JP3257120B2 - 遺伝子およびその形質転換体ならびにポリペプチドの製造方法 - Google Patents

遺伝子およびその形質転換体ならびにポリペプチドの製造方法

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JP3257120B2
JP3257120B2 JP4401493A JP4401493A JP3257120B2 JP 3257120 B2 JP3257120 B2 JP 3257120B2 JP 4401493 A JP4401493 A JP 4401493A JP 4401493 A JP4401493 A JP 4401493A JP 3257120 B2 JP3257120 B2 JP 3257120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遺伝子およびその発現に
関する。より具体的には、本発明は、フミコーラ(Hu
micola)属に属する微生物由来のプロティンジス
ルフィドイソメラーゼ(以下「PDI」と略記する)活
性を有するポリペプチドのアミノ酸配列をコードする塩
基配列を含む構造蛋白質遺伝子、このような遺伝子を組
み込んだ発現ベクターにより形質転換された形質転換体
およびその形質転換体を用いたPDI活性を有するポリ
ペプチドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蛋白質におけるジスルフィド結合の形成
は、蛋白質の立体構造の保持とそれに伴う活性発現にき
わめて重要な役割を果している。PDIは、Anfin
senらにより始めてジスルフィド結合の形成を触媒す
る酵素として見出され〔J.Biol.Chem.,
38,628,(1963)〕、イン・ビトロ(inv
itro)において、還元型やスクランブル型(分子内
部の複数のジスルフィド結合を非天然型に組み換え、不
活性としたもの)のリボヌクレアーゼに作用して、正し
いジスルフィド結合の生成を促進し、活性型とする作用
を持つ。PDIは哺乳動物の各組織に幅広く分布し、と
くにジスルフィド結合を有する蛋白質の合成や分泌の盛
んな臓器で活性が高い〔Methods in Enz
ymology107,281,(1984)〕。従
って、PDIはイン・ビトロにおいてもジスルフィド結
合の形成に係わっていると考えられている。
【0003】現在までに、PDIは哺乳動物以外にも緑
藻〔Biochemical J268,63(19
90)〕、酵母〔J.Biochem108,846
(1990)〕にも存在が知られており、これらの共通
する特徴としては、分子量52,000〜62,000
の同一なサブユニット2個から成る2量体で等電点4.
0〜4.5という性質を持つことが知られている。ま
た、アミノ酸配列上の特徴としては、サブユニットポリ
ペプチド鎖の中に活性部位と考えられている配列(Trp-
Cys-Gly-His-Cys-Lys)を2個有することが挙げられる。
【0004】PDIの産業上の利用性としては、大腸菌
等で生産される組換え蛋白質のリフォールディングへの
適用が考えられる。ここで、リフォールディングとは、
誤ったジスルフィド結合のかかりかたにより本来の生理
活性を示さない蛋白質を、正しいジスルフィド結合にか
け直すことにより活性型に変換することをいう。近年の
急速な遺伝子工学技術の進歩により真核生物の蛋白質が
原核生物で大量生産されるようになってきたが、こうし
て得られる組換え型蛋白質は正しいジスルフィド結合を
欠いていたり、誤った結合のかかり方をもっていたりす
る場合がある。従来、上記のようなジスルフィド結合の
不備を修正するには、化学的な酸化還元反応を利用する
方法(特開平1−131195号公報)が知られてい
る。しかし、生体内で機能している可能性のあるPDI
を利用した方が、組換え型蛋白質、特に多数のジスルフ
ィド結合を有する蛋白質の場合にはより有効であると考
えられる。さらに、PDIをコードする遺伝子を宿主生
物に導入し、目的とする組換え蛋白質とPDIを同時に
発現してリフォールディングさせることも可能である。
【0005】このようなPDI自体およびPDIをリフ
ォールディングに利用する手法は、すでに公表されてい
る(特開平4−197176号、特開平2−460号、
特開昭64−20086号および特開昭63−2947
96号公報)。しかしながら、ここで用いられているP
DIは哺乳動物と酵母に由来するものであり、上記のよ
うな目的に使用するには安定性の点で問題がある。そこ
で本発明者らは、従来のPDIに比べ、有意に安定性が
高く、広い温度範囲で使用でき、さらにリフォールディ
ング反応に際して一般的に添加が必要とされるスルフヒ
ドリル基含有還元剤、たとえばジチオスレイトール(以
下「DTT」と略記する)に対して幅広い濃度耐性を有
するカビ由来PDI活性物質を見い出し、カビ菌体から
の製造法とともに先に提案した(特願平4−13525
4号明細書)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このPDI
活性物質はリフォールディングに用いる酵素としては従
来のいずれのPDIよりも優れた性質をもつが、生産菌
としてカビを利用するために取得できるPDIの量が限
られており、純度の高いPDIの大量生産技術の開発が
強く望まれていた。
【0007】従って、本発明の目的は、カビに由来し、
そして上記各種特性に優れたPDI活性を有す蛋白質
(以下「カビPDI蛋白質」と略記する場合もある)を
効率よく大量生産できる方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記で得
られたカビPDI蛋白質のアミノ酸配列について鋭意研
究を行なってきた。その結果、得られた情報をもとにP
CR法によりカビPDI遺伝子の一部を特異的に増幅
し、得られたDNA断片をプローブとしてカビPDI遺
伝子の全長をカビ菌体よりクローニングすることに成功
した。さらに、こうして得られた遺伝子を含む組換えD
NAを構築し、かかる組換えDNAで形質転換された形
質転換体を培養すると、カビPDI活性をもつポリペプ
チドが生産されることを見い出した。
【0009】従って、本発明によれば、上記カビPDI
蛋白質をコードする塩基配列を含有する構造遺伝子また
はその誘導体が提供される。カビPDI蛋白質のうち、
特に優れた特性を有するフミコーラ・インソレンス(
umicola insolens)の1菌株に由来す
るものは、添付配列表の配列番号1で示されるアミノ酸
配列を有するので、少なくともかかるアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列を有する遺伝子が好ましいものとして
挙げられる。
【0010】その一例としては、添付配列表の配列番号
2に示される塩基配列のうち塩基170(併記されるア
ミノ酸配列のSer(+1)をコードするコドンの第1
