JP3257471B2 - 鋼板の四周疵防止熱間圧延方法 - Google Patents

鋼板の四周疵防止熱間圧延方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、厚鋼板等の熱間
圧延において、被圧延材の端面ダブルバルジ形状のオー
バーラップ部が成品幅内に食い込むことによる四周疵を
減少させ得る熱間圧延方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、厚板圧延は、被圧延材を長手方
向に数パス圧延する成形圧延工程と、被圧延材を90°
転回して所定の幅(=成品幅+耳代)に圧延する幅出し
圧延工程と、さらに被圧延材を90°転回して長手方向
に圧延して所定の厚さおよび長さを出す仕上圧延工程の
3工程からなっている。
【0003】このような厚板圧延において、圧延後の成
品には、被圧延材の端面から例えば20mm入った箇所
に、長手方向に連続するシーム疵(エッジ割れ)が発生
し、このようなシーム疵があると耳代を余分に必要と
し、歩留りが低下するという問題がある。このようなシ
ーム疵は、幅出し圧延における可逆圧延時に、前工程で
被圧延材の端面に形成されたしわが被圧延材表面に出て
くるためであり、これが次工程で圧延されて形成され
る。
【0004】また、一方で、圧延後の成品には、その端
面にダブルバルジ形状のオーバーラップ部が食い込むと
いう現象が発生し、このようなダブルバルジ形状のオー
バーラップ部の食い込みが成品幅内にまで及ぶと、その
成品は即格落となってしまうばかりでなく、格落を避け
るために耳代を余分に必要とし、この場合も歩留りが低
下するという問題がある。このようなダブルバルジ形状
のオーバーラップ部は、幅出し圧延における可逆圧延時
に形成される。
【0005】従来においては、シーム疵の発生を防止
し、あるいはダブルバルジ形状を制御する技術として、
次のような方法が提案されている。
【0006】 特開昭56−19908号公報 これは、軽圧下の成形圧延を行った後、被圧延材を90
°転回して被圧延材の表層部のみを延ばす軽圧下の初期
幅出し圧延を行って、被圧延材の端部にダブルバルジの
オーバーラップを形成することで耳割れ部分が端面から
中央内側に大きく入るのを防止し、次いで通常圧下の幅
出し圧延を行うことにより、疵の発生を防止する方法で
ある。
【0007】 特開平1−210113号公報 これは、圧延途中において被圧延材の圧延方向に沿う端
面の形状を測定し、この測定結果に基づいて被圧延材の
上部・下部に位置する冷却装置を制御することにより、
圧延途中の被圧延材の表裏面に冷却差を付け、表裏面の
伸び差を制御してダブルバルジのオーバーラップ位置や
シングルバルジの変曲点を板厚中心に位置させ、表裏面
のシーム疵の中央内側への奥行き量を減少させる方法で
ある。
【0008】 特開平8−112611号公報 これは、圧延途中において被圧延材の圧延方向に沿う端
面の形状を測定し、この測定結果に基づいて次の被圧延
材の加熱工程の鋼片加熱炉における上下の加熱量(上下
バーナーガス流量比)を制御することにより、被圧延材
の表裏面の伸び差を制御してダブルバルジのオーバーラ
ップ位置やシングルバルジの変曲点を板厚中心に位置さ
せ、表裏面のシーム疵の中央内側への奥行き量を減少さ
せる方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなの方法では、被圧延材の端部にダブルバルジの
オーバーラップを積極的に形成することでシーム疵を防
止する方法であり、オーバーラップ量が大きくなるた
め、歩留りとしては悪化する問題がある。
【0010】の方法では、熱間圧延途中の鋳片の端面
形状を測定した後、上下の冷却水を制御して表裏面の温
度を調節し、このような冷却後に圧延を再開するため、
