1の間でネットワークを介して接
続、通信を行なうためのものであり、ここでは2つの内
のどちらか一方のプログラムを用意する。
【0324】先ず始めに、通信プログラム53を用いた
時を説明する。
【0325】通信プログラム53に対応するプログラム
として、S/Pサーバー装置SP1側で通信を司るプロ
グラムは通信プログラム83であり、このプログラム間
ではTCP/IPプログラムを使用する。プリント時の
通信プログラム53の役割は主に2つあり、一つは下位
レイヤ(TCP/IP)を介して通信プログラム83と
リンクを張り、通信できる状態にすることである。もう
一つは、変換プログラム54が生成したCaPSLデー
タファイルをS/Pサーバー装置SP1に送信すること
である。
【0326】また、通信プログラム83の役割はリンク
を張りプリント処理に必要な情報をやりとりして最適に
プリントできるようにすること。通信プログラム53の
送ってくるデータを受けとり、システム全体制御プログ
ラム93にデータの到着を知らせる。この時、送られて
きたCaPSLデータ、およびそれに付随する情報は受
信バッファに一時的に貯められている。また、S/Pサ
ーバー装置SP1側で何らかのエラーが起こった時に、
その情報を通信プログラム53に送信するというような
役割もある。
【0327】以下、通信プログラム83からプリントア
ウトまでの処理について説明する。
【0328】ここまでで、DTPアプリケーションプロ
グラム56で作成したドキュメントデータはS/Pサー
バー装置SP1に送られたことになる。次に通信プログ
ラム83はシステム全体制御プログラム93にジョブ
(例えばカラーレーザ複写装置(CLC)からプリント
アウト)の到着のイベントを送る。システム全体制御プ
ログラム93はイベント駆動型のプログラムで通信プロ
グラム83,デバイスドライバ86,PDLインタープ
リタープログラム84から送られてくるイベントを常に
待っている。イベントが入ってくるとイベントの発信元
と内容を調べてそれに対応した処理を行なう。 今、シ
ステム全体制御プログラム93には通信プログラム83
から「ジョブが到着した」というイベントが入力されて
いる。この時、システム全体制御プログラム93はイベ
ントを解析してハードディスク519を持っている時に
は受信バッファのドキュメントデータを一旦スプールす
る。そして、ジョブが幾つかたまっている場合には、ジ
ョブの内容、プリンタ、スキャナの状態、ジョブの優先
順位などを考慮して最適にジョブを起動する。
【0329】ハードディスク519がない場合には、デ
ータを貯めておくことが出来ないので、データの格納さ
れているアドレスとサイズをPDLインタープリタープ
ログラム84に知らせてプリントアウト処理を直ちに行
なうように要求を出す。ここでは、ハードディスクがあ
るものとして説明を続ける。システム全体制御プログラ
ム93はジョブの内容を判断してPDLインタープリタ
ープログラム84にスプールファイル名を渡し、起動の
要求をする。
【0330】以下、図33に示すブロック図を参照しな
がらさらに詳述する。
【0331】図33は本発明に係るS/Pサーバー装置
SP1と、例えばカラーレーザ複写装置(CLC)との
データ処理状態を説明するブロック図である。
【0332】図32に示したPDLインタープリタープ
ログラム84はスプールファイルからCaPSLデータ
を読み込み, 解釈して、図形、文字、イメージをバンド
メモリ518に描画する。CaPSLデータの中に圧縮
符合化されたイメージデータがあった場合にはPDLイ
ンタープリタープログラム84は、標準圧縮伸長部60
6でイメージデータを伸長してバンドメモリに描画す
る。1バンド分の描画を終了すると、PDLインタープ
リタープログラム84はシステム全体制御プログラム9
3に対して「1バンド描画終了」のイベントを発行す
る。イベントを受けとったシステム全体制御プログラム
93はデバイスドライバ86に「1バンド排紙」の要求
イベントを発行する。
【0333】以下、バンドメモリ605から圧縮メモリ
615までのデータの流れについて説明する。なお、こ
こではデバイスドライバ86の動作について説明する。
【0334】「1バンド排紙」のイベントを受けとった
デバイスドライバ86は、バンドメモリ605に格納さ
れている展開データを、サブボード610Aのラインバ
ッファ617に転送する。ラインバッファ617に格納
された展開データはブロック順次でリアルタイム圧縮伸
長部616に転送される。リアルタイム圧縮伸長部61
6では、ブロック順次に得られる画像データを圧縮して
いき、順次圧縮メモリ615に格納する。圧縮メモリ6
15のアドレス生成や、ライト信号の生成はDMAコン
トローラ621が行なう。
【0335】1バンド分の圧縮が終了するとデバイスド
ライバ86はシステム全体制御プログラム93に対して
「1バンド排紙終了」のイベントを送信する。イベント
を受けとったシステム全体制御プログラム93は、PD
Lインタープリタープログラム84に対して「1バンド
描画要求」イベントを出力する。このようにバンド毎に
描画しては、圧縮するという処理を繰り返し1ページ分
の圧縮展開イメージを圧縮メモリ615に格納する。最
後のバンドの格納が終了すると、PDLインタープリタ
ープログラム84はシステム全体制御プログラム93に
対して「1ページ描画終了」のイベントを発行する。イ
ベントを受けとったシステム全体制御プログラム93
は、デバイスドライバ86に対して「1ページ排紙命
令」を発行する。
【0336】「1ページ排紙命令」を受けとったデバイ
スドライバは、圧縮メモリ615に格納されている1ペ
ージ分の展開イメージをプリントアウトするために次の
ような処理を行なう。
【0337】CPU611はDPRAM622をONに
してからリアルタイム圧縮伸長部616,DMAコント
ローラ621の初期化および指定されたプリンタ620
とのコマンドの通信を行ないリアルタイム圧縮伸長部6
16に伸長開始の命令を出す。リアルタイム圧縮伸長部
616はDMAコントローラ621にアクセスし、DM
Aコントローラ621はアドレス、リード信号の生成を
行ない、圧縮メモリ615より圧縮データがリアルタイ
ム圧縮伸長部616に入力され、伸長された後ブロック
順次でラインバッファ617に出力される。そしてライ
ンバッファ617にてブロック順次からラスタ順次の変
換をしてSPI/F618を通じて転送されプリンタ6
20に出力される。実際に、1ページ分のプリントアウ
トが終了するとデバイスドライバ86から「1ページ排
紙終了」のイベントがシステム全体制御プログラム93
に対して送られる。するとシステム全体制御プログラム
93は、PDLインタープリタープログラム84に対し
て2ページ目の描画命令」を発行する。このようにして
複数ページのドキュメントの出力が処理されて行く。
【0338】最終ページの最終バンドの描画が終了する
と、PDLインタープリタープログラム84は「ドキュ
メント終了」イベントをシステム全体制御プログラム9
3に対して発行する。システム全体制御プログラム93
はデバイスドライバ86に対して「1ページ排紙命令」
を出しデバイスドライバ86はプリント処理を行ない
「1ページ排紙終了」イベントをシステム全体制御プロ
グラム93に対し発行する。なお、プリント終了は、シ
ステム全体制御プログラム93は必要ならば通信プログ
ラム83に「プリント終了」イベントを発行する。通信
プログラム83はホストコンピュータ側の通信プログラ
ム53に対しプリント終了を知らせる。
【0339】また、エラー発生時には、例えばプリンタ
620が、紙詰まりを起こしたり、紙無しの状態になっ
た時にはデバイスドライバ86からシステム全体制御プ
ログラム93に対して「エラー発生」のイベントが送ら
れる。システム全体制御プログラム93はその旨をPD
Lインタープリタープログラム84と通信プログラム8
3に伝える。PDLインタープリタープログラム84は
プログラムの状態の退避などのエラー時の処理を行な
い、通信プログラム83はエラーの発生や、その内容を
ホストコンピュータ側の通信プログラム83に伝える。
なお、エラーが回復したかどうかを調べる方法は2つ考
えられる。一つは、ある一定期間毎にシステム全体制御
プログラム93がデバイスドライバ86に対して問い合
わせて、デバイスドライバ86が答えるという方法。
【0340】もう一つは、システム全体制御プログラム
93がエラー回復を監視していて回復時にシステム全体
制御プログラム93に対して「エラー回復」のイベント
を発行するというものである。
【0341】以下、図32,図34を参照しながらホス
トコンピュータから、例えばバブルジェットカラー複写
装置へのプリントデータ出力処理について詳述する。
【0342】図34は本発明に係るS/Pサーバー装置
SP1と,例えばバブルジェットカラー複写装置(BJ
C)とのデータ処理状態を説明するブロック図である。
【0343】ホストコンピュータからS/Pサーバー装
置SP1へのデータの流れは、図32に示すように、ま
ず、ホストコンピュータでDTPのアプリケーションプ
ログラム56が実行されていてドキュメントを作成す
る。このドキュメントのデータ形式は、ホストコンピュ
ータの機種、アプリケーションプログラムに依存したも
のである。そこでS/Pサーバー装置SP1が解釈でき
る形式のデータに変換する必要がある。その変換プログ
ラムが変換プログラム54である。DTPのアプリケー
ションプログラム56からはDTPアプリに依存したデ
ータが変換プログラム54に送られる。変換プログラム
54は、受けとったファイルをCaPSLコードに変換
する。さらに、CaPSLコードに変換したファイルは
通信プログラムであるlpd505または通信プログラ
ム53に送られる。
【0344】通信プログラムはホストコンピュータとS
/Pサーバー装置SP1の間でネットワークを介して接
続、通信を行なうためのものであり、ここでは2つのプ
ログラムを用意する。
【0345】先ず始めに、通信プログラム53を用いた
時を説明する。
【0346】通信プログラム53に対応するプログラム
として、S/Pサーバー装置SP1側で通信を司るプロ
グラムは通信プログラム83であり、このプログラム間
ではTCP/IPプログラムを使用する。
【0347】プリント時の通信プログラム53の役割は
主に2つあり、一つは下位レイヤ(TCP/IP)を介
して指定したS/Pサーバー装置SP1とリンクを張
り、通信できる状態にすることである。もう一つは、変
換プログラム54が生成したCaPSLデータファイル
を通信プログラム83に送信することである。
【0348】また、通信プログラム83の役割はリンク
を張りプリント処理に必要な情報をやりとりして最適に
プリントできるようにすること。通信プログラム53の
送ってくるデータを受けとり、システム全体制御プログ
ラムにデータの到着を知らせる。この時、送られてきた
CaPSLデータ、およびそれに付随する情報は受信バ
ッファに一時的に貯められている。
【0349】また、S/Pサーバー装置SP1側で何ら
かのエラーが起こった時に、その情報をホストコンピュ
ータ側の通信プログラム53に送信するというような役
割もある。ホストコンピュータ側の通信プログラム53
からプリントアウトする際には、DTPアプリケーショ
ンプログラム56で作成したドキュメントデータは指定
されたS/Pサーバー装置SP1に送られたことにな
る。次に通信プログラム83はシステム全体制御プログ
ラム93にジョブ(例えばBJカラー複写装置からプリ
ントアウト)の到着のイベントを送る。システム全体制
御プログラム93はイベント駆動型のプログラムで通信
プログラム83,デバイスドライバ86,PDLインタ
ープリタープログラム84から送られてくるイベントを
常に待っている。イベントが入ってくるとイベントの発
信元と内容を調べてそれに対応した処理を行なう。
【0350】今、システム全体制御プログラム93には
通信プログラム83から「ジョブが到着した」というイ
ベントが入力されている。この時システム全体制御プロ
グラム93はイベントを解析してハードディスク519
を持っている時には受信バッファのドキュメントデータ
を一旦スプールする。そして、ジョブが幾つかたまって
いる場合には、ジョブの内容、プリンタ、スキャナの状
態、ジョブの優先順位などを考慮して最適にジョブを起
動する。
【0351】ハードディスク519がない場合には、デ
ータを貯めておくことが出来ないので、データの格納さ
れているアドレスとサイズをPDLインタープリタープ
ログラム84に知らせてプリントアウト処理を直ちに行
なうように要求を出す。
【0352】ここでは、ハードディスクがあるものとし
て説明を続ける。システム全体制御プログラム93はジ
ョブの内容を判断してPDLインタープリタープログラ
ム84にスプールファイル名を渡し、起動の要求をす
る。PDLインタープリタープログラム84はスプール
ファイルからCaPSLデータを読み込み, 解釈して、
図形、文字、イメージをバンドメモリ518に描画す
る。CaPSLデータの中に圧縮符合化されたイメージ
データがあった場合にはPDLインタープリタープログ
ラム84は標準圧縮伸長部606でイメージデータを伸
長してバンドメモリ518に描画する。1バンド分の描
画を終了すると、PDLインタープリタープログラム8
4はシステム全体制御プログラム93に対して「1バン
ド描画終了」のイベントを発行する。イベントを受けと
ったシステム全体制御プログラム93はデバイスドライ
バ86に「1バンド排紙」の要求イベントを発行する。
【0353】一方、バンドメモリ518からプリントア
ウトする場合には、「1バンド排紙」の要求イベントを
受けたデバイスドライバ86はインタフェースボード6
10Bを制御して指定したバブルジェットカラープリン
タ(BJプリンタ)656にてプリントを行う。メイン
CPUボード610のバンドメモり605に展開されて
いる1 バンドの画像データをバンドメモり653に転送
する。バンドメモリ653のデータはBJのヘッドに合
った走査形式で読み出されバッファ651を通して画像
処理部652に入る。ここでは予め設定したパラメータ
に従って処理がなされる。通常はバンドメモりにあるN
TSC−RGBをBJプリンタ656内部のRGBに変
換する処理を行う。そしてインタフェース618を通し
てBJプリンタ656のプリンタエンジン部へ送られ
る。BJプリンタ656への制御はCPU601からの
コマンドを解釈して、CPU611が行う。なお、65
0はデュアルポートRAMである。
【0354】最終バンドまでこれらの処理を繰り返した
ら、PDLインタープリタープログラム84は「ドキュ
メント終了」イベントをシステム全体制御プログラム9
3に発行しプリントを終える。プリント終了の際、シス
テム全体制御プログラム93は必要ならば通信プログラ
ム83に「プリント終了」イベントを発行する。通信プ
ログラム83はホストコンピュータ側の通信プログラム
53に対しプリント終了を知らせる。
【0355】また、エラー発生時には、例えばプリンタ
656が、紙詰まりを起こしたり、紙無しの状態になっ
た時には、デバイスドライバ86からシステム全体制御
プログラム93に対して「エラー発生」のイベントが送
られる。システム全体制御プログラム93はその旨をP
DLインタープリタープログラム84と通信プログラム
83に伝える。PDLインタープリタープログラム84
はプログラムの状態の退避などのエラー時の処理を行な
い、通信プリンタ83はエラーの発生や、その内容をホ
ストコンピュータ側の通信プログラム53に伝える。な
お、エラーが回復したかどうかを調べる方法は2つ考え
られる。一つは、ある一定期間毎にシステム全体制御プ
ログラム93がデバイスドライバ86に対して問い合わ
せて、デバイスドライバ86が答えるという方法。
【0356】もう一つは、システム全体制御プログラム
93がエラー回復を監視していて回復時にシステム全体
制御プログラム93に対して「エラー回復」のイベント
を発行するというものである。
【0357】以下、異機種間でカラー画像の通信を行う
場合、単純にこれらの入出力機器を接続したのではお互
いの特性が異なり、最適な色再現が難しくなってしま
う。このため、現在では、各デバイス内では、固有の色
空間で、通信路上では標準の色空間で通信し合う方向で
検討が進んでいる。そこで、以下、このような要請の下
での色空間の変換処理方法について説明する。
【0358】なお、説明上、送信側の入力デバイスの色
空間をA、通信路上の色空間をB、受信プリンタの色空
間をCとする。
【0359】また、通信路上の色空間は現在では比較的
知られている色空間、例えばカラー画像符号化で良く用
いられるYCrCb色空間の場合について説明する。
【0360】一方、送信側の色空間Aは、YCrCb色
空間と異なり色域が異なるのが一般的で、通常は両色空
間間を第(1)式のような形式で結合する。
【0361】 [Ra] [a11 a12 a13][y] [Ga]=[a21 a22 a23][cr] [Ba] [a31 a32 a33][cb]……(1) ここで、Ra,Ga,Baは色空間Aの任意の1点の座
標(Ra,Ga,Ba)であり、対応するYCrCb色
空間上の1点を(y,cr,cb)とする。これらのす
べての色空間上で近似できるように、例えば最小2乗法
により、a11〜a33までの係数を求めて利用する。
従って、上記第(1)によりデバイスの入力色空間と通
信上の色空間化変換を行う。
【0362】一方、通信路上の標準色空間から記録側の
色空間に変換する場合、いくつかの方法があるが、本実
施例では以下のように処理する。
【0363】先ず、通信路上での標準色空間をYCrC
bとした場合、YCrCbからRGBに変換される。Y
CrCb空間は、NTSCと線形変換できるので、以
下、NTSC色空間として説明する。
【0364】また、NTSC標準色空間は加法混色を基
本としているが、印刷は減方混色系が用いられる。従っ
て、加法混色と減方混色の変換が必要となる。この変換
は、構成が複雑で純粋に論理的に解決するのは非常に難
しい。そこで、本実施例では記録側の色空間に近い加法
混色系色空間を記録側の内部的標準色空間とする。ここ
では、NTSC色空間より、狭いHDTV(HighD
efinitionTV)色空間を記録側標準色空間D
とする。
【0365】さらに、記録側内部標準色空間Dとデバイ
ス色空間Cとの関係は、下記第(2)で決定される。
【0366】 [Y] [A11 A12 A13][Rh] [M]=[A21 A22 A23][Gh] [C] [A31 A32 A33][Bh] [K] [A41 A42 A43] ……(2) ここで、Y,M,C,Kは印刷のための原色で、イエロ
ー,マゼンタ,シアン,ブラックの各成分である。R
h,Gh,Bhは記録側標準色空間成分である。また、
A11〜A43までは、印刷と記録内部標準色空間を複
数の点で関係付け、最小2乗法で計算される係数であ
る。
【0367】また、通信路上の標準色空間と記録内部の
標準色空間は下記のように変換する。
【0368】通信回線上のNTSC標準色空間は基礎刺
激からNTSCが表現できる色間の3次元的最外郭面代
表情報を求める。同様にして、記録側内部標準色空間H
DTVの最外郭面の代表位置情報も得られる。
【0369】今、NTSC色空間上の1点(Rn,G
n,Bn)からHDTV色空間の対応点(Rh,Gh,
Bh)を求める場合は、Rn,Gn,BnからCIEL
* a*b* 変換し、Ln,an,bnとする。同様にし
て、Rh,Gh,BhからCIEL* a* b* 変換し、
Lh,ah,bhとする。Ln一定でθ=atan(a
n/bn)に近いHDTV,NTSC各色空間上の最外
郭近似位置を前述テーブルから求める。そのNTSC最
外郭面位置を(Lon,aon,bon),HDTV最
外郭面位置を(Lon,aoh,boh)とすると、a
h,bhは下記第(3)式により決定される。
【0370】 ah=(aoh/aon)* an bh=(boh/bon)* bn ……(3) これらのah,bhが色空間圧縮後のHDTV色空間上
での対応位置である。
【0371】従って、NTSC色空間上の任意の1点
(Rn,Gn,Bn)は、記録側標準色空間上では、
(Rh,Gh,Bn)に変換される。従って、上述
(2)式により印刷すべきY,M,C,Kの各成分量が
決定され、印刷可能となる。
【0372】なお、本実施例では記録側内部に標準色空
間を設けているが、これは通信回線上での標準色空間は
1つに絞られていないためである。従って、複数の標準
色空間が使用される可能性がある。その場合でも、本方
式を用いていれば通信上の色空間がNTSC色空間でな
くともそれ自身の色空間を規定できるものであれば、上
記方法により標準色空間変換が可能となる。
【0373】以下、図35を参照しながら周辺機器の異
常処理について説明する。
【0374】図35は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムの構成を説明するブロック図である。
【0375】ジョブ実行中に周辺機器に異常が発生した
場合、S/Pサーバー装置SP1664は異常が発生し
た周辺機器が異常から回復するまで待つのではなく、そ
の状態で実行可能なジョブを優先的に実行していく( 実
行可能なジョブに関しては、後述する) 。また、異常が
発生したときに異常が発生した周辺機器に対して実行し
ていたジョブ( 以下エラージョブともいう) を、ジョブ
再開のために必要な情報を保存した後に、実行時にエラ
ーが発生した処理待ちのジョブとしてS/Pサーバー装
置SP1664内に登録することにより、異常が発生し
た周辺機器が異常から回復した後にジョブを再開するこ
とが可能である。エラージョブを再開可能なように登録
するか登録しないかは、発生した異常の程度や、SPサ
ーバーの設定による。
【0376】例としてサーバー装置に3台のコンピュー
タ661〜663および2台のカラースキャナプリンタ
665,666および1台のスキャナ667が接続され
ている場合で説明する。
【0377】カラースキャナプリンタ665,666
は、各々プリントとスキャンのジョブを処理することが
出来る。以下、図36に示すフローチャートを参照しな
がら異常発生ジョブ処理動作について説明する。
【0378】図36は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける異常発生ジョブ処理手順の一例
を示すフローチャートである。なお、(1) 〜(10)は各ス
テップを示す。
【0379】例えばホストコンピュータ661がカラー
スキャナプリンタ665に対するプリントジョブをS/
Pサーバー装置664に依頼して実行しており、ホスト
コンピュータ662がシステム全体制御プログラム93
にプリントジョブを依頼して処理待ちになっており、ホ
ストコンピュータ663がシステム全体制御プログラム
93にスキャンジョブを依頼して処理待ちになっていた
とする。このプリントジョブ実行中にカラースキャナプ
リンタ665のプリンタ部分に異常が発生したとすると
(1) 、この時、まずS/Pサーバー装置664はカラー
スキャナプリンタ665に発生した異常が回復困難な異
常かどうかを調べる(2) 。カラースキャナプリンタ66
5に発生した異常が回復困難な異常であるとS/Pサー
バー装置SP1が判断した場合、S/Pサーバー装置S
P1は直ちにエラージョブを放棄し(10)、次の処理可能
なジョブを選択し実行する(9) 。
【0380】なお、本実施例において、処理可能なジョ
ブとは、現在異常が発生しているカラースキャナプリン
タ665に対するプリントジョブ以外のジョブ、すなわ
ち、 ・カラースキャナプリンタ665に対するスキャンジョ
ブ ・カラースキャナプリンタ666に対するプリントジョ
ブ ・カラースキャナプリンタ666に対するスキャンジョ
ブ ・カラースキャナプリンタ667に対するスキャンジョ
ブ である。
【0381】処理可能なジョブが複数ある場合は、後述
する方式に従ってジョブを実行する。
【0382】カラースキャナプリンタ665に発生した
異常が回復困難な異常であるとS/Pサーバー装置66
4が判断しなかった場合、S/Pサーバー装置664は
カラースキャナプリンタ665に対してリトライ処理
(図37参照)を行なう。
【0383】リトライは、事前に定めておいたN回( 例
えば5回) まで繰り返し行なわれる(3) 。N回のリトラ
イを行なうまでにカラースキャナプリンタ665が異常
状態から回復した( リトライに成功した) 場合、ジョブ
を再開する(6) 。N回のリトライを行なってもカラース
キャナプリンタ665が異常状態から回復しなかった(
リトライに失敗した) 場合、S/Pサーバー装置664
は他の処理可能なジョブがあるかどうかを調べる(4) 。
処理可能なジョブがなかった場合、S/Pサーバー装置
664はリトライ回数とは別に定めておいたM回( 例え
ば1回) のリトライを行ない(5) 、リトライに成功した
ならば、エラージョブを再開する(6) 。リトライに失敗
した場合は、再び処理可能なジョブがあるかどうかを調
べる(4)。処理可能なジョブがあった場合、S/Pサー
バー装置664はエラージョブのジョブ退避を行ない
(7) 、エラージョブを実行途中でエラーが発生したジョ
ブとして登録し(8) 、次の処理可能なジョブを実行する
(9) 。
【0384】なお、本実施例において、ジョブ退避と
は、エラージョブ実行時のS/Pサーバー装置664の
状態情報などのジョブ再開時に必要な情報を、例えば記
憶手段( 例えばハードディスク) や、例えばS/Pサー
バー装置内のメモりや、例えばS/Pサーバー装置内の
プログラムなどに保存する処理である。
【0385】図37は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるリトライ処理手順の一例を示す
フローチャートである。なお、(1) 〜(5) は各ステップ
を示す。
【0386】リトライ処理とは、事前に定めておいた時
間( 例えば30秒) 待機した後に(1) 、異常が発生した
周辺機器が異常状態から回復したかどうかを調べ(2) 、
ある一定回数X(例えば5回)繰り返す(3) 。一定回数
繰り返すまでに異常が発生した周辺機器が異常状態から
回復していればリトライは成功であり(5) 、回復しなけ
ればリトライは失敗となる(4) 。
【0387】以下、本発明に係るスキャナプリンタサー
バーシステムによるマルチプリント制御動作について詳
述する。
【0388】スキャナ/プリンタネットワークサーバー
(SPネットワークサーバー)には、スキャナとプリン
タとから構成されるカラーレーザビーム複写装置(CL
C),スキャナとプリンタとから構成されるバブルジェ
ットカラー複写装置(BJC),標準インタフェースで
接続されているビットマッププリンタ,PDLプリンタ
(CaPSL,PS),市販されるスキャナ等多くのデ
バイスが接続可能になっている。また、ネットワーク上
のホストマシンからは、これらのデバイスを自由に使用
させるため、以下のように各ジョブを制御している。
【0389】例えばホストコンピュータAからカラーレ