塩基T)〜1624(併記されるアミノ酸配列の前記S
erから始まり、アミノ酸485個目のLeuをコード
するコドンの第3塩基T)を少なくとも含んでなるもの
が挙げられる。また、さらなる塩基配列を含むものの具
体例としては、上記配列番号2に示される塩基配列17
0〜1624の5′上流に翻訳開始コドンATGかまた
はその配列中の110(アミノ酸配列−20のMetを
コードするコドンの第1塩基A)〜169(アミノ酸配
列−1のAlaをコードするコドンの第3塩基C)が付
加された塩基配列の遺伝子が挙げられる。さらに、上記
配列番号2に示される塩基配列170〜1624の5′
上にGACまたはATCGACが付加された塩基配列の
遺伝子も本発明の範囲内に入る。
【0011】これらの遺伝子の誘導体としては、それを
発現して得られるポリペプチドが所望のPDI活性を有
するものであれば限定されるものでなく、例えば、上記
170〜1624で示される塩基から既知の方法で調製
できるその一部の領域が置換もしくは欠失したものや新
たに一定のオリゴヌクレオチドが挿入されたものが挙げ
られる。また、無論のこと、コドンのゆらぎの範囲内、
すなわち上記配列番号1で示されるアミノ酸配列を変え
ない範囲で上記170〜1624の塩基配列の塩基が変
化したもの、ならびにそれらの誘導体も本発明の遺伝子
に包含される。したがって、本発明にいう配列表1に示
されるアミノ酸配列の活性同等配列とは、上記誘導体の
発現により生産されるポリペプチドのアミノ酸配列を意
味する。
【0012】本発明によれば、上記遺伝子またはその誘
導体を含有するベクターで形質転換された形質転換体が
提供される。かかるベクターは自律増殖し、いわゆる発
現型であることが好ましい。かかる形質転換体は、たと
えば以下のように調製できる。まず、(i)カビ菌体よ
りカビPDIをコードするmRNAを分離し、(ii)該
RNAから単鎖の相補DNA(cDNA)を、次いで二
重鎖DNAを合成し、(iii) 該相補DNAをファージ又
はプラスミドに組み込み、(iv)得られた組み換えファ
ージまたはプラスミドで宿主を形質転換し、(v)得ら
れた形質転換体を培養後、形質転換体から適当な方法、
たとえば抗カビPDI抗体を用いたイムノアッセイ、放
射性同位元素で標識されたプローブを用いるプラーク・
ハイブリダイゼーションやコロニーハイブリダイゼーシ
ョンにより目的とするDNAを含有するファージ又はプ
ラスミドを単離し、(vi)そのファージまたはプラスミ
ドから目的とするクローン化DNAを切り出し、(vii)
該クローン化DNAをベクター中のプロモーターの下流
に連結し、この発現ベクターで形質転換することにより
調製することができる。
【0013】カビ菌体からRNAを調製する方法として
は、グアニジンチオシアネート法〔Biochemis
try18,5294(1979)〕などが挙げられ
る。このようにして得られたRNAを鋳型とし、逆転写
酵素を用いて、たとえばGublerらの方法〔Gen
25,263(1983)〕に従いcDNAを合成
し、得られたcDNAをプラスミドやファージに組み込
む。このようなcDNAを組み込むプラスミドとして
は、たとえば大腸菌由来のpBR322〔Gene
,95(1977)〕,pBR325〔Gene
,121(1978)〕,pUC12〔Gene
,259(1982)〕,pUC13〔Gene
,259(1982)〕、枯草菌由来のpUB110
Biochem.Biophys.Res.Comm
un112,678(1983)〕などが挙げられ、
これらの一部は市販されている。その他のものであって
も、宿主内で複製保持されるものであれば、いずれをも
用いることができる。またcDNAを組み込むファージ
ベクターとしては、たとえばλgt11〔Proc.N
atl.Acad.Sci.USA80,1194
(1983)〕,λZapII(Stratagene社
より入手可)などが挙げられるが、その他のものであっ
ても、宿主内で自律増殖できるものであればよい。プラ
スミドにcDNAを組み込む方法としては、たとえば
olecular Cloning,2ndEd.Co
ld Spring Harbor Laborato
ry.(1989)に記載の方法などが挙げられる。ま
たファージベクターにcDNAを組み込む方法として
は、たとえばDNA cloning,a pract
icalapproach,49(1985)に記
載の方法などが挙げられる。このようにして得られたプ
ラスミドやファージベクターは、当業者が容易に入手し
得る適当な宿主たとえば大腸菌、枯草菌などに導入する
ことにより形質転換体を得ることができる。
【0014】上記大腸菌の例としては、エシェリヒア・
コリ(Escherichia coli)K12 D
H1〔Proc.Natl.Acad.Sci.US
60,160(1968)〕、同JM105〔Nu
cl.Acids.Res.,,309(198
1)〕、同JA221〔J.Mol.Biol.,12
,517(1978)〕、同HB101〔J.Mo
l.Biol.,41,459(1969)〕、同C6
00〔Genetics39,440(1954)〕
などが挙げられる。枯草菌としては、たとえばバチルス
・ズブチリス(Bacillus subtilis
MI114〔Gene, 24,255(1983)〕、
同207−21〔J.Biochem95,87(1
984)〕などが挙げられる。
【0015】プラスミドで宿主を形質転換する方法とし
ては、たとえばManiatis.TらのMolecu
lar Cloning,2nd Ed.Cold S
pring Harbor Laboratory.
(1989)に記載のカルシウムクロライド法あるいは
カルシウムクロライド/ルビジウムクロライド法などが
挙げられる。またファージベクターはたとえば、増殖さ
せた大腸菌にインビトロパッケージング法を用いて導入
することができる。こうして得られた形質転換体から既
知の方法、たとえばコロニーハイブリダイゼーション法
Gene, 10,63(1980)〕、プラークハイ
ブリダイゼーション法〔Science196,18
0(1977)〕およびDNA塩基配列決定法〔Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA74,56
0(1977)〕を用い、求めるクローンを選抜する。
こうしてクローン化されたカビPDIをコードする塩基
配列を含有するDNAを有するベクターを保持する微生
物を得ることができる。
【0016】次に、これらの微生物からプラスミドやフ
ァージベクターを単離する。該単離法としては、アルカ
リ抽出法〔Nucl.Acids.Res,151
3(1979)〕などが挙げられる。上記クローン化さ
れたカビPDIをコードする塩基配列を含有するDNA
を有するプラスミドまたはファージベクターは目的によ
りそのまま、または制限酵素で消化して使用することが
できる。クローン化された遺伝子は、発現に適したベク
ター中のプロモーターの下流に連結して発現型ベクター