圧延ピッチ(スラブ/時間)が低下する欠点がある。ま
た、強度や靱性の改善等を図る制御圧延材等の仕上げ温
度指定材では、所定条件での冷却制御圧延ができず、制
御圧延材等には適用が困難である。
【0011】の方法では、圧延途中の被圧延材の端面
形状を測定し、その測定結果に基づいて次材以降の被圧
延材の加熱工程における加熱炉内上下バーナーガス流量
比を制御する方法であるため、圧延途中材に対応できな
いという問題がある。
【0012】さらに、〜の方法は、いずれも、被圧
延材の表裏面におけるシーム疵の奥行き量を減少させる
方法であり、被圧延材の端面ダブルバルジ形状のオーバ
ーラップ部が成品幅内に食い込むことによる四周疵には
対応することができないという問題がある。
【0013】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、被圧延材の端面ダブ
ルバルジ形状のオーバーラップ部が成品幅内に食い込む
ことによる四周疵の発生を解消することができ、しかも
圧延途中において容易かつ迅速に対応することができ、
さらに制御圧延材等の仕上げ温度指定材にも適用が可能
となる鋼板の四周疵防止熱間圧延方法を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る鋼板の四
周疵防止熱間圧延方法は、図1に示すように、圧延パス
スケジュールに基づいて実施される鋼板の熱間圧延の幅
出し圧延工程における幅出し圧延途中パスにおいて、被
圧延材の長手方向に平行な端面の形状を測定し、この測
定結果から端面のバルジ形状およびオーバーラップ量を
認識すると共に、該幅出し圧延パススケジュールに従っ
て幅出し圧延を完了した段階でダブルバルジ形状のオー
バーラップ部が成品幅内に食い込むか否かを判定し、ダ
ブルバルジ形状のオーバーラップ部が成品幅内に食い込
と予測された場合、ダブルバルジ形状のオーバーラッ
プ部が成品幅内に食い込むことのないように幅出し圧延
パススケジュールの再計算を行って残りの幅出し圧延パ
ススケジュールを修正し、この修正された幅出し圧延パ
ススケジュールに従って残りの幅出し圧延を行うことを
特徴とする。
【0015】被圧延材の端面形状の測定は、例えば粗圧
延機のローラテーブルの両側方に設置したレーザー距離
計等の端面形状測定器で行う。この端面形状測定器によ
る幅出し圧延途中パスにおける被圧延材の長手方向に平
行な端面の形状の測定結果を、演算処理装置で演算処理
し、前記端面のバルジ形状およびオーバーラップ量を認
識すると共に、被圧延材の該幅出し圧延パススケジュー
ルにおいて幅出し圧延を完了した段階でダブルバルジ形
状のオーバーラップ部が成品幅内に食い込むか否かを判
定し、このダブルバルジ形状のオーバーラップ部が幅出
し圧延を完了した段階で成品幅内に食い込むと予測され
る場合、圧延パススケジュール演算処理装置において、
ダブルバルジ形状のオーバーラップ部が幅出し圧延を完
了した段階で成品幅内に食い込むことがないように幅出
し圧延パススケジュールの再計算を行って、被圧延材の
幅を拡大するパス数および圧下量等を決定し、この新た
な幅出し圧延パススケジュールに従って残りの幅出し圧
延を行う。
【0016】以上のような構成において、圧延パススケ
ジュールに基づいて通常の熱間圧延が開始され、幅出し
圧延パスの途中において、ターンテーブル等で90°転
回された被圧延材の長手方向に平行な両端面の形状が測
定され、この測定結果を演算処理することにより、被圧
延材端面のバルジ形状およびオーバーラップ量が認識さ
れる。被圧延材端面がダブルバルジ形状であった場合に
は、幅出し圧延途中の被圧延材の該幅出し圧延パススケ
ジュールに従って幅出し圧延を完了した段階で、成品幅
の採取が可能か否かが、演算式[(被圧延材幅出し圧延
途中幅−両端オーバーラップ量)×残幅出し比−耳代]