ーザビーム複写装置に10頁のドキュメントを出力する
要求がSPネットワークサーバーに送られ、さらにホス
トコンピュータBからバブルジェットカラー複写装置
(BJC)のスキャナからカラー原稿を入力する要求が
発生し、さらにホストコンピュータCからPDLプリン
タに出力するという要求が発生するといった事態も想定
される。このように、ネットワーク上のホストコンピュ
ータからは、様々な要求がSPネットワークサーバーに
送られ、SPネットワークサーバーでは、それらの要求
(ジョブ)に対処するべく下記のようなジョブ制御を実
行する。なお、本実施例ではプリント要求,スキャン要
求をジョブと呼ぶ。例えばカラーレーザビーム複写装置
(CLC)のプリンタにCaPSLコードで記述された
3頁のドキュメントを出力する要求を1つのジョブと考
える。SPネットワークサーバーのジョブ制御では、同
時に2つまでのジョブしか走らないようにするが、3つ
以上のジョブが走る場合も制御を拡張することによりほ
ぼ同様に制御できる。
【0390】以下、図38を参照しながら本発明に係る
スキャナプリンタサーバーシステムにおけるジョブ制御
動作について説明する。
【0391】図38は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるジョブ制御状態を説明するタイ
ミングチャートである。なお、ジョブの処理は、SPネ
ットワークサーバーがスプール用のハードディスクを備
えているかどうかにより、図38の(a)〜(e)の何
れかのジョブ制御1〜5に大別される。また、説明上ジ
ョブ1,2は3頁のプリント要求または3頁のスキャン
要求とする。 〔ジョブ制御1〕ジョブ制御1は、同図(a)に示すよ
うに、先に要求のあったジョブを実行して、次のジョブ
2は、ハードディスクにスプールして、ジョブが終了し
た時点でジョブ2を起動する。 〔ジョブ制御2〕ジョブ制御2は、同図(b)に示すよ
うに、特殊な場合であるが、1つのジョブで2つ以上の
デバイスを動かす場合の制御に対応する。例えばメモリ
に展開した画像をカラーレーザビーム複写装置(CL
C),バブルジェットカラー複写装置(BJC)にも出
力する場合である。 〔ジョブ制御3〕ジョブ制御3は、同図(c)に示すよ
うに、ジョブの中にページという概念をいれる。この場
合、プリントの場合にはドキュメントのページ単位、ス
キャナの場合には1ページの原稿のスキャンの単位とす
る。例えばジョブ1を実行中にジョブ2の要求がきた場
合には、ジョブ1をページの切れ目で中断して、ジョブ
2を行う。この場合、ジョブ1とジョブ2とは同時に動
いていることはない。 〔ジョブ制御4〕ジョブ制御4は、同図(d)に示すよ
うに、ジョブ1を実行中にジョブ2の要求がきた場合
は、ジョブ1を実行したまま、直ちにジョブ2を実行す
る。 〔ジョブ制御5〕ジョブ制御5は、同図(e)に示すよ
うに、ジョブ1を実行中にジョブ2の要求がきた場合
は、ジョブ2をリジェクトする。
【0392】なお、図1に示したサーバー装置の構成の
場合には、ジョブの種類が下記の(1)〜(7)に分類
される。
【0393】(1)カラーレーザビーム複写装置(CL
C)のプリンタにドキュメントを出力する。
【0394】(2)カラーレーザビーム複写装置(CL
C)のスキャナから原稿を読み取る。
【0395】(3)バブルジェットカラー複写装置(B
JC)のプリンタにドキュメントを出力する。
【0396】(4)バブルジェットカラー複写装置(B
JC)のスキャナから原稿を読み取る。
【0397】(5)市販のページ記述言語のインタプリ
タを内蔵するプリンタに出力する。
【0398】(6)市販のビットマッププリンタにドキ
ュメントを出力する。
【0399】(7)市販のスキャナから原稿を読み取
る。
【0400】以下、各ジョブの優先順位処理について説
明する。
【0401】例えばスキャンのジョブを至急行いたい
時、プリントジョブが実行中ならば、プリントジョブを
中断して、スキャナジョブを行うことができるように、
本実施例では優先順位0〜2の3段階の指定可能であ
り、優先順位0が指定なし(ファーストインファースト
アウト)の場合、優先順位1がジョブ単位で優先割込み
指定ありの場合、優先順位2がページ単位で優先割込み
指定する場合である。
【0402】以下、図39を参照しながら本発明に係る
スキャナプリンタサーバーシステムにおけるSPマネー
ジャー制御動作について説明する。
【0403】図39は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるシステム全体制御プログラム9
3の制御処理状態を示す図である。本実施例において、
システム全体制御プログラム93は、主としてホストコ
ンピュータから送出されてくるジョブの優先順位,ジョ
ブの種類を参照してプリンタのジョブを最適に制御す
る。以下、図面に基づいて、SPネットワークサーバに
対して、ネットワーク上のホストコンピュータから様々
な要求が送出される場合のジョブ管理について説明す
る。
【0404】先ず、各プログラムの概念的な構成を説明
すると、図39に示すように、通信に関する通信プログ
ラム83,SPネットワークサーバーの全体を制御する
システム全体制御プログラム93,スキャナに関するプ
ログラムのスキャナ制御プログラム85,プリント処理
(CaPSLのインタプリタ)に関するプログラムのP
DLインタープリタープログラム84,入出力機器を実
際に制御するデバイスドライバ86の5つのプログラム
に大きく分けられる。さらに、実際にデータが流れるイ
ンタフェースとして、バンドメモリ(BMEM)70−
1,セントロニクスインタフェース(CENTR)70
−2,RS232Cインタフェース(RS232)70
−3があり、これらをシステム全体制御プログラム93
が管理する構成となっている。
【0405】システム全体制御プログラム93は基本的
に他の4つのプログラムからのイベントにより動く、イ
ベント駆動型の処理を図40に示すフローチャートに従
って実行する。
【0406】図40は、図39に示したシステム全体制
御プログラム93のイベント処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。なお、(1) 〜(9) は各ステップを示
す。
【0407】先ず、SPネットワークサーバーの電源投
入時にシステム全体制御プログラム93は起動し、すぐ
にイベント待ちの無限ループになる。プログラムが走り
出すと、イベント待ちの状態になる(1) 。イベント
力されるとループから抜け出し、もし、そのイベントが
通信プログラム83からのものかどうかを判定し(2)、
YESならばイベントに応じた処理を行なう(3) 。そし
て、またステップ(1)に戻りイベント待ちのループにな
る。
【0408】一方、ステップ(2) の判定でNOの場合
は、そのイベントの発行先がPDLインタープリタープ
ログラム84のプリントジョブかどうかを判定し(4) 、
YESならばイベントに応じた処理を行なう(5) 。
【0409】一方、ステップ(4) の判定でNOの場合
は、そのイベントの発行先がスキャナ制御プログラム8
5のスキャナジョブかどうかを判定し(6) 、YESなら
ばイベントに応じた処理を行なう(7) 。
【0410】一方、ステップ(6) の判定でNOの場合
は、そのイベントの発行先がデバイスドライバ86から
かどうかを判定し(8) 、NOならばステップ(1) に戻
り、YESならばイベントに応じた処理を行い(9) 、ス
テップ(1) に戻る。
【0411】一方、通信プログラム83からは、カラー
レーザ複写装置(CLC)のプリントに関するジョブ
や、バブルジェットカラー複写装置のスキャナに関する
ジョブ等、いろいろなジョブの要求が不定期的にシステ
ム全体制御プログラム93に送られる。それら複数のジ
ョブを資源の許す限り最適に振り分けなければならな
い。以下そのアルゴリズムについて図41を参照しなが
ら説明する。
【0412】図41は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるジョブの管理状態を示す図であ
る。
【0413】この図に示されるように、ジョブの管理に
はジョブテーブルを使用する。ジョブテーブルには、ジ
ョブを識別するためのID、ジョブの状態を示すステー
タス、ジョブの実行の優先順位、ジョブの種類、終了ペ
ージ、そして割り込みジョブIDがある。
【0414】IDはシリアルの番号で、ジョブの要求の
受け付け順と考えて良い。ステータスには、実行中を示
すRUN、処理を待っているWAIT、割り込みが入っ
て中断していることを示すSTOP,エラーが発生して
回復待ちを示すESTOPがある。優先順位はLEVE
L0から2まであり0は「指定なし」で通常はこのレベ
ルを指定する。1は「ジョブ単位で優先割り込み」で幾
つかのジョブが待ち状態の時、それらのジョブより優先
して処理するというものである。また2は「ページ単位
で割り込み」を表し、現在ジョブを処理中でも、ページ
の切れ目であればそのジョブを中断してLEVEL2の
ジョブを処理する。
【0415】インタフェースは、図39に示すようにそ
のジョブが使用するハードウェアを指し、ジョブ同士が
排他的にハードウェアを利用可能にするために設けたも
のである。また,ジョブはカラーレーザ複写装置(CL
C)のプリンタからドキュメントを出力するCLCP、
カラーレーザ複写装置(CLC)のスキャナから原稿を
読みとるCLCS、バブルジェットカラー複写装置のプ
リンタにドキュメントを出力するBJP、バブルジェッ
トカラー複写装置のスキャナから原稿を読みとるBJ
S、市販のページ記述言語のインタプリタを内蔵するプ
リンタに出力するPDLP、市販のビットマッププリン
タにドキュメントを出力するBITP、市販のスキャナ
から原稿を読みとる等のジョブがある。なお、終了ペー
ジにはジョブが処理し終ったページ数を記録しておく。
これは、もしエラーが起こった時にエラー回復後、どの
ページから処理を再開すれば良いかの判断に使われる。
また最後の割り込みジョブIDは、割り込んだジョブが
終了しているかの判断に使われ、終了していれば、ST
OP中のジョブを再開する。
【0416】システム全体制御プログラム93は以上の
ような情報の格納されたジョブテーブルを参照しなが
ら、次にどのジョブを起動するかを最適に判断する。
【0417】以下、図42に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムにおけるジョブ実行処理動作について説明する。
【0418】図42は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるジョブ実行処理手順の一例を示
すフローチャートである。なお、(1) 〜(6) は各ステッ
プを示す。
【0419】なお、このフローに制御が移るタイミング
は、次のようになる。1.システム全体制御プログラム9
3にイベントが入らずアイドル状態の時にある一定の間
隔をおいてこのフローに移る。そして、ジョブテーブル
にジョブがなければまたアイドル状態になる。2.通信プ
ログラム83からのイベントがあった時。3.PDLイン
タープリタープログラム84,スキャナ制御プログラム
85から、ページ終了のイベントまたはドキュメント終
了のイベントがあった時。4.デバイスドライバ86から
エラー等のイベントがあった時。
【0420】先ず、ステップ(1) において、図41に示
すジョブテーブルを参照する。次いで、ステップ(2) に
おいてジョブがあるかどうかの判断をする。実行すべき
ジョブがない時には、システム全体制御プログラム93
はアイドル状態になる。実行すべきジョブがある場合に
はステップ(3) で実行可能なジョブの候補を幾つか選
び、ステップ(4) で候補に上がったジョブの優先順位を
見て一つのジョブに絞る。さらに、ステップ(5) でその
絞り込まれたジョブが使用するインタフェースが空いて
いるかを判断する。ステップ(6) で実際にジョブを実行
し、処理を終了する。
【0421】以下、図43に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムにおけるステータスチェック処理動作について説明す
る。
【0422】図43は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるステータスチェック処理手順の
一例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜(14)は
各ステップを示す。
【0423】先ず、ステップ(1) でジョブテーブルから
一つのジョブのステータスを読みとる。ステップ(2) で
ジョブのステータスがRUNかどうかを判断し、RUN
ならばステップ(14)に移りジョブテーブルのジョブをす
べて読みとったかを判断する。もし、まだジョブが残っ
ていればステップ(1) で次のジョブのステータスを読み
に行く。RUNでなければステップ(3) に移る。ステッ
プ(3) ではジョブのステータスがWAITかどうかの判
断をする。WAITならばステップ(4) で実行可能なジ
ョブの候補としてピックアップする。そしてステップ
(14)に移る。WAITでない場合には、ステップ(5) に
移り今度はステータスがESTOPかどうかの判断をす
る。もし、このジョブのステータスがESOPならば、
エラーを起こして中断しているので、ステップ(6) でこ
のジョブを中断した原因のエラーが回復しているかどう
かのチェックを行なう。ステップ(7) はエラー中か、そ
うでないかの判断の分岐になる。まだエラーの場合には
実行可能なジョブの候補にはピックアップせずにステッ
プ(14)に移る。エラーが回復している場合には、そのジ
ョブのステータスをESTOPからWAITにジョブテ
ーブルを書き換える(8) 。そしてステップ(9) で実行
可能なジョブの候補としてピックアップする。またステ
ップ(5) でステータスがESTOPではないと判断され
た場合には、他のジョブに割り込まれて中断しているS
TOPの状態なので、ステップ(10)で割り込んだジョブ
のステータスをチェックする。ステップ(11)では割り込
んだジョブが実行中かどうかの判断をする。実行中なら
ば実行可能なジョブの候補にはピックアップせずにステ
ップ(14)に移る。もし、実行中でなければステップ(12)
に移り、そのジョブのステータスをSTOPからWAI
Tにジョブテーブルを書き換える。そして、ステップ(1
3)で実行可能なジョブとしてピックアップする。最後
に、すべてのジョブをジョブテーブルから読み終ったら
(14)、ステータスのチェックは終了する。このようにし
て実行可能なジョブの候補が複数選ばれる。
【0424】以下、図44に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムにおける優先順位チェック処理動作について説明す
る。
【0425】図44は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける優先順位チェック処理手順の一
例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜(11)は各
ステップを示す。また、本実施例では候補に上がったジ
ョブの優先順位を見て実行するジョブを一つに絞るとい
うことをする。
【0426】ステップ(1) で実行可能なジョブの候補と
してあげられた複数のジョブの内一つに対してその優先
順位をリードする。ステップ(2) でLEVEL2かどう
かの判断をする。LEVEL2ならばステップ(3) に移
りLEVEL2のジョブが存在するかどうかを表すフラ
グFLG2を立てる。LEVEL2でなければステップ
(4) に移り今度はLEVEL1であるかの判断をする。
LEVEL1ならばステップ(5) に移りLEVEL1の
ジョブが存在するかどうかを表すフラグFLG1を立て
る。もしLEVEL1でもないと判断された場合には、
LEVEL0になる。すなわちFLG2もFLG1も立
っていない場合にはLEVEL0になる。
【0427】一つのジョブの優先順位の判断が終るとス
テップ(6) に移り候補に上がったジョブをすべて調べた
かどうかを判断する。まだすべて調べ終ってない時には
ステップ(1) に戻り、次のジョブの判断に移り、調べ終
った場合にはステップ(7) に移る。フラグFLG2が立
っている時にはステップ(8) に移り、優先順位がLEV
EL2でジョブのIDが小さい(早くジョブのリクエス
トを受け付けたもの)ジョブを選択する。
【0428】同様に、ステップ(9) ,(10)では優先順位
がLEVEL1でジョブのIDが小さいジョブを選択す
る。ステップ(11)では優先順位がLEVEL0でIDの
小さいジョブが選択され、優先順位のチェックが終了す
る。
【0429】このようにして次に起動可能なジョブを一
つに絞る。起動可能なジョブが決定しても、インタフェ
ースの状態により実際に起動できるかどうかが決まって
くるのでジョブとインタフェースの関係を調べなくては
ならない。
【0430】以下、図45に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムにおけるインタフェースチェック処理動作について説
明する。
【0431】図45は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるインタフェースチェック処理手
順の一例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜
(9) は各ステップを示す。
【0432】先ず、ステップ(1) において、一つに絞ら
れたジョブのインタフェースをジョブテーブルからリー
ドする。ステップ(2) でそのインタフェースの状態をチ
ェックする。使用中でなければステップ(5) に移りその
ジョブを実行ジョブテーブルに登録する。実行ジョブテ
ーブルは、実際に起動するジョブを表すテーブルでマル
チでジョブを走らせることが出来るので複数のジョブが
登録可能である。
【0433】ステップ(6) のジョブ処理ではこの実行ジ
ョブテーブルを参照してジョブを起動する。
【0434】インタフェースが使用中の場合にはステッ
プ(3) に移りジョブの優先順位をチェックする。LEV
EL2でなければ、現在のジョブを中断させることは出
来ないので実行ジョブテーブルに登録することはしない
で、処理を終了する。
【0435】また、ステップ(3) でLEVEL2の時に
は、ステップ(4) で現在ステータスがRUNのジョブが
LEVEL2であるかの判断をする。もしRUNのジョ
ブがLEVEL 2であるならば中断させることは出来ないの
で、選択されたジョブは実行ジョブテーブルに登録せず
に、処理を終了する。
【0436】一方、現在実行中のジョブ(ステータスが
RUN)の優先順位がLEVEL1またはLEVEL0
の場合には現在実行中のジョブを中断させて新たに選択
されたジョブを起動させる。その場合、ステップ(6) に
移り、ステップ(4) で選択されたジョブを実行ジョブテ
ーブルに登録する。ステップ(7) で現在実行中のジョブ
のステータスをSTOPにして、さらに優先順位をLE
VEL2にする。これは、ジョブが復帰した時に優先し
て実行されるようにするためである。
【0437】ステップ(8) で現在実行中のジョブが何ペ
ージまで処理したかを記録しておくために終了ページ数
をジョブテーブルに書き込む。さらにステップ(9) で現
在実行中のジョブを実行ジョブテーブルから削除する。
これで、現在実行中のジョブが起動されることはなく、
ステータスもSTOPになり再度ジョブが起動されるの
を待機することになる。このようにしてインタフェース
チェック処理を終了する。
【0438】以下、図46に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムにおけるジョブ起動処理動作について説明する。
【0439】図46は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるジョブ起動処理手順の一例を示
すフローチャートである。なお、(1) 〜(4) は各ステッ
プを示す。
【0440】先ず、ステップ(1) において、実行ジョブ
テーブルを参照して起動すべきジョブをリードする。ス
テップ(2) でこれから起動するジョブがステータスES
TOPでエラーストップしているジョブの種類と同じか
どうかをチェックする。もし同じであれば、起動するこ
とは出来ないのでステップ(4) に移り。実行ジョブテー
ブルをすべて読んだかを判断する。もしまだ残っていれ
ばステップ(1) に移り次のジョブの起動処理をする。も
しエラーストップしているジョブの種類と違っていれば
実行可能なので、ステップ(3) に移りジョブの起動に移
る。実際のジョブを起動する時は、ステータスをWAI
TからRUNに替え、インタフェースを確保する。逆に
エラーストップ、または割り込みで中断する時には、イ
ンターフェースを解放する。
【0441】ステップ(4) で実行ジョブテーブルにジョ
ブが残っているかを判断して、もう起動すべきジョブが
残っていなければ、ジョブ起動処理を終了する。
【0442】以下、図47〜図57を参照しながら本発
明に係るスキャナプリンタサーバーシステムにおける具
体的ジョブ処理動作について説明する。
【0443】図47は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるジョブ処理状態推移を示すタイ
ミングチャートである。なお、図中の横軸右方向に時間
が流れていくものとする。 図において、801〜81
3はジョブテーブルをチェックするタイミングを示し、
タイミング800〜803は通信プログラム83からジ
ョブのイベントがシステム全体制御プログラム93に入
るタイミングに対応し、タイミング804〜813はジ
ョブテーブルをチェックするタイミングに対応する。
【0444】図48〜図57は本発明に係るスキャナプ
リンタサーバーシステムにおけるジョブ処理に伴うジョ
ブテーブルの内容を示す図であり、図48〜図57はタ
イミング804〜タイミング813におけるジョブテー
ブルに対応する。なお、ジョブテーブルはチェック直前
の内容を示している。また、ジョブはカラーレーザ複写
装置(CLC)のプリンタからドキュメントを出力する
CLCP、カラーレーザ複写装置(CLC)のスキャナ
から原稿を読みとるCLCS、バブルジェットカラー複
写装置のプリンタにドキュメントを出力するBJP、バ
ブルジェットカラー複写装置のスキャナから原稿を読み
とるBJS、市販のページ記述言語のインタプリタを内
蔵するプリンタに出力するPDLP、市販のビットマッ
ププリンタにドキュメントを出力するBITP、市販の
スキャナから原稿を読みとる等のジョブがある。
【0445】タイミング800で、ジョブのイベントが
入ってくる。内容はカラーレーザ複写装置(CLC)の
プリンタにドキュメントを出力するジョブ1(内容はC
LCP)で、出力ページ数は3ページ、優先順位はLE
VEL0、インタフェースにはBMEMを用いるという
ものである。ジョブテーブルJOBTを見てみると、図
48に示すようにIDに「25」が割り当てられ、ステ
ータスはWAIT、終了ページはまだこのジョブは処理
されていないので0ページになっている。
【0446】タイミング804のジョブテーブルチェッ
クでは、ID25のジョブが選択され、起動される。こ
の時ID25のジョブのステータスをRUNに変更す
る。801のタイミングで新たなジョブが入ってくる。
ジョブID25のジョブの1ページの処理が終了すると
システム全体制御プログラム93は再度ジョブテーブル
を見に行く。その時のジョブテーブルJOBTは図49
に示される。ID25のジョブは1ページの出力が終了
して、次ページが処理されるのを待っている状態であ
る。終了ページは0ページから1ページに変化してい
る。また、新たに入ったジョブはID26が割り当てら
れ、ステータスはWAIT、優先順位はLEVEL1、
インタフェースはBMEM、ジョブはBJPになってい
る。システム全体制御プログラム93はこのジョブテー
ブルJOBTから判断して、ID25のジョブの2ペー
ジ目の処理を起動する。
【0447】この時、2ページめの途中でプリンタに紙
ジャムが発生してしまいID25のジョブを続けられな
くなってしまった。システム全体制御プログラム93は
ジョブテーブルJOBTを参照して次に起動すべきジョ
ブを探す。その時のジョブテーブルJOBTは図50の
ようになっている。ID25のステータスはESTOP
になり、優先順位は復帰した時に優先的に実行させるた
めにLEVEL2、終了ページは1ページのままになっ
ている。そこで、システム全体制御プログラム93はI
D26のジョブを起動する。ID26のジョブが1ペー
ジの処理を終了すると、システム全体制御プログラム9
3はジョブテーブルJOBTチェック807に移る。こ
の時の状態は図51に示される。ID25のジョブはは
エラーチェックをしてもエラーが回復していないので起
動されることはない。そこで、システム全体制御プログ
ラム93はID26のジョブの2ページ目を処理するこ
とをPDLインタープリタープログラム84に対して要
求する。
【0448】ID26のジョブが2ページ目を処理して
いる最中に新たなジョブのイベントがシステム全体制御
プログラム93に入ってくる。内容は、バブルジェット
カラー複写装置のスキャナから2ページ分の原稿を読み
取るものである。ID26のジョブが2ページ目の処理
を終了すると、システム全体制御プログラム93はジョ
ブテーブルJOBTをチェックする。その時のジョブテ
ーブルJOBTが図52である。
【0449】ID25はエラーが回復していないのでそ
のままの状態である。ID26のジョブは2ページの処
理が終了したので、終了ページは2に変化している。さ
らに新しいジョブがID27に割り当てられている。I
D27のジョブは優先順位がLEVEL2であるので、
システム全体制御プログラム93は現在処理中のID2
6のジョブを中断させてID27のジョブを起動する。
ID26のジョブはステータスがSTOPに、優先順位
がLEVEL2になる。
【0450】スキャナ制御プログラム85が1ページの
原稿読み込みしている最中に、システム全体制御プログ
ラム93には新たなジョブのイベントがタイミング80
3で入ってくる。1ページの読み込みが終了すると、シ
ステム全体制御プログラム93はタイミング809でジ
ョブテーブルJOBTをチェックする。この時のジョブ
テーブルJOBTは図53のようになる。ID25のジ
ョブはエラーが回復していないのでESTOPのままで
ある。また、ID26はステータスがSTOPで、割り
込みジョブIDが27であるので、ID27のジョブを
チェックするとステータスはRUNのままなので再開す
ることは出来ない。新たに入ってきたジョブはID28
が割り当てられる。ID28のジョブはセントロニクス
インタフェースを通して市販のプリンタにデータを流す
ジョブで、現在起動されているジョブと同時に走らせる
ことが出来る。そこで、システム全体制御プログラム9