を得ることができる。ベクターとしては、上記大腸菌由
来のプラスミド(たとえば、pBR322,pBR32
5,pUC12,pUC13,ptrp781)、枯草
菌由来プラスミド(たとえば、pUB110,pTM
5,pC194)、酵母由来プラスミド(たとえば、p
SH19,pSH15,pGLD906,pGLD90
6−1,pCDX,pKSV−10)あるいはλファー
ジなどのバクテリオファージおよびレトロウィルス、ワ
クシニアウィルスなどの動物ウィルスが挙げられる。
【0017】上述のように、本発明の遺伝子はその5′
末端に翻訳開始コドンとしてのATGを有し、また3′
末端には翻訳終始コドンとしてのTAA,TGAまたは
TAGを有していてもよい。さらに該遺伝子を発現させ
るにはその上流にプロモーターを接続する。本発明で用
いられるプロモーターとしては、遺伝子の発現に用いる
宿主に対応して適切なプロモーターであればいかなるも
のでもよい。形質転換する際の宿主が大腸菌である場合
は、trpプロモーター、lacプロモーター、rec
プロモーター、λPL プロモーター、lppプロモータ
ーなどが使用できる。また宿主が枯草菌である場合は、
SPO1プロモーター、SPO2プロモーター、pen
pプロモーターなどが、そして宿主が酵母である場合
は、p1105プロモーター、PGKプロモーター、G
AP(GLD)プロモーター、ADHプロモーターなど
が都合よく使用される。宿主が動物細胞である場合に
は、SV40由来のプロモーター、レトロウィルスのプ
ロモーターなどを使用することができる。
【0018】このように作製された本発明の遺伝子また
はその誘導体を含有するベクターを用いて、形質転換体
を製造する。宿主としては、当業者が容易に入手し得る
大腸菌、枯草菌、放線菌などの原核生物や酵母、カビ、
動物細胞などの真核生物が挙げられる。上記大腸菌、枯
草菌の具体例としては、前記したものと同様のものが挙
げられる。上記酵母の具体例としては、たとえばサッカ
ロミセス・セレビシェ(Saccharomyces
cerevisiae)AH22、同AH22R- 、同
NA87−11Aおよび同DKD−5Dなどが挙げられ
る。上記動物細胞の具体例としては、たとえばサル細胞
COS−7,Vero、チャイニーズハムスター細胞、
マウスL細胞などが挙げられる。上記大腸菌を形質転換
するには、たとえば、Pro.Natl.Acad. S
ci.USA69,2110(1972)やGen
, 17,107(1982)などに記載の方法に従っ
て行うことができる。酵母を形質転換するには、たとえ
ば、Proc.Natl.Acad.Sci.USA
75,1929(1978)に記載の方法に従って行う
ことができる。動物細胞を形質転換するには、たとえ
ば、Virology,52,456(1973)に記
載の方法に従って行なわれる。
【0019】このようにして、本発明の遺伝子またはそ
の誘導体を含有するベクターで形質転換された形質転換
体を得ることができる。また、本発明によれば、上記形
質転換体を栄養培地で培養し、培養物中に前記アミノ酸
配列またはその活性同等配列を含んでなるポリペプチド
を産生蓄積させ、次いでこれを採取することを特徴とす
るPDI活性を有するポリペプチドの製造方法が提供さ
れる。
【0020】宿主として大腸菌、枯草菌、放線菌、酵母
またはカビを使用した形質転換体を培養する場合、培養
に使用される栄養培地としては液体培地が適当であり、
その中には該形質転換体の成育に必要な炭素源、窒素
源、無機物その他必要に応じて微量金属元素もしくはビ
タミンまたは宿主が選択マーカーを有するときはその選
択に寄与する抗生物質、などが添加される。炭素源とし
ては、たとえばグルコース、デキストリン、可溶性でん
ぷん、ショ糖などが、窒素源としては、たとえばアンモ
ニウム塩類、硝酸塩類、ペプトン、肉エキスなどの無機
または有機物質が、無機物としては塩化カルシウム、リ
ン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシウムなどが挙げら
れる。より具体的には、宿主が大腸菌の場合、用いる培
地は、たとえばグルコースおよびカザミノ酸を含むM9
培地〔J.Exp.Mol.Genet.p.431
Cold Spring Harbor Labora
tory,New York.1972 〕が好まし
い。培養は通常14〜43℃で約3〜24時間行い、必
要により通気やかく拌を加える。宿主が枯草菌の場合、
上記培地を用い培養は通常30〜40℃で約6〜24時
間行い、必要により、通気やかく拌を加える。宿主が酵
母の場合、培地としてはたとえばBurkholder
最小培地〔Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA77,4505(1980)〕、低Pi培地〔
iochem.Biophys.Res.Commu
138,268(1986)〕などを使用する。こ
れらの培地のpHは約5〜8に調整するのが好ましい。培
養は通常約20〜35℃で約24〜72時間行い、必要
に応じて通気やかく拌を加える。宿主が動物細胞である
形質転換体を培養するさい、培地としては、たとえば約
5〜20%の牛胎児血清を含むMEM培地〔Scien
ce122,501(1952)〕、RPMI164
0培地〔J.Am.Med.Assoc199,51
9(1967)〕などが挙げられる。pHは約6〜8であ
るのが好ましい。培養は通常約30〜40℃で約15〜
60時間行い、必要に応じて通気やかく拌を加える。
【0021】本発明のカビPDI活性を有するポリペプ
チドは細胞内又は細胞外に産生され、蓄積される。細胞
内の該ポリペプチドを培養物から抽出するにさいして
は、培養後既知の方法で細胞を集め、塩酸グアニジンや
尿素などの蛋白質変性剤を含む緩衝液やトリトン(Tr
iton)X−100(商標)などの界面活性剤を含む
緩衝液中に細胞を懸濁させたのち、遠心分離により該ポ
リペプチドを含む上澄液を得る方法、あるいはガラスビ
ーズによる破砕、超音波処理、リゾチームなどの酵素処
理や凍結融解法によって細胞を破壊したのち、遠心分離
により目的のポリペプチドを含む上澄液を得る方法など
で処理する。これらの上澄液や細胞外に産生され、蓄積
されたポリペプチドを分離、精製するには既知の分離、
精製法を適宜組み合わせて実施すればよい。これらの分
離、精製法としては、塩析や溶媒沈殿法などの溶解度の
差を利用する方法、透析法、限外濾過法、ゲル濾過法な
どの分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマトグ
ラフィーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニティ
クロマトグラフィーなどの特異的親和性を利用する方
法、逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の差