の演算結果と成品幅とを比較することにより判定され、
次の(1)式のように成品幅採取不能(成品幅>演算結
果)と判断した場合には、オーバーラップ部が成品幅内
に食い込むことがないように幅出し圧延パススケジュー
ルの再計算を行い、この修正された幅出し圧延パススケ
ジュールに従って残りの幅出し圧延を行い、被圧延材の
幅を拡大して成品幅を確保する。次の(2)式のように
成品幅採取可能(成品幅≦演算結果)と判断した場合に
は、元の幅出し圧延パススケジュールに従って幅出し圧
延を続行する。これにより、仕上げ圧延後の成品におい
て、ダブルバルジ形状のオーバーラップ部が成品幅内に
食い込むことがなく、オーバーラップの成品幅内に食い
込むことによる成品四周疵を皆無とすることができる。
【0017】
【数1】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示する実施の
態様に基づいて詳細に説明する。これは、連続鋳造鋳片
の熱間圧延に適用した例である。熱間圧延ラインは、粗
圧延機により成形(形状調整)圧下・幅出し圧下などを
行う粗圧延工程と、仕上圧延機により仕上げ圧下を行う
仕上げ圧延工程からなる。図1(b)に示すように、成
形圧下では、スラブ長手方向Lを圧延方向とし、幅出し
圧下では、スラブをターンテーブル等により90°転回
してスラブ幅方向Wを圧延方向とし、仕上げ圧下では、
スラブをさらに90°転回してスラブ長手方向Lを圧延
方向として、圧延が行われる。
【0019】このような熱間圧延ラインにおいて、図1
(a)に示すように、粗圧延機のローラテーブルの両側
方にレーザー距離計等の端面形状測定器1を設置し、幅
出し圧延工程の幅出し圧延途中パスにおいて、ターンテ
ーブル等により90°転回されたスラブS2 の長手方向
Lに平行な端面の形状を、レーザー等をスラブ厚み方向
にスキャンさせて測定する。各端面形状測定器1の測定
結果は演算処理装置2に入力し、この演算処理装置2に
おいて演算処理して端面バルジ形状およびオーバーラッ
プ量を認識し、後述するように幅出し圧延が完了した時
点における成品幅の採取が可能か判定する。判定結果
は、圧延パススケジュール演算処理装置3に出力され、
後に詳述するように、成品幅採取不能と判定された場合
には、幅出し圧延パススケジュールの再計算を実施し、
この新たな幅出し圧延パススケジュールで残りの幅出し
圧延を実施する。
【0020】以上のような構成において、スラブSを加
熱炉より抽出後、圧延パススケジュールに基づいて通常
の熱間圧延を開始し、幅出し圧延途中パスにおいて、タ
ーンテーブル等によりスラブを90°転回し、ローラー
テーブル上のスラブS2 の長手方向Lに平行な両端面の
形状を端面形状測定器1で測定する。演算処理装置2で
は、測定結果からダブルバルジ形状であるか否かを判定
すると共に、ダブルバルジ形状であった場合、オーバー
ラップ量aの演算を行い、この時の両端面のオーバーラ
ップ量に基づいて、幅出し圧延途中の被圧延材において
該幅出し圧延パススケジュールに従って幅出し圧延を完
了した場合に、成品幅の採取が可能かどうかの判定を行
う。この成品幅採取可否の判定には、次式を用いる。
【0021】
【数2】
【0022】以上の判定結果は、圧延パススケジュール
演算処理装置3に出力され、(1)式の成品幅採取不能
と判定された場合には、オーバーラップ部が成品幅内に
食い込むことがないように幅出し圧延パススケジュール
の再計算を圧延パススケジュール演算処理装置3により
行って、被圧延材の幅を拡大するパス数および圧下量等
を決定し、この修正された圧延パススケジュールに従っ
て残りの幅出し圧延を行う。成品幅採取可能と判定され
た場合には、元の幅出し圧延パススケジュールに従って
残りの幅出し圧延が続行される。
【0023】幅出し圧延後に仕上げ圧延がなされ、耳代