3はID28のジョブとID27の2ページ目をスキャ
ンするジョブを同時に起動する。
【0451】次にシステム全体制御プログラム93はジ
ョブテーブルJOBTチェック(タイミング810)に
移る。この時のジョブテーブルJOBTは図54に示さ
れる。ジョブテーブルJOBTチェック(タイミング8
10)の前にジョブID25のエラーが解除されている
ので、エラーチェック後ステータスはWAITに戻る。
【0452】また、ID26のジョブも、割り込んだI
D27のジョブが終了したのでステータスがWAITに
戻る。ID28のジョブはRUNの状態のままである。
システム全体制御プログラム93はインタフェースBM
EMが空いているのでID25またはID26のジョブ
を起動させる。どちらのジョブともステータスはWAI
Tで、優先順位もLEVEL2と状態は同じであるので
先に受け付けたID25のジョブを起動する。この時、
ID25のジョブは終了ページが1ページであるので2
ページ目から処理するようにPDLインタープリタープ
ログラム84に要求を出さなければならない。
【0453】ジョブテーブルJOBTチェック(タイミ
ング811)では図55に従う。ID25とID28の
ジョブはステータスがRUNでID26はWAITであ
る。ID26のジョブは優先順位がLEVEL2で、現
在起動中のジョブに対して割り込むことが出来るがID
25もLEVEL2で起動されたので、この場合には割
り込むことは出来ない。
【0454】ジョブテーブルJOBTチェック(タイミ
ング812)に移る。ジョブテーブルJOBTは図56
に示される。ID25のジョブはすでに終了してジョブ
テーブルJOBTから削除されている。そこで、システ
ム全体制御プログラム93はID26のジョブを3ペー
ジ目から起動する。
【0455】ジョブテーブルJOBTチェック(タイミ
ング813)では、図57に示すようにID28のジョ
ブが走っている状態なので、新たにシステム全体制御プ
ログラム93はジョブを起動することはしない。
【0456】以上のように、システム全体制御プログラ
ム93はジョブテーブルJOBTを参照しながら最適に
ジョブ管理を行なう。
【0457】なお、上記実施例では文字,図形,イメー
ジがホストコンピュータで編集された後、ネットッワー
クを介して通信されたプリント要求をスキャナ/プリン
タをドライブするサーバー装置上で処理して、当該プリ
ンタから出力する場合について説明したが、図58に示
すように、クライアントホストコンピュータ901,9
02,スキャナプリンタ904をドライブするSPサー
バー装置903がネットワーク905を介して接続され
るシステムにおいて、クライアントホストコンピュータ
901,902から転送された文字,図形の各情報とス
キャナプリンタ904のスキャナから入力されたイメー
ジとをSPサーバー装置903が合成編集することによ
り、合体出力させるように構成しても良い。
【0458】図58は本発明の第2の実施例を示すスキ
ャナプリンタサーバーシステムの構成を説明するブロッ
ク図である。
【0459】図において、906は記憶装置で、SPサ
ーバー装置903内に設けられ、クライアントホストコ
ンピュータ901,902から転送された文字,図形の
各情報を蓄える。
【0460】このように構成されたサーバー装置におい
て、本体またはネットワーク上に設けた記憶手段(記憶
装置906)に画像処理装置から出力される第1の画像
情報または所定のネットワークに接続される各ホストコ
ンピュータから転送される第2の画像情報を記憶させる
ことにより、各ホストコンピュータからの画像情報出力
処理負担を軽減させるとともに、記憶した画像情報を効
率よく再利用させる。
【0461】また、記憶手段(記憶装置906)に記憶
された第1および第2の画像情報を画像合成手段が合成
しながら出力画像を生成して画像処理装置(本実施例で
はスキャナプリンタ904)に出力することにより、各
ホストコンピュータ上での画像編集負担を軽減させる。
【0462】なお、本実施例においては、クライアント
ホストコンピュータ901,902上では、例えばワー
ドプロセッサ,グラフィックソフトにより、オペレータ
が文字情報,図形情報の生成を行う。生成された文字,
図形情報等(第1の画像情報)は、ネットワーク905
を経由して、SPサーバー装置903に送られる。SP
サーバー装置903で受け取った文字,図形情報は、S
Pサーバー装置903内の記憶装置906に記憶され
る。
【0463】一方、スキャナプリンタ904でスキャン
された画像情報(第2の画像情報)も、SPサーバー装
置903内の記憶装置906に記憶される。SPサーバ
ー装置903上で動作しているページ記述言語により、
SPサーバー装置903の記憶装置906内で文字情
報,図形情報,画像情報(イメージデータ)が、図59
に示すように合成される。
【0464】図59は、図58に示したSPサーバー装
置903により合成される印刷レアウトを示す模式図で
ある。
【0465】図において、911は1ページの領域を示
し、この領域911内に、クライアントホストコンピュ
ータ901,902からネットワーク905を介して転
送された文字,図形等の転送情報912およびSPサー
バー装置903が制御するスキャナプリンタ904でス
キャンされた画像情報913がレイアウト情報に従って
割付けられる。このように合成された情報がSPサーバ
ー装置903のプリンタから出力させることも可能とな
る。
【0466】なお、上記SPサーバー装置903に制御
されるスキャナプリンタ904は、スキャナとプリンタ
とが独立した単体構成であっても良い。また、SPサー
バー装置903に別の大容量記憶装置、例えば光磁気デ
ィスク装置を接続した場合、スキャナプリンタ904の
スキャナで読み取った画像情報をその都度SPサーバー
装置903内の記憶装置906に読み込み、クライアン
トホストコンピュータ901,902から転送された文
字,図形情報とを合成して印刷するのではなく、スキャ
ン画像を上記大容量記憶装置内に順次記憶させて行くこ
とにより、画像データベースを構築することで、任意に
大容量の記憶装置内から画像を取り出し、その画像を文
字,図形情報と合成しながら印刷させることもできる。
さらに、上記大容量の記憶装置をSPサーバー装置90
3の記憶装置906と別に設ける際、当該大容量の記憶
装置とSPサーバー装置903とが直接接続されていな
くても良く、例えばネットワーク905に接続されるク
ライアントホストコンピュータ901,902に配置さ
れ、これらのクライアントホストコンピュータ901,
902がSPサーバー装置903に転送できる構成であ
れば良い。
【0467】以下、図60,図61を参照しながら本発
明に係るスキャナプリンタサーバーシステムにおける入
出力制御動作について説明する。
【0468】図60は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける第1の入出力制御手順の一例を
示すフローチャートである。なお、(1) 〜(20)は各ステ
ップを示し、特に各ホストコンピュータからのPDLデ
ータを指定されたプリンタから出力する場合に対応し、
かつ、各ステップは図9に示したCPU1000がRO
M1002に記憶された後述するプログラムに基づいて
いる。
【0469】CPU1000はLAN96に接続される
いずれかのホストコンピュータよりプリントコマンドを
受信すると(1) 、受信したPDLデータをバッファメモ
リ1005に一旦格納し(2) 、格納したPDLデータに
従ってプリント条件を解析する(3) 。次いで、プリント
対象がホストコンピュータからのPDLデータのみか、
それともPDLデータおよびスキャナから取り込んだイ
メージデータの合成かを判定し(4) 、スキャナデータの
合成の場合には、接続されたスキャナとのインタフェー
スを介してスキャナ使用可能状態かどうかを判定し(5)
、NOならばホストコンピュータにその旨を通知し(7)
、次の命令を受信したら(8) 、リターンし、YESな
らばスキャンを開始し(6) 、原稿読み取りを終了したら
(9) 、編集指定がある場合には、読み取り原稿に対して
例えばトリミング,マスキング,色変換等を施して(1
0)、編集が終了したら(11)、ホストコンピュータから入
力されたプリントデータPD1との合成が指示されてい
るかどうかを判定し(12)、NOならばステップ(19)に進
み、指定されたプリンタでのプリント処理を開始し(1
9)、プリントが終了したら、プリント処理をすべて終了
したかどうかを判定し(20)、YESならばリターンし、
NOならば(1) に戻り、各処理を繰り返す。
【0470】一方、ステップ(12)の判定でNOならば、
指定されたプリンタが使用可能かどうかを判定し(13)、
NOならばステップ(7) に戻りホストコンピュータにそ
の状態を通知し、YESならば他のホストコンピュータ
からのプリンタデータPD2との合成が指示されている
かどうかを判定し(14)、YESならばステップ(1) に戻
り、NOならば1ページ分のPDL解析を終了するのを
待機し(15)、PDLをビットマップに変換(本実施例で
はバンド単位に行う)し(16)、編集指示があるかどうか
を判定し(17)、YESならば既に読み込まれたスキャン
データSDとプリンタデータPDとを編集し(18)、指定
されたプリンタによるプリントを開始し(19)、1ページ
分のプリントデータPDを出力し終えたかどうかを判定
し(20)、NOならばステップ(1) に戻り、YESならば
リターンする。
【0471】なお、上記実施例ではスキャナから取り込
んだスキャンデータSDまたはホストコンピュータから
受信したプリントデータPDの何れか、もしくはこれら
の組み合わせデータ(スキャナデータSD+プリントデ
ータPD)を指定されたプリンタから出力する場合の制
御について説明したが、スキャナ,プリンタが複数台存
在する場合には、さらに複合された出力データ(例えば
(スキャナデータSD1+スキャナデータSD2,プリ
ントデータPD1+プリントデータPD2,スキャナデ
ータSD1+プリントデータPD1+プリントデータP
D2等)を指定されたプリンタから出力することも容易
に可能となる。
【0472】図61は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける第2の入出力制御手順の一例を
示すフローチャートである。なお、(1) 〜(15)は各ステ
ップを示し、特に各ホストコンピュータからの指定に従
って指定されたスキャナから取り込んだ画像情報(スキ
ャナデータSDを指定されたホストコンピュータに出力
する場合に対応し、かつ、各ステップは図9に示したC
PU1000がROM1002に記憶された後述する各
プログラムに基づいている。
【0473】先ず、CPU1000はLAN96に接続
されるいずれかのホストコンピュータよりスキャナコマ
ンドを受信すると(1) 、当該ホスト名を解析し(2) 、返
信ホストが指定されているかどうかを判定し(3) 、YE
Sならばマルチ返信ホスト名テーブルに指定された複数
のホスト名(スキャナコマンドを入力したホストコンピ
ュータ、すなわち自ホスト名を含む)を登録し(5) 、N
Oならば返信ホスト名テーブルに自ホスト名を登録する
(4) 。次いで、スキャナ指定先を解析し(5) 、指定され
たスキャナが使用可能な状態であるかどうかをインタフ
ェースを介して調べ(7) 、使用不能(電源が入力されて
いない等)である場合には、そのスキャナ状態をホスト
コンピュータに通知し(8) 、次の命令入力待ちとなり
(9) 、命令が入力されたらリターンする。
【0474】一方、ステップ(7) の判定で指定されたス
キャナが使用可能であれば、原稿のスキャンを開始し(1
0)、スキャン終了したら(11)、スキャンデータをPDL
に変換し(12)、各ホストコンピュータとのネットワーク
状態を確認後、ステップ(4),(5) で登録された各テーブ
ルを参照して、変換したPDLデータをLAN96を介
して送信し(14)、指定されたホストコンピュータから正
常応答が通知されるのを待機し(15)、通知後、処理を終
了する。
【0475】なお、上記実施例ではスキャナデータSD
の転送先として指定されたホストコンピュータが通信可
能状態であることを前提としている場合について説明し
たが、指定されたホストコンピュータに装着されるネッ
トワークボード(図示しない各ホストコンピュータ毎に
仕様が異なる)が外部記憶手段をドライブできる環境で
あれば、当該外部記憶手段にスプール用に構成し、ホス
トコンピュータ立ち上げ時に当該スキャンデータの受領
有無を報知するように構成してもいいし、指定されたホ
ストコンピュータとの通信が可能となるまで、CPUボ
ード部側に接続されるハードディスク等に一時蓄積して
おいて、ホストコンピュータとの通信が可能となった時
点で、上記各テーブルを参照して指定されたホストコン
ピュータに取り込んだスキャナデータSDを転送するよ
うに制御しても良い。また、転送するスキャナデータS
Dとして、複数のスキャナを制御できる場合には、それ
ぞれのスキャナからのスキャナデータSD1,SD2,
…,SDNをそれぞれ指定されたホストコンピュータに
転送するように制御しても良い。これにより、スキャナ
要求を発行したホストコンピュータ上のアプリケーショ
ンでは処理できないような画像情報(例えばカラー画像
情報)、もしくは処理可能であるが処理速度が非常に遅
い場合等には、転送先を自在に変更して、対応可能な各
ホストコンピュータが備える種々のアプリケーションで
の処理が容易に可能となる。
【0476】図62はこの発明の一実施例を示すサーバ
ー装置と画像入出力装置との通信制御構成を説明するブ
ロック図である。
【0477】図において、2001はネットワークで、
異なるOSで管理されるワークステーション(サンワー
クステーション)2002,ワークステーション(マッ
キントッシュステーション)2007,ワークステーシ
ョン(IBMPC)2012が接続されるとともに、リ
アルタイムOS(例えばVxWORKS)で管理される
サーバー装置(カラースキャナ/プリンタサーバー装
置)NWSが接続され、サーバー装置にはスキャナ/プ
リンタとしてカラーレーザー複写装置2023,カラー
バブルジェット複写装置2024が所定のインタフェー
スを介して接続されている。なお、インタフェースとし
てはセントロニクス,RS232C等を備えていても良
い。
【0478】2003はワークステーション2002上
で起動するアプリケーションプログラム(本実施例では
フレームメーカー)、2004はアプリケーションプロ
グラム2003がサポートとする周辺機器インタフェー
ス、2005は変換プログラムで、前記周辺機器インタ
フェース2004から出力される標準インタフェースか
ら文字,グラフィックス部分(第1のカラー画像情報)
を、第2のカラー画像情報(本実施例では上述したペー
ジ記述言語CaPSL)に置換し、画像データ部分はJ
PEG符号化する。すなわち、フレームメーカーのデー
タを基本的にはページ記述言語CaPSLを基本とする
データに変換して伝送している。2006は通信プログ
ラムで、ネットワーク2001と第2のカラー画像情報
との通信処理を行う。従って、ネットワーク2001に
流れるデータは文字部とグラフィックス部はページ記述
言語CaPSLのコードで伝送され、画像部分はJPE
G符号で伝送される。
【0479】一方、ワークステーション2007をホス
トコンピュータする場合には、通常のアプリケーション
プログラム2008から周辺機器に標準インタフェース
としてクイックドロー2009で出力される第1のカラ
ー画像情報を、変換プログラム2010が上記同様にク
イックドローのフォーマット形式のデータ中の、文字グ
ラフィック部分を第2のカラー画像情報(本実施例では
上述したページ記述言語CaPSL)に置換し、画像デ
ータ部分はJPEG符号化する。2011は通信プログ
ラムで、ネットワーク2001と第2のカラー画像情報
との通信処理を行う。従って、ネットワーク2001に
流れるデータは文字部とグラフィックス部はページ記述
言語CaPSLのコードで伝送され、画像部分はJPE
G符号で伝送される。
【0480】一方、ワークステーション2012をホス
トコンピュータとする場合には、通常のアプリケーショ
ンプログラム2013(ウインドウズ(WINDOW
S)3.0以降)から周辺機器に標準インタフェースと
してGDI2014で出力される第1のカラー画像情報
を、変換プログラム2015が上記同様にGDIフォー
マット形式のデータ中の、文字グラフィック部分を第2
のカラー画像情報(本実施例では上述したページ記述言
語CaPSL)に置換し、画像データ部分はJPEG符
号化する。2016は通信プログラムで、ネットワーク
2001と第2のカラー画像情報との通信処理を行う。
従って、ネットワーク2001に流れるデータは文字部
とグラフィックス部はページ記述言語CaPSLのコー
ドで伝送され、画像部分はJPEG符号で伝送される。
以上のように、第2のサーバー装置の画像処理方法によ
れば、各ホストからの画像入出力指示に従って編集また
は読み取った第1のカラー画像情報を所定のページ記述
コマンドに従う第2のカラー画像情報に変換し、該変換
された第2のカラー画像情報を所定のネットワークを介
して各入出力機器と各ホストとの間で相互に通信し、該
通信により受信した第2のカラー画像情報を解析して、
各入出力機器または各ホストに従う固有の第1のカラー
画像情報に整合変換するので、各ホストのカラー画像処
理形式および各入出力機器のデータ形式が異なっていて
も、1つのPDLインタープリタープログラム84で共
通に処理することが可能となる。
【0481】このように、OSが異なるワークステーシ
ョン2002,2007,2011がネットワーク20
01に接続されていても、ネットワーク2001上で通
信されるデータ形式は統一されているために、受信側の
カラーネットワークサーバーNWSでに統一的にインタ
プリトすることができる。従って、カラーネットワーク
サーバーNWSを異なるOS環境のワークステーション
から共通にアクセスできる統合環境を安価に構築可能と
なる。以下、カラーネットワークサーバーNWS側の画
像処理動作について説明する。
【0482】図62において、2017はカラーネット
ワークサーバーNWS全体を制御するプログラムである
リアルタイムOS、2018は前記ネットワーク200
1と通信するための通信プログラムで、ネットワーク2
001上のデータを送受信する。2020は変換プログ
ラムで、受信した第2のカラー画像情報(コードデータ
または圧縮画像データ)を可視化する部分で、コードデ
ータをドットの可視化データに変換するとともに、スキ
ャナから取り込まれたイメージデータ(第1の画像情
報)を通信用のカラー画像情報に変換する。
【0483】なお、可視化画像データを電子写真プロセ
スを実行する記録装置に出力する場合にデータ量を削減
するため、JPEGの圧縮処理を実行し、圧縮メモリC
MEMに記憶させる。電子写真方式で画像記録を行う場
合には、圧縮されたデータを伸長処理しながら電子写真
プロセスにより画像記録を行う(例えばカラーレーザー
複写装置2023による記録処理実行時)。
【0484】一方、例えばカラーバブルジェット複写装
置2024等の記録装置の場合には、電子写真プロセス
を実行する記録装置に比べて、比較的記録処理速度が遅
く、可変記録となるので大きなバッファメモリを必要と
せず、JPEGの圧縮処理も不要となる。このため、カ
ラーバブルジェット複写装置2024指定時には、圧縮
メモリCMEMに対して非圧縮状態で記録画像データを
格納する。
【0485】2021は入出力インタフェース切換え部
で、インタフェース部2022を切り換え制御する。な
お、本実施例では、セントロニクスを介して標準のカラ
ープリンタを制御し、専用のCLCインタフェースを介
してカラーレーザー複写装置2023を制御し、専用の
G08インタフェースを介してカラーバブルジェット複
写装置2024を制御する構成となっている。
【0486】一方、カラーバブルジェット複写装置20
24またはカラーレーザー複写装置2023のカラース
キャナから画像を取り込んで、各ワークステーションに
転送する場合には、各ワークステーションから走査範囲
を指定し、スキャナの起動を開始する。読み取られた画
像データは、圧縮部(JPEG)で標準JPEGの圧縮
データに変換され、スキャナ制御部(SCAN),通信
プログラム2018を通じネットワーク2001を介し
てワークステーション側に伝送される。
【0487】このように、本実施例では各ワークステー
ション2001,2007,2012およびカラーネッ
トワークサーバーNWSで固有の第1のカラー画像情報
をそれぞれ変換プログラム2005,2010,201
5,2020共通である所定のページ記述コマンドに従
う第2のカラー画像情報に変換し、該変換された第2の
カラー画像情報を前記所定のネットワークを介してカラ
ーネットワークサーバーNWSと各ホストとの間で相互
に通信し、該通信により受信した第2のカラー画像情報
を変換プログラム2005,2010,2015,20
20が解析して、各入出力機器または各ワークステーシ
ョン2001,2007,2012に従う固有の前記第
1のカラー画像情報に整合変換するので、各ワークステ
ーション2001,2007,2012のカラー画像処
理形式および各入出力機器(カラーバブルジェット複写
装置2024,カラーレーザー複写装置2023)のデ
ータ形式が異なっていても各ホストマシンおよびカラー
ネットワークサーバーは1つのインタプリタで共通に処
理することが可能となる。
【0488】なお、図38に示したように、本実施例の
カラーネットワークサーバーNWS全体はリアルタイム
OS2017により通信および画像処理が制御されてい
るため、複数のワークステーションからのスキャンジョ
ブまたはプリントジョブを同時に複数指定することがで
き、指定した複数のジョブを並列処理し、例えばカラー
バブルジェット複写装置2024,カラープリンタを制
御し、専用のCLCインタフェースを介してカラーレー
ザー複写装置2023によるマルチプリント動作を可能
としている。
【0489】このように、第3のサーバー装置の画像処
理方法によれば、各異機種ホストコンピュータ(各ワー
クステーション2001,2007,2012)からの
各画像入出力指示に従って各入出力機器のプリントジョ
ブまたはスキャナジョブの並列処理順序を入力された優
先順位に基づいて制御するので、各ホストコンピュータ
からの画像入出力処理順序を自在に管理することが可能
となる。
【0490】図63はこの発明の一実施例を示すスキャ
ナプリンタサーバーシステムのネットワーク接続状態を
示す図である。
【0491】図において、2101−1,2101−2
はホストコンピュータで、画像処理アプリケーションプ
ログラムを実行する。2102はスキャナ/プリンタサ
ーバー装置(SPサーバー装置)で、イーサネット(ゼ
ロックス社の登録商標)等のネットワーク96に接続さ
れるホストコンピュータ2101−1,2101−2か
らの画像出力要求/画像入力要求に応じて、カラープリ
ンタ2103およびカラースキャナ2104の駆動を制
御する。なお、スキャナ/プリンタサーバー装置210
2には、図9に示したボード回路1を備えており、あら
かじめネットワーク管理者がスキャナ/プリンタサーバ
ー装置2102の利用を許可するユーザ名と、そのユー
ザのためのパスワードをハードディスク1008に登録
してあるものとする。また、ユーザに与えるパスワード
毎に、スキャナ/プリンタサーバー装置2102に接続
されている使用許可マシン、すなわちカラープリンタ2
103およびカラースキャナ2104の使用環境を追
加,変更,修正を行うことができる。
【0492】このように構成された第2のサーバー装置
によれば、あらかじめ登録された第1のパスワードとネ
ットワークに接続される各ホストから入力された第2の
パスワードとを比較照合して、各ホストから要求される
入出力機器におけるスキャナ機能処理実行およびプリン
ト機能処理実行を禁止または許可するので、特定グルー
プからのスキャナ機能処理実行およびプリント機能処理
実行を優先実行させることが可能となる。
【0493】以下、スキャナ/プリンタサーバー装置
(S/Pサーバー装置)に係るパスワードによるカラー
プリンタ2103およびカラースキャナ2104の使用
許諾制御動作について説明する。
【0494】ホストコンピュータ2101−1でDTP
ソフト(アプリケーションプログラム)を用いて画像デ
ータを作成して出力する際に、ホストコンピュータ21
01−1でプリンタ要求をS/Pサーバー装置2102
に送出すると、S/Pサーバー装置2102は、プリン
ト要求したホストコンピュータ201−1にネットワー
ク96を介してパスワードを問い合わせる。ユーザは、
ホストコンピュータ2101−1のキーボード等からS
/Pサーバー装置2102に対してパスワードを返信す
る。これに応じて、S/Pサーバー装置2102は、は
ハードディスク1008に登録されたパスワードテーブ
ルに返信されたパスワードが登録されているものと一致
したかどうかを判定し、不一致の場合は、S/Pサーバ
ー装置2102はホストコンピュータ2101−1にエ
ラー信号を返信する。これにより、特定のグループとし
てパスワード登録されていないユーザは、カラープリン
タ2103の使用することが制限される。
【0495】一方、ホストコンピュータ2101−1か
ら返信されたパスワードがハードディスク1008に登
録されたパスワードテーブルに登録されているパスワー
ドと一致する場合は、S/Pサーバー装置2102は、
当該ユーザがプリント可能なプリンタ名を含むプリンタ
情報をホストコンピュータ2101−1に返信する。そ
して、ユーザがホストコンピュータ2101−1で、例
えばカラープリンタ2103を選択し、プリント開始命
令を送出すると、S/Pサーバー装置2102は、ホス
トコンピュータ2101−1から送出されてきたプリン
トコマンドを解析し、指定されたカラープリンタ210
3を初期設定して出力する。
【0496】同様に、ホストコンピュータ2101−1
でスキャナソフト(アプリケーションプログラム)を用
いて画像の取り込みを行う際に、ホストコンピュータ2
101−1でスキャン要求をS/Pサーバー装置210
2に送出すると、SPサーバー2102は、スキャン要
求したホストコンピュータ2101−1にネットワーク
96を介してパスワードを問い合わせる。ユーザは、ホ
ストコンピュータ2101−1のキーボード等からS/
Pサーバー装置2102に対してパスワードを返信す
る。これに応じて、S/Pサーバー装置2102は、は
ハードディスク1008に登録されたパスワードテーブ
ルに返信されたパスワードが登録されているものと一致
したかどうかを判定し、不一致の場合は、S/Pサーバ
ー装置2102はホストコンピュータ2101−1にエ
ラー信号を返信する。これにより、特定のグループとし
てパスワード登録されていないユーザは、カラースキャ