を利用する方法、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフ
ィーなどの特異的吸着性を利用する方法などが挙げられ
る。上記で得られるポリペプチドの活性は、基質として
スクランブル型リボヌクレアーゼを用いて活性型リボヌ
クレアーゼに変換する速度を測定することにより求めら
れる〔Methods in Enzymology
107,281,(1984)〕。
【0022】
【作用】本発明の製造方法により得られるポリペプチド
は任意の蛋白質中に存在するスルフヒドリルおよびジス
ルフィド間の交換反応を触媒して、天然型のジスルフィ
ド結合を形成する機能を有する。さらに詳しくは、該ポ
リペプチドは溶存酸素や酸化型グルタチオン(GSS
G)−還元型グルタチオン(GSH)混合物や、ジチオ
スレイトール(DTT)、2−メルカプトエタノール
(2−ME)などの還元剤の存在下で、還元蛋白質や非
天然型ジスルフィド結合を有する酸化型タンパク質に作
用して天然型のジスルフィド結合を再形成する反応を触
媒する。したがって、本発明により製造されるポリペプ
チドは、分子中にジスルフィド結合を有する蛋白質を、
遺伝子組換え技術を用いて製造する場合に、とりわけ組
み換えDNAの宿主が大腸菌、枯草菌などの原核細胞で
あるときに、その蛋白質分子中に天然型ジスルフィド結
合を効率よく形成する目的で好ましくは使用できる。上
記蛋白質としては、インターフェロン−α、インターフ
ェロン−β、インターフェロン−γ、インターロイキン
−1、インターロイキン−2、マクロファージ活性化因
子、リンフォトキシンなどのサイトカインや、トランス
フォーミンググロースファクター、エリスロポエチン、
上皮細胞増殖因子(EGF)、線維芽細胞増殖因子(F
GF)、インスリン、ヒト成長ホルモンなどのペプチド
ホルモンや、B型肝炎ウィルス抗原などの病原微生物抗
原蛋白質や、ペプチダーゼやリゾチームなどの酵素や、
ヒト血清アルブミン、免疫グロブリンなどの血中蛋白質
成分等が例示される。
【0023】これらの蛋白質の処理に用いられるポリペ
プチドは、高度に精製されたものでも部分的に精製され
たものでもよい。他方、被処理蛋白質は細胞内や細胞外
に産生され、そして蓄積された状態のものまたはその精
製標品に上記ポリペプチドを直接作用させて処理するこ
とができる。さらに、上記ポリペプチドは水溶性酵素と
して使用してもよいが、それを適当な担体に固定化して
用いることも可能である。また、本発明の形質転換体
に、上記蛋白質をコードする組み換えDNAを二重に感
染させた形質転換体を用いて蛋白質のジスルフィド結合
再形成処理を行うことも可能である。本明細書ならびに
添付の配列表および図面で用いる記号の意味は、次に示
すとおりである。PBS:リン酸緩衝溶液、DNA:デ
オキシリボ核酸、cDNA:相補的デオキシリボ核酸、
A:アデニン、T:チミン、G:グアニン、C:シトシ
ン、RNA:リボ核酸、mRNA:メッセンジャーRN
A、dATP:デオキシアデノシン三リン酸、dTT
P:デオキシチミジン三リン酸、dGTP:デオキシグ
アノミン三リン酸、dCTP:デオキシシチジン三リン
酸、ATP:アデノシン三リン酸、EDTA:エチレン
ジアミン四酢酸、SDS:ドデシル硫酸ナトリウム、G
ly:グリシン、Ala:アラニン、Val:バリン、
Leu:ロイシン、Ile:イソロイシン、Ser:セ
リン、Thr:スレオニン、Cys:システィン、Me
t:メチオニン、Glu:グルタミン酸、Lys:リジ
ン、Arg:アルギニン、His:ヒスチジン、Ph
e:フェニルアラニン、Tyr:チロシン、Trp:ト
リプトファン、Pro:プロリン、Asn:アスパラギ
ン、Gln:グルタミン。
【0024】なお、本発明の製造方法により製造される
活性同等配列を含んでなるポリペプチドは、そのアミノ
酸配列の一部(5%程度まで)が付加、除去、その他の
アミノ酸への置換などがされていてもよい。
【0025】
【実施例】以下に参考例および実施例を示して本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定される
べきものではない。参考例 :カビフミコーラ・インソレンス(Humico
la insolensKASI)(FERM BP−
12911)に由来するPDIの全アミノ酸配列フミコ
ーラ・インソレンスの培養物から単離したPDIの全ア
ミノ酸配列を添付配列表の配列番号1に示す。実施例1 :フミコーラ・インソレンスのmRNA由来c
DNAライブラリーの作製 フミコーラ・インソレンス(FERM BP−1291
1)(以下、単に「カビ」という)菌体よりグアニジン
イソチオシアネート法(Chirgvin,J.V.
ら、Biochemistory18,5294(1
979))により全RNAを抽出し、このRNAよりオ
リゴdTセルロースカラムクロマトグラフィー(Pha
rmacia社)によりポリ(A)RNAを精製した。
このポリ(A)RNAを鋳型としてGubler,Uと
Hoffman,B.J.の方法(Gene25,2
63(1983))によりcDNAを調製し、EcoRI
/NotIアダプター(cDNA Synthesis
Kit,Pharmacia社)を付加した後、λZ
APII(Stratagene社)のEcoRI部位に
クローニングし、cDNAライブラリーを作製した。実施例2 :RT−PCR法によるカビPDI遺伝子の特
異的増幅 RNA PCR Kit(宝酒造)を用い、カビPDI
遺伝子を特異的に増幅した。操作の詳細はメーカーのプ
ロトコールに従った。カビより抽出した全RNA(実施
例1)を鋳型に、またランダムヘキサマーをプライマー
としてcDNAを合成し、次に、得られたcDNAを鋳
型に、参考例に示された精製カビPDIのアミノ酸配列
の一部(Lys Asp Thr Phe Asp Asp Phe Ile及びGlu Val
Gly HisGln Gln Cys 、配列番号:1参照)に基づいて
合成したオリゴヌクレオチドをプライマーに用いて、P
DI遺伝子を特異的に増幅した。プライマーの配列を次
に示す。
【0026】
【化1】
【0027】プライマーは、DNAシンセサイザー(ア
プライドバイオシステムズ社)により合成した。PCR
法により、約0.2kbp のDNAを特異的に増幅した。
このDNA断片を制限酵素EcoRIで消化したとこ
ろ、約50bp及び150bpの2つの断片に切断された。
このDNA断片をそれぞれプラスミドpUC118のE
coRI部位にクローニングし、プラスミドpUC11
8ΔPDI−1及びpUC118ΔPDI−2を作製し
た。このプラスミドを用いて大腸菌JM109(Mes
sing,J.,Gene33,119(1985))を
形質転換し、目的とするプラスミドを含有するクローン
JM109/pUC118ΔPDI−1及びJM109
/pUC118ΔPDI−2を選択した。続いて、得ら
れたJM109/pUC118ΔPDI−1及びJM1
09/pUC118ΔPDI−2よりアルカリ法〔Bi