を切断除去して成品が得られるが、幅出し圧延途中パス
において(1)式を満たす場合には、修正された幅出し
圧延パススケジュールに従って残りの幅出し圧延が実施
され、被圧延材の幅が拡大されることにより、(2)式
を満足することとなり、(2)式を満たせば、仕上げ圧
延後の成品において、ダブルバルジ形状のオーバーラッ
プ部が成品幅内に食い込むことがなく、オーバーラップ
部の成品幅内に食い込むことによる成品四周疵を皆無と
し、ひいては成品の格落を皆無とすることができる。幅
出し圧延途中パスにおいて(2)式を満たす場合には、
そのまま元の幅出し圧延パススケジュールに従って幅出
し圧延を続行する。この場合も、ダブルバルジ形状のオ
ーバーラップ部が成品幅内に食い込むことがないことは
いうまでもない。
【0024】また、成品端部における表裏面のシール疵
もオーバーラップ部と同様に成品幅内に入ることがな
い。なお、シングルバルジ形状の場合には、オーバーラ
ップ部がないため、オーバーラップ部による四周疵が発
生することはなく、そのまま幅出し圧延を続行すること
になる。
【0025】また、本発明では、幅出し圧延パススケジ
ュールの再計算を行って残りの幅出し圧延を行うだけで
よいため、圧延途中において容易かつ迅速に対応するこ
とができ、全てのスラブに対してオーバーラップ部によ
る四周疵発生を防止することができる。また、通常の熱
間圧延設備に簡単な計測機器を付加するだけでよいた
め、安価にオーバーラップ部による四周疵発生を防止す
ることができる。さらに、圧延のみで対応できるので、
通常の水冷制御を行うことができ、制御圧延材等の仕上
げ温度指定材にも適用が可能となる。
【0026】
【実施例】図2、図3、図4の表に示した各スラブを1
140°C×4時間で加熱し、その後、粗圧延機の水平
ロールにより形状成形パスを完了し、次いで幅出し圧延
を4パス実施予定のところ2パスまで完了し、幅出し圧
延パスが残り2パスとした時の被圧延材の端面形状をレ
ーザー距離計で測定した。測定結果を図2、図3、図4
のグラフに示す。
【0027】図2の場合、幅出し圧延を2パス完了した
時点でレーザー距離計により被圧延材の端面形状を測定
認識し、オーバーラップ量の演算を行っている。その結
果、幅出し圧延を2パス完了した時点の被圧延材の端面
形状は、圧延ラインのドライブサイド・ワークサイド共
にダブルバルジ形状を有しており、さらにオーバーラッ
プ量は、ドライブサイドで12mm、ワークサイドで1
0mmとなっている。
【0028】前記した判定式を演算してみると、次の
(I) に示すような結果となり、実際には、幅出し圧延を
2パス完了した時点で圧延幅を確保できていないことが
わかる。
【0029】
【数3】
【0030】そこで、前記(II)に示すように、被圧延材
幅出し圧延途中幅・両端オーバーラップ量と幅出し完了
予定サイズを用いて残幅出し比を求め、この大きくなっ
た残幅出し比(=1.260 >1.250 )を基に、幅出し圧延
パススケジュールの残りの数パス分を再計算し、この修
正したパス数、各パス圧下量等により残りの幅出し圧延
を行い、被圧延材の幅を拡大して成品幅を確保した。こ
こで、前記幅出し圧延パススケジュールの残りの数パス
分については、少なくとも1パス以上を必要とし、圧延
機の持つ仕様およびその能力としての最大圧延荷重、最
大圧延トルク等、さらにスラブの持つ材質特性、スラブ
温度、材料変形抵抗等を勘案しつつ、パス数、各パス圧
下量等の決定を行う。
【0031】また、図3、図4についても、ダブルバル
ジ形状を有しており、被圧延材幅出し圧延途中幅・ダブ
ルバルジ形状の奥行き量に従って幅出し圧延パススケジ
ュールの再計算を実施して残りの幅出し圧延を実施した
ところ、図2と同様の効果を得た。
【0032】以上から、本発明では、成品端部のオーバ
ーラップ部食い込みによる四周疵については、従来0.