ナ2104を使用することが制限される。
【0497】一方、ホストコンピュータ2101−1か
ら返信されたパスワードがハードディスク1008に登
録されたパスワードテーブルに登録されているパスワー
ドと一致する場合は、S/Pサーバー装置2102は、
当該ユーザがプリント可能なプリンタ名を含むプリンタ
情報をホストコンピュータ2101−1に返信する。そ
して、ホストコンピュータ2101−1のユーザが、カ
ラースキャナ2104を選択してスキャン開始命令を送
出すると、S/Pサーバー装置2102はホストコンピ
ュータ2101−1から送出されたスキャンコマンドを
解析して、指定されたカラースキャナ2104を初期設
定して画像を取り込む。
【0498】なお、ホストマシンがワークステーション
等のユーザ名とパスワードを入力してログインするタイ
プのマシンの場合は、S/Pサーバー装置2102にユ
ーザ名を登録することで上記パスワード登録と同等に機
能させることができるため、S/Pサーバー装置210
2を使用する際のパスワードの入力操作を軽減するユー
ザグレープを特定するように構成しても良い。以下、こ
の場合について詳述する。
【0499】ホストコンピュータ2101−1,210
1−2で、例えばDTPソフト(アプリケーションプロ
グラム)を用いて画像データを作り、当該画像データを
出力する際、ホストコンピュータ2101−1,210
1−2のうち、ホストコンピュータ2101−1でプリ
ント要求をS/Pサーバー装置2102に送出すると、
S/Pサーバー装置2102は、プリント要求したホス
トコンピュータ2101−1は、プリント要求したホス
トコンピュータ2101−1にネットワーク96を介し
てホストマシンを使用しているユーザ名を問い合わせ
る。ホストコンピュータ2010−1はログインすると
きに、入力されたユーザ名をS/Pサーバー装置210
2に返信する。S/Pサーバー装置2102は、登録さ
れていないユーザ名が送られてきた時は、S/Pサーバ
ー装置2102はホストコンピュータ2101−1にエ
ラー信号を返信し、S/Pサーバー装置2102をユー
ザは使用することができなくなる。
【0500】一方、S/Pサーバー装置2102は、登
録されているユーザ名が送られてきた時は、S/Pサー
バー装置2102はこのユーザがプリント可能なプリン
タ名をホストコンピュータ2101−1に返信する。ユ
ーザがホストコンピュータ2101でカラープリンタ2
103を選択し、プリント介し命令を送出すると、S/
Pサーバー装置2102は、ホストコンピュータ210
1から送出されてきたプリントコマンドを解析し、指定
されたカラープリンタ2103を初期設定して出力す
る。
【0501】また、ホストコンピュータ2101−1
で、例えばスキャナソフト(スキャナアプリケーション
プログラム)を用いて画像の取り込みを行う時、ホスト
コンピュータ2101−1でスキャン要求をS/Pサー
バー装置2102に送出すると、S/Pサーバー装置2
102は、スキャンを要求したホストコンピュータ21
01−1にネットワーク96を介してログインしている
ユーザ名を問い合わせる。これに対して、ホストコンピ
ュータ2101−1はログインする際、入力されたユー
ザ名をS/Pサーバー装置2102を返信する。
【0502】そして、S/Pサーバー装置2102は返
信されたユーザ名が登録されていないと判定した場合
は、S/Pサーバー装置2102はホストコンピュータ
2101にエラー信号を返信し、S/Pサーバー装置2
102を当該ユーザの使用を制限することができる。こ
れに対して、返信されたユーザ名が登録されていると判
定した場合は、S/Pサーバー装置2102は、当該ユ
ーザはスキャン可能なスキャナ名をホストコンピュータ
2101−1に返信する。
【0503】ユーザがホストコンピュータ2101−1
でカラースキャナ2104を選び、スキャン命令を送出
すると、S/Pサーバー装置2102はホストコンピュ
ータ2101−1から送出されてくるスキャンコマンド
を解析し、指定されたカラースキャナ2104を初期設
定して画像を取り込む。
【0504】なお、上記実施例ではユーザ名をマニュア
ル入力する場合と、ユーザ名をログイン処理で自動送出
して登録ユーザかどうかを個別的に判定する場合につい
て説明したが、これらのユーザ名入力処理を並行処理可
能に構成しても良い。
【0505】図64は本発明の一実施例を示すスキャナ
プリンタサーバーシステムにおけるユーザ識別処理手順
の一例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜(6)
は各ステップを示す。
【0506】先ず、ホストコンピュータからネットワー
ク96を介してプリント要求コマンド/スキャン要求コ
マンドが入力されるのを待機し(1) 、入力されたユーザ
名の問い合わせを当該ホストコンピュータに返信する
(2) 。次いで、返信されたユーザ名の返信を待機し(3)
、返信されたユーザ名が既に登録されているかどうか
を判定し(4) 、YESならば使用可能なスキャナ名,プ
リンタ名をホストコンピュータに返信して(5) 、上述し
たスキャナ/プリンタ処理に以降する。
【0507】一方、ステップ(4) の判定でNOの場合
は、当該ホストコンピュータにエラー信号を返信し(6)
、当該ホストコンピュータからの使用要求を禁止す
る。
【0508】図65はこの発明の一実施例を示すスキャ
ナプリンタサーバーシステムと画像入出力装置との通信
制御構成を説明するブロック図である。
【0509】図において、2201A,2201Bはホ
ストコンピュータで、ネットワーク2201を介してサ
ーバー装置2202に対して特定の言語に対応したプリ
ンタデータを出力する。2203はスプーラで、ネット
ワーク2201を介して受信したプリントデータおよび
後述するスプーラ2203の管理データに従って記憶す
る。2204は第1のカラープリンタで、サーバー装置
2202と通信しながらスプールしたプリントデータの
出力処理を行う。2205は第1のカラープリンタで、
サーバー装置2202と通信しながらスプールしたプリ
ントデータの出力処理を行う。なお、入出力機器とし
て、カラープリンタまたはカラースキャナまたはカラー
スキャナとカラープリンタとが一体となるカラースキャ
ナ/プリンタが複数台接続されていても良い。
【0510】図66は、図65に示したスプーラ220
3の管理データの構造例を示す図である。
【0511】図において、2200はデータ構造体で、
次の構造体へのアドレス2251,プリンタ名225
2,ファイル名2253からなり、サーバー装置220
2が受信したプリント情報(制御データ(指定プリンタ
先,制御コマンド),プリントファイル等)からなるプ
リントタスク2254,2255をデータ受信順にデー
タ構造体2200に記憶する。
【0512】このように構成された第3のサーバー装置
において、各ホスト(ホストコンピュータ2201A,
2201B)から受信したデータが指定した入出力機器
先別にデータ記憶手段(スプーラ2203)に記憶され
た状態で、通知手段(サーバー装置2202の通信プロ
グラム)から指定した各入出力機器(本実施例では第1
のカラープリンタ2204,第2のカラープリンタ22
05)のスキャナ機能処理またはプリント機能処理状態
が通知された際に、各ホストコンピュータから返信され
る入出力機器変更命令が入力された場合は、変更手段
(サーバー装置2202)が各ホストから返信される入
出力機器変更命令を解析してデータ記憶手段に記憶され
た各ホストにより指定された入出力機器先を、所望の入
出力機器先に変更する。また、各ホストコンピュータか
ら受信したデータに対し、指定されている入出力機器の
状態を検知し、エラーが発生している場合は、自動的に
エラーの発生していない他の入出力機器先に自動変更し
ても良い。この場合、動作不能中の入出力機器を指定し
た入出力処理を、所望の入出力機器でのデータ処理で補
償することができる。
【0513】具体的には、各プリントタスクは、入力さ
れたプリント命令によって作成されるポインタにより管
理されており、アドレス2251を参照することにより
後続のプリントタスクの内容を読出すことができる。例
えばホストコンピュータ2201Aから第1カラープリ
ンタ2204でファイル名2253が「ファイルA」の
出力命令に続き、第2カラープリンタ2205でファイ
ル名2253が「ファイルB」の出力命令に続き、第1
カラープリンタ2204でファイル名2253が「ファ
イルC,D,E」の出力命令が連続して受信した場合に
対応する。なお、スプーラ2203に蓄えられた命令
は、上から順にプリンタタスクが読み込み処理を進め
る。
【0514】以下、図67に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムにおけるプリントタスク処理動作について説明する。
【0515】図67は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるプリントタスク処理手順の一例
を示すフローチャートである。なお、(1) 〜(9) は各ス
テップを示す。
【0516】先ず、各ホストコンピュータから送出され
てきたプリント命令を受信すると、サーバー装置220
2がスプーラ2203内に図61に示したデータ構造体
2200を作成して行く。このようにして、データ構造
体2200が作成されると、プリントアウトのために参
照するファイルがスプーラ2203に蓄積されているか
どうかを判定し(1) 、スプーラ2203にファイルが蓄
積されていない場合は処理を終了し、スプーラ2203
にファイルが蓄積されている場合は、スプーーラ220
3の参照しているデータ構造体2200の出力するプリ
ンタ名2252を読み込み(2) 、指定されたプリンタの
動作状態を示すフラグを調べて、正常なプリント動作が
可能であるかどうかを判定し(3) 、プリント不可能状態
を示すフラグが設定されている場合は、ステップ(7) 以
降に進み、プリント可能状態ならば、参照中の構造体の
ファイルの指定されたプリンタで出力するプリント命令
を出力する(4) 。次いで、プリンタから正常終了信号を
受け取ったかどうかを判定し(5) 、異常信号を受け取っ
た場合は、当該プリント命令を出力したホストコンピュ
ータに対してエラー信号を返信して(6) 、プリンタ指定
先の変更を問い合わせる。そして、当該ホストコンピュ
ータからプリンタ指定先の設定を変更する命令が送出さ
れたかどうかを判定し(7) 、YESならばスプーラ22
03に蓄積されている当該プリントタスクのプリンタ名
を正常動作可能なプリンタ名に書き換え(8) 、ステップ
(1) に戻る。
【0517】一方、ステップ(5) の判定がYESおよび
ステップ(7) の判定がNOの場合は、データ構造体22
00を参照するためのポインタを次にリンクしているデ
ータ構造体の後続のプリントタスクに進める、すなわち
次のスプールへ進め(9) 、出力したプリントタスクをク
リアし、ステップ(1) に戻る。
【0518】なお、上記実施例では、プリンタタスクを
例としてプリンタの指定先をホストコンピュータから入
力される変更命令のみに基づいて正常プリント動作可能
なプリンタを調べ、当該プリントタスクのプリンタ名を
正常プリント動作可能なプリンタ名に自動変更する場合
について説明したが、サーバー装置2202に入出力機
器として、スキャナ装置が複数台接続される場合であっ
ても、本発明を適用でき、例えばホストコンピュータか
らの命令が画像入力命令の場合に、一方のスキャナ装置
からの画像入力実行中に作動不能となる事態(例えば走
査モータの故障,イメージ読取り手段の故障,露光ラン
プの断線等)が発生した場合、その状態情報をホストコ
ンピュータに返信し、この状態通知に基づいてホストコ
ンピュータからスキャナ指定先を変更する変更命令が入
力された場合には、サーバー装置2202がスキャナ指
定先を所望のスキャナに変更し、以後の画像入力処理の
継続を補償する。
【0519】また、各プリンタそれぞれにプリンタタス
クが存在している場合は、それぞれのプリンタタスクが
スプーラ2203に登録された順に各々に対応したプリ
ンタ名を持った命令を実行するように制御しても良い。
例えば第1カラープリンタ2204専用のプリンタタス
クがファイル名2253「ファイルA」を、第2カラー
プリンタ2205専用のプリンタタスクがファイル名2
253「ファイルB」を出力している時に、第1カラー
プリンタ2204が紙詰りを起こした場合、第1カラー
プリンタ2204のプリントタスクは、ホストコンピュ
ータにエラー信号を返信する。ホストコンピュータでフ
ァイルAを第2カラープリンタ2205で出力すること
を指定すると、サーバー装置2202はファイルAのプ
リント命令2254のプリンタ名の箇所を第2カラープ
リンタ2205に変更して、データ構造体2200の最
後にポインタでリンクさせる。そして、第2カラープリ
ンタ2205専用のプリントタスクがファイルBを出力
中であれば、その出力が終了次第、ファイルAの出力処
理に以降するように制御しても良い。
【0520】さらに、プリンタ名を書き換えたファイル
Aの出力優先順位を指定可能に構成しても良い。
【0521】図68は本発明の一実施例を示すスキャナ
プリンタサーバーシステムと画像入出力装置との通信制
御構成を説明するブロック図である。
【0522】図において、2301は画像入出力通信装
置(サーバー装置)で、通信部2302が通信線231
0に接続され、図示しない異なるOSで起動する複数の
ホストコンピュータと接続されている。2303が画像
処理手段として機能する画像生成部で、通信部2302
が受信したプリントデータを解析して、生成したイメー
ジデータを画像メモリ2304に記憶する。2305は
画像出力部で、圧縮部2306,圧縮メモリ2307,
伸長部2308,プリンタエンジン2309から構成さ
れている。本実施例では、サーバー装置2301は、通
信線2310を通じて他のホストコンピュータと通信し
ている。
【0523】このように構成された第4のサーバー装置
において、画像処理手段(本実施例では画像生成部23
03)から出力されるイメージデータおよび付加情報を
解析して、画像処理手段(画像生成部2303,圧縮部
2306等)が受信したイメージデータに最適なデータ
処理を行い、入出力機器が画像処理手段から出力される
処理データ(加工データ)に基づいて記録媒体に画像を
出力するので、各入出力機器、例えばプリンタエンジン
2309からの出力結果が良好となるようなイメージデ
ータを生成可能とする。
【0524】以下、動作について説明する。
【0525】通信部2302が通信線2310を通じて
他のホストコンピュータから通信されるページ記述言語
のプリントデータを受信すると、プリントデータは画像
生成部2303に送出される。プリントデータは、上述
のようにページ記述言語で記述されており、画像生成部
2303がプリントデータを解析して、画像メモリ23
04に画像データを描画する。画像生成部2304で
は、ページ記述言語の解析において1ページを8個に分
割した場合の各領域でのイメージの面積がわかるので、
その情報を圧縮部2306に伝える。画像メモリ230
4は画像生成部2303が画像を描画するメモリであ
り、1ページの8分の1の大きさの画像を記憶できるバ
ンドメモリである。画像出力部2305のうち、圧縮部
2306は画像生成部2303から送出されてきた1ペ
ージを8個に分割した場合の各領域でのイメージの面積
とその時点での圧縮メモリの使用可能メモリ量により圧
縮パラメータを決定し、画像メモリ2304に描画され
ている画像を圧縮して圧縮メモリ2307に記憶させ
る。画像生成部2303による画像生成と、圧縮部23
06によるステップ像圧縮処理を8回繰り返すと1ペー
ジ分の画像が圧縮された状態で圧縮メモリ2307に記
憶される。その後、伸長部2308が圧縮メモリ230
7に記憶されている圧縮画像を伸長してプリントエンジ
ン2309の動きに合せてデータを送出する。プリント
エンジン2309は、伸長部2308から出力される伸
長データに基づいて画像形成プロセスを実行して、記録
媒体に画像を記録する。
【0526】以下、図69に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムにおける画像形成処理動作について説明する。
【0527】図69は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるプリントデータ生成処理手順の
一例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜(3) は
各ステップを示す。
【0528】先ず、ホストコンピュータから通信線23
10を介して受信したプリントデータを解析し(1) 、描
画する画像でのイメージ領域の面積を求め(2) 、プリン
トデータ生成する(3) 。なお、ステップ(2) で求めたイ
メージ領域の大きさは圧縮部2306に送出される。
【0529】図70は、図68に示した圧縮部2306
の動作例を説明するフローチャートである。なお、(1)
〜(3) は各ステップを示す。
【0530】先ず、画像とイメージ領域の面積を得る
(1) 。次いで、イメージ領域の面積と使用可能な圧縮メ
モリ2307のメモリ容量から圧縮パラメータを決定す
る(2)。次いで、画像を圧縮して圧縮画像と圧縮パラメ
ータを圧縮メモリ2307に記憶する(3) 。なお、圧縮
パラメータを記憶するのは、伸長する時に伸長部230
8が利用するためである。
【0531】また、本実施例では、画像生成部2303
はプリントデータを生成するのみでなく、イメージ領域
の面積という画像情報を生成し、圧縮部2306はその
画像情報を利用して適切な圧縮パラメータを決定して圧
縮するので、必要以上の高圧縮率にはならず、劣化の少
ない良好な画像をプリンタエンジン2309から得るこ
とができる。
【0532】なお、上記実施例では画像生成部2303
が画像情報として、プリントデータ中のイメージ領域の
面積データを生成する場合について説明したが、文字と
図形の面積データを生成しても良い。この場合は、図6
3に示すフローチャートに示すように圧縮部2306
は、文字と図形の面積の情報と使用可能な圧縮メモリ2
307のメモリ量を利用して圧縮パラメータを決定して
圧縮する。
【0533】図71は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける他のプリントデータ生成処理手
順の一例を示すフローチャートである。なお、(1) 〜
(3) は各ステップを示す。
【0534】先ず、ホストコンピュータから通信線23
10を介して受信したプリントデータを解析し(1) 、描
画する画像での文字と図形のみ面積を求め(2) 、イメー
ジの残りのメモリ容量から圧縮パラメータを決定する
(3) 。次いで、画像データを圧縮した圧縮画像と圧縮パ
ラメータを圧縮部2306に転送し、圧縮メモリ230
7に記憶する。
【0535】これにより、圧縮部2306は、文字と図
形の面積が分かるので、適切に圧縮パラメータを決定で
き、劣化の少ない良好なプリントを得ることができる。
【0536】なお、画像生成部2303は、イメージ領
域の面積と文字および図形の面積の両方の情報を生成
し、圧縮部2306はその両方の情報を利用して圧縮パ
ラメータを決定しても良い。
【0537】また、画像生成部2303は画像情報とし
て、文字および図形に使用される色数を生成しても良
い。圧縮部2306は、文字および図形で使用される色
が十分に少なければ、他の圧縮方法に切り換えることが
できる。例えばプリントデータ中のイメージ部と文字,
図形部を切り離して、イメージ部については通常のJP
EG圧縮を行い、文字,図形部は使用する色を数ビット
のコードに変換し、コードで記述することで圧縮でき
る。これにより、文字,図形部分に関して画像劣化のな
いプリントが可能となる。
【0538】さらに、上記実施例では画像出力部230
5での画像データ加工処理は、圧縮および伸長であった
が、画像生成部2303が生成した画像を2値化して、
2値プリンタによりプリントする場合には、画像データ
加工処理が2値化処理であっても良い。これにより、例
えば2値化において文字や図形の領域が多い文書のプリ
ントでは線を比較的明確にする誤差拡散法で2値化し、
イメージが殆どの文書では2値化処理時間の短いディザ
法で2値化することにより、処理時間が短く、良好なプ
リントが得られる。
【0539】また、画像出力部2305での画像データ
加工処理は、画像生成部2303が形成した画像を画像
出力部2305が色変換してプリントするサーバー装置
2301においては、色変換処理であっても良い。例え
ば文字や図形の文書の黒をくっきりとさせるため、黒イ
ンクを多くする色変換を行い、イメージの多い文書では
自然さを出すため、文字の場合よりも黒インクを少なく
する色変換を行うことにより、良好なプリントが得られ
る。
【0540】さらに、上記実施例ではプリンエンジン2
309が1台接続されるサーバー装置2301を例とし
たが、図1に示すように複数のプリンタエンジンが接続
される構成であっても、本発明を適用することができ、
各プリンタエンジンに合せて画像処理を制御することに
より、それぞれのプリンタエンジンから良好なプリント
が得られる。
【0541】なお、上記実施例ではネットワーク上のサ
ーバー装置に接続される画像形成装置から各ホストコン
ピュータから受信したプリントデータの解析結果に基づ
いてデータ加工された画像を出力する場合について説明
したが、ホストと1:1に接続される画像形成装置にも
本発明を適用することができる。
【0542】図72は本発明を適用可能な画像形成装置
の構成を説明するブロック図である。
【0543】図において、2401は画像形成装置本体
部で、イーサネット等の通信線2407を介してホスト
との通信を行う通信部2402,この通信部2402が
受信したカラー印刷情報から出力画像イメージを発生さ
せる画像発生部2403,この画像発生部2403が発
生した出力画像イメージを各色毎(イエロー(Y),マ
ゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K))に記憶
する画像メモリ2404,黒色の文字,図形画素である
ことを示す付加情報を記憶する付加情報メモリ240
5,画像メモリ2404に記憶された出力画像イメージ
を付加情報メモリ5に基づいて印刷する画像出力部24
06を有している。なお、画像発生部2403には図示
しないCPU,各プログラム等を記憶するROM,RA
M等を備え、後述するフローチャートに示すプログラム
に従って画像メモリ2404への出力画像イメージ展開
および画像メモリ2404に各色毎に展開された色画素
情報を解析して付加情報メモリ2405に、例えば1画
素を構成するビットデータ中の、最上位ビットまたは最
下位ビットを「0」または「1」を設定する等の制御を
行う。また、本実施例では画像出力部2406を、例え
ばイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色のイン
クをバブルジェット方式で吐出させてカラー印字を行う
BJプリンタで構成されている。
【0544】このように構成された第2のサーバー装置
において、ネットワーク(通信線2407)を介してホ
ストからカラー画像情報を受信すると、データ解析手段
(本実施例では画像発生部2403の機能処理による)
がカラー画像情報を解析し、この解析結果に基づいて発
生手段が各色毎の画素データを発生させ記憶手段(画像
メモリ2404)に記憶させた後、記憶された各色毎の
画素データをデータ抽出手段(本実施例では画像発生部
2403の機能処理による)が解析して色画像中の黒色
部を抽出し、付加情報メモリ2405にデータ抽出手段
が抽出した黒色部に対する付加情報が記憶されると、記
憶された画素データおよび画素データに対する付加情報
を参照しながら画像出力手段(画像出力部2406)が
画像を出力することにより、カラー画像中の文字,図形
等の黒色部をクッキリと印刷することを可能とする。
【0545】図73は、図72に示した画像メモリ24
04の構造を説明する概念図である。
【0546】この図において、2408はレッド(R)
用の画像データを格納する領域を示し、例えば先頭アド
レス「100000000 」から10Mビット分確保される。2
409はGREEN(G)用の画像データを格納する領
域を示し、例えば先頭アドレス「110000000 」から10
Mビット分確保される。2410はブルー(B)用の画
像データを格納する領域を示し、例えば先頭アドレス
「120000000 」から10Mビット分確保される。このよ
うに確保された領域2408〜2410に各画素のデー
タを格納することにより、各画素の最終的な色相が決定
される。
【0547】図74は、図72に示した付加情報メモリ
2405の構造を説明する概念図である。
【0548】この図に示すように、付加情報メモリ24
05には1ページ分の画素数に対応した領域が確保さ
れ、例えば先頭アドレス「130000000 」から10Mビッ
ト分確保されており、上記各領域2408〜2409の
1領域分と同様の記憶容量で構成される。
【0549】以下、図75を参照しながら図72に示し
た画像発生部2403による画像メモリ2404へのイ
メージデータの描画および付加情報メモリ2405への
付加情報書込み動作について説明する。
【0550】図75は、図72に示した画像発生部24
03による受信データ処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。なお、(1) 〜(4) は各ステップを示す。
【0551】先ず、受信したデータを解析して画像メモ
リ2404の各領域2408〜2410に各色のイメー
ジデータを画素単位に描画する(1) 。次いで、描画され
た各領域2408〜2410上の各画素の内容からその
画素が文字あるいは図形で、かつ黒色かどうかを判定し
(2) 、NOならば付加情報メモリ2405に当該画素が
黒色でないことを示す、例えば最下位ビットを「0」で
あるビットデータを描画して(3) 、処理を終了する。
【0552】一方、ステップ(2) の判定でYESの場合
は、付加情報メモリ2405に当該画素が黒色であるこ
とを示す、例えば最上位ビットを「1」であるビットデ
ータを描画して(4) 、処理を終了する。
【0553】以下、図76に示すフローチャートを参照
しながら図72に示した画像出力部2406によるカラ
ー印刷動作について説明する。
【0554】図76は、図72に示した画像出力部24
06によるカラー印刷処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。なお、(1) 〜(5) は各ステップを示す。
【0555】画像出力部2406は、画像メモリ240
4と付加情報メモリ2405から各画素の情報を読み出
し(1) 、付加情報メモリ2405の内容が黒であること
を示す値かどうかを判定し(2) 、NOならば通常のマス
キング処理を行い、RGBデータからYMCKデータを