rnboim,H.C.およびDoly,J.,Nuc
l.AcidsRes.,11,1513(197
9)〕によって、プラスミドpUC118ΔPDI−1
及びpUC118ΔPDI−2を抽出精製した。実施例3 :カビPDI遺伝子を含むクローンの単離とそ
の塩基配列の決定 大腸菌XL−1 Blueに実施例1で得たcDNAラ
イブラリーを感染させ、形質転換プラーク計約4000
個をLB寒天培地上に形成させた。これをナイロンフィ
ルター(Amersham社、Hybond−N)上に
移した後、0.5N NaOH溶液中で露出変性した組
換えDNAをフィルター上にUV固定した(Mania
tisら、Molecular Cloning 2n
d Ed. Cold Spring Harbor
Laboratory,1989)。
【0028】一方、実施例2に記載のプラスミドpUC
118ΔPDI−2を制限酵素EcoRIで切断して得
られるDNA断片をDNA Tailing Kit
(ベーリンガー社)を用い、メーカーのプロトコールに
従ってジゴキシゲニン標識して、プローブとした。組換
えDNAを固定したフイルターより、DIG−ELIS
A Detection Kit(ベーリンガー社)を
用い、メーカーのプロトコールに従って、上記標識プロ
ーブと反応するクローンを検索した。この方法により得
られた陽性クローンλZAPIIPDI−2の挿入断片を
イン・ビボ(in vivo)excision法(S
tratagene社)によりプラスミドBluesc
riptSK(−)(Stratagene社)にサブク
ローニングし、プラスミドpBluePDI−2を作製
した。大腸菌XL−1 BlueをプラスミドpBlu
ePDI−2で形質転換し、得られた組換え体XL−1
Blue/pBluePDI−2よりプラスミドpB
luePDI−2を上述のアルカリ法により抽出精製し
た。このプラスミドに含まれるcDNA部分は、全長約
1.7kbp であり、その簡単な制限酵素地図を図1に示
す。
【0029】このcDNA部分の塩基配列をジデオキシ
法(Sanger,F.ら、Proc.Natl.Ac
ad.Sci.,74,5463(1977))により決定
した。決定された塩基配列及びこれにより推測される全
アミノ酸配列を配列表の配列番号2に示す。実施例4 :カビPDI遺伝子の大腸菌用発現プラスミド
の構築 実施例3で得られたカビPDIcDNAを含むプラスミ
ドpBluePDI−2を制限酵素PvuII,XbaI
で切断し、カビPDIをコードする領域を含む1.4kb
p DNA断片を得た。一方、trcプロモーター及びl
acレギュレターを有するプラスミドpTrc99A
(Pharmacia社)を制限酵素NcoIで切断
し、合成オリゴヌクレオチド 5′ CATGTCGGATGTTGTCCAG 3′
および 5′ CTGGACAACATCCGA 3′を T4DNAリガーゼにより結合して約4.2kbp DNA
断片を得た。次に、このDNA断片を制限酵素XbaI
で切断し、trcプロモーター、アンピシリン耐性遺伝
子及びプラスミド複製開始部位を含む約4.2kbp DN
A断片を分離した。
【0030】カビPDI遺伝子を含む前記1.4kbp P
vuII−XbaI断片と、この4.2kbp DNA断片を
T4DNAリガーゼにより結合し、カビPDI発現プラ
スミドpTrc99APDIを構築した(図2)。この
プラスミドを用いて大腸菌JM105を形質転換するこ
とによりプラスミドpTrc99APDIを含む形質転
換体JM105/pTrc99APDIを得た。実施例5 :大腸菌によるカビPDI遺伝子の発現 実施例4で得られた形質転換体大腸菌JM105/pT
rc99APDIおよびその対照となる大腸菌JM10
5/pTrc99Aを10g/Lのバクトトリプトン、
5g/Lのバクトイーストエキス、10g/Lの塩化ナ
トリウムおよび50mg/Lのアンピシリンからなる培地
で37℃で培養し、OD600 が1.0の時、IPTG
(イソプロピル−β−D−チオガラクトシド)を5mMに
なるように添加し、さらに3時間培養した。
【0031】上記の培養液を遠心分離して菌体を集め、
1/2量の50mM Tris−HCl pH7.4溶液で
洗浄後、菌体を少量のH2 Oに懸濁し、これと等量の2
×SDS gel−loading buffer(M
aniatisら、Molecular Clonin
2nd Ed.Cold Spring Harb
or Laboratory(1989))を加えて、
100℃,5分間処理した後、超音波処理を行い、遠心
して菌体抽出液を得た。
【0032】この菌体抽出液について、SDS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動を行い、抗カビPDI抗体を
用いてウェスタンブロット法により抗原性のあるバンド
を検出し、カビPDIが生成されていることを確認し
た。実施例6 :大腸菌JM105/pTrc99APDIに
由来するPDIの精製 実施例4で得られたカビPDI発現プラスミドpTrc
99APDIを含む大腸菌JM105/pTrc99A
PDIを10g/Lのバクトトリプトン、5g/Lのバ
クトイーストエキス、10g/Lの塩化ナトリウムおよ
び50mg/Lのアンピシリンからなる1Lの培地で37
℃12時間前培養した。この培養液をさらに、10g/
Lのグルコース、10g/Lのカザミノ酸、2mg/Lの
ビタミンB1 を含むM−9培地20lに移し、さらに3
7℃9時間通気かく拌培養後、IPTGを5mMになるよ
うに添加し、さらに4時間培養した。培養液を遠心分離
して菌体320gを得た。
【0033】菌体30gを、10mMEDTAおよび1mM
PMSFを含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.
5)150mLに均一に懸濁し、0℃で1分間ずつ5回超
音波処理を行い、その後遠心分離して菌体抽出液145
mLを得た。20mMリン酸ナトリウム緩衝液(10mMED
TAを含む、pH7.5)で平衡化させたDEAE−セル
ロースカラム(2.5×10cm,50mL)に添加し、次
いで溶出した。同緩衝液で素通り画分を溶出した後、同
緩衝液に0.5M NaClを添加した溶液による直線
濃度勾配溶出を行った。PDI活性を含む分画を集め、
硫酸アンモニウムを加え1Mとし、1M硫酸アンモニウ
ムおよび10mMEDTAを含む20mMリン酸ナトリウム
緩衝液(pH7.5)にて平衡化したブチル−トヨパール
カラム(2.3×5cm 20mL)に添加し、同緩衝液で
素通り画分を溶出した。その後、硫酸アンモニウムを含
まない同緩衝液による直線濃度勾配溶出を行った。PD
I活性画分を集め、0.15M塩化ナトリウムおよび1
0mMEDTAを含む10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
7.0)に対して一夜透析し、同緩衝液で平衡化させた
ヒドロキシルアパタイトカラム(HA−1000;0.