8%が0.2%に、格落については、従来0.3%が
0.1%にと大幅に向上した。
【0033】なお、以上は連続鋳造スラブについて説明
したが、これに限らず、分塊スラブなど他の厚板の熱間
圧延にも本発明を適用できることはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】前述の通り、この発明は、圧延パススケ
ジュールに基づいて、鋼板の熱間圧延の幅出し圧延工程
における幅出し圧延途中パスにおいて、被圧延材の長手
方向に平行な端面の形状を測定し、この測定結果から端
面のバルジ形状およびオーバーラップ量を認識し、該幅
出し圧延パススケジュールに従って幅出し圧延を完了し
た段階でタブルバルジ形状のオーバーラップ部が成品幅
内に食い込むと予測された場合、ダブルバルジ形状のオ
ーバーラップ部が成品幅内に食い込むことのないように
幅出し圧延パススケジュールの再計算を行い、これに基
づいて残りの幅出し圧延を行うようにしたため、次のよ
うな効果が得られる。
【0035】(1) ダブルバルジ形状のオーバーラップ部
およびシール疵が成品切断後の成品端面に入ることがな
く、四周疵発生を防止し、格落あるいは余分な耳代によ
る歩留低下を防止することができる。
【0036】(2) 幅出し圧延途中において幅出し圧延パ
ススケジュールの再計算を行って残りの幅出し圧延パス
を行うだけでよいため、圧延途中において容易かつ迅速
に対応することができ、全ての被圧延材の四周疵発生を
防止することができる。また、通常の圧延設備に簡単な
計測機器を付加するだけでよいため、安価に対応するこ
とができる。
【0037】(3) 圧延のみで対応できるため、通常の水
冷制御を行うことができ、制御圧延材等の仕上げ温度指
定材にも適用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明に係る四周疵防止熱間圧延方
法を実施するための装置を示す概略斜視図、(b)は熱
間圧延工程におけるスラブの状態を示す概略平面図であ
る。
【図2】被圧延材の各段階でのサイズと、幅出し圧延パ
ス途中で測定されたオーバーラップ量を示す表およびグ
ラフ(例1)である。
【図3】被圧延材の各段階でのサイズと、幅出し圧延パ
ス途中で測定されたオーバーラップ量を示す表およびグ
ラフ(例2)である。
【図4】被圧延材の各段階でのサイズと、幅出し圧延パ
ス途中で測定されたオーバーラップ量を示す表およびグ
ラフ(例3)である。
【符号の説明】
S…スラブ(鋼片,鋼板) a…オーバーラップ量 1…端面形状測定器 2…演算処理装置 3…圧延パススケジュール演算処理装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延パススケジュールに基づいて実施さ
    れる鋼板の熱間圧延の幅出し圧延工程における幅出し圧
    延途中パスにおいて、被圧延材の長手方向に平行な端面
    の形状を測定し、この測定結果から端面のバルジ形状お
    よびオーバーラップ量を認識すると共に、該幅出し圧延
    パススケジュールに従って幅出し圧延を完了した段階で
    ダブルバルジ形状のオーバーラップ部が成品幅内に食い
    込むか否かを判定し、ダブルバルジ形状のオーバーラッ
    プ部が成品幅内に食い込むと予測された場合、ダブルバ
    ルジ形状のオーバーラップ部が成品幅内に食い込むこと
    のないように幅出し圧延パススケジュールの再計算を行
    って残りの幅出し圧延パススケジュールを修正し、この
    修正された幅出し圧延パススケジュールに従って残りの
    幅出し圧延を行うことを特徴とする鋼板の四周疵防止熱
    間圧延方法。
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