作成し(3) 、作成されたYMCKデータを図示しない出
力バッファに描画し(4) 、印刷処理に移行する。
【0556】一方、ステップ(2) の判定でYESの場合
は、黒生成用のマスキングを行い、各領域のRGBデー
タからブラック(K)を作成し、イエロー,マゼンタ,
シアンのデータをそれぞれ「0」とし(5) 、作成された
YMCKデータを図示しない出力バッファに描画し(4)
、印刷処理に移行する。
【0557】なお、上記実施例では画像発生部2403
は画像メモリ2404にRGBの画像データを形成する
以外に、付加情報メモリ2405に文字あるいは図形
で、かつ黒色である場合、それを示すデータを発生さ
せ、この内容から画像出力部2406でのマスキング処
理を変更することができ、文字あるいは図形で、かつ黒
色の場合、当該文字あるいは図形をカラー画像中でクッ
キリとした状態で印刷することができ、黒をシャープに
際立たせることができる。
【0558】図77は本発明を適用可能な他の画像形成
装置の構成を説明するブロック図であり、図72と同一
のものには同じ符号を付してある。
【0559】図において、2420は画像圧縮伸長部
で、画像発生部2403が画像メモリ2404に描画し
た画像データを、例えば8×8のブロックに分割し、各
ブロックにおいて、文字,図形である画素が多い場合
は、エッジを保存する圧縮方法で圧縮し、イメージであ
る画素が多い場合は、エッジが多少なまっても高い圧縮
率を実現できる圧縮方法で圧縮し、圧縮メモリ2421
に記憶する。1ページ部の画像データを圧縮し、圧縮メ
モリ2421に記憶した後、画像圧縮伸長部2421
は、当該圧縮データを伸長して画像プリント部2422
に送り、画像プリント部2422は伸長された画像デー
タをプリントする。
【0560】このように画像発生部2403が発生して
画像メモリ2404に記憶させて画像データを読み出し
て、圧縮して圧縮メモリ2421に一時記憶させるの
で、画像メモリ2404,付加情報メモリのメモリ容量
を、必ずしも1ページ分確保する必要がなく、例えば1
ページの1/16程度に相当するメモリで足りる。
【0561】また、一般には、画像データを圧縮して伸
長すると、エッジ部がなまって画質が劣化したり、高圧
縮率が得られず、圧縮メモリ2421を備えることによ
り、却って多くのメモリが必要になったりするが、付加
情報メモリ2405にイメージかどうかの情報が記憶さ
れているので、文字,図形部に対してはエッジを保存す
る圧縮を行い、イメージ部に対しては多少エッジがなま
っても高い圧縮率の得られる圧縮を行うことにより、画
質を殆ど劣化させることなく、高い圧縮率を得ることが
できる。すなわち、本実施例では付加情報メモリ240
5に記憶される付加情報を利用して画像データを圧縮し
て一時記憶することにより、少ないメモリで殆ど画質を
劣化させることなく、プリントすることができる。
【0562】図78は本発明を適用可能な他の画像形成
装置の構成を説明するブロック図であり、図72と同一
のものには同じ符号を付してある。
【0563】図において、2423は画像出力装置で、
画像出力部2406を備え、画像形成装置本体部240
1とケーブルを介して接続される。
【0564】本実施例では画像出力装置2423と画像
形成装置本体部2401とがケーブルで接続されている
ので、適宜画像出力装置2423を選択することがで
き、例えばインクジェット型のプリンタ,熱転写プリン
タ等を接続することができる。
【0565】図79は本発明を適用可能な他の画像形成
装置の構成を説明するブロック図であり、図72と同一
のものには同じ符号を付してある。
【0566】図において、2425は画像出力装置で、
画像出力部2424を備え、画像形成装置本体部240
1とケーブルを介して接続される。なお、画像発生部2
403のCPUはROM等に登録された各画像出力装置
2423,2424の属性が登録されており、通信線2
407を介して指示された属性情報を解析して、指定さ
れた各画像出力装置2423,2424の属性に応じて
付加情報メモリ2405に付加情報が書き込まれる構成
となっている。
【0567】本実施例では2台の画像出力装置242
5,2425がそれぞれケーブルで接続されているの
で、ホストからの属性指定に従った付加情報を付加情報
メモリ2406に記憶させることができ、ホストが所望
とする画像出力装置2425,2423のいずれかを選
択することができる。
【0568】図80は本発明を適用可能な他の画像形成
装置の構成を説明するブロック図であり、図72と同一
のものには同じ符号を付してある。
【0569】図において、2426,2427は画像処
理部で、図示しないCPU,ROM,RAM等を備え、
画像メモリ2404に記憶されたカラー画像データに所
望の画像処理、例えば色変換,拡大/縮小,移動,回
転,マスキング,トリミング等の処理を施した後、ケー
ブルを介して対応する画像出力装置2423または画像
出力装置2425に最終的なイメージデータを出力す
る。
【0570】本実施例では画像出力装置2423または
画像出力装置2425に高度な画像編集処理機能を備え
ていなくても、画像形成装置本体部2401側で画像編
集ができるので、多彩かつ、くっきりとした黒の文字を
含むカラー画像を安価に出力させることができる。
【0571】以下、図81〜図86を参照しながら図2
9に示したバンドメモリへのラスタライズ処理動作につ
いて説明する。
【0572】図81は、図29に示したバンドメモリへ
のラスタライズ処理に基づく出力画像サンプルの一例を
示す図であり、図2に示したカラースキャナ/プリンタ
94,95のいずれかから出力される。
【0573】この図に示されるように、x方向(横方
向)が40mm,y方向(縦方向)45mmの点を中心とし
た、半径25mmの円2501がある。この円2501は
外枠の線と中の面で構成されている。また、点A〜Dに
より囲まれた矩形2502があり、この矩形も同様に外
枠の線と中の面で構成されている。そして、x方向38
mm,y方向107mmの位置から「STRING」という
文字2503が描かれている。
【0574】この画像を出力するためには、各ホストコ
ンピュータ、例えば図2に示した各ステーションを制御
するホストコンピュータの変換プログラムにより、内部
の描画情報を、例えばCaPSLコードに変換された、
ページ記述コマンドが送出されてくる。
【0575】図82,図83は、図2に示した各ホスト
コンピュータから送出されるページ記述コマンドの構造
を説明する図である。
【0576】図82において、2601は色指定コマン
ドで、線の色を指定するコマンドとして機能し、図示さ
れるようにコマンドを識別するためのコマンド番号およ
び色のレベルを指定するためのR値,G値,B値が要素
として含まれている。
【0577】この線の色指定に関するコマンドのコマン
ド番号は「1」になっている。
【0578】2602,2603はそれぞれ面の色,文
字の色を指定するコマンドである。コマンド番号は面の
色指定コマンドが「2」、文字の色指定コマンドが
「3」になっている。次の線種指定コマンド2604は
図形を描画する際の線の種類を指定するコマンドで、実
線,破線,鎖線等を指定することができる。コマンド番
号は「4」である。次の線幅指定コマンド2605は線
の太さを指定するコマンドでミリ単位で指定しなければ
ならない。コマンド番号は「5」である。また、面種指
定コマンド2606は図形の内側の塗り潰しパターンを
決定するものであり、コマンド番号は「6」になる。
【0579】図83において、3701〜3703は文
字の属性を指定するコマンドである。3701は文字サ
イズ指定コマンドで文字の大きさを指定するものであ
る。3702は文字スタイル指定コマンドで、文字のボ
ールド(太文字),イタリック(斜体)等を指定するも
のである。また、3703は文字種指定コマンドであ
り、フォントの種類を指定することができる。コマンド
番号は「7」,「8」,「9」になっている。
【0580】なお、上述した各コマンドは描画の属性に
関するものであるが、3704から3706は実際に図
形,文字を描画するコマンドである。3704は円描画
コマンドで最初にコマンド番号「10」が入り、次に半
液、そして、中心のX座標,Y座標が入る。次の矩形描
画コマンド3705も同様に、初めにコマンド番号「1
1」が入り、始点の座標,始点の対角の終点の座標が入
る。最後の文字描画コマンドは最初にコマンド番号「1
2」,文字列の先頭の位置,文字のコードが入る。
【0581】このように各コマンドを組み合わせていろ
いろなドキュメントをプリントすることが可能となる。
なお、ページ記述コマンド(CaPSLコマンド)は上
記に限らず、ポストスクリプト,LIPS(III),
ESC/P等のであっても同様である。
【0582】以下、図84を参照しながら本発明に係る
サーバー装置におけるバンド単位のラスタライズ処理動
作について説明する。
【0583】図84は本発明に係るサーバー装置におけ
るバンド単位のラスタライズ処理を説明する模式図であ
り、図2に示すPDLインタープリタープログラム84
に基づいてCPUが実行する。
【0584】画像メモリを、例えば1ページ分備えるた
めには、縦320ドット,横2000ドット、1画素当
たり3バイトとした場合、メモリ容量は合計で1.83
メガバイトにも及び、これらのメモリ容量をDRAMで
構成したとすれば、メモリ回路が大きくなり、コスト的
にも高価となる。
【0585】そこで、図81に示したラスタライズされ
た画像を物理的なメモリ上の座標に変換すると、図84
に示す状態となる。例えば、図2に示したカラースキャ
ナ/プリンタ94,95の解像度が1mm当たり16ドッ
ト相当になるので、円2801は中心座標が(640ド
ット,720ドット),半径240ドットになる。ま
た、矩形2802は図示するように物理的な座標とな
る。そして、文字列2803も(608ドット,172
2ドット)に位置することになる。物理座標をメモリの
大きさで短冊状(バンド)に分割すると、縦320ドッ
ト,横2000ドットの大きさの各バンド2804〜2
811で区切られる。ラスタライズプログラムはバンド
「0」を描画し終えると、メモリの内容をカラースキャ
ナ/プリンタ94,95に送信し、送信を終了すると、
メモリをクリアする。そして、バンド「1」の描画を介
しする。描画が終了すると、メモリの内容をカラースキ
ャナ/プリンタ94,95に送信する。この処理を、バ
ンド「0」からバンド「8」まで繰り返す。
【0586】次に、図81に示した画像をカラースキャ
ナ/プリンタ94,95から出力するためのページ記述
コマンドを図85,図86を参照しながら説明する。
【0587】なお、図85に書かれているようなコマン
ドが図2に示した各ステーションのホストコンピュータ
から送出されてくるものとする。
【0588】図において、2901は最初の数字、すな
わちコマンド番号が「1」なので、線の色指定コマンド
であることが分かる。PDLインタープリタープログラ
ム84は、当該コマンドを解釈して、次の3パラメータ
は色の指定であることを判断して、数値を読み取る。す
なわち、R値=255,G値=0,B値=0であること
を一時的に記憶しておく。次のコマンド2902で面の
色の指定を一時的に記憶しておき、コマンド2903か
ら2905では線や面の情報を記憶する。コマンド29
06は円描画コマンドで、描画コマンドを読み取ると、
PDLインタープリタープログラム84は図86に示す
中間テーブル2921と詳細テーブル2922を作成す
る。
【0589】先ず、コマンド2906の中心座標,半径
に16を乗じて物理的なプリント座標にする。そして、
さらにこの図形に含まれるY軸方向の最大座標と最小座
標を計算する。円2801では、最小値が「479」、
最大値が「959」になるバンドの幅(Y方向)が「3
20」であるので、円2801はバンド1からバンド2
に含まれることが計算できる。
【0590】そこで、PDLインタープリタープログラ
ム84は中間テーブル2921のSB(スタートバン
ド)に「1」を、EB(エンドバンド)に「2」を登録
する。そして、コマンドを識別するためにCOM(コマ
ンド)にCircle(円)を登録する。さらに、TN
UMに詳細テーブルの識別番号を入力する。そして、P
DLインタープリタープログラム84は詳細テーブル1
に円描画に関する詳細な情報を登録して行く。2922
は円描画に関する詳細テーブルである。最初のTNUM
は詳細テーブル番号,LCOLOR,FCOLORはそ
れぞれ線,面の色を表わす。次のLTはラインタイプを
表わし、一時的に記憶しておいた線の情報をここに登録
する。また、LWには一時的に記憶しておいた線の幅を
プリンタ座標系の座標単位に直して登録する。例えば
2.5mmの線は、プリンタ座標系では、40ドットにな
る。FTも同様に一時的に記憶しておいた面の種類の情
報を引き出してきて登録する。
【0591】次に、DR,DX,DYはコマンド290
6から半径,を中心座標をプリンタ座標計に計算して登
録する。このように、コマンド2901〜2906を入
力して中間テーブル2921と詳細テーブル2922を
作成する。同様にして、コマンド2907〜2912を
入力して矩形描画に関する中間テーブル2921と詳細
テーブル2923を作成する。また、コマンド2913
〜2917を用いて文字に関する中間テーブル2921
と詳細テーブル2924を作成する。入力コマンド29
14〜2916の文字のスタイル,種類,大きさの情報
から文字のビットマップデータをPDLインタープリタ
ープログラム84が作成してメモリに確保しておく。そ
の結果詳細テーブル2924には、そのメモリの先頭ア
ドレスが記憶されているに過ぎない。
【0592】このように、コマンド2901〜2917
を入力して、中間テーブル2921と詳細テーブル29
22〜2924を作成し終えると、PDLインタープリ
タープログラム84はこれらの情報に基づいて図形,文
字の描画処理を以下のように開始する。
【0593】まず、PDLインタープリタープログラム
84はバンド0の描画を始める。中間テーブルを見て、
バンドに画像が含まれているかを検索する。中間テーブ
ル2921のSB,EBを参照すると、0バンド目に描
画すべき図形がないことが分かるので、描画処理は行わ
ずに、そのままメモリの内容をプリンタに送信する。次
に、バンド1の描画処理に移る。中間テーブル2921
のSB,EBを参照すると、円を描画することが分かる
ので、識別番号「1」の詳細テーブルTNUMに書かれ
ている情報に基づいて、メモリ上に円を描画する。この
時、注意しなければならないのは、バンドの大きさ分だ
け、クリッピング処理を施して円を描画しなくてはなら
ないことである。そうしないと、メモリの存在しない領
域を描画使用としてメモリのアクセスエラーが発生して
しまうからである。次に、バンド2に移り、同様にして
中間テーブル2921を参照すると、円2801と矩形
2802を描画することが分かるので、詳細テーブル2
922,2923を参照してラスタライズ処理を行う。
【0594】このように本発明に係る第1のサーバー装
置の画像処理方法によれば、1ページ分の画像描画に必
要なメモリ領域を複数のバンド領域に分割可能なバンド
メモリを確保しておき、所定のネットワークに接続され
る各ホストから順次受信した所定のページ記述言語に従
うページ単位のコマンドを解析しながら、各オブジェク
ト毎に出力バンド情報を導出して、各オブジェクトを出
力バンド情報に基づいて対応するバンドに順次描画する
ので、少ないメモリ容量であっても、複雑なオブジェク
トを効率よく出力することが可能である。
【0595】以上のようなバンド毎に中間テーブルを参
照して描画すべき図形,文字があれば、今度はその図形
の情報が書かれている詳細テーブルを参照して図形を描
画する処理を繰り返して、1ページ分の画像をラスタラ
イズする。
【0596】以下、図87〜図92を参照しながら本発
明に係るSPサーバー装置のスキャナ/プリンタに対す
るホストコンピュータからの指定処理動作について詳述
する。
【0597】図87は本発明に係るSPサーバー装置に
対するホストコンピュータからのスキャナ/プリンタの
モード指定処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。なお、(1) 〜(7) は各ステップを示す。また、本発
明に係るSPサーバー装置を含むシステム環境は、図2
に示した通りであるが、ネットワーク上には複数のSP
サーバー装置を配設し、各SPサーバー装置が複数のプ
リンタ,スキャナが接続されるシステム環境であっても
本発明を適用できることは言うまでもなく、従って、本
各処理は各SPサーバー装置に共通する処理となる。さ
らに、各SPサーバー装置に共通する処理を変更(例え
ばバージョンアップ)する際には、インストールされた
SPサーバーから各サーバー装置に変更されたプログラ
ムを転送して設定することも、あるいはプログラムをフ
ロッピーディスクで供給して設定することも可能であ
る。
【0598】先ず、ネットワーク上のホストコンピュー
タ(図2に示した各ステーションST1〜ST3)から
転送されるスキャナ/プリンタ(S/P)指定を判定し
(1)、プリント処理指定の場合には、転送されるプリン
トコマンドを解析して、当該プリントデータが圧縮イメ
ージのみであるかどうかを判定し(2) 、YESならば圧
縮イメージに対する伸長処理を実行するため、SPサー
バ装置のデータ処理モード(第1モード)処理を実行し
(3) 、リターンする。
【0599】一方、ステップ(2) の判定でNOの場合
は、PDLであるのでPDLデータを解析してラスタラ
イズするデータ処理モード(第2モード)処理を実行し
(4) 、リターンする。
【0600】一方、ステップ(1) の判定でスキャナ処理
指定の場合には、スキャナコマンドを解析して圧縮イメ
ージ入力指定かどうかを判定し(5) 、YESならば読み
取られるイメージデータを圧縮イメージに変換するた
め、SPサーバ装置のデータ処理モード(第3モード)
処理を実行し(6) 、リターンする。
【0601】一方、ステップ(5) の判定でNOの場合
は、読み取られるイメージデータをそのまま転送するた
め、SPサーバ装置のデータ処理モード(第4モード)
処理を実行し(7) 、リターンする。
【0602】図88〜図91は、図2に示した各ステー
ションに共通するSPサーバー指定ウインドウの一例を
示す図である。
【0603】これらの図において、SPAWはスキャナ
/プリンタアプリケーションウインドウで、ボタンBT
1〜BT7を有し、ボタンBT1はファイル指定ボタン
として機能し、当該ボタンBT1をカーソルKで指示す
ると、ファイル一覧がウインドウ内に表示される。
【0604】ボタンBT2は編集指定ボタンとして機能
し、当該ボタンBT2をカーソルKで指示すると、編集
メニューウインドウ(図示しない)が表示される。ボタ
ンBT3はSPサーバー指定ボタンとして機能し、当該
ボタンBT3をカーソルKで指示すると、ネットワーク
上に接続されたSPサーバーの一覧が表示(図89参
照)される。
【0605】ボタンBT4はスキャナ/プリンタボタン
として機能し、当該ボタンBT4のスキャナまたはプリ
ンタをカーソルKで指示すると、選択したSPサーバー
で使用可能なスキャナ/プリンタ一覧が表示(図90参
照)される。なお、スキャナ/プリンタ一覧のうち、所
望のスキャナが選択されると、当該スキャナに対するス
キャナンパラメータ設定ウインドウが、例えばスキャナ
/プリンタアプリケーションウインドウSPAW内に表
意される(図91参照)。
【0606】ボタンBT5は紙サイズボタンとして機能
し、当該ボタンBT5をカーソルKで指示すると、選択
したSPサーバーで使用可能なスキャナ/プリンタで選
択可能な紙サイズが表示される。ボタンBT6はPDL
/圧縮イメージ選択ボタンとして機能し、当該ボタンB
T6をカーソルKで指示すると、プリント情報の転送条
件をPDLに設定する。なお、PDL以外は、圧縮イメ
ージデータとして転送する。
【0607】ボタンBT7は、スキャナ/プリンタのス
タートボタンとして機能し、当該ボタンBT7をカーソ
ルKで指示すると、選択したSPサーバーでのスキャナ
またはプリントが開始される。
【0608】以下、図92,図93を参照しながら、図
2に示した各ステーションに共通するSPサーバー指定
制御動作について説明する。
【0609】図92,図93は、図2に示した各ステー
ションに共通するSPサーバー指定制御手順の一例を示
すフローチャートである。なお、(1) 〜(26)は各ステッ
プを示す。特に、スキャナ/プリンタのうち、プリント
機能処理実行の際の処理に対応する。なお、標準のS/
Pサーバー装置,スキャナ,プリンタ,紙サイズ,PD
Lはデフォルトとして確定されている。
【0610】先ず、各ステーション固有のアプリケーシ
ョン実行中に、プリント機能処理が選択されると(1) 、
図88に示したスキャナ/プリンタアプリケーションウ
インドウSPAW(以下、ウインドウSPAWと呼ぶ)
を表示する(2) 。次いで、スキャナ/プリンタアプリケ
ーションウインドウSPAW中のボタンBT7がカーソ
ルKで指示されたかどうかを判定し(3) 、NOならば順
次ボタンBT1〜ボタンBT5がカーソルKで指示され
たかどうかを判定し(4) 〜(8) 、何れもNOならばボタ
ンBT6がカーソルKで指示されたかどうかを判定し
(9) 、YESならばPDL送信をセットしステップ(3)
に戻り、NOならば圧縮イメージ送信をセットして(2
5)、ステップ(3) に戻る。
【0611】一方、ステップ(4) の判定でYESの場合
は、ウインドウSPAWにファイル一覧を表示し(11)、
ファイル一覧から所望のファイルがカーソルKで選択さ
れるのを待機し(12)、選択されたファイルをプリントフ
ァイル候補として確定し(13)、ステップ(3) に戻る。
【0612】一方、ステップ(5) の判定でYESの場合
は、ウインドウSPAWに編集メニューを表示し(14)、
ステップ(3) に戻る。
【0613】一方、ステップ(6) の判定でYESの場合
は、ウインドウSPAWにネットワーク上に接続された
SPサーバー一覧を表示し(15)、SPサーバー一覧から
所望のSPサーバーがカーソルKで選択されるのを待機
し(16)、選択されたSPサーバーをプリント処理機能処
理実行のためのSPサーバー候補として確定し(17)、ス
テップ(3) に戻る。
【0614】一方、ステップ(7) の判定でYESの場合
は、確定されたSPサーバーに接続されたプリンタ/ス
キャナの一覧をウインドウSPAWに表示し(18)、プリ
ンタ/スキャナの一覧の中から所望のプリンタ/スキャ
ナがカーソルKで選択されるのを待機し(19)、YESな
らば選択されたプリンタ/スキャナをプリント処理機能
処理実行のためのプリンタ候補として確定し(20)、ステ
ップ(3) に戻る。
【0615】一方、ステップ(8) の判定YESの場合
は、確定されたプリンタ/スキャナで使用可能な紙サイ
ズが選択されるのを待機し(21)、YESならば選択され
た紙サイズをプリント処理機能処理実行のための紙サイ
ズとして確定しステップ(22)、ステップ(3) に戻る。
【0616】一方、ステップ(3) の判定でYESの場合
はステップ(24)に進み、プリントコマンドを送信し、候
補選択したSPサーバーからの正常応答を待機し(25)、
選択されているファイルに基づくプリント情報(PDL
および/または圧縮イメージ)をネットワークを介して
送信し(26)、上述したプリント処理を開始し、終了後の
他の処理に移行する。
【0617】なお、上記実施例ではスキャナ/プリンタ
の指定処理をウインドウSPAWを介してプルダウンメ
ニュー選択またはウインドウ内へのサブウインドウ表示
にて処理する場合について説明したが、ユーザインタフ
ェースはグラフィカルインタフェース(例えばアイコ
ン)であっても良いことは言うまでもない。
【0618】また、上記実施例では特にスキャナ/プリ
ンタにおけるプリント機能処理実行のための指定を説明
したが、スキャナ機能処理実行もほぼ同様であり、特に
スキャナ機能処理実行に際しては、スキャナ/プリンタ
サーバー確定後、確定したスキャナ/プリンタサーバー
上で使用するスキャナ/プリンタを確定した後、図91
に示すように、所望とするスキャンパラメータ設定ウイ
ンドウまたは設定メニューをウインドウSPAWを表示
して、読み取り領域,解像度,カラー/モノカラーの
別,多値/2値の別,圧縮方式の指定,ガンマ値,デー
タ形式(面,線,点順次),格納するファイル名を詳細
に決定した後、ボタンBT7がカーソル指示された際
に、スキャンを開始させるように制御すれば良い。
【0619】以下、図94を参照しながら本発明に係る
スキャナプリンタサーバーシステムにおける画像入出力
機能通知制御動作について説明する。
【0620】図94は本発明の一実施例を示すスキャナ
プリンタサーバーシステムの構成を示す図である。
【0621】図において、3013,3014はホスト
コンピュータで、スキャナアプリケーションソフトはこ
こで起動される。なお、ホストコンピュータ3013,
3014は十分なディスク容量を備えている。3015
はファイルサーバーで、大容量のメモリ媒体を備えてい
る。3011はスキャナプリンタサーバーで、自動画像
転送モード表示LEDとスキャナ開始ボタン3017を
装備している。3012はスキャナ・プリンタで、スキ
ャナプリンタサーバー3011と通信して画像情報の読
み取りおよび画像情報の出力を行う。なお、スキャナ・
プリンタ3012により、複写機能処理を行うことも可
能に構成されている。
【0622】なお、ホストコンピュータ3013,30
14にはコントローラ3013b,3014bを備え、
図示しないROMやハードディスク(HD)からRAM
にロードされた各種のプログラム(スキャナアプリケー
ション)を起動して、種々の情報処理を実行する。ま
た、ホストコンピュータ3013,3014のコントロ
ーラ3013b,3014bは同種または異種のOSに
よりデータ処理を制御しているものとする。ファイルサ
ーバー3015には、ハードディスク(HD)3015
aまたはMOディスク(光磁気ディスク)等の記憶媒体
を備え、ネットワークNETを介して転送されてくるス
キャナ系から原稿画像情報または各ホストコンピュータ
3013,3014からの共有ファイル等を記憶してい
る。
【0623】さらに、スキャナプリンタサーバー301
1にはコントローラ部3011aを備え、通信プリン
タ,転送プログラム,スキャナ,スキャナプリンタの制
御プログラム等を適宜実行して、ネットワーク上の画像
入力処理および原稿画像情報転送処理を行う。なお、コ
ントローラ部3011aにはCPU,RAM,ROMを
備えている。
【0624】また、スキャナプリンタ3012には、ス
キャナプリンタ3012のコピーシーケンスおよびプリ
ントシーケンス,スキャナシーケンスを制御するプログ
ラムおよびスキャナプリンタサーバー3011との通信
制御プリンタ等を記憶する記憶媒体を備えており、各制
御プログラムを実行するためのスキャナプリンタコント