75×7.5cm、東ソー)に吸着させ、同緩衝液でカラ
ムを洗浄した後、0.15M塩化ナトリウムおよび10
mMEDTAを含む0.4Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH
7.0)による直線濃度勾配溶出によりカビPDI活性
を有するポリペプチドを溶出した。カビPDI活性画分
を、10mMEDTAを含む20mMトリス塩酸緩衝液(pH
8.0)に対し一夜透析したのち、同緩衝液にて平衡化
したモノQカラム(0.5×5cm、ファルマシア)に吸
着させ、同緩衝液でカラムを洗浄した後、0.5M塩化
ナトリウムを含む同緩衝液による直線濃度勾配溶出によ
りカビPDI活性を有するポリペプチドを溶出した。こ
のようにしてカビPDI精製標品0.8mg(蛋白質濃
度、0.4mg/mL、容量2mL)を得た。実施例7 :カビPDIの蛋白化学的性質 実施例6で得られたカビPDIについて以下の蛋白化学
的性質を調べた。 (1)分子量 2−メルカプトエタノール還元条件下にてSDS−ポリ
アクリルアミドスラブゲル電気泳動を行った後〔Nat
ure227,680(1970)〕、クーマシーブ
リリアントブルーR250染色した結果、カビPDI活
性を有するポリペプチドは分子量約60000ダルトン
にバンドを示した(図3)。(対照はそれぞれ66kDa
:ウシ血清アルブミン、45kDa :オボアルブミン、
30kDa :カーボニックアンヒドロラーゼ、22kDa 大
豆トリプシンインヒビターおよび14kDa リゾチーム:
であった。) (2)アミノ酸組成 上記ポリペプチドを6N塩酸中にて110℃24時間加
水分解したのちウォーターズ社製アミノ酸組成分析用ピ
コタグシステムにて分析した。システィンについてはあ
らかじめカビPDIを過ギ酸酸化したのち6N塩酸で加
水分解し、システィン酸として定量した。得られたアミ
ノ酸組成値を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】(3)アミノ末端アミノ酸配列分析 上記ポリペプチド12μgを、気相式自動アミノ末端ア
ミノ酸配列分析機(アプライドバイオシステムズ社製4
73A型、米国)にて分析した。その結果、カビPDI
の配列はアミノ末端から順にSer-Asp-Val-Val-Gln-Leu-
Lys-Lys-Asp-Thr-Phe-Asp-Asp-Phe-Ile-Lys-Thr-Asn-As
p-Leu であった。 (4)カルボキシル末端アミノ酸分析 上記ポリペプチド120μgをヒドラジン分解法〔J.
Biochem59,170(1966)〕により分
析した。その結果、カルボキシ末端アミノ酸はロイシン
であった。実施例8 :カビPDIによるスクランブル型リボヌクレ
アーゼのリフォールディング 実施例6で得たカビPDIについて、スクランブル型リ
ボヌクレアーゼのリフォールディング作用を測定した。 (1)材料 スクランブル型リボヌクレアーゼ(Sc−RNase)
は文献〔Methods in Enzymolog
107,281(1984)〕に従ってウシ膵臓リ
ボヌクレアーゼを用い調製した。 (2)リボヌクレアーゼ(RNase)活性の測定 RNaseの活性は文献〔J.Biochem10
,846(1990)〕に従って、酵母リボ核酸を基
質として測定した。 (3)測定法 試験管内に50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.
5)、1mMEDTA中でSc−RNase5μM、ジチ
オスレイトール5μMを入れ、カビPDI 100ngを
加えて50μLとし、30℃で30分間インキュベーシ
ョンした。インキュベーションの前後で、それぞれ5μ
Lのアリコートをとり、RNase活性を測定した。こ
の方法によりScRNaseの80%が活性化された。実施例9 :カビPDIによるスクランブル型組換えニワ
トリリゾチームのリフォールディング 実施例6で得たカビPDIについて、スクランブル型ニ
ワトリリゾチームのリフォールディング作用を測定し
た。 (1)材料 スクランブル型ニワトリリゾチームの調製法はリボヌク
レアーゼの方法に従って行った。 (2)リゾチーム活性の測定法 0.05%のエチレングリコールキチンを含む0.1M
酢酸ナトリウム緩衝液pH5.5 80μlに、リゾチー
ム水溶液20μlを添加し、40℃30分間反応させ
た。その後、0.5g/Lのフェリシアン化カリウム
(0.5M炭酸2ナトリウム溶液)200μLを加え、
15分間煮沸し、室温に冷却後420nmの吸光度を測定
した。 (3)Sc−リゾチームのリフォールディング ジチオスレイトール5μMを含む50mMリン酸ナトリウ
ム緩衝液(1mMEDTA添加、pH7.5)に、カビPD
I7μgとSc−リゾチーム3μgを溶解して20μL
とし、30℃で1時間インキュベーションした。その
後、リフォールディングされたリゾチームの活性を測定
した。この条件で、Sc−リゾチームの12%が再活性
化された。実施例10 :カビPDIによる還元型アプロチニンの再
酸化 実施例6で得られたカビPDIについて、還元型アプロ
チニン(ウシ膵臓性トリプシンインヒビター)の酸化作
用を測定した。
【0036】ジチオスレイトール5μMを含む50mMリ
ン酸ナトリウム緩衝液(1mMEDTA添加、pH7.5)
100μLに、カビPDI4μgと還元型アプロチニン
1μgを溶解し、30℃で1時間インキュベーションし
た。酸化されたアプロチニンの活性はトリプシンの阻害
作用によって測定した。すなわち、反応液に対し、0.
05Mトリス塩酸緩衝液(0.02M塩化カルシウム添
加、pH8.2)70μLに溶解したウシトリプシン2.
5μgを添加し、37℃で15分間インキュベーション
した後、25℃に戻し、トリプシンの合成基質であるベ
ンゾイル−L−アルギニン−P−ニトロアニリド(BA
PA)4.35mg/mL、0.05Mトリス塩酸緩衝液
(0.02M塩化カルシウム添加、pH8.2)30μL
を加えた。さらに、25℃で10分間インキュベーショ
ンした後、30%酢酸50μLを加え、反応を停止させ
て410nmの吸光度を測定した。この条件により還元型
アプロチニンの3%が酸化された。
【0037】
【発明の効果】本発明は、哺乳動物および酵母などに由
来するプロティンジスルフィドイソメラーゼ(PDI)
に比し、安定性が有意に高く、広い温度範囲で使用で
き、しかもリフォールディング反応に際して一般に添加
が必要とされるスルフヒドリル基含有還元剤(たとえ
ば、ジチオスレイトール)に対して幅広い濃度耐性を示
すPDI活性を有するポリペプチドをコードする遺伝子
を提供する。また、このような遺伝子を含有する発現ベ
クターで形質転換された形質転換体およびそれの培養に
よる前記ポリペプチドの製造方法も提供する。本発明に
より前記ポリペプチドを安定に効率よく提供できる。
【0038】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:485 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Ser Asp Val Val Gln Leu Lys Lys Asp Thr Phe Asp Asp Phe Ile 1 5 10 15 Lys Thr Asn Asp Leu Val Leu Ala Glu Phe Phe Ala Pro Trp Cys 20 25 30 Gly His Cys Lys Ala Leu Ala Pro Glu Tyr Glu Glu Ala Ala Thr 35 40 45 Thr Leu Lys Glu Lys Asn Ile Lys Leu Ala Lys Val Asp Cys Thr 50 55 60 Glu Glu Thr Asp Leu Cys Gln Gln His Gly Val Glu Gly Tyr Pro 65 70 75 Thr Leu Lys Val Phe Arg Gly Leu Asp Asn Val Ser Pro Tyr Lys 80 85 90 Gly Gln Arg Lys Ala Ala Ala Ile Thr Ser Tyr Met Ile Lys Gln 95 100 105 Ser Leu Pro Ala Val Ser Glu Val Thr Lys Asp Asn Leu Glu Glu 110 115 120 Phe Lys Lys Ala Asp Lys Ala Val Leu Val Ala Tyr Val Asp Ala 125 130 135 Ser Asp Lys Ala Ser Ser Glu Val Phe Thr Gln Val Ala Glu Lys 140 145 150 Leu Arg Asp Asn Tyr Pro Phe Gly Ser Ser Ser Asp Ala Ala