ローラ3012a(CPU,RAM,ROMを含む)を
有し、スキャナプリンタコントローラ3012aがコピ
ーシーケンスおよびプリントシーケンス,スキャナシー
ケンスを総括的に制御している。なお、スキャナプリン
タ3012は、自動転送モード(ホストコンピュータ等
からの転送先指定に基づくスキャナからの原稿画像情報
をネットワークNETを介して転送するモード)と通常
のコピーモード,プリントモード,スキャナモードとを
独立して実行可能に構成されている。
【0625】さらに、スキャナ3020には、スキャナ
シーケンスを制御するスキャナコントローラ3019a
(CPU,RAM,ROMを含む)を有し、スキャナシ
ーケンスを総括的に制御している。なお、本システムに
おいて、スキャナおよびスキャナプリンタが1台ずつ接
続される場合を示すが、これ以上の台数を接続すること
も可能である。また、各スキャナまたはスキャナプリン
タとインタフェースは特に制限はない。
【0626】
【0627】上記のように構成されたシステムにおい
て、イーサネット等の所定のネットワークNETを介し
て複数のホストコンピュータ3013,3014と通信
可能に接続されたスキャナプリンタサーバー3011が
複数のスキャナ3020,スキャナプリンタ3012に
よる画像入力処理を制御するスキャナプリンタサーバー
システムにおいて、前記ネットワークNET上のいずれ
かの情報処理装置(ホストコンピュータ3013,30
14およびファイルサーバー3015を含む)を前記ス
キャナ3020またはスキャナプリンタ3012から入
力される原稿画像情報の転送先として指定する指定手段
(コントローラ3013b,3014b)を各ホストコ
ンピュータに設け、前記指定手段による転送先指定状態
を判定してスキャナ3020またはスキャナプリンタ3
012から入力される原稿画像情報の転送モードとして
自動転送モードを設定する設定手段(コントローラ部3
011a)と、この設定手段による自動転送モード設定
中を表示する表示手段(モード表示LED3016)
と、前記スキャナ3020またはスキャナプリンタ30
12からの原稿画像読取り開始の指示を行う指示手段
(スキャナ開始ボタン3017)と、この指示手段によ
る原稿画像読取り開始の指示に従って前記指定手段によ
り指定された転送先の情報処理装置に転送する転送手段
(コントローラ部3011a)とを前記スキャナプリン
タサーバーに設け、ホスト側から画像入力される原稿画
像情報の転送先をコントローラ3013b,3014b
がスキャナプリンタサーバー3011に指定し、スキャ
ナプリンタサーバー3011に設けられるスキャナ開始
ボタン3017がセットされた原稿の画像読取り開始指
示をスキャナプリンタサーバー3011側で指示して、
コントローラ部3011aが指定された転送先のホスト
コンピュータ3013,3014およびファイルサーバ
ー3015を含むのいずれかに原稿画像情報を転送し
て、原稿入力を行うユーザがスキャナまたはスキャナプ
リンタに原稿をセットして、ホスト側に戻ることなく、
スキャナプリンタサーバー上でスキャナまたはスキャナ
プリンタにセットした原稿の原稿画像読取り開始指示を
確実に行うものである。
【0628】また、イーサネット等の所定のネットワー
クを介して複数のホストコンピュータ3013,301
4と通信可能に接続されたスキャナプリンタサーバー3
011が複数のスキャナ3020,スキャナプリンタ3
012による画像入力処理を制御するスキャナプリンタ
サーバーシステムにおいて、前記ネットワークNET上
のいずれかの情報処理装置(ホストコンピュータ301
3,3014およびファイルサーバー3015を含む)
を前記スキャナ3020から入力される原稿画像情報の
転送先として指定する指定手段(コントローラ3013
b,3014b)を各ホストコンピュータに設け、前記
指定手段による転送先指定状態を判定してスキャナ30
20から入力される原稿画像情報の転送モードとして自
動転送モードを設定する設定手段(コントローラ部30
11a)と、この設定手段による自動転送モード設定中
を表示する表示手段(モード表示LED3016)と、
前記スキャナ3020からの原稿画像読取り開始の指示
を行う指示手段(スキャナ開始ボタン3017)と、こ
の指示手段による原稿画像読取り開始の指示に従って前
記指定手段により指定された転送先の情報処理装置に転
送する転送手段(コントローラ部3011a)とを前記
スキャナプリンタサーバー3011に設け、ホスト側か
ら画像入力される原稿画像情報の転送先をコントローラ
3013b,3014bがスキャナプリンタサーバー3
011に指定し、スキャナプリンタサーバーに設けられ
たスキャナ開始ボタン3017がセットされた原稿の画
像読取り開始指示をスキャナプリンタサーバー3011
側で指示して、コントローラ部3011aが指定された
転送先の情報処理装置に原稿画像情報を転送して、原稿
入力を行うユーザがスキャナ3020に原稿をセットし
て、ホスト側に戻ることなく、スキャナプリンタサーバ
ー上でスキャナにセットした原稿の原稿画像読取り開始
指示を確実に行うものである。
【0629】さらに、イーサネット等の所定のネットワ
ークを介して複数のホストコンピュータ3013,30
14と通信可能に接続されたスキャナプリンタサーバー
3011が複数のスキャナ3020,スキャナプリンタ
3012による画像入力処理を制御するスキャナプリン
タサーバーシステムにおいて、前記ネットワークNET
上のいずれかの情報処理装置(ホストコンピュータ30
13,3014およびファイルサーバー3015を含
む)を前記スキャナプリンタ3012から入力される原
稿画像情報の転送先として指定する指定手段(コントロ
ーラ3013b,3014b)を各ホストコンピュータ
に設け、前記指定手段による転送先指定状態を判定して
スキャナプリンタ3012から入力される原稿画像情報
の転送モードとして自動転送モードを設定する設定手段
(コントローラ部3011a)と、この設定手段による
自動転送モード設定中を表示する表示手段(モード表示
LED3016)と、前記スキャナプリンタ3012か
らの原稿画像読取り開始の指示を行う指示手段(スキャ
ナ開始ボタン3017)と、この指示手段による原稿画
像読取り開始の指示に従って前記指定手段により指定さ
れた転送先の情報処理装置に転送する転送手段(コント
ローラ部3011a)とを前記スキャナプリンタサーバ
ー3011に設け、ホスト側から画像入力される原稿画
像情報の転送先をコントローラ3013b,3014b
がスキャナプリンタサーバー3011に指定し、スキャ
ナプリンタサーバー3011に設けられるスキャナ開始
ボタン3017がセットされた原稿の画像読取り開始指
示をスキャナプリンタサーバー3011側で指示して、
コントローラ部3011aが指定された転送先の情報処
理装置に原稿画像情報を転送して、原稿入力を行うユー
ザがスキャナプリンタ3012に原稿をセットして、ホ
スト側に戻ることなく、スキャナプリンタサーバー30
11上でスキャナプリンタ3012にセットした原稿の
原稿画像読取り開始指示を確実に行うものである。
【0630】さらに、ホスト側から画像入力される原稿
画像情報の転送先を指定手段(コントローラ3013
b,3014b)がスキャナプリンタサーバー3011
に指定し、スキャナプリンタサーバー3011に設けら
れた指示手段(スキャナ開始ボタン3017)がセット
された原稿の画像読取り開始指示をスキャナプリンタサ
ーバー3011側で指示して、転送手段(コントローラ
部3011a)が指定された転送先のファイルサーバー
3015に原稿画像情報を転送して、原稿入力を行うユ
ーザがスキャナプリンタ3012またはスキャナ302
0に原稿をセットして、ホスト側に戻ることなく、スキ
ャナプリンタサーバー3011上でスキャナプリンタ3
012またはスキャナ3020にセットした原稿の原稿
画像読取り開始指示を確実に行えるとともに、指定した
ファイルサーバー3015に原稿画像情報を転送するも
のである。
【0631】また、ホスト側から画像入力される原稿画
像情報の転送先を指定手段(コントローラ3013b,
3014b)がいずれかのホストコンピュータ301
3,3014に指定し、スキャナプリンタサーバー30
11に設けられた指定手段(コントローラ3013b,
3014b)がセットされた原稿の画像読取り開始指示
をスキャナプリンタサーバー3011側で指示して、転
送手段(コントローラ部3011a)が指定された転送
先のホストコンピュータに原稿画像情報を転送して、原
稿入力を行うユーザがスキャナプリンタ3012または
スキャナ3020に原稿をセットして、ホスト側に戻る
ことなく、スキャナプリンタサーバー3011上でスキ
ャナプリンタ3012またはスキャナ3020にセット
した原稿の原稿画像読取り開始指示を確実に行えるとと
もに、指定したホストコンピュータ3013またはホス
トコンピュータ3014に原稿画像情報を転送するもの
である。
【0632】また、設定手段(コントローラ部3011
a)がスキャナプリンタサーバーが初期化される際に、
スキャナ3020から画像入力される原稿画像情報の転
送先を設定して、ユーザが意図する画像処理装置を原稿
画像情報の転送先として毎回設定するものである。
【0633】また、設定手段(コントローラ部3011
a)がスキャナプリンタサーバーが初期化される際に、
スキャナプリンタ3012から画像入力される原稿画像
情報の転送先を設定して、ユーザが意図する画像処理装
置を原稿画像情報の転送先として毎回設定するものであ
る。
【0634】また、設定手段(コントローラ部3011
a)がいずれかのホスト側でスキャナアプリケーション
が起動される際に、スキャナ3020から画像入力され
る原稿画像情報の転送モードを指定される転送先に転送
する自動転送モードを設定して、ユーザが意図する画像
処理装置に原稿画像情報を指定先の情報処理装置に転送
するモード設定を自動化するものである。
【0635】さらに、設定手段(コントローラ部301
1a)がいずれかのホスト側でスキャナアプリケーショ
ンが起動される際に、スキャナプリンタ3012から画
像入力される原稿画像情報の転送モードを指定される転
送先に転送する自動転送モードを設定して、ユーザが意
図する画像処理装置に原稿画像情報を指定先の情報処理
装置に転送するモード設定を自動化するものである。
【0636】また、設定された自動転送モードに基づく
原稿画像情報の転送が終了するまで、制御手段(スキャ
ナコントローラ3020a)がスキャナ3020上での
原稿画像読取り開始指示を無効として、自動転送モード
を設定したユーザ以外のユーザによる不用意な原稿画像
情報の誤った転送を未然に防止するものである。
【0637】さらに、設定手段により設定された自動転
送モードに基づいて入力される原稿画像情報の転送が終
了するまで、制御手段(コントローラbu3011a)
がいずれかのホストコンピュータ3013,3014か
らのリモートスキャナ入力を無効して、自動転送モード
を設定したユーザ以外のユーザが指定した転送先に原稿
画像情報が誤って転送されてしまうことを未然に防止す
るものである。以上がスキャナ3020またはスキャナ
プリンタ3012の画像読取り開始を指示する指示手段
がスキャナプリンタサーバー3011のスキャナ開始ボ
タン3017で構成される場合であり、以下は、スキャ
ナ3020またはスキャナプリンタ3012の画像読取
り開始を指示する指示手段がスキャナ3020またはス
キャナプリンタ3012のスキャナ開始ボタン3018
またはスキャナ開始ボタン3019で構成される場合で
ある。
【0638】また、イーサネット等の所定のネットワー
クNETを介して複数のホストコンピュータ3013,
3014と通信可能に接続されたスキャナプリンタサー
バー3011が複数のスキャナ3020,スキャナプリ
ン3012タによる画像入力処理を制御するスキャナプ
リンタサーバーシステムにおいて、前記ネットワークN
ET上のいずれかの情報処理装置(ホストコンピュータ
3013,3014およびファイルサーバー3015を
含む)を前記スキャナ3020またはスキャナプリンタ
3012から入力される原稿画像情報の転送先として指
定する指定手段(コントローラ3013b,3014
b)を各ホストコンピュータに設け、前記スキャナ30
20またはスキャナプリンタ3012からの原稿画像読
取り開始の指示を行う指示手段(スキャナ開始ボタン3
018,3019)をスキャナ3020またはスキャナ
プリンタ3012に設け、コントローラ3013b,3
014bによる転送先指定状態を判定してスキャナ30
20またはスキャナプリンタ3012から入力される原
稿画像情報の転送モードとして自動転送モードを設定す
る設定手段(コントローラ部3011a)と、この設定
手段による自動転送モード設定中を表示する表示手段
(モード表示LED3016)と、前記指示手段による
原稿画像読取り開始の指示に従って前記指定手段により
指定された転送先の情報処理装置に転送する転送手段
(コントローラ部3011a)とを前記スキャナプリン
タサーバー3011に設け、ホスト側から画像入力され
る原稿画像情報の転送先を指定手段がスキャナプリンタ
サーバー3011に指定し、スキャナ3020またはス
キャナプリンタ3012に設けられるスキャナ開始ボタ
ン3018,3019により、セットされた原稿の画像
読取り開始指示をスキャナ3020またはスキャナプリ
ンタ3012側で指示して、コントローラ部3011a
が指定された転送先のホストコンピュータ3013,3
014およびファイルサーバー3015のいずれかに原
稿画像情報を転送して、原稿入力を行うユーザがスキャ
ナ3020またはスキャナプリンタ3012に原稿をセ
ットして、ホスト側に戻ることなく、スキャナ3020
またはスキャナプリンタ3012上でスキャナ3020
またはスキャナプリンタ3012にセットした原稿の原
稿画像読取り開始指示を確実に行うものである。
【0639】また、イーサネット等の所定のネットワー
クNETを介して複数のホストコンピュータ3013,
3014と通信可能に接続されたスキャナプリンタサー
バー3011が複数のスキャナ3020,スキャナプリ
ン3012タによる画像入力処理を制御するスキャナプ
リンタサーバーシステムにおいて、前記ネットワークN
ET上のいずれかの情報処理装置(ホストコンピュータ
3013,3014およびファイルサーバー3015を
含む)を前記スキャナ3020から入力される原稿画像
情報の転送先として指定する指定手段(コントローラ3
013b,3014b)を各ホストコンピュータに設
け、前記スキャナ3020からの原稿画像読取り開始の
指示を行う指示手段(スキャナ開始ボタン3019)を
スキャナ3020に設け、コントローラ3013b,3
014bによる転送先指定状態を判定してスキャナ30
20から入力される原稿画像情報の転送モードとして自
動転送モードを設定する設定手段(コントローラ部30
11a)と、この設定手段による自動転送モード設定中
を表示する表示手段(モード表示LED3016)と、
前記指示手段による原稿画像読取り開始の指示に従って
前記指定手段により指定された転送先の情報処理装置に
転送する転送手段(コントローラ部3011a)とを前
記スキャナプリンタサーバー3011に設け、ホスト側
から画像入力される原稿画像情報の転送先を指定手段が
スキャナプリンタサーバー3011に指定し、スキャナ
3020に設けられるスキャナ開始ボタン3019によ
り、セットされた原稿の画像読取り開始指示をスキャナ
側で指示して、コントローラ部3011aが指定された
転送先のホストコンピュータ3013,3014および
ファイルサーバー3015のいずれかに原稿画像情報を
転送して、原稿入力を行うユーザがスキャナ3020に
原稿をセットして、ホスト側に戻ることなく、スキャナ
3020上でスキャナ3020にセットした原稿の原稿
画像読取り開始指示を確実に行うものである。
【0640】また、イーサネット等の所定のネットワー
クNETを介して複数のホストコンピュータ3013,
3014と通信可能に接続されたスキャナプリンタサー
バー3011が複数のスキャナ3020,スキャナプリ
ン3012タによる画像入力処理を制御するスキャナプ
リンタサーバーシステムにおいて、前記ネットワークN
ET上のいずれかの情報処理装置(ホストコンピュータ
3013,3014およびファイルサーバー3015を
含む)を前記スキャナ3020から入力される原稿画像
情報の転送先として指定する指定手段(コントローラ3
013b,3014b)を各ホストコンピュータに設
け、前記スキャナプリンタ3012からの原稿画像読取
り開始の指示を行う指示手段(スキャナ開始ボタン30
18)をスキャナプリンタ3012に設け、コントロー
ラ3013b,3014bによる転送先指定状態を判定
してスキャナプリンタ3012から入力される原稿画像
情報の転送モードとして自動転送モードを設定する設定
手段(コントローラ部3011a)と、この設定手段に
よる自動転送モード設定中を表示する表示手段(モード
表示LED3016)と、前記指示手段による原稿画像
読取り開始の指示に従って前記指定手段により指定され
た転送先の情報処理装置に転送する転送手段(コントロ
ーラ部3011a)とを前記スキャナプリンタサーバー
3011に設け、ホスト側から画像入力される原稿画像
情報の転送先をコントローラ3013a,3014aが
スキャナプリンタサーバー3011に指定し、スキャナ
プリンタ3012に設けられるスキャナ開始ボタン30
18が、セットされた原稿の画像読取り開始指示をスキ
ャナプリンタ側で指示して、コントローラ3011aが
指定された転送先のホストコンピュータ3013,30
14およびファイルサーバー3015のいずれかにに原
稿画像情報を転送して、原稿入力を行うユーザがスキャ
ナプリンタ3012に原稿をセットして、ホスト側に戻
ることなく、スキャナプリンタ3012上でスキャナプ
リンタ3012にセットした原稿の原稿画像読取り開始
指示を確実に行うものである。
【0641】さらに、ホスト側から画像入力される原稿
画像情報の転送先を指定手段(コントローラ3013a
3014a)がファイルサーバー3015に指定し、ス
キャナ3020またはスキャナプリンタ3012に設け
られる指示手段(スキャナ開始ボタン3018,301
9)が、セットされた原稿の画像読取り開始指示をスキ
ャナまたはスキャナプリンタ側で指示して、転送手段
(コントローラ部3011a)が指定された転送先のフ
ァイルサーバー3015に原稿画像情報を転送して、原
稿入力を行うユーザがスキャナプリンタ3012または
スキャナ3020に原稿をセットして、ホスト側に戻る
ことなく、スキャナ3020またはスキャナプリンタ3
012上でスキャナプリンタ3012またはスキャナ3
020にセットした原稿の原稿画像読取り開始指示を確
実に行えるとともに、指定したネットワークNET上の
ファイルサーバー3015に原稿画像情報を転送するも
のである。
【0642】さらに、ホスト側から画像入力される原稿
画像情報の転送先を指定手段(コントローラ3013
a,3014a)がいずれかのホストコンピュータ30
13またはホストコンピュータ3014に指定し、スキ
ャナ3020またはスキャナプリンタ3012に設けら
れる指示手段(スキャナ開始ボタン3018,301
9)が、セットされた原稿の画像読取り開始指示をスキ
ャナ3020またはスキャナプリンタ3012側で指示
して、転送手段(コントローラ部3011a)が指定さ
れた転送先のホストコンピュータ3013またはホスト
コンピュータ3014に原稿画像情報を転送することに
より、原稿入力を行うユーザがスキャナプリンタ301
2またはスキャナ3020に原稿をセットして、ホスト
側に戻ることなく、スキャナ3020またはスキャナプ
リンタ3012上でスキャナプリンタ3012またはス
キャナ3020にセットした原稿の原稿画像読取り開始
指示を確実に行えるとともに、指定したホストコンピュ
ータ3013またはホストコンピュータ3014に原稿
画像情報を転送するものである。
【0643】さらに、スキャナプリンタサーバー301
1が初期化される際に、設定手段(コントローラ部30
11a)がスキャナ3020から画像入力される原稿画
像情報の転送先を設定して、スキャナ側の指示手段(ス
キャナ開始ボタン3019)により原稿画像読取り開始
されて原稿入力される原稿画像情報の転送先をユーザが
意図する画像処理装置(ホストコンピュータ3013,
3014またはファイルサーバー3015のいずれか)
に毎回設定するものである。
【0644】また、スキャナプリンタサーバー3011
が初期化される際に、設定手段(コントローラ部301
1a)がスキャナプリンタ3012から画像入力される
原稿画像情報の転送先を設定して、スキャナプリンタ側
の指示手段(スキャナ開始ボタン3018)により原稿
画像読取り開始されて原稿入力される原稿画像情報の転
送先をユーザが意図する画像処理装置(ホストコンピュ
ータ3013,3014またはファイルサーバー301
5のいずれか)に毎回設定するものである。
【0645】また、いずれかのホスト側でスキャナアプ
リケーションが起動される際に、設定手段(コントロー
ラ部3011a)がスキャナ3020から画像入力され
る原稿画像情報の転送モードを指定される転送先に転送
する自動転送モードを設定して、スキャナ側の指示手段
(スキャナ開始ボタン3019)により原稿画像読取り
開始されて原稿入力される原稿画像情報の転送先をユー
ザが意図する画像処理装置(ホストコンピュータ301
3,3014またはファイルサーバー3015のいずれ
か)に設定するものである。
【0646】また、いずれかのホスト側でスキャナアプ
リケーションが起動される際に、設定手段(コントロー
ラ部3011a)がスキャナプリンタ3012から画像
入力される原稿画像情報の転送モードを指定される転送
先に転送する自動転送モードを設定して、スキャナプリ
ンタ側の指示手段(スキャナ開始ボタン3018)によ
り原稿画像読取り開始されて原稿入力される原稿画像情
報の転送先をユーザが意図する画像処理装置(ホストコ
ンピュータ3013,3014またはファイルサーバー
3015のいずれか)に設定するものである。
【0647】また、設定された自動転送モードに基づく
原稿画像情報の転送が終了するまで、制御手段(スキャ
ナコントローラ3019a)がスキャナ上での原稿画像
読取り開始指示を無効として、自動転送モードを設定し
たユーザ以外のユーザによる不用意な原稿画像情報の誤
った転送を未然に防止するものである。
【0648】また、設定手段(コントローラ部3011
a)により設定された自動転送モードに基づいて入力さ
れる原稿画像情報の転送が終了するまで、制御手段(コ
ントローラ部3011a)がいずれかのホストコンピュ
ータ3013またはホストコンピュータ3014からの
リモートスキャナ入力を無効ととして、自動転送モード
を設定したユーザ以外のユーザが指定した転送先に原稿
画像情報が誤って転送されてしまうことを未然に防止す
るものである。
【0649】さらに、設定された自動転送モードに基づ
いてスキャナ3020にセットされた原稿の原稿画像読
取り開始指示をスキャナ3020の画像読取り開始キー
(スキャナ開始キー)3019で行い、該画像読取り開
始キー3019の押下指示で、原稿をセットするスキャ
ナ3020上で設定された自動転送モードに基づく原稿
画像情報の転送開始指示を行うものである。
【0650】また、設定された自動転送モードに基づい
てスキャナプリンタ3012にセットされた原稿の原稿
画像読取り開始指示をスキャナプリンタ3012の画像
読取り開始キー(スキャナ開始キー)3018で行い、
該画像読取り開始キー3018の押下指示で、原稿をセ
ットするスキャナプリンタ3012上で設定された自動
転送モードに基づく原稿画像情報の転送開始指示を行う
ものである。
【0651】また、設定手段(コントローラ部3011
a)がスキャナプリンタサーバー3011から原稿画像
読取り開始指示とスキャナ3020からの原稿画像読取
り開始指示とを優先順位に基づいて設定して、ユーザの
使用形態に応じて原稿画像読取り開始指示操作環境を構
築するものである。
【0652】さらに、設定手段(コントローラ部301
1a)がスキャナプリンタサーバー3011から原稿画
像読取り開始指示とスキャナプリンタ3012からの原
稿画像読取り開始指示とを優先順位に基づいて設定し
て、ユーザの使用形態に応じて原稿画像読取り開始指示
操作環境を構築するものである。
【0653】本実施例のシステムにおいては、従来と同
様に、リモートスキャナの場合、ホストコンピュータ3
014上で操作している利用者は、原稿をスキャナ・プ
リンタ3012のスキャナ機器に原稿をセットするため
に、その場所まで赴き、原稿をセットすると、再びホス
トコンピュータ3014の場所まで戻り、スキャン開始
をソフト上で指示し、リモートスキャンを開始するのが
通例である。そして、原稿スキャンが終了すると、再び
スキャナ・プリンタ3012まで戻り、原稿を回収する
操作を行うことも可能である。
【0654】しかし、あらかじめスキャナに対するパラ
メータ等を設定していれば、原稿をスキャナ・プリンタ
3012配置位置まで持って行き、自動画像転送モード
表示LED3016で使用中の確認をしてから、スキャ
ナ開始ボタン3017を押下することにより、自動的に
画像データがネットワークを通じて、指定したディスク
に記憶されるようにスキャナ処理を制御する。例えばフ
ァイルサーバー3015に自動転送を設定しておけば、
画像データは保持されるハードディスク(HD)301
5aあるいは光磁気ディスク等の記憶媒体に記憶され
る。そして、スキャンを終了すると、ホストコンピュー
タ3014に戻り、画像データを確認すれば良い。
【0655】このように、ホストコンピュータ301
3,3014からスキャナ機能要求に基づいてスキャナ
またはスキャナプリンタ3012に画像転送モードおよ
び画像転送先を設定すると、スキャナ開始ボタン301
7,3018によりスキャナ機能処理開始が指示される
と、スキャナ機能処理開始に基づいてスキャナプリンタ
サーバー3011の図示しないCPU(図示しないRO
MあるいはRAM上に転送された転送処理制御プログラ
ム(後述するフローチャートに示す手順を含む)に基づ
いて実行する)がスキャナまたはスキャナプリンタ30
12から読み取られた画像データを設定された画像転送
先に転送して、スキャナ機能処理指示先から離れたスキ
ャナプリンタサーバー上でスキャナ読み取り開始と原稿
回収を1回の移動で完了できるユーザフレンドリな操作
環境を提供するものである。
【0656】また、図示しないスキャナの読取り開始キ
ーが押下されると、スキャナ機能処理指示先から離れた
スキャナ上でスキャナ読み取り開始と原稿回収を1回の
移動で完了できるユーザフレンドリな操作環境を提供す
るものである。
【0657】さらに、スキャナプリンタ3012のスキ
ャナ開始キー3018が押下されると、スキャナ機能処
理指示先から離れたスキャナプリンタ3012上でスキ
ャナ読み取り開始と原稿回収を1回の移動で完了できる
ユーザフレンドリな操作環境を提供するものである。
【0658】また、スキャナプリンタサーバー3011
のCPU(図示しないROMあるいはRAM上に転送さ
れた転送処理制御プログラム(後述するフローチャート
に示す手順を含む)に基づいて実行する)は、リモート
スキャナモード時に、スキャナ機能要求を発したホスト
コンピュータに対してスキャナまたはスキャナプリンタ
から読み取られた画像データを転送して、通常のリモー
トスキャナとして使用可能とする。
【0659】さらに、スキャナプリンタサーバー301
1のCPU(図示しないROMあるいはRAM上に転送
された転送処理制御プログラム(後述するフローチャー
トに示す手順を含む)に基づいて実行する)は、リモー
トスキャナモード設定中は、読取り開始キーの押下をロ
ックし、リモートスキャナ使用中における自動画像転送
割込みを禁止するものである。
【0660】また、画像転送モード設定中は、スキャナ
またはスキャナプリンタ3012が画像転送モード実行
中を報知し、画像転送モード実行状態を使用者に明示し
て、誤操作を回避させるものである。
【0661】さらに、スキャナプリンタサーバー301
1のCPU(図示しないROMあるいはRAM上に転送
された転送処理制御プログラム(後述するフローチャー
トに示す手順を含む)に基づいて実行する)は、リモー
トスキャナモードまたは画像転送モードのいずれかを優
先設定して、使用者が好みに応じてスキャナ環境を設定
するものである。
【0662】また、ホストコンピュータ3014,30
13は、初期設定時にリモートスキャナモードを設定し
て、スキャナあるいはスキャナプリンタから取り込まれ
る画像情報の転送先をホストコンピュータ3014,3
013とするものである。
【0663】さらに、ホストコンピュータ3014,3
013は、リモートスキャナアプリケーション起動時に
画像転送モードを設定して、スキャナあるいはスキャナ
プリンタ3012から取り込まれる画像情報の転送先を
設定可能とする。
【0664】図95は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムの自動画像転送方法におけるサーバー立
ち上げ処理手順を説明するフローチャートである。な
お、(1)はステップを示す。
【0665】スキャナプリンタサーバー3011は、電
源投入後、自身に備えられたハードディスク(HD)あ
るいはネットワーク上のダウンロードホストから初期設
定のためのファイルをダウンロードする。そして、その
ダウンロードファイルにあらかじめ自動転送先ファイル
サーバーを登録しておけば、初期設定で転送先が設定さ
れる(1)。そして、スキャナを利用したい人は、所望
の原稿をスキャナ・プリンタ3012にセットして、原
稿読み取り開始ボタンを押下すると、後述する図96に
示すスキャナプリンタサーバーシステムの自動画像転送
処理を開始する。
【0666】図96は本発明の一実施例を示すスキャナ
プリンタサーバーシステムの第1の自動画像転送方法を
説明するフローチャートである。なお、(1)〜(6)
は各ステップを示す。
【0667】スキャナを利用したい人は、所望の原稿を
スキャナ・プリンタ3012にセットし(1)、スキャ
ナ側にスキャナ開始ボタン3017がある場合には、自
動画像転送モードのロックを解除し、開始ボタンの押下
を待機し、スキャナプリンタ側に開始ボタンがある場合
には、自動転送モードLEDを確認し、開始ボタンが押
下されるのを待機し(2)、開始ボタンが押下された
ら、原稿読み取りを開始し(3)、画像データをファイ
ルサーバー3015に転送する(4)。次いで、原稿読
み取り終了状態を判定し(5)、NOならばステップ
(3)に戻り、YESならば原稿を回収し(6)、処理
を終了する。
【0668】一方、再度画像を読み込む場合には、ステ
ップ(1)に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0669】なお、利用者が原稿を読み込ませようとし
た時、スキャナがリモート中の場合、利用者は、使用中
を知らせる自動画像転送モード表示LED3016で確
認することができるが、その際、スキャナ開始ボタン3
017の押下を無効とするように制御して、誤動作を防
止しているのは言うまでもない。
【0670】このように本実施例の自動転送方法によれ
ば、ホストコンピュータからスキャナ機能要求に基づい
て前記スキャナまたはスキャナプリンタに画像転送モー
ドおよび画像転送先を設定し、該画像転送モード設定中
にスキャナ機能処理開始を指示し、該指示によるスキャ
ナ機能処理開始に基づいてスキャナまたはスキャナプリ
ンタから読み取られた画像データを設定された画像転送
先に転送するので、ホストコンピュータの操作者がスキ
ャナまたはスキャナプリンタから読み取られた画像デー
タを所望の転送先に転送させることができる。
【0671】以下、図97に示すフローチャートを参照
しながら他の自動画像転送方法について説明する。
【0672】図97は本発明の他の実施例を示すスキャ
ナプリンタサーバーシステムの第2の自動画像転送方法
を説明するフローチャートである。なお、(1)〜(1
0)は各ステップを示す。
【0673】先ず、利用者はスキャナ利用のための、ソ
フトウエアをホストコンピュータ3014上で起動する
(1)。そして、画像データを格納するファイルサーバ
ー3015あるいは自分自身のディスクを指定する
(2)。また、各種パラメータをセットしたら、自動画
像転送モードにしておき(3)、該自動画像転送モード
をロックし(4)、スキャナを利用したい人は、所望の
原稿をスキャナプリンタ3012にセットし(5)、ス
キャナ側にスキャナ開始ボタン3017がある場合に
は、自動画像転送モードのロックを解除し、開始ボタン
の押下を待機し、スキャナプリンタ側に開始ボタンがあ
る場合には、自動転送モードLEDを確認し、開始ボタ
ンが押下されるのを待機し(6)、開始ボタンが押下さ
れたら、原稿読み取りを開始し(7)、画像データをフ
ァイルサーバー3015に転送する(8)。次いで、原
稿読み取り終了を状態を判定し(9)、NOならばステ
ップ(7に戻り、YESならば原稿を回収し(10)、
処理を終了する。
【0674】一方、再度画像を読み込む場合には、ステ
ップ(1)に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0675】この様にして、原稿読み取りが終了した
ら、原稿を回収して、ホストコンピュータ3014まで
戻る。そして、スキャナソフトを利用して画像を確認す
る。ここで、自動画像転送モードを設定した利用者は、
スキャナプリンタサーバー3011はリモート利用の権
利を有し、原稿を持っていく間や、画像読込み中は、他
の利用者がリモート利用要求出しても受け付けないよう
に制御する。これは、自動画像転送モードにロック機能
を持たせないと、いざ原稿を読み込ませようとしても、
画像データがとんでもないところに転送されてしまうの
を防ぐためである。
【0676】なお、上記実施例では、スキャナプリンタ
サーバー3011は自動転送を指示するためのスキャナ
開始ボタン3017がある例を示したが、スキャナ・プ
リンタ3012自身に開始ボタンを、自動画像転送モー
ドの開始ボタンとして制御を行うように構成してもよ
い。これにより、操作者のキー押下操作を軽減できる。
ただし、この場合は、スキャナ・プリンタ3012は通
常複写機能を処理を実行するので、自動画像転送モード
のロック/解除機能を備えていることは言うまでもな
い。このため、上記同様に自動画像転送モードのロック
解除制御が実行されている。
【0677】以下、図98に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムの自動画像転送法について説明する。
【0678】図98は本発明に係るスキャナプリンタサ
ーバーシステムの第1の自動画像転送法の一実施例を示
すフローチャートである。なお、(1)〜(10)は各
ステップを示す。
【0679】先ず、スキャナプリンタサーバー3011
の電源が投入されて、本体の記録媒体(ハードディスク
(HD),光磁気ディスク)あるいはダウンロードホス
トから初期設定ファイルがロードされると(1)、自動
画像転送モードを設定するとともに、モード表示LED
3016を点灯する(2)。次いで、画像転送先を初期
設定ファイルに従って設定する(3)。次いで、スキャ
ナプリンタ3012のスキャナ開始ボタン(スキャナ開
始キー)3018の押下を無効とするために、該キーを
ロック状態とする(4)。
【0680】続いて、ユーザがいずれかのホストから移
動して、スキャナプリンタ3012に原稿をセットす
る。
【0681】その後、スキャナプリンタサーバー301
1に設けられたスキャナ開始キー3017が押下される
と(5)、転送中フラグF1を記憶するコントローラ部
3011aのRAM上の内容を「1」に設定する
(6)。次いで、スキャナプリンタ3012が画像読取
りを開始し(7)、読み取られた原稿画像情報が初期設
定ファイルで指定された情報処理装置(ホストコンピュ
ータ3013,3014あるいはファイルサーバー30
15)に転送する(8)。次いで、原稿画像情報の転送
が終了したら(9)、転送中フラグF1を記憶するコン
トローラ部3011aのRAM上の内容を「0」にクリ
アして(10)、処理を終了する。
【0682】また、スキャナプリンタサーバーシステム
の自動画像転送方法においては、すなわち、所定のネッ
トワークNETを介して複数のホストコンピュータ30
13,3014と通信可能に接続されたスキャナプリン
タサーバー3011が複数のスキャナ3020,スキャ
ナプリンタ3012による画像入力処理を制御するスキ
ャナプリンタサーバーシステムの自動画像転送方法にお
いて、前記スキャナプリンタサーバー3011の初期設
定時に、スキャナプリンタ3012から入力される原稿
画像情報の自動画像転送モードおよび画像転送先をスキ
ャナプリンタサーバー3011に対して設定する設定工
程と(ステップ(2),(3))、前記スキャナプリン
タ3012からの原稿画像読取り開始の指示を行う指示
工程と(ステップ(5))、スキャナプリンタ3012
から入力された原稿画像情報を初期設定された転送先に
転送する転送工程と(ステップ(8),(9))を実行
して、スキャナプリンタサーバー3011の初期設定を
行う際に、スキャナ3020またはスキャナプリンタ3
012から画像入力される原稿画像情報の転送モードを
指定される転送先に転送する自動転送モードを設定し
て、ユーザが意図する画像処理装置(ホストコンピュー
タ3013またはホストコンピュータ3014あるいは
ファイルサーバー3015のいずれか)に原稿画像情報
を転送するものである。
【0683】図99は、図94に示したスキャナプリン
タ3012のスキャナプリンタコントローラ3012a
による本体制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。なお、(1)〜(15)は各ステップを示す。
【0684】スキャナプリンタサーバー3011との通
信状態がオンライン状態かどうかを判定して(1)、オ
フラインであれば、ステップ(13)に進み、コピーモ
ードを設定する。次いで、スキャナ開始キー3018が
押下されたら(14)、コピーシーケンスを実行して
(15)、処理をリターンする。
【0685】一方、ステップ(1)の判定でオンライン
状態と判定された場合に、図示しないオフラインキーが
押下されたかどうかを判定し(2)、YESならば自動
転送モードをクリアし(3)、コピーモードを設定し
(4)、スキャナ開始キー3018が押下されたら
(5)、コピーシーケンスを実行し(6)、コピーシー
ケンスが終了したら(7)、コピーモードをくりあし、
自動転送モードを再設定する(8)。次いで、スキャナ
プリンタサーバー3011との通信状態をオンラインと
して(9)、処理をリターンする。
【0686】一方、ステップ(2)の判定で、読取り開
始指示がスキャナプリンタサーバー3011からなされ
たら(10)、スキャナプリンタ3012にセットされ
た原稿の読取りを開始するとともに、原稿画像情報をス
キャナプリンタサーバー3011に転送を開始し(1
1)、スキャナ終了を判定(12)、終了したらステッ
プ(10)に戻る。
【0687】図100は、図94に示したスキャナプリ
ンタサーバー3011によるリモートスキャナ要求管理
処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(4)は各ステップを示す。
【0688】ネットワークNETを介してリモートスキ
ャナ要求がなされると(1)、コントローラ部3011
aのRAMに記憶される転送中フラグF1の内容が
「1」にセットされているかどうか、すなわち、リモー
トスキャン要求を現在処理中であるかどうかを判定して
(2)、YESならばリモートスキャナ使用中をリモー
トスキャン要求を発しているホストに通知して(3)、
処理をリターンする。
【0689】一方、ステップ(2)の判定でNOの場合
は、第2の自動画像転送処理ルーチンを実行して
(4)、処理をリターンする。
【0690】図101は、図94に示した各ホストコン
ピュータ3013,3014からのリモートスキャナ要
求処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0691】ホストコンピュータ3013,3014上
で、図2に示したスキャナアプリケーションプログラム
58,68,76等と同様のスキャナアプリケーション
プログラムが選択されると(1)、スキャナ条件設定ウ
インドウでスキャナ条件,転送先指定等の設定を行う
(2)。次いで、スキャナプリンタサーバー3011に
対してリモートスキャナ要求を通知する(3)。この通
知に対してスキャナプリンタサーバー3011よりリモ
ートスキャナ要求を許可する応答(OK)があるまで待
機し(4)、リモートスキャナ要求が許可されたら、ス
キャナ設定ファイルをスキャンプリンタサーバー301
1に送信して(5)、処理を終了する。
【0692】図102は本発明に係るスキャナプリンタ
システムの第2の自動画像転送方法の一実施例を示すフ
ローチャートである。なお、(1)〜(13)は各ステ
ップを示す。
【0693】先ず、いずれかのホストからリモートスキ
ャナ要求を示すコマンド等を受信すると(1)、現在設
定されているリモートスキャナによる転送先をコントロ
ーラ部3011aのRAM上にストアする(2)。
【0694】次いで、コントローラ部3011aのRA
Mに記憶される転送中フラグF1の内容が「1」かどう
か、現在リモートスキャナ使用中かどうかを判定して
(3)、YESならば第1の自動画像転送処理ルーチン
(図98参照)を実行し(13)、処理をリターンす
る。
【0695】次いで、リモートスキャナ設定ファイルを
受信するのを待機し(4)、コントローラ部3011a
のRAMに記憶される転送中フラグF2の内容を「1」
に設定し(5)、自動転送モードを設定するとともに
(6)、スキャナ開始キー3018による押下を無効と
するように、キー押下状態をロック状態にする(7)。
次いで、スキャンプリンタサーバー3011に設けられ
るスキャナ開始キー3017が押下されたら(8)、ス
キャナプリンタ3012の原稿台にホストから移動して
きたユーザがセットした原稿の読取りスキャンを開始す
るとともに、読み取った原稿画像情報をスキャナプリン
タサーバー3011経由で指定された情報処理装置に転
送を開始する(9)。
【0696】次いで、原稿画像情報転送終了を判定して
(10)、上記転送中フラグF2の内容を「0」にクリ
アするとともに(11)、第2の自動画像転送処理開始
前に、コントローラ部3011aのRAM上にストアし
た、直前設定されていた転送先情報を参照して、スキャ
ナプリンタ3012から読み取られる原稿画像情報の自
動画像転送先として、直前設定されていた転送先に再設
定して(12)、処理をリターンする。
【0697】また、スキャナプリンタサーバーシステム
の自動画像転送方法においては、すなわち、所定のネッ
トワークNETを介して複数のホストコンピュータ30
13,3014と通信可能に接続されたスキャナプリン
タサーバー3011が複数のスキャナ3020,スキャ
ナプリンタ3012による画像入力処理を制御するスキ
ャナプリンタサーバーシステムの自動画像転送方法にお
いて、いずれかのホストコンピュータ3013,301
4のスキャナアプリケーション実行時に、スキャナプリ
ンタ3012から入力される原稿画像情報の自動画像転
送モードおよび画像転送先をスキャナプリンタサーバー
3011に対して設定する設定工程と(ステップ
(5),(6))、前記スキャナプリンタからの原稿画
像読取り開始の指示を行う指示工程と(ステップ
(8))、スキャナプリンタから入力された原稿画像情
報を初期設定された転送先に転送する転送工程と(ステ
ップ(9),ステップ(10))を実行して、いずれか
のホストコンピュータ3013,3014側でスキャナ
アプリケーションが起動される際に、スキャナ3020
またはスキャナプリンタ3012から画像入力される原
稿画像情報の転送モードを指定される転送先に転送する
自動転送モードを設定して、ユーザが意図する画像処理
装置(ホストコンピュータ3013またはホストコンピ
ュータ3014あるいはファイルサーバー3015のい
ずれか)に原稿画像情報を転送するモード設定を自動化
するものである。
【0698】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成させる場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0699】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スキャナプリンタサーバーにおいて、情報処理装置でス
キャナまたはスキャナプリンタから入力される原稿画像
情報の転送先が指定され、かつ、スキャナまたはスキャ
ナプリンタから入力される原稿画像情報をあらかじめ指
定された転送先に自動転送する自動転送モードが設定さ
れた場合に、スキャナまたはスキャナプリンタに原稿を
セットして原稿画像情報の読み取りの開始指示を行う
と、入力される原稿画像情報をスキャナまたはスキャナ
プリンタを利用するためのソフトウエアの起動時に指定
されている転送先に転送することにより、原稿入力を行
うユーザがスキャナまたはスキャナプリンタに原稿をセ
ットして、情報処理装置に戻ることなく、スキャナプリ
ンタサーバー上でスキャナまたはスキャナプリンタにセ
ットした原稿の原稿画像読取り開始指示を確実に行える
という効果を奏する。
【0700】また、スキャナプリンタサーバーにおい
て、スキャナまたはスキャナプリンタから入力される原
稿画像情報をあらかじめ指定された転送先に自動転送す
る自動転送モードが設定された場合に、スキャナまたは
スキャナプリンタに原稿をセットして原稿画像情報の読
み取りの開始指示を行うと、入力される原稿画像情報を
あらかじめ指定されている転送先に転送することによ
り、原稿入力を行うユーザがスキャナまたはスキャナプ
リンタに原稿をセットして、情報処理装置に戻ることな
く、スキャナプリンタサーバー上でスキャナまたはスキ
ャナプリンタにセットした原稿の原稿画像読取り開始指
示を確実に行えるという効果を奏する。
【0701】さらに、スキャナプリンタサーバーにおい
て、情報処理装置でスキャナまたはスキャナプリンタか
ら入力される原稿画像情報の転送先が指定され、スキャ
ナまたはスキャナプリンタから入力される原稿画像情報
をユーザ指定される転送先に自動転送する自動転送モー
ドが設定された場合に、スキャナまたはスキャナプリン
タから入力される原稿画像情報を情報処理装置でスキャ
ナまたはスキャナプリンタを利用するためのソフトウエ
アの起動時に指定されている転送先に転送することによ
り、原稿入力を行うユーザがスキャナまたはスキャナプ
リンタに原稿をセットして、情報処理装置に戻ることな
く、ユーザが意図する転送先へ原稿画像情報を転送する
ことを毎回設定することができるという効果を奏する。
【0702】また、サーバーでスキャナまたはスキャナ
プリンタにセットされる原稿画像情報の読み取りの開始
を操作部より指示した後、スキャナまたはスキャナプリ
ンタから入力される原稿画像情報をスキャナプリンタサ
ーバーであらかじめ指定されている転送先に転送するこ
とにより、原稿入力を行うユーザがスキャナまたはスキ
ャナプリンタに原稿をセットして、情報処理装置に戻る
ことなく、ユーザが意図する転送先へ原稿画像情報を転
送することを自動的に設定することができるという効果
を奏する。
【0703】
【0704】
【0705】
【0706】
【0707】
【0708】
【0709】
【0710】
【0711】
【0712】
【0713】
【0714】
【0715】
【0716】
【0717】
【0718】
【0719】
【0720】
【0721】
【0722】
【0723】
【0724】
【0725】
【0726】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムの概要を説明するシステムブロック図で
ある。
【図2】図1に示したスキャナプリンタサーバーシステ
ムを適用するネットワークシステムの概略を示すシステ
ムブロック図である。
【図3】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシステ
ムと各ホストとのネットワーク構築状態を示す図であ
る。
【図4】図1に示したメインCPUボード回路の詳細構
成を説明する回路ブロック図である。
【図5】図4に示したメモリクリアコントローラの詳細
構成を説明するブロック図である。
【図6】図5に示したバンドメモリへの画像情報のバン
ド展開処理を説明する模式図である。
【図7】図5に示したバンドメモリへの画像情報のバン
ド展開処理を説明する模式図である。
【図8】図5に示した画像描画処理回路の詳細構成を説
明するブロック図である。
【図9】図1に示した第1のインタフェース回路の内部
構成を説明するブロック図である。
【図10】図9に示したリアルタイム圧縮伸長部の詳細
構成の一例を示すブロック図である。
【図11】図10に示したジグザグスキャン部によるジ
グザグスキャン経路の一例を示す図である。
【図12】図1に示した第1のSPインタフェース回路
のパート構成の概略を説明するブロック図である。
【図13】図1に示した第1のSPインタフェース回路
の詳細内部構成を説明する回路ブロック図である。
【図14】図1に示した第1のSPインタフェース回路
の詳細内部構成を説明する回路ブロック図である。
【図15】図1に示した第1のSPインタフェース回路
の詳細内部構成を説明する回路ブロック図である。
【図16】図1に示した第2のSPインタフェース回路
の詳細内部構成を説明する回路ブロック図である。
【図17】図2に示したスキャナ/プリンタの画像記録
プロセスを説明する模式図である。
【図18】図2に示したスキャナ/プリンタのスキャナ
の原稿走査状態を示す模式図である。
【図19】図2に示したスキャナ/プリンタのスキャナ
のバンド原稿走査状態を示す模式図である。
【図20】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムとプリンタとのインタフェース信号の一例を示す図
である。
【図21】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムとプリンタとのインタフェースの一例を示す回路ブ
ロック図である。
【図22】図21の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図23】図21に示したセントロニクスI/F回路に
よるホスト側の信号処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図24】図21に示したセントロニクスI/F回路に
よるプリンタ側の信号処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図25】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムとホストコンピュータとのプログラム構成を説明す
る図である。
【図26】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおける全体制御手順の一例を示すフローチャート
である。
【図27】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるページ記述言語に準拠するコード体系の要
部を示す図である。
【図28】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるレイアウタによる中間コードへの置換処理
を説明する図である。
【図29】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるバンドメモリへの図形情報展開処理状態を
示す模式図である。
【図30】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるページ記述言語が展開するデータの1画素
構造を説明する図である。
【図31】図2に示したスキャナの動作を説明するデー
タ処理経路図である。
【図32】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムとカラーレーザ複写装置とのデータ処理状態を説明
するブロック図である。
【図33】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムとカラーレーザ複写装置とのデータ処理状態を説明
するブロック図である。
【図34】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムとバブルジェットカラー複写装置とのデータ処理状
態を説明するブロック図である。
【図35】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムとのネットワークシステムの構成を説明するブロッ
ク図である。
【図36】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおける異常発生ジョブ処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図37】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるリトライ処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図38】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ制御状態を説明するタイミングチャ
ートである。