Leu 155 160 165 Ala Glu Ala Glu Gly Val Lys Ala Pro Ala Ile Val Leu Tyr Lys 170 175 180 Asp Phe Asp Glu Gly Lys Ala Val Phe Ser Glu Lys Phe Glu Val 185 190 195 Glu Ala Ile Glu Lys Phe Ala Lys Thr Gly Ala Thr Pro Leu Ile 200 205 210 Gly Glu Ile Gly Pro Glu Thr Tyr Ser Asp Tyr Met Ser Ala Gly 215 220 225 Ile Pro Leu Ala Tyr Ile Phe Ala Glu Thr Ala Glu Glu Arg Lys 230 235 240 Glu Leu Ser Asp Lys Leu Lys Pro Ile Ala Glu Ala Gln Arg Gly 245 250 255 Val Ile Asn Phe Gly Thr Ile Asp Ala Lys Ala Phe Gly Ala His 260 265 270 Ala Gly Asn Leu Asn Leu Lys Thr Asp Lys Phe Pro Ala Phe Ala 275 280 285 Ile Gln Glu Val Ala Lys Asn Gln Lys Phe Pro Phe Asp Gln Glu 290 295 300 Lys Glu Ile Thr Phe Glu Ala Ile Lys Ala Phe Val Asp Asp Phe 305 310 315 Val Ala Gly Lys Ile Glu Pro Ser Ile Lys Ser Glu Pro Ile Pro 320 325 330 Glu Lys Gln Glu Gly Pro Val Thr Val Val Val Ala Lys Asn Tyr 335 340 345 Asn Glu Ile Val Leu Asp Asp Thr Lys Asp Val Leu Ile Glu Phe 350 355 360 Tyr Ala Pro Trp Cys Gly His Cys Lys Ala Leu Ala Pro Lys Tyr 365 370 375 Glu Glu Leu Gly Ala Leu Tyr Ala Lys Ser Glu Phe Lys Asp Arg 380 385 390 Val Val Ile Ala Lys Val Asp Ala Thr Ala Asn Asp Val Pro Asp 395 400 405 Glu Ile Gln Gly Phe Pro Thr Ile Lys Leu Tyr Pro Ala Gly Ala 410 415 420 Lys Gly Gln Pro Val Thr Tyr Ser Gly Ser Arg Thr Val Glu Asp 425 430 435 Leu Ile Lys Phe Ile Ala Glu Asn Gly Lys Tyr Lys Ala Ala Ile 440 445 450 Ser Glu Asp Ala Glu Glu Thr Ser Ser Ala Thr Glu Thr Thr Thr 455 460 465 Glu Thr Ala Thr Lys Ser Glu Glu Ala Ala Lys Glu Thr Ala Thr 470 475 480 Glu His Asp Glu Leu 485 配列番号:2 配列の長さ:1755 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:フミコーラ インソレンス (Humicola insolen
s) 株名: 配列: CGCATACCTG CAGGGTATCA ATTGGAATTC AATTCCTTGG TTGCGGTGAT 50 TCCTCCTATC TGTCCTTTTC TGCCTTTACT TTAAGTAGCC CAGAAACAGG 100 AACATCGCG ATG CAT AAG GCC CAG AAG TTC GCG CTC GGC CTG CTT 145 Met His Lys Ala Gln Lys Phe Ala Leu Gly Leu Leu -20 -15 -10 GCC GCG GCG GCA GTT GCC ACA GCT TCG GAT GTT GTC CAG CTG AAG 190 Ala Ala Ala Ala Val Ala Thr Ala Ser Asp Val Val Gln Leu Lys -5 1 5 AAG GAC ACC TTC GAC GAC TTC ATC AAG ACG AAT GAC CTT GTT CTC 235 Lys Asp Thr Phe Asp Asp Phe Ile Lys Thr Asn Asp Leu Val Leu 10 15 20 GCC GAA TTC TTC GCG CCG TGG TGC GGT CAC TGC AAG GCT CTC GCC 280 Ala Glu Phe Phe Ala Pro Trp Cys Gly His Cys Lys Ala Leu Ala 25 30 35 CCC GAG TAC GAG GAG GCT GCG ACC ACA CTG AAG GAG AAG AAC ATC 325 Pro Glu Tyr Glu Glu Ala Ala Thr Thr Leu Lys Glu Lys Asn Ile 40 45 50 AAG CTC GCC AAG GTG GAC TGC ACA GAG GAG ACG GAC CTC TGC CAA 370 Lys Leu Ala Lys Val Asp Cys Thr Glu Glu Thr Asp Leu Cys Gln 55 60 65 CAA CAT GGT GTT GAG GGC TAC CCG ACT CTC AAG GTC TTC CGC GGC 415 Gln His Gly Val Glu Gly Tyr Pro Thr Leu Lys Val Phe Arg Gly 70 75 80 CTT GAC AAC GTC TCC CCC TAC AAG GGC CAG CGC AAG GCT GCT GCT 460 Leu Asp Asn Val Ser Pro Tyr Lys Gly Gln Arg Lys Ala Ala Ala 85 90 95 ATC ACC TCG TAC ATG ATC AAG CAG TCT CTG CCC GCC GTG TCC GAG 505 Ile Thr Ser Tyr Met Ile Lys Gln Ser Leu Pro Ala Val Ser Glu 100 105 110 GTC ACG AAG GAC AAC CTG GAG GAG TTC AAG AAG GCC GAC AAG GCC 550 Val Thr Lys Asp Asn Leu Glu Glu Phe Lys Lys Ala Asp Lys Ala 115 120 125 GTC CTT GTC GCC TAT GTG GAT GCT TCC GAC AAG GCG TCC AGT GAG 595 Val Leu Val Ala Tyr Val Asp Ala Ser Asp Lys Ala Ser Ser Glu 130 135 140 GTT TTC ACC CAG GTC GCC GAG AAG CTG CGC GAC AAC TAC CCG TTC 640 Val Phe Thr Gln Val Ala Glu Lys Leu Arg Asp Asn Tyr Pro Phe 145 150 155 GGC TCC AGC AGC GAT GCT GCG CTG GCC GAG GCT GAG GGC GTC AAG 685 Gly Ser Ser Ser Asp Ala Ala Leu Ala Glu Ala Glu Gly Val Lys 160 165 170 GCT CCC GCT ATC GTC CTT TAC AAG GAC TTT GAT GAG GGC AAG GCG 730 Ala Pro Ala Ile Val Leu Tyr Lys Asp Phe Asp Glu Gly Lys Ala 175 180 185 GTC TTC TCC GAG AAG TTC GAG GTG GAG GCG ATC GAG AAG TTC GCC 775 Val Phe Ser Glu Lys Phe Glu Val Glu Ala Ile Glu Lys Phe Ala 190 195 200 AAG ACG GGC GCC ACC CCG CTC ATT GGC GAG ATT GGC CCC GAA ACC 820 Lys Thr Gly Ala Thr Pro Leu Ile Gly