【図39】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるシステム全体制御プログラム制御処理状態
を示す図である。
【図40】図39に示したシステム全体制御プログラム
制御のイベント処理手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図41】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ管理状態を示す図である。
【図42】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ実行処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図43】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるステータスチェック処理手順の一例を示す
フローチャートである。
【図44】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおける優先順位チェック処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図45】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるインタフェースチェック処理手順の一例を
示すフローチャートである。
【図46】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ起動処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図47】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理状態推移を示すタイミングチャ
ートである。
【図48】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図49】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図50】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図51】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図52】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図53】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図54】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図55】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図56】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図57】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるジョブ処理に伴うジョブテーブルの内容を
示す図である。
【図58】本発明の第2の実施例を示すスキャナプリン
タサーバーシステムの構成を説明するブロック図であ
る。
【図59】図58に示したSPサーバー装置により合成
される印刷レイアウトを示す模式図である。
【図60】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおける第1の入出力制御手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図61】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおける第2の入出力制御手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図62】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムと画像入出力装置との通信制御構成を説
明するブロック図である。
【図63】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムのネットワーク接続状態を示す図であ
る。
【図64】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおけるユーザ識別処理手順の一例を示
すフローチャートである。
【図65】本発明の他の実施例を示すスキャナプリンタ
サーバーシステムと画像入出力装置との通信制御構成を
説明するブロック図である。
【図66】図65に示したスプーラの管理データの構造
例を示す図である。
【図67】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるプリントタスク処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図68】本発明の他の実施例を示すスキャナプリンタ
サーバーシステムと画像入出力装置との通信制御構成を
説明するブロック図である。
【図69】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおけるプリントデータ生成処理手順の一例をフロ
ーチャートである。
【図70】図68に示した圧縮部の動作例を説明するフ
ローチャートである。
【図71】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムにおける他のプリントデータ生成処理手順の一例を
示すフローチャートである。
【図72】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける画像処理構成を説明するブロッ
ク図である。
【図73】図72に示した画像メモリの構造を説明する
概念図である。
【図74】図72に示した付加情報メモリの構造を説明
する概念図である。
【図75】図72に示した画像発生部による受信データ
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図76】図72に示した画像出力部によるカラー印刷
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図77】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける他の画像処理構成を説明するブ
ロック図である。
【図78】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける他の画像処理構成を説明するブ
ロック図である。
【図79】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける他の画像処理構成を説明するブ
ロック図である。
【図80】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムにおける他の画像処理構成を説明するブ
ロック図である。
【図81】図29に示したバンドメモリへのラスタライ
ズ処理に基づく出力画像サンプルの一例を示す図であ
る。
【図82】図2に示した各ホストコンピュータから送出
されるページ記述コマンドの構造を説明する図である。
【図83】図2に示した各ホストコンピュータから送出
されるページ記述コマンドの構造を説明する図である。
【図84】本発明に係るサーバー装置におけるバンド単
位のラスタライズ処理を説明する模式図である。
【図85】図2に示した各ホストコンピュータから送出
されるページ記述コマンドの解析処理を説明する図であ
る。
【図86】図2に示した各ホストコンピュータから送出
されるページ記述コマンドの解析処理を説明する図であ
る。
【図87】本発明に係るSPサーバー装置に対するホス
トコンピュータからのスキャナ/プリンタのモード指定
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図88】図2に示した各ステーションに共通するSP
サーバー指定ウインドウの一例を示す図である。
【図89】図2に示した各ステーションに共通するSP
サーバー指定ウインドウの一例を示す図である。
【図90】図2に示した各ステーションに共通するSP
サーバー指定ウインドウの一例を示す図である。
【図91】図2に示した各ステーションに共通するSP
サーバー指定ウインドウの一例を示す図である。
【図92】図2に示した各ステーションに共通するSP
サーバー指定制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図93】図2に示した各ステーションに共通するSP
サーバー指定制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図94】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムの構成を説明するブロック図である。
【図95】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムの自動画像転送方法におけるサーバー立ち上げ処理
手順を説明するフローチャートである。
【図96】本発明の一実施例を示すスキャナプリンタサ
ーバーシステムの第1の自動画像転送方法を説明するフ
ローチャートである。
【図97】本発明の他の実施例を示すスキャナプリンタ
サーバーシステムの第2の自動画像転送方法を説明する
フローチャートである。
【図98】本発明に係るスキャナプリンタサーバーシス
テムの第1の自動画像転送法の一実施例を示すフローチ
ャートである。
【図99】図94に示したスキャナプリンタのスキャナ
プリンタコントローラによる本体制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図100】図94に示したスキャナプリンタサーバー
によるリモートスキャナ要求管理処理手順の一例を示す
フローチャートである。
【図101】図94に示した各ホストコンピュータから
のリモートスキャナ要求処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図102】本発明に係るスキャナプリンタシステムの
第2の自動画像転送方法の一実施例を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
3011 スキャナプリンタサーバー 3011a コントローラ部 3012 スキャナプリンタ 3012a スキャナプリンタコントローラ 3013 ホストコンピュータ 3013b コントローラ 3014 ホストコンピュータ 3014b コントローラ 3015 ファイルサーバー 3016 自動画像転送モード表示LED 3017 スキャナ開始ボタン 3018 スキャナ開始ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 修 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 戸田 ゆかり 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 齋藤 和浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 戸田 雅成 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 根岸 作力 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 福田 康男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 杉山 光正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 宍塚 順一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小林 重忠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 三田 良信 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 杉浦 進 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−274397(JP,A) 特開 平2−72488(JP,A) 特開 昭62−73355(JP,A) 特開 平7−121326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 G06F 13/00 357

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のネットワークを介して複数の情報
    処理装置と通信可能に接続されたスキャナプリンタサー
    バーがスキャナまたは複写機能処理を行なうことが可
    能なスキャナプリンタによる画像入力処理を制御するス
    キャナプリンタサーバーシステムであって、 前記ネットワーク上のいずれかの情報処理装置は、前記
    スキャナまたは前記スキャナプリンタを利用するための
    ソフトウエアの起動時に、前記スキャナまたは前記スキ
    ャナプリンタから入力される原稿画像情報の転送先を指
    定する指定手段を有し、 前記スキャナプリンタサーバーは、 前記指定手段により転送先が指定されるのに応じて、
    記スキャナまたは前記スキャナプリンタから入力される
    原稿画像情報の転送モードとして自動転送モードを設定
    する設定手段と、前記 設定手段により自動転送モードが設定されているこ
    とを表示する表示手段と、 原稿画像の読み取り開始の指示を行うための指示手段
    と、原稿画像の読み取り開始の指示が前記 指示手段によりさ
    れるのに従って、前記スキャナまたは前記スキャナプリ
    ンタから入力された原稿画像情報を、前記指定手段によ
    り指定された転送先に転送する転送手段とを有すること
    を特徴とするスキャナプリンタサーバーシステム。
  2. 【請求項2】 前記転送先は、ファイルサーバーを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のスキャナプリンタサ
    ーバーシステム。
  3. 【請求項3】 前記転送先は、いずれかの情報処理装置
    を含むことを特徴とする請求項1或いは2に記載のスキ
    ャナプリンタサーバーシステム。
  4. 【請求項4】 前記スキャナまたは前記スキャナプリン
    タは、設定手段により設定された自動転送モードに基づ
    く原稿画像情報の転送が終了するまで、前記スキャナま
    たは前記スキャナプリンタでの原稿画像の読み取り開始
    の指示を無効とする制御手段を有することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のスキャナプリンタサ
    ーバーシステム。
  5. 【請求項5】 前記スキャナプリンタサーバーは、設定
    手段により設定された自動転送モードに基づく原稿画像
    情報の転送が終了するまで、いずれかの情報処理装置か
    らの前記スキャナまたは前記スキャナプリンタの利用要
    求を無効とする制御手段を有することを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のスキャナプリンタサーバ
    ーシステム。
  6. 【請求項6】 所定のネットワークを介して複数の情報
    処理装置と通信可能に接続されたスキャナプリンタサー
    バーが、スキャナまたは複写機能処理を行なうことが可
    能なプリンタスキャナによる画像入力処理を制御するス
    キャナプリンタサーバーシステムであって、 前記スキャナプリンタサーバーは、 前記スキャナプリンタサーバーの初期設定時に、あらか
    じめ指定された転送先に前記スキャナまたは前記スキャ
    ナプリンタから入力される原稿画像情報を自動転送する
    自動転送モードを設定する設定手段と、 前記設定手段により自動転送モードが設定されているこ
    とを表示する表示手段と、 原稿画像の読み取り開始の指示を行うための指示手段
    と、 原稿画像の読み取り開始の指示が前記指示手段によりさ
    れるのに従って、前記スキャナまたは前記プリンタスキ
    ャナから入力された原稿画像情報を、あらかじめ指定さ
    れた転送先に転送する転送手段とを有することを特徴と
    するスキャナプリンタサーバーシステム。
  7. 【請求項7】 前記転送先は、ファイルサーバーを含む
    ことを特徴とする請求項6に記載のスキャナプリンタサ
    ーバーシステム。
  8. 【請求項8】 前記転送先は、いずれかの情報処理装置
    を含むことを特徴とする請求項6或いは7に記載のスキ
    ャナプリンタサーバーシステム。
  9. 【請求項9】 前記スキャナまたは前記スキャナプリン
    タは、設定手段により設定された自動転送モードに基づ
    く原稿画像情報の転送が終了するまで、前記スキャナま
    たは前記スキャナプリンタでの原稿画像の読み取り開始
    の指示を無効とする制御手段を有することを特徴とする
    請求項6乃至8のいずれかに記載のスキャナプリンタサ
    ーバーシステム。
  10. 【請求項10】 前記スキャナプリンタサーバーは、設
    定手段により設定された自動転送モードに基づく原稿画
    像情報の転送が終了するまで、いずれかの情報処理装置
    からの前記スキャナまたは前記スキャナプリンタの利用
    要求を無効とする制御手段を有することを特徴とする請
    求項6乃至8のいずれかに記載のスキャナプリンタサー
    バーシステム。
  11. 【請求項11】 所定のネットワークを介して複数の情
    報処理装置と通信可能に接続されたスキャナプリンタサ
    ーバーが、スキャナまたは複写機能処理を行なうことが
    可能なスキャナプリンタによる画像入力処理を制御する
    スキャナプリンタサーバーシステムであって、 前記ネットワーク上のいずれかの情報処理装置は、前記
    スキャナまたは前記スキャナプリンタを利用するための
    ソフトウエアの起動時に、前記スキャナまたは前記スキ
    ャナプリンタから入力される原稿画像情報の転送先を指
    定する指定手段を有し、 前記スキャナまたは前記スキャナプリンタは、原稿画像
    の読み取り開始の指示を行うための指示手段を有し、 前記スキャナプリンタサーバーは、 前記指定手段により転送先が指定されるのに応じて、前
    記スキャナまたは前記スキャナプリンタから入力される
    原稿画像情報の転送モードとして自動転送モードを設定
    する設定手段と、 前記設定手段により自動転送モードが設定されているこ
    とを表示する表示手段と、 原稿画像の読み取り開始の指示が前記指示手段によりさ
    れるのに従って、前記スキャナまたは前記スキャナプリ
    ンタから入力された原稿画像情報を、前記指定手段によ
    り指定された転送先に転送する転送手段とを有すること
    を特徴とするスキャナプリンタサーバーシステム。
  12. 【請求項12】 所定のネットワークを介して複数の情
    報処理装置と通信可能に接続されたスキャナプリンタサ
    ーバーがスキャナまたは複写機能処理を行なうことが
    可能なプリンタスキャナによる画像入力処理を制御する
    スキャナプリンタサーバーシステムであって、前記スキャナまたは前記スキャナプリンタは、原稿画像
    の読み取り開始の指示を行うための指示手段を有し、 前記スキャナプリンタサーバーは、 前記スキャナプリンタサーバーの初期設定時に、あらか
    じめ指定された転送先に前記スキャナまたは前記スキャ
    ナプリンタから入力される原稿画像情報を自動転送する
    自動転送モードを設定する設定手段と、前記 設定手段により自動転送モードが設定されているこ
    を表示する表示手段と、原稿画像の読み取り開始の指示が前記指示手段によりさ
    れるのに従って、 前記スキャナまたは前記プリンタスキ
    ャナから入力された原稿画像情報を、あらかじめ指定さ
    れた転送先に転送する転送手段とを有することを特徴と
    するスキャナプリンタサーバーシステム。
  13. 【請求項13】 所定のネットワークを介して複数の情
    報処理装置と通信可能に接続されたスキャナプリンタサ
    ーバーが、スキャナまたは複写機能処理を行なうことが
    可能なスキャナプリンタによる画像入力処理を制御する
    スキャナプリンタサーバーシステムにおける自動画像転
    送方法であって、 前記スキャナまたは前記スキャナプリンタを利用するた
    めのソフトウエアの起動時に、前記スキャナまたは前記
    スキャナプリンタから入力される原稿画像情報の転送先
    を指定する指定ステップと、 転送先が指定されるのに応じて、前記スキャナまたは前
    記スキャナプリンタから入力される原稿画像情報の転送
    モードとして自動転送モードを設定する設定ステップ
    と、 自動転送モードが設定されていることを表示する表示ス
    テップと、 原稿画像の読み取り開始の指示が、前記スキャナ、前記
    スキャナプリンタ、前記スキャナプリンタサーバーのい
    ずれかで入力されるのに従って、前記スキャナまたは前
    記スキャナプリンタから入力された原稿画像情報を、前
    記指定ステップで指定された転送先に転送する転送ステ
    ップとを有することを特徴とする自動画像転送方法。
  14. 【請求項14】 前記転送先は、ファイルサーバーを含
    むことを特徴とする 請求項13に記載の自動画像転送方
    法。
  15. 【請求項15】 前記転送先は、いずれかの情報処理装
    置を含むことを特徴とする請求項13或いは14に記載
    の自動画像転送方法。
  16. 【請求項16】 設定された自動転送モードに基づく原
    稿画像情報の転送が終了するまで、前記スキャナまたは
    前記スキャナプリンタでの原稿画像の読み取り開始の指
    示を無効とすることを特徴とする請求項13乃至15の
    いずれかに記載の自動画像転送方法。
  17. 【請求項17】 設定された自動転送モードに基づく原
    稿画像情報の転送が終了するまで、いずれかの情報処理
    装置からの前記スキャナまたは前記スキャナプリンタの
    利用要求を無効とすることを特徴とする請求項13乃至
    15のいずれかに記載の自動画像転送方法。
  18. 【請求項18】 所定のネットワークを介して複数の情
    報処理装置と通信可能に接続されたスキャナプリンタサ
    ーバーが、スキャナまたは複写機能処理を行なうことが
    可能なプリンタスキャナによる画像入力処理を制御する
    スキャナプリンタサーバーシステムにおける自動画像転
    送方法であって、 前記スキャナプリンタサーバーの初期設定時に、あらか
    じめ指定された転送先に前記スキャナまたは前記スキャ
    ナプリンタから入力される原稿画像情報を自動転送する
    自動転送モードを設定する設定ステップと、 自動転送モードが設定されていることを表示する表示ス
    テップと、 原稿画像の読み取り開始の指示が、前記スキャナ、前記
    スキャナプリンタ、前記スキャナプリンタサーバーのい
    ずれかで入力されるのに従って、前記スキャナまたは前
    記プリンタスキャナから入力された原稿画像情報を、あ
    らかじめ指定された転送先に転送する転送ステップとを
    有することを特徴とする自動画像転送方法。
  19. 【請求項19】 前記転送先は、ファイルサーバーを含
    むことを特徴とする請求項18に記載の自動画像転送方
    法。
  20. 【請求項20】 前記転送先は、いずれかの情報処理装
    置を含むことを特徴とする請求項18或いは19に記載
    の自動画像転送方法。
  21. 【請求項21】 設定された自動転送モードに基づく原
    稿画像情報の転送が 終了するまで、前記スキャナまたは
    前記スキャナプリンタでの原稿画像の読み取り開始の指
    示を無効とすることを特徴とする請求項18乃至20の
    いずれかに記載の自動画像転送方法。
  22. 【請求項22】 設定された自動転送モードに基づく原
    稿画像情報の転送が終了するまで、いずれかの情報処理
    装置からの前記スキャナまたは前記スキャナプリンタの
    利用要求を無効とすることを特徴とする請求項18乃至
    20のいずれかに記載の自動画像転送方法。
  23. 【請求項23】 所定のネットワークを介して複数の情
    報処理装置と通信可能に接続され、スキャナまたは複写
    機能処理を行なうことが可能なプリンタスキャナによる
    画像入力処理を制御するスキャナプリンタサーバーであ
    って、 前記スキャナプリンタサーバーの初期設定時に、あらか
    じめ指定された転送先に前記スキャナまたは前記スキャ
    ナプリンタから入力される原稿画像情報を自動転送する
    自動転送モードを設定する設定手段と、 前記設定手段により自動転送モードが設定されているこ
    とを表示する表示手段と、 原稿画像の読み取り開始の指示を行うための指示手段
    と、 原稿画像の読み取り開始の指示が前記指示手段によりさ
    れるのに従って、前記スキャナまたは前記プリンタスキ
    ャナから入力された原稿画像情報を、あらかじめ指定さ
    れた転送先に転送する転送手段とを有することを特徴と
    するスキャナプリンタサーバー。
  24. 【請求項24】 前記転送先は、ファイルサーバーを含
    むことを特徴とする請求項23に記載のスキャナプリン
    タサーバー。
  25. 【請求項25】 前記転送先は、いずれかの情報処理装
    置を含むことを特徴とする請求項23或いは24に記載
    のスキャナプリンタサーバー。
  26. 【請求項26】 設定手段により設定された自動転送モ
    ードに基づく原稿画像情報の転送が終了するまで、いず
    れかの情報処理装置からの前記スキャナまたは前記スキ
    ャナプリンタの利用要求を無効とする制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項23乃至25のいずれかに記載
    のスキャナプリンタサーバー。
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