Glu Ile Gly Pro Glu Thr 205 210 215 TAC TCC GAC TAC ATG TCG GCC GGC ATC CCT CTG GCC TAC ATT TTC 865 Tyr Ser Asp Tyr Met Ser Ala Gly Ile Pro Leu Ala Tyr Ile Phe 220 225 230 GCC GAA ACG GCC GAG GAG CGG AAG GAG CTC AGC GAC AAG CTC AAG 910 Ala Glu Thr Ala Glu Glu Arg Lys Glu Leu Ser Asp Lys Leu Lys 235 240 245 CCG ATC GCC GAG GCT CAG CGC GGC GTC ATT AAC TTT GGT ACT ATT 955 Pro Ile Ala Glu Ala Gln Arg Gly Val Ile Asn Phe Gly Thr Ile 250 255 260 GAC GCC AAG GCT TTT GGT GCC CAC GCC GGC AAC CTG AAC CTG AAG 1000 Asp Ala Lys Ala Phe Gly Ala His Ala Gly Asn Leu Asn Leu Lys 265 270 275 ACC GAC AAG TTC CCC GCC TTC GCC ATC CAG GAG GTC GCC AAG AAC 1045 Thr Asp Lys Phe Pro Ala Phe Ala Ile Gln Glu Val Ala Lys Asn 280 285 290 CAG AAG TTC CCC TTC GAT CAG GAG AAG GAG ATC ACC TTC GAG GCG 1090 Gln Lys Phe Pro Phe Asp Gln Glu Lys Glu Ile Thr Phe Glu Ala 295 300 305 ATC AAG GCT TTC GTC GAC GAC TTT GTC GCC GGT AAG ATC GAG CCC 1135 Ile Lys Ala Phe Val Asp Asp Phe Val Ala Gly Lys Ile Glu Pro 310 315 320 AGC ATC AAG TCG GAG CCG ATC CCT GAG AAG CAG GAG GGC CCC GTC 1180 Ser Ile Lys Ser Glu Pro Ile Pro Glu Lys Gln Glu Gly Pro Val 325 330 335 ACC GTC GTC GTT GCC AAG AAC TAC AAT GAG ATC GTC CTG GAC GAC 1225 Thr Val Val Val Ala Lys Asn Tyr Asn Glu Ile Val Leu Asp Asp 340 345 350 ACC AAG GAT GTG CTG ATT GAG TTC TAC GCC CCG TGG TGC GGC CAC 1270 Thr Lys Asp Val Leu Ile Glu Phe Tyr Ala Pro Trp Cys Gly His 355 360 365 TGC AAG GCC CTG GCT CCC AAG TAC GAG GAG CTC GGC GCC CTG TAT 1315 Cys Lys Ala Leu Ala Pro Lys Tyr Glu Glu Leu Gly Ala Leu Tyr 370 375 380 GCC AAG AGC GAG TTC AAG GAC CGG GTC GTC ATC GCC AAG GTT GAT 1360 Ala Lys Ser Glu Phe Lys Asp Arg Val Val Ile Ala Lys Val Asp 385 390 395 GCC ACG GCC AAC GAC GTT CCC GAT GAG ATC CAG GGA TTC CCC ACC 1405 Ala Thr Ala Asn Asp Val Pro Asp Glu Ile Gln Gly Phe Pro Thr 400 405 410 ATC AAG CTG TAC CCG GCC GGT GCC AAG GGT CAG CCC GTC ACC TAC 1450 Ile Lys Leu Tyr Pro Ala Gly Ala Lys Gly Gln Pro Val Thr Tyr 415 420 425 TCT GGC TCG CGC ACT GTC GAG GAC CTC ATC AAG TTC ATC GCC GAG 1495 Ser Gly Ser Arg Thr Val Glu Asp Leu Ile Lys Phe Ile Ala Glu 430 435 440 AAC GGC AAG TAC AAG GCC GCC ATC TCG GAG GAT GCC GAG GAG ACG 1540 Asn Gly Lys Tyr Lys Ala Ala Ile Ser Glu Asp Ala Glu Glu Thr 445 450 455 TCG TCC GCA ACC GAG ACG ACC ACC GAG ACG GCC ACC AAG TCG GAG 1585 Ser Ser Ala Thr Glu Thr Thr Thr Glu Thr Ala Thr Lys Ser Glu 460 465 470 GAG GCT GCC AAG GAG ACG GCG ACG GAG CAC GAC GAG CTC TAG 1627 Glu Ala Ala Lys Glu Thr Ala Thr Glu His Asp Glu Leu *** 475 480 485 AAGACTTGTC GTACATGTAT TTTACGAAAT GCTTTCTTGG GTTTTTCATT 1677 AGGGACCATA GGCACGCGGA TCCAGGGGCC CGGTATTCTT GGGATTGGGT 1727 TTTGCCAAAA TACCACCGCG CATCTATG 1755
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3で得られるプラスミドに含まれるcD
NA部分の簡単な制限酵素地図を示す。
【図2】実施例4で得られるプラスミドpTrc99A
PDIの構築手順を示す。
【図3】実施例7によるPDI活性を有するポリペプチ
ドのSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動の泳動パ
ターンを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C12N 9/90 C12R 1:19) C12R 1:19) 1:645) (C12N 15/09 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:645) C12R 1:645) (72)発明者 梶野 勉 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 今枝 孝夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 皿井 希代子 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C12N 1/21 C12N 9/90 WPI(DIALOG) BIOSIS(DIALOG) SwissProt/PIR/GeneS eq Genbank/EMBL/DDBJ/G eneSeq

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1に示すアミノ酸配列から成
    ポリペプチドをコードするか、あるいは配列番号1にお
    いて1または数個のアミノ酸の付加、除去及び/又は他
    のアミノ酸による置換により修飾されているアミノ酸配
    列を有し且つプロティンジスルフィドイソメラーゼ活性
    を有するポリペプチドをコードする遺伝子。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の遺伝子を含んで成るベ
    クター。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載のベクターにより形質転
    換された形質転換体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の形質転換体を培養し、
    培養物からプロティンジスルフィドイソメラーゼ活性を
    有するポリペプチドを採取することを特徴とする当該ポ
    リペプチドの製造方法。
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